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特許7556365走行経路作成装置、走行経路作成方法、および走行経路作成用コンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】走行経路作成装置、走行経路作成方法、および走行経路作成用コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60W 30/10 20060101AFI20240918BHJP
   B60W 40/02 20060101ALI20240918BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20240918BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
B60W30/10
B60W40/02
G08G1/16 C
G01C21/36
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022005158
(22)【出願日】2022-01-17
(65)【公開番号】P2023104274
(43)【公開日】2023-07-28
【審査請求日】2023-08-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100122116
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩二
(72)【発明者】
【氏名】白石 真一
(72)【発明者】
【氏名】布施 英孝
【審査官】平井 功
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/073883(WO,A1)
【文献】特開2021-68142(JP,A)
【文献】特開2017-165289(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00-10/30
B60W 30/00-60/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される、前記車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから、当該第1データの生成時刻における前記車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力するとともに、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における前記車両の周辺物体の予測位置を検出して当該予測位置を表す第1物体予測情報を出力する第1検出部と、
前記車両に搭載された前記第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される、前記車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから、前記車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力する第2検出部と、
前記車両の走行を制御する自動運転レベルが、前記車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから前記運転者が前記第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定する予測部と、
前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻まで、前記第1物体情報を用いて前記車両の走行する走行経路を作成し、前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻から前記変更時刻まで、前記第1物体予測情報を用いて前記走行経路を作成し、前記変更時刻以降は、前記第2物体情報を用いて前記走行経路を作成する作成部と、
を備える走行経路作成装置。
【請求項2】
前記第1検出部は、前記第1物体予測情報の確からしさを算出して当該確からしさを示す確信度情報を出力し、
前記作成部は、前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻から前記変更時刻まで、前記第1物体予測情報と前記確信度情報とを用いて前記走行経路を作成する、
請求項1に記載の走行経路作成装置。
【請求項3】
前記作成部は、前記確信度情報に示される確からしさが確信度閾値を超える場合、当該確信度情報に対応する第1物体予測情報を用いて前記走行経路を作成し、前記確信度情報に示される確からしさが前記確信度閾値を超えない場合、当該確信度情報に対応する第1物体予測情報を用いずに前記走行経路を作成する、請求項2に記載の走行経路作成装置。
【請求項4】
前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻に、前記第1検出部の動作状態がオンからオフに変更され、前記第2検出部の動作状態がオフからオンに変更される、請求項1-3のいずれか一項に記載の走行経路作成装置。
【請求項5】
前記第1検出部は、前記第1データの生成時刻が前記変更時刻よりも所定時間以上前である場合、当該第1データを用いて前記第1物体情報および前記第1物体予測情報を出力し、かつ、前記第1データの生成時刻が前記変更時刻よりも所定時間以上前でない場合、当該第1データを用いて前記第1物体情報および前記第1物体予測情報を出力せず、
前記第2検出部は、前記第2データの生成時刻が前記変更時刻よりも所定時間以上前である場合、当該第2データを用いて前記第2物体情報を出力せず、かつ、前記第2データの生成時刻が前記変更時刻よりも所定時間以上前でない場合、当該第2データを用いて前記第2物体情報を出力する、
請求項4に記載の走行経路作成装置。
【請求項6】
前記第1検出部は、第1の焦点距離を有する光学系により結像された光に応じて前記第1センサにより時系列に生成される周辺画像を前記第1データとして用いて前記第1物体情報および前記第1物体予測情報を出力し、
前記第2検出部は、前記第1の焦点距離よりも短い第2の焦点距離を有する光学系により結像された光に応じて前記第2センサにより時系列に生成される周辺画像を前記第2データとして用いて前記第2物体情報を出力する、
請求項1-5のいずれか一項に記載の走行経路作成装置。
【請求項7】
走行経路作成装置が、
車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される、前記車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから、当該第1データの生成時刻における前記車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力するとともに、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における前記車両の周辺物体の予測位置を検出して当該予測位置を表す第1物体予測情報を出力し、
前記車両に搭載された前記第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される、前記車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから、前記車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力し、
前記車両の走行を制御する自動運転レベルが、前記車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから前記運転者が前記第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定し、
前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻まで、前記第1物体情報を用いて前記車両の走行する走行経路を作成し、前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻から前記変更時刻まで、前記第1物体予測情報を用いて前記走行経路を作成し、前記変更時刻以降は、前記第2物体情報を用いて前記走行経路を作成する、
ことを含む走行経路作成方法。
【請求項8】
車両に搭載されたプロセッサで実行される走行経路作成用コンピュータプログラムであって、
前記車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される、前記車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから、当該第1データの生成時刻における前記車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力するとともに、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における前記車両の周辺物体の予測位置を検出して当該予測位置を表す第1物体予測情報を出力し、
前記車両に搭載された前記第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される、前記車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから、前記車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力し、
前記車両の走行を制御する自動運転レベルが、前記車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから前記運転者が前記第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定し、
前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻まで、前記第1物体情報を用いて前記車両の走行する走行経路を作成し、前記変更時刻よりも前記所定時間前の時刻から前記変更時刻まで、前記第1物体予測情報を用いて前記走行経路を作成し、前記変更時刻以降は、前記第2物体情報を用いて前記走行経路を作成する、
ことを前記プロセッサに実行させる走行経路作成用コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の走行経路を作成する走行経路作成装置、走行経路作成方法、および走行経路作成用コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
走行経路作成装置は、車両に搭載された複数のセンサによりそれぞれ出力される車両の周辺状況に応じた複数のデータから適宜選択されたデータを用いて、車両が走行すべき走行経路を作成する。
【0003】
特許文献1には、自動運転と手動運転との切り替えにかかわらず、自動運転における走行経路となる目標軌道を連続的に生成する走行制御装置が記載されている。特許文献1に記載の走行制御装置は、手動運転から自動運転に切り替えられたときに、生成済みの目標軌道を用いて自動運転を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2018/073883号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の走行制御装置により、ある自動運転レベルから他の自動運転レベルへの切り替えを円滑に行うためには、切り替え前後のそれぞれの自動運転レベルにおける走行制御に用いられるデータを常時生成する必要がある。そのため、特許文献1に記載される走行制御装置により、ある自動運転レベルから他の自動運転レベルへの円滑な切り替えを行う場合、必要なハードウェアリソースが増大する。
【0006】
本開示は、ハードウェアリソースを過度に増大させることなく、自動運転レベルの切り替えに応じた走行経路を作成することができる走行経路作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる走行経路作成装置は、車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される、車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから、当該第1データの生成時刻における車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力するとともに、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における車両の周辺物体の予測位置を検出して当該予測位置を表す第1物体予測情報を出力する第1検出部と、車両に搭載された第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される、車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから、車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力する第2検出部と、車両の走行を制御する自動運転レベルが、車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから運転者が前記第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定する予測部と、変更時刻よりも所定時間前の時刻まで、第1物体情報を用いて車両の走行する走行経路を作成し、変更時刻よりも所定時間前の時刻から変更時刻まで、第1物体予測情報を用いて走行経路を作成し、変更時刻以降は、第2物体情報を用いて走行経路を作成する作成部と、を備える。
【0008】
本開示にかかる走行経路作成装置おいて、第1検出部は、第1物体予測情報の確からしさを算出して当該確からしさを示す確信度情報を出力し、作成部は、変更時刻よりも所定時間前の時刻から変更時刻まで、第1物体予測情報と確信度情報とを用いて走行経路を作成することが好ましい。
【0009】
本開示にかかる走行経路作成装置において、作成部は、確信度情報に示される確からしさが確信度閾値を超える場合、当該確信度情報に対応する第1物体予測情報を用いて走行経路を作成し、確信度情報に示される確からしさが確信度閾値を超えない場合、当該確信度情報に対応する第1物体予測情報を用いずに走行経路を作成することが好ましい。
【0010】
本開示にかかる走行経路作成装置において、変更時刻よりも所定時間前の時刻に、第1検出部の動作状態がオンからオフに変更され、第2検出部の動作状態がオフからオンに変更されることが好ましい。
【0011】
本開示にかかる走行経路作成装置において、第1検出部は、第1データの生成時刻が変更時刻よりも所定時間以上前である場合、当該第1データを用いて第1物体情報および第1物体予測情報を出力し、かつ、第1データの生成時刻が変更時刻よりも所定時間以上前でない場合、当該第1データを用いて第1物体情報および第1物体予測情報を出力せず、第2検出部は、第2データの生成時刻が変更時刻よりも所定時間以上前である場合、当該第2データを用いて第2物体情報を出力せず、かつ、第2データの生成時刻が変更時刻よりも所定時間以上前でない場合、当該第2データを用いて第2物体情報を出力することが好ましい。
【0012】
本開示にかかる走行経路作成装置において、第1検出部は、第1の焦点距離を有する光学系により結像された光に応じて第1センサにより時系列に生成される周辺画像を第1データとして用いて第1物体情報および第1物体予測情報を出力し、第2検出部は、第1の焦点距離よりも短い第2の焦点距離を有する光学系により結像された光に応じて第2センサにより時系列に生成される周辺画像を第2データとして用いて第2物体情報を出力することが好ましい。
【0013】
本開示にかかる走行経路作成方法は、車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される、車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから、当該第1データの生成時刻における車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力するとともに、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における車両の周辺物体の予測位置を検出して当該位置を表す第1物体予測情報を出力し、車両に搭載された前記第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される、車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから、車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力し、車両の走行を制御する自動運転レベルが、車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから運転者が第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定し、変更時刻よりも所定時間前の時刻まで、第1物体情報を用いて車両の走行する走行経路を作成し、変更時刻よりも所定時間前の時刻から変更時刻まで、第1物体予測情報を用いて走行経路を作成し、変更時刻以降は、第2物体情報を用いて走行経路を作成する、ことを含む。
【0014】
本開示にかかる走行経路作成用コンピュータプログラムは、車両に搭載されたプロセッサで実行される走行経路作成用コンピュータプログラムであって、車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される、車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから、当該第1データの生成時刻における車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力するとともに、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における車両の周辺物体の予測位置を検出して当該位置を表す第1物体予測情報を出力し、車両に搭載された前記第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される、車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから、車両の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力し、車両の走行を制御する自動運転レベルが、車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから運転者が第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定し、変更時刻よりも所定時間前の時刻まで、第1物体情報を用いて車両の走行する走行経路を作成し、変更時刻よりも所定時間前の時刻から変更時刻まで、第1物体予測情報を用いて走行経路を作成し、変更時刻以降は、第2物体情報を用いて走行経路を作成する、ことをプロセッサに実行させる。
【0015】
本開示にかかる走行経路作成装置は、ハードウェアリソースを過度に増大させることなく、自動運転レベルの切り替えに応じた走行経路を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】走行制御装置が実装される車両の概略構成図である。
図2】ECUのハードウェア構成図である。
図3】ECUが有するプロセッサの機能ブロック図である。
図4】第1データおよび第2データを用いた走行経路の作成の例を示す図である。
図5】走行経路作成処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、ハードウェアリソースを過度に増大させることなく、自動運転レベルの切り替えに応じた走行経路を作成することができる走行経路作成装置について詳細に説明する。走行経路作成装置は、車両の走行を制御する自動運転レベルが、車両の運転者が第1監視義務を有する第1自動運転レベルから運転者が第1監視義務と異なる第2監視義務を有する第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定する。そして、走行経路作成装置は、変更時刻よりも所定時間前の時刻まで、第1物体情報を用いて車両の走行する走行経路を作成し、変更時刻よりも所定時間前の時刻から変更時刻まで、第1物体予測情報を用いて走行経路を作成し、変更時刻以降は、第2物体情報を用いて走行経路を作成する。第1物体情報は、車両に搭載された第1センサにより時系列に生成される車両の周辺状況を表す第1データのそれぞれから検出された、当該第1データの生成時刻における車両の周辺物体の位置を表す情報である。第1物体予測情報は、第1データのそれぞれから検出された、当該第1データの生成時刻よりも所定時間後の時刻における車両の周辺物体の予測位置を表す情報である。また、第2物体情報は、車両に搭載された第1センサと異なる第2センサにより時系列に生成される車両の周辺状況を表す第2データのそれぞれから検出された、車両の周辺物体の位置を表す情報である。
【0018】
図1は、走行制御装置が実装される車両の概略構成図である。
【0019】
車両1は、周辺カメラ2と、GNSS受信機3と、ストレージ装置4と、ECU5(Electronic Control Unit)とを有する。ECU5は、走行経路作成装置の一例である。周辺カメラ2、GNSS受信機3およびストレージ装置4とECU5とは、コントローラエリアネットワークといった規格に準拠した車内ネットワークを介して通信可能に接続される。
【0020】
周辺カメラ2は、CCDあるいはC-MOSなど、可視光に感度を有する光電変換素子のアレイで構成された2次元検出器と、その2次元検出器上の撮影対象となる領域の像を結像する結像光学系とを有する。周辺カメラ2は、例えば車室内の前方上部に、前方を向けて配置され、所定の撮影周期(例えば1/30秒~1/10秒)ごとにフロントガラスを介して車両1の周辺の状況を撮影し、周辺の状況を表す周辺画像を第1データまたは第2データとして出力する。周辺カメラ2は、望遠周辺カメラ2-1および広角周辺カメラ2-2を有する。
【0021】
望遠周辺カメラ2-1及び広角周辺カメラ2-2は、それぞれ、車両1の周辺の状況を検出するための第1センサおよび第2センサの一例である。望遠周辺カメラ2-1の結像光学系は、広角周辺カメラ2-2の結像光学系の焦点距離よりも長い焦点距離を有する。周辺カメラ2の有するカメラの数は3以上であってもよい。
【0022】
車両は、第1センサまたは第2センサとして、LiDAR(Light Detection And Ranging)センサ、または、RADAR(Radio Detection and Ranging)センサを有していてもよい。LiDARセンサまたはRADARセンサは、車両1の周辺状況に基づいて、各画素が当該画素に表わされた物体までの距離に応じた値を持つ距離画像を、第1データまたは第2データとして出力する。
【0023】
GNSS受信機3は、所定の周期ごとにGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号を受信し、受信したGNSS信号に基づいて車両1の自己位置を測位する。GNSS受信機3は、所定の周期ごとに、GNSS信号に基づく車両1の自己位置の測位結果を表す測位信号を、車内ネットワークを介してECU5へ出力する。
【0024】
ストレージ装置4は、記憶部の一例であり、例えば、ハードディスク装置、または不揮発性の半導体メモリを有する。ストレージ装置4は、位置に対応づけて車線区画線などの地物に関する情報を含む地図データを記憶する。
【0025】
ECU5は、GNSS受信機3が出力する測位信号に対応する位置の周辺の地図データを用いて自動運転レベルが変更される変更時刻を特定し、変更時刻までの時間間隔に応じて周辺カメラ2が出力するデータを選択し、車両1が走行する走行経路を作成する。ECU5は、また、車両1が作成された走行経路に沿って走行するように、エンジンまたはモータ、ブレーキ、ステアリングといった走行機構に制御信号を送信する走行制御処理を実行する。なお、車両1は、ECU5とは別のECUをさらに有し、そのECUによって走行制御処理を実行してもよい。
【0026】
図2は、ECU5のハードウェア模式図である。ECU5は、通信インタフェース51と、メモリ52と、プロセッサ53とを備える。
【0027】
通信インタフェース51は、通信部の一例であり、ECU5を車内ネットワークへ接続するための通信インタフェース回路を有する。通信インタフェース51は、受信したデータをプロセッサ53に供給する。また、通信インタフェース51は、プロセッサ53から供給されたデータを外部に出力する。
【0028】
メモリ52は、揮発性の半導体メモリおよび不揮発性の半導体メモリを有する。メモリ52は、プロセッサ53による処理に用いられる各種データ、例えば自動運転レベルが変更される時刻までの時間間隔に基づいて走行経路の作成に用いる情報を変更するための所定時間を表す情報を記憶する。また、メモリ52は、 周辺画像から検出された周辺画像の生成時刻における周辺物体の位置を一時保存する。また、メモリ52は、各種アプリケーションプログラム、例えば走行経路作成処理を実行する走行経路作成プログラム等を保存する。
【0029】
プロセッサ53は、制御部の一例であり、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を有する。プロセッサ53は、論理演算ユニット、数値演算ユニット、またはグラフィック処理ユニットといった他の演算回路をさらに有していてもよい。
【0030】
図3は、ECU5が有するプロセッサ53の機能ブロック図である。図4は、第1データおよび第2データを用いた走行経路の作成の例を示す図である。
【0031】
ECU5のプロセッサ53は、機能ブロックとして、第1検出部531と、第2検出部532と、予測部533と、作成部534と、走行制御部535とを有する。プロセッサ53が有するこれらの各部は、メモリ52に記憶されプロセッサ53上で実行されるプコンピュータログラムによって実装される機能モジュールである。プロセッサ53の各部の機能を実現するコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気記録媒体または光記録媒体といった、コンピュータ読取可能な可搬性の記録媒体に記録された形で提供されてもよい。あるいは、プロセッサ53が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてECU5に実装されてもよい。
【0032】
第1検出部531は、望遠周辺カメラ2-1により時系列に生成される周辺画像のそれぞれから、当該周辺画像の生成時刻における車両1の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力する。
【0033】
第1検出部531は、望遠周辺カメラ2-1により出力された周辺画像を、周辺画像に表された所定の物体を検出するように予め学習された識別器に入力することにより、車両1の周辺における他車両といった物体を検出する。
【0034】
識別器は、例えば、入力側から出力側に向けて直列に接続された複数の畳み込み層を有する畳み込みニューラルネットワーク(CNN)とすることができる。検出対象となる所定の物体を表す複数の画像を教師データとして用いてCNNに入力して予め学習を行うことにより、CNNは物体を検出する識別器として動作する。
【0035】
第1検出部531は、車両1の現在位置および姿勢と、車両1から周辺物体に向かう方向と、車両1から周辺物体までの推定距離とを用いて、検出された周辺物体の実空間上の位置を推定し、第1物体情報として出力する。
【0036】
第1検出部531は、GNSS受信機3から取得した測位信号に基づいて、車両1の現在位置を特定する。また、第1検出部531は、周辺画像から車線区画線などの地物を検出し、検出された地物とストレージ装置4に記憶された地図データに表された対応する地物とマッチングすることにより、車両1の姿勢を特定してもよい。
【0037】
第1検出部531は、周辺物体の周辺画像上の位置と、望遠周辺カメラ2-1の結像光学系の焦点距離と、望遠周辺カメラ2-1の結像光学系の光軸の車両1の進行方向に対する傾きとを用いて、車両1から周辺物体に向かう方向を推定する。
【0038】
第1検出部531は、メモリ52に記憶された周辺物体の基準サイズ、周辺画像に表された周辺物体のサイズ、および望遠周辺カメラ2-1の結像光学系の焦点距離、周辺画像のピクセルサイズといった内部パラメータに基づいて、車両1から周辺物体までの距離を推定する。
【0039】
第1検出部531は、望遠周辺カメラ2-1により時系列に生成される周辺画像のそれぞれから、当該周辺画像の生成時刻よりも所定時間後の時刻における車両1の周辺物体の予測位置を検出し、当該予測位置を表す第1物体予測情報を出力する。
【0040】
第1検出部531は、望遠周辺カメラ2-1により時系列で出力された一連の周辺画像から検出された周辺物体を追跡し、その追跡結果により得られた軌跡から周辺物体の予測位置を検出する。第1検出部531は、一連の周辺画像からそれぞれ検出された周辺画像の生成時刻における周辺物体の位置に対して、カルマンフィルタまたはパーティクルフィルタなどを用いてトラッキング処理を実行することで、周辺物体を追跡することができる。トラッキング処理には、車両1の車輪の回転角に基づいて推定された車両1の現在位置を表すオドメトリ情報が用いられてもよい。
【0041】
第1検出部531は、第1物体予測情報に表される予測位置の確からしさを算出し、当該確からしさを示す確信度情報を出力してもよい。例えば、第1検出部531は、トラッキング処理における予測位置の推定誤差分散が小さいほど予測位置の確からしさが大きくなるように、確信度情報を出力する。
【0042】
第1検出部531は、ニューラルネットワークを用いた識別器に、一連の周辺画像からそれぞれ検出された周辺画像の生成時刻における周辺物体の位置を入力することにより、周辺物体の予測位置を検出してもよい。識別器は、周辺物体の位置と、所定時間後の物体の実空間上の位置と、各画像が生成されたときのカメラの位置および光軸方向と、カメラから所定の物体までの距離とを教師データとして予め学習される。また、識別器は、周辺物体の予測位置を出力するときに、予測位置の確からしさをあわせて出力してもよい。
【0043】
第1検出部531は、時系列に出力された第1物体情報に表される周辺物体の位置の移動量に基づいて、周辺物体の予測位置を検出してもよい。
【0044】
図4において、望遠周辺カメラ2-1は、単位時間間隔で離散する時刻t1-t5のそれぞれにおいて、周辺画像D1-1~D1-5を時系列に生成する。第1検出部531は、時刻t1に生成された周辺画像D1-1から、物体の位置を表す第1物体情報O1-1を出力する。また、第1検出部531は、周辺画像D1-1が生成された時刻t1よりも1単位時間後の時刻t2における物体の予測位置を表す第1物体予測情報OP1-1を出力する。すなわち、図4の例において、所定時間は1単位時間である。
【0045】
図4において網掛けを施した箇所は、データが生成されない、または、データを用いた処理が行われていない(オフ状態である)ことを表す。図4の例では、後述する予測部533により、時刻t4が変更時刻として特定されている。第1検出部531は、変更時刻t4よりも所定時間前の時刻t3に動作状態がオンからオフに変更され、それ以降の第1物体情報および第1物体予測情報は出力されなくなる。第1検出部531での検出処理に用いられる周辺画像を生成する望遠周辺カメラ2-1は、第1検出部531とともに時刻t3に動作状態がオンからオフに変更されてもよい。
【0046】
第2検出部532は、広角周辺カメラ2-2により時系列に生成される周辺画像のそれぞれから、当該周辺画像の生成時刻における車両1の周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力する。
【0047】
第2検出部532は、広角周辺カメラ2-2により出力された周辺画像を、周辺画像に表わされた所定の物体を検出するように予め学習された識別器に入力することにより、車両1の周辺における他車両といった物体の位置を検出する。
【0048】
識別器は、例えば、CNNとすることができる。検出対象となる所定の物体を表す複数の画像を教師データとして用いてCNNに入力して予め学習を行うことにより、CNNは物体を検出する識別器として動作する。
【0049】
図4において、広角周辺カメラ2-2は、時刻t1-t5のそれぞれにおいて、周辺画像D2-1~D2-5を時系列に生成する。第2検出部532は、時刻t3に生成された周辺画像D2-3から、物体の位置を表す第2物体情報O2-3を出力する。
【0050】
第2検出部532は、変更時刻t4よりも所定時間前の時刻t3に動作状態がオフからオンに変更され、第2物体情報の出力を開始する。第2検出部532での検出処理に用いられる周辺画像を生成する広角周辺カメラ2-2は、時刻t3までは動作状態がオフとされ、第2検出部532とともに時刻t3にオフからオンに変更されてもよい。
【0051】
予測部533は、車両1の走行を制御する自動運転レベルが変更されるか否かを予測し、変更されると予測された場合、変更されると予測される変更時刻を特定する。
【0052】
予測部533は、後述する走行制御部535から、現在の自動運転レベルを取得する。自動運転レベルには、運転者が周辺監視義務を有する第1自動運転レベルと、運転者が前方監視義務を有しない第2自動運転レベルとが含まれる。
【0053】
例えば、運転者が周辺監視義務を有する第1自動運転レベルにより時速80kmで走行しており、渋滞等により車速が時速30kmに低下する場合に、第1自動運転レベルから運転者が前方監視義務を有しない第2自動運転レベルに変更することができるとする。この場合、予測部533は、車内ネットワークに接続されたデータ通信モジュール(不図示)、無線基地局(不図示)、通信ネットワーク(不図示)を介して、走行ルートにおける渋滞、交通規制といった交通状況を表す交通情報を取得する。
【0054】
予測部533は、取得した交通情報に基づいて、現在の自動運転レベルでの制御が終了する地点を推定する。そして、予測部533は、現在位置から現在の自動運転レベルによる制御が終了する地点までの距離を当該自動運転レベルによる制御における標準速度で除して得られた時間を現在時刻に加えることにより、変更時刻を特定する。図4の例では、予測部533は、変更時刻をt4と特定する。
【0055】
また、予測部533は、ストレージ装置4から、GNSS受信機3が出力する測位信号に対応する位置の周辺の地図データを取得してもよい。予測部533は、現在の自動運転レベルでの走行可能な車線の終了する地点を特定し、現在地点から当該地点までの距離を自動運転レベルによる制御における標準速度で除して得られた時間を現在時刻に加えることにより、変更時刻を特定する。
【0056】
作成部534は、周辺カメラ2により生成された周辺データから検出された物体の位置を表す情報を用いて、車両1の走行する走行経路を作成する。
【0057】
作成部534は、メモリ52に一時記憶された前の時刻における周辺物体の位置と、第1検出部531により出力される第1物体情報または第1物体予測情報、もしくは第2検出部532により出力される第2物体情報とを用いて将来における物体の予測位置を推定する。
【0058】
作成部534は、推定された将来における物体の予測位置から所定の間隔を保つように、車両1の走行経路を作成する。
【0059】
作成部534は、変更時刻よりも所定時間前まで、第1物体情報を用いて走行経路を作成する。作成部534は、変更時間よりも所定時間前の時刻から変更時刻まで、第1物体予測情報を用いて走行経路を作成する。作成部534は、変更時刻以降は、第2物体情報を用いて走行経路を作成する。
【0060】
図4の例では、変更時刻t4よりも1単位時間前まで、すなわち時刻t3となるまで、作成部534は第1物体情報を用いて走行経路を作成する。例えば、作成部534は、時刻t2における走行経路DP-2を、望遠周辺カメラ2-1により生成された周辺画像D1-2に対応する第1物体情報O1-2を用いて作成する。
【0061】
変更時刻t4よりも1単位時間前の時刻、すなわち時刻t3から変更時刻t4までにおいて、作成部534は、走行経路DP-3を、望遠周辺カメラ2-1により生成された周辺画像D1-2に対応する第1物体予測情報OP1-2を用いて作成する。
【0062】
作成部534は、第1物体予測情報OP1-2と、第1物体予測情報OP1-2の確からしさを表す確信度情報とを用いて、走行経路DP-3を作成してもよい。例えば、確信度情報により表される確からしさが所定の確信度閾値を超える場合、作成部534は、周辺物体が第1物体予測情報OP1-2に表される位置に存在するものとして走行経路DP-3を作成する。また、確信度情報により表される確からしさが所定の確信度閾値を超えない場合、作成部534は、周辺物体が第1物体予測情報OP1-2に表される位置に存在しないものとして、第1物体予測情報OP1-2を用いずに走行経路DP-3を作成する。
【0063】
変更時刻t4以降は、作成部534は第2物体情報を用いて走行経路を作成する。例えば、作成部534は、時刻t4における走行経路DP-4を、広角周辺カメラ2-2により生成された周辺画像D2-4に対応する第2物体情報O2-4を用いて作成する。
【0064】
図5は、走行経路作成処理のフローチャートである。ECU5は、車両1が自動運転制御による走行を行う間、走行経路作成処理を所定時間間隔で繰り返し実行する。
【0065】
まず、ECU5の第1検出部531は、望遠周辺カメラ2-1により時系列に生成される周囲画像のそれぞれから、当該周辺画像の生成時刻における周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第1物体情報を出力する。また、第1検出部531は、当該周辺画像の生成時刻よりも所定時間後の時刻における周辺物体の予測位置を検出して当該予測位置を表す第1物体予測情報を出力する(ステップS1)。
【0066】
ECU5の予測部533は、車両1の自動運転レベルが第1自動運転レベルから第2自動運転レベルに変更されるか否かを予測する(ステップS2)。自動運転レベルの変更が予測されない場合(ステップS2:N)、ECU5の処理は後述するステップS5に進む。自動運転レベルの変更が予測される場合(ステップS2:Y)、予測部533は、自動運転レベルが変更される変更時刻を特定する(ステップS3)。
【0067】
ECU5の作成部534は、現在時刻から変更時刻までの間隔が所定時間以内であるか否か、すなわち、現在時刻が変更時刻よりも所定時間前の時刻であるか否かを判定する(ステップS4)。現在時刻から変更時刻までの間隔が所定時間以内でないと判定された場合(ステップS4:N)、作成部534は、第1物体情報を用いて走行経路を作成し(ステップS5)、ECU5の処理はステップS1に戻る。
【0068】
現在時刻から変更時刻までの間隔が所定時間以内であると判定された場合(ステップS4:Y)、作成部534は、第1物体予測情報を用いて走行経路を作成する(ステップS6)。
【0069】
ECUの第2検出部532は、広角周辺カメラ2-2により時系列に生成される周囲画像のそれぞれから、周辺物体の位置を検出して当該位置を表す第2物体情報を出力する(ステップS7)。
【0070】
作成部534は、現在時刻が変更時刻を経過しているか否か、すなわち、現在時刻が変更時刻以降であるか否かを判定する(ステップS8)。現在時刻が変更時刻を経過していないと判定された場合(ステップS8:N)、ECU5の処理はステップS6に戻る。
【0071】
現在時刻が変更時刻を経過していると判定された場合(ステップS8:Y)、作成部534は、第2物体情報を用いて走行経路を作成し(ステップS9)、走行経路作成処理を終了する。
【0072】
走行経路作成処理を終了した後に再び走行経路作成処理を実行する場合、後に実行される走行経路作成処理では、先に実行された走行経路作成処理における第2検出部が、第1検出部として動作してもよい。このように動作することで、ECU5は、自動運転レベルが第1のレベルから第2のレベルに変更された後、さらに他のレベルに変更される場合においても、走行経路の作成を適切に行うことができる。
【0073】
このように走行経路作成処理を実行することにより、ECU5は、ハードウェアリソースを過度に増大させることなく、自動運転レベルの切り替えに応じた走行経路を作成することができる。
【0074】
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、種々の変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
【符号の説明】
【0075】
1 車両
5 ECU
531 第1検出部
532 第2検出部
533 予測部
534 作成部
535 走行制御部
図1
図2
図3
図4
図5