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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】折畳み箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 6/18 20060101AFI20240918BHJP
【FI】
B65D6/18 C
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021009789
(22)【出願日】2021-01-25
(62)【分割の表示】P 2018561239の分割
【原出願日】2017-05-23
(65)【公開番号】P2021073142
(43)【公開日】2021-05-13
【審査請求日】2021-01-25
(31)【優先権主張番号】201610349670.3
(32)【優先日】2016-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516190770
【氏名又は名称】上海箱箱智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HOREN CORTP Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】28th Floor, Building A, NO.1520 Gumei Road, Caohejing High-Tech Park, Xuhui District, Shanghai, 200233, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソ、ヨンピン
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-268972(JP,A)
【文献】特開2004-090999(JP,A)
【文献】特開2003-312659(JP,A)
【文献】特表2002-529335(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104691892(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 6/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースの保護辺にヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、
前記2対の対向する側板の下縁には長さ方向に沿って延びる密閉空洞が設けられ、前記密閉空洞は、各前記側板の内側面と外側面との間に位置し、
各前記側板は、両面平滑の側板であり、各表面は、前記密閉空洞が設けられた部位が当該密閉空洞の周辺部位と面一とされて平坦な表面部分を形成し、接続部を除いて両側面の高さから突出する部分がない形状とされ、
前記折畳み箱が立ち上げられると、前記2対の対向する側板のうちの1対の側板の下縁は、他の1対の側板の下縁と互いに接続することによりフレームが形成されており、前記フレームは、ヒンジにより前記ベースの保護辺にヒンジ結合されることにより、前記フレームは前記ベースが下へ凹むこと、および前記保護辺が内へ凹むことを抵抗する補強部材として機能し
各前記側板の下縁にはヒンジ座が設けられ、前記ヒンジ座にはヒンジ軸が両端に設けられ、
前記ベースにはヒンジ溝が設けられ、前記ヒンジ溝には前記ヒンジ軸と係合可能な第2位置決めボスが設けられ、
各前記ヒンジ軸の端部には第3位置決めボスが設けられ、前記第3位置決めボスの輪郭面は前記第2位置決めボスと係合可能に構成されている、折畳み箱。
【請求項2】
前記側板の各々の上縁に当該側板の長さ方向に沿って延びる密閉空洞がさらに設けられ、当該密閉空洞が設けられた部位は当該密閉空洞の周辺部位と面一とされて平坦な表面部分を形成し、当該側板の各表面において、上縁及び下縁の前記平坦な表面部分は全て同じ平面上に位置し、前記2対の対向する側板の上縁の密閉空洞は、同じ高さを有して、前記2対の対向する側板の上縁の密閉空洞を形成する側板部分は1つの矩形状のフレームを形成し、
前記保護辺には、当該保護辺の長さ方向に沿って空洞が設けられ、当該保護辺の空洞を形成する保護辺部分及び前記2対の対向する側板の下縁の密閉空洞を形成する側板部分が、前記ベース及び前記保護辺の変形に抵抗するように1つの矩形状のフレームを形成している、請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項3】
前記側板の各々の左端部又は右端部には、前記側板の高さ方向に沿って延びる密閉空洞が設けられ、当該高さ方向に沿って延びる密閉空洞が設けられた部位は当該密閉空洞の少なくとも高さ方向の周辺部位と面一とされて平坦な表面部分を形成し、当該側板の各表面において、上縁及び下縁ならびに左右端部の前記平坦な表面部分は同じ平面上に位置する、請求項2に記載の折畳み箱。
【請求項4】
前記側板の上縁に形成される密閉空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される密閉空洞とは流体的に連通されており、且つ、前記側板の下縁に形成される密閉空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される密閉空洞とは互いに離間されていることを特徴とする請求項3に記載の折畳み箱。
【請求項5】
前記側板の下縁に形成される密閉空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される密閉空洞とは、それぞれ前記側板の左下隅と右下隅とにおいて互いに離間されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の折畳み箱。
【請求項6】
前記側板の左端部及び右端部にある密閉空洞には、いずれも当該側板の高さ方向に沿って離間する上空洞と下空洞とが含まれていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の折畳み箱。
【請求項7】
前記密閉空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の折畳み箱。
【請求項8】
前記側板の左右両端に前記接続部がそれぞれ設けられ、
前記側板の左右端部において、前記接続部と前記高さ方向に沿って延びる密閉空洞は長さ方向に隣接配置されている、請求項3から6のいずれか1項に記載の折畳み箱。
【請求項9】
前記側板の左右端部の密閉空洞は、高さ方向に沿って、前記側板の上縁から前記側板の下縁まで延びること、または、前記側板の上縁から下へ所定の長さだけ延びること、または、前記側板の下縁から上へ所定の長さだけ延びることを特徴とする、請求項8に記載の折畳み箱。
【請求項10】
前記側板は、前記折畳み箱の外側の面に高さ方向に沿って延びる少なくとも一対の凹部が設けられ、当該凹部の各々は、前記高さ方向に沿って延びる密閉空洞の一つに前記側板の端部から離れる方向に隣接するように配置される、請求項3から6及び請求項8から9のいずれか1項記載の折畳み箱。
【請求項11】
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースの保護辺にヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、
前記側板は、前記側板の上縁において当該側板の長さ方向に沿って延びる密空洞と、前記側板の左右端部において当該側板の高さ方向に沿って延びる密空洞と、前記側板の下縁において当該側板の長さ方向に沿って延びる密空洞と、が形成され、
各前記側板は、両面平滑の側板であり、前記側板の両面において前記密閉空洞が設けられた部位が前記密閉空洞の周辺部位と面一とされて平坦な表面部分を形成し、当該側板の各表面において、前記平坦な表面部分が全て同じ平面上に位置し、接続部を除いて両側面の高さから突出する部分がない形状とされ、
前記2対の対向する側板の上縁の密閉空洞は、同じ高さを有し、
前記折畳み箱が立ち上げられ、隣接する前記側板がそれぞれ互いに接続された状態で、前記2対の対向する側板の上縁、下縁及び左右端部の密閉空洞を形成する側板部分と、前記保護辺とは、前記ベース及び前記保護辺の変形に抵抗するように1つの箱状のフレームを形成し、
各前記側板の下縁にはヒンジ座が設けられ、前記ヒンジ座にはヒンジ軸が両端に設けられ、
前記ベースにはヒンジ溝が設けられ、前記ヒンジ溝には前記ヒンジ軸と係合可能な第2位置決めボスが設けられ、
各前記ヒンジ軸の端部には第3位置決めボスが設けられ、前記第3位置決めボスの輪郭面は前記第2位置決めボスと係合可能に構成されている、折畳み箱。
【請求項12】
前記側板の上縁において長さ方向に沿って延びる密閉空洞が、前記側板の上縁において当該側板の長さ方向に沿って左端から右端まで延び、前記側板の高さ方向に沿って延びる密閉空洞が前記側板の左右両端において当該側板の高さ方向に沿って下縁から上縁まで延び、且つ、前記側板の下縁において当該側板の長さ方向に沿って延びる密閉空洞が、前記側板の下縁において当該側板の長さ方向に沿って左端から右端まで延びることを特徴とする請求項11に記載の折畳み箱。
【請求項13】
前記2対の対向する側板のうち1対の対向する側板が、前記2対の対向する側板のうちの他の1対の対向する側板より長さ方向に長い長側板であり、前記他の1対の対向する側板が、前記長側板より長さ方向に短い短側板であり、
前記長側板と前記短側板とがロック機構により互いにロック可能とされ、
前記長側板の左右端部には、前記接続部が設けられ、前記短側板の左右端部には、前記長側板の前記接続部に接続可能な前記接続部が設けられ、且つ、前記長側板の左右端部の内部及び/又は前記短側板の左右端部の内部には、いずれも当該側板の高さ方向に沿って延びる密閉空洞が設けられている、請求項1から12のいずれか1項記載の折畳み箱。
【請求項14】
前記長側板の左右端部の高さ方向に沿って延びる密閉空洞は、前記長側板の底部から前記長側板の頂部まで延び、且つ、前記短側板の左右端部の高さ方向に沿って延びる密閉空洞は、互いに離間した第1段の空洞と第2段の空洞によって構成され、前記第1段の空洞は、前記短側板の底部からロック機構の取付穴の底部まで延び、且つ、前記第2段の空洞は、前記ロック機構の取付穴の頂部から前記短側板の頂部まで延びることを特徴とする請求項13に記載の折畳み箱。
【請求項15】
前記短側板と前記長側板の前記接続部の双方は、互いに咬合可能な咬合構造を有することを特徴とする請求項13又は14に記載の折畳み箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器に関するものであり、具体的には、折畳み箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の折畳み箱は、一定の側板の厚さと高さを有する。使用時に、側板が対向展開して立ち上がり4つの側板が互いにロックすることにより、比較的な密閉空間を形成して品物が収納されており、また、品物が空にされた後、箱体をリサイクルする必要があるので、コストの節約を最大化させるように、箱体の側板を折畳むことにより、同じスペースにリサイクルされた箱体がより多く収容でき、また、リサイクルの時に清掃を容易にする必要があり、特に、果物および野菜などの新鮮的な食品を収納するために折畳み箱が利用される場合、利用後の清掃がとても重要であり、且つ、箱体には、利用中に、品物を収納する時の安全性と確実性を保証するとともに、箱内の品物を空にする時に側板を速やかで簡便的にアンロックして折畳むことが必要であり、しかし、特許文献1といった従来の折畳み箱には、箱体の側板が、主に、薄壁とその表面にある補強リブとからなり、このような側板の構造には、まず、そのメッシュリブの凹み部位において、クイッククリーニングの時に汚れが残しやすく、清掃の効率が低い。一方、このような単一の薄壁構造には、曲げや圧縮抵抗に対する能力が単一であり、特に、側板とベースとのヒンジ部位には、側板主体とヒンジとが単一の薄壁により接続され、特に、箱体は、密度が大きい品物を受けてベースの内面が押し付けられて下に凹んでいる場合、側板のヒンジがベースの保護辺にヒンジ止めされることにより、保護辺は、ベースが内に凹むことに連れて内に寄り、ヒンジ側の側板もランダムに保護辺に引っ張られて内に変形して曲げられている。
【0003】
これにより、ベースの保護辺の高さが制限される場合、側板、特にヒンジに寄る該側板の下縁は、そのベースの内への凹みと保護辺の内への変形とに対して支持および修正の作用を奏しており、これにより、従来では、ヒンジに寄る側板の部位が単一の薄壁からなるので、該部位には、負荷が増えると、ベースの保護辺の内へ寄りの変形に抵抗できず、箱体のベースが内に凹むことにより、ベースの保護辺が内に寄らされて、側板がさらに内に変形されており、側板がベースの内への凹みを補助や改善できない場合、複数層の箱体の積重ねを利用する時に、上層の品物は、ベースの薄壁と変形して沈み、その下の箱体内の品物とが押し付けられてしまい、品物に対してある程度の安全的なリスクがあり、特に、箱体には飲み物や牛乳ボトルなどの壊れやすいキャリアが搭載される場合、箱体のベースが変形すると、搬送や利用中に上下層が互いに衝突して損傷することが起こりやすく、且つ、箱体は、繰り返して利用される場合、箱体が高温および低温環境で頻繁に利用され、力に付けられて大きく変形されることにより、疲労損傷されやすく、箱体の寿命が低下されてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開第2009/0101640号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術に存在する課題を解決するための折畳み箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一方面によると、ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1対の前記側板の下縁には空洞が設けられ、前記折畳み箱が立ち上げられると、前記2対の対向する側板のうちの1対の側板の下縁は、他の1対の側板の下縁と互いに接続することによりフレームが形成されており、前記フレームは、ヒンジにより前記ベースにヒンジ結合されることにより、前記ベースが下へ凹むこと、および前記保護辺が内へ凹むことを抵抗する補強部材が形成されている折畳み箱が提供されている。
【0007】
好ましくは、前記側板の前記空洞が設けられた部位は、隣接する部位と揃えられている。
【0008】
好ましくは、前記側板の外側面には、前記側板の高さ方向に沿って延びる少なくとも1つの凹部が設けられ、前記凹部は、隣接する2つの折畳み箱が互いに接近するときに側板の高さ方向に沿うチャンバーが形成されているような形状に設置されている。
【0009】
好ましくは、前記空洞は、前記側板の厚み範囲内に形成されている。
【0010】
好ましくは、前記空洞は、前記側板の長さ方向に沿って所定の長さだけ延び、前記所定の長さの長さの範囲が前記側板の長さの0.8~1倍である。
【0011】
好ましくは、2つの前記凹部は、それぞれ、前記側板の左右両端にある接続部に接近するように設けられ、且つ、前記2つの凹部の間には、少なくとも他の1つの前記凹部が設けられている。
【0012】
好ましくは、側板の厚さ方向に沿う前記凹部の深さの範囲は、前記側板の厚さの0.1~0.9倍である。
【0013】
好ましくは、前記凹部の高さの範囲は、前記側板の高さの0.1~0.9倍である。
【0014】
好ましくは、前記側板内には、少なくとも1つの前記側板の高さ方向に沿って延びる空洞がさらに設けられている。
【0015】
好ましくは、前記側板内には、高さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞がさらに設けられている。
【0016】
好ましくは、前記側板内には、当該側板の長さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞がさらに設けられている。
【0017】
好ましくは、前記側板の上縁には、前記側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられており、且つ、前記側板の左端部又は右端部には、前記側板の高さ方向に沿って延びる空洞が設けられている。
【0018】
好ましくは、前記側板の上縁及び下縁に形成される空洞と前記側板の左端部に形成される空洞とは、C字形状の構造に構成され、且つ/又は、前記側板の上縁及び下縁に形成される空洞と前記側板の右端部に形成される空洞とは、逆C字形状の構造に構成される。
【0019】
好ましくは、前記側板の上縁には、当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、前記側板の左端部及び右端部には、当該側板の高さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、前記側板の上縁に形成される空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される空洞とは流体的に連通されており、且つ、前記側板の下縁に形成される空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される空洞とは互いに離間されている。
【0020】
前記側板の下縁に形成される空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される空洞とは、それぞれ前記側板の左下隅と右下隅とにおいて互いに離間されている。
【0021】
好ましくは、前記側板の上縁には、当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、前記側板の左端部及び右端部には、当該側板の高さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、且つ、前記側板の左端部及び右端部にある空洞は、いずれも当該側板の高さ方向に沿って離間する上空洞と下空洞とを備えている。
【0022】
好ましくは、前記側板には、前記側板の、長さ方向に沿って形成される空洞と高さ方向に沿って形成される空洞とにより囲まれた領域に散布する複数の気孔が設けられている。
【0023】
好ましくは、前記空洞は、ガスアシスト射出(GAM)成形された空洞である。
【0024】
本発明の他の方面によると、ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1つの前記側板内には、前記側板に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、且つ、前記側板の外側面には、前記側板の高さ方向に沿って延びる少なくとも1つの凹部が設けられ、前記凹部は、隣接する2つの折畳み箱が互いに接近するときに側板の高さ方向に沿うチャンバーが形成されているような形状に設置されている折畳み箱が提供されている。
【0025】
好ましくは、2つの前記凹部は、それぞれ、前記側板の左右両端にある接続部に接近するように設けられ、且つ、前記2つの凹部の間には、少なくとも他の1つの前記凹部が設けられている。
【0026】
好ましくは、前記側板の外側面には、前記側板の高さ方向に沿って延びる少なくとも1つの凹部が設けられ、前記凹部は、隣接する2つの折畳み箱が互いに接近するときに側板の高さ方向に沿うチャンバーが形成されているような形状に設置されている。
【0027】
好ましくは、前記所定の長さの長さの範囲は、前記側板の長さの0.8~1倍である。
【0028】
好ましくは、前記空洞は、前記側板の厚み範囲内に形成されている。
【0029】
好ましくは、側板の厚さ方向に沿う前記凹部の深さの範囲は、前記側板の厚さの0.1~0.9倍である。
【0030】
好ましくは、側板の高さ方向に沿う前記凹部の長さの範囲は、前記側板の高さの0.1~0.9倍である。
【0031】
好ましくは、前記空洞は、少なくとも1つの前記側板の高さ方向に沿って延びる。
【0032】
好ましくは、前記側板内には、高さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられている。
【0033】
好ましくは、前記空洞は、前記少なくとも1つの側板の長さ方向に沿って延びる。
【0034】
好ましくは、前記側板内には、当該側板の長さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられている。
【0035】
好ましくは、前記側板には、前記側板の、長さ方向に沿って形成される空洞と高さ方向に沿って形成される空洞とにより囲まれた領域に散布する複数の気孔が設けられている。
【0036】
好ましくは、前記空洞は、GAM成形された空洞である。
【0037】
本発明の更なる方面によると、ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、 前記側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1つの前記側板内には、前記側板に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、且つ、前記側板の天面には、突起が設けられ、前記ベースの下底面には、前記突起に配合する凹み溝が設けられ、複数の折畳み箱が積重ねられる場合、上の折畳み箱のベースの下底面の凹み溝は、下の折畳み箱の対応する側板の天面の位置決め突起に嵌入される折畳み箱が提供されている。
【0038】
好ましくは、前記側板の天面毎には、少なくとも2つの前記突起が設けられている。
【0039】
好ましくは、前記所定の長さの長さの範囲は、前記側板の長さの0.8~1倍である。
【0040】
好ましくは、前記側板の外側面には、高さ方向に延びる凹部が設けられている。
【0041】
好ましくは、側板の厚さ方向に沿う前記凹部の深さの範囲は、前記側板の厚さの0.1~0.9倍である。
【0042】
好ましくは、前記凹部の高さの範囲は、前記側板の高さの0.1~0.9倍である。
【0043】
好ましくは、前記空洞は、少なくとも1つの前記側板の高さ方向に沿って延びる。
【0044】
好ましくは、前記側板内には、高さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられている。
【0045】
好ましくは、前記空洞は、前記少なくとも1つの側板の長さ方向に沿って延びる。
【0046】
好ましくは、前記側板内には、当該側板の長さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられている。
【0047】
好ましくは、前記側板には、前記側板の、長さ方向に沿って形成される空洞と高さ方向に沿って形成される空洞とにより囲まれた領域に散布する複数の気孔が設けられている。
【0048】
好ましくは、前記空洞は、GAM成形された空洞である。
【0049】
本発明の他の方面によると、ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、且つ、少なくとも1対の前記側板の下縁の内部には、前記側板の長さ方向に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、且つ、前記空洞が形成された下縁と他の1対の対向する側板の下縁とは、互いに接続することによりフレームが形成されている折畳み箱が提供されている。
【0050】
好ましくは、2つの前記空洞は、それぞれ、前記側板の高さ方向に沿って延び、前記側板の左右両端の接続部内に設けられている。
【0051】
好ましくは、前記空洞は、高さ方向に沿って、前記側板の上縁から前記側板の下縁まで、または、前記側板の上縁から下へ所定の長さだけ、または、前記側板の下縁から上へ所定の長さだけ延びる。
【0052】
好ましくは、前記側板の上縁及び/又は下縁毎に当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられることにより、前記2対の対向する側板が立ち上がり状態にある場合、前記2対の対向する側板の前記上縁の空洞は矩形状のフレームを形成し、及び/又は前記2対の対向する側板の前記下縁の空洞は矩形状のフレームを形成する。
【0053】
好ましくは、前記折畳み箱における長さと幅との比が3:2であり、且つ、前記ベースの底面には、当該ベースの幅方向に沿って配設する複数列の凹み溝が設けられている。
【0054】
好ましくは、前記ベースの下底面には、前記ベースの1/3の長さの箇所と前記ベースの2/3の長さの箇所とに複数の凹み溝が配設されている。
【0055】
好ましくは、前記空洞は、前記側板の長さ方向に沿って延び前記側板の上縁及び/又は下縁内に設けられている。
【0056】
好ましくは、前記空洞の少なくとも一部は、前記側板の上縁において当該側板の長さ方向に沿って延び、前記空洞の少なくとも他の一部は、前記側板の左右両端の接続部内において当該側板の高さ方向に沿って延び、且つ、前記空洞の少なくとも他の一部は、前記側板の下縁内において当該側板の長さ方向に沿って延びる。
【0057】
好ましくは、前記空洞の少なくとも一部は、前記側板の上縁において当該側板の長さ方向に沿って左端から右端まで延び、前記空洞の少なくとも他の一部は、前記側板の左右両端の接続部内において当該側板の高さ方向に沿って下縁から上縁まで延び、且つ、前記空洞の少なくとも更なる一部は、前記側板の下縁内において当該側板の長さ方向に沿って左端から右端まで延びる。
【0058】
好ましくは、前記側板の長さ方向に沿って延びる空洞と前記側板の高さ方向に沿って延びる空洞とは、互いに離間されている。
【0059】
好ましくは、前記側板の下縁には、互いに離間され、前記側板の長さ方向に沿って延びる複数の空洞が設けられている。
【0060】
好ましくは、前記側板の下縁の下側には、ヒンジ座が設けられ、前記ヒンジ座には、ヒンジ軸が両端に設けられ、掛け台が中間部に設けられ、前記ベースには、ヒンジ溝が設けられ、前記ヒンジ溝には、前記掛け台に配合する第1位置止めボスと、前記ヒンジ軸に配合する第2位置止めボスと、が設けられる。
【0061】
好ましくは、前記ヒンジ軸の端部には、その輪郭面が前記第2位置止めボスに配合する第3位置止めボスが設けられる。
【0062】
好ましくは、前記側板は、ヒンジにより前記ベースにヒンジ結合され、前記2対の対向する側板の下縁には、補強構造が設けられ、且つ、前記補強構造は、前記ヒンジの上方に設けられる。
【0063】
好ましくは、前記側板の下縁の下側には、ヒンジ座が設けられ、前記ヒンジ座の両端には、ヒンジ軸が設けられ、且つ、前記ベースには、保護辺が設けられ、前記保護辺には、前記ヒンジ座に配合するヒンジ溝が設けられ、前記保護辺には、当該保護辺の長さ方向に沿って形成する空洞がさらに設けられる。本発明による折畳み箱は、側板の曲げ抵抗をできるだけ改善してベースの保護辺の変形に対して補助や対抗することにより、箱体が押し付けられて内へ凹むことに起因する品物間の押出しにより損傷するような課題を解決できる。
【発明の効果】
【0064】
本発明による折畳み箱は、折畳み箱の繰り返し利用中の清掃後の汚れ残りを最小限に抑えることができ、清掃効率を向上させ、負荷後に箱体のベースが下へ凹むことを改善し、折畳み箱の多層積重ねる時に上下層の品物はベースが押し付けられ下へ凹むことにより品物間の互いの衝突により損傷する課題を解決すると共に、箱体は肉厚が小さく、折畳み率が高く、多層の箱体が積み重ねられて側板が押し付けられた後に側板が変形することにより積み重ね障害が起きるという倉庫保管の不具合を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本発明による折畳み箱の斜視図であり、そのうち、側板は立ち上がり状態にある。
図2】本発明による折畳み箱の他の斜視図であり、そのうち、一部の側板は折畳み状態にある。
図3図2のA部分の拡大図である。
図4図2のB部分の拡大図である。
図5】本発明の一実施形態の短側板の斜視図である。
図6図5の短側板の正面図である。
図7図5においてA-A線に沿って切り取った短側板の断面図である。
図8図5においてB-B線に沿って切り取った短側板の断面図である。
図9】本発明の一実施形態の長側板の斜視図である。
図10図9の長側板の正面図である。
図11図10においてC-C線に沿って切り取った長側板の断面図である。
図12図10においてD-D線に沿って切り取った長側板の断面図である。
図13】本発明による折畳み箱の他の斜視図であり、そのうち、側板は立ち上がり状態にある。
図14】本発明による折畳み箱が押し付けられる時の状態のうち、折畳み箱が押し付けられる時の断面図を示した。
図15】本発明による折畳み箱が押し付けられる時の状態のうち、変形前のベースを示した。
図16】本発明による折畳み箱が押し付けられる時の状態のうち、変形後のベースを示した。
図17】本発明による折畳み箱の各側板の、力を受けた状態を示す、平面図である。
図18】本発明による折畳み箱の各側板の、力を受けた状態を示す、断面図である。
図19】本発明による折畳み箱の各側板の、力を受けた状態を示す、他の断面図である。
図20】複数の折畳み箱が2層に積み重ねられた状態を示し、そのうち、破線は下層の折畳み箱を示し、実線は上層の折畳み箱を示した。
図21図20の下層の折畳み箱の断面図を示した。
図22図21におけるA部分の拡大図である。
図23図21におけるB部分の拡大図である。
図24図20の折畳み箱の断面図を示した。
図25図24におけるC部分の拡大図である。
図26図24におけるD部分の拡大図である。
図27】折畳み状態にある2つの折畳み箱が積み重ねられている時の状態を示した。
図28】折畳み状態にある2つの折畳み箱が積み重ねられている時の状態を示した。
図29図27の折畳み箱の断面図である。
図30】2層の折畳み箱が積み重ねられている時に下層の折畳み箱の側板におけるボスと上層の折畳み箱のベースの凹みとの配合状態を示した概念図である。
図31】本発明のほかの実施形態の長側板の斜視図である。
図32図31の長側板の正面図である。
図33図32においてB-B線に沿って切り取った断面図である。
図34図32においてA-A線に沿って切り取った断面図である。
図35】本発明の他の実施形態の長側板の斜視図である。
図36図35の長側板の正面図である。
図37図36においてB-B線に沿って切り取った断面図である。
図38図36においてA-A線に沿って切り取った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
以下、本発明の目的、特徴および利点をより明確に理解するために、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。添付図面に示す実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の技術案の実質精神を説明するためのものであると理解されるべきである。
【0067】
用語の説明
本発明には、両面平滑の側板が、側板の表面に補強リブが配設された従来の側板に対するものであり、本発明による両面平滑の側板の外面には補強リブがなく、又は、両面平滑の側板の外面には非常に少ない補強リブだけが配設されている。
【0068】
側板の上縁とは、側板の天面から下へ延びる一部である。
【0069】
側板の下縁とは、側板の底面から上へ延びる一部である。
【0070】
従来の欠陥に基づき、本発明には、折畳み可能であって清掃しやすい折畳み箱が提供されており、長、短側板はGAMにより成形され、その側板の自身は、矩形状の骨格に成って補強されることにより、歪み及び変形を抵抗する能力を向上させ、ベースに搭載される品物が重い場合、扁平形状のベースは一般的に下へ凹み、この時、より高く突出されたベースの長側辺の一部がベースの内側へ傾斜すると共にベースの側辺が中間部に対して変位し、ベースと側板とはヒンジによりヒンジ結合され、ベースは、内へ変位し、側板の下縁部も対応してベースにより引っ張られることによって、箱体の内側へその側板の中間部を変形し曲げさせ、よって、GAMにより成形された側板は、全周において、接続された中空の骨格により支持されている上に、ベースにヒンジ結合された側板の下縁においてヒンジが設けられた部位は、断面が矩形状であり、その曲げ抵抗の能力は薄肉板または補強リブが設けられた薄壁より優れており、側板の曲げ抵抗をできるだけ改善してベースの保護辺の変形に補助や対抗することにより、箱体のベースが押し付けられて内へ凹むことに起因する品物間の押出しにより損傷するような課題を解決できる。
【0071】
本発明による折畳み箱には、一般的に、ベースと2対の対向する側板とを備え、側板が、ベースにヒンジ結合されベースに対して折畳み可能である。本発明による折畳み箱の側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1つの側板内には、側板に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、前記側板の前記空洞が設けられた部位は、当該空洞が側板の厚み範囲内に形成されることにより、隣接する部位と揃えられている。即ち、当該空洞は、側板の内、外側面の間に位置されることで、外観的に、空洞が設けられたことにより側板の空洞が設けられた部位が側板の内側面及び外側面に突出されることはない。ここで、上記隣接する部位とは、側板上に、空洞が設けられた部位と隣接すると共に空洞が設けられない部位である。当該所定の長さの長さの範囲は、前記側板の長さの0.8~1倍であり、又は、前記側板の高さの0.8~1倍である。
【0072】
本発明の一実施形態において、折畳み箱の少なくとも1対の側板の下縁には空洞が設けられ、折畳み箱は立ち上げられると、2対の対向する側板のうちの1対の側板の下縁は、他の1対の側板の下縁と互いに接続することによりフレームが形成されており、当該フレームは、ヒンジによりベースにヒンジ結合されることにより、ベースが下へ凹むこと、および保護辺が内へ凹むことを抵抗する補強部材が形成されている。当該フレームを形成する少なくとも1対の下縁には空洞が設けられたため、当該フレームの全体的な強度が大きく補強され、ベースが下へ凹むことおよび保護辺が内へ凹むことを抵抗する補強部材が形成されている。
【0073】
図1は本発明による折畳み箱の斜視図であり、そのうち、側板は立ち上がり状態にあり、図2は本発明による折畳み箱の他の斜視図であり、そのうち、一部の側板は折畳み状態にある。図1~2に示すように、折畳み箱100は、保護辺10が設けられたベース1と、1対の短側板2、2と、1対の長側板3、3とを備えている。短側板2と長側板3とは、それぞれベース1にヒンジ結合されベース1に対して折畳み可能である。そのうち、長側板3と短側板2とは、いずれも両面平滑の側板である。隣接する長側板と短側板とは、ロック機構によって互いに解除可能にロックされ、且つ、少なくとも1つの側板内には、側板に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられる。好ましくは、長、短側板は、高強度のプラスチックといった高強度の材料からなる。
【0074】
図5は本実施例の短側板の斜視図であり、図6図5の短側板の正面図であり、図7は、A-A線に沿って切り取った図5における短側板の断面図であり、図8はB-B線に沿って切り取った図5における短側板の断面図である。短側板には、ロック機構の取付穴2Cと2Dが設けられる。ロック機構5のロック舌51と52は、それぞれ取付穴2Cと2Dを通過して隣接する長側板に侵入することにより、長側板と短側板とを互いにロックすることが可能である。図5~8に示すように、短側板2には、側板の長さ方向に沿って形成する空洞21が上縁に設けられ、側板の長さ方向に沿って形成する空洞22が下縁に設けられ、側板の高さ方向に沿って形成する空洞23が左端部に設けられ、側板の高さ方向に沿って形成する空洞24が右端部に設けられる。1つの好適な形態として、短側板2の上縁、下縁、左端部および右端部の空洞は、GAMにより射出成形される。しかも、1つの好適な形態として、空洞21、22、23、24は、断面が矩形状である。
【0075】
図5に示すように、短側板2の左端に近い短側板2の外側面には、高さ方向に沿って延びる凹部25が設けられ、短側板2の右端に近い短側板2の外側面には、高さ方向に沿って延びる凹部26が設けられ、複数の折畳み箱100が積み重ねられる場合、隣接する折畳み箱の隣接する短側板2における凹部25、26は、側板の高さ方向に沿うチャンバーを形成し、当該チャンバーは、上層の折畳み箱のベースに対する支持に構成されることにより、上層の折畳み箱のベースが下へ凹むことを防止しており、これについては、後で詳しく説明する。
【0076】
1つの好適な形態として、短側板2における左、右両端の空洞23、24は、それぞれ短側板2の接続部23Aと24Aに設けられ、しかも、凹部25、26は、短側板2の左右両端の接続部23Aと24Aに接近するように設けられ、そのうち、接続部23Aと24Aは、隣接する長側板と接続するためのものである。接続部23Aと24Aには、咬合構造23A1と24A1がそれぞれ設けられる。短側板の咬合構造は、長側板に対応する咬合構造と咬合して短側板と隣接する長側板とを接続させるためのものである。本実施形態において、短側板2は、単に左、右両端に凹部が設けられるが、当業者にとっては、凹部25、26の間にも1つ又は複数の凹部が設置可能であることが理解すべきである。1つの好適な形態として、凹部25、26の高さの範囲は、側板2の高さの0.1~0.9倍であり、しかも、短側板2の厚さ方向に沿う凹部25、26の深さの範囲は、側板2の厚さの0.1~0.9倍である。
【0077】
図5に示すように、短側板2には、側板の、長さ方向に沿って形成される空洞23、24と高さ方向に沿って形成される空洞25、26とにより囲まれた領域に散布する複数の通気孔28がさらに設けられている。短側板2の天面には、位置決め突起27が設けられ、ベースの下底面には、突起27に配合する凹み溝11が設けられ、複数の折畳み箱が積重ねられる場合、上の折畳み箱のベースの下底面の凹み溝は、下の折畳み箱の側板の天面の位置決め突起27に嵌入されることにより、上、下層の折畳み箱を互いに位置決めさせ、後は、さらに詳しく説明する。
【0078】
図9は本実施例の長側板の斜視図であり、図10図9の長側板の正面図であり、図11は、C-C線に沿って切り取った図10における長側板の断面図であり、図12はD-D線に沿って切り取った図10における長側板の断面図である。図9~12に示すように、長側板2には、短側板2と類似するように、側板の長さ方向に沿って形成する空洞31が上縁に設けられ、側板の長さ方向に沿って形成する空洞32が下縁に設けられ、高さ方向に沿って形成する空洞33が左端部に設けられ、側板の高さ方向に沿って形成する空洞34が右端部に設けられる。1つの好適な形態として、長側板2の上縁、下縁、左端部および右端部の空洞は、GAMにより射出成形され、しかも、1つの好適な形態として、空洞31、32、33、34は、断面が矩形状である。
【0079】
図9に示すように、左端に近い長側板3の外側面には、高さ方向に沿って延びる凹部35が設けられ、右端に近い長側板3の外側面には、高さ方向に沿って延びる凹部36が設けられ、複数の折畳み箱100が積み重ねられる場合、隣接する折畳み箱の隣接する長側板3における凹部35、36は、側板の高さ方向に沿うチャンバーを形成し、当該チャンバーは、上層の折畳み箱のベースに対する支持に構成されることにより、上層の折畳み箱のベースが下へ凹むことを防止しており、後は、さらに詳しく説明する。
【0080】
1つの好適な形態として、長側板3における左、右両端の空洞23、24は、それぞれ、長側板3の接続部33Aと34Aに設けられ、しかも、凹部35、36は、長側板3の左、右両端の接続部33Aと34Aに接近するように設けられる。接続部33Aと34Aには、咬合構造33A1と34A1がそれぞれ設けられる。長側板の咬合構造33A1と34A1は、短側板に対応する咬合構造23A1と24A1と咬合して短側板と隣接する長側板とを接続させるためのものである。長側板3には、短側板2と相違するように、凹部35、36の間に凹部37、38がさらに設けられている。好ましくは、凹部35、36、37、38は、均一的に離間して配設される。そのうち、接続部33Aと接続部34Aとは、隣接する短側板と接続するためのものである。本例において、長側板3は、凹部35、36の間に2つの凹部が設けられるが、当業者にとっては、凹部35、36の間にももう1つ又は複数の凹部が設置可能であることが理解すべきである。
【0081】
1つの好適な形態として、凹部35、46の高さの範囲は、側板2の高さの0.1~0.9倍であり、しかも、短側板2の厚さ方向に沿う凹部35、36の深さの範囲は、側板2の厚さの0.1~0.9倍である。
【0082】
図9に示すように、長側板3には、側板の、長さ方向に沿って形成される空洞31、32と高さ方向に沿って形成される空洞33、34とにより囲まれた領域に散布する複数の通気孔30がさらに設けられており、且つ、凹部35、36、37、38には、複数の通気孔30もさらに設けられている。
【0083】
本実施形態において、長、短側板は、GAM工程により成形して、その四周の外縁が中空の補強側板になり、外縁の四本のGAM空洞が矩形状になると共に互い接続することにより、多層積み重ねられる時に側板の(両側の縦方向のGAM空洞)圧力や曲げ抵抗能力が補強されるし、品物が押し付けられることにより側板が(上下縁のGAM空洞)外へ変形を抵抗する能力が補強されると共に、側板の内外側が平滑で清掃しやすくなる。
【0084】
本実施形態の変形例として、側板の強度を向上させるために、空洞21、22、23、24に補強材または充填フィラーをさらに設けてもよい。
【0085】
図13は、本発明による折畳み箱の他の斜視図であり、そのうち、側板は立ち上がり状態にある。図13に示すように、長、短側板はGAMにより成形され、その側板の自身は、矩形状の骨格に成って補強されることにより、歪み及び変形を抵抗する能力を向上させ、ベースに搭載される品物が重い場合、扁平形状のベースは一般的に下へ凹み、この時、より高く突出されたベースの長側辺の一部がベースの内側へ傾斜すると共にベースの側辺が中間部に対して変位し、ベースと側板とはヒンジによりヒンジ結合され、ベースは、内へ変位し、側板の下縁も対応してベースにより引っ張られることによって、箱体の内側へその側板の中間部を変形し曲げさせ、よって、GAM工程により成形された側板の下端は、断面が矩形状であり、その曲げ抵抗の能力は補強リブが設けられた薄壁と比べて効果がより明らかである。
【0086】
図14~16は、本発明による折畳み箱が積み重ねられる時にベースが変形しやすい形態を示す。そのうち、ベース1における保護辺10には、ベースの保護辺10の長さ方向に沿って形成する空洞11が設けられる。そのうち、図14は、受圧時の折畳み箱の断面図を示し、図15は、未だ変形しない前のベースの断面図であり、図16は、変形後のベース1の断面図である。図14~16に示すように、多層の折畳み箱が積み重ねられる時に、その上層の折畳み箱のベースが押し付けられた後、その底部が下へ凹み、ベースの保護辺が側板の中間部に寄り(ベースに対する保護辺の挟み角度αが小さくなり)、そのうち、底部の下への凹みは、上下層の品物が衝突するような不具合を招くものである。
【0087】
図17~19は、本発明による折畳み箱の各側板の、力を受けた状態を示し、そのうち、図17が平面図であり、図18が断面図であり、図19が他の断面図であり、図17~19に示すように、本発明による折畳み箱はベースの保護辺内にGAM空洞が設けられるので、多層が積み重ねられる時に、その上層の折畳み箱のベースが押し付けられた後、その底部が下へ凹んで保護辺が中間部に寄ると、GAM空洞は、保護辺に対して逆方向の支持を提供することにより、ベースの保護辺が内に寄る現象を防止する。
【0088】
現在、図2~4に戻すと、図3は、図2のA部分の拡大図であり、図4は、図2のBの部分の拡大図である。本発明による折畳み箱100の1対の長側板3と1対の短側板2とは、いずれもヒンジ4によりベースと接続されている。短側板の場合は長側板と同じであるので、本文は、長側板を例として説明する。図3~4に示すように、長側板3の下縁の下側には、ヒンジ座40が設けられ、ヒンジ座40には、ヒンジ軸41が両端に設けられ、掛け台42が中間部に設けられる。ベース1には、ヒンジ溝11が設けられ、ヒンジ溝11には、ヒンジ軸を収容するヒンジ軸取付溝12が両端に設けられ、第1位置止めボス13が内側壁に設けられ、第2位置止めボス14が中間部に寄る両端に設けられ、ヒンジ座40における掛け台42が第1位置止めボス13に配合し、ヒンジ軸41が第2位置止めボス14に配合し、具体的には、ヒンジ軸41の端部には、その輪郭面が第2位置止めボス14に配合する第3位置止めボス411が設けられる。
【0089】
長側板3が折畳み状態にある場合に、ヒンジ軸41がヒンジ溝11に沿って下へ組み立てられ、第1位置止めボス13が外へ変形し、ヒンジ軸41が所定の位置に取り付けられた後、第1位置止めボス13は、リセットして掛け台42に掛けられて、長側板3がベース1から取り外されることを制限する。長側板3が立ち上がった後、ヒンジ軸41の側面は、第2位置止めボス14に接触して、長側板3が上へ移動することを制限する。
【0090】
従来技術の普通なヒンジと比べて、本発明によるヒンジ4のヒンジ軸41は、ヒンジ座の両端にて直接に加工することにより形成され、その直径が一般的なヒンジより大きく、力学的な性能が優れており、長側板及び短側板に設けられる補強構造(例えば、上記実施形態における空洞及び補強リブ)と配合して利用される場合、ベースの保護辺が内へ寄って変形することをさらに防止できる。これにより、箱体のベースが内へ凹みにくくなり、ベースの保護辺が内へ寄ることに起因する側板の更なる変形が解決された。箱体が何回も利用でき、箱体の寿命が延長された。
【0091】
図20~30は、複数の本発明による折畳み箱が積み重ねられる時の状態を示す。そのうち、図20は、複数の折畳み箱100が2層に積み重ねられた状態を示し、そのうち、実線は上層の折畳み箱を示し、破線は下層の折畳み箱を示した。1つの好適な実施形態によると、本発明による折畳み箱100の長さと幅との比は3:2に設定されているので、図20に示すように、下層の折畳み箱は、左側で横方向に3つが配設され、右側で縦方向に2つが配設される場合、図20に破線で示すような矩形状がちょうど形成される。この場合、図20の実線に示すように、上層の折畳み箱と下層の折畳み箱とは逆の順に配設され、即ち、左側で縦方向に2つが配設され、右側で横方向に3つが配設されるので、下層の矩形状と同じサイズの矩形状も形成される。
【0092】
図21図20の下層の折畳み箱(即ち、破線に示す折畳み箱)の断面図を示し、図22図21におけるA部分の拡大図であり、図23図21におけるB部分の拡大図である。
【0093】
図21に示すように、複数の折畳み箱100が積み重ねられる時に、隣接する2つの折畳み箱の長側板における凹部は、互いに配合することにより側板の高さ方向に沿うチャンバーを形成する。図22に示すように、一方の折畳み箱の長側板3における凹部38と他方の折畳み箱の長側板3において対応する凹部38とは、互いに配合することにより側板の高さ方向に沿うチャンバー380を形成する。図20に示すように、上層の折畳み箱と下層の折畳み箱とはずれて配置されるので、側板の高さ方向に沿うチャンバー380は、上層の折畳み箱のベースに対して強い支持を形成し、これにより上層の折畳み箱のベースが下へ凹むことを防止する。
【0094】
図24図20の折畳み箱の断面図であり、図25図24におけるC部分の拡大図であり、図26図24におけるD部分の拡大図である。
【0095】
図24~26に示すように、折畳み箱100が2層に積み重ねられる時に、下層の折畳み箱の短側板2における突起21と長側板3における突起31とは、それぞれ、上層の折畳み箱のベースにおいて対応する凹み溝11に嵌入されることにより、上下両層の折畳み箱の効果的な位置決めを達成し、上下両層の折畳み箱が互いに摺動することを防止する。
【0096】
図27~28は、折畳み状態にある2つの折畳み箱が積み重ねられる時の状態を示し、図29は、図27の折畳み箱の断面図であり、図27~29に示すように、折畳み箱のベース1には、第2突起12が設けられ、折畳み状態にある2つの折畳み箱が上から下へ積み重ねられる時に、下層の折畳み箱の側板における突起12が上層の折畳み箱のベースにおける凹み溝11に嵌入されることにより、上、下層の折畳み箱は互いに位置決められ、互いに摺動しにくくなる。
【0097】
従って、折畳み箱のベースに凹み溝11と凹み溝11に配合する第2突起12とが設けられ、折畳み箱の長短側板に凹み溝11に配合する突起27、37がそれぞれ設けられることにより、折畳み箱が展開状態であっても折畳み状態であっても、上、下層の折畳み箱を互いに位置決め固定することができ、上、下層の折畳み箱を移動可能に固定することができる。
【0098】
図30は、2層の折畳み箱が積み重ねられている時に、下層の折畳み箱の側板における突起と上層の折畳み箱のベースにおける凹みとの配合概念図である。図30に示すように、折畳み箱のベース1の底面には、当該ベースの幅方向に沿って等距離に4列の凹み溝11が設けられているので、多層の折畳み箱が積み重ねられる時と、下層の折畳み箱の側板における突起が、ちょうど上層の折畳み箱のベース1における凹み溝11に嵌入されることにより、上下両層の折畳み箱が互いに固定される。
【0099】
以下、図31~34を参照しながら、本発明の他の一実施形態を説明する。そのうち、図31は、本発明の他の一実施例の長側板の斜視図であり、図32は、図31の長側板の正面図であり、図33は、図32においてB-B線に沿って切り取った断面図であり、図34は、図32においてA-A線に沿って切り取った断面図である。図31~34に示すように、本発明と前述の実施形態との相違点は、以下の通りであり、本実施形態において、長側板3Aの上縁及び下縁には、側板の長さ方向に沿って延びる空洞31A、32Aが設けられ、長側板31Aの左端部及び右端部には、側板の高さ方向に沿って延びる空洞(図示せず)が設けられ、長側板3Aの上縁にある空洞31Aと左端部及び右端部にある空洞とは流体的に連通されており、且つ、長側板3Aの下縁にある空洞32Aと左端部及び右端部にある空洞とは離間されている。図33に示すように、本実施形態においては、長側板3Aの下縁にある空洞32Aと左端部及び右端部にある空洞とは、長側板3Aの隅30Aにて離間されている。本実施形態に詳しく説明しない箇所については、前述の実施形態における関連説明を参照する。
【0100】
以下、図35~38を参照しながら、本発明の他の一実施形態を説明する。そのうち、図35は、本発明の他の一実施例の長側板の斜視図であり、図36は、図35の長側板の正面図であり、図37は、図36においてB-B線に沿って切り取った断面図であり、図38は、図36においてA-A線に沿って切り取った断面図である。図35~38に示すように、本発明と前述の実施形態との相違点は、以下の通りであり、本実施形態において、長側板3Bの上縁及び下縁には、側板の長さ方向に沿って延びる空洞31B、32Bが設けられ、長側板31Bの左端部及び右端部には、側板の高さ方向に沿って延びる空洞(図示せず)が設けられ、且つ、長側板3Bの上縁にある空洞31Bと左端部及び右端部にある空洞とは流体的に連通されており、長側板3Bの下縁にある空洞32Bと左端部及び右端部にある空洞とは流体的に連通されているが、図37に示すように、本実施形態において、長側板3Bの左端部及び右端部にある空洞は、長側板3Bの中間部にて離間されており、即ち、本実施形態において、長側板3Bの左端部及び右端部にある空洞は、互いに離間する上空洞と下空洞とを備え、上空洞と下空洞とは、長側板3Bの中間部にて離間されている。本実施形態において、長側板の左端部及び右端部にある上空洞と下空洞とは、長側板3Bの中間部にて離間されているが、当業者にとっては、長側板の左端部及び右端部にある上空洞と下空洞が、長側板3Bの高さの1/4、3/4のような長側板3Bの他の位置にて離間されていてもよいことが理解すべきである。本実施形態に詳しく説明しない箇所については、前述の実施形態における関連説明を参照する。
【0101】
本発明において、側板の下縁には側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、これにより、各側板が立ち上げ状態にある場合、空洞が設けられた側板の下縁と空洞が設けられない側板の下縁とが互いに接続することによりフレームが形成されており、当該フレームは、ヒンジによりベースにヒンジ結合される(即ち、各側板の下縁は、ヒンジによりベースにヒンジ結合することにより形成される)ことにより、ベースが下へ凹むこと、および保護辺が内へ凹むことを抵抗する補強部材が形成されている。
【0102】
また、本発明による折畳み箱には、側板が両面平滑の側板であるので、折畳み箱の繰り返し利用中の清掃後の汚れ残りを最小限に抑えることができ、清掃効率を向上させ、負荷後に箱体のベースが下へ凹むことを改善し、折畳み箱の多層積重ねる時に上下層の品物はベースが押し付けられ下へ凹むことにより品物間の互いの衝突により損傷する課題を解決すると共に、箱体は肉厚が小さく、折畳み率が高く、多層の箱体が積み重ねられて側板が押し付けられた後に側板が変形することにより積み重ね障害が起きるという倉庫保管の不具合を解決する。
【0103】
以上、本発明の好適な実施形態については詳しく説明したが、当業者にとっては、本発明の上記内容を読んでから、本発明に対する様々な変形や変更が可能であることが理解すべきである。これらの同等の形態も添付の請求の範囲によって規定される範囲内に属する。
【0104】
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
【0105】
<付記1>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1対の前記側板の下縁には空洞が設けられ、前記折畳み箱が立ち上げられると、前記2対の対向する側板のうちの1対の側板の下縁は、他の1対の側板の下縁と互いに接続することによりフレームが形成されており、前記フレームは、ヒンジにより前記ベースにヒンジ結合されることにより、前記ベースが下へ凹むこと、および前記保護辺が内へ凹むことを抵抗する補強部材が形成されていることを特徴とする折畳み箱。
<付記2>
前記側板の外側面には、前記側板の高さ方向に沿って延びる少なくとも1つの凹部が設けられ、前記凹部は、隣接する2つの折畳み箱が互いに接近するときに側板の高さ方向に沿うチャンバーが形成されるような形状に設置されていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記3>
前記ヒンジは、前記側板の下縁の底部に設けられることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記4>
前記側板の上縁及び/又は下縁毎に当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられることにより、前記2対の対向する側板が立ち上がり状態にある場合、前記2対の対向する側板の前記上縁の空洞は矩形状のフレームを形成し、及び/又は前記2対の対向する側板の前記下縁の空洞は矩形状のフレームを形成することを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記5>
前記空洞は、前記側板の長さ方向に沿って所定の長さだけ延び、前記所定の長さの長さの範囲が前記側板の長さの0.8~1倍であることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記6>
2つの前記凹部は、それぞれ、前記側板の左右両端にある接続部に接近するように設けられ、且つ、前記2つの凹部の間には、少なくとも他の1つの前記凹部が設けられていることを特徴とする<付記2>に記載の折畳み箱。
<付記7>
前記側板の厚さ方向に沿う前記凹部の深さの範囲は、前記側板の厚さの0.1~0.9倍であり、且つ、前記凹部の高さの範囲は、前記側板の高さの0.1~0.9倍であることを特徴とする<付記2>に記載の折畳み箱。
<付記8>
前記側板内には、少なくとも1つの前記側板の高さ方向に沿って延びる空洞がさらに設けられていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記9>
前記側板内には、高さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞がさらに設けられていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記10>
前記側板内には、当該側板の長さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞がさらに設けられていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記11>
前記側板の上縁には、前記側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられており、且つ、前記側板の左端部又は右端部には、前記側板の高さ方向に沿って延びる空洞が設けられていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記12>
前記側板の上縁及び下縁に形成される空洞と前記側板の左端部に形成される空洞とは、C字形状の構造に構成され、且つ/又は、前記側板の上縁及び下縁に形成される空洞と前記側板の右端部に形成される空洞とは、逆C字形状の構造に構成されることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記13>
前記側板の上縁には、当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、前記側板の左端部及び右端部には、当該側板の高さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、前記側板の上縁に形成される空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される空洞とは流体的に連通されており、且つ、前記側板の下縁に形成される空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される空洞とは互いに離間されていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記14>
前記側板の下縁に形成される空洞と前記側板の左端部及び右端部に形成される空洞とは、それぞれ前記側板の左下隅と右下隅とにおいて互いに離間されていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記15>
前記側板の上縁には、当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、前記側板の左端部及び右端部には、当該側板の高さ方向に沿って延びる空洞が設けられ、且つ、前記側板の左端部及び右端部にある空洞には、いずれも当該側板の高さ方向に沿って離間する上空洞と下空洞とが含まれていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記16>
前記側板には、前記側板の、長さ方向に沿って形成される空洞と高さ方向に沿って形成される空洞とにより囲まれた領域に散布する複数の気孔が設けられていることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記17>
前記空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする<付記1>に記載の折畳み箱。
<付記18>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1つの前記側板内には、前記側板に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、且つ、前記側板の外側面には、前記側板の高さ方向に沿って延びる少なくとも1つの凹部が設けられ、前記凹部は、隣接する2つの折畳み箱が互いに接近するときに側板の高さ方向に沿うチャンバーが形成されるような形状に設置されていることを特徴とする折畳み箱。
<付記19>
2つの前記凹部は、それぞれ、前記側板の左右両端にある接続部に接近するように設けられ、且つ、前記2つの凹部の間には、少なくとも他の1つの前記凹部が設けられていることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記20>
前記側板の外側面には、前記側板の高さ方向に沿って延びる少なくとも1つの凹部が設けられ、前記凹部は、隣接する2つの折畳み箱が互いに接近するときに側板の高さ方向に沿うチャンバーが形成されるような形状に設置されていることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記21>
前記所定の長さの長さの範囲は、前記側板の長さの0.8~1倍であることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記22>
前記空洞は、前記側板の厚み範囲内に形成されていることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記23>
前記側板の厚さ方向に沿う前記凹部の深さの範囲は、前記側板の厚さの0.1~0.9倍であり、前記側板の高さ方向に沿う前記凹部の長さの範囲は、前記側板の高さの0.1~0.9倍であることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記24>
前記側板内には、高さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられていることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記25>
前記空洞は、前記少なくとも1つの側板の長さ方向に沿って延びることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記26>
前記側板内には、当該側板の長さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられていることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記27>
前記側板には、前記側板の、長さ方向に沿って形成される空洞と高さ方向に沿って形成される空洞とにより囲まれた領域に散布する複数の気孔が設けられていることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記28>
前記空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする<付記18>に記載の折畳み箱。
<付記29>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、少なくとも1つの前記側板内には、前記側板に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、且つ、前記側板の天面には、突起が設けられ、前記ベースの下底面には、前記突起に配合する凹み溝が設けられ、複数の折畳み箱が積重ねられる場合、上の折畳み箱のベースの下底面の凹み溝は、下の折畳み箱の対応する側板の天面の位置決め突起に嵌入されることを特徴とする折畳み箱。
<付記30>
前記側板の天面毎には、少なくとも2つの前記突起が設けられていることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記31>
前記所定の長さの長さの範囲は、前記側板の長さの0.8~1倍であることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記32>
前記側板の外側面には、高さ方向に延びる凹部が設けられていることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記33>
前記側板の厚さ方向に沿う前記凹部の深さの範囲は、前記側板の厚さの0.1~0.9倍であり、且つ、前記凹部の高さの範囲は、前記側板の高さの0.1~0.9倍であることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記34>
前記側板内には、高さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられていることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記35>
前記空洞は、前記少なくとも1つの側板の長さ方向に沿って延びることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記36>
前記側板内には、当該側板の長さ方向に沿って延び互いに離間する複数の空洞が設けられていることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記37>
前記側板には、前記側板の、長さ方向に沿って形成される空洞と高さ方向に沿って形成される空洞とにより囲まれた領域に散布する複数の気孔が設けられていることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記38>
前記空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする<付記29>に記載の折畳み箱。
<付記39>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板は両面平滑の側板であり、且つ、少なくとも1対の前記側板の下縁の内部には、前記側板の長さ方向に沿って所定の長さだけ延びる空洞が設けられ、且つ、前記空洞が形成された下縁と他の1対の対向する側板の下縁とは、互いに接続することによりフレームが形成されていることを特徴とする折畳み箱。
<付記40>
2つの前記空洞は、それぞれ、前記側板の高さ方向に沿って延び、前記側板の左右両端の接続部に設けられていることを特徴とする<付記39>に記載の折畳み箱。
<付記41>
前記空洞は、高さ方向に沿って、前記側板の上縁から前記側板の下縁まで延びること、または、前記側板の上縁から下へ所定の長さだけ延びること、または、前記側板の下縁から上へ所定の長さだけ延びることを特徴とする<付記39>に記載の折畳み箱。
<付記42>
前記側板の上縁及び/又は下縁毎に当該側板の長さ方向に沿って延びる空洞が設けられることにより、前記2対の対向する側板が立ち上がり状態にある場合、前記2対の対向する側板の前記上縁の空洞は矩形状のフレームを形成し、及び/又は前記2対の対向する側板の前記下縁の空洞は矩形状のフレームを形成することを特徴とする<付記39>に記載の折畳み箱。
<付記43>
前記折畳み箱における長さと幅との比が3:2であり、且つ、前記ベースの底面には、当該ベースの幅方向に沿って配設する複数列の凹み溝が設けられていることを特徴とする<付記39>に記載の折畳み箱。
<付記44>
前記ベースの下底面には、前記ベースの1/3の長さの箇所と前記ベースの2/3の長さの箇所とに複数の凹み溝が配設されていることを特徴とする<付記39>に記載の折畳み箱。
<付記45>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板内には、空洞が形成され、且つ、前記空洞の少なくとも一部は、前記側板の上縁において当該側板の長さ方向に沿って延び、前記空洞の少なくとも他の一部は、前記側板の左右両端の接続部内において当該側板の高さ方向に沿って延び、且つ、前記空洞の少なくとも他の一部は、前記側板の下縁において当該側板の長さ方向に沿って延びることを特徴とする折畳み箱。
<付記46>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板内には、空洞が形成され、且つ、前記空洞の少なくとも一部は、前記側板の上縁において当該側板の長さ方向に沿って左端から右端まで延び、前記空洞の少なくとも他の一部は、前記側板の左右両端の接続部内において当該側板の高さ方向に沿って下縁から上縁まで延び、且つ、前記空洞の少なくとも更なる一部は、前記側板の下縁において当該側板の長さ方向に沿って左端から右端まで延びることを特徴とする折畳み箱。
<付記47>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースの外周には、保護辺が設けられ、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記側板の下縁の内部には、空洞が設けられ、且つ、前記側板の下縁の下側には、ヒンジ座が設けられ、前記ヒンジ座には、ヒンジ軸が両端に設けられ、掛け台が中間部に設けられ、前記ベースには、ヒンジ溝が設けられ、前記ヒンジ溝内には、前記掛け台に配合する第1位置止めボスと、前記ヒンジ軸に配合する第2位置止めボスと、が設けられることを特徴とする折畳み箱。
<付記48>
前記ヒンジ軸の端部には、その輪郭面が前記第2位置止めボスに配合する第3位置止めボスが設けられることを特徴とする<付記47>に記載の折畳み箱。
<付記49>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板のうち、1対が比較的な長側板であり、他の1対が比較的な短側板であり、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能である折畳み箱において、前記長側板の左右端部の内部には、前記側板の高さ方向に沿う空洞が設けられることを特徴とする折畳み箱。
<付記50>
前記空洞は、前記長側板の底部から前記長側板の頂部まで延びることを特徴とする<付記49>に記載の折畳み箱。
<付記51>
前記長側板の左右端部のいずれにも、接続部が設けられ、前記空洞が前記接続部内に形成されることを特徴とする<付記49>に記載の折畳み箱。
<付記52>
前記接続部の外側には、咬合構造が設けられ、前記短側板上には、対応する咬合構造も設けられ、前記短側板上における咬合構造と前記長側板上における咬合構造とは、互いに咬合されていることを特徴とする<付記51>に記載の折畳み箱。
<付記53>
前記空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする<付記51>に記載の折畳み箱。
<付記54>
前記側板は、両面平滑の側板であることを特徴とする<付記49>に記載の折畳み箱。
<付記55>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、前記2対の対向する側板のうち、1対が比較的な長側板であり、他の1対が比較的な短側板であり、且つ、前記長側板と前記短側板とがロック機構により互いにロックされることができる折畳み箱において、前記短側板の左右端部の内部には、前記側板の高さ方向に沿う空洞が設けられることを特徴とする折畳み箱。
<付記56>
前記短側板の左右端部には、接続部が設けられ、前記空洞が前記接続部内に形成されることを特徴とする<付記55>に記載の折畳み箱。
<付記57>
前記接続部の外側には、咬合構造が設けられ、前記長側板には、対応する咬合構造も設けられ、前記短側板における咬合構造と前記長側板における咬合構造とは、互いに咬合されていることを特徴とする<付記56>に記載の折畳み箱。
<付記58>
前記空洞は、互いに離間した第1段の空洞と第2段の空洞によって構成され、前記第1段の空洞は、前記短側板の底部からロック機構の取付穴の底部まで延び、且つ、前記第2段の空洞は、ロック機構の取付穴の頂部から前記短側板の頂部まで延びることを特徴とする<付記55>に記載の折畳み箱。
<付記59>
前記空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする<付記55>に記載の折畳み箱。
<付記60>
前記側板は、両面平滑の側板であることを特徴とする<付記55>に記載の折畳み箱。
<付記61>
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板のうち、1対が比較的な長側板であり、他の1対が比較的な短側板であり、前記側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、且つ、前記長側板と前記短側板とがロック機構により互いにロックされることができる折畳み箱において、前記長側板の左右端部には、接続部が設けられ、前記短側板の左右端部には、前記長側板の接続部に配合する接続部が設けられ、且つ、前記長側板の左右端部の内部及び/又は前記短側板の左右端部の内部には、いずれも側板の高さ方向に沿う空洞が設けられることを特徴とする折畳み箱。
<付記62>
前記長側板の左右端部内の空洞は、前記長側板の底部から前記長側板の頂部まで延び、且つ、前記短側板の空洞は、互いに離間した第1段の空洞と第2段の空洞によって構成され、前記第1段の空洞は、前記短側板の底部からロック機構の取付穴の底部まで延び、且つ、前記第2段の空洞は、前記ロック機構の取付穴の頂部から前記短側板の頂部まで延びることを特徴とする<付記61>に記載の折畳み箱。
<付記63>
前記短側板の接続部の外側には、咬合構造が設けられ、前記長側板の接続部の外側には、対応する咬合構造も設けられ、前記短側板における咬合構造と前記長側板における咬合構造とは、互いに咬合されていることを特徴とする<付記61>に記載の折畳み箱。
<付記64>
前記空洞は、ガスアシスト射出成形された空洞であることを特徴とする<付記61>に記載の折畳み箱。
<付記65>
前記側板は、両面平滑の側板であることを特徴とする<付記61>に記載の折畳み箱。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38