(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240918BHJP
G06Q 10/1057 20230101ALI20240918BHJP
G06Q 30/0282 20230101ALI20240918BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240918BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/1057
G06Q30/0282
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2023575620
(86)(22)【出願日】2023-02-02
(86)【国際出願番号】 JP2023003454
(87)【国際公開番号】W WO2023149518
(87)【国際公開日】2023-08-10
【審査請求日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】P 2022015160
(32)【優先日】2022-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】307021210
【氏名又は名称】HRソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】武井 繁
(72)【発明者】
【氏名】大藪 貴之
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-293562(JP,A)
【文献】特開2017-187838(JP,A)
【文献】特開2021-099766(JP,A)
【文献】特開2009-169461(JP,A)
【文献】特開2003-076836(JP,A)
【文献】特開2009-199244(JP,A)
【文献】特開2021-026702(JP,A)
【文献】特開2004-355502(JP,A)
【文献】特開2005-316871(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段と、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力手段と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段と、
を備え、
前記質問出力手段は、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記記憶手段は、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が取得した累積ポイントと、を関連付けて記憶し、
前記制御手段は、前記累積ポイントが所定の値を超えたか否かを比較し、当該比較結果に応じて、質問データの追加を許可する、
情報処理装置。
【請求項2】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段と、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力手段と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段と、
を備え、
前記質問出力手段は、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記記憶手段は、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が正解した前記質問データと、を関連付けて記憶し、
前記制御手段は、前記被雇用者が正解した前記質問データに対応する商品又はサービスに関する販売データを取得し、
前記制御手段は、特定の前記商品又はサービスにおいて、当該商品又はサービスに対応する前記質問データに正解した前記被雇用者と、前記販売データとの関係を算出する、
情報処理装置。
【請求項3】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段と、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力手段と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段と、
を備え、
前記記憶手段は、前記被雇用者IDと、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントの利用条件を記憶し、
前記利用条件には、利用期限及び利用する用途が特定されており、
前記質問出力手段は、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定する、
情報処理装置。
【請求項4】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段と、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力手段と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段と、
を備え、
前記記憶手段は、ポイント種別ごとに発行した総発行ポイント数を記憶し、
前記質問出力手段は、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記制御手段は、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントを加算した場合には、加算した前記ポイントに相当するポイントを前記総発行ポイント数から減算する、
情報処理装置。
【請求項5】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段と、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力手段と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段と、
前記被雇用者とは異なる他の被雇用者が、前記被雇用者に送付する特定情報を受け付ける特定情報受付手段と、
を備え、
前記質問出力手段は、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記制御手段は、前記特定情報を受け取った前記被雇用者のポイントを加算する、
情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記特定情報を送付した前記被雇用者IDと、前記特定情報を受け取った前記他の被雇用者IDとを関連付けて記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記特定情報に基づく前記被雇用者ID間の関連性を分析し、分析結果を、前記被雇用者IDのシフト管理を行うシフト管理装置に出力する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定情報は、対象となる行動に関する行動情報を含み、
前記記憶手段は、前記特定情報と関連付けて前記行動情報を記憶し、
前記制御手段は、前記特定情報を取得した前記被雇用者ID及び前記行動情報を分析し、その分析結果を出力する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
を備え、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記記憶ステップでは、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が取得した累積ポイントと、が関連付けて記憶され、
前記制御ステップでは、前記累積ポイントが所定の値を超えたか否かを比較し、当該比較結果に応じて、質問データの追加を許可する、
情報処理方法。
【請求項9】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
をコンピュータによって実行させ、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記記憶ステップでは、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が取得した累積ポイントと、が関連付けて記憶され、
前記制御ステップでは、前記累積ポイントが所定の値を超えたか否かを比較し、当該比較結果に応じて、質問データの追加を許可する、
プログラム。
【請求項10】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
を備え、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記記憶ステップでは、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が正解した前記質問データと、が関連付けて記憶され、
前記制御ステップでは、前記被雇用者が正解した前記質問データに対応する商品又はサービスに関する販売データを取得し、
前記制御ステップでは、特定の前記商品又はサービスにおいて、当該商品又はサービスに対応する前記質問データに正解した前記被雇用者と、前記販売データとの関係を算出する、
情報処理方法。
【請求項11】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
をコンピュータによって実行させ、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記記憶ステップでは、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が正解した前記質問データと、が関連付けて記憶され、
前記制御ステップでは、前記被雇用者が正解した前記質問データに対応する商品又はサービスに関する販売データを取得し、
前記制御ステップでは、特定の前記商品又はサービスにおいて、当該商品又はサービスに対応する前記質問データに正解した前記被雇用者と、前記販売データとの関係を算出する、
プログラム。
【請求項12】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントと
、前記ポイントの利用条件とを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
を備え、
前記利用条件には、利用期限及び利用する用途が特定されており、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定する、
情報処理方法。
【請求項13】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントと、前記ポイントの利用条件とを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
をコンピュータによって実行させ、
前記利用条件には、利用期限及び利用する用途が特定されており、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定する、
プログラム。
【請求項14】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
を備え、
前記記憶ステップでは、ポイント種別ごとに発行した総発行ポイント数を記憶し、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記制御ステップでは、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントを加算した場合には、加算した前記ポイントに相当するポイントを前記総発行ポイント数から減算する、
情報処理方法。
【請求項15】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
をコンピュータによって実行させ、
前記記憶ステップでは、ポイント種別ごとに発行した総発行ポイント数を記憶し、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記制御ステップでは、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントを加算した場合には、加算した前記ポイントに相当するポイントを前記総発行ポイント数から減算する、
プログラム。
【請求項16】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
前記被雇用者とは異なる他の被雇用者が、前記被雇用者に送付する特定情報を受け付ける特定情報受付ステップと、
を備え、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記制御ステップでは、前記特定情報を受け取った前記被雇用者のポイントを加算する、
情報処理方法。
【請求項17】
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
前記被雇用者とは異なる他の被雇用者が、前記被雇用者に送付する特定情報を受け付ける特定情報受付手段と、
をコンピュータによって実行させ、
前記質問出力ステップでは、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定し、
前記制御ステップでは、前記特定情報を受け取った前記被雇用者のポイントを加算する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品やサービスの提供者、卸売り問屋などのサプライヤーは、自身が提供した商品の注文増加や販売促進のための取り組みとして、商品の販売者に商品に関する知識を習得させるべく、商品に関する情報を提供する。商品の販売者に商品に関する知識を習得させて商品の販売促進を支援する技術は従来から存在する。例えば、特許文献1には、商品の販売に関するスキルが不足している販売者に対し、スキルを取得するための情報を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品の販売者は、商品のサプライヤーから提供される商品に関する情報から商品に関する知識を習得することができる。しかしながら、商品の販売に際し実際に顧客に接する者の中には、商品に関する知識を習得することに積極的でない被雇用者もいるため、商品のサプライヤーから提供される商品に関する情報が商品の販売促進に繋がり難いことがある。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、商品の販売に際し実際に顧客に接する者の商品知識の習得を促進させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段と、
所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する質問出力手段と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段と、
を備えた情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、上記情報処理装置に対応する情報処理方法、及びプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、商品の販売に際し実際に顧客に接する者の商品に関する知識の習得を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】管理サーバにおける機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】管理サーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】情報処理システムが適用されるサービスの概要を示すイメージ図である。
【
図6】被雇用者端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図7】被雇用者に付与される商品バッヂの具体例を示す図である。
【
図8A】被雇用者に付与される商品バッヂの具体例を示す図である。
【
図8B】被雇用者に付与される商品バッヂの具体例を示す図である。
【
図8C】被雇用者に付与される商品バッヂの具体例を示す図である。
【
図9A】対戦型の被雇用者クイズの具体例を示す図である。
【
図9B】対戦型の被雇用者クイズの具体例を示す図である。
【
図10A】記憶部に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
【
図10B】記憶部に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
【
図11A】記憶部に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
【
図11B】記憶部に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
【
図12A】記憶部に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
【
図12B】記憶部に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
情報処理システムは、顧客に商品を販売するために雇用された被雇用者として登録された者が、被雇用者を回答者とする商品に関するクイズ(被雇用者クイズ)に正解した場合に、所定のインセンティブを獲得できるようにするシステムである。被雇用者クイズに正解した被雇用者が獲得できるインセンティブとしては、例えば、被雇用者が利用できるポイントや、被雇用者クイズに係る商品を示すアイコン(商品バッヂ)などが挙げられる。被雇用者が獲得したポイントは、例えば、福利厚生、積立投資、貯金、商品交換、クーポン発行などの用途に使用できる。被雇用者クイズは、商品のサプライヤーにより作成されるものと、獲得したポイントの累計値が所定の閾値を超えているベテランの被雇用者により作成されるものと、システム側で自動作成されるものなどがある。
【0011】
情報処理システムにおける被雇用者については、限定を設けないようにすることもできるし、限定を設けることもできる。被雇用者に限定を設ける場合には、例えば、情報処理システムを利用している組織に雇用されている被雇用者および当該組織の採用予定者に限定することもできる。
【0012】
また、情報処理システムに登録された被雇用者が情報処理システムを利用できる期間についても、限定を設けないようにすることもできるし、限定を設けることもできる。情報処理システムを利用できる期間に限定を設ける場合には、例えば、情報処理システムに登録された被雇用者は、組織を退職した後も予め定められた期間内(例えば、退職後3か月以内など)であれば引き続き情報処理システムを利用できることとし、予め定められた期間が経過すると、被雇用者IDの利用を停止することもできる。この場合、被雇用者IDの利用が停止された被雇用者が、情報処理システムを利用しているいずれかの組織に再雇用された場合には、被雇用者IDの利用が復活するようにしてもよい。
【0013】
「被雇用者ID」とは、情報処理システムを利用する被雇用者に対し予め付与される、被雇用者を一意に特定可能にする識別情報のことをいう。被雇用者IDは、被雇用者を一意に特定できるものであればよいので、例えば、情報処理システムが独自に生成するものであってもよいし、国内の全住民に付番される複数桁の番号(例えば、日本国の「マイナンバー」)や被雇用者の携帯電話番号を利用してもよい。また、情報処理システムが独自に生成した被雇用者IDをマイナンバーなどの番号に関連付けてもよい。情報処理システムは、被雇用者が獲得したポイントを、その被雇用者の被雇用者IDに関連付けて管理する。
【0014】
情報処理システムは、被雇用者の雇用主とは独立して被雇用者IDを管理する。このため、例えば、被雇用者の転職により雇用主が変わったとしても、被雇用者IDがその影響を受けることはなく、引き続き被雇用者を一意に特定可能にする識別情報として管理される。また、被雇用者IDに関連付けられているポイントについても同様に被雇用者の転職により雇用主が変わったとしても、その影響を受けない。即ち、被雇用者が獲得したポイントは、被雇用者IDが情報処理システムに登録されている限り有効なものとして管理される。このため、例えば、被雇用者の転職によりポイントが失効するようなことはなく、引き続き被雇用者が保有するポイントとして管理される。
【0015】
情報処理システムは、複数の被雇用者の各々が獲得したポイントの平均値を画面に表示したり、複数の被雇用者の各々が獲得したポイントを比較可能な態様で画面に表示したりすることができる。また、情報処理システムは、各種の分析を行い、その分析の結果に基づいて、雇用者による被雇用者の評価を支援する評価支援情報を生成し、生成した評価支援情報を雇用者に提示することができる。
【0016】
これらの情報を提示された雇用者は、提示された情報を人事面で活用することができる。例えば、雇用者は、被雇用者を採用する際、ポイントの獲得状況が好ましい被雇用者を優先的に採用することもできる。また、被雇用者を採用した後は、ポイントの獲得状況が好ましい被雇用者からの勤務日や勤務時間を特定する勤務シフトの希望に対し、他の被雇用者よりも優先的に取り扱うようにすることもできる。さらに、雇用者は、ポイントの獲得状況が好ましい被雇用者を、他の被雇用者を指導する担当者として起用することもできる。
【0017】
情報処理システムは、被雇用者間の評価に関する評価情報を管理する。評価情報としては、例えば、情報処理システムにより提供される、複数の被雇用者が参加可能なコミュニケーションツールにおける被雇用者間の評価に関する情報(例えば、いわゆる「いいね」や「ありがとう」の数など)が挙げられる。
【0018】
情報処理システムは、評価情報に基づいて、被雇用者が保有するポイントを増減させることができる。例えば、他の被雇用者からの評価を受けた被雇用者のうち、ポジティブな評価を受けた被雇用者(被評価者)が保有するポイントを増やすことができる。これに対して、被評価者のうち、ネガティブな評価を受けた被評価者が保有するポイントを減らすこともできる。
【0019】
さらに、情報処理システムは、被評価者のみならず、他の被雇用者に対する評価を行った被雇用者(評価者)が保有するポイントを増減させることもできる。これにより、評価者の母数の増加を図ることができるので、評価に対する信頼性を向上させることができる。この場合、評価者が保有するポイントを増やすための条件を設けることもできる。例えば、1か月間で3人以上の被雇用者に対し合計10回以上のポジティブな評価を行った場合にのみポイントが付与される、といった条件などを設定できるようにすることもできる。
【0020】
また、情報処理システムは、評価者の母数の増加を図るために、評価者として他の被雇用者を評価することについて所定の推奨期間を設けることができる。この場合、推奨期間内に他の被雇用者の評価を行った場合には、推奨期間外に他の被雇用者の評価を行った場合よりもポイントが多く付与されるようにすることもできる。さらに、ポイントが多く付与される評価の内容を限定することもできる。例えば、特定の業務を行った被雇用者の評価を行った評価者のみにポイントが多く付与されるようにすることもできる。
【0021】
情報処理システムは、被雇用者を示すオブジェクト等に、その被雇用者の評価情報を表示させることができる。例えば、評価情報が、いわゆる「いいね」の数である場合には、「いいね」の数の総数を示す値を、被雇用者を示すオブジェクト等に重畳して表示させるようにすることができる。この場合、評価者を特定できない態様で表示させるようにすることもできる。
【0022】
情報処理システムは、被雇用者が他の被雇用者を評価するための操作(例えば、「いいね」や「ありがとう」を付ける操作など)について、プルダウンメニューから選択できるようにすることができる。これにより、被雇用者が他の被雇用者を評価する際の操作性が向上するので、評価者として他の被雇用者を評価する被雇用者を増やすことができる。
【0023】
情報処理システムは、被雇用者が雇用者に採用されたときの評価の内容と、評価情報との相関性に関する分析の結果を示す情報を生成し、雇用者に提示することもできる。この場合、雇用者は、提示された情報を採用時の参考情報として利用することができる。
【0024】
情報処理システムによれば、被雇用者は、被雇用者クイズに正解することでポイントや商品バッヂを入手できるので、ゲーム感覚で楽しみながら商品に関する知識を習得できる。その結果、実際に顧客に接する被雇用者の商品知識の習得が促進されるので、商品の発注の増加や販売の促進を図ることができる。
【0025】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの全体構成の一例を示す図である。
情報処理システムSは、管理サーバ1と、サプライヤー端末2-1乃至2-n(nは1以上の整数値)と、被雇用者端末3-1乃至3-m(mは1以上の整数値)と、雇用者端末4-1乃至4-q(qは1以上の整数値)とがネットワークNを介して接続されることで構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。
【0026】
(管理サーバ1)
管理サーバ1は、情報処理システムSの全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。管理サーバ1は、サプライヤー端末2-1乃至2-n、被雇用者端末3-1乃至3-m、雇用者端末4-1乃至4-q、及び外部から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、管理サーバ1は、サプライヤー端末2-1乃至2-n、被雇用者端末3-1乃至3-m、雇用者端末4-1乃至4-qの各々、及び外部に向けて各種の情報を送信する。以下、サプライヤー端末2-1乃至2-n、被雇用者端末3-1乃至3-m、及び雇用者端末4-1乃至4-qの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめてサプライヤー端末2、被雇用者端末3、及び雇用者端末4の各々と呼ぶ。
【0027】
管理サーバ1は、被雇用者ごとの情報処理システムSの利用に関する被雇用者情報を管理する。具体的には、管理サーバ1は、被雇用者IDに、被雇用者に関する各種の情報を関連付けて、データベースに記憶させて管理する。被雇用者IDに関連付けられる情報には、例えば、被雇用者が獲得したポイントに関する情報などが含まれる。被雇用者が獲得したポイントに関する情報としては、例えば、被雇用者が保有するポイントの値、被雇用者が獲得したポイントの累計値、獲得履歴、使用履歴などが挙げられる。
【0028】
管理サーバ1は、被雇用者の勤務状況に関する勤務状況情報を管理する。勤務状況情報には、例えば、被雇用者の勤務先に関する情報、被雇用者の勤怠に関する情報などが含まれる。
【0029】
管理サーバ1は、サプライヤー及びベテラン被雇用者の各々により作成された被雇用者クイズのデータを管理する。具体的には、管理サーバ1は、サプライヤー端末2及び被雇用者端末3の各々から送信されてくる被雇用者クイズのデータを取得し、データベースに記憶して管理する。被雇用者クイズのデータには、被雇用者クイズの質問データ及び正解データが含まれている。
【0030】
管理サーバ1は、サプライヤーにより提供され、顧客に販売される商品に関する商品情報を管理する。具体的には、管理サーバ1は、サプライヤー端末2から送信されてくる商品情報を取得し、データベースに記憶して管理する。商品情報は、例えば、データベースに記憶されている複数の被雇用者クイズのうち1以上の被雇用者クイズを抽出する際の根拠情報として利用される。
【0031】
管理サーバ1は、被雇用者クイズを被雇用者に提示するための制御を行う。具体的には、管理サーバ1は、データベースに記憶されている複数の被雇用者クイズのデータの中から、商品情報に基づく1以上の被雇用者クイズのデータを抽出し、そのデータを被雇用者端末3に向けて送信する。
【0032】
管理サーバ1は、被雇用者クイズに対する被雇用者からの回答が受け付けられると、その回答の内容からポイントの増減値を特定し、その被雇用者が保有するポイントを増減させる。具体的には、管理サーバ1は、被雇用者クイズに対する回答のデータが被雇用者端末3から送信されてくると、その回答データからポイントの増減値を判定し、その増減値に基づいて、被雇用者が保有するポイントを増減させる。
【0033】
例えば、被雇用者クイズに対する回答が正解である場合、管理サーバ1は、予め定められたポイントの増減値に基づいて、被雇用者が保有するポイントを増やす。これに対して、被雇用者クイズに対する回答が正解でない場合、管理サーバ1は、ポイントの増減を0(ゼロ)とする。また、被雇用者クイズに対する回答が正解でない場合、管理サーバ1は、予め定められたポイントの増減値に基づいて、被雇用者が保有するポイントが減るようにすることもできる。また、被雇用者クイズに対する被雇用者からの回答が正解である場合、管理サーバ1は、商品バッヂのデータを被雇用者端末3に向けて送信することもできる。なお、管理サーバ1の具体的な構成や処理の詳細については後述する。
【0034】
(サプライヤー端末2)
サプライヤー端末2は、情報処理システムSを利用するサプライヤーが操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。サプライヤー端末2は、管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、サプライヤー端末2は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、サプライヤー端末2は、管理サーバ1に向けて、被雇用者クイズのデータや、商品情報等を送信する。
【0035】
(被雇用者端末3)
被雇用者端末3は、情報処理システムSを利用する被雇用者が操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。被雇用者端末3は、管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、被雇用者端末3は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、被雇用者端末3は、管理サーバ1から送信されてきた被雇用者クイズの質問データを取得して表示する。また、被雇用者端末3は、被雇用者クイズに対する回答のための入力操作を受け付けて、その入力情報を回答データとして管理サーバ1に向けて送信する。また、被雇用者端末3は、管理サーバ1から送信されてくる、ポイントの獲得履歴や使用履歴などのポイントに関する情報や、商品バッヂのデータを取得して表示する。
【0036】
(雇用者端末4)
雇用者端末4は、情報処理システムSを利用する雇用者が操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。雇用者端末4は、管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、雇用者端末4は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、雇用者端末4は、管理サーバ1から送信されてくる、被雇用者ごとのポイント獲得累計数や評価情報などを取得して表示する。また、雇用者端末4は、被雇用者の採用時の評価に関する情報を管理サーバ1に向けて送信する。
【0037】
情報処理システムSを構成する管理サーバ1、サプライヤー端末2、被雇用者端末3、及び雇用者端末4の各々による上述の処理は一例であり、情報処理システムS全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部又は全部を情報処理システムS内で分担してもよいし協働してもよい。例えば、管理サーバ1の機能の一部又は全部を、情報処理システムS内の他の情報処理装置等の機能としてもよいし、情報処理システムS内の他の情報処理装置等の機能の一部又は全部を、管理サーバ1の機能としてもよい。さらに、管理サーバ1の機能の一部又は全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システムS全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0038】
<ハードウェア構成>
(管理サーバ1のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0039】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0040】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0041】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0042】
(サプライヤー端末2、被雇用者端末3、及び雇用者端末4のハードウェア構成)
また、図示はしないが、サプライヤー端末2、被雇用者端末3、及び雇用者端末4は、
図2に示すハードウェア構成を有する。すなわち、
図2のCPU11と、ROM12と、RAM13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20との各々に対応するCPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、出力部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブとを有する。
【0043】
<機能構成>
(管理サーバ1の機能構成)
図3は、管理サーバ1における機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
管理サーバ1のCPU11においては、動作する際に、情報取得部31と、質問登録部32と、質問出力部33と、回答受付部34と、正解判定部35と、制御部36と、特定情報受付部37とが機能する。また、管理サーバ1の記憶部18においては、被雇用者DB41と、ポイント履歴DB42と、勤務状況DB43と、評価DB44と、サプライヤーDB45と、ポイント発行DB46、商品DB47、クイズDB48等が設けられている。
【0044】
記憶部18は、雇用主に関わらず被雇用者に固有の被雇用者IDと、被雇用者が保有するポイントを、関連付けて記憶する。被雇用者IDは、記憶部18の被雇用者DB41に記憶させて管理される。保有ポイントは、記憶部18のポイント履歴DB42に記憶させて管理する。
【0045】
記憶部18は、質問データ及び正解データを記憶する。質問データ及び正解データは、クイズDB48に記憶させて管理する。また、記憶部18は、質問データに対応するアイコンデータを記憶する。アイコンデータは、クイズDB48に記憶されて管理する。被雇用者が獲得したアイコンデータ又はアイコンデータを指定する情報は、被雇用者IDと関連付けて、ポイント履歴DB42に記憶されて管理する。アイコンデータとしては、商品バッヂ等が挙げられる。
【0046】
記憶部18は、被雇用者IDと、被雇用者が取得した累積ポイントと、を関連付けて記憶する。累積ポイントは、ポイント履歴DB42に記憶されて管理する。記憶部18は、被雇用者IDと、被雇用者が正解した質問データと、を関連付けて記憶する。被雇用者が正解した質問データを指定する情報は、ポイント履歴DB42に記憶されて管理する。さらには、記憶部18は、被雇用者IDと、被雇用者IDに関連付けられたポイントの利用条件の有無及び利用条件の内容を記憶する。ポイントの利用条件には、利用期限及び利用する用途が特定されている。この利用条件は、ポイント発行DB46に記憶されて管理する。利用期限としては、ポイントの利用期限が挙げられる。利用する用途としては、定期的な投資、温泉施設のみの利用等が挙げられる。
【0047】
記憶部18は、ポイント種別ごとに発行した総発行ポイント数を記憶する。総発行ポイント数は、ポイント発行DB46に記憶されて管理する。また、記憶部18は、特定情報を送付した被雇用者IDと、特定情報を受け取った他の被雇用者IDとを関連付けて記憶する。特定情報の送付及び受け取りに関する情報は、特定情報を送付した被雇用者ID及び特定情報を受け取った被雇用者IDと関連付けて、共にポイント履歴DB42に記憶されて管理する。さらに、記憶部18は、特定情報と関連付けて行動情報を記憶する。特定情報としては、「いいね」や「ありがとう」が挙げられ、行動情報としては「丁寧な接客」や「清掃」が挙げられる。行動情報は、特定情報を送付した被雇用者ID及び特定情報を受け取った被雇用者IDと関連付けて、共にポイント履歴DB42に記憶されて管理する。
【0048】
情報取得部31は、被雇用者端末3から送信されてきた被雇用者情報、雇用者端末4から送信されてきた被雇用者の勤務状況のそれぞれを、通信部19を介して取得する。
情報取得部31により取得された被雇用者の情報は、記憶部18の被雇用者DB41に記憶されて管理する。被雇用者情報としては、被雇用者の被雇用者ID、氏名、生年月日、勤務先(勤務先1、勤務先2)、保有するポイントの値(保有ポイント)、最短期限ポイント、付与元、ポイントID、ポイントの有効期限などが挙げられる。
【0049】
情報取得部31により取得された被雇用者の勤務状況は、その被雇用者の被雇用者IDに関連付けて、記憶部18の勤務状況DB43に記憶されて管理する。勤務状況情報としては、被雇用者の被雇用者ID、被雇用者の勤務先を一意に特定可能な識別情報である勤務先ID、勤務日、予定勤務時間、実際勤務時間、予定勤務時間と実際勤務時間との差、勤怠に関する情報などが挙げられる。
【0050】
特定情報受付部37は、被雇用者端末3から送信されてきた被雇用者の評価情報を、通信部を介して取得する。特定情報受付部37により取得された被雇用者の評価情報は、その被雇用者の被雇用者IDに関連付けて、記憶部18の評価DB44に記憶されて管理する。評価情報を管理する際、コミュニケーションツールにおける他の被雇用者に対する評価は、同一の組織に属する被雇用者間でのみ可能となるように管理することができる。評価情報としては、「いいね」や「ありがとう」を付けることが挙げられる。
制御部36は、評価情報に基づいて、被雇用者が保有するポイントを増減させて管理してもよい。例えば、制御部36は、特定情報受付部37が取得した被雇用者の評価情報に基づき、被評価者としての被雇用者のうち、ポジティブな評価を受けた被雇用者が保有するポイントを増やし、ネガティブな評価を受けた被雇用者が保有するポイントを減らすように管理することができる。
【0051】
情報取得部31により取得されたポイント発行情報は、記憶部18のポイント発行DB46に記憶されて管理する。ポイント発行情報としては、ポイントの種類を一意に特定可能な識別情報であるポイントID、サプライヤーID、担当者の氏名、ポイントの総発行数(総発行ポイント)、ポイントの発行開始日(発行開始)、ポイントの発行終了日(発行終了)、ポイントの有効期限、ポイントの利用条件などが挙げられる。
【0052】
情報取得部31は、サプライヤー端末2から送信されたサプライヤーの情報を、通信部を介して取得する。情報取得部31により取得されたサプライヤーの情報は、記憶部18のサプライヤーDB45に記憶されて管理する。サプライヤー情報としては、サプライヤーを一意に特定可能な識別情報であるサプライヤーID、担当者が属する組織の名称、担当者の氏名、担当者が発行可能なポイントの値(発行可能ポイント)、担当者が発行済みのポイントの値(発行済ポイント)などが挙げられる。
【0053】
ポイント履歴DB42は、被雇用者が獲得したポイントを分類して管理することができる。例えば、ポイント履歴DB42は、ポイントの付与元ごとにポイントを分類して管理することができる。この場合、ポイント履歴DB42は、ポイントの付与元ごとに利用条件や換算率を設けることもできる。また、ポイント履歴DB42は、被雇用者のポイントの獲得履歴および使用履歴を、ポイントの付与元ごとに分類して管理することができる。また、ポイント履歴DB42は、被雇用者が獲得したポイントを、他の被雇用者に譲渡できないように管理することができる。また、ポイント履歴DB42は、雇用者から被雇用者に支払われる給与の少なくとも一部をポイントの付与にて賄われるように管理することができる。
【0054】
制御部36は、特定情報受付部37が取得した被雇用者の評価情報に基づき、評価者としての被雇用者が保有するポイントを増減させて管理する。このとき、評価者が保有するポイントを増やすための条件が設けられている場合には、その条件に基づいて、評価者が保有するポイントを増やす。また、制御部36は、評価者として他の被雇用者を評価することについて推奨期間が設けられている場合には、奨励期間内に評価を行った評価者に付与されるポイントが、奨励期間外に評価を行った評価者に付与されるポイントよりも多くなるように管理することができる。
【0055】
ポイント発行DB46は、被雇用者に付与されるポイントの総発行数(総発行ポイント)をポイントの種類ごとに管理する。例えば、ポイント発行DB46は、ポイントの付与元となるサプライヤーごとに種類分けされたポイントを管理する。そして、制御部36は、被雇用者が保有するポイントを増やす場合には、増やしたポイントに相当するポイントを、ポイントの種類ごとに管理されているポイントの総数から減らす。このとき、制御部36は、ポイントの種類ごとの増減値を、記憶部18のポイント発行DB46に記憶させて管理する。
【0056】
質問登録部32は、サプライヤー端末2から送信されてきた商品情報や被雇用者クイズのデータを、通信部19を介して取得する。質問登録部32により取得された商品情報及び被雇用者クイズのデータは、記憶部18の商品DB47及びクイズDB48にそれぞれ記憶されて管理する。
【0057】
質問出力部33は、所定の商品又はサービスに関する質問データを出力する。具体的には、質問出力部33は、対象となる被雇用者の被雇用者情報と、その被雇用者情報から特定される、被雇用者が販売を担当する商品の商品情報又は被雇用者が提供するサービスのサービス情報とに基づいて、被雇用者クイズのデータを出力する。また、被雇用者クイズの質問データは、被雇用者の被雇用者情報、ポイント履歴情報、勤務状況情報、評価情報、サプライヤーのサプライヤー情報、ポイント発行情報などに基づいて出力されてもよい。質問データとしては、クイズ等が挙げられ、この質問データは、記憶部18のクイズDB48に記憶された複数の質問データの中からランダムに選択してもよい。
【0058】
質問出力部33は、被雇用者からの要請に基づいて、出力する質問データを特定することもできる。被雇用者からの要請としては、質問の内容、提示先、タイミング等が挙げられる。
また、質問出力部33は、商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する質問データを特定することもできる。識別記号としては、商品コード等が挙げられる。
【0059】
質問出力部33は、被雇用者からの要請の有無に関わらず、質問データを出力することもできる。出力としては、プッシュ通知等が挙げられる。
【0060】
質問出力部33は、被雇用者が他の被雇用者に対して質問データを出題するようリクエストすることもできる。この態様によれば、被雇用者(出題者)が他の被雇用者の新人教育をする際の教材として用いたり、被雇用者(回答者)が未だ回答していない質問データを、既に正解した被雇用者(出題者)から出願してもらうように依頼したり、被雇用者間で正解率や商品情報の知識量等を競ったりすることもできる。
【0061】
回答受付部34は、質問出力部33により出力された質問データに対して、被雇用者による回答データを受け付ける。正解判定部35は、回答受付部34により受け付けられた回答が正解であるか否かの判定を行う。回答データは、記憶部18のクイズDB48に記憶された正解データと照合されて、正解か否かが判定される。
【0062】
制御部36は、正解判定部35の判定結果に基づいて、記憶部18に記憶された被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する。加算又は減算されたポイントの履歴は、その被雇用者の被雇用者IDに関連付けて、記憶部18のポイント履歴DB42に記憶されて管理する。ポイント履歴情報としては、被雇用者の被雇用者ID、ポイントの増減が発生した日付、ポイントの増減値、ポイントの累計値、ポイントIDなどが挙げられる。制御部36は、ポイントの加算又は減算に加えて、正解した質問データに対応するアイコンデータ又はアイコンデータを指定する情報を出力してもよい。
【0063】
ポイント発行DB46は、ポイントに利用条件を設けて管理することができる。例えば、ポイント発行DB46は、ポイントの利用条件として、ポイントの利用期限を設けることができる。この場合、ポイント発行DB46は、ポイントの利用期限が近付くと、その旨を示すメッセージが被雇用者端末3に表示されるようにすることができる。また、ポイント発行DB46は、ポイントの利用条件として、ポイントの利用用途を設けることができる。この場合、ポイント発行DB46は、ポイントの利用用途を、例えば、福利厚生サービス、投資などに限定することができる。
【0064】
制御部36は、累積ポイントが所定の値を超えたか否かを比較し、当該比較結果に応じて、被雇用者による質問データの追加を許可することもできる。質問データの追加の許可情報は、被雇用者DB41に記憶されて管理する。また、制御部36は、被雇用者が取得した累積ポイントと、他の被雇用者IDが取得した累積ポイントとを比較した結果を被雇用者端末3や雇用者端末4に出力することもできる。この比較結果としては、ランキング表示等が挙げられる。
【0065】
制御部36は、被雇用者が正解した質問データに対応する商品又はサービスに関する販売データを情報取得部31を介して取得し、特定の商品又はサービスにおける販売データと、当該商品又はサービスに対応する質問データに正解した被雇用者との関係を算出してもよい。例えば、被雇用者クイズの正解率と販売データとの相関を算出することにより、質問データの内容を改善することができる。
【0066】
制御部36は、被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算した場合には、加算したポイントに相当するポイントを総発行ポイント数から減算することができる。また、制御部36は、特定情報を受け取った他の被雇用者IDのポイントを加算することができる。さらに、制御部36は、記憶部18に記憶された特定情報に基づく被雇用者ID間の関連性を分析し、被雇用者ID間の関連性に関する分析結果を、被雇用者IDのシフト管理を行うシフト管理装置に出力することができる。また、制御部36は、特定情報を取得した被雇用者ID及び行動情報を分析し、どのような行動情報が特定情報の対象となっているのかなどの分析結果を出力することもできる。
【0067】
特定情報受付部37は、被雇用者とは異なる他の被雇用者が、被雇用者に送付する特定情報を受け付ける。特定情報としては、上記のように、「いいね」や「ありがとう」が挙げられ、同一企業で勤務する個人間でのみ送付可能である。この特定情報は、プルダウンにより対象を選択できるようにしてもよい。
【0068】
<処理内容>
図4は、管理サーバ1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
情報取得部31は、被雇用者情報を取得し、記憶部18の被雇用者DB41に記憶させて管理する(ステップS1)。また、質問登録部32は、被雇用者クイズの質問データ及び正解データを取得し、記憶部18のクイズDB52に記憶させて管理する(ステップS2)。また、質問登録部32は、商品情報を取得し、記憶部18の商品DB47に記憶させて管理する(ステップS3)。
【0069】
質問出力部33は、被雇用者端末3から、被雇用者クイズを表示させるための入力情報、例えば被雇用者が販売を担当する商品の商品情報が送信されてくると(ステップS4でYES)、その入力情報を取得する(ステップS5)。そして、質問出力部33は、データベースに記憶されている複数の被雇用者クイズのデータの中から、商品情報に基づく1以上の被雇用者クイズのデータを抽出し(ステップS6)、抽出した被雇用者クイズのデータを被雇用者端末3に向けて送信する(ステップS7)。これに対して、被雇用者クイズを表示させるための入力情報が送信されてきていない場合(ステップS4でNO)、質問出力部33は、被雇用者クイズを表示させるための入力情報が送信されてくるまでステップS4の処理を繰り返す。
【0070】
回答受付部34は、被雇用者クイズに対する回答のデータが被雇用者端末3から送信されてくると(ステップS8でYES)、送信されてきた回答のデータを取得する(ステップS9)。そして、正解判定部35は、被雇用者からの回答が正解である場合には(ステップS10でYES)、予め定められたポイントの増減値に基づいて、被雇用者が保有するポイントを増やし(ステップS11)、処理を終了させる(END)。これに対して、正解判定部35は、被雇用者クイズに対する回答が正解でない場合には(ステップS10でNO)、ポイントの増減を0(ゼロ)とし(ステップS12)、処理を終了させる(END)。
【0071】
<具体例>
(具体例における本サービスの概要)
図5は、
図1の情報処理システムSが適用されるサービスの概要を示すイメージ図である。
図5には、本サービスを利用する、サプライヤーPと、サプライヤーPから商品Dを仕入れて顧客に販売する販売者Hと、販売者Hにアルバイトとして雇用された被雇用者E1およびE2とが示されている。サプライヤーPは、商品Dに関する被雇用者クイズを作成し、予め本サービスに提供している。
【0072】
本サービスでは、被雇用者E1およびE2の各々から被雇用者クイズのリクエストがあると、リクエストに応じた被雇用者クイズを被雇用者E1およびE2の各々に提示する。被雇用者クイズのリクエストは、被雇用者E1およびE2の各々が自ら回答するために行う場合と、他の被雇用者に回答させるために行う場合とがある。ここで、例えば、被雇用者E1が、アルバイトのリーダーとして、被雇用者E2に回答させる被雇用者クイズをリクエストしたとする。すると、本サービスから被雇用者E2に向けて被雇用者クイズが提示される。
【0073】
本サービスから被雇用者クイズの提示を受けた被雇用者E2が、その被雇用者クイズに回答すると、その回答が正解であるかどうかの判定がなされる。ここで、被雇用者E2の回答が正解である場合には、被雇用者E2はポイントを獲得する。これに対して、被雇用者E2の回答が正解でない場合には、被雇用者E2はポイントを獲得できない。
【0074】
(ユーザインターフェース)
図6は、被雇用者端末3の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図6には、ユーザインターフェースに表示された被雇用者クイズの具体例が示されている。
図6に例示された被雇用者クイズには、「今日のクイズ」という表題の下に、「アイスキャンディー<マスカット味>」という商品名を示す表記と、「マスカット・オブ・アレキサンドリアの果汁を、たっぷり〇%もブレンド、爽やかな香りと上品な甘さが特徴です。」という質問文とが表示されている。また、質問に回答するための3つの選択肢として、「50%」、「80%」、および「99%」が選択可能な態様で表示されている。被雇用者は、これらの3つの選択肢から、質問文の「〇%」に該当する1の回答を選択し、「回答する」と表記されたボタンB1を押下する。これにより、被雇用者は、被雇用者クイズに回答することができる。
【0075】
被雇用者クイズは、上述のようにサプライヤーやベテランの被雇用者により作成され、又は自動作成される。このうち、サプライヤーが被雇用者クイズを作成する場合には、自社の新商品や、キャンペーン商品等のセールスポイントを被雇用者クイズに盛り込むことで、被雇用者に対し直接的に商品情報を提供できる。これにより、被雇用者の理解を促進させることができる。また、被雇用者クイズが自動作成される場合には、被雇用者の被雇用者情報、ポイント履歴情報、勤務状況情報、及び評価情報や、サプライヤーのサプライヤー情報、及びポイント発行情報などに基づいて、被雇用者クイズが自動作成される。
【0076】
(商品バッヂ)
図7及び
図8A乃至
図8Cは、被雇用者に付与される商品バッヂの具体例を示す図である。
図7には、被雇用者が商品バッヂを取得するまでの流れの具体例が示されている。即ち、被雇用者は、被雇用者端末3を操作することで、バーコードリーダを起動させる(ステップS21)。具体的には、被雇用者は、ユーザインターフェースに表示された所定のボタンB2を押下することで、バーコードリーダを起動させる。
【0077】
次に、被雇用者は、商品のバーコードを読み取る(ステップS22)。具体的には、被雇用者は、ユーザインターフェースに表示されたファインダーの領域に、商品のバーコードを表示させて読み込みを行う。すると、その商品に関連する被雇用者クイズがユーザインターフェースに表示される(ステップS23)。
【0078】
被雇用者は、ユーザインターフェースに表示された被雇用者クイズに回答する(ステップS24)。そして、その回答が正解である場合、被雇用者は、その商品の商品バッヂを獲得することができる(ステップS25)。
図7には、被評価者が、「〇〇むき甘栗」という商品名の商品バッヂを獲得した例が示されている。
【0079】
ユーザインターフェースには、被雇用者が既に獲得した商品バッヂと、未だ獲得していない商品バッヂとが識別可能な態様で表示される。例えば、
図8Aには、被雇用者が既に獲得した商品「紅しゃけおにぎり」の商品バッヂC1と、未だ獲得していない商品バッヂC2乃至C9とが識別可能な態様で表示されている。
【0080】
被雇用者は、既に獲得した商品バッヂC1に対応する商品「紅しゃけおにぎり」に関する被雇用者クイズを他の被雇用者に提示するようリクエストすることができる。この場合、被雇用者は、
図8Bに示すように、「友達にこのクイズを送る」と表記されたボタンB3を押下する。これにより、商品「紅しゃけおにぎり」に関する被雇用者クイズを他の被雇用者に提示するようリクエストすることができる。
【0081】
本サービスでは、既に獲得した商品バッヂに対応する商品に関する被雇用者クイズを他の被雇用者に提示するようリクエストした被雇用者には、他の被雇用者に知識を提供したことに対するインセンティブとして、ポイントが付与されるようにすることもできる。また、本サービスでは、被雇用者が、既に獲得した商品バッヂに対応する商品に関する被雇用者クイズを他の被雇用者に提示するようリクエストする際、他の被雇用者に対する評価(例えば、「いいね」)を投稿することもできる。リクエストされたことが雇用者に通知されてもよい。
【0082】
図8Aに戻り、被雇用者は、未だ獲得していない商品バッヂC2乃至C9を既に獲得している他の被雇用者に対し、被雇用者クイズの提示をリクエストすることができる。例えば、被雇用者が、未だ獲得していない商品バッヂC2乃至C9のうち、商品「こんぶおにぎり」の商品バッヂC2を指定する操作を行うと、
図8Cに示すように、指定された商品バッヂC2を既に獲得済みの他の被雇用者に関する情報が表示される。
図8Cの例では、他の被雇用者に関する情報として、他の被雇用者の各々のサムネイル画像が表示されている。
【0083】
被雇用者が未だ獲得していない商品バッヂC2を既に獲得している他の被雇用者に対し、被雇用者クイズの提示のリクエストがなされると、対象となる他の被雇用者が操作する被雇用者端末3に対し、リクエストがきた旨が通知される。被雇用者クイズの提示をリクエストされた他の被雇用者は、上述の
図8Bに示す例と同様に、商品「こんぶおにぎり」に関する被雇用者クイズがリクエスト元の被雇用者に提示されるようリクエストすることができる。すると、図示はしないが、リクエスト元の被雇用者が操作する被雇用者端末3に、商品「こんぶおにぎり」に関する被雇用者クイズが表示される。
なお、被雇用者が他の被雇用者に対して質問データを出題するようにリクエストすることは、商品バッヂの獲得に関係しない質問データの出願にも適用できる。
【0084】
(対戦型の被雇用者クイズ)
図9A及び
図9Bは、対戦型の被雇用者クイズの具体例を示す図である。
本サービスでは、複数の被雇用者が参加可能な対戦型の被雇用者クイズが提供される。対戦型の被雇用者クイズは、複数の被雇用者が同一の被雇用者クイズを回答し、その正解率と回答時間とを競うものであり、対戦に勝利するとレベルが上がっていく。被雇用者のレベルは、ランキングによって他の被雇用者と比較可能な態様で表示される。
【0085】
図9Aには、対戦型の被雇用者クイズの具体例として、被雇用者のレベルが「1」である場合に出題される被雇用者クイズの内容が示されている。この具体例には、「Level.1 おでんステージ」という表記と、総出題数に対して現在のクイズが何問目であるかを示す情報「1問/10問」と、商品名「味しみ大根」と、「おでんの中でも不動の人気No.1なのがこの味しみ大根。ではこの味しみ大根は年間どれくらい販売されているでしょう?」という質問文とが表示されている。また、質問に回答するための4つの選択肢として、「A.55万個」、「B.550万個」、「C.5500万個」、および「D.5億5000万個」が選択可能な態様で表示されている。被雇用者は、これらの4つの選択肢から1の回答を選択することで回答することができる。
【0086】
図9Bには、対戦型の被雇用者クイズのレベルごとに設けられたステージの具体例が示されている。この具体例には、レベルが上がるごとにマップM上に設けられた各ステージTに挑戦することができる。これにより、被雇用者間の競争心を煽る効果が得られるので、被雇用者がひとりで被雇用者クイズに回答し続けるよりも継続性を向上させる効果が得られる。
【0087】
(データベース)
図10乃至
図12は、記憶部18に格納されているデータベースの一部の具体例を示す図である。
図10Aには、記憶部18の被雇用者DB41に記憶されている被雇用者情報の具体例が示されている。被雇用者情報には、被雇用者の被雇用者ID、氏名、生年月日、勤務先(勤務先1、勤務先2)、保有するポイントの値(保有ポイント)、最短期限ポイント、付与元、ポイントID、ポイントの有効期限などが含まれる。
【0088】
図10Bには、記憶部18のポイント履歴DB42に記憶されているポイント履歴情報の具体例が示されている。ポイント履歴情報には、被雇用者の被雇用者ID、ポイントの増減が発生した日付、ポイントの増減値、ポイントの累計値、ポイントIDなどが含まれる。
【0089】
図11Aには、記憶部18の勤務状況DB43に記憶されている勤務状況情報の具体例が示されている。勤務状況情報には、被雇用者の被雇用者ID、被雇用者の勤務先を一意に特定可能な識別情報である勤務先ID、勤務日、予定勤務時間、実際勤務時間、予定勤務時間と実際勤務時間との差、勤怠に関する情報などが含まれる。
【0090】
図11Bには、記憶部18の評価DB44に記憶されている評価情報の具体例が示されている。評価情報には、被雇用者の被雇用者ID、被雇用者の勤務先の勤務先ID、評価情報を一意に特定可能な識別情報である評価ID、評価情報が投稿された日付、評価情報により増減されたポイントの増減値などが含まれる。
【0091】
図12Aには、記憶部18のサプライヤーDB45に記憶されているサプライヤー情報の具体例が示されている。サプライヤー情報には、サプライヤーを一意に特定可能な識別情報であるサプライヤーID、担当者が属する組織の名称、担当者の氏名、担当者が発行可能なポイントの値(発行可能ポイント)、担当者が発行済みのポイントの値(発行済ポイント)などが含まれる。
【0092】
図12Bには、記憶部18のポイント発行DB46に記憶されているポイント発行情報の具体例が示されている。ポイント発行情報には、ポイントの種類を一意に特定可能な識別情報であるポイントID、サプライヤーID、担当者の氏名、ポイントの総発行数(総発行ポイント)、ポイントの発行開始日(発行開始)、ポイントの発行終了日(発行終了)、ポイントの有効期限などが含まれる。
【0093】
<本実施形態の有利な効果>
上述の実施形態によれば、被雇用者は、被雇用者クイズに正解することでポイントや商品バッヂを入手できるので、ゲーム感覚で楽しみながら商品に関する知識を習得できる。その結果、商品の販売に際し実際に顧客に接する被雇用者の商品に関する知識の習得が促進されるので、商品の販売促進を図ることができる。
【0094】
(その他)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態において、被雇用者クイズは、サプライヤー、ベテランの被雇用者により作成され、又は、管理サーバ1により自動作成されるが、それ以外の者が作成できるようにしてもよい。例えば、被雇用者が属する組織に福利厚生に関するサービスを提供している者が質問を作成できるようにしてもよい。この場合、被雇用者クイズの内容は、商品に関するものではなく組織の福利厚生に関するものとなるので、例えば、組織の人事部門や管理部門に属する被雇用者の育成に寄与させることができる。また、被雇用者クイズの内容を、被雇用者が利用可能な福利厚生サービスの内容とすることにより、被雇用者による福利厚生サービスの利用を促進することができる。被雇用者からサプライヤーに対して質問や改善提案が提示されるようにすることもできる。
【0095】
また、上述の実施形態では、被雇用者クイズとして、商品に関するクイズが作成されるが、商品に限定されない。例えば、提供するサービスに関するクイズが作成されてもよい。この場合、クイズの作成者には、顧客に対するサービスを提供するサプライヤーが含まれてよい。
【0096】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、管理サーバ1の機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよいし、他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0097】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0098】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0099】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0100】
換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(1)本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図3の情報処理装置1)は、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)と、
所定の商品又はサービスに関する質問データ(例えば、上述の「被雇用者クイズ」)を出力する質問出力手段(例えば、
図3の「質問出力部33」)と、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付手段(例えば、
図3の「回答受付部34」)と、
前記回答受付手段が受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)と、
を備えた情報処理装置である。
これにより、商品などに関する質問が被雇用者に提示され、その質問に対する回答の内容に応じたポイントが被雇用者に付与されるので、被雇用者はゲーム感覚で楽しみながら商品などに関する知識を習得できる。その結果、実際に顧客に接する被雇用者の商品などに関する知識の習得が促進されるので、商品などの発注の増加や販売の促進を図ることができる。
【0101】
また、(2)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、前記質問データ及び前記質問データに対応する正解データを記憶し、
前記質問出力手段(例えば、
図3の「質問出力部33」)は、前記記憶手段に記憶された複数の前記質問データの中からランダムに選択した質問データを出力し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記回答受付手段が受け付けた前記回答データを、受け付けた回答データに係わる前記質問データに対応する前記正解データを前記記憶手段から読み出して比較し、当該比較結果に基づき、前記記憶手段に記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントを加算又は減算する。
これにより、商品などに関する質問が被雇用者に提示され、その質問に正解した被雇用者にポイントが付与されるので、被雇用者はゲーム感覚で楽しみながら商品などに関する知識を習得できる。その結果、実際に顧客に接する被雇用者の商品などに関する知識の習得が促進されるので、商品などの発注の増加や販売の促進を図ることができる。
【0102】
また、(3)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、出力された前記質問データに対応するアイコンデータ(例えば、上述の「商品バッジ」)を記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記回答受付手段が受け付けた前記回答データを、前記記憶手段に記憶された前記正解データと比較し、当該比較結果に基づき、前記アイコンデータを出力する。
これにより、質問に正解した被雇用者に、質問に応じたアイコンが付与されるので、被雇用者はゲーム感覚で楽しみながら商品などに関する知識を習得できる。その結果、実際に顧客に接する被雇用者の商品などに関する知識の習得が促進されるので、商品などの発注の増加や販売の促進を図ることができる。
【0103】
また、(4)前記質問出力手段(例えば、
図3の「質問出力部33」)は、前記被雇用者からの要請(例えば、上述のリクエスト)あるいは商品に掲載された識別記号又はサービスを提供する際に提示する識別記号に基づいて、出力する前記質問データを特定する。
これにより、被雇用者からの要請に基づいて質問が抽出されるので、被雇用者の意に即した質問が提示されるようにすることができる。
【0104】
また、(5)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が取得した累積ポイントと、を関連付けて記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記累積ポイントが所定の値を超えたか否かを比較し、当該比較結果に応じて、質問データの追加を許可する。
これにより、累積ポイントの値に応じて質問データを追加することができ、正解の難易度を変更することができる。
【0105】
また、(6)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が取得した累積ポイントと、を関連付けて記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記被雇用者が取得した前記累積ポイントと、他の被雇用者が取得した累積ポイントとを比較した結果を出力する。
これにより、被雇用者同士の累積ポイントを比較することにより、商品情報の取得にインセンティブを持たせることができる。
【0106】
また、(7)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、さらに前記被雇用者IDと、前記被雇用者が正解した前記質問データと、を関連付けて記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記被雇用者が正解した前記質問データに対応する商品又はサービスに関する販売データを取得し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、特定の前記商品又はサービスにおいて、当該商品又はサービスに対応する前記質問データに正解した前記被雇用者と、前記販売データとの関係を算出する。
これにより、質問の正解率が、商品などの発注の増加や販売の促進にどの程度貢献しているのかを把握することが可能となる。
【0107】
また、(8)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、前記被雇用者IDと、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントの利用条件を記憶し、
前記利用条件には、利用期限及び利用する用途(例えば、定期的な投資、温泉施設のみ利用可能など)が特定されている。
これにより、被雇用者が保有するポイントの利用条件として、利用期限と利用用途とが設けられるので、被雇用者に対しポイントを付与する側であるサプライヤー等は、被雇用者のポイント利用に関する戦略的な運用が可能となる。
【0108】
また、(9)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、ポイント種別ごとに発行した総発行ポイント数を記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記被雇用者IDに関連付けられた前記ポイントを加算した場合には、加算した前記ポイントに相当するポイントを前記総発行ポイント数から減算する。
これにより、被雇用者に付与されるポイントの総数がポイントの種類ごとに管理されるので、被雇用者に付与されるポイントの総数をポイントの種類ごとに予め決めておき、その総数の範囲内でポイントを付与するという計画的な運用が可能となる。
【0109】
また、(10)前記被雇用者とは異なる他の被雇用者が、前記被雇用者に送付する特定情報(例えば、いわゆる「いいね」の数など)を受け付ける特定情報受付手段(例えば、
図3の「特定情報受付部37」)をさらに備え、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、特定情報を受け取った前記被雇用者のポイントを加算する。
これにより、被雇用者が保有するポイントが被雇用者間の評価に基づいて増減されるので、従来の雇用者や顧客からの評価のみならず、他の被雇用者からの評価が可能となる。その結果、被雇用者に対する多面的な評価が実現される。
【0110】
また、(11)前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、前記特定情報(例えば、いわゆる「いいね」の数など)を送付した前記被雇用者IDと、前記特定情報を受け取った前記他の被雇用者IDとを関連付けて記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記記憶手段に記憶された前記特定情報に基づく前記被雇用者ID間の関連性を分析し、分析結果を、前記被雇用者IDのシフト管理を行うシフト管理装置に出力する。
これにより、評価者としての被雇用者と、被評価者としての被雇用者との関係が考慮されたシフト管理が実現される。
【0111】
また、(12)前記特定情報(例えば、いわゆる「いいね」の数など)は、対象となる行動に関する行動情報(例えば、丁寧な接客を行なっているという情報)を含み、
前記記憶手段(例えば、
図3の「記憶部18」)は、前記特定情報と関連付けて前記行動情報を記憶し、
前記制御手段(例えば、
図3の「制御部36」)は、前記特定情報を取得した前記被雇用者ID及び前記行動情報を分析し、その分析結果を出力する。
これにより、被雇用者の行動に対する情報に基づいて、被雇用者が保有するポイントが増減されるので、被雇用者の行動を間近で見ている同僚を含む他の被雇用者からの評価が可能となる。その結果、被雇用者に対するより正当な評価が実現される。
【0112】
また、(13)本発明が適用される情報処置方法は、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データ(例えば、上述の「被雇用者クイズ」)を出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップに記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
を備える。
これにより、商品などに関する質問が被雇用者に提示され、その質問に対する回答の内容に応じたポイントが被雇用者に付与されるので、被雇用者はゲーム感覚で楽しみながら商品などに関する知識を習得できる。その結果、実際に顧客に接する被雇用者の商品などに関する知識の習得が促進されるので、商品などの発注の増加や販売の促進を図ることができる。
【0113】
また、(14)本発明が適用されるプログラムは、
被雇用者を特定する被雇用者IDと、前記被雇用者が保有するポイントとを、関連付けて記憶する記憶ステップと、
所定の商品又はサービスに関する質問データ(例えば、上述の「被雇用者クイズ」)を出力する質問出力ステップと、
出力された前記質問データに対して、前記被雇用者による回答データを受け付ける回答受付ステップと、
前記回答受付ステップが受け付けた前記回答データに基づいて、前記記憶ステップに記憶された、前記被雇用者IDに関連付けられたポイントを加算又は減算する制御ステップと、
をコンピュータにより実行させるプログラムである。
これにより、商品に関する質問が被雇用者に提示され、その質問に対する回答の内容に応じたポイントが被雇用者に付与されるので、被雇用者はゲーム感覚で楽しみながら商品などに関する知識を習得できる。その結果、実際に顧客に接する被雇用者の商品などに関する知識の習得が促進されるので、商品などの発注の増加や販売の促進を図ることができる。
【符号の説明】
【0114】
1:管理サーバ、2:サプライヤー端末、3:被雇用者端末、4:雇用者端末、11:CPU、18:記憶部、19:通信部、31:情報取得部、32:質問登録部、33:質問出力部、34:回答受付部、35:正解判定部、36:制御部、37:特定情報受付部、S:情報処理システム、N:ネットワーク