(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/237 20110101AFI20240918BHJP
H04N 21/6338 20110101ALI20240918BHJP
H04N 21/24 20110101ALI20240918BHJP
【FI】
H04N21/237
H04N21/6338
H04N21/24
(21)【出願番号】P 2020165607
(22)【出願日】2020-09-30
【審査請求日】2023-08-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】篠原 隆
(72)【発明者】
【氏名】奥野 義幸
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-123831(JP,A)
【文献】特開2014-204279(JP,A)
【文献】特開2015-195509(JP,A)
【文献】特開2009-044386(JP,A)
【文献】特開2007-150835(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置であって、
前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知する検知部と、
前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信する送信部と
を備え、
前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記状態変化情報は、前記接続状態が変化した前記入力元装置の識別情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記検知部は、前記入力元装置から送信される生存通知に基づいて、または、前記入力元装置へ送信する生存確認要求に対する応答に基づいて、前記入力元装置の前記接続状態の変化を検知する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置であって、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する受信部と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する制御部と
を備えることを特徴とする転送制御装置。
【請求項5】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記管理装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の管理装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【請求項6】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記転送制御装置は、請求項4に記載の転送制御装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【請求項7】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知し、
前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信し、
前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項8】
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする転送制御方法。
【請求項9】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
コンピュータに、
前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知する検知機能と、
前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信する送信機能と
を実現させ、
前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする管理プログラム。
【請求項10】
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
コンピュータに、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する受信機能と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する制御機能と
を実現させることを特徴とする転送制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
IP(Internet Protocol)技術の発展に伴い、放送局において、IPベースの通信ネットワークを用いたシステムの構築が促進されている。IPベースのネットワークアーキテクチャを採用すれば、たとえば、汎用のルータおよびスイッチといったIPベースの通信機器を用いて高速かつ大容量の通信ネットワークを低コストで構築することが可能となる。
【0003】
IPネットワークを用いた放送局のシステムでは、放送素材の入力元となる放送機器(入力元装置)から放送素材の出力先となる放送機器(出力先装置)に対して、ルータ等の通信機器を介して放送素材の転送が行われる。なお、放送素材とは、たとえば、映像や音声やアンシラリデータなどを含む放送用コンテンツに応じた情報である。また、入力元装置は、たとえば、屋外で使用されるカメラや素材バンクや編集装置などから放送素材を受信する装置である。出力先装置は、たとえば、送信所や素材バンクなどに向けて放送素材を送信する装置である。
【0004】
入力元装置から出力先装置への放送素材の転送を制御する転送制御装置は、自動番組制御装置(APS(Automatic Program control System))などから入力される指示に応じて、出力先装置に対して、出力先装置が受信する放送素材を指示する。そして、出力先装置は、放送素材を転送する通信機器に対して、指定された放送素材の転送を要求する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2007/086157号
【文献】特開2005-286908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
入力元装置を管理する入力側の転送制御装置と出力先装置を管理する出力側の転送制御装置とが異なる場合、出力側の転送制御装置は、入力側の転送制御装置の管理下の入力元装置の接続状態を把握していない。そのため、入力側の装置と出力側の装置との間で、入力元装置の接続状態の情報を活用することができない。
【0007】
たとえば、出力側の転送制御装置の管理下の出力先装置への放送素材の受信指示を受信した場合、出力側の転送制御装置は、対象の出力先装置へ、当該出力先装置が受信する放送素材を指示する。しかし、指示された放送素材を入力する入力元装置の接続が切断されていた場合、出力先装置は、指示された放送素材を受信することができない。また、出力先装置が受信中の放送素材を入力する入力元装置の接続が切断された場合、放送素材の受信が停止してしまう。
【0008】
指示された放送素材を入力する入力元装置が、出力側の転送制御装置の管理下でない場合、出力側の転送制御装置は、当該入力元装置の接続状態を把握していない。そのため、出力側の転送制御装置や出力先装置は、指示された放送素材を受信する制御を出力先装置が開始するまで、指示された放送素材を受信できないことを知ることができない。また、受信中の放送素材を入力する入力元装置が切断された場合には、出力側の転送制御装置や出力先装置は、放送素材が入力されなくなるまで、受信中の放送素材を受信できなくなったことを知ることができない。特許文献1や特許文献2では、このような問題に関して特に言及されていない。
【0009】
本発明の目的は、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することを可能にする、管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様において、管理装置は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置であって、前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知する検知部と、前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信する送信部とを備え、前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の態様において、管理方法は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知し、前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信し、前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の態様において、管理プログラムは、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、コンピュータに、前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知する検知機能と、前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信する送信機能とを実現させ、前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の他の態様において、転送制御装置は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置であって、前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する受信部と、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の他の態様において、転送制御方法は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信し、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の他の態様において、転送制御プログラムは、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、コンピュータに、前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する受信機能と、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する制御機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第一の実施形態の管理装置および転送制御装置の構成例を示す図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態の管理装置の動作例を示す図である。
【
図3】本発明の第一の実施形態の転送制御装置の動作例を示す図である。
【
図4】本発明の第二の実施形態の転送制御装置を含む転送システムの構成例を示す図である。
【
図5】本発明の第二の実施形態の転送システムを含むシステムの構成例を示す図である。
【
図6】本発明の第二の実施形態の転送制御装置を含むシステムの構成例を示す図である。
【
図7】本発明の第二の実施形態の転送制御装置の構成例を示す図である。
【
図8】本発明の第二の実施形態の転送制御装置の構成例を示す図である。
【
図9】本発明の第二の実施形態の転送制御装置に記憶される、入力元装置の接続状態情報の例を示す図である。
【
図10】本発明の第二の実施形態の転送制御装置が受信した状態変化情報に関する記憶内容の例を示す図である。
【
図11】本発明の第二の実施形態の転送制御装置に転送されている放送素材の情報の例を示す図である。
【
図12】本発明の第二の実施形態の転送制御装置の動作例を示す図である。
【
図13】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態について説明する。
【0019】
図1に本実施形態の管理装置10および転送制御装置20の構成例を示す。
【0020】
まず、管理装置10について説明する。本実施形態の管理装置10は、検知部11と送信部12とを含む。
【0021】
管理装置10は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する。
【0022】
検知部11は、管理装置10が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知する。送信部12は、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置20に送信する。転送制御装置20は、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を、状態変化情報に基づいて制御する。
【0023】
このように管理装置10を構成することによって、管理装置10は、管理装置10が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知し、状態変化情報を転送制御装置20に送信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0024】
次に、転送制御装置20について説明する。転送制御装置20は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する。転送制御装置20は、受信部23と制御部24とを含む。
【0025】
受信部23は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置10から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。制御部24は、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を、状態変化情報に基づいて制御する。
【0026】
このように転送制御装置20を構成することによって、転送制御装置20は、入力元装置を管理する管理装置10から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0027】
次に、
図2に本実施形態の管理装置10の動作の例を示す。
【0028】
検知部11は、管理装置10が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知する(ステップS101)。送信部12は、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置20に送信する(ステップS102)。転送制御装置20は、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を、状態変化情報に基づいて制御する。
【0029】
管理装置10は、このように動作することによって、管理装置10が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知し、状態変化情報を転送制御装置20に送信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0030】
次に、
図3に本実施形態の転送制御装置20の動作の例を示す。
【0031】
受信部23は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置10から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する(ステップS201)。制御部24は、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を、状態変化情報に基づいて制御する(ステップS202)。
【0032】
転送制御装置20は、このように動作することによって、入力元装置を管理する管理装置10から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0033】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、管理装置10は、管理装置10が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知し、状態変化情報を転送制御装置20に送信する。また、転送制御装置20は、入力元装置を管理する管理装置10から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0034】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
【0035】
まず、
図4に、転送システム70-1の構成例を示す。転送システム70-1は、転送制御装置30-1、転送装置60-1、入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-m(mは0以上の整数)、および、出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-n(nは0以上の整数)を含む。
【0036】
入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-mは、放送素材の入力元となり得る装置である。入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-mは、たとえば、屋外で使用されるカメラや素材バンクや編集装置などから受信した放送素材を、転送装置60-1に入力する。
【0037】
出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-nは、放送素材の出力先となり得る装置である。出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-nは、たとえば送信所や素材バンクなど、各々に対応付けられている出力先に向けて、受信した素材を送信する。転送システム70-1には、入力元装置または出力先装置が、合わせて1以上含まれる。すなわち、m+nは、1以上の整数である。
【0038】
転送制御装置30-1は、たとえば、APS(図示せず)等からの指示に応じて、対象の出力先装置へ、当該出力先装置が受信する放送素材を指示する。
【0039】
転送装置60-1は、放送素材を転送する。転送装置60-1は、転送システム70-1に含まれる入力元装置(入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-m)から出力先装置(出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-n)へ放送素材を転送する。また、転送装置60-1は、他の転送システムの転送装置から出力先装置(出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-n)へ放送素材を転送することも可能である。また、転送装置60-1は、入力元装置(入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-m)から他の転送システムの転送装置へ放送素材を転送することも可能である。また、転送装置60-1は、他の転送システムの転送装置から受信した放送素材を、さらに他の転送システムの転送装置へ転送することも可能である。
【0040】
図5に、
図4に示す転送システム70-1を含むシステムの構成例を示す。
図5に示すように、
図4に示す転送システム70-1は、ネットワーク80を介して、転送システム70-2や転送システム70-k(kは2以上の整数)と接続することが可能である。転送システム70-2や転送システム70-kは、各々、転送システム70-1と同様に構成されている。
【0041】
より具体的には、転送システム70-1に含まれる転送制御装置30-1は、転送システム70-2に含まれる転送制御装置30-2や、転送システム70-kに含まれる転送制御装置30-k(図示せず)と接続することが可能である。また、転送システム70-1に含まれる転送装置60-1は、転送システム70-2に含まれる転送装置60-2や、転送システム70-kに含まれる転送装置60-k(図示せず)との間で、放送素材を送受信することが可能である。
【0042】
図6に、
図5に示すシステムの一部を抜粋した構成例を示す。以降、
図6を用いて、本実施形態の説明を行う。
【0043】
図6に示す例では、転送制御装置30-1は、入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2とを管理する。また、転送制御装置30-2は、入力元装置40-2-1と出力先装置50-2-1と出力先装置50-2-2とを管理する。本実施形態では、転送制御装置30-1と転送制御装置30-2は、第一の実施形態の管理装置10の機能と転送制御装置20の機能との両方を備える。
【0044】
次に、
図7に転送制御装置30-1の構成例を示す。転送制御装置30-1は、検知部31-1、送信部32-1、受信部33-1、制御部34-1および装置情報受信部35-1を含む。
【0045】
また、
図8に転送制御装置30-2の構成例を示す。転送制御装置30-2も、転送制御装置30-1と同様に、検知部31-2、送信部32-2、受信部33-2、制御部34-2および装置情報受信部35-2を含む。
【0046】
検知部31-1と検知部31-2は、第一の実施形態の管理装置10(
図1)の検知部11に相当する。送信部32-1と送信部32-2は、第一の実施形態の管理装置10の送信部12に相当する。受信部33-1と受信部33-2は、第一の実施形態の転送制御装置20の受信部23に相当する。制御部34-1と制御部34-2は、第一の実施形態の転送制御装置20の制御部24に相当する。
【0047】
なお、第一の実施形態の管理装置10(
図1)の検知部11に相当する検知部31-1と、送信部12に相当する送信部32-1は、管理モジュール36-1に含まれる。そして、管理モジュール36-1は、転送制御装置30-1とは別の筐体に構成されていてもよい。同様に、第一の実施形態の管理装置10の検知部11に相当する検知部31-2と、送信部12に相当すると送信部32-2は、管理モジュール36-2に含まれる。そして、管理モジュール36-2は、転送制御装置30-2とは別の筐体に構成されていてもよい。
【0048】
まず、転送制御装置30-1について説明する。
【0049】
装置情報受信部35-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2とから、装置情報を受信する。装置情報は、入力元装置に関する情報である。装置情報は、たとえば、入力元装置の識別情報や、入力元装置のマルチキャストグループアドレスの情報を含む。装置情報受信部35-1は、装置情報を受信することによって、転送制御装置30-1の管理下に入力元装置が追加されたことを知ることができる。
【0050】
また、装置情報受信部35-1は、入力元装置から受信した装置情報を記憶部(図示せず)に記憶させる。
図9に、転送制御装置30-1の記憶部が記憶している装置情報の例を示す。
図9に示す例では、入力元装置の識別情報が記憶されている。また、入力元装置の識別情報と対応付けて、入力元装置の接続状態の情報が記憶されている。装置情報を受信した場合、装置情報受信部35-1は、装置情報の送信元の入力元装置の接続状態を「接続中」として記憶部に記憶させる。
【0051】
装置情報受信部35-1は、たとえば、入力元装置40-1-1および入力元装置40-1-2から送信される情報登録通知を受け取ることによって、入力元装置40-1-1および入力元装置40-1-2に関する装置情報を受信することができる。
【0052】
装置情報受信部35-1は、たとえば、NMOS(Networked Media Open Specifications)規格で規定されている方法を使用して、装置情報を受信してもよい。
【0053】
SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)は、IPを用いて放送用コンテンツを伝送する信号の規格であるST2110を規格化している。また、AMWA(Advanced Media Workflow Association)は、NMOS(Networked Media Open Specifications)規格の策定を進めている。NMOS規格は、SMPTE ST2110によって提供されているトランスポート層に加えて、IPベースでの制御や管理レイヤーを提供するための規格である。
【0054】
たとえば、NMOS IS-04には、NMOSネットワークに参加している装置の管理方法が規定されている。装置情報受信部35-1は、この仕組みを利用して、入力元装置に関する装置情報を受信することができる。
【0055】
また、転送制御装置30-1の送信部32-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置(40-1-1、40-1-2)について、入力元装置の識別情報やマルチキャストグループアドレスの情報を、転送制御装置30-2へ送信する。マルチキャストグループアドレスは、出力先装置が放送素材を受信する場合に使用される。たとえば、転送制御装置30-1は、転送制御装置30-1の管理下に新たな入力元装置が追加されたことによって、当該入力元装置から装置情報を受信した場合に、当該入力元装置の装置情報を転送制御装置30-2に送信する。
【0056】
また、装置情報受信部35-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2とから、生存通知(ハートビートメッセージ)を受信する。生存通知は、たとえば、入力元装置の識別情報を含む。入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2は、生存通知を所定時間おきに送信する。装置情報受信部35-1は、たとえば、NMOS規格で規定されている方法を使用して、入力元装置から生存通知を受信してもよい。
【0057】
検知部31-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置(40-1-1、40-1-2)の接続状態の変化を検知する。
【0058】
検知部31-1は、たとえば、入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2とから所定時間おきに送信される生存通知を監視することによって、接続状態の変化を検知することができる。
【0059】
具体的には、検知部31-1は、生存通知を受信した場合、当該生存通知の送信元の入力元装置が「接続中」であると判断する。また、検知部31-1は、各々の入力元装置について、生存通知を受信してから所定時間を超えても次の生存通知を受信しなかった場合、当該入力元装置が「切断中」であると判断する。
【0060】
または、検知部31-1は、転送制御装置30-1が管理している入力元装置に対して、所定時間おきに生存確認要求を送信し、生存確認要求に対する応答として生存通知を受信してもよい。この場合、検知部31-1は、入力元装置から応答があれば、当該入力元装置は「接続中」であると判断する。また、検知部31-1は、生存確認要求を送信してから所定時間以内に入力元装置から応答がなければ、当該入力元装置は「切断中」であると判断する。
【0061】
また、検知部31-1は、判断した接続状態が、記憶部に記憶されている接続状態(
図9)と異なる場合に、接続状態が変化したと判断する。そして、送信部32-1は、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を、転送制御装置30-2へ送信する。また、検知部31-1は、最新の接続状態の情報を、記憶部に記憶させる。
【0062】
状態変化情報は、たとえば、接続状態に変化があった入力元装置の識別情報を含む。状態変化情報は、接続状態が「接続中」から「切断中」に変化した入力元装置の情報を含む。また、状態変化情報は、接続状態が「切断中」から「接続中」に変化した入力元装置の情報を含んでいてもよい。また、状態変化情報は、接続状態がどう変化したのかの情報、具体的には、接続状態が「切断中」に変化したのか「接続中」に変化したのかの情報を含んでいてもよい。また、状態変化情報は、転送制御装置30-1が管理する所定の入力元装置の接続状態の情報を含んでいてもよい。
【0063】
また、送信部32-1は、状態変化情報とともに、転送制御装置30-1を含む転送システムの識別情報を、転送制御装置30-2へ送信する。転送システムの識別情報は、たとえば、転送制御装置30-1の識別情報や転送装置60-1の識別情報を含んでいてもよい。
【0064】
なお、送信部32-1は、状態変化情報の転送制御装置30-2への送信を、自発的に行ってもよいし、転送制御装置30-2から状態変化情報を要求された場合に行ってもよい。
【0065】
たとえば、入力元装置から所定時間おきに送信される生存通知に基づいて検知部31-1が接続状態を監視する場合、送信部32-1は、接続状態の変化が検知された場合に状態変化情報を送信してもよい。また、所定時間おきに送信する生存確認要求に対する応答に基づいて検知部31-1が接続状態を監視する場合も、送信部32-1は、接続状態の変化が検知された場合に、状態変化情報を送信してもよい。
【0066】
また、転送制御装置30-2から状態変化情報を要求された場合に、検知部31-1が入力元装置へ生存確認要求を送信して接続状態を確認し、接続状態の変化が検知された場合に送信部32-1が状態変化情報を送信してもよい。また、この場合、送信部32-1は、入力元装置の接続状態に変化がなかった場合には、接続状態に変化がなかったことを示す状態変化情報を転送制御装置30-2に送信してもよい。
【0067】
また、入力元装置から所定時間おきに送信される生存通知に基づいて検知部31-1が接続状態を監視するとする。この場合、送信部32-1は、状態変化情報を要求された場合に、状態変化情報を前回送信して以降に状態変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を送信してもよい。また、所定時間おきに送信する生存確認要求に対する応答に基づいて検知部31-1が接続状態を監視するとする。この場合も、送信部32-1は、状態変化情報を要求された場合に、状態変化情報を前回送信して以降に状態変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を送信してもよい。また、これらの場合、送信部32-1は、入力元装置の接続状態に変化がなかった場合には、接続状態に変化がなかったことを示す状態変化情報を転送制御装置30-2に送信してもよい。
【0068】
また、送信部32-1は、接続状態が「接続中」から「切断中」に変化した入力元装置については、接続状態の変化が検知された場合に状態変化情報を送信し、接続状態が「切断中」から「接続中」に変化した入力元装置については、状態変化情報を要求された場合に状態変化情報を送信してもよい。
【0069】
次に、転送制御装置30-2について説明する。
【0070】
受信部33-2は、転送制御装置30-1から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そして、受信部33-2は、転送制御装置30-2の記憶部(図示せず)に記憶させている、入力元装置の接続状態の情報を更新する。なお、受信部33-2は、状態変化情報を所定のタイミングで転送制御装置30-1へ要求してもよい。
【0071】
図10に、入力元装置の接続状態に関する情報に関する記憶内容の例を示す。
図10に示す例では、転送制御装置の識別情報、入力元装置の識別情報、および、接続状態の情報が対応付けられて記憶されている。
【0072】
より具体的には、たとえば、受信部33-2は、転送制御装置30-1の管理下に入力元装置が追加された場合に、追加された入力元装置の装置情報を転送制御装置30-1から受信する。装置情報は、たとえば、追加された入力元装置の識別情報を含む。そして、受信部33-2は、追加された入力元装置の装置情報と、転送制御装置30-1の識別情報とを、記憶部に記憶させる。また、受信部33-2は、追加された入力元装置の接続状態として、「接続中」であることを示す情報を、記憶部に記憶させる。
【0073】
そして、受信部33-2は、切断された入力元装置の情報を含む状態変化情報を転送制御装置30-1から受信した場合、切断された入力元装置の接続状態として、「切断中」であることを示す情報を、記憶部に記憶させる。また、受信部33-2は、接続された入力元装置の情報を含む状態変化情報を転送制御装置30-1から受信した場合、接続された入力元装置の接続状態として、「接続中」であることを示す情報を、記憶部に記憶させる。
【0074】
また、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送されている放送素材を入力している入力元装置の識別情報を、記憶部に記憶させておく。たとえば、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置の各々について、放送素材が転送されている場合には、各々の出力先装置に転送されている放送素材の情報を、記憶部に記憶させる。また、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置の各々について、放送素材が転送されていない場合には、転送されていないことを示す情報を、記憶部に記憶させる。
【0075】
図11に、出力先装置の各々に転送されている放送素材の情報の例を示す。
図11に示す例では、出力先装置の識別情報と、転送されている放送素材の識別情報とが対応付けられて記憶されている。この例では、転送されている放送素材の識別情報は、入力元装置の識別情報である。
【0076】
制御部34-2は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置から転送制御装置30-2が管理する出力先装置への放送素材の転送を、状態変化情報に基づいて制御する。
【0077】
制御部34-2は、APS等からの指示に応じて、転送制御装置30-2が管理する出力先装置に対して、放送素材の受信を指示する。放送素材の受信を指示された出力先装置は、転送装置60-2に対して、Joinメッセージを送信する。転送装置60-2は、受信したJoinメッセージを転送装置60-1へ送信する。転送装置60-1と転送装置60-2は、Joinメッセージを受信すると、Joinメッセージで要求された放送素材を転送する。
【0078】
たとえば、出力先装置50-2-1が受信する放送素材を、入力元装置40-1-1が入力する放送素材から入力元装置40-1-2が入力する放送素材へ切り替えることを指示する指示が、転送制御装置30-2に入力されたとする。この場合、制御部34-2は、出力先装置50-2-1に対して、入力元装置40-1-2が入力する放送素材を受信するよう指示する。出力先装置50-2-1は、入力元装置40-1-2のマルチキャストグループアドレスを含むJoinメッセージを、転送装置60-2へ送信する。また、転送装置60-2は、転送装置60-1へJoinメッセージを送信する。Joinメッセージを受信した転送装置60-1と転送装置60-2は、入力元装置40-1-2が入力する放送素材の転送を開始する。出力先装置50-2-1は、入力元装置40-1-2のマルチキャストグループアドレスが宛先に含まれる放送素材を受信する。
【0079】
また、制御部34-2は、転送制御装置30-1から受信した状態変化情報に基づいて、転送制御装置30-2が管理する出力先装置が受信する放送素材の制御を行う。
【0080】
たとえば、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置の受信対象の放送素材を指示する指示が転送制御装置30-2に入力された場合に、受信対象の放送素材を入力する入力元装置の接続状態を確認する。なお、受信対象の放送素材は、受信対象の放送素材を入力する入力元装置の識別情報を指定することによって指示されるとする。制御部34-2は、入力元装置の接続状態を、記憶部に記憶された接続状態情報(たとえば
図10)を参照して、確認することができる。
【0081】
そして、受信対象の放送素材を入力する入力元装置の接続状態が「接続中」であった場合には、制御部34-2は、受信対象の放送素材の受信を、対象の出力先装置に指示する。受信対象の放送素材を入力する入力元装置の接続状態が「切断中」であった場合、制御部34-2は、以下のような制御を行う。
【0082】
たとえば、制御部34-2は、受信対象の放送素材を入力する入力元装置が切断中である旨の通知を所定の装置へ送信してもよい。所定の装置は、たとえば、表示装置(図示せず)を制御する表示制御装置(図示せず)や、アラーム情報を出力するアラーム出力装置(図示せず)や、放送素材の受信を指示する指示を入力した装置などである。
【0083】
このようにすると、作業者が手動で転送制御装置30-2を操作して、放送素材の転送を中止させる、出力先装置に受信させる放送素材を変更する、などの対処を行うことができる。
【0084】
また、制御部34-2は、受信対象の放送素材の受信を出力先装置に指示しない制御を行ってもよい。または、受信対象の放送素材として指示された放送素材とは異なる放送素材を出力先装置が受信中の場合、制御部34-2は、受信中の放送素材の受信の停止を出力先装置に指示する制御を行ってもよい。または、制御部34-2は、受信対象の放送素材として指示された放送素材とは異なる放送素材の受信を出力先装置に指示する制御を行ってもよい。たとえば、代替の放送素材(たとえば、異常時用の放送素材)を入力する入力元装置40-2-1を転送制御装置30-2の管理下に用意し、入力元装置40-2-1が入力する放送素材の受信を出力先装置に指示してもよい。
【0085】
また、接続が切断された入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信部33-2が受信し、接続が切断された入力元装置が入力する放送素材を出力先装置が受信中であったとする。この場合、制御部34-2は、受信中の放送素材を入力する入力元装置の接続が切断されたことを、所定の通知先へ通知する制御を行ってもよい。また、制御部34-2は、受信中の放送素材の受信の停止を、接続が切断された入力元装置から入力される放送素材を受信中の出力先装置へ指示してもよい。また、制御部34-2は、受信中の放送素材とは異なる放送素材の受信を、接続が切断された入力元装置から入力される放送素材を受信中の出力先装置へ指示してもよい。
【0086】
このようにすることによって、制御部34-2は、入力元装置の接続が切断されたことに応じた転送制御を行うことができる。
【0087】
このように転送制御装置30-1を構成することによって、転送制御装置30-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知し、状態変化情報を転送制御装置30-2に送信する。また、このように転送制御装置30-2を構成することによって、転送制御装置30-2は、入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0088】
次に、
図12を用いて、本実施形態の転送制御装置30-1と転送制御装置30-2の動作例について説明する。
【0089】
まず、転送制御装置30-1の装置情報受信部35-1は、転送制御装置30-1の管理下に追加された入力元装置の装置情報を受信した場合、受信した装置情報を転送制御装置30-1の記憶部に記憶させる。また、装置情報受信部35-1は、追加された入力元装置の接続状態として、「接続中」であることを示す情報を、記憶部に記憶させる。
【0090】
また、転送制御装置30-1の送信部32-1は、追加された入力元装置の装置情報を所定のタイミングで転送制御装置30-2に送信する(ステップS301)。
【0091】
転送制御装置30-2の受信部33-2は、追加された入力元装置の装置情報を転送制御装置30-1から受信すると、追加された入力元装置の装置情報を転送制御装置30-1の識別情報と対応付けて、転送制御装置30-2の記憶部に記憶させる。また、受信部33-2は、追加された入力元装置の接続状態として、「接続中」であることを示す情報を、記憶部に記憶させる。
【0092】
また、転送制御装置30-1の検知部31-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知する(ステップS302)。検知部31-1は、接続状態の変化を、入力元装置から所定時間おきに送信される生存通知に基づいて検知することができる。または、検知部31-1は、入力元装置に対して送信した生存確認要求への応答に基づいて、接続状態の変化を検知してもよい。また、検知部31-1は、検知した接続状態の情報を、転送制御装置30-1の記憶部に記憶させる。
【0093】
転送制御装置30-2は、所定時間おきなどの所定のタイミングで、転送制御装置30-1へ状態変化情報を要求する(ステップS303)。
【0094】
転送制御装置30-1の送信部32-1は、状態変化情報の要求を転送制御装置30-2から受信すると、状態変化情報を転送制御装置30-2へ送信する(ステップS304)。たとえば、送信部32-1は、状態変化情報を前回送信して以降に状態変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を送信する。
【0095】
なお、送信部32-2は、状態変化情報の要求への応答として状態変化情報を送信するのではなく、所定のタイミング、たとえば所定時間おきや、入力元装置の接続状態が変化した場合に、状態変化情報を送信してもよい。入力元装置の接続の切断が検知された場合、送信部32-2が状態変化情報の要求を待たずに状態変化情報を送信することによって、転送制御装置30-2では、入力元装置の切断に応じた制御をより早く行うことができる。
【0096】
転送制御装置30-2の受信部33-2は、状態変化情報を受信すると、転送制御装置30-2の記憶部に記憶されている、入力元装置の接続状態に関する情報を、受信した状態変化情報に基づいて更新する。そして、転送制御装置30-2は、状態変化情報に基づいて、放送素材の転送を制御する(ステップS305)。
【0097】
転送制御装置30-1は、このように動作することによって、転送制御装置30-1が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知し、状態変化情報を転送制御装置30-2に送信する。また、転送制御装置30-2は、このように動作することによって、入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0098】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、転送制御装置30-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置の接続状態の変化を検知し、状態変化情報を転送制御装置30-2に送信する。また、転送制御装置30-2は、入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、接続状態に変化があった入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する。そのため、放送素材を入力する入力元装置の接続状態の情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0099】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における管理装置10および転送制御装置(20、30-1、30-2)(以下、転送制御装置等とよぶ)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、転送制御装置等は、物理的または機能的に少なくとも二つ以上の複数の情報処理装置が用いられて実現されてもよい。また、転送制御装置等は、専用の装置として実現されてもよいし、汎用の装置が用いられてもよい。また、転送制御装置等の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0100】
図13は、本発明の各実施形態の転送制御装置等を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0101】
たとえば、
図1の検知部11と送信部12は、通信インタフェース91と演算装置93とで実現することが可能である。また、受信部23は、通信インタフェース91と演算装置93とで、制御部24は、演算装置93で実現することが可能である。
【0102】
通信インタフェース91は、各実施形態の転送制御装置等が、有線および無線のうち少なくとも一方で外部装置と通信するための通信手段である。なお、転送制御装置等を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0103】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0104】
演算装置93は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0105】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0106】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0107】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に記録されているデータの読み込みやデータの書き込みを処理する装置である。
【0108】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0109】
本発明の各実施形態は、たとえば、
図13に例示した情報処理装置90により転送制御装置等を構成し、この転送制御装置等に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0110】
この場合、転送制御装置等に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、転送制御装置等のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0111】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、転送制御装置等の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して転送制御装置等内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0112】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
【0113】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0114】
(付記1)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置であって、
前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知する検知部と、
前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信する送信部と
を備え、
前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする管理装置。
【0115】
(付記2)
前記状態変化情報は、前記接続状態が変化した前記入力元装置の識別情報を含む
ことを特徴とする付記1に記載の管理装置。
【0116】
(付記3)
前記状態変化情報は、前記管理装置が管理する所定の前記入力元装置の前記接続状態の情報を含む
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の管理装置。
【0117】
(付記4)
前記検知部は、前記入力元装置から送信される生存通知に基づいて、または、前記入力元装置へ送信する生存確認要求に対する応答に基づいて、前記入力元装置の前記接続状態の変化を検知する
ことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の管理装置。
【0118】
(付記5)
前記送信部は、前記転送制御装置から前記状態変化情報を要求された場合、前記管理装置が管理する前記入力元装置の前記接続状態が変化した場合、所定時間おき、のいずれか一つ以上において、前記状態変化情報を送信する
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の管理装置。
【0119】
(付記6)
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置であって、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する受信部と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する制御部と
を備えることを特徴とする転送制御装置。
【0120】
(付記7)
前記制御部は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置の受信対象の前記放送素材を指示する指示が入力され、受信対象の前記放送素材を入力する前記入力元装置が切断中の場合、受信対象の前記放送素材を入力する前記入力元装置が切断中である旨の通知を行う、受信対象の前記放送素材の受信を前記出力先装置へ指示しない、前記出力先装置が受信中の前記放送素材の受信の停止を前記出力先装置へ指示する、受信対象の前記放送素材として指示された前記放送素材とは異なる前記放送素材の受信を前記出力先装置へ指示する、のいずれか一つ以上の制御を行う
ことを特徴とする付記6に記載の転送制御装置。
【0121】
(付記8)
前記制御部は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置が受信中の前記放送素材を入力する前記入力元装置の接続が切断された場合、前記入力元装置の接続が切断された旨の通知を行う、接続が切断された前記入力元装置が入力する前記放送素材を受信中の前記出力先装置へ、受信中の前記放送素材の受信の停止を指示する、接続が切断された前記入力元装置が入力する前記放送素材を受信中の前記出力先装置へ、受信中の前記放送素材とは異なる前記放送素材の受信を指示する、のいずれか一つ以上の制御を行う
ことを特徴とする付記6または付記7に記載の転送制御装置。
【0122】
(付記9)
前記受信部は、前記管理装置へ、前記状態変化情報を要求する
ことを特徴とする付記6から付記8のいずれかに記載の転送制御装置。
【0123】
(付記10)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記管理装置は、付記1から付記5のいずれかに記載の管理装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【0124】
(付記11)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記転送制御装置は、付記6から付記9のいずれかに記載の転送制御装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【0125】
(付記12)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知し、
前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信し、
前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする管理方法。
【0126】
(付記13)
前記状態変化情報は、前記接続状態が変化した前記入力元装置の識別情報を含む
ことを特徴とする付記12に記載の管理方法。
【0127】
(付記14)
前記状態変化情報は、前記管理装置が管理する所定の前記入力元装置の前記接続状態の情報を含む
ことを特徴とする付記12または付記13に記載の管理方法。
【0128】
(付記15)
前記入力元装置から送信される生存通知に基づいて、または、前記入力元装置へ送信する生存確認要求に対する応答に基づいて、前記入力元装置の前記接続状態の変化を検知する
ことを特徴とする付記12から付記14のいずれかに記載の管理方法。
【0129】
(付記16)
前記転送制御装置から前記状態変化情報を要求された場合、前記管理装置が管理する前記入力元装置の前記接続状態が変化した場合、所定時間おき、のいずれか一つ以上において、前記状態変化情報を送信する
ことを特徴とする付記12から付記15のいずれかに記載の管理方法。
【0130】
(付記17)
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする転送制御方法。
【0131】
(付記18)
前記転送制御装置が管理する前記出力先装置の受信対象の前記放送素材を指示する指示が入力され、受信対象の前記放送素材を入力する前記入力元装置が切断中の場合、受信対象の前記放送素材を入力する前記入力元装置が切断中である旨の通知を行う、受信対象の前記放送素材の受信を前記出力先装置へ指示しない、前記出力先装置が受信中の前記放送素材の受信の停止を前記出力先装置へ指示する、受信対象の前記放送素材として指示された前記放送素材とは異なる前記放送素材の受信を前記出力先装置へ指示する、のいずれか一つ以上の制御を行う
ことを特徴とする付記17に記載の転送制御方法。
【0132】
(付記19)
前記転送制御装置が管理する前記出力先装置が受信中の前記放送素材を入力する前記入力元装置の接続が切断された場合、前記入力元装置の接続が切断された旨の通知を行う、接続が切断された前記入力元装置が入力する前記放送素材を受信中の前記出力先装置へ、受信中の前記放送素材の受信の停止を指示する、接続が切断された前記入力元装置が入力する前記放送素材を受信中の前記出力先装置へ、受信中の前記放送素材とは異なる前記放送素材の受信を指示する、のいずれか一つ以上の制御を行う
ことを特徴とする付記17または付記18に記載の転送制御方法。
【0133】
(付記20)
前記管理装置へ、前記状態変化情報を要求する
ことを特徴とする付記17から付記19のいずれかに記載の転送制御方法。
【0134】
(付記21)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
コンピュータに、
前記管理装置が管理する前記入力元装置の接続状態の変化を検知する検知機能と、
前記接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に送信する送信機能と
を実現させ、
前記転送制御装置は、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する
ことを特徴とする管理プログラム。
【0135】
(付記22)
前記状態変化情報は、前記接続状態が変化した前記入力元装置の識別情報を含む
ことを特徴とする付記21に記載の管理プログラム。
【0136】
(付記23)
前記状態変化情報は、前記管理装置が管理する所定の前記入力元装置の前記接続状態の情報を含む
ことを特徴とする付記21または付記22に記載の管理プログラム。
【0137】
(付記24)
前記検知機能は、前記入力元装置から送信される生存通知に基づいて、または、前記入力元装置へ送信する生存確認要求に対する応答に基づいて、前記入力元装置の前記接続状態の変化を検知する
ことを特徴とする付記21から付記23のいずれかに記載の管理プログラム。
【0138】
(付記25)
前記送信機能は、前記転送制御装置から前記状態変化情報を要求された場合、前記管理装置が管理する前記入力元装置の前記接続状態が変化した場合、所定時間おき、のいずれか一つ以上において、前記状態変化情報を送信する
ことを特徴とする付記21から付記24のいずれかに記載の管理プログラム。
【0139】
(付記26)
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
コンピュータに、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、接続状態に変化があった前記入力元装置の情報を含む状態変化情報を受信する受信機能と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を、前記状態変化情報に基づいて制御する制御機能と
を実現させることを特徴とする転送制御プログラム。
【0140】
(付記27)
前記制御機能は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置の受信対象の前記放送素材を指示する指示が入力され、受信対象の前記放送素材を入力する前記入力元装置が切断中の場合、受信対象の前記放送素材を入力する前記入力元装置が切断中である旨の通知を行う、受信対象の前記放送素材の受信を前記出力先装置へ指示しない、前記出力先装置が受信中の前記放送素材の受信の停止を前記出力先装置へ指示する、受信対象の前記放送素材として指示された前記放送素材とは異なる前記放送素材の受信を前記出力先装置へ指示する、のいずれか一つ以上の制御を行う
ことを特徴とする付記26に記載の転送制御プログラム。
【0141】
(付記28)
前記制御機能は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置が受信中の前記放送素材を入力する前記入力元装置の接続が切断された場合、前記入力元装置の接続が切断された旨の通知を行う、接続が切断された前記入力元装置が入力する前記放送素材を受信中の前記出力先装置へ、受信中の前記放送素材の受信の停止を指示する、接続が切断された前記入力元装置が入力する前記放送素材を受信中の前記出力先装置へ、受信中の前記放送素材とは異なる前記放送素材の受信を指示する、のいずれか一つ以上の制御を行う
ことを特徴とする付記26または付記27に記載の転送制御プログラム。
【0142】
(付記29)
前記受信機能は、前記管理装置へ、前記状態変化情報を要求する
ことを特徴とする付記26から付記28のいずれかに記載の転送制御プログラム。
【符号の説明】
【0143】
10 管理装置
11、31-1、31-2 検知部
12、32-1、32-2 送信部
20、30-1、30-2 転送制御装置
23、33-1、33-2 受信部
24、34-1、34-2 制御部
35-1、35-2 装置情報受信部
40 入力元装置
50 出力先装置
60-1、60-2 転送装置
70 転送システム
80 ネットワーク
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体