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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】噴出装置および噴出装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/62 20060101AFI20240918BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20240918BHJP
   B05B 1/10 20060101ALI20240918BHJP
   B05B 7/24 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
B60S1/62 110A
B60R11/02 C
B05B1/10
B05B7/24
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020191156
(22)【出願日】2020-11-17
(65)【公開番号】P2022080147
(43)【公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】肥田 昌志
【審査官】菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-197060(JP,A)
【文献】特開2019-153932(JP,A)
【文献】特開2013-082358(JP,A)
【文献】特開2018-114852(JP,A)
【文献】特開2008-308066(JP,A)
【文献】特開2015-131616(JP,A)
【文献】特開2018-083499(JP,A)
【文献】中国実用新案第202783116(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/62
B60R 11/02
B05B 1/10
B05B 7/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体を噴出する気体噴出装置と、
液体を噴出する液体噴出装置と、
気体および液体の噴出対象であるレンズにおける付着物の除去の要求を受け付ける要求受付ボタンを表示部に表示させ、
ユーザにより前記要求受付ボタンが選択されて前記付着物の除去の要求を受け付けた場合、前記気体噴出装置による気体噴出動作、前記液体噴出装置による液体噴出動作、および、前記気体噴出装置および前記液体噴出装置による気体・液体噴出動作の中から、ユーザによって選択可能な動作を示す選択情報を前記表示部に表示させる制御部と
を備えることを特徴とする噴出装置。
【請求項2】
前記制御部は、
ユーザによって前記選択情報が選択された場合、前記選択情報を前記表示部から削除すること
を特徴とする請求項1に記載の噴出装置。
【請求項3】
前記制御部は、
ユーザによって前記選択情報が選択された場合、前記表示部における前記選択情報の表示を継続すること
を特徴とする請求項1に記載の噴出装置。
【請求項4】
前記制御部は、
ユーザによる前記選択情報の選択動作が継続している間、選択された当該選択情報に対応する動作を継続して行うこと
を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の噴出装置。
【請求項5】
前記制御部は、
ユーザによる前記選択情報の選択動作が予め設定された所定時間以上継続した場合、選択された当該選択情報に対応する動作を中止すること
を特徴とする請求項に記載の噴出装置。
【請求項6】
前記制御部は、
ユーザによって前記選択情報が同時に複数選択された場合、選択された当該選択情報に対応する動作の実行を禁止すること
を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の噴出装置。
【請求項7】
前記制御部は、
ユーザによって前記選択情報が選択され当該選択情報に対応する動作が完了する前に、前記選択情報が再度選択された場合、再度選択された当該選択情報に対応する動作の実行を禁止すること
を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の噴出装置。
【請求項8】
前記制御部は、
気体および液体の噴出対象であるレンズの付着物の有無を判定し、判定結果に応じて前記表示部における前記選択情報の表示を制御すること
を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の噴出装置。
【請求項9】
前記制御部は、
気体および液体の噴出対象であるレンズの付着物に応じた前記選択情報を強調表示すること
を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の噴出装置。
【請求項10】
前記制御部は、
液体を貯留するタンクの残量が予め設定された所定量以下になった場合、前記タンクの残量を示す残量情報を前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の噴出装置。
【請求項11】
気体および液体の噴出対象であるレンズにおける付着物の除去の要求を受け付ける要求受付ボタンを表示部に表示させ、
ユーザにより前記要求受付ボタンが選択されて前記付着物の除去の要求を受け付けた場合、気体を噴出する気体噴出装置による気体噴出動作、液体を噴出する液体噴出装置による液体噴出動作、および、前記気体噴出装置および前記液体噴出装置による気体・液体噴出動作の中から、ユーザによって選択可能な動作を示す選択情報を前記表示部に表示させる制御工程
を含むことを特徴とする噴出装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴出装置および噴出装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば車両の周辺を撮像する車載カメラのレンズに向けて気体を噴出したり、液体を噴出したりすることで、レンズに付着した付着物を除去する噴出装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-154527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した噴出装置においては、単一の操作スイッチがユーザによって操作されることで、気体を噴出する気体噴出装置および液体を噴出する液体噴出装置を動作させるように構成される。かかる構成の場合、ユーザは気体噴出装置や液体噴出装置の動作を容易に選択することができないおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが気体噴出装置や液体噴出装置の動作を容易に選択することができる噴出装置および噴出装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、噴出装置において、気体噴出装置と、液体噴出装置と、制御部とを備える。気体噴出装置は、気体を噴出する。液体噴出装置は、液体を噴出する。制御部は、前記気体噴出装置による気体噴出動作、前記液体噴出装置による液体噴出動作、および、前記気体噴出装置および前記液体噴出装置による気体・液体噴出動作の中から、ユーザによって選択可能な動作を示す選択情報を表示部に表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが気体噴出装置や液体噴出装置の動作を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る噴出装置を含む噴出システムの搭載例を示す図である。
図2図2は、噴出システムとカメラとの位置関係等を説明するための図である。
図3図3は、噴出装置の外観を示す平面図である。
図4図4は、噴出装置の分解斜視図である。
図5図5は、気体噴出装置および液体噴出装置を説明するための図である。
図6図6は、噴出装置を含む噴出システムの構成例を示すブロック図である。
図7A図7Aは、表示部の一例を示す図である。
図7B図7Bは、表示部の一例を示す図である。
図7C図7Cは、表示部の一例を示す図である。
図7D図7Dは、表示部の一例を示す図である。
図8図8は、噴出装置の制御部が実行する処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する噴出装置および噴出装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る噴出装置を含む噴出システムの搭載例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る噴出装置を含む噴出システムの搭載例を示す図である。なお、図1および後述する図2図5および図7A図7Dは、いずれも模式図である。
【0011】
図1に示すように、噴出システム1は、自動車などの車両2に搭載され、気体等を噴出する。例えば、噴出システム1は、車両2の後部に配置され、車両2の後方を撮像するカメラ(リアカメラ)100に付着した付着物を、噴出した気体等で除去する。一例としては、噴出システム1は、車両2後部のライセンスプレート3の上部であり、かつ、車両2の左右方向の略中央である位置に配置される。また、上記した付着物は、水滴や雪、汚れなどである。
【0012】
なお、ここでは、噴出システム1が気体等を噴出する対象を車両2の後方撮像用のカメラ100(センサの一例)とするが、これに限定されるものではない。すなわち、噴出対象は、例えばレンズを介して映像を取得したり、車両周辺の物標の情報などを取得したりするセンサ(詳しくは光学センサ)などであればよい。具体的には、例えば車両前方を撮像するフロントカメラや車両側方を撮像するサイドカメラ、車両周辺の物標を検出するレーダ装置など種々のセンサを噴出対象とすることができる。
【0013】
図2は、噴出システム1とカメラ100との位置関係等を説明するための図である。なお、図2は車両2の後部の断面図である。図2に示すように、カメラ100は、車両2のバックドアのアウターパネル4に取り付けられ、検知面であるレンズ101が車両2の外に露出するように配置される。
【0014】
噴出システム1は、噴出装置10と、ノズル装置20とを備える。噴出装置10は、バックドアの内部、例えばアウターパネル4とインナーパネル5との間の空間に配置される。噴出装置10は、気体噴出装置50および液体噴出装置60(後述する図4参照)を備え、気体や液体を噴出することができる。
【0015】
なお、上記した気体は、例えば空気であるが、これに限られず、その他の種類の気体であってもよい。また、液体は、例えば水やウォッシャ液であるが、これらに限定されるものではなく、その他の種類の液体であってもよい。
【0016】
ノズル装置20は、カメラ100に取り付けられる。ノズル装置20は、噴出装置10に気体用ホース11aおよび液体用ホース11bを介して接続され、噴出装置10から噴出された気体や液体をカメラ100のレンズ101に向けて噴出する。
【0017】
次いで、噴出装置10について図3以降を参照して詳しく説明する。図3は、噴出装置10の外観を示す平面図であり、図4は、噴出装置10の分解斜視図である。
【0018】
なお、図3および図4においては、理解の便宜のために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向で規定される3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。また、直交座標系は、噴出装置10が図示された状態にあるときのX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向であり、噴出装置10の取り付け方向を限定するものではない。
【0019】
図3および図4に示すように、噴出装置10は、筐体40と、気体噴出装置50(図4参照)と、液体噴出装置60(図4参照)と、制御基板70(図4参照)とを備える。
【0020】
筐体40は、気体噴出装置50、液体噴出装置60および制御基板70などを収容する。図3に示すように、筐体40は、気体噴出装置50の気体流出口50aが露出するように構成される。かかる気体流出口50aには、上記した気体用ホース11aが接続される。これにより、気体噴出装置50は、気体用ホース11aを介してノズル装置20に接続され、噴出した気体をノズル装置20へ供給する。
【0021】
また、筐体40は、液体噴出装置60の液体流入口60aおよび液体流出口60bが露出するように構成される。液体流入口60aには、流入ホース11cを介して液体を貯留するタンク30に接続される。これにより、液体噴出装置60には、タンク30からの液体が流入ホース11cを介して流入する。液体流出口60bには、上記した液体用ホース11bが接続される。これにより、液体噴出装置60は、液体用ホース11bを介してノズル装置20に接続され、噴出した液体をノズル装置20へ供給する。
【0022】
筐体40は、コネクタ12が露出するように構成される。コネクタ12は、図示しない各種センサなどの外部装置に接続され、外部装置から出力された各種の信号が入力される。
【0023】
筐体40についてさらに詳しく説明する。筐体40は、図4に示すように、ケース本体部41と、蓋部42と、仕切り板43とを備える。ケース本体部41は、箱状に形成され、上方(Z軸正方向)に向けて開放される開口41aが形成される。
【0024】
蓋部42は、上記した開口41aを覆うように配置されてケース本体部41に取り付けられる。これにより、ケース本体部41と蓋部42との間には空間Aが形成され、かかる空間Aに気体噴出装置50、液体噴出装置60および制御基板70等が収容(配置)される。このように、本実施形態にあっては、気体噴出装置50や液体噴出装置60等を1つの筐体40内に収容することができ、噴出装置10のコンパクト化を図ることができる。
【0025】
また、ケース本体部41には、底面部41bから上方へ延在する壁部41cが形成される。かかる壁部41cにより、ケース本体部41は、気体噴出装置50が収容される領域Bと、液体噴出装置60が収容される領域Cとに区画される。
【0026】
仕切り板43は、ケース本体部41に取り付けられる。例えば、仕切り板43は、ケース本体部41において上記した領域C側に取り付けられ、液体噴出装置60を構成する噴出部62(図5参照)が収容される空間を液密に区画する。噴出部62は、後述するように液体が流れる部位である。従って、仕切り板43が上記のようにしてケース本体部41に取り付けられることで、例えば仮に、噴出部62から液体が漏れた場合であっても、かかる液体が制御基板70などが収容される空間へ侵入してしまうことを防止することができる。
【0027】
気体噴出装置50は、気体を噴出する装置である。液体噴出装置60は、液体を噴出する装置である。なお、気体噴出装置50および液体噴出装置60の詳細な構成については、図5等を用いて後述する。
【0028】
制御基板70は、例えば板状に形成され、制御基板70には、図示しない各種の電子機器や回路が搭載される。制御基板70(回路等)は、例えば気体噴出装置50および液体噴出装置60など複数の装置を同時に制御することができる。また、例えば、制御基板70は、少なくとも一部が、液体噴出装置60および仕切り板43の上方に位置されて、筐体40内に収容される。
【0029】
次いで、気体噴出装置50および液体噴出装置60について図5を参照して詳説する。図5は、気体噴出装置50および液体噴出装置60を説明するための図である。なお、図5は、噴出装置10の平面図であり、上記した蓋部42、制御基板70および仕切り板43などを取り除いた状態を示している。
【0030】
図5に示すように、気体噴出装置50は、第1駆動部51と、ピストン部52と、本体部53とを備える。なお、図5では、図示の簡略化のため、第1駆動部51およびピストン部52を破線で示している。
【0031】
第1駆動部51は、ピストン部52を駆動させる。例えば、第1駆動部51は、モータである。第1駆動部51は、制御部90(図6参照)からの制御信号に応じて作動し、ピストン部52へ駆動力を出力する。
【0032】
ピストン部52は、圧縮した気体を噴出する。例えば、ピストン部52は、第1駆動部51からの駆動力によってピストン運動し、気体を圧縮して圧縮気体(圧縮空気)を生成する。そして、ピストン部52は、生成された圧縮気体を気体流出口50aを介してノズル装置20(図3参照)へ供給し、カメラ100(図2参照)へ噴出する。本体部53は、第1駆動部51およびピストン部52を収容するケースである。このように、気体噴出装置50は、第1駆動部51から供給される駆動力によって気体を噴出する。
【0033】
液体噴出装置60は、例えばローラポンプである。具体的には、液体噴出装置60は、第2駆動部61と、噴出部62とを備える。第2駆動部61は、噴出部62を駆動させる。例えば、第2駆動部61は、モータである。第2駆動部61は、制御部90(図6参照)からの制御信号に応じて作動し、噴出部62へ駆動力を出力する。
【0034】
噴出部62は、液体噴出装置60において、液体が流れ、流れた液体を噴出させる部位である。例えば、噴出部62は、ギヤ部63と、ローラ64と、チューブ65とを備える。
【0035】
ギヤ部63は、第2駆動部61から供給される駆動力によって回転し、ローラ64を回転させる。例えば、ギヤ部63は、第1~第4ギヤ部63a~63dを含む。第1~第4ギヤ部63a~63dは、回転可能にケース本体部41に取り付けられる。また、例えば、第1ギヤ部63aは、第2駆動部61の出力軸および第2ギヤ部63bに接続される。第2ギヤ部63bは、第3ギヤ部63cに接続され、第3ギヤ部63cは、第4ギヤ部63dに接続される。第4ギヤ部63dには、上記したローラ64が複数(図5の例では4つ)形成される。なお、ローラ64は、第4ギヤ部63dの回転軸63d1を中心に所定間隔(ここでは90度間隔)で形成される。
【0036】
チューブ65は、一端が液体流入口60aに接続される一方、他端が液体流出口60bに接続される。従って、チューブ65においては、タンク30からの液体を充填可能に構成される。チューブ65は、ローラ64に巻き付くように取り付けられる。
【0037】
上記のように構成された液体噴出装置60にあっては、第2駆動部61の駆動力が、第1ギヤ部63a、第2ギヤ部63b、第3ギヤ部63cを介して第4ギヤ部63dに伝達され、第4ギヤ部63dに形成されたローラ64が回転し、かかるローラ64の回転によりチューブ65を押しつぶす。そして、ローラ64によって押しつぶされたチューブ65が元に戻るときの圧力を利用して、液体を液体流出口60bを介してノズル装置20(図3参照)へ圧送し、カメラ100(図2参照)へ噴出する。このように、液体噴出装置60は、第2駆動部61から供給される駆動力によって液体を噴出する。
【0038】
なお、上記では、液体噴出装置60をローラポンプとしたが、これに限定されるものではなく、その他の種類の機構を用いて液体を噴出するようにしてもよい。
【0039】
このように、本実施形態にあっては、気体噴出装置50の第1駆動部51と、液体噴出装置60の第2駆動部61とが、互いに独立して設けられる。言い換えると、気体噴出装置50および液体噴出装置60は、別々の駆動部(ここでは第1、第2駆動部51,61)を備えるように構成される。
【0040】
また、上記したように、本実施形態にあっては、気体噴出装置50および液体噴出装置60が1つの筐体40に収容される。言い換えると、気体噴出装置50および液体噴出装置60は、筐体40内において隣接(近接)して収容される。そして、筐体40(製品)内に収容される一つの制御基板70(回路等)によって、例えば気体噴出装置50および液体噴出装置60など複数の装置を同時に制御可能となるように構成される。
【0041】
これにより、本実施形態に係る噴出装置10においては、気体噴出装置50および液体噴出装置60を適切に動作させることができる。すなわち、上記のように構成された噴出装置10においては、例えば気体と液体とを同時噴出させたり、液体を噴出させた後に連続して気体を噴出させたりするなど、気体噴出装置50と液体噴出装置60とを適切に連係させて動作させることができる。
【0042】
次に、実施形態に係る噴出装置10を含む噴出システム1の構成について、図6を用いて説明する。図6は、噴出装置10を含む噴出システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図6のブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0043】
換言すれば、図6のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
【0044】
図6に示すように、噴出システム1は、ACC検知部81と、シフトセンサ82と、表示部83と、噴出装置10とを備える。
【0045】
ACC検知部81は、ACC(アクセサリ電源)がオンされる場合にACCオンを示す信号を噴出装置10の制御部90へ出力する。シフトセンサ82は、シフトレバー(図示せず)のポジションを示す信号を制御部90へ出力する。なお、シフトレバーのポジションとしては、車両2を前進させる「前進ポジション」や車両2を後進させる「後進ポジション」等が挙げられる。
【0046】
表示部83は、車両2(図1参照)に搭載され、例えばカメラ100によって撮像された画像、すなわち、車両2の後方画像を表示することができる。なお、カメラ100によって撮像される画像は、動画データであるが、これに限られず、静止画データなどであってもよい。
【0047】
また、表示部83は、例えばタッチパネルディスプレイなどの表示部であり、ユーザによるタッチ操作を受け付けることができる。そのため、表示部83は、例えばユーザが噴出装置10による噴出動作を所望するときに操作され、噴出動作の要求が入力される。表示部83は、入力された噴出動作の要求を制御部90へ出力する。なお、噴出動作の要求には、例えば気体噴出装置50による気体噴出動作の要求、液体噴出装置60による液体噴出動作の要求、および、気体噴出装置50および液体噴出装置60による気体・液体噴出動作の要求などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0048】
噴出装置10は、上記した気体噴出装置50と、液体噴出装置60と、制御部90とを備える。制御部90は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、データフラッシュ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
【0049】
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部90として機能する。また、制御部90の機能の一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
【0050】
制御部90は、気体噴出装置50の第1駆動部51および液体噴出装置60の第2駆動部61を個別に制御する。また、制御部90は、表示部83の表示制御を行う。
【0051】
以下、制御部90の制御例について図7A図7Dを参照しつつ説明する。図7A図7Dは、制御部90によって制御された表示部83の一例を示す図である。
【0052】
図7Aに示すように、制御部90は、例えばシフトセンサ82から後進ポジションを示す信号が入力された場合に、カメラ100によって撮像された車両2の後方画像を表示部83に表示させる。このとき、制御部90は、例えば図示しないハンドルの操作量などの情報を取得し、かかる情報に基づいて予測された車両2の進行方向を示す予測線Lを表示部83に表示させてもよい。
【0053】
また、制御部90は、例えばカメラ100の画像を表示部83に表示させた状態で、モード選択ボタン84を表示させることができる。モード選択ボタン84は、ユーザがモード選択ボタン84に表示された動作モードの実行を所望するとき、ユーザによってタッチ操作される。
【0054】
モード選択ボタン84には、例えば、噴出装置10の動作によって雨滴を除去する雨滴除去ボタン84a、表示部83に表示される画像の視点を切り替える視点切替ボタン84b、表示部83に表示された予測線Lを消去する進路消去ボタン84cなどが含まれるが、これらは例示であって限定されるものではない。
【0055】
ここでは、複数のモード選択ボタン84のうち、雨滴除去ボタン84aがユーザによって選択されるものとする。かかる雨滴除去ボタン84aの選択は、ユーザにより気体および液体の噴出対象であるカメラ100のレンズ101の付着物(例えば雨滴)の除去が要求されたことを意味する。
【0056】
制御部90は、ユーザによりレンズ101の付着物の除去が要求された場合、図7Bに示すように、ユーザによって選択可能な、噴出装置10の噴出動作の内容を示す選択情報85を表示部83に表示させる。なお、以下では、選択情報85を「動作選択ボタン85」と記載する場合がある。このように、制御部90は、図7Aで示した表示部83の表示内容を、図7Bに示す表示内容に切り替える(遷移させる)。
【0057】
これにより、本実施形態にあっては、表示部83における使用性(ユーザビリティ)の低下を抑制することができる。すなわち、例えば仮に、表示部83に、各種のモード選択ボタン84と動作選択ボタン85とが同時に表示された場合、ボタン表示の数が過剰に多くなって表示部83の使用性が低下するおそれがある。本実施形態にあっては、上記したように、付着物の除去が要求された場合、動作選択ボタン85を表示させるようにしたので、ボタン表示の数が過剰に多くならず、よって表示部83の使用性の低下を抑制することができる。
【0058】
動作選択ボタン85には、例えば気体噴出装置50による気体噴出動作を行う気体噴出ボタン85a、液体噴出装置60による液体噴出動作を行う液体噴出ボタン85b、および、気体噴出装置50および液体噴出装置60による気体・液体噴出動作を行う気体・液体噴出ボタン85cが含まれる。なお、上記した各種の動作選択ボタン85は、あくまでも例示であって限定されるものではない。
【0059】
このように、本実施形態に係る制御部90は、気体噴出ボタン85a、液体噴出ボタン85bおよび気体・液体噴出ボタン85c(いずれも選択情報85の一例)を表示部83に表示させるようにしたので、ユーザが気体噴出装置50や液体噴出装置60の動作を容易に選択することができる。
【0060】
制御部90は、動作選択ボタン85がユーザによって選択されると、選択された動作選択ボタン85の内容に応じて気体噴出装置50や液体噴出装置60の動作を制御する。
【0061】
例えば、制御部90は、気体噴出ボタン85aが選択された場合、第1駆動部51を駆動させ、気体噴出装置50からノズル装置20を介してレンズ101へ気体を噴出させる。また、制御部90は、液体噴出ボタン85bが選択された場合、第2駆動部61を駆動させ、液体噴出装置60からノズル装置20を介してレンズ101へ液体を噴出させる。また、制御部90は、気体・液体噴出ボタン85cが選択された場合、第1駆動部51および第2駆動部61を駆動させ、気体噴出装置50および液体噴出装置60からノズル装置20を介してレンズ101へ気体および液体を噴出させる。このとき、気体および液体は同時噴出されてもよいし、気体および液体の一方が先に噴出されてもよい。
【0062】
なお、上記において、制御部90は、モード選択ボタン84(図7A参照)を表示部83に表示させ、かかるモード選択ボタン84がユーザによって選択された場合に、選択情報85を表示させるようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば制御部90は、カメラ100によって撮像される画像が表示部83に表示された場合に、選択情報85を表示部83に表示させてもよい。言い換えると、例えば制御部90は、モード選択ボタン84の表示を省略し、カメラ100によって撮像される画像が表示部83に表示されるタイミングに合わせて、選択情報85を表示部83に表示させてもよい。
【0063】
これにより、例えばユーザは、カメラ100による画像が表示部83に表示されて直ぐに、気体や液体をレンズ101へ噴出させることが可能になり、かかる噴射により、レンズ101の付着物を早期に除去することができる。
【0064】
また、制御部90は、ユーザによって動作選択ボタン85が選択された場合、動作選択ボタン85を表示部83から削除してもよい。詳しくは、制御部90は、表示されていた動作選択ボタン85の全てを削除するが、これに限られず、複数の動作選択ボタン85の一部を削除してもよい。
【0065】
このように、動作選択ボタン85が表示部83から削除されることで、例えばユーザは車両2の後方画像が見易くなり、表示部83の視認性を向上させることができる。
【0066】
なお、制御部90は、動作選択ボタン85を削除した後、予め設定された所定時間が経過した場合、動作選択ボタン85を再度表示部83へ表示させるようにしてもよい。これにより、例えば前回の噴出装置10の動作で付着物が除去されなかった場合、ユーザは、再度表示された動作選択ボタン85を選択し、噴出装置10を再度動作させることが可能になる。なお、ここでの所定時間は、任意に設定可能である。
【0067】
また、制御部90は、ユーザによって動作選択ボタン85が選択された場合、表示部83における動作選択ボタン85の表示を継続するようにしてもよい。詳しくは、制御部90は、動作選択ボタン85の全ての表示を継続するが、これに限定されるものではなく、例えば複数の動作選択ボタン85の表示を継続してもよい。
【0068】
これにより、例えば前回の噴出装置10の動作で付着物が除去されなかった場合、ユーザは、表示が継続されている動作選択ボタン85を再度選択し、噴出装置10を再度動作させることが可能になる。
【0069】
また、制御部90は、ユーザによる動作選択ボタン85の選択動作が継続している間、選択された当該動作選択ボタン85に対応する動作を継続して行うようにしてもよい。すなわち、制御部90は、ユーザによって動作選択ボタン85が操作されている間(押されている間)、当該動作選択ボタン85に対応する動作を継続して行うようにしてもよい。一例としては、制御部90は、気体噴出ボタン85aの選択動作が継続している間、第1駆動部51を駆動させ続け、気体噴出装置50の気体噴出動作を継続して行うようにしてもよい。
【0070】
これにより、例えば噴出装置10の動作で付着物が除去されないような場合、ユーザは、動作選択ボタン85を操作し続けることで、噴出装置10を継続して動作させることが可能になる。
【0071】
また、制御部90は、ユーザによる動作選択ボタン85の選択動作が予め設定された所定時間以上継続した場合、選択された当該動作選択ボタン85に対応する動作を中止してもよい。一例としては、制御部90は、ユーザによる気体噴出ボタン85aの選択動作が所定時間以上継続した場合、第1駆動部51を停止させ、気体噴出装置50の気体噴出動作を中止してもよい。
【0072】
これにより、例えば噴出装置10において不要な動作が継続することを防止することができる。すなわち、例えば表示部83等に故障が生じて、ユーザによる動作選択ボタン85の選択動作が終了したにも関わらず、選択動作が継続していると誤検出してしまっている場合であっても、動作選択ボタン85に対応する動作を中止することで、不要な動作が継続することを防止することができる。なお、ここでの所定時間は、例えばユーザが動作選択ボタン85を選択するときに想定される操作時間より長い値に設定されるが、これに限定されるものではなく、任意の値に設定可能である。
【0073】
また、制御部90は、ユーザによって動作選択ボタン85が同時に複数選択された場合、選択された当該動作選択ボタン85に対応する動作の実行を禁止してもよい。一例としては、制御部90は、ユーザによって気体噴出ボタン85aと液体噴出ボタン85bとが同時に選択された場合、気体噴出装置50の気体噴出動作および液体噴出装置60の液体噴出動作の実行を禁止してもよい。
【0074】
これにより、ユーザの意図しない噴出装置10の動作が行われることを抑制することができる。すなわち、動作選択ボタン85が同時に複数選択されている状態は、ユーザが所望する動作選択ボタン85とは異なる動作選択ボタン85を、ユーザが誤って操作している可能性がある。そこで、上記のように、選択された当該動作選択ボタン85に対応する動作の実行を禁止することで、ユーザの意図しない噴出装置10の動作が行われることを抑制することができる。
【0075】
なお、制御部90は、ユーザによって動作選択ボタン85が同時に複数選択された場合、図7Cに示すように、再度の選択を促す表示(コーション表示)86を表示部83に表示させてもよい。このように、再度の選択を促して、ユーザが所望する動作選択ボタン85を再度選択できるようにすることで、ユーザの意図しない噴出装置10の動作が行われることを効果的に抑制することができる。
【0076】
また、制御部90は、ユーザによって動作選択ボタン85が選択され当該動作選択ボタン85に対応する動作が完了する前に、動作選択ボタン85が再度選択された場合、再度選択された当該動作選択ボタン85に対応する動作の実行を禁止するようにしてもよい。一例としては、制御部90は、ユーザによって気体噴出ボタン85aが選択され気体噴出装置50の気体噴出動作が完了する前に、気体噴出ボタン85aが再度選択された場合、再度選択された気体噴出ボタン85aに対応する気体噴出装置50の気体噴出動作の実行を禁止するようにしてもよい。
【0077】
これにより、ユーザの意図しない噴出装置10の動作が連続して行われることを抑制することができる。すなわち、動作選択ボタン85に対応する動作が完了する前に、動作選択ボタン85が再度選択される場合、ユーザが誤って動作選択ボタン85を連続して選択した可能性がある。そこで、制御部90は、上記のように、再度選択された当該動作選択ボタン85に対応する動作の実行を禁止することで、ユーザの意図しない噴出装置10の動作が連続して行われることを抑制することができる。
【0078】
また、制御部90は、例えばカメラ100から入力された画像を解析し、カメラ100のレンズ101の付着物の有無を判定してもよい。そして、制御部90は、判定結果に応じて表示部83における動作選択ボタン85の表示を制御してもよい。例えば、制御部90は、カメラ100に付着物が付着していると判定された場合、動作選択ボタン85を表示させ、付着物が付着していないと判定された場合、動作選択ボタン85を表示させないようにしてもよい。
【0079】
これにより、制御部90は、カメラ100の付着物の有無に応じた動作選択ボタン85を適切に表示部83に表示させることができる。なお、上記した画像の解析は、例えば画像における色相、明度、彩度およびエッジ強度などの一部あるいは全部に基づいて行われるが、これに限られず、任意の解析手法を用いることができる。
【0080】
また、制御部90は、図7Dに示すように、カメラ100のレンズ101の付着物に応じた動作選択ボタン85(図7Dの例では、気体噴出ボタン85a)を強調表示してもよい。なお、強調表示とは、動作選択ボタン85を点滅させたり、他の動作選択ボタン85とは異なる色で表示させたりすることであるが、これらは例示であって限定されるものではない。
【0081】
例えば、制御部90は、カメラ100から入力された画像を解析し、レンズ101の付着物が雨滴であると判定された場合、雨滴を除去するのに適した動作選択ボタン85(図7Dの例では、気体噴出ボタン85a)を強調表示することができる。
【0082】
これにより、ユーザは、レンズ101の付着物に応じた動作選択ボタン85を選択することが可能になり、制御部90は、かかる動作選択ボタン85が選択されることで、レンズ101の付着物を効果的に除去することができる。
【0083】
また、制御部90は、噴出装置10において現在動作している内容に対応する動作選択ボタン85を強調表示させてもよい。一例としては、制御部90は、気体噴出装置50が現在動作している場合、気体噴出装置50の気体噴出動作に対応する気体噴出ボタン85aを強調表示させてもよい。これにより、ユーザは、噴出装置10における現在の動作を容易に把握することが可能になる。
【0084】
また、制御部90は、図7Dに想像線で示すように、液体を貯留するタンク30(図3参照)の残量を示す残量情報87を表示部83に表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、タンク30の残量を容易に把握することが可能になる。また、例えば液体の残量が比較的少なくなっていることを示す残量情報87が表示される場合、ユーザは、液体の残量が少ないと把握して、できるだけ、液体噴出ボタン85bを選択せず(液体噴出装置60による液体噴出動作をさせず)、気体噴出ボタン85aを選択する(気体噴出装置50による気体噴出動作させる)といった選択動作をとることが可能になる。
【0085】
また、制御部90は、タンク30の残量が予め設定された所定量以下になった場合、残量情報87を表示部83に表示させてもよい。なお、上記した所定量は、タンク30の残量が比較的少なくなったことを示す値に設定されるが、これに限られず、任意の値に設定可能である。
【0086】
これにより、例えばユーザは、タンク30の残量が少ない場合に液体の使用を控えたりすることが可能となり、よってタンク30の液体がなくなって液体噴出装置60において液体の噴出ができなくなってしまうことを回避することができる。
【0087】
次に、噴出装置10における具体的な処理手順について図8を用いて説明する。図8は、噴出装置10の制御部90が実行する処理手順を示すフローチャートである。
【0088】
図8に示すように、噴出装置10の制御部90は、シフトレバーが後進ポジションであるか否かを判定する(ステップS10)。制御部90は、シフトレバーが後進ポジションではないと判定された場合(ステップS10,No)、そのまま処理を終了する。
【0089】
制御部90は、シフトレバーが後進ポジションであると判定された場合(ステップS10,Yes)、ユーザによりレンズ101の付着物の除去が要求されたか否かを判定する(ステップS11)。制御部90は、付着物の除去が要求されていないと判定された場合(ステップS11,No)、ステップS11の処理を繰り返す。
【0090】
他方、制御部90は、付着物の除去が要求されたと判定された場合(ステップS11,Yes)、動作選択ボタン85を表示部83に表示させる(ステップS12)。次いで、制御部90は、動作選択ボタン85がユーザによって選択されたか否かを判定する(ステップS13)。
【0091】
制御部90は、動作選択ボタン85が選択されていないと判定された場合(ステップS13,No)、ステップS13の処理を繰り返す。一方、制御部90は、動作選択ボタン85が選択されたと判定された場合(ステップS13,Yes)、選択された動作選択ボタン85に応じた噴出動作を実行する(ステップS14)。
【0092】
上述してきたように、実施形態に係る噴出装置10は、気体噴出装置50と、液体噴出装置60と、制御部90とを備える。気体噴出装置50は、気体を噴出する。液体噴出装置60は、液体を噴出する。制御部90は、気体噴出装置50による気体噴出動作、液体噴出装置60による液体噴出動作、および、気体噴出装置50および液体噴出装置60による気体・液体噴出動作の中から、ユーザによって選択可能な動作を示す選択情報84を表示部83に表示させる。これにより、ユーザが気体噴出装置50や液体噴出装置60の動作を容易に選択することができる。
【0093】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0094】
10 噴出装置
50 気体噴出装置
60 液体噴出装置
83 表示部
90 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8