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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】打ち込み工具
(51)【国際特許分類】
   B25C 7/00 20060101AFI20240918BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
B25C7/00 Z
B25F5/00 D
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020214921
(22)【出願日】2020-12-24
(65)【公開番号】P2022100745
(43)【公開日】2022-07-06
【審査請求日】2023-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小宮 行功
(72)【発明者】
【氏名】長尾 雅也
(72)【発明者】
【氏名】村上 聡哉
【審査官】山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-179677(JP,A)
【文献】特開2014-198352(JP,A)
【文献】特開2004-009187(JP,A)
【文献】実開昭59-017170(JP,U)
【文献】特開2018-103272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25C 1/00-13/00;
B25F 1/00-5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
打ち込み工具であって、
圧縮エアを駆動源として打ち込み方向に移動するピストンを収容するシリンダと、前記シリンダのシリンダ上室を蓄圧室に対して開閉する本体バルブを備える工具本体部と、
前記工具本体部から突き出るグリップ部と、
前記グリップ部の内部に設けた前記蓄圧室と、
前記グリップ部の端部に設けられ、前記蓄圧室に前記圧縮エアを供給するエアホースが接続されるホース接続部と、
前記圧縮エアを噴射するエアダスタと、
前記蓄圧室と前記シリンダ上室を連通する本体流路と、
前記本体流路から分岐されて、前記本体バルブを開閉させる起動バルブを収容する分岐室を連通する分岐流路と、
前記本体流路の流れについて、前記分岐流路の分岐部よりも下流側において、前記本体流路から分岐されて前記エアダスタを流体連通するダスタ流路と、
前記本体流路の流れについて前記ダスタ流路の分岐部よりも下流側、若しくは前記分岐流路の下流側に注油口を有する打ち込み工具。
【請求項2】
請求項1記載の打ち込み工具であって、
前記注油口は、前記分岐流路を経て前記本体バルブを収容する本体バルブ室と連通する分岐室に開口する打ち込み工具。
【請求項3】
請求項2記載の打ち込み工具であって、
前記工具本体部に移動可能に設けられたスイッチレバーと、
前記スイッチレバーに連動する前記起動バルブを有し、前記起動バルブが前記分岐室に収容された打ち込み工具。
【請求項4】
請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、
前記工具本体部に移動可能に設けられたスイッチレバーと、
前記スイッチレバーに連動する前記起動バルブと、
前記起動バルブを収容し、かつ前記分岐流路を経て前記本体バルブを収容する本体バルブ室と連通する起動バルブ室と、を有し、
前記注油口が前記分岐流路からずれた部位において前記起動バルブ室に開口する打ち込み工具。
【請求項5】
請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、
前記工具本体部に移動可能に設けられたスイッチレバーと、
前記スイッチレバーに連動する前記起動バルブと、
前記起動バルブを収容し、かつ前記分岐流路を経て前記本体バルブを収容する本体バルブ室と連通する起動バルブ室と、
記本体バルブを収容しかつ給排気路を介して前記起動バルブ室と連通する本体バルブ室を有し、
前記注油口が前記給排気路に開口する打ち込み工具。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記工具本体部の長手方向を上下方向とし、前記グリップ部の長手方向を前後方向とした際、前記注油口は、前記工具本体部の左右側面の何れか1つの第1側面に開口する入口を有する打ち込み工具。
【請求項7】
請求項6記載の打ち込み工具であって、
前記工具本体部の右側面に前記注油口を有する打ち込み工具。
【請求項8】
請求項6記載の打ち込み工具であって、
前記工具本体部の左右側面の何れか1つの第2側面に前記エアダスタを操作するためのダスタ操作部が設けられる打ち込み工具。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、
前記ホース接続部は、圧縮エアが流入されるエア供給口を有し、
前記注油口の入口の開口径が前記ホース接続部のエア供給口の開口径よりも大きい打ち込み工具。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記注油口を塞ぐ着脱式の蓋を有する打ち込み工具。
【請求項11】
請求項10記載の打ち込み工具であって、
前記蓋を閉じ側に付勢する付勢部材を有し、前記蓋が前記付勢部材の付勢力に抗して手動操作により開かれる打ち込み工具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、圧縮エア駆動式の釘打ち機等の打ち込み工具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の打ち込み工具では、内部のシール部等に対する潤滑のため適宜給油がなされる。給油は、例えばグリップ部の先端に設けた圧縮エア供給用のホース接続プラグ若しくはその周辺に設けた注油口を経てなされる。注油口から給油された油分は、グリップ部の内部の蓄圧室に噴霧される。油分は、蓄圧室を経て起動バルブや工具本体部の打ち込み機構に給油される。
【0003】
一方、この種の打ち込み具には、圧縮エアを吹き付けて粉塵等を吹き飛ばすエアダスタ機能を備えたものが提供されている。エアダスタから吹き出される圧縮エアに油分が混じると、被打ち込み材若しくはその周辺に油分が付着して作業品質を低下させる。この問題を解消するため、特許文献1には、エアホース接続用のプラグ内を分岐して、機器本体向けの圧縮エア供給路と、エアダスタ向けの圧縮エア供給路を分離する技術が開示されている。分岐下流側において機器本体向けの圧縮エア供給路に注油口を設けることで、エアダスタへ油分が供給されないようになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-14066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、圧縮エア供給用のホース接続プラグとして、流路を分岐した専用のプラグを用意する必要がある。また、分岐したエアダスタ向けの流路に、エアダスタまで専用の分岐ホースを接続する必要がある。これらの点で構成が複雑化するとともにコスト高を招く。そこで、簡易な構成でコスト高を回避しつつ、エアダスタのドライエア化を図る必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの特徴によると、打ち込み工具は、圧縮エアを駆動源とする打ち込み機構と、打ち込み機構を内装した工具本体部を有する。工具本体部からグリップ部が突き出ている。グリップ部の内部に蓄圧室を有する。グリップ部の端部に、蓄圧室に圧縮エアを供給するエアホースが接続されるホース接続部を有する。また、打ち込み工具は、蓄圧室の圧縮エアを噴射するエアダスタを有する。蓄圧室と打ち込み機構が本体流路を介して流体連通されている。本体流路から分岐されたダスタ流路によりエアダスタが流体連通されている。本体流路の流れについてダスタ流路よりも下流側、若しくは本体流路から分岐された分岐流路の下流側に注油口を有する。
【0007】
従って、本体流路の流れについてダスタ流路よりも下流側、若しくは本体流路から分岐した分岐流路の下流側に注油がなされる。これにより、注油した油分がエアダスタへ流入することが回避され、若しくは抑制される。従来の専用プラグや分岐ホースを用いないことから簡易な構成でコスト高を回避しつつ、エアダスタのドライエア化が図られる。
【0008】
本開示の他の特徴によると、注油口は、分岐流路を経て本体流路に連通する分岐室に開口されている。従って、分岐室内に注油がなされることから、エアダスタへの油分の流入が回避され、若しくは抑制される。
【0009】
本開示の他の特徴によると、打ち込み工具は、工具本体部に移動可能に設けられたスイッチレバーと、スイッチレバーに連動する起動バルブを有する。起動バルブが分岐室に収容されている。従って、注油口から注油された油分は起動バルブを経て工具本体部に注油される。
【0010】
本開示の他の特徴によると、打ち込み工具は、工具本体部に移動可能に設けられたスイッチレバーと、スイッチレバーに連動する起動バルブを有する。起動バルブが、分岐流路を経て本体流路に連通された起動バルブ室に収容されている。注油口が分岐流路からずれた部位において起動バルブ室に開口する。従って、起動バルブに対する注油が分岐流路からずれた部位(外れた部位)でなされる。このため、注油された油分が分岐流路を逆流して本体流路若しくは蓄圧室に浸入することが防止される。これによりダスタエアのドライエア化がより確実になされる。
【0011】
本開示の他の特徴によると、打ち込み工具は、工具本体部に移動可能に設けられたスイッチレバーと、スイッチレバーに連動する起動バルブを有する。起動バルブが、分岐流路を経て本体流路に連通された起動バルブ室に収容されている。起動バルブ室は、給排気路を介して本体バルブ室に連通されている。本体バルブ室に、打ち込み機構の本体バルブが収容されている。給排気路に注油口が開口されている。従って、起動バルブ室と本体バルブ室との間で給排気される作動エアに注油された油分が本体バルブと起動バルブの双方に分散される。
【0012】
本開示の他の特徴によると、工具本体部の長手方向を上下方向とし、グリップ部の長手方向を前後方向とした際、注油口は、工具本体部の左右側面の何れか1つの第1側面に開口する入口を有する。従って、工具本体部の第1側面から注油がなされる。
【0013】
本開示の他の特徴によると、工具本体部の右側面に注油口を有する。従って、グリップ部を把持した使用者から見て工具本体部の右側部から注油がなされる。
【0014】
本開示の他の特徴によると、工具本体部の左右側面の何れか1つの第2側面にエアダスタを操作するためのダスタ操作部が設けられている。従って、工具本体部の第2側面においてエアダスタが操作される。工具本体部の長手方向に対して一方の第1側面に注油口を、他方の第2側面にダスタ操作部を分散して配置することで、片側に集中配置する構成に比してこれらの配置の自由度が高まる。
【0015】
本開示の他の特徴によると、ホース接続部は、圧縮エアが流入されるエア供給口を有する。注油口の入口の開口径がホース接続部のエア供給口の開口径よりも大きい。従って、注油が迅速且つ確実になされる。
【0016】
本開示の他の特徴によると、注油口を塞ぐ着脱式の蓋を有する。従って、蓋を取り外して注油することができる。蓋を取り付けて油分の洩れが防止される。
【0017】
本開示の他の特徴によると、蓋は付勢部材により閉じ側へ付勢されている。蓋が付勢部材の付勢力に抗して手動操作により開かれる。従って、手動操作を解除すると、蓋が付勢部材の付勢力により自動的に閉じられて注油した油分の洩れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態に係る打ち込み工具の左側面図である。
図2】本実施形態に係る打ち込み工具の右側面図である。
図3】本実施形態に係る打ち込み工具の縦断面図である。本図は左側から見た縦断面図である。
図4図3中IV-IV線断面拡大図であって、起動バルブの横断面を下方から見た図である。
図5】本実施形態に係る打ち込み工具の縦断面図である。本図は、スイッチレバーを引き操作した打ち込み動作状態を示している。
図6】ダスタ流路の縦断面図である。
図7】ダスタの横断面図である。
図8】第2実施形態に係る注油口の縦断面図である。本図は、閉じ状態を示している。
図9】第2実施形態に係る注油口の縦断面図である。本図は、開き状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態を図1図9に基づいて説明する。図示するように本実施形態では、打ち込み工具1の一例として圧縮エア駆動式の釘打ち機を例示する。この明細書では、各部材あるいは構成の方向について、図示するように打ち込み具が打ち込まれる方向を下側とし、使用者側を後側とする。
【0020】
この打ち込み工具1は、圧縮エアを駆動源として作動するエア駆動式の釘打ち機であって、工具本体部2とグリップ部3とマガジン4を備えている。工具本体部2の下部には、打ち込みノーズ部5が下方へ突き出す状態に設けられている。この打ち込みノーズ部5の下端部が、打ち込み具が打ち出される射出口5aとなっている。
【0021】
図3,5に示すように工具本体部2は、円筒形の本体ハウジング15に同じく円筒形のシリンダ12を内装し、このシリンダ12に円板形のピストン10を上下に往復動可能に内装した構成を備えている。ピストン10の下面中心には、打撃用のドライバ11が取り付けられている。ドライバ11は、下方に長く伸びており、その先端部は打ち込みノーズ部5の打ち込み通路5b内に至っている。
【0022】
本体ハウジング15の上部はトップキャップ18で気密に塞がれている。トップキャップ18の内面には、ピストン10の上動端位置での衝撃を吸収する上動端ダンパ18aが内装されている。シリンダ12の下部には、ピストン10の下動端位置での衝撃を吸収する下動端ダンパ19が内装されている。
【0023】
図5に示すようにシリンダ上室12dに圧縮エアが供給されると、ピストン10がシリンダ12内を下動して打撃用のドライバ11が打ち込み通路5b内を下動する。打ち込み通路5b内には、工具本体部2の打ち込み動作に連動してマガジン4から打ち込み具nが1本ずつ供給される。このため、ドライバ11が下動すると1本の打ち込み具nがこのドライバ11で打撃されて打ち込みノーズ部5の射出口5aから打ち出される。図1に示すようにドライバ11で打撃された1本の打ち込み具nは、射出口5aから打ち出されて被打ち込み材Wに打ち込まれる。
【0024】
グリップ部3は、工具本体部2の側部から側方へ突き出す状態に設けられている。このグリップ部3の内部が、工具本体部2に供給するための圧縮エアを貯留しておくための蓄圧室(アキュムレータ)8とされている。グリップ部3の先端にはエアホース9aを接続するためのホース接続部9が設けられている。このホース接続部9に接続したエアホース9aを介して圧縮エア源(エアコンプレッサ)から蓄圧室8に圧縮エアが供給される。ホース接続部9には、ワンタッチ式の接続プラグが用いられている。
【0025】
グリップ部3の基部付近に、トリガ形式のスイッチレバー6が設けられている。スイッチレバー6の上方に起動バルブ7が配置されている。グリップ部3を把持した手の指先でスイッチレバー6を上方へ引き操作すると起動バルブ7がオンする。起動バルブ7がオンされると打ち込み動作がなされる。起動バルブ7の詳細については後述する。
【0026】
図3,5に示すように工具本体部2側においてシリンダ12の上部外周側(本体バルブ室)に、シリンダ上室12dを蓄圧室8に対して開閉するための本体バルブ13が上下動可能に配置されている。本体バルブ13の周囲には、上側の上面室13aと下側の下面室13bが設けられている。下面室13bには、本体バルブ13を閉じ方向(上方)へ付勢する圧縮ばね13cが介装されている。圧縮ばね13cは、周囲に適宜間隔をおいて複数個配置されている。
【0027】
上面室13aには蓄圧室8のエア圧が常時作用している。下面室13bには、給排気路14と起動バルブ7を介して蓄圧室8の圧縮エアが給排気される。上面室13aと下面室13bとの間に排気室13dが設けられている。排気室13dは排気路16を経て常時大気に連通されている。下面室13bの排気も大気に連通されることでなされる。
【0028】
図3に示すように当該打ち込み工具1の初期状態(非操作状態)では、蓄圧室8に供給された圧縮エアは、本体バルブ13の上面室13a及び下面室13bの双方に作用する。この初期状態では、上面室13aと下面室13bの受圧面積差及び圧縮ばね13cの付勢力により本体バルブ13は上動して上動端ダンパ18aに当接した状態となっている。これにより、シリンダ上室12dが蓄圧室8に対して閉じた状態に保持される。図3は本体バルブ13の閉じ状態を示している。
【0029】
図5に示すように上記したようにスイッチレバー6の引き操作により起動バルブ7がオンされると、本体バルブ13の下面室13bが給排気路14、起動バルブ7及び排気路16を経て大気開放される。下面室13bが大気開放されてエア圧が作用しない状態に切り替わるため、本体バルブ13が上面室13aに作用するエア圧により下動してシリンダ上室12dが蓄圧室8に対して開かれる。図5では、本体バルブ13が下動してその上部が上動端ダンパ18aから離間した状態が示されている。本体バルブ13が下動して開かれると、図5中矢印で示すように蓄圧室8からシリンダ上室12dへ圧縮エアが供給されてピストン10が下動する。上記したようにピストン10の下動により、1本の打ち込み具nの打ち込み動作がなされる。
【0030】
起動バルブ7の詳細が図4に示されている。起動バルブ7は、バルブステム7aと第1バルブ体7bと第2バルブ体7cを備えている。バルブステム7aと第1バルブ体7bとの間に圧縮ばね7dが介装されている。圧縮ばね7dによりバルブステム7aがオフ側(図4において下方)に付勢されている。第1バルブ体7bは、第2バルブ体7cの内周側に上下に変位可能に収容されている。第2バルブ体7cは、起動バルブ室15a(分岐室)に変位不能に収容されている。起動バルブ室15aは、蓄圧室8の下流側であって本体ハウジング15の側部に一体に設けられている。起動バルブ室15aの内側は、バルブ流路15bを経て蓄圧室8に常時連通されている。バルブ流路15bが、蓄圧室8(本体流路8a)から分岐された分岐流路に相当する。このため、第2バルブ体7cの内周側は、通気孔7eを経て常時蓄圧室8に連通されている。第1バルブ体7bの上部内周側と第2バルブ体7cの上部内周側は排気路16(大気側)に連通されている。
【0031】
図4では起動バルブ7のオフ状態が示されている。オフ状態では、第1バルブ体7bの周囲に装着した円環形の第1シールリング7fが第2バルブ体7cの内周面から離間し、同じく第1バルブ体7bの周囲に装着した円環形の第2シールリング7gが第2バルブ体7cの内周面に押圧された状態となっている。このため、通気孔7e、給排気孔7hを経て給排気路14が蓄圧室に連通されて、本体バルブ13の下面室13bに圧縮エアが供給された状態(本体バルブ13の閉じ状態)となっている。第2シールリング7gにより第2バルブ体7cの内周側が排気路16から遮断されている。
【0032】
スイッチレバー6の引き操作によりバルブステム7aが圧縮ばね7dに抗して上方へ押し込まれると、第1バルブ体7bが第2バルブ体7cの内周側に作用する蓄圧室8のエア圧により下動する。第1バルブ体7bが第2バルブ体7cに対して下動すると、第1バルブ体7bの第1シールリング7fが第2バルブ体7cの内周面に押圧され、第2シールリング7gが第2バルブ体7cの内周面から離間する。このため、第2バルブ体7cの上部内周側が大気開放される。このため、給排気孔7hと給排気路14を経て本体バルブ13の下面室13bが大気開放(排気)される。上記したように下面室13bが排気されると、本体バルブ13が下動して打ち込み動作がなされる。
【0033】
ピストン10が下動端に至って打ち込み動作が完了する段階では、シリンダ上室12dに流入した圧縮エアの一部が、逆止弁12bを経てリターンエア室12a内に流入し、これが通気孔12cを経てピストン10の下面側に作用する。一方、打ち込み動作後に、スイッチレバー6の引き操作を解除すると起動バルブ7がオフされる。起動バルブ7がオフされると、第1バルブ体7bが上動して第1シールリング7fが第2バルブ体7cの内周面から離間する。これにより、給排気孔7hと給排気路14が蓄圧室8に連通される。
【0034】
こうして起動バルブ7がオフされると、給排気孔7hと給排気路14を経て本体バルブ13の下面室13bに圧縮エアが流入する。これにより、本体バルブ13が下面室13bのエア圧及び圧縮ばね13cの付勢力により上動する。本体バルブ13が上動すると、シリンダ上室12dが蓄圧室8に対して閉じられる一方、大気開放される。シリンダ上室12dは、本体バルブ13の内周側、排気室13d及び排気路16を経て大気に連通される。このように起動バルブ7がオフされてシリンダ上室12dが大気開放されると、ピストン10がリターンエア室12aの圧縮エアにより上動端位置に戻される。
【0035】
マガジン4は、多数の打ち込み具nを一定の間隔をおいて並列に結合した連結打ち込み具を装填するもので、この連結打ち込み具を渦巻き状態で収容する筒形箱体形状を有している。マガジン4と打ち込みノーズ部5との間には、工具本体部2の打ち込み動作に連動して連結打ち込み具を打ち込みノーズ部5の打ち込み通路5b内にピッチ送りする送り機構17が設けられている。送り機構17が工具本体部2の打ち込み動作に連動して動作することにより、マガジン4に装填した連結打ち込み具がピッチ送りされて、打ち込みノーズ部5の打ち込み通路5b内に打ち込み具nが1本ずつ供給される。
【0036】
打ち込みノーズ部5には、スイッチレバー6の引き操作の有効、無効を切り替えるためのコンタクトレバー5cが設けられている。コンタクトレバー5cは打ち込みノーズ部5に対して上下に変位可能に支持されている。コンタクトレバー5cを被打ち込み材Wに当接させた状態で当該打ち込み工具1を打ち込み方向へ押し下げ操作することにより、当該コンタクトレバー5cが打ち込みノーズ部5に対して相対的に上動する。コンタクトレバー5cが相対的に上動することにより、スイッチレバー6の引き操作が有効になる。このため、コンタクトレバー5cを被打ち込み材Wに当接させて当該打ち込み工具1を押し下げ操作し、これによりコンタクトレバー5cを相対的に上動させた状態でのみ、スイッチレバー6の引き操作が有効になって打ち込み動作がなされる。コンタクトレバー5cを相対的に上動させていない状態では、スイッチレバー6をオン側に引き操作しても起動バルブ7がオンしないため、工具本体部2において打ち込み動作はなされない。
【0037】
図6に示すように蓄圧室8の下流側(グリップ部3の基部側)であって、起動バルブ7に圧縮エアを供給するバルブ流路15b(分岐流路)よりも下流側において、蓄圧室8は本体流路8aとダスタ流路8bに分岐されている。本体流路8aとダスタ流路8bはそれぞれ蓄圧室8に流体連通されている。本体流路8aを経てシリンダ上室12dに圧縮エアが供給される。ダスタ流路8bを経て以下説明するエアダスタ20に圧縮エアが供給される。蓄圧室8から工具本体部2に至る本体流路8aの中途において、バルブ流路15bが本体流路8aから分岐されている。分岐されたバルブ流路15bの下流側に起動バルブ7が配置されている。また、本体流路8aの圧縮エアの流れについて、バルブ流路15bの分岐部よりも下流側において、ダスタ流路8bが本体流路8aから分岐されている。ダスタ流路8bの下流側に以下説明するエアダスタ20が配置されている。
【0038】
本実施形態の打ち込み工具1は、工具本体部2における一連の打ち込み動作とは別に、使用者の操作により圧縮エアを吹き出させるエアダスタ20を備えている。エアダスタ20で、打ち込み部位周辺の木屑や粉塵等に圧縮エアを吹き付けて吹き飛ばすことにより、打ち込み部位周辺の視認性をよくすることができ、これにより正確な打ち込み作業を迅速に行うことができる。エアダスタ20は、工具本体部2の側部であってグリップ部3の延びる前後方向の位置についてグリップ部3の基部とシリンダ12との間に設けられている。このため、エアダスタ20は、打ち込み操作時のグリップ部3に対する手の握りを持ち替えることなく例えば親指によりダスタボタン21を操作してエアダスタ20を利用することができる。
【0039】
エアダスタ20の詳細が図7に示されている。このエアダスタ20は、本体ハウジング15に設けたバルブ室22内に1本のバルブステム23を気密に収容した構成を備えている。バルブ室22の右端部は、大気孔22aを経て大気に連通されている。大気孔22aにより、バルブ室22内における負圧の発生が回避されてバルブステム23のスムーズな移動動作が確保される。バルブステム23には、第1及び第2シールリング23a,23bが装着されている。第1及び第2シールリング23a,23bがバルブ室22の内壁面に気密に摺接されている。バルブ室22の内壁面には、第3シールリング22bが装着されている。第3シールリング22bは、第1シールリング23aと第2シールリング23bとの間において、バルブステム23の大径部23cの外周面に気密に摺接されている。
【0040】
バルブステム23の左端部側はバルブ室22内から左方へ突き出されている。バルブステム23の左端部に対向して、工具本体部2の側部には使用者が操作時に指先をあてがう平板形のダスタボタン21が取り付けられている。ダスタボタン21とバルブ室22の口元との間には圧縮ばね24が介装されている。この圧縮ばね24により、バルブステム23はオフ側(図7において左方)へ付勢されている。図7はエアダスタ20のオフ状態を示している。
【0041】
第1シールリング23aと第3シールリング22bとの間においてバルブ室22は、ダスタ流路8bに常時連通されている。ダスタ流路8bを経てバルブ室22に流入した圧縮エアが噴射路26及びダスタパイプ27を経て作業部位に噴射される。ダスタパイプ27は、工具本体部2の右側部に沿って配管されている。図では示されていないが、ダスタパイプ27の噴射口は作業部位に向けられている。圧縮ばね24に抗してダスタボタン21を押し操作すると、バルブステム23がオン側(図7において右方)に変位する。これにより第3シールリング22bが大径部23cから外れて、噴射路26がダスタ流路8b側に連通されることで、ダスタパイプ27から圧縮エアが噴射される。ダスタボタン21の押し操作を解除すると、バルブステム23が圧縮ばね24によりオフ側に移動する。これにより、噴射路26がダスタ流路8b側に対して気密に遮断される。従って、ダスタパイプ27からの圧縮エアの噴射が停止される。
【0042】
図4に示すように工具本体部2の左右方向について、エアダスタ20のダスタボタン21とは反対側(右側部)に、注油口30が設けられている。注油口30は、工具本体部2の右側部であって、起動バルブ7を収容する起動バルブ室15a(分岐室)の右側部に設けられている。注油口30は、起動バルブ室15aの内部に開口する注油孔31と、注油孔31を塞ぐ蓋32を備えている。注油孔31は、工具本体部2の側部に設けた円筒形の基台部33の底部に設けられている。注油孔31の開口径は、エアホース9aが接続されるホース接続部9のエア供給口の開口径よりも大きくなっている。これにより迅速且つ確実に油分の滴下がなされるようになっている。また、図6に示すように、注油孔31(注油口30)は、ステム7aの軸回り(起動バルブ7の周囲)の位置について、分岐流路15bからずれた部位(周方向に外れた部位)に設けられている。これにより、注油口30から注油した油分が分岐流路15bに逆流しにくくなっており、若しくは逆流しないようになっている。
【0043】
蓋32にはねじ軸部32aが設けられている。ねじ軸部32aを基台部33の底部にねじ嵌合して蓋32が注油孔31を塞ぐ状態に取り付けられる。ねじ軸部32aの基部にはシールリング32bが装着されている。これにより注油孔31が外部に対して気密且つ油密に閉塞される。蓋32の頭部には、六角孔32cが設けられている。六角孔32cに六角棒スパナ(図示省略)を差し込んで蓋32を開き方向及び閉じ方向に回転させることができる。
【0044】
蓋32を取り外すことで、注油孔31に例えばスポイド48(図8,9参照)を用いて油分を給油できる。注油孔31は、起動バルブ7の通気孔7eに対して開口されている。通気孔7eを経て第2バルブ体7cの内周側には、上記したように常時蓄圧室8から圧縮エアが供給されている。このため、注油孔31から滴下された油分は、起動バルブ7のオン操作毎に、圧縮エアの流れに乗って起動バルブ7内に分散される。これによりバルブステム7aの外周面に装着したシールリング、第1バルブ体7bの第1シールリング7f、第2シールリング7g等に油分が給油されて、各シールリングの摩擦抵抗が低減される。
【0045】
さらに、起動バルブ7内に給油された油分は、給排気孔7h及び給排気路14内に流入される。給排気路14内に流入した油分は、本体バルブ13の内週面及び外周面に装着された各シールリングを経てピストン10のシールリング及びシリンダ12の内周面に分散される。これにより工具本体部2の打撃機構部の各シールリングの摩擦低減が図られる。
【0046】
以上のように構成した本実施形態の打ち込み工具1によれば、蓄圧室8から工具本体部2に至る圧縮エアの流れ(本体流路8a)から分岐した分岐流路(バルブ流路15b)の下流側に注油口30が配置されている。このため、注油口30を経て注油した油分がダスタ通路8b内に流入することが回避される。これにより、エアダスタ20のドライエア化が図られる。例示した構成によれば、内部の流路を分岐した従来の専用プラグや分岐ホースを用いないことから簡易な構成でコスト高を回避しつつ、エアダスタ20のドライエア化が図られる。
【0047】
注油口30から注油された油分は、起動バルブ7を経て工具本体部2の主として本体バルブ13とシリンダ12内に注油される。
【0048】
例示した打ち込み工具1では、工具本体部2の右側部(第1側面)に注油口30を有し、左側部(第2側面)にダスタボタン21(ダスタ操作部)を備えている。工具本体部2の長手方向(上下方向)に対して一方の第1側面に注油口30を、他方の第2側面にダスタ操作部を分散して配置することで、片側に集中配置する構成に比してこれらの配置の自由度が高まる。特に、左側部にダスタボタン21が配置されることで、使用者はグリップ部3を把持した右手の例えば親指でダスタボタン21を操作できる。これによりグリップ部3を把持したままエアダスタ20を利用することができる。これに対して、注油作業は当該打ち込み工具1の不使用時になされることから、注油口30は、使用時の操作性を考慮する必要がない右側部に配置される。これにより工具本体2の右側部の空きスペースが有効活用される。
【0049】
注油口30の入口(注油孔31)の開口径がエアホース9aが接続されるホース接続部9のエア供給口の開口径よりも大きくなっている。これにより、注油が迅速且つ確実になされる。
【0050】
注油口30は着脱式の蓋32を有する。蓋32を取り外して注油孔31に注油することができる。蓋32を取り付けて注油した油分の洩れが防止される。
【0051】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、注油口30を配置する部位については、例示した起動バルブ7の側部に限らず他の部位に変更することができる。例えば、本体流路8aの流れについてダスタ流路8bよりも下流側(図6において二点鎖線で示す部位8c)において本体流路8aに注油口を設ける構成としてもよい。これによってもダスタ流路8b側に油分が流入することを回避できる。本体流路8aに注油された油分は、シリンダ12内及び本体バルブ13を経て起動バルブ7にも分散される。
【0052】
また、給排気路14に対して直接注油する部位(図4において二点鎖線で示す部位14a)に注油口を配置する構成としてもよい。起動バルブ7と本体バルブ13の下面室13bとの間では、給排気路14を経て圧縮エアの給排気がなされる。起動バルブ7から下面室13bに圧縮エアが供給されることで本体バルブ13が閉じられる。逆に下面室13bの圧縮エアが起動バルブ7を経て排気されることで本体バルブ13が開かれる。このように給排気路14を経て圧縮エアが両方向に流れることから、給排気路14に直接注油されることによっても、起動バルブ7と本体バルブ13の双方に油分が分散される。この場合も、エアダスタ20に油分が分散されることが回避される。
【0053】
注油口30は自動開閉式の注油口40に変更することができる。第2実施形態に係る注油口40が図8,9に示されている。注油口40は、本体ハウジング15の起動バルブ室15aに設けた枠体凹部15cに収容されている。注油口40は、枠体凹部15c内に固定された円筒形の枠体41と開閉ピストン45を備えている。
【0054】
枠体41は止め輪42により枠体凹部15cから離脱不能に固定されている。枠体41の右側部には、差し込み口41aが設けられている。枠体41の外周面にシールリング43が装着されている。これにより、注油口40が起動バルブ室15aに気密且つ油密に組み付けられている。枠体41の左側部には、窓部41bが設けられている。窓部41bは、枠体41の周方向に一定の角度範囲にわたる領域が左側部からUの字形に欠落されて形成されている。
【0055】
枠体41の内側に開閉ピストン45が移動可能に収容さている。枠体41の外周面にシールリング45aが装着されている。これにより枠体41と開閉ピストン45との間が気密且つ油密にシールされている。開閉ピストン45と枠体凹部15cの底部との間に圧縮ばね46が介装されている。これにより開閉ピストン45が差し込み口41aに接近する右方向に付勢されている。圧縮ばね46に抗して開閉ピストン45が左方へ変位されると、窓部41bを経て開閉ピストン45の右側面側と左側面側が連通される。枠体凹部15cの底部に注油孔47が設けられている。注油孔47は、起動バルブ7の通気孔7eに連通されている。
【0056】
図8に示すように打ち込み工具1の通常の使用状態では、開閉ピストン45が圧縮ばね46の付勢力により右方に保持されて注油口40は閉じ状態に保持される。この閉じ状態では、シールリング45aが枠体41の内周面の全周にわたって摺接されることで、枠体41の内周側が気密且つ油密にシールされた状態に保持される。
【0057】
注油に際して必要量の油分を収容したスポイド48が用意される。図9に示すようにスポイド48のノズル先端部を差し込み口41aを経て開閉ピストン45に押し付ける。これにより開閉ピストン45を圧縮ばね46に抗して左方へ押し込む。こうして開閉ピストン45が手動操作により開かれる。スポイド48により開閉ピストン45が一定距離だけ左方へ押し込まれると、シールリング45aが窓部41bにおいて枠体41の内周面から外れる。これにより、開閉ピストン45の右側面側と左側面側が連通された状態となる。
【0058】
こうして開閉ピストン45を押し込んだ状態で、スポイド48から油分が注油される。注油された油分は、枠体41の窓部41bを経て開閉ピストン45の左側面側に流入する。開閉ピストン45の左側面側に流入した油分は、注油孔47及び通気孔7eを経て起動バルブ7に流入する。
【0059】
適量の油分が注油された後、スポイド48を差し込み口41aから抜き出す。これにより、開閉ピストン45が圧縮ばね46の付勢力により差し込み口41aに接近する方向に戻される。これにより、シールリング45aが窓部41bから外れて枠体41の内周面の全周にわたって摺接された状態となる。これにより開閉ピストン45の右側面側と左側面側が気密且つ油密にシールされた状態に復帰する。これにより注油した油分の洩れ(逆流)が防止される。
【0060】
第2実施形態に係る注油口40についても、その配置部位を起動バルブ7の右側方から給排気路14の側方、本体流路8aの側方に変更することができる。
【0061】
第1、第2実施形態に係る注油口30,40は、エアダスタ20のダスタボタン21と同じ側に配置する構成としてもよい。
【0062】
例示した注油口30,40は、釘打機に限らず、圧縮エア駆動式のビス打ち機にも適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
W…被打ち込み材
n…打ち込み具
1…打ち込み工具
2…工具本体部
3…グリップ部
4…マガジン
5…打ち込みノーズ部
5a…射出口、5b…打ち込み通路、5c…コンタクトレバー
6…スイッチレバー
7…起動バルブ
7a…バルブステム、7b…第1バルブ体、7c…第2バルブ体、7d…圧縮ばね
7e…通気孔、7f…第1シールリング、7g…第2シールリング、7h…給排気孔
8…蓄圧室
8a…本体流路、8b…ダスタ流路、8c…部位(注油口を設け得る別の部位)
9…ホース接続部
9a…エアホース
10…ピストン
11…ドライバ
12…シリンダ
12a…リターンエア室、12b…逆止弁、12c…通気孔、12d…シリンダ上室
13…本体バルブ
13a…上面室、13b…下面室、13c…圧縮ばね、13d…排気室
14…給排気路
14a…部位(注油口を設け得る別の部位)
15…本体ハウジング
15a…起動バルブ室(分岐室)、15b…バルブ流路(分岐流路)、15c…枠体凹部
16…排気路
17…送り機構
18…トップキャップ
18a…上動端ダンパ
19…下動端ダンパ
20…エアダスタ
21…ダスタボタン
22…バルブ室
22a…大気孔、22b…第3シールリング
23…バルブステム
23a…第1シールリング、23b…第2シールリング、23c…大径部
24…圧縮ばね
26…噴射路
27…ダスタパイプ
30…注油口(第1実施形態)
31…注油孔
32…蓋
32a…ねじ軸部、32b…シールリング、32c…六角孔
33…基台部
40…注油口(第2実施形態)
41…枠体
41a…差し込み口、41b…窓部
42…止め輪
43…シールリング
45…開閉ピストン
45a…シールリング
46…圧縮ばね
47…注油孔
48…スポイド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9