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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】骨片収集装置および処理装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/56 20060101AFI20240918BHJP
   A61F 2/28 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
A61B17/56
A61F2/28
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020556761
(86)(22)【出願日】2019-04-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 US2019027621
(87)【国際公開番号】W WO2019204268
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2022-04-12
(31)【優先権主張番号】62/658,421
(32)【優先日】2018-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506410062
【氏名又は名称】ストライカー・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】ランバース,クリフォード エドウィン
(72)【発明者】
【氏名】ウロブレフスキー,ジェイソン ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】ババリス,ロビン ビバリー ウィン
(72)【発明者】
【氏名】ストラットン,デニス アラン
【審査官】胡谷 佳津志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0225665(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0279933(US,A1)
【文献】米国特許第09358327(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0348468(US,A1)
【文献】米国特許第10195320(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/56
A61F 2/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨片を収集および処理するためのデバイスであって、
容積を少なくとも部分的に画成するチャンバ部材と、
前記容積内に少なくとも部分的に配置された押圧部材と、
前記チャンバ部材および/または前記押圧部材によって画成された圧縮面と、
前記チャンバ部材および/または前記押圧部材によって画成され、フィルタを支持するように構成されたフィルタ支持面と、
前記チャンバ部材上および/または前記押圧部材上にあり、骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
前記チャンバ部材上および/または前記押圧部材上にあり、吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、を備え、
前記チャンバ部材および前記押圧部材が互いに回転結合されており、
前記組成物が前記取入ポートを通して獲得され、前記圧縮面と前記フィルタ支持面との間の前記容積内に収集され、第1の方向における前記チャンバ部材および/または前記押圧部材への回転力の印加が前記圧縮面および前記フィルタ支持面を連帯運動させ、前記組成物を前記圧縮面と前記フィルタ支持面との間で圧縮し、前記組成物を凝縮し、濾過液を前記組成物から除去するように構成され、かつ、
前記圧縮面に隣接して吸入口を有しかつ前記吸引ポートと流体連通するシュノーケルをさらに備え、前記シュノーケルによる代替の流体連通経路を介して前記圧縮面と前記フィルタ表面との間から濾過液を除去するように構成されている、デバイス。
【請求項2】
前記第1の方向と反対の、第2の方向における前記チャンバ部材および/または前記押圧部材への回転力の印加が前記圧縮面および前記フィルタ支持面を互いに遠ざける、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第2の方向における前記チャンバ部材および/または前記押圧部材への回転力の印加が、前記チャンバ部材および前記押圧部材の切り離し、ならびに除去のための前記凝縮された組成物へのアクセスを可能にする、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記チャンバ部材が柔軟部材をさらに含み、前記柔軟部材は柔軟材料を含み、前記圧縮面を画成する、請求項1から3のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項5】
約1.7~約0.025mmのメッシュサイズを有するフィルタをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記チャンバ部材が円筒形であり、外面および内面を有するチャンバ端部、ならびに前記チャンバ端部から長手方向に延び、外周面および内周面を有するチャンバ側壁を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記内面が前記圧縮面である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記チャンバ端部が前記側壁に動作可能に取り付けられており、蓋として機能し、前記組成物へのアクセスを可能にする、請求項6または7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記チャンバ部材または前記押圧部材が、濾過液収集チャンバを画成し、複数の支持柱をその内部に含むフィルタ支持構造をさらに含み、前記支持構造が、フィルタを支持し、前記フィルタを通過する濾過液を含む濾過液の収集および除去を可能にするように構成されている、請求項1から8のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記チャンバ部材のチャンバ側壁の内周面が、前記押圧部材の側壁の外周面と回転可能に係合するように形状設定されている、請求項1から9のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項11】
骨片を収集および処理する際に使用するための外科用システムであって、
骨片を収集するように構成され、取入ホースと結合するように形状設定されている採取ツールと、
骨片を収集および処理するためのデバイスと、を備え、前記デバイスが、
容積を少なくとも部分的に画成するチャンバ部材と、
前記容積内に少なくとも部分的に配置された押圧部材と、
前記チャンバ部材および/または前記押圧部材によって画成された圧縮面と、
前記チャンバ部材および/または前記押圧部材によって画成され、フィルタを支持するように構成されたフィルタ支持面と、
前記チャンバ部材上および/または前記押圧部材上にあり、骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
前記チャンバ部材上および/または前記押圧部材上にあり、吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、を備え、
前記チャンバ部材および前記押圧部材が互いに回転結合されており、
前記組成物が前記取入ポートを通して獲得され、前記圧縮面と前記フィルタ支持面との間の前記容積内に収集され、前記チャンバ部材および/または前記押圧部材への第1の方向における回転力の印加が前記圧縮面および前記フィルタ支持面を連帯運動させ、前記組成物を前記圧縮面と前記フィルタ支持面との間で圧縮し、前記組成物を凝縮し、濾過液を前記組成物から除去するように構成され、かつ、
前記圧縮面に隣接して吸入口を有しかつ前記吸引ポートと流体連通するシュノーケルをさらに備え、前記シュノーケルによる代替の流体連通経路を介して前記圧縮面と前記フィルタ表面との間から濾過液を除去するように構成されている、外科用システム。
【請求項12】
前記第1の方向と反対の、第2の方向における前記チャンバ部材および/または前記押圧部材への回転力の印加が前記圧縮面および前記フィルタ支持面を互いに遠ざける、請求項11に記載の外科用システム。
【請求項13】
前記フィルタ支持面が取り外し可能フィルタカートリッジとしてさらに画成される、請求項11または12に記載の外科用システム。
【請求項14】
骨片を収集および処理するためのデバイスであって、
容積を画成するよう動作可能に結合されたチャンバ部材および押圧部材と、
圧縮面を画成する柔軟部材を含み、前記容積内に移動可能に配置されている圧縮構成要素と、
骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、
フィルタ構成要素と、を備え、
前記組成物が前記取入ポートを通して獲得され、前記容積内に収集され、前記チャンバ部材および/または前記押圧部材への力の印加が前記容積を減少させ、前記組成物を前記圧縮面に押し付け、前記組成物を凝縮し、前記フィルタ構成要素を通して濾過液を前記組成物から除去するように構成され、かつ、
前記圧縮面に隣接して吸入口を有しかつ前記吸引ポートと流体連通するシュノーケルを備え、前記シュノーケルによる代替の流体連通経路を介して濾過液を除去するように構成されている、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来の医療および外科処置は、外科医が骨を除去することを可能にするシステムおよびツールの使用を日常的に伴う。このようなシステムは、しばしば、(多くの場合、ドリルによって)骨片を発生させる。除去されると、集合的に骨移植片と呼ばれる骨片は、再利用することができる。実際に、骨移植片は、骨区分の間の間隙を埋め、骨の成長のための自然の土台を提供するために用いることができるため、様々な外科処置においてとりわけ有用である。
【0002】
外科処置によっては、骨片は、当然のように、必然的に発生し、採取され、全て同じ処置において骨移植片として用いられる。例えば、脊椎の処置(例えば、椎間板切除)は、様々な脊椎の骨の穿孔および除去、ならびに骨移植片のその後の利用を必要とする。別の例として、関節再建および修正処置は、様々な骨の穿孔および除去、ならびに骨移植片のその後の利用を必要とする。
【0003】
他の外科処置では、骨片は、骨移植片を必要とする処置における利用のために、時として、身体の別の区域内の骨から、意図的に採取され得る。さらに別の処置では、別の患者、死体、豚、またはさらに、骨合成材料からの骨を含む骨移植片を用いることができる。自然骨、特に、患者から同じ患者に利用するために採取された骨(時として自己移植片と呼ばれる)を含む骨移植片は、その骨伝導、骨誘導、および骨形成特性のゆえに、外科医に好まれる。
【0004】
骨収集および処理システムは、それらの意図された使用のために概ねうまく機能しているが、骨片の回収を最大化し、骨片を滅菌的および効率的な仕方で処理する必要性が残されている。
【発明の概要】
【0005】
本明細書において開示される実施例の利点は、次の説明を添付の図面に関連して読む結果、より深く理解されるため、容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】チャンバ部材および押圧部材が互いに回転結合された状態で示された、一実施例に係る骨片を収集および処理するためのデバイスの側面図である。
図2】チャンバ部材が押圧部材から切り離された状態で示された、図1のデバイスの斜視図である。
図3】チャンバ部材が押圧部材から切り離された状態で示されており、チャンバ部材の一部分が透明に示され、これにより、押圧側壁の外周面上のねじ筋と協働してチャンバ部材および押圧部材を回転結合させる、チャンバ部材のチャンバ側壁の内周面上のねじ筋が視認可能である、図1のデバイスの部分分解側面図である。
図4】チャンバ部材の圧縮面支持構造が、圧縮面を画成する柔軟材料を上に含む柔軟部材を用いて隔離された状態で示された、図1のデバイスの部分分解側面図である。
図5】グリップタブを含む土台要素を示す図1のデバイスの下面斜視図である。
図6図5のA-Aに沿って見た断面図である。
図7】チャンバ端部、フィルタ表面支持構造、および土台要素の安定タブのグリップパッドを隔離した、図5のデバイスの分解側面図である。
図8】組成物が、取入ポートを通してデバイス内へ、および圧縮面と、フィルタを上に有するフィルタ支持面との間の容積内へ吸い込まれ、濾過液がフィルタを通して吸引ポート外へ吸い出される、流体連通経路を示す、A-Aに沿って見た図5のデバイスの断面図の概略図である。
図9】第1の方向におけるチャンバ部材への回転力の印加、ならびに圧縮面およびフィルタ支持面のその後の連帯運動(破線を用いて想像線で示されている)、ならびにそれらの間の組成物の圧縮による凝縮、および組成物からの濾過液(液体)成分のさらなる除去をさらに示す、A-Aに沿って見た図5のデバイスの断面図の概略図である。
図10】チャンバ部材および押圧部材が互いに回転結合された状態で示された、骨片を収集および処理するためのデバイスの別の実施例の斜視図である。
図11】互いに離間配置された、チャンバ部材のチャンバ側壁上に配置された取入ポートおよび吸引ポートを含むチャンバ部材を示す図10のデバイスの側面図である。
図12】B-Bに沿って見た、図11に示されるとおりのデバイスの側面図に適用される図10のデバイスの断面図である。
図13】チャンバ部材が押圧部材から切り離された状態の、図10のデバイスの側面図である。
図14】B-Bに沿って見た、図13に示されるデバイスの側面図に適用される図10のデバイスの断面図である。
図15】圧縮面を画成する押圧部材の圧縮面支持構造を隔離する図10のデバイスの分解図である。
図16】B-Bに沿って見た、圧縮面を規定する押圧部材の圧縮面支持構造を隔離する図15に示されるデバイスの分解図に適用される図10のデバイスの断面図である。
図17図10のデバイスの実施例の使用を説明する例示的な概略図である。
図18】主題の開示の方法を大まかに説明するフロー図である。
図19】主題の開示の方法の特定の実施例を示すフロー図である。
図20】使用中にデバイスを第1の向きから第2の向きへ反転するステップを含む主題の開示の方法の別の実施例を説明するフロー図である。
図21】デバイスを含むシステムを説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
同様の符号が、いくつかの図全体を通して同様の構造を指定するために用いられている図面を参照すると、図1に、骨片を収集および処理するためのデバイス(「デバイス」)が10において示されている。主題の開示のデバイス10は、様々な種類の医療および/または外科処置に関連して骨片を収集および処理するように構成されている。より具体的には、デバイス10は、患者からの骨片CBFおよび他の成分を含む組成物(「組成物CBF」)を処理および収集するように構成されている。用語、骨片は、本明細書で使用する時、それらの形態、例えば、骨、幹細胞および前駆細胞などの組織等にかかわらず、全ての骨成分を包含するよう広義に解釈されることが意図される。処理されると、組成物CBFは通例、骨移植片を形成するために用いられる。
【0008】
追加的な態様では、主題の開示は、組成物CBFの収集および処理に用いるための、図21に大まかに示された、システムをさらに提供する。システムは、組成物CBFを採取するように構成されており、取入ホース250と結合するように形状設定された採取ツール200を含む。例によっては、システムはまた、骨片を発生させる、例えば、骨を研削する、切断する、削ぐ、または研磨することで骨片(細骨片、骨粒)を生じさせるように構成された外科用ツール300を備える。例によっては、システムは、骨片を発生させること、および組成物CBFを採取する、すなわち、吸い込むことの両方を行うように構成された外科用ツール300を含む。システムはまた、組成物CBFが、骨片を収集および処理するために、採取ツール200(または外科用ツール300)からデバイス10へ運ばれる取入ホース250を含む。典型的な例では、組成物CBFは、採取ツール200を用いて患者から吸い込まれ、これにより、吸い込まれた組成物CBFはデバイス10内に収集される。
【0009】
概要として、デバイス10の代表例が図1図17A~D全体を通じて示されており、チャンバ部材12と、押圧部材14と、取入ポート16と、吸引ポート18とを含む(例えば、図1および図2)。フィルタ支持面22(図2および図3に示される)が、フィルタ24を支持し、圧縮面20(図3に示される)と協働するように構成されている。フィルタ支持面22(図2および図3に示される)は、フィルタ24を支持するように構成されているが、それは、通例、フィルタを通ってデバイス10から出ていく流体流動を可能にする開口部または同様のものを含む。フィルタ支持面22および圧縮面20はチャンバ部材および/または押圧部材12、14によって画成される。例えば、図1図9では、フィルタ支持面22は押圧部材14によって画成され、図10図17A~Dでは、フィルタ支持面122はチャンバ部材112によって画成される。例えば、図1図9では、圧縮面20はチャンバ部材12によって画成され、図10図17A~Dでは、圧縮面120はチャンバ部材112によって画成される。取入ポート16はチャンバ部材12上にあるが、押圧部材14上に配置することもできる。取入ポート16は、組成物CBFを受け入れるように構成されている。吸引ポート18はチャンバ部材12上に示されており、吸引源に結合されるように構成されている。吸引ポート18はまた、押圧部材14の部分として含まれ得る。
【0010】
チャンバ部材12および押圧部材14は、互いの間の相対軸方向運動を生じさせるよう、互いに回転結合されている。組成物CBFは取入ポート16を通して獲得され、圧縮面20とフィルタ支持面22との間の、より詳細には、圧縮面20とフィルタ支持面22との間の容積V内に収集される。次に図9を参照すると、第1の方向における押圧部材14への回転力RFD1の印加が圧縮面20およびフィルタ支持面22を連帯運動させ、組成物CBFをそれらの間で圧縮し、組成物CBFを凝縮し、濾過液(液体)成分を組成物CBFからさらに除去する。直前に説明された第1の方向と反対の方向におけるチャンバ部材12への回転力の印加もまた、圧縮面20およびフィルタ支持面22を連帯運動させ、組成物CBFをそれらの間で圧縮し、組成物CBFを凝縮し、濾過液(液体)成分を組成物CBFからさらに除去することを理解されたい。
【0011】
本明細書において説明されるように、第1の方向における回転力の印加への言及は、概して、圧縮面20およびフィルタ支持面22を互いに接近させる、締め付ける動きを表し、第1の方向と反対の、第2の方向における回転力の印加は、概して、圧縮面20およびフィルタ支持面22を互いに遠ざけ、例によっては、部材12、14を係合解除さえし得る、緩める動きを表す。この目的を達成するために、これらの方向用語が使用される時には、これらの方向は、特定の向きにおける特定の部材へ力の印加を適用することを理解されたい。
【0012】
次に図1を参照すると、チャンバ部材が12において示され、押圧部材が14において示された、デバイス10の第1の実施例の側面図が示されている。図1図9全体を通じて示される、図1の実施例では、チャンバ部材12は取入ポート16および吸引ポート18を含む。
【0013】
図2は、押圧部材14から切り離されたチャンバ部材12の斜視図である。図2図9に示されるように、チャンバ部材12および押圧部材14は互いに回転結合され得る。それゆえ、特定の構成では、チャンバ部材12は円筒形であり得、共同で容積Vを少なくとも部分的に画成するチャンバ端部26およびチャンバ側壁32を有する。チャンバ端部26は外面28および内面30を有する。例によっては、チャンバ端部26はチャンバ側壁32に取り外し可能に取り付けられており、蓋として機能し、チャンバ部材12および押圧部材14を切り離さずに組成物CBFへのアクセスを可能にする。特定の例では、チャンバ最上部はチャンバ側壁32に固定され得る。チャンバ側壁32は外周面34および内周面36を有する。
【0014】
図3は、チャンバ部材12が押圧部材14から切り離されており、チャンバ端部26がチャンバ側壁32から切り離された状態で示された、デバイス10の部分分解側面図である。図3において、チャンバ端部26は結合機構を用いてチャンバ側壁32に動作可能に取り付けられている。結合機構は様々な形態を取り得るが、図示の例では、結合機構は、チャンバ端部26の外周上に配置されたタブ56を含み、各タブは、係合溝を画成する内面(図示せず)を有し、および係合溝と係合するように形状設定されたチャンバ側壁32の外周面34上の(2つの)係合突起(図示せず)。
【0015】
図示のように、チャンバ側壁32は鉛直軸Avに沿ってチャンバ端部26から長手方向に延び、外周面34および内周面36を有する。例によっては、チャンバ端部26および/またはチャンバ側壁32は、圧縮面20とフィルタ支持面22との間に収集された組成物CBFがデバイス10のユーザによって視覚的に監視され得るよう、実質的に透明である。
【0016】
チャンバ部材12および押圧部材14はピストン/シリンダ構成のように機能し、以下においてより詳細に説明されるように、組成物CBFを圧縮面20とフィルタ支持面22との間で圧縮する。さらに、典型的な例では、圧縮面20およびフィルタ支持面22は実質的に平行である。以上において開示されたように、チャンバ部材12が圧縮面20を画成する。例によっては、チャンバ部材12のチャンバ端部26の内面30が圧縮面20を画成する。他の例では、チャンバ部材12は、チャンバ部材12のチャンバ側壁32の内周面36に動作可能に取り付けられており、柔軟部材50を支持する圧縮面支持構造48を含む。
【0017】
図4は、チャンバ部材12の圧縮面支持構造48が、圧縮面20を画成するその上の柔軟部材50を用いて隔離された状態で示された、デバイス10の部分分解側面図である。すなわち、例によっては、チャンバ部材12は、圧縮面20を画成する柔軟部材50をさらに含む。
【0018】
柔軟部材50は、柔軟材料、通例、ポリマーを含み、それから本質的に成り、またはそれから成り、圧縮面20およびフィルタ支持面22を、組成物CBFがそれらの間にある状態で連帯運動させるために回転力がチャンバ部材および/または押圧部材12、14に第1の方向RFD1に印加された時に、不規則な形状をしばしば有する骨片が圧縮力の低下を生じさせないよう、組成物CBFへの力の一貫した印加を可能にする。それゆえ、組成物CBFは圧縮および濾過され、一貫した品質の均質な生成物を提供する。
【0019】
柔軟部材50は、通例、柔軟材料、通例、ポリマーを含み、それから本質的に成り、またはそれから成り、圧縮面20およびフィルタ支持面22を、組成物CBFがそれらの間にある状態で連帯運動させるために回転力がチャンバ部材および/または押圧部材12、14に第1の方向RFD1に印加された時に、不規則な形状をしばしば有する骨片が圧縮力の低下を生じさせないよう、組成物CBFへの力の一貫した印加を可能にする。
【0020】
柔軟材料は、通例、1種または複数のポリマーを含む。例によっては、柔軟材料は、エラストマー、熱可塑性物質、熱可塑性エラストマー、およびこれらの組み合わせから選択される。
【0021】
好適なエラストマーの様々な非限定例としては、天然ゴム(天然ポリイソプレン)、合成ポリイソプレン、ポリブタジエン、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ポリアクリルゴム、シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フルオロエラストマー、ペルフルオロエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、クロロスルホン化ポリエチレン、およびエチレン酢酸ビニルが挙げられる。好ましい例では、柔軟材料はシリコーンを含む。
【0022】
好適な熱可塑性物質および熱可塑性エラストマーの様々な非限定例としては、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド(PA)、スチレン系エラストマー、動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)、フルオロポリマー、シリコーン、ポリエステル、ポリオキシメチレン(POM)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの好ましい例では、ポリマーは、熱可塑性ポリウレタン、ポリオキシメチレン、ポリアルキレンテレフタレート、およびこれらの組み合わせから選択される。
【0023】
例によっては、柔軟材料は、限定するものではないが、ASTM D2240、ゴム特性-デュロメータ硬さの標準試験法に従って試験されたときに、約30~約60、または約35~約50のショアA硬さを有する、直前に説明されたものなどの、ポリマーを含む。様々な非限定例では、上述の値の間の全ての値および値の範囲が本明細書において明示的に企図されている。
【0024】
以上において定義されたショアA硬さ特性などの、柔軟材料の弾性変形特性は、一貫した品質の均質な生成物を提供するよう圧縮および濾過される組成物CBFに一貫した均一な力が印加されることを確実にする。
【0025】
図には具体的に示されていないが、本明細書において企図されている例では、柔軟部材50は柔軟材料を含み、圧縮面20およびフィルタ支持面22を、組成物CBFがそれらの間にある状態で連帯運動させるために回転力がチャンバ部材および/または押圧部材12、14に第1の方向RFD1に印加された時に、しぼむことができる空洞を含む。それゆえ、一貫した品質の均質な生成物を提供するよう圧縮および濾過される組成物CBFに一貫した均一な力が印加される。
【0026】
図1または図10を参照すると、典型的な例では、押圧部材14は円筒形であるが、さらに他の形状も企図されている。押圧部材14は、外周面40および内周面42を有する押圧側壁38を含み得る。典型的な例では、押圧部材14は容積Vをさらに画成し、濾過液収集チャンバFを容積V内において少なくとも部分的に画成するフィルタ支持構造44を含む。図全体を通して示される例では、フィルタ支持構造44は複数の支持柱46を含み、フィルタ24を支持し、フィルタ24を通過する液体(濾過液)の収集および除去を可能にするように構成されている。フィルタ支持構造44の分離図が図7に示されている。換言すれば、フィルタ支持構造44は、それを通した吸引を可能にするよう、透過性である。フィルタ支持構造44は、フィルタ24を支持するように配置されている。様々な例では、フィルタ支持構造44は、フィルタ24が固定され得る接点を構成する、柱、それぞれの部材の内周面の周縁リム等の形態の接点を含む。例によっては、ロック機構(図示せず)が、フィルタ24をフィルタ支持構造44内で固定するために用いられる。
【0027】
図には具体的に示されていないが、本明細書において企図されている例では、フィルタ支持面22はフィルタカートリッジによってさらに画成される。このような例では、フィルタカートリッジは、チャンバ部材12および/または押圧部材14に取り外し可能および/または動作可能に取り付けることができる。フィルタカートリッジはデバイス10に取り外し可能に取り付けられている。フィルタカートリッジは使い捨て可能であるか、または再利用可能であることができる(例えば、オートクレーブを介して洗浄し、再利用することができる)。非限定例として、フィルタ支持面22を画成し、フィルタ24を含むフィルタカートリッジを、チャンバ側壁32の内周面36または押圧側壁38の内周面42上に形成された溝内または隆起線上に取り付けることができる。一例では、デバイス10を使用し、その後、フィルタカートリッジを廃棄することができる。次に、デバイス10を洗浄する、例えば、オートクレーブで処理することができ、新しい未使用のカートリッジをデバイス10に取り付けることができ、次に、これを再び使用することができる。この目的を達成するために、方法は、フィルタカートリッジを容積Vに挿入し、および/または容積Vから取り外すステップをさらに含む。
【0028】
チャンバ部材12のチャンバ側壁32の内周面36は、押圧部材14の押圧側壁38の外周面40と回転可能に係合するように形状設定されている。好ましい例では、チャンバ側壁32の内周面36および押圧側壁38の外周面40は螺合している(またはねじ係合している)。図1図9の実施例の螺合した側壁が、図2図9の様々な図全体を通して示されている。図3図4、および図5では、チャンバ部材12の側壁32が透明に示されており、これにより、チャンバ部材12および押圧部材14を協働して回転結合させる、チャンバ部材12のチャンバ側壁32の内周面36上のねじ筋37および押圧側壁38の外周面40上のねじ筋41が視認できる。
【0029】
デバイス10の様々な例は、代替的に取入部品16と呼ぶことができる、少なくとも1つの取入ポート16を含む。図8および図9に示されるように、取入ポート16は孔17を画成し、容積Vと流体連通しており、取入ポート16は、組成物CBFを容積V内へ吸い込むための取入ホース250を受け入れるように適合されている。取入ポート16の取入孔17から、容積Vを通り、フィルタ24を上に有するフィルタ支持面22を横切り、吸引孔19を画成し、代替的に排出部品18と呼ぶことができる吸引ポート18へ通り抜ける流体連通経路Pが確立される。図8は、取入ポート16を通したデバイス10内への、および圧縮面20と、フィルタ24を上に有するフィルタ支持面22との間の容積V内への組成物CBFの取入、ならびにフィルタ24を通して吸引ポート18外へ吸い出される濾過液の除去をさらに示す、デバイス10の断面図の概略図である。この目的を達成するために、デバイス10は、流体連通経路Pにわたる吸引または吸い込みを介して機能する。
【0030】
図8および図9に示されるように、組成物CBFは、取入ポート16を通してデバイス10内へ、および圧縮面20と、フィルタ24を上に有するフィルタ支持面22との間の容積V内へ吸い込まれる。組成物CBFは、流体が流体連通経路Pを通して吸い込まれる間に、圧縮面20とフィルタ支持面22との間の容積V内に集積する。組成物CBFが流体連通経路Pを通して吸い込まれるにつれて、組成物CBFは容積V内においてフィルタ24上に集積し、余分な流体は吸引ポート18外へ吸い出される。
【0031】
図5はデバイス10の下面斜視図であり、図6は、組成物CBFが取入ポート16を通してデバイス10内へ、および圧縮面20と、フィルタ24を上に有するフィルタ支持面22との間の容積V内へ吸い込まれ、濾過液がフィルタ24を通して吸引ポート18外へ吸い出される、流体連通経路Pを示す、図5のA-Aに沿って見た断面図である。
【0032】
さらに、図5はまた、1つまたは複数のグリップタブ66および1つまたは複数のパッド68を含む、任意選択的な土台要素64を示す。土台要素64は、使用中のデバイス10を表面上において直立姿勢で安定させる。次に図6を参照すると、本例の押圧側壁38はoリング72のための溝70を画成する。図7は、土台要素64のグリップタブ66のパッド68を隔離するデバイス10の分解側面図である。
【0033】
図6図8、および図9を再び参照すると、例によっては、デバイス10はシュノーケル52を備える。特定の例では、シュノーケル52は概ね管状の構造である。図1図9の例では、シュノーケル52は孔53を画成し、圧縮面20の上方の吸引ポート54を有し、吸引ポート18および容積Vと流体連通している。シュノーケル52は、代替の流体連通経路Pを介して濾過液を圧縮面20とフィルタ支持面22との間の組成物CBFから除去するように構成されている。一定量の組成物CBFが圧縮面20とフィルタ支持面22との間に蓄積し始めると、シュノーケル52は第2の流体連通経路Pを提供する。例えば、組成物CBFが圧縮面20とフィルタ支持面22との間に蓄積し始め、これにより、フィルタ24が詰まって流体連通経路P1を塞ぎ、シュノーケル52が第2の流体連通経路Pを提供して詰まりを防止する。次に図1図9を参照すると、シュノーケル52はチャンバ部材12の一体構成要素として示されている。しかし、シュノーケル52は別個の構成要素であってもよいことを理解されたい。図8および図9は、シュノーケル52がチャンバ側壁32上に位置付けられており、圧縮面20およびフィルタ支持面22と実質的に垂直であり、鉛直軸Aと平行である態様を示す。しかし、他のシュノーケル構成も企図されている。
【0034】
図2図4に示されるように、フィルタ24は、通例、デバイス10内で利用される。フィルタ24は固定式であることができるか、またはフィルタ24は使い捨て式であることができる。フィルタ24は金属またはポリマーを含むことができる。一例では、フィルタ24はステンレス鋼を含む。多くの例では、フィルタ24は、約12~約500(約1.68~約0.025mm)、または約50~約270(約0.297~約0.053mm)の米国ふるいシリーズメッシュサイズを有する。
【0035】
上述されたように、チャンバ部材12のチャンバ側壁32の内周面36は、押圧部材14の押圧側壁38の外周面40と回転可能に係合するように形状設定されており、例えば、チャンバ側壁32の内周面36および押圧側壁38の外周面40は螺合している(またはねじ係合している)。図8および図9に示されるように、組成物CBFは取入ポート16を通して獲得され、圧縮面20と、フィルタ24を上に有するフィルタ支持面22との間に収集される。組成物CBFが圧縮面20とフィルタ支持面22との間に収集されると、第1の方向RFD1における押圧部材14への回転力の印加が圧縮面20およびフィルタ支持面22を連帯運動させ、組成物CBFをそれらの間で圧縮し、組成物CBFをさらに濾過し、凝縮する。図9は、第1の方向RFD1におけるチャンバ部材12への回転力の印加、ならびに圧縮面20およびフィルタ支持面22のその後の連帯運動(矢印を用いて、および破線を用いて想像線で示された運動を有する)、ならびにそれらの間における組成物CBFの圧縮による、組成物CBFの凝縮、および組成物CBFからの濾過液(液体)成分のさらなる除去をさらに示す概略図である。
【0036】
さらに、第1の方向RFD1と反対の、第2の方向RFD2におけるチャンバ部材および/または押圧部材12、14への回転力の印加が圧縮面20およびフィルタ支持面22を互いに遠ざける。例によっては、第2の方向RFD2におけるチャンバ部材および/または押圧部材12、14への回転力の印加は、チャンバ部材12および押圧部材14の切り離し、ならびに除去のための凝縮された組成物CBFへのアクセスを可能にする。図2は、押圧部材14から切り離されたチャンバ部材12を示し、押圧側壁38の外周面40上のねじ筋41が視認可能である。他の例では、チャンバ端部26はチャンバ側壁32に動作可能に取り付けられており、蓋として機能し、除去のための濾過および凝縮された組成物CBFへのアクセスを可能にする。
【0037】
上述されたように、取入ポート16は、骨片を含む組成物CBFを受け入れるように構成されており、吸引ポート18はチャンバ12上に示されており、吸引源に結合されるように構成されている。通例、ポート16、18は、使いやすさを促進するために、両方とも同じ部材12、14上に配置されることになる。図に示される例では、取入ポート16および吸引ポート18は両方ともチャンバ部材12のチャンバ側壁32上に互いに約180°離れて配置されている。取入ポートおよび吸引ポート16、18の場所は、(1)吸引ロスを最小限に抑え、(2)デバイス10の動作の最中の作業の流れを支援する(例えば、取入ポート16上の取入ホース250ならびに吸引ポート18上の吸引および/または流体除去管路の取り付けのプロセスを促進する)と考えられる。図1図9では、取入ポート16および吸引ポート18は両方ともチャンバ部材12上にある。図10図17A~Dでは、取入ポート116および吸引ポート118は両方ともチャンバ部材112上にある。両方のポート16、18が同じ部材上にあるときには、ユーザは、必然的に、ホースがそれに取り付けられていないそれぞれの部材12、14をひねる(それに力を印加する)ことになるため、取入ホース250および吸引/ドレインホースが使用中に絡まることがない。さらに、ポート16、18を有しない部材の(どちらかの部材12、14の)外周面は、その側壁の外周面34、40上にユーザのためのグリップ部を有するように構成することができる。例えば、図1図9のチャンバ部材12上の土台要素64は、チャンバ部材12をひねるために用いることができるグリップタブ66を含む。すなわち、グリップタブ66は、デバイス10の容易な使用を促進するための良好なグリップをユーザに提供する。別の例として、図10図17A~Dの押圧部材114の押圧側壁138の外周面140は、押圧部材114をひねるために用いることができるグリップ稜部166を含む。グリップ稜部166は、デバイス110の容易な使用を促進するための良好なグリップをユーザに提供する。
【0038】
次に図10図17A~Dを参照すると、骨片を収集および処理するためのデバイス110の第2の実施例が示されている。本実施例のデバイス110は、チャンバ部材112と、押圧部材114と、取入ポート116と、吸引ポート118とを含む。本実施例では、チャンバ部材112は、フィルタ124を支持するように構成されたフィルタ支持面122を画成し、容積Vを少なくとも部分的に画成する。さらに、チャンバ部材112は、組成物CBFを受け入れるように構成された取入ポート116、および吸引源に結合されるように構成された吸引ポート118を含む。本実施例では、押圧部材114は圧縮面120を画成する。
【0039】
この目的を達成するために、図10図17A~Dの実施例は、フィルタ支持面122を画成するチャンバ部材112、および圧縮面120を画成する押圧部材114を含み、それに対して、図1図9の実施例は、圧縮面20を画成するチャンバ部材12、およびフィルタ支持面22を画成する押圧部材14を含む。さらに、図10図17A~Dの実施例では、デバイス110は、チャンバ部材112が表面上に横たわり、押圧部材114がチャンバ部材112の上方にある状態で、直立して座するように示されており、それに対して、図1図9の実施例では、デバイス10は、押圧部材14が表面上に横たわり、チャンバ部材12が押圧部材14の上方にある状態で、直立姿勢で図示されている。
【0040】
チャンバ部材112および押圧部材114は互いに回転結合されている。組成物CBFは取入ポート116を通して獲得され、圧縮面120とフィルタ支持面122との間に収集される。第1の方向RFにおけるチャンバ部材および/または押圧部材112、114への回転力の印加が圧縮面120およびフィルタ支持面122を連帯運動させ、組成物CBFをそれらの間で圧縮し、組成物CBFを凝縮し、濾過液(液体)成分を組成物CBFからさらに除去する。
【0041】
図10は、チャンバ部材112および押圧部材114が互いに回転結合された状態で示された、デバイス110の別の実施例の斜視図である。図11は、チャンバ部材112のチャンバ側壁132上に互いに約180°離れて配置された取入ポート116および吸引ポート118を含むチャンバ部材112を示す図10のデバイス110の側面図である。
【0042】
図12は、図10のB-Bに沿って見た、図11に示されるとおりのデバイス110の側面図に適用される図10のデバイス110の断面図である。図12は流体連通経路Pを示す。デバイス110が使用されている時には、組成物CBFは、取入ポート116を通してデバイス110内へ、および圧縮面120と、フィルタ124を上に有するフィルタ支持面122との間の容積V2内へ吸い込まれる。組成物CBFは、流体が流体連通経路Pを通して吸い込まれる間に、圧縮面120とフィルタ支持面122との間の容積V内に集積する。組成物CBFが流体連通経路Pを通して吸い込まれるにつれて、組成物CBFは容積V内においてフィルタ124上に集積し、余分な流体は吸引ポート118外へ吸い出される。
【0043】
本例では、チャンバ部材112は円筒形であり、容積V2を共同で画成するチャンバ端部126およびチャンバ側壁132を有する。通例、図示のように、チャンバ部材112は円筒形である。チャンバ端部126は外面128および内面130を有する。チャンバ側壁132は外周面134および内周面136を有する。図14は、容積V内に配置されたフィルタ支持面122およびフィルタ支持構造144を示す、図10のB-Bに沿って見た、図13に示されるデバイス110の側面図に適用される、図10図17A~Dのデバイス110の断面図である。フィルタ支持構造144は、フィルタ支持面122および濾過液収集チャンバFを容積V内において画成する。本例では、フィルタ支持構造144は複数の支持柱146を含み、フィルタ124を支持し、フィルタ124を通過する液体(濾過液)の収集および除去を可能にするように構成されている。無論、様々な他の支持構造144の構成も企図されている。
【0044】
本例では、押圧部材114は円筒形であり、外周面140および内周面142を有する押圧側壁138を有する。次に図12を参照すると、本例の押圧側壁138はoリング172のための溝170を画成し、螺合内面176を有し、螺合しているチャンバ部材112のチャンバ側壁132と係合および動作可能に結合するように形状設定された係合スリーブ174を含む。
【0045】
なおも図12を参照すると、チャンバ部材112のチャンバ側壁132の外周面134は、押圧部材114の押圧側壁138の外周面140と回転可能に係合するように形状設定されている。本例では、チャンバ側壁132の外周面134はねじ筋135を含み、押圧部材114の係合スリーブ174は、ねじ筋175を含む内面176を有し、それゆえ、互いに回転可能に係合するように形状設定されている。
【0046】
図13は、押圧部材114から切り離されたチャンバ部材112の側面図である。B-Bに沿って見た図12のデバイス110の断面図である、図14は、チャンバ側壁132の外周面134上のねじ筋135と協働して押圧部材114およびチャンバ部材112を回転結合させる、押圧部材114の係合スリーブ174の内面176上のねじ筋175を示す。
【0047】
図15は、圧縮面120を画成する押圧部材114の圧縮面支持構造148を隔離する図10図17A~Dのデバイス110の分解図である。様々な例において、圧縮面120はチャンバ端部126の内面130によって画成される(圧縮面支持構造148が存在しない)ことを理解されたい。また、いくつかの例は圧縮面支持構造148を含むことも理解されたい。最後に、また、例によっては、それが配置される構成要素とは無関係に、圧縮面120は、例によっては、柔軟部材50、150によって画成されるが、他の例では、圧縮面120は柔軟部材50、150によって画成される必要がないことも理解されたい。すなわち、例によっては、圧縮面120は熱可塑性または金属構成要素を介して画成することができるであろう。図16は、図10のB-Bに沿って見た、圧縮面120を画成する押圧部材114の圧縮面支持構造148を隔離する図15に示されるデバイス110の分解図に適用される図10図17A~Dのデバイス110の断面図である。
【0048】
図17A図17Dは、図10図17A~Dのデバイス110の実施例の使用を説明する例示的な概略図である。図17Aにおいて、チャンバ部材112および押圧部材114は、互いに回転結合されているように示されている。図17Aにおいて、デバイス110が第1の向きになっている状態で、組成物CBFが取入ポート116を通して獲得され、圧縮面120とフィルタ支持面122との間に収集される。図17Bでは、第1の方向RFD1におけるチャンバ部材および/または押圧部材112、114への回転力の印加が圧縮面120およびフィルタ支持面122を連帯運動させ、組成物CBFをそれらの間で圧縮し、組成物CBFを凝縮し、濾過液(液体)を組成物CBFからさらに除去した後のデバイス110が示されている。図17Cでは、第2の向きに「反転された」または反転させられたデバイス110が示されている。図17Dでは、チャンバ部材および/または押圧部材112、114に、第1の方向RFD1と反対の、第2の方向RFD2に回転力を印加し、チャンバ部材112および押圧部材114を切り離した後の、凝縮された組成物CBFへのアクセスが(それが圧縮面120に座しているため)提供されたデバイス110が示されている。
【0049】
主題の開示はまた、容積Vを画成するよう動作可能に結合されたチャンバ部材112および押圧部材114と、圧縮面120を画成する柔軟部材150を含む圧縮構成要素と、フィルタ支持面122またはフィルタ124を画成するフィルタ構成要素とを含むものとして大まかに説明される、骨片を収集および処理するためのデバイス110の実施例も企図しており、取入ポート116は、組成物CBFを受け入れるように構成されており、吸引ポート118は、吸引源に結合されるように構成されている。このような実施例では、組成物CBFが取入ポート116を通して獲得され、容積V2内に収集され、チャンバ部材および/または押圧部材112、114への力の印加が容積V2を減少させ、組成物CBFを圧縮面120に押し付け、組成物CBFを凝縮し、フィルタ構成要素を通して濾過液を組成物CBFからさらに除去する。しかし、これらの実施例では、チャンバ部材112および押圧部材114が、容積V2を画成するよう動作可能に結合されている。それゆえ、チャンバ部材112および押圧部材114は、回転結合されるか、または(例えば、プランジャを用いて)機械的に結合され得る。すなわち、チャンバ部材112および押圧部材114は必ずしも回転結合されない。これらの実施例は、それらが、上述されたのと同じである柔軟部材150を採用するため、有利である。
【0050】
以上において示唆されたように、骨片を収集および処理する方法も本明細書において開示される。本方法は、上述されたデバイス10を提供するステップと、取入ポート16を通して組成物CBFを獲得するステップと、組成物CBFを圧縮面20とフィルタ支持面22との間に収集するステップと、回転力RFD1をチャンバ部材および/または押圧部材12、14に印加し、組成物CBFを圧縮面20とフィルタ支持面22との間で押圧し、組成物CBFを凝縮し、濾過液を組成物CBFからさらに除去するステップと、凝縮された組成物CBFをデバイス10から除去するステップと、を含む。図18のフロー図に、本方法が大まかに説明されている。
【0051】
本方法はまた、回転力RFD2をチャンバ部材および/または押圧部材12、14に、第1の方向RFD1と反対の、第2の方向に印加し、圧縮面20およびフィルタ支持面22を互いに遠ざけるステップを含み得る。さらに、本方法は、回転力をチャンバ部材および/または押圧部材12、14に、第1の方向RFD1と反対の、第2の方向RFD2に印加し、チャンバ部材および押圧部材12、14を切り離し、(例えば、除去のための)組成物CBFへのアクセスを提供するステップを含み得る。
【0052】
例によっては、チャンバ部材および/または押圧部材12、14は、組成物CBFに(例えば、除去のために)アクセスするために切り離されなくてもよい。これらの例では、蓋(例えば、上述されたとおりのチャンバ端部26)を開放し、その後、凝縮された組成物CBFを除去するステップが任意選択的に含まれる。蓋26を開放するステップを含む本方法の一実施例が図19において説明されている。
【0053】
図17A~Dおよび図20において説明されるものなどの、本方法のいくつかの実施例では、本方法は、第1の向きで遂行される、取入ポート116を通して組成物CBFを獲得するステップと、組成物CBFを圧縮面120とフィルタ支持面122との間に収集するステップと、を含み得る。収集するステップに続いて、本実施例の方法は、デバイス110を第1の向きから第2の向きへ反転させるステップを含む。本実施例はまた、任意選択的に、デバイス110を第2の向きで表面と接触させ、凝縮された組成物CBFを、重力によってフィルタ支持面122から圧縮面120へ落下させるよう、フィルタ124から分離するステップを含む。無論、本方法は、チャンバ端部26を開放するステップ、ならびに/あるいは回転力を押圧部材114に第2の方向RFD2に印加し、凝縮された組成物CBFにアクセスし、および/または組成物CBFを圧縮面120から除去するステップを含むことができる。
【0054】
補足開示I
1つの非限定例では、骨片を収集および処理するためのデバイスが、
容積を少なくとも部分的に画成するチャンバ部材と、
容積内に少なくとも部分的に配置された押圧部材と、
チャンバ部材および/または押圧部材によって画成された圧縮面と、
チャンバ部材および/または押圧部材によって画成され、フィルタを支持するように構成されたフィルタ支持面と、
チャンバ部材上および/または押圧部材上にあり、骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
チャンバ部材上および/または押圧部材上にあり、吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、
を備え、
チャンバ部材および押圧部材が互いに回転結合されており、
組成物が取入ポートを通して獲得され、圧縮面とフィルタ支持面との間の容積内に収集され、第1の方向におけるチャンバ部材および/または押圧部材への回転力の印加が圧縮面およびフィルタ支持面を連帯運動させ、組成物を圧縮面とフィルタ支持面との間で圧縮し、組成物を凝縮し、濾過液を組成物からさらに除去する。
【0055】
いくつかのこのような例では、第1の方向と反対の、第2の方向におけるチャンバ部材および/または押圧部材への回転力の印加が圧縮面およびフィルタ支持面を互いに遠ざける。
【0056】
いくつかのこのような例では、第2の方向におけるチャンバ部材および/または押圧部材への回転力の印加が、チャンバ部材および押圧部材の切り離し、ならびに除去のための凝縮された組成物へのアクセスを可能にする。
【0057】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材が柔軟部材をさらに含み、柔軟部材は柔軟材料を含み、圧縮面を画成する。
【0058】
いくつかのこのような例では、柔軟材料がエラストマーを含む。
【0059】
いくつかのこのような例では、柔軟材料がシリコーンを含む。
【0060】
いくつかのこのような例では、柔軟材料が、ASTM D2240、ゴム特性-デュロメータ硬さの標準試験法に従って試験されたときに、約30~約60のショアA硬さを有する。
【0061】
いくつかのこのような例では、圧縮面およびフィルタ支持面が実質的に平行である。
【0062】
いくつかのこのような例では、フィルタ支持面が取り外し可能フィルタカートリッジとしてさらに画成される。いくつかのこのような例では、デバイスが、約12~約500(約1.7~約0.025mm)の米国ふるいシリーズメッシュサイズを有するフィルタをさらに備える。フィルタはステンレス鋼を含み得る。
【0063】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材が円筒形であり、外面および内面を有するチャンバ端部、ならびにチャンバ端部から長手方向に延び、外周面および内周面を有するチャンバ側壁を有する。内面が圧縮面であることができる。
【0064】
いくつかのこのような例では、チャンバ端部が側壁に動作可能に取り付けられており、蓋として機能し、組成物へのアクセスを可能にする。
【0065】
いくつかのこのような例では、チャンバ端部が実質的に透明である。
【0066】
いくつかのこのような例では、チャンバ側壁が実質的に透明である。
【0067】
いくつかのこのような例では、押圧部材が円筒形であり、外周面を有する押圧側壁を有する。
【0068】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材または押圧部材が、濾過液収集チャンバを画成し、複数の支持柱をその内部に含むフィルタ支持構造をさらに含み、支持構造が、フィルタを支持し、フィルタを通過する濾過液を含む濾過液の収集および除去を可能にするように構成されている。
【0069】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材のチャンバ側壁の内周面が、押圧部材の側壁の外周面と回転可能に係合するように形状設定されている。
【0070】
いくつかのこのような例では、チャンバ側壁の内周面および押圧側壁の外周面が螺合している(またはねじ係合している)。
【0071】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材が取入ポートおよび吸引ポートを含む。
【0072】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材が取入ポートを含み、押圧部材が吸引ポートを含む。
【0073】
いくつかのこのような例では、デバイスが、吸引ポートおよび空隙空間を含むシュノーケルを含み、シュノーケルが吸引ポートと流体連通しており、代替の流体連通経路を介して濾過液を圧縮面とフィルタ表面との間から除去するように構成されている。
【0074】
いくつかのこのような例では、デバイスが、チャンバ部材と押圧部材との間に動作可能に位置付けられたoリングを含む。
【0075】
補足開示II
いくつかの非限定例では、骨片を収集および処理する際に使用するための外科用システムが、
骨片を収集するように構成され、取入ホースと結合するように形状設定されている採取ツールと、
骨片を収集および処理するためのデバイスと、を備え、デバイスが、
容積を少なくとも部分的に画成するチャンバ部材と、
容積内に少なくとも部分的に配置された押圧部材と、
チャンバ部材および/または押圧部材によって画成された圧縮面と、
チャンバ部材および/または押圧部材によって画成され、フィルタを支持するように構成されたフィルタ支持面と、
チャンバ部材上および/または押圧部材上にあり、骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
チャンバ部材上および/または押圧部材上にあり、吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、を備え、
チャンバ部材および押圧部材が互いに回転結合されており、
組成物が取入ポートを通して獲得され、圧縮面とフィルタ支持面との間の容積内に収集され、チャンバ部材および/または押圧部材への第1の方向における回転力の印加が圧縮面およびフィルタ支持面を連帯運動させ、組成物を圧縮面とフィルタ支持面との間で圧縮し、組成物を凝縮し、濾過液を組成物からさらに除去する。
【0076】
いくつかのこのような例では、第1の方向と反対の、第2の方向におけるチャンバ部材および/または押圧部材への回転力の印加が圧縮面およびフィルタ支持面を互いに遠ざける。
【0077】
いくつかのこのような例では、圧縮面がエラストマーを含む。
【0078】
いくつかのこのような例では、フィルタ支持面が取り外し可能フィルタカートリッジとしてさらに画成される。
【0079】
例によっては、デバイスが、約12~約500(約1.7~約0.025mm)の米国ふるいシリーズメッシュサイズを有するフィルタをさらに備える。
【0080】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材が円筒形であり、外面および内面を有するチャンバ端部、ならびにチャンバ端部から長手方向に延び、外周面および内周面を有するチャンバ側壁を有し、押圧部材が円筒形であり、押圧端部、および外周面を有する押圧側壁を有する。このような例では、チャンバ側壁の内周面および押圧側壁の外周面が螺合している(またはねじ係合している)。
【0081】
いくつかのこのような例では、チャンバ端部および/またはチャンバ壁のうちの少なくとも一方が実質的に透明である。
【0082】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材が取入ポートおよび吸引ポートを含む。
【0083】
いくつかのこのような例では、デバイスが、代替の流体連通経路を介して圧縮面とフィルタ表面との間から濾過液を除去するように構成されたシュノーケルを備える。
【0084】
いくつかのこのような例では、デバイスが、チャンバ部材と押圧部材との間に動作可能に位置付けられたoリングを備える。
【0085】
補足開示III
いくつかの非限定例では、骨片を収集および処理する方法が、
デバイスを提供するステップであり、デバイスが、
容積を少なくとも部分的に画成するチャンバ部材と、
容積内に少なくとも部分的に配置された押圧部材と、
チャンバ部材および/または押圧部材によって画成された圧縮面と、
チャンバ部材および/または押圧部材によって画成され、フィルタを支持するように構成されたフィルタ支持面と、
チャンバ部材上および/または押圧部材上にあり、骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
チャンバ部材上および/または押圧部材上にあり、吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、を備え、
チャンバ部材および押圧部材が互いに回転結合されており、
組成物が取入ポートを通して獲得され、圧縮面とフィルタ支持面との間の容積内に収集され、チャンバ部材および/または押圧部材への第1の方向における回転力の印加が圧縮面およびフィルタ支持面を連帯運動させ、組成物を圧縮面とフィルタ支持面との間で圧縮し、組成物を凝縮し、濾過液を組成物からさらに除去する、デバイスを提供するステップと、
取入ポートを通して骨片を含む組成物を獲得するステップと、
組成物を圧縮面とフィルタ支持面との間に収集するステップと、
回転力をチャンバ部材および/または押圧部材に第1の方向に印加し、組成物を圧縮面とフィルタ支持面との間で押圧し、組成物を凝縮し、濾過液を組成物からさらに除去するステップと、
凝縮された組成物を除去するステップと、
を含む。
【0086】
いくつかのこのような例では、回転力をチャンバ部材および/または押圧部材に、第1の方向と反対の、第2の方向に印加し、圧縮面およびフィルタ支持面を互いに遠ざけるステップ。
【0087】
いくつかのこのような例では、本方法が、回転力をチャンバ部材および/または押圧部材に、第1の方向と反対の、第2の方向に印加し、チャンバ部材および押圧部材を切り離し、凝縮された組成物へのアクセスを提供するステップをさらに含む。
【0088】
いくつかのこのような例では、本方法が、蓋を開放し、凝縮された組成物へのアクセスを提供するステップをさらに含む。
【0089】
いくつかのこのような例では、取入ポートを通して骨片を含む組成物を獲得するステップ、および組成物を圧縮面とフィルタ支持面との間に収集するステップが、第1の向きで遂行される。
【0090】
いくつかのこのような例では、本方法が、デバイスを第1の向きから第2の向きへ反転させるステップをさらに含む。
【0091】
いくつかのこのような例では、本方法が、デバイスを第2の向きで支持面と接触させ、凝縮された組成物を、圧縮面上に集積するよう、フィルタから分離するステップをさらに含む。
【0092】
いくつかのこのような例では、本方法が、回転力を押圧部材に、第1の方向と反対の、第2の方向に印加し、チャンバ部材および押圧部材を切り離し、凝縮された組成物を圧縮面から除去するステップをさらに含む。
【0093】
いくつかのこのような例では、フィルタ支持面が、取り外し可能フィルタカートリッジとしてさらに画成され、本方法が、取り外し可能フィルタカートリッジを容積に挿入する、および/または容積から取り外すステップをさらに含む。
補足開示IV
【0094】
いくつかの非限定例では、骨片を収集および処理するためのデバイスが、
容積を画成するよう動作可能に結合されたチャンバ部材および押圧部材と、
圧縮面を画成する柔軟部材を含み容積内に移動可能に配置されている圧縮構成要素と、
骨片を含む組成物を受け入れるように構成された取入ポートと、
吸引源に結合されるように構成された吸引ポートと、
フィルタ構成要素と、を備え、
組成物が取入ポートを通して獲得され、容積内に収集され、チャンバ部材および/または押圧部材への力の印加が容積を減少させ、組成物を圧縮面に押し付け、組成物を凝縮し、フィルタ構成要素を通して濾過液を組成物からさらに除去する。
【0095】
いくつかのこのような例では、柔軟材料がエラストマーを含む。
【0096】
いくつかのこのような例では、柔軟材料がシリコーンを含む。
【0097】
いくつかのこのような例では、柔軟材料が、ASTM D2240、ゴム特性-デュロメータ硬さの標準試験法に従って試験されたときに、約30~約60のショアA硬さを有する。
【0098】
いくつかのこのような例では、圧縮面およびフィルタ支持面が実質的に平行である。
【0099】
いくつかのこのような例では、チャンバ部材および押圧部材が互いに回転結合されている。
【0100】
いくつかのこのような例では、フィルタ支持面が取り外し可能フィルタカートリッジとしてさらに画成される。
【0101】
用語「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含む(including)」は、用語「備える(comprise)」、「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」と同じ意味を有することが理解されるであろう。さらに、「第1」、「第2」、「第3」、および同様のものなどの用語は、本明細書において、明瞭性および一貫性を持たせる非限定的な例示の目的のために、特定の構造特徴および構成要素を区別するために使用されることが理解されるであろう。
【0102】
いくつかの実施例が上述の説明において説明された。しかし、本明細書において説明された実施例は、網羅的であること、または本開示をいかなる特定の形態に限定することも意図されていない。使用された専門用語は、限定ではなく説明の文言の性質のものであることが意図されている。多くの変更および変形が上述の教示を考慮して可能であり、本開示は、具体的に説明されたもの以外の仕方で実施され得る。
図1
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