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特許7556954全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法
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  • 特許-全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法 図1
  • 特許-全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法 図2
  • 特許-全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法 図3
  • 特許-全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法 図4
  • 特許-全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造法
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/393 20170101AFI20240918BHJP
   B29C 64/153 20170101ALI20240918BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20240918BHJP
   B33Y 50/02 20150101ALI20240918BHJP
【FI】
B29C64/393
B29C64/153
B33Y10/00
B33Y50/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022524976
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 FR2020051953
(87)【国際公開番号】W WO2021084207
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2023-09-06
(31)【優先権主張番号】1912250
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】517160927
【氏名又は名称】アッドアップ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】ペゼト ディディエ
(72)【発明者】
【氏名】デヴロー セバスチャン
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-135548(JP,A)
【文献】特開2004-284346(JP,A)
【文献】特表2020-515338(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0099996(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110253018(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0023272(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/393
B29C 64/153
B33Y 10/00
B33Y 50/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体的又は部分的に少なくとも1つの3次元格子で構成された部品の製造法であって、前記3次元格子は、異なる製造ベクトルを含む少なくとも1つの経路に沿って異なる付加製造粉末層を連続的に堆積させて前記粉末層を選択的に圧密化することによる付加製造によって生成され、前記3次元格子は、互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも2つの層を含み、1つの層の前記ストランドは、他の1つの層の前記ストランドが延びる長手方向とは異なる長手方向に延び、前記製造法は、前記ストランドが延びる長手方向に延びる複数の製造ベクトルのみを介して各ストランドが圧密化されることを特徴とする、製造法。
【請求項2】
各ストランドは、1つの同じ粉末層内を延びる複数の製造ベクトル、及び複数の重なり合った粉末層内を延びる複数の製造ベクトルを介して圧密化される、
請求項1に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項3】
粉末層におけるストランドの前記製造ベクトルは、先行する粉末層及び/又は後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルに対して、前記粉末の積層方向及び前記ストランドの長手製造方向と直交する横方向にオフセットされる、
請求項2に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項4】
粉末層におけるストランドの前記製造ベクトルは、前記粉末の前記積層方向と、前記先行する粉末層及び/又は前記後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルに対する横方向とによって定められる横断面において互い違いに配置される、
請求項3に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項5】
第1の層の前記ストランドは、前記粉末の前記積層方向において前記第1の層に先行又は後続する第2の層の前記ストランドと交差する、
請求項1から4の1項に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項6】
各ストランドが円形の平均輪郭を有する断面を有する、
請求項1から5の1項に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項7】
前記3次元格子は、前記粉末の前記積層方向に間隔を空けて前記粉末の前記積層方向に延びる分枝によって接続される2つの連続系列の層を含む、
請求項1から6の1項に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項8】
互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも2つの連続層を含む前記3次元格子では、前記第1の層の前記ストランドは、前記第2の層の前記ストランドが延びる長手方向に対して10~170°傾斜した長手方向に延びる、
請求項1から7の1項に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項9】
互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも2つの連続層を含む前記3次元格子では、前記第1の層の前記ストランドは、前記第2の層の前記ストランドが延びる長手方向と直交する長手方向に延びる、
請求項8に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【請求項10】
前記3次元格子は、互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも3つの連続層を含み、各層の前記ストランドは、他の層の前記ストランドが延びる長手方向とは異なる長手方向に延びる、
請求項1から9の1項に記載の全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の製造法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の付加製造に関する。
【0002】
具体的には、本発明は、全体的又は部分的に3次元格子で構成された構成部品の粉末床堆積(powder bed deposition)による付加製造に関し、このような部品の3次元格子の製造時間の短縮を目的とする。
【背景技術】
【0003】
仏国特許出願公開第3,059,577号は、内部に組み込まれた冷却システム及びベース面を含む成形要素の製造方法に関する。この方法は、レーザー融合によってベース面に粉末を付着させることによって、少なくとも1つの層を形成する粉末をランダムセル構造で堆積させるステップを含み、前記少なくとも1つの層は、冷却システムの一部を形成するランダムに配置された通路を有する。
【0004】
換言すれば、仏国特許出願公開第3,059,577号は、ランダム配列を有する少なくとも1つの3次元格子で全体的又は部分的に構成された部品の付加製造法に関する。
【0005】
仏国特許出願公開第3,059,577号によれば、ランダム配列を有する3次元格子は、以前にこのような成形要素を備えていた冷却チャネルと比べて成形要素の冷却を促進する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】仏国特許出願公開第3,059,577号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、仏国特許出願公開第3,059,577号に記載されているランダム配列を有する3次元格子では最適な製造コストが得られない。
【0008】
具体的には、前記仏国特許出願公開第3,059,577号の図3から推測できるように、成形要素の製造に使用される異なる粉末層に対応する異なる水平面では、3次元格子の水平部分、すなわち例えばレーザービーム融合によって粉末が圧密化されるゾーンが、互いに間隔を置いて隔離された複数のランダム形状で構成される。
【0009】
この結果、各粉末層では、3次元格子を形成するために、圧密化すべきランダムな外形から別の外形にレーザービームが何回もジャンプしながら大量の小さな製造ベクトルに沿って移動する必要がある。
【0010】
規模で言うと高さ50mmが約1250層も連なる成形要素の付加製造に必要な多くの粉末層と、大量の小さな製造ベクトル及び多くのジャンプとが相まって、成形要素の製造にかかわる時間、従ってコストが大幅に増加する。
【0011】
なお、例えば八面体タイプなどの非ランダム配列を有する3次元格子の付加製造中にも同じ欠点が見られる。
【0012】
本発明の目的は、粉末床堆積を伴う付加製造法を使用して、3次元格子を含む部品の製造時間を短縮し、従って製造コストを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的のために、本発明の主題は、全体的又は部分的に少なくとも1つの3次元格子で構成された部品の製造法であって、3次元格子が、異なる製造ベクトルを含む経路に沿って異なる付加製造粉末層を連続的に堆積させて前記粉末層を選択的に圧密化することによる付加製造によって生成され、3次元格子が、互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも2つの層を含み、一方の層のストランドが、もう一方の層のストランドが延びる長手方向とは異なる長手方向に延びる、製造法である。
【0014】
本発明によれば、各ストランドは、前記ストランドが延びる長手方向に延びる複数の製造ベクトルのみを介して圧密化される。
【0015】
本発明による方法は、水平かつ平行なストランドの積層の形態の3次元格子と、これらのストランドの長さのみに沿って延びる製造ベクトルを使用した前記ストランドの付加製造との組み合わせにより、製造ベクトルの長さを最大化し、製造ベクトル間のジャンプ回数を低減し、これによって部品の製造時間及び製造コストを削減することができる。
【0016】
必ずというわけではないが、本発明による方法は以下のことも有利に特徴とする。
- 各ストランドが、1つの同じ粉末層内を延びる複数の製造ベクトル、及び複数の重なり合った粉末層内を延びる複数の製造ベクトルを介して圧密化される。
- 粉末層におけるストランドの製造ベクトルが、先行する粉末層及び/又は後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルに対して、粉末の積層方向及びストランドの長手製造方向と直交する横方向にオフセットされる。
- 粉末層におけるストランドの製造ベクトルが、粉末の積層方向と、先行する粉末層及び/又は後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルに対する横方向とによって定められる横断面において互い違いに配置される。
- 第1の層のストランドが、粉末の積層方向において第1の層に先行又は後続する第2の層のストランドと交差する。
- 各ストランドが円形の平均輪郭を有する断面を有する。
- 3次元格子が、粉末の積層方向に間隔を空けて粉末の積層方向に延びる分枝によって接続される2つの連続系列の層を含む。
- 互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも2つの連続層を含む3次元格子では、第1の層のストランドが、第2の層のストランドが延びる長手方向に対して10~170°傾斜した長手方向に延びる。
- 互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも2つの連続層を含む3次元格子では、第1の層のストランドが、第2の層のストランドが延びる長手方向と直交する長手方向に延びる。
- 3次元格子が、互いに間隔を置いた平行なストランドの少なくとも3つの連続層を含み、各層のストランドが、他の層のストランドが延びる長手方向とは異なる長手方向に延びる。
【0017】
以下の説明から、本発明のさらなる特徴及び利点が明らかになるであろう。非限定的な例として示すこの説明では以下の添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による方法を使用して製造できる3次元格子のストランドの第1の配列の概略図である。
図2】本発明による方法を使用して製造される3次元格子のストランドの製造ベクトルの概略図である。
図3】本発明による方法を使用して製造できる3次元格子の第1の変形例を示す図である。
図4】本発明による方法を使用して製造できる3次元格子の第2の変形例を示す図である。
図5】本発明による方法を使用して製造できる3次元格子のストランドの第2の配列を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、全体的又は部分的に3次元格子で構成された部品の付加製造に関する。3次元格子は、例えば部品を軽量化し、又は圧力損失を目標とするフィルタリング構造を部品に追加するために使用される。
【0020】
具体的には、本発明は、粉末床堆積法によってこのような部品を製造する付加製造法に関する。
【0021】
粉末床堆積法による付加製造は、互いに重なり合った異なる付加製造粉末層を選択的に圧密化することによって1又は2以上の部品を製造する付加製造法である。第1の粉末層をプレートなどの支持体上に堆積させた後に、製造すべき(単複の)部品の第1の水平断面に沿って少なくとも1つの圧密源(consolidation source)を使用して、例えば完全な又は部分的な融合によって選択的に圧密化する。次に、圧密化されたばかりの第1の粉末層上に第2の粉末層を堆積させてこの第2の粉末層をさらに選択的に圧密化し、製造すべき(単複の)部品の最後の水平断面の製造に役立つ最後の粉末層に達するまでこれを繰り返す。
【0022】
圧密源は、レーザービーム、電子ビーム、これらの複数のビームの組み合わせ、又はバインダ注入ヘッドとすることができる。
【0023】
本発明による付加製造法の文脈では、異なる付加製造粉末層の連続堆積と、異なる製造ベクトルを含む少なくとも1つの経路に沿った前記粉末層の選択的圧密化とによる付加製造によって3次元格子が生成される。
【0024】
レーザービーム又は電子ビームを使用した融合によって選択的圧密化が行われる場合、粉末層の圧密化経路は、レーザービーム又は電子ビームのスポットが粉末層上でたどる経路である。
【0025】
製造ベクトルは、粉末層の圧密化経路の直線セグメントである。
【0026】
具体的には、図1に示すように、本発明による3次元格子10は、少なくとも2つの層S1、S2、又は互いに間隔を置いた平行なストランド12を含む。一方の層S1のストランド12は、もう一方の層S2のストランドが延びる長手方向DL2とは異なる長手方向DL1に延びる。
【0027】
例えば、互いに間隔を置いた平行なストランド12の少なくとも2つの連続する層S1、S2を含む3次元格子では、第1の層S1のストランドが、第2の層S2のストランドが延びる長手方向DL2に対して10~170°傾斜した長手方向DL1に延びる。
【0028】
例えば、互いに間隔を置いた平行なストランド12の少なくとも2つの連続する層S1、S2を含む3次元格子では、第1の層S1のストランドが、第2の層S2のストランドが延びる長手方向DL2に直交する長手方向DL1に延びる。
【0029】
図2に概略的に示すように、本発明による製造方法は、各ストランド12が、前記ストランドが延びる長手方向DL1、DL2に延びる複数の製造ベクトルVのみを介して圧密化されることを特徴とする。
【0030】
図2では、レーザービーム、電子ビーム、これらの複数のビームの組み合わせ、又はバインダ注入ヘッドによって圧密化された粉末16の線によって製造ベクトルVを示す。概略的に言えば、これらの線16は、粉末の積層方向DMCの高さH16と、粉末の積層方向DMCに直交してストランドの長手製造方向DL1、DL2に直交する横方向DTの幅W16とを有する平行六面体の形態をとる。
【0031】
粉末の積層方向DMC、及び粉末の積層方向DMCに直交してストランドの長手製造方向DL1、DL2に直交する横方向DTは、横断面PTを定める。
【0032】
図2に示すストランド12の横断面PTにおける端部によって示すように、ストランド12は、粉末の積層方向DMCに重なり合った複数の粉末層C1、C2、C3、C4、C5から製造される。
【0033】
具体的には、各ストランド12は、1つの同じ粉末層C1内を延びる複数の製造ベクトルV11、V12、V13、V14、V15と、複数の重なり合った粉末層C1、C2、C3、C4、C5内を延びる複数の製造ベクトルV11、V21、V31、V41、V51とを介して圧密化される。例えば、各ストランド12は、円形の平均輪郭CMを有する断面を有する。
【0034】
ストランド12の機械的完全性を高めるために、粉末層C1におけるストランドの製造ベクトルV11、V12、V13、V14、V15は、先行する粉末層C2及び/又は後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルV21、V22、V23、V24、V25、V26、V27、V28に対して横方向DTにオフセットされることが好ましい。
【0035】
図2に示すように、粉末層C1におけるストランドの製造ベクトルV11、V12、V13、V14、V15は、先行する粉末層C2及び/又は後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルV21、V22、V23、V24、V25、V26、V27、V28に対し、製造ベクトルVの半値幅、すなわち製造ベクトルに対応する粉末線の幅W16の半分に沿って横方向DTにオフセットすることができる。
【0036】
従って、横断面PTでは、粉末層におけるストランドの製造ベクトルV11、V12、V13、V14、V15を、この粉末層がこのストランドの製造に役立つ最後の粉末層でない限り、先行する粉末層及び/又は後続する粉末層における同じストランドの製造ベクトルV21、V22、V23、V24、V25、V26、V27、V28に対して互い違いに配置することができる。
【0037】
3次元格子の製造時間を短縮するために、1つの同じ粉末層におけるストランドの隣接する製造ベクトルV11、V12は、前記ストランドの長手製造方向において反対方向O1、O2に進む。換言すれば、ストランド12は、その製造のために使用される各粉末層において輪郭を生成することなく往復方式を使用して製造される。
【0038】
本発明による方法は、このような製造ルールに従って、他の先行技術の製造方法に比べて25%短縮された時間での3次元格子の製造を可能にする。
【0039】
3次元格子を強化するために、図3に概略的に示すように、第1の層S2のストランド12は、粉末の積層方向DMCにおいてこの第1の層に先行又は後続する第2の層S1、S3のストランドと交差することができる。
【0040】
3次元格子の用途によっては、2つの連続する層のストランドを離間させることが有用な場合もある。この目的のために、図4に示すように、3次元格子10は、粉末の積層方向DMCに、従って3次元格子10の高さ方向に間隔を空けて粉末の積層方向DMCに延びる分枝B1、B2によって接続された2系列の連続層S1、S2、S3及びS4、S5を含むことができる。具体的には、分枝B1、B2は、2系列の間隔を空けた層のストランドの長手製造方向DL1、DL2に対して垂直な又は傾斜した方向DB1、DB2に延びる。
【0041】
直交するストランドの層を含む3次元格子に代えて又はこれと組み合わせて、3次元格子10は、互いに間隔を置いた少なくとも3つの連続する平行なストランドの層S1、S2、S3を含み、各層のストランドが、他の層のストランドが延びる長手方向DL1、DL2、DL3とは異なる長手方向DL1、DL2、DL3に延びることもできる。図5に示す例では、3つのストランドの層S1、S2、S3が重なり合い、1つの層のストランドの長手製造方向が他の2つの層のストランドの長手製造方向に対して120°傾斜している。
図1
図2
図3
図4
図5