(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】操作補助具
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240918BHJP
A47C 27/00 20060101ALI20240918BHJP
A47C 16/00 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
A47C27/00 K
A47C16/00 Z
(21)【出願番号】P 2023139317
(22)【出願日】2023-08-29
(62)【分割の表示】P 2022017635の分割
【原出願日】2015-03-26
【審査請求日】2023-08-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成27年1月20日流通向け配布物(カピバラさんPCクッション)にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】小松 友佳
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-123635(JP,A)
【文献】登録実用新案第3077123(JP,U)
【文献】特開2009-189764(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
A47C 27/00
A47C 16/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作補助具であって、
(1)卓上に置いた状態で使用者の上肢の一部を載せることが可能な補助具本体と、
(2)使用者の上肢の一部によって抱え込むことが可能な抱え込み物品と、を備え、
前記抱え込み物品は、手部を含んでいるキャラクターを構成し、当該手部において前記補助具本体と接続されている、
操作補助具。
【請求項2】
前記補助具本体、及び前記抱え込み物品は、変形可能に構成されている、
請求項1に記載の操作補助具。
【請求項3】
前記抱え込み物品は、内部に弾性材を充填したものである、
請求項1または2に記載の操作補助具。
【請求項4】
前記補助具本体は、弾性材とは異なる材料を充填したものである、
請求項1~3の何れか1項に記載の操作補助具。
【請求項5】
前記補助具本体、及び前記抱え込み物品は、各々異なる弾性の弾性材を充填したものである、
請求項1~3の何れか1項に記載の操作補助具。
【請求項6】
前記補助具本体は、扁平形状を成し、前記抱え込み物品は、非扁平形状を成している、
請求項1~5の何れか1項に記載の操作補助具。
【請求項7】
前記補助具本体は、キャラクターを構成していない、
請求項1~6の何れか1項に記載の操作補助具。
【請求項8】
前記操作補助具は、前記卓上に置かれたコンピュータ等の電子機器を操作するときに使用される、
請求項1~7の何れか1項に記載の操作補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓上に置いて上肢の一部を載せて使用される操作補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
前記操作補助具に関しては、例えば後記特許文献1及び2に開示されているように、種々形態のものが提案されている。しかしながら、これら操作補助具は、上肢(手、手首、前腕、肘、上腕及び肩)の一部、具体的には手、手首又は前腕を載せて使用するものであるため、上肢の疲労軽減に効果はあるものの、首、背及び腰の疲労軽減にさほど効果は得難い。
【0003】
首、背及び腰の疲労は、操作時における上体の姿勢に関係する。即ち、上体の姿勢が適正であるときに比べ、該姿勢が前のめりであるときに首、背及び腰にかかる負担は大きく、該負担によって首、背及び腰に疲労が生じ、該疲労の蓄積によって日常生活に支障をきたすような病状、例えば頸椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアに至る可能性もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-047795号公報
【文献】特開2005-293187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、卓上に置いて使用するときに、上肢の疲労軽減に加え、首、背及び腰等の疲労軽減に貢献できる操作補助具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、卓上に置いて上肢の一部を載せて使用される操作補助具であって、(1)前記卓上に置くことが可能で、且つ、置いた状態で前記上肢の一部を載せることが可能な補助具本体と、(2)前記上肢によって抱え込むことが可能で、且つ、前記補助具本体に着脱可能に接続することが可能な抱え込み物品と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、卓上に置いて使用するときに、上肢の疲労軽減に加え、首、背及び腰等の疲労軽減に貢献できる操作補助具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は本発明に係る操作補助具の使用状態を示す図である。
【
図3】
図3(A)は
図1及び
図2に示した補助具本体の正面図、
図3(B)は
図3(A)に示した補助具本体の側面図、
図3(C)は
図3(A)に示した補助具本体の上面図、
図3(D)は
図3(A)に示した補助具本体の背面図である。
【
図4】
図4(A)は
図1及び
図2に示した抱え込み物品の正面図、
図4(B)は
図4(A)に示した抱え込み物品の側面図、
図4(C)は
図4(A)に示した抱え込み物品の上面図、
図4(D)は
図4(A)に示した抱え込み物品の背面図である。
【
図5】
図5(A)及び
図5(B)は、接続方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
先ず、
図1及び
図2を引用して、本発明に係る操作補助具10の使用状態について説明する。因みに、
図1及び
図2中の20はノートブック型のコンピュータを示し、30は操作者を示し、40は机やテーブル等の卓を示す。操作者30は、椅子(図示省略)に座って、卓40上に置かれたコンピュータ20のキーボード21をディスプレイ22を見ながら指先で操作している。
【0010】
図1及び
図2に示したように、操作補助具10は、着脱可能に接続された補助具本体11と抱え込み物品12とを備えている。補助具本体11は、卓40上のコンピュータ20の手前に置かれ、その上に操作者30の上肢(手33、手首、前腕32、肘、上腕31及び肩)の一部、具体的には前腕32が置かれている。また、抱え込み物品12は、操作者30の上腕31、肘及び前腕32によって抱え込まれており、正面が補助具本体11又は卓40に接し、背面が操作者30の胸34及び腹35に接し、下端が操作者30の大腿36に接している。
【0011】
次に、
図3を引用して、補助具本体11について説明する。因みに、
図3中のL11は補助具本体11の最大長さを示し、W11は補助具本体11の最大幅を示し、T11は補助具本体11の最大厚さを示す。
【0012】
補助具本体11は、
図3(C)に示したように上面形状が略矩形状で、寸法例を挙げれば最大長さL11は38cm前後、最大幅W11は12cm前後、最大厚さT11は6.5cm前後である。この補助具本体11は、布地等で作製された外装の内側に好ましくは弾性材を充填したものであり、全体が弾性を有している。この場合の弾性材には、例えば低反発弾性フォーム、高反発弾性フォーム、合成綿、天然綿、ダウン、フェザー、これらの組み合わせ等が適宜使用できる。補助具本体11は変形が可能であれば必ずしも弾性に富むものでなくても良いため、この場合には前記弾性材の代わりに、或いは、前記弾性材と併せて、例えば合成樹脂ビーズ、合成樹脂パイプ、そば殻、これらの組み合わせ等を適宜使用しても良い。
【0013】
また、補助具本体11は、
図3(B)~
図3(D)に示したように、背面側の長さ方向中央寄り位置に2個の接続部材11aを間隔をおいて有している。この接続部材11aとしては、補助具本体11に糸によって縫い付けたボタン(
図5を参照)の他、スナップボタンの凸部材と凹部材の一方や、面ファスナーのフック側部材とループ側部材の一方等、接続及びその解除が簡単、且つ、安全に行える手段が適宜使用できる。
【0014】
次に、
図4を引用して、抱え込み物品12について説明する。因みに、
図4中のH12は抱え込み物品12の最大高さを示し、W12は抱え込み物品12の最大幅を示し、T12は抱え込み物品12の最大厚さを示す。
【0015】
抱え込み物品12は、
図4(A)~
図4(D)に示したように全体が丸みを帯びたものであり、寸法例を挙げれば最大高さH12は43cm前後、最大幅W12は26cm前後、最大厚さT12は30cm前後である。この抱え込み物品12は、布地等で作製された外装の内側に好ましくは弾性材を充填したものであり、全体が弾性を有している。この場合の弾性材には、例えば低反発弾性フォーム、高反発弾性フォーム、合成綿、天然綿、ダウン、フェザー、これらの組み合わせ等が適宜使用できる。また、抱え込み物品12は変形が可能であれば必ずしも弾性に富むものでなくても良いため、この場合には前記弾性材の代わりに、或いは、前記弾性材と併せて、例えば合成樹脂ビーズ、合成樹脂パイプ、そば殻、これらの組み合わせ等を適宜使用しても良い。
【0016】
また、抱え込み物品12は、
図4(A)~
図4(C)に示したように、正面の高さ方向中央又はその付近に凹部12aを有しており、該凹部12aの最深部又はその付近に変形可能な2個の接続補助部12bを前記2個の接続部材11aと略向き合うように有しており、各接続補助部12bに接続部材12cを有している。この接続部材12cとしては、接続補助部12bに糸によって縫い付けた環状ひも(
図5を参照)の他、スナップボタンの凸部材と凹部材の他方や、面ファスナーのフック側部材とループ側部材の他方等、接続及びその解除が簡単、且つ、安全に行える手段が適宜使用できる。
【0017】
さらに、抱え込み物品12は、操作者30に安堵感及び安心感を与える役割も果たすものであるため、キャラクター又は動物を模したぬいぐるみであることが好ましい。この場合には、前記接続補助部12bを手指を模したものとすると共に、抱え込み物品12に目、耳、口、足等を適宜付加したものとする。このようなぬいぐるみであれば、操作者30により高い安堵感及び安心感を与えることができ、加えて心地良い感覚をも与えることができる。
【0018】
次に、
図5を引用して、補助具本体11と抱え込み物品12との接続手順、並びに、接続解除手順について説明する。
【0019】
補助具本体11と抱え込み物品12とを接続するときには、
図5(A)に示したように抱え込み物品12の接続部材(環状ひも)12cを広げ、これを補助具本体11の接続部材(ボタン)11aに被せた後、
図5(B)に示したように抱え込み物品12の接続部材(環状ひも)12cが補助具本体11の接続部材(ボタン)11aにしっかりと係合するように接続補助部12bを移動させる。また、接続部材11a及び12cとして前記以外の接続手段を用いた場合、例えばスナップボタンを用いた場合には凸部材と凹部材を相互に係合して接続を行えば良く、接続部材11a及び12cとして面ファスナーを用いた場合にはフック側部材とループ側部材を相互に係合して接続を行えば良い。
【0020】
先に述べたように、補助具本体11には、背面側の長さ方向中央寄り位置に2個の接続部材11aが間隔をおいて設けられており(
図3(B)~
図3(D)を参照)、抱え込み物品12には、正面の高さ方向中央又はその付近に凹部12aが設けられ、該凹部12aの最深部又はその付近に変形可能な2個の接続補助部12bが前記2個の接続部材11aと略向き合うように設けられ、各接続補助部12bに接続部材12cが設けられている(
図4(A)~
図4(C)を参照)。そのため、補助具本体11の各接続部材11aと抱え込み物品12の各接続部材12cの接続は、該補助具本体11の長さ方向中央寄り位置において為されることになる。
【0021】
一方、補助具本体11と抱え込み物品12との接続を解除するときには、
図5(B)において抱え込み物品12の接続部材(環状ひも)12cを広げ、これを補助具本体11の接続部材(ボタン)11aから抜き出せば良い。また、接続部材11a及び12cとして前記以外の接続手段を用いた場合、例えばスナップボタンを用いた場合には凸部材と凹部材との係合を解いて接続解除を行えば良く、接続部材11a及び12cとして面ファスナーを用いた場合にはフック側部材とループ側部材との係合を解いて接続解除を行えば良い。接続手順及び接続解除手順が簡単な作業であるため、これらに時間を要することもないし、簡単な作業でありつつも補助具本体11と抱え込み物品12との接続を確実に行うことができる。
【0022】
次に、
図1及び
図2を再度引用して、補助具本体11と抱え込み物品12とが接続された操作補助具10を使用するときの好ましい方法例について説明する。
【0023】
操作者30は、椅子に座った後に抱え込み物品12を大腿36の上に載せると共に、卓40上のコンピュータ20の手前に補助具本体11を置き、椅子を前にずらして抱え込み物品12を胸34及び腹35で前に押すようにしてコンピュータ20との距離を調整する。抱え込み物品12の各接続補助部12bは変形が可能であり、ある程度の長さを有しているため、抱え込み物品12の高さ位置が多少異なっても、卓40上に置いた補助具本体11に位置ズレを生じることはない。
【0024】
続いて、操作者30は上腕31、肘及び前腕32によって抱え込み物品12を抱え込みながら、前腕32を補助具本体11の長さ方向両端部に置く。この後、操作者30は卓40上に置かれたコンピュータ20のキーボード21をディスプレイ22を見ながら指先で操作する。補助具本体11の最大長さL11が抱え込み物品12の最大幅W12よりも長く、該補助具本体11の長さ方向両端部に前腕32を載せることが可能な部位が操作者30から視認できるように顕在するため、補助具本体11に前腕32を載せる動作は難なく行うことができる。
【0025】
図1及び
図2に示した使用状態にあっては、前記の位置調整、並びに、前記の抱え込みに応じて抱え込み物品12は部分的に変形するものの、操作者30の上体の姿勢は該操作者30と卓40との間に介在する抱え込み物品12による矯正作用を受けるため、該上体の姿勢が極端に前のめりにはなることはない。また、
図1及び
図2に示した使用状態にあっては、操作者30の上腕31、肘及び前腕32によって抱え込まれた抱え込み物品12は、正面が補助具本体11又は卓40に接し、背面が操作者30の胸34及び腹35に接し、下端が操作者30の大腿36に接する他、凹部12aの最深部分よりも上の部分が補助具本体11に接した状態となるため、該抱え込み物品12が操作時に位置ズレを生じたり揺れ動きを生じたりすることはない。
【0026】
本実施形態においては、卓上に置かれたコンピュータ等の電子機器を操作するときに使用される操作補助具として説明したが、コンピュータ等の電子機器を操作するときの使用に限られず、読書をするときや描画をするとき等、何らかの作業をするときの使用にも適用可能である。
【0027】
次に、前述の本実施形態における操作補助具10によって得られる効果について説明する。因みに、後記E1~E8は効果を示す記号である。
【0028】
(E1)操作補助具10は、操作者30の前腕32を載せることが可能な補助具本体11を有すると共に、操作者30の上腕31、肘及び前腕32によって抱え込むことが可能な抱え込み物品12を有しており、該抱え込み物品12によって上体の姿勢が前のめりになることを抑制できるため、上肢の疲労軽減に加え、首、背及び腰の疲労軽減に貢献することができる。しかも、操作者30の上腕31、肘及び前腕32によって抱え込まれた抱え込み物品12は、該操作者30に安堵感及び安心感を与える役割も果たすため、操作時の精神的な疲労軽減にも貢献することができる。さらに、抱え込み物品12を抱え込むことにより左右の前腕32間や上腕31間の距離を一定に保ちつつコンピュータ等の電子機器の操作を行うことができる。
【0029】
(E2)補助具本体11と抱え込み物品12とが相互を着脱可能に接続するための接続部材11a及び12cをそれぞれ有しているため、該接続部材11a及び12cを利用して補助具本体11と抱え込み物品12の接続及び接続解除を簡単に行うことができる。
【0030】
(E3)補助具本体11と抱え込み物品12が弾性を有する場合には、補助具本体11による上肢の疲労軽減を効果的に行えると共に、上肢による抱え込み物品12の抱え込みを違和感なく自然に行えることから操作者30に与える前記の安堵感及び安心感をより高めることができる。
【0031】
(E4)補助具本体11の各接続部材11aと抱え込み物品12の各接続部材12cの接続を該補助具本体11の長さ方向中央寄り位置において行えるため、操作者30が補助具本体11に前腕32を載せるときにこれら接続部材11a及び12cが邪魔になることはない。
【0032】
(E5)補助具本体11の最大長さL11が抱え込み物品12の最大幅W12よりも長く、該補助具本体11の長さ方向両端部に前腕32を載せることが可能な部位が操作者30から視認できるように顕在するため、補助具本体11に前腕32を載せる動作を難なく行うことができる。
【0033】
(E6)操作者30の上腕31、肘及び前腕32によって抱え込まれた抱え込み物品12は、凹部12aの最深部分よりも上の部分が補助具本体11に接した状態となるため、該抱え込み物品12が操作時に位置ズレを生じたり揺れ動きを生じたりすることはない。
【0034】
(E7)抱え込み物品12がキャラクター又は動物を模したぬいぐるみである場合には、より高い安堵感及び安心感を操作者30に与えることができ、加えて心地良い感覚をも操作者30に与えることができる。
【0035】
(E8)抱え込み物品12がキャラクター又は動物を模したぬいぐるみである場合には、接続補助部12bを手指を模したものとすることにより、接続補助部12bに対する違和感を排除して外観上の見栄えを良くすることができると共に、操作者30が操作補助具10に対して抱く愛着や愛おしさを深めることができる。
【0036】
次に、
図1~
図5を引用して説明した操作補助具10の変形例について説明する。因みに、後記M1~M5は変形例を示す記号である。
【0037】
(M1)抱え込み物品12に接続補助部12bを設けて、該接続補助部12bに接続部材12c(環状ひも他)を設けたものを示したが、接続補助部12bを排除して、接続部材12cを直接抱え込み物品12に設けるようにしても良い。
【0038】
(M2)補助具本体11の最大長さL11を抱え込み物品12の最大幅W12よりも長くしたものを示したが、補助具本体11の最大長さL11を抱え込み物品12の最大幅W12と同等になるようにしても、該抱え込み物品12は上肢による抱え込みにより変形するため、補助具本体11の長さ方向両端部に上肢の一部(前腕32他)を載せることは十分に可能である。
【0039】
(M3)使用状態において抱え込み物品12の凹部12aの最深部分よりも上の部分が補助具本体11に接するものを示したが、接していなくても、上肢によって抱え込まれた抱え込み物品12に操作上で気になるような位置ズレや揺れ動きを生じることはない。
【0040】
(M4)補助具本体11の体積が抱え込み物品12の体積よりも大きく、単位体積当たりの質量が同じ場合又は近似する場合には補助具本体11の質量が抱え込み物品12の質量よりも小さくなるものを示したが、補助具本体11の質量を抱え込み物品12の質量よりも大きくすれば、操作者30が卓40から離れた場合でも、該卓40から操作補助具10が落下することを防止できる。補助具本体11の質量を抱え込み物品12の質量よりも大きくする手法としては、補助具本体11の構成材料に抱え込み物品12の構成材料と異なるものを用いて、該補助具本体11の質量を抱え込み物品12の質量よりも大きくする手法の他、補助具本体11内の好ましくは下部に金属板、合成ゴム板、粘土や砂から成る層、合成樹脂板、これらの組み合わせ等の重りの代用となるものを設けて、該補助具本体11の質量を抱え込み物品12の質量よりも大きくする手法を挙げることができる。
【0041】
(M5)抱え込み物品12がキャラクター又は動物を模したぬいぐるみである場合には、
図6に示したように補助具本体11の上面にはキーボードを模した模様11bを付すと共に、手指を模した接続補助部12bを該模様11b上に位置するように構成して、該手指があたかもキーボードを操作している様子を認識できるようにすれば、操作者30が操作補助具10に対して抱く愛着や愛おしさといった感情をより一層深めることができる。
【0042】
10…操作補助具、11…補助具本体、11a…接続部材、11b…模様、12…抱え込み物品、12a…凹部、12b…接続補助部、12c…接続部材、20…コンピュータ、30…操作者、31…上腕、32…前腕、33…手、34…胸、35…腹、36…大腿、40…卓。