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特許7557037ゴルフボール予想到達位置情報出力システム、ゴルフボール予想到達位置情報出力方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】ゴルフボール予想到達位置情報出力システム、ゴルフボール予想到達位置情報出力方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20240918BHJP
【FI】
A63B71/06 R
A63B71/06 U
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023198590
(22)【出願日】2023-11-22
【審査請求日】2023-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桑原 理宏
(72)【発明者】
【氏名】井本 宗一郎
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-528243(JP,A)
【文献】国際公開第2022/172020(WO,A1)
【文献】特表2023-509782(JP,A)
【文献】特開2014-023701(JP,A)
【文献】特開2015-150061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B71/06
A63B69/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する相対到達位置データ記憶手段と、
前記プレイヤによる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得する最新ショット位置データ取得手段と、
当該最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得する最新目標方向データ取得手段と、
前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する予想到達位置決定手段と、
前記予想到達位置を示す情報を出力する予想到達位置情報出力手段と、
を含むゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項2】
前記ゴルフショットに係る前記相対到達位置データには、当該ゴルフショットに対する当該プレイヤの自己評価を示す自己評価データが関連付けられており、
前記最新のゴルフショットに対する前記プレイヤの自己評価を示す前記自己評価データである最新自己評価データを取得する最新自己評価データ取得手段と、
前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちから、前記最新自己評価データが示す自己評価に関連付けられている少なくとも1つの前記相対到達位置データを抽出する相対到達位置データ抽出手段と、をさらに含み、
前記予想到達位置決定手段は、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、抽出される前記少なくとも1つの前記相対到達位置データと、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する、
請求項1に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項3】
前記ゴルフショットに係る前記相対到達位置データには、当該ゴルフショットでの使用クラブの番手を示す番手データが関連付けられており、
前記最新のゴルフショットでの使用クラブの番手を示す前記番手データである最新番手データを取得する最新番手データ取得手段、をさらに含み、
前記相対到達位置データ抽出手段は、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちから、前記最新番手データが示す番手、及び、前記最新自己評価データが示す自己評価に関連付けられている少なくとも1つの前記相対到達位置データを抽出する、
請求項2に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項4】
前記自己評価データは、前記プレイヤが行ったゴルフショットにおける、打感、ゴルフボールの飛び出し方向、ゴルフボールの曲がり方向、又は、ゴルフボールが曲がった程度のうちの少なくとも1つについての、当該プレイヤの自己評価を示すデータである、
請求項2又は3に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項5】
前記ゴルフショットに係る前記相対到達位置データには、当該ゴルフショットでの使用クラブの番手を示す番手データが関連付けられており、
前記最新のゴルフショットでの使用クラブの番手を示す前記番手データである最新番手データを取得する最新番手データ取得手段と、
前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちから、前記最新番手データが示す番手に関連付けられている少なくとも1つの前記相対到達位置データを抽出する相対到達位置データ抽出手段と、をさらに含み、
前記予想到達位置決定手段は、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、抽出される前記少なくとも1つの前記相対到達位置データと、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する、
請求項1に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項6】
前記最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの到達位置を示す最新到達位置データを取得する最新到達位置データ取得手段と、
前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記最新到達位置データと、に基づいて、前記最新ショット位置及び前記最新目標方向を基準とした当該最新のゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す新たな前記相対到達位置データを生成して、当該新たな前記相対到達位置データを前記相対到達位置データ記憶手段に記憶させる相対到達位置データ生成手段と、さらに含む、
請求項1に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項7】
前記最新のゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置が所与の条件を満たすか否かを判定する判定手段、をさらに含み、
前記相対到達位置データ生成手段は、前記条件を満たす場合に、前記新たな前記相対到達位置データを前記相対到達位置データ記憶手段に記憶させる、
請求項6に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項8】
前記最新のゴルフショットの際の気象データを取得する気象データ取得手段、をさらに含み、
前記相対到達位置データ生成手段は、前記気象データにさらに基づいて、前記新たな前記相対到達位置データを生成する、
請求項6に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項9】
前記最新のゴルフショットの際の気象データを取得する気象データ取得手段、をさらに含み、
前記予想到達位置決定手段は、前記気象データにさらに基づいて、前記予想到達位置を決定する、
請求項1に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項10】
前記気象データは、降水量、風速、又は、風向のうちの少なくとも1つを示すデータである、
請求項8又は9に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項11】
前記予想到達位置決定手段は、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部に基づいて算出される統計値に基づいて、前記予想到達位置を決定する、
請求項1に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項12】
前記統計値には、飛距離の平均値、飛距離の中央値、飛距離の最大値、飛距離の最小値、目標方向からのずれの平均値、目標方向からのずれの中央値、目標方向からのずれの最大値、又は、目標方向からのずれの最小値、のうちの少なくとも1つが含まれる、
請求項11に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項13】
前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部のそれぞれに示されている相対到達位置のばらつきを算出するばらつき算出手段、をさらに含み、
前記予想到達位置情報出力手段は、前記予想到達位置、及び、前記ばらつきを示す情報を出力する、
請求項1に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項14】
前記ばらつきは、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部のそれぞれに示されている相対到達位置の分散又は標準偏差である、
請求項13に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システム。
【請求項15】
プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する相対到達位置データ記憶手段を含むゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、前記プレイヤによる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得するステップと、
前記ゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、当該最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得するステップと、
前記ゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定するステップと、
前記ゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、前記予想到達位置を示す情報を出力するステップと、
を含むゴルフボール予想到達位置情報出力方法。
【請求項16】
プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する相対到達位置データ記憶手段を含むコンピュータに、
前記プレイヤによる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得するステップと、
当該最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得するステップと、
前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定するステップと、
前記予想到達位置を示す情報を出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボール予想到達位置情報出力システム、ゴルフボール予想到達位置情報出力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、打撃されたボールの初期物理量を測定し、当該初期物理量からボールの変位を計算し、当該変位を使用して現在位置に対応するボールの落下地点を計算する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2022-528243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゴルフプレイにおいてショットされたゴルフボールをプレイヤが探す際に見当違いな場所を探していることがあり、このことがスロープレイの原因となっている。また、所定の捜索時間内にショットされたゴルフボールが見つからないとロストボールのペナルティが発生する。これらの事情があることから、ショットされたゴルフボールをプレイヤができるだけ早く見つけることができるようにすることが望ましい。
【0005】
なお、特許文献1に記載の技術では、ゴルフボールの落下地点の計算は可能であるものの、ゴルフボールの最終的な到達位置がゴルフボールの落下地点から離れていることがある。そのため、特許文献1に記載の技術を用いて計算された落下地点付近を探してもゴルフボールが見つからないことがある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、ショットされたゴルフボールの的確な予想到達位置をプレイヤに伝えることができるゴルフボール予想到達位置情報出力システム、ゴルフボール予想到達位置情報出力方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るゴルフボール予想到達位置情報出力システムは、プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する相対到達位置データ記憶手段と、前記プレイヤによる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得する最新ショット位置データ取得手段と、当該最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得する最新目標方向データ取得手段と、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する予想到達位置決定手段と、前記予想到達位置を示す情報を出力する予想到達位置情報出力手段と、を含む。
【0008】
(2)前記ゴルフショットに係る前記相対到達位置データには、当該ゴルフショットに対する当該プレイヤの自己評価を示す自己評価データが関連付けられており、前記最新のゴルフショットに対する前記プレイヤの自己評価を示す前記自己評価データである最新自己評価データを取得する最新自己評価データ取得手段と、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちから、前記最新自己評価データが示す自己評価に関連付けられている少なくとも1つの前記相対到達位置データを抽出する相対到達位置データ抽出手段と、をさらに含み、前記予想到達位置決定手段は、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、抽出される前記少なくとも1つの前記相対到達位置データと、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する、上記(1)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0009】
(3)前記ゴルフショットに係る前記相対到達位置データには、当該ゴルフショットでの使用クラブの番手を示す番手データが関連付けられており、前記最新のゴルフショットでの使用クラブの番手を示す前記番手データである最新番手データを取得する最新番手データ取得手段、をさらに含み、前記相対到達位置データ抽出手段は、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちから、前記最新番手データが示す番手、及び、前記最新自己評価データが示す自己評価に関連付けられている少なくとも1つの前記相対到達位置データを抽出する、上記(2)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0010】
(4)前記自己評価データは、前記プレイヤが行ったゴルフショットにおける、打感、ゴルフボールの飛び出し方向、ゴルフボールの曲がり方向、又は、ゴルフボールが曲がった程度のうちの少なくとも1つについての、当該プレイヤの自己評価を示すデータである、上記(2)又は(3)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0011】
(5)前記ゴルフショットに係る前記相対到達位置データには、当該ゴルフショットでの使用クラブの番手を示す番手データが関連付けられており、前記最新のゴルフショットでの使用クラブの番手を示す前記番手データである最新番手データを取得する最新番手データ取得手段と、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちから、前記最新番手データが示す番手に関連付けられている少なくとも1つの前記相対到達位置データを抽出する相対到達位置データ抽出手段と、をさらに含み、前記予想到達位置決定手段は、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、抽出される前記少なくとも1つの前記相対到達位置データと、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する、上記(1)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0012】
(6)前記最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの到達位置を示す最新到達位置データを取得する最新到達位置データ取得手段と、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記最新到達位置データと、に基づいて、前記最新ショット位置及び前記最新目標方向を基準とした当該最新のゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す新たな前記相対到達位置データを生成して、当該新たな前記相対到達位置データを前記相対到達位置データ記憶手段に記憶させる相対到達位置データ生成手段と、さらに含む、上記(1)から(5)のいずれかに記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0013】
(7)前記最新のゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置が所与の条件を満たすか否かを判定する判定手段、をさらに含み、前記相対到達位置データ生成手段は、前記条件を満たす場合に、前記新たな前記相対到達位置データを前記相対到達位置データ記憶手段に記憶させる、上記(6)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0014】
(8)前記最新のゴルフショットの際の気象データを取得する気象データ取得手段、をさらに含み、前記相対到達位置データ生成手段は、前記気象データにさらに基づいて、前記新たな前記相対到達位置データを生成する、上記(6)又は(7)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0015】
(9)前記最新のゴルフショットの際の気象データを取得する気象データ取得手段、をさらに含み、前記予想到達位置決定手段は、前記気象データにさらに基づいて、前記予想到達位置を決定する、上記(1)から(7)のいずれかに記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0016】
(10)前記気象データは、降水量、風速、又は、風向のうちの少なくとも1つを示すデータである、上記(8)又は(9)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0017】
(11)前記予想到達位置決定手段は、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部に基づいて算出される統計値に基づいて、前記予想到達位置を決定する、上記(1)から(10)のいずれかに記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0018】
(12)前記統計値には、飛距離の平均値、飛距離の中央値、飛距離の最大値、飛距離の最小値、目標方向からのずれの平均値、目標方向からのずれの中央値、目標方向からのずれの最大値、又は、目標方向からのずれの最小値、のうちの少なくとも1つが含まれる、上記(11)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0019】
(13)前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部のそれぞれに示されている相対到達位置のばらつきを算出するばらつき算出手段、をさらに含み、前記予想到達位置情報出力手段は、前記予想到達位置、及び、前記ばらつきを示す情報を出力する、上記(1)から(12)のいずれかに記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0020】
(14)前記ばらつきは、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部のそれぞれに示されている相対到達位置の分散又は標準偏差である、上記(13)に記載のゴルフボール予想到達位置情報出力システムであってもよい。
【0021】
(15)本発明に係るゴルフボール予想到達位置情報出力方法は、プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する相対到達位置データ記憶手段を含むゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、前記プレイヤによる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得するステップと、前記ゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、当該最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得するステップと、前記ゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定するステップと、前記ゴルフボール予想到達位置情報出力システムが、前記予想到達位置を示す情報を出力するステップと、を含む。
【0022】
(16)本発明に係るプログラムは、プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する相対到達位置データ記憶手段を含むコンピュータに、前記プレイヤによる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得するステップと、当該最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得するステップと、前記最新ショット位置データと、前記最新目標方向データと、前記相対到達位置データ記憶手段に記憶されている複数の前記相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定するステップと、前記予想到達位置を示す情報を出力するステップと、を実行させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図2】ホール画面の一例を示す図である。
図3】ホール画面の一例を示す図である。
図4】属性入力画面の一例を示す図である。
図5】ホール画面の一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能の一例を示す機能ブロック図である。
図7】ショット管理データの一例を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るユーザ端末で行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係るユーザ端末10の構成の一例を示す図である。
【0026】
本実施形態に係るユーザ端末10は、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)などのコンピュータである。図1に示すように、本実施形態に係るユーザ端末10は、プロセッサ20、記憶部22、通信部24、タッチパネル26、センサ部28を含む。
【0027】
プロセッサ20は、例えば、ユーザ端末10にインストールされるプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ等のプログラム制御デバイスである。記憶部22は、例えばROMやRAM等の記憶素子や、ソリッドステートドライブ(SSD)などである。記憶部22には、プロセッサ20によって実行されるプログラムなどが記憶される。通信部24は、例えば、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、インターネット等のコンピュータネットワークを介して、サーバ等のコンピュータとの間でデータを授受する。タッチパネル26は、例えば、プロセッサ20から入力される指示に従って情報を表示出力したり、ユーザが行った操作の内容をプロセッサ20に出力したりする。センサ部28は、例えば、GPSモジュール、加速度センサ、モーションセンサ、方位センサなどのセンシングデバイスである。なお、本実施形態では、センサ部28がユーザ端末10に含まれる場合を説明するが、センサ部28は、ユーザ端末10の外部にあってもよい。
【0028】
本実施形態では例えば、ユーザ端末10のユーザであるプレイヤが、ゴルフコースでゴルフショットを行う場面において、ショットされるゴルフボールの近くで所定のショット位置測位操作を行う。すると、図2に示すホール画面30がタッチパネル26に表示される。ホール画面30には、当該プレイヤがゴルフプレイをしているホールの画像であるホール画像32と、ショット位置測位操作が行われたときにおけるユーザ端末10の地理的位置を示す端末位置画像34と、が配置されている。
【0029】
図2に示すホール画面30が表示されている際に、プレイヤが所定の目標方向設定操作を行うと、図3に示すように、目標方向画像36がホール画面30に重畳表示される。目標方向設定操作では、例えば、プレイヤが、当該ゴルフショットにおいて目標とする地理的位置に対応付けられるタッチパネル26上の一点である目標位置38を指定する操作(例えばタップする操作)を行ってもよい。そして、このことによって、端末位置画像34が表示されている位置と指定された目標位置38とを結ぶ直線状の目標方向画像36が表示されてもよい。なお、目標方向設定操作は、目標方向を設定する操作であればよく、目標位置38を指定する操作には限定されない。
【0030】
目標方向画像36が表示されると、図3に示すように、ホール画面30にNextボタン40が配置される。そして、プレイヤが、Nextボタン40を選択する操作(例えばタップする操作)を行うと、図4に示す属性入力画面42がタッチパネル26に表示される。
【0031】
属性入力画面42には、番手指定領域44、打感指定領域46、軌道指定領域48、及び、OKボタン50が含まれている。
【0032】
番手指定領域44には、ゴルフショットでの使用クラブの番手にそれぞれ対応付けられる複数の番手画像52が配置されている。図4の例では、ドライバーに対応付けられる番手画像52a、3番ウッドに対応付けられる番手画像52b、5番ウッドに対応付けられる番手画像52c、3番ユーティリティに対応付けられる番手画像52d、4番ユーティリティに対応付けられる番手画像52e、5番アイアンに対応付けられる番手画像52f、6番アイアンに対応付けられる番手画像52g、7番アイアンに対応付けられる番手画像52h、8番アイアンに対応付けられる番手画像52i、9番アイアンに対応付けられる番手画像52j、ピッチングウェッジに対応付けられる番手画像52k、アプローチウェッジに対応付けられる番手画像52l、サンドウェッジに対応付けられる番手画像52m、及び、パターに対応付けられる番手画像52nが示されている。
【0033】
打感指定領域46には、ゴルフショットでの打感にそれぞれ対応付けられる複数の打感画像54が配置されている。図4の例では、悪い打感に相当する打感画像54a、普通の打感に相当する打感画像54b、及び、よい打感に相当する打感画像54cが示されている。なお、図4の例では3つの打感が示されているが、本実施形態で指定可能な打感はこれら3つに限定されない。また、本実施形態で指定可能な打感の数は3に限定されない。また、指定可能な打感に、トップ、ダフリ、カット、などが含まれていてもよい。また、例えば、ゴルフショットが芯をとらえた程度を示す数値によって打感が指定可能であってもよい。
【0034】
軌道指定領域48には、ショットされたゴルフボールの軌道にそれぞれ対応付けられる複数の軌道画像56が配置されている。図4の例では、ゴルフボールの飛び出し方向、及び、ゴルフボールの曲がり方向が軌道画像56によって表現されている。軌道画像56aは、左に飛び出しさらに左に曲がるゴルフボールの軌道に相当する。軌道画像56bは、左に飛び出しまっすぐ進むゴルフボールの軌道に相当する。軌道画像56cは、まっすぐ飛び出し左に曲がるゴルフボールの軌道に相当する。軌道画像56dは、まっすぐ飛び出し右に曲がるゴルフボールの軌道に相当する。軌道画像56eは、右に飛び出しまっすぐ進むゴルフボールの軌道に相当する。軌道画像56fは、右に飛び出しさらに右に曲がるゴルフボールの軌道に相当する。なお、図4の例では6つの軌道が示されているが、本実施形態で指定可能な軌道はこれら6つに限定されない。また、本実施形態で指定可能な軌道の数は6に限定されない。
【0035】
そして、プレイヤは、ゴルフショットを行った後に、属性入力画面42に対して、当該ゴルフショットでの使用クラブ、及び、当該ゴルフショットに対する当該プレイヤの自己評価(ここでは例えば、打感、及び、軌道の自己評価)を指定する操作を行う。例えば、いずれかの番手画像52、いずれかの打感画像54、及び、いずれかの軌道画像56をタップする操作が、当該操作に相当する。図4には、一例として、プレイヤが、番手画像52a、打感画像54b、及び、軌道画像56eをタップする操作を行った際の属性入力画面42が示されている。例えば、プレイヤが、ドライバーショットを行った場面において、打感が普通であり、ゴルフボールが右に飛び出しまっすぐ進んだと感じた場合に、この操作が行われる。
【0036】
そして、当該プレイヤがOKボタン50を選択する操作(例えば、タップする操作)を行うと、図5に示すホール画面30がタッチパネル26に表示される。図5に示すホール画面30では、図3に示されている端末位置画像34、及び、目標方向画像36に加え、当該ゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を示す予想到達位置画像58が重畳表示されている。
【0037】
予想到達位置画像58は、ショットされたゴルフボールが到達したことが予想される地点、あるいは、地理的領域を示す画像である。プレイヤは予想到達位置画像58が示す地点、あるいは、地理的領域を捜索することで、ゴルフボールを見つけることができる可能性が高い。
【0038】
以上のようにして、本実施形態によれば、ショットされたゴルフボールの的確な予想到達位置をプレイヤに伝えることができる。
【0039】
以下、本実施形態に係るユーザ端末10の機能、及び、本実施形態に係るユーザ端末10で実行される処理についてさらに説明する。
【0040】
図6は、本実施形態に係るユーザ端末10で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るユーザ端末10で、図6に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図6に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0041】
本実施形態に係るユーザ端末10は、ショットされたゴルフボールの的確な予想到達位置をプレイヤに伝えるゴルフボール予想到達位置情報出力システムとしての機能を有する。そして、図6に示すように、本実施形態に係るユーザ端末10には、機能的には例えば、ホール画像記憶部60、ショット管理データ記憶部62、ショット位置データ取得部64、画面生成部66、表示制御部68、目標方向データ取得部70、属性データ取得部72、気象データ取得部74、予想到達位置決定部76、到達位置データ取得部78、ショット管理データ生成部80、が含まれる。
【0042】
ホール画像記憶部60、ショット管理データ記憶部62は、記憶部22を主として実装される。ショット位置データ取得部64、到達位置データ取得部78は、プロセッサ20、及び、センサ部28を主として実装される。気象データ取得部74は、プロセッサ20、及び、通信部24を主として実装される。画面生成部66、予想到達位置決定部76、ショット管理データ生成部80は、プロセッサ20を主として実装される。表示制御部68、目標方向データ取得部70、属性データ取得部72は、プロセッサ20、及び、タッチパネル26を主として実装される。
【0043】
以上の機能は、コンピュータであるユーザ端末10にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをユーザ端末10で実行することにより実装されてもよい。また、このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してユーザ端末10に供給されてもよい。
【0044】
ホール画像記憶部60は、本実施形態では例えば、ホール画像32を複数記憶する。ホール画像記憶部60に記憶されている複数のホール画像32のそれぞれは、様々なゴルフコースにおける、当該ゴルフコースに含まれるホールの画像である。また、ホール画像32は、例えば、各画素に地理的位置(例えば、緯度及び経度)が関連付けられた航空画像、衛星画像、地図画像などの画像である。また、本実施形態に係るホール画像32には、当該ホール画像32に対応するホールの地理的範囲(例えば、緯度の範囲、及び、経度の範囲)が関連付けられている。
【0045】
ショット管理データ記憶部62は、本実施形態では例えば、図7に例示されている、プレイヤが行ったゴルフショットにそれぞれ対応付けられるショット管理データを複数記憶する。
【0046】
図7に示すように、ショット管理データには、プレイヤIDと、ショットIDと、属性データと、相対到達位置データと、が含まれる。
【0047】
プレイヤIDは、当該プレイヤの識別子である。ショットIDは、当該ゴルフショットの識別子である。
【0048】
属性データは、当該ゴルフショットの属性を示すデータである。図7の例では、属性データに、番手データと、自己評価データと、が含まれている。
【0049】
番手データは、当該ゴルフショットでの使用クラブの番手を示すデータである。番手データの値は、図4の属性入力画面42に配置されている番手画像52に対応する値であってもよい。
【0050】
自己評価データは、当該ゴルフショットに対する当該プレイヤの自己評価を示すデータである。自己評価データは、当該プレイヤが行ったゴルフショットにおける、打感、ゴルフボールの飛び出し方向、ゴルフボールの曲がり方向、又は、ゴルフボールが曲がった程度のうちの少なくとも1つについての、当該プレイヤの自己評価を示すデータであってもよい。
【0051】
図7の例では、自己評価データに、打感データと、軌道データと、が含まれる。
【0052】
打感データは、当該プレイヤが行った当該ゴルフショットにおける打感の自己評価を示すデータである。打感データの値は、図4の属性入力画面42に配置されている打感画像54に対応する値であってもよい。例えば、打感画像54a、打感画像54b、打感画像54c、に対応する打感データの値が、それぞれ、1、2、3であってもよい。
【0053】
軌道データは、当該プレイヤが行った当該ゴルフショットにおけるゴルフボールの軌道(例えば、ゴルフボールの飛び出し方向、ゴルフボールの曲がり具合、ゴルフボールが曲がった程度、など)の自己評価を示すデータである。軌道データの値は、図4の属性入力画面42に配置されている軌道画像56に対応する値であってもよい。例えば、軌道画像56a、軌道画像56b、軌道画像56c、軌道画像56d、軌道画像56e、軌道画像56f、に対応する軌道データの値が、それぞれ、1、2、3、4、5、6であってもよい。
【0054】
相対到達位置データは、例えば、当該プレイヤが行った当該ゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示すデータである。図7の例では、相対到達位置データに、飛距離データと、角度データと、が含まれている。ここで、ショット位置とは、例えば、ゴルフショットが行われる位置を指す。ショット位置は、ショット位置測位操作が行われた際のユーザ端末10の地理的位置、すなわち、図2図3、及び、図5に示されている端末位置画像34に相当する地理的位置であってもよい。
【0055】
飛距離データは、例えば、飛距離、すなわち、ショット位置から当該ゴルフショットでのゴルフボールの到達位置までの距離を示すデータである。
【0056】
角度データは、例えば、当該ゴルフショットにおけるショット位置から当該ゴルフショットでのゴルフボールの到達位置に向かう方向の、当該ゴルフショットにおける目標方向からのずれを示すデータである。ここで、角度データは、当該ゴルフショットにおける目標方向と、当該ゴルフショットにおけるショット位置から当該ゴルフショットでのゴルフボールの到達位置に向かう方向と、のなす角の角度を示すデータであってもよい。ここで、目標方向とは、例えば、図3、及び、図5に示されている目標方向画像36に相当する地理的方向であってもよい。
【0057】
図7の例では、当該ゴルフショットにおけるショット位置から当該ゴルフショットでのゴルフボールの到達位置に向かう方向が目標方向より右であれば、角度データに正の値が設定されている。また、当該ゴルフショットにおけるショット位置から当該ゴルフショットでのゴルフボールの到達位置に向かう方向が目標方向より左であれば、角度データに負の値が設定されている。
【0058】
図7に示すように、ゴルフショットに係る相対到達位置データには、当該ゴルフショットでの使用クラブの番手を示す番手データが関連付けられていてもよい。また、ゴルフショットに係る相対到達位置データには、当該ゴルフショットに対する当該プレイヤの自己評価を示す自己評価データが関連付けられていてもよい。
【0059】
本実施形態では、例えば、様々なゴルフコースでの様々なホールで行われた様々なゴルフショットについてのショット管理データが一元的にショット管理データ記憶部62に記憶されていることとする。
【0060】
ショット位置データ取得部64は、本実施形態では例えば、プレイヤによるゴルフショットにおけるショット位置を示すショット位置データを取得する。ここで例えば、ショット位置データ取得部64は、ショット管理データ記憶部62に複数のショット管理データが記憶されている状況において行われる最新のゴルフショットにおけるショット位置である最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得してもよい。ショット位置データ取得部64は、例えば、プレイヤが行うショット位置測位操作に応じて、ユーザ端末10に含まれるGPSモジュールが、当該GPSモジュールの地理的位置(例えば緯度及び経度)を示す最新ショット位置データを生成してもよい。そして、ショット位置データ取得部64が、生成される最新ショット位置データを取得してもよい。
【0061】
画面生成部66は、本実施形態では例えば、図2図3、及び、図5に示すホール画面30や、図4に示す属性入力画面42などといった、各種画面を生成する。
【0062】
表示制御部68は、本実施形態では例えば、画面生成部66が生成する画面をタッチパネル26に表示させる。
【0063】
画面生成部66は、例えば、ショット位置データ取得部64による最新ショット位置データの取得に応じて、ホール画像記憶部60に含まれる複数のホール画像32のうちから、当該最新ショット位置データが示す地理的位置(例えば緯度及び経度)に基づいて決定されるホール画像32を特定してもよい。ここで例えば、当該最新ショット位置データが示す地理的位置を包含する地理的範囲に関連付けられているホール画像32が特定されてもよい。
【0064】
そして、画面生成部66は、当該ホール画像32内の当該最新ショット位置データが示す地理的位置が関連付けられた画素に端末位置画像34が配置されたホール画像32を含むホール画面30を生成してもよい。
【0065】
そして、表示制御部68が、このようにして生成されるホール画面30をタッチパネル26に表示させてもよい。
【0066】
目標方向データ取得部70は、本実施形態では例えば、ゴルフショットにおける目標方向を示す目標方向データを取得する。ここで例えば、目標方向データ取得部70は、ショット管理データ記憶部62に複数のショット管理データが記憶されている状況において行われる最新のゴルフショットにおける目標方向である最新目標方向を示す最新目標方向データを取得してもよい。
【0067】
表示制御部68が、例えば、図2に示すホール画面30が表示されている状況でプレイヤが行う目標方向設定操作に応じて、図3に示すように、表示されているホール画面30に、目標方向画像36、及び、Nextボタン40を重畳表示させてもよい。そして、Nextボタン40に対するタップ操作がプレイヤにより行われたことに応じて、目標方向データ取得部70は、例えば、目標方向画像36に対応付けられる地理的方向を示す最新目標方向データを取得してもよい。例えば、目標位置38の画素に関連付けられた地理的位置を示す最新目標方向データを取得してもよい。そして、表示制御部68は、図4に示す属性入力画面42をタッチパネル26に表示させてもよい。
【0068】
属性データ取得部72は、本実施形態では例えば、ゴルフショットの属性を示す属性データを取得する。ここで例えば、属性データ取得部72は、ショット管理データ記憶部62に複数のショット管理データが記憶されている状況において行われる最新のゴルフショットの属性を示す最新属性データを取得してもよい。
【0069】
属性データ取得部72は、例えば、当該最新のゴルフショットに対する当該プレイヤの自己評価を示す自己評価データである最新自己評価データを取得してもよい。また、属性データ取得部72は、例えば、当該最新のゴルフショットでの使用クラブの番手を示す番手データである最新番手データを取得してもよい。
【0070】
属性データ取得部72は、例えば、図4に示す属性入力画面42が表示されている状況で、番手画像52a、打感画像54b、及び、軌道画像56eに対する選択操作がプレイヤにより行われ、OKボタン50に対するタップ操作が当該プレイヤにより行われたことに応じて、最新属性データを取得してもよい。当該最新属性データには、最新番手データと最新自己評価データとが含まれていてもよい。また、当該最新自己評価データには、当該最新のゴルフショットにおける打感の自己評価を示す最新打感データと、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの軌道の自己評価を示す最新軌道データとが含まれていてもよい。そして、当該最新番手データの値には、番手画像52aに対応する値である「1W」が設定されてもよい。また、当該最新打感データの値には、打感画像54bに対応する値である「2」が設定されてもよい。また、当該最新軌道データの値には、軌道画像56eに対応する値である「5」が設定されてもよい。
【0071】
なお、最新のゴルフショットが行われるタイミングは特に問わない。例えば、最新のゴルフショットは、到達位置測位操作が行われる前に行われても、到達位置測位操作が行われた後に行われてもよい。また、最新のゴルフショットは、目標方向設定操作が行われる前に行われても、目標方向設定操作が行われた後に行われてもよい。また、最新のゴルフショットは、属性入力画面42が表示される前に行われても、属性入力画面42が表示された後に行われてもよい。
【0072】
気象データ取得部74は、本実施形態では例えば、ゴルフショットの際の気象データを取得する。ここで、気象データ取得部74は、ショット管理データ記憶部62に複数のショット管理データが記憶されている状況において行われる最新のゴルフショットの際の気象データを取得してもよい。ここで、気象データが、降水量を示す降水量データ、風速を示す風速データ、又は、風向を示す風向データのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。気象データ取得部74は、例えば、各種の事業体によって運営されている気象情報の提供サービスにアクセスして、当該提供サービスから最新ショット位置データが示す地理的位置を含む地域の気象データを取得してもよい。
【0073】
予想到達位置決定部76は、本実施形態では例えば、最新ショット位置データと、最新目標方向データと、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する。
【0074】
ここで、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちから、最新自己評価データが示す自己評価に関連付けられている少なくとも1つの相対到達位置データを抽出してもよい。例えば、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数のショット管理データのうちから、当該最新のゴルフショットを行ったプレイヤのプレイヤID、最新打感データと同じ値が設定された打感データ、及び、最新軌道データと同じ値が設定された軌道データを含むショット管理データを抽出してもよい。そして、抽出されるショット管理データのそれぞれに含まれる相対到達位置データが抽出されてもよい。
【0075】
また、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちから、最新番手データが示す番手に関連付けられている少なくとも1つの相対到達位置データを抽出してもよい。例えば、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数のショット管理データのうちから、当該最新のゴルフショットを行ったプレイヤのプレイヤID、及び、最新番手データと同じ値が設定された番手データを含むショット管理データを抽出してもよい。そして、抽出されるショット管理データのそれぞれに含まれる相対到達位置データが抽出されてもよい。
【0076】
また、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちから、最新番手データが示す番手、及び、最新自己評価データが示す自己評価に関連付けられている少なくとも1つの相対到達位置データを抽出してもよい。例えば、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数のショット管理データのうちから、当該最新のゴルフショットを行ったプレイヤのプレイヤID、最新番手データと同じ値が設定された番手データ、最新打感データと同じ値が設定された打感データ、及び、最新軌道データと同じ値が設定された軌道データを含むショット管理データを抽出してもよい。そして、抽出されるショット管理データのそれぞれに含まれる相対到達位置データが抽出されてもよい。
【0077】
そして、予想到達位置決定部76が、最新ショット位置データと、最新目標方向データと、抽出される少なくとも1つの相対到達位置データと、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定してもよい。
【0078】
ここで、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちの少なくとも一部に基づいて算出される統計値に基づいて、予想到達位置を決定してもよい。例えば、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちから抽出される少なくとも1つの相対到達位置データに基づいて算出される統計値に基づいて、予想到達位置を決定してもよい。当該統計値には、飛距離の平均値、飛距離の中央値、飛距離の最大値、飛距離の最小値、目標方向からのずれの平均値、目標方向からのずれの中央値、目標方向からのずれの最大値、又は、目標方向からのずれの最小値、のうちの少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0079】
また、予想到達位置決定部76が、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちの少なくとも一部のそれぞれに示されている相対到達位置のばらつきを算出してもよい。ここで、当該ばらつきは、当該少なくとも一部の相対到達位置データのそれぞれに示されている相対到達位置の分散又は標準偏差であってもよい。
【0080】
そして、表示制御部68が、本実施形態では例えば、予想到達位置決定部76によって決定される予想到達位置を示す情報を出力する。ここで、表示制御部68が、予想到達位置、及び、相対到達位置のばらつきを示す情報を出力してもよい。
【0081】
例えば、図3に示す端末位置画像34が示す位置に対応する最新ショットデータ、及び、図3に示す目標方向画像36が示す方向に対応する最新目標方向データが取得されているとする。また、図4に示す属性入力画面42において、番手画像52a、打感画像54b、及び、軌道画像56eが選択された状態でOKボタン50に対する操作が行われたとする。また、当該操作を行ったプレイヤのプレイヤIDが00001であるとする。
【0082】
この場合、予想到達位置決定部76は、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数のショット管理データのうちから、プレイヤIDが00001であり、番手データの値が「1W」であり、打感データの値が「2」であり、軌道データの値が「5」である少なくとも1つのショット管理データを抽出してもよい。そして、予想到達位置決定部76は、抽出される少なくとも1つのショット管理データのそれぞれに含まれる飛距離データの値を特定してもよい。そして、予想到達位置決定部76は、特定される飛距離データの値の平均値(以下、飛距離平均値と呼ぶ。)、及び、標準偏差(以下、飛距離標準偏差と呼ぶ。)を算出してもよい。そして、予想到達位置決定部76は、抽出される少なくとも1つのショット管理データのそれぞれに含まれる角度データの値を特定してもよい。そして、予想到達位置決定部76は、特定される角度データの値の平均値(以下、角度平均値と呼ぶ。)を算出してもよい。
【0083】
そして、予想到達位置決定部76は、端末位置画像34が配置されている画素を通る、目標方向画像36が示す方向とのなす角の角度が、特定される角度平均値に相当する角度である直線である飛球線を算出してもよい。ここで角度平均値が正の値である場合は、端末位置画像34が配置されている画素を通る、目標位置38よりも右の位置に向かう方向の飛球線が算出されてもよい。また、角度平均値が負の値である場合は、端末位置画像34が配置されている画素を通る、目標位置38よりも左にある位置に向かう方向の飛球線が算出されてもよい。
【0084】
そして、予想到達位置決定部76は、このようにして算出される飛球線上の、端末位置画像34に対応付けられる地理的位置からの距離が、飛距離平均値が示す距離である地理的位置を予想到達位置として決定してもよい。
【0085】
ここで、予想到達位置決定部76は、生成されたホール画面30に含まれるホール画像32における、飛距離平均値に相当する画素数を算出してもよい。また、予想到達位置決定部76は、生成されたホール画面30に含まれるホール画像32における、特定される飛距離データの値の標準偏差に相当する画素数を算出してもよい。
【0086】
そして、予想到達位置決定部76は、このようにして算出される飛球線上の、端末位置画像34が配置されている画素からの画素数が飛距離平均値に相当する画素数である画素を、予想到達位置に対応付けられる画素として決定してもよい。
【0087】
そして、画面生成部66は、このようにして決定される予想到達位置に対応付けられる画素を中心とする、特定される飛距離データの値の標準偏差に相当する画素数を半径とする円形の画像である予想到達位置画像58を、図3に示すホール画面30に重畳させた、図5に示すホール画面30を生成してもよい。そして、表示制御部68が、当該ホール画面30をタッチパネル26に表示させてもよい。
【0088】
なお、以上の説明における平均値の代わりに、中央値、最大値、最小値、などといった他の統計値が用いられても構わない。また、以上の説明における標準偏差の代わりに、分散などといった他の統計値が用いられても構わない。また、特定される飛距離データの値について複数の統計値が算出されてもよい。そして、それぞれの統計値が表現された予想到達位置画像58が表示されるようにしてもよい。
【0089】
また、例えば、飛距離のばらつきと目標方向からのずれのばらつきの両方が示された予想到達位置画像58が表示されるようにしてもよい。例えば、予想到達位置決定部76は、飛距離平均値、及び、飛距離標準偏差、角度平均値に加え、特定される角度データの値の標準偏差(以下、角度標準偏差と呼ぶ。)を算出してもよい。そして、上述の飛球線に沿った半径の画素数が飛距離標準偏差に比例する画素数であり、当該飛球線に垂直な方向に沿った半径の画素数が角度標準偏差に比例する画素数である楕円形の画像である予想到達位置画像58が表示されるようにしてもよい。
【0090】
また、予想到達位置画像58が、図5に示すような地理的領域を示す画像ではなく地点を示す画像であってもよい。この場合、例えば、画面生成部66が、上述のようにして決定される予想到達位置に対応付けられる図3に示すホール画面30内の画素に予想到達位置画像58が配置されたホール画面30を生成してもよい。
【0091】
また、予想到達位置決定部76は、気象データ取得部74が取得する気象データにさらに基づいて、予想到達位置を決定してもよい。
【0092】
予想到達位置決定部76は、例えば、気象データ取得部74が取得する気象データに基づいて、予想到達位置を補正してもよい。ここで例えば、予め、気象データの値と補正値とが対応付けられたテーブル、気象データの値に基づいて補正値を算出するロジックや数式、などを示す補正用データ、が予想到達位置決定部76に記憶されていてもよい。そして、予想到達位置決定部76は、上述のようにして決定される予想到達位置を、気象データ、及び、補正用データに基づいて補正してもよい。ここで例えば、飛距離平均値や角度平均値が、気象データ、及び、補正用データに基づいて補正されてもよい。
【0093】
例えば、飛距離平均値に対して降水量データの値、及び、所定値を乗じることで飛距離平均値が補正されてもよい。そして、上述のようにして算出される飛球線上の、端末位置画像34が配置されている画素からの画素数が補正された飛距離平均値に相当する画素数である画素が決定されてもよい。そして、このようにして決定される画素を、風向データの値に対応する方向に風速データの値に所定値を乗じた値に相当する画素数だけずらした画素が、予想到達位置に対応付けられる画素として決定されてもよい。
【0094】
なお、予想到達位置決定部76は、ショット管理データ記憶部62に記憶されている相対到達位置データの数が所定数以下である場合に、相対到達位置データを用いることなく最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定してもよい。例えば、予想到達位置決定部76は、ショット管理データ記憶部62に記憶されている相対到達位置データの数が所定数以下である場合に、最新ショット位置データと、最新目標方向データと、予め設定されたパラメータと、に基づいて、最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定してもよい。この場合、気象データ取得部74が取得する気象データにさらに基づいて、予想到達位置が決定されてもよい。
【0095】
また、予想到達位置決定部76は、ショット管理データ記憶部62に相対到達位置データが記憶されていない場合に、相対到達位置データを用いることなく最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定してもよい。例えば、予想到達位置決定部76は、ショット管理データ記憶部62に相対到達位置データが記憶されていない場合に、最新ショット位置データと、最新目標方向データと、予め設定されたパラメータと、に基づいて、最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定してもよい。この場合、気象データ取得部74が取得する気象データにさらに基づいて、予想到達位置が決定されてもよい。
【0096】
到達位置データ取得部78は、本実施形態では例えば、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの到達位置を示す最新到達位置データを取得する。ここで例えば、プレイヤが当該最新のゴルフショットを行った後に、当該ゴルフショットにおけるゴルフボールの実際の到達位置で所定の到達位置測位操作を行ってもよい。そして、当該到達位置測位操作に応じて、ユーザ端末10に含まれるGPSモジュールが、当該GPSモジュールの地理的位置(例えば緯度及び経度)を示す最新到達位置データを生成してもよい。そして、到達位置データ取得部78が、生成される最新到達位置データを取得してもよい。
【0097】
ショット管理データ生成部80は、本実施形態では例えば、最新ショット位置データと、最新目標方向データと、最新到達位置データと、に基づいて、最新ショット位置及び最新目標方向を基準とした当該最新のゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す新たな相対到達位置データを生成する。そして、ショット管理データ生成部80は、本実施形態では例えば、生成される新たな相対到達位置データを、ショット管理データ記憶部62に記憶させる。
【0098】
例えば、上述のようにして図5に示すホール画面30が表示された状況で、プレイヤが到達位置測位操作を行い、到達位置データ取得部78が、最新到達位置データを取得したとする。
【0099】
この場合、ショット管理データ生成部80は、最新到達位置データが示す地理的位置と、最新ショット位置である地理的位置と、の間の長さを示す最新飛距離データを生成してもよい。また、ショット管理データ生成部80は、最新ショット位置である地理的位置と、最新到達位置データが示す地理的位置と、を結ぶ直線の地理的方向である到達方向と、目標方向画像36に相当する地理的方向と、のなす角の角度を示す最新角度データを生成してもよい。
【0100】
ここで、到達方向が目標方向画像36に相当する地理的方向よりも右の方向であれば角度データの値として正の値が設定され、到達方向が目標方向画像36に相当する地理的方向よりも左の方向であれば角度データの値として負の値が設定されてもよい。
【0101】
そして、ショット管理データ生成部80は、当該プレイヤのプレイヤID(ここでは例えば、00001)、及び、新たなショットIDを含む新たなショット管理データを生成してもよい。当該ショット管理データに含まれる番手データには、最新番手データの値が設定されてもよい。当該ショット管理データに含まれる打感データには、最新打感データの値が設定されてもよい。当該ショット管理データに含まれる軌道データには、最新軌道データの値が設定されてもよい。当該ショット管理データに含まれる飛距離データには、上述のようにして生成される最新飛距離データの値が設定されてもよい。当該ショット管理データに含まれる角度データには、上述のようにして生成される最新角度データの値が設定されてもよい。
【0102】
そして、ショット管理データ生成部80は、このようにして生成されるショット管理データをショット管理データ記憶部62に記憶させてもよい。
【0103】
また、ショット管理データ生成部80は、気象データ取得部74が取得する気象データにさらに基づいて、新たな相対到達位置データを生成してもよい。
【0104】
ショット管理データ生成部80は、例えば、気象データ取得部74が取得する気象データに基づいて、最新飛距離データの値及び最新角度データの値を補正してもよい。ここで例えば、予め、気象データの値と補正値とが対応付けられたテーブル、気象データの値に基づいて補正値を算出するロジックや数式、などを示す補正用データ、がショット管理データ生成部80に記憶されていてもよい。そして、予想到達位置決定部76は、上述のようにして生成される最新飛距離データの値、及び、最新角度データの値を、気象データ、及び、補正用データに基づいて補正してもよい。
【0105】
例えば、最新到達位置データが示す到達位置が、風向データの値に対応する方向とは逆の方向に風速データの値に所定値を乗じた値に相当する距離だけずらした位置に補正されてもよい。そして、補正された到達位置に基づいて、最新飛距離データ、及び、最新角度データが生成されてもよい。そして、このようにして生成される最新飛距離データに対して、降水量データの値、及び、所定値を乗じることで、当該最新飛距離データの値が補正されてもよい。そして、補正された値が設定された最新飛距離データ、及び、補正された値が設定された最新角度データを含む新たなショット管理データが生成されてもよい。
【0106】
また、ショット管理データ生成部80は、最新のゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置が所与の条件を満たすか否かを判定してもよい。そして、ショット管理データ生成部80は、当該条件を満たす場合に、新たな相対到達位置データをショット管理データ記憶部62に記憶させてもよい。
【0107】
例えば、最新飛距離データの値と飛距離平均値との差が、飛距離標準偏差の所定倍(例えば、飛距離標準偏差の1.5倍)以下であるか否かが判定されてもよい。そして、最新飛距離データの値と飛距離平均値との差が、飛距離標準偏差の所定倍以下である場合に、新たなショット管理データが生成され、当該新たなショット管理データがショット管理データ記憶部62に記憶されてもよい。一方、最新飛距離データの値と飛距離平均値との差が、飛距離標準偏差の所定倍以下でない場合には、新たなショット管理データが生成されないようにしてもよい。
【0108】
また、ショット管理データ生成部80は、プレイヤの指示に従って、新たな相対到達位置データをショット管理データ記憶部62に記憶させるか否かを制御してもよい。すなわち、すべてのゴルフショットにおいてショット管理データが生成される必要はない。例えば、飛距離がほとんど出なかったような場合には、プレイヤは到達位置測位操作を行わなくてもよい。この場合は、新たなショット管理データは生成されない。
【0109】
ここで、本実施形態に係るユーザ端末10で行われる処理の流れの一例を、図8に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0110】
まず、ショット位置データ取得部64が、最新ショット位置データを取得する(S101)。
【0111】
そして、目標方向データ取得部70が、最新目標方向データを取得する(S102)。
【0112】
そして、属性データ取得部72が、最新属性データを取得する(S103)。
【0113】
そして、予想到達位置決定部76が、S103に示す処理で取得された最新属性データに基づいて、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数のショット管理データのうちの少なくとも一部を抽出する(S104)。
【0114】
そして、気象データ取得部74が、最新のゴルフショットの際の気象データを取得する(S105)。
【0115】
そして、予想到達位置決定部76が、S101に示す処理で取得された最新ショット位置データ、S102に示す処理で取得された最新目標方向データ、S104に示す処理で抽出されたショット管理データ、及び、S105に示す処理で取得された気象データ、に基づいて、予想到達位置を決定する(S106)。
【0116】
そして、表示制御部68が、S106に示す処理で決定された予想到達位置を示す情報を出力する(S107)。
【0117】
そして、到達位置データ取得部78が、最新到達位置データを取得する(S108)。
【0118】
そして、ショット管理データ生成部80が、S101に示す処理で取得された最新ショット位置データ、S102に示す処理で取得された最新目標方向データ、S103に示す処理で取得された最新属性データ、S105に示す処理で取得された気象データ、及び、S108に示す処理で取得された最新到達位置データ、に基づいて、新たなショット管理データを生成し、生成された新たなショット管理データをショット管理データ記憶部62に出力して(S109)、本処理例に示す処理は終了される。
【0119】
なお、ショット管理データ記憶部62に記憶されているショット管理データの数が所定数よりも少ない場合に、S106、及び、S107に示す処理が実行されないようにしてもよい。
【0120】
本実施形態では、プレイヤが実際に行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データに基づいて、最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置が決定される。そして、このようにして決定される予想到達位置を示す情報が出力される。このようにして、本実施形態によれば、ショットされたゴルフボールの的確な予想到達位置をプレイヤに伝えることができることとなる。
【0121】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0122】
例えば、ショット位置データ取得部64が、GPSモジュールによって生成される最新ショット位置データを取得する必要はない。その代わりに、例えば、ショット位置データ取得部64が、プレイヤによって指定される最新ショット位置を示す最新ショット位置データを取得してもよい。
【0123】
ここで例えば、プレイヤが行う所定の操作に応じて、端末位置画像34が配置されておらず当該プレイヤによって指定されるホールのホール画像32が配置されたホール画面30がタッチパネル26に表示されるようにしてもよい。そして、当該ホール画面30が表示されている際に、プレイヤが、最新のゴルフショットが行われる(あるいは、行われた)地理的位置に対応付けられるタッチパネル26上の位置を指定する操作(例えばタップする操作)を行ってもよい。そして、このことによって、ショット位置データ取得部64が、指定されるタッチパネル26上の位置に対応付けられる地理的位置を示す最新ショット位置データを取得してもよい。そして、指定されたタッチパネル26上の位置に端末位置画像34が表示されてもよい。
【0124】
また、例えば、ショット管理データ記憶部62に記憶されるショット管理データが、ゴルフコースでのゴルフショットに基づくものである必要はなく、例えば、練習場やゴルフシミュレータでのゴルフショットに基づくものであってもよい。
【0125】
また、例えば、属性データに、ショット位置のライや領域種別(例えば、フェアウェイ、ラフ、バンカー、など)を示すデータが含まれていてもよい。そして、最新のゴルフショットにおけるショット位置のライや領域種別に基づいて、ショット管理データが抽出されてもよい。
【0126】
また、本発明は、ティーショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を出力する場面に限らず、セカンドショット以降におけるゴルフボールの予想到達位置を出力する場面にも適用可能である。
【0127】
また、予想到達位置が表示出力される必要はなく、例えば、予想到達位置を表す音声出力がされても構わない。また、本実施形態において、学習済の機械学習モデル等の人工知能(AI)技術が活用されてもよい。
【0128】
また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。
【符号の説明】
【0129】
10 ユーザ端末、20 プロセッサ、22 記憶部、24 通信部、26 タッチパネル、28 センサ部、30 ホール画面、32 ホール画像、34 端末位置画像、36 目標方向画像、38 目標位置、40 Nextボタン、42 属性入力画面、44 番手指定領域、46 打感指定領域、48 軌道指定領域、50 OKボタン、52,52a,52b,52c,52d,52e,52f,52g,52h,52i,52j,52k,52l,52m,52n 番手画像、54,54a,54b,54c 打感画像、56,56a,56b,56c,56d,56e,56f 軌道画像、58 予想到達位置画像、60 ホール画像記憶部、62 ショット管理データ記憶部、64 ショット位置データ取得部、66 画面生成部、68 表示制御部、70 目標方向データ取得部、72 属性データ取得部、74 気象データ取得部、76 予想到達位置決定部、78 到達位置データ取得部、80 ショット管理データ生成部。
【要約】
【課題】ショットされたゴルフボールの的確な予想到達位置をプレイヤに伝えることができるゴルフボール予想到達位置情報出力システム、ゴルフボール予想到達位置情報出力方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ショット管理データ記憶部62は、プレイヤが行ったゴルフショットにおけるショット位置及び目標方向を基準とした当該ゴルフショットでのゴルフボールの相対到達位置を示す相対到達位置データを複数記憶する。予想到達位置決定部76は、最新ショット位置データと、最新目標方向データと、ショット管理データ記憶部62に記憶されている複数の相対到達位置データのうちの少なくとも一部と、に基づいて、当該最新のゴルフショットにおけるゴルフボールの予想到達位置を決定する。表示制御部68は、予想到達位置を示す情報を出力する。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8