IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フリー株式会社の特許一覧

特許7557038情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240918BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023203078
(22)【出願日】2023-11-30
【審査請求日】2023-11-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発明者である大橋巧から令和5年6月25日にその発明に係る特許を受ける権利を譲渡されたフリー株式会社が、令和5年6月26日、令和5年6月28日、令和5年8月2日、令和5年8月3日、令和5年9月1日、令和5年10月23日、令和5年11月14日に、ウェブサイトにおいて当該発明の内容を公開したこと。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513056101
【氏名又は名称】フリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148725
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 信彦
(72)【発明者】
【氏名】大橋 巧
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-097622(JP,A)
【文献】特開2019-008590(JP,A)
【文献】特開2002-203113(JP,A)
【文献】特開2021-128635(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通記憶部を有する共通基盤サーバと、
第1業務アプリケーションが機能させる第1申請入力部、及び、第1業務記憶部を有する第1業務サーバと、
第2業務アプリケーションが機能させる第2申請入力部、及び、第2業務記憶部を有する第2業務サーバを備え、
前記共通基盤サーバは、
ワークフローのリスト要素を配列して表示したリスト画面の中から申請者又は承認者の少なくとも一方が前記リスト要素を選択入力すると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられた業務識別情報に示される前記第1業務サーバ、又は、前記第2業務サーバに接続して申請情報を取得し、
前記申請情報に基づく申請情報画面を表示させ、
経路設定部を有し、前記経路設定部は、前記申請者に前記ワークフローの経路情報を指示入力させるための経路設定画面を表示させ、前記申請者による前記経路情報の指示入力があると、前記共通記憶部に、前記申請情報を識別するための申請IDに対応付けて前記業務識別情報と前記経路情報を記憶させ、
前記第1業務サーバの前記第1申請入力部は、
前記経路設定画面が埋込表示された申請入力画面を表示部に表示させ、
前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、
前記第1業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、
前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第1業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させ、
前記第2業務サーバの前記第2申請入力部は、
前記経路設定画面が埋込表示された前記申請入力画面を前記表示部に表示させ、
前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、
前記第2業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、
前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第2業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる、
情報処理システム。
【請求項2】
前記申請入力画面は、前記経路設定部から取得した前記経路情報に基づく前記経路設定画面を埋込表示する、請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1業務サーバ、及び、前記第2業務サーバの各々は、申請情報表示部を有し、
前記申請情報表示部は、前記リスト要素の選択入力があると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられ、かつ前記申請情報を識別するための前記申請IDに対応付けられた前記申請情報を業務記憶部から取得して送信し、前記リスト画面に前記申請情報画面を埋込表示させる、
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記共通基盤サーバは、
前記共通記憶部から、ログインユーザアカウントと一致する申請者ユーザアカウントを有する、前記申請ID、前記業務識別情報、及び、前記経路情報を含むリストを抽出し、
接続先が前記第1業務記憶部であることを前記業務識別情報が示しているとき、前記第1業務記憶部に接続して、前記申請IDに対応付けられた前記申請情報を取得し、前記申請情報に基づく前記申請情報画面を表示し、
接続先が前記第2業務記憶部であることを前記業務識別情報が示しているとき、前記第2業務記憶部に接続して、前記申請IDに対応付けられた前記申請情報を取得し、前記申請情報に基づく前記申請情報画面を表示する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
共通記憶部を有する共通基盤サーバと、
第1業務アプリケーションが機能させる第1申請入力部、及び、第1業務記憶部を有する第1業務サーバと、
第2業務アプリケーションが機能させる第2申請入力部、及び、第2業務記憶部を有する第2業務サーバを用意し、
前記共通基盤サーバは、
ワークフローのリスト要素を配列して表示したリスト画面の中から申請者又は承認者の少なくとも一方が前記リスト要素を選択入力すると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられた業務識別情報に示される前記第1業務サーバ、又は、前記第2業務サーバに接続して申請情報を取得し、
前記申請情報に基づく申請情報画面を表示させ、
経路設定部により、前記申請者に前記ワークフローの経路情報を指示入力させるための経路設定画面を表示させ、前記申請者による前記経路情報の指示入力があると、前記共通記憶部に、前記申請情報を識別するための申請IDに対応付けて前記業務識別情報と前記経路情報を記憶させ、
前記第1業務サーバの前記第1申請入力部は、
前記経路設定画面が埋込表示された申請入力画面を表示部に表示させ、
前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、
前記第1業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、
前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第1業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させ、
前記第2業務サーバの前記第2申請入力部は、
前記経路設定画面が埋込表示された前記申請入力画面を前記表示部に表示させ、
前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、
前記第2業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、
前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第2業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる、
情報処理方法。
【請求項6】
共通記憶部を有する共通基盤サーバにおいて、
ワークフローのリスト要素を配列して表示したリスト画面の中から申請者又は承認者の少なくとも一方が前記リスト要素を選択入力すると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられた業務識別情報に示される第1業務サーバ、又は、第2業務サーバに接続して申請情報を取得し、
前記申請情報に基づく申請情報画面を表示させ、
経路設定部を有し、前記経路設定部は、前記申請者に前記ワークフローの経路情報を指示入力させるための経路設定画面を表示させ、前記申請者による前記経路情報の指示入力があると、前記共通記憶部に、前記申請情報を識別するための申請IDに対応付けて前記業務識別情報と前記経路情報を記憶させるコードと、
第1業務記憶部を有する前記第1業務サーバにおいて、
前記経路設定画面が埋込表示された申請入力画面を表示部に表示させ、
前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、
前記第1業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、
前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第1業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる第1申請入力部のコードと、
第2業務記憶部を有する前記第2業務サーバにおいて、
前記経路設定画面が埋込表示された前記申請入力画面を前記表示部に表示させ、
前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、
前記第2業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、
前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第2業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる第2申請入力部のコードとを、
コンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ワークフローを管理する情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、申請者によって申請された申請書を承認者に回付し、回付された申請書を承認者が承認するワークフローを管理する情報処理システムがある。情報処理システムは、特に従業員を多く抱える企業において、申請書の申請及び承認を通じて内部統制を図るために使用される。
【0003】
ワークフローを管理する情報処理システムは、企業の業務に対応した業務アプリケーションに組み込まれ、業務アプリケーションに連動させて使用されることがある。企業における業務が多岐にわたると、業務アプリケーションと、業務アプリケーションに組み込まれた情報処理システムも、複数使用されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-1819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の情報処理システムでは、ユーザが複数の業務アプリケーションを使用するようになると、業務アプリケーションの各々に同じようなワークフロー機能が重複して組み込まれ、開発やメンテナンスにかかる工数が増大する。
【0006】
また、複数の業務アプリケーションの各々に情報処理システムが組み込まれると、承認者にとっては、申請書の承認をするために情報処理システムの各々を開く作業が手間であり、また、情報処理システムの各々において申請者によって申請が行われると、申請があったことに気付き難く承認漏れの懸念が生じる。また、申請者にとっては、申請書の承認漏れがあると、承認者に承認を促す手間がかかり、すべての承認者の承認を得られるまで時間がかかる。
【0007】
そこで、本発明の実施形態は、より少ない工数によって開発及びメンテナンスをすることができ、承認者による承認漏れが生じ難い、ワークフローを管理する、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の一態様の情報処理システムは、共通記憶部を有する共通基盤サーバと、第1業務アプリケーションが機能させる第1申請入力部、及び、第1業務記憶部を有する第1業務サーバと、第2業務アプリケーションが機能させる第2申請入力部、及び、第2業務記憶部を有する第2業務サーバを備え、前記共通基盤サーバは、ワークフローのリスト要素を配列して表示したリスト画面の中から申請者又は承認者の少なくとも一方が前記リスト要素を選択入力すると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられた業務識別情報に示される前記第1業務サーバ、又は、前記第2業務サーバに接続して申請情報を取得し、前記申請情報に基づく申請情報画面を表示させ、経路設定部を有し、前記経路設定部は、前記申請者に前記ワークフローの経路情報を指示入力させるための経路設定画面を表示させ、前記申請者による前記経路情報の指示入力があると、前記共通記憶部に、前記申請情報を識別するための申請IDに対応付けて前記業務識別情報と前記経路情報を記憶させ、前記第1業務サーバの前記第1申請入力部は、前記経路設定画面が埋込表示された申請入力画面を表示部に表示させ、前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、前記第1業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第1業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させ、前記第2業務サーバの前記第2申請入力部は、前記経路設定画面が埋込表示された前記申請入力画面を前記表示部に表示させ、前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、前記第2業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第2業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる。
【0009】
実施形態の一態様の情報処理方法は、共通記憶部を有する共通基盤サーバと、第1業務アプリケーションが機能させる第1申請入力部、及び、第1業務記憶部を有する第1業務サーバと、第2業務アプリケーションが機能させる第2申請入力部、及び、第2業務記憶部を有する第2業務サーバを用意し、前記共通基盤サーバは、ワークフローのリスト要素を配列して表示したリスト画面の中から申請者又は承認者の少なくとも一方が前記リスト要素を選択入力すると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられた業務識別情報に示される前記第1業務サーバ、又は、前記第2業務サーバに接続して申請情報を取得し、
前記申請情報に基づく申請情報画面を表示させ、経路設定部により、前記申請者に前記ワークフローの経路情報を指示入力させるための経路設定画面を表示させ、前記申請者による前記経路情報の指示入力があると、前記共通記憶部に、前記申請情報を識別するための申請IDに対応付けて前記業務識別情報と前記経路情報を記憶させ、前記第1業務サーバの前記第1申請入力部は、前記経路設定画面が埋込表示された申請入力画面を表示部に表示させ、前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、前記第1業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第1業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させ、前記第2業務サーバの前記第2申請入力部は、前記経路設定画面が埋込表示された前記申請入力画面を前記表示部に表示させ、前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、前記第2業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第2業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる。
【0010】
実施形態の一態様の情報処理プログラムは、共通記憶部を有する共通基盤サーバにおいて、ワークフローのリスト要素を配列して表示したリスト画面の中から申請者又は承認者の少なくとも一方が前記リスト要素を選択入力すると、選択入力された前記リスト要素に対応付けられた業務識別情報に示される第1業務サーバ、又は、第2業務サーバに接続して申請情報を取得し、前記申請情報に基づく申請情報画面を表示させ、経路設定部を有し、前記経路設定部は、前記申請者に前記ワークフローの経路情報を指示入力させるための経路設定画面を表示させ、前記申請者による前記経路情報の指示入力があると、前記共通記憶部に、前記申請情報を識別するための申請IDに対応付けて前記業務識別情報と前記経路情報を記憶させるコードと、第1業務記憶部を有する前記第1業務サーバにおいて、前記経路設定画面が埋込表示された申請入力画面を表示部に表示させ、前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、前記第1業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第1業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる第1申請入力部のコードと、第2業務記憶部を有する前記第2業務サーバにおいて、前記経路設定画面が埋込表示された前記申請入力画面を前記表示部に表示させ、前記申請入力画面を介して前記申請者による前記申請情報と前記経路情報の指示入力があると、前記第2業務記憶部に、前記申請IDに対応付けて前記申請情報を記憶させ、前記共通記憶部に、前記申請IDに対応付け、前記経路情報と接続先が前記第2業務記憶部であることを示す前記業務識別情報を記憶させる第2申請入力部のコードとを、コンピュータに実行させる。

【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によれば、より少ない工数によって開発及びメンテナンスをすることができ、承認者による承認漏れが生じ難い、ワークフローを管理する、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る情報処理システムにおける、全体構成の一例を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る情報処理システムにおける、内部構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る情報処理システムにおける、申請入力画面と、申請入力画面に埋込表示された経路設定画面の一例を説明するための説明図である。
図4】実施形態に係る情報処理システムにおける、申請者用のリスト画面と、申請者用のリスト画面に埋込表示された申請情報画面の一例を説明するための説明図である。
図5】実施形態に係る情報処理システムにおける、承認者用のリスト画面と、承認者用のリスト画面に埋込表示された申請情報画面の一例を説明するための説明図である。
図6】実施形態に係る情報処理システムにおける、申請入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係る情報処理システムにおける、申請者用のリスト表示処理の一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係る情報処理システムにおける、承認者用のリスト表示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、実施形態を説明する。
【0014】
図1は、全体構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム1は、フロントエンドである端末装置10と、バックエンドである共通基盤サーバ20及び業務サーバ30とを有する。端末装置10と業務サーバ30の各々は、一又は複数設けることができる。端末装置10は、LANや、インターネット、移動体通信等のネットワークを介し、共通基盤サーバ20と業務サーバ30に接続可能である。
【0016】
情報処理システム1では、共通基盤サーバ20において実行される処理と、共通基盤サーバ20から端末装置10に送信されて端末装置10において実行される処理とが、共通基盤アプリケーションCによって行われる。また、情報処理システム1では、業務サーバ30において実行される処理と、業務サーバ30から端末装置10に送信されて端末装置10において実行される処理とが、業務アプリケーションBによって行われる。
【0017】
図2は、内部構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、端末装置10は、例えば、パソコン等の情報処理端末であり、端末制御部11、端末記憶部12、表示部13、及び、指示入力部14を有する。
【0019】
端末制御部11は、CPU等の処理装置を有し、端末記憶部12から読み込んだプログラムを実行することによってその機能を実現する。
【0020】
端末記憶部12は、ROM、RAM、HDD、及び、SSD等の記憶素子を有し、端末装置10を制御するための各種の情報や、各種の処理部を構成するプログラムを記憶する。例えば、端末記憶部12は、共通基盤サーバ20、及び、業務サーバ30から受信した各種の情報を表示部13に表示するウェブブラウザのプログラムを記憶する。
【0021】
表示部13は、LCDや、LED、OLED等によって構成され、端末制御部11から入力された各種の情報を表示可能である。
【0022】
指示入力部14は、例えば、キーボードやマウス等の入力装置を有し、ユーザが入力した各種の指示入力を端末制御部11に出力する。
【0023】
共通基盤サーバ20は、共通制御部21と共通記憶部22を有する。
【0024】
共通制御部21は、CPU等の処理装置を有し、共通記憶部22から読み込んだプログラムを実行することによってその機能を実現する。
【0025】
共通記憶部22は、ROM、RAM、HDD、及び、SSD等の記憶素子を有し、共通基盤サーバ20を制御するための各種の情報や、各種の処理部を構成するプログラムを記憶する。例えば、共通記憶部22は、申請IDに対応付けられた、申請者ユーザアカウントU、経路情報Us、及び、業務識別情報M等のデータベースや、経路設定部C1、リスト表示部C2、C3等を含む共通基盤アプリケーションCのプログラムも記憶する。
【0026】
申請者ユーザアカウントUは、ワークフローの申請者のユーザアカウントである。
【0027】
経路情報Usは、ワークフローの申請書の承認経路を示し、承認者を示す一又は複数の承認者ユーザアカウントと、承認者の承認順序を規定する承認順序情報と、例えば、承認待ち、差戻し、及び、又は、却下等の申請書の状態を示す申請状態情報とを含む。
【0028】
業務識別情報Mは、業務サーバ30によって提供される、請求書発行、見積登録、身上変更、経費精算、支払依頼、勤怠承認、又は、各種申請等の各種の業務種別の識別情報である。
【0029】
また、業務識別情報Mは、業務種別に応じた業務サーバ30に接続するためのアドレス等の接続情報を含む。
【0030】
申請者ユーザアカウントU、経路情報Us、及び、業務識別情報Mは、共通基盤サーバ20の共通記憶部22に記憶される共通情報Ciである。
【0031】
図3は、申請入力画面Faと、申請入力画面Faに埋込表示された経路設定画面Fuの一例を説明するための説明図である。図3の例では、業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面(図3の破線)の中に申請入力画面Faが表示される。申請入力画面Faは、「支払依頼の作成」に関する申請情報Dの指示入力が可能とされ、また、経路情報Usを指示入力するための経路設定画面Fuを埋込表示する。経路設定画面Fuでは、申請者の指示入力が容易になるように、予め申請者ユーザアカウントUに対応付けられて記憶された承認者候補が、プルダウンメニューMpによって表示される。
【0032】
図3に示すように、共通基盤サーバ20の経路設定部C1は、申請入力画面Faに含まれた埋込指示によって端末装置10から接続され、申請入力画面Faに経路設定画面Fuを埋込表示させる。埋込指示及び埋込表示には、例えば、ウェブコンポーネンツ技術やアイフレーム技術が用いられる。ログインユーザである申請者が経路設定画面Fuを介して経路情報Usを指示入力し、申請ボタンBcを押下すると、共通基盤サーバ20の経路設定部C1は、共通記憶部22に、申請IDに対応付け、申請者ユーザアカウントUとしてのログインユーザアカウント、指示入力された経路情報Us、及び、申請入力画面Faに応じた業務種別を示す業務識別情報Mを記憶させる。
【0033】
図4は、申請者用のリスト画面Lcと、リスト画面Lcに埋込表示された申請情報画面Fdの一例を説明するための説明図である。図4の例では、業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面(図4の破線)にリスト画面Lcが埋込表示され、上側メニューにおいて、「あなたが申請者」が選択され、左側メニューにおいて「申請・承認」が選択される。リスト画面Lcでは、左側メニューにおいて、「すべて」、「下書き」、「申請中」、「差戻し」、「承認済み」、「却下」のうち、「すべて」が選択される。リスト要素Leの各々の見出し情報には、「申請状態情報」「種別」、「タイトル」、「金額」、「申請日」、「申請者」が表示される。申請情報画面Fdには、「請求書発行申請」の文字と、「申請履歴」、「請求書詳細」、「承認待ち」のボタンが配置される。
【0034】
図4に示すように、リスト画面Lcを表示するリスト表示部C2は、共通記憶部22から、ログインユーザアカウントと申請者ユーザアカウントUをマッチングさせ、マッチングした申請者ユーザアカウントUを有する共通情報Ciのリストを抽出し、端末制御部11に送信し、表示部13にリスト画面Lcを表示させる。リスト画面Lcは、共通情報Ciに含まれる業務識別情報Mによって、業務サーバ30に接続して業務記憶部32からタイトル、金額、申請日、申請者等の各種情報を補完し、リスト要素Leの各々の見出し情報を表示する。申請者がリスト画面Lcの中から所望のリスト要素Leを選択入力すると、リスト画面Lcに含まれる埋込指示により、業務識別情報Mによって、業務サーバ30の申請情報表示部B2に接続して申請IDに対応付けられた申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを埋込表示する。
【0035】
図5は、承認者用のリスト画面Lvと、リスト画面Lvに埋込表示された申請情報画面Fdの一例を説明するための説明図である。図5の例では、上側メニューにおいて、「あなたが承認者」が選択される。
【0036】
図5に示すように、リスト画面Lvを表示するリスト表示部C3は、共通記憶部22から、ログインユーザアカウントと承認者ユーザアカウントをマッチングさせ、マッチングした承認者ユーザアカウントを有する経路情報Usを含む共通情報Ciのリストを抽出し、端末制御部11に送信し、表示部13にリスト画面Lvを表示させる。リスト画面Lvは、共通情報Ciに含まれる業務識別情報Mによって、業務サーバ30の業務記憶部32からタイトル、金額、申請日、申請者等の各種情報を補完し、リスト要素Leの各々の見出し情報を表示する。承認者がリスト画面Lvの中から所望のリスト要素Leを選択入力すると、リスト画面Lvに含まれる埋込指示により、業務識別情報Mによって、業務サーバ30の申請情報表示部B2に接続し、申請IDに対応付けられた申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを埋込表示する。
【0037】
端末制御部11がリスト画面Lvに表示された承認ボタンBvの押下を検知すると、共通基盤サーバ20のリスト表示部C3は、共通記憶部22に記憶された申請状態情報を承認入力があった状態に更新する。
【0038】
図2に戻り、業務サーバ30は、業務制御部31と業務記憶部32を有する。
【0039】
業務制御部31は、CPU等の処理装置を有し、業務記憶部32から読み込んだプログラムを実行することによってその機能を実現する。
【0040】
業務記憶部32は、ROM、RAM、HDD、及び、SSD等の記憶素子を有し、業務サーバ30を制御するための各種の情報や処理部を構成するプログラムを記憶する。例えば、業務記憶部32は、申請IDに対応付けられた申請情報D等の各種の情報のデータベースや、申請入力部B1及び申請情報表示部B2等のプログラムも記憶する。
【0041】
申請情報Dは、ワークフローの申請書の情報である。
【0042】
図3に示すように、申請入力部B1は、端末装置10の表示部13に、申請者に申請情報Dを指示入力させるための申請入力画面Faを表示させる。申請入力画面Faには、埋込指示が含まれており、共通基盤サーバ20の経路設定部C1に接続することによって経路設定画面Fuが埋込表示される。申請者が申請入力画面Faを介して申請情報Dを指示入力すると、申請入力部B1は、業務記憶部32に、申請IDと対応付けて申請情報Dを記憶させる。
【0043】
図4に示すように、申請情報表示部B2は、リスト画面Lc(図5)又はリスト画面Lv(図6)から埋込指示があると、業務記憶部32から申請IDに対応付けられた申請情報Dを取得して送信し、申請情報画面Fdを埋込表示させる。
【0044】
(申請入力処理)
続いて、申請入力処理について、説明する。
【0045】
図6は、申請入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0046】
業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面(図3の破線)において、ログインユーザである申請者がワークフローの申請入力開始の指示入力をすると、図6に示すように、業務サーバ30の申請入力部B1は、表示部13に申請入力画面Faを表示させる(S1)。端末制御部11は、申請入力画面Faに含まれる埋込指示に従い、共通基盤サーバ20の経路設定部C1に接続する(S2)。経路設定部C1は、申請入力画面Faに、経路設定画面Fuを埋込表示させる(S3)。
【0047】
端末制御部11は、申請者が、経路情報Usと申請情報Dを指示入力し、申請ボタンBcを押下するまで待機する(S4:NO)。申請ボタンBcの押下を検知すると(S4:YES)、端末制御部11は、新規の申請IDを取得し、申請入力部B1を介し、業務記憶部32に、申請IDに対応付けて申請情報Dを記憶させる(S5)。また、端末制御部11は、経路設定部C1を介し、共通記憶部22に、申請IDに対応付けて申請者ユーザアカウントU、経路情報Us、及び、業務識別情報Mを記憶させる(S6)。
【0048】
S1~S6の申請入力処理により、申請者によって申請書の申請情報Dが指示入力される。
【0049】
(申請者用のリスト表示処理)
続いて、申請者用のリスト表示処理について、説明する。
【0050】
図7は、申請者用のリスト表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0051】
業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面(図4の破線)において、「あなたが申請者」を選択入力すると、共通基盤サーバ20のリスト表示部C2に接続される。リスト表示部C2は、共通記憶部22から、ログインユーザアカウントと申請者ユーザアカウントUをマッチングさせ、マッチングした申請者ユーザアカウントUが含まれる共通情報Ciのリストを抽出し、端末制御部11に送信し、全体画面にリスト画面Lcを埋込表示させる(S11)。ログインユーザアカウントと申請者ユーザアカウントUをマッチングさせることにより、複数の業務アプリケーションBによって申請した申請者に対応した共通情報Ciが横断的に取得される。リスト画面Lcのリスト要素Leは、共通情報Ciに含まれる業務識別情報Mによって業務記憶部32から取得した見出し情報が補完され、表示される。
【0052】
端末制御部11は、申請者によるリスト要素Leの選択入力があるまで待機し(S12:NO)、リスト要素Leの選択入力があると(S12:YES)、S13に進む。
【0053】
S13では、業務識別情報Mによって、業務サーバ30の申請情報表示部B2に接続する。
【0054】
申請情報表示部B2は、業務記憶部32から申請IDに対応付けられた申請情報Dを取得し、端末制御部11に送信し、申請者用のリスト画面Lcに申請情報画面Fdを埋込表示させる(S14)。
【0055】
S11~S14の申請者用のリスト表示処理により、リスト表示部C2は、複数の業務アプリケーションBによって申請された申請書のリストを横断的に表示させることができる。申請者は、リスト画面Lcからリスト要素Leを選択入力して、リスト画面Lcに埋め込まれた申請情報画面Fdの閲覧ができる。
【0056】
(承認者用のリスト表示処理)
続いて、承認者用のリスト表示処理について、説明する。
【0057】
図8は、承認者用のリスト表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0058】
図8に示すように、業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面(図5の破線)において、「あなたが承認者」を選択入力すると、端末制御部11は、共通基盤サーバ20のリスト表示部C3に接続する。リスト表示部C3は、共通記憶部22から、ログインユーザアカウントと承認者ユーザアカウントをマッチングさせ、マッチングした承認者ユーザアカウントを有する経路情報Usを含む共通情報Ciのリストを抽出し、端末制御部11に送信し、表示部13にリスト画面Lvを表示させる(S21)。ログインユーザアカウントと承認者ユーザアカウントをマッチングさせることにより、複数の業務アプリケーションBによって経路設定されている承認者に対応した共通情報Ciが横断的に取得される。リスト画面Lvのリスト要素Leは、共通情報Ciに含まれる業務識別情報Mによって業務記憶部32から取得した見出し情報が補完され、表示される。
【0059】
端末制御部11は、申請者によるリスト要素Leの選択入力があるまで待機し(S22:NO)、リスト要素Leが選択入力されると(S22:YES)、S23に進む。
【0060】
S23とS24は、S13とS14と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
端末制御部11は、リスト画面Lvに表示された承認ボタンBvの押下を検知するまで待機し(S25:NO)、押下を検知すると(S25:YES)、リスト表示部C3は、共通記憶部22に記憶された申請状態情報を承認入力があった状態に更新する(S26)。
【0062】
S21~S26の承認者用のリスト表示処理により、リスト表示部C3は、複数の業務アプリケーションBによって申請された申請書のリストを横断的に表示させることができる。承認者は、リスト画面Lvからリスト要素Leを選択入力することにより、リスト画面Lvに埋め込まれた申請情報画面Fdの閲覧と承認ができる。
【0063】
すなわち、情報処理システム1は、ワークフローのリスト要素Leを配列して表示したリスト画面Lc、Lvの中から申請者又は承認者の少なくとも一方がリスト要素Leを選択入力すると、選択入力されたリスト要素Leに対応付けられた業務識別情報Mによって、業務アプリケーションBに接続して申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを表示する、共通基盤アプリケーションCのリスト表示部C2、C3を有する。
【0064】
共通基盤アプリケーションCは、経路設定部C1を有する。経路設定部C1は、申請者にワークフローの経路情報Usを指示入力させるための経路設定画面Fuを表示させ、申請者による経路情報Usの指示入力があると、共通記憶部22に、申請情報Dを識別するための申請IDに対応付けて業務識別情報Mと経路情報Usを記憶させる。
【0065】
業務アプリケーションBは、申請入力部B1を有する。申請入力部B1は、申請者に申請情報Dを指示入力させるための申請入力画面Faを表示させ、申請入力画面Faを介して申請者による申請情報Dの指示入力があると、業務記憶部32に申請IDに対応付けて申請情報Dを記憶させる。
【0066】
申請入力画面Faは、経路設定部C1から取得した経路情報Usに基づく経路設定画面Fuを埋込表示する。
【0067】
業務アプリケーションBは、申請情報表示部B2を有する。申請情報表示部B2は、リスト要素Leの選択入力があると、選択入力されたリスト要素Leに対応付けられ、かつ申請情報Dを識別するための申請IDに対応付けられた申請情報Dを業務記憶部32から取得して送信し、リスト画面Lc、Lvに申請情報画面Fdを埋込表示させる。
【0068】
図1に戻り、業務アプリケーションBは、第1申請入力部B1Aを有する第1業務アプリケーションBAと、第2申請入力部B1Bを有する第2業務アプリケーションBBとを備える。業務記憶部32は、第1業務記憶部32Aと第2業務記憶部32Bを備える。第1申請入力部B1Aは、経路設定画面Fuが埋込表示された申請入力画面Faを表示部13に表示させ、申請入力画面Faを介して申請者による申請情報Dと経路情報Usの指示入力があると、第1業務記憶部32Aが、申請IDに対応付けて申請情報Dを記憶し、共通記憶部22が、申請IDに対応付け、経路情報Usと接続先が第1業務記憶部32Aであることを示す業務識別情報Mを記憶する。第2申請入力部B1Bは、経路設定画面Fuが埋込表示された申請入力画面Faを表示部13に表示させ、申請入力画面Faを介して申請者による申請情報Dと経路情報Usの指示入力があると、第2業務記憶部32Bが、申請IDに対応付けて申請情報Dを記憶し、共通記憶部22が、申請IDに対応付け、経路情報Usと、接続先が第2業務記憶部32Bであることを示す業務識別情報Mを記憶する。
【0069】
リスト表示部C2、C3は、共通記憶部22から、ログインユーザアカウントと一致する申請者ユーザアカウントUを有する、申請ID、業務識別情報M、及び、経路情報Usを含むリストを抽出し、接続先が第1業務記憶部32Aであることを業務識別情報Mが示しているとき、第1業務記憶部32Aに接続して、申請IDに対応付けられた申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを表示し、接続先が第2業務記憶部32Bであることを業務識別情報Mが示しているとき、第2業務記憶部32Bに接続して、申請IDに対応付けられた申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを表示する。
【0070】
第1業務アプリケーションBAと第1業務記憶部32Aは、第1サーバ30Aに設けられる。第2業務アプリケーションBBと第2業務記憶部32Bは、第2サーバ30Bに設けられる。共通基盤アプリケーションCは、共通基盤サーバ20に設けられる。
【0071】
情報処理方法は、共通基盤アプリケーションCのリスト表示部C2、C3が、ワークフローのリスト要素Leを配列してリスト画面Lc、Lvを表示し、リスト画面Lc、Lvの中から申請者又は承認者の少なくとも一方がリスト要素Leを選択入力すると、選択入力されたリスト要素Leに対応付けられた業務識別情報Mに基づいて、業務アプリケーションBに接続して申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを表示する。
【0072】
情報処理プログラムは、ワークフローのリスト要素Leを配列して表示したリスト画面Lc、Lvの中から申請者又は承認者の少なくとも一方がリスト要素Leを選択入力すると、選択入力されたリスト要素Leに対応付けられた業務識別情報Mに基づいて、業務アプリケーションBに接続して申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを表示する、共通基盤アプリケーションCのリスト表示部C2、C3のコードをコンピュータに実行させる。
【0073】
これにより、情報処理システム1では、ユーザが複数の業務アプリケーションBを使用した場合、ワークフロー機能を提供するために共通基盤アプリケーションCを組み込むことができ、開発やメンテナンスにかかる工数を抑えることができる。
【0074】
そして、情報処理システム1では、業務サーバ30(以下、第1サーバ30A、第2サーバ30Bを含む)の業務記憶部32が申請情報Dを記憶するため、業務サーバ30側で、業務要件に合わせた申請情報D、申請入力画面Fa、申請情報画面Fdに関する開発やメンテナンスをより少ない工数で行うことができる。
【0075】
また、申請者が複数の業務アプリケーションBの各々で申請書を申請した場合、承認者は1つの画面で横断的に複数の業務アプリケーションBの申請書をリスト表示させることができ、申請書の承認にかける手間と承認漏れのリスクを抑えることができる。
【0076】
実施形態によれば、より少ない工数によって開発及びメンテナンスをすることができ、承認者による承認漏れが生じ難い、ワークフローを管理する、情報処理システム1、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【0077】
なお、実施形態では、業務識別情報Mが、業務サーバ30に接続するためのアドレスである例を説明したがこれに限定されない。業務識別情報Mは、表示部13が業務サーバ30に接続可能な情報であればよく、APIや関数等であってもよい。
【0078】
また、実施形態では、端末装置10がパソコンである例を説明したが、端末装置10は、スマホやタブレット等の携帯情報端末であってもよいし、他の情報端末であってもよい。
【0079】
また、実施形態の説明では、業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面に申請入力画面Faや、リスト画面Lc、Lvが埋め込まれる例を説明したが、これに限定されない。申請入力画面Faや、リスト画面Lc、Lvは、埋込表示ではなく全体画面に直接表示されてもよい。
【0080】
また、実施形態では、申請書の申請入力が終了した後、承認者にメール送信等による通知がなされないが、申請書の申請入力が終了した後、共通基盤サーバ20又は業務サーバ30は、経路情報Usに基づいて、メール送信等による承認者への通知がなさなれるようにしてもよい。
【0081】
また、実施形態では、申請者用のリスト画面Lc(図4)と承認者用のリスト画面Lv(図5)の各々が、業務アプリケーションBによって表示部13に表示された全体画面(図4の破線と図5の破線)に埋込表示された例を説明したが、埋込表示ではなく、全体画面として表示されてもよい。
【0082】
上述のとおり、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0083】
また、実施形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。さらに、本実施形態における各手順の各ステップの全てあるいは一部をハードウェアにより実現してもよいし、プログラムによって実現してもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 ・・・情報処理システム
10 ・・・端末装置
11 ・・・端末制御部
12 ・・・端末記憶部
13 ・・・表示部
14 ・・・指示入力部
20 ・・・共通基盤サーバ
21 ・・・共通制御部
22 ・・・共通記憶部
30 ・・・業務サーバ
30A・・・第1サーバ
30B・・・第2サーバ
31 ・・・業務制御部
32 ・・・業務記憶部
32A・・・第1業務記憶部
32B・・・第2業務記憶部
B ・・・業務アプリケーション
B1 ・・・申請入力部
B1A・・・第1申請入力部
B1B・・・第2申請入力部
B2 ・・・申請情報表示部
BA ・・・第1業務アプリケーション
BB ・・・第2業務アプリケーション
Bc ・・・申請ボタン
C ・・・共通基盤アプリケーション
Bv ・・・承認ボタン
C1 ・・・経路設定部
C2、C3・リスト表示部
D ・・・申請情報
Ci ・・・共通情報
Fa ・・・申請入力画面
Fd ・・・申請情報画面
Fu ・・・経路設定画面
Lc、Lv・リスト画面
Le ・・・リスト要素
M ・・・業務識別情報
Mp ・・・プルダウンメニュー
U ・・・申請者ユーザアカウント
Us ・・・経路情報


【要約】
【課題】 より少ない工数によって開発及びメンテナンスをすることができ、承認者による承認漏れが生じ難い、ワークフローを管理する、情報処理システムを提供する。
【解決手段】 情報処理システム1は、ワークフローのリスト要素Leを配列して表示したリスト画面Lc、Lvの中から申請者又は承認者の少なくとも一方がリスト要素Leを選択入力すると、選択入力されたリスト要素Leに対応付けられた業務識別情報Mによって、業務アプリケーションBに接続して申請情報Dを取得し、申請情報Dに基づく申請情報画面Fdを表示する、共通基盤アプリケーションCのリスト表示部C2、C3を有する。
【選択図】図2

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8