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特許7557046サービス競合の処理方法、処理装置、端末及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】サービス競合の処理方法、処理装置、端末及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20240918BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240918BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W74/0833
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023510472
(86)(22)【出願日】2021-08-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2021112187
(87)【国際公開番号】W WO2022033541
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】202010809435.6
(32)【優先日】2020-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ユイミン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/160475(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/098118(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0099402(US,A1)
【文献】特表2020-508626(JP,A)
【文献】国際公開第2020/151708(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なるタイプのサービスが競合し、かつ接続確立を開始する必要がある場合、端末が第1の規則に従って接続確立を行うステップを含み、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立の原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることであって、前記第1の指定サービスの接続確立原因値は、実際的に伝送されるサービスデータに対応するサービスタイプとは異なることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することであって、前記接続確立プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスと、
データが送信されず、無線リソース制御シグナリングのみが送信される第1の接続確立プロセスとのうちの少なくとも1つを含むことと、の少なくとも1つを含
前記第1の指定サービス及び/又は前記第2の指定サービスは、前記複数の異なるタイプのサービスの中で最も優先度の高いサービスである、
サービス競合の処理方法。
【請求項2】
直接的なデータ伝送モードの配置情報を取得するステップをさらに含み、前記配置情報は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記配置情報は、
直接的なデータ伝送プロセスと、
直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報との少なくとも1つを含む、請求項1に記載のサービス競合の処理方法。
【請求項3】
前記直接的なデータ伝送プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスとの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のサービス競合の処理方法。
【請求項4】
前記直接的なデータ送信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg3でデータを送信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgAでデータを送信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用の物理アップリンク共有チャネルリソースでデータを送信することのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のサービス競合の処理方法。
【請求項5】
前記直接的なデータ受信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg4でデータを受信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgBでデータを受信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用のアップリンクリソースに対応するダウンリンクリソースでデータを受信することのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のサービス競合の処理方法。
【請求項6】
前記直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報は、
直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子と、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスカテゴリと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプとのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のサービス競合の処理方法。
【請求項7】
サービス間の優先順位の規則は、
緊急サービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
優先度の高いアクセスサービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
データが送信されず、無線リソース制御シグナリングのみが送信される第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
着呼側サービスの優先度が発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも低いことのうちのいずれか1つを含む、請求項に記載のサービス競合の処理方法。
【請求項8】
複数の異なるタイプのサービスが競合し、かつ接続確立を開始する必要がある場合、第1の規則に従って接続確立を行うための処理モジュールを含み、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立の原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることであって、前記第1の指定サービスの接続確立原因値は、実際的に伝送されるサービスデータに対応するサービスタイプとは異なることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することであって、前記接続確立プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスと、
データが送信されず、無線リソース制御シグナリングのみが送信される第1の接続確立プロセスとのうちの少なくとも1つを含むことと、の少なくとも1つを含
前記第1の指定サービス及び/又は前記第2の指定サービスは、前記複数の異なるタイプのサービスの中で最も優先度の高いサービスである、
サービス競合の処理装置。
【請求項9】
直接的なデータ伝送モードの配置情報を取得するための取得モジュールをさらに含み、前記配置情報は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記配置情報は、
直接的なデータ伝送プロセスと、
直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報との少なくとも1つを含む、請求項に記載のサービス競合の処理装置。
【請求項10】
前記直接的なデータ伝送プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスとの少なくとも1つを含
請求項に記載のサービス競合の処理装置。
【請求項11】
前記直接的なデータ送信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg3でデータを送信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgAでデータを送信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用の物理アップリンク共有チャネルリソースでデータを送信することのうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載のサービス競合の処理装置。
【請求項12】
前記直接的なデータ受信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg4でデータを受信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgBでデータを受信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用のアップリンクリソースに対応するダウンリンクリソースでデータを受信することのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のサービス競合の処理装置。
【請求項13】
前記直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報は、
直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子と、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスカテゴリと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプとのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載のサービス競合の処理装置。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されるとき、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の処理方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されるとき、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の処理方法のステップを実現する、読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、特にサービス競合の処理方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、複数のサービスが接続確立を開始しようとする場合、端末がどのサービスを利用して接続確立を開始するかは解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減可能なサービス競合の処理方法、装置及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1側面では、本出願の実施例は、
複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、端末が第1の規則に従って接続確立モードを決定するステップを含み、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立モードの原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することの少なくとも1つを含む、サービス競合の処理方法を提供する。
【0005】
第2側面では、本出願の実施例は、
複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、第1の規則に従って接続確立モードを決定するための処理モジュールを含み、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立モードの原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することの少なくとも1つを含む、サービス競合の処理装置を提供する。
【0006】
第3側面では、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されるとき、上記の方法のステップを実現する、端末をさらに提供する。
【0007】
第4側面では、本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されるとき、上記の方法のステップを実現する、読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0008】
第5側面では、本出願の実施例は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、第1の側面に記載される方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0009】
第6側面では、本出願の実施例は、不揮発性記憶媒体に格納され、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることによって、第1の側面に記載される方法のステップを実現するように配置される、コンピュータソフトウェア製品を提供する。
【0010】
第7側面では、本出願の実施例は、第1の側面に記載される方法を実行するように配置される端末を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例において、複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、端末は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定された第1の規則に従って接続モードを決定でき、例えば、端末はより優先度の高いサービスに対応する接続確立プロセスを利用して接続を確立することができる。これにより、より優先度の高いサービスはより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、無線通信システムの模式図を示す。
図2図2は、本出願の実施例のサービス競合の処理方法の模式的フローチャートを示す。
図3図3は、本出願の実施例のサービス競合の処理装置の構造模式図を示す。
図4図4は、本出願の実施例の端末の構成模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本出願の実施例における技術的解決手段をより明確に記述するために、以下では、本出願の実施例について記述するために必要とされる添付図面を簡単に記述する。明らかに、以下の説明における添付図面は、本出願に記載されるいくつかの実施例に過ぎず、当業者は、創造的な労働をせずにこれらの添付図面からその他の添付図面をさらに導き出し得る。
【0014】
以下、本出願の実施例における添付図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。当業者によって進歩性のある労働を費やすことなく本出願の実施例に基づいて得られる他の実施例は、すべて本出願の保護範囲に属するものとする。
【0015】
本出願の明細書及び特許請求の範囲では、「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は時間的順序を示すためのものではない。本出願の実施例を、ここで図示又は記載されている順序以外の順序で実施できるように、そのようにして使用される用語は、場合によって、交換可能であることを理解されたい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも1つを示し、「/」記号は、一般的に、前後の関連対象が「又は」の関係にあることを示す。
【0016】
本明細書で記述される技術は、長期進化型(Long Time Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限定されず、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重アクセス(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、その他のシステムなどの様々な無線通信システムに用いられてもよい。用語「システム」及び「ネットワーク」は、常に交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))及びその他のCDMA変形形態を含む。TDMAシステムは、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM(登録商標))などの無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現することができる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTEとより高度なLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを使用した新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))という名称の組織による文献において記述されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織による文献において記述されている。本明細書で記述される技術は、上述したシステム及び無線技術に用いられてもよく、その他のシステム及び無線技術に用いられてもよい。以下の記述では、例示を目的として、新しい無線(New Radio、NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術は、NRシステムの適用例以外の適用例にも適用される。
【0017】
以下の記述は、特許請求の範囲に記載された範囲、適用性、又は配置を限定することなく、例を提供する。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、論じられる要素の機能及び配置を変更することができる。様々な例は、様々な規定又は配置要素を適切に省略、置換、又は追加することができる。例えば、記述された方法は、記述されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、又は組み合わされてもよい。また、いくつかの例を参照して記述される特徴は、他の例において組み合わされてもよい。
【0018】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。端末11は、端末機器又はユーザー端末(User Equipment、UE)とも呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)、又は車載機器などの端末側機器であってもよい。なお、本出願の実施例において、端末11の具体的なタイプは限定されない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。上記基地局は、第5世代(5th Generation、5G)及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又はその他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)アクセスポイント、又はその他のアクセスポイントなど)、又は位置サーバー(例えば、進化型サービングモバイル位置センター(Evolved Serving Mobile Location Centre、E-SMLC)又はローカル管理機能(Location Manager Function、LMF))であってもよい。基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、無線基地局装置(Base Transceiver Station、BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、ノードB、進化型ノードB(evolved Node B、eNB)、ホームノードB、ホーム進化型ノードB、WLANアクセスポイント、ワイヤレス・フィディリティ(wireless fidelity、WiFi)ノード、又は前記分野における他の適切な用語と呼ばれてもよい。同様な技術的効果を奏する限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本出願の実施例において、NRシステムにおける基地局のみを例として説明するが、基地局の具体的なタイプ及び具体的な通信システムを限定しない。
【0019】
関連技術において、UEが直接的なデータ送信プロセスをトリガーできるサービスにデータが到着した場合、UEには他のサービスも到着し、接続回復プロセスをトリガーする必要がある可能性があるため、より優先度の高いサービスがより速く接続を確立できるように、UEがどのサービスを利用して接続確立を開始するかは解決すべき課題となる。
【0020】
図2に示すように、本出願の実施例は、
ステップ101:複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、端末が第1の規則に従って接続確立モードを決定するステップを含み、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立モードの原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することの少なくとも1つを含む、サービス競合の処理方法を提供する。
【0021】
本出願の実施例において、複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、端末は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定された第1の規則に従って接続モードを決定でき、例えば、端末はより優先度の高いサービスに対応する接続確立プロセスを利用して接続を確立することができる。これにより、より優先度の高いサービスはより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0022】
接続確立は、初回接続確立と初回接続確立後の接続回復とを含み、すなわち、接続確立モードは、実際には、初回接続確立モードと接続回復モードとを含む。
【0023】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービス及び/又は前記第2の指定サービスは、前記複数の異なるタイプのサービスの中で最も優先度の高いサービスである。このように、端末は、より優先度の高いサービスの接続確立プロセス及び/又はより優先度の高いサービスの接続確立原因値を使用でき、これによって、より優先度の高いサービスがより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0024】
なお、小容量データ伝送(Small Data Transmission、SDT)の場合、UEは、ネットワーク側機器によって配置されたリソースに従って、アイドル状態(idle)又は非アクティブ状態(inactive)にある場合、
(1)初期アクセスの4段階ランダムアクセスプロセスのMsg3、
(2)初期アクセスの2段階ランダムアクセスプロセスのMsgA、
(3)事前に設定された(pre-configured)PUSCH又は事前に割り当てられたアップリンクリソース(Preallocated Uplink Resource、PUR)を含む、ネットワーク側機器によって配置された専用の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)リソース
によって、データをネットワーク側に直接送信してもよい。
【0025】
また、ネットワーク側は、
(1)初期アクセスの4段階ランダムアクセスプロセスのMsg4、
(2)初期アクセスの2段階ランダムアクセスプロセスのMsgB、
(3)ネットワーク側機器によって配置された専用のアップリンクリソースに対応するダウンリンクフィードバックリソース
によって、データをUEに直接送信してもよい。
【0026】
接続が確立される前に、端末は、ネットワーク側機器から送信されたコンテキスト配置を保持する旨の指示情報を受信してもよく、この指示情報は、データ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)配置やセキュリティ配置などのコンテキスト配置を保持するようにUEに指示する。このコンテキスト配置は、UEによる接続の回復及び/又はデータの送受信の回復に使用される。例えば、ネットワーク側機器は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)解放(Release)メッセージにおいてサスペンド(suspend)指示情報を送信し、接続状態(connected)にあるUEをアイドル又は非アクティブ状態に解放する場合に、UEによる接続の回復及び/又はデータの送受信の回復のために、このコンテキスト配置を使用することができる。
【0027】
いくつかの実施例において、前記方法は、
直接的なデータ伝送モードの配置情報を取得するステップをさらに含み、前記配置情報は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記配置情報は、
直接的なデータ伝送プロセスと、
直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報との少なくとも1つを含む。
【0028】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送プロセスは、
アップリンクデータ伝送などの直接的なデータ送信プロセスと、
ダウンリンクデータ受信などの直接的なデータ受信プロセスとの少なくとも1つを含む。
【0029】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ送信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg3でデータを送信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgAでデータを送信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用の物理アップリンク共有チャネルリソースでデータを送信することのうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ受信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg4でデータを受信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgBでデータを受信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用のアップリンクリソースに対応するダウンリンクリソースでデータを受信することのうちの少なくとも1つを含み、例えば、UEは、専用のPUSCHリソースでDRBデータ又はシグナリング無線ベアラ(signalling radio bearer、SRB)要求メッセージを送信した後、UEはこのPUSCHに対応する物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)リソースで特定のUE識別子(例えば、x-無線ネットワーク仮識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI))をモニタリングすることによって、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)スケジューリング情報を取得し、このPDSCHがUEのDRBのダウンリンク受信データを含む。
【0031】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報は、
直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子と、
access category-1などの直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスカテゴリと、
access class-1などの直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプとのうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプは、
マスターセルグループ(Master Cell group、MCG)DRBと、
セカンダリーセルグループ(Secondary Cell group、SCG)DRBと、
MCGスプリット(Split)DRBと、
SCG Split DRBとのうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
MCG Split DRBとは、ベアラのパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)がMCGにあり、ベアラの2つの無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)プロトコルがそれぞれMCGとSCGにあることを意味し、SCG Split DRBとは、ベアラのPDCPがSCGにあり、ベアラの2つのRLCがそれぞれMCGとSCGにあることを意味する。
【0034】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子は、
DRB識別子と、
サービス品質フロー(QoS flow)識別子と、
プロトコル・データ・ユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッション(session)識別子、
MCGやSCGなどのセルグループ識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
関連技術において、inactive UEの接続回復プロセスは、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)と、を含む複数のタイプのトリガーサービスを含む。
【0036】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプも、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
本出願の実施例において、上記で得られた直接的なデータ伝送モードの配置情報により、UEが送信又は受信しようとするサービスデータに対応するサービスが「直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報」に対応し、かつこのデータの送信が「直接的なデータ受信又は送信プロセスのトリガー条件」を満たす場合、UEは、「直接的なデータ受信又は送信プロセス」を利用して、対応するサービスデータを送信又は受信する。例えば、UEのアップリンクに到着したデータのサービスのタイプがサービスアクセスカテゴリ-1(又はDRB-1)であり、アクセスカテゴリ-1(又はDRB-1)が直接的なデータ送信モードを許容し、ネットワーク側に配置された直接的なデータ受信又は送信プロセスのトリガー条件がデータのサイズが閾値の50バイト未満であることであり、このアップリンクデータのサイズが10バイトであり、直接的なデータ送信モードをトリガーするデータのサイズの閾値の50バイト未満である場合、このUEは、「直接的なデータ伝送プロセス」を利用して対応するサービスデータを送信する。
【0038】
いくつかの実施例において、前記接続確立原因値は、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービス及び/又は前記第2の指定サービスは、前記複数の異なるタイプのサービスの中で最も優先度の高いサービスである。このように、端末は、最も優先度の高いサービスに基づいて接続確立モードを決定することができ、これによって、最も優先度の高いサービスはより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0040】
接続確立方法の原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いる場合、一具体例において、「着呼側サービス」の優先度が「発呼側サービス」の優先度よりも高いことがプロトコルによって協定されており、UEは、ページングによって指示された「着呼側サービス」と直接的なデータ送信をトリガーできる「発呼側サービス」の両方が候補になる場合、接続回復の原因値として「着呼側サービス」を使用し、例えば、resumeCauseをmt-Accessに設定してもよい。このように、端末はより優先度の高いサービスの接続確立原因値を用いて接続確立モードを決定でき、これによって、より優先度の高いサービスがより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0041】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービスの接続確立原因値は、実際的に伝送されるサービスデータに対応するサービスのタイプと同じであるか、又は異なる。例えば、UEの接続回復プロセスでは、直接的なデータ送信モードによって「発呼側サービス」に対応するDRB-1データを送信してもよいが、UEにとって、プロトコルによって協定された優先度のより高い「着呼側サービス」も候補になるため、resumeCauseを「着呼側サービス」の接続確立原因値「mt-Access」に設定してもよい。
【0042】
接続確立方法として第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用する場合、一具体例において、「着呼側サービス」の優先度が「発呼側サービス」の優先度よりも高いことがプロトコルによって協定されており、UEにとって、ページングによって指示された「着呼側サービス」と直接的なデータ送信をトリガーできる「発呼側サービス」の両方が候補になるが、ページングによって指示された「着呼側サービス」が通常の接続回復プロセスしかを利用できない(すなわち、直接的なデータ送信又は受信プロセスを利用できない)ため、UEは「通常の接続回復プロセス」を利用する。別の具体例において、「緊急サービス」の優先度が「発呼側サービス」の優先度よりも高いことがプロトコルによって協定されており、UEにとって、「緊急サービス」と直接的なデータ送信をトリガーできる「発呼側サービス」の両方が候補になるが、「緊急サービス」が通常の接続回復プロセスしかを利用できない(すなわち、直接的なデータ送信又は受信プロセスを利用できない)ため、UEは「通常の接続回復プロセス」を利用する。以上の解決手段により、端末はより優先度の高いサービスに対応する接続確立プロセスによって接続を確立でき、これによって、より優先度の高いサービスがより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0043】
いくつかの実施例において、前記接続確立プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスと、
第1の接続確立プロセスとを含み、前記第1の接続確立プロセスにおいて無線リソース制御シグナリングのみが送信され、すなわち、前記第1の接続確立プロセスは通常の接続確立プロセスであり、例えば、初期アクセスプロセスにおいて、DRBデータが直接送信されず、RRC制御シグナリング(例えば、RRCResumeRequestメッセージ)のみが送信される。
【0044】
いくつかの実施例において、サービス間の優先順位の規則は、
緊急サービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
優先度の高いアクセスサービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
着呼側サービスの優先度が発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも低いことのうちのいずれか1つを含む。
【0045】
なお、本出願の実施例によって提供されるサービス競合の処理方法の実行主体は、サービス競合の処理装置であってもよいし、このサービス競合の処理装置内のサービス競合の処理方法をロードするためのモジュールであってもよい。本出願の実施例において、サービス競合の処理装置がサービス競合の処理方法をロードすることを例に挙げて、本出願の実施例によって提供されるサービス競合の処理方法を説明する。
【0046】
本出願の実施例は、サービス競合の処理装置を提供し、図3に示すように、前記装置300は、
複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、第1の規則に従って接続確立モードを決定するための処理モジュール310を含み、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立モードの原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することの少なくとも1つを含む。
【0047】
本出願の実施例において、複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、端末は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定された第1の規則に従って接続モードを決定でき、例えば、端末はより優先度の高いサービスに対応する接続確立プロセスを利用して接続を確立することができる。これにより、より優先度の高いサービスはより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0048】
接続確立は、初回接続確立と初回接続確立後の接続回復とを含み、すなわち、接続確立モードは、実際には、初回接続確立モードと接続回復モードとを含む。
【0049】
いくつかの実施例において、前記装置は、
直接的なデータ伝送モードの配置情報を取得するための取得モジュールをさらに含み、前記配置情報は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記配置情報は、
直接的なデータ伝送プロセスと、
直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報との少なくとも1つを含む。
【0050】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスとの少なくとも1つを含む。
【0051】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ送信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg3でデータを送信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgAでデータを送信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用の物理アップリンク共有チャネルリソースでデータを送信することのうち少なくとも1つを含む。
【0052】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ受信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg4でデータを受信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgBでデータを受信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用のアップリンクリソースに対応するダウンリンクリソースでデータを受信することのうちの少なくとも1つを含み、例えば、UEは、専用のPUSCHリソースでDRBデータ又はシグナリング無線ベアラ(signalling radio bearer、SRB)要求メッセージを送信した後、UEはこのPUSCHに対応する物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)リソースで特定のUE識別子(例えば、x-無線ネットワーク仮識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI))をモニタリングすることによって、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)スケジューリング情報を取得し、このPDSCHがUEのDRBのダウンリンク受信データを含む。
【0053】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報は、
直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子と、
access category-1などの直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスカテゴリと、
access class-1などの直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプとのうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプは、
MCG DRBと、
SCG DRBと、
MCG Split DRBと、
SCG Split DRBとのうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
MCG Split DRBとは、ベアラのパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)がMCGにあり、ベアラの2つの無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)プロトコルがそれぞれMCGとSCGにあることを意味し、SCG Split DRBとは、ベアラのPDCPがSCGにあり、ベアラの2つのRLCがそれぞれMCGとSCGにあることを意味する。
【0056】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子は、
DRB識別子と、
QoS flow識別子と、
PDU session識別子と、
セルグループ識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプは、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
本出願の実施例において、上記で得られた直接的なデータ伝送モードの配置情報により、UEが送信又は受信しようとするサービスデータに対応するサービスが「直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報」に対応し、かつこのデータの送信が「直接的なデータ受信又は送信プロセスのトリガー条件」を満たす場合、UEは、「直接的なデータ受信又は送信プロセス」を利用して、対応するサービスデータを送信又は受信する。例えば、UEのアップリンクに到着したデータのサービスのタイプがサービスアクセスカテゴリ-1(又はDRB-1)であり、アクセスカテゴリ-1(又はDRB-1)が直接的なデータ送信モードを許容し、ネットワーク側に配置された直接的なデータ受信又は送信プロセスのトリガー条件がデータのサイズが閾値の50バイト未満であることであり、このアップリンクデータのサイズが10バイトであり、直接的なデータ送信モードをトリガーするデータのサイズの閾値の50バイト未満である場合、UEは、「直接的なデータ伝送プロセス」を利用して対応するサービスデータを送信する。
【0059】
いくつかの実施例において、前記接続確立原因値は、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
接続確立方法の原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いる場合、一具体例において、「着呼側サービス」の優先度が「発呼側サービス」の優先度よりも高いことがプロトコルによって協定されており、UEは、ページングによって指示された「着呼側サービス」と直接的なデータ送信をトリガーできる「発呼側サービス」の両方が候補になる場合、接続回復の原因値として「着呼側サービス」を使用し、例えば、resumeCauseを「mt-Access」に設定してもよい。このように、端末はより優先度の高いサービスの接続確立原因値を用いて接続確立モードを決定でき、これによって、より優先度の高いサービスがより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0061】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービスの接続確立原因値は、実際的に伝送されるサービスデータに対応するサービスのタイプと同じであるか、又は異なる。例えば、UEの接続回復プロセスでは、直接的なデータ送信モードによって「発呼側サービス」に対応するDRB-1データを送信してもよいが、UEにとって、プロトコルによって協定された優先度のより高い「着呼側サービス」も候補になるため、resumeCauseを「着呼側サービス」の接続確立原因値「mt-Access」に設定してもよい。
【0062】
接続確立方法として第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用する場合、一具体例において、「着呼側サービス」の優先度が「発呼側サービス」の優先度よりも高いことがプロトコルによって協定されており、UEにとって、ページングによって指示された「着呼側サービス」と直接的なデータ送信をトリガーできる「発呼側サービス」の両方が候補になるが、ページングによって指示された「着呼側サービス」が通常の接続回復プロセスしか利用できない(すなわち、直接的なデータ送信又は受信プロセスを利用できない)ため、UEは「通常の接続回復プロセス」を利用する。別の具体例において、「緊急サービス」の優先度が「発呼側サービス」の優先度よりも高いことがプロトコルによって協定されており、UEにとって、「緊急サービス」と直接的なデータ送信をトリガーできる「発呼側サービス」の両方が候補になるが、「緊急サービス」が通常の接続回復プロセスしか利用できない(すなわち、直接的なデータ送信又は受信プロセスを利用できない)ため、UEは「通常の接続回復プロセス」を利用する。以上の解決手段により、端末はより優先度の高いサービスに対応する接続確立プロセスによって接続を確立でき、これによって、より優先度の高いサービスがより速く接続を確立でき、サービス接続の確立遅延又はサービスデータの送信遅延を低減させることができる。
【0063】
いくつかの実施例において、前記接続確立プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスと、
第1の接続確立プロセスとを含み、前記第1の接続確立プロセスにおいて無線リソース制御シグナリングのみが送信され、すなわち、前記第1の接続確立プロセスは通常の接続確立プロセスであり、例えば、初期アクセスプロセスにおいて、DRBデータが直接送信されず、RRC制御シグナリング(例えば、RRCResumeRequestメッセージ)のみが送信される。
【0064】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービス及び/又は前記第2の指定サービスは、前記複数の異なるタイプのサービスの中で最も優先度の高いサービスである。
【0065】
いくつかの実施例において、サービス間の優先順位の規則は、
緊急サービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
優先度の高いアクセスサービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
着呼側サービスの優先度が発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも低いことのうちのいずれか1つを含む。
【0066】
本出願の実施例におけるサービス競合の処理装置は、装置であってもよいし、端末内の部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、携帯型電子機器であってもよいし、非携帯型電子機器であってもよい。例示的に、携帯型電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック、又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などであってもよく、非携帯型電子機器は、ネットワーク接続ストレージ装置(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、テレビ(television、TV)、現金自動預払機又はキオスクなどであってもよいが、本出願の実施例において具体的に限定しない。
【0067】
本出願の実施例におけるサービス競合の処理装置は、オペレーティングシステムを搭載した装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iOSオペレーティングシステムであってもよく、その他の可能なオペレーティングシステムであってもよいが、本出願の実施例において具体的に限定しない。
【0068】
任意選択で、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、このプログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されるとき、上記サービス競合の処理方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同様な技術的効果を達成することができる端末をさらに提供し、重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0069】
なお、本出願の実施例における端末は、上述した携帯型電子機器及び非携帯型電子機器を含む。
【0070】
図4は、本出願の各実施例を実現する端末のハードウェアの構造模式図である。この端末50は、無線周波数ユニット51、ネットワークモジュール52、オーディオ出力ユニット53、入力ユニット54、センサー55、表示ユニット56、ユーザー入力ユニット57、インターフェースユニット58、メモリ59、プロセッサ510、電源511などの部材を含むが、これらに限定されない。当業者が理解できるように、図4に示す端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示されたものより多いか又は少ない部材を含んでいてもよく、いくつかの部材を組み合わせたり、異なる部材を配置したりしてもよい。本出願の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0071】
本出願の実施例において、無線周波数ユニット51は、情報の送受信、又は通話中の信号の送受信に用いられてもよく、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510に処理させ、また、アップリンクデータを基地局に送信することを理解されたい。通常、無線周波数ユニット51は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、ローノイズアンプ、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット51は、無線通信システムを介してネットワークや他の機器と通信することもできる。
【0072】
メモリ59は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いることができる。メモリ59は、主に、オペレーションシステム、少なくとも1つの機能(例えば、オーディオ再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶可能なデータ記憶領域とを含んでいてもよい。また、メモリ59は、高速ランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、少なくとも1つのディスクメモリデバイスやフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体メモリデバイスをさらに含んでいてもよい。
【0073】
プロセッサ510は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースや回線によって端末全体の各部分に接続され、メモリ59に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、メモリ59に記憶されたデータを呼び出すことにより、端末の各種機能とデータ処理を実行して、端末全体を監視する。プロセッサ510は、1つ以上の処理ユニットを含んでいてもよい。好ましくは、プロセッサ510に、主にオペレーティングシステム、ユーザーインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサが集積されてもよい。上記モデムプロセッサは、プロセッサ510に集積されなくてもよいことを理解されたい。
【0074】
端末50は、各部材に給電する電源511(例えば、バッテリー)をさらに含んでいてもよい。好ましくは、電源511は、電源管理システムを介してプロセッサ510に論理的に接続されてもよい。これにより、電源管理システムを介して充放電の管理、及び電力消費の管理などの機能を実現することができる。
【0075】
また、端末50は、いくつかの図示されていない機能モジュールを含み、ここで説明を省略する。
【0076】
プロセッサ510は、複数の異なるタイプのサービスが接続確立を開始する場合、第1の規則に従って接続確立モードを決定するために用いられ、前記第1の規則が、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記第1の規則が、
接続確立モードの原因値として第1の指定サービスの接続確立原因値を用いることと、
第2の指定サービスに対応する接続確立プロセスを利用することの少なくとも1つを含む
【0077】
いくつかの実施例において、プロセッサ510は、さらに直接的なデータ伝送モードの配置情報を取得するために用いられ、前記配置情報は、ネットワーク側機器によって配置され、又はプロトコルによって協定されたものであり、前記配置情報は、
直接的なデータ伝送プロセスと、
直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報との少なくとも1つを含む。
【0078】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスとの少なくとも1つを含む。
【0079】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ送信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg3でデータを送信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgAでデータを送信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用の物理アップリンク共有チャネルリソースでデータを送信することのうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ受信プロセスは、
4段階ランダムアクセスプロセスのMsg4でデータを受信することと、
2段階ランダムアクセスプロセスのMsgBでデータを受信することと、
ネットワーク側機器によって配置された専用のアップリンクリソースに対応するダウンリンクリソースでデータを受信することのうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したサービス指示情報は、
直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子と、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスカテゴリと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのアクセスタイプと、
直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプとのうちの少なくとも1つを含む。
【0082】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したベアラのタイプは、
MCG DRBと、
SCG DRBと、
MCG Split DRBと、
SCG Split DRBとのうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したベアラの識別子は、
DRB識別子と、
QoS flow識別子と、
PDU session識別子と、
セルグループ識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
いくつかの実施例において、前記直接的なデータ伝送を利用したサービスのタイプは、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
いくつかの実施例において、前記接続確立原因値は、
緊急サービス(emergency)と、
高優先度アクセスサービス(highPriorityAccess)と、
着呼側アクセスサービス(mt-Access)と、
発呼側シグナリングサービス(mo-Signalling)と、
発呼側データサービス(mo-Data)と、
発呼側音声電話サービス(mo-VoiceCall)と、
発呼側ビデオ電話サービス(mo-VideoCall)と、
発呼側ショートメッセージサービス(mo-SMS)と、
アクセスネットワークページングエリア更新サービス(rna-Update)と、
マルチメディア優先アクセスサービス(mps-PriorityAccess)と、
マルチメディア緊急アクセスサービス(mcs-PriorityAccess)とのうちの少なくとも1つを含む。
【0086】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービスの接続確立原因値は、実際的に伝送されるサービスデータに対応するサービスタイプと同じであるか、又は異なる。
【0087】
いくつかの実施例において、前記接続確立プロセスは、
直接的なデータ送信プロセスと、
直接的なデータ受信プロセスと、
無線リソース制御シグナリングのみが送信される第1の接続確立プロセスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
いくつかの実施例において、前記第1の指定サービス及び/又は前記第2の指定サービスは、前記複数の異なるタイプのサービスの中で最も優先度の高いサービスである。
【0089】
いくつかの実施例において、サービス間の優先順位の規則は、
緊急サービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
優先度の高いアクセスサービスの優先度が、発呼側データサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
第1の接続確立プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
着呼側サービスの優先度が発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
直接的なデータ送信プロセスをトリガーするサービスの優先度が、直接的なデータ受信プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、直接的なデータ伝送プロセスをトリガーするサービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、発呼側サービスの優先度よりも低いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも高いこと、
ページングエリア更新サービスの優先度が、着呼側サービスの優先度よりも低いことのうちのいずれか1つを含む。
【0090】
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、このプログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されるとき、上記サービス競合の処理方法の実施例における各プロセスを実現し、かつ同様な技術的効果を達成できる読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0091】
前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末に搭載されたプロセッサである。前記読み取り可能な記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。
【0092】
本出願の実施例は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、上記サービス競合の処理方法の実施例における各プロセスを実現するために用いられ、かつ同様な技術的効果を達成できるチップをさらに提供し、重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0093】
本出願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよいことを理解されたい。
【0094】
なお、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。特に断らない限り、「一つの…を含む」という表現により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。さらに、指摘すべきことは、本出願の実施例における方法及び装置の範囲は、示された順序又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、かかる機能に応じてほぼ並列するように、又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば、説明される方法は、説明される順序とは異なる順序で実行されてもよく、また、様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよいという点である。また、いくつかの例を参照しながら説明される特徴は、他の例において組み合わせられてもよい。
【0095】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例を参照して記述される各例におけるユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実現することができることを認識し得る。これらの機能がハードウェアによって実行されるか、あるいはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制約条件に依存する。当業者は、特定の応用ごとに異なる方法を使用して記述された機能を実現することができるが、その実現が本出願の範囲を超えるものとみなされるべきでない。
【0096】
便宜的に、かつ説明を簡単にするために、上述したシステム、装置、及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照できることが、当業者によって明確に理解され得るので、ここで説明を省略する。
【0097】
本出願において提供される実施例において、開示された装置及び方法が他の形態で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は単に例示的であり、例えば、前記ユニットの分割は単に論理的機能の分割であり、実際の実装では他の分割もあり得る。例えば、複数のユニット又は部材は組み合わせられてもよく、別のシステムに統合されてもよく、又は、いくつかの特徴は無視されてもよく、実行されなくてもよい。加えて、表示もしくは議論される、相互結合、直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は電子的、機械的又は他の形態で実装されてもよい。
【0098】
前記別個の部材として説明されるユニットは、物理的に別個でも、そうでなくてもよく、ユニットとして表示される部材は、物理的なユニットでも、そうでなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際のニーズに応じて、ユニットのいくつか又はすべてを選択して、本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0099】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、2以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0100】
以上の実施形態の説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然のことながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような理解に基づいて、本出願の技術的手段は、実質的に又は従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で具現化されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、1つの端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、エアコン又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための複数のコマンドを含む。
【0101】
本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタル信号処理機器(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。
【0102】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載される機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載される技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶されてプロセッサによって実行されてもよい。メモリは、プロセッサの中又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0103】
以上、添付図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は、上記具体的な実施形態に限定されず、上記具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本出願の示唆で、本出願の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、その他の種々の態様を採用することができ、これらはいずれも本出願の保護範囲に属する。
【0104】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月12日に中国で出願された中国特許出願第202010809435.6号の優先権を主張し、その全ての内容は援用により本出願に取り込まれる。
図1
図2
図3
図4