(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】リファレンス信号配置方法、配置装置、電子機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240918BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240918BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20240918BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/231
H04W48/10
(21)【出願番号】P 2023532165
(86)(22)【出願日】2021-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2021141158
(87)【国際公開番号】W WO2022143451
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】202011640522.X
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-524641(JP,A)
【文献】特表2017-530616(JP,A)
【文献】特表2015-532813(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0102887(US,A1)
【文献】Sony,On TRS/CSI-RS occasion(s) for idle/inactive UEs,3GPP TSG RAN WG1 #106b R1-2109798,2021年10月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるリファレンス信号配置方法であって、
前記リファレンス信号の複数セットの配置情報を受信することと、
予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することと、を含
み、
前記複数セットの配置情報は、システムメッセージと、ページングメッセージと、無線リソース制御シグナリングとのうちの少なくとも一つのメッセージによって配置され、
前記予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
又は、
前記の、予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
又は、
前記の、予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
又は、
前記の、予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
又は、
前記の、予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
又は、
前記の、予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む、リファレンス信号配置方法。
【請求項2】
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ前記端末が第一の予め設定される条件を満たす場合に、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
ここで、前記第一の予め設定される条件は、前記配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、前記配置情報を受信した後に前記端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第一の数閾値以下であることと、前記配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、前記配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないこととのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ前記端末が第二の予め設定される条件を満たす場合に、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
ここで、前記第二の予め設定される条件は、前記配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、前記配置情報を受信した後に前記端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第二の数閾値よりも大きいことと、前記配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、前記配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したこととのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記の、前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、
前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ前記端末が第三の予め設定される条件を満たす場合に、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
ここで、前記第三の予め設定される条件は、前記配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、前記配置情報を受信した後に前記端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第三の数閾値以下であることと、前記配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、前記配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、前記配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記の、前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、
複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ前記端末が第四の予め設定される条件を満たす場合に、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
ここで、前記第四の予め設定される条件は、前記配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、前記配置情報を受信した後に前記端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第四の数閾値よりも大きいことと、前記配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、前記配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、前記配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記の、前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置され、且つ前記端末が第五の予め設定される条件を満たす場合に、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
ここで、前記第五の予め設定される条件は、前記配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、前記配置情報を受信した後に前記端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第五の数閾値以下であることと、前記配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、前記配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、前記配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記の、前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置される場合に、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置され、且つ前記端末が第六の予め設定される条件を満たす場合に、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、
ここで、前記第六の予め設定される条件は、前記配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、前記配置情報を受信した後に前記端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第六の数閾値よりも大きいことと、前記配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、前記配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、前記配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項3】
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、前記無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項4】
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、前記システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項5】
前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、前記無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項6】
前記複数セットの配置情報が前記ページングメッセージと前記無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、前記ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、前記端末が前記無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項7】
前記無線リソース制御シグナリングメッセージは、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つを含む、請求項
1から
6のいずれか1項に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項8】
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置され、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、前記ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項9】
前記複数セットの配置情報が前記システムメッセージと前記ページングメッセージによって配置され、前記端末が前記システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、前記システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、前記端末が前記ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む、請求項
1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項10】
前記の、予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定することは、
第一の指示によって、使用する配置情報を前記端末に指示することを含み、
及び/又は、
前記配置情報は、前記リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータを含み、
及び/又は、
前記リファレンス信号は、ネットワークが接続状態の端末に配置するリファレンス信号である、請求項1に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項11】
前記第一の指示は、システムメッセージと、アドバンス指示信号と、ページングメッセージの下りリンク制御情報と、ページングメッセージの物理下りリンク共有チャネルと、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つの情報によって運ばれ、
及び/又は、
前記配置情報は、前記リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータを含む場合、前記リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータによって、前記端末の現在使用しているリファレンス信号配置を変換することをさらに含み、
及び/又は、
前記リファレンス信号は、ネットワークが接続状態の端末に配置するリファレンス信号である場合、前記リファレンス信号は、チャネル状態情報リファレンス信号と、復調リファレンス信号と、トラッキングリファレンス信号と、ポジショニングリファレンス信号と、第二の同期及びシステム情報ブロックとのうちの少なくとも一つを含み、前記第二の同期及びシステム情報ブロックは、アイドル状態の端末が受信する第一の同期及びシステム情報ブロックと異なる、請求項
10に記載のリファレンス信号配置方法。
【請求項12】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、ここで、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から
11のいずれか1項に記載のリファレンス信号配置方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項13】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、ここで、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から
11のいずれか1項に記載のリファレンス信号配置方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月31日に中国で提出された中国特許出願No.202011640522.Xの優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にリファレンス信号配置方法、リファレンス信号配置装置、電子機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、一部のリファレンス信号(例えば、チャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS))は、接続(connected)状態のユーザ端末(User Equipment、UE)にのみ配置して使用することができ、アイドル状態(idle)又は非アクティブ化状態(inactive)のUEに対しては、現在使用することができない。この問題に対して、関連技術では、システムメッセージ(system information、SI)、ページング(paging)メッセージ又は無線リソース制御シグナリング(Radio Resource Control、RRC)メッセージなどの単一のメッセージによって配置される単一配置情報を利用してアイドル状態のUEのリファレンス信号の配置を行うことを提案したが、システムメッセージ、ページングメッセージ又はRRCメッセージなどの単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することは、アイドル状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費するという問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎて端末の電力を浪費するという関連技術における問題を解決できるリファレンス信号配置方法、リファレンス信号配置装置、電子機器及び可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0006】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、リファレンス信号配置方法を提供し、このリファレンス信号配置方法は、
リファレンス信号の複数セットの配置情報を受信することと、
予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定することと、を含む。
【0007】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、リファレンス信号配置装置を提供し、このリファレンス信号配置装置は、
リファレンス信号の複数セットの配置情報を受信するための受信ユニットと、
予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するための決定ユニットと、を含む。
【0008】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、この電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されており、且つプロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様のリファレンス信号配置方法のステップを実現する。
【0009】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様のリファレンス信号配置方法のステップを実現する。
【0010】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、このチップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、通信インターフェースは、プロセッサと結合され、プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様のリファレンス信号配置方法を実現するために用いられる。
【0011】
第六の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例では、アイドル状態又は非アクティブ化状態での端末のために接続状態のリファレンス信号を配置する方法を提供し、具体的に、上記端末は、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末であり、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末が複数セットの配置情報を受信すると、予め設定されるルールに基づいて複数セットの配置情報からターゲット配置情報を決定し、さらにアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、このターゲット配置情報に配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の技術案によれば、複数セットの配置情報を利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のためにリファレンス信号配置を柔軟に提供するという目的を実現し、リファレンス信号配置の柔軟性と有効性を向上させる一方、単一配置情報のみでリファレンス信号配置を提供する際にアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避し、それによって端末の電力を節約する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本出願の実施例のリファレンス信号配置方法のフローチャートを示す。
【
図2】本出願の実施例のリファレンス信号配置装置の概略的ブロック図を示す。
【
図3】本出願の実施例の電子機器のハードウェア構造の概略的ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0015】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0016】
関連技術では、システムメッセージ、ページングメッセージ又はRRCメッセージなどの単一のメッセージを利用してリファレンス信号を配置するが、従来のネットワークにおけるCSI-RSは、接続状態の配置に属し、接続状態の端末にしか配置できないため、接続状態の端末にサービスするCSI-RSをシステム情報によってアイドル状態の端末にさらに配置する場合、ネットワークは、接続状態の端末のために引き続きあるCSI-RSを伝送する必要がなくなり、又はアイドル状態の端末のためにあるCSI-RSを新規配置してもよく、システムメッセージ変更の方式のみによってシステム情報を再受信するよう端末に通知することができる。このようにアイドル状態のCSI-RSをサポートしない他の端末に対して影響を与えてしまい、そしてシステムメッセージによるCSI-RSの配置は、異なる端末に対してそれぞれ異なるCSI-RSを配置することができない。ページングメッセージ(ページングメッセージは、paging下りリンク情報制御(Downlink Control Information、DCI)、Paging物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)を含む)によってCSI-RSをアイドル状態の端末に配置する場合、接続状態からアイドル状態に変わった端末に対して、ページングメッセージを受信する前にCSI-RSを使用することができない。そのため、RRCリリース又は一時停止メッセージによってCSI-RSをアイドル状態の端末に配置してもよい。しかし端末は、複数のメッセージで配置されたCSI-RSを受信する可能性があり、従来の技術案として、専用シグナリング(dedicated signaling)でブロードキャストシグナリング(broadcast signaling)をカバーするが、こうするとアイドル状態の端末は、最新のCSI-RS配置を取得できなくなり、又は動的に端末のためにCSI-RS配置を変更することができなくなる。
【0017】
明らかなように、関連技術において単一のメッセージを利用してアイドル状態のUEのリファレンス信号の配置を行うことは、配置方式に柔軟性が欠けている一方、アイドル状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費するという問題を引き起こす。
【0018】
そのため、本出願の実施例は、上記技術課題を解決するためのリファレンス信号配置方法、リファレンス信号配置装置、電子機器及び可読記憶媒体を提供する。以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって、本出願の実施例によるリファレンス信号配置方法、リファレンス信号配置装置、電子機器及び可読記憶媒体を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本出願の実施例のリファレンス信号配置方法のフローチャートを示し、ここで、この信号配置方法は、
リファレンス信号の複数セットの配置情報を受信するステップ102と、
予め設定されるルールに基づいて、前記複数セットの配置情報から、前記端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104と、を含む。
【0020】
この実施例では、アイドル状態又は非アクティブ化状態での端末のために接続状態のリファレンス信号を配置する方法を提供し、具体的に、上記端末は、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末であり、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末が複数セットの配置情報を受信すると、予め設定されるルールに基づいて複数セットの配置情報からターゲット配置情報を決定し、さらにアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、このターゲット配置情報に配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の技術案によれば、複数セットの配置情報を利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のためにリファレンス信号配置を柔軟に提供するという目的を実現し、リファレンス信号配置の柔軟性と有効性を向上させる一方、単一の配置情報のみでリファレンス信号配置を提供する際にアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避し、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0021】
上記リファレンス信号の複数セットの配置情報とは、対応するリファレンス信号の一部又はすべてのパラメータに異なる値が配置されることを意味する。例えば、リファレンス信号の配置は、複数のパラメータがあり、そのうちの一部又はすべてのパラメータは、いずれも複数セットの異なる値を有する。
【0022】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報は、システムメッセージと、ページングメッセージと、無線リソース制御シグナリングとのうちの少なくとも一つのメッセージによって配置される。即ち、ネットワークは、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のために、システムメッセージと、ページングメッセージと、RRCメッセージと、端末が接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するリファレンス信号情報とのうちの少なくとも一つのメッセージによって複数セットのリファレンス信号情報を取得することができる。
【0023】
ここで、ページングメッセージは、アドバンス指示信号と、paging DCIと、paging PDSCHと、ショートメッセージ(short message)とのうちの少なくとも一つを含み、アドバンス指示信号は、ウェイクアップ信号(Wake-up signal、WUS)と、スリーブ信号(Go-to-Sleep)と、省電力無線ネットワーク一時識別子(PS- Radio Network Temporary Identifier、PS-RNTI)でスクランブルされたDCI(DCI with CRC scrambled by PS-RNTI、DCP)と、paging応答(response)と、paging指示(indication)と、ページングの早期通知(Paging Early Indication、PEI)とのうちの少なくとも一つを含み、RRCメッセージは、RRCリリース(release)メッセージ又はRRCサスペンド(suspend)メッセージを含み、端末が接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するリファレンス信号情報は、RRC配置(configuration)メッセージ及び/又はRRC再配置(reconfiguration)メッセージによって配置されてもよい。
【0024】
具体的に、上記複数セットの配置情報は、上記一つのメッセージによって複数セット配置されてもよく、又は複数のメッセージによって複数セット配置されてもよい。複数のメッセージによって複数セットの配置情報を配置する時、一部のメッセージで1セットを配置して一部のメッセージで1セットよりも多く配置してもよい。
【0025】
上記のRRC再配置メッセージは、再配置(即ち非同期再配置)と、切り替えコマンド(Handover Command)と、移動管理メッセージ(Mobility Control Informationと)と、同期再配置(例えばReconfiguration With Sync)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0026】
RRC配置又はRRC再配置メッセージによって配置する場合、具体的に、端末が接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するリファレンス信号配置を、ネットワーク指示又はプロトコル約定によって、端末がidle/inactive状態で使用し続けることができることを意味する。RRC release又はRRC suspendメッセージによって配置する場合、具体的に、ネットワークが端末をアイドル状態にリリース(release)し、又は端末を非アクティブ化状態にサスペンド(suspend)する時に、端末のために配置するリファレンス信号配置を指す。
【0027】
本出願のいくつかの実施例では、上記リファレンス信号は、ネットワークが接続状態の端末に配置するリファレンス信号であり、追加のリファレンス信号と総称されてもよい。リファレンス信号は、CSI-RS、同期及びシステム情報ブロック(Synchronization System information Block、SSB)(即ち第二の同期及びシステム情報ブロック)、復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、トラッキングリファレンス信号(Tracking Reference Signal、TRS)、ポジショニングリファレンス信号(Positioning Reference Signal、PRS)などのうちの少なくとも一つを含む。説明すべきこととして、上記SSBは、現在アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末が受信するSSB(即ち第一の同期及びシステム情報ブロック)と異なる。
【0028】
説明すべきこととして、関連技術では、ネットワークが接続状態の端末に配置するリファレンス信号は、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末に使用することができないが、本出願は、上述した、アイドル状態又は非アクティブ化状態でのUEが接続状態のリファレンス信号を使用できるようにする方法を提供する。なお、ここでの接続状態の端末とidle/inactiveの端末とは、同じであってもよく又は異なってもよく、即ち、ネットワークは、idle/inactive端末のために、この端末が接続状態にある時に配置されるリファレンス信号配置を配置してもよく、他の端末が接続状態にある時に配置されるリファレンス信号配置をこの端末に配置してもよく、又はネットワークが接続状態にある時にある具体的な端末に対して配置するものではないリファレンス信号配置であってもよい。
【0029】
本出願のいくつかの実施例では、リファレンス信号は、リファレンス信号リソース又はリファレンス信号リソースグループセット、例えばCSI-RSリソース又はCSI-RSリソースグループセットを含む。
【0030】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む。
【0031】
この実施例では、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、端末は、無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させるとともに、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0032】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第一の予め設定される条件を満たす場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、ここで、第一の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第一の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新(Tracking Area Update、TAU)が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新(RAN Notification Area update、RNA update)が発生していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0033】
この実施例では、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、第一の予め設定される条件を満たす場合に、端末は、無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置し、且つ第一の予め設定される条件を満たす場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させ、且つアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費することを回避する。
【0034】
上記第一の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、上記いずれか一つのメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。例えば、システムメッセージ又はページングメッセージ又はRRCメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。RRCメッセージが配置又は再配置である場合、上記第一の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、端末が、前記接続状態の配置又は再配置メッセージにおけるリファレンス信号配置がidle/inactive状態に利用可能であることを指示するための指示メッセージを受信したことを意味する。
【0035】
本出願のいくつかの実施例では、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む。
【0036】
この実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージの具体的な配置状況に応じて調整してもよい。具体的に、無線リソース制御シグナリングメッセージにリファレンス信号の一つ又はいくつかの配置パラメータが含まれていないことを発見すれば、端末は、システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置におけるこれらの配置パラメータを使用してもよい。上記方式によって、決定された配置パラメータの正確性と柔軟性を確保する。
【0037】
具体的に、例えば、あるパラメータAがシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージにいずれも配置される場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータBが無線リソース制御シグナリングメッセージのみに配置される場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータCがシステムメッセージのみに配置される場合に、システムメッセージにおける配置を使用する。
【0038】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む。
【0039】
この実施例では、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、端末は、システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させるとともに、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0040】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第二の予め設定される条件を満たす場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、ここで、第二の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第二の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0041】
この実施例では、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、第二の予め設定される条件を満たす場合に、端末は、システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置し、且つ第二の予め設定される条件を満たす場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させ、且つアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費することを回避する。
【0042】
上記第二の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、上記いずれか一つのメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。例えば、システムメッセージ又はページングメッセージ又はRRCメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。RRCメッセージが配置又は再配置である場合、上記第二の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、端末が、前記接続状態の配置又は再配置メッセージにおけるリファレンス信号配置がidle/inactive状態に利用可能であることを指示するための指示メッセージを受信したことを意味する。
【0043】
本出願のいくつかの実施例では、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む。
【0044】
この実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージの具体的な配置状況に応じて調整してもよい。具体的に、システムメッセージにリファレンス信号の一つ又はいくつかの配置パラメータが含まれていないことを発見すれば、端末は、無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置におけるこれらの配置パラメータを使用してもよい。上記方式によって、決定された配置パラメータの正確性と柔軟性を確保する。
【0045】
具体的に、例えば、あるパラメータAがシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージにいずれも配置される場合に、システムメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータBが無線リソース制御シグナリングメッセージのみに配置される場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータCがシステムメッセージのみに配置される場合に、システムメッセージにおける配置を使用する。
【0046】
本出願のいくつかの実施例では、上記無線リソース制御シグナリングメッセージは、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
具体的な実施例では、上記のシステムメッセージとRRCメッセージ(即ち無線リソース制御リリースメッセージ又は無線リソース制御サスペンドメッセージ)によってアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0048】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0049】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0050】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生する前又は無線通知領域の更新が発生する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0051】
また、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0052】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0053】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0054】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生した後又は無線通知領域の更新が発生した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0055】
さらに、上記システムメッセージとRRCメッセージを使用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下の状況を含んでもよい。
【0056】
(1)パラメータAに対して、システムメッセージとRRCメッセージにいずれもCSI-RSが配置されている場合、RRCメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0057】
(2)パラメータBに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されているが、RRCメッセージにCSI-RSが配置されていない場合、システムメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0058】
(3)パラメータCに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されていないが、RRCメッセージにCSI-RSが配置されている場合、RRCメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0059】
上記のシステムメッセージによって、且つ端末が接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、即ちシステムメッセージと無線リソース制御配置メッセージによって、又はシステムメッセージと無線リソース制御再配置メッセージによってアイドル状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、接続状態にある時にネットワークがそのために配置するCSI-RSを使用し、この条件は、以下を含む。
【0060】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0061】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0062】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生する前又は無線通知領域の更新が発生する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0063】
また、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0064】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0065】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0066】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生した後又は無線通知領域の更新が発生した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0067】
さらに、上記システムメッセージを使用し、且つ端末が接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下の状況を含んでもよい。
【0068】
(1)パラメータAに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されており、且つ接続状態にある時にネットワークがこの端末のためにCSI-RSも配置する場合、接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0069】
(2)パラメータBに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されているが、接続状態にある時にネットワークがこの端末にCSI-RSを配置していない場合、システムメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0070】
(3)パラメータCに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されていないが、接続状態にある時にネットワークがこの端末のためにCSI-RSを配置する場合、接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0071】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む。
【0072】
この実施例では、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、端末は、無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させるとともに、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0073】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第三の予め設定される条件を満たす場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、ここで、第三の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第三の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0074】
この実施例では、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、第三の予め設定される条件を満たす場合に、端末は、無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置し、且つ第三の予め設定される条件を満たす場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させ、且つアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費することを回避する。
【0075】
上記第三の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、上記いずれか一つのメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。例えば、システムメッセージ又はページングメッセージ又はRRCメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。RRCメッセージが配置又は再配置である場合、上記第三の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、端末が、前記接続状態の配置又は再配置メッセージにおけるリファレンス信号配置がidle/inactive状態に利用可能であることを指示するための指示メッセージを受信したことを意味する。
【0076】
本出願のいくつかの実施例では、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む。
【0077】
この実施例では、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージの具体的な配置状況に応じて調整してもよい。具体的に、無線リソース制御シグナリングメッセージにリファレンス信号の一つ又はいくつかの配置パラメータが含まれていないことを発見すれば、端末は、ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置におけるこれらの配置パラメータを使用してもよい。上記方式によって、決定された配置パラメータの正確性と柔軟性を確保する。
【0078】
具体的に、例えば、あるパラメータAがページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージにいずれも配置される場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータBが無線リソース制御シグナリングメッセージのみに配置される場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータCがページングメッセージのみに配置される場合に、ページングメッセージにおける配置を使用する。
【0079】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む。
【0080】
この実施例では、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、端末は、ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させるとともに、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0081】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第四の予め設定される条件を満たす場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、ここで、第四の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第四の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む。
【0082】
この実施例では、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、第四の予め設定される条件を満たす場合に、端末は、ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、ページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置し、且つ第四の予め設定される条件を満たす場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させ、且つアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費することを回避する。
【0083】
上記第四の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、上記いずれか一つのメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。例えば、システムメッセージ又はページングメッセージ又はRRCメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。RRCメッセージが配置又は再配置である場合、上記第四の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、端末が、前記接続状態の配置又は再配置メッセージにおけるリファレンス信号配置がidle/inactive状態に利用可能であることを指示するための指示メッセージを受信したことを意味する。
【0084】
本出願のいくつかの実施例では、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む。
【0085】
この実施例では、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージの具体的な配置状況に応じて調整してもよい。具体的に、ページングメッセージにリファレンス信号の一つ又はいくつかの配置パラメータが含まれていないことを発見すれば、端末は、無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置におけるこれらの配置パラメータを使用してもよい。上記方式によって、決定された配置パラメータの正確性と柔軟性を確保する。
【0086】
具体的に、例えば、あるパラメータAがページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージにいずれも配置される場合に、ページングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータBが無線リソース制御シグナリングメッセージのみに配置される場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータCがページングメッセージのみに配置される場合に、ページングメッセージにおける配置を使用する。
【0087】
本出願のいくつかの実施例では、無線リソース制御シグナリングメッセージは、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
具体的な実施例では、上記のページングメッセージとRRCメッセージ(即ち無線リソース制御リリースメッセージ又は無線リソース制御サスペンドメッセージ)によってアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0089】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0090】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0091】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生する前又は無線通知領域の更新が発生する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0092】
(4)配置情報を受信した後に、且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信する前に、RRCメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0093】
また、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0094】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0095】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0096】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生した後又は無線通知領域の更新が発生した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0097】
(4)配置情報を受信した後に、且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0098】
さらに、上記ページングメッセージとRRCメッセージを使用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下の状況を含んでもよい。
【0099】
(1)パラメータAに対して、ページングメッセージとRRCメッセージにいずれもCSI-RSが配置される場合、RRCメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0100】
(2)パラメータBに対して、ページングメッセージにCSI-RSが配置されているが、RRCメッセージにCSI-RSが配置されていない場合、ページングメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0101】
(3)パラメータCに対して、ページングメッセージにCSI-RSが配置されていないが、RRCメッセージにCSI-RSが配置されている場合、RRCメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0102】
上記のページングメッセージによって、且つ端末が接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、即ちシステムメッセージと無線リソース制御配置メッセージによって、又はシステムメッセージと無線リソース制御再配置メッセージによってアイドル状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、接続状態にある時にネットワークがそのために配置するCSI-RSを使用し、この条件は、以下を含む。
【0103】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0104】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0105】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生する前又は無線通知領域の更新が発生する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0106】
(4)配置情報を受信した後に、且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信する前に、接続状態にある時にネットワークが端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0107】
また、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0108】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0109】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0110】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生した後又は無線通知領域の更新が発生した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0111】
(4)配置情報を受信した後に、且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0112】
さらに、上記ページングメッセージを使用し、且つ端末が接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下の状況を含んでもよい。
【0113】
(1)パラメータAに対して、ページングメッセージにCSI-RSが配置されており、且つ接続状態にある時にネットワークがこの端末のためにCSI-RSも配置する場合、接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0114】
(2)パラメータBに対して、ページングメッセージにCSI-RSが配置されているが、接続状態にある時にネットワークがこの端末にCSI-RSを配置していない場合、ページングメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0115】
(3)パラメータCに対して、ページングメッセージにCSI-RSが配置されていないが、接続状態にある時にネットワークがこの端末のためにCSI-RSを配置する場合、接続状態にある時にネットワークがこの端末のために配置するCSI-RSを使用する。
【0116】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む。
【0117】
この実施例では、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、端末は、ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させるとともに、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0118】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末が第五の予め設定される条件を満たす場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、ここで、第五の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第五の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0119】
この実施例では、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、第五の予め設定される条件を満たす場合に、端末は、ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置し、且つ第五の予め設定される条件を満たす場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させ、且つアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費することを回避する。
【0120】
上記第五の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、上記いずれか一つのメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。例えば、システムメッセージ又はページングメッセージ又はRRCメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。RRCメッセージが配置又は再配置である場合、上記第五の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、端末が、前記接続状態配置又は再配置メッセージにおけるリファレンス信号配置がidle/inactive状態に利用可能であることを指示するための指示メッセージを受信したことを意味する。
【0121】
本出願のいくつかの実施例では、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む。
【0122】
この実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージの具体的な配置状況に応じて調整してもよい。具体的に、ページングメッセージにリファレンス信号の一つ又はいくつかの配置パラメータが含まれていないことを発見すれば、端末は、システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置におけるこれらの配置パラメータを使用してもよい。上記方式によって、決定された配置パラメータの正確性と柔軟性を確保する。
【0123】
具体的に、例えば、あるパラメータAがシステムメッセージとページングメッセージにいずれも配置される場合に、ページングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータBがページングメッセージのみに配置される場合に、ページングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータCがシステムメッセージのみに配置される場合に、システムメッセージにおける配置を使用する。
【0124】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含む。
【0125】
この実施例では、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、端末は、システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させるとともに、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0126】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することは、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末が第六の予め設定される条件を満たす場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することを含み、ここで、第六の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第六の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む。
【0127】
この実施例では、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号を配置する時、第六の予め設定される条件を満たす場合に、端末は、システムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の実施例は、システムメッセージとページングメッセージを利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置し、且つ第六の予め設定される条件を満たす場合における、リファレンス信号配置を決定する方法を限定し、リファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させ、且つアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長すぎて端末の電力を浪費することを回避する。
【0128】
上記第六の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、上記いずれか一つのメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。例えば、システムメッセージ又はページングメッセージ又はRRCメッセージを受信して前記リファレンス信号を配置したことの後を指してもよい。RRCメッセージが配置又は再配置である場合、上記第六の予め設定される条件における、配置情報を受信した後ということは、具体的に、端末が、前記接続状態配置又は再配置メッセージにおけるリファレンス信号配置がidle/inactive状態に利用可能であることを指示するための指示メッセージを受信したことを意味する。
【0129】
本出願のいくつかの実施例では、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用することをさらに含む。
【0130】
この実施例では、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージの具体的な配置状況に応じて調整してもよい。具体的に、システムメッセージにリファレンス信号の一つ又はいくつかの配置パラメータが含まれていないことを発見すれば、端末は、ページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置におけるこれらの配置パラメータを使用してもよい。上記方式によって、決定された配置パラメータの正確性と柔軟性を確保する。
【0131】
具体的に、例えば、あるパラメータAがシステムメッセージとページングメッセージにいずれも配置される場合に、システムメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータBがページングメッセージのみに配置される場合に、ページングメッセージにおける配置を使用し、あるパラメータCがシステムメッセージのみに配置される場合に、システムメッセージにおける配置を使用する。
【0132】
具体的な実施例では、上記のシステムメッセージ及びページングメッセージによって、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0133】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0134】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生する前に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0135】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生する前又は無線通知領域の更新が発生する前に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0136】
(4)配置情報を受信した後に、且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信する前に、ページングメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0137】
また、以下のうちの少なくとも一つの条件を満たす場合に、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、具体的には以下のとおりである。
【0138】
(1)配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定されるタイマーの時間長は、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定される。
【0139】
(2)配置情報を受信した後に、予め設定される回数Nのセル選択及び/又は再選択が発生した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用し、ここで、予め設定される回数Nは、ネットワークによって配置されるか又はプロトコルによって約定され、且つN≧1である。
【0140】
(3)配置情報を受信した後に、且つトラッキング領域の更新が発生した後又は無線通知領域の更新が発生した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0141】
(4)配置情報を受信した、後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後に、システムメッセージによって配置されるCSI-RSを使用する。
【0142】
さらに、上記システムメッセージ及びページングメッセージを使用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末にCSI-RSを配置する時、以下の状況を含んでもよい。
【0143】
(1)パラメータAに対して、システムメッセージとページングメッセージにいずれもCSI-RSが配置される場合、ページングメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0144】
(2)パラメータBに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されているが、ページングメッセージにCSI-RSが配置されていない場合、システムメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0145】
(3)パラメータCに対して、システムメッセージにCSI-RSが配置されていないが、ページングメッセージにCSI-RSが配置されている場合、ページングメッセージに配置されるCSI-RSを使用する。
【0146】
本出願のいくつかの実施例では、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するステップ104は、第一の指示によって、使用する配置情報を端末に指示することを含む。
【0147】
この実施例では、第一の指示によって、具体的にどの配置情報のリファレンス信号配置を使用するかを端末に指示し、それによってリファレンス信号の柔軟性と有効性を確保し、配置方式の柔軟性を向上させる。
【0148】
例えば、システムメッセージ、ページングメッセージ、無線リソース制御シグナリング情報を利用していずれもアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置を配置する時、第一の指示がページングメッセージを指示すれば、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置を使用し、上記方式によって、単一のメッセージを利用して単一配置情報を配置することによりアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避することができ、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0149】
本出願のいくつかの実施例では、第一の指示は、システムメッセージと、アドバンス指示信号と、ページングメッセージの下りリンク制御情報と、ページングメッセージの物理下りリンク共有チャネルと、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つの情報によって運ばれる。具体的に、前記配置メッセージにおける一部のビット(bit)を使用して前記第一の指示を運ぶ。
【0150】
この実施例では、端末は、様々な方式を利用して第一の指示を受信することができ、第一の指示を受信する柔軟性を向上させ、且つ第一の指示の受信に成功できることを確保する。
【0151】
本出願のいくつかの実施例では、配置情報は、リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータを含む。
【0152】
この実施例では、1セットの配置情報又は複数セットの配置情報によって複数セットのリファレンス信号配置を取得することができ、1セットの配置情報又は複数セットの配置情報における複数セットのリファレンス信号配置とは、一部又はすべてのリファレンス信号の配置パラメータを指し、それによって、需要に応じて、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号に対して一部のパラメータ又はすべてのパラメータの配置を行うことができ、リファレンス信号配置の柔軟性を向上させる。
【0153】
説明すべきこととして、上記複数セットのリファレンス信号配置は、1セットの配置情報によって配置されてもよく、又は1セットよりも多い配置情報によって取得されてもよい。
【0154】
本出願のいくつかの実施例では、リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータによって、端末の現在使用しているリファレンス信号配置を変換することをさらに含む。
【0155】
この実施例では、配置情報は、リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータを含むため、需要に応じてアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のリファレンス信号配置に対して一部のパラメータ又はすべてのパラメータの変換を行うことができ、リファレンス信号配置を変換する柔軟性を向上させる。
【0156】
例えば、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末によるCSI-RSのA配置の使用をCSI-RSのB配置の使用に変換する時(例えば、異なる条件を満たす時の変換)、配置方式は、以下のうちの一つを含む。
【0157】
(1)CSI-RSのA配置のすべてのパラメータをCSI-RSのB配置に置き換える。具体的には、あるパラメータXがA配置とB配置にいずれも配置されている(即ちXaとXb)場合に、XaからXbに置き換える必要があり、あるパラメータYがA配置のみに配置されている(即ちYa)が、B配置に配置されていない(即ちYbがない)場合に、変換後にパラメータYの配置がなくなり、あるパラメータZがB配置のみに配置されている(即ちZb)が、A配置に配置されていない(即ちZaがない)場合に、変換後にパラメータZbを使用する。
【0158】
(2)CSI-RSのA配置の一部のパラメータをCSI-RSのB配置に置き換える。具体的に、あるパラメータXがA配置とB配置にいずれも配置されている(即ちXaとXb)場合に、XaからXbに置き換える必要があり、あるパラメータYがA配置のみに配置されている(即ちYa)が、B配置に配置されていない(即ちYbがない)場合に、変換後にパラメータYaの配置を使用し、あるパラメータZがB配置のみに配置されている(即ちZb)が、A配置に配置されていない(即ちZaがない)場合に、変換後にパラメータZbを使用する。
【0159】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるリファレンス信号配置方法の実行本体は、リファレンス信号配置装置、又は、このリファレンス信号配置装置におけるリファレンス信号配置方法のロードを実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例ではリファレンス信号配置装置が信号配置方法のロードを実行することを例として、本出願の実施例によるリファレンス信号配置装置を説明する。
【0160】
図2は、本出願の実施例のリファレンス信号配置装置200の概略的ブロック図を示し、ここで、このリファレンス信号配置装置200は、
リファレンス信号の複数セットの配置情報を受信するための受信ユニット202と、
予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するための決定ユニット204とを含む。
【0161】
この実施例では、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末が複数セットの配置情報を受信すると、予め設定されるルールに基づいて複数セットの配置情報からターゲット配置情報を決定し、さらにアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、このターゲット配置情報に配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の技術案によれば、複数セットの配置情報を利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のためにリファレンス信号配置を柔軟に提供するという目的を実現し、リファレンス信号配置の柔軟性と有効性を向上させる一方、単一配置情報のみでリファレンス信号配置を提供する際にアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避し、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0162】
本出願のいくつかの実施例では、複数セットの配置情報は、システムメッセージと、ページングメッセージと、無線リソース制御シグナリングとのうちの少なくとも一つのメッセージによって配置される。
【0163】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0164】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第一の予め設定される条件を満たす場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第一の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第一の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0165】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、さらに端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0166】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0167】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第二の予め設定される条件を満たす場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第二の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第二の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0168】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、さらに端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0169】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0170】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第三の予め設定される条件を満たす場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第三の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第三の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0171】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、さらに端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0172】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0173】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第四の予め設定される条件を満たす場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第四の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第四の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む。
【0174】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、さらに端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0175】
本出願のいくつかの実施例では、無線リソース制御シグナリングメッセージは、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0176】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0177】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末が第五の予め設定される条件を満たす場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第五の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第五の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0178】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、さらに端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0179】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0180】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末が第六の予め設定される条件を満たす場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第六の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第六の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む。
【0181】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、さらに端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0182】
本出願のいくつかの実施例では、決定ユニット204は、具体的に、第一の指示によって、使用する配置情報を端末に指示するために用いられる。
【0183】
本出願のいくつかの実施例では、第一の指示は、システムメッセージと、アドバンス指示信号と、ページングメッセージの下りリンク制御情報と、ページングメッセージの物理下りリンク共有チャネルと、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つの情報によって運ばれる。
【0184】
本出願のいくつかの実施例では、配置情報は、リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータを含む。
【0185】
本出願のいくつかの実施例では、リファレンス信号配置装置は、リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータによって、端末の現在使用しているリファレンス信号配置を変換するための変換ユニットをさらに含む。
【0186】
本出願のいくつかの実施例では、リファレンス信号は、ネットワークが接続状態の端末に配置するリファレンス信号である。
【0187】
本出願のいくつかの実施例では、リファレンス信号は、チャネル状態情報リファレンス信号と、復調リファレンス信号と、トラッキングリファレンス信号と、ポジショニングリファレンス信号と、第二の同期及びシステム情報ブロックとのうちの少なくとも一つを含み、第二の同期及びシステム情報ブロックは、アイドル状態の端末の受信する第一の同期及びシステム情報ブロックと異なる。
【0188】
本出願の実施例におけるリファレンス信号配置装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、テレビ(Television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0189】
本出願の実施例におけるリファレンス信号配置装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0190】
本出願の実施例によるリファレンス信号配置装置は、
図1のリファレンス信号配置方法の実施例におけるリファレンス信号配置装置により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0191】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器300をさらに提供し、プロセッサ320と、メモリ318と、メモリ318に記憶されており、且つプロセッサ320上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ320により実行される時、上記リファレンス信号配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0192】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、以上に記載の移動電子機器と非移動電子機器を含む。
【0193】
図3は、本出願の実施例を実現する電子機器300のハードウェア構造の概略的ブロック図である。
【0194】
この電子機器300は、無線周波数ユニット302、ネットワークモジュール304、オーディオ出力ユニット306、入力ユニット308、センサ310、表示ユニット312、ユーザ入力ユニット314、インターフェースユニット316、メモリ318、及びプロセッサ320などの部材を含むが、それらに限らない。
【0195】
当業者であれば理解できるように、電子機器300は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ320にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図3に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0196】
ここで、無線周波数ユニット302は、リファレンス信号の複数セットの配置情報を受信するために用いられ、プロセッサ320は、予め設定されるルールに基づいて、複数セットの配置情報から、端末の使用するリファレンス信号配置を決定するために用いられる。
【0197】
この実施例では、アイドル状態又は非アクティブ化状態の端末が複数セットの配置情報を受信すると、予め設定されるルールに基づいて複数セットの配置情報からターゲット配置情報を決定し、さらにアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末は、このターゲット配置情報に配置されるリファレンス信号配置を使用する。本出願の技術案によれば、複数セットの配置情報を利用してアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末のためにリファレンス信号配置を柔軟に提供するという目的を実現し、リファレンス信号配置の柔軟性と有効性を向上させる一方、単一配置情報のみでリファレンス信号配置を提供する際にアイドル状態又は非アクティブ化状態の端末の待ち時間が長くなりすぎることを回避し、それによって端末は、電力を節約することができる。
【0198】
さらに、複数セットの配置情報は、システムメッセージと、ページングメッセージと、無線リソース制御シグナリングとのうちの少なくとも一つのメッセージによって配置される。
【0199】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0200】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第一の予め設定される条件を満たす場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第一の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第一の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0201】
さらに、プロセッサ320は、さらに端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0202】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0203】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第二の予め設定される条件を満たす場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第二の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第二の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0204】
さらに、プロセッサ320は、さらに端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0205】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0206】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第三の予め設定される条件を満たす場合に、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第三の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第三の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0207】
さらに、プロセッサ320は、さらに端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、無線リソース制御シグナリングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0208】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0209】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がページングメッセージと無線リソース制御シグナリングメッセージによって配置され、且つ端末が第四の予め設定される条件を満たす場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第四の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第四の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む。
【0210】
さらに、プロセッサ320は、さらに端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末が無線リソース制御シグナリングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0211】
さらに、無線リソース制御シグナリングメッセージは、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0212】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0213】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末が第五の予め設定される条件を満たす場合に、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第五の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間内又は予め設定されるタイマーが満了する前と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第五の数閾値以下であることと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生していないことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信していないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0214】
さらに、プロセッサ320は、さらに端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、ページングメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0215】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置される場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0216】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、複数セットの配置情報がシステムメッセージとページングメッセージによって配置され、且つ端末が第六の予め設定される条件を満たす場合に、端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられ、ここで、第六の予め設定される条件は、配置情報を受信してから予め設定される時間後又は予め設定されるタイマーが満了した後と、配置情報を受信した後に端末によるセル選択及び/又は再選択の回数が第六の数閾値よりも大きいことと、配置情報を受信した後にトラッキング領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後に無線通知領域の更新が発生したことと、配置情報を受信した後且つシステムメッセージ変更指示又はショートメッセージ指示を受信した後とのうちの少なくとも一つを含む。
【0217】
さらに、プロセッサ320は、さらに端末がシステムメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用する場合に、システムメッセージにおけるリファレンス信号配置に含まれていない配置パラメータに対して、端末がページングメッセージから配置されるリファレンス信号配置を使用するために用いられる。
【0218】
さらに、プロセッサ320は、具体的に、第一の指示によって、使用する配置情報を端末に指示するために用いられる。
【0219】
さらに、第一の指示は、システムメッセージと、アドバンス指示信号と、ページングメッセージの下りリンク制御情報と、ページングメッセージの物理下りリンク共有チャネルと、無線リソース制御リリースメッセージと、無線リソース制御サスペンドメッセージと、無線リソース制御配置メッセージと、無線リソース制御再配置メッセージとのうちの少なくとも一つの情報によって運ばれる。
【0220】
さらに、配置情報は、リファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータを含む。
【0221】
さらに、プロセッサ320は、さらにリファレンス信号の一部の配置パラメータ又はすべての配置パラメータによって、端末の現在使用しているリファレンス信号配置を変換するために用いられる。
【0222】
さらに、リファレンス信号は、ネットワークが接続状態の端末に配置するリファレンス信号である。
【0223】
さらに、リファレンス信号は、チャネル状態情報リファレンス信号と、復調リファレンス信号と、トラッキングリファレンス信号と、ポジショニングリファレンス信号と、第二の同期及びシステム情報ブロックとのうちの少なくとも一つを含み、第二の同期及びシステム情報ブロックは、アイドル状態の端末の受信する第一の同期及びシステム情報ブロックと異なる。
【0224】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット302は、情報を送受信し又は通話プロセスにおける信号を送受信するために用いられてもよく、具体的には、基地局の下りリンクのデータを受信し又は基地局に上りリンクデータを送信する。無線周波数ユニット302は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0225】
ネットワークモジュール304は、ユーザのために無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えばユーザによる電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0226】
オーディオ出力ユニット306は、無線周波数ユニット302又はネットワークモジュール304により受信され又はメモリ318に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換するとともに、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット306は、電子機器300により実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット306は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0227】
入力ユニット308は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット308は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)3082とマイクロホン3084を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ3082は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット312上に表示されてもよく、又はメモリ318(又は他の記憶媒体)に記憶されており、又は無線周波数ユニット302又はネットワークモジュール304を介して送信される。マイクロホン3084は、音声を受信することができるとともに、音声をオーディオデータに処理することができ、処理後のオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット302を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0228】
電子機器300は、少なくとも一つのセンサ310、例えば指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。
【0229】
表示ユニット312は、ユーザにより入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット312は、表示パネル3122を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル3122が配置されてもよい。
【0230】
ユーザ入力ユニット314は、入力された数字又は文字情報の受信、及び電子機器のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット314は、タッチパネル3142及び他の入力機器3144を含む。タッチパネル3142は、タッチスクリーンとも呼ばれ、ユーザのその上又は付近でのタッチ操作を収集することができる。タッチパネル3142は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。ここで、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに配信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ320に送信し、プロセッサ320から送信されてきたコマンドを受信して実行する。他の入力機器3144は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0231】
さらに、タッチパネル3142は、表示パネル3122上に覆われてもよく、タッチパネル3142は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ320に配信して、タッチイベントのタイプを決定し、その後、プロセッサ320は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル3122上で該当する視覚出力を提供する。タッチパネル3142と表示パネル3122は、二つの独立した部材であってもよく、一つの部材に集積されてもよい。
【0232】
インターフェースユニット316は、外部装置と電子機器300との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット316は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を電子機器300内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は電子機器300と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0233】
メモリ318は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ318は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、移動端末の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ318は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0234】
プロセッサ320は、メモリ318内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行し、またメモリ318内に記憶されたデータを呼び出し、電子機器300の様々な機能を実行し、データを処理することにより、電子機器300全体をモニタリングする。プロセッサ320は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。プロセッサ320は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。
【0235】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記リファレンス信号配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0236】
ここで、プロセッサは、上記実施例における電子機器におけるプロセッサである。可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0237】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、通信インターフェースは、プロセッサと結合され、プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記リファレンス信号配置方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0238】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記リファレンス信号配置方法の実施例の各ステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0239】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0240】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0241】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0242】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例を結び付けて記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現されることができる。これらの機能がハードウェア方式で実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0243】
当業者であればはっきりと分かるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置とユニットの具体的な作動プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0244】
本出願による実施例では、理解すべきこととして、掲示された装置と方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、別の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はアセンブリは、別のシステムに結合されてもよく、又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0245】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、又は分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的ユニットであってもよく、又はそうではなくてもよく、一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0246】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットが一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。
【0247】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現されかつ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分又はこの技術案の部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶されており、一台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例の前記方法の全部又は一部のステップを実行させる複数の指令を含む。前述記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどの様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0248】
当業者であれば理解できるように、上記実施例の方法における全部又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムにより関連するハードウェアを制御して完了することができ、前記のプログラムは、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このプログラムが実行される時、上記のような各方法の実施例のフローを含んでもよい。ここで、前記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM又はRAMなどであってもよい。
【0249】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。