知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
特許7557112成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
(51)【国際特許分類】
E03F 1/00 20060101AFI20240919BHJP
E03B 3/02 20060101ALI20240919BHJP
E03B 11/00 20060101ALI20240919BHJP
E03B 11/14 20060101ALI20240919BHJP
【ＦＩ】
E03F1/00 Z
E03B3/02 Z
E03B11/00 B
E03B11/14
【請求項の数】
3
(21)【出願番号】P 2024092302
(22)【出願日】2024-06-06
【審査請求日】2024-06-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502145830
【氏名又は名称】美藤 雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤町子
(72)【発明者】
【氏名】北村知世
(72)【発明者】
【氏名】横畑直世
【審査官】五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】特許第６３０４６７８（ＪＰ，Ｂ２）
【文献】特開２０１２－２５５２５０（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２００４－３５３２２１（ＪＰ，Ａ）
【文献】特許第７４１７１７３（ＪＰ，Ｂ１）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｅ０３Ｆ １／００ － １１／００
Ｅ０３Ｂ １／００ － １１／１６
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって生活インフラ構築物となることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
【請求項2】
道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって、道路埋設構築物躯体とコンクリートが一体になった、無筋コンクリートの生活インフラ構築物となることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
【請求項3】
道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体の川下側壁に排水管を設けて排水することを特徴とする、請求項１又は2に記載の成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国の道路に埋設されたガス、上下水道など全てのインフラは、戦後の高度成長期である1960年代に整備され、50～60年ほど連続使用されているため、老朽化した設備が多くあり、老朽化したインフラは新しいインフラを必要としている。
【0003】
しかしながら、行政の予算不足などにより新しいインフラにする工事は行われず、破損時に補修されているのが現状である。
【0004】
その破損時の補修も破損個所のみの補修が多く、我が国のインフラの老朽化は危機的な状態にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6688960号(本発明者の特許)
【0006】
【文献】無し
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
我が国のインフラが抱える問題点。
〇50～60年ほど連続使用されて老朽化したインフラの改修問題。
〇少子高齢化に伴う労働力不足やインフラ設備士の人手不足問題。
〇高度成長期の早期建設に伴うインフラデーター図書の紛失問題。
〇道路地中に埋設するインフラ設備等に伴う点検・改修困難問題。
〇50～60年ほど連続使用されて老朽化したインフラの改修問題。
〇少子高齢化に伴う労働力不足やインフラ設備士の人手不足問題。
〇高度成長期の早期建設に伴うインフラデーター図書の紛失問題。
〇道路地中に埋設するインフラ設備等に伴う点検・改修困難問題。
【0008】
本発明は、上記の問題に鑑みて、戦後の高度成長期に急速に発達した日本のインフラ設備にも、今限界が来ているとして、国土交通省が定めるインフラ長寿命化計画に準ずるとともに、我が国の森林資源の有効活用・無電柱化・防災貯水槽活用・消防車の消化用水活用・災害時の生活用水活用・散水と積雪の溶解活用等も可能にする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって生活インフラ構築物となることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物（請求項１）を提供する。
【0010】
道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって、道路埋設構築物躯体とコンクリートが一体になった、無筋コンクリートの生活インフラ構築物となることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物（請求項２）を提供する。
【0011】
道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体の川下側壁に排水管を設けて排水することを特徴とする、請求項１又は2に記載の成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物（請求項３）を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ）インフラ構築物内に配線することで無電柱化が実現。
ロ）インフラ構築物内に上下水管を配管することで容易な維持管理。
ハ）インフラ構築物内にガス管を配管することで容易な維持管理。
二）インフラ構築物内を防災貯水槽活用。
ホ）インフラ構築物内を集中豪雨の調整池活用。
へ）インフラ構築物内の水を消防車の消火用水活用。
ト）インフラ構築物内の水を災害時の生活用水活用。
チ）インフラ構築物内の水を活用する散水と積雪の溶解活用。
リ）インフラ構築物に我が国の森林資源の有効活用。
イ）インフラ構築物内に配線することで無電柱化が実現。
ロ）インフラ構築物内に上下水管を配管することで容易な維持管理。
ハ）インフラ構築物内にガス管を配管することで容易な維持管理。
二）インフラ構築物内を防災貯水槽活用。
ホ）インフラ構築物内を集中豪雨の調整池活用。
へ）インフラ構築物内の水を消防車の消火用水活用。
ト）インフラ構築物内の水を災害時の生活用水活用。
チ）インフラ構築物内の水を活用する散水と積雪の溶解活用。
リ）インフラ構築物に我が国の森林資源の有効活用。
【0013】
以上で説明したように、請求項１に係る発明によれば、道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設してコンクリートの凝固によって生活インフラ構築物となる上記の大きな効果が得られる。
【0014】
請求項２に係る発明によれば、道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって、道路埋設構築物躯体とコンクリートが一体になった、無筋コンクリートの生活インフラ構築物となる大きな効果が得られる。
【0015】
請求項３に係る発明によれば、道路を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を2枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホールを設けて成る道路埋設構築物躯体に砂沈殿槽を複数設けて、道路の雨水取入孔と配管で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体の川下側壁に排水管を設けて排水する効果は多大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施形態は添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
図１は、本発明に係る成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の配置図。図２は、成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の平面図。図3は、成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の断面図。図4は、図2の砂沈殿槽部分の断面図。図5は、図3川下側側壁部分の拡大図。図6は、図3の点検口部分拡大図。図7は、図6のA部の拡大図。図8は、図6のB部の拡大図である。
【0018】
本発明の実施形態を図面で説明すれば、図１は、道路1を掘削して整地・地ならしして成る地盤面2に、両側面に目地木溝3を設けて板面に蟻溝4を設けた成型用板材5、該成型用板材5を2枚並置して、成型用板材5の蟻溝6に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパ7を、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材A、該成型部材Aと目地木8を用いて底盤Bと側壁Cとスラブ床盤Dを連結して、複数の点検マンホール9を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔11と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体E、該道路埋設構築物躯体E内にコンクリート13を打設して、コンクリート13の凝固によって生活インフラ構築物Fとなることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の配置図である。
【0019】
図２は、成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の平面図である。
【0020】
図３は、成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の断面図である。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
以上、図面について説明したが、本発明は、従来の鉄筋コンクリート構築物の欠点が改善できるとともに高度な技能を必要とすることなく、多種多様な無筋コンクリート構築物が、多能工でも容易に且つ安価に超短工期で構築できることを目的としたものである。
【0027】
また、本発明で使用する板材やセパ材は我が国の木材を使用することから、全国市町村の疲弊する山村林業の活性化に貢献ができる。
【凡例】
【0028】
成型用板材5の凡例：板材30ｍｍ×120ｍｍ×4,000ｍｍの両側面に8ｍｍ×9ｍｍの目地木溝を設けた板面に30ｍｍ×40ｍｍの板セパを固定する蟻溝を設けて成る成型用板材。
【0029】
板セパ7の凡例：両小口を蟻加工した30ｍｍ×40ｍｍの板セパ。
【0030】
成型部材の凡例：２枚の成型用板材5を60ｍｍ開けて並置して、両小口を蟻加工した30ｍｍ×40ｍｍ×60ｍｍの板セパで400ｍｍ間隔に固定して成る成型部材。
【実施例1】
【0031】
「成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の実施例1」
道路1を掘削して災害に強い地盤に改良して成る強固な地盤に、整地・地ならしして成る地盤面2上に成型部材Aと目地木8を用いて、底盤Bと側壁Cとスラブ床盤Dを連結して、複数の点検マンホール9を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔11と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体E、該道路埋設構築物躯体E内にコンクリート13を打設して、コンクリート13の凝固によって生活インフラ構築物Fとなることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物が得られる。
道路1を掘削して災害に強い地盤に改良して成る強固な地盤に、整地・地ならしして成る地盤面2上に成型部材Aと目地木8を用いて、底盤Bと側壁Cとスラブ床盤Dを連結して、複数の点検マンホール9を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔11と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体E、該道路埋設構築物躯体E内にコンクリート13を打設して、コンクリート13の凝固によって生活インフラ構築物Fとなることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物が得られる。
【0032】
「成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の実施例2」
成型部材Aと目地木8を用いて、底盤Bと側壁Cとスラブ床盤Dを連結して、複数の点検マンホール9を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔11と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体E、該道路埋設構築物躯体E内にコンクリート13を打設して、コンクリート13の凝固によって成る道路埋設構築物躯、該道路埋設構築物躯体内に生活インフラ配管して成る生活インフラ構築物F、該生活インフラ構築物Fの川下側壁に排水管を設けて排水することで、集中豪雨の調整池活用ができる。
成型部材Aと目地木8を用いて、底盤Bと側壁Cとスラブ床盤Dを連結して、複数の点検マンホール9を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔11と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体E、該道路埋設構築物躯体E内にコンクリート13を打設して、コンクリート13の凝固によって成る道路埋設構築物躯、該道路埋設構築物躯体内に生活インフラ配管して成る生活インフラ構築物F、該生活インフラ構築物Fの川下側壁に排水管を設けて排水することで、集中豪雨の調整池活用ができる。
【0033】
「成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の実施例3」
イ）インフラ構築物内に配線することで無電柱化が実現。
ロ）インフラ構築物内に上下水管を配管することで容易な維持管理。
ハ）インフラ構築物内にガス管を配管することで容易な維持管理。
二）インフラ構築物内を防災貯水槽活用。
ホ）インフラ構築物内を集中豪雨の調整池活用。
へ）インフラ構築物内の水を消防車の消化用水活用。
ト）インフラ構築物内の水を災害時の生活用水活用。
チ）インフラ構築物内の水を活用する散水と積雪の溶解活用。
リ）インフラ構築物に我が国の森林資源の有効活用ができる。
なお、この発明において、凡例や実施例に示した寸法は、一例を示したものであり、他の寸法に置き換えることは可能である。例えば、成型用板材の長さや板厚、さらにセパ板の寸法は強度によって自由に設定できる。また、形状や成型部材の大きさも自由に設定ができる。さらに、木材に代わる材料など強度が得られるものであれば発明を支障なく実施することができる。
イ）インフラ構築物内に配線することで無電柱化が実現。
ロ）インフラ構築物内に上下水管を配管することで容易な維持管理。
ハ）インフラ構築物内にガス管を配管することで容易な維持管理。
二）インフラ構築物内を防災貯水槽活用。
ホ）インフラ構築物内を集中豪雨の調整池活用。
へ）インフラ構築物内の水を消防車の消化用水活用。
ト）インフラ構築物内の水を災害時の生活用水活用。
チ）インフラ構築物内の水を活用する散水と積雪の溶解活用。
リ）インフラ構築物に我が国の森林資源の有効活用ができる。
なお、この発明において、凡例や実施例に示した寸法は、一例を示したものであり、他の寸法に置き換えることは可能である。例えば、成型用板材の長さや板厚、さらにセパ板の寸法は強度によって自由に設定できる。また、形状や成型部材の大きさも自由に設定ができる。さらに、木材に代わる材料など強度が得られるものであれば発明を支障なく実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
戦後の高度成長期に急速に発達した日本のインフラ設備にも、今限界が来ているとして、国土交通省は国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)を発表され、インフラの基準類に基づく適時・適切な点検・診断、基準類の整備、情報基盤の整備と活用、個別施設の策定、新技術の開発・導入、予算管理、体制構築、法令等の整備の8分野での方向性の決定と対策の実施を2014年から2020年度目標に定めて現在に至るが、インフラの長寿命化の実現は我が国の緊急課題であり、今後も安心・安全な市民生活のためにインフラの再整備は急務であると同時に少子高齢化による人口減少を受けて、インフラも適材適所で使用される時代が来たとも言えると喚起を促している。
本発明は、国土交通省のインフラ長寿命化計画に準ずるとともに、我が国の森林資源の有効活用・無電柱化・防災貯水槽活用・消防車の消化用水活用・災害時の生活用水活用・散水と積雪の溶解活用等も可能にする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物を提供するものである。
本発明は、国土交通省のインフラ長寿命化計画に準ずるとともに、我が国の森林資源の有効活用・無電柱化・防災貯水槽活用・消防車の消化用水活用・災害時の生活用水活用・散水と積雪の溶解活用等も可能にする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の配置図。
【図2】成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の平面図。
【図3】成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物の断面図。
【符号の説明】
【0036】
1. 道路
2. 地盤面
3. 目地木溝
4. 蟻溝
5. 成型用板材
6. 蟻溝
7. 板セパ
8. 目地木
9. 点検マンホール
10. 砂沈殿槽
11. 雨水取入孔
12. 配管
13. コンクリート
14. 側溝
15. 集水グレーチング
16. 道路舗装
A、成型部材
B、底盤
C、側壁
D、スラブ床盤
E、道路埋設構築物躯体
F、生活インフラ構築物
2. 地盤面
3. 目地木溝
4. 蟻溝
5. 成型用板材
6. 蟻溝
7. 板セパ
8. 目地木
9. 点検マンホール
10. 砂沈殿槽
11. 雨水取入孔
12. 配管
13. コンクリート
14. 側溝
15. 集水グレーチング
16. 道路舗装
A、成型部材
B、底盤
C、側壁
D、スラブ床盤
E、道路埋設構築物躯体
F、生活インフラ構築物
【要約】 （修正有）
【課題】本発明は、道路に埋設した老朽化した生活インフラ問題を改善する成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物を提供する。
【解決手段】道路１を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を２枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホール９を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって生活インフラ構築物Ｆとなることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
【選択図】図１
【解決手段】道路１を掘削して整地・地ならしして成る地盤面に、両側面に目地木溝を設けて板面に蟻溝を設けた成型用板材、該成型用板材を２枚並置して、成型用板材の蟻溝に両端に蟻ホゾ加工した複数の板セパを、均等間隔に差し込み固定して成る成型部材、該成型部材と目地木を用いて底盤と側壁とスラブ床盤を連結して、複数の点検マンホール９を設けて成る道路埋設構築物躯体Eに砂沈殿槽10を複数設けて、道路1の雨水取入孔と配管12で接続して成る道路埋設構築物躯体、該道路埋設構築物躯体内にコンクリートを打設して、コンクリートの凝固によって生活インフラ構築物Ｆとなることを特徴とする成型部材で造る道路に埋設する防災貯水槽兼生活インフラ構築物。
【選択図】図１
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
