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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】システム、プログラム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240919BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20240919BHJP
   G06Q 20/14 20120101ALI20240919BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/02
G06Q20/14
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023098772
(22)【出願日】2023-06-15
(65)【公開番号】P2024016802
(43)【公開日】2024-02-07
【審査請求日】2023-06-19
(31)【優先権主張番号】P 2022119020
(32)【優先日】2022-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520382813
【氏名又は名称】エヌアイラボ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 絢祐
(72)【発明者】
【氏名】吉田 真一
【審査官】久慈 渉
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-028741(JP,A)
【文献】特開2021-099716(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0223157(US,A1)
【文献】特開2021-092892(JP,A)
【文献】特開2021-163008(JP,A)
【文献】特開2022-175281(JP,A)
【文献】特開2021-105880(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、利用者が操作する利用者端末とを備えるシステムであって、
サーバ装置において、利用者による、サービスの利用を希望する複数の期間の入力を受け付ける期間入力手段と、
入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定手段と、
期間入力手段にて、期間の入力を受け付けた後に、利用者端末への操作により、入力を受け付けたサービスの利用を希望する複数の期間のなかから、サービスの利用の申込を受け付ける申込受付手段と
を備え、
算定手段が、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、システム。
【請求項2】
算定手段において算定されるサービスの利用料が、申込みに対応するサービスに係る業務を担当した労働者への報酬を含まない、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
利用者による入力を受け付ける日時に応じて、前記サービスの利用を希望する期間の、入力の受け付け、入力の削除、及び/又は、変更を不可にする不可制御手段と
を備える、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
算定手段が、利用者ごとに異なる規則に沿って、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、請求項1又はに記載のシステム。
【請求項5】
算定手段が、入力を受け付けた期間の属性をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項6】
利用者が操作する利用者端末を備え、
利用者端末が、サービスの利用を希望する期間の入力を可能とするカレンダーを表示するカレンダー表示手段と
を備え、
期間入力手段が、カレンダー中の期間の選択により、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
算定手段が、期間入力手段で受け付けた期間以外にサービスの利用の申込がされた場合、入力を受け付けた期間をもとに算定される第1利用料と、入力を受け付けた期間以外において受け付けたサービスについて、ユーザがサービスを利用したことに応じて算定される第3利用料とを加算することで、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項8】
サービスに係る業務の応募者が操作する応募者端末を備え、
受け付けた申込に対応するサービスに関する情報を、応募者端末に送信する情報送信手段と、
応募者端末への操作により、受信した情報に対応するサービスに係る業務の応募を受け付ける応募受付手段と
を備える、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項9】
サービスに係る業務の応募を受け付けた複数の応募者から、所定の条件を満たした応募者が特定される確率を下げて、所定の数の応募者を特定する応募者特定手段と
を備える、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項10】
コンピュータ装置を、
利用者による、サービスの利用を希望する複数の期間の入力を受け付ける期間入力手段と、
入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定手段と、
期間入力手段にて、期間の入力を受け付けた後に、利用者端末への操作により、入力を受け付けたサービスの利用を希望する複数の期間のなかから、サービスの利用の申込を受け付ける申込受付手段
として機能させ、
算定手段が、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、プログラム。
【請求項11】
サーバ装置と、利用者が操作する利用者端末とを備えるシステムにおいて実行される方法であって、
サーバ装置において、利用者による、サービスの利用を希望する複数の期間の入力を受け付ける期間入力ステップと、
入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定ステップと、
期間入力ステップにて、期間の入力を受け付けた後に、利用者端末への操作により、入力を受け付けたサービスの利用を希望する複数の期間のなかから、サービスの利用の申込を受け付ける申込受付ステップと
を有し、
算定ステップが、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、プログラム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場において、診察時間外に患者が急変した場合や患者が運び込まれた場合に対応するため、医療従事者は常に現場に待機している必要がある。また、専門の医療従事者が足りないときは、勤務時間外の医療従事者に連絡をして対応する事例がある。このような医療従事者の長時間労働や生活の質の低下を改善するために、医療従事者の外部委託をする医療機関も多い。しかし、医療機関が頻繁に外部委託を依頼する場合、想定外の出費による医療機関の経営悪化が問題となっている。
【0003】
ところで、定期購入やサブスクリプションにより商品を提供するサービスにおけるユーザの満足度を向上させる商品提供管理システムが開示されている(特許文献1)。サブスクリプションは、サービスの利用期間に応じてユーザが利用料金を支払う販売形態や利用料金を月額固定とし無制限に利用可能になるとする販売形態であるが、サービスの契約期間を柔軟に変更できるものではなく、サービスを受ける必要がない期間についても、ユーザは固定料金を徴収されてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-194363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、例えば、下記のいずれかを目的とする。本発明の第1の目的は、利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず利用料が発生するサービスにおいて、利用料を算定できるシステムを提供することである。本発明の第2の目的は、サービスの利用料の算定を容易にするシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、
[1]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、利用者による、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定手段とを備え、算定手段が、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、システム;
[2]利用者による入力を受け付ける日時に応じて、前記サービスの利用を希望する期間の、入力の受け付け、入力の削除、及び/又は、変更を不可にする不可制御手段と
を備える、前記[1]に記載のシステム;
[3]算定手段が、利用者ごとに異なる規則に沿って、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、前記[1]又は[2]に記載のシステム;
[4]算定手段が、入力を受け付けた期間の属性をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、前記[1]~[3]のいずれかに記載のシステム;
[5]利用者が操作する利用者端末を備え、利用者端末が、サービスの利用を希望する期間の入力を可能とするカレンダーを表示するカレンダー表示手段とを備え、期間入力手段が、カレンダー中の期間の選択により、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける、前記[1]~[4]のいずれかに記載のシステム;
[6]算定手段が、期間入力手段で受け付けた期間以外にサービスの利用の申込がされた場合、入力を受け付けた期間をもとに算定される第1利用料と、入力を受け付けた期間以外において受け付けたサービスについて、利用者がサービスを利用したことに応じて算定される第3利用料とを加算することで、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、前記[1]~[5]のいずれかに記載のシステム;
[7]利用者が操作する利用者端末と、サービスの応募者が操作する応募者端末とを備え、利用者端末への操作により、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に関して、サービスの利用の申込を受け付ける申込受付手段と、受け付けた申込に対応するサービスに関する情報を、応募者端末に送信する情報送信手段と、応募者端末への操作により、受信した情報に対応するサービスの応募を受け付ける応募受付手段とを備える、前記[1]~[6]のいずれかに記載のシステム;
[8]サービスの応募を受け付けた複数の応募者から、所定の条件を満たした応募者が特定される確率を下げて、所定の数の応募者を特定する応募者特定手段とを備える、前記[7]に記載のシステム;
[9]算定手段が、入力を受け付けた期間をもとに算定される第1利用料と、利用者がサービスを利用したことに応じて算定される第2利用料とを加算することで、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、前記[1]~[8]のいずれかに記載のシステム;
[10]少なくとも1のコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、コンピュータ装置を、利用者による、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定手段として機能させ、算定手段が、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、プログラム;
[11]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、利用者による、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力ステップと、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定ステップとを有し、算定ステップが、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する、方法;
[12]少なくとも、利用者が操作する利用者端末と、サービスの応募者が操作する応募者端末とを備えるシステムであって、利用者端末への操作により、サービスの利用の申込を受け付ける申込受付手段と、受け付けた申込に対応するサービスに関する情報を、応募者端末に送信する情報送信手段と、応募者端末への操作により、受信した情報に対応するサービスの応募を受け付ける応募受付手段とを備える、システム;
[13]利用者が操作する利用者端末と、管理者が操作する管理者端末とを備えるシステムであって、利用者端末から、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、期間入力手段による入力を受け付けていない期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御する表示制御手段とを備え、表示制御手段が、前記第1期間及び前記第2期間を、異なる表示態様で表示するように制御する、システム;
[14]管理者端末において、1の利用者の選択を受け付ける選択手段とを備え、表示制御手段が、選択手段において選択を受け付けた該1の利用者に対応する第1期間及び第2期間を、該管理者端末において表示するように制御する、前記[13]に記載のシステム;
[15]表示制御手段が、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間の属性に応じて、前記第1期間において、異なる表示態様で表示するように制御する、前記[13]又は[14]のいずれかに記載のシステム;
[16]表示制御手段が、前記第1期間及び前記をカレンダー上で表示するように制御する、前記[13]~[15]のいずれかに記載のシステム;
[17]コンピュータ装置を、利用者端末から、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間以外の期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御する表示制御手段として機能させ、表示制御手段が、前記第1期間及び前記第2期間を、異なる表示態様で表示するように制御する、プログラム;
[18]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、利用者端末から、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力ステップと、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間以外の期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御する表示制御ステップとを有し、表示制御ステップが、前記第1期間及び前記第2期間を、異なる表示態様で表示するように制御する、
を有する、方法;
[19]利用者が、サービスの利用を希望した期間に、実際にサービスを利用したか否かにかかわらずに、利用料が発生するサービスにおいて利用される、少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、利用者による、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定手段とを備える、システム;
[20]利用者が、サービスの利用を希望した期間に、実際にサービスを利用したか否かにかかわらずに、利用料が発生するサービスにおいて利用される、少なくとも1のコンピュータ装置において実行されるプログラムあって、コンピュータ装置を、利用者による、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定手段として機能させる、プログラム;
[21]利用者が、サービスの利用を希望した期間に、実際にサービスを利用したか否かにかかわらずに、利用料が発生するサービスにおいて利用される、少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、利用者による、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力ステップと、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定する算定ステップとを有する、方法;
[22]利用者が、サービスの利用を希望した期間に、実際にサービスを利用したか否かにかかわらずに、利用料が発生するサービスにおいて利用される、少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、利用者端末から、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、期間入力手段による入力を受け付けていない期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御する表示制御手段とを備え、表示制御手段が、前記第1期間及び前記第2期間を、異なる表示態様で表示するように制御する、システム;
[23]利用者が、サービスの利用を希望した期間に、実際にサービスを利用したか否かにかかわらずに、利用料が発生するサービスにおいて利用される、少なくとも1のコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、コンピュータ装置を、利用者端末から、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力手段と、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、期間入力手段による入力を受け付けていない期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御する表示制御手段として機能させ、表示制御手段が、前記第1期間及び前記第2期間を、異なる表示態様で表示するように制御する、プログラム;
[24]利用者が、サービスの利用を希望した期間に、実際にサービスを利用したか否かにかかわらずに、利用料が発生するサービスにおいて利用される、少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、利用者端末から、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付ける期間入力ステップと、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、期間入力手段による入力を受け付けていない期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御する表示制御ステップとを有し、表示制御ステップが、前記第1期間及び前記第2期間を、異なる表示態様で表示するように制御する、方法;
により達成することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず利用料が発生するサービスにおいて、利用料を算定できるシステムを提供することができる。本発明によれば、サービスの利用料の算定を容易にするシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る管理者端末の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る実行処理のフローチャートを示す図である。
図5】本発明の実施の形態に係るサービス期間入力処理のフローチャートを示す図である。
図6】本発明の実施の形態に係るシステムにおける表示画面の一例を示す図である。
図7】本発明の実施の形態に係るサービス実行処理のフローチャートを示す図である。
図8】本発明の実施の形態に係る実施管理テーブルの一例を示す図である。
図9】本発明の実施の形態に係る請求書発行処理のフローチャートを示す図である。
図10】本発明の実施の形態に係る利用料管理テーブルの一例を示す図である。
図11】本発明の実施の形態に係る表示処理のフローチャートを示す図である。
図12】本発明の実施の形態に係るシステムにおける表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同であり、また、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で、フローチャートを構成する各処理の一部を省略することや、フローチャートを構成する各処理に新たな処理を追加することも可能である。また、フローチャートを構成する各処理を実行する主体となる装置は、本発明の趣旨に反しない限り、他の装置へ変更することが可能である。その際、処理内容に矛盾や不整合が生じないように、処理内容を変更することが可能である。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。図示するように、システムは、管理者端末1と、サーバ装置2と、利用者端末3と、応募者端末4と、通信ネットワーク5とから構成されている。管理者端末1と、サーバ装置2と、利用者端末3と、応募者端末4とは、通信ネットワーク5を介して互いに通信接続が可能である。また、システムは、複数の管理者端末1a~1z(不図示)、複数の利用者端末3a~3z、複数の応募者端末4a~4zから構成されていてもよい。また、システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置のみから構成されていてもよい。
【0011】
本発明の実施の形態に係るシステムは、管理者により運営されるものである。また、利用者、及び応募者は、ユーザとしてシステムを利用することができる。本発明の実施の形態に係るシステムを利用することにより、利用者は、所定の業務について、労働者を募集し、該業務を請け負う労働者の紹介に係るサービスを利用することができる。応募者は、募集された業務について応募をすることができる。また、応募者が該業務を担当することが決定すると、応募者は該業務を担当することができる。そして、管理者及び/又は利用者は、利用者がシステムを利用するための利用料、及び/又は、労働者への報酬を簡易に算定することが可能となる。
【0012】
管理者端末1は、システムを運営する管理者が操作する端末である。管理者端末1は、据え置き型で会社のオフィス等に設置されたものでもよく、携帯型で使用者が移動する際に携帯することができるものであってもよい。管理者端末1としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0013】
図2は、本発明の実施の形態に係る管理者端末の構成を示すブロック図である。管理者端末1は、制御部11、メインメモリ12、ストレージ部13、入力装置14、表示装置15及び通信インタフェース16を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0014】
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、管理者端末1の制御を行う。メインメモリ12としては、例えばRAMが用いられる。メインメモリ12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部11は、メインメモリ12から読みだしたプログラム及びデータ、並びに、入力装置14にて入力されたデータをもとに、演算処理を行う。
【0015】
表示装置15は表示画面を有している。制御部11は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示画面はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルが入力装置14として機能する。
【0016】
通信インタフェース16は無線又は有線により通信ネットワーク5に接続が可能であり、通信ネットワーク5を介して、サーバ装置2、利用者端末3、又は応募者端末4とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、メインメモリ12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0017】
利用者端末3及び応募者端末4としては、管理者端末1と同様の構成を有するものを用いることができる。利用者端末3及び応募者端末4は、例えば、制御部、メインメモリ、ストレージ部、入力装置、表示装置、通信インタフェースを備え、それぞれ内部バスにより接続されていてもよい。なお、本発明の一態様のシステムにおいては、応募者端末4として、専用のアプリケーションプログラムがインストールされたモバイル端末を用いることが好ましい。
【0018】
利用者端末3は、システムにおいて、サービスを利用する利用者が操作する端末である。また、利用者は、利用者端末3を操作し、サービスの利用を希望する期間を入力することができる。利用者は、サービスとして労働者の紹介を受けることができる。具体的には、利用者は、利用者端末3を操作し、労働者を募集する業務の入力、及び/又は、労働者を募集する可能性のある期間の入力を行うことができる。利用者は、労働者の紹介を受け、労働者に業務を担当させることを決定すると、該労働者の雇用者となり得る。
【0019】
応募者端末4は、システムにおいて、募集されたサービスに係る業務に応募する応募者が操作する端末である。応募者は、募集された業務について、担当することが決定すると、該業務の遂行を担当する労働者となり得る。
【0020】
サーバ装置2は、主に、利用者及び応募者に関する情報、サービスの利用情報、サービスに係る業務に関する情報、及び、サービスの利用料を記憶する。サーバ装置2は、管理者端末1を操作する管理者によって管理されることが好ましい。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部21、メインメモリ22、ストレージ部23及び通信インタフェース24を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0022】
制御部21は、CPUやROMから構成され、ストレージ部23に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置2の制御を行う。また、制御部21は時間を計時する内部タイマを備えている。メインメモリ22は、制御部21のワークエリアである。ストレージ部23は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部21は、プログラム及びデータをメインメモリ22から読み出し、管理者端末1、利用者端末3、又は、応募者端末4から受信した情報等をもとに、演算処理を行う。
【0023】
なお、本発明の実施の形態において、サーバ装置2にて、各種情報の保存、担当者の決定、及び、各種情報の送信等を実行する態様について説明するが、サーバ装置2による処理は、1つのコンピュータ装置のみで実行されるだけでなく、複数のコンピュータ装置により分散して実行されてもよい。例えば、サーバ装置2にて実行する各種情報の保存、担当者の決定、及び、各種情報の送信等の処理は、サーバ装置2にかえて、ブロックチェーンによる分散型台帳技術によって達成されてもよい。ブロックチェーンネットワークはプライベートネットワークとして構築してもよいし、パブリックネットワークとして構築してもよい。ブロックチェーンによって情報を管理することにより、セキュリティを保持することができる。
【0024】
[システムの概要]
本発明の実施の形態に係るシステムの概要について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る実行処理のフローチャートを示す図である。なお、フローチャートに含まれる各処理の詳細については後述する。
【0025】
まず、利用者及び応募者は、システムの利用登録を行う(ステップS1)。次に、利用者がサービスの利用を希望する期間の入力を行う、サービス期間入力処理が実行される(ステップS2)。次に、申し込まれたサービスに係る業務への応募者の中から担当者を決定する、サービス実行処理が実行される(ステップS3)。次に、利用者に請求する費用を算定し、請求書を発行する、請求書発行処理が実行される(ステップS4)。そして、支払いが実行される(ステップS5)。ステップS1~S5により、実行処理は終了する。
【0026】
ここで、本発明のシステムは、利用者及び/又は応募者にサービスを提供することができる。サービスとは、例えば、他人のために行う労務又は便益であって、独立して商取引の対象となるものをいう。サービスは、具体的に、広告、コンサルティング、職業の斡旋、各種情報の提供、各種知識の教授、各種書類の作成、各種イベントの運営・開催、各種施設の提供、各種調査の実施、各種試験・研究の実施等が挙げられる。
【0027】
本発明のシステムは、労働者の紹介に係るサービス全般に適用することが可能である。この場合、利用者に提供されるサービスは、労働者の紹介であってもよい。また、労働者に提供されるサービスは、業務の紹介であってもよい。また、本発明のシステムは、労働者の派遣、労働者による業務の受託等のサービスにも適用することができる。利用者により労働者の募集がされる業務のことを、以下では、「案件」と表すことがある。
【0028】
労働者の雇用形態は特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、労働者は、正社員、契約社員、派遣労働者、アルバイトなどの雇用形態により労働を行うこととしてもよい。或いは、労働者は、業務委託として労働を行ってもよい。また、労働者の労働期間は特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、労働者は、数時間、数日、数週間、数か月、数年などの所定の期間、労働を行うこととしてもよく、期間の定めなく、労働を行うこととしてもよい。また、労働者には、業務に関して経験がない者、経験が浅い者、経験を積んだ者、及び、ある特定分野の専門家が含まれる。また、労働者が労働する業界は特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、労働者は、医療業界、美容業界、飲食業界などの業界で労働を行うこととしてもよい。
【0029】
本実施の形態に係るシステムにおいて、利用者が、サービスの利用を希望する期間を予め入力すると、入力した期間において、実際にサービスを利用したか否かに関わらず、単位時間当たり、又は単位期間当たりのサービスの利用料から算定された所定の利用料(以下、第1利用料ともいう)が発生する。期間とは、年、月、週、日、又は時間を含む概念であり、連続したものであってもよいし、不連続のものであってもよい。以下、期間のことを「日程」と表すことがある。また、第1利用料は、利用者がシステムの管理者へ支払うこととしてもよい。
【0030】
なお、「実際にサービスを利用する」とは、具体的な案件について、労働者の募集を行うことを意味する。利用者がサービスの利用を希望する期間内において、利用者が実際にサービスを利用することができる回数は、所定の回数に限定されてもよいし、限定されなくてもよい。例えば、利用者は、サービスの利用を希望する期間内において、5回までサービスを利用できてもよく、10回までサービスを利用できてもよく、何回でもサービスを利用できてもよい。
【0031】
サービスの利用を希望する期間内において、利用者が何回でもサービスを利用できる場合には、サービスを利用した回数に関わらず、一定の第1利用料が発生することとしてもよく、サービスを利用した回数に応じて、異なる第1利用料が発生することとしてもよい。
【0032】
また、サービスの利用を希望する期間内において、利用者が一定の第1利用料で実際にサービスを利用できる回数の上限が定められている場合には、回数の上限を超えたサービスについては、上限を超えた回数分の利用料が追加で発生することとしてもよい。
【0033】
本実施の形態に係るシステムにおいて、利用者が実際にサービスを利用し、労働者に労働を依頼した場合、第1利用料とは別に、労働者への報酬(以下、第2利用料ともいう)が発生してもよい。案件の業務内容によって、利用者が第2利用料の金額を適宜設定してもよい。第2利用料は、利用者から労働者へ支払われてもよく、システムの管理者から労働者へ支払われてもよい。
【0034】
或いは、利用者がサービスの利用を希望する期間を予め入力していた場合には、入力した期間内において実際にサービスを利用したとしても、利用者に対して第2利用料は発生しないこととしてもよい。利用者に対して第2利用料が発生しない場合、労働者に対しては、システムの管理者から報酬が支払われることが好ましい。
【0035】
なお、本実施の形態に係るシステムにおいては、利用者は、サービスの利用の希望を入力した期間外においても、具体的な案件について、労働者の募集を行うことができることとしてもよい。利用者が、入力した期間外において実際にサービスを利用した場合には、単位時間当たり、単位期間当たり、又はサービスの利用回数当たりのサービスの利用料から算定された所定の利用料(以下、第3利用料ともいう)が発生してもよい。期間とは、年、月、日、又は時間を含む概念であり、連続したものであってもよいし、不連続のものであってもよい。第3利用料は、利用者からシステムの管理者へ支払われることとしてもよい。
【0036】
また、利用者が、サービスの利用の希望を入力した期間外において実際にサービスを利用した場合には、第3利用料と、第2利用料とが発生してもよい。なお、本発明のシステムを医療従事者の紹介サービスに適用する場合、第2利用料は、利用者から労働者に支払われることが好ましい。また、利用者がサービスの利用を希望する期間を予め入力していた期間内において実際にサービスを利用したとしても、利用者に対して第2利用料が発生することとしてもよい。
【0037】
なお、ステップS2におけるサービス期間入力処理、及び、ステップS3におけるサービス実行処理は、ステップS1における利用登録の処理の後であれば、それぞれ、適宜実行できる。また、ステップS2におけるサービス期間入力処理、又は、ステップS3におけるサービス実行処理は省略できる。ステップS4における請求書発行処理は、予め定められた所定の期間ごとに実行されることが好ましい。また、請求書発行処理にて、請求額が0円の場合、ステップS5における支払いの実行を省略することができる。
【0038】
以下の実施の形態では、主に、医療機関の担当者が、手術などの業務について、医療従事者の紹介を受けるサービスについて、説明する。このとき、利用者は、医療機関の担当者であり、応募者は、医療従事者である。なお、医療従事者としては、医師、麻酔科医、歯科医師、薬剤師、看護師、准看護師、保健師、助産師、栄養士、診療放射線技師、歯科衛生士、歯科技工士等の、医療に携わる労働者全般が含まれる。
【0039】
[利用登録]
本実施の形態に係るシステムにおいては、システムを利用するユーザに関する情報が予めサーバ装置2に登録されている。また、ユーザには、ユーザを識別するためのユーザIDが付与されていてもよい。
【0040】
まず、医療機関の担当者は、利用者端末3から、ウェブブラウザを経由してサーバ装置2にアクセスすることで、システムにログインする。或いは、医療機関の担当者は、利用者端末3にダウンロードされたアプリケーションプログラム(以下、専用アプリという)を起動し、サーバ装置2にアクセスすることで、システムにログインしてもよい。
【0041】
次に、医療機関の担当者は、利用者端末3を操作し、担当者の所属する医療機関に関する情報等を入力する、初期設定を行う。担当者は、初期設定として、医療機関名、医療機関の住所等の、医療機関に関する医療機関情報、労働者に対する報酬に関する基本的な報酬情報、給与締め日、給与支払い月、給与支払い日等の、給与の支払いに関する支払情報、担当者の所属部署、氏名、メールアドレス等の、担当者に関する担当者情報等を入力する。担当者情報は、1の医療機関に関連付けて、複数人登録することができる。
【0042】
次に、入力した情報をサーバ装置2に送信することで、サーバ装置2にて、医療機関の登録がされる。具体的には、入力された情報が、医療機関と関連付けてストレージ部23に記憶される。登録された医療機関は、ユーザIDとして医療機関識別情報(以下、医療機関IDともいう)を設定されることが好ましい。医療機関IDは、医療機関を識別可能な識別情報である。医療機関IDは、上記の入力された情報と関連付けてストレージ部23に記憶される。
【0043】
また、システムにおいて、登録された医療機関専用のページが作成されることが好ましい。異なる担当者がそれぞれ異なる利用者端末3を操作する場合でも、同一の医療機関IDを用いることにより、それぞれの担当者は、利用者端末3に同一の専用ページを表示することができる。また、医療機関IDが設定されることにより、異なる担当者がそれぞれ異なる利用者端末3を操作する場合でも、それぞれの担当者は、利用者端末3を操作して、サービスの利用を希望する期間の入力及びサービスの申込を実行することができる。また、1の医療機関IDと関連付けて、複数人の担当者情報が記憶されているため、異なる担当者がそれぞれ異なる利用者端末3を操作する場合でも、それぞれの利用者端末3に通知の受信がなされる。
【0044】
なお、案件に応募する医療従事者も、同様に、応募者端末4を操作し、初期設定のための情報を入力する。医療従事者は、初期設定として、氏名、性別、生年月日、住所、携帯番号、メールアドレス、担当領域、経歴等の、応募者(医療従事者)に関する応募者情報等を入力する。入力した情報をサーバ装置2に送信することで、サーバ装置2にて、応募者として登録がされる。具体的には、入力された情報が、応募者と関連付けてストレージ部23に記憶される。登録された応募者は、ユーザIDとして応募者識別情報(以下、応募者IDともいう)を設定されることが好ましい。応募者IDは、医療機関を識別可能な識別情報である。応募者IDは、上記の入力された情報と関連付けてストレージ部23に記憶される。
【0045】
また、システムにおいて、登録された応募者専用のページが作成されることが好ましい。医療従事者が複数の端末を使用していても、同一の応募者IDにより、それぞれの端末に同一のページを表示することができる。また、1の応募者IDと関連付けて、複数の連絡先が記憶できるため、医療従事者が複数の端末を使用していても、それぞれの端末にて、通知の受信や、案件への申込を実行することができる。
【0046】
システムにログインする際には、予め登録されているユーザIDとパスワードの入力が要求されてもよい。或いは、システムにログインする際には、予め登録したメールアドレスとパスワードの入力が要求されてもよい。
【0047】
なお、上記においては、ユーザIDがユーザごとに設定される態様について記載したが、ユーザIDは、ユーザの利用する端末ごとに設定されてもよい。
【0048】
[サービス期間入力処理]
次に、システムにおけるサービス期間入力処理(ステップS2)について、説明する。図5は、本発明の実施の形態に係るサービス期間入力処理のフローチャートを示す図である。
【0049】
まず、医療機関の担当者は、利用者端末3にユーザID及びパスワードを入力して、システムにログインする。そして、医療機関の担当者の操作により、サービスの利用を希望する期間を入力するための日程入力画面の表示を要求する表示要求が、利用者端末3からサーバ装置2へ送信される(ステップS11)。ステップS11では、表示要求を送信した時間に関する時間情報が、利用者端末3からサーバ装置2に送信されてもよい。サーバ装置2にて、表示要求を受信すると(ステップS12)、サーバ装置2から利用者端末3へ、日程入力画面を表示するための日程入力画面表示情報が送信される(ステップS13)。利用者端末3にて、日程入力画面表示情報を受信すると(ステップS14)、日程入力画面が表示される(ステップS15)。
【0050】
利用者端末3において、医療機関の担当者により、サービスの利用を希望する日程が選択され、日程の入力がされる(ステップS16)。入力された日程に関する日程情報が、利用者端末3からサーバ装置2に送信され(ステップS17)、サーバ装置2において、日程情報が受信される(ステップS18)。サーバ装置2にて、日程情報が登録される(ステップS19)。ステップS11~S19により、サービス期間入力処理は終了する。なお、以下では、利用者が、サービスの利用を希望する日程のことを希望期間ともいう。
【0051】
ここで、図6は、本発明の実施の形態に係るシステムにおける表示画面の一例を示す図である。具体的には、ステップS15において表示される、利用者端末3の表示画面の一例を示す。日程入力画面30には、予約入力欄31が表示されるが、その他の情報が表示されてもよい。
【0052】
図6の日程入力画面30においては、予約入力欄31には、2020年3月から2020年5月までのカレンダーが表示されている。医療機関の担当者は、サービスの利用を希望する日程について、利用者端末3を操作して、表示されたカレンダーの日付を選択することで、希望する日程の入力ができる。医療機関の担当者が、利用者端末3を操作して、表示されたカレンダーの日付を選択すると、該日付が選択されているか否かが分かるように、表示態様が変化してもよい。図6においては、選択されていない未選択日32に対応する領域と、選択されている選択日33に対応する領域とは、それぞれ、異なる色で表示されている。医療機関の担当者が、利用者端末3を操作して、選択日33をさらに選択すると、日付の選択が解除される。日付の選択の解除により、選択された選択日33の表示が、未選択日32の表示に戻ることとしてもよい。
【0053】
また、医療機関の担当者が、利用者端末3を操作して、アイコン35を選択すると、2019年12月から2020年2月までのカレンダーが表示される。医療機関の担当者が、利用者端末3を操作して、2019年12月から2020年2月までのカレンダーが表示された画面において、アイコン35を選択すると、2019年9月から2019年11月までのカレンダーが表示される。また、医療機関の担当者が、利用者端末3を操作して、アイコン36を選択すると、2020年6月から2020年8月のカレンダーが表示される。すなわち、利用者の利用者端末3の操作により、1の期間のカレンダーが表示された表示画面を、2の期間のカレンダーが表示された表示画面に切り替えることができる。1の期間と2の期間とは、隣接する期間である。
【0054】
なお、図6では、ステップS11にて、日程入力画面の表示要求を送信した日、或いは、ステップS12にて表示要求を受信した日が2020年3月26日であり、2020年3月26日が含まれる月が最も左側に表示されているが、予約入力欄31に表示されるカレンダーの数、カレンダーの場所は、適宜設定可能である。例えば、予約入力欄31に6か月分のカレンダーが表示されてもよいし、ステップS12にて表示要求を受信した日が含まれる月(当月ともいう)を予約入力欄31の中心に表示してもよい。つまり、表示画面に表示される1の期間のカレンダーに含まれる月の数、及び当月の位置は、適宜設定可能である。
【0055】
なお、図6においては、サービスの利用を希望する日程を入力できるようになっているが、平日であれば、平日の診療時間内と診療時間外とに分けて入力できるようにしてもよい。つまり、サービスの利用を希望する日程の入力は、時間帯ごとに入力できる。また、入力できる時間帯は、予め定められていてもよい。例えば、サービスの利用の一単位が、平日の診療時間内、診療時間外、及び休日の場合、その3種類について、カレンダーでサービスの利用を希望する日程の入力ができる。また、サービスの利用を希望する時間を選択できることとしてもよい。さらに、サービスの利用を希望する時間について、1回あたり入力できる時間の最小単位の制限を設けてもよい。例えば、1回あたり3時間以上であれば、入力できることとしてもよい。また、月単位や週単位でサービスの利用を希望する期間を入力できるようにしてもよい。つまり、サービスの利用を希望する日程(期間)の入力は、1時間ごと、1日ごと、1週間ごと等の所定の期間を1つの単位として入力することができる。
【0056】
サービスの利用を希望する日程の入力は、所定の期間における入力した日程の合計時間が所定の条件に達するまでは、可能であることとしてもよい。例えば、1か月につき、10日間まで入力できると予めサーバ装置2に登録されていた場合、医療機関の担当者は、1か月の中で、サービスの利用を希望する日程を、10日間まで入力できる。合計時間の設定は、管理者によって実行されてもよい。或いは、合計時間ごとに第1利用料が異なっており、医療機関の担当者が、複数の選択肢から、任意の合計時間を選択できるようにしてもよい。
【0057】
ここで、サービスの利用を希望する日程の入力、入力の削除、及び、変更は、所定の期間までに限定されることが好ましい。具体的には、利用者による入力を受け付ける日時に応じて、サービスの利用を希望する日程の、入力の受け付け、入力の削除、及び/又は、変更を不可にすることができる。すなわち、利用者による入力を受け付ける日時に応じて、サービスの利用を希望する期間の入力の受け付けを不可にすることとしてもよく、サービスの利用を希望する期間の入力の削除を不可にすることとしてもよく、サービスの利用を希望する期間の変更を不可にすることとしてもよい。
【0058】
例えば、サービスの利用を希望する日程の入力等ができる期間は、2020年5月の入力は2020年4月末までとしてもよいし、サービスの利用を実施する日の前日までとしてもよいし、サービスの利用を実施する開始時間の所定の時間前(例えば、12時間前)としてもよい。また、例えば、所定の日時(例えば、当日の0時)を超えると、利用者がサービスを希望する、又は、希望しない当日以前の日程の入力、削除、及び/又は変更ができなくなることとしてもよい。なお、サービスの利用を希望する日程の入力等が不可となった期間に含まれる希望期間では、第1利用料の発生が確定する。該希望期間は、過去の日程を含み、未来の日程を含んでいてもよい。
【0059】
また、利用者によるサービスの利用を希望する日程の入力を受け付ける日時に対応する期間において、サービスの利用を希望する日程の、入力の受け付け、入力の削除、及び/又は、変更を不可にすることとしてもよい。
【0060】
利用者によるサービスの利用を希望する日程の入力を受け付ける日時に対応する期間は、例えば、日程の入力を行う当日を含めた過去の期間であってもよいし、日程の入力を所定の期間単位で行う場合、日程の入力を行う日時が含まれる1の期間を含めた過去の期間であってもよい。具体的には、1か月ごとに日程の入力を受け付ける場合、2020年5月における日程の入力等は、2020年4月末まで可能であり、2020年5月1日以降は、不可となる。利用者によるサービスの利用を希望する日程の入力を受け付ける日時に対応する期間は、日程の入力を受け付ける期間に応じて、変更されてもよい。
【0061】
これにより、利用者が事前にサービスの希望期間の入力をした日程であって、実際にサービスを利用しなかった日程について、利用者が後からサービスの希望期間の入力を解除することを防ぐことができる。また、利用者が事前にサービスの希望期間の入力をしなかった日程について、利用者が後からサービスの利用が必要となった場合に、サービスの希望期間の入力をすることを防ぐことができる。
【0062】
図6では、ステップS11にて、日程入力画面の表示要求を送信した日、或いは、ステップS12にて表示要求を受信した日が2020年3月26日であり、2020年3月26日以前について、サービスの利用を希望する日程の入力、変更、及び入力の解除ができない。図6では、入力、変更、及び入力の解除ができない期間に対応する期間34のカレンダーが、薄いグレーで表示されている。つまり、本発明のシステムでは、サービスの利用を希望する日程の入力、変更、及び入力の解除ができない期間に対応する表示領域と、サービスの利用を希望する日程の入力等ができる期間に対応する表示領域とで、カレンダーの表示態様を異ならせてもよい。
【0063】
[サービス実行処理]
次に、システムにおけるサービス実行処理(ステップS3)について、説明する。図7は、本発明の実施の形態に係るサービス実行処理のフローチャートを示す図である。なお、利用者は、ステップS2において、サービスの利用の希望を入力した日程、及び、サービスの利用の希望を入力していない日程のいずれにおいても、サービスを申し込むことができる。
【0064】
まず、医療機関の担当者は、利用者端末3にユーザID及びパスワードを入力して、システムにログインする。そして、利用者端末3において、医療機関の担当者により、案件に関する案件情報が入力される(ステップS21)。応募者は、案件に応募するにあたり、案件情報を参照し、案件に応募するか否かの参考にすることができる。案件情報には、例えば、手術日、入室時間、病名、術式、手術予定時間、麻酔方法、体位等の、手術に関する手術情報、報酬、最低保証金額、キャンセル料金等の、報酬に関する報酬情報、患者の年齢、性別、身長、体重、既往歴等の、患者に関する患者情報、該案件を入力する入力者(医療機関の担当者)に関する入力者情報等が含まれる。また、案件情報は、応募者の募集人数を含んでいてもよい。
【0065】
利用者端末3からサーバ装置2へ、案件情報が送信され(ステップS22)、サーバ装置2にて案件情報が受信される(ステップS23)。サーバ装置2が案件情報を受信すると、サーバ装置2にて案件情報が登録される(ステップS24)。案件情報が登録されると、本実施の形態に係るシステムにおいて、システムを利用するユーザは、該案件情報を閲覧することができる。つまり、案件情報を入力した利用者端末、他の利用者端末、応募者端末、及び管理者端末において、案件情報をそれぞれの端末に表示させ、閲覧することができる。
【0066】
ここで、利用者が利用者端末3にて案件情報を入力した時間から案件が実施されるまでの時間に応じて、追加の費用が発生することとしてもよい。具体的には、案件情報を入力した時間から案件が実施されるまでの時間が所定の時間未満の場合、追加の費用が発生することとしてもよい。このとき、ストレージ部23には、案件情報を入力した時間から案件が実施されるまでの時間と関連付けて、費用が記憶されている。例えば、案件情報を入力した時刻から手術室への入室時刻(案件が実施される時間)までの間の時間が24時間未満の場合は、3万円が追加の費用(緊急費用ともいう)として第1利用料、第2利用料、及び/又は、第3利用料に加算されることとしてもよい。追加の費用に関する費用情報は、ステップS24にて案件情報と関連付けて記憶される。該費用情報は、ステップS21において、利用者端末3に表示されてもよい。
【0067】
ステップS24にて、案件情報が登録されると、サーバ装置2から応募者端末4に、通知が送信される(ステップS25)。応募者端末4にて、通知を受信する(ステップS26)。通知には、案件情報が含まれる。また、ステップS25にて、通知を送信する応募者端末4は、事前に利用登録を行った応募者端末である。また、案件情報に、希望する医療従事者の条件(担当領域、年齢、性別等)が含まれる場合、その条件に合致した応募者端末4に通知が送信されるとしてもよい。具体的には、応募者情報が記憶された応募者テーブルがサーバ装置2に記憶されており、サーバ装置2にて応募者テーブルを参照し、案件情報の条件に合致する応募者が特定される。また、ステップS25において応募者端末4に通知を送信する際、又は、通知を送信した後に、利用者端末3に、応募者端末4に通知の送信を行った旨を通知してもよい。なお、通知は利用登録にて登録された連絡先に送信される。
【0068】
ステップS26にて応募者端末4が通知を受信すると、応募者端末4にて、案件情報が表示される(ステップS27)。通知には、案件情報、案件情報を表示するための情報、及び/又は、後述の応募情報を入力するための情報が含まれていてもよい。例えば、ステップS25の通知がEメールの場合、Eメールの文中に案件情報を表示するためのURLが記載され、応募者が該URLにより、システムにログインすることで、案件情報が表示されることとしてもよい。また、ステップS25において、専用アプリをインストールした応募者端末4に、プッシュ通知をするようにしてもよい。そして、応募者が、プッシュ通知を受けた応募者端末4からシステムにログインすることで、案件情報が表示されることとしてもよい。また、応募者が、応募者端末4を操作して、上記URL及びプッシュ通知を選択すると、応募者端末4からシステムにログインして、案件情報及びステップS28の応募情報を入力するためのページが表示されてもよい。
【0069】
応募者が、表示された案件に対して応募を希望する場合、応募者端末4において、応募に必要な応募情報が入力される(ステップS28)。応募情報は、例えば、氏名、性別、生年月日、住所、携帯番号、メールアドレス、担当領域、経歴等の、応募者に関する情報である。
【0070】
本実施の形態に係るシステムにおいて、ステップS1の利用登録にて、応募者は、応募者に関する応募者情報を登録している。そのため、応募者は、応募を希望する旨を入力するだけで、応募情報の入力を完了できる。例えば、応募者は、応募者端末4を操作して、案件情報が表示されたページにおいて、「応募する」といったアイコンを選択することにより、応募者端末5にて、応募を希望する旨を入力できる。これにより、応募者は、簡単な操作で案件の応募ができる。また、案件情報を入力した時間から案件が実施されるまでの時間が短い緊急の案件についても、速やかに応募をすることができる。さらに、応募者が案件について質問や要望がある場合は、応募者は応募の入力と共にそれらの事項を入力できることとしてもよい。また、案件情報に、応募者に対して記入が要求された事項がある場合は、応募者は応募情報として該事項を入力することとしてもよい。
【0071】
応募者端末4からサーバ装置2へ、応募情報が送信され(ステップS29)、サーバ装置2にて応募情報が受信される(ステップS30)。応募情報を受信すると、サーバ装置2にて応募情報が登録される(ステップS31)。サーバ装置2では、応募情報に係る応募者と案件情報とを、関連付けて記憶する。
【0072】
ステップS25の通知の送信から所定の時間が経過すると(ステップS32)、サーバ装置2にて、応募者の案件の実施実績を記録した実施管理テーブルを参照し、該案件に対して登録した応募者について当選確率を変更する(ステップS33)。ステップS33の処理は、応募者の案件の実施実績に応じて、応募者の当選確率を変更する処理ともいえる。そして、サーバ装置2にて、該案件を担当する労働者を決定するための抽選処理を実行する(ステップS34)。
【0073】
ステップS32の所定の時間は、管理者又は案件を入力した利用者によって、適宜設計できる。例えば、案件情報に含まれる手術の実施日の所定の時間前(例えば、実施日の前日の24:00等)としてもよい。また、案件情報を入力した時間から案件が実施されるまでの時間に応じて、ステップS32の所定の時間を変更してもよい。例えば、案件情報を入力した時間から案件が実施されるまでの時間が、24時間より短いのであれば、所定の時間を5分間としてもよいし、24時間以上であれば、所定の時間を30分としてもよい。
【0074】
また、ステップS32の所定の時間の計測の始期は、ステップS25の通知の送信の時からに限定されない。ステップS32の所定の時間の計測の始期は、例えば、ステップS21にて案件情報の入力を受け付けた時から、ステップS24にて案件情報をサーバ装置2で記憶した時から、又は、ステップS31にて最初の応募情報をサーバ装置2で記憶した時からとして、適宜設定される。所定時間の経過により、ステップS28における応募情報の入力、又は、ステップS29における応募者からの応募情報の送信が、実行できなくなる。
【0075】
また、ステップS32の処理を省略し、ステップS31にて、登録された応募者の応募情報が、所定の人数分以上登録されたときに、ステップS33以降の処理が実行されるようにしてもよい。所定の人数は、管理者又は案件を入力した利用者によって、適宜設計できる。つまり、ステップS33以降の処理は、時間の条件や人数の条件など所定の条件を満たした場合に実行されるともいえる。
【0076】
ステップS33の当選確率を変更する処理について、説明する。まず、実施管理テーブルは、過去にサービスに係る案件を担当した労働者と、案件に関する情報とを関連付けて記憶するものである。図8は、本発明の実施の形態に係る実施管理テーブルの一例を示す図である。実施管理テーブル40の情報は、サーバ装置2において、記憶されている。図8に示す実施管理テーブル40には、労働者のユーザ名41、サービスの利用者である医療機関名42、案件の実施日43、案件の報酬44、案件の内容45が、それぞれ関連付けて記憶されている。実施管理テーブル40には、その他の情報が記憶されていてもよい。
【0077】
ステップS33では、例えば、登録した応募者に関して、実施管理テーブル40を参照し、所定の期間(例えば、半年)における、過去の案件の実施回数が所定の回数以上の応募者について、抽選確率を所定の割合下げることができる。また、登録した応募者に関して、所定の期間(例えば、半年)における、過去の案件の実施回数が所定の回数以下の応募者について、抽選確率を所定の割合上げることとしてもよい。これにより、応募者が担当する案件数について、均等を図ることができ、応募者間の不平等を解消できる。
【0078】
また、例えば、実施管理テーブル40の報酬44を参照し、登録した応募者に関して、過去の案件の報酬が所定の金額以上(例えば、100万円以上)の応募者について、抽選確率を所定の割合下げてもよいし、報酬が所定の金額以下の応募者について、抽選確率を所定の割合上げてもよい。その際に参照される報酬は、所定の期間(例えば、3か月間)の合計金額としてもよいし、所定の期間の最も高い報酬としてもよい。これにより、応募者が担当する案件の報酬金額について、均等を図ることができ、応募者間の不平等を解消できる。
【0079】
また、例えば、案件に係る医療機関について、過去に該医療機関の案件を担当したことのある応募者について、抽選確率を下げるとしてもよい。これにより、医療機関は、より多くの医療従事者を紹介してもらうことができる。或いは、案件に係る医療機関について、過去に該医療機関の案件を担当したことのある応募者について、抽選確率を上げるとしてもよい。これにより、医療機関は、該医療機関に慣れた医療従事者を紹介してもらうことができる。
【0080】
なお、ステップS33において、該当する応募者の抽選確率を下げるのではなく、該当する応募者を抽選母体から除外することとしてもよい。また、ステップS33において、実施管理テーブル40の中で参照される過去の案件の期間、所定の回数又は所定の金額、及び、抽選確率の下げ幅又は上げ幅は、管理者又は案件を入力した医療機関の担当者によって、適宜設計できる。
【0081】
また、医療機関の担当者は、ステップS21における案件情報の入力にて、紹介を希望しない応募者を指定することができる。このとき、案件情報の入力画面において、過去に該医療機関に紹介された応募者が一覧で表示され、医療機関の担当者は、特定の応募者を選択してもよい。或いは、医療機関の担当者は、特定の応募者を検索して選択してもよい。選択された応募者は、応募の抽選母体から除外される。つまり、選択された応募者の抽選確率がゼロとなり、該応募者は、ステップS34の抽選処理において、当選されず、該案件について、担当することができない。また、選択された応募者には、ステップS25にて、通知の送信がされないこととしてもよい。これにより、医療機関は、評判の悪い応募者や相性の合わない応募者について、紹介されることを防ぐことができる。
【0082】
ステップS34にて抽選処理が実施されると、少なくとも1の応募者が、案件を担当する労働者として決定される(ステップS35)。サーバ装置2より、案件情報と関連付けて登録された利用者の利用者端末3及び応募情報と関連付けて登録された応募者の応募者端末4に通知を送信する(ステップS36)。該利用者端末3にて、通知を受信する(ステップS37)また、該応募者端末4にて、通知を受信する(ステップS38)。以上のステップS21~S38により、サービス実行処理は終了する。なお、案件の募集人数が複数人の場合、ステップS35では、所定の人数の労働者を特定する。
【0083】
なお、ステップS33における当選確率の変更の処理は、省略してもよい。また、ステップS25及びS26の処理は、省略してもよい。この場合、応募者は、応募者端末4から、システムにログインして、応募者端末4に案件情報を表示させることで、案件情報を閲覧する。或いは、医療機関の担当者は、ステップS21における案件情報の入力にて、ステップS25及びS26の通知の処理を実行するか否かを選択できるようにしてもよい。
【0084】
ステップS37及びS38において送信される通知は、労働者が決定した旨が含まれる。また、労働者決定後に送信される通知は、送信先の端末に応じて異なる内容であってもよい。例えば、ステップ37の通知では、利用者端末3には、担当となった応募者の情報が送信される。また、利用者は、システムにログインすることで、該応募者の情報を確認することができる。ステップ38の通知では、案件を担当する応募者として抽選で決定した応募者端末4には労働者となった旨が、また、抽選に外れた応募者端末4には担当とならなかった旨が、それぞれ送信される。
【0085】
なお、システム上で閲覧可能な案件情報は、ステップS35にて労働者が決定すると、労働者が決定したことが分かる態様で表示されることとしてもよい。このように、システム上で閲覧可能な案件情報の表示態様が変更されることで、システムを利用するユーザは、該案件の労働者が決定した旨を確認することができる。
【0086】
ここで、実施管理テーブル40の記録処理について説明する。
【0087】
記録処理は、サービスに係る案件の実施を完了した旨をサーバ装置2にて受信すると、該案件に関する情報と労働者に関する情報を、実施管理テーブル40に記憶する処理である。記録処理においては、担当として決定した労働者が、実際にサービスに係る案件を実施し、実施を完了した旨を応募者端末4からサーバ装置2に送信することで、実施管理テーブル40に、労働者のユーザ名41、医療機関名42、実施日43、報酬44、及び、内容45が関連付けて記憶されることとしてもよい。或いは、案件を入力した利用者が、利用者端末3を操作することにより、利用者端末3からサーバ装置2に、実施を完了した旨が送信されてもよい。このとき、実施管理テーブル40に記憶される情報は、サーバ装置2に登録された案件情報、及び応募情報から、自動的に抽出されてもよい。実施を完了した旨には、労働者に関する情報、及び/又は、案件情報が含まれていてもよい。また、実施管理テーブル40には、案件の実施時間が記憶されてもよい。
【0088】
また、実施管理テーブル40の記録処理が行われるタイミングは、案件の実施を完了した際でなくともよい。例えば、案件を担当した労働者へ、案件に係る報酬の振り込みが完了したタイミングで実施管理テーブル40に記録することとしてもよいし、ステップS35にて、労働者が決定したタイミングで実施管理テーブル40に記録することとしてもよい。また、案件が実施されなかった場合も、実施管理テーブル40への記録処理が実行されてもよい。例えば、案件自体がキャンセルとなった場合、報酬44には、労働者に支払われるキャンセル料が、また、内容45には、キャンセルされた旨が記憶される。
【0089】
なお、上記では、利用者が、ステップS2において、サービスの利用の希望を入力した日程、及び、サービスの利用の希望を入力していない日程のいずれにおいても、サービスを申し込むことができる態様について説明した。しかし、利用者は、原則、ステップS2において、サービスの利用の希望を入力した日程においてのみ、サービスを申し込むことができることとし、例外的に、サービスの利用の希望を入力していない日程において、サービスを申し込むことができることとしてもよい。この場合、サービスの利用の希望を入力していない日程については、システムにおいて、ステップS21以降のサービス実行処理が実行できないようにしてもよい。具体的には、サービスの利用の希望を入力していない日程において、利用者が専用ページから案件情報を入力できないように制御される。利用者がサービスを申し込むためには、利用者から管理者に、別途連絡することとしてもよい。連絡方法は、利用者端末3からの操作入力によるEメール送信だけでなく、電話、FAX等、特に限定されない。利用者から連絡を受けた管理者の管理者端末1への操作により、サービスの利用の希望を入力していない日程であって、連絡があった日程について、利用者は、ステップS21以降のサービス実行処理を実行できるようにすることとしてもよい。
【0090】
[請求書発行処理]
次に、ステップS4の請求書発行処理について、説明する。図9は、本発明の実施の形態に係る請求書発行処理のフローチャートを示す図である。請求書発行処理では、システムの管理者から、利用者に対して請求する費用を算定する。
【0091】
本実施の形態に係るシステムにおいて、「利用料」とは、システムを利用する際に発生した料金のことを表す。ここでは、利用料には、サービスの利用を希望する期間を入力することで、該期間においてサービスの利用の有無に因らず発生する利用料(第1利用料)と、実際にサービスを利用したことで発生する労働者への報酬(第2利用料)と、サービスの利用の希望を入力した期間外においてサービスを利用したことに応じて発生する利用料(第3利用料)とが存在することとする。
【0092】
以下では、まず、システムの管理者から、利用者に対して請求する費用について、第1利用料、及び第3利用料のみを請求する場合を説明する。また、ここでは、サービスの利用を希望する旨を入力した日程においてサービスを利用した利用者は、該サービスに係る第3利用料を支払う必要がないものとする。また、サービスの利用を希望する旨を入力した日程であるか否かに関わらず、サービスを利用すると、利用者に対して該サービスに係る第2利用料が発生するものとする。
【0093】
まず、管理者は、管理者端末1にユーザID及びパスワードを入力して、システムにログインする。そして、管理者端末1において、管理者により、請求書を発行する利用者の選択が入力される(ステップS41)。このとき、併せて、費用を算定する期間が入力されることが好ましい。或いは、予め、ステップS41の入力のあった日の前月に発生した費用を算定するように、サーバ装置2に登録してもよい。
【0094】
次に、請求書を発行するための請求書発行要求が、管理者端末1からサーバ装置2に送信され(ステップS42)、サーバ装置2にて、請求書発行要求を受信する(ステップS43)。請求書発行要求には、ステップS41にて入力した利用者の情報と、費用を算定する期間の情報が含まれる。次に、サーバ装置2において、請求書を発行する利用者が特定される(ステップS44)。また、サーバ装置2において、特定された利用者について、ステップS2におけるサービス期間入力処理において入力された、サービスの利用を希望する旨が入力された希望期間が特定される(ステップS45)。次に、サーバ装置2において、ステップS3におけるサービス実行処理が実行されたサービスの内容が特定される(ステップS46)。そして、サーバ装置2にて、請求額が算定される(ステップS47)。
【0095】
ステップS47の請求額の算定処理について説明する。ステップS47においては、後述の利用料管理テーブル、及び上述の実施管理テーブルを参照して、利用者への請求額が算定される。
【0096】
利用料管理テーブルは、利用者と、単位時間当たりの第1利用料と、第3利用料とを、関連付けて記憶するものである。利用料管理テーブルには、利用者ごとに異なる金額となるよう、単位時間当たりの第1利用料、及び/又は、第3利用料が記憶されてもよい。利用者ごとに異なる単位時間当たりの利用料が記憶されることで、利用者ごとに異なる規則に沿って、所定の期間におけるサービスの利用料を算定することができる。
【0097】
また、日又は時間によって異なる金額となるよう、単位時間当たりの第1利用料及び/又は、第3利用料を記憶してもよい。例えば、平日と休日、診療時間内と診療時間外、又は、通常期間と特別期間(年末年始やお盆、学会期間等)等によって、異なる単位時間当たりの第1利用料及び/又は、第3利用料を記憶してもよい。つまり、期間の属性で、異なる第1利用料、及び/又は、第3利用料を記憶してもよい。また、日又は時間に因らず、単位時間当たりの第1利用料及び/又は、第3利用料を同じ金額としてもよい。
【0098】
なお、単位時間当たりの利用料とは、1時間当たりの利用料のことでもよく、1日当たりの利用料のことでもよく、1週間当たりの利用料のことでもよく、1月当たりの利用料のことでもよく、1年当たりの利用料のことでもよい。
【0099】
図10は、本発明の実施の形態に係る利用料管理テーブルの一例を示す図である。利用料管理テーブル50の情報は、サーバ装置2において、記憶されている。図10に示す利用料管理テーブル50には、利用者である医療機関名51、平日の診療時間における1日当たりの第1利用料52、平日の診療時間外における1日当たりの第1利用料53、休日又は祝日における1日当たりの第1利用料54、及び第3利用料55が、それぞれ関連付けて記憶されている。利用料管理テーブル50には、その他の情報が記憶されていてもよい。
【0100】
ステップS43にて利用者を特定し、ステップS45にて希望期間を特定することで、該利用者の1日当たりの第1利用料に、入力した期間の日数を乗算し、第1利用料を算定することができる。
【0101】
利用料管理テーブル50の第3利用料55の欄には、第3利用料の算定に必要な計算式が登録されている。例えば、図10においては、医療機関Aの第3利用料は、サービスに係る案件の報酬の20%と登録されている。第3利用料は、案件、報酬、又は、利用者である医療機関等によって、異なるものであってもよい。例えば、100000円を超える報酬であれば、報酬の20%、100000円以下の報酬であれば、報酬の15%とすることができる。また、単位時間当たりの第3利用料が記憶される場合、実施管理テーブルには、案件を実行するのに要した時間が関連付けて記憶されることが好ましい。
【0102】
ここでは、ステップS45にて特定した希望期間において実行されたサービスについては、第3利用料を算定しないため、ステップS45にて特定した希望期間、ステップS46にて特定したサービスを実行した件数及び報酬、並びに、登録された計算式を用いることで、第3利用料を算定することができる。具体的には、ステップS45にて特定した希望期間以外に実施されたサービスについて、該サービスの報酬、並びに、登録された計算式を用いることで、第3利用料を算定できる。なお、上記では、利用料管理テーブル50には、第3利用料の算定に必要な計算式が登録されていたが、第1利用料と同様に、単位時間当たりの利用料が登録されていてもよい。この場合、第3利用料は、第1利用料と比べ、高額に設定されることが好ましい。
【0103】
なお、ステップS46においては、上述の実施管理テーブルを参照し、利用者が実行したサービスの件数やサービスに係る案件の報酬である第2利用料等を特定することができる。
【0104】
上述のように算定された第1利用料及び第3利用料を加算することで、請求額を算定できる。また、サービスに係る案件について、緊急費用が関連付けて記憶されていた場合、該緊急費用を加算してもよい。さらに、サービスを希望する旨を入力した期間において利用できるサービスの回数の上限が設定されており、上限を超えてサービスを利用した場合には、上限を超えたサービスの利用料を加算してもよい。また、割引に関する情報が登録されていた場合、割引に関する費用を減算してもよい。
【0105】
サーバ装置2において、算定された請求額をもとに、請求書が生成される(ステップS48)。請求書を表示するための請求書情報が、サーバ装置2から管理者端末1に送信され(ステップS49)、管理者端末1にて請求書情報が受信される(ステップS50)。ステップS41~S50により、請求書発行処理は終了する。
【0106】
ステップS50にて請求書情報を受信した管理者端末1において、請求書が表示されることで、管理者は、請求書の内容を確認することができる。管理者は、第1利用料及び第3利用料以外に加算又は減算する内容があれば、請求書に、適宜、情報を追加してもよい。管理者は、生成された請求書を、ステップS41にて選択された利用者の利用者端末3に送信することができる。また、管理者は、郵送やFAX等の手段によって、利用者に請求書を送付してもよい。或いは、請求書情報は、ステップS49にて、ステップS41にて選択された利用者の利用者端末3に送信されてもよい。
【0107】
管理者は、利用者と、請求書を発行する所定の期間とを選択するだけで、請求書を発行することができる。なお、サービスを担当した労働者に対して支払われる報酬(第2利用料)については、別途、利用者である医療機関から振り込みがされる。請求書情報には、利用者が労働者に支払う報酬について、ステップS46にて特定された、サービスを実行した件数及び案件の報酬が、参考情報として含まれていてもよい。
【0108】
なお、請求書発行処理は、管理者端末1に代えて、利用者端末3にて実行してもよい。この場合には、ステップS41の利用者の選択において、請求書発行処理を行う利用者が自動的に選択されることが好ましい。これにより、利用者は、所定の期間に係る請求額を、容易に把握することができる。
【0109】
また、サービスに係る案件を実施した労働者への報酬の合計額もまた、サービスの利用料と同様に算定することができることとしてもよい。実施管理テーブルには、医療機関と、第2利用料である報酬額とが関連付けて記憶されている。そのため、請求書を発行する所定の期間においてサービスを実行した案件について、案件の報酬額を加算することで、医療機関の担当者は、労働者に支払う報酬の総額を算定できる。これにより、医療機関の担当者は容易に報酬の総額を把握できる。
【0110】
なお、上記の請求書発行処理では、サーバ装置2にて、請求書を生成する構成を説明したが、利用者のサービスの利用する期間と実行したサービスの履歴(以下、利用履歴ともいう)を管理者端末1に表示させて、管理者により請求書を作成する以下の構成を採用することができる。図11は、本発明の実施の形態に係る表示処理のフローチャートを示す図である。表示処理では、管理者端末1において、所定の利用者のサービスの利用に関する情報を表示する。
【0111】
まず、管理者端末1において、管理者により、請求書を作成する利用者の選択が入力される(ステップS51)。ステップS51はステップS41と同様の処理である。なお、ステップS51において、請求書を作成する期間の入力は省略できる。次に、選択した利用者の利用履歴を表示するための表示情報を表示するための表示要求が、管理者端末1からサーバ装置2に送信され(ステップS52)、サーバ装置2にて、表示要求を受信する(ステップS53)。表示要求には、ステップS51にて入力した利用者の情報が含まれる。
【0112】
次に、サーバ装置2において、利用履歴を表示する利用者が特定され(ステップS54)、特定された利用者について、ステップS2におけるサービス期間入力処理において入力された、希望期間が特定される(ステップS55)。そして、表示情報が、サーバ装置2から管理者端末1に送信され(ステップS57)、管理者端末1にて受信される(ステップS58)。管理者端末1にて、表示情報が表示される(ステップS59)。以上のステップS51~59の処理により、表示処理が終了する。
【0113】
管理者端末1にて、表示情報が表示されると、管理者は、表示された希望期間を確認し、利用者ごと、及び/又は、日若しくは時間ごとの第1利用料を乗算することで、利用者に請求する費用を計算できる。これにより、管理者は、管理者端末1に表示された内容を基に、請求書を作成できる。
【0114】
なお、表示情報を表示後、ステップS42~S50の処理を実行してもよい。この場合、管理者が管理者端末1を操作して、管理者端末1に表示情報と共に表示された「請求書を生成する」といったアイコンを選択することにより、管理者端末1にて請求書発行要求を受け付けることができる。
【0115】
ここで、図12は、本発明の実施の形態に係るシステムにおける表示画面の一例を示す図である。具体的には、ステップS59にて表示情報が表示された管理者端末1の表示画面の一例を示す。表示画面60には、利用者情報61と、カレンダー62が表示されるが、その他の情報が表示されてもよい。
【0116】
図12の表示画面60においては、特定された利用者に関する利用者情報61が表示されている。また、表示画面60には、2020年1月から2020年12月(7月から12月までは不図示)までのカレンダー62が表示されている。カレンダー62では、特定された利用者の希望期間である選択日63に対応する領域と、サービスを利用する日程を入力していない期間である未選択日64に対応する領域を異なる表示態様で表示している。
【0117】
異なる表示態様とする方法としては、特に限定されないが、例えば、カレンダーの期間に対応する領域の背景の色を異なる色で表示してもよく、カレンダーの期間に対応する領域の背景を異なる模様で表示してもよく、選択日63又は未選択日64のいずれかの期間に対応する領域を点滅させ、他方の領域を点滅させないように表示してもよい。また、異なる表示態様とする方法としては、例えば、選択日63又は未選択日64のいずれに対応する領域内の文字の色を異なる色で表示してもよく、選択日63又は未選択日64のいずれに対応する領域内の文字の太さを異なる太さで表示してもよい。選択日63に対応する領域又は文字を、未選択日64に対応する領域又は文字よりも目立つように表示することが好ましい。
【0118】
ここで、選択日63に対応する領域はサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、未選択日64に対応する領域はサービスの利用を希望していない期間に対応する第2期間とすることができる。本システムでは、サービス期間入力処理にて入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間に対応する第1期間、及び、サービス期間入力処理による入力を受け付けていない期間に対応する第2期間を、管理者端末において表示するように制御することができる。
【0119】
なお、表示される第1期間は、サービスの利用を希望する日程の入力等が不可となった期間と、サービスの利用を希望する日程の入力等が可能な期間のいずれも含まれる。これらの第1期間は、日又は期間の属性に応じて、異なる表示態様で表示することができる。属性としては、例えば、単位時間当たりの第1利用料、精算状況、請求書の発行状況、サービスの利用を希望する日程の入力等が不可か否か等があげられる。
【0120】
例えば、平日と休日とで、第1利用料が異なる場合、平日の選択日63に対応する領域又は文字を青色、休日の選択日63に対応する領域又は文字を赤色で表示してもよい。
【0121】
或いは、管理者が請求書を発行済みの選択日63と、管理者が請求書を未発行の選択日63とで、それぞれに対応する領域又は文字を異なる表示態様で表示してもよい。また、月ごとに選択日63に対応する領域又は文字の表示態様が異なってもよい。具体的には、過去月と当月(ステップS52にて表示要求を送信した日、又は、ステップS53にて表示要求を受信した日が含まれる月)は同じ表示態様で表示し、来月以降は異なる表示態様で表示してもよく、当月と来月以降は同じ表示態様で表示し、過去月は異なる表示態様で表示してもよく、過去月と、当月と、来月以降とで、それぞれ異なる表示態様で表示してもよい。
【0122】
また、サービスの利用を希望する日程の入力等が不可である、すなわち、請求書の発行作業が可能な選択日63と、サービスの利用を希望する日程の入力等が可能である、すなわち、請求書の発行作業が不可能な選択日63とで、それぞれに対応する領域又は文字を異なる表示態様で表示してもよい。さらに、上記の表示態様を適宜組み合わせて、第1期間を表示してもよい。例えば、請求書の発行作業が可能であり、既に請求書が発行済みである選択日63に対応する領域をグレーで、請求書の発行作業が可能であり、請求書が発行されていない選択日63に対応する領域を赤色で、請求書の発行作業が不可能な選択日63に対応する領域を緑色で表示してもよい。
【0123】
また、管理者端末1の操作により、表示画面60において、選択日63を選択、又は、カーソル等を重畳させることで、利用者ごと及び/又は日若しくは時間ごとの単位時間当たりの第1利用料を表示してもよい。
【0124】
なお、図11では、1年間のカレンダーが表示される態様について説明したが、表示される期間は、管理者端末1にて入力を受け付けた指定期間でもよいし、ステップS51の入力がされた日の前月1か月分でもよい。また、当月よりも過去における、第1期間及び第2期間を管理者端末1に表示するように制御するしてもよい。例えば、ステップS52にて表示要求を送信した時刻、或いは、ステップS53にて表示要求を受信した日時を含む月より過去の月のカレンダーを管理者端末1に表示してもよい。
【0125】
なお、図11では、カレンダー表示にて、希望期間がわかるように表示されたが、表示態様はこれに限らない。例えば、請求書を作成する所定の期間(例えば1か月間)における、希望期間をリストで一覧表示してもよいし、希望期間の日数や合計時間を数値で表示してもよい。
【0126】
また、上記では、利用者及び希望期間を特定して、管理者端末1に表示する構成について説明したが、サーバ装置2にて、利用者、希望期間、及び、実行したサービスを特定して、管理者端末1に表示する構成としてもよい。この場合、ステップS55の前後で、サーバ装置2において、ステップS3におけるサービス実行処理が実行されたサービスの内容が特定される。希望期間以外にサービスが実行された場合、管理者端末1において、希望期間に加え、希望期間外にサービスが実行されたことが分かるような態様でサービスを実行した日程に対応する領域が表示されてもよい。具体的には、図11において、2020年3月18日が希望期間外にサービスが実行された日であり、選択日63と比べて目立つように表示されている。管理者は、希望期間外にサービスが実行された日について、第3利用料を算定し、第1利用料に加算することで、利用者に請求する費用を計算できる。
【0127】
次に、システムの管理者から、利用者に対して請求する費用について、第1利用料、第2利用料、及び第3利用料を請求する場合を説明する。このとき、労働者への報酬の支払いは、システムの管理者から実行されることとなる。また、ここでも、サービスの利用を希望する旨を入力した日程においてサービスを利用した利用者は、該サービスに係る第3利用料を支払う必要がないものとする。また、サービスの利用を希望する旨を入力した日程であるか否かに関わらず、サービスを利用すると、利用者に対して該サービスに係る第2利用料が発生するものとする。
【0128】
ステップS41における利用者の選択から、ステップS46における実行したサービスの特定までは、上述の記載を必要な範囲で参照できる。
【0129】
ステップS47においては、第1利用料及び第3利用料に加えて、ステップS46にて特定した、第2利用料に当たる、案件の報酬額を加算する。
【0130】
また、ステップS48における請求書の生成から、ステップS50における請求書情報の受信までは、上述の記載を必要な範囲で参照できる。このとき、請求書を発行する所定の期間において実行された全ての案件について、第2利用料に当たる案件の報酬額を加算する。
【0131】
なお、利用料の算定の態様は、上記の例に限定されず、適宜設計可能である。また、本発明のシステムを医療業界における医療従事者紹介に係るサービスに適用する場合、第2利用料は、利用者から労働者へ支払われることが好ましい。そのため、請求書発行処理においては、システムの管理者から、利用者に対して請求する費用について、第1利用料、及び第3利用料のみを請求する場合が適用されることが好ましい。
【0132】
[支払いの実行]
ステップS5の支払いの実行においては、まず、利用者が、管理者より請求書情報を受信する。そして、利用者は、利用者端末3を操作し、請求書情報に記載された内容に沿って、支払いの決済方法を選択する。決済方法としては、クレジットカードによる決済、銀行振り込み、コンビニエンスストアでの振り込み等があげられる。
【0133】
労働者への報酬の支払いを、利用者から実行する場合、利用者は、ステップS1における利用登録にて設定した、給与締め日、給与支払い月、給与支払い日等の支払情報を基に、期日までに労働者に対して報酬の支払いを実行する。ここで、本実施の形態に係るシステムにおいて、利用者及び労働者の口座情報を登録しておき、サービスに係る案件を実施した情報に基づき、利用者の口座から案件を担当した労働者の口座に、報酬の振り込みをする構成としてもよい。
【0134】
また、労働者への報酬の支払いを、システムの管理者から実行する場合、上述と同様に、システムの管理者は、利用者の登録した支払情報を基に、期日までに労働者に対して報酬の支払いを実行する。また、労働者の口座情報を登録しておき、サービスに係る案件を実施した情報に基づき、案件を担当した労働者の口座に、報酬の振り込みをする構成としてもよい。
【0135】
つまり、支払いの実行には、利用者からシステムの管理者への支払い、利用者から案件を担当した応募者への報酬の支払い、及び/又は、システムの管理者から案件を担当した応募者への報酬の支払いが含まれる。
【0136】
[その他の実施の形態]
上述の実施の形態において、サービスの利用を希望する旨を入力した日程であるか否かに関わらず、サービスを利用すると、利用者に対して該サービスに係る第2利用料が発生する構成について説明したが、サービスの利用を希望する旨を入力した日程においてサービスを利用した利用者に対して、該サービスに係る第2利用料が発生しない構成としてもよい。例えば、サービスの利用を希望する旨を入力した日程において利用者がサービスを利用すると、システムの管理者より、該サービスに係る案件を担当する労働者に対して報酬を支払う構成としてもよい。
【0137】
このとき、システムの管理者から、利用者に対して請求する費用について、第1利用料、及び第3利用料のみを請求する場合、ステップS47の請求額の算定では、上述と同様の請求額が算定される。サービスを担当した労働者に対して利用者から支払われる報酬は、サービスの利用を希望する旨を入力した日程以外で、実行されたサービスに係る案件の報酬であるので、請求書情報には、利用者が支払う必要のあるサービスについて、ステップS46にて特定された、サービスを実行した件数及び案件の報酬が、参考情報として含まれていてもよい。
【0138】
一方、システムの管理者から、利用者に対して請求する費用について、第1利用料、第2利用料、及び第3利用料を請求する場合、ステップS47の請求額の算定で加算する第2利用料(案件の報酬額)は、サービスの利用を希望する旨の入力があった日程において実行された案件の報酬額を除外したものである。実施管理テーブルには、サービスの利用者と、第2利用料である報酬額とが関連付けて記憶されているため、ステップS45にて特定したサービスを希望する旨を入力した期間、及び、実施管理テーブルを参照して、希望期間外に実行されたサービスに係る案件の報酬額を加算することで、利用者に請求する報酬の総額を算定できる。
【0139】
また、上述の実施の形態において、労働者の紹介サービスについて、本発明のシステムを適用する場合について説明したが、例えば、商品を提供するサービスについても、本発明のシステムを適用することが可能である。なお、上述で説明した処理の説明は省略する。
【0140】
本発明のシステムを、商品を提供するサービスに適用した場合、システムは、管理者端末1と、サーバ装置2と、利用者端末3と、通信ネットワーク5とから構成される。利用者は、利用者端末3を操作し、ステップS2におけるサービス期間入力処理を行う。商品を提供するサービスの場合、ステップS25~S39を省略することができる。例えば、音楽配信サービスであれば、ステップS21にて、案件情報として、利用を希望する音楽を入力する。ステップS24にて、サーバ装置2に案件情報が登録されると、サーバ装置2から、利用を希望する音楽に関する情報が利用者端末3に送信され、利用者端末3において、該音楽を利用できるようになる。
【0141】
本発明によれば、入力を受け付けた期間において利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず、入力を受け付けた期間をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定するため、利用者がサービスを利用したか否かにかかわらず利用料が発生するサービスにおいて、利用料を算定できる。また、利用料の算定を容易に行うことができる。
【0142】
本発明によれば、利用者による入力を受け付ける日時に応じて、前記サービスの利用を希望する期間の、入力の受け付け、入力の削除、及び/又は、変更を不可にするため、管理者は適切なサービスの利用料を確保できる。また、急にサービスの利用が必要又は不要となった場合も、利用者は希望する期間を変更できず、管理者は適切なサービスの利用料を確保できる。
【0143】
本発明によれば、利用者ごとに異なる規則に沿って、所定の期間におけるサービスの利用料を算定するため、利用者ごとに異なるサービスの利用料を設定することができる。
【0144】
また、本発明によれば、入力を受け付けた期間の属性をもとに、所定の期間におけるサービスの利用料を算定するため、繁忙期や閑散期などの期間によって、異なるサービスの利用料を設定することができる。
【0145】
本発明によれば、入力を受け付けた期間をもとに算定される第1利用料と、利用者がサービスを利用したことに応じて算定される第2利用料とを加算することで、所定の期間におけるサービスの利用料を算定するため、利用者が支払いを実行する支払先を一つにまとめることができる。
【0146】
本発明によれば、サービスの利用を希望する期間の入力を可能とするカレンダーを表示し、カレンダー中の期間の選択により、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付けるため、直感的に期間の入力をすることができる。
【0147】
本発明によれば、期間入力手段で受け付けた期間以外にサービスの利用の申込がされた場合、入力を受け付けた期間をもとに算定される第1利用料と、入力を受け付けた期間以外において受け付けたサービスについて、利用者がサービスを利用したことに応じて算定される第3利用料とを加算することで、所定の期間におけるサービスの利用料を算定するため、期間入力手段で受け付けた期間以外にサービスの利用の申込がされた場合にも、サービスの利用料の算定を容易に行うことができる。
【0148】
本発明によれば、受け付けた申込に対応するサービスに関する情報を、応募者端末に送信し、応募者端末への操作により、受信した情報に対応するサービスの応募を受け付けるため、サービスの利用の申込に対して、応募者を集めることができる。
【0149】
本発明によれば、サービスの応募を受け付けた複数の応募者から、所定の条件を満たした応募者が特定される確率を下げて、所定の数の応募者を特定するため、応募者が特定される可能性についての応募者間の不平等を解消することができる。
【0150】
本発明によれば、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付けた期間に対応する第1期間、及び、サービスの利用を希望する期間の入力を受け付けていない期間に対応する第2期間を、管理者端末において異なる表示態様で表示するように制御するため、管理者は、利用者がサービスの利用を希望した期間を容易に把握できる。これにより、管理者は、サービスの利用料の計算を円滑に行うことができる。
【0151】
本発明によれば、入力を受け付けたサービスの利用を希望する期間の属性に応じて、第1期間を異なる表示態様で表示するように制御するため、管理者は、属性ごとの希望期間を容易に把握できる。また、本発明によれば、第1期間及び第2期間をカレンダー上で表示するように制御するため、管理者は、一定期間(例えば、1か月)のサービスの利用料の計算を円滑に行うことができる。
【符号の説明】
【0152】
1:管理者端末 2:サーバ装置 3:利用者端末
4:応募者端末 5:通信ネットワーク
11:制御部 12:メインメモリ 13:ストレージ部 14:入力装置
15:表示装置 16:通信インタフェース
21:制御部 22:メインメモリ 23:ストレージ部
23:通信インタフェース
30:日程入力画面 31:予約入力欄 32:未選択日 33:選択日
34:期間 35、36:アイコン
40:実施管理テーブル 41:労働者のユーザ名 42:医療機関名
43:実施日 44:報酬 45:内容
50:利用料管理テーブル 51:医療機関名
52~54:1日当たりの第1利用料 55:第3利用料
60:表示画面 61:利用者情報 62:カレンダー
63:選択日 64:未選択日
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12