(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】関係図作成システム、関係図作成方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240919BHJP
【FI】
G06Q50/26
(21)【出願番号】P 2024138390
(22)【出願日】2024-08-20
【審査請求日】2024-08-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522000762
【氏名又は名称】株式会社AiCAN
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼岡 昂太
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-132882(JP,A)
【文献】特開2014-183474(JP,A)
【文献】特開2002-312404(JP,A)
【文献】特開2005-182193(JP,A)
【文献】特開2012-113750(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0068519(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人物間の関係図を作成するための関係図作成システムであって、
複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させる表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の関係として選択可能な候補を含む第1のリストを表示させる、関係図作成システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第1のリストにて前記第1の人物と前記第2の人物の関係が選択された場合、前記第1のノードオブジェクトと前記第2のノードオブジェクトを、前記選択された関係を示すエッジオブジェクトにて接続させて表示させる、請求項1に記載の関係図作成システム。
【請求項3】
前記第1のリストに含まれる候補は、前記第1の人物および前記第2の人物のそれぞれの属性情報に基づいて決定される、請求項2に記載の関係図作成システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記画面上において、前記エッジオブジェクトに対し、第3の人物を示す第3のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物および前記第2の人物と、前記第3の人物との関係として選択可能な候補を含む第2のリストを表示させる、請求項2に記載の関係図作成システム。
【請求項5】
前記第2のリストに含まれる候補は、前記第1の人物、前記第2の人物、および前記第3の人物のそれぞれの属性情報、および、前記エッジオブジェクトが示す関係の少なくともいずれかに基づいて決定される、請求項4に記載の関係図作成システム。
【請求項6】
前記画面上において、フリーハンドによる入力を受け付け可能に構成され、
前記表示制御部は、前記エッジオブジェクトに対して前記フリーハンドによる入力が行われた場合、前記入力が前記エッジオブジェクトが示す関係から異なる関係に変更する指示か否かを判定し、前記異なる関係に変更する指示である場合、前記エッジオブジェクトを前記異なる関係を示すエッジオブジェクトに変換する、請求項2に記載の関係図作成システム。
【請求項7】
前記表示制御部は、エッジオブジェクトにより示される関係の定義および表示形式の設定を受け付ける、請求項1に記載の関係図作成システム。
【請求項8】
前記ノードオブジェクトは、前記画面上において、対応する人物の属性情報を含んで表示される、請求項1に記載の関係図作成システム。
【請求項9】
前記表示制御部は、2つのオブジェクトが重畳された状態において、一方のオブジェクトの表示態様を変化させる、請求項1に記載の関係図作成システム。
【請求項10】
人物間の関係図を作成するための関係図作成方法であって、
表示部に、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させ、
前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の選択可能な関係の候補を含む第1のリストを表示させる、関係図作成方法。
【請求項11】
コンピュータに、
表示部に、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させ、
前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の選択可能な関係の候補を含む第1のリストを表示させる、ためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関係図作成システム、関係図作成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地域支援サービスでは、組織間での情報共有を迅速に行うためのシステムが利用されてきている。地域支援では、例えば、児童の支援、母子保健、DV(Domestic Violence)対応、性暴力対応、非行や犯罪対応、発達障害対応や高齢者福祉、障がい者福祉など、様々な対象者や状況を踏まえて対応する必要がある。そのため、扱う情報なども多岐にわたる。このようなシステムでは、支援対象である人物の個人情報に加え、その周辺環境における様々な情報を活用することが求められている。その際に、ある人物の家族構成の情報や、その周辺における人物との関係性に関する情報なども有用な情報として利用されうる。
【0003】
ある人物の家族関係や周辺環境を把握する際に、文字情報の利用に加え、人物間の関係を図示することで、情報に対する利便性や視認性などを向上させることができる。この場合、家族構成といった戸籍上の関係に加え、学校や地域などの属する組織における人物間の関係性などの情報を関係図として作成することが考えられる。例えば、特許文献1では、人物の家系図を簡単に作成するためのシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
収集した情報を用いて人物間の関係性に基づいた関係図を作成することは、有用である反面、作成に手間がかかる。ある人物に着目した場合、その周辺の人物の数や関係性は多様であり、その関係図を作成することは作業者の負荷が高いものとなっている。一方、児童虐待などに対する支援活動などの現場では、対象者に対するケアを優先させるためにも、データ入力などの事務作業などの手間を可能な限り削減したいというニーズがある。このような場合において、特許文献1のような家系図に限らず、極力、現場における作業者の作業負荷を低減して容易に関係図を作成するシステムが求められている。さらには、様々な作業者が情報共有をするにあたり、作成された関係図を容易に修正・更新するために操作性の向上が求められている。
【0006】
上記課題を鑑み、本発明は、人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の一形態は以下の構成を有する。すなわち、人物間の関係図を作成するための関係図作成システムであって、
複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させる表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の関係として選択可能な候補を含む第1のリストを表示させる。
【0008】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、人物間の関係図を作成するための関係図作成方法であって、
表示部に、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させ、
前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の選択可能な関係の候補を含む第1のリストを表示させる。
【0009】
また、本発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、プログラムであって、
コンピュータに、
表示部に、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させ、
前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の選択可能な関係の候補を含む第1のリストを表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る業務支援システムの構成例を示すブロック構成図
【
図2】本発明の第一実施形態に係るサーバ端末を示す機能ブロック構成図
【
図3】本発明の第一実施形態に係る利用者端末を示す機能ブロック構成図
【
図4】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
【
図5】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
【
図6A】本発明の第一実施形態に係るUI画面上での操作例を示す概略図
【
図6B】本発明の第一実施形態に係るUI画面上での操作例を示す概略図
【
図6C】本発明の第一実施形態に係るUI画面上での操作例を示す概略図
【
図7A】本発明の第一実施形態に係るUI画面上での操作例を示す概略図
【
図7B】本発明の第一実施形態に係るUI画面上での操作例を示す概略図
【
図7C】本発明の第一実施形態に係るUI画面上での操作例を示す概略図
【
図8】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
【
図9】本発明の第一実施形態に係るUI画面の構成例を示す例図
【
図10】本発明の第一実施形態に係るデータベース構成の例を示すテーブル図
【
図11】本発明の第一実施形態に係る処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を説明するための一実施形態であり、本発明を限定して解釈されることを意図するものではなく、また、各実施形態で説明されている全ての構成が本発明の課題を解決するために必須の構成であるとは限らない。また、各図面において、同じ構成要素については、同じ参照番号を付すことにより対応関係を示す。なお、不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするために、説明の一部を省略もしくは簡略化する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0013】
<第一実施形態>
[システム構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る業務支援システム(情報処理システム)の構成例を示す概略図である。業務支援システムは、例えば、利用者とのコミュニケーションや意思決定の支援を主たる機能とするシステムであって、児童相談所内外での記録の入力、閲覧および共有を可能とし、職員同士のチャットコミュニケーション、子どもの写真の登録及び共有、及び過去の一時保護傾向等のシミュレーション等を実行するシステムであってよい。なお、ここでは本システムの適用例の機関として、児童相談所を例示しているが、これに限定するものではない。本システムは、例えば、市区町村庁舎や母子保健センター、学校、幼稚園、保育所、医療機関、警察、検察、消防、児童福祉機関、NPO(Non-Profit Organization)などの機関のシステムに適用、もしくは、これらのシステムと連携するように構成されてよい。業務支援システム1は、後述する関係図作成方法による機能を提供する関係図作成システムとしても動作する。業務支援システム1は、サーバ装置100、複数の利用者端末200、連携システム300を含んで構成される。業務支援システム1を構成する各装置は、ネットワークNWを介して通信可能に構成される。
【0014】
サーバ装置100は、業務支援システム1が提供する各種機能を利用者端末200に提供するための装置である。サーバ装置100は、利用者端末200のそれぞれに対して業務効率化支援のためのアプリケーションを提供し、また、利用者端末200のそれぞれを介して登録された情報を管理する。なお、後述する機能の一部もしくは全部を利用者端末200側、もしくは、ネットワークNWを介して連携可能な連携システム300側で提供するような構成であってもよい。サーバ装置100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータを用いてオンプレミスにて構成されてもよいし、クラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上、1つのサーバ装置100を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよく、また、認証サーバやデータベースサーバなど役割の異なるサーバを有していてもよい。
【0015】
利用者端末200は、児童相談所の職員等の利用者が利用する操作端末である。利用者端末200は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、POS端末等の情報処理装置により構成されてよい。利用者端末200は、サーバ装置100により提供されるWebサービスや、利用者端末200にインストールされて動作するアプリケーションの機能を利用者に提供する。
図1の例では、2つの利用者端末200a,200bを示しているが、さらに多くの利用者端末が用いられてよい。複数の利用者端末200の構成はそれぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。また、利用者端末200を利用する利用者の役割や権限などに応じて、利用可能な機能は異なっていてもよい。ここでは便宜上、利用者端末200としてまとめて説明する。なお、個々の利用者端末に分けて説明を要する場合には添え字(a,b,・・・)を付して説明する。
【0016】
連携システム300は、サーバ装置100とネットワークNWを介して連携して機能する外部システムである。連携システム300は、例えば、児童相談記録システムとして構成され、児童相談の記録や行政文書の発行を主たる機能を提供してもよい。児童相談記録システムは、例えば、子どもに関連する児童番号や受付番号の発番、受診券や一時保護決定通知書等の発行、行政情報と連携した家族情報及び負担金の管理、及び手続の進行管理等を実行する。なお、連携システム300の構成は特に限定するものではなく、例えば、業務支援に係る各種機能を提供するように構成されてよい。なお、連携システム300は、1つのみが示されているが、この構成に限定するものではなく、機能やサービスに応じて1つまたは複数の装置にて構成されてもよい。
【0017】
ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。なお、ネットワークNWに係る通信規格や有線/無線などは特に限定するものではなく、ネットワークNWは複数の通信規格を組み合わせて構成されてもよい。
【0018】
図2は、本実施形態に係るサーバ装置100の機能構成の例を示すブロック図である。サーバ装置100は、制御部110、通信部120、および記憶部130を含んで構成される。各部位は、内部バス等により互いに通信可能に構成される。
【0019】
制御部110は、サーバ装置100の動作制御を司る。制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成され、記憶部130に記憶された各種プログラムやデータを読みだして実行することで、各種機能を提供する。制御部110は、データ管理部111、表示制御部112、および通信制御部113として機能する。
【0020】
データ管理部111は、記憶部130と連携して各種データを管理し、要求に応じて、データの提供、登録、更新等を行う。表示制御部112は、利用者端末200を介して行われたユーザの操作に基づいて、利用者端末200側で表示されるUI(User Interface)画面の表示を制御する。UI画面の構成例については、後述する。通信制御部113は、外部装置(例えば、利用者端末200や連携システム300)との通信制御を行い、データの送受信を行う。
【0021】
通信部120は、ネットワークNWを介して外部装置と通信を行うための通信インターフェースである。通信部120は、ネットワークNWの構成に応じて、複数の通信規格に対応可能に構成されてよい。
【0022】
記憶部130は、各種制御処理や制御部110内の各機能を実行するためのプログラムやデータ等を記憶するための記憶装置である。記憶部130は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard disk Drive)、フラッシュメモリ等の揮発性/不揮発性の記憶装置から構成される。記憶部130は、後述する機能に対応したデータ類を管理するためのデータベース(以下、DB)を備える。
【0023】
家族グループDB131は、本実施形態に係る家族グループに関する情報を管理する。人物DB132は、支援対象となる人物を含む様々な人物の情報を管理する。オブジェクトDB133は、本実施形態に係る関係図を構成する各種オブジェクトの情報を管理する。各DBにて管理される情報の具体例については、
図10を用いて後述する。
【0024】
図3は、本実施形態に係る利用者端末200の機能構成の例を示すブロック図である。利用者端末200は、制御部210、記憶部220、通信部230、操作部240、表示部250、および外部IF(Interface)260を含んで構成される。
【0025】
制御部210は、利用者端末200の動作制御を司る。制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成され、記憶部220に記憶された各種プログラムやデータを読みだして実行することで、各種機能を提供する。
【0026】
記憶部220は、各種制御処理や制御部210の各機能を実行するためのプログラムやデータ等を記憶するための記憶装置である。記憶部220は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard disk Drive)、フラッシュメモリ等の揮発性/不揮発性の記憶装置から構成される。
【0027】
通信部230は、ネットワークNWを介して外部装置と通信を行うための通信インターフェースである。通信部230は、ネットワークNWの構成に応じて、複数の通信規格に対応可能に構成されてよい。
【0028】
操作部240は、利用者端末200の利用者からの操作を受け付けるためのインターフェースである。操作部240は、マウスやキーボードなどから構成されてよい。表示部250は、各種画面を表示するためのインターフェースであり、ディスプレイなどから構成される。操作部240と表示部250を一体としたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。外部IF260は、各種装置との接続を行うためのインターフェースであり、例えば、画像を撮影するための撮像部(不図示)や、所定の情報を取得するためのセンサ類などとの接続インターフェースであってよい。
【0029】
[家族グループ]
本実施形態に係る業務支援システム1では、ある人物の家族構成や周辺人物の情報を管理し、その関係図を作成するための機能を提供する。ここでは、1つの関係図を作成する場合において、その関係図には複数の人物が含まれる。このような複数の人物から構成されるグループを「家族グループ」と称する。つまり、関係図と家族グループとは1対1の関係となる。ここでの家族グループには、血縁関係の複数の人物に限らず、より広い関係性の人物を含むものとする。異なる家族グループを作成することにより、複数の関係図を作成することができる。また、同一人物であっても異なる家族グループに属するように設定することで、同一人物を各家族グループにおいて別の関係性による関係図を作成することも可能である。
【0030】
[UI画面]
本実施形態に係る関係図を作成するためのUI画面の構成例について説明する。UI画面は、例えば、利用者端末200の表示部250に表示され、利用者によって操作される。本実施形態では、利用者端末200とサーバ装置100が連携することにより、UI画面が表示される。
【0031】
図4、
図5は、本実施形態に係るUI画面400の構成例を示す図である。UI画面400において、タブ410、450が設けられる。
図4に示すようにタブ410が選択された場合、家族グループに関する基本情報を登録するための画面が表示される。
図5に示すようにタブ450が選択された場合、家族グループの関係図を作成するための画面が表示される。なお、UI画面400に設けられるタブの種類はこれに限定するものではなく、別の機能や画面構成などに応じてさらに追加されてもよい。
【0032】
図4に示すようにタブ410が選択された状態において、利用者は家族グループの基本情報の登録が可能である。本実施形態では、家族グループ名の設定フィールド411、家族グループの読み(ふりがな)の設定フィールド412、家族グループの説明の設定フィールド413、家族グループを構成する家族メンバーの一覧420、および家族グループを構成する関係者メンバーの一覧430を含んでUI画面400が構成される。
【0033】
一覧420は、登録されている家族メンバーの情報を一覧形式にて示し、各情報の設定・編集が可能なように構成される。家族メンバーを追加するためのエンティティ426が選択された際に、例えば、別途登録されている人物のうち、当該家族グループに家族メンバーとして設定可能な人物の一覧(不図示)を表示させる。そして、利用者が当該一覧から任意の人物を指定した場合、当該人物を一覧420に表示させる。既に登録されている人物の情報(個人情報等)は、サーバ装置100に登録・管理されていてもよいし、連携システム300から取得されてもよい。もしくは、サーバ装置100側で未登録の人物であっても、UI画面400上で新たに人物の情報を登録させるような構成であってもよい。家族メンバーは、例えば、血縁関係のある人物が登録されてよい。
【0034】
一覧420において、各家族メンバーの名前421、各種パラメータ設定を示している。本例では、パラメータ設定として、パラメータA422、パラメータB423、パラメータC424、パラメータD425の4つを示しており、チェックボックスによって、設定の変更が可能である。パラメータ設定の数や種類は特に限定するものではないが、例えば、「同居」の有無、「生保受給」の有無、「児童手当扶養手当の受給」の有無、「特別児童扶養手当の受給」の有無などが用いられてよい。そのほか、DV対応、性暴力対応、非行や犯罪対応、発達障害対応や高齢者福祉、障がい者福祉などの支援サービスの内容に応じて、設定可能なパラメータが追加・変更されてよい。また、チェックボックス形式に限定するものではなく、リスト形式で複数の値から選択可能なように構成してもよい。また、一覧420中の「×」ボタンを押下することにより、対応する家族メンバーを削除することができる。
【0035】
一覧430は、登録されている関係者メンバーの情報を一覧形式にて示し、各情報を設定・編集可能なように構成される。関係者メンバーを追加するためのエンティティ437が選択された際に、例えば、別途登録されている人物のうち、当該家族グループに関係者メンバーとして設定可能な人物の一覧(不図示)を表示させる。そして、利用者が当該一覧から任意の人物を指定した場合、当該人物を一覧320に表示させる。既に登録されている人物の情報(個人情報等)は、サーバ装置100に登録・管理されていてもよいし、連携システム300から取得されてもよい。もしくは、サーバ装置100側で未登録の人物であっても、UI画面400上で新たに人物の情報を登録させるような構成であってもよい。関係者メンバーは、生活環境などにおいて血縁以外にて関係のある人物が登録されてよい。
【0036】
一覧430において、各関係者メンバーの名前431、各種パラメータ設定を示している。本例では、パラメータ設定として、パラメータE432、パラメータF433、パラメータG434、パラメータH435の4つを示しており、チェックボックスによって、設定の変更が可能である。パラメータ設定の数や種類は特に限定するものではなく、一覧420に示したパラメータ設定と同じであってもよいし、異なっていてもよい。一覧430中の「×」ボタンを押下することにより、対応する関係者メンバーを削除することができる。
【0037】
なお、家族グループの作成は、新規で作成することに限定するものではなく、すでに作成された家族グループの情報を呼び出し、追加・修正するように構成されてもよい。この場合は、例えば、家族グループ名の情報を用いて、既存の家族グループの情報を呼び出してもよい。
【0038】
図5に示すようにタブ450が選択された状態において、利用者は家族グループにおける関係図の作成が可能である。本実施形態では、関係図を作成するためのフィールド460、および家族グループに登録されている各メンバーの情報を表示するためのフィールド470を含んでUI画面400が構成される。
【0039】
関係図を作成する前の初期状態において、フィールド460には、家族グループに登録されている各メンバーを示すオブジェクトが配置される。当該オブジェクトを、便宜上、「ノードオブジェクト」とも称する。ここでは、家族メンバーとして4人が登録されているものとし、これらに対応する4つのノードオブジェクト461,462,463,464が表示されている。同様に、関係者メンバーとして2人が登録されているものとし、これらに対応する2つのノードオブジェクト465,466が表示されている。
【0040】
各ノードオブジェクトの表示形式は特に限定するものではなく、性別や年齢などの属性情報に応じて表示態様(色、アイコン、サイズ、形状など)を変更してもよい。また、ノードオブジェクト内に、アイコンのほか、年齢や名前などの属性情報を表示させてもよい。これらの表示態様は、利用者が任意に切り替え可能であってもよい。
【0041】
フィールド470には、関係図を作成する家族グループの情報が表示される。ここでは、家族グループ名471、登録されている家族メンバーの情報472、登録されている関係者メンバーの情報473が表示されている。なお、ここでは、各メンバーに関する情報として、名前を表示しているが、これに限定するものではなく、更なる属性情報を表示してもよい。UI画面400における各情報の視認性等を向上させるために、フィールド460に表示されている各ノードオブジェクトと、フィールド470に表示されている各メンバーの情報との対応関係が明確になるように表示されることが好ましい。
【0042】
[操作例]
次に、本実施形態に係る関係図の作成時の操作例について説明する。関係図の作成は、
図5に示したUI画面400のフィールド460上で行われる。
図6A~
図6C、
図7A~
図7C、
図8を用いて例示する。
【0043】
図6A~
図6Cは、2つのノードオブジェクトの関係を示す関係図を作成する際の流れを示す。フィールド600において、4つのノードオブジェクト601~604が家族メンバーとして表示されている。フィールド600は、
図5のUI画面400のフィールド460に対応する。
【0044】
まず、
図6Aに示すように、フィールド600において、ノードオブジェクト601が任意の位置に配置され、さらに、ノードオブジェクト602を重畳させるように移動させる操作が行われているものとする。カーソル605は、利用者のドラッグ操作などによって、ノードオブジェクト602を移動させている状態を示している。このとき、ノードオブジェクト601は、他のオブジェクト(本例では、ノードオブジェクト602)に重畳されていることを示すように、表示態様が変化する。本例では、ノードオブジェクト601の枠部分が強調表示されている態様を示しているが、これに限定するものではなく、点滅などの表示態様であってもよい。また、移動する側(本例では、ノードオブジェクト602)の表示態様を変化させてもよい。
【0045】
2つのノードオブジェクトが重畳された状態で、例えば、ドロップ操作によりその重畳状態が確定した場合、
図6Bに示すように、当該2つのノードオブジェクト間の関係を設定するためのリスト610が表示される。リスト610において、2つのノードオブジェクトの関係として可能な選択項目が表示される。本例では、婚姻関係611、および親子関係612が設定可能な関係として択一式で選択可能に示されている。婚姻関係611では、さらに詳細に「婚姻」、「内縁」、「離婚」の選択肢が示されている。親子関係612では、さらに詳細に「ひとり親」の選択肢が示されている。いずれかの関係を選択したうえで、決定ボタン614が押下された場合、選択した関係を示すエッジオブジェクトにて2つのノードオブジェクトが接続される。ノードオブジェクトを接続するためのオブジェクトを、便宜上、「エッジオブジェクト」とも称する。キャンセルボタン613が押下された場合、当該操作がキャンセルされる。この場合、リスト610を非表示にしたうえで、ノードオブジェクト602を移動前の位置に戻すように制御されてよい。
【0046】
リスト610に選択肢として表示される項目は、2つのオブジェクトに対応付けられた人物の属性情報に基づいて特定される。ここでの属性情報は、性別、年齢、家族/関係者などが用いられてよい。これらの組み合わせや所定の条件に基づいて、選択可能な関係はあらかじめ定義されていてよい。
【0047】
図6Cは、例えば、
図6Bの状態において、婚姻関係611の「婚姻」が選択され、決定ボタン614が押下されることで生成された関係図の例を示す。この例において、ノードオブジェクト601とノードオブジェクト602とが、「婚姻」を示すエッジオブジェクト606によって接続された状態となる。なお、重畳操作の際に移動させたノードオブジェクト602の配置は、他のオブジェクト(例えば、ノードオブジェクト601)の配置に基づいて調整されてよい。
【0048】
図7A~
図7Cは、
図6Cに示す状態において、エッジオブジェクト606に別のノードオブジェクト603を重畳操作した際の動作を示す。本例では、すでに作成されているエッジオブジェクト606に、ノードオブジェクト603を重畳させるように移動させる操作が行われているものとする。このとき、エッジオブジェクト606は、他のオブジェクト(本例では、ノードオブジェクト603)に重畳されていることを示すように、表示態様が変化する。本例では、エッジオブジェクト606が太線表示されている態様を示しているが、これに限定するものではなく、点滅などの表示態様であってもよい。
【0049】
エッジオブジェクトに対してノードオブジェクトが重畳された状態で、例えば、ドロップ操作によりその重畳状態が確定した場合、
図7Bに示すように、当該エッジオブジェクトによって接続されている2つのノードオブジェクトと、重畳しているノードオブジェクトとの間の関係を設定するためのリスト620が表示される。リスト620において、3つのノードオブジェクトの関係として可能な選択項目が表示される。本例では、親子関係621が設定可能な関係として択一式で選択可能に示されている。親子関係621では、さらに詳細に「二人の子ども」、「二人の子ども(親権:A)」、「二人の子ども(親権:B)」の選択肢が示されている。ここでの「二人」とは、すでにエッジオブジェクト606にて接続されているノードオブジェクト601、602に対応する人物を指し、ここでは便宜上「A」、「B」として示している。いずれかの関係を選択したうえで、決定ボタン623が押下された場合、選択した関係にて3つのノードオブジェクトが接続される。キャンセルボタン622が押下された場合、当該操作がキャンセルされる。この場合、リスト620を非表示にしたうえで、ノードオブジェクト603を移動前の位置に戻すように制御されてよい。
【0050】
リスト620に選択肢として表示される項目は、3つのノードオブジェクトに対応付けられた人物の属性情報、および1つのエッジオブジェクト606が示す関係に基づいて特定される。ここでの属性情報は、性別、年齢、家族/関係者などが用いられてよい。これらの組み合わせや所定の条件に基づいて、選択可能な関係はあらかじめ定義されていてよい。
【0051】
図7Cは、例えば、
図7Bの状態において、親子関係621の「二人の子ども」が選択され、決定ボタン623が押下されることで生成された関係図の例を示す。この例において、ノードオブジェクト601とノードオブジェクト602とが、「婚姻」を示すエッジオブジェクト606によって接続された状態となる。さらに、ノードオブジェクト601およびノードオブジェクト602と、ノードオブジェクト603とが親子関係であること示すノードオブジェクト607が追加されて接続されている。なお、重畳操作の際に移動させたノードオブジェクト603の配置は、他のオブジェクト(例えば、ノードオブジェクト601とノードオブジェクト602)の配置に基づいて調整されてよい。
【0052】
図8は、
図7Cに示す状態において、エッジオブジェクト606がタップ操作などによって指定された際の動作を示す。このとき、指定されたエッジオブジェクト606は、指定されたことを示すように、表示態様が変化する。本例では、エッジオブジェクト606が太線表示されている態様を示しているが、これに限定するものではない。
【0053】
エッジオブジェクトが指定された場合、
図8に示すように、当該2つのノードオブジェクト間の関係を設定するためのリスト630が表示される。リスト630において、2つのノードオブジェクトの関係として可能な選択項目が表示される。本例では、婚姻関係631、および親子関係632が設定可能な関係として択一式で選択可能に示されている。婚姻関係631では、さらに詳細に「婚姻」、「内縁」、「離婚」の選択肢が示されている。親子関係632では、さらに詳細に「ひとり親」の選択肢が示されている。いずれかの関係を選択したうえで、決定ボタン635が押下された場合、選択した関係にて2つのノードオブジェクトが接続される。キャンセルボタン633が押下された場合、当該操作がキャンセルされる。この場合、リスト610を非表示にしたうえで、ノードオブジェクト602を移動前の位置に戻すように制御されてよい。削除ボタン634が押下された場合、指定されたエッジオブジェクト606が削除される。
【0054】
リスト630に選択肢として表示される項目は、2つのオブジェクトに対応付けられた人物の属性情報に基づいて特定される。ここでの属性情報は、性別、年齢、家族メンバー/関係者メンバーなどが用いられてよい。これらの組み合わせや所定の条件に基づいて、選択可能な関係はあらかじめ定義されていてよい。さらには、
図8に示すように別のノードオブジェクト(本例では、ノードオブジェクト603)が接続されている場合には、その属性情報や関係性を考慮して選択肢が提示されてよい。
【0055】
また、エッジオブジェクトが削除された場合、各ノードオブジェクト間のそれ以外の関係性を考慮して、エッジオブジェクトの構成を切り替えてもよい。例えば、
図7Cのように、ノードエッジ601,602,603が接続された状態において、エッジオブジェクト606の削除が指示された場合、ノードオブジェクト601とノードオブジェクト603の間の関係を示すエッジオブジェクトと、ノードオブジェクト602とノードオブジェクト603の間の関係を示すエッジオブジェクトを新たに設けてもよい。もしくは、ノードオブジェクト601とノードオブジェクト603の間の関係を示すエッジオブジェクトと、ノードオブジェクト602とノードオブジェクト603の間の関係を示すエッジオブジェクトも併せて削除してもよい。
【0056】
[関係図の例]
図9は、生成した関係図を含むUI画面400の構成例を示す図である。
図9に示すUI画面400では、
図4に示したフィールド470に代えて、フィールド480を表示している。なお、フィールド470とフィールド480とは利用者の操作によって切り替え可能に構成してもよいし、各フィールドの情報をまとめて1つのフィールドで表示させてもよい。フィールド480には、各ノードオブジェクトを接続するエッジオブジェクトが示す関係性の説明481、ノードオブジェクトの表示凡例482、同居家族の範囲を指定するためのボタン483、およびタグを追加するためのボタン484が含まれている。
【0057】
説明481は、関係性を示す表示態様の例を示している。ここでは、「婚姻関係」、「離婚」、「内縁関係」の3つの例を示しているが、これに限定するものではない。表示凡例482は、各人物に対応するノードオブジェクトにて表示している情報の例を示している。上述したように、ノードオブジェクトに表示される情報は任意に設定可能であってよい。例えば、ノードオブジェクトにマウスオーバーなどを行った際に、表示凡例482にて示す情報が表示されるように設定されてもよい。
【0058】
ボタン483が押下された場合、フィールド460において、フリーハンドもしくは所定の形状(矩形など)による範囲指定が可能となる。この状態において利用者の操作にて範囲指定がなされると、当該範囲に含まれるメンバーが同居している範囲として設定される。例えば、範囲467が同居しているメンバーの範囲を示している。なお、指定された範囲に応じて、各オブジェクトの配置を調整するような構成であってもよい。また、フリーハンドにて範囲指定を行った場合に、その手書きの線を成形するように変換してもよい。フリーハンドによる入力は、例えば、画像認識などによりその内容が特定されてよい。
【0059】
ボタン484が押下された場合、フィールド460に配置された任意のノードオブジェクトに対して、タグを追加することが可能となる。タグには、任意の文字列情報や設定を含めることが可能である。例えば、ノードオブジェクト464には、タグが追加されていることがアイコン468にて示されている。アイコン468を指定することでタグとして登録されている各種情報が表示される。
【0060】
図9の関係図の例の場合、以下の関係性が示されている。
・ノードオブジェクト461にて示す人物と、ノードオブジェクト465にて示す人物とは、離婚している。
・ノードオブジェクト461にて示す人物と、ノードオブジェクト465にて示す人物との子どもがノードオブジェクト463にて示す人物である。
・ノードオブジェクト463にて示す人物の親権は、ノードオブジェクト461にて示す人物が有する。
・ノードオブジェクト462にて示す人物と、ノードオブジェクト466にて示す人物とは、離婚している。
・ノードオブジェクト462にて示す人物と、ノードオブジェクト466にて示す人物との子どもがノードオブジェクト464にて示す人物である。
・ノードオブジェクト464にて示す人物の親権は、ノードオブジェクト462にて示す人物が有する。
・ノードオブジェクト461にて示す人物と、ノードオブジェクト462にて示す人物とは、内縁関係にある。
・ノードオブジェクト461にて示す人物、ノードオブジェクト462にて示す人物、ノードオブジェクト463にて示す人物、およびノードオブジェクト464にて示す人物は、同居している。
【0061】
[データ構成例]
図10は、本実施形態に係る各種データを管理するDBの構成例を示すテーブル図である。なお、ここで示すテーブル構成は一例であり、例えば、1つのテーブルを複数に分割して構成してもよいし、複数のテーブルを1つにまとめて構成してもよい。さらには、別の情報の項目を含めてもよい。
【0062】
図10(a)は、家族グループの情報を管理する管理テーブル1001の構成例を示す。管理テーブル1001は、例えば、サーバ装置100の家族グループDB131にて管理される。管理テーブル1001は、家族グループを一意に示す識別情報であるグループID、家族グループ名、家族グループ名の読み、および家族グループ名の説明の項目が対応付けて管理される。グループIDは、業務支援システム1側で所定の形式に基づいて割り当てられてよい。そのほかの情報は、
図4に示したUI画面400の設定フィールド411,412,413を用いて入力された情報に対応する。
【0063】
図10(b)は、人物の情報を管理する管理テーブル1002の構成例を示す。管理テーブル1002は、例えば、サーバ装置100の人物DB132にて管理される。管理テーブル1002は、人物を一意に示す識別情報である人物ID、名前、性別、生年月日(没年含む)、各パラメータ、所属家族グループ、および関係の項目が対応付けて構成される。人物IDは、業務支援システム1側で所定の形式に基づいて割り当てられてもよいし、個人番号などの他の識別情報を用いてもよい。名前、性別、生年月日は、個人情報として登録・管理されているものを参照してよい。各パラメータ、所属家族グループ、および関係は、
図4に示したUI画面400の一覧420や一覧430の各パラメータ設定の情報やメンバー登録の項目に対応する。
【0064】
図10(c)は、関係図を生成した結果、定義される各オブジェクトの情報を管理する管理テーブル1003の構成例を示す。管理テーブル1003は、例えば、サーバ装置100のオブジェクトDB133にて管理される。管理テーブル1003は、関係図におけるオブジェクトを一意に示す識別情報であるオブジェクトID、オブジェクト種別、接続されているオブジェクトを示す接続オブジェクト、タグの有無、タグ情報、メンバーとして登録されている家族グループを示す対応グループ、対応する人物を示す対応人物、および、関係性の項目が対応付けて構成される。
【0065】
オブジェクト種別は、「ノード」(すなわち、ノードオブジェクト)もしくは「エッジ」(すなわち、エッジオブジェクト)が設定される。接続オブジェクトは、接続される別のオブジェクトのオブジェクトIDを示す。オブジェクト種別がノードオブジェクトの場合には1つのエッジオブジェクトのオブジェクトIDが示され、オブジェクト種別がエッジオブジェクトの場合には2つのノードオブジェクトが示される。タグの有無は、ノードオブジェクトに対してタグが設定されているか否かを示す。タグはノードオブジェクトのみに設定可能であってもよいし、エッジオブジェクトにも設定可能であってもよい。タグ情報はタグに含まれる文字列情報等を示す。関係性は、ノードオブジェクトにおいて、接続される2つのノードオブジェクトの関係を示す。本例では、関係性の設定として、「婚姻」、「離婚」、「内縁関係」などが挙げられる。
【0066】
[処理フロー]
図11は、本実施形態に係る関係図を作成する際のUI画面400における表示制御処理のフローチャートである。本処理フローは、例えば、サーバ装置100の制御部110が記憶部130に記憶されたプログラムや各種データを読み出して実行することにより実現される。UI画面400は、利用者端末200の表示部250に表示され、UI画面400を介してユーザ操作を受け付け、サーバ装置100へ指示される。ここでは、説明を簡単にするため、処理主体をサーバ装置100として記載する。上述したように、システム構成によっては、各動作の一部または全部を利用者端末200側で行うようにしてもよく、その場合は、本フローチャートにおける各処理工程の主体も変化しうる。
【0067】
本処理フローが開始される前に、各人物の各種情報は登録され、サーバ装置100にて参照可能に構成されているものとする。また、
図4に示すUI画面400を介して、家族グループの基本情報は登録されているものとする。つまり、サーバ装置100は、
図10に示された各種情報を参照可能な状態とする。
【0068】
ステップS1101にて、サーバ装置100は、関係図作成の指示を受け付ける。具体的には、関係図の作成指示は、ユーザ操作によりUI画面400のタブ450が指定された場合に行われてよい。
【0069】
ステップS1102にて、サーバ装置100は、関係図の作成対象となる家族グループ情報を取得する。ここでの家族グループ情報は、ユーザ操作によりUI画面400のタブ410が指定されて登録された情報およびこれに関連付けられている情報を含む。
【0070】
ステップS1103にて、サーバ装置100は、ステップS1102にて取得した家族グループ情報に基づいて、UI画面400のフィールド460に各オブジェクトを表示する。関係図が未作成である場合には、サーバ装置100は、
図5のように各メンバーに対応するノードオブジェクトを配置する。家族グループに対応する関係図が作成済みである場合には、サーバ装置100は、
図9のように作成されている関係図を表示させる。
【0071】
ステップS1104にて、サーバ装置100は、オブジェクト間の重畳操作を受け付けたか否かを判定する。ここでの重畳操作は、例えば、
図6Aや
図7Aに示したような操作が相当する。なお、各オブジェクトを重畳させ、その操作が確定されていない場合には、サーバ装置100は、
図6Aや
図7Aのように、下側のオブジェクトの表示態様を変化させる。その後、ドロップ操作などによりオブジェクト間の重畳が確定した際に、サーバ装置100は、重畳操作を受け付けたと判定する。重畳操作を受け付けた場合(ステップS1104:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1105へ進む。一方、重畳操作を受け付けていない場合(ステップS1104:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1108へ進む。
【0072】
ステップS1105にて、サーバ装置100は、受け付けた重畳操作がノードオブジェクト間か否かを判定する。例えば、
図6Aに示したような重畳操作、もしくは、
図7Aに示したような重畳操作のいずれであるかを判定する。ノードオブジェクト間の重畳操作を受け付けた場合(ステップS1105:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1106へ進む。一方、ノードオブジェクト間の重畳操作ではない、すなわち、ノードオブジェクトとエッジオブジェクトの重畳操作を受け付けた場合(ステップS1105:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1107へ進む。
【0073】
ステップS1106にて、サーバ装置100は、重畳操作における2つのノードオブジェクトの属性情報を参照し、これらの属性情報に基づいてリストを生成する。すなわち、
図6Bのリスト610に示すような1つまたは複数の選択肢が特定されて、リスト化される。リストに含められる選択肢の候補は、各属性情報の組み合わせなどに基づいて予め定義されており、その中から特定される。その後、サーバ装置100の処理は、ステップS1110へ進む。
【0074】
ステップS1107にて、サーバ装置100は、重畳操作におけるノードオブジェクトとエッジオブジェクトの属性情報を参照し、これらの属性情報に基づいてリストを生成する。すなわち、
図6Bのリスト620に示すような1つまたは複数の選択肢が特定されて、リスト化される。リストに含められる選択肢の候補は、ノードオブジェクトそれぞれ属性情報と、エッジオブジェクトが示す関係性の組み合わせなどに基づいて予め定義されており、その中から特定される。その後、サーバ装置100の処理は、ステップS1110へ進む。
【0075】
ステップS1108にて、サーバ装置100は、エッジオブジェクトの指定操作を受け付けたか否かを判定する。ここでの指定操作は、例えば、
図8を用いて説明したように、エッジオブジェクトに対するタップ操作などが相当する。指定操作を受け付けた場合(ステップS1108:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1109へ進む。一方、指定操作を受け付けていない場合(ステップS1104:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1113へ進む。
【0076】
ステップS1109にて、サーバ装置100は、指定されたエッジオブジェクトにて接続される2つのノードオブジェクトの属性情報を参照し、これらの属性情報に基づいてリストを生成する。すなわち、
図8のリスト630に示すような1つまたは複数の選択肢が特定されて、リスト化される。リストに含められる選択肢の候補は、各ノードオブジェクトそれぞれ属性情報と、エッジオブジェクトが示す関係性の組み合わせに基づいて予め定義されており、その中から特定される。その後、サーバ装置100の処理は、ステップS1110へ進む。
【0077】
ステップS1110にて、サーバ装置100は、ステップS1106、ステップS1107、もしくはステップS1109にて生成したリストをUI画面400のフィールド460に表示させる。このとき、表示させるリストの位置は、UI画面400上にて操作されたオブジェクトの位置周辺であってよい。このとき、操作が行われた各オブジェクトの近傍であって、当該オブジェクトの視認を妨げない位置が望ましい。
【0078】
ステップS1111にて、サーバ装置100は、表示したリストを介して設定の指示を受け付けたか否かを判定する。設定の指示を受け付けた場合(ステップS1111:YES)、サーバ装置100の処理はステップS1112へ進む。一方、設定の指示を受け付けていない場合(ステップS1111:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1113へ進む。
【0079】
ステップS1112にて、サーバ装置100は、受け付けた設定に基づいて、UI画面400のフィールド460上の表示を更新する。また、サーバ装置100は、受け付けた設定に基づいて、各種テーブルの情報(例えば、
図10(c)の管理テーブル1003の値)を更新する。その後、サーバ装置100の処理はステップS1113へ進む。
【0080】
ステップS1113にて、サーバ装置100は、関係図の作成終了指示を受け付けたか否かを判定する。具体的には、関係図の作成終了指示は、ユーザ操作によりUI画面400のタブ410が指定された場合に行われてもよいし、UI画面400を閉じる操作が行われた場合に行われてもよい。関係図の作成終了指示を受け付けた場合(ステップS1113:YES)、本処理フローは終了する。関係図の作成終了指示を受け付けていない場合(ステップS1113:NO)、サーバ装置100の処理はステップS1104へ戻り、処理を繰り返す。
【0081】
なお、
図11のフローチャートには示していないが、UI画面400においては、同居範囲の設定、タグの追加、各オブジェクトの表示の切り替えなどもユーザ操作に応じて実行可能である。
【0082】
また、本実施形態における用語「重畳」とは、2つのオブジェクトの少なくとも一部を画面上で重ね合わせることに限定するものではない。例えば、2つのオブジェクトのうちの一方を他方に近づけ、所定の距離よりも接近した場合に重畳していると判定してもよい。この場合に、接近された側の表示態様を変化させてもよい。
【0083】
以上、本実施形態により、人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させることが可能となる。特に、オブジェクト間の関係を設定する際に、数多くの関係性の候補の中から設定可能な関係性を特定して提示することで、関係図を作成する際の作業負荷を低減することが可能となる。また、作成された関係図の修正や変更も容易に行うことが可能となる。
【0084】
<その他の実施形態>
また、上記の実施形態では、人物間(ノードオブジェクト間)の関係性は予め定義されていたが、利用者が任意に関係を新たに定義可能なように構成してもよい。利用者によって新たな関係を定義する場合には、その関係を示すノードオブジェクトの表示態様も利用者が設定可能であってよい。新たな関係を定義するために、例えば、
図6Bに示したリスト610や
図7Bに示したリスト620に「新たな関係を定義する」といった選択肢を表示し、それが指定された場合に設定画面(不図示)を表示させてもよい。新たに定義された関係性は記録され、他の利用者と共有可能に管理されてよい。また、新たに定義された関係性の情報は、
図9のフィールド480の関係性の説明481に追加されてよい。
【0085】
このように構成することで、戸籍上の関係性などに限らず、実際の人物間の関係性を実際の状況に応じて定義することが可能となる。
【0086】
また、上記の実施の形態では、同居の範囲をフリーハンドにて指定できる例について示した。これに限定するものではなく、他の情報もフリーハンドにて指定・変更できるような構成であってもよい。例えば、
図9のフィールド480の関係性の説明481に示すように、「婚姻関係」を示すエッジオブジェクトに対し、二重線が追加されることで「離婚」を示すエッジオブジェクトとなっている。このように、エッジオブジェクトに対して、フリーハンドで所定の入力(例えば、二重線の追加)が行われた場合にはその関係性が変更されたものとして、ノードオブジェクトの表示を更新してもよい。フリーハンドによる入力は、例えば、画像認識などにより特定されてよい。この場合、
図8にて説明した一連の操作を、フリーハンドによる操作によって行われたものとして扱ってよい。
【0087】
なお、フリーハンドで関係性の設定・変更が可能な場合については予め規定されてもよい。エッジオブジェクトに対するフリーハンドによる操作の内容が特定できない場合には、エッジオブジェクトを変更しないように制御してもよいし、
図8のようにリスト630を表示させてもよい。
【0088】
また、生成した関係図を任意の形式にて出力可能であってよい。ここでの出力は、印刷であってもよいし、所定のデータ形式に変換したうえでのデータ出力であってもよい。また、各種支援サービスを扱う機関や組織が指定するフォーマット(台帳など)に合わせて関係図を出力するように構成されてもよい。または、生成した関係図のうち、一部の範囲指定を受け付け、その指定された範囲のみを出力可能に構成されてもよい。このように構成することで、生成した関係図を利用する際の利便性も向上させることが可能となる。
【0089】
また、本発明において、上述した1以上の実施形態の機能を実現するためのプログラムやアプリケーションを、ネットワーク又は記憶媒体等を用いてシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。
【0090】
また、1つ以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))によって実現してもよい。
【0091】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に相当し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0092】
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【0093】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
【0094】
(技術1)
人物間の関係図を作成するための関係図作成システム(例えば、1、100)であって、
複数のオブジェクト(例えば、601~604、606)をユーザ操作により選択可能に画面(例えば、400)に表示させる表示制御部(例えば、110、112)を備え、
前記表示制御部は、前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクト(例えば、601)に対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクト(例えば、602)を重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の関係として選択可能な候補を含む第1のリスト(例えば、610)を表示させる、関係図作成システム。
この構成により、例えば、人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させることが可能となる。特に、オブジェクト間の関係を設定する際に、数多くの関係性の候補の中から設定可能な関係性を特定して提示することで、関係図を作成する際の作業負荷を低減することが可能となる。
【0095】
(技術2)
前記表示制御部は、前記第1のリストにて前記第1の人物と前記第2の人物の関係が選択された場合、前記第1のノードオブジェクトと前記第2のノードオブジェクトを、前記選択された関係を示すエッジオブジェクト(例えば、606)にて接続させて表示させる、技術1に記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、選択された関係性に基づいて、当該関係性を示すエッジオブジェクトにて2つのノードオブジェクトを接続させた状態にて表示させることが可能となる。
【0096】
(技術3)
前記第1のリストに含まれる候補は、前記第1の人物および前記第2の人物のそれぞれの属性情報に基づいて決定される、技術2に記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、複数の関係性の中から、接続される2つのノードオブジェクトに対応する人物の属性情報に基づいて関係性の候補を提示することが可能となり、関係図作成の際の利便性を向上させることが可能となる。
【0097】
(技術4)
前記表示制御部は、前記画面上において、前記エッジオブジェクトに対し、第3の人物を示す第3のノードオブジェクト(例えば、603)を重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物および前記第2の人物と、前記第3の人物との関係として選択可能な候補を含む第2のリスト(例えば、620)を表示させる、技術2または技術3に記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、複数の関係性の中から、接続される3つのノードオブジェクトに対応する人物の関係性の候補を提示することが可能となり、関係図作成の際の利便性を向上させることが可能となる。
【0098】
(技術5)
前記第2のリストに含まれる候補は、前記第1の人物、前記第2の人物、および前記第3の人物のそれぞれの属性情報、および、前記エッジオブジェクトが示す関係の少なくともいずれかに基づいて決定される、技術4に記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、複数の関係性の中から、接続される3つのノードオブジェクトに対応する人物の属性情報、およびに接続状態に基づいて関係性の候補を提示することが可能となり、関係図作成の際の利便性を向上させることが可能となる。
【0099】
(技術6)
前記画面上において、フリーハンドによる入力を受け付け可能に構成され、
前記表示制御部は、前記エッジオブジェクトに対して前記フリーハンドによる入力が行われた場合、前記入力が前記エッジオブジェクトが示す関係から異なる関係に変更する指示か否かを判定し、前記異なる関係に変更する指示である場合、前記エッジオブジェクトを前記異なる関係を示すエッジオブジェクトに変換する、技術2から技術5のいずれかに記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、画面上のフリーハンドによる入力に基づいて、関係図の修正・変更を容易にすることが可能となる。
【0100】
(技術7)
前記表示制御部は、エッジオブジェクトにより示される関係の定義および表示形式の設定を受け付ける、技術1から技術6のいずれかに記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、利用者が任意の関係性を定義して利用することができ、様々な関係性を用いて関係図を作成することが可能となる。
【0101】
(技術8)
前記ノードオブジェクトは、前記画面上において、対応する人物の属性情報を含んで表示される、技術1から技術7のいずれかに記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、画面上に各ノードオブジェクトが示す人物に関連する情報を提示でき、関係図を参照する際の利便性を向上させることができる。
【0102】
(技術9)
前記表示制御部は、2つのオブジェクトが重畳された状態において、一方のオブジェクトの表示態様を変化させる、技術1から技術8のいずれかに記載の関係図作成システム。
この構成により、例えば、重畳操作を行う際のオブジェクトに対する視認性を向上させることが可能となる。
【0103】
(技術10)
人物間の関係図を作成するための関係図作成方法であって、
表示部(例えば、250)に、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面(例えば、400)に表示させ、
前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクト(例えば、601)に対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクト(例えば、602)を重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の選択可能な関係の候補を含む第1のリスト(例えば、610)を表示させる、関係図作成方法。
この構成により、例えば、人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させることが可能となる。特に、オブジェクト間の関係を設定する際に、数多くの関係性の候補の中から設定可能な関係性を特定して提示することで、関係図を作成する際の作業負荷を低減することが可能となる。
【0104】
コンピュータ(例えば、100)に、
表示部(例えば、250)に、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面(例えば、400)に表示させ、
前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクト(例えば、601)に対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクト(例えば、602)を重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の選択可能な関係の候補を含む第1のリスト(例えば、610)を表示させる、ためのプログラム。
この構成により、例えば、人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させることが可能となる。特に、オブジェクト間の関係を設定する際に、数多くの関係性の候補の中から設定可能な関係性を特定して提示することで、関係図を作成する際の作業負荷を低減することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、例えば、様々な対象者を想定した地域支援サービスを実施する組織や機関において、各人物の関係を把握する際に人物の関係図を作成するための装置、システム、方法として有用である。
【符号の説明】
【0106】
1…業務支援システム(関係図作成システム)
100…サーバ装置
110…制御部
111…データ管理部
112…表示制御部
113…通信制御部
120…通信部
130…記憶部
131…家族グループDB
132…人物DB
133…オブジェクトDB
200…利用者端末
210…制御部
220…記憶部
230…通信部
240…操作部
250…表示部
260…外部IF
300…連携システム
NW…ネットワーク
【要約】
【課題】人物間の関係を示す関係図を作成する際の利便性を向上させる。
【解決手段】人物間の関係図を作成するための関係図作成システムは、複数のオブジェクトをユーザ操作により選択可能に画面に表示させる表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記画面上において、第1の人物を示す第1のノードオブジェクトに対し、第2の人物を示す第2のノードオブジェクトを重畳させる操作を受け付けた際に、前記第1の人物と前記第2の人物の関係として選択可能な候補を含む第1のリストを表示させる。
【選択図】
図6B