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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】冷却装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20240919BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20240919BHJP
   F25D 11/02 20060101ALI20240919BHJP
   F25D 29/00 20060101ALI20240919BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20240919BHJP
   F25C 1/00 20060101ALI20240919BHJP
   F25C 1/10 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
F25D23/00 301Q
F25D23/00 301A
F25D23/00 301N
F25D23/00 301R
F25D11/00 101B
F25D11/02 C
F25D29/00 Z
F25D23/02 304Z
F25D23/00 301E
F25C1/00 301Z
F25C1/10 302Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020077365
(22)【出願日】2020-04-24
(65)【公開番号】P2021173472
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】大峠 誠志郎
【審査官】奈須 リサ
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-040635(JP,A)
【文献】特開2003-004365(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0295033(US,A1)
【文献】特開2013-181734(JP,A)
【文献】特表2015-524939(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 1/00-31/00
F25C 1/00、1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間の冷却に関する動作を行う動作部と、
画像を表示する表示部と、
前記画像を表示するように前記表示部を制御する制御部と
を備え、
前記画像は、前記動作が音を生じさせる動作である場合に、前記動作部及び当該音を発生させる原因となる動作に関する画像を含む、冷却装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記動作部が動作を行っている時に、前記画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1に記載の冷却装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記動作部が音を生じさせている時に、前記画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1に記載の冷却装置。
【請求項4】
前記動作部は、が冷却されて氷になる氷結部と、前記氷を収容する氷収容部と、前記氷が前記氷収容部に落下するように前記氷結部の姿勢を変更する姿勢変更部とを有し、
前記画像は、前記氷が前記氷結部から前記氷収容部に落下する画像を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷却装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記表示部の少なくとも特定の一部が透き通るように、前記表示部を制御する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の冷却装置。
【請求項6】
前記特定の一部は、前記動作部の動作に関連する場所を示す、請求項5に記載の冷却装置。
【請求項7】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間の冷却に関する動作を行う動作部と、
画像を表示する表示部と、
前記画像を表示するように前記表示部を制御する制御部と
を備え、
前記画像は、前記動作部の動作を模式的に示す画像を含む、冷却装置。
【請求項8】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間の冷却に関する動作を行う動作部と、
画像を表示する表示部と、
前記画像を表示するように前記表示部を制御する制御部と
を備え、
前記動作部は、が冷却されて氷になる氷結部と、前記氷を収容する氷収容部と、
前記氷が前記氷収容部に落下するように前記氷結部の姿勢を変更する姿勢変更部とを有し、
前記画像は、前記氷が前記氷結部から前記氷収容部に落下する画像を含む、冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の冷蔵庫(冷却装置)は、断熱箱体と、冷却部と、扉と、扉開閉検知手段と、照明装置と、制御部とを備える。断熱箱体は、内部に貯蔵空間を有する。冷却部は貯蔵空間を冷却する。扉は貯蔵空間の開口を閉塞する。扉開閉検知手段は、扉の開状態と閉状態とを検知する。照明装置は、断熱箱体に取付けられる。制御部は、扉の開状態が継続して検知される場合、照明装置を制御して異常を報知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-158307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の冷蔵庫では、扉が閉状態のときに使用者に報知できない。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、扉が閉状態のときに使用者に報知できる冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、冷却装置は、収容室と、動作部と、表示部と、制御部とを備える。前記収容室は、物体を収容する収容空間を覆う。前記動作部は、前記収容空間の冷却に関する動作を行う。前記表示部は、画像を表示する。前記制御部は、前記画像を表示するように前記表示部を制御する。前記画像は、前記動作部の動作に関する画像を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の冷却装置によれば、扉が閉状態のときに使用者に報知できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る冷却装置を示す図である。
図2図1の冷却装置の断面を模式的に示す図である。
図3図1の冷却装置を第3側壁の側から見た断面を模式的に示す図である。
図4】本実施形態に係る冷却装置の製氷部を示す図である。
図5】本実施形態に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図6】本実施形態に係る冷却装置の制御部を示すブロック図である。
図7】第1画像が表示された表示部を示す図である。
図8】第2画像が表示された表示部を示す図である。
図9】第3画像が表示された表示部を示す図である。
図10】本実施形態の冷却装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図11】本実施形態の冷却装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図12】本実施形態の変形例に係る第1手順画像が表示された表示部を示す図である。
図13】本実施形態の変形例に係る第2手順画像が表示された表示部を示す図である。
図14】本実施形態の変形例に係る制御部が実行する作業を示す第1画像が表示された表示部を示す図である。
図15】本実施形態の変形例に係る第3手順画像が表示された表示部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、図1図2とを参照して本発明の実施形態に係る冷却装置100を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る冷却装置100を示す。図2は、図1の冷却装置100の断面を模式的に示す。冷却装置100は、本体部2と、第1冷蔵室3と、第2冷蔵室4と、冷凍室5とを備える。冷却装置100は、例えば、冷蔵庫、または、冷凍庫である。また、冷却装置100は、例えば、冷蔵庫と冷凍庫との組み合わせであってもよい。また、冷却装置100は、家庭用冷蔵庫または業務用冷蔵庫であり得る。また、冷却装置100は、家庭用冷凍庫または業務用冷凍庫であり得る。
【0011】
本体部2は、一部が開口した箱形状である。本体部2は、断熱材を有する。断熱材は、例えば、発泡断熱材である。断熱材は、冷却装置100の外側の温度が本体部2の内部に伝わることを抑制する。また、断熱材は、冷却装置100の内側の空気が冷却装置100の外部に伝わることを抑制する。
【0012】
本体部2は、底壁21と、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24と、天壁25とを有する。また、本体部2は、底壁21と第1側壁22と第2側壁23と第3側壁24と天壁25とによって囲まれた空間26を有する。
【0013】
底壁21は、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24とを支持する。底壁21は、天壁25よりも第1方向D1の側に位置する。第1方向D1は、天壁25から底壁21へ向かう方向を示す。天壁25は、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24とによって支持される。天壁25は、底壁21よりも第2方向D2の側に位置する。第2方向D2は、第1方向D1の逆方向を示す。
【0014】
第1側壁22~第3側壁24は、底壁21から天壁25まで延設される。第1側壁22は、第2側壁23よりも第3方向D3の側に位置する。第3方向D3は、第2側壁23から第1側壁22へ向かう方向を示す。第2側壁23は、第1側壁22よりも第4方向D4の側に位置する。第4方向D4は、第3方向D3と逆方向を示す。第1側壁22と第2側壁23とは対向する。第3側壁24は、第1側壁22と第2側壁23との間に位置する。また、第3側壁24は、本体部2の開口よりも第5方向D5の側に位置する。第5方向D5は、本体部2の開口から第3側壁24へ向かう方向を示す。第6方向D6は、第5方向D5と逆方向を示す。第3側壁24と本体部2の開口とは対向する。
【0015】
図2に示すように、本体部2は、第1断熱壁27と、第2断熱壁28とを更に含む。第1断熱壁27は、熱が伝わることを抑制する。具体的には、第1断熱壁27は、第1冷蔵室3の熱が冷凍室5に伝わることを抑制する。更に、第1断熱壁27は、冷凍室5の熱が第1冷蔵室3に伝わることを抑制する。
【0016】
第2断熱壁28は、熱が伝わることを抑制する。具体的には、第2断熱壁28は、冷凍室5の熱が第2冷蔵室4に伝わることを抑制する。更に、第2断熱壁28は、第2冷蔵室4の熱が冷凍室5に伝わることを抑制する。
【0017】
また、第1断熱壁27と第2断熱壁28とは、空間26を仕切る。つまり、第1断熱壁27と第2断熱壁28とによって、空間26は、第1収容空間26A、第2収容空間26B、及び、第3収容空間26Cとに分けられる。第1収容空間26Aは、第1冷蔵室3に対応する。第1収容空間26Aには、物体OBが収容される。第1収容空間26Aは、「収容空間」の一例に相当する。第2収容空間26Bは、第2冷蔵室4に対応する。第2収容空間26Bには、物体OBが収容される。第2収容空間26Bは、「収容空間」の一例に相当する。第3収容空間26Cは、冷凍室5に対応する。第3収容空間26Cには、物体OBが収容される。第3収容空間26Cは、「収容空間」の一例に相当する。
【0018】
図1図2とに示すように、第1冷蔵室3は、第1収容空間26Aを覆う。具体的には、第1冷蔵室3は、物体OBを収容する第1収容空間26Aを覆う。第1冷蔵室3は、「収容室」の一例に相当する。第1冷蔵室3の第1収容空間26Aに収容された物体OBは、冷却される。例えば、第1冷蔵室3では、1度以上の温度になるように、物体OBが冷却される。物体OBは、例えば、飲食物である。第1冷蔵室3は、第2冷蔵室4、及び、冷凍室5よりも第2方向D2の側に位置する。
【0019】
第2冷蔵室4は、物体OBを収容する。第2冷蔵室4は、「収容室」の一例に相当する。第2冷蔵室4の第2収容空間26Bに収容された物体OBは、冷却される。例えば、第2冷蔵室4では、1度以上の温度になるように、物体OBが冷却される。物体OBは、例えば、野菜である。第2冷蔵室4は、いわゆる、野菜室である。第2冷蔵室4は、第1冷蔵室3、及び、冷凍室5よりも第1方向D1の側に位置する。
【0020】
冷凍室5は、物体OBを収容する。冷凍室5は、「収容室」の一例に相当する。冷凍室5の第3収容空間26Cに収容された物体OBは、冷却される。具体的には、冷凍室5に収容された物体OBは、冷却されることで凍結する。物体OBは、例えば、水である。例えば、冷凍室5に収容された水は、冷却されて氷になる。冷凍室5は、第1冷蔵室3と第2冷蔵室4との間に位置する。
【0021】
第1冷蔵室3は、第1扉31と、第1収容部32とを有する。
【0022】
第1収容部32は、第1収容空間26Aに物体OBを収容する。第1収容部32は、開口321を有する。第1収容部32は、箱形状である。第1収容部32は、仕切板311とチルド室310とを有する。チルド室310は、物体OBを収容する。チルド室310の内部空間の温度は、第1収容空間26Aにおけるチルド室310の外部の温度よりも低い。
【0023】
仕切板311は、第1収容部32の第1収容空間26Aを仕切る。また、第1収容部32は、複数の仕切板311を有する。複数の仕切板311は、第1収容部32の第1収容空間26Aを複数に仕切る。第1収容空間26Aを仕切った仕切板311は、棚として使用される。例えば、仕切板311は、物体OBを載置可能である。つまり、仕切板311の上には、物体OBが載置される。物体OBは、例えば、リンゴである。物体OBは、例えば、瓶に封入された飲料である。
【0024】
また、第1収容部32は、複数の仕切板311を有する。複数の仕切板311は、第1収容空間26Aを複数に仕切る。複数の仕切板311は、第1仕切板311Aと、第2仕切板311Bと、第3仕切板311Cと、第4仕切板311Dとを有する。第1仕切板311Aは、天壁25に最も近い位置に配置される。第2仕切板311Bは、第1仕切板311Aより第1方向D1側に位置する。また、第2仕切板311Bは、第1仕切板311Aと第3仕切板311Cとの間に位置する。第3仕切板311Cは、第2仕切板311Bより第1方向D1側に位置する。また、第3仕切板311Cは、第2仕切板311Bと第4仕切板311Dとの間に位置する。第4仕切板311Dは、第3仕切板311Cより第1方向D1側に位置する。また、第4仕切板311Dは、第1断熱壁27に最も近い位置に配置される。第4仕切板311Dと第1断熱壁27との間は、チルド室310が配置される。
【0025】
また、第1収容部32は、後述する製氷部70の一部を収容する。
【0026】
第1扉31は、第1収容部32を開閉可能である。具体的には、第1扉31は、第1収容部32の開口321を開閉する。
【0027】
第1扉31は、第1方向D1に沿って延びる回動軸線を中心に回動する。第1扉31は、回動軸線を中心に回動して、第1収容部32の開口321を開閉する。第1扉31が第1収容部32の開口321から離れる方向に回動された状態において、第1扉31は、第1収容部32の開口321を開いている。第1扉31が第1収容部32の開口321に接近する方向に回動された状態において、第1扉31は、第1収容部32の開口321を閉じている。第1扉31は、略矩形の板状部材である。
【0028】
また、図1に示すように、第1扉31は、枠体301と、表示ユニット80とを有する。枠体301は、表示ユニット80を支持する。表示ユニット80は、画像を表示する。表示ユニット80は、第1収容部32の開口321の半分以上を覆う。例えば、表示ユニット80は、第1収容部32の開口321の「80%以上」を覆う。つまり、表示ユニット80と枠体301によって、第1収容部32の開口321が開閉される。換言すると、表示ユニット80は、第1扉31の本体部を構成する。
【0029】
図2に示すように、第2冷蔵室4は、引出し体41と、第2収容部42とを有する。第2収容部42は、引出し体41の一部を収容する。第2収容部42は、開口421を有する箱形状である。引出し体41は、第2収容部42に対して引き出し及び押し込み自在である。引出し体41は、第2扉411と、収容ケース412と、スライド部材(図示せず)とを有する。
【0030】
第2扉411は、第2収容部42の開口421を開閉可能である。第2扉411は、引出し体41が第2収容部42から引出された状態において、第2収容部42の開口が開いている。第2扉411は、引出し体41が第2収容部42に押し込まれた状態において、第2収容部42の開口421が閉じている。第2扉411は、略矩形の板状部材である。第2扉411は、例えば、前板である。
【0031】
収容ケース412には、物体OBが収容される。収容ケース412に収容された物体OBは、例えば、キャベツである。物体OBは、例えば、大根である。収容ケース412は、例えば、樹脂製の箱である。収容ケース412は、第2扉411の後面に配置される。収容ケース412は、引出し体41から分離可能である。引出し体41が引出されることにより、収容ケース412は第2収容部42内から外へ引出される。引出し体41が押し込まれた状態において、収容ケース412は第2収容部42内に収容される。
【0032】
スライド部材(図示せず)は、引出し体41を案内する。例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体41の収容ケース412が第2収容部42内から外へ引出される方向に引出し体41を案内する。また、例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体41の収容ケース412が第2収容部42外から第2収容部42内へ押し込まれる方向に引出し体41を案内する。
【0033】
冷凍室5は、引出し体51と、第3収容部52とを有する。第3収容部52は、引出し体51の一部を収容する。第3収容部52は、開口521を有する箱形状である。また、第3収容部52は、後述する製氷部70の一部を収容する。
【0034】
引出し体51は、第3収容部52に対して引き出し及び押し込み自在である。引出し体51は、第3扉511と、収容ケース512と、スライド部材(図示せず)とを有する。
【0035】
第3扉511は、第3収容部52の開口521を開閉可能である。第3扉511は、引出し体51が第3収容部52から引出された状態において、第3収容部52の開口521が開いている。第3扉511は、引出し体51が第3収容部52に押し込まれた状態において、第3収容部52の開口521が閉じている。第3扉511は、略矩形の板状部材である。
【0036】
収容ケース512には、物体OBが収容される。収容ケース512に収容された物体OBは、例えば、冷凍食品である。収容ケース512は、例えば、樹脂製の箱である。収容ケース512は、第3扉511の後面に配置される。収容ケース512は、引出し体51から分離可能である。引出し体51が引出されることにより、収容ケース512は第3収容部52内から外へ引出される。引出し体51が押し込まれた状態において、収容ケース512は第3収容部52内に収容される。
【0037】
スライド部材(図示せず)は、引出し体51を案内する。例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体51の収容ケース512が第3収容部52内から外へ引出される方向に引出し体51を案内する。また、例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体51の収容ケース512が第3収容部52外から第3収容部52内へ押し込まれる方向に引出し体51を案内する。
【0038】
次に、図2図3とを参照して、冷却装置100を更に詳しく説明する。図3は、図1の冷却装置100を第3側壁24の側から見た断面を模式的に示す図である。図2図3とに示すように、冷却装置100は、冷却部6を更に備える。
【0039】
冷却部6は、第1冷蔵室3、第2冷蔵室4、及び冷凍室5のような収容室の冷却に関する動作を行う。具体的には、冷却部6は、収容室の空間26を冷却する。更に具体的には、冷却部6は、第1冷蔵室3の第1収容空間26Aと、第2冷蔵室4の第2収容空間26Bと、冷凍室5の第3収容空間26Cとのうち、少なくとも1つを冷却する。冷却部6は、「動作部」の一例に相当する。また、冷却部6は、音を生じさせる動作を行う。
【0040】
図2図3とに示すように、冷却部6は、冷媒と、冷媒配管601と、圧縮部602と、凝縮部603と、膨張部604と、蒸発部605と、ファン606と、第1冷気通路610と、第2冷気通路620と、ダンパ630とを有する。
【0041】
冷媒は、熱を運搬する。冷媒配管601は、冷媒を案内する。冷媒配管601は、圧縮部602と凝縮部603と膨張部604と蒸発部605とを接続する。冷媒配管601によって、圧縮部602と凝縮部603と膨張部604と蒸発部605とを冷媒が循環する。
【0042】
圧縮部602は、気体の冷媒を圧縮する。圧縮部602には、蒸発部605で気化した冷媒が送られる。圧縮部602に圧縮された冷媒は、高温及び高圧となる。
【0043】
凝縮部603は、気体の冷媒を液化する。凝縮部603には、圧縮部602で高温及び高圧となった気体の冷媒が送られる。凝縮部603は、圧縮部602から送られた気体の冷媒の熱を放熱する。凝縮部603で放熱された冷媒は、常温及び高圧の液体の冷媒となる。
【0044】
膨張部604は、液体の冷媒を通過させる。膨張部604には、凝縮部603で常温及び高圧の液体の冷媒が送られる。膨張部604は、通過した冷媒にかかる圧力を低下させる。冷媒にかかる圧力の低下に伴って、冷媒の沸点が低下する。つまり、膨張部604は、液体の冷媒を低温及び低圧にする。
【0045】
蒸発部605は、沸点の低下した冷媒を気化する。蒸発部605には、膨張部604から低温及び低圧の液体の冷媒が送られる。そして、蒸発部605に送られた冷媒は気化する。冷媒は、気化する際に周囲の空気から熱を奪う。つまり、冷媒が気化することで蒸発部605の周囲の空気が冷却される。気化した冷媒は、再び蒸発部605から圧縮部602へ送られる。
【0046】
ファン606は、回転する。ファン606は、回転することで、送風する。ファン606は、冷却された空気を送風する。具体的には、ファン606は、蒸発部605で冷却された空気を送風する。以下、冷却された空気を、冷気と記載する場合がある。ファン606は、冷気を第1冷気通路610と第2冷気通路620とに送風する。
【0047】
第1冷気通路610は、冷気を案内する。第1冷気通路610は、第1冷蔵室3の第3側壁24の側に配置される。第1冷気通路610は、第1断熱壁27から天壁25まで延びる。第1冷気通路610は、第1冷蔵室3に冷気を案内する。第1冷気通路610は、複数の吐出口611を有する。
【0048】
複数の吐出口611は、第1吐出口611Aと、第2吐出口611Bと、第3吐出口611Cと、第4吐出口611Dと、第5吐出口611Eと、第6吐出口611Fとを含む。第1吐出口611Aは、天壁25の側から冷気を案内する。第1吐出口611Aは、第1冷蔵室3の天壁25の側に位置する。第1吐出口611Aは、天壁25の側から第1断熱壁27に向けて冷気を吐出する。換言すると、第1吐出口611Aは、第1冷蔵室3に冷気を吐出する。第1吐出口611Aは、矩形状の貫通孔である。
【0049】
第2吐出口611Bは、天壁25と第1仕切板311Aとの間に冷気を案内する。第2吐出口611Bから吐出された冷気は、第1仕切板311Aに載置された物体OBを冷却する。第2吐出口611Bは、矩形状の貫通孔である。
【0050】
第3吐出口611Cは、第1仕切板311Aと第2仕切板311Bとの間に冷気を案内する。第3吐出口611Cから吐出された冷気は、第2仕切板311Bに載置された物体OBを冷却する。例えば、第3吐出口611Cから吐出された冷気は、例えば、果物を冷却する。第3吐出口611Cは、矩形状の貫通孔である。
【0051】
第4吐出口611Dは、第2仕切板311Bと第3仕切板311Cとの間に冷気を案内する。第4吐出口611Dから吐出された冷気は、第3仕切板311Cに載置された物体OBを冷却する。第4吐出口611Dは、矩形状の貫通孔である。
【0052】
第5吐出口611Eは、第3仕切板311Cと第4仕切板311Dとの間に冷気を案内する。第5吐出口611Eから吐出された冷気は、第4仕切板311Dに載置された物体OBを冷却する。例えば、第5吐出口611Eから吐出された冷気は、例えば、飲料を冷却する。第5吐出口611Eは、矩形状の貫通孔である。
【0053】
第6吐出口611Fは、第4仕切板311Dと第1断熱壁27との間に冷気を案内する。具体的には、第6吐出口611Fは、チルド室310に冷気を案内する。第6吐出口611Fから吐出された冷気は、チルド室310に載置された物体OBを冷却する。第6吐出口611Fは、矩形状の貫通孔である。
【0054】
第2冷気通路620は、冷気を案内する。第2冷気通路620は、第2冷蔵室4と、冷凍室5とに冷気を案内する。第2冷気通路620は、複数の吐出口621を有する。複数の吐出口621は、第7吐出口621Aと、第8吐出口621Bとを含む。
【0055】
第7吐出口621Aは、第2冷蔵室4に冷気を案内する。具体的には、第7吐出口621Aは、第2冷蔵室4に収容された収容ケース412に冷気を案内する。第2冷蔵室4に案内された冷気は、収容ケース412に収容された物体OBを冷却する。例えば、図2に示すように、第2冷蔵室4に案内された冷気は、収容ケース412に収容された野菜を冷却する。
【0056】
第8吐出口621Bは、冷凍室5に冷気を案内する。具体的には、例えば、第8吐出口621Bは、冷凍室5に収容された収容ケース512に冷気を案内する。収容ケース512に案内された冷気は、収容ケース512に収容された物体OBを冷却する。例えば、図2に示すように、第3収容部52に案内された冷気は、収容ケース512に収容された食物を冷却する。
【0057】
ダンパ630は、第1冷気通路610と第2冷気通路620とを開閉する。ダンパ630が開状態の場合、第1冷気通路610と第2冷気通路620とは、連通する。つまり、ダンパ630が開状態でファン606が冷却された空気を送風する場合、冷気は第2冷気通路620から第1冷気通路610に案内される。一方、ダンパ630が閉状態の場合、第1冷気通路610と第2冷気通路620とは、非連通となる。ダンパ630が閉状態の場合、冷気は第2冷気通路620から第1冷気通路610に案内されない。ダンパ630の開閉によって、第1冷蔵室3と、第2冷蔵室4と、冷凍室5との温度が調整される。ダンパ630は、温度検知部を有していてもよい。
【0058】
引き続き、図2図4を参照して、冷却装置100を更に詳しく説明する。図2に示すように、冷却装置100は、製氷部70を更に備える。図4は、冷却装置100の製氷部70を示す図である。
【0059】
図4に示すように、製氷部70は、第1冷蔵室3、第2冷蔵室4、及び冷凍室5のような収容室の冷却に関する動作を行う。具体的には、製氷部70は、氷を作る。製氷部70は、「動作部」の一例に相当する。また、製氷部70は、音を生じさせる動作を行う。製氷部70は、貯留部71と、氷結部72と、供給部73と、給水パイプ74と、パイプヒータ75と、氷収容部76と、姿勢変更部78とを有する。
【0060】
貯留部71は、水を貯留する。具体的には、貯留部71は、製氷用の水が貯留される。貯留部71は、例えば、給水タンクである。貯留部71は、第1冷蔵室3の内部に位置する。具体的には、貯留部71は、第1断熱壁27に載置される。
【0061】
給水パイプ74は、貯留部71に貯留された水を氷結部72に案内する。給水パイプ74は、貯留部71に接続される。給水パイプ74は、第1冷蔵室3から冷凍室5にわたって配置される。具体的には、給水パイプ74は、貯留部71から氷結部72まで延びる。
【0062】
パイプヒータ75は、給水パイプ74を温める。パイプヒータ75は、給水パイプ74に取付けられる。パイプヒータ75は、給水パイプ74内を通る水を温めて、給水パイプ74内を流通する水の凍結を抑制する。パイプヒータ75は、給水パイプ74に沿って配置される。
【0063】
氷結部72は、水を貯留する。氷結部72は、貯留部71から給水パイプ74を介して給水され、給水された水は氷結部72で貯留される。氷結部72は、例えば、製氷皿である。
【0064】
氷結部72は、冷凍室5に配置される。つまり、第3収容部52に案内された冷気は、氷結部72に貯留された水を冷却する。具体的には、第3収容部52に案内された冷気は、氷結部72で貯留された水を冷却して凍らせる。従って、氷結部72で貯留された水は、氷ICになる。
【0065】
供給部73は、貯留部71から氷結部72に向けて水を供給する。供給部73は、第1冷蔵室3の内部に位置する。供給部73は、ポンプである。供給部73は、給水パイプ74を介して貯留部71に接続される。具体的には、供給部73は、貯留部71と氷結部72との間に配置される給水パイプ74の中間部分に配置される。
【0066】
氷収容部76は、氷ICを収容する。氷収容部76は、冷凍室5に配置される。氷収容部76は、冷凍室5から取り外すことが可能である。氷収容部76は、例えば、製氷ボックスである。
【0067】
姿勢変更部78は、氷ICが氷収容部76に落下するように、氷結部72の姿勢を変更する。姿勢変更部78は、モーター781と、回転軸782とを含む。モーター781は、回転軸782を回転させる。モーター781は、回転軸782に連結される。回転軸782は、回転する。回転軸782は、モーター781と氷結部72とに連結される。
【0068】
回転軸782が回転することで、氷結部72は回転する。具体的には、回転軸782は、モーター781の回転を氷結部72に伝達する。そして、回転軸782の回転が氷結部72に伝達されることで氷結部72が回転する。
【0069】
次に、図1図4図5とを参照して、表示ユニット80を詳しく説明する。図5は、冷却装置100の表示ユニット80を示す図である。
【0070】
表示ユニット80は、画像を表示する。以下、表示ユニット80が表示する画像を「画像IM」と記載する場合がある。画像IMは、冷却部6及び製氷部70のような動作部の動作に関する画像を含む。具体的には、画像IMは、例えば、冷却部6の動作と関連する画像を含む。具体的には、画像IMは、例えば、供給部73の動作と関連する画像を含む。具体的には、画像IMは、例えば、氷が氷結部72の動作から氷収容部76に落下する画像を含む。画像IMは、静止画、または動画のうち少なくとも一方を含む。画像IMについては、図7図8を参照して後述する。
【0071】
表示ユニット80は、表示部81と、操作検出部82とを含む。表示部81は画像IMを表示する。表示部81は、矩形状である。表示部81と操作検出部82とは重ねて配置される。使用者は、操作検出部82を介して表示部81に表示された画像IMを視認できる。
【0072】
表示部81は、第1表示状態を有する。第1表示状態は、第1収容部32の第1収容空間26Aから光を透過させる状態を示す。また、図1に示すように、表示部81は、第2表示状態を有する。第2表示状態は、第1表示状態よりも光の透過率が低い状態を示す。つまり、表示部81は、第1表示状態と第2表示状態との間で表示状態が切り替わる。第1表示状態よりも光の透過率が低い状態とは、典型的には、使用者が冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容空間26Aを視認不可能である状態を示す。なお、第1表示状態よりも光の透過率が低い状態は、使用者が冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容空間26Aを第1表示状態よりも視認困難な程度に、表示部81が透き通る状態であってもよい。
【0073】
表示部81は、複数のモードで動作する。表示部81の複数のモードは、待機モードMS、及び透過モードMPを含む。図1に示す表示部81は、待機モードMSの状態である。待機モードMSは、表示部81の全体領域ALが第2表示状態であるモードを示す。表示部81の全体領域ALは、表示部81の表示面全体を含む領域を示す。従って、待機モードMSにおいて、使用者は、冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容空間26Aを一切視認不可能であるか、または、第1表示状態の場合よりも視認困難である。第2表示状態は、例えば、バックライトを消灯した状態、表示部81の全体領域ALに暗色のソリッド画像を表示した状態、または、駆動電圧を変更して表示部81の透過度を低下させた状態である。
【0074】
図5に示す表示部81は、透過モードMPの状態である。透過モードMPは、表示部81の一部領域VSが第1表示状態であるモードを示す。一部領域VSは、「特定の一部」の一例に相当する。表示部81の一部領域VSは、表示部81の全体領域ALのうちの一部分を示す。従って、透過モードMPにおいて、例えば、使用者が冷却装置100の外部から表示部81の一部領域VSを介して第1収容空間26Aを視認可能な程度に、表示部81は透き通る。表示部81は、使用者からの操作に応じて待機モードMSから透過モードMPに切り替わる。図4に示すように、透過モードMPにおいて、表示部81の一部領域VSは、透明であり、透き通っている。「透明」は、無色透明、半透明、または有色透明である。換言すれば、「透明」は、第1収容部32の第1収容空間26Aから光を透過させる状態であり、表示部81の表面側と裏面側とのうち表面側から、表示部81の裏面側に位置する物体OBを視認可能なことを示す。
【0075】
また、表示部81は、図1に示すように、画像IMを表示していないときには、透明でない。表示部81は、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルである。
【0076】
表示部81は、例えば、透明な電極、透明な基板、及び透明な物質層(例えば、液晶層または有機EL層)により形成される。表示部81を透き通るように構成する原理は、種々存在するが、原理の種類に関係なく、本発明を適用できる。例えば、表示部81は、透過型液晶パネルであり、表示部81の表示面の裏面に対向しない位置にバックライトを備える構成を有していてもよい。バックライトは、複数の光源を含む。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。例えば、バックライトは、本体部2の第1冷蔵室3の内部の壁面に配置される。例えば、バックライトは、第1冷蔵室3の第1側壁22~第3側壁24に配置される。具体的には、バックライトは、第1側壁22と第2側壁23とに配置される。また、バックライトは、第1扉31に配置されてもよい。また、バックライトは、第1側壁22と第2側壁23と第3側壁24と第1扉31とのそれぞれに配置されてもよい。また、バックライトは、表示部81のバックライトと第1冷蔵室3の室内灯とを兼ね得る。
【0077】
例えば、表示部81は、自発光型有機ELパネルであってもよい。以下、表示部81として、透過型液晶パネルを例として説明する。
【0078】
操作検出部82は、表示部81上における操作位置を検出する。操作位置は、接触または非接触による操作された位置であり、点を示してもよいし、領域を示してもよい。操作は、タッチ操作を含む。タッチ操作は、接触または非接触によるタッチ操作を含む。例えば、操作検出部82は、指またはタッチペンの擦動を検出する。指またはタッチペンの擦動は、例えば、フリック、スワイプ、またはドラッグを示す。操作検出部82は、オンセル型であってもよいし、インセル型であってもよい。操作検出部82は、透明である。操作の位置は、例えば、表示部81に表示された画像IMの位置と対応する。
【0079】
また、操作検出部82は、入力部として機能し得る。表示部81がソフトウェアキーボードを表示することによって、操作検出部82に各種の文字が入力され得る。また、表示部81がメニューキーを表示することによって、操作検出部82に各種機能の実行指示が入力され得る。操作検出部82の検出結果は、検出信号として制御部11に出力される。操作検出部82の検出結果に基づいて、冷却装置100は操作される。
【0080】
引き続き、図5を参照して、冷却装置100を詳しく説明する。図5に示すように、冷却装置100は、検知部90と、制御部11と、記憶部12とを更に備える。
【0081】
検知部90は、移動体を検知する。検知部90は、移動体を検知して、移動体の検出信号を制御部11に出力する。移動体は、例えば、人間である。
【0082】
検知部90は、撮像部91と、測距部92とを含む。撮像部91は、移動体を撮像して、検出信号としての撮像信号を制御部11に出力する。撮像部91は、例えば、カメラを含む。測距部92は、表示ユニット80に対する移動体の距離を検出して、検出信号としての測距信号を制御部11に出力する。測距部92は、例えば、測距センサを含む。
【0083】
制御部11は、表示部81が画像IMを表示するように、表示部81を制御する。制御部11は、例えば、天壁25の内部に設置される。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなプロセッサー、及び記憶装置を含む。例えば、制御部11は、操作検出部82が出力した信号を受け取る。制御部11は、受け取った信号に基づいて、冷却装置100の各要素を制御する。
【0084】
記憶部12はデータ及びコンピュータープログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、制御部11の各処理に必要なデータを一時的に記憶したり、表示ユニット80に対する設定データを記憶したりする。記憶部12は、記憶装置(主記憶装置及び補助記憶装置)を含み、例えば、メモリー及びハードディスクドライブを含む。記憶部12はリムーバブルメディアを含んでもよい。
【0085】
次に、図6を参照して冷却装置100の制御部11を詳しく説明する。図6は、冷却装置100の制御部11を示すブロック図である。
【0086】
図6に示すように、制御部11は、冷却部6、製氷部70、表示ユニット80、検知部90及び記憶部12のような冷却装置100の各要素を制御する。冷却部6、及び、製氷部70は、収容室の冷却に関する動作を行う動作部の一例に相当する。具体的には、制御部11は、圧縮部602、凝縮部603、膨張部604、蒸発部605、ファン606、ダンパ630、供給部73、パイプヒータ75、姿勢変更部78、表示部81、撮像部91、及び、記憶部12を制御する。
【0087】
冷却部6及び製氷部70のような動作部が第1冷蔵室3、第2冷蔵室4、及び冷凍室5のような収容室の冷却に関する動作を行う場合、制御部11は表示部81が画像IMを表示するように表示部81を制御する。画像IMは、動作部の動作に関する画像を含む。従って、冷却装置100のうちの冷却に関する動作を行う動作部の動作に関する画像IMが表示部81に表示される。この結果、扉が閉状態のときに使用者に報知を行うことができる。つまり、使用者は、収容室内を冷却している動作部の動作を知ることができる。この結果、冷却装置100の各種機能が発揮されているという実感を使用者に与えることができる。ひいては、使用者に安心感を与えることができる。
【0088】
また、制御部11は、動作部が動作を行っている時に、画像IMを表示するように表示部81を制御する。従って、冷却装置100のうちの冷却に関する動作を行う動作部が動作を行っている時にあわせて、画像IMを表示部に表示できる。この結果、使用者は収容室内を冷却している時に、動作している動作部を知ることができる。
【0089】
また、冷却部6及び製氷部70のような動作部の動作は、音を生じさせる動作を含む。つまり、冷却部6及び製氷部70のような動作部が音を生じさせている動作を行う場合、制御部11は表示部81に画像IMを表示させる。音は、例えば、氷結部72から氷収容部76に氷ICが落下する音である。従って、使用者は、冷却装置100の動作のうち、音を発生させる動作を知ることができる。この結果、音を発生させる動作を実行する動作部が動作しても、冷却装置100に動作不良が生じていると使用者が誤認することを抑制できる。
【0090】
一般的に装置から音が発生する場合、装置に不具合が発生する可能性がある、または、装置に不具合が発生したと使用者は推測することがある。また、装置に不具合が発生する可能性がある場合、使用者は不安を感じやすい。
【0091】
一方、冷却装置100の動作部の動作と関連付けて、表示部81で画像IMを表示することで、冷却装置100の動作部が動作することで発生する音であることを使用者に報知できる。従って、使用者は、音が発生する原因を知ることができる。この結果、冷却装置100から音が発生した際に使用者は冷却装置100に不具合が発生したと誤認することを抑制できる。更に、冷却装置100から音が発生した際に、使用者が不安になることを抑制できる。例えば、冷却装置100の動作部が動作しているときに、画像IMが表示部81に表示されることで、冷却装置100の動作部の動作と表示部81の表示との関連性が向上する。また、例えば、冷却装置100の動作部が動作する直前に、画像IMを表示部81に表示することで、冷却装置100の動作部を事前に報知することができる。
【0092】
例えば、冷却部6が第1冷蔵室3の冷却に関する動作を行う場合、冷却部6から駆動音が発生する。具体的には、冷却部6の圧縮部602から音が発生する。つまり、圧縮部602から駆動音が発生する場合、制御部11は表示部81が画像IMを表示するように表示部81を制御する。表示部81に表示される画像IMは、圧縮部602の動作に関する画像を含む。表示部81に表示された画像IMを見た使用者は、音の原因が圧縮部602の動作によるものとわかる。従って、圧縮部602が動作することで発する音を聞いても、使用者は冷却装置100に動作不良が起こっていると誤認しない。また、音が発生している原因がわかるので、使用者が不安になることを抑制できる。
【0093】
制御部11は、動作部が音を生じさせる時に、画像IMを表示するように、表示部81を制御する。従って、動作部の動作に関する画像を見た使用者は、生じた音と動作部の動作とを関連づけることができる。この結果、使用者は音が生じた原因を知ることができる。
【0094】
次に図6図9を参照して、冷却装置100の動作を詳しく説明する。
【0095】
図7は、第1画像IM1が表示された表示部81を示す図である。図7に示す第1画像IM1には、製氷部70が示される。具体的には、図7に示す第1画像IM1には、製氷部70のうち、貯留部71と、氷結部72と、供給部73とが示される。また、図7に示すように、第1画像IM1は、製氷部70の動作を示す画像を含む。第1画像IM1は、供給部73が貯留部71から氷結部72に水を供給することを示す画像を含む。第1画像IM1は、静止画または動画である。
【0096】
図7に示すように、表示部81は、画面の一部領域VSが透き通っており、画面の他の一部が不透明となっている。表示部81の画面のうちの透き通った一部領域VSは、例えば貯留部71に対応する部分である。つまり、制御部11は、表示部81の少なくとも他の一部が不透明となるように、表示部81を制御する。この結果、表示部81の内部のうちの一部が見えないようにできる。
【0097】
また、制御部11は、表示部81の少なくとも一部領域VSが透き通るように、表示部81を制御する。従って、使用者は、表示部81が画像IMを表示している際も、第1冷蔵室3の内部を確認できる。
【0098】
また、一部領域VSは、動作部の動作に関連する場所を示す。従って、表示部81が画像IMを表示している際に、使用者は、音が生じる箇所を透かして、第1冷蔵室3の内部を確認できる。例えば、表示部81が画像IMを表示しつつ、音が生じる箇所に対応する箇所を透かして、第1冷蔵室3の内部を確認できる。
【0099】
また、供給部73が貯留部71から氷結部72に水を供給する際に、音が発生する。例えば、水が給水パイプ74から氷結部72に落下する際に、音が発生する。
【0100】
図7に示す第1画像IM1は、供給部73が貯留部71から氷結部72に水を供給する時に、表示部81に表示される。従って、水が給水パイプ74から氷結部72に落下する際に、音が発生することをユーザーに報知できる。この結果、水が落下することで発生する音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0101】
例えば、制御部11が供給部73を制御する時に、第1画像IM1は表示部81に表示される。具体的には、制御部11は供給部73が貯留部71から氷結部72に水を供給するように供給部73を制御する時に、制御部11は表示部81が第1画像IM1を表示するように表示部81を制御する。従って、収容室を冷却して氷ICを作る際に、供給部73から氷結部72に水が供給され、水の供給によって音が発生することを使用者が理解できる。この結果、冷却装置100から発生した音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0102】
図8は、第2画像IM2が表示された表示部81を示す図である。図8に示すように、第2画像IM2には、製氷部70が示される。具体的には、第2画像IM2には、製氷部70のうち、氷結部72と氷収容部76と姿勢変更部78とが示される。
【0103】
また、図8に示すように、第2画像IM2は、製氷部70の動作を示す画像を含む。第2画像IM2は、氷ICが氷結部72から氷収容部76に落下する画像を含む。第2画像IM2は、静止画、または動画である。
【0104】
氷結部72から氷収容部76に氷ICが落下する際に、音が発生する。例えば、氷ICが氷結部72から落下して、氷収容部76に氷ICが衝突する際に音が発生する。また、例えば、氷収容部76に収容された氷ICと氷結部72から落下した氷ICとが衝突する際に音が発生する。
【0105】
図8に示す第2画像IM2は、制御部11が姿勢変更部78を制御する時に、表示部81に表示される。従って、氷ICが氷結部72から落下する際に、音が発生することをユーザーに報知できる。この結果、氷ICが落下することで発生する音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0106】
例えば、氷ICが氷収容部76に落下する時に、第1画像IM1は表示部81に表示される。具体的には、制御部11は氷ICが氷収容部76に落下するように氷結部72の姿勢を変更するように姿勢変更部78を制御するとともに、制御部11は表示部81が第2画像IM2を表示するように表示部81を制御する。従って、収容室を冷却して氷ICを作る際に、氷ICが氷結部72から落下して音が発生することを使用者が理解できる。この結果、冷却装置100から発生した音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0107】
図9は、第3画像IM3が表示された表示部81を示す図である。第3画像IM3は、冷却部6の動作と関連する画像を含む。図9に示すように、第3画像IM3は、冷却部6が発生させた冷気の流れを模式的に示す画像を含む。
【0108】
第3画像IM3は、第1矢印IM31と、第2矢印IM32と、第3矢印IM33と、第4矢印IM34とを含む。第1矢印IM31~第4矢印IM34は、冷却部6が発生させた冷気の流れを模式的に示す。第1矢印IM31~第4矢印IM34は、静止画、または、動画である。
【0109】
冷気の流れは、第1冷蔵室3に収容された物体OBの位置に基づいて、表示部81に表示される。具体的には、第1冷蔵室3に収容された物体OBの位置に基づいて、制御部11は冷気の流れをシミュレーションする。そして、制御部11は、表示部81がシミュレーション結果を表示するように表示部81を制御する。
【0110】
また、冷却部6が収容室を冷却する際に、音が発生する。例えば、冷却部6のうち、圧縮部602が冷媒を圧縮する際に、音が発生する。
【0111】
図9に示す第3画像IM3は、冷却部6が収容室を冷却する時に表示部81に表示される。具体的には、第3画像IM3は、制御部11が冷却部6を制御する時に、表示部81に表示される。従って、冷却部6が収容室を冷却する際に、音が発生することをユーザーに報知できる。この結果、冷却部6が収容室を冷却する際に発生する音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0112】
例えば、制御部11が圧縮部602を制御する時に、制御部11は表示部81が第3画像IM3を表示するように、表示部81を制御する。具体的には、制御部11は圧縮部602が冷媒を圧縮するように圧縮部602を制御するとともに、制御部11は表示部81が第3画像IM3を表示するように表示部81を制御する。従って、収容室を冷却する際に、圧縮部602が駆動し、圧縮部602が駆動することで音が発生することを使用者が理解できる。この結果、冷却装置100から発生した音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0113】
なお、本実施形態では、冷却部6の圧縮部602が冷媒を圧縮する際に第3画像IM3を表示部81に表示したがこれに限らない。例えば、圧縮部602、凝縮部603、膨張部604、蒸発部605、ファン606、及び、ダンパ630のうちの少なくとも1つが動作しまたは音を発する際に、制御部11は表示部81が動作に対応する画像IMを表示するように表示部81を制御してもよい。例えば、ファン606が動作する場合、画像IMはファン606の動作を示す画像である。つまり、動作する各構成に応じた画像IMが表示部81に表示される。従って、冷却部6が収容室を冷却する際に、音が発生することをユーザーに報知できる。この結果、冷却部6が収容室を冷却する際に発生する音を冷却装置100の異常と使用者が誤認することを抑制できる。
【0114】
次に、図10図11とを参照して、冷却装置100の制御部11が実行する処理を説明する。図10は、冷却装置100の制御部11が実行する処理を示すフローチャートである。図11は、冷却装置100の制御部11が実行する処理を示すフローチャートである。図10図11とに示すように、制御部11が実行する処理は、ステップS101~ステップS110を含む。
【0115】
ステップS101において、制御部11は、第1冷蔵室3、第2冷蔵室4、及び冷凍室5のような収容室の冷却に関する動作か否かを判定する。収容室の冷却に関する動作でない場合(ステップS101において、No)、処理は終了する。収容室の冷却に関する動作である場合(ステップS101において、Yes)、処理はステップS102に進む。
【0116】
ステップS101でYesの場合、ステップS102において、制御部11は、冷却部6の動作か否かを判定する。冷却部6の動作でない場合(ステップS102において、No)、処理はステップS106に進む。冷却部6の動作である場合(ステップS102において、Yes)、処理はステップS103に進む。
【0117】
ステップS102でYesの場合、ステップS103において、制御部11は、音を生じさせる動作か否かを判定する。音を生じさせる動作でない場合(ステップS103において、No)、処理はステップS105に進む。音を生じさせる動作である場合(ステップS103において、Yes)、処理はステップS104に進む。
【0118】
ステップS103でYesの場合、ステップS104において、制御部11は、表示部81が音を生じさせる動作に関する画像を表示するように、表示部81を制御する。具体的には、制御部11は、表示部81が冷却部6の動作と関連する画像を表示するように、表示部81を制御する。処理は、終了する。
【0119】
ステップS103でNoの場合、ステップS105において、制御部11は、動作に関する画像を表示するように、表示部81を制御する。処理は、終了する。
【0120】
ステップS102でNoの場合、ステップS106において、制御部11は、製氷部70の動作か否かを判定する。製氷部70の動作でない場合(ステップS106において、Yes)、処理は終了する。製氷部70の動作である場合(ステップS106において、No)、処理はステップS107に進む。
【0121】
ステップS106でYesの場合、ステップS107において、制御部11は供給部73の動作か否かを判定する。供給部73の動作でない場合(ステップS107において、No)、処理はステップS109に進む。供給部73の動作である場合(ステップS107において、Yes)、処理はステップS108に進む。
【0122】
ステップS107でYesの場合、ステップS108において、制御部11は表示部81が水を供給する画像を表示するように、表示部81を制御する。処理は終了する。
【0123】
ステップS107でNoの場合、ステップS109において、制御部11は、姿勢変更部78の動作か否かを判定する。姿勢変更部78の動作でない場合(ステップS109において、No)、処理は終了する。姿勢変更部78の動作である場合(ステップS109において、Yes)、処理はステップS110に進む。
【0124】
ステップS109でYesの場合、ステップS110において、制御部11は、表示部81が氷結部72の姿勢を変更して氷ICが氷収容部76に落下する画像を表示するように、表示部81を制御する。処理は終了する。
【0125】
(変形例)
次に、図12図15を参照して、本実施形態の変形例を説明する。表示部81変形例に係る制御部11は、表示部81が冷却装置100のメンテナンスに関する画像を表示部81に表示させる点で、本実施形態と主に異なる。以下、変形例が本実施形態と異なる点を説明する。
【0126】
図12は、第1手順画像PC1が表示された表示部81を示す図である。図12では、冷却装置100のメンテナンスで最初に実行する作業が表示部81に表示される。図12に示すように、表示部81には、第1手順画像PC1と、第1文字画像CM1とが表示される。第1手順画像PC1は、冷凍室5に配置された氷収容部76の位置を示す。第1文字画像CM1は、使用者への指示を含む。使用者への指示は、「氷収容部76を空にする」指示である。
【0127】
図13は、第2手順画像PC2が表示された表示部81を示す図である。図13では、図12に示す作業の後に行う作業が表示部81に表示される。図13に示すように、表示部81には、第2手順画像PC2と、第2文字画像CM2とが表示される。第2手順画像PC2は、冷凍室5に配置された氷収容部76の位置を示す。第2文字画像CM2は、使用者への指示を含む。使用者への指示は、「氷収容部76に布を入れる」指示である。
【0128】
図14は、制御部11が実行する作業を示す第1画像IM1が表示された表示部81を示す図である。図14では、図13に示す作業の後に制御部11が実行する作業が表示部81に表示される。図13に示す作業の後に制御部11が実行する作業は、製氷部70の動作を示す画像を含む。つまり、制御部11が実行する作業は、供給部73が貯留部71から氷収容部76に水を供給することを示す。供給部73が貯留部71から氷収容部76に水を供給する際に、音が発生する。
【0129】
図15は、第3手順画像PC3が表示された表示部81を示す図である。図15では、図14に示す作業の後に行う作業が表示部81に表示される。図15に示すように、表示部81には、第3手順画像PC3と、第3文字画像CM3とが表示される。第3手順画像PC3は、冷凍室5に配置された氷収容部76の位置を示す。第3文字画像CM3は、使用者への指示を含む。使用者への指示は、「氷収容部76から水を捨てる」指示である。
【0130】
例えば、メンテナンスの手順に関する画像を見た使用者は、表示部81に表示される指示に従うことで、冷却装置100のメンテナンスを行うことができる。具体的には、図12に示す第1手順画像PC1と第1文字画像CM1とを見た使用者は、冷凍室5の第3扉511を開放して、氷収容部76から氷ICを取り除けばよいことがわかる。
【0131】
更に、図13に示す第2手順画像PC2と第2文字画像CM2とを見た使用者は、氷収容部76に布を入れればよいことがわかる。
【0132】
更に、図14に示す制御部11が実行する作業を示す第1画像IM1を見た使用者は、冷却装置100から音が発生することがわかる。具体的には、供給部73が貯留部71から氷収容部76に水を供給する際に、音が発生することがわかる。従って、使用者は、メンテナンスを行っている際に発生した音が冷却装置100の故障を示す音でないとわかる。この結果、冷却装置100から発生した音を聞いた使用者が、冷却装置100の不具合と誤認することを抑制できる。
【0133】
更に、図15に示す第3手順画像PC3と第3文字画像CM3とを見た使用者は、氷収容部76から水を捨てることがわかる。そして、使用者は冷却装置100のメンテナンスが終わったことがわかる。
【0134】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0135】
(1)本実施形態では、表示ユニット80は、音声入力部を有していてもよい。音声入力部には、音声が入力される。具体的には、ユーザーが発話した音声が音声入力部に入力される。音声入力部は、例えば、マイクである。マイクは、集音装置の一例である。音声入力部に入力された音声は、制御部11に送信される。
【0136】
そして、制御部11は、音声入力部から入力される音声に基づいて、キーワードを抽出する。具体的には、制御部11は、ユーザーの音声をデジタル信号に変換する。そして、制御部11は、デジタル信号に基づいて、ユーザー音声に対応するテキスト情報を生成する。更に、制御部11は、音声入力部から入力される音声を示すテキスト情報と、記憶部12に記憶された音声パターンとが一致するか否かを判定する。そして、制御部11は、音声パターンと一致する音声を示すテキスト情報をキーワードとして抽出する。更に、抽出したキーワードに基づいて、制御部11は、冷却装置100の各部位を制御する。
【0137】
(2)本実施形態では、制御部11は検知部90の検知結果に基づいて、表示部81に画像を表示してもよい。例えば、検知部90が移動体を検知する場合、制御部11は表示部81に画像を表示する。つまり、冷却装置100の近くに人間がいる場合、制御部11は、表示部81に画像を表示する。一方、検知部90が移動体を検知しない場合、制御部11は表示部81に画像を表示しない。つまり、冷却装置100の近くに人間がいない場合、制御部11は、表示部81に画像を表示しない。従って、検知部90の検知結果に基づいて、表示部81に画像を表示するか否かを決定できる。この結果、適切なタイミングで使用者に音の生じる動作を報知できる。
【0138】
(3)本実施形態では、複数の仕切板311が、第1仕切板311A~第4仕切板311Dを含んだが、これに限らない。例えば、複数の仕切板311が、第1仕切板311Aと第4仕切板311Dとを含んでもよい。また、第4仕切板311Dのみであってもよい。複数の仕切板311は、第1収容部32から取り外すことができる。
【0139】
また、第1収容部32の内部の壁面は、同一の色で塗装される。第1収容部32の内部の壁面の色は、例えば、白色である。壁面の色を白色とすることで、表示部81のバックライトが発射した光を反射する。従って、第1収容部32の内部の壁面をバックライトの反射部材とすることができる。また、壁面の色を白色とすることでバックライトから発射された光を効率良く反射できる。この結果、表示部81に表示した画像IMが見えにくくなることを抑制できる。
【0140】
また、複数の仕切板311の色を第1収容部32の内部の壁面の色と同一の色としてもよい。つまり、複数の仕切板311の色は白色である。従って、仕切板311は表示部81のバックライトから出射された光を反射する。この結果、表示部81に表示した画像IMが見えにくくなることを抑制できる。
【0141】
(4)本実施形態では、第1扉31に表示ユニット80が配置されたがこれに限らない。例えば、表示ユニット80は、第2扉411に配置されてもよい。また、例えば、表示ユニット80は、第3扉511に配置されてもよい。また、例えば、表示ユニット80は、本体部2の第1側壁22に配置されてもよい。また、例えば、表示ユニット80は、本体部2の第2側壁23に配置されてもよい。
【0142】
(5)本実施形態の冷却装置100は、制御部11は第1扉31の開閉に応じて、バックライトの明るさを変更する。換言すると、制御部11は、第1扉31の開閉に応じて、バックライトの明るさをコントロールする。例えば、冷却装置100は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞しているか否かを検知する開閉センサを有する。開閉センサは、第1収容部32の閉塞を検知する。そして、制御部11は、開閉センサの検知結果に基づいて、バックライトをコントロールする。具体的には、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していないことを示す検知結果の場合、第1収容部32の内部が見えるようにバックライトの明るさコントロールする。具体的には、例えば、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していることを示す検知結果の場合、表示部81の画像IMが見えるようにバックライトの明るさコントロールする。従って、第1扉31が第1収容部32の開口321を開放している場合、使用者は第1収容部32の内部を確認することが容易となる。第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞している場合、使用者は表示部81を確認することが容易となる。この結果、使用者が確認したい対象の明るさを大きくして、対象の確認を容易にできる。
【0143】
また、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していないことを示す検知結果の場合、表示部81側の明るさを第1収容部32側の明るさよりも小さくする。また、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していることを示す検知結果の場合、表示部81側の明るさを第1収容部32側の明るさよりも大きくする。従って、第1扉31が第1収容部32の開口321を開放している場合、使用者は第1収容部32の内部を確認することが容易となる。第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞している場合、使用者は表示部81を確認することが容易となる。この結果、使用者が確認したい対象の明るさを大きくして、対象の確認を容易にできる。
【0144】
(6)本実施形態の冷却装置100は、本体部2と表示ユニット80との間で無線給電を行ってもよい。具体的には、冷却装置100は、給電部と、受電部と、第1通信部と、第2通信部とを有していてもよい。
【0145】
給電部は、受電部へ電力を供給する。給電部は、受電部を介して、表示ユニット80に電力を供給する。給電部は、本体部2の天壁25に配置される。給電部は、制御部11に信号線で接続される。給電部は、発振コイルを有する。
【0146】
受電部は、給電部から供給される電力を受ける。受電部は、第1扉31に配置される。受電部は、表示ユニット80と信号線で接続される。受電部は、受電コイルと、整流回路を有する。
【0147】
第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、受電部は給電部と対向する。具体的には、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、受電部の受電コイルは、給電部の発振コイルと対向する。受電コイルと発振コイルとが対向することで、受電コイルと発振コイルとの間には電磁誘導結合が生じる。そして、受電コイルに交流電流が誘起される。従って、表示ユニット80に電力が供給される。この結果、表示ユニット80に対して非接触(無線)で電力を供給できる。
【0148】
第1通信部は、第2通信部と情報通信を行う。第1通信部は、第2通信部を介して、表示ユニット80を制御する。第1通信部は、本体部2の天壁25に配置される。第1通信部は、制御部11に信号線で接続される。第1通信部は、例えは、赤外線の受光部と、赤外線の発光部とを有する。
【0149】
第2通信部は、第1通信部と情報通信を行う。第2通信部は、表示ユニット80に第1通信部から受信した信号を送信する。第2通信部は、第1扉31に配置される。第2通信部は、表示ユニット80に信号線で接続される。第2通信部は、例えは、赤外線の受光部と、赤外線の発光部とを有する。
【0150】
第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部は第2通信部と対向する。具体的には、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部の赤外線の受光部は、第2通信部の赤外線の発光部と対向する。また、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部の赤外線の発光部は、第2通信部の赤外線の受光部と対向する。つまり、制御部11と表示ユニット80との間でデータのやり取りを行う。
【0151】
なお、制御部11と表示ユニット80との間の情報通信の方法を赤外線通信としたが、これに限定されない。なお、無線での給電方法、情報通信方法を説明したが、これに限らない。例えば、給電方法と情報通信方法とが有線接続されてもよい。
【0152】
(7)本実施形態の表示ユニット80は、バッテリを有していてもよい。表示ユニット80に供給された電力は、バッテリに貯留される。
【0153】
(8)本実施形態の冷却装置100は、イオン発生部を更に有してもよい。イオン発生部は、イオンを発生させる。イオン発生部は、対の放電電極を含む。対の放電電極の各々は、針状の電極である。対の放電電極の各々は、例えば、導電性を有する金属で形成される。
【0154】
対の放電電極は、放電する。具体的には、高電圧を印加された対の放電電極は放電して、活性種を発生する。活性種は、イオンを含む。例えば、高電圧を印加された対の放電電極は、放電電極と放電電極との間でコロナ放電が発生する。そして、対の放電電極のうちの一方の電極は、放電することにより正イオンを放出する。正イオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオン(H+(H2O)m(mは零以上の任意の正数))である。更に、対の放電電極のうちの他方の電極は、放電することにより負イオンを放出する。負イオンは、酸素イオン(O2-)の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオン(O2-(H2O)n(nは零以上の任意の正数))である。
【0155】
放出された正イオン及び負イオンの各々は、例えば、空気中を浮遊するカビ菌を取り囲み、カビ菌の表面上で化学反応を起こす。化学反応によって活性種の水酸化ラジカル(・OH)が生成される。そして水酸化ラジカル(・OH)の作用により、カビ菌が除去される。
【0156】
イオン発生部は、例えば、第1冷気通路610、及び、第2冷気通路620の少なくとも一方に配置される。従って、イオン発生部が発生させたイオンは、ファン606が発生させた風に含まれる。つまり、冷気にイオンが含まれる。そして、イオンを含んだ冷気は、第1吐出口611A~第8吐出口621Bから吐出される。この結果、第1冷蔵室3と第2冷蔵室4と冷凍室5とのそれぞれに、イオンを含む冷気が送られる。
【産業上の利用可能性】
【0157】
本発明は、冷却装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0158】
3 :第1冷蔵室(収容室)
4 :第2冷蔵室(収容室)
5 :冷凍室(収容室)
6 :冷却部
11 :制御部
26 :収容空間
76 :氷収容部
78 :姿勢変更部
81 :表示部
82 :操作検出部
301 :枠体
311 :仕切板
630 :ダンパ
781 :モーター
IC :氷
IM :画像
IM1 :第1画像
IM2 :第2画像
IM3 :第3画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15