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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】水量無段調節装置付きの口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/00 20060101AFI20240919BHJP
   A61C 17/02 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
A61C17/00 T
A61C17/02 B
A61C17/02 J
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020555882
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2019080386
(87)【国際公開番号】W WO2019196678
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2022-03-25
(31)【優先権主張番号】201810332798.8
(32)【優先日】2018-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511051616
【氏名又は名称】チョウ,シン
【氏名又は名称原語表記】ZHOU,Xing
【住所又は居所原語表記】A601,Guangzhou International Business Incubator,Guangzhou Science Park,Guangzhou,Guangdong 510663,China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,シン
【審査官】小林 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-033657(JP,A)
【文献】登録実用新案第3202292(JP,U)
【文献】特開平08-103411(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107789083(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第02541214(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0127641(US,A1)
【文献】中国実用新案第207152660(CN,U)
【文献】中国実用新案第206924128(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/00
A61C 17/02
A61B 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプレーヘッド(1)と、スプレーガン(2)と、制御スイッチ(3)と、容器(4)と、水管(5)と、水量無段調節装置(6)とを備える手持ちの口腔洗浄器(100)であって、
前記スプレーヘッド(1)と、前記スプレーガン(2)と、前記制御スイッチ(3)と、前記容器(4)と、前記水管(5)と、前記水量無段調節装置(6)とは、前記口腔洗浄器(100)に設けられ、
前記スプレーヘッド(1)は、前記スプレーガン(2)の先端に設けられており、前記制御スイッチ(3)は、前記容器(4)から前記スプレーガン(2)まで流体を吸入することによって、前記スプレーガン(2)内の前記流体の噴射を制御可能であり、前記容器(4)は、前記口腔洗浄器(100)の近端に設けられ、前記容器(4)内の流体は、前記水管(5)を介してスプレーガン(2)に接続されており、
前記水量無段調節装置(6)は、調節スイッチ(61)と、コントローラ(62)と、信号出力装置(63)と、を備え、
前記コントローラ(62)は、ポテンショメータ(62-1)を備え、前記ポテンショメータ(62-1)には、前記調節スイッチ(61)内に嵌め込まれたリンク(62-1-1)が設けられており、
前記制御スイッチ(3)と前記調節スイッチ(61)は、互いに異なるものであって、それぞれ独立して前記口腔洗浄器(100)上に設けられ、それぞれ独立して操作されるものであり、
前記口腔洗浄器(100)は、
前記リンク(62-1-1)の回転が前記ポテンショメータ(62-1)の出力信号の大きさを調節するように、前記調節スイッチ(61)の動きが前記リンク(62-1-1)の回転を駆動することと、
前記調節スイッチ(61)の調節が前記スプレーガン(2)から噴射される流体の圧力の大きさを連続的に変更させるように、前記ポテンショメータ(62-1)の出力信号が前記コントローラ(62)によって出力される信号に影響を与えることと、
を実現するように構成されている、
口腔洗浄器。
【請求項2】
前記コントローラ(62)によって調節される信号は、電圧、電流、パワー、周波数、又は波形であることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記調節スイッチ(61)は、ノブ式調節スイッチであることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記調節スイッチ(61)は、ノブ(61-1)と、位置決め穴(61-2)とを備え、
前記コントローラ(62)は、制御チップ(62-2)をさらに備え、前記ポテンショメータ(62-1)の出力信号は、前記制御チップ(62-2)の入力信号であり、前記制御チップ(62-2)は、前記ノブ(61-1)の回転が前記制御チップ(62-2)の出力信号を調節するように構成されており、
前記ポテンショメータ(62-1)の前記リンク(62-1-1)は、前記調節スイッチ(61)の前記位置決め穴(61-2)内に嵌め込んでいることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記調節スイッチ(61)は、スライド式調節スイッチであることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記調節スイッチ(61)は、ハンドル(61-3)と、スライドブロック(61-4)とを備え、
前記ポテンショメータ(62-1)には、スライドスロット(62-1-1)が設けられており、
前記スライドブロック(61-4)は、前記スライドスロット(62-1-1)内に嵌め込まれており、
往復移動するように前記ハンドル(61-3)を押すことにより、前記スライドブロック(61-4)を前記スライドスロット(62-1-1)内において往復運動させることで、前記ポテンショメータ(62-1)の出力信号の大きさを調節し、その上で前記制御チップ(62-2)の出力信号を調節することを特徴とする請求項に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記口腔洗浄器(100)は、吸水装置(7)を備え、
前記吸水装置(7)によって、前記容器(4)内の流体が、前記水管(5)を通って前記スプレーガン(2)に吸入された後に、前記スプレーヘッド(1)から噴射されることを特徴とする請求項1に記載の水量無段調節装置付きの口腔洗浄器。
【請求項8】
前記吸水装置(7)は、手動吸水装置又は電動吸水装置(71)であることを特徴とする請求項7に記載の口腔洗浄器。
【請求項9】
前記吸水装置(7)は、注水管(71-1)と、モータ(71-2)と、吐水管(71-3)とを備える電動吸水装置(71)であり、
前記モータ(71-2)が作動すると、前記容器(4)内の液体が水管(5)を通って前記電動吸水装置(71)に吸入された後、前記吐水管(71-3)から噴射され、噴射された流体が前記水管(5)を通って前記スプレーガン(2)から噴射されることを特徴とする請求項8に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
前記コントローラ(62)の出力信号が前記信号出力装置(63)によって出力されると、前記モータ(71-2)の回転数を制御することが可能であり、前記コントローラ(62)の出力信号を調節するで、前記モータ(71-2)の回転数を調節することができ、その上で前記スプレーヘッド(1)から噴射される流体の圧力の大きさを調節することができることを特徴とする請求項9に記載の口腔洗浄器。
【請求項11】
前記容器(4)は、前記口腔洗浄器(100)の近端に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項12】
前記容器(4)は、加圧器(41-1)と、ハウジング(41-2)と、流体収容空間(41-3)とを備える圧力容器(41)であり、
流体圧力を上昇可能な前記加圧器(41-1)は、前記ハウジング(4-2)に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項13】
前記口腔洗浄器(100)は、接続機構(300)を介して口腔観察装置(200)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項14】
前記モータ(71-2)の回転数は、前記電動吸水装置(71)の吸水速度を調整することで、前記スプレーガン(2)から噴射される流体の流量及び圧力を調節することを特徴とする請求項9に記載の口腔洗浄器。
【請求項15】
前記コントローラ(62)は、前記信号出力装置(63)によって出力される信号に基づいて、前記加圧器(41-1)により前記流体収容空間(41-3)内の流体に加えられる圧力の大きさを制御し、
前記スプレーガン(2)から噴射される流体の圧力の大きさは、前記流体収容空間(41-3)内の流体に加えられる圧力の大きさを調整することによって、制御可能に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔清掃用器具に関し、特に歯、歯間及び口腔を清掃するための水量無段調節装置付きの口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
加齢、病変等の理由により、歯肉の萎縮及び歯間の拡大を非常に生じやすく、それによって食物残渣が極めて生じやすいことがある。食物残渣を適時に清掃することができない場合、一方では口臭が発生し、他方では様々な歯の疾病及び口腔疾患、特に歯周炎を引き起こしやすい。
【0003】
このような状況に応えて、現在、様々なデンタルフロス、歯間ブラシ、ウォーターピック等の製品が、ユーザが選べるように市場で開発されている。特に、ウォーターピックという製品は、使用しやすく、清掃効果が良好であるので、現在、市場で非常に広く適用されている口腔清掃用製品となる。
【0004】
ウォーターピックの作動原理は、一定の圧力で噴射される高速水ジェットの衝撃力により歯及び口腔に対する清掃を実現することである。そのため、高速水ジェットは、必ず口腔内の歯、歯肉等に非常に大きな衝撃を与え、個人は、自分の口腔状況によって、水ジェットの衝撃力に対する許容度が異なる。したがって、使用過程において、個人は、自分の許容度に応じて異なる水ジェットの衝撃速度を選択する必要がある。現在のウォーターピックは、一般的に、ユーザに異なるギアを選択させるステッピング処理という方法を採用している。このような方法は、操作が簡単であるが、実際上、常に洗浄効果及び快適性を両立させた個人に最適な水ジェットの衝撃力を選択できない。
【0005】
従来技術の欠点を克服し、ユーザが最も快適な水ジェットの衝撃力を選択できるようになるために、水量を連続的に調節可能な口腔洗浄器を開発する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、口腔洗浄器に水量無段調節装置を設けることにより、吐水量に対する無段連続的調節を実現し、ユーザが使用過程において自分の感覚に応じて最も快適な吐水量及び水ジェットの衝撃力を選択できるようになる。
【0007】
本発明は、スプレーヘッド1と、スプレーガン2と、制御スイッチ3と、容器4と、水管5と、水量無段調節装置6とを備える水量無段調節装置付きの口腔洗浄器100であって、
A、前記スプレーヘッド1は、前記スプレーガン2の先端に設けられており、前記制御スイッチ3は、前記スプレーガン2内の流体の噴射を制御可能であり、前記容器4内の流体は、前記水管5を介してスプレーガン2に接続されており、
B、前記水量無段調節装置6は、調節スイッチ61と、コントローラ62と、信号出力装置63とを備え、前記調節スイッチ61を調節することによって、前記コントローラ62によって出力される信号を連続的に調節し、さらに前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさを連続的に調節することが可能であることを特徴とする水量無段調節装置付きの口腔洗浄器である。
【0008】
前記水量無段調節装置6の調節スイッチ61は、前記コントローラ62によって出力される信号を連続的に調節できるので、前記出力装置63によって出力される信号は、連続的に変化できるものであり、前記コントローラ62の出力信号を連続的に調節することにより、前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさに対する連続的調節を実現できる。ユーザは、口腔洗浄器を使用する際に、個人の許容度及び好みに応じて自分に最も快適な水圧の大きさに調節することができるので、口腔洗浄器の使用過程における清掃効果及び快適度を極めて向上させる。
【0009】
前記コントローラ62によって調節される信号は、電圧、電流、パワー、周波数、又は波形である。ここでは、出願人は、上記の信号のみを挙げたが、当業者は、流体圧力の大きさに対する調節を実現するために、本願の保護範囲から逸脱することなく、必要に応じて他の信号を調節することができる。
【0010】
前記調節スイッチ61は、ノブ式調節スイッチである。
【0011】
前記調節スイッチ61は、ノブ61-1と、位置決め穴61-2とを備え、前記コントローラ62は、ポテンショメータ62-1と、制御チップ62-2とを備え、前記ポテンショメータ62-1の出力信号は、前記制御チップ62-2の入力信号であり、前記制御チップ62-2の出力信号を制御可能であり、前記ポテンショメータ62-1には、前記位置決め穴61-2内に嵌め込み可能なリンク62-1-1が設けられており、前記ノブ61-1を回転させることにより、前記リンク62-1-1を駆動して回転させ、前記ポテンショメータ62-1の出力信号の大きさを調節し、さらに前記制御チップ62-2の出力信号を調節することが可能である。
【0012】
ノブ式調節スイッチは、前記ノブ61-1を回転させることにより、電圧信号のような前記ポテンショメータ62-1の出力信号を連続的に調節することができ、電圧信号のような前記ポテンショメータ62-1の出力信号は、前記制御チップ62-2の入力信号であり、前記制御チップ62-2の入力信号を調節することにより、前記制御チップ62-2の出力信号、例えば出力される電圧の大きさ、電流の大きさ、パワーの大きさ、周波数の大きさ、又はパルス波形等を連続的に調節することができる。前記制御チップ62-2によって出力される信号は、前記吸水装置7の吸入による水圧の大きさ又は加圧器41-1の圧力容器41内の液体に対する加圧の大きさを制御することができる。前記制御チップ62-2によって出力される信号を連続的に調節することにより、前記スプレーヘッド1から噴射される流体の圧力に対する連続的調節を実現できる。ノブ式調節スイッチは、前記ノブ61-1を往復して回転させるだけで前記コントローラ62の信号調節を実現でき、使用が簡単で便利である。
【0013】
前記調節スイッチ61は、スライド式調節スイッチである。
【0014】
前記調節スイッチ61は、ハンドル61-3と、スライドブロック61-4とを備え、前記ポテンショメータ62-1には、スライドスロット62-1-2が設けられており、前記スライドブロック61-4は、前記スライドスロット62-1-2内に嵌め込まれており、前記スライドブロック61-4が前記スライドスロット62-1-2内で往復運動するように、前記ハンドル61-3を往復移動するように押すことにより、前記ポテンショメータ62-1の出力信号の大きさを調節し、さらに前記制御チップ62-2の出力信号を調節する。
【0015】
スライド式調節スイッチは、前記スライドブロック61-4が前記スライドスロット62-1-2内に嵌め込まれているので、前記ハンドル61-3を往復移動するように押すだけで、前記コントローラ62の信号調節を実現でき、操作が非常に便利である。
【0016】
ここでは、出願人は、ノブ式調節及びスライド式調節という2つの調節方式のみを挙げたが、当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、必要に応じて他の信号調節方式を設計することができる。
【0017】
前記口腔洗浄器100は、前記容器4内の流体を前記水管5を通って前記スプレーガン2に吸入した後、前記スプレーヘッド1から噴射することを可能とする吸水装置7を備える。
【0018】
前記吸水装置7は、手動吸水装置又は電動吸水装置71である。
【0019】
さらに、前記吸水装置7は、注水管71-1と、モータ71-2と、吐水管71-3とを備える電動吸水装置71であり、前記モータ71-2が作動すると、前記容器4内の液体が水管5を通って前記電動吸水装置71に吸入された後、前記吐水管71-3から噴射され、噴射された流体が前記水管5を通ってから前記スプレーガン2から噴射される。
【0020】
本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、電源8と、回路システム9とをさらに備える。前記電源8と、前記電動吸水装置71と、前記水量無段調節装置6と、前記制御スイッチ3とは、前記回路システム9を介して接続されている。
【0021】
前記水量無段調節装置6のコントローラ62の出力信号が前記信号出力装置63によって出力されると、前記モータ71-2の回転数を制御可能であり、前記コントローラ62の出力信号を調節するだけで、前記モータ71-2の回転数を調節し、さらに前記スプレーヘッド1から噴射される流体の圧力の大きさを調節することが可能である。
【0022】
前記容器4は、前記口腔洗浄器100の近端に取り外し可能に取り付けられている。取り外し可能な接続方式によって、前記容器4を容易に取り外した後に洗浄することができるので、長期使用の際には、より衛生的で安全である。
【0023】
使用時に、前記制御スイッチ3をオンにすると、前記電動吸水装置71のモータ71-2が作動し、前記容器4内の流体が前記水管5を通って前記電動吸水装置71に吸入された後、前記吐水管71-3から噴射され、噴射された流体が前記水管5を通って前記スプレーガン2に流入し、最終的に前記スプレーガン2のスプレーヘッド1から噴射される。前記ノブ61-1を回転させ、又は前記ハンドル61-3を往復移動するように押すことにより、噴射された流体の圧力の大きさを連続的に調節し、個人の好み及び清掃効果に応じて適切な水圧を選択し、その後、前記スプレーヘッド1を、清掃を必要とする部位と位置合わせし、歯及び口腔の清掃を行う。
【0024】
前記容器4は、加圧器41-1と、ハウジング41-2と、流体収容空間41-3とを備える圧力容器41であり、流体圧力を上昇可能な前記加圧器41-1は、前記ハウジング4-2に取り付けられている。
【0025】
前記容器4は、圧力容器41であってもよく、前記圧力容器41の加圧器41-1は、電動加圧器41-11であってもよい。前記電動加圧器41-11により前記流体収容空間41-3内の流体を加圧することができ、これによって、前記流体収容空間41-3内の流体が外圧の作用下で前記流体収容空間41-3から前記水管5内に押し込まれ、前記スプレーガン2を通ってから前記スプレーヘッドから噴射される。前記水量無段調節装置6のコントローラ62の前記出力装置63によって出力する信号は、前記電動加圧器41-11の前記流体収容空間41-3内の流体に対する加圧の大きさを制御することができ、加圧の大きさを連続的に調節することにより、前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさをさらに制御する。
【0026】
使用時に、前記制御スイッチ3をオンにすると、前記電動加圧器41-11が作動し、前記流体収容空間41-3内の流体を加圧し、圧力の作用下で、前記流体収容空間41-3内の流体が前記水管5を通って前記スプレーガン2内に押し込まれ、最終的に前記スプレーヘッドから噴射される。前記ノブ61-1を回転させ、又は前記ハンドル61-3を往復移動するように押すことにより、噴射された流体の圧力の大きさを調節し、個人の好み及び清掃効果に応じて適切な水圧を選択し、その後、前記スプレーヘッド1を、清掃を必要とする部位と位置合わせし、歯及び口腔の清掃を行う。
【0027】
前記口腔洗浄器100は、接続機構300を介して口腔観察装置200に接続可能である。本発明に係る口腔洗浄器は、前記接続機構300を介して前記口腔観察装置200に接続されることもできる。前記スプレーガン2のスプレーヘッド1は、前記口腔観察装置200の観察システム24の視野内にあることにより、直視状態での水量の調節及び歯、口腔の清掃を実現し、清掃過程の画像及び映像の記録を行うことができる。
【0028】
本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、スプレーヘッド1と、スプレーガン2と、制御スイッチ3と、容器4と、水管5と、水量無段調節装置6とを備える。前記水量無段調節装置6は、調節スイッチ61と、コントローラ62と、信号出力装置63とを備え、前記調節スイッチ61を調節することによって、前記コントローラ62によって出力される信号を連続的に調節し、さらに前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさを連続的に調節することが可能である。ユーザは、本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器を使用する際に、個人の許容度及び好みに応じて自分に最も快適な水圧の大きさに調節することができるので、口腔洗浄器の使用過程における清掃効果及び快適度を極めて向上させる。本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、前記口腔観察装置200に接続して使用することも可能であり、直視状態での水量の調節及び歯、口腔の清掃を実現し、清掃過程の画像及び映像の記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】ノブ調節式の本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器の斜視構造模式図である。
図2図1の正面図である。
図3図1の背面図である。
図4図1の部分断面図である。
図5図1の平面図である。
図5-1】図5のA-A断面図である。
図6図1の分解図である。
図7】スライド調節式の本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器の斜視構造模式図である。
図8図7の正面図である。
図9図7の背面図である。
図10図7の部分断面図である。
図11図1の断面図である。
図12図7の分解図である。
図13】圧力容器を備える本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器の構造模式図である。
図14】口腔観察装置に接続可能な本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器の構造模式図である。
【0030】
上記の図面において、
符号100は本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器、符号200は口腔観察装置、符号300は接続機構である。
符号1はスプレーヘッド、符号2はスプレーガン、符号3は制御スイッチ、符号4は容器、符号5は水管、符号6は水量無段調節装置、符号7は吸水装置、符号8は電源、符号9は回路システムである。
符号41は圧力容器、符号41-1は加圧器、符号41-11は電動加圧器、符号41-11-1は吸気口、符号41-11-2はコンプレッサ、符号41-11-3は排気口、符号41-2はハウジング、符号41-3は流体収容空間である。
符号61は調節スイッチ、符号61-1はノブ、符号61-2は位置決め穴、符号61-3はハンドル、符号61-4はスライドブロックである。符号62はコントローラ、符号62-1はポテンショメータ、符号62-2は制御チップ、符号62-3は信号出力システム、符号62-1-1はリンク、符号62-1-2はスライドスロットである。
符号71は電動吸水装置、符号71-1は注水管、符号71-2はモータ、符号71-3は吐水管である。
符号24は口腔観察装置の観察システムである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
実施例1:ノブ調節式の本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器
【0032】
図1図6に示すように、本実施例に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、スプレーヘッド1と、スプレーガン2と、制御スイッチ3と、容器4と、水管5と、水量無段調節装置6と、吸水装置7とを備える。
【0033】
前記スプレーヘッド1は、前記スプレーガン2の先端に設けられており、前記制御スイッチ3は、前記スプレーガン2内の流体の噴射を制御可能であり、前記容器4内の流体は、前記水管5を介してスプレーガン2に接続されている。
【0034】
前記水量無段調節装置6は、調節スイッチ61と、コントローラ62と、信号出力装置63とを備え、前記調節スイッチ61を調節することによって、前記コントローラ62によって出力される信号を連続的に調節し、さらに前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさを連続的に調節することが可能である。
【0035】
本実施例において、前記調節スイッチ61は、ノブ式調節スイッチである。
【0036】
前記調節スイッチ61は、ノブ61-1と、位置決め穴61-2とを備え、前記コントローラ62は、ポテンショメータ62-1と、制御チップ62-2とを備え、前記ポテンショメータ62-1の出力信号は、前記制御チップ62-2の入力信号であり、前記制御チップ62-2の出力信号を制御可能であり、前記ポテンショメータ62-1には、前記位置決め穴61-2内に嵌め込み可能なリンク62-1-1が設けられており、前記ノブ61-1を回転させることにより、前記リンク62-1-1を駆動して回転させ、前記ポテンショメータ62-1の出力信号の大きさを調節し、さらに前記制御チップ62-2の出力信号を調節することが可能である。
【0037】
本実施例において、前記吸水装置7は、注水管71-1と、モータ71-2と、吐水管71-3とを備える電動吸水装置71である。前記モータ71-2が作動すると、前記容器4内の液体が水管5を通って前記電動吸水装置71に吸入された後、前記吐水管71-3から噴射され、噴射された流体が前記水管5を通ってから前記スプレーガン2から噴射される。
【0038】
本実施例において、前記ノブ61-1を回転させることにより、前記リンク62-1-1を駆動して回転させ、前記ポテンショメータ62-1の出力電圧を調節することができ、前記ポテンショメータ62-1の出力電圧は、前記制御チップ62-2の入力電圧である。前記制御チップ62-2は、入力電圧の変化に従って、出力されるパルス波形も変化する。パルス波形の変化によって、前記電動吸水装置71のモータ71-2の回転数を調節し、さらに前記電動吸水装置71の吸水速度を調節することができ、よって、前記スプレーガン2から噴射される流体の流量及び圧力の調節という目的を達成する。
【0039】
前記ポテンショメータ62-1の出力信号は、電流、パワー、周波数、又は波形等の他の電気信号であってもよい。前記ポテンショメータ62-1の出力信号は、前記制御チップ62-2の入力信号である。前記制御チップ62-2の出力信号は、本実施例に記載のパルス波形信号のほか、本願の保護範囲から逸脱することなく、電圧、電流、パワー、周波数又は他の制御信号であってもよい。
【0040】
本実施例において、前記制御チップ62-2の出力信号は、前記モータ71-2の回転数を制御することにより、前記電動吸水装置71の吸水速度を調節し、さらに前記スプレーガン2から噴射される流体の流量及び圧力を調節することを実現する。当業者は、本願の保護範囲から逸脱することなく、実際の必要に応じて、前記吸水装置71の真空度に対する制御等により前記電動吸水装置71の吸水速度を制御するような他の制御方式を設計してもよい。
【0041】
本実施例において、前記容器4は、前記口腔洗浄器100の近端に取り外し可能に取り付けられている。取り外し可能な接続方式によって、前記容器4を容易に取り外した後に洗浄することができるので、長期使用の際には、より衛生的で安全である。
【0042】
本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、電源8と、回路システム9とをさらに備える。前記電源8と、前記電動吸水装置71と、前記水量無段調節装置6と、前記制御スイッチ3とは、前記回路システム9を介して接続されている。
【0043】
使用時に、前記制御スイッチ3をオンにすると、前記電動吸水装置71のモータ71-2が作動し、前記容器4内の流体が前記水管5を通って前記電動吸水装置71に吸入された後、前記吐水管71-3から噴射され、噴射された流体が前記水管5を通って前記スプレーガン2に流入し、最終的に前記スプレーガン2のスプレーヘッド1から噴射される。前記ノブ61-1を回転させ、又は前記ハンドル61-3を往復移動するように押すことにより、噴射された流体の圧力の大きさを調節し、個人の好み及び清掃効果に応じて適切な水圧を選択し、その後、前記スプレーヘッド1を、清掃を必要とする部位と位置合わせし、歯及び口腔の清掃を行う。
【0044】
ノブ式調節スイッチは、前記ノブ61-1を往復して回転させるだけで、前記コントローラ62の信号の連続的調節を実現でき、使用が簡単で便利である。
【0045】
本実施例に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器は、前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさを連続的に調節することができる。ユーザは、本実施例に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器を使用する際に、個人の許容度及び好みに応じて自分に最も快適な水圧の大きさに調節することができるので、口腔洗浄器の使用過程における清掃効果及び快適度を極めて向上させる。
【0046】
実施例2:スライド調節式の本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器
【0047】
図7図12に示すように、本実施例と実施例1との相違は、本実施例において、前記口腔洗浄器100の調節スイッチ61-1は、スライド式調節スイッチである点にある。
【0048】
前記調節スイッチ61は、スライド式調節スイッチである。
【0049】
本実施例において、前記調節スイッチ61は、ハンドル61-3と、スライドブロック61-4とを備え、前記ポテンショメータ62-1には、スライドスロット62-1-2が設けられており、前記スライドブロック61-4は、前記スライドスロット62-1-2内に嵌め込まれている。
【0050】
前記スライドブロック61-4が前記スライドスロット62-1-2内で往復運動するように、前記ハンドル61-3を往復移動するように押すことにより、前記ポテンショメータ62-1の出力信号の大きさを調節することができる。前記ポテンショメータ62-1の出力信号は、前記制御チップ62-2の入力信号であり、前記制御チップ62-2の出力信号を調節することにより、前記制御チップ62-2の出力信号を調節し、さらに前記電動吸水装置71の吸水速度を調節することができ、よって、前記スプレーガン2から噴射される流体の流量及び圧力の調節という目的を達成する。
【0051】
スライド式調節スイッチは、前記スライドブロック61-4が前記スライドスロット62-1-2内に嵌め込まれているので、前記ハンドル61-3を往復移動するように押すだけで、前記コントローラ62の信号調節を実現でき、操作が非常に便利で順調である。
【0052】
実施例3:圧力容器を備える本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器
【0053】
図13に示すように、本実施例と実施例1との相違は、本実施例において、前記容器4が、圧力容器41である点にある。
【0054】
前記圧力容器41は、加圧器41-1と、ハウジング41-2と、流体収容空間41-3とを備える。流体圧力を上昇可能な前記加圧器41-1は、前記ハウジング4-2に取り付けられている。
【0055】
本実施例において、前記圧力容器41の加圧器41-1は、電動加圧器41-11であり、前記電動加圧器41-11により前記流体収容空間41-3内の流体を加圧することができ、これによって、前記流体収容空間41-3内の流体が圧力の作用下で前記流体収容空間41-3から前記水管5内に押し込まれ、前記スプレーガン2を通ってから前記スプレーヘッドから噴射される。
【0056】
本実施例において、前記電動加圧器41-11は、エアコンプレッサである。前記電動加圧器41-11は、吸気管41-11-1と、コンプレッサ41-11-2と、排気管41-11-3とを備える。作動時に、前記コンプレッサ41-11-2が稼働し、前記吸気管41-11-1から吸入される空気を加圧した後に、流体の上方に設けられている排気管41-11-3から前記流体収容空間41-3内の流体を加圧する。
【0057】
前記水量無段調節装置6のコントローラ62の前記出力装置63によって出力する信号は、前記コンプレッサ41-11-2の前記流体収容空間41-3内の流体に対する加圧の大きさを制御することができ、加圧の大きさを連続的に調節することにより、前記スプレーガン2から噴射される流体の圧力の大きさをさらに制御することができる。
【0058】
使用時に、前記制御スイッチ3をオンにすると、前記電動加圧器41-11が作動し、前記流体収容空間41-3内の流体を加圧し、圧力の作用下で、前記流体収容空間41-3内の流体が前記水管5を通って前記スプレーガン2内に押し込まれ、最終的に前記スプレーヘッドから噴射される。前記ノブ61-1を回転させ、又は前記ハンドル61-3を往復移動するように押すことにより、噴射された流体の圧力の大きさを調節し、個人の好み及び清掃効果に応じて適切な水圧を選択し、その後、前記スプレーヘッド1を、清掃を必要とする部位と位置合わせし、歯及び口腔の清掃を行う。
【0059】
本実施例において、前記電動加圧器41-11は、水中ポンプ等の他の形式の加圧器であってもよい。前記流体収容空間41-3内の流体を加圧することにより前記スプレーガン2から噴射する。いかなる形式の加圧器も本願の保護範囲から逸脱しない。
【0060】
実施例4:口腔観察装置に接続される本発明に係る水量無段調節装置付きの口腔洗浄器
【0061】
図14に示すように、本実施例と実施例1との相違は、本実施例において、前記水量無段調節装置付きの口腔洗浄器100が接続機構300を介して口腔観察装置200に接続可能であり、直視状態での歯及び口腔の清掃を実現する点にある。
【0062】
使用時に、前記口腔観察装置200の観察システム24を起動させ、前記制御スイッチ3をオンにすると、前記電動吸水装置71のモータ71-2が作動し、前記容器4内の流体が前記水管5を通って前記電動吸水装置71に吸入された後、前記吐水管71-3から噴射され、噴射された流体が前記水管5を通って前記スプレーガン2に流入し、最終的に前記スプレーガン2のスプレーヘッド1から噴射される。流体圧力を下げた後、前記スプレーヘッド1を、清掃を必要とする歯又は歯間と位置合わせし、直視状態で前記調節スイッチ61を調節することにより、清掃効果が良好で快適なレベルになるまで前記スプレーヘッド1から噴射される水流の流量及び速度の大きさを調節し、その後、直視状態で歯及び口腔の清掃を行う。
【0063】
本実施例において、前記スプレーガン2のスプレーヘッド1は、前記口腔観察装置200の観察システム24の視野内にあることにより、直視状態で前記スプレーヘッド1から噴射される流体の大きさ及び速度をリアルタイムで観察し、水量の調節を行うとともに、直視状態で歯、口腔の清掃を行うことができ、さらに清掃過程の画像及び映像の記録を行うことができ、使用過程がより安全で信頼的である。
【0064】
なお、本明細書で開示され、記載されている各構造は、同じ効果を有する他の構造に置き換えられてもよく、本明細書に記載の実施例は本発明を実現する唯一の構造ではないことに留意されたい。本明細書では本発明の好ましい実施例について紹介及び説明したが、当業者にはこれらの実施例が例示して説明したものに過ぎないことがわかるであろう。当業者は、本発明から逸脱することなく多くの変更、改良及び置換を行うことができる。したがって、本発明の保護範囲は、本発明の添付の特許請求の範囲の思想及び範囲に従って規定されるべきである。
図1
図2
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図5-1】
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