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特許7557544ヒト副甲状腺ホルモン(PTH)の製剤及びそれを生成する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ヒト副甲状腺ホルモン(PTH)の製剤及びそれを生成する方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 38/29 20060101AFI20240919BHJP
   A61P 19/10 20060101ALI20240919BHJP
   A61P 19/00 20060101ALI20240919BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240919BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20240919BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240919BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20240919BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20240919BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20240919BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20240919BHJP
   A61P 5/18 20060101ALI20240919BHJP
   C07K 14/635 20060101ALI20240919BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20240919BHJP
   C12N 15/16 20060101ALN20240919BHJP
【FI】
A61K38/29 ZNA
A61P19/10
A61P19/00
A61K9/08
A61K47/26
A61K47/10
A61K47/18
A61K47/20
A61K47/02
A61K47/36
A61P5/18
C07K14/635
A61K47/12
C12N15/16
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022559512
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-05
(86)【国際出願番号】 CN2020082163
(87)【国際公開番号】W WO2021195877
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】522382945
【氏名又は名称】スーチュワン ルーチョウ ブーチャン バイオ-ファーマシューティカル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ホワン
(72)【発明者】
【氏名】シー,レイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,シアオウェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,リンホン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,シアン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,チュン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ティエンシェン
【審査官】濱田 光浩
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02052736(EP,A1)
【文献】特許第4607336(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 38/29
A61K 47/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1mg/mLの配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するヒトPTH、10mMのクエン酸ナトリウム、50mMのL-Met、10mMのEDTA、100mMのNaCl、0.01%のポリソルベート20を含む安定な水性製剤であって、約5.0のpHを有する、製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表
本出願は、ここで提出される「紙のコピー」(PDFファイル)の形態の配列表及びコンピュータ可読形式(ST25形式テキストファイル)の参照配列(配列番号1~配列番号2)を含むファイルを含む。配列表は37 C.F.R. 1.822で定義されるとおり、アミノ酸に対する標準的な3文字コードを使用して示される。
【背景技術】
【0002】
パラトルモン又はパラチリンとも呼ばれる副甲状腺ホルモン(PTH)は副甲状腺によって分泌されるホルモンであり、骨、腎臓、及び腸に対するその効果により血清カルシウムを調節する。PTHは骨組織が時間とともに代わる代わる再吸収及び再構築される継続したプロセスである骨リモデリングに影響を与える。PTHは低い血清カルシウムレベルに応じて分泌される。PTHはさらにイオンのカルシウムを血液に放出するために骨基質内の破骨細胞活性を間接的に刺激して、低い血清カルシウムレベルを上昇させる。PTHの不足又は過多を生じる障害、例えば、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、及び腫瘍随伴症候群は、骨疾患、低カルシウム血症及び高カルシウム血症を引き起こす場合がある。
【0003】
PTHは84のアミノ酸を含むポリペプチドであり、これはプロホルモンである。PTHはおよそ9500Daの分子量を有する。特定の形態のPTHを用いたヒトにおける研究は、骨に対する同化効果を証明し、骨粗鬆症及び関連骨障害の処置のためのその使用に大きな関心を促した。ウシ及びヒトホルモンのN末端の34アミノ酸を使用して、特に皮下経路によってパルス式で投与される場合に副甲状腺ホルモンが骨成長を向上させることがヒトにおいて証明された。テリパラチド(PTH 1-34)(FORTEO(登録商標))は、閉経後の女性、原発性又は性機能低下性骨粗鬆症の男性並びにグルココルチコイド関連骨粗鬆症の男性及び女性を含む骨折のリスクが高い人における骨粗鬆症の処置用に米国で認可されている。やや異なる形態のPTHであるヒトPTH(1-38)も同様の結果を示した(Cusano NEら、J Clin Endocrinol Metab、98:137~144ページ、2013年)。
【0004】
不運にも、多くの小分子治療薬と同様に、PTHはプロテアーゼによる分解を受けやすく、分解のため不安定である。実際、PTHは、従来の小分子よりも不安定である。PTHは酸化PTH化学種を生じさせる主にN末端のアミノ酸、例えば、位置8及び18のメチオニン残基における脱アミド化、切断、凝集及び酸化に対して感受性が高い。さらに、PTHは、位置16のアスパラギン残基において脱アミドされることがある。ペプチド結合の切断のためにN末端及びC末端におけるポリペプチド鎖の切断の可能性がある。これらすべての反応は、このタンパク質の生物活性を著しく阻害する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの有害反応を防ぐのに役立つ改善されたPTHの製剤が非常に必要とされている。
【0006】
参照による組み込み
本明細書において言及されるすべての公報及び特許出願は、個々の公報又は特許出願のそれぞれが具体的に個別に参照により組み込まれることが示されたのと同程度に参照によって本明細書に組み込まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
副甲状腺ホルモン(PTH)を治療有効量で含む安定化液体溶液の形態の薬学的に有用なPTH製剤を提供することが本発明の目的である。溶液は保存中に安定であり、ヒト患者への非経口投与の準備ができたバイアル又はカートリッジ中に無菌形態で保存されてもよい。
【0008】
さまざまな実施形態において、安定な液体製剤は、約100~2000μg/mlの濃度のヒト副甲状腺ホルモン(huPTH);溶液のpH範囲を3から7に維持するための酢酸又はクエン酸塩緩衝剤;糖、塩、界面活性剤、タンパク質、カオトロピック剤、脂質、及びアミノ酸からなる群から選択される安定化剤;水、並びに場合により非経口に許容される保存料を含み、前記溶液は無菌であり、ヒト患者への非経口投与の準備ができている。
【0009】
一実施形態において、安定な液体製剤は、huPTH(1mg/mL)、10mMのクエン酸ナトリウム、50mMのL-Met、10mMのEDTA、100mMのNaCl、0.01%のポリソルベート20、pH5.0を含む。
本発明はまた、以下に関する。
[項目1]
(a)治療有効量のヒト副甲状腺ホルモン(PTH);(b)溶液のpH範囲を3から6に維持するための緩衝薬剤;(c)有効量の1つ以上の安定化剤;(d)浸透圧調節剤;及び(e)残部の水を含む水性医薬製剤であって、前記溶液は無菌であり、ヒト患者への非経口投与の準備ができている、製剤。
[項目2]
1つ以上の安定化剤は、糖、塩、界面活性剤、タンパク質、カオトロピック剤、脂質、及びアミノ酸からなる群から選択される、項目1に記載の製剤。
[項目3]
1つ以上の安定化剤は、マンニトール、グリシン、グリセロール、ソルビトール、イノシトール及び多価アルコール並びにプロピレングリコール又はそれらの混合物からなる群から選択されるポリオールである、項目2に記載の製剤。
[項目4]
1つ以上の安定化剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60及びポリソルベート80からなる群から選択される非イオン性界面活性剤である、項目2に記載の製剤。
[項目5]
1つ以上の安定化剤は、グリシン、アラニン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、トリプトファン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、シスチン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシンアミノ酸及びそれらの誘導体からなる群から選択されるアミノ酸である、項目2に記載の製剤。
[項目6]
アミノ酸はL-メチオニンである、項目5に記載の製剤。
[項目7]
1つ以上の安定化剤は、EDTA、DTPA及びEGTAの群から選択されるキレーターである、項目2に記載の製剤。
[項目8]
浸透圧調節剤は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、スクロース、デキストロース、ソルビトール、及びグリセリンからなる群から選択される、項目2に記載の製剤。
[項目9]
ヒトPTHは配列番号1に示されるアミノ酸配列を含む、項目1~8のいずれか一項に記載の製剤。
[項目10]
ヒトPTHは配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む、項目1~8のいずれか一項に記載の製剤。
[項目11]
約4.5から5.5のpHを有する、項目1~10のいずれか一項に記載の製剤。
[項目12]
ヒトPTHは製剤中に0.1mg/mLから10mg/mLの濃度で存在する、項目1~11のいずれか一項に記載の製剤。
[項目13]
非経口的に許容される保存料をさらに含む、項目1~12のいずれか一項に記載の製剤。
[項目14]
1mg/mLのヒトPTH、10mMのクエン酸ナトリウム、50mMのL-Met、10mMのEDTA、100mMのNaCl、0.01%のポリソルベート20を含む安定な水性製剤であって、約5.0のpHを有する、製剤。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】標準huPTHサンプル(上)を強制酸化されたhuPTHサンプル(下)と比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図2】標準huPTHサンプル(上)を強制酸化されたhuPTHサンプル(下)と比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図3】標準huPTHサンプル(上)を強制酸化されたhuPTHサンプル(下)と比較したCEX-HPLCクロマトグラムである。
図4】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図5】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図6】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したCEX-HPLCクロマトグラムである。
図7】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図8】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図9】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図10】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図11】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図12】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図13】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したCEX-HPLCクロマトグラムである。
図14】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したCEX-HPLCクロマトグラムである。
図15】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図16】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したRP-HPLCクロマトグラムである。
図17】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図18】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したSEC-HPLCクロマトグラムである。
図19】25℃(上)及び37℃(下)においてさまざまなhuPTH製剤を比較したCEX-HPLCクロマトグラムである。
図20】4℃においてさまざまなhuPTH製剤を比較したCEX-HPLCクロマトグラムである。
図21】37℃におけるhuPTH製剤に対するTween20とTween80との効果を評価したRP-HPLCクロマトグラムである。
図22】37℃における5日後のhuPTH製剤に対するTween20とTween80との効果を示す棒グラフである。
図23】4℃、25℃及び37℃における1週間後のさまざまな製剤の安定性を示す棒グラフである。
図24図23の続きである。
図25図24の続きである。
図26】4℃、25℃及び37℃におけるさまざまなhuPTH製剤のRP-HPLC評価を示す棒グラフである。
図27図26の続きである。
図28図27の続きである。
図29】4℃、25℃及び37℃におけるさまざまなhuPTH製剤のCEX-HPLC評価を示す棒グラフである。
図30図29の続きである。
図31図30の続きである。
図32】4℃、25℃及び37℃におけるさまざまなhuPTH製剤のSEC-HPLC評価を示す棒グラフである。
図33図32の続きである。
図34図33の続きである。
図35】4℃、25℃及び37℃におけるさまざまなhuPTH製剤のRP-HPLC評価を示す棒グラフである。
図36図35の続きである。
図37図36の続きである。
図38】4℃、25℃及び37℃におけるさまざまなhuPTH製剤のCEX-HPLC評価を示す棒グラフである。
図39図38の続きである。
図40図39の続きである。
図41】4℃、25℃及び37℃におけるさまざまなhuPTH製剤のSEC-HPLC評価を示す棒グラフである。
図42図41の続きである。
図43図42の続きである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
範囲を含むすべての数の指定、例えば、pH、温度、時間、濃度、及び分子量は、0.1刻みでの増加で(+)又は(-)に変動する近似値である。常に明記されている訳ではないが、すべての数の指定の前に「約」という用語が付くことは理解されるべきである。「約」という用語は、「X」の小さな増減、例えば、「X+0.1」又は「X-0.1」に加えて厳密な値「X」も含む。常に明記されている訳ではないが、本明細書に記載されている試薬は単なる例であり、そのようなものの等価物が当該技術分野において知られていることも理解されるべきである。
【0012】
本明細書中で使用される場合、特定の用語は、以下の定義される意味を有する。
【0013】
本明細書中で使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、製剤及び方法が列挙される要素を含むが、その他のものを除外しないことを意味することが意図される。「から本質的になる(consisting essentially of)」とは、製剤及び方法を定義するために使用される場合、意図される目的のために使用される場合に、組み合わせにあらゆる本質的な意義のあるその他の要素を除外することを意味するものとする。このように、本明細書中で定義される要素から本質的になる組成物は、単離及び精製法からの微量の夾雑物並びに薬学的に許容される担体、例えば、リン酸緩衝食塩水、保存料などを除外しないであろう。「からなる(consisting of)」は、その他の成分及び本発明の製剤を投与するための実質的な方法ステップのわずかでない要素を除外することを意味するものとする。これらの移行語のそれぞれによって定義される実施形態は本発明の範囲内にある。
【0014】
本明細書中で使用される場合、「水性医薬製剤」又は「液体医薬製剤」という用語は、患者への投与に適した水中の治療有効量の活性成分の製剤を指す。
【0015】
さまざまな実施形態において、医薬製剤の活性成分は、hPTH(1-34)、hPTH(1-37)、hPTH(1-38)、hPTH(1-41)及びhPTH(1-84)を含む群から選択される生物学的に活性なhPTHである。さまざまな実施形態において、液体製剤は、完全長の84アミノ酸型の副甲状腺ホルモン、特にペプチド合成によって組み換えで、又はヒト体液からの抽出のいずれかで得られるヒト型hPTH(1-84)(配列番号1)、
SVSEIQLMHNLGKHLNSMERVEWLRKKLQDVHNFVALGAPLAPRDAGSQRPRKKEDNVLVESHEKSLGEADKADVNVLTKAKSQ(配列番号1)
を含んでもよい(例えば、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第5,208,041号を参照)。
【0016】
さまざまな実施形態において、PTHフラグメント、例えば、PTH(1-37)、PTH(1-38)、PTH(1-41)及びPTH(1-34)(配列番号2)は、少なくとも最初の34個のN末端残基を含む。
SVSEIQLMHNLGKHLNSMERVEWLRKKLQDVHNF(配列番号2)
【0017】
PTHバリアントの形態の代替物は、PTHの安定性及び半減期を向上させる1から5個のアミノ酸置換、例えば、ロイシン又は酸化に対するPTHの安定性を向上させる他の疎水性アミノ酸による位置8及び/又は18のメチオニン残基の置換並びにトリプシン非感受性アミノ酸(trypsin-insensitive amino acid)、例えば、ヒスチジン又はプロテアーゼに対するPTHの安定性を向上させる他のアミノ酸による25~27領域におけるアミノ酸の置換を含む。PTHのこれらの形態は、本明細書において総称的に使用される「副甲状腺ホルモン」という用語に包含される。このホルモンは、既知の組み換え又は合成方法によって得ることができ、例えば、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4,086,196号に記載されている。
【0018】
さまざまな実施形態において、本医薬製剤は、一般に約0.01mg/mLから約5mg/mLのPTH、約0.1mg/mLから約2.5mg/mLのPTH、又は約0.5mg/mLから約1mg/mLのPTHを含む。さまざまな実施形態において、本医薬製剤は、約0.25mg/mLのPTH、約0.5mg/mLのPTH、約1mg/mLのPTH又は約2mg/mLのPTHを含む。さまざまな実施形態において、本医薬製剤は、0.1mg/mLから1mg/mLのPTHを含む。一実施形態において、本製剤は、1mg/mLのPTHを含む。
【0019】
本医薬製剤は、一般に即時の使用のために適切に製剤化される。さまざまな実施形態において、医薬製剤がすぐに投与されない場合、PTHは、保存に適した製剤に製剤化することができる。そのような製剤の1つは、適した安定剤を一緒に含むPTHの凍結乾燥製剤である。或いは、PTHは1つ以上の適した安定剤を含む溶液として保存用に製剤化することができる。限定するものではないが当業者に既知の任意のそのような安定剤を使用することができる。さまざまな実施形態において、凍結乾燥調製物に適した安定剤としては、糖、塩、界面活性剤、タンパク質、カオトロピック剤、脂質、及びアミノ酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。さまざまな実施形態において、液体調製物に適した安定剤としては、糖、塩、界面活性剤、タンパク質、カオトロピック剤、脂質、及びアミノ酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】
本明細書中で使用される場合、「緩衝剤」又は「緩衝液」という用語は、一般に酸(通常、弱酸、例えば、酢酸、クエン酸、ヒスチジンのイミダゾリウム型)及びその共役塩基(例えば、酢酸塩又はクエン酸塩、例えば、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、又はヒスチジン)の混合物、或いは塩基(通常、弱塩基、例えば、ヒスチジン)及びその共役酸(例えば、プロトン化ヒスチジン塩)の混合物を含む水溶液を指す。「緩衝薬剤」によって与えられる「緩衝効果」のため、少量の強酸又は塩基の添加時に「緩衝液」のpHは非常にわずかにしか変化しない。「緩衝系」という語句は、少なくとも2つの緩衝剤を含む混合物を意味する。本発明のさまざまな実施形態において、医薬製剤に組み込まれる緩衝薬剤としては、薬学的に許容され、水溶液を3から7のpH範囲に維持することができる任意の酸又は塩の組み合わせが挙げられる。さまざまな実施形態において、緩衝剤は、約3.0から約7.0のpHを維持する。さまざまな実施形態において、緩衝剤は、約3.0のpH、約4.0のpH、約5.0のpH、約6.0のpH又は約7.0のpHを維持する。
【0021】
製剤のpHを上記の任意のpH又は任意のpH範囲内に維持することができる任意の緩衝剤は、製剤の他の構成成分と反応しない、目に見える沈殿物を形成させない、又はその他の点で活性成分を化学的に不安定にさせないという条件で、本開示の医薬製剤への使用に適している。適した緩衝剤の例は、文献において周知である(例えば、Allen Jr、Loyd V編、(2012年)Remington:The Science and Practice of Pharmacy、第22版、Pharmaceutical Pressを参照)。さまざまな実施形態において、本医薬製剤に使用される緩衝剤は、コハク酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、エデト酸塩、ヒスチジン、酢酸塩、アジピン酸塩、アコニット酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、マレイン酸塩、グルタミン酸塩、乳酸塩、リン酸塩、及び酒石酸塩、又はこれらの緩衝剤の混合物からなる群から選択される構成成分を含む。
【0022】
緩衝剤の濃度は、pH安定化並びに十分な緩衝能がもたらされるよう選択される。さまざまな実施形態において、緩衝系は、酢酸又はクエン酸塩供給源である。さまざまな実施形態において、緩衝系は、クエン酸塩供給源である。さまざまな実施形態において、緩衝剤は、約5mM、約10mM、約15mM又は約20mMで存在する。他の実施形態において、緩衝剤は、製剤中に0.5から100mM、0.75から50mM、1から20mM、又は10から20mMの濃度で存在する。一実施形態において、緩衝剤は、約10mMで存在する。一実施形態において、緩衝剤は、10mMで存在するクエン酸塩である。
【0023】
本発明のさまざまな実施形態において、医薬製剤に組み込まれる安定化剤は、糖、塩、界面活性剤、タンパク質、カオトロピック剤、脂質、及びアミノ酸からなる群から選択される。さまざまな実施形態において、安定化剤は、糖類、好ましくは単糖又は二糖、例えば、マンニトール、グリシン、グリセロール、ソルビトール若しくはイノシトール及び多価アルコール、例えば、グリセリン若しくはプロピレングリコール又はそれらの混合物を含むポリオール;EDTA、DTPA又はEGTAの群から選択されるキレーター;プロリン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンの群から選択されるアミノ酸からなる群から選択される。適した安定化剤の例は、広く当該技術分野において示されてきた(例えば、Allen Jr、Loyd V編、(2012年)Remington:The Science and Practice of Pharmacy、第22版、Pharmaceutical Pressを参照)。
【0024】
本発明のさまざまな実施形態において、医薬製剤に組み込まれる安定化剤は、界面活性剤である。「界面活性剤」は、本明細書中で使用される場合、2つの液体間又は液体と固体の間の表面張力(又は界面張力)を低下させる両親媒性化合物、すなわち疎水性基及び親水性基の両方を含む化合物を指す。「非イオン性界面活性剤」は、頭に荷電基をもたない。「非イオン性界面活性剤」の例としては、例えば、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、例えば、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル;ポリオキシプロピレングリコールアルキルエーテル;グルコシドアルキルエーテル、例えば、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド;ポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル、例えば、トリトンX-100;ポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル、例えば、ノノキシノール-9;グリセロールアルキルエステル、例えば、グリセリルラウラート;ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、例えば、ポリソルベート;ソルビタンアルキルエステル、例えば、スパン;コカミドMEA、コカミドDEA、ドデシルジメチルアミンオキシド;ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのブロックコポリマー、例えば、ポロクサマー並びにポリエトキシ化タローアミン(POEA)が挙げられる。さまざまな実施形態において、本発明の医薬製剤は、これらの界面活性剤の1つ以上を組み合わせで含んでもよい。さまざまな実施形態において、本医薬製剤に使用するための非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート、例えば、ポリソルベート20、40、60又は80からなる群から選択され、非イオン性界面活性剤の濃度は、製剤の総体積に対して0.01から0.08%(w/v)、0.015から0.06%(w/v)又は0.02から0.04%(w/v)の範囲である。一実施形態において、非イオン性界面活性剤は、製剤の総体積に対して0.01%(w/v)の濃度のポリソルベート20(すなわちTween20)である。
【0025】
本発明のさまざまな実施形態において、安定な液体製剤に組み込まれるキレーターは、EDTA、DTPA又はEGTAからなる群から選択される。さまざまな実施形態において、キレーターは、10mMの濃度のEDTAである。
【0026】
本発明のさまざまな実施形態において、安定な液体製剤に組み込まれるアミノ酸は、プロリン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択される。さまざまな実施形態において、アミノ酸は、50mMの濃度のL-メチオニンである。
【0027】
本発明のさまざまな実施形態において、本開示の製剤は、生理学的に許容される浸透圧調節剤を含む。「浸透圧調節剤」という語句は、製剤の浸透圧を調節するために製剤に添加可能な薬学的に許容される不活性物質を意味する。本発明に適した浸透圧調節剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、スクロース、デキストロース、ソルビトール、グリセリン及びその他の薬学的に許容される浸透圧調節剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。等張化剤が存在する場合、体液とほぼ等張(すなわち、約270から約300mOsm/L)の液体製剤を生成するのに十分な量で存在し、哺乳動物、例えば、ヒト対象への経皮、皮下若しくは筋肉内組織又はIVへの非経口注射に適しているのが好ましい。等張性は、例えば、蒸気圧又は氷結型浸透圧計を使用することによって測定することができる。
【0028】
本発明のさまざまな実施形態において、本医薬製剤は、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される浸透圧調節剤を含むことになり、濃度は10から200mM、20から150mM又は30から100mMの範囲になる。一実施形態において、浸透圧調節剤は、100mMの濃度の塩化ナトリウムである。
【0029】
本発明のさまざまな実施形態において、安定な液体製剤は、クレゾール、ベンジルアルコール、フェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロロブタノール、フェニルエチルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、チメロサール並びに硝酸及び酢酸フェニル水銀からなる群から選択される非経口的に許容される保存料も含んでもよい。
【0030】
本明細書中で使用される場合、「滅菌水」又は「注射用水」という用語は、静菌剤、抗菌剤又は添加した緩衝剤も含まない注射用水の無菌非発熱性調製物を指す。一般に、添加物のモル浸透圧濃度は、合計少なくとも112mOsmol/リットル(細胞外液の正常なモル浸透圧濃度である280mOsmol/リットルの5分の2)になる。
【0031】
本発明の医薬製剤は非経口投与に適している。本明細書中で使用される場合、医薬製剤の「非経口投与」は対象の組織に物理的な裂け目を作り、そのように、一般に血流、筋肉又は内蔵への直接投与の結果として生じる組織の裂け目を介した医薬製剤の投与を特徴とする任意の投与経路を含む。したがって、非経口投与としては、製剤の注射による、外科的切開部を介した製剤の塗布による、組織を貫通した非外科的創傷を介した製剤の塗布による医薬製剤の投与などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、非経口投与は、皮下注射、腹腔内注射、筋肉内注射、胸骨内注射、静脈内注射、動脈内注射、髄腔内注射、脳室内注射、尿道内注射、頭蓋内注射、滑液嚢内注射若しくは注入、又は腎臓透析注入技術を含むが、これらに限定されないことが意図される。本発明は、プレフィルドシリンジ、バイアル、カートリッジ又はペンに使用するための安定な水性医薬製剤に関する。
【0032】
本医薬製剤は、一般に無菌で実質的に等張として、米国食品医薬品局のGood Manufacturing Practice(GMP)規則のすべてを完全に遵守して製剤化される。好ましくは、本明細書に記載されている治療有効用量のポリペプチド製剤は、大幅な毒性を引き起こすことなく治療効果をもたらす。
【0033】
一実施形態において、安定な液体製剤は、huPTH(1mg/mL)、10mMのクエン酸ナトリウム、50mMのL-Met、10mMのEDTA、100mMのNaCl、0.01%のポリソルベート20、pH5.0を含む。
【0034】
以下の実施例は、本発明の説明のためのものであり、限定することは意図しない。
【0035】
[実施例1]
製剤安定性方法の開発
安定性を評価する方法の開発において、huPTH(1mg/mL PTH)の試験製剤を0.01% H2O2で強制酸化させた後、下のさらなる方法のセクションに記載されているとおりSEC-HPLC、RP-HPLC及びCEX-HPLCに供した。
【0036】
SEC-HPLC分析の結果を図1に示す。図1に示されるとおり、SECの主ピークが溶出時間の早い方にシフトしており、これは、強制酸化によってもたらされた凝集を示す。RP-HPLC分析の結果を図2に示す。図2に示されるとおり、RPの主ピークが4つの溶出ピークに分離しており、これは、強制酸化によってもたらされたPTHのさらに親水性の化学種を示す。CEX-HPLC分析の結果を図3に示す。図3に示されるとおり、主ピークは、溶出時間の早い方にシフトしており、これは、弱い正電荷をもつ化学種、例えば、強制酸化によってもたらされた脱アミド化化学種を示す。
【0037】
[実施例2]
pH及び緩衝剤のスクリーニング調査
この実施例は、液体huPTH製剤の安定性に対するpH及びさまざまな緩衝剤条件の影響を示す。配列番号2に示されるアミノ酸配列を有する組み換えhuPTH(1mg/mL)を製剤の活性成分として使用した。表1は、この実施例で試験した製剤の概要を示す。
【0038】
【表1】
【0039】
25℃及び37℃で実施したSEC-HPLC、RP-HPLC及びCEX-HPLCの結果を図4~6に示す。4℃で実施したSEC-HPLC及びRP-HPLCの結果を図7~8に示す。25℃及び37℃におけるこれらの加速安定性試験は、huPTHがpH5で最良の安定性プロフィールを有する可能性があることを示している。
【0040】
[実施例3]
最適化されたpH範囲における賦形剤及び界面活性剤に関するスクリーニング調査
この実施例は、pH5.0における液体huPTH製剤の安定性に対するさまざまな賦形剤及び界面活性剤の効果を示す。配列番号2に示されるアミノ酸配列を有する組み換えhuPTH(1mg/mL)を製剤の活性成分として使用した。固定された製剤パラメーターは、pH5.0及び1.0mg/mL huPTHであった。
【0041】
さまざまな賦形剤の効果をスクリーニングするために、10個の異なる製剤を調製し、TFE栓付の1型ガラスバイアル中で保存した。安定性分析(RP-HPLC、CEX-HPLC及びSEC-HPLC、pH、モル浸透圧濃度、UV-VIS)を4℃、25℃、37℃で0、1、2、4、8、12週目に実施した。表2は、この実施例で試験した製剤の概要を示す。
【0042】
【表2】
【0043】
4℃、25℃及び37℃で実施したSEC-HPLC、RP-HPLC及びCEX-HPLCの結果を図9~14に示す。25℃及び37℃における最初の加速安定性試験は、pH5におけるhuPTHの安定性が特定の製剤賦形剤の存在下においてさらに高まる可能性があることを示している。ベンチマークとしてZnCl2を使用して、3つの製剤賦形剤は、水溶液中のhuPTHに関するさらに良好な安定性プロフィールをもたらし、SEC-HPLC、RP-HPLC及びCEX-HPLCデータは、製剤#1、#2、#3、#5、#6、#9及び#10がストレス加速条件下において最も安定であることを示す。
【0044】
さまざまな界面活性剤の効果をスクリーニングするために、12個の異なる製剤を調製し、TFE栓付の1型ガラスバイアル中で保存した。安定性分析(RP-HPLC、CEX-HPLC及びSEC-HPLC、pH、モル浸透圧濃度、UV-VIS)を4℃、25℃、37℃で0、1、2、4、8、12週目に実施した。表3は、この実施例で試験した製剤の概要を示す。
【0045】
【表3】
【0046】
4℃、25℃及び37℃で実施したSEC-HPLC、RP-HPLC及びCEX-HPLCの結果を図15~20に示す。RP-HPLCデータ(25℃)は、製剤#1、#3、#4、#5、#6、#7、#9、#10及び#11がストレス加速条件下で最も安定であるが、製剤#2、#8及び#12は安定でないことを示す。SEC-HPLCデータ(25℃)は、#8及び#12を除くすべての製剤が安定であることを示す。CEX-HPLCデータは、#2、#8及び#12を除くすべての製剤が安定であることを示す。
【0047】
したがって、L-Met、プロピレングリコール及びポリソルベート80の組み合わせがpH5.0においてhuPTHに対して良好な安定性をもたらすことができることが証明された。さらに製剤#2、#8及び#12を除いてすべての製剤が2週間の時点で安定である。huPTH安定性に対するこのL-Metの効果は新しい発見である。
【0048】
[実施例4]
huPTHの安定性に対するTween20及びTween80の効果。
この実施例は、実施例1~3において試験したさまざまな製剤の安定性に対するTween20(T20)又はTween80(T80)の効果を評価した。表4は、この実施例で最初に試験した製剤の概要を示す。
【0049】
【表4】
【0050】
37℃で実施したRP-HPLCの結果を図21に示す。37℃における5日後の製剤の安定性を図22に示す。この結果は、Tween80がTween20よりもPTHの分解を引き起こしたことを示した。実際、0.01%(v/v)のTween80は、0.1%(v/v)のTween20よりも分解を引き起こした。観察された分解は、主に酸化である。
【0051】
第2の調査において、表5に列挙した製剤を評価した。
【0052】
【表5】
【0053】
4℃、25℃及び37℃における1週目の製剤の安定性を図23~25に示す。4℃、25℃及び37℃で実施したRP-HPLC、CEX-HPLC及びSEC-HPLCの結果を図26~34に示す。これらの結果は、Tween80により引き起こされる酸化を防ぐためにL-Met濃度を10mMから50~100mMに増加させる必要があり、L-Metの濃度の増加はhuPTH安定性の保護効果につながり、50mM超でL-Metの保護効果は最大になるようであることを示している。
【0054】
[実施例5]
huPTHの安定性に対するL-Met及びEDTAの組み合わせの評価。
この実施例は、huPTHの安定性に対するL-Met及びEDTAのさまざまな組み合わせの効果を評価した。表6は、この実施例で最初に試験した製剤の概要を示す。
【0055】
【表6】
【0056】
4℃、25℃及び37℃で実施したRP-HPLC、CEX-HPLC及びSEC-HPLCの結果を図35~43に示す。これらの結果は、最適な製剤が10mMのクエン酸ナトリウム、50mMのL-Met、10mMのEDTA、pH5.0、100mMのNaCl、0.01%のポリソルベート20を含むことを示している。さらに、驚くべきことに、ソルビトール及びEDTAの組み合わせが、25℃においてhuPTHを安定させることができるようである。本明細書に記載されている発見に基づいて、可能性のあるプロセスパラメーターは以下のとおりであり得る:ポリソルベート20を製剤緩衝剤に入れて希釈して10%(v/v)濃度にし、製剤緩衝剤に対してhuPTHを透析して、原薬(DS)を生成し、10%(v/v)のポリソルベート20を原薬(DS)に加えて、医薬品(DP)を生成する。
【0057】
さらなる方法
SEC-HPLC
SECカラム:Phenomenex Yarra 3μm SECd200 LCカラム、300×4.6mm、s/no H15d152245
移動相:0.3M NaCl、50mM NaH2PO4 pH7.0
流速:0.3ml/分
検出器:220nm
カラム温度:25±3℃
オートサンプラー:5±2℃
注入:20μlの1mg/mlタンパク質

RP-HPLC
RPカラム:Phenomenex Jupiter 5μ C18 300A、カラム250×4.6mm、s/no 172611
移動相A:0.1% TFA、99.9% ddH2O
移動相B:0.1% TFA、99.9% ACN
流速:0.5ml/分
検出器:220nm
カラム温度:25±3℃
オートサンプラー:5±2℃
注入:20μlの1mg/mlタンパク質

CEX-HPLC
CEXカラム:TOSOH Bioscience, LLC TSKgel SP-NPRカラム、4.6 ID×3.5cm、2.5μm、s/no K0054-81C
移動相A:38.75mM NaAc、22.5% ACN pH5.5
移動相B: 46.25mM NaAc、277.5mM NaCl、7.5% ACN pH5.1
流速:0.3ml/分
検出器:220nm
カラム温度:25±3℃
オートサンプラー:5±2℃
注入:20μlの1mg/mlタンパク質
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【配列表】
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