IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江吉利控股集団有限公司の特許一覧 ▶ 浙江聯控技術有限公司の特許一覧

特許7557554ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体
<>
  • 特許-ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体 図1
  • 特許-ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体 図2
  • 特許-ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体 図3
  • 特許-ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体 図4
  • 特許-ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体 図5
  • 特許-ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20240919BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240919BHJP
【FI】
H04W48/16 132
H04W48/16 110
H04W4/40
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022579686
(86)(22)【出願日】2020-06-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(86)【国際出願番号】 CN2020098944
(87)【国際公開番号】W WO2022000194
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】507362513
【氏名又は名称】浙江吉利控股集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GEELY HOLDING GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1760 Jiangling Road, Binjiang District, Hangzhou Zhejiang310000, China
(73)【特許権者】
【識別番号】522450233
【氏名又は名称】浙江聯控技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG LIANKONG TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 818 2nd Binhai Road, Hangzhou Bay New District, Ningbo, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【弁理士】
【氏名又は名称】田邊 淳也
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】黄 冠明
(72)【発明者】
【氏名】尚 欣
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-104812(JP,A)
【文献】特開2002-261678(JP,A)
【文献】特開2001-128241(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110758293(CN,A)
【文献】米国特許第05548818(US,A)
【文献】特開2014-082876(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク接続方法であって、
車両がオフ状態であると検出すると、前記車両の始動後に取得された、基地局に対応する少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントが記憶されているネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出するステップと、
前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップと、
前記各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定するステップと、
前記各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定するステップと、
前記対象ネットワーク周波数ポイントに接続して前記基地局とデータを互いに伝送するステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク接続方法。
【請求項2】
車両がオフ状態であると検出して前記ネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出する前に、
前記車両が始動状態であると検出すると、ネットワーク周波数ポイントを検索するステップと、
検索されたネットワーク周波数ポイントを前記ネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク接続方法。
【請求項3】
前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントの個数は、予め設定され、
検索されたネットワーク周波数ポイントを前記ネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶するステップは、時系列に従って、検索された前記ネットワーク周波数ポイントで前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける過去ネットワーク周波数ポイントを置き換えるステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク接続方法。
【請求項4】
前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップは、予め設定された第1時間間隔で、前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク接続方法。
【請求項5】
前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索した後、前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを検索できない場合、予め設定された第2時間間隔で次回の前記ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントの繰り返し検索を開始するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のネットワーク接続方法。
【請求項6】
前記繰り返し検索の回数が予め設定された回数に達すると、予め設定された第3時間間隔でネットワーク周波数ポイントを検索して新たなネットワーク周波数ポイントを取得するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のネットワーク接続方法。
【請求項7】
電子デバイスであって、
プロセッサ及びメモリを含み、
前記メモリには、少なくとも1つのコマンド、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが記憶されており、
前記少なくとも1つのコマンド、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたはコマンドセットは、前記プロセッサによってロードされて実行されることで、請求項1~6のいずれか一項に記載のネットワーク接続方法を実現することを特徴とする電子デバイス。
【請求項8】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
少なくとも1つのコマンド、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが記憶されており、
前記少なくとも1つのコマンド、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたはコマンドセットは、プロセッサによってロードされて実行されることで、請求項1~6のいずれか一項に記載のネットワーク接続方法を実現することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術領域に関し、特に、ネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信装置は、信号が弱い場合、ネットワークの切断を防ぐように信号がより強い基地局またはより遠い基地局を探すため、送信電力を増強することが多い。しかしながら、送信電力の増強は、必然的に消費電力の増加につながる。これは、飛行機の中で携帯電話の電源をオフしないと、バッテリーの消費が特に早いのと同様の理由である。
【0003】
車載通信装置に対して、携帯電話で弱い信号を接続する場合、特に、地下室などのネットワークのないエリアでの長期駐車の場合は、車両全体の電力損失を加速し、車両の所有者に余計な手間をかけさせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、車両の装置がネットワークに接続する前にネットワーク周波数ポイントを検索する場合に消費される電気エネルギーを低減するためのネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一形態では、本発明の実施例はネットワーク接続方法を提供する。当該方法は、
車両がオフ状態であると検出すると、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含むネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出するステップと、
ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップと、
各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定するステップと、
各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定するステップと、
対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送するステップと、を含む。
【0006】
好ましくは、車両がオフ状態であると検出してネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出する前に、車両が始動状態であると検出すると、ネットワーク周波数ポイントを検索するステップと、検索されたネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶するステップと、さらに含む。
【0007】
好ましくは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントの個数は、予め設定される。検索されたネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶するステップは、時系列に従って、検索されたネットワーク周波数ポイントでネットワーク周波数ポイントテーブルにおける過去ネットワーク周波数ポイントを置き換えるステップを含む。
【0008】
好ましくは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップは、予め設定された第1時間間隔で、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップを含む。
【0009】
好ましくは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索した後、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを検索できない場合、予め設定された第2時間間隔で次回のネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントの繰り返し検索を開始するステップをさらに含む。
【0010】
好ましくは、繰り返し検索の回数が予め設定された回数に達すると、予め設定された第3時間間隔でネットワーク周波数ポイントを検索して新たなネットワーク周波数ポイントを取得するステップをさらに含む。
【0011】
他の態様では、ネットワーク接続装置を提供する。当該装置は、
車両がオフ状態であると検出すると、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含むネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出するための抽出モジュールと、
ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するための接続モジュールと、
各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定するための第1決定モジュールと、
各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定するための第2決定モジュールと、を含む。
前記接続モジュールは、さらに対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送する。
【0012】
好ましくは、車両が始動状態であると検出すると、ネットワーク周波数ポイントを検索するための検索モジュールと、検索されたネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶するための記憶モジュールと、をさらに含む。
【0013】
好ましくは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントの個数は、予め設定される。記憶モジュールは、時系列に従って、検索されたネットワーク周波数ポイントでネットワーク周波数ポイントテーブルにおける過去ネットワーク周波数ポイントを置き換える。
【0014】
好ましくは、接続モジュールは、予め設定された第1時間間隔で、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索する。
【0015】
好ましくは、接続モジュールは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを検索できない場合、予め設定された第2時間間隔で次回のネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントの繰り返し検索を開始する。
【0016】
好ましくは、検索モジュールは、繰り返し検索の回数が予め設定された回数に達すると、予め設定された第3時間間隔でネットワーク周波数ポイントを検索して新たなネットワーク周波数ポイントを取得する。
【0017】
他の態様では、電子デバイスを提供する。当該電子デバイスは、プロセッサ及びメモリを含む。メモリには、少なくとも1つのコマンド、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが記憶されている。前記少なくとも1つのコマンド、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたはコマンドセットは、プロセッサによってロードされて実行されることで、上記のネットワーク接続方法を実現する。
【0018】
他の態様では、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体には、少なくとも1つのコマンド、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットが記憶されている。前記少なくとも1つのコマンド、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたはコマンドセットは、前記プロセッサによってロードされて実行されることで、上記のネットワーク接続方法を実現する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例に係るネットワーク接続方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体は以下通りの技術的効果を有する。
車両がオフ状態であると検出すると、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含むネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出し、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索し、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定し、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定し、対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送する。こうすることで、車両の装置は、ネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶されているネットワーク周波数ポイントに接続可能である。ネットワーク周波数ポイントが車両運行中に取得されるため、停車時に、車両は、新たなネットワーク周波数ポイントを再検索するためにより多くの電力を費やす必要がなくなり、駐車期間中の車両の機器の稼働時間を延ばすことで、車両の所有者がモバイル端末を介して車両を遠隔監視することができる。
【0020】
本発明の実施形態または従来技術の技術案及びメリットをより明確に説明するために、以下、実施形態または従来技術を説明するために必要な図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者にとって、創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出せる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例に係る適用環境を示す図である。
図2】本発明の実施例に係る適用環境を示す図である。
図3】本発明の実施例に係るネットワーク接続方法のフローチャートを示す図である。
図4】本発明の実施例に係るネットワーク接続方法のフローチャートを示す図である。
図5】本発明の実施例に係るネットワーク接続装置の構成を示す図である。
図6】本発明の実施例に係るネットワーク接続方法のサーバーのハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態における技術案を、本発明の実施形態における図面を参照しながら明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部にすぎず、すべての実施形態ではないことは、明らかである。本発明の実施形態を基にして、当業者によって創造的努力なしに取得される他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に包含されるものとする。
【0023】
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲及び上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似のオブジェクトを区別するために使用され、特定の順序または前後順序を説明するために使用されるわけではない。理解すべきものとして、このように使用されるデータは、適切な場合で交換可能であり、本明細書に記載の本発明の実施例は、本明細書に図示または記載する順序以外の順序で実施することができるようにする。さらに、「含む」と「有する」との用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または機器は、明確に挙げられたそれらのステップまたはユニットに限定される必要がなく、明確に挙げられないまたはこれらのプロセス、方法、製品または機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0024】
図1及び図2を参照する。図1及び図2は、本発明の実施例に係る適用環境を示す図である。この図は、車両101及び基地局102を含む。この車両101は、無人運転車両、すなわち、自動運転車両であってもよいし、半自動運転車両であってもよい。一の好適な実施形態では、図1に示すように、車両から一定の範囲内に基地局102が1つのみ存在してもよく、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントがいずれもこの基地局に対応するネットワーク周波数ポイントである。他の好適な実施形態では、図2に示すように、車両から一定の範囲内に複数の基地局1021,1022,1023が存在してもよい。ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントは、これらの基地局に属する。
【0025】
上記の適用環境を示す図のように、具体的に、車両101における装置は、車両がオフ状態であると検出すると、車両101の周波数ポイント記憶領域からネットワーク周波数ポイントテーブルを抽出する。なお、ネットワーク周波数ポイントテーブルは、少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含み、ネットワーク周波数ポイントは、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される。その後、車両101における装置は、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索し、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定する。各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定し、対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送する。
【0026】
本発明の実施例では、車両101における装置は、車載端末であってもよいし、車載端末の通信機器であってもよい。以下、車両の車載端末を例として説明する。
【0027】
ネットワーク周波数ポイントは、一定の周波数に付与される番号である。周波数の間隔は、一般的に、200KHzであり、200KHzの周波数の間隔で890MHz~915MHzを890MHz、890.2MHz、890.4MHz、890.6MHz、890.8MHz、891MHz・・・915MHzである125個の無線周波数帯域に分けるとともに、各周波数帯域に番号(1,2,3,4・・・125)を付与する。これらの一定の周波数に付与される番号は、ネットワーク周波数ポイントである。逆に、ネットワーク周波数ポイントは、一定の周波数に付与された番号である。GSMネットワークでは、周波数の代わりにネットワーク周波数ポイントを利用してトランシーバのグループの送信周波数を指定してもよい。例えば、1つのキャリアの周波数ポイントが3であると指定される場合、すなわち、当該キャリアは、周波数が890.4MHzのアップリンク信号を受信するとともに935.4MHzの周波数で信号を送信することになる。
【0028】
本発明の実施例では、1つの基地局は、1つの周波数ポイントに対応してもよいし、複数の周波数ポイントに対応してもよい。
【0029】
以下、本発明に係るネットワーク接続方法の具体的な実施例を説明する。図3は、本発明の実施例に係るネットワーク接続方法のフローチャートを示す図である。本明細書は、実施例またはフローチャートに記載の方法の操作ステップを提供するが、一般的又は進歩性のない創作に基づいてより多くの又はより少ない操作ステップを含むことができる。実施例に挙げられたステップ順序は多くのステップ実行順序における一つの方式に過ぎず、唯一の実行順序を表すものではない。実際のシステム又はクライアント製品の実行時に、実施例又は図面に示す方法に基づいて順次実行し又は並列実行することができる(例えば並列プロセッサ又はマルチスレッド処理の環境)。具体的には、図3に示すように、当該方法は以下通りのステップを含む。
【0030】
S301:車両がオフ状態であると検出すると、周波数ポイント記憶領域からネットワーク周波数ポイントテーブルを抽出する。なお、ネットワーク周波数ポイントテーブルは、少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含む。当該ネットワーク周波数ポイントは、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される。
【0031】
好ましくは、周波数ポイント記憶領域は、車両の記憶ユニット内にあり、車載端末は、車両がオフ状態であると検出すると、周波数ポイント記憶領域からネットワーク周波数ポイントテーブルを抽出し、車両が駐車停止する際に車載端末にネットワーク接続条件を提供可能である。
【0032】
本発明の実施例では、ステップS301の車両の始動後には、始動からオフまでの間の任意の1つの時間帯を含んでもよい。好ましくは、車両の始動時に取得されてもよいし、車両の運行中に取得されてもよいし、さらに、車両が一次駐車してオフになっていないときに取得されてもよい。
【0033】
ネットワーク周波数ポイントが車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶されるため、図4に示すように、好適な実施形態では、当該ネットワーク接続方法は、具体的に、ネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶するステップをさらに含む。
【0034】
S3000:車両が始動状態であると検出すると、ネットワーク周波数ポイントを検索する。
【0035】
好ましくは、上記の内容に応じて、始動状態は、始動中の状態、始動後の運行状態、始動後の駐車状態を含んでもよい。
【0036】
各基地局の設置位置の間に一定の距離があるため、車両の始動後、車両付近の一定範囲の基地局も常に変わる。そのため、車載端末は、車両が始動状態であると検出すると、ネットワーク周波数ポイントを検索し、車両から一定範囲内の基地局に対応するネットワーク周波数ポイントを取得する。
【0037】
S3001:検索されたネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶する。
【0038】
例えば、車両は、始動後に基地局Aの3つのネットワーク周波数ポイント98,99,100、基地局Bの1つのネットワーク周波数ポイント78、基地局Cの2つのネットワーク周波数ポイント56,55を検索できた。車載端末は、ネットワーク周波数ポイント98,99,100,78,56,55を周波数ポイント記憶領域のネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶してもよい。
【0039】
好適な実施形態では、車載端末は、時系列に従って、検索されたネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶する。上記の3つの基地局に基づいた例を続けて説明する。車載端末は、まず、基地局Aの3つのネットワーク周波数ポイント98,99,100を検索でき、次に、基地局Bの1つのネットワーク周波数ポイント78を検索でき、最後に、2つのネットワーク周波数ポイント56,55を検索できた。車載端末は、ネットワーク周波数ポイント98,99,100,78,56,55の順でネットワーク周波数ポイントテーブルに順次に記憶して55,56,78,100,99,98・・・の順を得て、すなわち、後で検索されたネットワーク周波数ポイントほど、その記憶場所が最も前になる。
【0040】
しかしながら、車両運行中に検索された全てのネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶すると、多量のメモリ空間の無駄遣いになるのみならず、一部のネットワーク周波数ポイントが距離によって後続のネットワーク接続に貢献できなくなる。そのため、後続の繰り返し検索過程中の効率的な接続とメモリ空間の節減のために、好適な実施形態では、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントの個数は予め設定され、例えば、ネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶可能なネットワーク周波数ポイントの個数は10個であってもよい。
【0041】
本発明の実施例では、車載端末は、前の段落の数量制限に合わせて時系列に従って、検索されたネットワーク周波数ポイントでネットワーク周波数ポイントテーブルにおける過去ネットワーク周波数ポイントを置き換えてもよい。例えば、ネットワーク周波数ポイントテーブルには、10つの過去ネットワーク周波数ポイント1,2,3,4,5,6,7,8,9,10が既に記憶されている。ネットワーク周波数ポイント98,99,100,78,56,55が順次に検索された場合、車載端末は、時系列に従って検索されたネットワーク周波数ポイントでネットワーク周波数ポイントテーブルにおける過去ネットワーク周波数ポイントを置き換え、更新後のネットワーク周波数ポイントを得る。このネットワーク周波数ポイントテーブルは、前から後ろへの順で、順次に55,56,78,100,99,98,1,2,3,4である。
【0042】
他の好適な実施形態では、ある基地局、例えば、上記の基地局Aが複数のネットワーク周波数ポイントに対応すると、同一の基地局の異なるネットワーク周波数ポイントに対応するネットワーク信号強度を決定するとともに、ネットワーク信号強度によってネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントを並び替えてもよい。
【0043】
例えば、基地局Aのネットワーク周波数ポイント98のネットワーク信号強度がネットワーク周波数ポイント99のネットワーク信号強度よりも強くて、ネットワーク周波数ポイント99のネットワーク信号強度がネットワーク周波数ポイント100のネットワーク信号強度よりも強い場合、ネットワーク周波数ポイントテーブルは、前から後ろへの順で、順次に55,56,78,100,99,98,1,2,3,4であり、さらに、ネットワーク信号強度によって55,56,78,98,99,100,1,2,3,4に更新される。
【0044】
S303:ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索する。
【0045】
好ましくは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索するステップでは、車載端末は、前から後ろへの順で、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索してもよい。好ましくは、車載端末は、予め設定された第1時間間隔、例えば、10秒でネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索してもよい。
【0046】
S305:各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定する。
【0047】
車載端末は、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定可能である。例えば、現在ネットワーク信号強度が―75dBm~―85dBmの場合、現在ネットワーク信号強度が強いことを表し、現在ネットワーク信号強度が―85dBm~―95dBmの場合、現在ネットワーク信号強度に問題がないことを表し、具体的に、信号バーの数が満タンでなく、現在ネットワーク信号強度が―100dBm~―110dBmの場合、現在ネットワーク信号強度が比較的に弱いことを表し、現在ネットワーク信号強度が―110dBmよりも弱い場合、信号がほぼないことを表す。
【0048】
S307:各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定する。
【0049】
好適な実施形態では、車載端末は、現在ネットワーク信号強度の最も強いネットワーク周波数ポイントを、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントとしてもよい。
【0050】
他の好適な実施形態では、車載端末には、1つの信号強度閾値が設定されてもよい。ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける一部のネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度がこの信号強度閾値よりも大きい場合、車載端末は、これらのネットワーク周波数ポイントから1つのネットワーク周波数ポイントを接続したい対象ネットワーク周波数ポイントとして任意に選んでもよい。
【0051】
S309:対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送する。
【0052】
他の好適な実施形態では、車載端末には、1つの信号強度閾値が設定されてもよい。車載端末は、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索する過程において、1つのネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度が信号強度閾値以上であれば、このネットワーク周波数ポイントを対象ネットワーク周波数ポイントとして決定し、この対象ネットワーク周波数ポイントに対応するネットワーク周波数でデータを互いに伝送する。
【0053】
上記は、1つのネットワーク周波数ポイントを見つけてネットワーク周波数ポイントに接続することを基にし、データ伝送の通常進行を保証する。しかしながら、本発明の実施例では、全てのネットワーク周波数ポイントを検索できない可能性もある。そのため、車載端末は、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを検索できない場合、予め設定された第2時間間隔で次回のネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントの繰り返し検索を開始してもよい。例えば、第2時間間隔は、10分であってもよいし、間隔ルールであってもよい。この間隔ルールは、勾配時間間隔であってもよい。車載端末は、第1回の繰り返し検索で検索できないと10分間隔をあけてから次回の繰り返し検索を開始し、第2回の繰り返し検索で検索できないと20分間隔をあけてから次回の繰り返し検索を開始し、第3回の繰り返し検索で検索できないと40分間隔をあけてから次回の繰り返し検索を開始し、これによって類推する。
【0054】
しかしながら、車両が駐車停止する場所は、全ての基地局からかなり離れる可能性がある。この場合、何回ネットワークに接続しようとしても信号がない。この状況で無制限の繰り返し検索を回避するために、1つの繰り返し回数閾値を設定してもよく、繰り返し回数がこの繰り返し回数閾値に達すると、繰り返し検索を停止する。こうすることで、車両のエネルギー消耗を低減させることができる。
【0055】
好ましくは、車両が駐車停止する場所は、全ての基地局からかなり離れる可能性があるが、近い将来、車両の近くに新しい基地局が設置される可能性があるので、車載端末は、繰り返し検索の回数が予め設定された回数に達すると、予め設定された第3時間間隔でネットワーク周波数ポイントを検索して新たなネットワーク周波数ポイントを取得する。
【0056】
上記をまとめると、車両の所有者が移動端末により車両を遠隔監視して車両の状態を照会したり、車両とデータを互いに伝送して車両を遠隔制御したりするために、車載端末は基地局とデータを互いに伝送する必要がある。従来技術では、このニーズに対して、車両が駐車停止しても、付近のネットワーク周波数ポイントを継続的に検索し、ネットワーク周波数ポイントの検索により装置の電流を50mA超えにもたらす可能性があるが、車両全体に対して設計される静止電流が一般的に20mA程度であることで、車両停止中に、車載端末の稼働維持時間がそのまま半分またはそれ以上に短縮される。
【0057】
しかしながら、本発明では、車両が駐車停止する位置の周囲の基地局の数は、短期間内に調整されないことを考慮し、基地局に対応するネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶すると、停車中の継続的な検索を回避することができ、電気エネルギーの削減を達して車載端末の稼働時間を延ばすことができる。
【0058】
本発明の実施例は、ネットワーク接続装置をさらに提供する。図5は、本発明の実施例に係るネットワーク接続装置の構成を示す図である。図5に示すように、当該装置は、以下のモジュールを含む。
抽出モジュール501は、車両がオフ状態であると検出すると、少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含むネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出する。ネットワーク周波数ポイントは、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される。
接続モジュール502は、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索する。
第1決定モジュール503は、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定する。
第2決定モジュール504は、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定する。
前記接続モジュール502は、対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送する。
【0059】
好適な実施形態では、車両が始動状態であると検出すると、ネットワーク周波数ポイントを検索する検索モジュールと、検索されたネットワーク周波数ポイントをネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶する記憶モジュールと、をさらに含む。
【0060】
好適な実施形態では、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおけるネットワーク周波数ポイントの個数は、予め設定される。記憶モジュールは、時系列に従って、検索されたネットワーク周波数ポイントでネットワーク周波数ポイントテーブルにおける過去ネットワーク周波数ポイントを置き換える。
【0061】
好適な実施形態では、接続モジュールは、予め設定された第1時間間隔で、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索する。
【0062】
好適な実施形態では、接続モジュールは、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを検索できない場合、予め設定された第2時間間隔で次回のネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントの繰り返し検索を開始する。
【0063】
好適な実施形態では、検索モジュールは、繰り返し検索の回数が予め設定された回数に達すると、予め設定された第3時間間隔でネットワーク周波数ポイントを検索して新たなネットワーク周波数ポイントを取得する。本発明の実施例に係る装置及び方法の実施例は、同じ発明構想に基づいたものである。
【0064】
本発明の実施例に係る方法実施例は、コンピュータ端末、サーバーまたは類似の演算装置において実行されてもよい。サーバーでの運行を例として、図6は、本発明の実施例に係るネットワーク接続方法のサーバーのハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示すように、このサーバー600は、構成または性能によって大きな差異を有し得て、1つまたは複数の中央プロセッサ(CPU:central processing units)610(プロセッサ610がマイクロプロセッサMCUまたは現場で構成可能な回路アレイFPGAなどの処理装置を含んでもよいが、これらに限定されない)、データを記憶するためのメモリ630、1つまたは複数のアプリケーションプログラミング623またはデータ622を記憶する記憶媒体620(例えば、1つまたは複数の大容量記憶装置)を含んでもよい。なお、メモリ630及び記憶媒体620は、短期記憶又は永久記憶であってもよい。記憶媒体620に記憶されるプログラムは、1つ以上のモジュールを含んでもよく、各モジュールは、サーバーに対する一連のコマンド操作を含んでもよい。さらに、中央プロセッサ610は、記憶媒体620と通信して、サーバー600で記憶媒体620の一連のコマンド操作を実行するように設定されてもよい。サーバー600は、1つ以上の電源660、1つ以上の有線または無線ネットワークインタフェース650、1つまたは複数の入出力インタフェース640、および/または、1つ以上の操作システム621、例えばWindows Server(登録商標)、Mac OS X(登録商標)、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、及びFreeBSD(登録商標)などをさらに含んでもよい。
【0065】
入出力インタフェース640は、1つのネットワークを介してデータを送受信してもよい。上記のネットワークの具体例としては、サーバー600の通信事業者が提供する無線ネットワークが挙げられる。一例では、入出力インタフェース640は、基地局を介して他のネットワークデバイスに接続してインターネットと通信可能なネットワークアダプタ(NIC:Network Interface Controller)を含む。一例では、入出力インタフェース640は、無線方式でインターネットと通信するための無線周波数(RF:Radio Frequency)モジュールであってもよい。
【0066】
図6に示す構成は、例示であり、上述した電子装置の構成を限定するものではないことは、当業者に理解されるべきである。例えば、サーバー600は、図6に示されるのよりも多いか少ないコンポーネントをさらに含んでもよいし、図6に示されるものとは異なる構成を有してもよい。
【0067】
本発明の実施例は、記憶媒体をさらに提供する。前記記憶媒体は、サーバー内に設置されて方法実施例のネットワーク接続方法に関連する少なくとも1つのコマンド、少なくとも1つのプログラム、コードセットまたはコマンドセットを記憶してもよい。前記少なくとも1つのコマンド、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセットまたはコマンドセットは、前記プロセッサによってロードされて実行されることで、上記ネットワーク接続方法を実現する。
【0068】
好ましくは、本実施例では、上記記憶媒体は、コンピューターネットワークの複数のネットワークサーバーのうちの少なくとも1つのネットワークサーバーに配置されてもよい。好ましくは、本実施例では、上記記憶媒体は、USBメモリやリードオンリーメモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、リムーバブルハードディスク、磁気ディスク、光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能な種々の媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0069】
本発明に係るネットワーク接続方法、装置または記憶媒体の実施例によれば、本発明では、車両がオフ状態であると検出すると、車両の始動後に取得されてネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶される少なくとも1つのネットワーク周波数ポイントを含むネットワーク周波数ポイントテーブルを周波数ポイント記憶領域から抽出し、ネットワーク周波数ポイントテーブルにおける各ネットワーク周波数ポイントを繰り返し検索し、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度を決定し、各ネットワーク周波数ポイントに対応する現在ネットワーク信号強度によって、接続したい対象ネットワーク周波数ポイントを決定し、対象ネットワーク周波数ポイントに接続してデータを互いに伝送する。こうすることで、車両の装置は、ネットワーク周波数ポイントテーブルに記憶されているネットワーク周波数ポイントに接続し、ネットワーク周波数ポイントを車両運行中に取得する。そのため、停車時に、車両は、新たなネットワーク周波数ポイントを再検索するためにより多くの電力を費やす必要がなくなり、車両の停車期間中の機器稼働時間を延ばすことで、車両の所有者が移動端末を介して車両を遠隔監視することができる。
【0070】
上記の本発明の実施例の説明順序は、実施例の良さを表すものではなく、説明ためのものであることが理解されたい。以上に、本願の実施例について説明される。他の実施例は、添付の特許請求範囲の範囲に属する。一部の場合、上記特許請求範囲に記載の動作又はステップは、実施例と異なる順序で実行されてもよく、望まれる結果を実現することができる。また、図面に記載されたプロセスは、望まれる結果を実現するのには、必ずしも、示される特定の順序又は連続的な順序ではなくてもよい。一部の実施の形態では、マルチタスク処理及び並行処理が有利であってもよいし、又は、有利である可能性がある。
【0071】
本明細書の各実施形態は、斬新的に記述されている。各実施形態の同じまたは類似する部分について、実施形態を参照できる。各実施形態は、他の実施形態とは異なる点に焦点を当てる。特に、デバイスの実施形態は、方法の実施形態に類似し、したがって簡単に記述されている。関連する部分について、方法の実施形態の関連する記述を参照できる。
【0072】
当業者であれば、上記実施例の全部または一部のステップが、ハードウェアによって完了されてもよいし、プログラムによって関連するハードウェアに命令して完了させてもよく、前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、前文に記載された記憶媒体は、読み出し専用メモリ、フロッピーディスクやディスクなどであってもよいことが理解されるべきである。
【0073】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するためのものではなく、本発明の趣旨及び原則内で行われる任意の補正、均等置換や改良などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6