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特許7557558設定システム、管理用サーバ及びその設定指示プログラム、ルータ及びその設定実行プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】設定システム、管理用サーバ及びその設定指示プログラム、ルータ及びその設定実行プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/0803 20220101AFI20240919BHJP
【FI】
H04L41/0803
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023002723
(22)【出願日】2023-01-11
(65)【公開番号】P2024098913
(43)【公開日】2024-07-24
【審査請求日】2023-02-27
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】森 正輝
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/162539(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104244204(CN,A)
【文献】国際公開第2006/009470(WO,A1)
【文献】特開2017-147672(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/0803
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された管理用サーバと、
移動体通信ネットワークに接続された複数のルータと、
から成り、
前記管理用サーバは、
前記ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付部と、
指定された送信先に対する前記設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成部と、
前記設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信部と、
を備え、
前記ルータは、
前記設定用SMSを受信する受信部と、
前記設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定部と、
前記設定部が前記設定コマンドに従った自装置の設定の処理結果を示す通知用SMSを前記管理用サーバに送信する第2送信部と、を備え、
前記第2送信部は、前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合に、前記設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを前記管理用サーバに送信し、
前記第1送信部は、前記設定用SMSを送信してから所定時間以内に前記応答SMSを受信しない場合に、前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合と受信しなかった場合とを区別せずに、前記設定用SMSを再送信し、
前記生成部は、各設定用SMSについて他の設定用SMSと区別するためのトランザクション番号を付与した設定用SMSを生成し、
前記第1送信部は、設定用SMSを再送信する場合には、送信済みの設定用SMSと同一のトランザクション番号を付与した設定用SMSを送信し、
前記設定部は、前記第2送信部が前記応答SMSの送信に成功したか失敗したかによらず前記受信部が前記トランザクション番号が同一の設定用SMSを複数受信した場合には、前記トランザクション番号が同一である複数の設定用SMSのうちのいずれか一つに記載の前記設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行する
設定システム。
【請求項2】
ネットワークに接続された管理用サーバと、
移動体通信ネットワークに接続された複数のルータと、
から成り、
前記管理用サーバは、
前記ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付部と、
指定された送信先に対する前記設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成部と、
前記設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信部と、
を備え、
前記ルータは、
前記設定用SMSを受信する受信部と、
前記設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定部と、
前記設定部が前記設定コマンドに従った自装置の設定の処理結果を示す通知用SMSを前記管理用サーバに送信する第2送信部と、を備え、
前記第2送信部は、前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合に、前記設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを前記管理用サーバに送信し、
前記第1送信部は、前記設定用SMSを送信してから所定時間以内に前記応答SMSを受信しない場合に、前記設定用SMSを再送信し、
前記生成部は、各設定用SMSについて他の設定用SMSと区別するためのトランザクション番号を付与した設定用SMSであって、SMSの本文にトランザクション番号が記載された設定用SMSを生成し、
前記第1送信部は、設定用SMSを再送信する場合には、送信済みの設定用SMSと同一のトランザクション番号を付与した設定用SMSを送信し、
前記設定部は、前記受信部が前記トランザクション番号が同一の設定用SMSを複数受信した場合には、前記トランザクション番号が同一である複数の設定用SMSのうちのいずれか一つに記載の前記設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行する
設定システム。
【請求項3】
前記第1送信部は、前記受付部が送信先として複数のルータの指定を受け付けた場合であって、送信すべき設定用SMSが所定数を超えるときには、前記複数のルータを複数のグループに分け、当該グループ各々について、他のグループと重複しないタイミングで前記設定用SMSを送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設定システム。
【請求項4】
前記ルータは、前記管理用サーバの電話番号を記憶する記憶部と、
前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合に、当該設定用SMSの送信元の電話番号が、前記記憶部に記憶されている電話番号と一致するか否かを判定する判定部と、を備え、
前記設定部は、前記判定部が送信元の電話番号が記憶部に記憶されている電話番号と一致すると判定した場合にのみ、前記設定用SMSに記載された前記設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設定システム。
【請求項5】
前記第2送信部は、前記設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行したときのログデータを処理結果として前記応答SMSに含めて送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設定システム。
【請求項6】
ネットワークに接続され受付部と生成部と第1送信部とを備える管理用サーバと、移動体通信ネットワークに接続された複数のルータであって受信部と設定部と第2送信部とを備えるルータと、から成る設定システムにおける設定方法であって、
前記受付部が、前記ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付ステップと、
前記生成部が、指定された送信先に対する前記設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成ステップと、
前記第1送信部が、前記設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信ステップと、
前記受信部が、前記設定用SMSを受信する受信ステップと、
前記設定部が、前記設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定ステップと、
前記第2送信部が、前記設定部が前記設定コマンドに従った自装置の設定の処理結果を示す通知用SMSを前記管理用サーバに送信する第2送信ステップと、を含み、
前記第2送信部は、前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合に、前記設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを前記管理用サーバに送信し、
前記第1送信部は、前記設定用SMSを送信してから所定時間以内に前記応答SMSを受信しない場合に、前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合と受信しなかった場合とを区別せずに、前記設定用SMSを再送信し、
前記生成部は、各設定用SMSについて他の設定用SMSと区別するためのトランザクション番号を付与した設定用SMSを生成し、
前記第1送信部は、設定用SMSを再送信する場合には、送信済みの設定用SMSと同一のトランザクション番号を付与した設定用SMSを送信し、
前記設定部は、前記第2送信部が前記応答SMSの送信に成功したか失敗したかによらず前記受信部が前記トランザクション番号が同一の設定用SMSを複数受信した場合には、前記トランザクション番号が同一である複数の設定用SMSのうちのいずれか一つに記載の前記設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行する
設定方法。
【請求項7】
ネットワークに接続され受付部と生成部と第1送信部とを備える管理用サーバと、移動体通信ネットワークに接続された複数のルータであって受信部と設定部と第2送信部とを備えるルータと、から成る設定システムにおける設定方法であって、
前記受付部が、前記ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付ステップと、
前記生成部が、指定された送信先に対する前記設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成ステップと、
前記第1送信部が、前記設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信ステップと、
前記受信部が、前記設定用SMSを受信する受信ステップと、
前記設定部が、前記設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定ステップと、
前記設定部が前記設定コマンドに従った自装置の設定の処理結果を示す通知用SMSを前記管理用サーバに送信する第2送信部と、を備え、
前記第2送信部は、前記受信部が前記設定用SMSを受信した場合に、前記設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを前記管理用サーバに送信し、
前記第1送信部は、前記設定用SMSを送信してから所定時間以内に前記応答SMSを受信しない場合に、前記設定用SMSを再送信し、
前記生成部は、各設定用SMSについて他の設定用SMSと区別するためのトランザクション番号を付与した設定用SMSであって、SMSの本文にトランザクション番号が記載された設定用SMSを生成し、
前記第1送信部は、設定用SMSを再送信する場合には、送信済みの設定用SMSと同一のトランザクション番号を付与した設定用SMSを送信し、
前記設定部は、前記受信部が前記トランザクション番号が同一の設定用SMSを複数受信した場合には、前記トランザクション番号が同一である複数の設定用SMSのうちのいずれか一つに記載の前記設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行する
設定方法。
【請求項8】
ネットワークに接続された管理用サーバと、移動体通信ネットワークに接続された複数のルータと、から成る設定システムにおける管理用サーバであって、
前記管理用サーバは、
前記ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付部と、
指定された送信先に対する前記設定コマンドを記載した設定用SMSであって、他の設定用SMSと区別するためのトランザクション番号をSMSの本文に記載した設定用SMSを生成する生成部と、
前記設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信部と、
を備える管理用サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理用サーバとルータとを含む設定システムと、設定システムにおけるルータの設定を行う管理用サーバ及びその設定指示プログラムと、ルータとその設定実行プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信技術の発展は目覚ましい。このような通信技術を担う装置の一つとしてルータが存在する。このようなルータにおいては、通信事業者が、ルータに対して特定のツールを使用したり、USB接続を介したりして、通信のための基本設定等を行ってから、使用される場所に設置されることがある。この場合、ルータの設定を変更するには、ルータの設置場所まで行って、その設定を行う必要があり、ルータの個数が多くなると、その処理は非常に煩雑なものとなる。特許文献1には、サーバによって管理される複数の端末装置の動作設定を行うことができる管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-22125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1においては、所謂インターネット回線を利用した設定を行うものとなっている。また、既存のネットワーク通信におけるルーティングを実行するルータにおいてもウェブ設定を行うものが知られている。
【0005】
ところで、ルータの設定方法として、所謂インターネット回線のようなInternet Protocol(IP)ベースの通信プロトコルを用いる場合、セキュリティの観点等からルータと管理サーバとの間で通信を行い、事前に登録処理を行う必要がある。しかし、企業の閉域網のようなセキュアなネットワーク上に設置されたルータを管理したい場合、事前にルータやネットワーク等に当該通信を許容する設定を行っておく必要があり、このような設定を行っていない場合には、遠隔での設定を行うメリットを必ずしも享受し得なかった。そのため、インターネット回線を介さずに、容易にルータの設定を行うことができる手法が求められている。本発明は当該要望に応じて成されたものであり、インターネット回線を介さずにルータの設定を行うことができる設定システム、設定システムに含まれる管理用サーバ及びその設定指示プログラム、設定システムに含まれるルータ及びその設定実行プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る設定システムは、ネットワークに接続された管理用サーバと、移動体通信ネットワークに接続された複数のルータと、から成り、管理用サーバは、ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付部と、指定された送信先に対する設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成部と、設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信部と、を備え、ルータは、設定用SMSを受信する受信部と、設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定部と、を備える。
【0007】
また、上記設定システムにおいて、ルータは、設定部が設定コマンドに従った自装置の設定の処理結果を示す通知用SMSを管理用サーバに送信する第2送信部を備えることとしてもよい。
【0008】
また、上記設定システムにおいて、第2送信部は、受信部が設定用SMSを受信した場合に、設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを管理用サーバに送信し、第1送信部は、設定用SMSを送信してから所定時間以内に応答SMSを受信しない場合に、設定用SMSを再送信することとしてもよい。
【0009】
また、上記設定システムにおいて、生成部は、各設定用SMSについて他の設定用SMSと区別するためのトランザクション番号を付与した設定用SMSを生成し、第1送信部は、設定用SMSを再送信する場合には、送信済みの設定用SMSと同一のトランザクション番号を付与した設定用SMSを送信し、設定部は、受信部がトランザクション番号が同一の設定用SMSを複数受信した場合には、トランザクション番号が同一である複数の設定用SMSのうちのいずれか一つに記載の設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行することとしてもよい。
【0010】
また、上記設定システムにおいて、生成部は、設定コマンドの文字数が、予め定められた制限文字数を超える場合に、分割後の文字数が制限文字数を超えないように設定コマンドを分割して、複数の分割コマンドを生成し、生成した分割コマンド毎に分割コマンドの順序を示すシーケンス番号を付与した設定用SMSを生成し、第1送信部は、複数の分割コマンド各々に対応する複数の設定用SMSを送信先となるルータに送信し、設定部は、シーケンス番号を含む設定用SMSを複数受信した場合に、当該シーケンス番号に従って分割コマンドを組み合わせて設定コマンドを生成し、生成した設定コマンドに従って設定を実行することとしてもよい。
【0011】
また、上記設定システムにおいて、第1送信部は、受付部が送信先として複数のルータの指定を受け付けた場合であって、送信すべき設定用SMSが所定数を超えるときには、複数のルータを複数のグループに分け、当該グループ各々について、他のグループと重複しないタイミングで設定用SMSを送信することとしてもよい。
【0012】
また、上記設定システムにおいて、ルータは、管理用サーバの電話番号を記憶する記憶部と、受信部が設定用SMSを受信した場合に、当該設定用SMSの送信元の電話番号が、記憶部に記憶されている電話番号と一致するか否かを判定する判定部と、を備え、設定部は、判定部が送信元の電話番号が記憶部に記憶されている電話番号と一致すると判定した場合にのみ、設定用SMSに記載された設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行することとしてもよい。
【0013】
また、上記設定システムにおいて、第2送信部は、設定コマンドに基づいて自装置の設定を実行したときのログデータを処理結果として通知用SMSに含めて送信することとしてもよい。
【0014】
また、本発明の一態様に係る管理用サーバは、移動体通信ネットワークに接続された複数のルータと通信する管理用サーバであって、ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付部と、指定された送信先に対する設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成部と、設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信部と、を備える。
【0015】
また、当該管理用サーバのコンピュータにおいて実行される設定指示プログラムは、移動体通信ネットワークに接続された複数のルータと通信する管理用サーバのコンピュータに、ルータにおいて設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータを指定する入力を受け付ける受付機能と、指定された送信先に対する設定コマンドを記載した設定用SMSを生成する生成機能と、設定用SMSを指定された送信先となるルータに送信する第1送信機能と、を実現させる。
【0016】
また、本発明の一態様に係るルータは、移動体通信ネットワークを介して自装置に対する設定内容を示す設定コマンドを記載した設定用SMSを受信する受信部と、設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定部と、を備える。
【0017】
当該ルータのコンピュータにおいて実行される設定実行プログラムは、コンピュータに、移動体通信ネットワークを介して自装置に対する設定内容を示す設定コマンドを記載した設定用SMSを受信する受信機能と、設定用SMSに記載されている設定コマンドに従って自装置の設定を実行する設定機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一態様に係る管理用サーバは、SMSを利用して、インターネット回線を介してウェブ設定を利用することなくルータの設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】設定システムのシステム構成例を示す概念図である。
図2】管理用サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】ルータの構成例を示すブロック図である。
図4】ルータ情報のデータ構成例を示すデータ概念図である。
図5】設定システムにおける管理用サーバとルータとの間のやり取りの例を示すシーケンス図である。
図6】管理用サーバの動作例を示すフローチャートである。
図7】ルータの動作例を示すフローチャートである。
図8】複数のルータに設定用SMSを送信する際の管理用サーバの動作例を示すフローチャートである。
図9】設定コマンドがSMSの文字数制限を超える場合に設定用SMSを送信する際の管理用サーバの動作例を示すフローチャートである。
図10】設定コマンドがSMSの文字数制限を超える場合の設定用SMSを受信する際のルータの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施態様に係る設定システム及びその管理用サーバ、ルータについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
<実施の形態>
<概要>
図1は、実施の形態に係る設定システムのシステム構成例を示すシステム図である。図1に示す設定システムは、管理用サーバ100と、管理用サーバ100が設定を指示する指示先となるルータ200(200a、200b、200c)とを含む。
【0022】
管理用サーバ100は、SMS(Short Message Service)の本文として、設定内容を示す設定コマンドを記載した設定用SMSを、通信キャリア300を介して設定先のルータ200に送信する。ルータ200は、設定用SMSを受信すると、その本文内に含まれる設定コマンドを抽出し、当該設定コマンドにしたがって、自機の設定を実行する。これにより、設定システムにおいては、SMSを利用することで、管理用サーバ100から、ルータ200に対して、いつでもルータ200の設定を実行することができる。
【0023】
以下、各装置について詳細に説明する。
【0024】
<構成>
<管理用サーバ100の構成例>
図2は、管理用サーバ100の構成例を示すブロック図である。
【0025】
管理用サーバ100は、ネットワーク上に配されたルータ200の設定を管理、指示するサーバ装置である。管理用サーバ100は、サーバ装置、PC、ノートPC、タブレット端末などにより実現されるコンピュータシステムであるが、これらに限定するものではない。
【0026】
図2に示すように、管理用サーバ100は、通信部110と、入力部120と、制御部130と、記憶部140と、出力部150と、を備える。通信部110と、入力部120と、制御部130と、記憶部140と、出力部150とは、互いに通信可能に構成されてよい。
【0027】
通信部110は、他の装置と通信を実行するための機能を有する通信インターフェースである。通信部110は、他の装置と通信可能であれば、いずれの通信プロトコルにより通信を行ってもよく、有線、無線のいずれでの通信であってよい。また、通信部110は、インターネット回線および通信キャリア300(通信事業者)が提供する通話回線網を利用した通信を実行する。なお、通信部110は、インターネット回線を利用する構成と、通話回線網を利用する構成とで、個別に構成されてよい。通信部110は、SMSを受信するための電話番号を有することとしてよい。
【0028】
通信部110は制御部130からの指示にしたがって、通信キャリア300との通信を行う。通信部110は、例えば、制御部130からの指示にしたがって、通信キャリア300に、通信先のルータ200に対して、当該ルータ200に設定されるべき設定内容を示す設定コマンドを含む設定用SMSを送信する。また、通信部110は、例えば、通信キャリア300を介して、ルータ200から、設定用SMSを受信したことを示す応答SMS、設定結果を示す通知用SMS等を受信して、制御部130に伝達する。また、通信部110は、管理用サーバ100にアクセスした端末装置からルータ200に対して設定したい設定内容(設定コマンド)を受信して制御部130に伝達してもよい。ここで、端末装置は、ルータ200を利用するユーザのPC、スマートフォン、携帯電話等のコンピュータシステムであってよい。
【0029】
入力部120は、管理用サーバ100のオペレータ等からの入力を受け付けて、制御部130に伝達する機能を有する入力インターフェースである。入力部120は、タッチパネル等のソフトキーにより実現されてもよいし、ハードキーにより実現されてもよい。また、あるいは、入力部120は、音声入力を受け付けるためのマイクであってもよい。入力部120は、設定内容、設定コマンドを指定する情報の入力や、設定先のルータ200を指定する情報の入力等を受け付けて、制御部130に伝達する。
【0030】
記憶部140は、管理用サーバ100が動作上必要とする各種のプログラム及びデータを記憶する機能を有する。記憶部140は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現することができるが、これらに限定するものではない。記憶部140は、ルータ200に対して、SMSを介したルータ200に対する設定を指示する設定指示プログラムを記憶していてよい。なお、これらの情報は、クラウドストレージに記憶されていてよく、管理用サーバ100は、クラウドストレージに記憶されているプログラムやデータを利用するように構成されてもよい。記憶部140は、各ルータ200を管理するためのルータ情報141を記憶していてよい。ルータ情報141の詳細については後述する。
【0031】
出力部150は、制御部130からの指示にしたがって、指定された情報を出力する機能を有する。出力部150による出力は、画像信号、音声信号のいずれでの出力であってもよい。画像信号による出力の場合、管理用サーバ100に接続された(又は管理用サーバ100が備える)モニタへの出力であってよい。また、音声信号による出力の場合、管理用サーバ100に接続された(又は管理用サーバ100が備える)スピーカーへの出力であってよい。出力部150は、例えば、ルータ200に対して指示した設定内容を示す情報や、ルータ200における設定の結果の内容を示す情報を表示することとしてよい。
【0032】
制御部130は、管理用サーバ100の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部130は、シングルコアにより実現されても、マルチコアにより実現されてもよい。
【0033】
制御部130は、制御部130が実現する機能として、受付部131と、生成部132と、通信制御部133と、を備える。
【0034】
受付部131は、ルータ200において設定されるべき設定内容を示す設定コマンドと、送信先となるルータ200とを指定する入力を受け付ける。受付部131は、例えば、入力部120を介して、管理用サーバ100のオペレータ等から、設定コマンドを特定可能な情報の入力、送信先のルータ200を指定する情報を受け付ける。また、あるいは、受付部131は、通信部110を介して、管理用サーバ100にアクセスしている端末装置を介して、通信により、設定コマンドを特定可能な情報と、送信先のルータ200を示す情報と、の入力を受け付ける。受付部131は、受け付けた情報を生成部132に伝達する。
【0035】
生成部132は、指定されたルータ200を送信先とし、指定された設定コマンドの内容を示す情報を、本文として記載した設定用SMSを生成する。
【0036】
Third-Generation-Partnership-Project(3GPP(登録商標))標準規格においては、SMSを受信した端末は、SMSを受信したことを移動体通信システム上にある不図示のSMS処理装置(SMSC:Short Message Service Center)に対して通知する(ack)ことが定められている。また、所定時間内にackが確認できなかった場合、SMSCは、当該SMSを再送信する処理を行う。
【0037】
ここで、複数のルータ200(ルータ200a及びルータ200b)に対し、同一の設定用SMSを送信することがある。当該送信を受けた場合、SMSCは、ルータ200a及びルータ200bに対し、設定用SMSを送信する。ここで、ルータ200a及びルータ200bの通信状況が悪くルータ200aは設定用SMSの受信に失敗し、ルータ200bはackの送信に失敗したとする。このようにSMSCにackが届かない理由は異なる場合がある。しかしながら、SMSCは、いずれの理由でルータ200a及びルータ200bからackの信号が届かないのかを判別することができない。そのためSMSCは、3GPP標準規格に従って、ルータ200a及びルータ200bに対して設定用SMSを再送信する。再送信された設定用SMSがルータ200a及びルータ200bに到達した場合、ルータ200aは、1通の設定用SMSを受信し、ルータ200bは、2通の設定用SMSを受信することになり、ルータ200a及びルータ200bは、設定用SMSに従って、自装置の設定を実行する。
【0038】
ルータの機種又は実行する設定内容によっては、設定に伴って再起動が必要である等の理由で通信断が発生することがある。上述の例において、設定に伴って通信断が発生する場合、ルータ200aでは、1回の通信断が発生し、ルータ200bでは2回の通信断が発生することとなる。しかし、ルータ200bでは、1回目の設定用SMSにおいて、所望の設定が適用されているため、再送信された設定用SMSに対する処理は、本来不要である。
【0039】
そのため、生成部132は、設定用SMSに対して、各ルータ200が、他の設定用SMSを区別可能なように、トランザクション番号を付与して設定用SMSを生成してよい。トランザクション番号を付与するとは、一例として、SMSの本文の先頭から、所定文字数までを区切りとして、各設定用SMSを一意に特定可能な番号を記載することであってよく、生成部132は、その後に、設定コマンドの内容を記載することで、設定用SMSを生成することとしてよい。このようにすることで、処理済みの設定用SMSが再送信された場合であっても、ルータ200は、再送信されたSMSであるか否かを区別することができる。その結果、ルータ200は、不要な再設定の処理を実行せずともよくなる。
【0040】
ところで、3GPP標準規格で定められる仕様において、一度に送信可能なデータ量が規定されている。また、通信端末の製造元又は通信キャリア等により、送信可能なデータ量が制限されることがあり、送信可能な文字数に制約がある(以下、「制限文字数」という)。例えば、日本国内の主要な通信キャリアにおいては、制限文字数は、全角670文字、半角1530文字となっている。設定コマンドの文字数が、制限文字数を超過した場合は、送信に失敗することとなる。
【0041】
これに対し、生成部132は、設定コマンドの内容が、SMSの制限文字数内におさまらない場合、即ち、設定コマンドの文字数が、SMSの制限文字数未満でない場合には、設定コマンドをSMSの制限文字数未満となるように分割し、複数の分割設定用SMSを生成することとしてよい。このようにすることで、管理サーバ100は、設定コマンドの文字数が、SMSの制限文字数未満でない場合であっても、ルータ200に対して設定コマンドを送信することができる。
【0042】
複数の分割設定用SMSを送信する場合、ネットワークの状況又はSMSCの負荷状況等の影響で、管理サーバ100が送信する分割設定用SMSの順序とルータ200が受信する分割設定用SMSの順序が一致しない場合がある。即ち、管理サーバ100が意図している順序で、ルータ200が分割設定用SMSを受信できない可能性がある。ルータ200の機種又は設定コマンドの内容によっては、コマンドの入力順序が異なるとコマンドの意味が異なって解釈され、異なる設定内容となる場合がある。そのため、受信したルータ200が受信した順番にコマンドを処理すると意図しない設定が行われることが考えられる。
【0043】
これに対して、生成部132は、設定コマンドを分割し、複数の分割設定用SMSを生成する場合、分割設定用SMSに順序を示すシーケンス番号を付与することとしてよい。シーケンス番号が付与された分割用設定用SMSを複数受信した場合に、ルータ200はシーケンス番号で示される順序で、設定内容を結合することができる。このようにすることで、ルータ200は、受信した分割設定用SMSの順序を認識できるようになり、意図しない設定が行われることを防止できる。
【0044】
なお、ここではわかりやすくするためにSMSの文字数未満と記載しているが、これはより厳密には、SMS内において、設定コマンドとして利用可能な文字数(SMSの制限文字数から、トランザクション番号として利用する文字数、及び、シーケンス番号として利用する文字数を減算した文字数)未満のことである。生成部132は、設定コマンドを複数に分割する場合には、各分割設定用SMSの順番を示すために、トランザクション番号の他に、シーケンス番号を付与してもよい。また、あるいは、生成部132は、分割設定用SMSの場合に、シーケンス番号のみを付与するように構成されてもよい。分割設定用SMSのトランザクション番号は、同じ番号であってよい。即ち、設定用SMSには、トランザクション番号を記載するフィールド、シーケンス番号を記載するフィールド、分割設定用SMSの分割総数を記載するフィールド、そして、設定コマンドを記載するフィールドが設けられてもよい。設定用SMSが分割設定用SMSでない場合には、シーケンス番号を記載するフィールド、分割総数を記載するフィールドは、「0」で埋めることとしてよい。これは、複数の異なるセットの分割設定用SMSがそれぞれのセットの送信時間にあまり時間差がない状態で送信される場合を考慮しての構成であり、一つのセットの分割設定用SMSが送信される場合には、生成部132は、トランザクション番号を付与せず、シーケンス番号のみを付与することとしてもよい。
【0045】
通信制御部133(第1送信部)は、生成部132により生成された設定用SMSを指定された送信先となるルータ200に送信されるよう、通信部110を介して通信キャリア300に送信する。また、通信制御部133は、生成部132により生成された設定用SMSが所定数以上ある場合に、設定用SMSを複数のグループに分けて、グループ間で送信タイミングが重複しないように設定SMSを送信してもよい。
【0046】
以上が、管理用サーバ100の構成例の説明である。
【0047】
<ルータ200の構成例>
ルータ200は、ルータ200(ルータ200のローカルネットワーク)に接続する1以上のコンピュータシステム(PC、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話など)を、外部のネットワークに接続(中継)する機能を有する通信装置である。ルータ200は、通信キャリア300が提供する電話回線網、TCP/IPネットワーク網におけるルータ200に接続する1以上のコンピュータシステムと外部との間の通信のルーティングを実行する装置であってよい。ルータ200は、少なくとも、通信キャリア300により提供される移動体通信ネットワークに接続されている。ルータ200は、プライベート5Gに準拠するルータであってもよい。
【0048】
図3は、ルータ200の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、ルータ200は、通信部210と、制御部230と、記憶部240とを備える。また、ルータ200は、入力部220と、出力部250と、を備えてもよい。
【0049】
通信部210は制御部230からの指示にしたがって、通信キャリア300との通信を行う。通信部210は、例えば、通信キャリア300から設定用SMSを受信して、制御部230に伝達する。また、通信部210は、例えば、制御部230からの指示にしたがって、通信キャリア300に、管理用サーバ100を宛先として、設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを送信したり、設定の成否の情報を含む通知用SMSを送信したりする。
【0050】
入力部220は、ルータ200のオペレータ等からの入力を受け付けて、制御部230に伝達する機能を有する入力インターフェースである。入力部220は、タッチパネル等のソフトキーにより実現されてもよいし、ハードキーにより実現されてもよい。また、あるいは、入力部220は、音声入力を受け付けるためのマイクであってもよい。入力部220は、入力された内容を示す情報を制御部230に伝達する。入力部220は、一例として、ルータ200の設定を手入力で行う場合の入力を受け付けて、制御部230に伝達することとしてよい。
【0051】
記憶部240は、管理用サーバ100が動作上必要とする各種のプログラム及びデータを記憶する機能を有する。記憶部240は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現することができるがこれらに限定するものではない。記憶部240は、設定用SMSの本文を解析し、解析して得られる設定コマンドの内容にしたがって、自機(ルータ200)の設定を実行する設定実行プログラムを記憶していてよい。また、記憶部240は、自機に対して設定用SMSを送信可能な管理用サーバ100の電話番号を記憶していてもよい。なお、これらの情報は、クラウドストレージに記憶されていてよく、ルータ200は、クラウドストレージに記憶されているプログラムやデータを利用するように構成されてもよい。
【0052】
出力部250は、制御部230からの指示にしたがって、指定された情報を出力する機能を有する。出力部250による出力は、画像信号、音声信号のいずれでの出力であってもよい。画像信号による出力の場合、管理用サーバ100に接続された(又は管理用サーバ100が備える)モニタへの出力であってよい。また、音声信号による出力の場合、管理用サーバ100に接続された(又は管理用サーバ100が備える)スピーカーへの出力であってよい。また、出力部250は、LEDライト等のインジケータであってもよい。出力部250は、例えば、設定に成功したことを示す情報を出力(例えば、インジケータを緑に点灯)したり、設定に失敗したことを示す情報を出力(例えば、インジケータを赤に点灯)したり、設定処理中であることを示す情報を出力(例えば、インジケータをオレンジに点灯)したりしてよい。
【0053】
制御部230は、管理用サーバ100の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部230は、シングルコアにより実現されても、マルチコアにより実現されてもよい。
【0054】
制御部230は、制御部230が実現する機能として、通信制御部231と、設定部232と、判定部233と、を備える。
【0055】
通信制御部231(受信部、第2送信部)は、通信部210を介して、管理用サーバ100から送信された設定用SMSを受信する。設定用SMSを受信すると、通信制御部231は、設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを、設定用SMSの送信元である管理用サーバ100の電話番号を宛先として、送信する。通信制御部231は、設定用SMSを受信するごとに応答SMSを送信することとしてよく、同じトランザクション番号、あるいは、同じシーケンス番号を有する設定用SMSを複数回受信しても受信するごとに応答SMSを送信してもよい。これにより、ルータ200は、管理用サーバ100に対して、設定用SMSを受信できていることを認識させることができるとともに、設定用SMSを受信できていない場合には応答SMSを送らないので、管理用サーバ100が設定用SMSをルータ200が受信できていない可能性があることを認識し、設定用SMSの再送のトリガとすることができる。
【0056】
また、通信制御部231は、設定部232から伝達された設定の処理結果を示す情報に基づいて、通知用SMSを生成し、通信部210を介して、設定用SMSを送信した管理用サーバ100の電話番号を宛先として、送信する。これにより、ルータ200は、管理用サーバ100に対して、設定用SMSの設定コマンドにしたがった設定を実行できたのか否かや設定過程などを連絡することができる。特にルータ200が設定に失敗した場合に、通知用SMSが管理用サーバ100に送達されることで、管理用サーバ100が迅速に次の対応を行うことができる。
【0057】
また、通信制御部231は、複数の設定用SMSを受信した場合であって、同じ設定用SMS、即ち、同じトランザクション番号、同じシーケンス番号を有する設定用SMSを受信した場合には、それらの複数の設定用SMSは同一の設定用SMSであることになるため、いずれか一つのみを設定部232に伝達し、設定を実行するようにしてもよい。このとき、通信制御部231は、設定部232に伝達しなかった他の設定用SMSは、棄却(削除)してもよい。これにより、同一の設定用SMSは設定部232には伝達されなくなるので、設定部232が本来不要な設定を重複して実行することを抑制することができる。本来不要な設定を重複して実行しないように構成することで、重複して設定する場合に比して、ルータ200のプロセッサの処理負荷を軽減することができる。また、上述したような設定に伴う自機の再起動が必要な場合であっても、再起動の回数を最小限に抑制することができる。
【0058】
なお、通知用SMSに含まれる設定の処理結果は、設定の成否だけの情報であってもよいし、成否の他、処理過程、即ち、設定処理におけるログデータ等を含む情報であってもよい。また、応答SMSは3GPP標準規格で定められるSMS Deliveredであってもよい。
【0059】
設定部232は、通信制御部231または判定部233から伝達された設定コマンドの内容にしたがって、自機の設定を実行する。ここでいう自機の設定は、様々な設定を含んでよく、主として、通信制御に関する設定のことである。具体的な一例として、ルータ200の設定には、モバイルネットワークとしての設定(ネットワークモード、プロファイル名、ユーザ名、パスワード、認証方式など)や、公衆無線LANとしての設定(利用の可否、ネットワーク名、暗号方式、パスワードなど)、LANとしての設定(IPアドレス、サブネットマスク、DHCP機能の有効/無効及び有効な場合のアドレス範囲、DNS設定など)、ファイアウォール(フィルタリング対象(アドレス)の設定、ルールの設定など)、Wifi設定(利用の可否、SSID、パスワードなど)などが含まれてよいが、これらに限定するものではない。また、ルータ200の設定として、ここに示した具体例としての設定の全てを含む必要はなく、これらの一部だけであってもよい。また、設定部232による設定は、新規の設定であってもよいし、既存の設定の変更であってもよい。
【0060】
また、設定部232は、設定コマンドが複数に分割されて送信されてくる分割設定用SMSを受信した場合には、トランザクション番号が同じで、互いに異なるシーケンス番号を有する分割設定用SMSを、分割総数分だけ受信するまで待機する。設定部232は、全ての分割設定用SMSを受信すると、各分割設定用SMSから、設定コマンドを抽出する。そして、分割設定用SMSに付与されているシーケンス番号の順番で、抽出した設定コマンドを結合する。そして、設定部232は、結合後の設定コマンドにしたがって自機の設定を実行する。
【0061】
判定部233は、設定用SMSを受信した際に、当該設定用SMSが自機に対して正当な設定用SMSであるか否かを判定する。具体的には、判定部233は、予め記憶部240に記憶されている自機に対して設定を指示可能な管理用サーバ100の電話番号と、受信した設定用SMSの送信元の電話番号と、が一致するか否かに基づいて、受信した設定用SMSが正答な設定用SMSであるか否かを判定する。判定部233は、受信した設定用SMSが、自機に対する正当な設定用SMSであると判定した場合(設定用SMSの電話番号と、記憶部240の電話番号とが一致した場合)には、設定部232に設定用SMSを伝達してよい。また、判定部233は、受信した設定用SMSが、自機に対する正当な設定用SMSではないと判定した場合(設定用SMSの電話番号と、記憶部240の電話番号とが一致しなかった場合)には、設定用SMSを棄却(削除)してもよいし、設定用SMSの設定を実行しないだけであってもよい。なお、当該判定は実施してもよいし、しなくてもよいし、さらには、実施するかどうかをルータ200のユーザが設定してもよい。
【0062】
以上が、ルータ200の構成例である。
【0063】
なお、通信キャリア300については、一般的な通信機能を有し、SMSによる通信が可能な事業者であるので、詳細な構成説明は省略する。また、同様に、管理用サーバ100に対して、ルータ200に対して実行したい設定を入力する端末装置についても一般的なコンピュータ装置であるので、詳細な構成説明を省略する。
【0064】
<データ>
図4は、ルータ情報141の構成例を示すデータ概念図である。ルータ情報141は、管理用サーバ100がルータ200に対して設定用SMSを送信する際に、送信先の情報として参照される。図4に示すように、ルータ情報141は、ルータ識別子401と、電話番号402と、設置場所403と、が対応付けられた情報である。
【0065】
ルータ識別子401は、設定システム上に存在する各ルータ200を一意に特定するために付与された識別情報である。ルータ識別子401は、各ルータ200を区別できればどのような情報であってもよく、固有の番号や名称であってよく、ネットワーク上のアドレスを利用してもよい。
【0066】
電話番号402は、対応するルータ識別子401で示されるルータに対して、割り当てられている電話番号であって、SMSの送信先として指定される情報であってよい。
【0067】
設置場所403は、対応するルータ識別子401で示されるルータが、どこに設置されているかを示す情報である。ここでは、緯度、経度として、(X1、Y1)というように示しているが、これはその限りではなく、設置場所の名称、例えば、Aビル5階応接室などというような名称であってもよい。
【0068】
図4に示す例では、一例として、ルータ識別子401が、「R001002」で示されるルータ200の電話番号402は、「090-XXXX-YYYY」であり、設置場所403は、「(X2,Y2)」となっていることが理解できる。
【0069】
ルータ情報141は、各ルータ200に対して設定用SMSを送信する際の送信先を特定できる情報が含まれていればよく、図4に示す情報が以外の情報が含まれてもよいし、設置場所403等の情報はなくてもよい。ルータ情報141があることにより、管理用サーバ100は、適切にルータ200を指定して、設定コマンドを含む設定用SMSを送信することができる。
【0070】
以上が、ルータ情報141の構成例である。
【0071】
<動作>
図5は、設定システムにおける各装置間のやり取りの例を示すシーケンス図である。図5に示すシーケンスは、管理用サーバ100からルータ200に設定を指示してから完了するまでの一連の流れを示している。
【0072】
図5に示すように、管理用サーバ100は、ルータ200に対して設定する設定内容の入力を受け付ける(ステップS501)。管理用サーバ100は、入力された内容にしたがって、設定用SMSを生成して、通信キャリア300に送信する(ステップS502)。
【0073】
通信キャリア300は、設定用SMSを受信すると、指定されている電話番号のルータ200に、設定用SMSを送信する(ステップS503)。
【0074】
ルータ200は、設定用SMSを受信する(ステップS504)。ルータ200は、設定用SMSを受信したことに応じて、管理用サーバ100を宛先とした応答SMSを通信キャリア300に送信する(ステップS505)。
【0075】
通信キャリア300は、応答SMSを受信すると、これを、管理用サーバ100に送信する(ステップS506)。これにより、管理用サーバ100は、送信した設定用SMSがルータ200に到達していることを認識することができる。
【0076】
ルータ200は、受信した設定用SMSに示される設定内容に従って自機の設定を実行する(ステップS507)。そして、ルータ200は、実行した設定の結果の情報を含む通知用SMSを、管理用サーバ100を宛先として、通信キャリア300に送信する(ステップS508)。
【0077】
通信キャリア300は、通知用SMSを受信すると、これを管理用サーバ100に送信する(ステップS509)。これにより、管理用サーバ100は、設定を指示したルータ200において設定結果がどのような結果になったのかを認識することができる。
【0078】
以上が、設定システムにおける設定に係るやり取りの例である。
【0079】
図6は、図5に示すやり取りを実現するための管理用サーバ100の動作例を示すフローチャートである。図6に示す動作例は、一つの設定用SMSを送信してから、その設定がルータ200において完了するまでの一連の流れを示している。
【0080】
図6に示すように、管理用サーバ100において、制御部130の受付部131は、ルータ200に対して設定したい設定内容、設定先となるルータ200を示す情報の入力を、通信部110又は入力部120を介して受け付ける(ステップS601)。受付部131は、受け付けた内容を、生成部132に伝達する。
【0081】
生成部132は、伝達された設定内容とルータ200の情報に基づいて、設定用SMSを生成する。生成部132は、新規のトランザクション番号を付与し、伝達された設定内容を示す設定コマンドを本文に含み、設定先となるルータ200の電話番号を送信先とする設定用SMSを生成する。生成部132は、生成した設定用SMSを通信制御部133に伝達する。通信制御部231は、生成部132から伝達された設定用SMSを通信部110を介して、通信キャリア300に送信する(ステップS602)。
【0082】
通信制御部133は、送信した設定用SMSに対する応答SMSを受信したか否かを判定する(ステップS603)。受信していない場合には(ステップS603のNO)、通信制御部133は、設定用SMSを送信してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS604)。所定時間は、一例として、5分としてよいが、これは、設定システムの運用上不都合がなければどのような時間であってもよく、5分より短くてもよいし、長くてもよい。設定用SMSを送信してから所定時間が経過していれば(ステップS604のYES)、通信制御部133は、送信した設定用SMSと同じ設定用SMSを再送信する(ステップS605)。これにより、設定用SMSがルータ200に到達する確度を向上させることができる。設定用SMSを送信してから所定時間が経過していない場合は(ステップS604のNO)、ステップS603の処理に戻る。
【0083】
ルータ200からの応答SMSを受信している場合には(ステップS603のYES)、次に、通信制御部133は、ルータ200から送信された設定処理の結果を示す通知用SMSを通信部110を介して受信する(ステップS606)。そして、制御部130は、受信した通知用SMSの内容に応じた処理を実行して(ステップS607)、処理を終了する。ここで、通知用SMSの内容に応じた処理とは、一例として、通知用SMSが設定成功を示している場合には、対応するルータ200における設定が成功したことを示す情報を対応付けて記憶部140に記憶して管理することであってよい。また、あるいは、通知用SMSが設定失敗を示している場合には、対応するルータ200に対して、再度の設定を指示することであったり、設定が失敗したことを示す情報を出力部150に出力させることであったりしてよい。
【0084】
以上が、管理用サーバ100の基本動作例である。
【0085】
図7は、図5に示すやり取りを実現するためのルータ200の動作例を示すフローチャートである。
【0086】
図7に示すように、ルータ200において、制御部230の通信制御部231は、通信部210を介して、設定用SMSを受信する(ステップS701)。通信制御部231は、設定用SMSを受信すると、設定用SMSを受信したことを示す応答SMSを、設定用SMSの送信元の電話番号を送信先(管理用サーバ100を送信先)として、通信部210を介して送信する(ステップS702)。通信制御部231は、設定用SMSを設定部232に伝達する。このとき、通信制御部231は、設定用SMSを先に判定部233に伝達し、判定部233は、受信した設定用SMSの送信元の電話番号が、記憶部240に記憶している自機に設定を指示することが可能な管理用サーバ100の電話番号と一致するか否かを判定してもよい。そして、一致した場合にのみ、設定部232に設定用SMSが伝達されるように構成されてよい。
【0087】
設定部232は、設定用SMSを伝達されると、設定用SMSから、設定コマンドを抽出する(ステップS703)。即ち、設定部232は、設定用SMSから、トランザクション番号とシーケンス番号と分割総数とフィールドの記載内容以外の記載内容を設定コマンドとして抽出する。
【0088】
設定部232は、抽出した設定コマンドの内容に従って、自機(ルータ200)の設定を実行する(ステップS704)。ここでいう設定は、上述した設定項目の数値の設定であってもよいし、一つの設定項目に対して設定可能な状態が複数ある場合にその複数の中から一つを選択することであってもよい。設定部232は、設定処理の処理結果の内容を、通信制御部231に伝達する。
【0089】
通信制御部231は、伝達された処理結果の内容に基づいて、処理結果を示す通知用SMSを生成し、管理用サーバ100の電話番号を宛先として、通信部210を介して、送信し(ステップS705)、処理を終了する。
【0090】
以上が、ルータ200の基本動作例である。
【0091】
ところで、ルータ200の設置数によっては、送信すべき設定用SMSの個数もまた、多くなることが予想される。多くのルータ200に対して一括で設定をするような場合に、纏めて、多くの設定用SMSを管理用サーバ100から送信するとトラフィックが逼迫し、他の通信に影響を与えたり、ルータ200まで設定用SMSが届かずに再送信が多発したりする可能性がある。
【0092】
そこで、このような事態を事前に抑制すべく、管理用サーバ100は、設定用SMSを分割して送信する。このような処理をする場合の、管理用サーバ100の動作例を図8に示すフローチャートを用いて説明する。図8は設定用SMSを送信するまでの処理例を示しており、図6において共通する内容については簡略化して説明する。
【0093】
図8に示すように、管理用サーバ100において受付部131は、設定コマンドの内容とともに、設定先となるルータ200として、複数のルータ200の指定を受け付ける(ステップS801)。
【0094】
生成部132は、受け付けた内容にしたがって設定用SMSを生成する(ステップS802)。生成部132は、生成した設定用SMSを通信制御部133に伝達する。
【0095】
通信制御部133は、送信対象となる設定用SMSの数が、予め定めた閾値を超えるか否かを判定する(ステップS803)。当該閾値は、任意の値であってよいが、当該閾値を送信対象の設定用SMSの数が超えると通信が逼迫する可能性のある値であることが好ましい。なお、ここで、送信対象となる設定用SMSの数の代替として、送信先のルータ200の数を用いてもよい。
【0096】
送信対象の設定用SMSの数が、所定の閾値を超える場合には(ステップS803のYES)、通信制御部133は、送信先を複数(2以上)のグループに分割する(ステップS804)。分割数は、各グループの設定用SMSの数が、上記の閾値以下となる数であることが好ましい。
【0097】
そして、通信制御部133は、グループ単位で時間差を設けて設定用SMSを送信し(ステップS805)、処理を終了する。即ち、例えば、通信制御部133は、グループが、グループA、B、Cの三つがあった場合には、グループAの設定用SMSを10時に送信し、グループBの設定用SMSを11時に送信し、グループCの設定用SMSを12時に送信するようにしてよい。なお、この時間差は、任意であってよく、1時間差である必要はない。
【0098】
一方で、送信対象の設定用SMSの数が閾値以下である場合には(ステップS803のNO)、トラフィックが逼迫する可能性は低いということで、通信制御部133は、纏めて生成した設定用SMSを送信し(ステップS806)、処理を終了する。
【0099】
以上が、多くの送信先が存在する場合の管理用サーバ100による設定用SMSを送信する際の動作例である。
【0100】
次に、設定コマンドがSMSの文字数制限を超える場合があることが考えられる。このようなSMSの文字数制限を超える場合の設定用SMSの送信方法について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。図9に示すフローチャートは、設定用SMSを送信するまでの処理を示している。
【0101】
図9に示すように、受付部131は、設定コマンドの指定を受け付ける(ステップS901)。生成部132は、受け付けた設定コマンドの文字数が、SMSの制限文字数を超えるか否かを判定する(ステップS902)。前述のように、これは、厳密には、設定コマンドの文字数が、SMSの制限文字数内で、設定コマンドとして使用可能な文字数との比較である。設定コマンドの文字数がSMSの制限文字数を超えない場合には(ステップS902のNO)、生成部132は、通常通り、設定用SMSを生成し、通信制御部133は、生成された設定用SMSを送信して処理を終了する。
【0102】
設定コマンドの文字数がSMSの制限文字数を超える場合には(ステップS902のYES)、生成部132は、設定コマンドをSMSの文字数制限内になるように分割する(ステップS903)。そして、生成部132は、分割毎の設定コマンドを用いて、シーケンス番号を付与した分割設定用SMSを生成する。生成部132は、生成した各分割設定用SMSを通信制御部133に伝達する。
【0103】
通信制御部133は、伝達された各分割設定用SMSを、同じルータ200に送信し(ステップS904)、処理を終了する。
【0104】
図10は、管理用サーバ100から分割設定用SMSを受信した場合の、ルータ200の動作例を示すフローチャートである。図10においては、図7と共通する処理について、同じ符号を付しており、説明を簡略化する。
【0105】
図10に示すように、ルータ200は、設定用SMSを受信し(ステップS701)、応答SMSを送信する(ステップS702)。
【0106】
通信制御部231は、受信した設定用SMSにシーケンス番号が設定されているか否かを判定する(ステップS1001)。即ち、通信制御部231は、一例として、設定用SMSにおいて、シーケンス番号のフィールドが1以上であるか否かに基づいて、当該判定を行うこととしてよい。
【0107】
設定用SMSにシーケンス番号が設定されていない場合には(ステップS1001のNO)、設定部232は、通常通り設定コマンドを抽出し(ステップS703)、設定コマンドに従った設定を実行し(ステップS704)、通信制御部231は、処理結果に基づく通知用SMSを生成して、管理用サーバ100に送信して(ステップS705)処理を終了する。
【0108】
設定用SMSにシーケンス番号が設定されている場合には(ステップS1001のYES)、通信制御部231は、同一のトランザクション番号を含み、他のシーケンス番号の分割設定用SMSを全て受信するまで待機する(ステップS1002)。全ての分割設定用SMSを受信すると、通信制御部231は、受信した各分割設定用SMSを設定部232に伝達する。なお、ここでトランザクション番号が分割設定用SMSに付与されていない場合には、シーケンス番号と分割総数のみを確認して、分割設定用SMSを受信したかを確認するように構成されてもよい。
【0109】
設定部232は、伝達された各分割設定用SMSから設定コマンドを抽出する(ステップS1003)。そして、設定部232は、抽出した設定コマンドを対応するシーケンス番号の順序で、結合する(ステップS1004)。その後に、設定部232は、結合して得られた設定コマンドに従って設定を実行し(ステップS704)、通信制御部231は、設定結果に基づく通知用SMSを管理用サーバ100に送信して(ステップS705)、処理を終了する。
【0110】
図9図10に示したように、管理用サーバ100は、設定コマンドが長すぎる場合には、設定コマンドの内容を複数に分割して、送信することで、ルータ200は、全ての設定内容を取得することができ、多くの設定内容に対応することができる。また、シーケンス番号を付与することにより、どの順序で設定コマンドを結合すればよいかとルータ200に認識させることができ、ルータ200は、設定コマンドの内容を誤認することなく設定を実行することができる。
【0111】
<まとめ>
上記実施形態に示したように、管理用サーバ100は、ルータ200の元まで行かずとも、ルータ200の設定をSMSにより指示することができ、ルータ200は、当該指示に従って自機の設定を実行することができる。また、SMSを利用することにより、管理用サーバ100は、一括して複数のルータ200の設定を指示することもでき、従来のようなウェブを介して一つ一つのルータにアクセスして行うウェブ設定よりも利便性の高いルータ200の設定システムを提供することができる。また、設定システムは、通信システムにおけるルータの設定をSMSを利用して容易に実現することができることから、通信事業の活性に貢献し、持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に貢献することができる。
【0112】
<補足>
上記実施の形態においては、管理用サーバ100によるルータ200に対する設定用SMSを送信する手法として、管理用サーバ100のプロセッサが設定指示プログラム等を実行することにより、送信することとしているが、これは装置に集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよい。同様にルータ200における指定された設定を実行する手法として、ルータ200のプロセッサが設定実行プログラム等を実行することにより実現することとしているが、これも装置に集積回路等に形成された論理回路や専用回路によって実現してもよい。これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能は1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0113】
また、上記設定指示プログラム、設定実行プログラムは、プロセッサが読み取り可能な記録媒体に記録されていてよく、記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記設定指示プログラム、設定実行プログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記プロセッサに供給されてもよい。つまり、例えば、スマートフォン等の情報処理機器を利用して、ネットワーク上からプログラムをダウンロードして実行する構成としてもよい。本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0114】
なお、上記設定指示プログラム、設定実行プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)、C++、Python、Rなどのオブジェクト指向プログラミング言語などを用いて実装できるがこれらに限定するものではない。
【符号の説明】
【0115】
100 管理用サーバ
110 受信部
120 入力部
130 制御部
131 受付部
132 生成部
133 通信制御部(第1送信部)
140 記憶部
150 出力部
200、200a、200b、200c ルータ
210 通信部
220 入力部
230 制御部
231 通信制御部(受信部、第2送信部)
232 設定部
233 判定部
240 記憶部
250 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10