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特許7557611フィルターフレーム及びこれを含む空気清浄機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】フィルターフレーム及びこれを含む空気清浄機
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/24 20060101AFI20240919BHJP
   B01D 46/00 20220101ALI20240919BHJP
   A61L 9/16 20060101ALI20240919BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20240919BHJP
【FI】
B01D46/24 B
B01D46/00 F
A61L9/16 F
F24F8/80 110
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023505763
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(86)【国際出願番号】 KR2021009875
(87)【国際公開番号】W WO2022025663
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-22
(31)【優先権主張番号】10-2020-0096361
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514170813
【氏名又は名称】コーウェイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】COWAY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジェホン
(72)【発明者】
【氏名】ナム, ユヨン
(72)【発明者】
【氏名】ペ, ジュンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ギス
【審査官】目代 博茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-183771(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0046325(KR,A)
【文献】特開2002-095724(JP,A)
【文献】特開平05-231685(JP,A)
【文献】特開2012-148259(JP,A)
【文献】特開2003-024730(JP,A)
【文献】中国実用新案第207641181(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D46/00-46/90
F24F8/00-8/99
F24F1/00-1/68
F24F13/28
A61L9/00-9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気ろ過用フィルター部材を支持する支持体を含み、
前記支持体は、互いに対して回転可能に連結される第1支持体及び第2支持体を含み、
それぞれの前記第1支持体及び前記第2支持体は、
上下方向に延びる第1縦部材、一端が前記第1縦部材に垂直に連結された横部材、及び前記横部材の他端に連結されて前記上下方向に延びる第2縦部材を含むボディー部と、
前記第1縦部材の上端部と下端部との間の位置で前記第1縦部材に連結され、前記上下方向に延びる円筒状の軸部と、
前記第2縦部材の上端部と下端部との間の位置で前記第2縦部材に連結され、前記軸部の少なくとも一部を取り囲む形状に形成された回転部と、
前記第1縦部材及び前記軸部のうち一つ以上に具備される係止部と、
前記第2縦部材及び前記回転部のうち一つ以上に具備され、前記係止部に係止固定可能な形状に形成された嵌合部と、を含み、
前記第2支持体の前記回転部は、前記第1支持体の前記軸部に回転可能に結合され、
前記第1支持体の前記係止部と前記第2支持体の前記嵌合部とは、前記第1支持体の前記横部材と前記第2支持体の前記横部材とが所定の角度を形成する際に前記第1支持体と前記第2支持体とが自由回転しないように互いに嵌合固定される、
フィルターフレーム。
【請求項2】
前記第1支持体及び前記第2支持体はそれぞれ複数個設けられ、
複数個の前記第1支持体と複数個の前記第2支持体とは、相異なる支持体に具備される前記軸部と前記回転部とが回転可能に嵌合することで、連続的に連結され、
複数個の前記支持体のそれぞれが隣接する支持体に対して平角よりも小さい角度を成すように互いに対して回転した時、前記複数個の支持体はループ状の経路に沿って配置される、
請求項1に記載のフィルターフレーム。
【請求項3】
前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、もしくは、前記第1支持体と前記第2支持体とが前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、
前記第1支持体の前記係止部と前記第2支持体の前記嵌合部とは、前記第1支持体と前記第2支持体とが互いに対して回転自在になることを防止するように互いに嵌合固定される、
請求項2に記載のフィルターフレーム。
【請求項4】
前記第1支持体の前記係止部は、前記ボディー部の側面に形成された第1係止具及び前記ボディー部の内面に形成された第2係止具を含み、
前記第2支持体の嵌合部は、前記ボディー部の側面に形成された第1嵌合具及び前記ボディー部の内面に形成された第2嵌合具を含み、
前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1係止具及び前記第1嵌合具が嵌合し、
前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、前記第2係止具及び前記第嵌合具と嵌合する、
請求項3に記載のフィルターフレーム。
【請求項5】
前記第1支持体の前記係止部は、前記軸部の外周面に形成された係止突起をさらに含み、
前記第2支持体の前記回転部は、前記第1支持体及び前記第2支持体が前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第1支持体と前記第2支持体とが互いに対して回転自在になることを防止するように前記第1支持体の係止突起に係止される、
請求項4に記載のフィルターフレーム。
【請求項6】
前記係止部の少なくとも一部及び前記嵌合部は、突起または孔の形状を有する、
請求項1に記載のフィルターフレーム。
【請求項7】
前記第1支持体の係止部は、前記ボディー部の側面に形成されたストッパを含み、
前記第2支持体の嵌合部は、前記回転部の外周面に形成された第1固定具及び第2固定具を含み、
前記ストッパは、前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように、前記第1支持体及び前記第2支持体が配置される時、前記第1固定具と嵌合し、
前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第2固定具と嵌合する、
請求項3に記載のフィルターフレーム。
【請求項8】
前記第1支持体の前記係止部は、前記第1支持体の前記軸部の側面から突出する係止突起を含み、
前記第2支持体の嵌合部は、前記第2支持体の前記回転部の上面から突出する第1突出ガイド、第2突出ガイド、及び第3突出ガイドを含み、
前記係止突起は、
前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1突出ガイドと嵌合し、
前記第1支持体及び前記第2支持体が前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第2突出ガイドと嵌合し、
前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、前記第3突出ガイドと嵌合する、
請求項3に記載のフィルターフレーム。
【請求項9】
前記第2支持体の前記回転部は、前記第1支持体の前記軸部を取り囲む内周面を有し、
前記第1支持体の前記係止部は、前記第1支持体の前記軸部の側面から突出する係止突起を含み、
前記第2支持体の嵌合部は、前記第2支持体の前記回転部の内周面に形成された第1溝、第2溝、及び第3溝を含み、
前記係止突起は、
前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1溝と嵌合し、
前記第1支持体及び前記第2支持体が前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第2溝と嵌合し、
前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、前記第3溝と嵌合する、
請求項3に記載のフィルターフレーム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のフィルターフレームを含み、外部空気をろ過する空気清浄機において、
前記外部空気を前記空気清浄機の内部へ流動させる送風力を提供する送風機と、
前記送風機によって前記空気清浄機の内部に流入した前記外部空気をろ過する前記空気ろ過用フィルター部材と、をさらに含む、
空気清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルターフレーム及びこれを含む空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、空気清浄機は、汚染された室内空気を吸い込んで空気に含有されたほこり、匂い粒子などをフィルターでろ過してきれいな空気に浄化させる装置である。このような空気清浄機は、周囲の汚染された空気を吸い込んで浄化させた後、浄化されたきれいな空気を空気清浄機の外へ排出することで室内空気を浄化させることができる。
一方、空気清浄機は、空気清浄機の内部に流入した空気に含有されたほこり、匂い粒子などをフィルターリングするフィルターを含むことができる。このようなフィルターは、空気清浄機の種類によって、多様な形状を有することができる。例えば、フィルターは、円柱形状、直方体形状などで提供されることができる。
【0003】
しかし、前述した形状のフィルターは、運搬過程で相対的に大きい体積を占めるようになり、これによって、フィルターの運搬に多くの費用がかかる。また、近年は広い空間の空気を浄化させるために大面積のフィルターへの需要が増加しつつあり、運搬途中にフィルターが占める体積が次第に大きくなっている。そこで、フィルター運搬時の体積を低減させるための折り畳み式フィルター及び該折り畳み式フィルターを支持するためのフィルターフレームが開発されている。
【0004】
本出願人の米国公開特許公報第2018/0221805号「Air Purifier」及びBlueair ABの米国公開特許公報第2018/0304184号の「Foldable Air Filter Unit」には、フィルター運搬時の体積を低減することができる折り畳み式フィルター及びフィルターフレームが開示されている。ところが、従来のフィルターフレームは、フィルターフレームの折り畳みのためにヒンジ構造を備えるため、特別な装置がなければフィルターフレームの展開又は折畳状態を維持しにくい。特に、フィルターフレームが折畳状態から任意に展開されれば、フィルターフレームの搬送が困難になり、空気清浄機が使用される途中にフィルターフレームが任意に折り畳まれると、空気清浄機の効率が低下する恐れがある。また、フィルターフレームが任意に自由に回転すれば、回転による慣性によりフィルターフレームが所定の範囲以上に過度に回転してしまい、これによって、フィルターフレームが破損する危険性が増す。
【0005】
しかも、フィルターフレームが任意に折畳又は展開することを防止するための手段をフィルターフレームに別途設ける場合、フィルターフレームのサイズが過度に肥大化することがあり、製造コストも増加することになって望ましくない。また、フィルターフレームの自由回転を防止するための手段が大きいか、複雑な構成を有する場合、空気清浄機に装着しにくいという不具合がある。
【0006】
したがって、単純な構造を有することでフィルターフレームの製造コストを低減するとともにフィルターフレームが任意に折畳又は展開することを防止できるフィルターフレームが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】米国特許出願公開第2018/0221805号明細書
【文献】米国特許出願公開第2018/0304184号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態は、上述のような背景に着目して発明されたもので、ユーザが容易に折畳又は展開できるフィルターフレームを提供しようとする。
【0009】
また、フィルターフレームが任意に折畳又は展開することを防止することで、空気洗浄機の効率低下を防止するとともに、フィルターフレームの損傷を最小限に止めることができるフィルターフレームを提供しようとする。
【0010】
また、構造を簡略化することで、フィルターフレームの製造コストを削減することができるフィルターフレームを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様によれば、空気ろ過用フィルター部材を支持する支持体を含み、前記支持体は、互いに対して回転可能に連結される第1支持体及び第2支持体を含み、それぞれの前記第1支持体及び前記第2支持体は、上下方向に延びる第1縦部材、一端が前記第1縦部材に垂直に連結された横部材、及び前記横部材の他端に連結されて前記上下方向に延びる第2縦部材を含むボディー部と、前記第1縦部材の上端部と下端部との間の位置で前記第1縦部材に連結され、前記上下方向に延びる円筒状の軸部と、前記第2縦部材の上端部と下端部との間の位置で前記第2縦部材に連結され、前記軸部の少なくとも一部を取り囲む形状に形成された回転部と、前記第1縦部材及び前記軸部のうち一つ以上に具備される係止部と、前記第2縦部材及び前記回転部のうち一つ以上に具備され、前記係止部に係止固定可能な形状に形成された嵌合部と、を含み、前記第2支持体の前記回転部は、前記第1支持体の前記軸部に回転可能に結合され、前記第1支持体の前記係止部と前記第2支持体の前記嵌合部とは、前記第1支持体の前記横部材と前記第2支持体の前記横部材とが所定の角度を形成する際に前記第1支持体と前記第2支持体とが自由回転しないように互いに嵌合固定されるフィルターフレームが提供される。
【0012】
また、前記第1支持体及び前記第2支持体はそれぞれ複数個設けられ、複数個の前記第1支持体と複数個の前記第2支持体とは、相異なる支持体に具備される前記軸部と前記回転部とが回転可能に嵌合することで、連続的に連結され、複数個の前記支持体のそれぞれが隣接する支持体に対して平角よりも小さい角度を成すように互いに対して回転した時、前記複数個の支持体はループ状の経路に沿って配置されるフィルターフレームが提供される。
【0013】
また、前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、もしくは、前記第1支持体と前記第2支持体とが前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第1支持体の前記係止部と前記第2支持体の前記嵌合部とは、前記第1支持体と前記第2支持体とが互いに対して回転自在になることを防止するように互いに嵌合固定されるフィルターフレームが提供される。
【0014】
また、前記第1支持体の前記係止部は、前記ボディー部の側面に形成された第1係止具及び前記ボディー部の内面に形成された第2係止具を含み、前記第2支持体の嵌合部は、前記ボディー部の側面に形成された第1嵌合具及び前記ボディー部の内面に形成された第2嵌合具を含み、前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1係止具及び前記第1嵌合具が嵌合し、前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、前記第2係止具及び前記第1嵌合具と嵌合するフィルターフレームが提供される。
【0015】
また、前記第1支持体の前記係止部は、前記軸部の外周面に形成された係止突起をさらに含み、前記第2支持体の前記回転部は、前記第1支持体及び前記第2支持体が前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第1支持体と前記第2支持体とが互いに対して回転自在になることを防止するように前記第1支持体の係止突起に係止されるフィルターフレームが提供される。
【0016】
また、前記係止部の少なくとも一部及び前記嵌合部は、突起または孔の形状を有するフィルターフレームが提供される。
【0017】
また、前記第1支持体の係止部は、前記ボディー部の側面に形成されたストッパを含み、前記第2支持体の嵌合部は、前記回転部の外周面に形成された第1固定具及び第2固定具を含み、前記ストッパは、前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように、前記第1支持体及び前記第2支持体が配置される時、前記第1固定具と嵌合し、前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第2固定具と嵌合するフィルターフレームが提供される。
【0018】
また、前記第1支持体の前記係止部は、前記第1支持体の前記軸部の側面から突出する係止突起を含み、前記第2支持体の嵌合部は、前記第2支持体の前記回転部の上面から突出する第1突出ガイド、第2突出ガイド、及び第3突出ガイドを含み、前記係止突起は、前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1突出ガイドと嵌合し、前記第1支持体及び前記第2支持体が前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第2突出ガイドと嵌合し、前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、前記第3突出ガイドと嵌合するフィルターフレームが提供される。
【0019】
また、前記第2支持体の前記回転部は、前記第1支持体の前記軸部を取り囲む内周面を有し、前記第1支持体の前記係止部は、前記第1支持体の前記軸部の側面から突出する係止突起を含み、前記第2支持体の嵌合部は、前記第2支持体の前記回転部の内周面に形成された第1溝、第2溝、及び第3溝を含み、前記係止突起は、前記第1支持体と前記第2支持体とが平角を成すように配置される時、前記第1溝と嵌合し、前記第1支持体及び前記第2支持体が前記ループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される時、前記第2溝と嵌合し、前記第1支持体と前記第2支持体とが重畳されて平行に配置される時、前記第3溝と嵌合するフィルターフレームが提供される。
【0020】
また、フィルターフレームを含み、外部空気をろ過する空気清浄機において、前記外部空気を前記空気清浄機の内部へ流動させる送風力を提供する送風機と、前記送風機によって前記空気清浄機の内部に流入した前記外部空気をろ過する前記空気ろ過用フィルター部材と、をさらに含む空気清浄機が提供される。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態によれば、ユーザが容易にフィルターフレームを折畳又は展開できるという効果がある。
【0022】
また、フィルターフレームが、任意に折畳又は展開されることを防止することで、食う句清浄機の効率低下を防止するとともに、フィルターフレームの損傷を最小化できるという効果がある。
【0023】
また、フィルターフレームの構造を単純化することにより、フィルターフレームの製造コストを節減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の第1実施形態による空気清浄機を示す斜視図である。
図2図2は、図1のII-II線による断面図である。
図3図3は、図2のフィルターフレームの斜視図である。
図4図4は、図3の第1支持体及び第2支持体がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された様子を示した一部断面図である。
図5図5は、図3の第1支持体と第2支持体とが平角を成すように配置された様子を示した一部断面図である。
図6図6は、図3の第1支持体と第2支持体とが重畳されて平行に配置された様子を示した一部断面図である。
図7図7は、本発明の第2実施形態によるフィルターフレームの第1支持体及び第2支持体がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された様子を示した一部断面図である。
図8図8は、図7の第1支持体と第2支持体とが平角を成すように配置された様子を示した一部断面図である。
図9図9は、本発明の第3実施形態によるフィルターフレームの第1支持体と第2支持体とが平角を成すように配置された様子を示した一部断面図である。
図10図10は、図9の第1支持体と第2支持体とがループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された様子を示した一部断面図である。
図11図11は、第1支持体と第2支持体とが重畳されて平行に配置された様子を示した一部断面図である。
図12図12は、本発明の第4実施形態によるフィルターフレームの第1支持体と第2支持体とが平角を成すように配置された様子を示した一部断面図である。
図13図13は、図12の第1支持体及び第2支持体がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された様子を示した一部断面図である。
図14図12は、図7の第1支持体と第2支持体とが重畳されて平行に配置された様子を示した一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の技術的思想を具現するための具体的な実施形態について図面を参照して詳しく説明する。
【0026】
なお、本発明を説明するにおいて、関連した公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を濁らす恐れがあると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
【0027】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「支持」、「固定」、「結合」されると言及された時には、その他の構成要素に直接に連結、支持、固定、結合されることもできるが、中間に他の構成要素が介在することもできると理解されなければならない。
【0028】
本明細書で使われた用語は、ただ特定の実施形態を説明するために使われたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに他の意味ではない限り複数の表現を含む。
【0029】
また、第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために使われることができるが、当該構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。
【0030】
明細書で使われる「含む」という意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素及び/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分及び/または群の存在や付加を除外させるものではない。
【0031】
また、本明細書における上、下などの方向に対する表現は、図面に示されたものを基準として説明したものであって、当該対象の方向が変更されれば異なるように表現され得ることをあらかじめ明らかにしておく。一方、本明細書において、上下方向は図1及び図3の上下方向を基準とすることができる。
【0032】
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態による空気清浄機1の具体的な構成について説明する。
【0033】
次に、図1及び図2を参照すると、本発明の第1実施形態による空気清浄機1は、空気清浄機1に流入した空気のほこり、匂い粒子などをろ過することで汚染された空気をきれいな空気に浄化することができる。また、空気清浄機1は、外部の空気を空気清浄機の内部へ吸い込むことができ、内部で浄化されたきれいな空気を外部へ排出することができる。空気清浄機1は、本体部2、送風機3、フィルター部材4、及びフィルターフレーム5を含むことができる。
【0034】
本体部2は、送風機3、フィルター部材4、及びフィルターフレーム5を支持することができ、送風機3、フィルター部材4、及びフィルターフレーム5が収容される空間を提供することができる。このような本体部2は、送風機3、フィルター部材4、及びフィルターフレーム5を取り囲むケースを含むことができる。
【0035】
送風機3は、空気清浄機1の外部の汚染された空気が空気清浄機1の内部へ流入するように駆動可能である。このような送風機3は、流入した空気がフィルター部材4を通過するように送風力を提供することができる。また、送風機3は、空気清浄機1の内部のフィルター部材4によって浄化された空気を外部へ送出するように駆動可能である。例えば、送風機3は、本体部2の下側に配置されてもよく、フィルター部材4の内側に配置されてもよい。
【0036】
フィルター部材4は、空気清浄機1の外部から流入した空気をきれいな空気にろ過することができる。例えば、空気中のほこり、匂い粒子などをろ過することができ、メッシュ構造のプレフィルター(pre-filter)、ヘパフィルター(Hepa filter)、活性炭脱臭フィルター(Carbon filter)などの周知のフィルターを含むことができる。より具体的な例として、フィルター部材4がプレフィルターである場合、プレフィルターは、フィルターフレーム5の外側及び内側を取り囲むようにフィルターフレーム5に被せることができる。ただし、これは例示に過ぎなく、プレフィルターは、矩形を有する複数個のフィルターで設けられ、フィルターフレーム5の第1縦部材110、第2縦部材120、及び横部材130のいずれか一つ以上で取り囲まれた領域においてボディー部100に支持されることも可能である。
【0037】
このようなフィルター部材4は、複数個設けられてもよく、複数個のフィルター部材4は、フィルターフレーム5に支持されたまま折畳又は展開可能である。
【0038】
図2及び図3を参照すると、フィルターフレーム5はフィルター部材4を支持することができ、フィルター部材4と向かい合うように設けられることができる。このようなフィルターフレーム5は、折畳又は展開可能に構成されてもよい。また、フィルターフレーム5は支持体10を含んでもよい。
【0039】
支持体10はフィルター部材4を支持することができる。このような支持体10は、複数個設けられてもよく、複数個の支持体10は、互いに対して回転可能に設けられてもよい。また、複数個の支持体10は、第1支持体11及び第2支持体12を含むことができる。
【0040】
第1支持体11及び第2支持体12は、互いに対して回転可能に連結されてもよい。ここで、第1支持体11と第2支持体12とは互いを区別するためのものに過ぎず、第1支持体11と第2支持体12とが相異なる形状や互相異なる材料を有する支持体10に制限解釈されるものではない。よって、第1支持体11及び第2支持体12は、同一の材料または形状を有する支持体10であると理解されてもよい。このような第1支持体11及び第2支持体12は、それぞれボディー部100、軸部200、回転部300、係止部400、及び嵌合部500を含むことができる。
【0041】
また、第1支持体11と第2支持体12は複数個設けられてもよい。以下、複数個の第1支持体11及び第2支持体12は、複数個の支持体10と理解され得る。このような複数個の第1支持体11及び第2支持体12は相異なる支持体10に設けられる軸部200と、回転部300が回転可能に嵌合することで連続的に連結されてもよい。例えば、第1支持体11の軸部200は、隣接した第2支持体12の回転部300に回転可能に結合されてもよい。また、第1支持体11の回転部300は、隣接した他の第2支持体12の軸部200に回転可能に結合されてもよい。よって、第1支持体11の一端部は、隣接した第2支持体12に対して回転可能であり、第1支持体11の他端部は、隣接した他の第2支持体12に対して回転可能に設けられることができる。
【0042】
一方、図4を参照すると、複数個の支持体10は、それぞれが隣接する支持体10に対して平角よりも小さい角度を成すように互いに対して回転された時、複数個の支持体10は、ループ状の経路に沿って配置することができる。ここで、ループ状の経路とは、一地点から始まって他の地点を経た後再び一地点に戻るという所定の経路と定義することができる。より具体的な例として、複数個の支持体10は、互いに対して所定の角度(支持体10が4つである場合、90゜の角度)を成すように互いに対して回転することができる。ここで、所定の角度は、上側から見て、複数個の支持体10で取り囲まれた内側空間の面積が最大になる角度であってもよい。この時、図2に示すように、上側から見て複数個の支持体10は矩形のループを形成することができる。このように、複数個の支持体10のそれぞれが隣接する支持体10に対して0゜よりも大きく180゜よりも小さい角度を成す時、展開状態と定義する。
【0043】
図5を参照すると、複数個の支持体10は、互いに隣接する少なくとも2つの支持体10が平行に配置するように互いに対して回転することができる。より具体的な例として、第1支持体11の一側に連結された第2支持体12は、第1支持体11に対して回転することで、第1支持体11に対して展開することができる。この場合、第1支持体11と第2支持体12とは平角となるように配置される。すなわち、第1支持体11と第2支持体12との間の角度は180°である。また、図6を参照すると、第1支持体11の他側に連結されたもう一つの第2支持体12は、第1支持体11に対して回転することで、第2支持体12に対して折り畳むことができる。この場合、第1支持体11と第2支持体12とは互いに重畳されて平行に配置される。すなわち、第1支持体11と第2支持体12との間の角度は0°である。このように、複数個の支持体10のそれぞれが、隣接する支持体10と成す角度が、0゜または180゜である時、折り畳み状態と定義する。
【0044】
ボディー部100は、軸部200、回転部300、係止部400、及び嵌合部500を支持することができる。このようなボディー部100は、第1縦部材110、第2縦部材120、及び横部材130を含むことができる。
【0045】
第1縦部材110は、上下方向に延びて形成され、軸部200を支持する。また、第2縦部材120は、上下方向に延びて形成され、回転部300を支持する。ただし、これは例示に過ぎなく、第1縦部材110に回転部300が支持され、第2縦部材120に軸部200が支持されてもよい。また、横部材130は、一端が第1縦部材110に連結され、他端が第2縦部材120に連結される。
【0046】
軸部200は、回転部300に回転可能に結合されてもよい。このような軸部200は、第1縦部材110の上端部と下端部との間の位置で第1縦部材110に連結される。また、軸部200は、上下方向に延びて形成されてもよい。このような軸部200は、回転部300の形状に対応して形成され、たとえば、円筒形状に設けられてもよい。また、軸部200は、第1支持体11とともに回転することができる。
【0047】
回転部300は、軸部200に回転可能に結合されてもよい。このような回転部300は、第2縦部材120の上端部と下端部との間の位置で第2縦部材120に連結される。また、回転部300は、上下方向に延びて形成されてもよい。このような回転部300は、たとえば、軸部200の少なくとも一部を取り囲む形状に設けられてもよい。また、回転部300は、第2支持体12とともに回転することができる。
【0048】
このような回転部300は弾性を有する材料で形成することができる。よって、回転部300に所定の外力が加えられれば回転部300は撓むことができ、外力が解除されれば再び元の形態に戻ることができる。例えば、第1支持体11及び第2支持体12がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された時、回転部300は係止突起413に係止されることにより、もう回転できなくなる。また、回転部300が係止突起413に係止されたとき、第1支持体11または第2支持体12に外力が加えられれば回転部300は撓むようになる。この場合、撓んだ回転部300と軸部200との間に係止突起413が挿入され、第1支持体11と第2支持体12とは互いに対して回転するようになる。
【0049】
一方、係止部400と嵌合部500は、第1支持体11及び第2支持体12それぞれに含まれるものであるが、以下では、説明の便宜上、第1支持体11の係止部400は、係止部400と述べ、第2支持体12の嵌合部500は、嵌合部500と述べる。よって、以下における係止部400は、第1支持体11の係止部400と理解されることができ、嵌合部500は、第2支持体12の嵌合部500と理解されることができる。
【0050】
係止部400は、嵌合部500と嵌合することで第1支持体11と第2支持体12とが互いに任意に回転することを防止することができる。例えば、第1支持体11と第2支持体12とが0゜、90゜及び180゜のいずれか一つの角度を形成するように配置される時、第1支持体11の係止部400は、第2支持体12の嵌合部500と嵌合固定されることができる。この場合、第1支持体11及び第2支持体12は所定の角度で固定される。このような係止部400は、第1係止具411、第2係止具412、及び係止突起413を含むことができる。
【0051】
図5を再び参照すると、第1係止具411は、第1支持体11と第2支持体12とが平角を成すように配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止し得る。このような第1係止具411は、後述する第1嵌合具511と嵌合するために、ボディー部100の側面に形成されてもよい。例えば、第1係止具411は、第1縦部材110の側面から引き込み形成された孔であってもよい。ここで、ボディー部100の側面は、第1支持体11と第2支持体12とが平角を成すように配置される時、第1支持体11と第2支持体12とが向かい合う側の一面を意味する。
【0052】
図6を再び参照すると、第2係止具412は、第1支持体11と第2支持体12とが重畳されて平行に配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止し得る。このような第2係止具412は、後述する第2嵌合具512と嵌合するために、ボディー部100の内面に形成されてもよい。例えば、第2係止具412は、第1縦部材110の内面から突出形成された突起であってもよい。ここで、ボディー部100の内面は、第1支持体11と第2支持体12とが重畳されて平行に配置される時、第1支持体11と第2支持体12とが向い合う側の一面を意味する。
【0053】
図4を再び参照すると、係止突起413は、第1支持体11及び第2支持体12がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止し得る。このような係止突起413は、回転部300との干渉のために、軸部200の外周面に形成されてもよい。また、係止突起413は、軸部200の外面の一部を取り囲むように設けられてもよい。
【0054】
嵌合部500は、係止部400と嵌合することで、第1支持体11と第2支持体12とが互いに任意に回転することを防止することができる。例えば、第1支持体11と第2支持体12が0゜、90゜、及び180゜のいずれか一つの角度を形成するように配置される時、第1支持体11の嵌合部500は、第2支持体12の係止部400と嵌合固定されてもよい。この場合、第1支持体11と第2支持体12とは所定の角度で固定される。このような嵌合部500は、第1嵌合具511及び第2嵌合具512を含むことができる。
【0055】
第1嵌合具511は、第1係止具411と嵌合するために、ボディー部100の側面に形成されることができる。例えば、第1嵌合具511は、第1係止具411の形状に対応して形成されることができ、第2縦部材120の側面から突出形成された突起であってもよい。
【0056】
第2嵌合具512は、第2係止具412と嵌合するために、ボディー部100の内面に形成されてもよい。例えば、第2嵌合具512は、第2係止具412の形状に対応して形成されてもよく、第2縦部材120の内面から引き込み形成された孔であってもよい。
【0057】
一方、係止部400及び嵌合部500は弾性を有する材料で形成することができる。よって、係止部400及び嵌合部500に所定の外力が加えられれば、係止部400及び嵌合部500は撓むことができ、外力が解除されれば再び元の形態に戻ることができる。
【0058】
例えば、第1嵌合具511が第1係止具411に嵌合した時、第1支持体11と第2支持体12とが平角よりも小さい角度を有するように第1支持体11または第2支持体12に外力が加えられれば、第1嵌合具511は撓むようになる。この場合、撓んだ第1嵌合具511は第1係止具411から離脱するようになり、第1支持体11と第2支持体12は互いに対して回転するようになる。
【0059】
他の例示として、第2係止具412が第2嵌合具512に嵌合した時、第1支持体11と第2支持体12とが所定の角度を有するように第1支持体11または第2支持体12に外力が加えられれば、第2係止具412は撓むようになる。この場合、撓んだ第2係止具412は、第2嵌合具512から離脱するようになり、第1支持体11と第2支持体12は互いに対して回転するようになる。
【0060】
前述したように、本明細書で第1係止具411は孔であり、第1嵌合具511は突起であると述べたが、これは例示に過ぎなく、第1係止具411が突起であり、第1嵌合具511が孔であってもよい。また、第2係止具412が孔であり、第2嵌合具512が突起であっても構わない。
【0061】
以下では、前述のような構成を持つフィルターフレーム5の作用について説明する。
【0062】
ユーザは、フィルターフレーム5を折畳状態で搬送することができる。この場合、フィルターフレーム5の折畳状態は、展開状態に切り替えられることなく維持可能である。具体的に、フィルターフレーム5が折畳状態である時、第1支持体11と第2支持体12とは互いに平角を成すか、重畳されて平行に配置される。互いに平角を成す第1支持体11と第2支持体12とは第1係止具411と第1嵌合具511とが嵌合することで、互いに対する回転が防止される。また、互いに重畳されて平行に配置された第1支持体11と第2支持体12とは、第2係止具412と第2嵌合具512とが嵌合することで互いに対する回転が防止される。
【0063】
その以後、第1支持体11または第2支持体12に外力が加えられれば、第1嵌合具511が第1係止具411から離脱して、第2係止具412が第2嵌合具512から離脱するようになる。この場合、第1支持体11と第2支持体12とは所定の角度を成すように配置される。その後、外力が第1支持体11または第2支持体12に加えられ続けると、第1支持体11及び第2支持体12はループ状の経路の内部面積が最大になるように配置される。この場合、第2支持体12の回転部300は、第1支持体11の係止突起413に係止されることにより、第1支持体11と第2支持体12とは互いに対する回転が防止される。
【0064】
なお、このような構成以外にも、本発明の第2実施形態によれば、係止部400はストッパ421を含むことができる。以下、図8をさらに参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態を説明するにおいて、上述した実施形態と比べた時の相違点を中心に説明し、同一の説明及び符号は上述した実施形態を援用する。
【0065】
係止部400はストッパ421を含むことができる。ストッパ421は、後述する第1固定具521及び第2固定具522と選択的に嵌合するために形成され得る。このようなストッパ421は、ボディー部100の側面に形成されてもよく、第1固定具521及び第2固定具522の形状に対応して形成されてもよい。例えば、ストッパ421は、第1固定具521または第2固定具522が嵌められるようにボディー部100の側面から突出形成されてもよい。よって、ストッパ421の間に、第1固定具521または第2固定具522が選択的に嵌められることができる。
【0066】
嵌合部500は、回転部300の外周面に形成された第1固定具521及び第2固定具522を含むことができる。
【0067】
図7を参照すると、第1固定具521は、第1支持体11及び第2支持体12がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された時、第1支持体11と第2支持体12とが互いに対して任意に回転することを防止するように設けられてもよい。例えば、第1固定具521は、回転部300の外周面から突出形成された突起であってもよい。また、第1固定具521は、ストッパ421に選択的に嵌合可能である。
【0068】
図8を参照すると、第2固定具522は、第1支持体11と第2支持体12とが平角を成すように配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止するように設けられてもよい。例えば、第2固定具522は、回転部300の外周面から突出形成された突起であってもよい。また、第2固定具522は、ストッパ421に選択的に嵌合可能である。このような第2固定具522は、回転部300の周方向に沿って第1固定具521と所定距離だけ離隔された位置に形成されてもよい。
【0069】
一方、このような構成以外にも、本発明の第3実施形態によれば、係止部400は、係止突起431を含むことができる。以下、図9図11をさらに参照して、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態を説明するにおいて、上述した実施形態と比べた時の相違点を中心に説明し、同一の説明及び符号は上述した実施形態を援用する。
【0070】
係止部400は係止突起431を含むことができる。このような係止突起431は、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止するために、嵌合部500に選択的に嵌合可能である。例えば、係止突起431は、軸部200の側面から突出形成される突起であってもよい。また、係止部400は軸部200とともに回転することができる。
【0071】
嵌合部500は、係止突起431と干渉することで、係止突起431が所定の範囲以上回転することを防止することができる。例えば、嵌合部500は、回転部300の上面から突出形成された突起であってもよい。また、嵌合部500は、回転部300とともに回転することができる。このような嵌合部500は、第1突出ガイド531、第2突出ガイド532、及び第3突出ガイド533を含むことができる。
【0072】
図9を参照すると、第1突出ガイド531は、第1支持体11と第2支持体12とが平角を成すように配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止し得る。例えば、第1突出ガイド531は複数個設けられてもよく、複数個の第1突出ガイド531の間には、係止突起431が選択的に嵌合できる。また、複数個の第1突出ガイド531の間に係止突起431が嵌合した時、第1支持体11と第2支持体12との間の角度、例えば180゜は維持される。
【0073】
図10を参照すると、第2突出ガイド532は、第1支持体11と第2支持体12がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された時、第1支持体11と第2支持体12とが互いに対して任意に回転することを防止し得る。例えば、第2突出ガイド532は複数個設けられてもよく、複数個の第2突出ガイド532の間には、係止突起431が選択的に嵌合できる。また、複数個の第2突出ガイド532の間に係止突起431が嵌合した時、第1支持体11と第2支持体12との間の角度、例えば90゜は維持される。
【0074】
図11を参照すると、第3突出ガイド533は、第1支持体11と第2支持体12とが重畳されて平行に配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止し得る。例えば、第3突出ガイド533は、複数個設けられてもよく、複数個の第3突出ガイド533の間には係止突起431が選択的に嵌合できる。また、複数個の第3突出ガイド533の間に係止突起431が嵌合した時、第1支持体11と第2支持体12との間の角度、例えば0゜は維持される。
【0075】
一方、このような構成の以外にも、本発明の第4実施形態によれば、嵌合部500は第1溝541、第2溝542、及び第3溝543を含むことができる。以下、図12図14をさらに参照し、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態を説明するにおいて、上述した実施形態と比べた時の相違点を中心に説明し、同一の説明及び符号は上述した実施形態を援用する。
【0076】
回転部300には、中心の少なくとも一部を貫通する孔が形成されてもよく、このような孔に軸部200の一部が挿入されてもよい。また、回転部300は軸部200を取り囲む内周面を有してもよい。
【0077】
嵌合部500は、係止突起431と干渉することで係止突起431が所定範囲以上回転することを防止し得る。例えば、嵌合部500は、回転部300の内周面から所定深さ引き込まれた孔であってもよい。このような嵌合部500は、第1溝541、第2溝542、及び第3溝543を含むことができる。また、第1溝541、第2溝542、及び第3溝543は、回転部300の周方向に沿って相互間に所定距離だけ離隔された位置に形成することができる。
【0078】
図12を参照すると、第1溝541は、第1支持体11と第2支持体12とが平角を成すように配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止することができる。例えば、第1支持体11と第2支持体12とが平角を成すように配置された時、第1溝541には係止突起431が嵌合する。この場合、第1支持体11と第2支持体12との間の角度、例えば180゜は維持される。
【0079】
図13を参照すると、第2溝542は、第1支持体11と第2支持体12がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された時、第1支持体11と第2支持体12が互いに対して任意に回転することを防止することができる。例えば、第1支持体11と第2支持体12がループ状の経路の内部面積が最大になるように配置された時、第2溝542には係止突起431が嵌合する。この場合、第1支持体11と第2支持体12との間の角度、例えば90゜は維持される。
【0080】
図14を参照すると、第3溝543は、第1支持体11と第2支持体12とが重畳されて平行に配置された時、第1支持体11と第2支持体12とが互いに対して任意に回転することを防止し得る。例えば、第1支持体11と第2支持体12とが重畳されて平行に配置された時、第3溝543には係止突起431が嵌合する。この場合、第1支持体11と第2支持体12との間の角度、例えば0゜は維持される。
【0081】
以下では本発明の第1~第4実施形態によるフィルターフレーム5の効果について説明する。
【0082】
本発明の多様な実施形態によるフィルターフレーム5は、フィルターフレーム5が折畳状態で搬送される時、係止部400と嵌合部500とが嵌合することで折畳状態が維持できる。これにより、フィルター部材4及びフィルターフレーム5の体積は最小にすることができ、フィルター部材4及びフィルターフレーム5を効果的に搬送することができる。
【0083】
また、フィルターフレーム5が運搬後に展開されて使用される際に、回転部300が係止突起413に係止されることで、任意にフィルターフレーム5が折り畳まれることを防止し得る。これにより、フィルター部材4が任意に回転することが防止され、空気清浄機の浄化効率が低下することを防止できる。また、フィルターフレーム5の過度な回転を防止してフィルターフレーム5の損傷を最小化することができるという効果がある。
【0084】
しかも、係止部400及び嵌合部500は、横部材130ではない縦部材110、120の上端部と下端部との間の位置に配置されることで、一層効果的に第1支持体11と第2支持体12とが互いに対して任意に回転することを防止することができる。
【0085】
また、ユーザは大きい力を入れなくても、フィルターフレーム5を展開状態または折畳状態に切り替えることができる。
【0086】
このように、フィルターフレーム5は、前述した効果を供するとともに、単純な構造で設けられることによりフィルターフレーム5の製造コストを削減することができ、経済的なフィルターフレーム5を提供することができる。
【0087】
以上、本発明の実施形態を具体的な実施形態として説明したが、これは例示に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、本明細書に開示された技術的思想に従う最も広い範囲を有するものと解釈されなければならない。当業者は開示の実施形態を組み合わせ・置換して摘示されない形状のパターンを実施することができるが、これも本発明の範囲を外れないものである。このほかにも当業者は本明細書に基づいて開示の実施形態を容易に変更または変形することができ、これらの変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明白である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14