IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 金 文煥の特許一覧

<>
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図1
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図2
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図3
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図4
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図5
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図6
  • 特許-射出成形方式で製作される混合容器 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-18
(45)【発行日】2024-09-27
(54)【発明の名称】射出成形方式で製作される混合容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/32 20060101AFI20240919BHJP
【FI】
B65D81/32 T
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023546183
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(86)【国際出願番号】 KR2022001677
(87)【国際公開番号】W WO2022173162
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2023-07-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0019564
(32)【優先日】2021-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523287540
【氏名又は名称】金 文煥
【氏名又は名称原語表記】KIM,Moon Hwan
【住所又は居所原語表記】1505ho 103dong,Daesilstation e-pyeonhansesang Apt.,42 Jukgok 1-gil,Dasa-eup,Dalseong-gun,Daegu 42918 REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 潤雨
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0169265(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0318766(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0307227(US,A1)
【文献】国際公開第2012/090486(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0047770(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側に吐出口が形成され、内部に収容空間が形成され、下側が開放しており、下側外周面にクランプ結合部が形成された筒状の物質収容部と、
前記物質収容部の内部に収納され、前記物質収容部の開放した下側をカバーし、内部に前記吐出口または他の容器の吐出口に対する吐出口結合部が形成され、上面に第1密閉膜が形成され、外周面に前記物質収容部に収容された物質を密閉する密閉手段が形成された筒状のボトルエンドと、
前記物質収容部の内部に前記ボトルエンドが収納された状態で前記クランプ結合部の外側に結合して前記ボトルエンドの離脱を防止し、内周面の上部前記物質収容部の物質収容部結合部が形成され、前記物質収容部結合部より下側の前記内周面にボトルエンド離脱防止部が形成された筒状のボトルエンドクランプと、
を含む混合容器であって、
前記混合容器は、他の容器の吐出口を前記吐出口結合部に結合して前記第1密閉膜を開放することによって両容器の物質を混合し、
前記ボトルエンドの外周面下側に、前記ボトルエンド物質収容部の内部に押し込まれることを防止するための止め手段がさらに形成され、
前記ボトルエンドクランプの前記ボトルエンド離脱防止部の内周には、前記ボトルエンドの汚染を防止するための第2密閉膜が形成され、
前記第2密閉膜には、前記第2密閉膜を除去するための密閉膜除去手段が形成または結合され、
前記ボトルエンドは、ボトルエンド上面、ボトルエンド側面部、開放下部、及び前記吐出口結合部を含み、前記第1密閉膜は前記ボトルエンド上面の中央部分に形成され、前記密閉手段は前記ボトルエンド側面部に形成され、前記吐出口結合部は前記ボトルエンド上面の底面部分から前記開放下部の方向に延設されている、
ことを特徴とする混合容器。
【請求項2】
前記吐出口結合部の内部には、吐出口結合手段が形成されていることを特徴とする、請求項に記載の混合容器。
【請求項3】
前記ボトルエンド側面部と前記吐出口結合部との間には空間が形成されていることを特徴とする、請求項に記載の混合容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は射出成形方式で製作される混合容器に関し、より詳しくは物質収容部、ボトルエンド、及びボトルエンドクランプを含む、射出成形方式で製作される混合容器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在広く使用されている各種の物品のうちには2種以上の成分が混合されたときに目的とする効果が得られるかまたはより良い効果が得られるものと、2種以上の成分が別途の容器に収容された状態で流通した後、使用直前に混合されなければならないものとがある。
【0003】
毛髪を染色するための染毛剤、注射用薬剤及び蒸留水、硬化剤と混合すれば硬化し始める液状のレジン、飲料用酢または梅濃縮液を混合した酒類、ビタミンを混合した健康飲料のような化粧品、化工薬品、医薬品、飲食物などをその例として挙げることができる。
【0004】
上述したような成分は混合すれば直ちに変質されるかまたは長期間保管することができなくなることができるので、分離された状態で保管及び流通され、使用直前に混合されるようにすることが一般的である。
【0005】
このように分離された状態で保管及び流通される物品は別途の容器に収容されて流通されるので、使用の際、1種の物質を収容した容器に他の物質を収容した容器の内容物を注入するかまたは別途の混合容器を使用しなければならない欠点がある。
【0006】
このような欠点を補うために、互いに異なる物質を収容した容器が互いに結合してその内容物が互いに混合されるようにする方案に対して多様な研究及び開発が行われた。
【0007】
その一環として、本出願人が提案したことがある韓国公開特許第10-2012-0085539号公報(以下、「特許文献1」という)を例として挙げることができる。
【0008】
特許文献1には、互いに締結可能な一対の開口が形成され、これらが互いに連結されることによって内容物が混合されるようにする容器についての内容が開示されている。
【0009】
ところが、特許文献1には、開示された構造を有するための具体的な加工方法が提示されておらず、切削加工などの方法で開示の構造を有する容器を製造する場合、非常に多大な時間及び努力がかかり、その構造上、生産コストの節減のために広く使用されているブローイング成形法を適用することが非常に困るという欠点がある。
【0010】
また、特許文献1には、内容物が外部に流出しないように密閉する膜の素材としてゴムを使用する容器が開示されているが、これは内部の圧力が高い炭酸飲料やビールのような内容物を収容したとき、膜が流通中に破裂されて内容物が外部に流出する可能性が高い欠点を有する。
【0011】
したがって、このような欠点を解決するために、生産にかかる時間及び費用を節減することができ、高い耐圧性能を有しながらも互いに容易に締結されることで、内容物の混合が可能な容器の提供が必要な実情である。
【0012】
本明細書全般にわたって多数の論文及び特許文献を参照し、その引用を表示している。引用された論文及び特許文献の開示内容をその全体として本明細書に参照として挿入することで、本発明が属する技術分野の水準及び本発明の内容をより明確に説明する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の発明者らは、既存のボトルエンドを含む混合容器の場合、物質収容部とボトルエンドとをシーミング方式またはホットメルト方式で接着するので、工程が複雑になるかまたはホットメルトによる環境汚染の問題が発生することに着眼し、これを解決するために鋭意研究努力した。その結果、物質収容部を射出成形方式で製作して下側にボトルエンド結合部を形成し、ボトルエンドと物質収容部とを結合することができるボトルエンドクランプを適用する場合、工程が簡単であり、再活用が容易であって環境汚染の問題を解決することができるという事実を見つけて本発明を完成した。
【0014】
したがって、本発明の目的は、射出成形方式で製作される混合容器を提供することにある。
【0015】
また、本発明の他の目的は、ボトルエンドクランプを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的及び利点は下記の発明の詳細な説明、請求範囲及び図面によってより明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は混合容器を提供する。
【0018】
本発明の発明者らは既存のボトルエンドを含む混合容器の場合、物質収容部とボトルエンドとをシーミング方式またはホットメルト方式で接着するので、工程が複雑になるかまたはホットメルトによる環境汚染の問題が発生することに着眼し、これを解決するために鋭意研究努力した。その結果、物質収容部を射出成形方式で製作して下側にボトルエンド結合部を形成し、ボトルエンドと物質収容部とを結合することができるボトルエンドクランプを適用する場合、工程が簡単であり、再活用が容易であって環境汚染の問題を解決することができるという事実を確認した。
【0019】
本発明の一様態によれば、本発明は、上側に吐出口が形成され、内部に収容空間が形成され、下側が開放しており、下側外周面にクランプ結合部が形成された物質収容部と、前記物質収容部の開放した下側をカバーし、内部に前記吐出口または他の容器の吐出口に対する結合部が形成され、上側に第1密閉膜が形成され、外周面に前記物質収容部に収容された物質を密閉する密閉手段が形成されたボトルエンドと、前記クランプ結合部と結合して前記ボトルエンドの離脱を防止し、内周面に前記物質収容部結合部が形成され、下側にボトルエンド離脱防止部が形成されたボトルエンドクランプとを含む混合容器を提供する。
【0020】
本明細書で使用する用語「ボトルエンド」は、下側が開放した物質収容部の開放した下側を密閉する一切の手段を意味することができる。
【0021】
本明細書で使用する用語「ボトルエンドクランプ」は、物質収容部に結合されたボトルエンドの離脱を防止する一切の手段を意味することができる。
【0022】
本明細書で使用する用語「射出成形」は、モールドに溶融した原材料を注入して物品を形成する一切の成形方法を意味することができる。
【0023】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記混合容器は、好ましくは他の容器の吐出口を前記吐出口結合部に結合して前記第1密閉膜を開放することによって両容器の物質を混合するものであり得る。
【0024】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記ボトルエンドの外周面下側に止め手段がさらに形成されることができる。
【0025】
本発明で、前記ボトルエンドの外周面下側に止め手段がさらに形成されたことは非常に重要な構成である。なぜなら、前記ボトルエンドの外周面下側に止め手段がさらに形成されると、組立過程でボトルエンドが物質収容部の内部に押し込まれることを防止することができるからである。
【0026】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記物質収容部は、好ましくは射出成形製作方式で製作されることができる。
【0027】
本発明で、前記物質収容部が射出成形製作方式で製作されることは非常に重要な構成である。なぜなら、前記物質収容部を射出成形製作方式で製作すると、収容部の下側にボトルエンドまたはクランプを結合することができる結合部を形成することができ、組立工程のみで混合容器を製作することができるからである。
【0028】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記クランプは、好ましくは下側に前記ボトルエンドの汚染を防止するための第2密閉膜が形成されることができる。
【0029】
本発明で、前記クランプの下側に前記ボトルエンドの汚染を防止するための第2密閉膜が形成されることは非常に重要な構成である。なぜなら、前記クランプの下側に前記ボトルエンドの汚染を防止するための第2密閉膜を形成すると、ボトルエンドの汚染を防止することができることはもちろんのこと、別途の密閉膜付着のための追加の工程を省略することができるからである。
【0030】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記第2密閉膜には、好ましくは前記密閉膜を除去するための密閉膜除去手段が形成または結合されることができる。
【0031】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記混合容器は、好ましくは前記吐出口に結合されるキャップをさらに含むことができる。
【0032】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記物質収容部、前記ボトルエンド、及び前記ボトルクランプは、好ましくは単一の材質から製作されることができる。
【0033】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記単一の材質は、好ましくはPET、PE及びPPを含む群から選択されることができ、より好ましくはPETまたはPEであり、最も好ましくはPEであり得る。
【0034】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記ボトルエンドは、好ましくはボトルエンド上部、ボトルエンド側面部、開放下部、及び前記吐出口結合部を含み、前記第1密閉膜は前記ボトルエンド上部の中間部分に形成され、前記密閉手段は前記ボトルエンド側面部に形成され、前記吐出口結合部は前記ボトルエンド上部の底面部分から前記開放下部の方向に延設されることができる。
【0035】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記吐出口結合部の内部には、好ましくは吐出口結合手段が形成されることができる。
【0036】
本発明の好適な様態によれば、本発明の前記ボトルエンド側面部と前記吐出口結合部との間には、好ましくは空間が形成されることができる。
【0037】
本発明で、前記ボトルエンド側面部と前記吐出口結合部との間に空間が形成されることは非常に重要な構成である。なぜなら、前記ボトルエンド側面部と前記吐出口結合部との間に空間を形成すると、成形物重量を減少させて費用を節減することができることはもちろんのこと、射出成形過程で壁厚の差によって発生し得る収縮現象を防止することができるからである。
【0038】
本発明の他の様態によれば、本発明は、上側に吐出口が形成され、内部に収容空間が形成され、下側が開放した物質収容部と、前記物質収容部の開放した下側をカバーし、内部に前記吐出口または他の容器の吐出口に対する結合部が形成され、上側に第1密閉膜が形成され、外周面に密閉手段が形成されたボトルエンドとを含む混合容器の前記ボトルエンドであって、前記ボトルエンドは、ボトルエンド上部、ボトルエンド側面部、開放下部、及び吐出口結合部を含み、前記第1密閉膜は前記ボトルエンド上部の中間部分に形成され、前記密閉手段は前記ボトルエンド側面部に形成され、前記吐出口結合部は前記ボトルエンド上部の底面部分から前記開放下部の方向に延設されているボトルエンドを提供する。
【0039】
本発明のさらに他の様態によれば、上側に吐出口が形成され、内部に収容空間が形成され、下側が開放しており、下側外周面にクランプ結合部が形成された物質収容部と、前記物質収容部の開放した下側をカバーし、内部に前記吐出口または他の容器の吐出口に対する結合部が形成され、上側に第1密閉膜が形成され、外周面に密閉手段が形成され、下側に止め手段が形成されたボトルエンドとを含む混合容器の前記ボトルエンドの離脱を防止するボトルエンドクランプであって、前記ボトルエンドクランプは前記クランプ結合部と結合して前記ボトルエンドの離脱を防止し、内周面に前記物質収容部結合部が形成され、下側にボトルエンド離脱防止部が形成されているボトルエンドクランプを提供する。
【発明の効果】
【0040】
本発明の特徴及び利点をまとめると次のようである。
【0041】
(a)本発明は、上側に吐出口が形成され、内部に収容空間が形成され、下側が開放しており、下側外周面にクランプ結合部が形成された物質収容部と、前記物質収容部の開放した下側をカバーし、内部に前記吐出口または他の容器の吐出口に対する結合部が形成され、上側に第1密閉膜が形成され、外周面に密閉手段が形成され、下側に止め手段が形成されているボトルエンドと、前記クランプ結合部と結合して前記ボトルエンドの離脱を防止し、内周面に前記物質収容部結合部が形成され、下側にボトルエンド離脱防止部が形成されたボトルエンドクランプとを含む、射出成形方式で製作される混合容器を提供する。
【0042】
(b)本発明の混合容器は組立工程のみで製作されるので、製作工程が簡単であり、組み立てられた部品を手軽く分離して容易に再活用することができるので、環境汚染問題を解決することができるという利点を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本発明による混合容器の組立図である。
図2】本発明による混合容器の断面図である。
図3】本発明による混合容器の物質収容部の断面図である。
図4】本発明による混合容器のボトルエンドの断面図である。
図5】本発明による混合容器のボトルエンドクランプの断面図である。
図6】本発明による混合容器の第2密閉膜の断面図である。
図7】本発明による混合容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明は多様な変換を加えることができ、さまざまな実施例を有することができるが、特定の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変換、均等物及び代替物を含むものと理解されなければならない。本発明の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨をあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0045】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0046】
図1図2及び図7には本発明の一実施例による射出成形方式で製作される混合容器1の組立図及び断面図が示されており、図3図6には本発明の一実施例による射出成形方式で製作される混合容器1の物質収容部、ボトルエンド、ボトルエンドクランプ、及び第2密閉膜の断面図が示されている。
【0047】
図1図7を参照すると、本発明の一実施例による射出成形方式で製作される混合容器1は、吐出口2-1及びクランプ結合部2-2を含む物質収容部2と、ボトルエンド上部3-1、第1密閉膜3-1-1、ボトルエンド側面部3-2、密閉手段3-2-1、開放下部3-3、吐出口結合部3-4、吐出口結合手段3-4-1、及び空間3-5を含むボトルエンド3と、物質収容部結合部4-1、ボトルエンド離脱防止部4-2、第2密閉膜4-3、及び密閉膜除去手段4-4を含むボトルエンドクランプ4とを含む。
【0048】
本発明の一実施例による射出成形方式で製作される混合容器1は、物質収容部2とボトルエンドクランプ4とを用いて組み立てるものであり、図1図7に示すように、クランプ結合部2-2の外側面と、物質収容部結合部4-1の内側面とを互いに触れ合う方向に組み立てて密着させる構成を有する。
【0049】
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施例による物質収容部2は、吐出口2-1、クランプ結合部2-2、及びキャップを含む。
【0050】
前記物質収容部2の上部にはキャップと結合可能な吐出口2-1が位置し、下部にはクランプ結合部2-2が位置する。
【0051】
前記クランプ結合部2-2は前記物質収容部2の下部に位置し、外面にはボトルエンドクランプ4の物質収容部結合部4-1と結合可能な形状が形成されている。
【0052】
図1及び図4を参照すると、本発明の一実施例による射出成形方式で製作される混合容器1のボトルエンド3は、ボトルエンド上部3-1、第1密閉膜3-1-1、ボトルエンド側面部3-2、密閉手段3-2-1、開放下部3-3、吐出口結合部3-4、吐出口結合手段3-4-1、及び空間3-5を含む。
【0053】
前記第1密閉膜3-1-1はボトルエンド上部3-1に位置し、他の容器の吐出口が前記吐出口結合部3-4に結合されるときに破裂することで、他の容器に貯蔵された物質と物質収容部2に収容された物質とを互いに混合することができる。
【0054】
前記密閉手段3-2-1はボトルエンド側面部3-2に位置することにより、物質収容部2に収容された物質が漏れることを防止することができる。
【0055】
前記吐出口結合部3-4は前記ボトルエンド上部3-1の底面部分から前記開放下部3-3の方向に延設され、前記吐出口結合部3-4の内周面には吐出口結合手段3-4-1が形成される。
【0056】
前記空間3-5は前記ボトルエンド側面部3-2と前記吐出口結合部3-4との間に位置する。前記ボトルエンド側面部3-2と前記吐出口結合部3-4との間に一定の空間が形成されると、ボトルエンドの射出重量を減らすことができることはもちろんのこと、射出成形の厚さを一定に維持することができ、射出成形段階で厚さ差によって発生し得るねじれ現象を防止することができる。
【0057】
発明の実施のための形態。
【0058】
図1図5及び図6を参照すると、本発明の一実施例による射出成形方式で製作される混合容器1のボトルエンドクランプ4は、物質収容部結合部4-1、ボトルエンド離脱防止部4-2、第2密閉膜4-3、及び密閉膜除去手段4-4を含む。
【0059】
前記物質収容部結合部4-1はボトルエンドクランプ4の内側上部に位置し、物質収容部2の下部に位置するクランプ結合部2-2と結合される。
【0060】
前記ボトルエンド離脱防止部4-2はボトルエンドクランプ4の内側下部に位置し、前記ボトルエンド3の下端部分を固定することで、前記ボトルエンド3が前記物質収容部2から離脱することを防止する。
【0061】
前記ボトルエンド離脱防止部4-2はボトルエンドクランプ4の内側に位置し、第2密閉膜4-3を固定する役割を果たし、外部物質を収容する役割を果たす。
【0062】
図6を参照すると、前記ボトルエンドクランプ4の下端部には第2密閉膜4-3が形成されることができる。
【0063】
ここで、前記第2密閉膜4-3は前記ボトルエンドクランプ4と一体に成形されることができる。
【0064】
前記密閉膜除去手段4-4は第2密閉膜4-3の下側に位置し、固定された第2密閉膜を引いて除去するときに使用される。図示されていないが、第2密閉膜4-3の境界には第2密閉膜4-3の除去のための破断線が形成されることができる。
【0065】
前記破断線は第2密閉膜4-3の境界に位置し、外力で第2密閉膜4-3を除去するとき、除去を手伝う役割を果たす。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は射出成形方式で製作される混合容器に関し、より詳しくは、物質収容部、ボトルエンド、及びボトルエンドクランプを含む、射出成形方式で製作される混合容器に関するものであり、産業上利用可能性がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7