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特許7557911ポール工作物及びポール工作物の設置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ポール工作物及びポール工作物の設置方法
(51)【国際特許分類】
   E02D 27/42 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
E02D27/42 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024027954
(22)【出願日】2024-02-27
【審査請求日】2024-02-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500188200
【氏名又は名称】ウチノ看板株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154195
【弁理士】
【氏名又は名称】丸林 敬子
(74)【代理人】
【識別番号】100171826
【弁理士】
【氏名又は名称】丸林 啓介
(72)【発明者】
【氏名】内野 正幸
【審査官】佐久間 友梨
(56)【参考文献】
【文献】特開昭59-106608(JP,A)
【文献】特開平11-124865(JP,A)
【文献】登録実用新案第3130339(JP,U)
【文献】特開昭60-019804(JP,A)
【文献】特開2017-008486(JP,A)
【文献】特開平09-003913(JP,A)
【文献】特開昭59-096311(JP,A)
【文献】特開2015-040410(JP,A)
【文献】特開昭62-025623(JP,A)
【文献】特開昭55-032872(JP,A)
【文献】特開平1-260119(JP,A)
【文献】登録実用新案第3228524(JP,U)
【文献】特開2009-121184(JP,A)
【文献】特開2004-137771(JP,A)
【文献】特開2017-223100(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 27/00
27/42
E04H 12/22
17/20
E01F 9/00
H02S 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面に埋没した深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径が0.4m以上~1.5m以下の円柱状の土台部と、
前記土台部の中央部に配置された地面の表面から4.0m以上~20.0m以下の長さのポール部材と、を備え、
前記土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材とを備え、
前記コンクリート補強部材は、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であり、
前記コンクリート補強部材は、コンクリート部材の内部に配置され、
前記ポール部材の一端部側がコンクリート部材で固定され、
前記土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触しており、
前記ポール部材の内部は、空洞であり、
ポール部材の地表よりも上側の位置に、外部と前記空洞の空間に渡って貫通孔が設けられており、
前記ポール部材の下側の空洞は、コンクリート部材が充填されており、
前記貫通孔は、コンクリート根巻部材で隠されていることを特徴とする、土台部とポール部材とを備えたポール工作物。
【請求項2】
地面に埋没した深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径が0.4m以上~1.5m以下の円柱状の土台部と、
前記土台部の深さの方向の中央よりも上側には、土台部の直径よりも水平方向に広がるつば部と、
前記土台部の中央部に配置された地面の表面から4.0m以上~20m以下の長さのポール部材と、を備え、
前記土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材とを備え、
前記コンクリート補強部材は、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であり、
前記コンクリート補強部材は、コンクリート部材の内部に配置され、
前記ポール部材の一端部側がコンクリート部材で固定され
前記ポール部材の内部は、空洞であり、
ポール部材の地表よりも上側の位置に、外部と前記空洞の空間に渡って貫通孔が設けられており、
前記ポール部材の下側の空洞は、コンクリート部材が充填されており、
前記貫通孔は、コンクリート根巻部材で隠されていることを特徴とする、土台部とポール部材とを備えたポール工作物。
【請求項3】
請求項1に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物は、地盤のn値、2.5以上の場所に前記土台部の底面が設置される用であることを特徴とする、請求項1に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物。
【請求項4】
請求項2に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物は、地盤のn値、2.5以上の場所に前記つば部の底面が設置される用であることを特徴とする、請求項2に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物。
【請求項5】
ポール部材は、棒状の自立補助部材を備え、
自立補助部材は、水平方向及び垂直方向に交差した状態で一部または全部が土台部のコンクリート部材の内部に配置されており、
前記自立補助部材の他端部側は、前記コンクリート補強部材の格子状の目を通過して地面に突き刺さった状態、前記コンクリート補強部材の格子状の目を通過して穴の側面に接触した状態または前記コンクリート補強部材と接触した状態であり、
前記自立補助部材の一端部側は、ポール部材に固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物と、
前記ポール部材の他端部側に看板を備えたことを特徴とする、ポール工作物と看板とを備えた看板工作物。
【請求項7】
深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径0.4m以上~1.5m以下の円柱状の穴を地面に掘る、穴掘り工程と、
棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であるコンクリート補強部材を前記穴の内部に設置する、コンクリート補強部材設置工程と、
地面の表面から4.0m以上~20m以下の長さとなるようにポール部材の一端側を前記穴の内部に配置する、ポール部材配置工程と、
前記穴の側壁の凹凸面とポール部材の外側面との空間をコンクリート部材で充填する、コンクリート充填工程と、
前記ポール部材の内部は、空洞であり、
前記ポール部材の地表よりも上側の位置に外部と前記空洞の内部空間に渡って貫通孔を作成する、貫通孔作成工程と、
前記貫通孔作成工程で作成された貫通孔を経由してコンクリート部材を前記ポール部材の内部空間に充填する、ポール内部空間コンクリート充填工程と、
前記貫通孔を隠すように地表よりも高い位置にコンクリート根巻部材を作成する、根巻部材作成工程と、
を備えたことを特徴とする、土台部とポール部材とを備えたポール工作物の設置方法。
【請求項8】
つば部となる溝部を地面に作成する、つば溝部作成工程と、
棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であるつば部補強部材を前記つば溝部の内部に配置する、つば補強部材配置工程と、
前記つば溝部にコンクリート部材を充填する、つば溝部充填工程と、
を備えたことを特徴とする、請求項に記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物の設置方法。
【請求項9】
前記ポール部材配置工程と、前記コンクリート充填工程との間に、
自立補助部材の他端部側がコンクリート補強部材の格子状の目を通過して地面に突き刺さった状態、コンクリート補強部材の格子状の目を通過して穴の側面に接触した状態またはコンクリート補強部材と接触した状態とし、
自立補助部材の一端部側がポール部材に固定される、自立補助部材設置工程と、
を備えたことを特徴とする、請求項又はに記載の土台部とポール部材とを備えたポール工作物の設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポール工作物及びポール工作物の設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポール(支柱)を立てる方法としてフーチング工法という方法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、フーチング(特許文献1の図1、符号2)と呼ばれるポールの基礎部分の断面図が提示されており、特許文献1の図5に示すように、地面に穴を掘り、基礎部分を設置した後に、基礎部分に支柱を設置して埋め戻すことで工事が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-240010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フーチング工法では、ポールが転倒しないようにしつつポールと基礎部分の自重で地盤沈下を起こさないように、掘られた穴の底面と基礎部分の底面との接触面積が大きくなるように大きい基礎部分を使用する必要がある。よって、設置面積が大きくなる問題点がある。
また、基礎部分が入る大きさの穴を掘り、埋め戻す必要があることから、工事工程においても手間がかかるという実情がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、地盤沈下を抑制しつつ設置面積が小さい土台部であっても転倒しにくいポール部材とを備えたポール工作物及びポール工作物の設置方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題について鋭意検討した結果、円柱状の土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることで、ポール工作物が転倒しにくく、土台部の設置面積を小さくできることから自重による地盤沈下を抑制することができることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】
上記課題を解決するための本発明のポール工作物は、地面に埋没した深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径が0.4m以上~1.5m以下の円柱状の土台部と、
土台部の中央部に配置された地面の表面から4.0m以上~20.0m以下の長さのポール部材と、を備え、
土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材とを備え、
コンクリート補強部材は、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であり、
コンクリート補強部材は、コンクリート部材の内部に配置され、
ポール部材の一端部側がコンクリート部材で固定され
土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることを特徴とする。
【0009】
本発明のポール工作物によれば、土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることから、土台部と地面との摩擦が生じ、転倒しにくくすることができ、土台部の設置面積を小さくすることができる。
さらに、土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材を備えることから土台部の強度を高くすることができ、ポール部材を強固に保持できる効果もある。
【0010】
さらに、本発明のポール工作物は、地面に埋没した深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径が0.4m以上~1.5m以下の円柱状の土台部と、
土台部の深さの方向の中央よりも上側には、土台部の直径よりも水平方向に広がるつば部と、
土台部の中央部に配置された地面の表面から4.0m以上~20m以下の長さのポール部材と、を備え、
土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材とを備え、
コンクリート補強部材は、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であり、
コンクリート補強部材は、コンクリート部材の内部に配置され、
ポール部材の一端部側がコンクリート部材で固定されたことを特徴とする。
【0011】
本発明のポール工作物によれば、土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることから、土台部と地面との摩擦が生じ、転倒しにくくすることができ、土台部の設置面積を小さくすることができる。
さらに、つば部が土台部の上部に設置されていることから、ポールを支える効果が高くなり、より転倒しにくい効果がある。
さらに、土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材を備えることから土台部の強度を高くすることができ、ポール部材を強固に保持できる効果もある。
【0012】
さらに、本発明のポール工作物によれば、土台部の底面が受け止められる地盤のn値は、2.5以上であることを特徴とする。
【0013】
本発明のポール工作物によれば、一定の地盤の上に設置することで、より地盤沈下を抑制できる効果がある。
【0014】
さらに、本発明のポール工作物によれば、つば部の底面が受け止められる地盤のn値は、2.5以上であることを特徴とする。
【0015】
本発明のポール工作物によれば、一定の地盤の上に設置することで、より地盤沈下を抑制できる効果がある。
【0016】
さらに、本発明のポール工作物によれば、ポール部材は、棒状の自立補助部材を備え、
自立補助部材は、水平方向及び垂直方向に交差した状態で一部または全部が土台部のコンクリート部材の内部に配置されており、
自立補助部材の他端部側は、コンクリート補強部材の格子状の目を通過して地面に突き刺さった状態、コンクリート補強部材の格子状の目を通過して穴の側面に接触した状態またはコンクリート補強部材と接触した状態であり、
自立補助部材の一端部側は、ポール部材に固定されていることを特徴とする。
【0017】
本発明のポール工作物によれば、自立補助部材により、より転倒しにくいポール工作物とすることができる。
【0018】
さらに、本発明のポール工作物によれば、ポール部材の内部は、空洞であり、
ポール部材の地表よりも上側の位置に、外部と空洞の空間に渡って貫通孔が設けられており、
ポール部材の下側の空洞は、コンクリート部材が充填されており、
貫通孔は、コンクリート根巻部材で隠されたことを特徴とする。
【0019】
本発明のポール工作物によれば、ポール部材の内部は、空洞であることから、ポール工作物の自重を小さくしつつ、地面側の中空部分がコンクリート部材で充填されていることから、より転倒しにくいポール工作物とすることができる。
【0020】
さらに、本発明の看板工作物によれば、土台部とポール部材とを備えたポール工作物と、
ポール部材の他端部側に看板を備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明の看板工作物によれば、土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることから、土台部と地面との摩擦が生じ、転倒しにくくすることができ、土台部の設置面積を小さい、看板工作物とすることができる効果がある。
さらに、土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材を備えることから土台部の強度を高くすることができ、ポール部材を強固に保持した看板工作物とすることができる。
【0022】
さらに、本発明のポール工作物の設置方法によれば、深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径0.4m以上~1.5m以下の円柱状の穴を地面に掘る、穴掘り工程と、
棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であるコンクリート補強部材を穴の内部に設置する、コンクリート補強部材設置工程と、
地面の表面から4.0m以上~20m以下の長さとなるようにポール部材の一端側を穴の内部に配置する、ポール部材配置工程と、
穴の側壁の凹凸面とポール部材の外側面との空間をコンクリート部材で充填する、コンクリート充填工程と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明のポール工作物の設置方法によれば、土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることから、土台部と地面との摩擦が生じ、転倒しにくくすることができ、土台部の設置面積を小さい、ポール工作物の設置方法とすることができる効果がある。
さらに、土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材を備えることから土台部の強度を高くすることができ、ポール部材を強固に保持したポール工作物の設置方法とすることができる。
【0024】
さらに、本発明のポール工作物の設置方法によれば、つば部となる溝部を地面に作成する、つば溝部作成工程と、
棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であるつば部補強部材をつば溝部の内部に配置する、つば補強部材配置工程と、
つば溝部にコンクリート部材を充填する、つば溝部充填工程と、を備えたことを特徴とする。
【0025】
本発明のポール工作物の設置方法によれば、つば部が土台部の上部に設置されていることから、ポールを支える効果が高くなり、より転倒しにくいポール工作物の設置方法とすることができる効果がある。
【0026】
さらに、本発明のポール工作物の設置方法によれば、ポール部材配置工程と、コンクリート充填工程との間に、
自立補助部材の他端部側がコンクリート補強部材の格子状の目を通過して地面に突き刺さった状態、コンクリート補強部材の格子状の目を通過して穴の側面に接触した状態またはコンクリート補強部材と接触した状態とし、
自立補助部材の一端部側がポール部材に固定される、自立補助部材設置工程と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
本発明のポール工作物の設置方法によれば、自立補助部材が設置されることにより、より転倒しにくいポール工作物の設置方法とすることができる。
【0028】
さらに、本発明のポール工作物の設置方法によれば、
ポール部材の内部は、空洞であり、
ポール部材の地表よりも上側の位置に外部と空洞の内部空間に渡って貫通孔を作成する、貫通孔作成工程と、
貫通孔作成工程で作成された貫通孔を経由してコンクリート部材をポール部材の内部空間に充填する、ポール内部空間コンクリート充填工程と、
貫通孔を隠すように地表よりも高い位置にコンクリート根巻部材を作成する、根巻部材作成工程と、を備えたことを特徴とする。
【0029】
本発明のポール工作物の設置方法によれば、ポール部材の内部は、空洞であることから、ポール工作物の自重を小さくしつつ、地面側の中空部分がコンクリート部材で充填されていることから、より転倒しにくいポール工作物とすることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、地盤沈下を抑制しつつ設置面積が小さい土台部であっても転倒しにくいポール部材とを備えたポール工作物及びポール工作物の設置方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の第1の実施態様のポール工作物を示す断面の概要図である。
図2】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図3】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図4】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図5】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図6】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図7】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図8】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図9】本発明の第1の実施態様のポール工作物の設置方法を示す断面の概要図である。
図10】本発明の第1の実施態様のポール工作物の変形例を示す断面の概要図である。
図11】本発明の第1の実施態様のポール工作物を示す断面の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る土台部とポール部材とを備えたポール工作物及びポール工作物の設置方法の実施態様を詳細に説明する。
なお、実施態様に記載するポール工作物及びポール工作物の設置方法については、本発明に係るポール工作物及びポール工作物の設置方法を説明するために例示したに過ぎず、これに限定されるものではない。
【0033】
なお、ポール工作物のポール部材の他端部側に看板を備えた場合は、看板工作物となり、本発明のポール工作物及びポール工作物の設置方法は特に看板工作物に好ましく適用することができる。
なお、看板は、ポール部材の半分の高さよりも上側(地面とは反対の側)先端部分に設置された場合が特に好ましい。
【0034】
[第一の実施態様]
〔ポール工作物〕
図1を参照し、第1の実施態様におけるポール工作物101について説明する。
本実施態様では、ポール工作物101は、土台部1とポール部材2とコンクリート根巻部材3を備える。
【0035】
<土台部>
土台部1は、ポール部材2が転倒しないように、支える役割を果たす。土台部1は、コンクリート部材11と、コンクリート補強部材12と、自立補助部材13と、つば部14を備える。
土台部1は、円柱状の形状であり、その上面が地表91と同じ高さ又は地表91付近に配置される。土台部1は、図2に示すオーガ8と呼ばれる穴掘り具で掘られた穴111にコンクリート部材11が充填されることでポール部材2の土台となる。
なお、オーガ8とは、回転軸となるシャフト部81とその周囲に設けられた螺旋状の部材82を備えた道具であり、地面9に穴を開ける場合、シャフト81が回転しながら地中に送られつつ、らせん状の部材82により掘られた土が地表91の側に送られて穴111を掘ることができる道具である。
【0036】
図1に戻り、円柱状の土台部1は、図1のA図に示す部分拡大図のように、外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸の部分は地面9の土(穴111の側壁112)の凹凸116に入り込むように接触している状態である。
この土台部1の周面の凹凸115は、オーガ8で掘られた穴111にコンクリート部材11が流し込まれることで実現され、この凹凸115を有することにより、地面9と土台部1とに摩擦が生じ、ポール部材2の転倒がしにくい構造とすることができる。
【0037】
従来のフーチング工法の場合、コンクリートで作成された土台の一部に土を被せかつ土台自体を平面方向に大きくし、土台の重さでポール部材の転倒を抑制するものである。一方、本発明の発明者は、円柱状の土台部1の外周面の凹凸115と地面9の穴111の側壁112の凹凸116との摩擦で転倒を抑制できること見出した。本発明の土台部1であれば、設置面積(地表91の平面視)を小さくできかつ自重自体も小さく抑えられることから地盤沈下も発生しにくいポール工作物101とすることができる。
【0038】
土台部1の深さ(図1に示すD。高さとも言い換えることができる。)は、特に限定されることはないが、具体的には、地表91からの深さが1.0m以上~4.5m以下が適用可能である。
深さの下限値は、好ましくは1.2m以上、より好ましくは、1.6m以上、さらに好ましくは、2.0m以上、さらにより好ましくは2.5m以上、最も好ましくは3.0m以上である。
また、深さの上限値は、好ましくは4.0m以下、より好ましくは、3.5m以下、さらにより好ましくは、3.0m以下である。
これらの範囲であれば、土台部1の外周の凹凸115の面積(摩擦)を確保しやすく、またポール部材2を支えるための重さも確保できる観点から好ましい。
【0039】
土台部1の直径(図1に示すφ1)は、特に限定されることはないが、具体的には、直径が0.4m以上~1.5m以下が適用可能である。
直径の下限値は、好ましくは0.6m以上、より好ましくは、0.8m以上、さらにより好ましくは、1.0m以上である。
また、直径の上限値は、好ましくは1.2m以下、より好ましくは、1.0m以下である。
これらの範囲であれば、設置面積を小さくできる観点から好ましく、土台部1の外周の凹凸115の面積(摩擦)を確保しやすくする点で好ましい。
【0040】
<<コンクリート部材>>
コンクリート部材11は、液状から個体に固まることでポール部材2を支え、地面9に掘られた穴111の側壁112の凹凸に入り込むことができるものであれば特に限定されない。具体的にはモルタルやコンクリートが使用可能であるが、強度の観点からコンクリートが好ましい。
【0041】
<<コンクリート補強部材>>
コンクリート補強部材12は、コンクリート部材11の内部に配置され、土台部1の強度を高めるための部材である。
コンクリート補強部材12は、金属製の棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材が好ましく使用できる。鉄筋部材とすることで、液状のコンクリート部材11を充填しやすく、土台部1の強度を向上させることができる。
コンクリート補強部材12は、コンクリート部材11の内部に配置されていればよいが、コンクリート補強部材12がポール部材2の周囲を囲むように筒状のものを使用することで、土台部1の強度を均等に高めることができる。なお、コンクリート補強部材12を円筒状体とし、円柱状の土台部1(穴111)よりも小さい直径としつつ、その円筒状体の内部にポール部材2が配置されるようにすることで、より土台部1の強度を均等に高め、ポール部材2からの転倒しようとする力を均等に受けて耐えることができる点で好ましい。
【0042】
<<自立補助部材>>
自立補助部材13は、ポール部材2と固定される管状又は棒状の部材であり、ポール部材2が転倒しないように支える役割を果たす。
自立補助部材13の材質は特に限定されないが、強度の観点から金属製であることが好ましい。
なお、ポール部材2が金属製の場合は、自立補助部材13も金属製とすることで、ポール部材2と自立補助部材13の一端部側132とが互いに溶接で強固に固定できることから好ましい。
自立補助部材13は、水平方向及び垂直方向に交差した(斜めの)状態で一部または全部が土台部1のコンクリート部材11の内部に配置された状態である。
また、自立補助部材13の他端部側131は、コンクリート補強部材12の格子状の目を通過し、地面9に突き刺さった状態とするかまたはコンクリート補強部材12と接触した状態で配置される。
自立補助部材13の他端部側131が、コンクリート補強部材12と接触した状態であれば、ポール部材2の転倒を抑制できる効果があるが、図1に示すように、自立補助部材13の他端部側131が、コンクリート補強部材12の格子状の目を通過し、地面9に突き刺された状態とすることで、ポール部材2の転倒をより抑制できる点で好ましい。なお、自立補助部材13の他端部側131が、コンクリート補強部材12の格子状の目を通過し、穴111の側壁112に接触した状態であっても、ポール部材2の転倒を抑制できる。
【0043】
<<つば部>>
つば部14は、土台部1の深さ(D)の方向の中央よりも上側(地表91側)に設けられ、土台部1の直径(φ1)よりも水平方向に広がる部材である。
つば部14は、その底面141が地面9に掘られたつば溝部142に受け止められて、ポール工作物101の自重を支え、地盤沈下を抑制する役割を果たし、また、ポール部材2の転倒を抑制する効果もある。
つば部14は、コンクリート部材11で作成され、その内部には、つば部補強部材143が配置される。
つば部補強部材143は、つば部14の強度を高める部材である。つば部補強部材143は、金属製の棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材である。つば部補強部材143は、つば部14の内部に配置されていればよく、コンクリート補強部材12と連結し固定されていれば、つば部14の強度をより向上させることができ好ましい。
【0044】
<ポール部材>
ポール部材2は、その一端部側21が土台部1のコンクリート部材11で固定される。
ポール部材2の材質は、特に限定されないが、設置面積を小さくかつ強度を確保しやすい観点から金属製が好ましい。
ポール部材2は、内部が中空の管状であっても、内部が詰まった棒状の部材であってもよい。しかしながら、管状の場合、重量を小さくできることから、自重による地盤沈下の抑制の観点からより好ましい。
また、ポール部材2の水平方向(直径方向)の断面の外周の形状は特に限定されないが、外周の形状が角形の形状の場合、平面部分があることから自立補助部材13の接触面積を多く確保しやすく固定がしやすい効果がある。一方、外周の形状が円の形状の場合、外周の形状が多角形の場合よりも設置の向きの自由度が高く、自立補助部材13をどの角度でも設置できる効果がある。
【0045】
図1に示すように、ポール部材2の太さφ2(円柱の場合は直径、多角形の場合は対角線の長さ又は、多角形の場合は外接円の直径とする。)は、特に限定されることはないが、具体的には、0.10m以上~0.70m以下が適用可能である。
太さφ2の下限値は、好ましくは0.20m以上、より好ましくは、0.30m以上、さらに好ましくは、0.35m以上、さらにより好ましくは0.40m以上、最も好ましくは0.45m以上である。
また、太さφ2の上限値は、好ましくは0.65m以下、より好ましくは、0.6m以下、さらに好ましくは、0.55m以下、さらにより好ましくは0.50m以下、である。
これらの範囲であれば、ポール部材2を支える土台部1の設置面積との観点から好ましい。
【0046】
ポール部材2の高さH(地表91からのポール部材2の先端までの高さ)は、特に限定されることはないが、具体的には、4.0m以上~20m以下が適用可能である。
高さHの下限値は、好ましくは6.0m以上、より好ましくは、8.0m以上、さらにより好ましくは、10m以上である。
また、高さHの上限値は、好ましくは15m以下、より好ましくは、10m以下である。
これらの範囲であれば、ポール部材2の自重を小さくでき、ポール部材2の高さを確保しつつ、地盤沈下を抑制できる観点から好ましい。また、特に看板工作物とする場合、人の目に留まりやすい高さとなるため、特に好適である。
【0047】
さらに、より具体的に土台部1の直径φ1と深さD及びポール部材2の太さφ2と高さHについて説明すると、土台部1の直径が0.48m以上~1.0m以下、土台部1の深さが1.5m~4.0m、ポール部材2の太さが、0.1m以上~0.65m以下、ポール部材2の地表からの高さが4m以上15m以下の範囲とし、ポール部材2が金属性かつ管状のものを使用することで、ポール工作物101の自重による地盤沈下の抑制の効果と、ポール工作物101の設置面積を小さくできる効果との調和がとれ、ポール部材2の先端(多端部側22)に看板が取り付けられる用のポール工作物101として特に適した組み合わせとなる。
【0048】
<コンクリート根巻部材>
コンクリート根巻部材3は、土台部1の上に設けられ、管状のポール部材2に設けられた貫通孔31を塞ぐように設けられる。貫通孔31を塞ぐことで、雨水などが入りにくい状態とすることができる。なお、コンクリート根巻部材3は、ポール部材2の転倒を抑制する効果も有する。
なお、図11に示すように、コンクリート根巻部材3の上面34がポール部材2側から外側に向かって傾斜する面とすることが好ましい。傾斜面を作成することにより、雨水が流れるようになり、ポール部材2とコンクリート根巻部材3との隙間に水が溜まりにくくなり、ポール部材の腐食を抑制できる効果がある。
ポール部材2に設けられた貫通孔31は、ポール部材2が管状の部材の場合、管の内部の中空部分33にコンクリート部材11が注入されるための孔であり、地表91よりも上側に設けられる。管状のポール部材2の中空部分33にコンクリート部材11が注入されることにより、ポール部材2がより転倒しにくい状態となる。また、管状のポール部材2が金属製の場合、コンクリート部材11が中空部分33に充填されることで雨水が内部に溜まり内部に錆が発生することを抑制する効果もある。
【0049】
<その他>
ポール工作物101が設置される場所の地盤について説明すると、土台部1の底面110が受け止められる穴111の底面114の地盤のn値は、2.5以上であることが好ましい。また、つば部14の底面141が受け止められるつば溝部142の底面144の地盤のn値は、2.5以上であることが好ましい。
n値が2.5以上であれば、ポール工作物101の地盤沈下をより抑制できる効果がある。
なお、本明細書のn値とは、JISA1221 スクリューウェイト貫入試験方法で測定される値である。
【0050】
〈ポール工作物の設置方法〉
図2~9を参照し、ポール工作物101の設置方法について説明する。なお図1に示すように、ポール工作物101は、ポール部材2の内部が空洞(中空部分33)である管状の部材を用いた場合で説明する。
【0051】
まず、図2に示すように、オーガ8を用いて、深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径0.4m以上~1.5m以下の円柱状の穴111を地面9に掘る。この工程を、穴掘り工程とする。
なお、使用されるオーガ8の直径(掘った後の穴111の直径)は、1.0m以上~1.2m以下のものを使用することが特に好ましい。この直径のオーガ8を使用した場合、市販されているフレコンと呼ばれる土嚢袋の開口の大きさとほぼ同じ大きさであることから、オーガ8で掘った残土をそのまま入れることができ、残土の撤去作業の効率が特に向上し、工期の短縮に特に有効となる効果がある。
【0052】
また、つば部14となる溝部を地面9に作成する。具体的には、オーガ8で掘られた穴111の上側周囲部分について溝を掘る。この溝が、つば溝部142に該当する。この工程を、つば溝部作成工程とする。
なお、穴111とつば溝部142を作成した際に、穴111の底面114とつば溝部142の底面144とに対し、転圧作業がされてもよい。
【0053】
次に、図3に示すように、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であるコンクリート補強部材12を穴111の内部に設置する。この工程を、コンクリート補強部材設置工程とする。なお、このとき、コンクリート補強部材12が穴111の底面114に接するように配置さすることで安定しておくことができ、作業がしやすくなる。
【0054】
さらに、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であるつば部補強部材143をつば溝部142の内部に配置する。この工程を、つば補強部材配置工程とする。
なお、コンクリート補強部材12とつば部補強部材143とが、結束線と呼ばれる針金部材で互いに固定されてもよい。この工程を補強部材固定工程とする。
また、つば部補強部材143は、円筒状体のコンクリート補強部材12の中央部分に対応する箇所にポール部材2が通過する穴が設けられている。
【0055】
次に、図4に示すように、地面9の表面(地表91)から4.0m以上~20m以下の長さ(高さ)となるようにポール部材2の一端部側21を穴111(円筒状体のコンクリート補強部材12)の内部に配置する。この工程を、ポール部材配置工程とする。
なお、この際ポール部材2の一端部側21の端面212と穴111の底面114とが接触した状態となる。
【0056】
次に、図5図6に示すように、自立補助部材13の他端部側131がコンクリート補強部材13の格子状の目を通過して地面9に突き刺さった状態、コンクリート補強部材13の格子状の目を通過して穴111の側壁112に接触した状態またはコンクリート補強部材13と接触した状態とし、自立補助部材13の一端部側132がポール部材2に固定される。この工程、自立補助部材設置工程とする。
なお、図1及び図6は、自立補助部材13の他端部側131がコンクリート補強部材13の格子状の目を通過して地面9に突き刺された状態の図である。
【0057】
次に、コンクリート部材11が、穴111とつば溝部142に流し込まれる。これにより、穴111の側壁112の凹凸116とポール部材2の外側面との空間113が、コンクリート部材11で充填される。この工程をコンクリート充填工程とする。
また、これにより、土台部の底面110と穴111の底面114とが接触した状態となり、重さが受け止められる。
さらに、つば溝部142にコンクリート部材11が充填され、つば溝部142となる。この工程を、つば溝部充填工程とする。
これにより、つば部14の底面141とつば溝部142の底面144とが接触した状態となり、重さが受け止められる。
【0058】
そして、図7に示すように、ポール部材2の地表91よりも上側の位置に外部と空洞の内部空間(中空部分33)に渡って貫通孔31を作成する。この工程を、貫通孔作成工程とする。
次に、図8に示すように、貫通孔作成工程で作成された貫通孔31を経由してコンクリート部材11をポール部材2の内部空間33に充填する。この工程を、ポール内部空間コンクリート充填工程とする。
【0059】
さらに、図9に示すように、貫通孔31を隠すように地表91よりも高い位置にコンクリート根巻部材3を作成する。この工程を、根巻部材作成工程とする。
なお、コンクリート根巻部材3は、ポール部材2の地表91側の周囲を囲む枠体32を作成し、その枠体32の中にコンクリート部材11を流し込み、固まって土台部1に固定された後に枠体32を撤去することで作成することができ、図1に示す、ポール工作物101が完成する。
【0060】
また、根巻部材作成工程に加え、図11に示すように、コンクリート根巻部材3の上面34が傾斜面となるように、コンクリート部材11が固まる前に傾斜面を作成する工程が加えられてもよい。この工程を傾斜面作成工程とする。
なお、傾斜面作成工程は、コンクリート部材11が固まって、コンクリート根巻部材3となった後に削り取とる工程であってもよい。
しかしながら、工期の短縮の観点から、コンクリート部材11が固まってから削り取るよりも、コンクリート部材11が固まる前に傾斜面とするほうが好ましい。
【0061】
本実施の態様では、つば部14を備えたポール工作物101の場合で説明をしたが、本実施の態様の変形例として、図10に示すように、つば部14のないポール工作物102としてもよい。
また、図1に示す本実施の態様のポール工作物101と図10で示す本実施の態様の変形例のポール工作物102において、自立補助部材13が設けられていなくてもよい。
さらに、図1に示す本実施の態様のポール工作物101と図10で示す本実施の態様の変形例のポール工作物102において、コンクリート根巻部材3が設けられていなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明のポール工作物及びポール工作物の設置方法は、ポール部材の先端に看板が設けられた看板工作物に特に好適に使用されるが、陸橋等の建築物の支柱の土台にも適用可能である。
【符号の説明】
【0063】
101、102 ポール工作物
1 土台部
2 ポール部材
21 ポール部材の一端部側
22 ポール部材の他端部側
3 コンクリート根巻部材
31 貫通孔
32 枠体
33 中空部分
34 コンクリート根巻部材の上面(傾斜面)
4 看板
11 コンクリート部材
110 土台部1の底面
111 穴
112 側壁
113 空間
114 穴111の底面
115 土台部1の周面の凹凸
116 穴111の側壁112の凹凸
12 コンクリート補強部材
13 自立補助部材
131 自立補助部材の他端部側
132 自立補助部材の一端部側
14 つば部
141 つば部の底面
142 つば溝部
143 つば部補強部材
144 つば溝部142の底面
8 オーガ
81 シャフト部
82 螺旋状の部材
9 地面
91 地表
【要約】
【課題】地盤沈下を抑制しつつ設置面積が小さい土台部であっても転倒しにくいポール部材とを備えたポール工作物及びポール工作物の設置方法を提供する。
【解決手段】
本発明の本発明のポール工作物は、地面に埋没した深さ1.0m以上~4.5m以下かつ直径が0.4m以上~1.5m以下の円柱状の土台部と、土台部の中央部に配置された地面の表面から4.0m以上~20.0m以下の長さのポール部材と、を備え、土台部は、コンクリート部材とコンクリート補強部材とを備え、コンクリート補強部材は、棒状の部材が格子状に組まれた鉄筋部材であり、コンクリート補強部材は、コンクリート部材の内部に配置され、ポール部材の一端部側がコンクリート部材で固定され土台部の外周が直径方向に凹凸となっており、その凹凸が地面の土と接触していることを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11