(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ブラインドの軸連結構造
(51)【国際特許分類】
E06B 9/322 20060101AFI20240920BHJP
E06B 9/308 20060101ALI20240920BHJP
E06B 9/307 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
E06B9/322
E06B9/308
E06B9/307
(21)【出願番号】P 2020134734
(22)【出願日】2020-08-07
【審査請求日】2023-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129229
【氏名又は名称】村澤 彰
(72)【発明者】
【氏名】安達 大規
(72)【発明者】
【氏名】濱野 尚嘉
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-162993(JP,U)
【文献】特開2014-066117(JP,A)
【文献】特開2019-132076(JP,A)
【文献】特開2005-179994(JP,A)
【文献】特開2020-074968(JP,A)
【文献】特開昭59-048589(JP,A)
【文献】特開2006-112218(JP,A)
【文献】実開昭49-121110(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/24-9/388
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラインドのスラットが被駆動側部材を介して駆動軸により駆動されるブラインドの軸連結構造であって、
前記駆動軸が角棒状に形成され、
前記駆動軸に遊嵌可能な角孔状の嵌入孔が前記被駆動側部材のボス部にそれぞれ形成され 、
前記嵌入孔の中心から放射状に延びる複数のスリットが前記被駆動側部材のボス部にそれぞれ形成され、
前記被駆動側部材のボス部のうち前記複数のスリットが形成された部分に前記嵌入孔の孔径を縮小する縮径部材が嵌着可能に構成され
、前記駆動軸の角部と前記複数のスリットとがかみ合わされていることを特徴とするブラインドの軸連結構造 。
【請求項2】
前記被駆動側部材が、複数のスラットを傾動可能なラダーコードを保持し前記駆動軸に相対回転不能に遊嵌されたクラッチドラムの第1ボス部を有するラダークラッチである請求項1記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項3】
前記被駆動側部材が、
複数の前記スラットを昇降する昇降コードを繰出し可能に巻取り前記駆動軸に相対回転不能に遊嵌される第2ボス部を有する昇降用ドラムである請求項1記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項4】
前記被駆動側部材が、前記駆動軸の回転角度及び回転速度を検出し前記駆動軸に相対回転不能に遊嵌された回転スリット板の第3ボス部を有するロータリエンコーダである請求項1記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項5】
前記縮径部材がC型止め輪であり、前記複数のスリットが形成された前記第1~第3ボス部の一部に、前記C型止め輪を嵌着可能なリング溝部がそれぞれ形成された請求項1記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項6】
前記縮径部材は、テーパ孔部が形成された筒状部材と、C型止め輪とを有し、前記複数のスリットが形成された第1~第3ボス部の一部に、前記テーパ孔部に相応するテーパ軸部と、前記C型止め輪を嵌着可能なリング溝部とがそれぞれ形成された請求項1記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項7】
前記縮径部材がテーパ孔部と雌ねじ部とを有する筒状に形成され、前記複数のスリットが形成された第1~第3ボス部の一部に、前記テーパ孔部に相応するテーパ軸部と、前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部とがそれぞれ形成された請求項1記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項8】
前記ブラインドが電動横型ブラインドであり、
前記電動横型ブラインドが電動モータにより駆動され、
前記電動モータが単一のリモコンにより制御されるように構成された請求項1ないし7いずれか1項に記載のブラインドの軸連結構造。
【請求項9】
前記電動横型ブラインドが一列に連なって複数台配設され、
複数台の
前記電動横型ブラインドが複数の電動モータによりそれぞれ駆動され、
前記複数の電動モータが単一のリモコンにより同時に又は個別に制御されるように構成された請求項8記載のブラインドの軸連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインドの駆動軸に、昇降用ドラムの第1ボス部、ラダークラッチの第2ボス部及びロータリエンコーダの第3ボス部が相対回転不能にそれぞれ遊嵌された軸連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドボックス内に設けられたモータの作動に基づいてスラットが駆動され、ヘッドボックス内にモータの動作を制御するコントローラが設けられ、モータ及びコントローラに電源ケーブルを介して電源が供給され、更にコントローラに操作手段から通信ケーブルを介して制御信号が供給されるように構成された電動ブラインドが開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、段落[0012]、段落[0013]、段落[0015]~段落[0017]、段落[0021]、
図1~
図3)参照。)。この電動ブラインドでは、ヘッドボックスの底辺の下方にケーブル収容空間が形成され、そのケーブル収容空間に通信ケーブルが収容され、電源ケーブルが底辺上に収容される。このように構成された電動ブラインドでは、電源ケーブルから発生するノイズによる通信不良を防止できる。
【0003】
一方、上記電動ブラインドでは、ヘッドボックスからラダーコードを介して多数段のスラットが吊下支持され、ラダーコードの下端にボトムレールが取着される。また、ラダーコードの吊下位置において、ヘッドボックス内には支持部材が配設され、この支持部材には吊下げドラムと、昇降テープを巻取る巻取ドラムが回転可能に支持される。そして、吊下げドラムの外周面に装着されたクラッチスプリングからラダーコードが吊下支持され、昇降テープの上端部が巻取ドラムに巻着される。更に、吊下げドラム及び巻取ドラムには駆動軸が相対回転不能に挿通され、その駆動軸の端部にはモータの出力軸が連結される。これにより、モータが作動すると、吊下げドラム及び巻取ドラムが回転され、ラダーコードを介して各スラットが角度調節されるとともに、昇降テープが巻取ドラムに巻取られ、或いは巻戻されて、ボトムレール及びスラットが引上げられ、或いは下降するようになっている。
【0004】
一方、上記電動ブランドでは、駆動軸はエンコーダに挿通される。エンコーダは、駆動軸の回転に基づいてパルス信号を生成し、そのパルス信号をコントローラに出力する。そして、コントローラは入力されたパルス信号に基づいて駆動軸の回転量を検出し、その回転量からボトムレールの高さ及びスラットの角度を認識するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に示された電動ブラインドでは、
図14に示すように、駆動軸3が四角棒状に形成され、エンコーダの回転スリット板9のボス部9aに四角孔状の嵌入孔9bが形成されている場合、ボス部9aの四角孔状嵌入孔9bが四角棒状の駆動軸3に相対回転不能に遊嵌されている。具体的には、駆動軸3の軸受となるボス部9aは一般的に樹脂成形又はアルミダイカストにより形成され、ボス部9aの嵌入孔9bは量産性の向上及び組立性の容易化から駆動軸3よりもやや大きく形成されており、両者の間にいくらかのクリアランスが設けられている。しかし、電動ブラインドの細かなスラット角度の制御を行う上で、上記クリアランスは、複数の電動ブラインドの連窓時、即ち複数の電動ブラインドを一列に並べたときに、複数のスラットの角度が不揃いになるおそれがあった。
【0007】
例えば、
図14(a)に示すように、駆動軸3の中心角がボス部9aの中心角に対して約3度ずれた状態から、駆動軸3が
図14(b)の実線矢印方向(左方向)に回転し始めると、駆動軸3の中心角がボス部9aの中心角に一致した後に(
図14(b))、駆動軸3の中心角がボス部9aの中心角に対して左方向に約3度ずれた後に(
図14(c))、この状態を保ったままボス部9aが駆動軸3とともに回転する(
図14(d))。このように駆動軸3の中心角がボス部9aの中心角に対して回転方向により約6度ずれてしまう。このため、複数の電動ブラインドを一列に並べたときに、複数のスラットの角度が不揃いになるおそれがあった。
【0008】
本発明の第1の目的は、角棒状の駆動軸とボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくして、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、或いはやロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる、ブラインドの軸連結構造を提供することにある。本発明の第2の目的は、複数の電動横型ブラインドの連窓時、即ち複数の電動横型ブラインドを一列に並べたときに、複数のスラットの角度や複数のボトムレールの高さが不揃いになるのを抑制して、複数のスラットの角度誤差や複数のボトムレールの高さ誤差を低減できる、ブラインドの軸連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点は、
図1~
図5に示すように、ブラインド10のスラット14が被駆動側部材16,18,19を介して駆動軸13により駆動されるブラインド10の軸連結構造であって、駆動軸13が角棒状に形成され、駆動軸13に遊嵌可能な角孔状の嵌入孔19cが被駆動側部材16,18,19のボス部19bにそれぞれ形成され、嵌入孔19cの中心から放射状に延びる複数のスリット19dが被駆動側部材16,18,19のボス部19bにそれぞれ形成され、被駆動側部材16,18,19のボス部19bのうち複数のスリット19dが形成された部分に嵌入孔19cの孔径を縮小する縮径部材26が嵌着可能に構成され
、駆動軸の角部と複数のスリットとがかみ合わされていることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図4及び
図5に示すように、被駆動側部材が、複数のスラット14を傾動可能なラダーコード15を保持し駆動軸13に相対回転不能に遊嵌されたクラッチドラム16aの第1ボス部を有するラダークラッチ16であることを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図4及び
図5に示すように、被駆動側部材が、複数のスラット14を昇降する昇降コード17を繰出し可能に巻取り駆動軸13に相対回転不能に遊嵌される第2ボス部を有する昇降用ドラム18であることを特徴とする。
【0012】
本発明の第4の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図1~
図5に示すように、被駆動側部材が、駆動軸13の回転角度及び回転速度を検出し駆動軸13に相対回転不能に遊嵌された回転スリット板19aの第3ボス部19bを有するロータリエンコーダ19であることを特徴とする。
【0013】
本発明の第5の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図1~
図3に示すように、縮径部材26がC型止め輪であり、複数のスリット19dが形成された第1~第3ボス部19bの一部に、C型止め輪26を嵌着可能なリング溝部19eがそれぞれ形成されたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第6の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図8~
図10に示すように、縮径部材46は、テーパ孔部46bが形成された筒状部材46aと、C型止め輪46cとを有し、複数のスリット49dが形成された第1~第3ボス部49bの一部に、テーパ孔部46bに相応するテーパ軸部49eと、C型止め輪46cを嵌着可能なリング溝部49fとがそれぞれ形成されたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第7の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図11~
図13に示すように、縮径部材66がテーパ孔部66aと雌ねじ部66bとを有する筒状に形成され、複数のスリット69dが形成された第1~第3ボス部69bの一部に、テーパ孔部66aに相応するテーパ軸部69eと、雌ねじ部66bに螺合可能な雄ねじ部69fとがそれぞれ形成されたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第8の観点は、第1ないし第7の観点のいずれかに基づく発明であって、更に
図4~
図6に示すように、ブラインドが電動横型ブラインドであり、この電動横型ブラインドが電動モータにより駆動され、この電動モータが単一のリモコンにより制御されるように構成されたことを特徴とする。
【0017】
本発明の第9の観点は、第8の観点に基づく発明であって、更に
図4及び
図7に示すように、電動横型ブラインド10が一列に連なって複数台配設され、複数台の電動横型ブラインド10が複数の電動モータによりそれぞれ駆動され、複数の電動モータ12が単一のリモコン27の操作により同時に又は個別に制御されるように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の第1の観点のブラインドの軸連結構造では、角棒状に形成された駆動軸に遊嵌可能な角孔状の嵌入孔を被駆動側部材のボス部にそれぞれ形成し、嵌入孔の中心から放射状に延びる複数のスリットを被駆動側部材のボス部にそれぞれ形成し、更に被駆動側部材のボス部のうち複数のスリットが形成された部分に嵌入孔の孔径を縮小する縮径部材を嵌着し、駆動軸の角部と複数のスリットとがかみ合わされているので、角棒状の駆動軸とボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。この結果、駆動軸の回転に対するスラットやボトムレールやロータリエンコーダの追従が良好になるので、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、或いはロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる。
【0019】
本発明の第2の観点のブラインドの軸連結構造では、被駆動側部材が、複数のスラットを傾動可能なラダーコードを保持し駆動軸に相対回転不能に遊嵌されたクラッチドラムの第1ボス部を有するラダークラッチであるので、角棒状の駆動軸と第1ボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。この結果、駆動軸の回転に対するスラットの追従が良好になるので、スラットの角度制御の精度を向上できる。
【0020】
本発明の第3の観点のブラインドの軸連結構造では、被駆動側部材が、複数のスラットを昇降する昇降コードを繰出し可能に巻取り駆動軸に相対回転不能に遊嵌される第2ボス部を有する昇降用ドラムであるので、角棒状の駆動軸と第2ボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。この結果、駆動軸の回転に対するボトムレールの追従が良好になるので、ボトムレールの高さ制御の精度を向上できる。
【0021】
本発明の第4の観点のブラインドの軸連結構造では、被駆動側部材が、駆動軸の回転角度及び回転速度を検出し駆動軸に相対回転不能に遊嵌された回転スリット板の第3ボス部を有するロータリエンコーダであるので、角棒状の駆動軸と第3ボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。この結果、駆動軸の回転に対するロータリエンコーダの追従が良好になるので、ロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる。
【0022】
本発明の第5の観点のブラインドの軸連結構造では、縮径部材がC型止め輪であり、複数のスリットが形成された第1~第3ボス部の一部に、C型止め輪を嵌着可能なリング溝部をそれぞれ形成したので、駆動軸に第1~第3ボス部の嵌入孔を遊嵌した後に、第1~第3ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着する。この結果、角棒状の駆動軸と第1~第3ボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができるので、駆動軸の回転に対するスラットやボトムレールやロータリエンコーダの追従が良好になり、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、或いはロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる。
【0023】
本発明の第6の観点のブラインドの軸連結構造では、縮径部材は、テーパ孔部が形成された筒状部材と、C型止め輪とを有し、複数のスリットが形成された第1~第3ボス部の一部に、テーパ孔部に相応するテーパ軸部と、C型止め輪を嵌着可能なリング溝部とをそれぞれ形成したので、駆動軸に第1~第3ボス部の嵌入孔を遊嵌し、筒状部材のテーパ孔部を第1~第3ボス部のテーパ軸部に嵌着した後に、第1~第3ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着する。この結果、角棒状の駆動軸と第1~第3ボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができるので、駆動軸の回転に対するスラットやボトムレールやロータリエンコーダの追従が良好になり、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、或いはロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる。
【0024】
本発明の第7の観点のブラインドの軸連結構造では、縮径部材を、テーパ孔部と雌ねじ部とを有する筒状に形成し、複数のスリットが形成された第1~第3ボス部の一部に、テーパ孔部に相応するテーパ軸部と、雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部とをそれぞれ形成したので、駆動軸に第1~第3ボス部の嵌入孔を遊嵌した後、筒状部材の雌ねじ部を第1~第3ボス部の雄ねじ部に螺合し、かつ縮径部材のテーパ孔部を第1~第3ボス部のテーパ軸部に嵌着する。この結果、角棒状の駆動軸と第1~第3ボス部の角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができるので、駆動軸の回転に対するスラットやボトムレールやロータリエンコーダの追従が良好になり、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、或いはやロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる。
【0025】
本発明の第8の観点のブラインドの軸連結構造では、ブラインドが電動横型ブラインドであり、この電動横型ブラインドを電動モータにより駆動し、この電動モータを単一のリモコンにより制御するので、電動モータ及び駆動軸の回転に対するスラットやボトムレールやロータリエンコーダの追従が良好になる。この結果、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、或いはロータリエンコーダによる駆動軸の回転角の検出精度を向上できる。
【0026】
本発明の第9の観点のブラインドの軸連結構造では、電動横型ブラインドを一列に連なって複数台配設し、複数台の電動横型ブラインドを複数の電動モータによりそれぞれ駆動し、複数の電動モータを単一のリモコンの操作により同時に又は個別に制御するので、電動横型ブラインドの連窓時、即ち複数の電動横型ブラインドを一列に並べたときの複数のスラットの角度が不揃いになる原因の一つである駆動軸及び第1~第3ボス部間のクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータの回転が一次関数的(直線的)に第1~第3ボス部以降のスラットの回転要素である昇降用ドラム、クラッチドラム及び回転スリット板に伝達させることができるので、スラットの角度制御やボトムレールの高さ制御の精度を向上でき、隣り合ったブラインド同士のスラットの角度誤差やボトムレールの高さ誤差を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明第1実施形態の電動横型ブラインドの駆動軸に遊嵌されたロータリエンコーダの第1ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着する前後の状態を示す要部側面図である。
【
図4】その駆動軸が回転可能に取付けられたヘッドボックスの要部破断平面図である。
【
図7】複数の電動横型ブラインドを単一のリモコンで操作している状態を示す要部斜視図である。
【
図8】本発明第2実施形態の電動横型ブラインドの駆動軸に遊嵌されたロータリエンコーダの第1ボス部のテーパ軸部に筒状部材を嵌入しかつ第1ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着する前後の状態を示す要部側面図である。
【
図11】本発明第3実施形態の電動横型ブラインドの駆動軸に遊嵌されたロータリエンコーダの第1ボス部の雄ねじ部に縮径部材の雌ねじ部を螺合しかつ第1ボス部のテーパ軸部に縮径部材のテーパ孔部を嵌入する前後の状態を示す要部側面図である。
【
図14】従来の駆動軸とボス部が回転方向により回転角度が相対的にずれることを示す横断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
<第1の実施の形態>
図4~
図6に示すように、本発明のブラインド10の軸連結構造は、ブラインド10のスラット14が被駆動側部材16,18,19を介して駆動軸13により駆動されるように構成される。被駆動側部材16は複数のスラット14を傾動可能なラダーコード15を保持し駆動軸13に相対回転不能に遊嵌されたクラッチドラムの第1ボス部を有するラダークラッチ16である。また、被駆動側部材18は複数のスラット14を昇降する昇降コード17を繰出し可能に巻取り駆動軸13に相対回転不能に遊嵌される第2ボス部を有する昇降用ドラム18である。更に、被駆動側部材19は駆動軸13の回転角度及び回転速度を検出し駆動軸13に相対回転不能に遊嵌された回転スリット板19aの第3ボス部19bを有するロータリエンコーダ19である。
【0030】
ブラインド10は、この実施の形態では、電動横型ブラインドである。電動横型ブラインド10は、ヘッドボックス11内に回転可能に取付けられ電動モータ12により駆動される駆動軸13と、上記ラダークラッチ16と、上記昇降用ドラム18と、上記ロータリエンコーダ19とを備える。ヘッドボックス11は壁21(
図7)にブラケット11aを介して取付けられる(
図4~
図6)。駆動軸13は、ヘッドボックス11内にその長手方向に延びて設けられ、駆動軸の両端は、ヘッドボックス11内に取付けられた一対の軸受22,22により回転可能に保持される。また、電動モータ12はヘッドボックス11内の略中央に取付けられ、その両端から駆動軸13が突設される。即ち、駆動軸13の中央が電動モータ12に挿通され、この電動モータ12により駆動軸13が回転駆動されるようになっている。
【0031】
ラダーコード15は、この実施の形態では、ヘッドボックス11の前後方向に間隔をあけて2本(1組)、かつヘッドボックス11の長手方向に間隔をあけて4箇所に2本ずつ(4組)、それぞれヘッドボックス11から垂下される(
図5及び
図6)。そして複数のスラット14は、これらのラダーコード15の間に鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びた状態で、ラダーコード15により保持される。また、この実施の形態では、4本の昇降コードが、正面視(
図5)でラダーコード15に重なるようにヘッドボックス11からそれぞれ垂下され、各スラット14を貫通し、下端がボトムレール23にそれぞれ連結される(
図4及び
図5)。これらの昇降コード17を上昇させると、その下端に取付けられたボトムレール23がスラット14を順次載せて上昇するように構成される。
【0032】
駆動軸13には、ラダークラッチ16を介してラダークランプ24が取付けられ(
図4)、ラダークランプ24の両側からラダーコード15がそれぞれ垂下される。ラダークラッチ16は、駆動軸13に嵌入され駆動軸13とともに回転可能なクラッチドラム(図示せず)と、クラッチドラムに嵌入されたクラッチばね(図示せず)と、クラッチドラムに円周方向に摺動可能に嵌入されたラダードラム16a(
図4)と、クラッチドラムを回転可能に保持するクラッチドラム保持具(図示せず)とを有する。上記ラダードラム16aには、ラダークランプ24が円周方向に摺動可能に嵌入される。ラダークランプ24は、図示しないが、内周面にラダードラム16aの凹凸に相応する凹凸が形成された第1円弧状片と、内周面にラダードラムの凹凸に相応する凹凸が形成された第2円弧状片と、第1及び第2円弧状片の上端を連結するピンとを有する。そして、ラダークランプ24の第1及び第2円弧状片の外周面に突設された第1及び第2係止部(図示せず)に、2本1組のラダーコード15の上端がそれぞれ係止される。また、上記クラッチドラムは駆動軸13に相対回転不能に遊嵌される。更に、昇降用ドラム18はヘッドボックス11内に設けられ、この昇降用ドラム18の外周面に昇降コード17の上端が取付けられる。そして、昇降用ドラム18は駆動軸13に相対回転不能に遊嵌される。
【0033】
ラダードラム16a及び昇降用ドラム18が駆動軸13を介して前方向又は後方向に90度未満の角度だけ回転すると、ラダークランプ24とラダードラム16aとの間の摩擦によりラダークランプ24もラダードラム16aと一体的に回転し、ラダーコード15の前後が上下することにより、スラット14が前側又は後側に傾斜するように構成される。一方、ラダードラム16a及び昇降用ドラム18が駆動軸13を介して前方向又は後方向に90度以上回転すると、スラット14が既に最も起立した状態に達しており、ラダークランプ24が駆動軸13に対してスリップするので、ラダードラム16aの回転が停止し、スラット14がそれ以上傾斜しなくなるけれども、昇降用ドラム18は回転し続けて、昇降コード17が昇降用ドラム18に巻取られ又は昇降用ドラム18から繰出されるように構成される。
【0034】
一方、ロータリエンコーダ19は、駆動軸13の回転角度及び回転方向を位相の異なる2相以上のパルス信号として光学的又は磁気的に検出して電気信号に変換する2以上の検出変換素子(図示せず)を有する(
図4)。具体的には、ロータリエンコーダ19は、光をそれぞれ発する第1及び第2発光素子(図示せず)と、これらの発光素子の発した光がそれぞれ通過する第1及び第2固定スリットが第1の間隔をあけて形成された固定スリット板(図示せず)と、第1及び第2固定スリットを通過した光をそれぞれ受けて電気信号に変換する第1及び第2受光素子からなる第1及び第2検出変換素子(図示せず)と、駆動軸とともに回転し第2の間隔をあけて複数の回転スリットが形成された回転スリット板19a(
図1~
図4)とを有する。上記回転スリット板19aは駆動軸13に相対回転不能に遊嵌される。
【0035】
一方、駆動軸13は、この実施の形態では、四角棒状に形成される(
図2及び
図3)。クラッチドラムには、駆動軸13に遊嵌するための四角孔状の嵌入孔が形成された第1ボス部(図示せず)が設けられる。この四角孔状の嵌入孔が四角棒状の駆動軸13に遊嵌されることにより、クラッチドラムは駆動軸13に相対回転不能に構成される。また、昇降用ドラム18には、駆動軸13に遊嵌される四角孔状の嵌入孔が形成された第2ボス部(図示せず)が設けられる。この四角孔状の嵌入孔が四角棒状の駆動軸13に遊嵌されることにより、昇降用ドラム18は駆動軸13に相対回転不能に構成される。更に、回転スリット板19aには、駆動軸13に遊嵌するための四角孔状の嵌入孔19cが形成された第3ボス部19bが設けられる(
図1~
図3)。この四角孔状の嵌入孔19cが四角棒状の駆動軸13に遊嵌されることにより、回転スリット板19aは駆動軸13に相対回転不能に構成される。
【0036】
また、第1~第3ボス部19bのうち複数のスリット19dが形成された部分に嵌入孔19cの孔径を縮小するための縮径部材26が嵌着可能に構成される(
図1~
図3)。この縮径部材26は、第1~第3ボス部19bのいずれに対しても同じように嵌着されるため、縮径部材26を第3ボス部19bに嵌着する場合を代表して説明し、縮径部材を第1及び第2ボス部に嵌着する場合の説明を省略する。この実施の形態では、縮径部材26がC型止め輪であり、複数のスリット19dが形成された第3ボス部19bの一部に、C型止め輪26を嵌着可能なリング溝部19eが形成される。複数のスリット19dは、この実施の形態では、第3ボス部19bの中心軸を含む平面上であって、かつ嵌入孔19cの横断面四角形の対角を通るように十字状に形成される。
【0037】
このように構成された電動横型ブラインド10は複数台一列に連なって配設される。そして、複数台の電動横型ブラインド10が複数の電動モータ12によりそれぞれ駆動され、複数の電動モータ12が単一のリモコン27の操作により同時に又は個別に制御されるように構成される。このとき複数の電動モータ12は複数のロータリエンコーダ19の検出出力に基づいてそれぞれ制御されることが好ましい。
【0038】
このように構成された電動横型ブラインド10の軸連結構造の動作を説明する。駆動軸13にラダークラッチ16のクラッチドラムの第1ボス部の嵌入孔を遊嵌した後に、第1ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着したので、四角棒状の駆動軸13と第1ボス部の四角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。また、駆動軸13にロータリエンコーダ19の回転スリット板19aの第3ボス部19bの嵌入孔19cを遊嵌した後に、第3ボス部19bのリング溝部19eにC型止め輪26を嵌着したので、四角棒状の駆動軸13と第3ボス部19bの四角孔状の嵌入孔19cとのクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータ12及び駆動軸13の回転に対するスラット14及びロータリエンコーダ19の追従が良好になるので、スラット14の角度制御の精度を向上できるとともに、ロータリエンコーダ19による駆動軸13の回転角の検出精度を向上できる。これにより、ロータリエンコーダ19による駆動軸13の回転角の高精度の検出出力に基づいて、ラダークラッチ16を制御できるので、スラット14の角度制御を更に向上できる。更に、駆動軸13に昇降用ドラム18の第2ボス部の嵌入孔を遊嵌した後に、第2ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着する。この結果、四角棒状の駆動軸13と第2ボス部の四角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができるので、電動モータ12及び駆動軸13の回転に対するボトムレール23の追従が良好になり、ボトムレール23の高さ制御の精度を向上できる。これにより、ロータリエンコーダ19による駆動軸13の回転角の高精度の検出出力に基づいて、昇降用ドラム18を制御できるので、ボトムレール23の高さ制御を更に向上できる。
【0039】
一方、電動ブラインド10の連窓時、即ち複数の電動ブラインド10を一列に並べたときの複数のスラット14の角度が不揃いになる原因の一つである駆動軸13及び第1~第3ボス部19b間のクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータ12の回転が一次関数的(直線的)に第1~第3ボス部19bよりスラット側の回転要素である昇降用ドラム18、クラッチドラム及び回転スリット板19aに伝達させることができるので、スラット14の角度制御やボトムレール23の高さ制御の精度を向上できるとともに、ロータリエンコーダ19による駆動軸13の回転角の検出精度を向上できる。従って、隣り合ったブラインド10同士のスラット14の角度誤差やボトムレール23の高さ誤差を低減できる。
【0040】
<第2の実施の形態>
図8~
図10は本発明の第2の実施の形態を示す。
図8~
図10において
図1~
図3と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、縮径部材46は、テーパ孔部46bが形成された筒状部材46aと、C型止め輪46cとを有する。この縮径部材46は、第1~第3ボス部49bのいずれに対しても同じように嵌着されるため、縮径部材46を第3ボス部49bに嵌着する場合を代表して説明し、縮径部材を第1及び第2ボス部に嵌着する場合の説明を省略する。この実施の形態では、複数のスリット49dが形成された第3ボス部49bの一部に、筒状部材46のテーパ孔部46aに相応するテーパ軸部49eと、C型止め輪46cを嵌着可能なリング溝部49fとがそれぞれ形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0041】
このように構成された電動横型ブラインドの軸連結構造では、駆動軸にラダークラッチのクラッチドラムの第1ボス部の嵌入孔を遊嵌し、筒状部材のテーパ孔部を第1ボス部のテーパ軸部に嵌着した後に、第1ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着するので、四角棒状の駆動軸と第1ボス部の四角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。また、駆動軸13にロータリエンコーダ49の回転スリット板49aの第3ボス部49bの嵌入孔49cを遊嵌し、筒状部材46のテーパ孔部46bを第3ボス部49bのテーパ軸部49eに嵌着した後に、第3ボス部49bのリング溝部49fにC型止め輪46cを嵌着するので、四角棒状の駆動軸13と第3ボス部49bの四角孔状の嵌入孔49cとのクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータ及び駆動軸13の回転に対するスラット及びロータリエンコーダ49の追従が良好になるので、スラットの角度制御の精度を向上できるとともに、ロータリエンコーダ49による駆動軸13の回転角の検出精度を向上できる。これにより、ロータリエンコーダ49による駆動軸13の回転角の高精度の検出出力に基づいて、ラダークラッチを制御できるので、スラットの角度制御を更に向上できる。更に、駆動軸に昇降用ドラムの第2ボス部の嵌入孔を遊嵌し、筒状部材のテーパ孔部を第2ボス部のテーパ軸部に嵌着した後に、第2ボス部のリング溝部にC型止め輪を嵌着するので、四角棒状の駆動軸と第2ボス部の四角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータ及び駆動軸13の回転に対するボトムレールの追従が良好になり、ボトムレールの高さ制御の精度を向上できる。これにより、ロータリエンコーダ49による駆動軸13の回転角の高精度の検出出力に基づいて、昇降用ドラムを制御できるので、ボトムレールの高さ制御を更に向上できる。上記以外の動作は、第1の実施の形態の電動横型ブラインドの軸連結構造の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0042】
<第3の実施の形態>
図11~
図13は本発明の第2の実施の形態を示す。
図11~
図13において
図1~
図3と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、縮径部材66がテーパ孔部66aと雌ねじ部66bとを有する筒状に形成される。この縮径部材66は、第1~第3ボス部69bのいずれに対しても同じように嵌着されるため、縮径部材66を第3ボス部69bに嵌着する場合を代表して説明し、縮径部材を第1及び第2ボス部に嵌着する場合の説明を省略する。この実施の形態では、複数のスリット69dが形成された第3ボス部69bの一部に、筒状部材66のテーパ孔部66aに相応するテーパ軸部69eと、筒状部材66の雌ねじ部66bに螺合可能な雄ねじ部69fとがそれぞれ形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0043】
このように構成された電動横型ブラインドの軸連結構造では、駆動軸にラダークラッチのクラッチドラムの第1ボス部の嵌入孔を遊嵌した後、筒状部材の雌ねじ部を第1ボス部の雄ねじ部に螺合し、かつ縮径部材のテーパ孔部を第1ボス部のテーパ軸部に嵌着するので、四角棒状の駆動軸と第1ボス部の四角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。また、駆動軸13にロータリエンコーダ69の回転スリット板69aの第3ボス部69bの嵌入孔69cを遊嵌した後、筒状部材66の雌ねじ部66bを第3ボス部69bの雄ねじ部69fに螺合し、かつ縮径部材66のテーパ孔部66aを第3ボス部69bのテーパ軸部69eに嵌着するので、四角棒状の駆動軸13と第3ボス部69bの四角孔状の嵌入孔69cとのクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータ及び駆動軸13の回転に対するスラット及びロータリエンコーダ69の追従が良好になるので、スラットの角度制御の精度を向上できるとともに、ロータリエンコーダ69による駆動軸13の回転角の検出精度を向上できる。これにより、ロータリエンコーダ69による駆動軸13の回転角の高精度の検出出力に基づいて、ラダークラッチを制御できるので、スラットの角度制御を更に向上できる。更に、駆動軸に昇降用ドラムの第2ボス部の嵌入孔を遊嵌した後、筒状部材の雌ねじ部を第2ボス部の雄ねじ部に螺合し、かつ縮径部材のテーパ孔部を第2ボス部のテーパ軸部に嵌着するので、四角棒状の駆動軸と第2ボス部の四角孔状の嵌入孔とのクリアランスをなくすことができる。この結果、電動モータ及び駆動軸13の回転に対するボトムレールの追従が良好になり、ボトムレールの高さ制御の精度を向上できる。これにより、ロータリエンコーダ69による駆動軸13の回転角の高精度の検出出力に基づいて、昇降用ドラムを制御できるので、ボトムレールの高さ制御を更に向上できる。上記以外の動作は、第1の実施の形態の電動横型ブラインドの軸連結構造の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0044】
なお、上記第1~第3の実施の形態では、駆動軸を四角棒状に形成し、この駆動軸に遊嵌するために第1~第3ボス部に四角孔状の嵌入孔を形成したが、駆動軸を三角棒状、五角棒状、六角棒状、或いはそれ以上の多角棒状に形成し、この駆動軸に遊嵌するために第1~第3ボス部に三角孔状、五角孔状、六角孔状、或いはそれ以上の多角孔状の嵌入孔を形成してもよい。また、上記第1~第3の実施の形態では、ブラインドとして電動横型ブラインドを挙げたが、手動式の横型ブラインドでもよい。
【符号の説明】
【0045】
10 電動横型ブラインド(ブラインド)
11 ヘッドボックス
12 電動モータ
13 駆動軸
14 スラット
15 ラダーコード
16 ラダークラッチ
17 昇降コード
18 昇降用ドラム
19,49,69 ロータリエンコーダ
19a,49a,69a 回転スリット板
19b,49b,69b 第3ボス部
19c,49c,69c 嵌入孔
19d,49d,69d スリット
19e,49f リング溝部
26,46,66 縮径部材
27 リモコン
46a 筒状部材
46b テーパ孔部
46c C型止め輪
49e,69e テーパ軸部
66a テーパ孔部
66b 雌ねじ部
69f 雄ねじ部