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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】バッファ回路
(51)【国際特許分類】
   H03F 1/56 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
H03F1/56
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020177011
(22)【出願日】2020-10-21
(65)【公開番号】P2022068065
(43)【公開日】2022-05-09
【審査請求日】2023-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手島 紘明
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-126484(JP,A)
【文献】特開2009-070211(JP,A)
【文献】特開2002-258821(JP,A)
【文献】特開平07-245534(JP,A)
【文献】特開平05-267943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03F 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反転入力端子に入力された電圧と非反転入力端子に入力された電圧との差を増幅する入力段と、
外付けA/D変換器に接続された電源からの電源電圧により動作し、前記入力段による増幅後の電圧を増幅して当該外付けA/D変換器に出力する出力段と
を備えたバッファ回路。
【請求項2】
前記入力段及び前記出力段は、
オペアンプと、
前記オペアンプの出力端子に接続され、前記外付けA/D変換器に接続された電源からの電源電圧により動作するソースフォロア回路とを有する
ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
【請求項3】
前記ソースフォロア回路は、
ゲート端子が前記オペアンプの出力端子に接続され、ソース端子が前記オペアンプの反転入力端子に接続され、ドレイン端子に前記外付けA/D変換器に接続された電源からの電源電圧が印加されるトランジスタと、
入力端が前記トランジスタのソース端子に接続され、出力端が接地された電流源回路とを有する
ことを特徴とする請求項2記載のバッファ回路。
【請求項4】
前記ソースフォロア回路は、
ゲート端子が前記オペアンプの出力端子に接続され、ソース端子が前記オペアンプの反転入力端子に接続され、ドレイン端子に前記外付けA/D変換器に接続された電源からの電源電圧が印加されるトランジスタと、
一端が前記トランジスタのソース端子に接続され、他端が接地された抵抗とを有する
ことを特徴とする請求項2記載のバッファ回路。
【請求項5】
前記入力段及び前記出力段は、
前記外付けA/D変換器に接続された電源からの電源電圧により動作するソース接地回路を含むオペアンプを有する
ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外部機器に対して電圧を出力するバッファ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッファ回路から外部機器(IC:Integrated Circuit)に対して電圧を出力する場合がある。例えば図6に示すように、ICがA/D(Analog/Digital)変換器を内蔵しておらず、IC内部のアナログ回路の電圧がバッファ回路101を介して外付けA/D変換器(外部機器)102に出力される場合がある。
【0003】
このような場合において、バッファ回路は、電圧の出力先である外部機器によっては、出力する電圧を制限する必要がある場合がある。すなわち、使用条件によっては、バッファ回路側の電源電圧が、外部機器側の電源電圧よりも高い場合がある。この場合、バッファ回路からの出力電圧を、外部機器側の電源電圧以下に制限する必要がある。
【0004】
図6では、バッファ回路101からの出力電圧を、外付けA/D変換器102によりA/D変換する場合を示している。なお、バッファ回路101には電源103が接続され、バッファ回路101は電源103からの電源電圧により動作する。また、外付けA/D変換器102には電源104が接続され、外付けA/D変換器102は電源104からの電源電圧により動作する。また、外付けA/D変換器102には、バッファ回路101との間に、保護用ダイオードD1’~D4’が接続されている。また図6において、VREG1はバッファ回路101側の電源電圧を示し、VREG2は外付けA/D変換器102側の電源電圧を示し、VO1はバッファ回路101からの出力電圧を示している。また図6では、VREG1>VREG2であるとする。
【0005】
この場合、バッファ回路101からの出力電圧を、外付けA/D変換器102側の電源電圧以下に制限する必要がある(VO1≦VREG2)。一方、バッファ回路101からの出力電圧が外付けA/D変換器102側の電源電圧を上回ると(VO1>VREG2)、図6に矢印で示すように、保護用ダイオードD1’~D4’に過剰な電流が流れ、故障に繋がる可能性がある。
【0006】
これに対し、ソースフォロア回路を用いて、オペアンプの出力電圧に制限をかけることを可能とした半導体集積回路が知られている(例えば特許文献1参照)。この半導体集積回路では、差動増幅回路へ帰還させる電圧は制限することなく、高電圧駆動する回路の出力電圧を制限可能とするため、高電圧と低電圧の出力段が搭載され、動作フェーズに応じて出力段を切替えるように構成されている。動作フェーズとしては、入力をサンプリングして帰還させる第1フェーズと、入力を増幅して出力する第2フェーズとが挙げられる。これにより、高電圧駆動する回路の出力が低電圧駆動する外部回路に接続された場合でも故障を回避可能となる。なお、第1フェーズにおいて、低電圧を出力してしまうと、所望の出力が得られなくなってしまうため、高電圧の出力は必須である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2019-22083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一方、バッファ回路では、通常動作時だけではなく、電源起動時等のようにバッファ回路が正常に動作していない状態でも、確実に出力電圧を制限できる必要がある。しかしながら、特許文献1に開示された半導体集積回路では、第1フェーズでは高電圧が出力される。そのため、この半導体集積回路の構成をバッファ回路に適用した場合、電源起動時等のようにバッファ回路が正常に動作していない状態に、確実に出力電圧を制限できない可能性がある。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、バッファ回路が正常に動作していない状態でも、出力電圧を出力先である外部機器側の電源電圧以下に制限可能なバッファ回路を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係るバッファ回路は、反転入力端子に入力された電圧と非反転入力端子に入力された電圧との差を増幅する入力段と、外付けA/D変換器に接続された電源からの電源電圧により動作し、入力段による増幅後の電圧を増幅して当該外付けA/D変換器に出力する出力段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、上記のように構成したので、バッファ回路が正常に動作していない状態でも、出力電圧を出力先である外部機器側の電源電圧以下に制限可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1に係るバッファ回路の構成例を示す図である
図2】実施の形態1に係るバッファ回路が有する電流源回路の構成例を示す図である
図3】実施の形態1に係るバッファ回路が有する電流源回路の別の構成例を示す図である
図4】実施の形態1に係るバッファ回路の内部電圧と出力電圧との関係の一例を示す図である。
図5】実施の形態1に係るバッファ回路の別の構成例を示す図である。
図6】従来のバッファ回路において、出力電圧が外部機器側の電源電圧より大きい場合に生じる過剰電流を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るバッファ回路1の構成例を示す図である。
図1では、バッファ回路1に、外部機器として外付けA/D変換器2が接続された場合を示している。外付けA/D変換器2は、入力端に入力されたアナログ電圧をデジタル電圧に変換する。
【0014】
外付けA/D変換器2には、電源4が接続されている。電源4は、マイナス端子が接地されている。外付けA/D変換器2は、電源4からの電源電圧により動作する。図1において、VREG2は電源4からの電源電圧を示している。
【0015】
また、外付けA/D変換器2には、バッファ回路1との間に、静電保護素子として例えば保護用ダイオードD1~D4が接続されている。この静電保護素子は、IC内部における外部に接続される部分(I/O等と呼ばれる部分)に形成され、静電気等によって自身の電源以上の過剰な電圧がかかった場合に電流の経路となってIC内部の破壊を防ぐものである。ここで、保護用ダイオードD1,D2は、バッファ回路1が内蔵されたICに内蔵された静電保護素子を想定している。また、保護用ダイオードD3,D4は、外付けA/D変換器2に内蔵された静電保護素子を想定している。
【0016】
保護用ダイオードD1は、カソードが電源4のプラス端子に接続されている。また、保護用ダイオードD2は、カソードが保護用ダイオードD1のアノードに接続され、アノードが電源4のマイナス端子に接続されている。また、保護用ダイオードD3は、カソードが電源4のプラス端子に接続されている。また、保護用ダイオードD4は、カソードが保護用ダイオードD1のアノード、保護用ダイオードD3のアノード及び外付けA/D変換器2の入力端に接続され、アノードが電源4のマイナス端子に接続されている。
【0017】
バッファ回路1は、アナログ回路系のICに内蔵されたアナログのバッファ回路である。バッファ回路1は、図1に示すように、オペアンプOP1、トランジスタTr1及び電流源回路Ic1を備えている。トランジスタTr1及び電流源回路Ic1は、ソースフォロア回路を構成する。また、バッファ回路1には、電源3及び電源4が接続されている。電源3は、マイナス端子が接地されている。バッファ回路1が有するオペアンプOP1(入力段)は、電源3からの電源電圧により動作する。一方、バッファ回路1が有するソースフォロア回路(出力段)は、電源4からの電源電圧により動作する。図1において、VREG1は電源3からの電源電圧を示している。
【0018】
また図1において、測定点はバッファ回路1を内蔵したIC内の別のアナログ回路においてアナログ電圧を外部に出力したい箇所を示し、その箇所での電圧(内部電圧)をVO1で示している。
【0019】
オペアンプOP1は、非反転入力端子に入力された電圧と反転入力端子に入力された電圧との差を増幅し、増幅後の電圧を出力端子から出力する。このオペアンプOP1は、非反転入力端子に内部電圧(VO1)が入力され、反転入力端子がトランジスタTr1のソース端子に接続されている。
【0020】
トランジスタTr1は、ゲート端子がオペアンプOP1の出力端子に接続され、ドレイン端子が電源4のプラス端子に接続され、ソース端子が電流源回路Ic1の入力端及びバッファ回路1の出力端に接続されている。
【0021】
なお、バッファ回路1の出力端は、保護用ダイオードD1~D4を介して外付けA/D変換器2の入力端に接続されている。図1において、VO2はバッファ回路1からの出力電圧を示している。
【0022】
電流源回路Ic1は、出力端が接地されている。電流源回路Ic1は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いたNch型のカレントミラー回路により構成される。図2に、電流源回路Ic1が、CMOSトランジスタを用いたNch型のカレントミラー回路により構成された場合の接続例を示す。
【0023】
図2に示す電流源回路Ic1は、電流源回路Ic2及びトランジスタTr2,Tr3を有している。
電流源回路Ic2は、バイアス電流を出力する。電流源回路Ic2は、入力端が電源3のプラス端子に接続されている。
トランジスタTr2は、ゲート端子が電流源回路Ic2の出力端に接続され、ドレイン端子が電流源回路Ic2の出力端に接続され、ソース端子が接地されている。
トランジスタTr3は、ゲート端子がトランジスタTr2のゲート端子に接続され、ドレイン端子がトランジスタTr1のソース端子に接続され、ソース端子が接地されている。
【0024】
図2に示すトランジスタTr1及び電流源回路Ic1は、Nch型のソースフォロア回路を構成する。
【0025】
なお図2では、電流源回路Ic1が、CMOSトランジスタを用いたNch型のカレントミラー回路により構成された場合を示した。しかしながら、電流源回路Ic1の構成はこれに限らず、電流源回路Ic1は、例えば、NPNトランジスタを用いたカレントミラー回路により構成されていてもよい。
【0026】
なお図1,2では、ソースフォロア回路が、トランジスタTr1及び電流源回路Ic1により構成された場合を示した。しかしながら、これに限らず、ソースフォロア回路は、外付けA/D変換器2側の電源電圧により動作し、オペアンプOP1による増幅後の電圧を増幅して外付けA/D変換器2に出力するように構成されていればよい。例えば図3に示すように、ソースフォロア回路は、トランジスタTr1及び抵抗R1から構成されてもよい。この場合、抵抗R1は、一端がトランジスタTr1のソース端子に接続され、他端が接地される。
【0027】
なお上記では、オペアンプOP1が、バッファ回路1のうち、反転入力端子に入力された電圧と非反転入力端子に入力された電圧との差を増幅する入力段を構成する。また、ソースフォロア回路が、バッファ回路1のうち、外部機器(外付けA/D変換器2)側の電源電圧により動作し、上記入力段による増幅後の電圧を増幅して当該外部機器に出力する出力段を構成する。
【0028】
次に、図1~3に示す実施の形態1に係るバッファ回路1による効果について説明する。
実施の形態1に係るバッファ回路1では、外部機器(外付けA/D変換器2)に接続される出力段側の電源電圧を制限電圧(外部機器側の電源電圧)とすることで、出力電圧に制限をかけている。具体的には、図1~3に示す実施の形態1に係るバッファ回路1では、オペアンプOP1とソースフォロア回路とが組合わせられてボルテージフォロア回路が構成され、ソースフォロア回路のドレイン端子が外付けA/D変換器2の電源4に接続されている。これにより、図1~3に示す実施の形態1に係るバッファ回路1では、ソースフォロア回路側の電源電圧として外付けA/D変換器2側の電源電圧が用いられるため、出力電圧(VO2)の上限は外付けA/D変換器2側の電源電圧(VREG2)に制限される。
【0029】
図4に、バッファ回路1の内部電圧(VO1)と、バッファ回路1の出力電圧(VO2)との関係の一例を示す。
この場合、図4に示すように、バッファ回路1の内部電圧(VO1)が出力電圧(VREG2)以下の領域では、バッファ回路1はボルテージフォロア回路として動作して、出力電圧(VO2)として内部電圧(VO1)がそのまま出力される。一方、バッファ回路1の内部電圧(VO1)が出力電圧(VREG2)より大きい領域では、出力電圧(VO2)が外部機器側の電源電圧(VREG2)に制限される。
【0030】
また、図1~3に示す実施の形態1に係るバッファ回路1では、通常動作時だけではなく、電源起動時等のようにバッファ回路1が正常に動作していない状態でも、確実に出力電圧を制限できる。
すなわち、電源3と電源4は別の電源であるため、電源起動時に起動するタイミングが異なる場合が想定される。一方、図1~3に示す実施の形態1に係るバッファ回路1では、電源4が起動するよりも前に電源3が起動した場合でも、バッファ回路1の出力段は電源4の電源電圧により動作するため、出力電圧が電源4の電源電圧(VREG2)より大きな電圧になることはない。よって、外付けA/D変換器2に取付けられた保護用ダイオードD1~D4に過剰電流が流れることはない。
【0031】
なお上記では、バッファ回路1が有する入力段がオペアンプOP1により構成され、バッファ回路1が有する出力段がソースフォロア回路により構成された場合を示した。しかしながら、これに限らず、バッファ回路1は、反転入力端子に入力された電圧と非反転入力端子に入力された電圧との差を増幅する入力段と、外部機器側の電源電圧により動作し、入力段による増幅後の電圧を増幅して当該外部機器に出力する出力段とを備えるように構成されていればよい。例えば図5に示すように、バッファ回路1の入力段及び出力段が、出力側がソース接地回路11により構成されたオペアンプOP2により構成されてもよい。この場合、ソース接地回路11の電源として外部機器の電源4が用いられる。
【0032】
図5に示すバッファ回路1は、トランジスタTr4~Tr10、抵抗R2及びコンデンサC1から構成されている。トランジスタTr4~Tr8は、オペアンプOP2の入力側を構成する。トランジスタTr9,Tr10、抵抗R2及びコンデンサC1は、オペアンプOP2の出力側(ソース接地回路11)を構成する。
【0033】
トランジスタTr4は、ゲート端子にバイアス電圧が印加され、ソース端子が電源3のプラス端子に接続される。図5おいて、VBias1はトランジスタTr4のゲート端子に印加されるバイアス電圧を示している。
【0034】
トランジスタTr5は、ゲート端子がバッファ回路1の出力端に接続され、ソース端子がトランジスタTr4のドレイン端子に接続されている。トランジスタTr5のゲート端子は、オペアンプOP2の反転入力端子に相当する。
トランジスタTr6は、ゲート端子に内部電圧(VO1)が入力され、ソース端子がトランジスタTr4のドレイン端子に接続されている。トランジスタTr6のゲート端子は、オペアンプOP2の非反転入力端子に相当する。
【0035】
トランジスタTr7は、ゲート端子がトランジスタTr5のドレイン端子に接続され、ドレイン端子がトランジスタTr5のドレイン端子に接続され、ソース端子が接地されている。
トランジスタTr8は、ゲート端子がトランジスタTr7のゲート端子に接続され、ドレイン端子がトランジスタTr6のドレイン端子に接続され、ソース端子が接地されている。
【0036】
抵抗R2は、一端がトランジスタTr6のドレイン端子に接続されている。
コンデンサC1は、一端が抵抗R2の他端に接続されている。
【0037】
トランジスタTr9は、ゲート端子がトランジスタTr6のドレイン端子に接続され、ドレイン端子がコンデンサC1の他端及びバッファ回路1の出力端に接続され、ソース端子が接地されている。
トランジスタTr10は、ゲート端子にバイアス電圧が印加され、ソース端子が電源4のプラス端子に接続され、ドレイン端子がバッファ回路1の出力端に接続されている。図5において、VBias2はトランジスタTr10のゲート端子に印加されるバイアス電圧を示している。
【0038】
なお、バッファ回路1の出力端は、保護用ダイオードD1~D4を介して外付けA/D変換器2の入力端に接続される。
【0039】
図5のように構成されたバッファ回路1についても、図1~3のように構成されたバッファ回路1と同様の効果が得られる。
【0040】
なお上記では、バッファ回路1に対し、外部機器として外付けA/D変換器2が接続された場合を示した。しかしながら、外部機器としてはこれに限らず、外部機器は、バッファ回路1から電圧が出力される機器であればよい。
【0041】
以上のように、この実施の形態1によれば、バッファ回路1は、反転入力端子に入力された電圧と非反転入力端子に入力された電圧との差を増幅する入力段と、外部機器側の電源電圧により動作し、入力段による増幅後の電圧を増幅して当該外部機器に出力する出力段とを備えた。これにより、実施の形態1に係るバッファ回路1は、バッファ回路1が正常に動作していない状態でも、出力電圧を出力先である外部機器側の電源電圧以下に制限可能となる。
【0042】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 バッファ回路
2 外付けA/D変換器
3 電源
4 電源
11 ソース接地回路
D1~D4 保護用ダイオード
OP1,OP2 オペアンプ
Tr1~Tr10 トランジスタ
Ic1,Ic2 電流源回路
R1,R2 抵抗
C1 コンデンサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6