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特許7558030ブルドーザと運搬車両とを制御するための方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ブルドーザと運搬車両とを制御するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20240920BHJP
   G08G 1/13 20060101ALI20240920BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240920BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240920BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20240920BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20240920BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
G08G1/16 A
G08G1/13
G08G1/00 X
G08G1/09 V
G16Y10/40
G16Y40/10
G16Y40/30
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020177955
(22)【出願日】2020-10-23
(65)【公開番号】P2022069029
(43)【公開日】2022-05-11
【審査請求日】2023-09-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(72)【発明者】
【氏名】門野 裕一
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-154655(JP,A)
【文献】特開2019-212184(JP,A)
【文献】特開平9-198134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G05D 1/00
G16Y 10/40
G16Y 40/10
G16Y 40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブルドーザと運搬車両とを制御するための方法であって、
ワークサイト内において、前記ブルドーザがいない第1稼働領域を認識することと、
前記第1稼働領域内において第1排土位置を決定することと、
前記第1排土位置へ土砂を運搬するように前記運搬車両を制御することと、
前記運搬車両による前記第1排土位置への土砂の運搬が完了したかを判定することと、
前記第1排土位置への前記土砂の運搬が完了したときに、前記第1稼働領域から退出するように前記運搬車両を制御することと、
前記運搬車両が前記第1稼働領域から退出したかを判定することと、
前記運搬車両が前記第1稼働領域から退出したときには、前記第1稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止することと、
前記第1稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止した後で、前記第1稼働領域への前記ブルドーザの進入を許可すること、
を備える方法。
【請求項2】
前記ブルドーザの現在位置を取得することと、
前記ブルドーザの現在位置と前記第1排土位置とに基づいて、前記第1排土位置への前記運搬車両の走行経路を決定すること、
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ブルドーザの現在位置を取得することと、
前記ブルドーザが存在する第2稼働領域を認識することと、
前記ブルドーザの前記第2稼働領域から前記第1稼働領域への移動が完了したかを判定することと、
前記ブルドーザの前記第2稼働領域から前記第1稼働領域への移動が完了した後で、し、前記第2稼働領域への前記運搬車両の移動を許可すること、
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2稼働領域内において第2排土位置を決定することと、
前記第2排土位置へ土砂を運搬するように前記運搬車両を制御することと、
前記運搬車両による前記第2排土位置への土砂の運搬が完了したかを判定することと、
前記第2排土位置への前記土砂の運搬が完了したときに、前記第2稼働領域から退出するように前記運搬車両を制御することと、
前記運搬車両が前記第2稼働領域から退出したかを判定することと、
前記運搬車両が前記第2稼働領域から退出したときには、前記第2稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止することと、
前記第2稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止した後で、前記第2稼働領域への前記ブルドーザの進入を許可すること、
をさらに備える、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2稼働領域は、前記第1稼働領域に隣接している、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ワークサイト内において前記ブルドーザに割り当てられた作業エリアの位置を取得することと、
前記作業エリアを前記第1稼働領域と前記第2稼働領域とを含む複数の稼働領域に区画して、前記複数の稼働領域を認識すること、
をさらに備える、
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
ブルドーザと運搬車両とを制御するためのシステムであって、
前記ブルドーザ及び前記運搬車両と通信する通信装置と、
前記通信装置を介して前記ブルドーザと前記運搬車両とに指令信号を送信するコントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
ワークサイト内において、前記ブルドーザがいない第1稼働領域を認識し、
前記第1稼働領域内において第1排土位置を決定し、
前記第1排土位置へ土砂を運搬するように前記運搬車両を制御し、
前記運搬車両による前記第1排土位置への土砂の運搬が完了したかを判定し、
前記第1排土位置への前記土砂の運搬が完了したときに、前記第1稼働領域から退出するように前記運搬車両を制御し、
前記運搬車両が前記第1稼働領域から退出したかを判定し、
前記運搬車両が前記第1稼働領域から退出したときには、前記第1稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止し、
前記第1稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止した後で、前記第1稼働領域への前記ブルドーザの進入を許可する、
システム。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記ブルドーザの現在位置を取得し、
前記ブルドーザの現在位置と前記第1排土位置とに基づいて、前記第1排土位置への前記運搬車両の走行経路を決定する、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記コントローラは、
前記ブルドーザの現在位置を取得し、
前記ブルドーザが存在する第2稼働領域を認識し、
前記ブルドーザの前記第2稼働領域から前記第1稼働領域への移動が完了したかを判定し、
前記ブルドーザの前記第2稼働領域から前記第1稼働領域への移動が完了した後で、前記第2稼働領域への前記運搬車両の移動を許可する、
請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、
前記第2稼働領域内において第2排土位置を決定し、
前記第2排土位置へ土砂を運搬するように前記運搬車両を制御し、
前記運搬車両による前記第2排土位置への土砂の運搬が完了したかを判定し、
前記第2排土位置への前記土砂の運搬が完了したときに、前記第2稼働領域から退出するように前記運搬車両を制御し、
前記運搬車両が前記第2稼働領域から退出したかを判定し、
前記運搬車両が前記第2稼働領域から退出したときには、前記第2稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止し、
前記第2稼働領域への前記運搬車両の進入を禁止した後で、前記第2稼働領域への前記ブルドーザの進入を許可する、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2稼働領域は、前記第1稼働領域に隣接している、
請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記コントローラは、
前記ワークサイトにおいて、前記ブルドーザに割り当てられた作業エリアの位置を取得し、
前記作業エリアを前記第1稼働領域と前記第2稼働領域とを含む複数の稼働領域に区画して、前記複数の稼働領域を認識する、
請求項9に記載のシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブルドーザと運搬車両とを制御するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運転手が操作することなく運搬車両を自律走行させるシステムが知られている。例えば、特許文献1に開示されているシステムでは、管制サーバが、自律走行する運搬車両(以下、「自立走行車両」と呼ぶ)と無線通信を行い、自立走行車両の位置を取得する。管制サーバは、作業現場の走行経路を格納した地図データベースを記憶している。また、管制サーバは、運転手が運転する車両(以下、「有人車両」と呼ぶ)と無線通信を行い、有人車両の走行位置と作業状態とを取得する。管制サーバは、有人車両の走行位置と地図データベースとに基づいて、有人車両との干渉を回避するように自立走行車両を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-218576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、運転者の操作無しで自動制御により作業を行うブルドーザが知られている。ブルドーザが自動制御により作業を行う場合、自立走行する運搬車両との干渉を回避するためには、より高度な運行管理が必要となる。本開示の目的は、自立走行する運搬車両と自立走行するブルドーザとの干渉を回避するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る方法は、ブルドーザと運搬車両とを制御するための方法である。本態様に係る方法は、以下の処理を備える。第1の処理は、作業現場内において、ブルドーザがいない第1稼働領域を認識することである。第2の処理は、第1稼働領域内において第1排土位置を決定することである。第3の処理は、第1排土位置へ土砂を運搬するように運搬車両を制御することである。第4の処理は、運搬車両による第1排土位置への土砂の運搬が完了したかを判定することである。第5の処理は、第1排土位置への土砂の運搬が完了したときに、第1稼働領域から退出するように運搬車両を制御することである。第6の処理は、運搬車両が第1稼働領域から退出したかを判定することである。第7の処理は、運搬車両が第1稼働領域から退出したときには、第1稼働領域への運搬車両の進入を禁止することである。第8の処理は、第1稼働領域への運搬車両の進入を禁止した後で、第1稼働領域へのブルドーザの進入を許可することである。なお、処理の実行の順番は、上記の順番に限らず、変更されてもよい。
【0006】
本開示の他の態様に係るシステムは、ブルドーザと運搬車両とを制御するためのシステムである。本態様に係るシステムは、通信装置とコントローラとを備える。通信装置は、ブルドーザ及び運搬車両と通信する。コントローラは、通信装置を介してブルドーザと運搬車両とに指令信号を送信する。コントローラは、作業現場内において、ブルドーザがいない第1稼働領域を認識する。コントローラは、第1稼働領域内において第1排土位置を決定する。コントローラは、第1排土位置へ土砂を運搬するように運搬車両を制御する。コントローラは、運搬車両による第1排土位置への土砂の運搬が完了したかを判定する。コントローラは、第1排土位置への土砂の運搬が完了したときに、第1稼働領域から退出するように運搬車両を制御する。コントローラは、運搬車両が第1稼働領域から退出したかを判定する。コントローラは、運搬車両が第1稼働領域から退出したときには、第1稼働領域への運搬車両の進入を禁止する。コントローラは、第1稼働領域への運搬車両の進入を禁止した後で、第1稼働領域へのブルドーザの進入を許可する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、自立走行する運搬車両と自立走行するブルドーザとの干渉を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係るブルドーザと運搬車両との制御システムを示す模式図である。
図2】ブルドーザの斜視図である。
図3】ブルドーザの構成を示すブロック図である。
図4】運搬車両の側面図である。
図5】運搬車両の構成を示すブロック図である。
図6】ワークサイトの上面図である。
図7】ブルドーザと運搬車両との自動制御の処理を示すフローチャートである。
図8】作業エリアの上面図である。
図9】作業エリアの上面図である。
図10】ブルドーザと運搬車両との自動制御の処理を示すフローチャートである。
図11】作業エリアの上面図である。
図12】ブルドーザと運搬車両との自動制御の処理を示すフローチャートである。
図13】作業エリアの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係るシステム100について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係るシステム100を示す模式図である。システム100は、ブルドーザ1と、運搬車両2と、リモートコントロールシステム3とを含む。システム100は、採掘場などのワークサイトに配置されたブルドーザ1と運搬車両2とを制御する。運搬車両2は、例えばダンプトラックである。ブルドーザ1と運搬車両2とは、それぞれ運転者による運転無しで自立走行する。ただし、ブルドーザ1と運搬車両2とは、遠隔からオペレータによって手動で操作可能であってもよい。ブルドーザ1の数は、1台に限らず、1台より多くてもよい。運搬車両2の数は、1台に限らず、1台より多くてもよい。
【0010】
図2は、ブルドーザ1の斜視図である。図3は、ブルドーザ1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、ブルドーザ1は、車体11と、走行装置12と、作業機13とを含む。車体11は、走行装置12に支持されている。走行装置12は、履帯14を有している。履帯14が回転することによって、ブルドーザ1が走行する。
【0011】
作業機13は、車体11に取り付けられている。作業機13は、リフトフレーム15と、ブレード16と、リフトシリンダ17とを含む。リフトフレーム15は、上下に動作可能に走行装置12に取り付けられている。リフトフレーム15は、車体11に取り付けられてもよい。リフトフレーム15は、ブレード16を支持している。ブレード16は、リフトフレーム15の動作に伴って上下に移動する。リフトシリンダ17は、車体11とリフトフレーム15とに連結されている。リフトシリンダ17が伸縮することによって、リフトフレーム15は、上下に動作する。
【0012】
図3に示すように、ブルドーザ1は、駆動源18と、油圧ポンプ19と、動力伝達装置20と、制御弁21とを含む。駆動源18は、例えば内燃エンジンである。油圧ポンプ19は、駆動源18によって駆動され、作動油を吐出する。油圧ポンプ19から吐出された作動油は、リフトシリンダ17に供給される。なお、図3では、1つの油圧ポンプが図示されているが、複数の油圧ポンプが設けられてもよい。
【0013】
動力伝達装置20は、駆動源18の駆動力を走行装置12に伝達する。動力伝達装置20は、例えば、HST(Hydro Static Transmission)であってもよい。或いは、動力伝達装置20は、トルクコンバーター、或いは複数の変速ギアを有するトランスミッションであってもよい。或いは、動力伝達装置20は、他の種類のトランスミッションであってもよい。
【0014】
制御弁21は、リフトシリンダ17などの油圧アクチュエータと、油圧ポンプ19との間に配置される。制御弁21は、油圧ポンプ19から、リフトシリンダ17に供給される作動油の流量を制御する。制御弁21は、圧力比例制御弁であってもよい。或いは、制御弁21は、電磁比例制御弁であってもよい。
【0015】
ブルドーザ1は、機械コントローラ22と機械通信装置23とを備える。機械コントローラ22は、走行装置12、或いは動力伝達装置20を制御することで、ブルドーザ1を走行させる。機械コントローラ22は、制御弁21を制御することで、ブレード16を上下に移動させる。
【0016】
機械コントローラ22は、取得したデータに基づいてブルドーザ1を制御するようにプログラムされている。機械コントローラ22は、プロセッサ221と記憶装置222とを含む。プロセッサ221は、例えばCPU(central processing unit)である。或いは、プロセッサ221は、CPUと異なるプロセッサであってもよい。プロセッサ221は、プログラムに従って、ブルドーザ1を制御するための処理を実行する。
【0017】
記憶装置222は、ROMなどの不揮発性メモリと、RAMなどの揮発性メモリとを含む。記憶装置222は、ハードディスク、或いはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を含んでもよい。記憶装置222は、非一時的な(non-transitory)コンピュータで読み取り可能な記録媒体の一例である。記憶装置222は、ブルドーザ1を制御するためのコンピュータ指令及びデータを記憶している。
【0018】
機械通信装置23は、リモートコントロールシステム3と無線により通信する。例えば、機械通信装置23は、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN、3G、4G、或いは5Gなどの移動体通信、或いは他のタイプの無線通信ネットワークを介して、リモートコントロールシステム3と通信する。
【0019】
ブルドーザ1は、機械位置センサ24を含む。機械位置センサ24は、例えばGPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)レシーバを含んでもよい。或いは、機械位置センサ24は、他の測位システムのレシーバを含んでもよい。機械位置センサ24は、Lidarなどの測距センサ、或いはステレオカメラなどのイメージセンサを含んでもよい。機械位置センサ24は、位置データを機械コントローラ22に出力する。位置データは、ブルドーザ1の現在位置を示す。
【0020】
図4は、運搬車両2の側面図である。図5は、運搬車両2の構成を示すブロック図である。図4に示すように、運搬車両2は、車体30と、走行装置31と、荷台32とを含む。車体30は、走行装置31に支持されている。走行装置31は、履帯33を含む。履帯33が駆動されることで、運搬車両2は走行する。なお、走行装置31は、履帯33に代えて、タイヤを含んでもよい。
【0021】
荷台32は、車体30に支持されている。荷台32は、ダンプ姿勢と運搬姿勢とに動作可能に設けられている。図3において、実線で示す荷台32は、運搬姿勢の荷台32の位置を示している。二点鎖線で示す荷台32’は、ダンプ姿勢の荷台32の位置を示している。運搬姿勢では、荷台32は、概ね水平に配置される。ダンプ姿勢では、荷台32は、運搬姿勢に対して傾斜した状態となる。
【0022】
図5に示すように、運搬車両2は、駆動源34と、油圧ポンプ35と、動力伝達装置36と、リフトシリンダ37と、制御弁38とを含む。駆動源34は、例えば内燃エンジンである。油圧ポンプ35は、駆動源34によって駆動され、作動油を吐出する。なお、図5では、1つの油圧ポンプが図示されているが、複数の油圧ポンプが設けられてもよい。制御弁38は、リフトシリンダ37と油圧ポンプ35との間に配置されている。制御弁38は、油圧ポンプ35からリフトシリンダ37に供給される作動油の流量を制御する。なお、制御弁38は、圧力比例制御弁であってもよい。或いは、制御弁38は、電磁比例制御弁であってもよい。
【0023】
動力伝達装置36は、駆動源34の駆動力を走行装置31に伝達する。動力伝達装置36は、例えば、HST(Hydro Static Transmission)である。リフトシリンダ37は、油圧シリンダである。油圧ポンプ35から吐出された作動油は、リフトシリンダ37に供給される。リフトシリンダ37は、油圧ポンプ35からの作動油によって駆動される。リフトシリンダ37は、荷台32を昇降する。それにより、荷台32の姿勢が、運搬姿勢とダンプ姿勢とに切り換えられる。
【0024】
運搬車両2は、車両コントローラ40と車両通信装置41とを備える。車両コントローラ40は、走行装置31、或いは動力伝達装置36を制御することで、運搬車両2を走行させる。車両コントローラ40は、制御弁38を制御することで、荷台32を、運搬姿勢とダンプ姿勢とに切り替える。
【0025】
車両コントローラ40は、取得したデータに基づいて運搬車両2を制御するようにプログラムされている。車両コントローラ40は、プロセッサ401と記憶装置402とを含む。プロセッサ401は、例えばCPU(central processing unit)である。或いは、プロセッサ401は、CPUと異なるプロセッサであってもよい。プロセッサ401は、プログラムに従って、運搬車両2を制御するための処理を実行する。
【0026】
記憶装置402は、ROMなどの不揮発性メモリと、RAMなどの揮発性メモリとを含む。記憶装置402は、ハードディスク、或いはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を含んでもよい。記憶装置402は、非一時的な(non-transitory)コンピュータで読み取り可能な記録媒体の一例である。記憶装置402は、運搬車両2を制御するためのコンピュータ指令及びデータを記憶している。
【0027】
車両通信装置41は、リモートコントロールシステム3と無線により通信する。例えば、車両通信装置41は、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN、3G、4G、或いは5Gなどの移動体通信、或いは他のタイプの無線通信ネットワークを介して、リモートコントロールシステム3と通信する。
【0028】
運搬車両2は、車両位置センサ42を含む。車両位置センサ42は、例えばGPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)レシーバを含んでもよい。或いは、車両位置センサ42は、他の測位システムのレシーバを含んでもよい。車両位置センサ42は、Lidarなどの測距センサ、或いはステレオカメラなどのイメージセンサを含んでもよい。車両位置センサ42は、位置データを車両コントローラ40に出力する。位置データは、運搬車両2の現在位置を示す。
【0029】
リモートコントロールシステム3は、例えば、ワークサイトから離れた管理センタに配置される。或いは、リモートコントロールシステム3は、ワークサイト内に配置されてもよい。リモートコントロールシステム3は、ブルドーザ1と運搬車両2とを遠隔制御する。図1に示すように、リモートコントロールシステム3は、リモートコントローラ43と、入力装置44と、外部通信装置45とを含む。
【0030】
外部通信装置45は、機械通信装置23及び車両通信装置41と無線により通信する。外部通信装置45は、リモートコントローラ43からの指令信号を、機械通信装置23と車両通信装置41とに送信する。機械コントローラ22は、機械通信装置23を介して、指令信号を受信する。車両コントローラ40は、車両通信装置41を介して、指令信号を受信する。外部通信装置45は、機械通信装置23を介して、ブルドーザ1の位置データを受信する。外部通信装置45は、車両通信装置41を介して、運搬車両2の位置データを受信する。
【0031】
入力装置44は、オペレータによって操作可能な装置である。入力装置44は、オペレータからの入力指令を受け、入力指令に対応する操作信号を、リモートコントローラ43に出力する。入力装置44は、オペレータによる操作に応じた操作信号を出力する。入力装置44は、リモートコントローラ43に操作信号を出力する。入力装置44は、マウス、或いはトラックボールなどのポインティングデバイスを含んでもよい。入力装置44は、キーボードを含んでもよい。入力装置44は、タッチスクリーンを含んでもよい。
【0032】
リモートコントローラ43は、入力装置44から操作信号を受信する。リモートコントローラ43は、ブルドーザ1から、ブルドーザ1の位置データを取得する。リモートコントローラ43は、運搬車両2から、運搬車両2の位置データを取得する。リモートコントローラ43は、プロセッサ431と記憶装置432とを含む。プロセッサ431は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。或いは、プロセッサ431は、CPUと異なるプロセッサであってもよい。プロセッサ431は、プログラムに従って、ブルドーザ1と運搬車両2とを制御するための処理を実行する。
【0033】
記憶装置432は、ROMなどの不揮発性メモリと、RAMなどの揮発性メモリとを含む。記憶装置432は、ハードディスク、或いはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を含んでもよい。記憶装置432は、非一時的な(non-transitory)コンピュータで読み取り可能な記録媒体の一例である。記憶装置432は、ブルドーザ1と運搬車両2とを制御するためのコンピュータ指令及びデータを記憶している。
【0034】
次に、システム100によって実行されるブルドーザ1及び運搬車両2の自動動作について説明する。図6は、ワークサイトの上面図である。リモートコントローラ43は、ワークサイトの現況地形50を示す現況地形データを記憶している。ワークサイトには、掘削機械4が配置されている。掘削機械4は、現況地形50の掘削を行う。掘削機械4は、リモートコントローラ43によって自動制御されてもよい。或いは、掘削機械4は、手動で操作されてもよい。
【0035】
現況地形50は、作業エリア51と排土エリア52とを含む。リモートコントローラ43は、ブルドーザ1に割り当てられた作業エリア51の位置を記憶している。例えば、オペレータによる入力装置44の操作によって、ワークサイト内の所定領域が、作業エリア51としてブルドーザ1に割り当てられる。リモートコントローラ43は、排土エリア52の位置と、作業エリア51と排土エリア52との境界位置53とを記憶している。リモートコントローラ43は、例えば、現況地形データから排土エリア52の位置と境界位置53とを取得する。
【0036】
リモートコントローラ43は、積込位置60と排土位置61とを決定する。積込位置60は、掘削機械4の付近の位置である。積込位置60は、オペレータによる入力装置44の操作によって設定されてもよい。或いは、積込位置60は、掘削機械4の位置からリモートコントローラ43によって決定されてもよい。
【0037】
排土位置61は、作業エリア51内の位置である。排土位置61は、作業エリア51と排土エリア52との境界位置53の近くに位置する。排土位置61については、後述する。リモートコントローラ43は、積込位置60と排土位置61とを結ぶ走行経路56を決定する。リモートコントローラ43は、例えば運搬車両2の走行距離が最短となるように、走行経路56を決定する。リモートコントローラ43は、走行経路56を示すデータを、運搬車両2に送信する。
【0038】
運搬車両2は、走行経路56に沿って自立走行する。運搬車両2は、積込位置60に移動し、掘削された土砂が、積込位置60において運搬車両2に積み込まれる。運搬車両2は、走行経路56に沿って移動し、排土位置61において、荷台32から土砂を排出する。それにより、掘削機械4によって掘削された土砂が、ブルドーザ1に割り当てられた作業エリア51に運ばれる。作業エリア51では、ブルドーザ1が、作業エリア51に置かれた土砂を境界位置53から押し出す。それにより、土砂が、作業エリア51から排土エリア52へ排出される。
【0039】
以下、ブルドーザ1と運搬車両2とを協調して作業させるための自動制御の処理について説明する。図7は、リモートコントローラ43によって実行される自動制御の処理を示すフローチャートである。
【0040】
ステップS101では、リモートコントローラ43は、第1稼働領域51Aの位置と第2稼働領域51Bの位置とを取得する。図8は作業エリア51の上面図である。図8に示すように、第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとは、作業エリア51内に位置しており、互いに隣接している。リモートコントローラ43は、作業エリア51を2つの稼働領域に区画し、2つの稼働領域を第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとして決定する。例えば、リモートコントローラ43は、オペレータによる入力装置44の操作に応じて、第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとを決定する。
【0041】
ステップS102では、リモートコントローラ43は、ブルドーザ1の現在位置を取得する。リモートコントローラ43は、ブルドーザ1の位置データから、ブルドーザ1の現在位置を取得する。ステップS103では、リモートコントローラ43は、運搬車両2の現在位置を取得する。リモートコントローラ43は、運搬車両2の位置データから、運搬車両2の現在位置を取得する。
【0042】
ステップS104では、リモートコントローラ43は、第1排土位置61A-63Aを決定する。リモートコントローラ43は、ブルドーザ1がいない稼働領域において、第1排土位置61A-63Aを決定する。例えば、ブルドーザ1が第2稼働領域51Bに位置しており、第1稼働領域51A内にいないときには、リモートコントローラ43は、第1稼働領域51A内において複数の第1排土位置61A-63Aを決定する。リモートコントローラ43は、第1稼働領域51A内の境界位置53から所定距離だけ離れた位置を、第1排土位置61A-63Aとして決定してもよい。リモートコントローラ43は、複数の第1排土位置61A-63Aが、所定間隔で配置されるように、第1排土位置61A-63Aを決定してもよい。
【0043】
ステップS105では、リモートコントローラ43は、第1走行経路56Aを決定する。第1走行経路56Aは、積込位置と第1排土位置61A-63Aとを結ぶ経路である。リモートコントローラ43は、運搬車両2とブルドーザ1との干渉を回避するように、ブルドーザ1の現在位置と第1排土位置61A-63Aとに基づいて、第1排土位置61A-63Aへの運搬車両2の第1走行経路56Aを決定する。リモートコントローラ43は、例えば、ブルドーザ1との干渉を回避しつつ、運搬車両2の走行距離が最短となるように、第1走行経路56Aを決定する。
【0044】
ステップS106では、リモートコントローラ43は、第1排土位置61A-63Aへ土砂を運搬するように運搬車両2を制御する。リモートコントローラ43は、第1走行経路56Aに沿って運搬車両2を移動させ、第1排土位置61A-63Aに荷台32から土砂を排出させる。リモートコントローラ43は、第1走行経路56Aに沿う1回の走行によって、運搬車両2から複数の第1排土位置61A-63Aに土砂を排出させてもよい。或いは、リモートコントローラ43は、第1走行経路56Aに沿う複数回の走行によって、運搬車両2から複数の第1排土位置61A-63Aに土砂を排出させてもよい。なお、リモートコントローラ43は、運搬車両2による第1排土位置61A-63Aへの土砂の運搬中には、第1稼働領域51Aへのブルドーザ1の進入を禁止する。
【0045】
ステップS107では、リモートコントローラ43は、運搬車両2による第1排土位置61A-63Aへの土砂の運搬が完了したかを判定する。例えば、運搬車両2は、全ての第1排土位置61A-63Aへ土砂を排土したときに、運搬の完了を示す報告信号をリモートコントローラ43に送信してもよい。リモートコントローラ43は、運搬車両2からの報告信号に基づいて、第1排土位置61A-63Aへの土砂の運搬の完了を判定してもよい。
【0046】
図9に示すように、第1排土位置61A-63Aへの土砂71A-73Aの運搬が完了したときには、処理はステップS108に進む。ステップS108では、リモートコントローラ43は、第1稼働領域51Aから退出するように運搬車両2を制御する。リモートコントローラ43は、運搬車両2が、積込位置60へ移動するように、運搬車両2を制御する。ステップS109では、リモートコントローラ43は、運搬車両2が第1稼働領域51Aから退出したかを判定する。運搬車両2が第1稼働領域51Aから退出したときには、処理は、図10に示すステップS110へ進む。
【0047】
ステップS110では、リモートコントローラ43は、第1稼働領域51Aへの運搬車両2の進入を禁止する。ステップS111では、リモートコントローラ43は、第1稼働領域51Aへの運搬車両2の進入を禁止した後で、第1稼働領域51Aへのブルドーザ1の進入を許可する。それにより、ブルドーザ1は、第2稼働領域51Bから第1稼働領域51Aへの移動が可能となる。
【0048】
図11に示すように、ブルドーザ1は、第1稼働領域51Aにおいて、第1排土位置61A-63Aに置かれた土砂71Aを排土エリアへ排出するための走行経路81Aを取得する。ブルドーザ1は、第2稼働領域51Bから第1稼働領域51Aへ移動し、第1稼働領域51Aにおいて走行経路81Aに沿って移動する。それにより、土砂71Aが、境界位置53から排土エリア52へと落とされる。
【0049】
ブルドーザ1の走行経路81Aは、第1排土位置61Aと、境界位置53と、ブレード16の容量とに基づいて決定されてもよい。例えば、ブルドーザ1の走行経路81Aは、ブルドーザ1の移動距離が最短となるように決定されてもよい。ブルドーザ1の走行経路81Aは、機械コントローラ22によって決定されてもよい。ブルドーザ1の走行経路81Aは、リモートコントローラ43によって決定されてもよい。なお、他の第1排土位置63A,63Aに置かれた土砂72A,73Aに対しても、上記と同様に、ブルドーザ1の走行経路が決定される。
【0050】
ステップS112では、リモートコントローラ43は、ブルドーザ1の第2稼働領域51Bから第1稼働領域51Aへの移動が完了したかを判定する。例えば、リモートコントローラ43は、ブルドーザ1の現在位置に基づいて、ブルドーザ1の第2稼働領域51Bから第1稼働領域51Aへの移動が完了したかを判定する。ブルドーザ1の第2稼働領域51Bから第1稼働領域51Aへの移動が完了したときには、処理はステップS113へ進む。
【0051】
ステップS113では、リモートコントローラ43は、第2稼働領域51B内において第2排土位置61B-63Bを決定し、第2稼働領域51Bへの運搬車両2の移動を許可する。図11に示すように、リモートコントローラ43は、ステップS104の第1排土位置61A-63Aを決定する処理と同様に、第2稼働領域51B内において複数の第2排土位置61B-63Bを決定する。
【0052】
ステップS114では、リモートコントローラ43は、第2走行経路56Bを決定する。第2走行経路56Bは、積込位置60と第2排土位置61B-63Bとを結ぶ経路である。リモートコントローラ43は、ステップS105の第1走行経路56Aを決定する処理と同様に、第2走行経路56Bを決定する。
【0053】
ステップS115では、リモートコントローラ43は、第2排土位置61B-63Bへ土砂を運搬するように運搬車両2を制御する。リモートコントローラ43は、ステップS106の第1排土位置61A-63Aへ土砂を運搬する処理と同様に、第2走行経路56Bに沿って運搬車両2を移動させ、第2排土位置61B-63Bに荷台32から土砂を排出させる。なお、リモートコントローラ43は、運搬車両2による第2排土位置61B-63Bへの土砂の運搬中には、第2稼働領域51Bへのブルドーザ1の進入を禁止する。
【0054】
ステップS116では、リモートコントローラ43は、運搬車両2による第2排土位置61B-63Bへの土砂の運搬が完了したかを判定する。リモートコントローラ43は、ステップS107の第1排土位置61A-63Aへの土砂の運搬が完了したかを判定する処理と同様に、第2排土位置61B-63Bへの土砂の運搬が完了したかを判定する。
【0055】
第2排土位置61B-63Bへの土砂の運搬が完了したときには、処理はステップS117に進む。ステップS117では、リモートコントローラ43は、第2稼働領域51Bから退出するように運搬車両2を制御する。ステップS118では、リモートコントローラ43は、運搬車両2が第2稼働領域51Bから退出したかを判定する。運搬車両2が第2稼働領域51Bから退出したときには、処理は、図12に示すステップS119へ進む。
【0056】
ステップS119では、リモートコントローラ43は、第2稼働領域51Bへの運搬車両2の進入を禁止する。ステップS120では、リモートコントローラ43は、第2稼働領域51Bへの運搬車両2の進入を禁止した後で、第1稼働領域51Aへのブルドーザ1の進入を許可する。それにより、ブルドーザ1は、第1稼働領域51Aから第2稼働領域51Bへの移動が可能となる。
【0057】
図13に示すように、ブルドーザ1は、第2稼働領域51Bにおいて、第2排土位置61B-63Bに置かれた土砂71B-73Bを排土エリア52へ排出するための走行経路81Bを取得する。第2稼働領域51Bにおいて、ブルドーザ1が土砂を排土エリア52へ排出するための処理は、上述した第1稼働領域51Aにおいて、ブルドーザ1が土砂を排土エリア52へ排出するための処理と同様である。
【0058】
ステップS121では、リモートコントローラ43は、ブルドーザ1の第1稼働領域51Aから第2稼働領域51Bへの移動が完了したかを判定する。ブルドーザ1の第1稼働領域51Aから第2稼働領域51Bへの移動が完了したときには、処理は、図7に進むように、ステップS104へ進む。ステップS104では、リモートコントローラ43は、再び第1稼働領域51Aにおいて第1排土位置61A-63Aを決定する。
【0059】
以上の処理が繰り返されることで、運搬車両2による第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとへの土砂の運搬が繰り返される。また、ブルドーザ1による第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとにおける土砂の排土エリア52への排出が繰り返される。その際、運搬車両2の現在位置に応じて、ブルドーザ1の第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとへの進入の許可と禁止とが切り替えられる。また、ブルドーザ1の現在位置に応じて、運搬車両2の第1稼働領域51Aと第2稼働領域51Bとへの進入の許可と禁止とが切り替えられる。それにより、運搬車両2とブルドーザ1との干渉を回避しながら、自立走行により運搬車両2とブルドーザ1とによって効率よく作業を行うことができる。
【0060】
以上、一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。運搬車両2は、ダンプトラックに限らず、他の種類の車両であってもよい。ブルドーザ1の駆動源18、或いは運搬車両2の駆動源34は、内燃エンジンに限らず、電動モータであってもよい。
【0061】
リモートコントローラ43、機械コントローラ22、或いは車両コントローラ40は、互いに別体の複数のコントローラを有してもよい。リモートコントローラ43、機械コントローラ22、或いは車両コントローラ40による処理は、複数のコントローラに分散して実行されてもよい。上述した処理は、複数のプロセッサに分散して実行されてもよい。
【0062】
ブルドーザ1、或いは運搬車両2の自動制御の処理は、上述した実施形態のものに限らず、変更、省略、或いは追加されてもよい。自動制御の処理の実行順序は、上述した実施形態のものに限らず、変更されてもよい。リモートコントローラ43による処理の一部は、機械コントローラ22、或いは車両コントローラ40によって実行されてもよい。
【0063】
区画される稼働領域の数は、2つに限らず、2つより多くてもよい。第1排土位置の数は、3つに限らない。第1排土位置の数は、3つより少なくてもよく、1つであってもよい。或いは、第1排土位置の数は、3つより多くてもよい。第2排土位置の数は、3つに限らない。第2排土位置の数は、3つより少なくてもよく、1つであってもよい。或いは、第2排土位置の数は、3つより多くてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本開示によれば、自立走行する運搬車両と自立走行するブルドーザとの干渉を回避することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 ブルドーザ
2 運搬車両
43 リモートコントローラ
45 外部通信装置
51 作業エリア
51A 第1稼働領域
51B 第2稼働領域
61A 第1排土位置
61B 第2排土位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13