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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】アンテナ及び組立体
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
H01Q1/12 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020180626
(22)【出願日】2020-10-28
(65)【公開番号】P2022071582
(43)【公開日】2022-05-16
【審査請求日】2023-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】橋口 徹
(72)【発明者】
【氏名】内田 淳
【審査官】赤穂 美香
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-193416(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0095963(US,A1)
【文献】特開平10-270920(JP,A)
【文献】特開2000-232308(JP,A)
【文献】特開平06-037417(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上にはんだ付けされるアンテナであって、
前記アンテナは、主部と、少なくとも一つのはんだ付け端子と、少なくとも一つの被固定部とを備えており、
前記主部は、垂直方向に高さを有しており、
前記主部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記垂直方向において少なくとも部分的に前記はんだ付け端子の下方に位置しており、
前記はんだ付け端子は、前記垂直方向と直交する水平面に沿って前記主部から延びており、
前記被固定部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記はんだ付け端子と異なる位置において前記基板に固定され
前記はんだ付け端子及び前記被固定部の夫々は、前記主部の前記垂直方向における上端から延びている
アンテナ。
【請求項2】
基板上にはんだ付けされるアンテナであって、
前記アンテナは、主部と、少なくとも一つのはんだ付け端子と、少なくとも一つの被固定部とを備えており、
前記主部は、垂直方向に高さを有しており、
前記主部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記垂直方向において少なくとも部分的に前記はんだ付け端子の下方に位置しており、
前記はんだ付け端子は、前記垂直方向と直交する水平面に沿って前記主部から延びており、
前記被固定部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記はんだ付け端子と異なる位置において前記基板に固定され、
前記アンテナは、吸着部を更に備えており、
前記吸着部は、前記垂直方向において、前記はんだ付け端子と同じ位置又は前記はんだ付け端子より上方に位置している
アンテナ。
【請求項3】
請求項記載のアンテナであって、
前記少なくとも一つのはんだ付け端子は、2つあり、
前記少なくとも一つの被固定部は、2つあり、
前記アンテナは、2つの搭載手段を備えており、
前記搭載手段の夫々は、前記はんだ付け端子と、前記被固定部とで構成されており、
前記吸着部は、前記2つの搭載手段の間に位置している
アンテナ。
【請求項4】
請求項2又は請求項3記載のアンテナであって、
前記はんだ付け端子及び前記被固定部の夫々は、前記主部の前記垂直方向における上端から延びている
アンテナ。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載のアンテナであって、
前記被固定部は、前記基板にはんだ付けされて固定されるものである
アンテナ。
【請求項6】
請求項記載のアンテナであって
前記被固定部は、前記水平面に沿って前記主部から延びている
アンテナ。
【請求項7】
基板上にはんだ付けされるアンテナであって、
前記アンテナは、主部と、少なくとも一つのはんだ付け端子と、少なくとも一つの被固定部とを備えており、
前記主部は、垂直方向に高さを有しており、
前記主部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記垂直方向において少なくとも部分的に前記はんだ付け端子の下方に位置しており、
前記はんだ付け端子は、前記垂直方向と直交する水平面に沿って前記主部から延びており、
前記被固定部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記はんだ付け端子と異なる位置において前記基板に固定され、
前記主部は、上部と、下部とを有しており、
前記下部は、前記垂直方向において前記上部の下方に位置しており、
前記はんだ付け端子は、前記下部の前記垂直方向における上端から延びており、
前記アンテナは、吸着部を更に備えており、
前記吸着部は、前記垂直方向において前記はんだ付け端子より上方に位置している
アンテナ。
【請求項8】
請求項7記載のアンテナであって、
前記下部は、平板状である
アンテナ。
【請求項9】
請求項7又は請求項8記載のアンテナであって、
前記被固定部は、前記基板にはんだ付けされて固定されるものである
アンテナ。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれかに記載のアンテナであって、
前記アンテナの重心は、前記垂直方向において前記はんだ付け端子より下方に位置している
アンテナ。
【請求項11】
開口が形成された基板と、前記基板に取り付けられたアンテナとを備える組立体であって、
前記基板の上面には、少なくとも一つのパッドが形成されており、
前記アンテナは、主部と、少なくとも一つのはんだ付け端子と、少なくとも一つの被固定部とを備えており、
前記主部は、前記開口を通って前記基板の下側まで少なくとも部分的に延びており、
前記はんだ付け端子は、前記基板と平行な水平面に沿って前記主部から延びており、前記パッドにはんだ付けされており、
前記被固定部は、前記基板の前記上面に固定されている
組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に取り付けられるアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
図25を参照すると、特許文献1には、この種のアンテナ900が開示されている。アンテナ900は、反射板(基板)950の反射面952上に固定金具960及びボルト970で固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-183204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のアンテナ900のようなアンテナにおいては、基板から外側に突出する部分の小型化が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、基板から外側に突出する部分が小型化されたアンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1のアンテナとして、
基板上にはんだ付けされるアンテナであって、
前記アンテナは、主部と、少なくとも一つのはんだ付け端子と、少なくとも一つの被固定部とを備えており、
前記主部は、垂直方向に高さを有しており、
前記主部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記垂直方向において少なくとも部分的に前記はんだ付け端子の下方に位置しており、
前記はんだ付け端子は、前記垂直方向と直交する水平面に沿って前記主部から延びており、
前記被固定部は、前記はんだ付け端子が前記基板にはんだ付けされた際に、前記はんだ付け端子と異なる位置において前記基板に固定される
アンテナを提供する。
【0007】
また、本発明は、第2のアンテナとして、第1のアンテナであって、
前記被固定部は、前記基板にはんだ付けされて固定されるものである
アンテナを提供する。
【0008】
また、本発明は、第3のアンテナとして、第2のアンテナであって、
前記被固定部は、前記水平面に沿って前記主部から延びている
アンテナを提供する。
【0009】
また、本発明は、第4のアンテナとして、第1から第3のまでのいずれかのアンテナであって、
前記はんだ付け端子及び前記被固定部の夫々は、前記主部の前記垂直方向における上端から延びている
アンテナを提供する。
【0010】
また、本発明は、第5のアンテナとして、第1から第4までのいずれかのアンテナであって、
前記アンテナは、吸着部を更に備えており、
前記吸着部は、前記垂直方向において、前記はんだ付け端子と同じ位置又は前記はんだ付け端子より上方に位置している
アンテナを提供する。
【0011】
また、本発明は、第6のアンテナとして、第5のアンテナであって、
前記少なくとも一つのはんだ付け端子は、2つあり、
前記少なくとも一つの被固定部は、2つあり、
前記アンテナは、2つの搭載手段を備えており、
前記搭載手段の夫々は、前記はんだ付け端子と、前記被固定部とで構成されており、
前記吸着部は、前記2つの搭載手段の間に位置している
アンテナを提供する。
【0012】
また、本発明は、第7のアンテナとして、第1又は第2のアンテナであって、
前記主部は、上部と、下部とを有しており、
前記下部は、前記垂直方向において前記上部の下方に位置しており、
前記はんだ付け端子は、前記下部の前記垂直方向における上端から延びている
アンテナを提供する。
【0013】
また、本発明は、第8のアンテナとして、第7のアンテナであって、
前記下部は、平板状である
アンテナを提供する。
【0014】
また、本発明は、第9のアンテナとして、第7又は第8のアンテナであって、
前記アンテナは、吸着部を更に備えており、
前記吸着部は、前記垂直方向において前記はんだ付け端子より上方に位置している
アンテナを提供する。
【0015】
また、本発明は、第10のアンテナとして、第1から第9までのいずれかのアンテナであって、
前記アンテナの重心は、前記垂直方向において前記はんだ付け端子より下方に位置している
アンテナを提供する。
【0016】
また、本発明は、第1の組立体として、
開口が形成された基板と、前記基板に取り付けられたアンテナとを備える組立体であって、
前記基板の上面には、少なくとも一つのパッドが形成されており、
前記アンテナは、主部と、少なくとも一つのはんだ付け端子と、少なくとも一つの被固定部とを備えており、
前記主部は、前記開口を通って前記基板の下側まで少なくとも部分的に延びており、
前記はんだ付け端子は、前記基板と平行な水平面に沿って前記主部から延びており、前記パッドにはんだ付けされており、
前記被固定部は、前記基板の前記上面に固定されている
組立体を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明のアンテナにおいて、主部は、はんだ付け端子が基板にはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子の下方に位置している。これにより、本発明のアンテナは、基板に取り付けられた際に主部の一部が基板の厚み内に位置するようになっている。即ち、本発明のアンテナは、基板から外側に突出する部分が小型化されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施の形態による組立体を示す底面斜視図である。
図2図1の組立体を示す上面斜視図である。
図3図1の組立体を示す底面図である。
図4図1の組立体を示す上面図である。
図5図1の組立体を示す正面図である。
図6図1の組立体を示す背面図である。
図7図1の組立体を示す側面図である。
図8図1の組立体の組立方法を説明するための斜視図である。図において、アンテナは基板に取り付けられていない。
図9】本発明の第2の実施の形態による組立体を示す底面斜視図である。
図10図9の組立体を示す上面斜視図である。
図11図9の組立体を示す底面図である。
図12図9の組立体を示す上面図である。
図13図9の組立体を示す正面図である。
図14図9の組立体を示す背面図である。
図15図9の組立体を示す側面図である。
図16図9の組立体の組立方法を説明するための斜視図である。図において、アンテナは基板に取り付けられていない。
図17】本発明の第3の実施の形態による組立体を示す底面斜視図である。
図18図17の組立体を示す上面斜視図である。
図19図17の組立体を示す底面図である。
図20図17の組立体を示す上面図である。
図21図17の組立体を示す正面図である。
図22図17の組立体を示す背面図である。
図23図17の組立体を示す側面図である。
図24図17の組立体の組立方法を説明するための斜視図である。図において、アンテナは基板に取り付けられていない。
図25】特許文献1のアンテナを示す斜視図である。図において、アンテナは反射板に取り付けられている。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施の形態)
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態による組立体800は、基板700と、アンテナ100とを備えている。
【0020】
図8に示されるように、本実施の形態の基板700には、開口710が形成されている。開口710は、基板700を垂直方向に貫通している。本実施の形態において、垂直方向はZ方向である。また、垂直方向は上下方向でもある。ここで、上方を+Z方向とし、下方を-Z方向とする。図1及び図8に示されるように、基板700は、上面720及び下面730を有している。基板700の上面720には、複数のパッド722,724が形成されている。なお、本発明はこれに限定されず、基板700の上面720には、少なくとも一つのパッド722が形成されていればよい。
【0021】
図8を参照して、本実施の形態によるアンテナ100は、金属製である。図2に示されるように、アンテナ100は、基板700に取り付けられている。より具体的には、アンテナ100は、基板700上にはんだ付けされている。
【0022】
図8に示されるように、本実施の形態のアンテナ100は、主部200と、2つのはんだ付け端子300と、2つの被固定部400とを備えている。なお、本発明はこれに限定されず、アンテナ100は、主部200と、少なくとも一つのはんだ付け端子300と、少なくとも一つの被固定部400とを備えていればよい。
【0023】
図8に示されるように、本実施の形態の主部200は、垂直方向、即ち上下方向に高さを有している。なお、主部200は、平板を折り曲げて形成されていてもよく、また、円筒状や角状など如何なる立体形状を有していてもよい。図7に示されるように、主部200は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子300の下方に位置している。図1に示されるように、主部200は、開口710を通って基板700の下側まで少なくとも部分的に延びている。
【0024】
上述のように、本実施の形態のアンテナ100において、主部200は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子300の下方に位置している。これにより、本実施の形態のアンテナ100は、基板700に取り付けられた際に主部200の一部が基板700の厚み内に位置するようになっている。即ち、本実施の形態のアンテナ100は、基板700から外側に突出する部分が小型化されている。
【0025】
図5に示されるように、主部200は、切れ目222を有する枠体220と、2つの対向部230と、2つの第1連結部226,227と、2つの第2連結部228と、第3連結部229とを有している。
【0026】
図5に示されるように、本実施の形態の枠体220は、主部200の上下方向における下端を規定している。枠体220は、略平板状である。より詳しくは、枠体220は、前後方向と直交する平面内において、略平板形状を有している。本実施の形態において、前後方向はX方向である。ここで、前方を+X方向とし、後方を-X方向とする。枠体220は、主部200の左右方向における両端を規定している。本実施の形態において、左右方向はY方向である。ここで、右方を+Y方向とし、左方を-Y方向とする。枠体220は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、垂直方向において基板700の下面730側に位置している。枠体220は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の厚み内には位置していない。
【0027】
図8に示されるように、本実施の形態の第1連結部226は、枠体220の上端から上下方向における上方に延びている。第1連結部226は、枠体220とはんだ付け端子300の一つとを連結している。図2に示されるように、第1連結部226の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。第1連結部226の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の厚み内に位置している。即ち、第1連結部226の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の開口710内に位置している。図5を参照して、アンテナ100の重心は、垂直方向において第1連結部226より下方に位置している。
【0028】
図8に示されるように、本実施の形態の第1連結部227は、枠体220の下端から上下方向における上方に延びている。第1連結部227は、枠体220とはんだ付け端子300の残りの一つとを連結している。図2に示されるように、第1連結部227の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。第1連結部227の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の厚み内に位置している。即ち、第1連結部227の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の開口710内に位置している。
【0029】
図8に示されるように、本実施の形態の第2連結部228は、枠体220の上端から上下方向における上方に延びている。第2連結部228は、枠体220と被固定部400とを連結している。図2に示されるように、第2連結部228の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。第2連結部228の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の厚み内に位置している。即ち、第2連結部228の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の開口710内に位置している。図5を参照して、アンテナ100の重心は、垂直方向において第2連結部228より下方に位置している。
【0030】
図8に示されるように、本実施の形態の第3連結部229は、枠体220の上端から上下方向における上方に延びている。図2に示されるように、第3連結部229の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。第3連結部229の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の厚み内に位置している。即ち、第3連結部229の一部は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の開口710内に位置している。図5を参照して、アンテナ100の重心は、垂直方向において第3連結部229より下方に位置している。
【0031】
図5に示されるように、本実施の形態において、2つの対向部230は、前後方向と直交する平面内において、切れ目222の両端から内側に延びている。対向部230の夫々は、切れ目222の端部から垂直方向内側に延びている。より詳しくは、対向部230の夫々は、切れ目222の端部から上下方向のおける上方に延びている。2つの対向部230は、互いに平行になっている。対向部230は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、上下方向において基板700の下面730側に位置している。対向部230は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、基板700の厚み内には位置していない。
【0032】
図2に示されるように、本実施の形態のはんだ付け端子300の夫々は、主部200の垂直方向における上端210から延びている。はんだ付け端子300の夫々は、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200から延びている。即ち、はんだ付け端子300の夫々は、基板700と平行な水平面に沿って主部200から延びている。本実施の形態において、水平面は、XY平面である。はんだ付け端子300は、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200の第1連結部226,227から延びている。より詳しくは、はんだ付け端子300は、主部200の第1連結部226,227から前後方向外側に延びている。図7を参照して、アンテナ100の重心は、垂直方向においてはんだ付け端子300より下方に位置している。
【0033】
図2に示されるように、はんだ付け端子300は、基板700の上面720に固定されている。はんだ付け端子300は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、被固定部400と異なる位置において基板700に固定される。より詳しくは、はんだ付け端子300は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、被固定部400よりも左右方向外側の位置において基板700に固定される。はんだ付け端子300は、基板700にはんだ付けされて固定されるものである。より詳しくは、はんだ付け端子300は、パッド722にはんだ付けされて固定されている。
【0034】
図2に示されるように、はんだ付け端子300は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。即ち、はんだ付け端子300は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、基板700の厚み内には位置していない。
【0035】
図2に示されるように、本実施の形態の被固定部400の夫々は、主部200の垂直方向における上端210から延びている。被固定部400の夫々は、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200から延びている。即ち、被固定部400の夫々は、基板700と平行な水平面に沿って主部200から延びている。被固定部400は、水平面に沿って主部200の第2連結部228から延びている。より詳しくは、被固定部400は、主部200の第2連結部228から前後方向外側に延びている。図7を参照して、アンテナ100の重心は、垂直方向において被固定部400より下方に位置している。
【0036】
図2に示されるように、被固定部400は、基板700の上面720に固定されている。被固定部400は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、はんだ付け端子300と異なる位置において基板700に固定される。より詳しくは、被固定部400は、はんだ付け端子300が基板700にはんだ付けされた際に、はんだ付け端子300よりも左右方向内側の位置において基板700に固定される。被固定部400は、基板700にはんだ付けされて固定されるものである。より詳しくは、被固定部400は、基板700のパッド724にはんだ付けされて固定されている。なお、被固定部400は、パッド724と電気的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていなくてもよい。
【0037】
図2に示されるように、被固定部400は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。即ち、被固定部400は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、基板700の厚み内には位置していない。
【0038】
図8に示されるように、本実施の形態のアンテナ100は、2つの搭載手段500を備えている。搭載手段500の夫々は、はんだ付け端子300と、被固定部400とで構成されている。
【0039】
図8に示されるように、本実施の形態のアンテナ100は、吸着部600を更に備えている。
【0040】
図4に示されるように、吸着部600は、2つの搭載手段500の間に位置している。図8に示されるように、本実施の形態の吸着部600は、垂直方向において第3連結部229と連結されている。即ち、第3連結部229は、吸着部600と枠体220とを連結している。吸着部600は、第3連結部229の上端から前後方向外側に延びている。吸着部600は、垂直方向と直交する平面を有している。図7に示されるように、吸着部600は、垂直方向において、はんだ付け端子300より上方に位置している。なお、本発明はこれに限定されず、吸着部600は、垂直方向において、はんだ付け端子300と同じ位置又ははんだ付け端子300より上方に位置していればよい。吸着部600は、アンテナ100の上端を規定している。
【0041】
図2に示されるように、吸着部600は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、上下方向において基板700の上面720側に位置している。即ち、吸着部600は、アンテナ100が基板700に取り付けられた際に、基板700の厚み内には位置していない。
【0042】
本実施の形態のアンテナ100は上述の吸着部600を有していることから、バキュームで吸着部600を吸着することによりアンテナ100全体を持ち上げることができるように構成されている。従って、本実施の形態のアンテナ100は、自動搬送システムにおいて取り扱いが容易となっている。
【0043】
(第2の実施の形態)
図9に示されるように、本発明の第2の実施の形態による組立体800Aは、基板700Aと、アンテナ100Aとを備えている。本実施の形態における方位及び方向は、第1の実施の形態のものと同じ表現を以下において使用する。
【0044】
図16に示されるように、本実施の形態の基板700Aには、開口710Aが形成されている。開口710Aは、切り欠き形状を有している。即ち、開口710Aは、基板700Aを垂直方向に貫通していると共に、前後方向における一端が開口している。図9及び図16に示されるように、基板700Aは、上面720A及び下面730Aを有している。基板700Aの上面720Aには、複数のパッド722A,724Aが形成されている。なお、本発明はこれに限定されず、基板700Aの上面720Aには、少なくとも一つのパッド722Aが形成されていればよい。
【0045】
図16を参照して、本実施の形態によるアンテナ100Aは、金属製である。図10に示されるように、アンテナ100Aは、基板700Aに取り付けられている。より具体的には、アンテナ100Aは、基板700A上にはんだ付けされている。
【0046】
図16に示されるように、本実施の形態のアンテナ100Aは、主部200Aと、2つのはんだ付け端子300Aと、2つの被固定部400Aとを備えている。なお、本発明はこれに限定されず、アンテナ100Aは、主部200Aと、少なくとも一つのはんだ付け端子300Aと、少なくとも一つの被固定部400Aとを備えていればよい。
【0047】
図16に示されるように、本実施の形態の主部200Aは、垂直方向、即ち上下方向に高さを有している。図15に示されるように、主部200Aは、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子300Aの下方に位置している。図10に示されるように、主部200Aは、開口710Aを通って基板700Aの下側まで少なくとも部分的に延びている。
【0048】
上述のように、本実施の形態のアンテナ100Aにおいても、主部200Aは、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子300Aの下方に位置している。これにより、本実施の形態のアンテナ100Aは、基板700Aに取り付けられた際に主部200Aの一部が基板700Aの厚み内に位置するようになっている。即ち、本実施の形態のアンテナ100Aは、基板700Aから外側に突出する部分が小型化されている。
【0049】
図14及び図16に示されるように、主部200Aは、切れ目222Aを有する枠体220Aと、2つの第1連結部226,227と、2つの第2連結部228Aと、第3連結部229とを有している。第1連結部226は、枠体220Aとはんだ付け端子300の一つとを連結している。ここで、本実施の形態の第1連結部226及び第3連結部229は、第1の実施の形態の第1連結部226及び第3連結部229と同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
【0050】
図14に示されるように、本実施の形態の枠体220Aは、主部200Aの左右方向における両端を規定している。枠体220Aは、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、垂直方向において基板700Aの下面730A側に位置している。枠体220Aは、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、基板700Aの厚み内には位置していない。
【0051】
図13及び図14に示されるように、本実施の形態の第1連結部227は、枠体220Aの下端から上下方向における上方に延びている。第1連結部227は、枠体220Aとはんだ付け端子300Aの残りの一つとを連結している。図10に示されるように、第1連結部227の一部は、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、上下方向において基板700Aの上面720A側に位置している。第1連結部227の一部は、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、基板700Aの厚み内に位置している。即ち、第1連結部227の一部は、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、基板700Aの開口710A内に位置している。
【0052】
図16を参照して、本実施の形態の第2連結部228Aは、アンテナ100Aの上下方向における下端を規定している。第2連結部228Aは、アンテナ100Aの前後方向における前端を規定している。第2連結部228Aは、枠体220Aの下端から下方に延びてから屈曲して前方に延び、屈曲して上方に延びた後、左右方向外側に延び、更に屈曲して後方に延びている。
【0053】
図14を参照して、アンテナ100Aの重心は、垂直方向において第1連結部226より下方に位置している。アンテナ100Aの重心は、垂直方向において第3連結部229より下方に位置している。
【0054】
図16に示されるように、本実施の形態のはんだ付け端子300Aの夫々は、主部200Aの垂直方向における上端210Aから延びている。図10に示されるように、はんだ付け端子300Aは、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200Aから延びている。即ち、はんだ付け端子300Aの夫々は、基板700Aと平行な水平面に沿って主部200Aから延びている。はんだ付け端子300Aは、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200Aの第1連結部226,227から延びている。はんだ付け端子300Aは、主部200Aの第1連結部226,227から前後方向内側に延びている。より詳しくは、はんだ付け端子300Aは、主部200Aの第1連結部226,227から前後方向における後方に延びている。図15を参照して、アンテナ100Aの重心は、垂直方向においてはんだ付け端子300Aより下方に位置している。
【0055】
図10に示されるように、はんだ付け端子300Aは、基板700Aの上面720Aに固定されている。はんだ付け端子300Aは、アンテナ100Aが基板700Aに取り付けられた際に、被固定部400Aと異なる位置において基板700Aに固定される。より詳しくは、はんだ付け端子300Aは、アンテナ100Aが基板700Aに取り付けられた際に、被固定部400Aの一方よりも左右方向内側の位置において基板700Aに固定される。はんだ付け端子300Aは、基板700Aにはんだ付けされて固定されるものである。より詳しくは、はんだ付け端子300Aは、パッド722Aにはんだ付けされて固定されている。
【0056】
図10に示されるように、はんだ付け端子300Aは、アンテナ100Aが基板700Aに取り付けられた際に、上下方向において基板700Aの上面720A側に位置している。即ち、はんだ付け端子300Aは、アンテナ100Aが基板700Aに取り付けられた際に、基板700Aの厚み内には位置していない。
【0057】
図16に示されるように、本実施の形態の被固定部400Aの夫々は、主部200Aの垂直方向における上端210Aから延びている。図10に示されるように、被固定部400Aの夫々は、水平面に沿って主部200Aから延びている。即ち、被固定部400Aの夫々は、基板700Aと平行な水平面に沿って主部200Aから延びている。被固定部400Aは、水平面に沿ってはんだ付け端子300Aの延びる方向とは異なる方向に延びている。被固定部400Aは、主部200Aから左右方向外側に延びている。被固定部400Aは、水平面に沿って主部200Aの第2連結部228Aから延びている。より詳しくは、被固定部400Aは、主部200Aの第2連結部228Aから左右方向外側に延びている。図15を参照して、アンテナ100Aの重心は、垂直方向において被固定部400Aより下方に位置している。
【0058】
図12に示されるように、本実施の形態の被固定部400Aは、基板700Aの上面720Aに固定されている。被固定部400Aは、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、はんだ付け端子300Aと異なる位置において基板700Aに固定される。より詳しくは、被固定部400Aの上記一方は、はんだ付け端子300Aが基板700Aにはんだ付けされた際に、はんだ付け端子300Aよりも左右方向外側の位置において基板700Aに固定される。被固定部400Aは、基板700Aにはんだ付けされて固定されるものである。より詳しくは、被固定部400Aは、基板700Aのパッド724Aにはんだ付けされて固定されるものである。なお、被固定部400Aは、パッド724Aと電気的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていなくてもよい。
【0059】
図10に示されるように、被固定部400Aは、アンテナ100Aが基板700Aに取り付けられた際に、上下方向において基板700Aの上面720A側に位置している。即ち、被固定部400Aは、アンテナ100Aが基板700Aに取り付けられた際に、基板700Aの厚み内には位置していない。
【0060】
図16に示されるように、本実施の形態のアンテナ100Aは、2つの搭載手段500Aを備えている。搭載手段500Aの夫々は、はんだ付け端子300Aと、被固定部400Aとで構成されている。
【0061】
図16に示されるように、本実施の形態のアンテナ100Aは、吸着部600を更に備えている。本実施の形態の吸着部600は、第1の実施の形態の吸着部600と同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
【0062】
本実施の形態のアンテナ100Aにおいても、上述の吸着部600を有していることから、第1の実施形態のアンテナ100と同様にバキュームで吸着部600を吸着することによりアンテナ100A全体を持ち上げることができるように構成されている。従って、本実施の形態のアンテナ100Aは、第1の実施形態のアンテナ100と同様に自動搬送システムにおいて取り扱いが容易となっている。
【0063】
(第3の実施の形態)
図24に示されるように、本発明の第3の実施の形態による組立体800Bは、基板700Bと、アンテナ100Bとを備えている。本実施の形態における方位及び方向は、第1の実施の形態のものと同じ表現を以下において使用する。
【0064】
図24に示されるように、本実施の形態の基板700Bには、開口710が形成されている。本実施の形態の開口710は、上述の第1の実施の形態の開口710と同様であり、詳細な説明は省略する。図17及び図24に示されるように、基板700Bは、上面720B及び下面730を有している。基板700Bの上面720Bには、複数のパッド722B,724Bが形成されている。なお、本発明はこれに限定されず、基板700Bの上面720Bには、少なくとも一つのパッド722Bが形成されていればよい。
【0065】
図24を参照して、本実施の形態によるアンテナ100Bは、金属製である。図18に示されるように、本実施の形態によるアンテナ100Bは、基板700Bに取り付けられている。より具体的には、アンテナ100Bは、基板700B上にはんだ付けされている。
【0066】
図24に示されるように、本実施の形態のアンテナ100Bは、主部200Bと、2つのはんだ付け端子300Bと、2つの被固定部400Bとを備えている。なお、本発明はこれに限定されず、アンテナ100Bは、主部200Bと、少なくとも一つのはんだ付け端子300Bと、少なくとも一つの被固定部400Bとを備えていればよい。
【0067】
図24に示されるように、本実施の形態の主部200Bは、垂直方向、即ち上下方向に高さを有している。図23に示されるように、主部200Bは、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子300Bの下方に位置している。図17に示されるように、主部200Bは、開口710を通って基板700Bの下側まで少なくとも部分的に延びている。
【0068】
上述のように、本実施の形態のアンテナ100Bにおいて、主部200Bは、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、垂直方向において少なくとも部分的にはんだ付け端子300Bの下方に位置している。これにより、本実施の形態のアンテナ100Bは、基板700Bに取り付けられた際に主部200Bの一部が基板700Bの厚み内に位置するようになっている。即ち、本実施の形態のアンテナ100Bは、基板700Bから外側に突出する部分が小型化されている。
【0069】
図24に示されるように、本実施の形態の主部200Bは、上部250と、下部270とを有している。
【0070】
図21及び図22に示されるように、本実施の形態の上部250は、垂直方向において下部270の上方に位置している。上部250は、切れ目2522を有する上側枠部252と、2つの第2連結部254とを有している。
【0071】
図24に示されるように、本実施の形態の上側枠部252は、平板状である。より詳しくは、上側枠部252は、前後方向と直交する平面内において、平板形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、上側枠部252は、平板を折り曲げて形成されていてもよく、円筒状や角状など如何なる立体形状を有していてもよい。図22に示されるように、切れ目2522は、上側枠部252の上下方向における上端に位置している。上側枠部252は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、垂直方向において基板700Bの上面720B側に位置している。上側枠部252は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、基板700Bの厚み内には位置していない。
【0072】
図22及び図24を参照して、2つの第2連結部254は、切れ目2522の両端から屈曲して前方に延びた後、更に屈曲して下方に延びている。第2連結部254は、被固定部400Bに連結されている。即ち、第2連結部254は、上側枠部252と被固定部400Bとを連結している。アンテナ100Bの重心は、垂直方向において第2連結部254より下方に位置している。図18に示されるように、第2連結部254は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、垂直方向において基板700Bの上面720B側に位置している。第2連結部254は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、基板700Bの厚み内には位置していない。
【0073】
図24に示されるように、本実施の形態の下部270は、垂直方向において上部250の下方に位置している。下部270は、平板状である。なお、本発明はこれに限定されず、下部270は、平板を折り曲げて形成されていてもよく、円筒状や角状など如何なる立体形状を有していてもよい。下部270は、下側枠部271と、2つの第1連結部273,274とを有している。
【0074】
図22に示されるように、本実施の形態の下側枠部271は、主部200Bの下端を規定している。また、下側枠部271は、主部200Bの左右方向における両端を規定している。下側枠部271は、上側枠部252と連結されている。下側枠部271の一部は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、基板700Bの厚み内に位置している。
【0075】
図24に示されるように、本実施の形態の第1連結部273は、下側枠部271の左右方向における左端に位置している。第1連結部273は、下側枠部271から垂直方向に延びている。即ち、第1連結部273は、下側枠部271から上下方向における上方に延びている。第1連結部273の上端は、下部270の上端272である。第1連結部273は、下側枠部271とはんだ付け端子300Bの一つとを連結している。アンテナ100Bの重心は、垂直方向において第1連結部273より下方に位置している。図18に示されるように、第1連結部273の一部は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、基板700Bの厚み内に位置している。
【0076】
図21に示されるように、本実施の形態の第1連結部274は、下側枠部271の下端から上下方向における上方に延びている。第1連結部274の上端は、下部270の上端272である。第1連結部274は、下側枠部271とはんだ付け端子300Bの残りの一つとを連結している。図21及び図24を参照して、第1連結部274の一部は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、上下方向において基板700Bの上面720B側に位置している。第1連結部274の一部は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、基板700Bの厚み内に位置している。即ち、第1連結部274の一部は、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、基板700Bの開口710内に位置している。
【0077】
図18に示されるように、本実施の形態のはんだ付け端子300Bは、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200Bから延びている。即ち、はんだ付け端子300Bの夫々は、基板700Bと平行な水平面に沿って主部200Bから延びている。はんだ付け端子300Bは、垂直方向と直交する水平面に沿って主部200Bの第1連結部273,274から延びている。より詳しくは、はんだ付け端子300Bは、主部200Bの第1連結部273,274から前後方向外側に延びている。図24に示されるように、はんだ付け端子300Bは、下部270の垂直方向における上端272から延びている。図23を参照して、アンテナ100Bの重心は、垂直方向においてはんだ付け端子300Bより下方に位置している。
【0078】
図18に示されるように、はんだ付け端子300Bは、基板700Bの上面720Bに固定されている。はんだ付け端子300Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、被固定部400Bと異なる位置において基板700Bに固定される。より詳しくは、図18及び図20を参照して、はんだ付け端子300Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、被固定部400Bよりも左右方向における左側の位置において基板700Bに固定される。はんだ付け端子300Bは、基板700Bにはんだ付けされて固定されるものである。より詳しくは、はんだ付け端子300Bは、パッド722Bにはんだ付けされて固定されている。
【0079】
図18に示されるように、はんだ付け端子300Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、上下方向において基板700Bの上面720B側に位置している。即ち、はんだ付け端子300Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、基板700Bの厚み内には位置していない。
【0080】
図18に示されるように、本実施の形態の被固定部400Bの夫々は、第2連結部254から延びている。被固定部400Bの夫々は、第2連結部254から垂直方向に延びている。被固定部400Bは、第2連結部254から上下方向における下方に延びている。図23を参照して、アンテナ100Bの重心は、垂直方向において被固定部400Bより下方に位置している。
【0081】
図18に示されるように、本実施の形態の被固定部400Bは、基板700Bの上面720Bに固定されている。被固定部400Bは、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、はんだ付け端子300Bと異なる位置において基板700Bに固定される。より詳しくは、図18及び図20を参照して、被固定部400Bは、はんだ付け端子300Bが基板700Bにはんだ付けされた際に、はんだ付け端子300Bよりも左右方向における右側の位置において基板700Bに固定される。被固定部400Bは、基板700Bにはんだ付けされて固定されるものである。より詳しくは、被固定部400Bは、基板700Bのパッド724Bにはんだ付けされて固定されるものである。なお、被固定部400Bは、パッド724Bと電気的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていなくてもよい。
【0082】
図18に示されるように、被固定部400Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、上下方向において基板700Bの上面720B側に位置している。即ち、被固定部400Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、基板700Bの厚み内には位置していない。
【0083】
図24に示されるように、本実施の形態のアンテナ100Bは、吸着部600Bを更に備えている。
【0084】
図24に示されるように、本実施の形態の吸着部600Bは、第2連結部254の一部である。吸着部600Bは、垂直方向と直交する平面を有している。図18に示されるように、吸着部600Bは、垂直方向においてはんだ付け端子300Bより上方に位置している。吸着部600Bは、アンテナ100Bの上端を規定している。
【0085】
図21に示されるように、吸着部600Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、上下方向において基板700Bの上面720B側に位置している。即ち、吸着部600Bは、アンテナ100Bが基板700Bに取り付けられた際に、基板700Bの厚み内には位置していない。
【0086】
本実施の形態のアンテナ100Bは上述の吸着部600Bを有していることから、バキュームで吸着部600Bを吸着することによりアンテナ100B全体を持ち上げることができるように構成されている。従って、本実施の形態のアンテナ100Bは、自動搬送システムにおいて取り扱いが容易となっている。
【0087】
以上、本発明について、実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。また、以上の実施の形態及び変形例を複数組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0088】
100,100A,100B アンテナ
200,200A,200B 主部
210,210A 上端
220,220A 枠体
222,222A 切れ目
226 第1連結部
227 第1連結部
228,228A 第2連結部
229 第3連結部
230 対向部
250 上部
252 上側枠部
2522 切れ目
254 第2連結部
270 下部
271 下側枠部
272 上端
273 第1連結部
274 第1連結部
300,300A,300B はんだ付け端子
400,400A,400B 被固定部
500,500A 搭載手段
600,600B 吸着部
700,700A,700B 基板
710,710A 開口
720,720A,720B 上面
722,722A,722B パッド
724,724A,724B パッド
730,730A 下面
800,800A,800B 組立体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25