IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッドの特許一覧

特許7558061電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体
<>
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図1
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図2
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図3
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図4
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図5
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図6
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図7
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図8
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図9
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図10
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図11
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図12
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図13
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図14
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図15
  • 特許-電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   B06B 1/04 20060101AFI20240920BHJP
   H02P 5/46 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B06B1/04 S
H02P5/46
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020515683
(86)(22)【出願日】2020-02-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-17
(86)【国際出願番号】 CN2020074179
(87)【国際公開番号】W WO2021103311
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2020-03-16
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】201911184534.3
(32)【優先日】2019-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼朝喜
【合議体】
【審判長】小宮 慎司
【審判官】河本 充雄
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-130462(JP,A)
【文献】特開2001-54259(JP,A)
【文献】特開平9-201079(JP,A)
【文献】特開昭63-123476(JP,A)
【文献】特開平2-265681(JP,A)
【文献】特開2011-152533(JP,A)
【文献】特開2001-121079(JP,A)
【文献】特開2004-267936(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B06B 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
前記電子装置は、ミドルフレーム第1のモータ第2のモータ駆動モジュールを含み
前記第1のモータおよび前記第2のモータは、前記ミドルフレームの第1の指定位置および第2の指定位置にそれぞれ固定され、前記駆動モジュールは、前記第1のモータおよび前記第2のモータにそれぞれ電気的に接続され、制御信号に従っ前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同時に振動するようにするように構成され
前記電子装置は、プロセッサをさらに含み、前記プロセッサは、前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得し、前記第1のモータの入力電圧の変化傾向および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得し、前記第1のモータの入力電圧の変化傾向と前記第2のモータの入力電圧の変化傾向とを比較することにより、比較結果を取得し、前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信し、前記駆動モジュールは、前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同時振動を維持するようにするように構成される、電子装置。
【請求項2】
前記ミドルフレームは、前記第1のモータのケーシングおよび前記第2のモータのケーシングとそれぞれ一体的に形成される請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記電子装置は、メインボードをさらに含み、前記メインボードには2セットのスプリングが設けられ、前記第1のモータには電源端子が設けられ、前記電源端子は、前記2セットのスプリングのうちの1セットのスプリングに弾性的に接続され、前記第2のモータには電源端子が設けられ、前記電源端子は別のセットのスプリングに弾性的に接続される請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1のモータおよび前記第2のモータは、同じ振動方向を有するリニアモータである請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記駆動モジュールは、前記第1のモータを駆動するために使用される第1の駆動チップと、前記第2のモータを駆動するために使用される第2の駆動チップを含み、前記第1の駆動チップおよび前記第2の駆動チップは、同じクロックリソースによって提供されるクロック信号を使用する請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第1の駆動チップおよび前記第2の駆動チップには、フェーズロックループがそれぞれ設けられ、前記フェーズロックループは、前記クロック信号の位相をロックするために使用される請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記電子装置は、タッチボタンをさらに含み、前記駆動モジュールにはプリセット波形が事前に記憶され、前記駆動モジュールは、前記タッチボタンに接続され、前記タッチボタンが操作されるときに、前記プリセット波形に従って、前記第1のモータおよび前記第2のモータの同時振動を制御するように構成される請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記駆動モジュールには昇圧回路が設けられ、前記昇圧回路は、設定電圧の閾値を超える駆動電圧を取得するために入力電圧を昇圧するために使用され、前記駆動電圧は、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して振幅が設定振幅の閾値を超えるようにするために使用される請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記電子装置は、磁界検出モジュールをさらに含み、
前記磁界検出モジュールは、前記第1のモータによって生成される交番磁界を検出して第1の電圧セットを取得し前記第2のモータによって生成される交番磁界を検出して第2の電圧セットを取得するように構成され、
前記プロセッサは、前記磁界検出モジュールに接続され、振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得し、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信するように構成され、
前記駆動モジュールは、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同時に振動するようにし、振動警告操作を実行するように構成される請求項に記載の電子装置。
【請求項10】
前記電子装置は、音声モジュールをさらに含み、前記音声モジュールは、音声データのエンベロープ信号を取得して、プロセッサに送信するように構成され、前記プロセッサは、前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成して前記駆動モジュールに送信するように構成され、前記駆動モジュールによって、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータが前記音声データに伴って振動することが制御される請求項に記載の電子装置。
【請求項11】
電子装置のモータを制御する方法であって、
前記方法は、請求項1~10のいずれか一項に記載の電子装置に適用し、
前記方法は、
磁界検出モジュールがプリセット期間内で第1のモータおよび第2のモータを検出するために出力される検出電圧を取得して、第1の電圧セットおよび第2の電圧セットを取得することと、
振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得することと、
前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールは、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同時に振動するようにし、振動警告操作を実行すること
を含み、
前記方法は、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得することと、
前記第1のモータの入力電圧の変化傾向および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得することと、
前記第1のモータの入力電圧の変化傾向と前記第2のモータの入力電圧の変化傾向とを比較することにより、比較結果を取得することと、
前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信し、前記駆動モジュールは、前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同時振動を維持するようにすることと
を含む、方法。
【請求項12】
前記方法は、
音声データのエンベロープ信号を取得することであって、前記エンベロープ信号は電子装置の音声モジュールから取得されることと、
前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成することと、
前記駆動信号を駆動モジュールに送信し前記駆動モジュールは、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して前記音声データに伴って振動するようにすること
をさらに含む請求項11に記載方法。
【請求項13】
電子装置のモータを制御する装置であって、
前記装置は、請求項1~10のいずれか一項に記載の電子装置に適用し、
前記装置は、
磁界検出モジュールがプリセット期間内で第1のモータおよび第2のモータを検出するために出力される検出電圧を取得し第1の電圧セットおよび第2の電圧セットを取得するように構成される電圧セット取得モジュールと、
振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得するように構成される共振周波数取得モジュールと、
前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信し前記駆動モジュールが前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同時に振動するようにし、振動警告操作を実行するように構成される共振周波数送信モジュール
を含み、
前記装置は、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得するように構成される入力電圧取得モジュールと、
前記第1のモータの入力電圧の変化傾向および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得するように構成される変化傾向取得モジュールと、
前記第1のモータの入力電圧の変化傾向と前記第2のモータの入力電圧の変化傾向とを比較することにより、比較結果を取得するように構成される比較結果取得モジュールと、
前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信し、前記駆動モジュールが前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同時振動を維持するようにするように構成される制御信号生成モジュールと
を含む、装置。
【請求項14】
前記装置は、
音声データのエンベロープ信号を取得するように構成されるエンベロープ信号取得モジュールであって、前記エンベロープ信号は電子装置の音声モジュールから取得されるエンベロープ信号取得モジュールと、
前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成するように構成される駆動信号取得モジュールと、
前記駆動信号を駆動モジュールに送信し前記駆動モジュール前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して前記音声データに伴って振動するようにするように構成される駆動信号送信モジュール
を含む請求項13に記載装置。
【請求項15】
電子装置であって、
前記電子装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリ
を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記実行可能な命令を実行することによって、請求項11または請求項12に記載の方法を実行するように構成される電子装置。
【請求項16】
実行可能な命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記実行可能な命令は、プロセッサによって実行されると、請求項11または請求項12に記載の方法を実行することを前記プロセッサに行わせる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年11月27日に中国特許局に提出された、出願番号がCN201911184534.3である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容は、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、制御技術分野に関し、特に、電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在では、ユーザが電子装置を使用する場合、タッチ、スライド、音声などの操作を実行することができ、操作が完了した後、電子装置のモータは制御信号に従って振動し、それにより前記操作にいわゆる振動警告であるフィードバックを与えることができる。
【0004】
実際の用途では、電子装置は1つのモータのみが設けられ、前記モータは、電子装置の最上部または下部に設けられる。モータが振動すると、1つのバランスポイントが存在し、前記バランスポイントの領域内ではほとんど動かず(即ち振動感が非常に弱い)、ユーザが電子装置を両手で持つ場合または他の適用シナリオでの振動警告の効果が弱まり、使用体験を低減させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、関連技術の不足を解決するための電子装置およびその制御方法、装置、読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例に係る第1の態様において、ミドルフレーム、第1のモータ、第2のモータおよび駆動モジュールを含む電子装置を提供し、前記第1のモータおよび前記第2のモータは、前記ミドルフレームの第1の指定位置および第2の指定位置にそれぞれ固定され、前記駆動モジュールは、前記第1のモータおよび前記第2のモータにそれぞれ電気的に接続され、制御信号に従って前記第1のモータまたは前記第2のモータを駆動して独立して振動するようにし、または前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同期に振動するようにするように構成される。
【0007】
選択的に、前記ミドルフレームは、前記第1のモータのケーシングおよび前記第2のモータのケーシングとそれぞれ一体的に形成される。
【0008】
選択的に、メインボードをさらに含み、前記メインボードには2セットのスプリングが設けられ、前記第1のモータには電源端子が設けられ、前記電源端子は前記2セットのスプリングのうちの1セットのスプリングに弾性的に接続され、前記第2のモータには電源端子が設けられ、前記電源端子は別のセットのスプリングに弾性的に接続される。
【0009】
選択的に、前記第1のモータおよび前記第2のモータは、同じ振動方向を有するリニアモータである。
【0010】
選択的に、前記駆動モジュールは、前記第1のモータを駆動するために使用される第1の駆動チップおよび前記第2のモータを駆動するために使用される第2の駆動チップを含み、前記第1の駆動チップおよび前記第2の駆動チップは、同じクロックリソースによって提供されるクロック信号を使用する。
【0011】
選択的に、前記第1の駆動チップおよび前記第2の駆動チップには、フェーズロックループがそれぞれ設けられ、前記フェーズロックループは、前記クロック信号の位相をロックするために使用される。
【0012】
選択的に、タッチボタンをさらに含み、前記駆動モジュールにはプリセット波形が事前に記憶され、前記駆動モジュールは前記タッチボタンに接続され、前記タッチボタンが操作されるときに、前記プリセット波形に従って、前記第1のモータおよび前記第2のモータの同期振動を制御するように構成される。
【0013】
選択的に、前記駆動モジュールには昇圧回路が設けられ、前記昇圧回路は、設定電圧の閾値を超える駆動電圧を取得するために入力電圧を昇圧するために使用され、前記駆動電圧は、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して振幅が設定振幅の閾値を超えるようにするために使用される。
【0014】
選択的に、プロセッサをさらに含み、前記プロセッサは、前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得し、前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧に従って制御信号を生成するように構成され、前記制御信号は、前記駆動モジュールに出力電圧を調整させて、前記第1のモータおよび前記第2のモータの振幅を低減させるために使用される。
【0015】
選択的に、磁界検出モジュールをさらに含み、ここで、
前記磁界検出モジュールは、前記第1のモータによって生成される交番磁界を検出して第1の電圧セットを取得し、および前記第2のモータによって生成される交番磁界を検出して第2の電圧セットを取得するように構成され、
前記プロセッサは前記磁界検出モジュールに接続され、振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し、および前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得し、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信するように構成され、
前記駆動モジュールは、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同期に振動するようにし、振動警告操作を実行するように構成される。
【0016】
選択的に、音声モジュールをさらに含み、前記音声モジュールは、音声データのエンベロープ信号を取得して、プロセッサに送信するように構成され、前記プロセッサは、前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成して前記駆動モジュールに送信するように構成され、駆動モジュールによって、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータが前記音声データに伴って振動することが制御される。
【0017】
本開示の実施例に係る第2の態様において、第1の態様のいずれか一項に記載の電子装置に適用する電子装置のモータを制御する方法を提供し、前記方法は、
磁界検出モジュールがプリセット期間内で第1のモータおよび第2のモータを検出するために出力される検出電圧を取得して、第1の電圧セットおよび第2の電圧セットを取得することと、
振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し、および前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得することと、
前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールは、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同期に振動するようにし、振動警告操作を実行することとを含む。
【0018】
選択的に、前記方法は、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得することと、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得することと、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向を比較して、比較結果を取得することと、
前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールは、前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同期振動を維持するようにすることとを含む。
【0019】
選択的に、前記方法は、
音声データのエンベロープ信号を取得することであって、前記エンベロープ信号は電子装置の音声モジュールから取得されることと、
前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成することと、
前記駆動信号を駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールは、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して前記音声データに伴って振動するようにすることとをさらに含む。
【0020】
本開示の実施例に係る第3の態様において、第1の態様のいずれか一項に記載の電子装置に適用する電子装置のモータを制御する装置を提供し、前記装置は、
磁界検出モジュールがプリセット期間内で第1のモータおよび第2のモータを検出するために出力される検出電圧を取得して、第1の電圧セットおよび第2の電圧セットを取得するように構成される電圧セット取得モジュールと、
振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し、および前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得するように構成される共振周波数取得モジュールと、
前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同期振動するようにし、振動警告操作を実行するように構成される共振周波数送信モジュールとを含む。
【0021】
選択的に、前記装置は、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得するように構成される入力電圧取得モジュールと、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得するように構成される変化傾向取得モジュールと、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向を比較して、比較結果を取得するように構成される比較結果取得モジュールと、
前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同期振動を維持するようにするように構成される制御信号生成モジュールとを含む。
【0022】
選択的に、前記装置は、
音声データのエンベロープ信号を取得するように構成されるエンベロープ信号取得モジュールであって、前記エンベロープ信号は電子装置の音声モジュールから取得されるエンベロープ信号取得モジュールと、
前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成するように構成される駆動信号取得モジュールと、
前記駆動信号を駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して前記音声データに伴って振動するようにするように構成される駆動信号送信モジュールとを含む。
【0023】
本開示の実施例に係る第4の態様において、電子装置を提供し、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサは、前記メモリ内の実行可能な命令を実行することによって、前記方法のステップが具現されるように構成される。
【0024】
本開示の実施例に係る第5の態様において、実行可能な命令が記憶される読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行される時に前記方法のステップが具現される。
【発明の効果】
【0025】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策は、以下の有利な効果を含み得る。
【0026】
上記した技術的解決策からわかるように、本開示の実施例では、第1の指定位置に第1のモータを固定し、第2の指定位置に固定し、その後、駆動モジュールにより、制御信号に従って第1のモータおよび第2のモータの独立してまたは同期して振動するように制御する。同期振動を例とすると、本実施例では、電子装置の全体を上下または左右に移動させて、それにより電子装置の全体を振動させて、バランスポイントが発生することを回避することができ、これは、電子装置の振幅を増加させ、振動警告効果を改善し、ユーザの使用体験を改善することに有益である。
【0027】
上記の一般的な説明および後述する詳細な説明は、単なる例示および説明であり、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、本開示と一致する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。
図1】一例示的な実施例によって示される電子装置のブロック図である。
図2】一例示的な実施例によって示される駆動モジュールのブロック図である。
図3】一例示的な実施例によって示される別の電子装置のブロック図である。
図4】一例示的な実施例によって示されるモータの振動を駆動するタイミングチャートである。
図5】一例示的な実施例によって示される昇圧回路の回路図である。
図6】一例示的な実施例によって示される磁界検出モジュールおよびリニアモータの位置の例示図である。
図7】一例示的な実施例によって示される磁界検出モジュールのブロック図である。
図8】一例示的な実施例によって示される磁界検出モジュールの回路図である。
図9】一例示的な実施例によって示される音声信号に基づいてモータの振動を制御するフローチャートである。
図10】一例示的な実施例によって示される電子装置のモータを制御する方法のフローチャートである。
図11】一例示的な実施例によって示される電子装置のモータを制御する方法のフローチャートである。
図12】一例示的な実施例によって示される電子装置のモータを制御する方法のフローチャートである。
図13】一例示的な実施例によって示される電子装置のモータを制御する装置のブロック図である。
図14】一例示的な実施例によって示される電子装置のモータを制御する装置のブロック図である。
図15】一例示的な実施例によって示される電子装置のモータを制御する装置のブロック図である。
図16】一例示的な実施例によって示される電子装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例は添付の図面に示す。特に明記しない限り、以下の説明が図面に関する場合、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似な要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求の範囲に詳述されるように、本開示の特定の態様と一致する装置の例である。
【0030】
現在では、ユーザが電子装置を使用する場合、タッチ、スライド、音声などの操作を実行することができ、操作が完了した後、電子装置のモータは制御信号に従って振動し、それにより前記操作にいわゆる振動警告であるフィードバックを与えることができる。
【0031】
実際の用途では、電子装置は1つのモータのみが設けられ、前記モータは、電子装置の最上部または下部に設けられる。モータが振動すると、1つのバランスポイントが存在し、前記バランスポイントの領域内ではほとんど動かず(即ち振動感が非常に弱い)、ユーザが電子装置を両手で持つ場合または他の適用シナリオでの振動警告の効果が弱まり、使用体験を低減させる。
【0032】
前記技術的課題を解決するために、本開示の実施例は電子装置を提供し、図1は、一例示的な実施例によって示される電子装置のブロック図であり、図1を参照すると、電子装置100は、ミドルフレーム40、第1のモータ20、第2のモータ30および駆動モジュール10を含む。第1のモータ20および第2のモータ30は、ミドルフレーム40の第1の指定位置および第2の指定位置にそれぞれ固定される。駆動モジュール10は、第1のモータ20および第2のモータ30にそれぞれ電気的に接続され、制御信号に従って第1のモータ20または第2のモータ30を駆動して独立して振動するようにし、または第1のモータ20および第2のモータ30を駆動して同期振動するようにするように構成される。
【0033】
電子装置100は、1つのモータで達成することができない振動効果を2つのモータを使用して達成することができることを留意されたい。例えば、いくつかのシナリオ(タッチ、スライドなど)において、2つのモータの同期振動を制御して、電子装置100の全体を上下または左右移動させて、バランスポイントが発生することを回避することができ、これは電子装置100の振幅を増加させ、振動警告効果を改善し、ユーザの使用体験を改善することに有益である。または、いくつかのシナリオ(戦争類ゲームでの射撃、ドライビング類ゲームでの衝突など)において、2つのモータの1つのモータが大きな振幅で振動し、別のモータが小さな振幅で振動するように制御して、3次元振動の効果を達成することができる。例えば、戦争類ゲームで射撃する時、銃の位置と組み合わせて、銃のモータに接近する振幅を大きくし、銃のモータから離れる振幅を小さくするように制御して、3次元振動の効果を達成することができ、それにより両手で振動の違さを体験することができて、電子装置100を使用してゲームをプレイする体験を向上させることができる。
【0034】
一実施例において、第1の指定位置と第2の指定位置は異なってもよい。ユーザに面した電子装置100のディスプレイを例とすると、第1の指定位置は、電子装置100のミドルフレーム40の上部、且つ左または右に寄る位置であってもよく、第2の指定位置は、電子装置100のミドルフレーム40の下部、且つ左または右に寄る位置であってもよい。こうして、第1のモータ20および第2のモータ30が振動する時、より良好な振動効果を形成することができる。
【0035】
一実施例において、第1のモータ20のケーシングおよび第2のモータ30のケーシングはミドルフレーム40と一体的に形成されるため、モータとミドルフレームとが隙間による衝突を回避して、振動を除去することができ、一体的に形成されることによって共振による雑音の問題を回避することもできる。
【0036】
一実施例において、第1のモータ20および第2のモータ30の各モータには電源端子が設けられ、前記電源端子は駆動電圧を入力するために使用される。電子装置100は、メインボードをさらに含む(図面には示されない)。前記メインボードは、ディスプレイから離れたミドルフレームの一側に固定される。駆動モジュール10はメインボード上に設けられ、前記メインボードには2セットのスプリングが設けられ、第1の指定位置および第2の指定位置にそれぞれ対応し、第1のモータ20の電源端子は前記2セットのスプリングのうちの1セットのスプリングに弾性的に接続され、第2のモータ30の電源端子は別のセットのスプリングに弾性的に接続される。駆動モジュール10は、2セットのスプリングにより第1のモータ20および第2のモータ30と電気的な接続を形成ることによって、第1のモータ20および第2のモータ30に電圧および電流を出力して、モータの振動を制御する効果に達成することができる。
【0037】
一実施例において、異なる適用シナリオ、特に第1のモータ20および第2のモータ30の同期振動のシナリオの振動効果を考慮して、本実施例では、同じ振動方向のリニアモータを選択する。図1に示される電子装置100の位置を例とすると、リニアモータの振動方向は、前後振動、または左右振動であってもよい。もちろん、技術者は特定のシナリオに従って回転モータを選択することができ、回転位相および初期位相を検出することができる場合、2つのモータの同期回転を制御することができ、対応する解決策は本開示の実施例の保護範囲に含まれる。
【0038】
一実施例において、図2に示されるように、駆動モジュール10は、第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12を含むことができる。ここで、第1の駆動チップ11は、第1のモータ20を駆動するために使用され、第2の駆動チップ12は、第2のモータ30を駆動するために使用される。第1のモータ20および第2のモータ30が同時に振動する状況を考慮して、本開示では、第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12は、同じクロックリソースによって提供されるクロック信号(clk)を使用して、クロック信号のドリフトによる2つのモータの駆動信号の差がπ位相である状況を回避することができ、それにより2つのモータの振動が相殺される状況を回避する。
【0039】
クロック信号の伝送ラインに寄生容量が存在し、または周囲温度の変化により、クロック信号の位相が変化することを考慮して、本開示では、第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12には、フェーズロックループがそれぞれ設けられ(図面には示されない)、前記フェーズロックループは、クロック信号の位相をロックすることができるため、同じクロック信号が2つの駆動チップを通過した後でも相変わらず同じ位相を維持することが保証され、2つのモータの同期振動を具現することに有益である。
【0040】
実際の用途では、第1のモータ20および第2のモータ30は、短い振動の過渡効果を達成することができ、短い振動に必要な駆動信号は約数十ミリ秒である。電子装置100のプロセッサがタッチ操作に従って制御信号を生成し、また制御信号を駆動モジュールに送信することを考慮すると、このプロセスは数十ミリ秒よりもはるかに長い。一実施例において、駆動モジュール10は、プリセット波形(pattern)を事前に記憶することができ、前記プリセット波形はメモリRAMに記憶されてもよい。こうして、第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12はピンを設置することができ、前記ピンは、電子装置100のタッチボタン(図面には示されない)に電気的に接続されることができる。同期駆動を例とすると、タッチボタンが操作されるときに、第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12は前記タッチ操作に応答して、メモリからプリセット波形を直接に読み取って第1のモータ20および第2のモータ30を制御することができ、短時間の振動効果を達成することができる。タッチ操作信号は第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12に直接に到達するため、ソフトウェアで処理を行う必要がなく、トリガおよび振動との間隔が短縮され、振動効果が改善される。
【0041】
実際の用途では、駆動チップ11、12のモータ20、30に入力する駆動信号は一対の差動信号であり、モータの第1の電源端子(haptic+)および第2の電源端子(haptics-)に最初に入力し、差を作ることによってモータの内部コイルを実行し、これにより、内部コイルは交番磁界を生成することができる。図3は、第1の駆動チップ11の内部構造を示し、第2の駆動チップ12の内部構造は第1の駆動チップ11の内部構造と同じであり、図に示されない。図3を参照すると、第1の駆動チップ11は、I2CまたはSPIなどの通信バスを介してプロセッサCPUに電気的に接続する。プロセッサは、通信バスを介して、プリセット波形をメモリRAMに記憶することなどの第1の駆動チップ11を配置し且つ初期化することができる。
【0042】
引き続き図3を参照すると、タッチボタンが操作(Event)のトリガされるときにタッチ信号trigが生成され、メモリに記憶されることができる。第1の駆動チップ11がtrig信号を受信する場合、プリセット波形を取得して第1のモータ20の振動を制御することができ、そのタイミングは図4に示される。駆動信号が消えた後、第1のモータ20は自由な減衰運動に入り、振動は数サイクル続く。第1のモータ20がより大きな振動振幅およびより短い立ち上がり時間と立ち下がり時間を有するために、本実施例では、第1の駆動チップ11の出力電圧を向上し、即ち第1の駆動チップ11に昇圧回路を設置することであり、回路図は図5に示される。
【0043】
図5を参照すると、昇圧回路の動作プロセスは以下を含む。第1の段階において、スイッチングデバイスQ1がオンになり、スイッチングデバイスQ2がオフになり、電流がL1回路に流れ、電源はインダクタンスLを充電し、この時、インダクタンスの電圧の左側は正であり、右側は負である。第2の段階において、スイッチングデバイスQ1がオフになり、スイッチングデバイスQ2がオンになり、電流がL2回路に流れる。レンツの法則によれば、インダクタンスLの電圧の左側は負であり、右側は正であり、この時、インダクタンスLは、1つの電源に相当し、即ちコンデンサCの両端の電圧は、電源電圧Vinとインダクタンス電圧VLを加えたものであり、Vout=Vin+VL>Vinである。入力電圧Voutと出力電圧Vinの関係が式(1)に示されるようであると仮定すると、
Vout=Vin/(1-D)
式(1)で、Dはデューティサイクル、つまり、1つの高パルスが1つの周期信号を占める比率であり、0<D<1、0<(1-D)<1であり、したがってVout>Vinであり、昇圧効果を達成する。
【0044】
こうして、本実施例では、昇圧回路を設置することによって、第1のモータ20の駆動力がより大きくすることができるため、振動振幅も大きくなるが、この時、減衰も大きくなるため、立ち上がりと立ち下がり時間が短くなる。
【0045】
昇圧回路が使用された後、モータの振動が特に短い振動の過渡である時、駆動モジュール10の出力電圧は約11Vであるが、第1のモータ20および第2のモータ30の電気抵抗は約数オムであることを考慮すると、この時、駆動モジュール10、第1のモータ20および第2のモータ30の過渡電流は10アンペアを超えることができ、こうして、電子装置100のバッテリの電圧が突然大きくなって、バッテリの電源障害保護を引き起こし、電子装置100が突然シャットダウンされる場合がある。このため、引き続き図3を参照すると、本実施例では、電圧検出回路およびアナログ-デジタル変換回路を設置し、こうして電圧検出回路は第1のモータ20および第2のモータ30の入力電圧を検出して、アナログ-デジタル変換回路による変換後、コントローラを介してプロセッサに送信することができる。プロセッサは、第1のモータ20の入力電圧および第2のモータ30の入力電圧をそれぞれ取得することができ、第1のモータ20の入力電圧および第2のモータ30の入力電圧に従って制御信号を生成し、制御信号は、駆動モジュール10に出力電圧を調整させて、第1のモータ20および第2のモータ30の振動振幅を低減させるためである。こうして、第1のモータ20および第2のモータ30の電流は低減され、バッテリの電圧降下を低減し、バッテリが電子装置100の他のコンポーネントに正常的に電力を供給することを保証することに有益である。
【0046】
実際の用途では、モータ20、30のバイブレータ12は、ばね力および磁界力の共同の作用を受けて、モータが共振する時、それによって生成される誘導起電力Uが最大であり、即ち、以下の式の通りである。
【0047】
【数1】
【0048】
式で、
【0049】
【数2】
【0050】
は交番磁界の強さを示し、
【0051】
【数3】
【0052】
はモータの内部コイルの長さを示し、
【0053】
【数4】
【0054】
はバイブレータの速度を示し、
【0055】
【数5】
【0056】
はモータのスプリングの剛性係数を示し、
【0057】
【数6】
【0058】
はバイブレータの質量を示す。
【0059】
前記原理に基づいて、第1のモータ20を例とすると、図6を参照すると、本実施例では、電子装置100は、磁界検出モジュール60を含むことができ、前記磁界検出モジュール60は第1のモータ20の周辺位置に設けられ、ここで、周辺位置は、磁界検出モジュール60が第1のモータ20によって生成される交番磁界を検出することができる位置を指す。リニアモータを例とすると、磁界検出モジュール60の配置位置は、モータの2つのヘッド位置、即ち位置aの左側および位置bの右側であってもよく、または、磁界検出モジュール60の配置位置は、リニアモータの内部、即ち位置aと位置bの間の位置であってもよい。もちろん、本実施例は、磁界検出モジュール60における磁気センサをリニアモータの外部または内部に配置し、検出電圧をリニアモータの外部に出力することもできる。交番磁界を検出することができる状況では、対応する技術案は本開示の実施例の保護範囲に含まれることを理解することができる。
【0060】
図7は、一例示的な実施例によって示される電子装置のブロック図であり、図7を参照すると、磁界検出モジュール60は、磁気センサ61、第1の増幅回路62、第2の増幅回路63、積分回路64およびアナログ-デジタルコンバータ65を含む。
【0061】
磁気センサ61は、第1のモータによって生成される交番磁界を感知して、第1の電圧を生成するように構成される。
【0062】
第1の増幅回路62は、第1の電圧を増幅して、第2の電圧を取得するように構成される。
【0063】
第2の増幅回路63は、前記第2の電圧を増幅して、第3の電圧を取得するように構成される。
【0064】
積分回路64は、サンプリング周期内で前記第3の電圧を積分して、積分電圧を取得するように構成される。
【0065】
アナログ-デジタルコンバータ65は、積分電圧を変換して、検出電圧を取得するように構成される。
【0066】
本実施例において、磁気センサ61は、ホールセンサを採用して具現されてもよく、もちろん、前記磁気センサ61は、電磁石原理で作られた電磁コイルを採用して具現されてもよく、対応する技術案は本開示の実施例の保護範囲に含まれる。
【0067】
本実施例において、図8を参照すると、第1の増幅回路62は、第1の電気抵抗R1、第2の電気抵抗R2、第3の電気抵抗R3、第4の電気抵抗R4、第1のコンデンサC1および第1の演算増幅器U1Aを含む。
【0068】
第1の電気抵抗R1は、磁気センサ61と第1の演算増幅器U1Aの非反転入力端子(「+」で示される)との間に直列に接続される。
【0069】
第4の電気抵抗R4は、第1の演算増幅器U1Aの非反転入力端子とその出力端子との間に直列に接続される。
【0070】
第1のコンデンサC1は、第1の演算増幅器U1Aの非反転入力端子とその出力端子との間に直列に接続される。
【0071】
第1の演算増幅器U1Aの反転入力端子(「-」で示される)は、第3の電気抵抗を介してGNDに接地され、第2の電気抵抗R2を介してプリセットされた電源VDDに接続され、第1の演算増幅器U1Aの出力端子は、第1の増幅回路の出力端子に接続される。
【0072】
本実施例において、第4の電気抵抗R4および第1のコンデンサC1はローウェーブフィルタを形成し、その通過帯域遮断周波数は
【0073】
【数7】
【0074】
である。
【0075】
本実施例において、第2の電気抵抗R2および第3の電気抵抗R3は分圧回路を形成し、その分圧は第1の演算増幅器U1Aの偏向電圧を除去するために使用される。
【0076】
本実施例において、第1の演算増幅器U1A、第1の電気抵抗R1、第2の電気抵抗R2、第3の電気抵抗R3、第4の電気抵抗R4は順比例回路を構成することができ、その増幅倍率は
【0077】
【数8】
【0078】
である。さらに、本実施例において、順比例回路は信号対雑音比を改善することができる。
【0079】
第1の増幅回路62の動作原理は、磁気センサ61がモータによって生成される交番磁界を検出した後、第1の電圧V1を出力して、第1の増幅回路62が第1の電圧V1を増幅した後、第2の電圧V2を取得し、つまり、
【0080】
【数9】
【0081】
である。
【0082】
引き続き図8を参照すると、第2の増幅回路63は、第2の演算増幅器U2A、第5の電気抵抗R5、第6の電気抵抗R6、第2のコンデンサC2、第7の電気抵抗R7、第8の電気抵抗R8および第3のコンデンサC3を含む。
【0083】
第5の電気抵抗R5の第1の端子(図8のR5の左端)は、第1の増幅回路62の出力端子に接続され、第5の電気抵抗R5の第2の端子(図8のR5の右端)は、第6の電気抵抗R6を介して第2の演算増幅器U2Aの非反転入力端子(「+」で示される)に接続され、第2の演算増幅器U2Aの出力端子は第2の増幅回路63の出力端子に接続される。
【0084】
第2のコンデンサC2の第1の端子(図8のC2の上端)は第5の電気抵抗R5の第2の端子に接続され、第2の端子(図8のC2の下端)は、GNDに接地される。
【0085】
第2の演算増幅器U2Aの反転入力端子(「-」で示される)は第7の電気抵抗R7を介してGNDに接地される。
【0086】
第8の電気抵抗R8は、第2の演算増幅器U2Aの反転入力端子とその出力端子との間に直列に接続される。
【0087】
第3のコンデンサC3は、第2の演算増幅器U2Aの反転入力端子とその出力端子との間に直列に接続される。
【0088】
本実施例において、第5の電気抵抗R5および第2のコンデンサC2はローウェーブフィルタを形成し、その通過帯域遮断周波数は、
【0089】
【数10】
【0090】
である。
【0091】
本実施例において、第2の演算増幅器U2A、第7の電気抵抗R7、第8の電気抵抗R8および第6の電気抵抗R6は順比例回路を構成し、その倍率は
【0092】
【数11】
【0093】
である。
【0094】
こうして、第2の増幅回路63は第1の電圧V1をA2倍増幅して、第3の電圧を取得することができ、即ち
【0095】
【数12】
【0096】
である。
【0097】
引き続き図8を参照すると、積分回路64は、第3の演算増幅器U3A、第9の電気抵抗R9、第10の電気抵抗R10、第1のスイッチM1およびタイマを含む。
【0098】
第1のスイッチM1の第1の端子(表示ラベル「1」と示される)は、第9の電気抵抗R9を介して第2の増幅回路63の出力端子に接続され、第2の端子(表示ラベル「2」と示される)は第3の演算増幅器U3Aの非反転入力端子(表示ラベル「+」と示される)に接続され、制御端子(表示ラベル「3」と示される)はタイマに接続される。
【0099】
第10の電気抵抗R10は、第3の演算増幅器U3Aの非反転入力端子とその出力端子との間に直列に接続される。
【0100】
第4のコンデンサC4は、第3の演算増幅器U3Aの非反転入力端子とその出力端子との間に直列に接続される。
【0101】
第3の演算増幅器U3Aの出力端子は積分回路64の出力端子に接続される。
【0102】
こうして、タイマは、プリセットされたサンプリング周期に従ってパルス信号を出力して、第1のスイッチM1がオンおよびオフになる。第1のスイッチM1のオン期間中、第4のコンデンサC4を充電し、第1のスイッチM1のオフ期間中、第4のコンデンサC4は、第10の電気抵抗R10を介して放電される。第10の電気抵抗R10の電気抵抗値を比較的大きく設定することができ、それにより、第4のコンデンサC4の放電速度を低下することを理解することができる。こうして、積分回路64によって出力される積分電圧V4は第3の電圧V3に等しい。
【0103】
本開示では、積分回路64が積分電圧V4を出力した後、アナログ-デジタルコンバータ65は、前記積分電圧V4をデジタル電圧に変換することができ、一例では、前記アナログ-デジタルコンバータ65は、高速サンプリング形態を使用することができ、サンプリング周期は、磁界変化のmsレベルよりはるかに小さいusレベルであり、それにより、検出電圧Countを取得することができる。一例では、前記検出電圧Countは8ビットのバイナリで表される。
【0104】
本実施例において、プロセッサ50は、アナログ-デジタルコンバータ65によって出力される検出電圧Countを取得することができる。プリセット期間にアナログ-デジタルコンバータ65によって出力される検出電圧Countを取得して、1つの検出電圧セットを形成し、以下で第1の電圧セットと称することで第2のモータ30に対応する検出電圧セットと区別する。
【0105】
そして、ユーザが電子装置を使用する場合、振動警告操作(タッチ(touch)、スライド、ジェスチャーなど)をトリガすることができる。前記振動警告操作のトリガを検出した後、プロセッサ50は、振動警告操作のトリガを検出することに応答して、第1の電圧セットに従ってモータの現在の共振周波数を取得することができる。例えば、モータが共振する時、その磁気センサの誘導起電力が大きくなることを組み合わせて、プロセッサ50は、前記プリセット期間に第1の電圧セットの検出電圧の最大値および最大検出電圧に隣接するピーク検出電圧を取得することができる。さらに、プロセッサ50は、最大検出電圧とピーク検出電圧との間の検出電圧の数を取得することができ、前記数および隣接する2つの検出電圧間の検出時間を組み合わせてモータの振動周期を決定することができる。最大検出電圧とピーク検出電圧との間の検出電圧の数が3つであり、サンプリング周期は10msである場合、振動周期は(3+1)*10ms=40msである。
【0106】
最後に、プロセッサ50は、周期と周波数の関係に従って、振動周期によって第1のモータ20の現在の共振周波数を決定することができ、以下で第1の共振周波数と称することで第2のモータ30の現在の共振周波数と区別する。
【0107】
本実施例において、プロセッサ50は、第1の共振周波数を第1の駆動チップ11に送信し、および第2の共振周波数を第2の駆動チップ12に送信することができる。こうして、第1の駆動チップ11は、ローカルメモリからプリセット波形を読み取って第1のモータ20の振動を駆動することができ、第2の駆動チップ12は、ローカルメモリからプリセット波形を読み取って第2のモータ30の振動を駆動することができ、それにより、モータは最大の振動振幅を持ち、振動警告操作を実行する。第1のモータ20および第2のモータ30は、同期的に振動してもよく独立して振動してもよいことを留意されたい。ここで、プリセット波形は、多数の実験に基づいて取得されることができ、各共振周波数は、1つのプリセット波形を設定することができ、ここでは再び説明しない。
【0108】
第1のモータ20の共振周波数シフトが比較的に遅いことを考慮すると、1週間、1ヶ月などの間隔で更新されてもよく、ここでは限定されないことを留意されたい。
【0109】
一実施例において、電子装置100は音声モジュール(図面には示されない)をさらに含む。音声モジュールは、音声データのエンベロープ信号を取得して、プロセッサ50に送信するように構成され、プロセッサ50は、エンベロープ信号に従って駆動信号を生成して駆動モジュールに送信するように構成され、駆動モジュールによって、第1のモータおよび/または第2のモータが音声データに伴って振動することが制御される。
【0110】
図9を参照すると、音源情報を取得し、音声信号を分離させ、ここで、音声信号は2つのチャネルに分けられ、一方はスピーカに出力され、もう一方は、増幅器の増幅中に導入された雑音を除去するために、前記音声信号を増幅器に入力して増幅させ、ウェーブフィルタを介してフィルタリングするなどの処理を行う。フィルタリング後の音声信号のエンベロープ信号f(t)および周波数を取得する。同時に、選択された駆動モータの信号周波数が音声周波数と同じになるように確保するために、エンベロープ信号の周波数に対してフィルタリングを行う。その後、選択されたエンベロープ信号の振幅に対してADCサンプリング、計算、比較を行い、この瞬間の振幅Anと次の瞬間の振幅An+1の瞬間の数値の関係を比較する。An<An+1である場合、前記周波数fの信号の振幅を増幅させ、即ち増幅倍率F>1であり、An=An+1である場合、その増幅倍率F=1であり、増幅しない。An>An+1である場合、増幅倍率F<1であり、前記周波数fの駆動信号を増幅しない。
【0111】
第1の駆動チップ11および第2の駆動チップ12によって出力されることができる最大駆動電圧をVmaxと仮定し、元の音声信号の最大振幅をV1と仮定すると、音声駆動信号の最大の増幅倍率はF=Vmax/V1であり、ADCのサンプリング周波数をf1とすると、増幅または低減は信号の1/4周期を増加させ、または低減させることであり、即ちf1/4周波数のみを増幅または低減することであり、ADCがサンプリングごとに1回増幅または低減の倍率は<=Fであり、周波数がfある音声信号に対してVmaxを近似する場合、その最大の増幅倍率はFである。ADCのサンプリングの結果に従って増幅倍率を決定してエンベロープ信号f(t)を形成し、増幅されたエンベロープ信号は、元の音声fの信号に復元され、つまり、増幅されたエンベロープ信号と抽出された周波数信号が掛け算されて最後の駆動信号を取得してモータの振動を駆動し、この時、振動の効果は音声データに伴って振動する。音源のディスプレイ画面内の位置を組み合わせて、第1のモータおよび第2のモータが位置する音声信号に多少の違いが生じる場合があり、この場合、第1のモータおよび第2のモータの異なる振幅の同期振動を介して3次元振動を効果を達成することができ、使用体験を改善することができる。
【0112】
本開示の実施例では、第1の指定位置に第1のモータを固定し、第2の指定位置に第2のモータを固定し、その後、駆動モジュールは、制御信号に従って第1のモータおよび第2のモータが独立してまたは同期に振動するように制御する。同期振動を例とすると、本実施例では、電子装置の全体を上下または左右に移動させて、電子装置の全体の振動に、バランスポイントが発生することを回避することができ、これは、電子装置の振幅を増加させ、振動警告効果を改善し、ユーザの使用体験を改善することに有益である。
【0113】
前記電子装置の基で、本開示の実施例は、図1ないし図9に示される実施例に示される電子装置に適用する電子装置のモータを制御する方法をさらに提供する。図10を参照すると、電子装置のモータを制御する方法は、次のステップを含む。
【0114】
ステップ1001において、磁界検出モジュールがプリセット期間内で第1のモータおよび第2のモータを検出するために出力される検出電圧を取得して、第1の電圧セットおよび第2の電圧セットを取得する。
【0115】
ステップ1002において、振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し、および前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得する。
【0116】
ステップ1003において、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれ駆動して同期振動するようにし、振動警告操作を実行する。
【0117】
一実施例において、図11を参照すると、電子装置のモータを制御する方法は、次のステップをさらに含む。
【0118】
ステップ1101において、前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得する。
【0119】
ステップ1102において、前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得する。
【0120】
ステップ1103において、前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向を比較して、比較結果を取得する。
【0121】
ステップ1104において、前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが、前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同期振動を維持するようにする。
【0122】
一実施例において、図12を参照すると、電子装置のモータを制御する方法は、次のステップをさらに含む。
【0123】
ステップ1201において、音声データのエンベロープ信号を取得し、前記エンベロープ信号は電子装置の音声モジュールから取得される。
【0124】
ステップ1202において、前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成する。
【0125】
ステップ1203において、前記駆動信号を駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールは、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して前記音声データに伴って振動するようにする。
【0126】
本実施例に示される方法の実施例の内容は、図1ないし図9に示される電子装置の動作プロセス中に詳細に説明され、前記電子装置の内容を参照することができ、ここでは再び説明しないことを留意されたい。
【0127】
前記電子装置のモータを制御する方法に基づいて、本開示の実施例は、電子装置のモータを制御する装置をさらに提供する。図13を参照すると、電子装置のモータを制御する装置は、
磁界検出モジュールがプリセット期間内で第1のモータおよび第2のモータを検出するために出力される検出電圧を取得して、第1の電圧セットおよび第2の電圧セットを取得するように構成される電圧セット取得モジュール1301と、
振動警告操作のトリガを検出することに応答して、前記第1の電圧セットに従って、前記第1のモータの現在の第1の共振周波数を取得し、および前記第2の電圧セットに従って、前記第2のモータの現在の第2の共振周波数を取得するように構成される共振周波数取得モジュール1302と、
前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数に基づいて、前記第1のモータおよび前記第2のモータがをそれぞれ駆動して同期振動するようにし、振動警告操作を実行するように構成される共振周波数送信モジュール1303とを含む。
【0128】
一実施例において、図14を参照すると、電子装置のモータを制御する装置は、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧をそれぞれ取得するように構成される入力電圧取得モジュール1401と、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向をそれぞれ取得するように構成される変化傾向取得モジュール1402と、
前記第1のモータの入力電圧および前記第2のモータの入力電圧の変化傾向を比較して、比較結果を取得するように構成される比較結果取得モジュール1403と、
前記比較結果に従って制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールが前記制御信号に従って前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動して同期振動を維持するようにするように構成される制御信号生成モジュール1404とをさらに含む。
【0129】
一実施例において、図15を参照すると、電子装置のモータを制御する装置は、
音声データのエンベロープ信号を取得するように構成されるエンベロープ信号取得モジュール1501であって、前記エンベロープ信号は電子装置の音声モジュールから取得されるエンベロープ信号取得モジュール1501と、
前記エンベロープ信号に従って駆動信号を生成するように構成される駆動信号取得モジュール1502と、
前記駆動信号を駆動モジュールに送信して、前記駆動モジュールは、前記第1のモータおよび/または前記第2のモータを駆動して前記音声データに伴って振動するようにするように構成される駆動信号送信モジュール1503をさらに含む。
【0130】
本実施例に示される装置の実施例の内容は、前記方法の実施例の内容を参照することができ、ここでは再び説明しないことを留意されたい。
【0131】
図16は、一例示的な実施例によって示される電子装置のブロック図である。例えば、電子装置1600は、図1ないし図9に示される回路を含む携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、携帯情報端末等であってもよい。
【0132】
図16を参照すると、電子装置1600は、処理コンポーネント1602、メモリ1604、電力コンポーネント1606、マルチメディアコンポーネント1608、オーディオコンポーネント1610、入力/出力(I/O)インターフェース1612、センサコンポーネント1614、及び通信コンポーネント1616のうちの1つまたは複数のコンポーネットを含むことができ、電子装置1600は、画像取得コンポ―ネットをさらに含む。
【0133】
処理コンポーネント1602は、一般的に、ディスプレイ、電話、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関する操作のような電子装置1600の全般的な操作を制御する。処理コンポーネント1602は、命令を実行するように、1つまたは複数のプロセッサ1620を含むことができる。加えて、処理コンポーネント1602は、処理コンポーネント1602と他のコンポーネントの間の相互作用を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント1602は、マルチメディアコンポーネント1608と処理コンポーネント1602の間の相互作用を容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0134】
メモリ1604は、電子装置1600での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例には、電子装置1600で動作する任意のアプリケーションまたは方法の指示、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ1604は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合わせで実装することができる。
【0135】
電力コンポーネント1606は、電子装置1600の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント1606は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、及び電子装置1600の電力の生成、管理および分配に関する他のコンポーネントを含むことができる。
【0136】
マルチメディアコンポーネント1608は、前記電子装置1600と目標対象との間の、出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む時、スクリーンは、目標対象からの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして具現されることができる。タッチパネルは、タッチ、スワイプ及びタッチパネルでのジェスチャーを検知するための1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスワイプの操作の境界を感知するだけでなく、前記タッチまたはスワイプ動作に関連する持続時間及び圧力も検出する。。
【0137】
オーディオコンポーネント1610は、オーディオ信号を出力及び/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1610は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、電子装置1600が通話モード、録音モード及び音声認識モードなどの動作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ1604にさらに格納されてもよく、または通信コンポーネント1616を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント1610は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0138】
I/Oインターフェース1612は、処理コンポーネント1602と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。
【0139】
センサコンポーネント1614は、電子装置1600に各態様の状態の評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント1614は、電子装置1600のオン/オフ状態と、電子装置1600のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置づけを検出することができ、センサコンポーネント1614は、電子装置1600または電子装置1600のコンポーネントの位置の変化、目標対象との電子装置1600の接触の有無、電子装置1600の向きまたは加速/減速、及び電子装置1600の温度の変化も検出することができる。
【0140】
通信コンポーネント1616は、電子装置1600と他の装置の間の有線または無線通信を容易にするように構成される。電子装置1600は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例において、通信コンポーネント1616は、放送チャンネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント1616は、短距離通信を促進するために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、ウルトラワイドバンド(UWB)技術、Bluetooth(登録商標)技術及び他の技術に基づいて具現することができる。
【0141】
例示的な実施例において、電子装置1600は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって具現されることができる。
【0142】
例示的な実施例において、命令を含むメモリ1604などの、実行可能な命令を含む非一時的な読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記実行可能な命令は、電子装置1600のプロセッサ1620によって実行されることができる。ここで、読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光学データ記憶装置等であってもよい。
【0143】
当業者は、明細書を考慮して、本明細書に開示される発明を実施した後、本開示の実施例の他の実施形態を容易に想到し得るであろう。本開示の実施例は、前記各実施例のあらゆる変形、応用または適応性変化を網羅することを意図し、これらの変形、応用または適応性変化は、本開示の実施例の普通の原理に準拠し、本開示の実施例によって開示されない本技術分野における公知知識または従来の技術的手段を含む。明細書と実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の実施例の真の範囲及び思想は添付の特許請求の範囲によって示される。
【0144】
本開示の実施例は、上記に既に説明し、図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができることを理解されたい。本開示の実施例の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【産業上の利用可能性】
【0145】
上記した実施例から、本開示の実施例では、第1の指定位置に第1のモータを固定し、第2の指定位置に第2のモータを固定し、その後、駆動モジュールは、制御信号に従って第1のモータおよび第2のモータが独立してまたは同期して振動するように制御することをわかることができる。同期振動を例とすると、本実施例では、電子装置の全体を上下または左右に移動させて、それにより、電子装置の全体を振動させ、バランスポイントが発生することを回避することができ、これは、電子装置の振幅を増加させ、振動警告効果を改善し、ユーザの使用体験を改善することに有益である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16