(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ホースエンドスプレッダ
(51)【国際特許分類】
A01C 23/04 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
A01C23/04 E
(21)【出願番号】P 2021560949
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(86)【国際出願番号】 US2020028403
(87)【国際公開番号】W WO2020214749
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2023-04-11
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503403135
【氏名又は名称】オーエムエス・インヴェストメンツ・インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ハブロビッツ,ポール
【審査官】小林 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0101670(US,A1)
【文献】実開平02-023415(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0092748(US,A1)
【文献】実開平04-052412(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00-3/18
B05B 7/00-9/08
A01C 3/00-3/08
A01C 7/00-9/08
A01C 15/00-23/04
A01M 7/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホースエンドスプレッダデバイスであって:
一定量の粒状製品を収容するように構成されるホッパーであって、前記ホッパーがホッパー入口および前記ホッパー入口に連通されるホッパー出口を備える、ホッパーと;
前記ホッパー出口に連通される第1のチャンバであって、前記第1のチャンバが第1の開口部を備え、前記粒状製品が前記第1の開口部を通って前記デバイスから外に出る、第1のチャンバと;
前記第1のチャンバの中に配置され
、板と複数のブレードとを含む、第1のインペラと;
前記第1のチャンバの下方に配置されるハウジングであって、前記ハウジングが、流体入口、前記流体入口に連通される第2のチャンバ、および前記第2のチャンバに連通される第2の開口部を備え、
液体が前記第2の開口部を通って前記デバイスから外に出る、ハウジングと;
前記第2のチャンバの中に配置されて前記第1のインペラに結合される第2のインペラと
を備えるホースエンドスプレッダデバイス。
【請求項2】
前記第1および第2のチャンバを通って延在するシャフトをさらに備え、前記シャフトが前記第1のインペラおよび前記第2のインペラに結合される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第1および第2のチャンバが、前記デバイスの内部にあるときに前記
液体から分離した状態で前記粒状製品を維持するように構成される、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記
液体が前記第2のチャンバを通って移動して前記第2の開口部から外に出るとき、前記
液体の移動が前記第1および第2のインペラを回転させ、前記第1のインペラの回転が前記粒状製品を前記第1の開口部の外へ出す、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記粒状製品および前記
液体が前記第2の開口部から少なくとも
1.22m(
4フィート)の距離のところで混合する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1のインペラの直径が前記第2のインペラの直径より大きい、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2の開口部
がハンドルを基準として前記第1の開口部の前方に配置される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ホッパーの一部分が前記第2のチャンバを基準として前記第1の開口部の前方に配置される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第2のインペラの回転軸が前記第2のチャンバを通る前記
液体の流れに対して垂直である、請求項4に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ホッパー
の底部分の中に配置される撹拌器をさらに備え、前記撹拌器が前記第1のインペラおよび前記第2のインペラに結合される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第2の開口部から外に出る前記
液体を拡散するように構成される、前記第2の開口部から延在するデフレクタをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記粒状製品を前記第2の開口部の中へ直接に落下させるのを防止するように構成され
る、前記第1の開口部から前記第2の開口部を越えて延在する突起部をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ホッパーに移動可能に結合されるシャッタープレートをさらに備え、前記シャッタープレートが、前記シャッタープレートにより前記ホッパー出口を覆う第1の位置と、前記シャッタープレートを後退させて前記ホッパー出口を露出する第2の位置との間で移動可能である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
ハンドルをさらに備える、請求項4に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ハンドルに移動可能に結合されるトリガーをさらに備え、前記トリガーが、前記流体入口に
液体が入るのを防止する第1の位置と、前記流体入口に
液体が入るのを可能にする第2の位置との間で移動可能である、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記ホッパーに移動可能に結合されるシャッタープレートをさらに備え、前記シャッタープレートが、前記シャッタープレートにより前記ホッパー出口を覆う第1のシャッタープレート位置と、前記シャッタープレートを後退させて前記ホッパー出口を露出する第2のシャッタープレート位置との間で移動可能であり、
前記第1の位置から前記第2の位置まで前記トリガーを移動させることが、前記第1のシャッタープレート位置から前記第2のシャッタープレート位置まで前記シャッタープレートを移動させることになる
請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記ハンドルがホースに取り外し可能に結合されるように構成される、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ホッパーに取り外し可能に結合される蓋をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項19】
ホースエンドスプレッダデバイスであって、前記ホースエンドスプレッダデバイスが:
一定量の
粒状製品を収容するように構成されるホッパーであって、前記ホッパーがホッパー入口および前記ホッパー入口に連通されるホッパー出口を備える、ホッパーと;
前記ホッパー出口に連通される第1のチャンバであって、前記第1のチャンバが第1の開口部を備え、前記
粒状製品が前記第1の開口部を通って前記デバイスから外に出る、第1のチャンバと;
前記第1のチャンバの中に配置される第1のインペラと;
前記第1のチャンバの下方に配置される第2のチャンバであって、前記第2のチャンバが第2の開口部を備え、液体が前記第2の開口部を通って前記デバイスから外に出る、第2のチャンバと;
前記第2のチャンバの中に配置される第2のインペラであって、前記第2のインペラが前記第1のインペラに結合される、第2のインペラと;
を備え、
前記第1および第2のチャンバが、前記デバイスの内部にあるときに前記液体から分離した状態で前記
粒状製品を維持するように構成され
、
前記液体が前記第2の開口部を通って前記デバイスから外に出るときに、前記液体の運動は前記第1のインペラ及び前記第2のインペラを回転させ、前記第1のインペラの運動は前記粒状製品を前記第1の開口部の外へ出し、
前記第2のインペラの回転軸は、前記第2のチャンバを通る前記液体の流れに垂直である、
ホースエンドスプレッダデバイス。
【請求項20】
前記第2のチャンバに連通される流体入口をさらに備える、請求項19に記載のスプレッダデバイス。
【請求項21】
前記デバイスが移動式である、請求項19に記載のスプレッダデバイス。
【請求項22】
ホースエンドスプレッダデバイスであって、前記ホースエンドスプレッダデバイスが:
一定量の
粒状製品を収容するように構成されるホッパーであって、前記ホッパーがホッパー入口および前記ホッパー入口に連通されるホッパー出口を備える、ホッパーと;
前記ホッパー出口に連通される第1のチャンバであって、前記第1のチャンバが第1の開口部を備え、前記
粒状製品が前記第1の開口部を通って前記デバイスから外に出る、第1のチャンバと;
前記第1のチャンバの中に配置される第1のインペラと;
前記第1のチャンバの下方に配置される第2のチャンバであって、前記第2のチャンバが第2の開口部を備え、
液体が前記第2の開口部を通って前記デバイスから外に出る、第2のチャンバと;
前記第2のチャンバの中に配置される第2のインペラであって、前記第2のインペラが前記第1のインペラに結合される、第2のインペラと;
前記第2のチャンバに連通される流体入口と
を備え、
前記デバイスが、前記流体入口を通して前記第2のチャンバに入り、前記第2のチャンバを通して前記第1および第2のインペラを回転させ、前記第2の開口部から出して、前記デバイスから外に出すように、
液体を流すように構成され、
前記第1のインペラの回転が前記第1の開口部から前記
粒状製品を分配して、前記
液体とは分離した状態で前記デバイスから外に出
し、
前記粒状製品と前記液体とは、前記第2の開口部から少なくとも1.22メートル(4フィート)の距離のところで、混合する、
ホースエンドスプレッダデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、参照によりその開示の全体が本明細書に組み込まれている、2019年4月17日に出願した米国仮特許出願第62/835,054号の利益を主張するものである。
【0002】
[0002]本開示は、概して、ホースエンドスプレッダデバイスなどのスプレッダデバイスに関する。スプレッダデバイスが、消費者市場、専門家市場(professional market)、または産業市場で使用される。
【背景技術】
【0003】
[0003]散布用スプレッダ(broadcast spreader)および手持ちスプレッダなどのデバイスが、芝生の手入れを目的として、草の実、肥料、および殺虫剤などの、粒状製品を適用するのに使用される。一部のスプレッダでは動作中に水と粒状製品が混合し、それによりしばしばスプレッダが詰まる。スプレッダの改良に対する要望は依然としてある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]一実施形態によると、ホースエンドスプレッダデバイスが、一定量の粒状製品を収容するように構成されるホッパーを有し、ホッパーがホッパー入口およびホッパー入口に連通されるホッパー出口を備える。デバイスが、ホッパー出口に連通される第1のチャンバであって、第1のチャンバが第1の開口部を備え、粒状製品が第1の開口部を通ってデバイスから外に出る、第1のチャンバと、第1のチャンバの中に配置される第1のインペラとをさらに有する。さらに、第1のチャンバの下方に配置されるハウジングが含まれ、ハウジングが、流体入口と、流体入口に連通される第2のチャンバと、第2のチャンバに連通される第2の開口部とを備え、流体が第2の開口部を通ってデバイスから外に出る。さらに、第2のチャンバの中に配置される第2のインペラが含まれる。第2のインペラが第1のインペラに結合される。
【0005】
[0005]一実施形態によると、ホースエンドスプレッダデバイスが、一定量の製品を収容するように構成されるホッパーを有し、ホッパーがホッパー入口およびホッパー入口に連通されるホッパー出口を備える。デバイスが、ホッパー出口に連通される第1のチャンバであって、第1のチャンバが第1の開口部を備え、製品が第1の開口部を通ってデバイスから外に出る、第1のチャンバと、第1のチャンバの中に配置される第1のインペラと、をさらに有する。さらに、第1のチャンバの下方に配置される第2のチャンバであって、第2のチャンバが第2の開口部を備え、流体が第2の開口部を通ってデバイスから外に出る、第2のチャンバと、第2のチャンバの中に配置される第2のインペラであって、第2のインペラが第1のインペラに結合される、第2のインペラと、がさらに含まれる。第1および第2のチャンバが、デバイスの内部にあるときに流体から分離した状態で製品を維持するように構成される。
【0006】
[0006]一実施形態によると、ホースエンドスプレッダデバイスが、一定量の製品を収容するように構成されるホッパーを有し、ホッパーがホッパー入口およびホッパー入口に連通されるホッパー出口を備える。デバイスが、ホッパー出口に連通される第1のチャンバであって、第1のチャンバが第1の開口部を備え、製品が第1の開口部を通ってデバイスから外に出る、第1のチャンバと、第1のチャンバの中に配置される第1のインペラとをさらに有する。さらに、第1のチャンバの下方に配置される第2のチャンバであって、第2のチャンバが第2の開口部を備え、流体が第2の開口部を通ってデバイスから外に出る、第2のチャンバと、第2のチャンバの中に配置される第2のインペラであって、第2のインペラが第1のインペラに結合される、第2のインペラとがさらに含まれる。流体入口が第2のチャンバに連通される。デバイスが、流体入口を通して第2のチャンバに入り、第2のチャンバを通して第1および第2のインペラを回転させ、第2の開口部から出して、デバイスから外に出すように、流体を流すように構成される。さらに、第1のインペラの回転が第1の開口部から製品を分配して、流体とは分離した状態でデバイスから外に出す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】[0007]例示の実施形態によるホースエンドスプレッダデバイスを示す斜視図である。
【
図2】[0008]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す正面図である。
【
図3】[0009]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す背面図である。
【
図4】[0010]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す左側面図である。
【
図5】[0011]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す右側面図である。
【
図6】[0012]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す上面図である。
【
図7】[0013]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す底面図である。
【
図8A】[0014]例示の実施形態による、シャッタープレートが開位置にある状態の、
図1の線8-8に沿う断面図である。
【
図8B】[0015]例示の実施形態による、シャッタープレートが閉位置にある状態の、
図1の線8-8に沿う断面図である。
【
図9】[0016]例示の実施形態による
図1のホースエンドスプレッダデバイスを示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0017]本明細書では、粒状製品を拡散するためのホースエンドスプレッダデバイスが説明される。ホースエンドスプレッダデバイスが、粒状製品および水を、芝生、土地(terrain)、または他の地表の上に散布するように構成され得る。本デバイスがガーテンホースなどのホースに取り付けられ得、デバイスを通る流体の移動が、粒状製品をデバイスから拡散および/または分配する。粒状製品および水が、デバイスから離れた後、混合する。本デバイスは任意の粒状製品を拡散するのに広く適用可能となり得るが、種および肥料に特に適する可能性がある。
【0009】
[0018]本明細書で使用される「粒状製品」という用語は、流動可能である乾燥(液体ではない)製品という点で本質的に粒子(または粒状)である製品を意味する。例えば、粒状製品には、限定しないが、乾燥しており流動可能である、種、氷融解粒(ice melting granule)、肥料、農薬、粒子状の土壌改良材料、粒子状の油吸収材料、散粉製品(dusting product)、粒状の床洗浄製品、または任意の他の製品、さらにその組み合わせが含まれ得る。
【0010】
[0019]
図1~9を参照すると、ホースエンドスプレッダデバイス10が、ホッパー12、第1のチャンバ14、およびハウジング16を有する。ホッパー12が一定量の粒状製品を収容するように構成され、ホッパー入口18およびホッパー入口18に連通されるホッパー出口20を備える。第1のチャンバ14がホッパー出口20の下方に配置されてホッパー出口20に連通される。第1のチャンバ14が第1の開口部22を備え、粒状製品が第1の開口部22を通ってデバイスから外に出る。第1のインペラ24が第1のチャンバ14の中に配置される。第1のチャンバ14の下方にハウジング26が配置され、ハウジング26が、流体入口28、流体入口28に連通される第2のチャンバ30、第2のチャンバ30に連通される流体出口32を備え、流体が流体出口32を通ってデバイス10から外に出る。第2のインペラ34が第2のチャンバ30の中に配置される。第1のインペラ24および第2のインペラ34が結合される。
【0011】
[0020]1つまたは複数の実施形態では、ホッパー12が単一のモノリシック構造であってよいか、あるいは互いに固定的にまたは取り外し可能に接続され得る、ホッパー12を構成する複数の構成要素を有してもよい。
図6および8Aに示されるように、実施形態では、ホッパー12が、ファンネル36、容器38、および容器38の上に配置される蓋39を備える。蓋39が、ホッパー12に対して充填を行うかまたはホッパー12を空にするときに容器38から取り外され得る。ファンネル36および容器38が互いに連通される。容器38の底面が傾斜していてよく、それにより粒状製品がファンネル36の方により容易に移動することが可能となる。デバイス10の使用中、粒状製品が容器38からファンネル36を通って第1のチャンバ14の中まで移動することになる。
【0012】
[0021]1つまたは複数の実施形態では、デバイス10が、ホッパー12の底部分に位置するホッパー出口20の開放サイズを設定するのに使用される調整可能シャッタープレート40をさらに有する。閉位置では、ホッパー出口20が閉じられる;開位置では、ホッパー出口20の少なくとも一部分が露出する。シャッタープレート40が摺動チャンネル41を有する。停止部42が摺動チャンネル内に配置される。実施形態では、停止部42がさらに、シャッタープレート40をデバイス10に結合するのに使用され得る。例えば、停止部42がねじまたは他のコネクタであってよい。シャッタープレート40が、停止部42を摺動チャンネル41の第1の端部に当接させる第1の開位置(
図8A)と、停止部42を摺動チャンネル41の反対側の端部に当接させる第2の閉位置(
図8B)との間で移動可能である。
【0013】
[0022]加えて、1つまたは複数の実施形態では、デバイス10が、ホッパー12の中に配置される撹拌器44を有する。撹拌器44が後でさらに考察される回転可能シャフト46に結合される。示される実施形態では、撹拌器44が単一のアームまたはブレードを有する。撹拌器44が、デバイス10と共に使用される多様な種類の粒状材料で使用されるように最適化される湾曲ブレード45を有することができる。種々の実施形態で、撹拌器44が2つ以上のアームまたはブレードを有することができる。他の撹拌器の構成も可能であり、種々の種類の粒状材料と共に使用されるように最適化され得る。種々の実施形態では、撹拌器44が、粒状材料の種類に基づいて多様な種類および構成の撹拌器の使用を可能にするために交換可能となり得る。
【0014】
[0023]
図8A~9を参照すると、第1のチャンバ14が、底面50から延在する側壁48を有する。側壁48が、分配中に粒状製品をデバイス10の後部(つまり、使用者)の方に、あるいは、歩道の上に、車道の上に、またはこの粒状製品を存在させることを所望しない他のエリアの上に、飛ばすのを防止するデフレクタとして機能することができる。第1の開口部22が側壁48および底面50の端部によって少なくとも部分的に画定される。ファンネル36の一部分が第1のチャンバ14の一部分のための上側表面またはカバーとして機能することができる。例えば、ファンネル36の蓋51が第1の開口部22を部分的に画定することができ、分配中に粒状製品をホッパー12の方へと上方に飛ばすのを防止する。第1のチャンバ14が、底面50から延在する突起部52をさらに有する。突起部52が、第1の開口部22から外に出る粒状製品を突起部52の下方の流体出口32などのデバイス10の一部分の上に落下させるのを防止するのを補助する。第1のチャンバ14の内部には第1のインペラ24が存在し、第1のインペラ24がホッパー出口20の下方に配置される。第1のインペラ24が回転可能シャフト46を有し、したがって撹拌器44に結合される。第1のインペラ24がインペラプレート54および複数のブレード56を有する。示される第1のインペラ24が5つブレード56を有するが、ブレードの数および形状は変化し得る。
【0015】
[0024]ハウジング26の中の第2のチャンバ30が密閉されており、それにより流体入口28および流体出口32を通る形以外で流体が入ったりまたは外に出たりすることが防止される。デバイス10が、Oリング57などの、1つまたは複数の密閉構成要素を有することができる。1つまたは複数の実施形態では、第2のチャンバ30が単一のモノリシック構造であってよいか、あるいは互いに固定的にまたは取り外し可能に接続され得る、第2のチャンバ30を構成する複数の構成要素を有してもよい。示される実施形態では、第2のチャンバ30が、底面60から延在する側壁58を有する。第2のチャンバ30が、側壁58と共にシールを形成するカバー62をさらに有する。第2のチャンバ30の内部には第2のインペラ34が存在し、第2のインペラ34が軸方向において第1のインペラ24および撹拌器44に位置合わせされる。第2のインペラ34が、回転可能シャフト46に結合されるシャフト63を備える。したがって、第2のインペラ34が第1のインペラ24に結合され、間接的に撹拌器44に結合される。1つまたは複数の実施形態では、回転可能シャフト46およびシャフト63が、互いに固定的にまたは取り外し可能に接続され得る複数の構成要素であってよいかあるいは単一のモノリシック構造であってもよい。さらに、1つまたは複数の実施形態では、第1のインペラ24、第2のインペラ34、および撹拌器44が互いに直接にまたは間接的に結合され得るかあるいは単一のモノリシック構成であってもよい。第2のインペラ34が複数のブレード64を有する。示される第2のインペラ34が11個のブレード64を有するが、ブレードの数および形状は変化し得る。示される実施形態では、第1のインペラ24および第2のインペラ34が軸方向において位置合わせされる。
【0016】
[0025]さらに
図8A~9を参照すると、ハウジング26が、流体出口32に連通される第2の開口部66をさらに有する。第2のチャンバ30に入る流体が、流体出口32および第2の開口部66を通ってデバイス10から外に出る。デフレクタ68がハウジング26から延在する。水が第2の出口66から外に出るとき、デフレクタ68が流体を外側に扇形に広げることができるかまたはそれを補助することができる。言い換えると、流体が第2の開口部66から離れる方に移動するにつれて流体ストリームの幅が増大する。
【0017】
[0026]継続して
図8A~9を参照すると、ハウジング26が、ハンドル70、ホース接続部72、およびトリガー74をさらに有する。ハンドル70が、1つまたは複数のゴム部分と、ハンドル70上で固定のグリップを維持するのを補助するグリップ部分とを有することができる。他の適切な器具が使用されてもよい。ホース接続部72がハウジング26の後方部分に配置され、ハウジング26をホース76などの液体供給源に取り外し可能に結合するように構成される。ホース接続部72が流体入口28に連通される。トリガー74がハンドル70の下側部分に位置するが、多様な他のロケーションに配置されてもよい。種々の実施形態で、トリガーロックが含まれ得る。
図8Aでは、トリガー74が押し下げられた状態で描かれている。描かれる押し下げられた状態は動作状態であり、ここではデバイス10が「オン」になっている。トリガー74が「オン」位置にあるとき、流体がホース接続部72から流体入口28まで流れることができる。トリガー74が、「オフ」位置から「オン」位置まで移動するとき、ハウジング26の方へと内側に移動する。デバイス10の動作を以下でさらに詳細に説明する。
【0018】
[0027]例示の実施形態では、スプレッダデバイス10が耐久性のある硬質プラスチックで構成される。他の適切な材料および材料の組み合せが使用されてもよい。
[0028]例示の実施形態では、粒状製品を拡散する方法を以下で説明する。本開示を実行するのに多様な手法が存在することから、説明される方法は例示である。最初に、ホッパーに粒状製品が充填されるかまたは部分的に充填される。次いで、ホッパー出口を所望のサイズにするためにシャッタープレートが調整される。ホースまたは他の液体供給源がホース接続部に取り付けられる。次いで、使用者の準備が整ってスプレッダの動作が開始されるとき、デバイスの動作を開始するためにトリガーが押し下げられ得る。トリガーが押し下げられると、水がホース(または、他の液体供給源)から流体入口を通って第2のチャンバの中まで流れることが可能となる。第2のチャンバを通って水が流れることにより第2のインペラが回転する。それらの間を接続していることにより、第2のインペラの回転が第1のインペラおよび撹拌器を回転させる。水が第2の開口部を通って第2のチャンバから外に出て、第2の開口部を通ってデバイスから外に出る。水が第2の開口部から外に出るとき、デフレクタが水を外側へと扇形に広げる。粒状製品がホッパーを通って流れ、回転する撹拌器によってかき混ぜられ、シャッタープレートによって可能となる速度でホッパー開口部を通って流れる。次いで、粒状製品が回転するインペラに衝突し、それにより粒状製品が第1の開口部を通ってデバイスから排出され、所望の土地の上に拡散される。所望の拡散が完了すると、トリガーが解放され、デバイスの動作が終了する。
【0019】
[0029]一実施形態では、粒状製品および水がデバイスから一定の距離ところで一体に混合される。例えば、2つのストリームがデバイスから1.22m(4フィート)以上のところにあるとき、粒状製品および水が混合し始める。1つまたは複数の実施形態では、2つのストリームがデバイスから1.22m(4フィート)から2.44m(8フィート)の間にあるときに、粒状製品および水が混合し始める。
【0020】
[0030]実施形態および実施例の上記の記述は説明のために提示されたものである。上記の記述は包括的であることを意図されず、また説明される形態のみに限定されることを意図されない。上記の教示に照らして多数の修正形態が可能である。これらの修正形態のうちの一部の修正形態を考察してきたが、当業者であれば他の修正形態も理解するであろう。種々の実施形態の例示のために、これらの実施形態を選択して説明した。もちろん、範囲は本明細書に記載される実施例または実施形態のみに限定されず、当業者により任意に数の用途および等価の事柄において採用され得る。したがって、むしろ、添付の特許請求の範囲により範囲が定義されることが意図される。