(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】舗装機支持装置
(51)【国際特許分類】
E04F 15/024 20060101AFI20240920BHJP
E01C 3/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
E04F15/024 601B
E01C3/00
E04F15/024 602C
(21)【出願番号】P 2022537100
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 US2020065635
(87)【国際公開番号】W WO2021127194
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2023-12-15
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519157048
【氏名又は名称】ハノーバー プレスト-ペイビング カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Hanover Prest-Paving Company
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レパスキー,ケビン
(72)【発明者】
【氏名】レパスキー,ブライアン
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-239061(JP,A)
【文献】特開2006-336313(JP,A)
【文献】特開平05-148987(JP,A)
【文献】特開2013-096207(JP,A)
【文献】特開2003-171979(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0192106(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0203200(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/024
E01C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
舗装機支持装置であって、
支持面を有する、支持構造体と、
前記支持面上に位置付けられ、かつ前記支持面に固定された、モジュールグリッドであって、
本体と、
前記本体の一方の側面から延在している、延長部と、
前記本体および前記延長部を通って位置付けられた、複数の締結具受容通路と、を有する、モジュールグリッドと、
前記モジュールグリッド上に位置付けられた、複数の舗装機と、を備える、舗装機支持装置。
【請求項2】
前記本体が、上面と、前記上面の反対側に位置付けられた底面と、複数の幾何学的格子と、前記幾何学的格子の間に位置付けられた複数の平面状の接着受容セクションと、を含む、請求項1に記載の舗装機支持装置。
【請求項3】
前記平面状の接着受容セクション、および前記複数の幾何学的格子が、グリッド深さだけ、前記上面および前記底面から延在する、請求項2に記載の舗装機支持装置。
【請求項4】
前記幾何学的格子が、その中に形成され、かつ本体の外壁を構成する、複数の規則的な形状のポリゴンと、複数の不規則的な形状のポリゴンと、を有する、請求項3に記載の舗装機支持装置。
【請求項5】
前記複数の平面状の接着受容セクションの各々が、前記本体の幅に沿って実質的に延在する、平面状のカラムである、請求項3に記載の舗装機支持装置。
【請求項6】
前記複数の平面状の接着受容セクションが、前記幾何学的格子を通って延在している複数のバラスト受容開口部の対向する中央側上に部分的に位置付けられている、請求項5に記載の舗装機支持装置。
【請求項7】
前記複数のバラスト受容開口部が、前記上面から、前記グリッド深さを通って下方に、かつテーパー長さに沿って延在する、請求項6に記載の舗装機支持装置。
【請求項8】
前記延長部が、外壁と、前記外壁と前記本体との間に延在しており、かつ前記外壁および前記本体を接続する、複数の支持壁と、を含む、請求項3に記載の舗装機支持装置。
【請求項9】
前記複数の締結具受容通路が、直線的に位置付けられており、かつ前記本体および前記延長部を通って延在している、請求項3に記載の舗装機支持装置。
【請求項10】
前記本体は、一対の本体締結具受容通路が延長部締結具受容通路と直線的に整列し、かつ平面状の接着受容セクションと整列するように、直線的に位置付けられた複数の本体締結具受容通路および複数の延長部締結具受容通路を含む、請求項9に記載の舗装機支持装置。
【請求項11】
前記複数の締結具受容通路の各々が、締結具を完全に受容するようにサイズ設定および形状設定された、締結具本体受容空間と、そこを通って延在する、締結具ヘッド受容空間と、を含む、請求項9に記載の舗装機支持装置。
【請求項12】
前記モジュールグリッド上に位置付けられ、かつ前記モジュールグリッドに固定された、織物の層をさらに備える、請求項3に記載の舗装機支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年12月17日に出願された米国特許出願第16/717,071号、および2019年3月19日に出願された米国特許出願第16/357,416号に対する優先権を主張する。
【0002】
本発明は、舗装機支持装置に関し、より具体的には、複数の舗装機用のモジュールグリッドを有する舗装機支持装置に関する。
【背景技術】
【0003】
舗装機、タイル、または他のフロアパネル(以下、単に舗装機と称する)は、様々な建築および景観設定において使用される。舗装機は、庭、パティオ、歩道、車道、または建物の屋根に設置されることがある。一部のタイプの舗装機は、重い材料で作られており、物理的に大きい寸法を有し、設置後の移動に耐久性がある。これは、舗装機が造園、歩道、パティオ、および車道に使用される場合に当てはまる。他の用途では、舗装機は、より重量が軽く、設置される表面への負荷を制限する。場合によっては、設置された舗装機の下にある物体へのアクセスが必要である。このタイプの設置では、舗装機は、設置された表面から持ち上げられ、その下にアクセスチャネルまたは通路を有し得る。このような設置では、舗装機は、軽量であり、高架歩道を形成し得る。高架設置の場合、舗装機は、強風状態で空中に浮き上がり、外れる可能性がある。必要とされるものは、強風状態で舗装機が高架設置された表面から外れるのを防ぎながら、表面の負荷を低減し、舗装機の下の物体に簡単にアクセスすることができる、舗装機支持装置である。
【発明の概要】
【0004】
舗装機支持装置が、提供され、一般に、支持面を有する支持構造と、モジュールグリッドと、モジュールグリッド上に位置付けられた、複数の舗装機と、を含む。モジュールグリッドは、支持面上に位置付けられており、かつ支持面に固定されており、本体と、本体の一方の側面から延在している、延長部と、本体および延長部を通って位置付けられた、複数の締結具受容通路と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
ここで、本発明は、添付の図面を参照して例として説明される。
【0006】
【
図1】組み立てられて示されている、本発明による舗装機支持装置の部分分解斜視図である。
【0007】
【
図2】
図1の舗装機支持装置の台座の分解図である。
【0008】
【
図2A】本発明による舗装機支持装置の別の台座の分解図である。
【0009】
【
図3】
図1の舗装機支持装置のモジュールグリッドの上面図である。
【0010】
【
図4】
図1の本発明によるバラストの側面図である。
【0011】
【
図5】本発明によるモジュールグリッドのテーパー開口部の上面図である。
【0012】
【
図6】本発明によるバラストの、
図4の線6-6に沿って取られた上面断面図である。
【0013】
【
図7】本発明によるバラストの
図4の線7-7に沿って取られた側面断面図である。
【0014】
【
図8】本発明による台座受容器の
図3の線8-8に沿って取られた部分断面図である。
【0015】
【
図9】使用中に示されている、本発明による舗装機支持装置の斜視図である。
【0016】
【
図10】既知の支持構造体とともに使用して示されている、本発明による別の舗装機支持装置の斜視図である。
【0017】
【
図11】
図10の支持装置のモジュールグリッドの上面図である。
【0018】
【
図12】
図11の舗装機支持装置の線12-12に沿って取られた拡大断面図であり、既知の支持構造体に固定された本発明によるモジュールグリッドを示している。
【0019】
【
図13】
図10の支持装置の舗装機の別の斜視図であり、その上に既知の舗装機が組み立てられていることを示している。
【0020】
【
図14】別の既知の支持構造体とともに使用して示されている、本発明による別の舗装機支持装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の例示的な実施形態は、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明され、ここで、同様の参照番号は、同様の要素を指す。
【0022】
しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が当業者に本開示の概念を伝達するように提供される。
【0023】
ここで、図面を参照して、本発明による例示的な舗装機支持装置1を説明する。まず
図1を参照すると、舗装機支持装置1は、一般に、以下の主要な構成要素:台座100、モジュールグリッド200、およびバラスト300を含む。
【0024】
これらの主要な構成要素の各々は、ここでより詳細に説明される。
図1および
図2を参照すると、台座100は、一般に、上部プレート110、複数の雄ロックピン111、ダンペナ114、プレートエクステンダ116、および台座カラム118を含む。
【0025】
示される実施形態では、上部プレート110は、円周部112を有する実質的に円形である。複数の雄ロックピン111は、一般に、
図1に例解されるように、複数の雄ロックピン111の輪郭がほぼ正方形であるように、一対の交差する対角線に沿って位置付けられている。上部プレート110に沿ってダンペナ114がある。ダンペナ114は、モジュールグリッド200に制振効果を提供するために、任意の好適な制振材料で形成され得る。
図2に示すように、ダンペナ114は、上部プレート110に成形され、クローバーリーフのようなパターンで上部プレート110の表面上に実質的に延在している、インサート成形ゴムパッド115インサートである。ダンペナ114は、上部プレート110の部分に沿って上昇面を形成する。
【0026】
図2Aを参照すると、本発明による舗装機支持装置の別の台座100が示されている。
図2に示される上部プレート110の代替として、
図2Aの上部プレート110は、平面状の表面を有しており、その上にダンペナ114は有していない。
図2の台座100と同様に、上部プレート110は、円周部112を有する実質的に円形である。複数の雄ロックピン111は、一般に、
図1、
図2、および
図2Aに例解されるように、複数の雄ロックピン111の輪郭がほぼ正方形であるように、一対の交差する対角線に沿って位置付けられている。加えて、雄ロックピン111は、下部中間部分108の最下部分に沿って、上部プレート110の平面状の表面と交差し、上部プレート110の平面状の表面全体にわたって上部プレート110と同一平面上にある。
【0027】
複数の雄ロックピン111は、上部プレート110の円周部112の周りに位置付けられている。
図2、
図2Aに示されるように、下部中間部分108に沿って、複数の雄ロックピン111の各1つに、リブ113がある。リブ113は、複数の雄ロックピン111の各1つの円周部の周りに延在している。例解されるように、リブ113は、半円形であり、上部プレート110に隣接している。
図2に示されるように、リブ113の各1つは、クローバーリーフのようなパターンで開口部を形成する抑制器114の部分の間に位置付けられており、その結果、リブ113の各1つが、抑制器114の一部分によって隣接するリブ113から分離される。
【0028】
図2、
図2Aに示すように、上部プレート110の下に、中央柱状セクションに沿って位置付けられたプレートエクステンダ116がある。プレートエクステンダ116は、プレートエクステンダ116の実質的に周りに、かつプレートエクステンダ116の長さに沿って延在している、ねじ面130を有する。
【0029】
台座カラム118は、台座100の垂直セクションに沿って位置付けられている。台座カラム118の円周部の周りに延在しているのは、複数の補強アーム125である。台座カラム118の端部には、円形ベース120がある。円形ベース120は、円形ベース120の面123に沿って位置付けられた複数の締結具開口部122を有する、フランジ121を形成する。複数の締結具開口部122は、複数の補強アーム125の間の交互のパターンで面123に沿って位置付けられている。
【0030】
台座カラム118の内面に沿って、内部ねじ119がある。内部ねじ119は、台座カラム118の長さおよび内周に沿って実質的に延在している。内部ねじ119は、台座カラム118の内部に沿って、正および負のカラム高さ方向に実質的な変位を提供する。
【0031】
図1、
図3、
図4、
図5、および
図8に示されるように、モジュールグリッド200は、一般に、上面201、複数の台座受容器205、および複数のバラスト受容開口部250を有する。上面201は、複数の平面状の接着受容セクション210を部分的に有し、他の部分には幾何学的格子230を有する。さらに、モジュールグリッド200は、モジュールグリッド200の中およびそれに沿って位置付けられた複数の受容空間を有する。
【0032】
幾何学的格子230は、上面201上に実質的に延在しており、グリッド深さ209を通って下方に延在している。
図3に示すように、幾何学的格子230は、その中に形成された複数の規則的な形状のポリゴン202と、複数の不規則的な形状のポリゴン203と、を有する。規則的な形状のポリゴン202は、本実施形態では、例えば、六角形204として形成されているが、他の数のポリゴン側面が可能であり、本発明の範囲内であることが当業者によって理解されるべきである。
【0033】
例解されるように、
図1、
図3、
図5、および
図8では、複数の台座受容器205は、モジュールグリッド200に沿って配置される。各台座受容器205は、
図3および
図8に見られるように、上面201を通って上に延在しているモジュールグリッド200の底面220に沿って位置付けられた開口部である。各台座受容器205の下部セグメント212に沿って、リブ受容器225がある。リブ受容器225は、下部セグメント212に沿って台座受容器205の内部の周りに延在している半円形のプロファイルを有する。
図3に示されるように、モジュールグリッド200の外部206の部分に沿って離間された、複数のねじ式受容器208がある。
【0034】
図1、
図3および
図9に見られるように、x方向にモジュールグリッド200の幅に沿って実質的に延在しているのは、複数の平面状の接着受容セクション210である。平面状の接着受容セクション210は、
図1に示すように、バラスト受容開口部250の対向する中央側上に部分的に位置付けられている。平面状の接着受容セクション210の寸法、位置、および数は、変更し得ることを理解されたい。バラスト受容開口部250は、上面201からグリッド深さ209を通って下方に、かつテーパー長さ251に沿って延在している。バラスト受容開口部250は、モジュールグリッド200を出て、平面状の下側221に隣接する底面220に沿って外部に出る。
【0035】
図1および
図3に示されるように、複数のバラスト受容開口部250は、モジュールグリッド200に沿って位置付けられており、長手方向z方向において、複数の不規則的な形状のポリゴン203および平面状の接着受容セクション210によってモジュールグリッド200に沿って分離される。当業者であれば、設置に応じて、複数のバラスト受容開口部250のための他の可能な位置が存在することを理解するであろう。
【0036】
図1に示すように、テーパー長さ251は、バラスト受容開口部250の各1つ上に形成される。バラスト受容開口部250は、中空テーパーの規則的なポリゴンカラム252として、または例えば、中空テーパーの六角形カラム253として、テーパー長さ251に沿って延在し得、バラスト受容開口部250の側面は、テーパー長さ251に沿っておよびその周りに幾何学的形状の輪郭を描く。同様に、
図1および
図5に示されるように、バラスト受容開口部250は、テーパー長さ251に沿っておよびその周りに相補的な形状257を有する。
【0037】
図1および
図4では、バラスト300は、一般に、テーパーカラム301を有しており、任意選択的に、不均一な密度320を有し得る。テーパーカラム301は、バラスト長さ302に沿って形成される。バラスト300は、本実施形態のように、
図6および
図7に例解されるように、不均一な密度320を有し得る。一部の実施形態では、バラスト300は、高密度部分321および低密度部分322を有し得る。例えば、高密度部分321は、金属325であり得、低密度部分322は、熱可塑性物質328であり得る。一部の実施形態では、バラスト300は、金属コア326および熱可塑性外側本体329を有する。単一または不均一な密度の様々な構成が、本発明の範囲内で可能である。当業者は、他の材料を使用して、バラスト300を構成することができることを理解するべきである。
【0038】
図1、
図6、および
図7に示されるように、バラスト300は、テーパーのポリゴンカラム305であり、一部の実施形態では、テーパーの六角形カラム306である。当業者であれば、各バラスト300の個々の重量は、用途、ならびに所望の耐風定格およびバラスト要件などの様々な要因に応じて変化し得ることを理解するであろう。本発明の例示的な実施形態において、バラスト300は、1平方フィート当たり1.5~57.5バラストポンドの範囲のバラスト重量を有する。本発明の別の例示的な実施形態において、バラスト300は、1平方フィート当たり1.5~7.5バラストポンドの範囲のバラスト重量を有する。本発明のさらに別の例示的な実施形態では、バラスト300は、1平方フィート当たり10.5~17バラストポンドの範囲のバラスト重量を有する。本発明のさらに別の例示的な実施形態では、バラスト300は、1平方フィート当たり26.5~32.5バラストポンドの範囲のバラスト重量を有する。本発明のさらに別の例示的な実施形態では、バラスト300は、1平方フィート当たり51.5~57.5バラストポンドの範囲のバラスト重量を有する。
【0039】
当業者であれば、バラストの重量は、バラストの実施形態および存在する複数のバラスト300に応じて調整可能であることを理解するであろう。
図1に示すように、バラスト300は、バラスト受容開口部250に対して相補的である、相補的な形状303を有する。
【0040】
ここで、舗装機支持装置1の組み立てについて説明する。舗装機支持装置1は、
図1、
図2、および
図9に示すように、上部プレート110を有する台座100を有する。台座カラム118は、ねじ面130を内部ねじ119と係合させる、プレートエクステンダ116に沿って上部プレート110と係合する。台座100は、上部プレート110および台座カラム118とともに、屋根などの表面上に位置付けられる。複数の締結具開口部122は、面123、円形ベース120、およびフランジ121に沿って、装着面140に接続される。上部トッププレート110は、プレートエクステンダ116およびねじ面130に沿って適切な高さに調整される。
【0041】
図1、
図8、および
図9に示されるように、上部プレート110に沿って、リブ113のうちの1つを有する複数の雄ロックピン111のうちの1つは、下部セグメント212に沿って、かつ平面状の下側221に隣接する台座受容器205内に、モジュールグリッド200の底面220を通って通過する。雄ロックピン111のうちの1つ、およびリブ113のうちの1つは、次いで、台座受容器205内のリブ受容器225と係合される。モジュールグリッド200は、底面220および平面状の下側221に沿って、ダンペナ114上、およびインサート成形ゴムパッド115上に位置付けられている。
【0042】
バラスト300は、
図1、
図4、および
図5に示すように、モジュールグリッド200の一部分に沿って、バラスト受容開口部250の上方に位置付けられている。次いで、バラスト300は、バラスト受容開口部250の上方の位置に下げられる。次いで、バラスト300は、相補的な形状257を有するバラスト受容開口部250のテーパー長さ251に沿ってバラスト受容開口部250内に挿入される。
【0043】
次いで、バラスト300は、バラスト受容開口部250に摩擦嵌合され、底面220に沿ってモジュールグリッド200から出るテーパー長さ251およびグリッド深さ209の下部分を通って延在している。モジュールグリッド200にバラスト300を挿入するステップを繰り返して、所与の用途に1平方フィート当たりの適切なバラストポンドが達成される。繰り返すが、当業者であれば、各バラスト300の個々の重量は、用途、ならびに所望の耐風定格およびバラスト要件などの様々な要因に応じて変化し得ることを理解するであろう。モジュールグリッド200の上面201に沿ったバラスト300は、バラスト受容開口部250内に挿入されると、上面201と同一平面上にある平坦な表面を形成する。
【0044】
図1、
図3、および
図9に示されるように、モジュールグリッド200の外部206に沿って、複数の台座100がある。複数の台座100は、複数の方向に移動可能であり、様々なサイズの製品および設置に対して調整可能である。複数の台座100の各1つは、複数の上部プレート110の各1つの円周部112の周りに位置付けられた複数の雄ロックピン111を有する。
【0045】
複数の上部プレート110は各々、複数の上部プレート110を適切な高さに位置付ける、プレートエクステンダ116およびねじ面130に沿って調整される。複数の上部プレート110のこの位置付けは、装着面140に沿った複数の台座100の各1つの位置に基づいて、複数の台座100の各1つについての高さ要件に従って、複数の台座100の各1つについて繰り返される。
【0046】
複数の台座100の各1つに形成されたリブ113のうちの1つは、下部セグメント212に沿って、かつ平面状の下側221に隣接する台座受容器205内にモジュールグリッド200の底面220を個別に通過する。その結果、複数の雄ロックピン111、および複数のリブ113は、次いで、台座受容器205のリブ受容器225と係合される。モジュールグリッド200は、底面220および平面状の下側221に沿って、ダンペナ114上、およびインサート成形ゴムパッド115上に位置付けられている。
【0047】
図1および
図9では、複数のモジュールグリッド200は、複数の台座100によって隣接および相互接続されている。複数の雄ロックピン111および複数のリブ113は各々、複数のモジュールグリッド200に沿って、かつその周りで複数の台座受容器205のうちの1つにある複数のリブ受容器225のうちの1つと係合する。複数のモジュールグリッド200は各々、モジュールグリッド200の各1つの底面220および平面状の下側221に沿って、ダンペナ114上、およびインサート成形ゴムパッド115上に位置付けられた部分を有する。
【0048】
ここで、舗装機支持装置1の動作を
図1および
図9に示す。
図1および
図9に見られるように、x方向の複数のモジュールグリッド200の幅に沿って、複数の平面状の接着受容セクション210がある。平面状の接着受容セクション210は、
図1および
図9に示すように、バラスト受容開口部250の対向する中央側上に部分的に位置付けられている。複数のバラスト300は、複数のバラスト受容開口部250内に位置付けられており、複数のモジュールグリッド200のそれらの部分に沿って上面201と同一平面上にある。
【0049】
複数の平面状の接着受容セクション210は、それらの長さに沿って一種の接着剤でコーティングされる。接着剤を塗布すると、ユーザは、組み立ての次の部分に進むことができる。当業者であれば、各バラスト300の個々の重量またはバラスト300の使用は、用途、ならびに所望の耐風定格およびバラスト要件などの様々な要因に応じて変化し得ることを理解するであろう。最終的な状態では、バラスト300、および複数のモジュール化されたグリッド200の上面201は、タイルまたはプランクなどの何らかのタイプの舗装機または同様のカバーによって覆われ得る。
【0050】
ここで、
図10~
図13を参照して、本発明による別の例示的な舗装機支持装置1’を説明する。まず
図10を参照すると、舗装機支持装置1’は、一般に、以下の主要な構成要素:モジュールグリッド200’、バラスト300、およびデッキ支持体400を含む。
【0051】
ここで、
図10~
図13を参照して、本発明による別の例示的な舗装機支持装置1’を説明する。まず
図10を参照すると、舗装機支持装置1’は、一般に、以下の主要な構成要素:モジュールグリッド200’、支持構造体400、織物の層500、砂の層600、および複数の舗装機700を含む。
【0052】
図10~
図13に示されるように、モジュールグリッド200’は、一般に、本体210’、延長部220’、複数の締結具受容通路230’、および複数のバラスト受容開口部250’を含む。
【0053】
図12を参照すると、本体210’は、一般に、上面211’、上面211’の反対側に位置付けられた底面212’、複数の平面状の接着受容セクション214’、および幾何学的格子216’を含む。平面状の接着受容セクション214’および幾何学的格子216’は、上面211’および底面212’からグリッド深さ213’だけ延在している。
【0054】
示されるように、本発明の例示的な実施形態において、幾何学的格子216’は、その中に形成され、かつ本体210’の外壁217’を構成する、複数の規則的な形状のポリゴン216a’と、複数の不規則的な形状のポリゴン216b’と、を有する。規則的な形状のポリゴン216a’は、本実施形態では、例えば、六角形として形成されているが、他の数のポリゴン側面が可能であり、本発明の範囲内であることが当業者によって理解されるべきである。
【0055】
各平面状の接着受容セクション214’は、
図11および
図12に見られるように、本体210’の幅に沿ってx方向に実質的に延在している、示される実施形態における平面状のカラムである。平面状の接着受容セクション214’は、幾何学的格子216’を通って延在している複数のバラスト受容開口部250’の対向する中央側上に部分的に位置付けられている。平面状の接着受容セクション214’の寸法、位置、および数は、変更し得ることを理解されたい。バラスト受容開口部250’は、上面211’からグリッド深さ213’を通って下方に、かつテーパー長さ219a’に沿って延在している。バラスト受容開口部250’は、本体210’を出て、その平面状の下側に隣接する底面212’に沿って外部に出る。
【0056】
図11および
図12に示すように、複数のバラスト受容開口部250’は、長手方向z方向において、幾何学的格子216’および平面状の接着受容セクション214’内のモジュールグリッド200’に沿って位置付けられている。当業者であれば、設置に応じて、複数のバラスト受容開口部250’のための他の可能な位置が存在することを理解するであろう。さらに、他の実施形態では、幾何学的格子216’にバラスト受容開口部250’が提供されていない場合がある。
【0057】
図12に示すように、テーパー長さ251’は、バラスト受容開口部250’の各1つ上に形成される。バラスト受容開口部250’は、中空テーパーの規則的なポリゴンカラム252’として、または例えば、中空テーパーの六角形カラム253’として、テーパー長さ251’に沿って延在し得、バラスト受容開口部250’の側面は、テーパー長さ251’に沿っておよびその周りに幾何学的形状の輪郭を描く。同様に、
図12に示されるように、バラスト受容開口部250’は、テーパー長さ251’に沿っておよびその周りに相補的な形状257’を有する。
【0058】
図12に示すように、モジュールグリッド200’は、非対称であり、延長部220’は、本体210’の一方の側面上に位置付けられ、そこから外向きに延在している。延長部220’は、外壁222’と、外壁222’と本体210’との間に延在し、かつそれらを接続する複数の支持壁224’と、を含む。
【0059】
図12に示すように、複数の締結具受容通路230’は、直線的に位置付けられており、本体210’および延長部220’を通って延在している。示される実施形態において、本体210’は、複数の本体締結具受容通路232’と、複数の延長部締結具受容通路234’と、を含む。示される実施形態では、複数の締結具受容通路230’は、一対の本体締結具受容通路232’が、延長部締結具受容通路234’と直線状に整列し、かつ各々が平面状の接着受容セクション214’と整列するように直線状に位置付けられている(
図12を参照)。本体締結具受容通路232’は、平面状の接着受容セクション214’を通って位置付けられ、かつ延在しており、さらに本体210’の周囲に位置付けられている。各延長部締結具受容通路234’は、外壁222’を通って位置付けられ、かつ延在している。
【0060】
図13に示すように、各締結具受容通路230’は、締結具本体受容空間230a’および締結具ヘッド受容空間230b’を含む。締結具本体受容空間230a’は、締結具Fを完全に受容するようにサイズ設定および形状設定される。
【0061】
示される実施形態において、支持構造体400は、支持面420を形成するために、側方支持体(図示せず)によって接続され、かつ支持される隣接する長手方向支持体410の列を有する標準的なデッキ支持体を含む、2つの既知の支持構造体のうちの1つであり得る。支持面420を地面からある高さだけ上方に位置付けるために、複数の垂直支持体(図示せず)を使用することができる。代替の設計では、支持構造体400は、長手方向支持体410の両側上に位置付けられた複数の凹部支持体412をさらに含む。より具体的には、各凹部支持体412の上面は、モジュールグリッド200’の高さだけ長手方向支持体410の上面の下方に位置付けられている。
【0062】
組み立てられる際、モジュールグリッド200’は、グリッド形状アレイ内の締結具Fを使用して、支持面420に位置付けられ、かつ固定されている。支持面420の形状およびサイズに適合するために、延長部220’を取り外すことができる。次いで、織物または材料のシート500は、グリッド形状アレイの上に位置付けられ、複数の平面状の接着受容セクション214’に沿って接着剤を使用して固定され得る。次に、砂またはフィラー600を使用し、織物または材料のシート500の上に均等に分配させることができる。次いで、舗装機700は、デッキ、パティオ、歩道、バルコニーまたはこれに類するものなどの舗装された領域を形成するように配置される。
【0063】
上記は、本発明を実施するための可能性のうちのいくつかを例解している。舗装機支持装置1のための多くの他の実施形態および使用分野が、可能であり、本発明の範囲および趣旨内である。したがって、前述の説明は、限定するものではなく、例解的なものとしてみなされることが意図される。