(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
H02J7/00 302A
H02J7/00 303C
(21)【出願番号】P 2022552488
(86)(22)【出願日】2021-02-04
(86)【国際出願番号】 CN2021075175
(87)【国際公開番号】W WO2021175073
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】202010153531.X
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】尹 全喜
【審査官】山口 大
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0239886(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109918327(CN,A)
【文献】特開2012-205366(JP,A)
【文献】Charging smartphone from USB without fear,https://web.archive.org/web/20190316191209/http://www.obddiag.net/usb-power.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
第一のスイッチモジュールと、第一の電気接続端子と、第二の電気接続端子と、制御モジュールとを含み、
前記第一のスイッチモジュールは、前記第一の電気接続端子と前記第二の電気接続端子との間に電気的に接続され、前記第一の電気接続端子は、第二の電子機器の第三の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記第二の電気接続端子は、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、
前記制御モジュールは、前記第一のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、
前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、
前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力し、
前記電子機器は、第一の電源と、第二の電源と、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールとをさらに含み、前記制御モジュールは、それぞれ前記第二のスイッチモジュールと、前記第三のスイッチモジュールに接続され、
前記第一の電源は、前記第一の電気接続端子に接続され、前記第二の電源は、前記第二の電気接続端子に接続され、
前記第二のスイッチモジュールの第一の端は、前記第一の電源に電気的に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第二の端は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二のスイッチモジュールは、第一のスイッチ素子と、前記第一のスイッチ素子に直列に接続される第一の抵抗とを含み、前記第一のスイッチ素子は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第一の抵抗は、前記第一の電源に電気的に接続される、又は、前記第一のスイッチ素子は、前記第一の電源に電気的に接続され、前記第一の抵抗は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、
前記第三のスイッチモジュールの第一の端は、前記第二の電源に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第二の端は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、
前記制御モジュールは、前記電子機器が対応する充電モードになるように、前記第一のスイッチモジュール、前記第二のスイッチモジュール、及び前記第三のスイッチモジュールの切断状態と導通状態との間の切り替えを制御
し、
前記電子機器は、逆方向充電命令によって指示される充電モードに基づいて、接続線を介して前記電子機器と電気的に接続される前記第二の電子機器に逆方向充電する逆方向充電機能を有し、
前記電子機器が前記第二の電子機器に逆方向充電する過程において、
前記第一のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することで前記接続線のうちの正データリード線の第一のピンにおける電位を調節し、
前記第二のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することで前記接続線のうちの負データリード線の第二のピンにおける電位を調節し、
前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電する、電子機器。
【請求項2】
前記第一の電源は、電圧調整可能な電源であり、及び/又は、前記第二の電源は、電圧調整可能な電源である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記電子機器は、第四のスイッチモジュールと、第五のスイッチモジュールとをさらに含み、前記制御モジュールは、それぞれ前記第四のスイッチモジュールと、前記第五のスイッチモジュールに接続され、
前記第四のスイッチモジュールの第一の端は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四のスイッチモジュールの第二の端は、接地され、前記第五のスイッチモジュールの第一の端は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第五のスイッチモジュールの第二の端は、接地されている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記電子機器が第一の充電モードにある場合、前記第一のスイッチモジュール、前記第二のスイッチモジュール、前記第三のスイッチモジュールは、いずれも切断状態にある、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記電子機器が第二の充電モードにある場合、前記第一のスイッチモジュール、前記第二のスイッチモジュール、前記第三のスイッチモジュールは、いずれも切断状態にあり、前記第四のスイッチモジュールと前記第五のスイッチモジュールは、いずれも導通状態にある、請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
前記電子機器が第三の充電モードにある場合、前記第一のスイッチモジュールは、導通状態にあり、前記第二のスイッチモジュールと前記第三のスイッチモジュールは、いずれも切断状態にある、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記電子機器が第四の充電モードにある場合、前記第一のスイッチモジュールは、切断状態にあり、前記第二のスイッチモジュールと前記第三のスイッチモジュールは、いずれも導通状態にある、請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記電子機器が第五の充電モードにある場合、前記第一のスイッチモジュールは、切断状態にあり、前記第二のスイッチモジュール、前記第三のスイッチモジュール、前記第四のスイッチモジュールと前記第五のスイッチモジュールは、いずれも導通状態にある、請求項3に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第三のスイッチモジュールは、第二のスイッチ素子と、前記第二のスイッチ素子に直列に接続される第二の抵抗とを含み、
前記第二のスイッチ素子は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二の抵抗は、前記第二の電源に電気的に接続される、又は、前記第二のスイッチ素子は、前記第二の電源に電気的に接続され、前記第二の抵抗は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第四のスイッチモジュールは、第三のスイッチ素子と、前記第三のスイッチ素子に直列に接続される第三の抵抗とを含み、前記第五のスイッチモジュールは、第四のスイッチ素子と、前記第四のスイッチ素子に直列に接続される第四の抵抗とを含み、
前記第三のスイッチ素子は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第三の抵抗は、接地される、又は、前記第三のスイッチ素子は、接地され、前記第三の抵抗は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、かつ、
前記第四のスイッチ素子は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四の抵抗は、接地される、又は、前記第四のスイッチ素子は、接地され、前記第四の抵抗は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される、請求項3に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年03月06日に中国特許局に提出された出願番号が202010153531.Xであり、発明名称が「電子機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願の全ての内容は、本発明に参照として取り込まれる。
【0002】
本発明は、端末分野に関し、特に電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、逆方向充電機能を有する電子機器(例えば携帯電話など)は、ますます多くなっている。逆方向充電機能を有する電子機器は、ホスト機器として、自体の電力をスレーブ機器とする別の外部機器に出力する。
【0004】
逆方向充電の場合、関連技術における電子機器は、往々にして固定モードで外部電子機器に充電する。このモードにおいて、出力される充電電流は、往々にして比較的に小さく、例えば0.5Aに固定される。
【0005】
しかしながら、関連技術におけるこのような逆方向充電方式は、例えば、より大きな充電電流が必要であるシーンにおいて、逆方向の大電流充電を行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、逆方向充電の充電電流を大きくするための電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の方面によれば、電子機器を提供した。前記電子機器は、第一のスイッチモジュールと、第一の電気接続端子と、第二の電気接続端子と、制御モジュールとを含み、前記第一のスイッチモジュールは、前記第一の電気接続端子と前記第二の電気接続端子との間に電気的に接続され、前記第一の電気接続端子は、第二の電子機器の第三の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二の電気接続端子は、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子に電気的に接続され、前記制御モジュールは、前記第一のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力する。
【発明の効果】
【0008】
本出願の実施例による電子機器は、第一のスイッチモジュールと、第一の電気接続端子と、第二の電気接続端子と、制御モジュールとを含み、前記第一のスイッチモジュールは、前記電子機器の第一の電気接続端子と前記電子機器の第二の電気接続端子との間に電気的に接続され、前記第一の電気接続端子は、第二の電子機器の第三の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二の電気接続端子は、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子に電気的に接続され、前記制御モジュールは、前記第一のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力する。このように、第一のスイッチモジュールを設置し、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御することによって、大きな充電電流が必要である場合、前記第一のスイッチモジュールを導通状態にすることによって、電子機器により大きな充電電流を出力させることができ、さらに携帯電話などのような電子機器に逆方向充電する際により大きな電流で充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施例又は従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例又は従来技術の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、本発明に記載のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を得ることもできる。
【
図1】本発明の実施例による電子機器の概略図である。
【
図2】本発明の実施例による別の電子機器の概略図である。
【
図3】本発明の実施例によるさらに別の電子機器の概略図である。
【
図4】本発明の実施例による
図1の電子機器に用いられる逆方向充電方法のフローチャートである。
【
図5a】本発明の実施例による逆方向充電方法において電子機器に関する概略図である。
【
図5b】本発明の実施例による逆方向充電方法において電子機器に関する概略図である。
【
図5c】本発明の実施例による逆方向充電方法において電子機器に関する概略図である。
【
図6】本発明の実施例による端末の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0011】
本出願の実施例では、充電モードは、標準充電モード、非標準充電モード、データモード、プロトコル充電モード、特別充電モードなどのいずれか一つの電圧電流仕様の充電モードを少なくとも含んでもよい。前記特別充電モードは、第一の電子機器が特別のタイプの第二の電子機器に逆方向充電する際の充電モードであってもよく、特別のタイプの第二の電子機器は、第一の電子機器と異なる開発システム又は第一の電子機器タイプと異なる電子機器である。例えば、第一の電子機器がアンドロイド携帯電話である場合、特別のタイプの第二の電子機器は、アップル機器などの第一の電子機器と異なる開発システムの電子機器であってもよく、車載機器などの第一の電子機器タイプと異なる電子機器であってもよい。
【0012】
実際には、いずれか一つの充電モードの電圧電流仕様は、固定されず、異なるメーカーは、一定の電圧電流範囲内に各充電モードの電圧電流仕様を作成することができ、以下、一般的な充電モードの電圧電流仕様の具体的な状況を例示する。例えば、標準充電モードの電圧電流仕様は、5V/2Aであってもよく、非標準充電モードの電圧電流仕様は、5V/1Aであってもよく、データモードの電圧電流仕様は、5V/0.5Aであってもよく、プロトコル充電モードの電圧電流仕様は、9V/2Aであってもよい。第二の電子機器が上記特別のタイプの電子機器である場合、特別充電モードの電圧電流仕様は、5V/2Aであってもよい。
【0013】
以下に言及される5種類の充電モードのうち、第一の充電モードは、非標準充電モードであってもよく、出力電流は、I1であり、I1は、1Aであってもよい。第二の充電モードは、データモードであってもよく、出力電流は、I2であり、I2は、0.5Aであってもよい。第三の充電モードは、標準充電モードであってもよく、出力電流は、I3であり、I3は、2Aであってもよい。第四の充電モードは、プロトコル充電モードであってもよく、出力電流は、I4であり、I4は、2Aであってもよい。第五の充電モードは、特別充電モードであってもよく、出力電流は、I5であり、I5は、2Aであってもよい。
【0014】
以下に言及される5種類の充電モードにおいて、前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力する。例えば、第三の充電モード(例えば標準充電モード)において、電子機器は、第一の電流を出力することができ、5種類の充電モードのうちの他の充電モードにおいて、電子機器は、第二の電流を出力することができる。同時に、電子機器により出力される第一の電流は、電子機器により出力される第二の電流以上であってもよい。
【0015】
電子機器が第三の充電モードで出力する第一の電流は、I3に対応することができ、I3は、2Aであってもよく、電子機器が非標準充電モードで出力する第二の電流は、I1に対応することができ、データモードで出力する第二の電流は、I2に対応することができ、I1は、1Aであってもよく、I2は、0.5Aであってもよく、I3は、I1よりも大きく、I3は、I2よりも大きく、第一の電流は、第二の電流よりも大きい。電子機器がプロトコル充電モードで出力する第二の電流は、I4に対応することができ、特別充電モードで出力する第二の電流は、I5に対応することができ、I3は、2Aであってもよく、I4は、2Aであってもよく、I5は、2Aであってもよく、I3=I4、I3=I5であり、第一の電流は、第二の電流に等しい。
【0016】
本出願の実施例は、これに限定されず、複数のスイッチモジュールが共存する場合、需要に応じて各スイッチモジュールの閉及び/又は電源により提供される電圧を制御することで第一の電流の大きさ、又は第二の電流の大きさを調整することもできる。
【0017】
以下に言及される実施例では、第一の電子機器は、第二の電子機器に接続線を介して接続され、前記接続線は、USB(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)接続線、例えばUSB OTG(On-The-Go)接続線であってもよい。USB OTG規範において、USB接続線のインターフェースは、一般的に、VBUSピン、GND(グランド)ピン、DP(Data Positive、データ正極)ピン、DM(Data Negative、データ負極)ピン、ID(identification、身分識別)ピンとの5つのピンがある。それに応じて、USB接続線は、一般的には、電源(VBUS)リード線、接地(GND)リード線、正データ(DP)リード線、負データ(DM)リード線、IDリード線との5本のリード線がある。電源線は、電圧を出力するために用いられ、GNDリード線は、接地されるために用いられ、DPリード線とDMリード線は、データ信号を伝送するために用いられ、IDリード線は、機器のマスタスレーブ属性を識別するために用いられる。
【0018】
以下に言及される実施例では、前記接続線がUSB OTG接続線であることを例にして説明する。第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、
図1に示すように、第一の電子機器10のIDピンは、電圧VIOに接続され、前記第一の電子機器は、充電機器であり、第二の電子機器20のIDピンは、接地され、前記第二の電子機器は、スレーブ充電機器であり、前記第一の電子機器は、前記第二の電子機器に充電することができる。
【0019】
以下に言及される実施例では、スイッチモジュールは、スイッチ素子のみを含んでもよく、前記スイッチモジュールは、スイッチ素子と、スイッチ素子に直列に接続される抵抗素子とをさらに含んでもよく、前記スイッチモジュールは、他の部品をさらに含んでもよい。前記スイッチ素子は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor、金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ)などのスイッチ機能を有する部品であってもよい。そして、同一のスイッチモジュールにおける前記スイッチ素子は、前記抵抗素子と位置を交換することができる。
【0020】
図1は、本発明の実施例による電子機器の概略図である。本発明の実施例による電子機器は、
図1における第一の電子機器10であってもよく、前記第一の電子機器10に接続されるのは、第二の電子機器20である。
【0021】
本発明の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、第一のスイッチモジュールと、第一の電気接続端子と、第二の電気接続端子と、制御モジュールとを含み、前記第一のスイッチモジュールは、前記第一の電気接続端子と前記第二の電気接続端子との間に電気的に接続され、前記第一の電気接続端子は、第二の電子機器の第三の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記第二の電気接続端子は、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記制御モジュールは、前記第一のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力する。
【0022】
前記制御モジュールは、前記スイッチモジュールのスイッチ機能を制御することができる。前記制御モジュールは、プロセッサ、ワンチップマイコンなどの処理機能を有するチップであってもよい。
【0023】
図1に示すように、第一の電子機器10の第一のスイッチモジュールは、スイッチK3であってもよい。スイッチK3は、前記第一の電子機器10の第一の電気接続端子DPピンと前記第一の電子機器10の第二の電気接続端子DMピンとの間に電気的に接続される。前記第一の電子機器10が第二の電子機器20に接続される場合、前記第一の電気接続端子DPピンは、前記第二の電子機器20の第三の電気接続端子DPピンに電気的に接続され、前記第二の電気接続端子DMピンは、前記第二の電子機器20の第四の電気接続端子DMピンに電気的に接続される。
【0024】
本発明の実施例は、逆方向充電方法を提供する。この方法の実行本体は、
図1に示される第一の電子機器10であってもよく、前記方法は、第一の電子機器10が第二の電子機器に電気的に接続される場合、充電モードを指示する充電命令を取得することと、前記充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一のスイッチモジュールの導通を制御することとを含む。
【0025】
図1に示すように、第一の充電モードは、非標準充電モードであってもよく、前記電子機器が第一の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3が切断されるように制御することで、第一の電子機器10を非標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
1であり、I
1は、1Aである。
【0026】
図1に示すように、第三の充電モードは、標準充電モードであってもよく、前記電子機器が第三の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、導通状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3が閉じるように制御し、第一の電子機器10を標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第一の電流は、I
3であり、I
3は、2Aである。
【0027】
図2は、本発明の実施例による別の電子機器の概略図である。
図2に示すように、本発明の実施例による電子機器は、
図2における第一の電子機器10であってもよく、前記第一の電子機器に接続されるのは、第二の電子機器20である。
【0028】
本出願の実施例では、前記接続線がUSB OTG接続線であることを例にして説明する。第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、
図2に示すように、第一の電子機器10のIDピンは、電圧VIOに接続され、前記第一の電子機器10は、充電機器であり、第二の電子機器20のIDピンは、接地され、前記第二の電子機器20は、スレーブ充電機器であり、前記第一の電子機器10は、前記第二の電子機器20に充電することができる。
【0029】
本発明の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、第一のスイッチモジュールと、第一の電気接続端子と、第二の電気接続端子と、制御モジュールとを含み、前記第一のスイッチモジュールは、前記第一の電気接続端子と前記第二の電気接続端子との間に電気的に接続され、前記第一の電気接続端子は、第二の電子機器の第三の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記第二の電気接続端子は、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記制御モジュールは、前記第一のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力する。
【0030】
前記電子機器は、第一の電源と、第二の電源と、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールとをさらに含み、前記制御モジュールは、前記第二のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第二のスイッチモジュールを制御すると同時に、前記制御モジュールは、前記第三のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第三のスイッチモジュールを制御する。前記第一の電源は、前記第一の電気接続端子に接続され、前記第二の電源は、前記第二の電気接続端子に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第一の端は、前記第一の電源に電気的に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第二の端は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第一の端は、前記第二の電源に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第二の端は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される。
【0031】
図2に示すように、第一の電子機器10は、第一のスイッチモジュールK3を含む。前記第一のスイッチモジュールK3は、前記第一の電気接続端子DPピンと前記第二の電気接続端子DMピンとの間に電気的に接続される。前記第一の電子機器10が第二の電子機器20に接続される場合、前記第一の電気接続端子DPピンは、前記第二の電子機器20の第三の電気接続端子DPピンに電気的に接続され、前記第二の電気接続端子DMピンは、前記第二の電子機器20の第四の電気接続端子DMピンに電気的に接続される。
【0032】
前記第二のスイッチモジュールは、第一のスイッチ素子と、前記第一のスイッチ素子に直列に接続される第一の抵抗とを含み、前記第三のスイッチモジュールは、第二のスイッチ素子と、前記第二のスイッチ素子に直列に接続される第二の抵抗とを含み、前記第一のスイッチ素子は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第一の抵抗は、前記第一の電源に電気的に接続され、又は、前記第一のスイッチ素子は、前記第一の電源に電気的に接続され、前記第一の抵抗は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二のスイッチ素子は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二の抵抗は、前記第二の電源に電気的に接続され、又は、前記第二のスイッチ素子は、前記第二の電源に電気的に接続され、前記第二の抵抗は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される。
【0033】
図2に示すように、第一の電子機器10は、第一の電源VCC1と、第二の電源VCC2と、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールとをさらに含む。前記第一の電源VCC1は、前記電子機器の第一の電気接続端子DPピンに接続され、前記第二の電源VCC2は、前記電子機器の第二の電気接続端子DMピンに接続され、前記第二のスイッチモジュールは、スイッチK1と、抵抗R1とを含んでもよく、前記第三のスイッチモジュールは、スイッチK4と、抵抗R4とを含んでもよい。前記第二のスイッチモジュールの第一の端の抵抗R1は、前記第一の電源VCC1に電気的に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第二の端のスイッチK1は、前記第一の電気接続端子DPピンに電気的に接続される。前記第三のスイッチモジュールの第一の端の抵抗R4は、前記第二の電源VCC2に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第二の端のスイッチK4は、前記第二の電気接続端子DMピンに電気的に接続される。
【0034】
図2に示すように、前記第二のスイッチモジュールは、第一のスイッチ素子K1と、前記第一のスイッチ素子に直列に接続される第一の抵抗R1とを含んでもよく、前記第三のスイッチモジュールは、第二のスイッチ素子K4と、前記第二のスイッチ素子に直列に接続される第二の抵抗R4とを含む。前記第一のスイッチ素子K1は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第一の抵抗R1は、前記第一の電源VCC1に電気的に接続される。前記第二のスイッチ素子K4は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二の抵抗R4は、前記第二の電源VCC2に電気的に接続される。
【0035】
なお、本出願の実施例では、同一のスイッチモジュールにおけるスイッチ素子は、抵抗と位置を交換することができる。例えば、前記第一のスイッチ素子K1は、前記第一の電源VCC1に電気的に接続され、前記第一の抵抗R1は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第二のスイッチ素子K4は、前記第二の電源VCC2に電気的に接続され、前記第二の抵抗R4は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される。
【0036】
本発明の実施例は、逆方向充電方法を提供する。この方法の実行本体は、
図2に示される第一の電子機器10であってもよい。前記方法は、第一の電子機器10が第二の電子機器に電気的に接続される場合、充電モードを指示する充電命令を取得することと、前記充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一のスイッチモジュールと、前記第二のスイッチモジュールと前記第三のスイッチモジュールとの導通を制御することとを含む。
【0037】
図2に示すように、第一の充電モードは、非標準充電モードであってもよく、前記電子機器が第一の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールと、前記第二のスイッチモジュールと、前記第三のスイッチモジュールとを制御する。スイッチK3、K1、K4を切断することで、第一の電子機器10を非標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
1であり、I
1は、1Aである。
【0038】
図2に示すように、第三の充電モードは、標準充電モードであってもよく、前記電子機器が第三の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、導通状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第二のスイッチモジュールと、前記第三のスイッチモジュールとを制御する。スイッチK3を閉じ、スイッチK1、K4を切断することで、第一の電子機器10を標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第一の電流は、I
3であり、I
3は、2Aである。
【0039】
図2に示すように、第四の充電モードは、プロトコル充電モードであってもよく、前記電子機器が第四の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも導通状態にあるように前記第二のスイッチモジュールと、前記第三のスイッチモジュールとを制御する。スイッチK3を切断し、スイッチK1、K4を閉じることで、第一の電子機器10をプロトコル充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
4であり、I
4は、2Aである。
【0040】
選択的に、本出願の実施例では、前記第一の電源は、電圧調整可能な電源であり、及び/又は、前記第二の電源は、電圧調整可能な電源である。
【0041】
図2に示すように、前記第二のスイッチモジュール、前記第三のスイッチモジュールは、いずれも導通され、前記充電方法は、電子機器が第二の電子機器に電気的に接続される場合、充電モードを指示する充電命令を取得することと、前記充電命令により指示される充電モードに基づき、第一の電源VCC1の電圧を制御して、前記第一の電気接続端子DPピンの電位を調節することと、第二の電源VCC2の電圧を制御して、前記第二の電気接続端子DMピンの電位を調節することとを含む。
【0042】
例えば、充電命令により指示される充電モードは、標準充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を0.6Vに調節することができ、DMピンの電位を0.6Vに調節することができ、第一の電子機器10を標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができる。
【0043】
例えば、充電命令により指示される充電モードは、非標準充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を3.3Vに調節することができ、DMピンの電位を3.3Vに調節することができ、第一の電子機器10を非標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができる。
【0044】
例えば、充電命令により指示される充電モードは、データモードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を0.6Vに調節することができ、DMピンの電位を0Vに調節することができ、第一の電子機器10をデータモードで第二の電子機器20に充電させることができる。
【0045】
例えば、充電命令により指示される充電モードは、プロトコル充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を3.3Vに調節することができ、DMピンの電位を0.6Vに調節することができ、第一の電子機器10をプロトコル充電モードで第二の電子機器20に充電させることができる。
【0046】
例えば、第二の電子機器が上記特別のタイプの電子機器である場合、充電命令により指示される充電モードは、特別充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を2.0Vに調節することができ、DMピンの電位を2.7Vに調節することができ、第一の電子機器10を特別充電モードで第二の電子機器20に充電させることができる。
【0047】
図3は、本発明の実施例による電子機器の概略図である。
図3に示すように、本発明の実施例による電子機器は、
図3における第一の電子機器10であってもよく、前記第一の電子機器10に接続されるのは、第二の電子機器20である。
【0048】
本出願の実施例では、前記接続線がUSB OTG接続線であることを例にして説明する。第一の電子機器10が第二の電子機器20に接続線を介して電気的に接続される場合、
図3に示すように、第一の電子機器10のIDピンは、電圧VIOに接続され、前記第一の電子機器10は、充電機器であり、第二の電子機器20のIDピンは、接地され、前記第二の電子機器20は、スレーブ充電機器であり、前記第一の電子機器10は、前記第二の電子機器20に充電することができる。
【0049】
本発明の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、第一のスイッチモジュールと、第一の電気接続端子と、第二の電気接続端子と、制御モジュールとを含み、前記第一のスイッチモジュールは、前記第一の電気接続端子と前記第二の電気接続端子との間に電気的に接続され、前記第一の電気接続端子は、第二の電子機器の第三の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記第二の電気接続端子は、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子に電気的に接続されるために用いられ、前記制御モジュールは、前記第一のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記第一のスイッチモジュールが前記導通状態にある場合、前記電子機器は、第一の電流を出力し、前記第一のスイッチモジュールが前記遮断状態にある場合、前記電子機器は、第二の電流を出力する。
【0050】
前記電子機器は、第一の電源と、第二の電源と、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールとをさらに含み、前記制御モジュールは、前記第二のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第二のスイッチモジュールを制御すると同時に、前記制御モジュールは、前記第三のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第三のスイッチモジュールを制御する。前記第一の電源は、前記第一の電気接続端子に接続され、前記第二の電源は、前記第二の電気接続端子に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第一の端は、前記第一の電源に電気的に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第二の端は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第一の端は、前記第二の電源に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第二の端は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される。
【0051】
前記電子機器は、第四のスイッチモジュールと、第五のスイッチモジュールとをさらに含み、前記制御モジュールは、前記第四のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第四のスイッチモジュールを制御すると同時に、前記制御モジュールは、前記第五のスイッチモジュールに接続されて、導通状態と遮断状態との間で切り替わるように前記第五のスイッチモジュールを制御し、前記第四のスイッチモジュールの第一の端は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四のスイッチモジュールの第二のスイッチの第二の端は、接地され、前記第五のスイッチモジュールの第一の端は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第五のスイッチモジュールの第二の端は、接地されている。
【0052】
前記第四のスイッチモジュールは、第三のスイッチ素子と、前記第三のスイッチ素子に直列に接続される第三の抵抗とを含み、前記第五のスイッチモジュールは、第四のスイッチ素子と、前記第四のスイッチ素子に直列に接続される第四の抵抗とを含み、前記第三のスイッチ素子は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第三の抵抗は、接地され、又は、前記第三のスイッチ素子は、接地され、前記第三の抵抗は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四のスイッチ素子は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四の抵抗は、接地され、又は、前記第四のスイッチ素子は、接地され、前記第四の抵抗は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される。
【0053】
図3に示すように、第一の電子機器10は、第一のスイッチモジュールK3を含む。前記第一のスイッチモジュールK3は、前記第一の電気接続端子DPピンと前記第二の電気接続端子DMピンとの間に電気的に接続される。前記電子機器10が第二の電子機器20に接続される場合、前記第一の電気接続端子DPピンは、前記第二の電子機器20の第三の電気接続端子DPピンに電気的に接続され、前記第二の電気接続端子DMピンは、前記第二の電子機器の第四の電気接続端子DMピンに電気的に接続される。
【0054】
図3に示すように、第一の電子機器10は、第一の電源VCC1と、第二の電源VCC2と、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールとをさらに含む。前記第一の電源VCC1は、前記電子機器の第一の電気接続端子DPピンに接続され、前記第二の電源VCC2は、前記電子機器の第二の電気接続端子DMピンに接続され、前記第二のスイッチモジュールは、スイッチK1と、抵抗R1とを含んでもよく、前記第三のスイッチモジュールは、スイッチK4と、抵抗R4とを含んでもよい。前記第二のスイッチモジュールの第一の端の抵抗R1は、前記第一の電源VCC1に電気的に接続され、前記第二のスイッチモジュールの第二の端のスイッチK1は、前記第一の電気接続端子DPピンに電気的に接続される。前記第三のスイッチモジュールの第一の端の抵抗R4は、前記第二の電源VCC2に電気的に接続され、前記第三のスイッチモジュールの第二の端のスイッチK4は、前記第二の電気接続端子DMピンに電気的に接続される。
【0055】
図3に示すように、第一の電子機器10は、第四のスイッチモジュールと、第五のスイッチモジュールとをさらに含む。第四のスイッチモジュールは、スイッチK2と、抵抗R2とを含んでもよく、第五のスイッチモジュールは、スイッチK5と、抵抗R5とを含んでもよい。前記第四のスイッチモジュールの第一の端のスイッチK2は、前記第一の電気接続端子DPピンに電気的に接続され、前記第四のスイッチモジュールの第二のスイッチの第二の端の抵抗R2は、接地され、前記第五のスイッチモジュールの第一の端のスイッチK5は、前記第二の電気接続端子DMピンに電気的に接続され、前記第五のスイッチモジュールの第二の端の抵抗R5は、接地されている。
【0056】
図3に示すように、前記第四のスイッチモジュールは、第三のスイッチ素子K2と、前記第三のスイッチ素子に直列に接続される第三の抵抗R2とを含み、前記第五のスイッチモジュールは、第四のスイッチ素子K5と、前記第四のスイッチ素子に直列に接続される第四の抵抗R5とを含む。前記第三のスイッチ素子K2は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第三の抵抗R2は、接地されている。前記第四のスイッチ素子K5は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四の抵抗R5は、接地されている。
【0057】
なお、本出願の実施例では、同一のスイッチモジュールにおけるスイッチ素子は、抵抗と位置を交換することができる。例えば、前記第三のスイッチ素子K2は、接地され、前記第三の抵抗R2は、前記第一の電気接続端子に電気的に接続され、前記第四のスイッチ素子K5は、接地され、前記第四の抵抗R5は、前記第二の電気接続端子に電気的に接続される。
【0058】
本発明の実施例は、逆方向充電方法を提供する。この方法の実行本体は、
図3に示される第一の電子機器10であってもよい。前記方法は、電子機器が第二の電子機器に電気的に接続される場合、充電モードを指示する充電命令を取得することと、前記充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一のスイッチモジュールと、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールと、第四のスイッチモジュールと第五のスイッチモジュールとの導通を制御することとを含む。
【0059】
図3に示すように、第一の充電モードは、非標準充電モードであってもよく、前記電子機器が第一の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールと、前記第二のスイッチモジュールと、前記第三のスイッチモジュールとを制御し、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第四のスイッチモジュール、前記第五のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3を切断し、スイッチK1、K4を切断し、スイッチK2、K5を切断することで、第一の電子機器10を非標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
1であり、I
1は、1Aである。
【0060】
図3に示すように、第二の充電モードは、データモードであってもよく、前記電子機器が第二の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールと、前記第二のスイッチモジュールと、前記第三のスイッチモジュールとを制御し、前記制御モジュールは、いずれも導通状態にあるように前記第四のスイッチモジュールと前記第五のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3を切断し、スイッチK1、K4を切断し、スイッチK2、K5を閉じることで、第一の電子機器10をデータモードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
2であり、I
2は、0.5Aである。
【0061】
図3に示すように、第三の充電モードは、標準充電モードであってもよく、前記電子機器が第三の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、導通状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第二のスイッチモジュールと前記第三のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第四のスイッチモジュール、前記第五のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3を閉じ、スイッチK1、K4を切断し、スイッチK2、K5を切断することで、第一の電子機器10を標準充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第一の電流は、I
3であり、I
3は、2Aである。
【0062】
図3に示すように、第四の充電モードは、プロトコル充電モードであってもよく、前記電子機器が第四の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも導通状態にあるように前記第二のスイッチモジュールと前記第三のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも切断状態にあるように前記第四のスイッチモジュール、前記第五のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3を切断し、スイッチK1、K4を閉じ、スイッチK2、K5を切断することで、第一の電子機器10をプロトコル充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
4であり、I
4は、2Aである。
【0063】
図3に示すように、第五の充電モードは、特別充電モードであってもよく、前記電子機器が第五の充電モードにある場合、前記制御モジュールは、切断状態にあるように前記第一のスイッチモジュールを制御し、前記制御モジュールは、いずれも導通状態にあるように前記第二のスイッチモジュール、前記第三のスイッチモジュール、前記第四のスイッチモジュールと前記第五のスイッチモジュールを制御する。スイッチK3を切断し、スイッチK1、K4を閉じ、スイッチK2、K5を閉じることで、第一の電子機器10を特別充電モードで第二の電子機器20に充電させることができ、出力される第二の電流は、I
5であり、I
5は、2Aである。
【0064】
本発明の実施例による電子機器と同じ考え方に基づき、本発明の実施例は、逆方向充電方法をさらに提供する。この方法の実行本体は、電子機器であってもよく、前記電子機器は、以下に言及される第一の電子機器であってもよく、前記第一の電子機器は、携帯電話、タブレットなどのユーザが使用する移動端末であってもよい。前記第一の電子機器は、接続線を介して他の電子機器(例えば、以下に言及される第二の電子機器)に接続され、前記第二の電子機器に逆方向充電することができる。以下、第一の電子機器がユーザ携帯電話であることを例にして説明する。
【0065】
図4は、本発明の実施例による逆方向充電方法のフローチャートである。本発明の実施例による逆方向充電方法は、第一の電子機器に用いられてもよく、且つ以下のステップを含んでもよい。
【0066】
ステップ410、第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得し、前記充電モードは、第一の充電モードと、前記第一の充電モードと異なる第二の充電モードとを含む。
【0067】
本出願の実施例では、前記第一の電子機器は、逆方向充電機能を有するユーザ携帯電話であってもよく、他の携帯電話又は他の電子機器に一時的に緊急電力を供給することができる。
【0068】
本出願の実施例では、前記第二の電子機器は、一時的な緊急電力供給が必要な他の電子機器であってもよく、例えば他の携帯電話、マウス、キーボード、Uディスク、リムーバブルハードディスクなどであってもよい。
【0069】
本出願の実施例では、ステップ410において前述した逆方向充電命令を取得する具体的な方式は、例をあげると、以下のようになってもよい。第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、第一の電子機器の画面にマンマシンインタラクションインタフェースボックスがポップアップし、異なる充電モードオプションを表示し、ユーザが必要に応じてそのうちの一つの充電モードオプションを自らでクリックと、第一の電子機器は、ユーザにより選択される充電モード情報が付帯されている逆方向充電命令を取得することができ、前記逆方向充電命令は、前記第一の電子機器が前記第二の電子機器に逆方向充電する際の充電モードを指示するために用いられる。
【0070】
選択的に、本出願の実施例では、逆方向充電命令は、ユーザによりあるエンティティボタンが押されることによってトリガーされてもよい。この場合、ステップ410において前述した逆方向充電命令を取得する具体的な方式は、例をあげると、以下のようになってもよい。第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、ユーザがあるエンティティボタン(例えばボリュームボタン)を押し、第一の電子機器の画面に異なる充電モードオプションが選択される提示情報が現れることができ、ユーザが必要に応じてそのうちの一つの充電モードオプションを自らで選択することができると、第一の電子機器は、ユーザにより選択される充電モード情報が付帯されている逆方向充電命令を取得することができ、前記逆方向充電命令は、前記第一の電子機器が前記第二の電子機器に逆方向充電する際の充電モードを指示するために用いられる。
【0071】
選択的に、本出願の実施例では、逆方向充電命令は、予め設定される一つの位置から取得してもよい。この場合、ステップ410において前述した逆方向充電命令を取得する具体的な方式は、例をあげると、以下のようになってもよい。第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、第一の電子機器が、予めメモリに記憶される第二の電子機器に充電する安全な電圧電流仕様に適合する充電モードを自動的に取得すると、第一の電子機器は、前記充電モード情報が付帯されている逆方向充電命令を取得することができ、前記逆方向充電命令は、前記第一の電子機器が前記第二の電子機器に逆方向充電する際の充電モードを指示するために用いられる。
【0072】
本出願の実施例では、前記充電モードは、標準充電モードであってもよく、非標準充電モード、データモード、プロトコル充電モード及び特別充電モードのうちのいずれか一つである。
【0073】
ステップ420、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一の電子機器におけるターゲット制御モジュールを制御することによって前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節する。前記第一のピンは、前記正データリード線において前記第一の電子機器に接続されるピンであり、前記第二のピンは、前記負データリード線において前記第一の電子機器に接続されるピンである。
【0074】
本出願の実施例では、前記接続線がUSB OTG接続線であることを例にして説明する。前記接続線における正データリード線は、USB接続線におけるDPリード線であってもよく、前記第一のピンは、前記正データリード線上のDPピンであり、前記接続線における負データリード線は、USB接続線におけるDMリード線であり、前記第二のピンは、前記負データリード線上のDMピンであってもよい。
【0075】
本出願の実施例では、逆方向充電命令には、前記充電モード情報が付帯されており、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づいてDPピン、DMピンの電位を調節する。
【0076】
例えば、逆方向充電命令により指示される充電モードは、標準充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を0.6Vに調節することができ、DMピンの電位を0.6Vに調節することができる。
【0077】
選択的に、例えば、逆方向充電命令により指示される充電モードは、非標準充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を3.3Vに調節することができ、DMピンの電位を3.3Vに調節することができる。
【0078】
選択的に、例えば、逆方向充電命令により指示される充電モードは、データモードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を0.6Vに調節することができ、DMピンの電位を0Vに調節することができる。
【0079】
選択的に、例えば、逆方向充電命令により指示される充電モードは、プロトコル充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を3.3Vに調節することができ、DMピンの電位を0.6Vに調節することができる。
【0080】
選択的に、例えば、第二の電子機器が上記特別のタイプの電子機器である場合、逆方向充電命令により指示される充電モードは、特別充電モードであってもよく、DPピン、DMピンの電位を調節する際に、DPピンの電位を2.0Vに調節することができ、DMピンの電位を2.7Vに調節することができる。
【0081】
ステップ430、前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。
【0082】
本出願の実施例では、前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づいて前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。
【0083】
本出願の実施例では、DPピン、DMピンの異なる電位情報に基づき、異なる電圧と電流で外部機器に充電するように第一の電子機器を制御する。
【0084】
なお、本出願の実施例では、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する前に、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する方法は、逆方向充電命令により指示される充電モードにマッチングする充電電流を利用して前記第二の電子機器の電池に逆方向充電する前、第二の電子機器が、第一の電子機器に接続され、且つ前記逆方向充電命令により指示される充電モードを利用する充電プロトコルと前記第一の電子機器との握手に成功したことを検出した場合、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づいて前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御することと、第二の電子機器が、第一の電子機器に接続され、且つ前記逆方向充電命令により指示される充電モードを利用する充電プロトコルと前記第一の電子機器との握手に失敗したことを検出した場合、前の充電モード又は予め約定される充電モード(例えばデータモード、標準充電モード)に基づいて前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御することとをさらに含む。
【0085】
本出願の実施例による逆方向充電方法と電子機器は、第一の電子機器と第二の電子機器との間で接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得し、前記充電モードは、第一の充電モードと、前記第一の充電モードと異なる第二の充電モードとを含む。前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一の電子機器におけるターゲット制御モジュールを制御することによって前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節し、前記第一のピンは、前記正データリード線において前記第一の電子機器に接続されるピンであり、前記第二のピンは、前記負データリード線において前記第一の電子機器に接続されるピンである。前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。このように、第一の電子機器(例えばユーザ携帯電話)の逆方向充電時に逆方向充電の充電モードを柔軟に切り替えることができ、逆方向充電時に出力電圧電流仕様の多様な選択性及び互換性を増やした。
【0086】
本発明の実施例によるさらに別の逆方向充電方法は、第一の電子機器に用いられてもよく、前記第一の電子機器のターゲット制御モジュールは、第一のスイッチモジュールを含み、前記第一のスイッチモジュールは、それぞれ前記正データリード線、前記負データリード線に接続され、前記方法は、第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得し、前記充電モードは、第一の充電モードと、前記第一の充電モードと異なる第二の充電モードとを含むステップを含んでもよい。
【0087】
前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一のスイッチモジュールが導通されるか否かを制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節し、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節する。
【0088】
本出願の実施例では、
図1に示すように、第一の電子機器10は、第二の電子機器20に接続線を介して接続され、前記正データリード線は、DPリード線であり、前記負データリード線は、DMリード線であり、前記第一のスイッチモジュールは、スイッチ機能を有するモジュールであり、前記第一のスイッチモジュールは、スイッチK3を含んでもよい。
【0089】
例えば、スイッチK3を閉じることによって前記第一のスイッチモジュールを導通状態に切り替え、このときDPピン、DMピンが短絡接続される場合、DPピンの電位は、0.6Vであってもよく、DMピンの電位は、0.6Vであってもよく、対応する充電モードは、標準充電モードであってもよい。
【0090】
例えば、スイッチK3を切断することによって前記第一のスイッチモジュールを切断状態に切り替え、このときDPピン、DMピンがいずれも浮いている場合、DPピンの電位は、3.3Vであってもよく、DMピンの電位は、3.3Vであってもよく、対応する充電モードは、非標準充電モードであってもよい。
【0091】
選択的に、本出願による別の実施例では、前記第一の電子機器のターゲット制御モジュールは、それぞれ前記正データリード線、前記負データリード線に接続される第一のスイッチモジュールを含む。前記第一の電子機器のターゲット制御モジュールは、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールと、第四のスイッチモジュールと、第五のスイッチモジュールとをさらに含み、前記第四のスイッチモジュールと第五のスイッチモジュールは、いずれも接地され、前記第二のスイッチモジュールの一端は、前記正データリード線に接続され、他端は、電源に接続される。前記第三のスイッチモジュールの一端は、前記負データリード線に接続され、他端は、電源に接続される。
【0092】
図3に示すように、第一の電子機器10は、第二の電子機器20に接続線を介して接続され、前記第一のスイッチモジュールは、スイッチK3を含んでもよく、前記第二のスイッチモジュールは、抵抗R1と、スイッチK1とを含んでもよく、前記第三のスイッチモジュールは、抵抗R4と、スイッチK4とを含んでもよく、前記第四のスイッチモジュールは、抵抗R2と、スイッチK2とを含んでもよく、前記第五のスイッチモジュールは、抵抗R5と、スイッチK5とを含んでもよく、前記正データリード線は、DPリード線であり、前記負データリード線は、DMリード線である。
【0093】
前記スイッチK1、K2、K3、K4、K5の導通状態を切り替えることによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節する。
【0094】
例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードがデータモードである場合、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、スイッチK1、K3、K4が切断され、スイッチK2、K5が閉じられるように制御し、抵抗R2と抵抗R5の値は、データモードの対地インピーダンスと同じであり、DPピンの電位が0.6Vであり、DMピンの電位が0Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、データモードに対応する。
【0095】
例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードが非標準充電モードである場合、前記逆方向充電命令により指示される非標準充電モードに基づき、スイッチK1、K2、K3、K4、K5が切断され、DPピン、DMピンが浮いている状態にあるように制御し、DPピンの電位が3.3Vであり、DMピンの電位が3.3Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、非標準充電モードに対応する。
【0096】
例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードが標準充電モードである場合、前記逆方向充電命令により指示される標準充電モードに基づき、スイッチK1、K2、K4、K5が切断され、スイッチK3が閉じられるように制御し、このときDPピン、DMピンは、短絡接続され、DPピンの電位が0.6Vである、DMピンの電位が0.6Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、標準充電モードに対応する。
【0097】
例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードがプロトコルモードである場合、前記逆方向充電命令により指示されるプロトコルモードに基づき、スイッチK2、K3、K5が切断され、スイッチK1、K4が閉じられるように制御し、このときDPピン、DMピンは、短絡接続され、DPピンの電位が3.3Vであり、DMピンの電位が0.6Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、プロトコルモードに対応する。
【0098】
例えば、第二の電子機器が特別のタイプの電子機器である場合、前記逆方向充電命令により指示される充電モードが特別充電モードであれば、前記逆方向充電命令により指示される特別充電モードに基づき、スイッチK1、K2、K4、K5が閉じられ、スイッチK3が切断されるように制御し、DPピンの電位が2.0Vであり、DMピンの電位が2.7Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、特別充電モードに対応する。
【0099】
前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。
【0100】
本出願の実施例による逆方向充電方法と電子機器は、第一の電子機器と第二の電子機器との間で接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得し、前記充電モードは、第一の充電モードと、前記第一の充電モードと異なる第二の充電モードとを含む。前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第三のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節し、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節し、前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。このように、正データリード線と負データリード線との間にスイッチを増設するだけで、前記第一の電子機器が前記第二の電子機器に逆方向充電する際に充電モードを標準充電モードと非標準充電モードとの間で切り替えることができる。
【0101】
本発明の実施例による別の逆方向充電方法は、第一の電子機器に用いられてもよく、前記第一の電子機器のターゲット制御モジュールは、第二のスイッチモジュールと、第三のスイッチモジュールとを含み、前記第二のスイッチモジュールは、前記正データリード線に接続され、前記第三のスイッチモジュールは、前記負データリード線に接続され、前記方法は、第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得し、前記充電モードは、第一の充電モードと、前記第一の充電モードと異なる第二の充電モードとを含むステップを含んでもよい。
【0102】
前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第二のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節し、前記第三のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節する。
【0103】
本出願の実施例では、前記第二のスイッチモジュールは、第一の抵抗と、第一のスイッチとを含んでもよく、前記第一の抵抗は、一つ又は複数の抵抗部品又は抵抗値を有する部品であってもよく、第一のスイッチの閉じ/切断の切り替えによって前記第二のスイッチモジュールの抵抗値を制御し、前記第一のスイッチは、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor、金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ)などのスイッチ機能を有する部品であってもよい。前記第二のスイッチモジュールは、他の部品をさらに含んでもよい。前記第三のスイッチモジュール第二の抵抗と、第二のスイッチとを含んでもよく、第二の抵抗は、一つ又は複数の抵抗部品又は抵抗値を有する部品であってもよく、第一のスイッチの閉じ/切断の切り替えによって前記第二のスイッチモジュールの抵抗値を制御し、前記第二のスイッチは、MOSFETなどのスイッチ機能を有する部品であってもよい。前記第三のスイッチモジュールは、他の部品をさらに含んでもよい。
【0104】
前記第二のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節する具体的な方式は、以下の2種類があってもよい。
【0105】
第一の方法、前記第二のスイッチモジュールが接地されている場合、前記第二のスイッチモジュールの抵抗を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することは、前記第二のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第二のスイッチモジュールの抵抗を制御し、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することを含む。
【0106】
第二の方法、前記第二のスイッチモジュールが電源に接続される場合、前記第二のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することは、前記第二のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第二のスイッチモジュールの抵抗を制御し、及び/又は、前記第二のスイッチモジュールの入力電圧を制御することによって前記第二のスイッチモジュール両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することを含む。
【0107】
前記第三のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節する具体的な方式は、以下の2種類があってもよい。
【0108】
第一の方法、前記第三のスイッチモジュールが接地されている場合、前記第三のスイッチモジュールの抵抗を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することは、前記第三のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第三のスイッチモジュールの抵抗を制御し、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することを含む。
【0109】
第二の方法、前記第三のスイッチモジュールが電源に接続される場合、前記第三のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することは、前記第三のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第三のスイッチモジュールの抵抗を制御し、及び/又は、前記第三のスイッチモジュールの入力電圧を制御することによって前記第三のスイッチモジュール両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することを含む。
【0110】
本出願の実施例では、前述の前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節する2種類の具体的な方式と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節する2種類の具体的な方式に加えて、二つずつの組み合わせによって4種類の異なる前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位の方式を得ることができる。以下、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節する2種類の具体例をあげる。
【0111】
選択的に、第一の組み合わせから得た例は、以下のようになってもよい。
図5(a)に示すように、第一の電子機器10は、第二の電子機器20に接続線を介して接続され、前記第二のスイッチモジュールは、電源VCC1に接続されてもよく、前記第二のスイッチモジュールは、抵抗R1と、スイッチK1とを含んでもよく、前記第三のスイッチモジュールは、電源VCC2に接続されてもよく、前記第三のスイッチモジュールは、抵抗R4と、スイッチK4とを含んでもよい。
【0112】
前記第二のスイッチモジュールが電源に接続される場合、前記第二のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することは、前記第二のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第二のスイッチモジュールの抵抗を制御し、及び/又は、前記第二のスイッチモジュールの入力電圧を制御することによって前記第二のスイッチモジュール両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することを含む。
【0113】
前記第三のスイッチモジュールが電源に接続される場合、前記第三のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することは、前記第三のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第三のスイッチモジュールの抵抗を制御し、及び/又は、前記第三のスイッチモジュールの入力電圧を制御することによって前記第三のスイッチモジュール両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することを含む。
【0114】
前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、DPピン、DMピンの電位の具体的な電圧値を決定し、スイッチK1、K4のスイッチ状態とR1、R4の抵抗値を制御することによってDPピン、DMピンの電位を前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づいて決定される具体的な電圧値に調節する。
【0115】
選択的に、第二の組み合わせから得た例は、以下のようになってもよい。
図5(b)に示すように、第一の電子機器10は、第二の電子機器20に接続線を介して接続され、前記第二のスイッチモジュールは、接地され、前記第二のスイッチモジュールは、抵抗R2と、スイッチK2とを含んでもよく、前記第三のスイッチモジュールは、接地され、前記第三のスイッチモジュールは、抵抗R5と、スイッチK5とを含んでもよい。
【0116】
前記第二のスイッチモジュールが接地されている場合、前記第二のスイッチモジュールの抵抗を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することは、前記第二のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第二のスイッチモジュールの抵抗を制御し、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することを含む。
【0117】
前記第三のスイッチモジュールが接地されている場合、前記第三のスイッチモジュールの抵抗を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することは、前記第三のスイッチモジュールが導通されているか否かを制御することによって前記第三のスイッチモジュールの抵抗を制御し、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することを含む。
【0118】
前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、DPピン、DMピンの電位の具体的な電圧値を決定し、スイッチK1、K4のスイッチ状態とR1、R4の抵抗値を制御することによってDPピン、DMピンの電位を前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づいて決定される具体的な電圧値に調節する。
【0119】
選択的に、本出願の別の実施例では、
図5(a)と
図5(b)において前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節する方式を結び付けて、
図5(c)に示される別の前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節する方式を得ることができる。
【0120】
前記第二のスイッチモジュールの一端は、前記正データリード線に接続され、他端は、電源に接続される。前記第三のスイッチモジュールの一端は、前記負データリード線に接続され、他端は、電源に接続され、前記ターゲット制御モジュールは、第四のスイッチモジュールと、第五のスイッチモジュールとをさらに含み、前記第四のスイッチモジュールと前記第五のスイッチモジュールは、いずれも接地されている。
【0121】
図5(c)に示すように、第一の電子機器10は、第二の電子機器20に接続線を介して接続され、前記第二のスイッチモジュールは、抵抗R1と、スイッチK1とを含み、前記第三のスイッチモジュールは、抵抗R4と、スイッチK4とを含み、前記第四のスイッチモジュールは、抵抗R2と、スイッチK2とを含み、前記第五のスイッチモジュールは、抵抗R5と、スイッチK5とを含み、前記正データリード線は、DPリード線であり、前記負データリード線は、DMリード線である。
【0122】
前記第一の電子機器におけるターゲット制御モジュールを制御することによって前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節することは、
前記第一のスイッチモジュールの抵抗、前記第四のスイッチモジュールの抵抗と両端の電圧のうちの少なくとも一つを制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節することと、前記第二のスイッチモジュールの抵抗、前記第三のスイッチモジュールの抵抗と両端の電圧のうちの少なくとも一つを制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することとを含む。
【0123】
図5(c)に示すように、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一のスイッチモジュールの抵抗、前記第四のスイッチモジュールの抵抗と両端の電圧のうちの少なくとも一つを制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節し、前記第二のスイッチモジュールの抵抗、前記第三のスイッチモジュールの抵抗と両端の電圧のうちの少なくとも一つを制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節することは、以下の内容を含む。
【0124】
例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードがデータモードである場合、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、スイッチK1、K4が切断され、スイッチK2、K5が閉じられるように制御し、抵抗R2と抵抗R5の値は、データモードの対地インピーダンスと同じであり、DPピンの電位が0.6Vであり、DMピンの電位が0Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、データモードに対応する。
【0125】
例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードが非標準充電モードである場合、前記逆方向充電命令により指示される非標準充電モードに基づき、スイッチK1、K2、K4、K5が切断され、DPピン、DMピンが浮いている状態にあるように制御し、DPピンの電位が3.3Vであり、DMピンの電位が3.3Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、非標準充電モードに対応する。
【0126】
例えば、第二の電子機器が特別のタイプの電子機器である場合、前記逆方向充電命令により指示される充電モードが特殊モードであれば、前記逆方向充電命令により指示される特別充電モードに基づき、スイッチK1、K4が閉じられ、スイッチK2、K5が切断されるように制御し、DPピンの電位が2.0Vであり、DMピンの電位が2.7Vであるように調節することができ、このときの充電モードは、特別充電モードに対応する。
【0127】
前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。
【0128】
本出願の実施例による逆方向充電方法と電子機器は、第一の電子機器と第二の電子機器との間で接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得し、前記充電モードは、第一の充電モードと、前記第一の充電モードと異なる第二の充電モードとを含む。前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位を調節し、前記第二のスイッチモジュールの抵抗及び/又は両端の電圧を制御することによって、前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位を調節し、前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。このように、第一のピンにおける電位、第二のピンにおける電位を調節する過程において、抵抗、スイッチなどのモジュールを増設することでピン電位を直接調節することができ、方案の実行可能性が高い。
【0129】
図6は、本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造概略図である。
【0130】
前記電子機器は、端末であってもよく、この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、プロセッサ610、及び電源611などの部品を含むが、それらに限らない。当業者が理解できるように、
図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成しなく、端末は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はいくつかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよい。本発明の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータなどを含むが、それらに限らない。
【0131】
プロセッサ610は、様々な操作を実行するために用いられる。例えば、第一の電子機器と第二の電子機器が接続線を介して電気的に接続される場合、逆方向充電の充電モードを指示する逆方向充電命令を取得する。例えば、前記逆方向充電命令により指示される充電モードに基づき、前記第一の電子機器におけるターゲット制御モジュールを制御することによって前記接続線における正データリード線の第一のピンにおける電位と前記接続線における負データリード線の第二のピンにおける電位とを調節する。例えば、前記第一のピンにおける電位と前記第二のピンにおける電位に基づき、前記第二の電子機器に逆方向充電するように前記第一の電子機器を制御する。
【0132】
本発明の実施例では、無線周波数ユニット601は、情報の送受信又は通話における信号の送受信に用いられてもよい。基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット601は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0133】
端末は、ネットワークモジュール602によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0134】
オーディオ出力ユニット603は、無線周波数ユニット601又はネットワークモジュール602によって受信された又はメモリ609に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット603は、端末600によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット603は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0135】
入力ユニット604は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット606上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ6041によって処理された画像フレームは、メモリ609(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット601又はネットワークモジュール602によって送信されてもよい。マイクロホン6042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット601を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0136】
端末600は、少なくとも一つのセンサ605、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含んでもよい。光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル6061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末600が耳元に移動した時、表示パネル6061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横画面切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ605は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0137】
表示ユニット606は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式を採用して表示パネル6061が配置されてもよい。
【0138】
ユーザ入力ユニット607は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル6071上又はタッチパネル6071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ610に送信し、プロセッサ610から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル6071を実現してもよい。タッチパネル6071以外、ユーザ入力ユニット607は、他の入力機器6072をさらに含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0139】
更に、タッチパネル6071は、表示パネル6061上に覆われてもよい。タッチパネル6071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ610に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ610は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル6061上で該当する視覚出力を提供する。
図6において、タッチパネル6071と表示パネル6061は、二つの独立した部品として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、いくつかの実施例において、タッチパネル6071と表示パネル6061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0140】
インターフェースユニット608は、外部装置と端末600との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット608は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末600内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末600と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0141】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0142】
プロセッサ610は、端末の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ609に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ609に記憶されたデータを呼び出し、端末の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に集積されなくてもよい。
【0143】
端末600は、各部品に電力を供給する電源611(例えば電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源611は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0144】
また、端末600は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0145】
なお、本明細書では、「包括」、「含む」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0146】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0147】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例について記述したが、本発明は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明の示唆で、本発明の趣旨と請求項に保護される範囲から逸脱しない場合、多くの形式を行うこともでき、いずれも本発明の保護内に属する。