(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-19
(45)【発行日】2024-09-30
(54)【発明の名称】無線周波数リソース割り当て方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240920BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240920BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20240920BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W88/06
H04W4/00 111
(21)【出願番号】P 2022581422
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2021102274
(87)【国際公開番号】W WO2022001851
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】202010608637.4
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】蔡 宗穎
(72)【発明者】
【氏名】李 中煌
(72)【発明者】
【氏名】張 云▲セン▼
(72)【発明者】
【氏名】張 継儒
(72)【発明者】
【氏名】林 元杰
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0184309(US,A1)
【文献】特表2018-517370(JP,A)
【文献】国際公開第2019/222954(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0353893(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数リソース割り当て方法であって、
第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することと、
前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために、前記第一の無線周波数リソースと重なっていない第三の無線周波数リソースを割り当てることとを含
み、
前記の、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することは、
第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーし、且つ第二のデータカードが第二の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが前記第二のデータカードにより要求される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することを含み、
前記の、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てることは、
前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務の優先度を比較することと、
前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも高い場合、前記第二のデータカードのために前記第三の無線周波数リソースを割り当てることと、
前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも低い場合、前記第一のデータカードのために前記第三の無線周波数リソースを割り当てことと、
前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度に等しい場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務に使用される無線周波数リソースを均等に割り当てることを含む、無線周波数リソース割り当て方法。
【請求項2】
前記の、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てることは、
前記第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースを取得することと、
前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定することと、
前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定することと、
前記第二のデータカードを前記ターゲットセルにキャンピングさせ、前記第二のデータカードのために前記ターゲットセルに対応する第三の無線周波数リソースを割り当てることとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の、前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定することは、
前記ターゲット無線周波数リソースに対してセルサーチを行い、第一のセルセットを取得することと、
前記第一のセルセットにおけるN個のセルに対して信号強度テストをそれぞれ行うことと、
前記N個のセルのうち、信号強度が予め設定されるキャンピング条件を満たすL個のセルを取得し、前記L個のセルをターゲットセルセットとして構築することとを含み、
ここで、Nは、1以上の整数であり、Lは、1以上且つN以下の整数である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定することは、
前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルをターゲットセルとして決定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
無線周波数リソース割り当て装置であって、
第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出するための検出モジュールと、
前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために、前記第一の無線周波数リソースと重なっていない第三の無線周波数リソースを割り当てるための割り当てモジュールとを含
み、
前記検出モジュールは、
第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーし、且つ第二のデータカードが第二の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが前記第二のデータカードにより要求される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出するための検出ユニットを含み、
前記割り当てモジュールは、
前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務の優先度を比較するための比較ユニットと、
前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも高い場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当て、前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも低い場合、前記第一のデータカードのために前記第三の無線周波数リソースを割り当て、前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度に等しい場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務に使用される無線周波数リソースを均等に割り当てるための第二の割り当てユニットとをさらに含む、無線周波数リソース割り当て装置。
【請求項6】
前記割り当てモジュールは、
前記第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースを取得するための取得ユニットと、
前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定するための第一の決定ユニットと、
前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定するための第二の決定ユニットと、
前記第二のデータカードを前記ターゲットセルにキャンピングさせ、前記第二のデータカードのために前記ターゲットセルに対応する第三の無線周波数リソースを割り当てるための第一の割り当てユニットとを含む、請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記第一の決定ユニットは、
前記ターゲット無線周波数リソースに対してセルサーチを行い、第一のセルセットを取得するための取得サブユニットと、
前記第一のセルセットにおけるN個のセルに対して信号強度テストをそれぞれ行うためのテストサブユニットと、
前記N個のセルのうち、信号強度が予め設定されるキャンピング条件を満たすL個のセルを取得し、前記L個のセルをターゲットセルセットとして構築するための第一の決定サブユニットとを含み、
ここで、Nは、1以上の整数であり、Lは、1以上且つN以下の整数である、請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
前記第二の決定ユニットは、
前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルをターゲットセルとして決定するための第二の決定サブユニットを含む、請求項
6に記載の装置。
【請求項9】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行されると、請求項1から
4のいずれか1項に記載の無線周波数リソース割り当て方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項10】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、請求項1から
4のいずれか1項に記載の無線周波数リソース割り当て方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項11】
プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から
4のいずれか1項に記載の無線周波数リソース割り当て方法を実現するために用いられる、チップ。
【請求項12】
コンピュータ
プログラムであって、不揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記
コンピュータプログラムは、少なくとも一つのプロセッサによって実行されて請求項1から
4のいずれか1項に記載の無線周波数リソース割り当て方法のステップを実現するように構成される、コンピュータ
プログラム。
【請求項13】
請求項1から
4のいずれか1項に記載の無線周波数リソース割り当て方法を実行するために用いられるように構成される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月29日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010608637.4の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的に、無線周波数リソース割り当て方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
デュアルカードデュアルスタンバイ技術の進化に伴い、2枚のユーザ識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)カード上の業務に使用される周波数バンドデバイスがアンテナ配置と衝突しない場合、同時二重受信の効果を達成することを実現することができる。
【0004】
従来の技術では、電子機器に待機している2枚のSIMカードがキャンピングするセルに対応するために必要な周波数バンドデバイスがアンテナ配置と衝突した場合、一般的には、各SIMカードの優先度に応じてどのSIMカードが無線周波数リソースを使用できるかを決定する。このような配置ポリシーでは、優先度が低いSIMカードがデータネットワークサービスを行う時、その無線周波数リソースは、優先度が高いSIMカードによって占有されて、データパケット損失又は長遅延の現象が発生し、業務の正常な使用に影響を及ぼす。
【0005】
このことから分かるように、従来の技術において、マルチSIMカードを含む電子機器の無線周波数リソースに対する配置効果は、比較的悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例の目的は、マルチSIMカード電子機器の無線周波数リソースの配置効果が比較的悪いという従来技術における問題を解決できる無線周波数リソース割り当て方法、装置及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0008】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、無線周波数リソース割り当て方法を提供する。この方法は、
第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することと、
前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために、前記第一の無線周波数リソースと重なっていない第三の無線周波数リソースを割り当てることとを含む。
【0009】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、無線周波数リソース割り当て装置を提供する。この装置は、
第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出するための検出モジュールと、
前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために、前記第一の無線周波数リソースと重なっていない第三の無線周波数リソースを割り当てるための割り当てモジュールとを含む。
【0010】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供する。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0013】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータソフトウェア製品を提供する。前記コンピュータソフトウェア製品は、不揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記ソフトウェア製品は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されて第一の態様に記載の方法のステップを実現するように構成される。
【0014】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、第一の態様に記載の方法を実行するために用いられるように構成される。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出し、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる。本出願は、予め設定される業務をトリガーしたか否かに基づいて電子機器上の無線周波数リソースを占有できるデータカードを決定し、さらに他のデータカードの無線周波数リソース配置を調整し、それによって予め設定される業務をトリガーしたデータカードは、無線周波数リソースが占有されるために予め設定される業務の正常な運行に影響を及ぼすことがなく、無線周波数リソースの動的な配置を実現し、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例における電子機器の無線周波数通路の概略図である。
【
図3】本出願の実施例による別の無線周波数リソース割り当て方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例によるまた別の無線周波数リソース割り当て方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置の構造図のその一である。
【
図6】本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置の構造図のその二である。
【
図7】本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置の構造図のその三である。
【
図8】本出願の実施例による電子機器の構造図のその一である。
【
図9】本出願の実施例による電子機器の構造図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0018】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似している対象を区別するためのものであり、特定の順序又は優先順位を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一の」、「第二の」などによって区別される対象は、一般的には、同一の種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0019】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て方法を詳細に説明する。
【0020】
図1を参照すると、
図1は、本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て方法のフローチャートである。
【0021】
説明すべきこととして、前記方法は、電子機器に応用されてもよく、前記電子機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)であり、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの移動電子機器、ホームボイスアシスタントなどのスマート機器、マルチメディア機器又はストリーミング機器などを含み、本出願の実施例は、上記無線周波数リソース割り当て方法が電子機器に応用されることを例にして説明したが、具体的に限定しない。
【0022】
図1に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0023】
ステップ101では、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出する。
【0024】
ここで、第一のデータカードと第二のデータカードは、ネットワーク事業者がその加入者に提供したデータネットワークサービスカードとして理解されてもよく、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile Communications、GSM)により提供されたSIMカードであってもよく、他の通信システムにより提供されたデータネットワークサービスカードであってもよく、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0025】
理解と記述の便宜上、ここで、それぞれ第一のSIMカードと第二のSIMカードを例にして本出願の実施例の具体的な実施の形態を説明する。
【0026】
ここで、第一のSIMカードは、電子機器上でデータネットワークサービスを提供するSIMカードとして理解されてもよく、第二のSIMカードは、電子機器上の第一のSIMカード以外のいずれか一つの待機しているSIMカードとして理解されてもよい。一般的には、電子機器上に少なくとも2枚のSIMカードが待機している場合、ユーザは、そのうちの1枚のSIMカードを、データネットワークサービスを提供するSIMカードとして自ら選択することができる。
【0027】
ここで、予め設定される業務とは、電子機器システムにより予め設定され、又はユーザが自ら定義した特定の業務、例えばボイス業務、ページング業務、データ業務におけるオンラインゲーム業務などを指し、これらの特定の業務は、遅延に対する要求が比較的高い。従来技術において、第一のSIMカードがこれらの特定の業務をトリガーした際に、その無線周波数リソースが第二のSIMカードによって占有される場合、これらの特定の業務は、運行中にデータパケット損失又は遅延が発生してしまい、業務の正常な運行に影響を及ぼす。そのため、これらの特定の業務をトリガーした場合、無線周波数リソースの配置を最適化する必要がある。
【0028】
本出願の実施例では、第一のSIMカードは、電子機器上でデータネットワークサービスを提供するSIMカードであり、第一のSIMカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、第一のSIMカードを重要な業務カードとして決定し、第二のSIMカードを重要でない業務カードとすることができる。理解できるように、第二のSIMカードが第一の予め設定される業務をトリガーした際に、同様に第二のSIMカードを重要な業務カードとして決定し、第一のSIMカードを重要でない業務カードとすることができ、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0029】
第一のSIMカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、第一のSIMカードは、無線周波数リソース要求を送信し、第一の予め設定される業務を行うために第一のSIMカードに対応する第一の無線周波数リソースを割り当てるように電子機器に要求する。この時、電子機器は、第二のSIMカードにより占有される第二の無線周波数リソースが第一のSIMカードにより占有される第一の無線周波数リソースと重なるか否かを検出して、第二のSIMカードにより占有される無線周波数リソースが第一の予め設定される業務の運行に影響を及ぼすか否かを判断する。ここで、無線周波数リソースは、無線周波数バンドと、関連するアンテナ配置とを含んでもよい。
【0030】
上記の、第二のSIMカードにより占有される第二の無線周波数リソースが前記第一のSIMカードにより占有される第一の無線周波数リソースと重なるか否かということは、第一のSIMカードにより要求される第一の無線周波数リソースに対応する第一の無線周波数バンドと、第二の無線周波数リソースに対応する第二の無線周波数バンドには重なる区間が存在するか否かと理解されてもよい。
図2に示すように、電子機器上に第一のSIMカードと第二のSIMカードが挿入されているとすると、電子機器は、2本の無線周波数パスを保持しデュアルアクセスを実現することができ、第一のSIMカードにより要求される第一の無線周波数リソースと第二の無線周波数リソースには重なりが存在する場合、電子機器の2枚のSIMカードは、重なる無線周波数パスを使用する可能性があり、さらに無線周波数リソースの奪い合いが発生する可能性がある。
【0031】
上記の、第二のSIMカードにより占有される第二の無線周波数リソースが前記第一のSIMカードにより占有される第一の無線周波数リソースと重なるか否かということは、第一のSIMカードにより要求される第一の無線周波数リソースに対応する第一の無線周波数バンドと、第二のSIMカードが現在キャンピングしているサービングセルに対応する無線周波数バンドには重なりが存在するか否かと理解されてもよい。
【0032】
一般的には、無線周波数バンドを低周波数バンド、中周波数バンド、中高周波数バンド、高周波数バンドなどに分けることができ、例示的に、第一のSIMカードに対応するデータネットワーク配置が第五世代(5th Generation、5G)N41周波数バンドと第四世代(4th Generation、4G)B39周波数バンドを使用してデュアルアクセスを行う場合、5G N41周波数バンドと4G B39周波数バンドは、いずれも中高周波数バンドに属し、第二のSIMカードに対応するネットワーク配置に使用される第二の無線周波数バンドも中高周波数バンドであれば、第二の無線周波数リソースは第一の無線周波数リソースと重なると考えられてもよい。
【0033】
ステップ102では、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために、前記第一の無線周波数リソースと重なっていない第三の無線周波数リソースを割り当てる。
【0034】
理解と記述の便宜上、ここで依然として第一のSIMカードと第二のSIMカードを例にして本出願の実施例の具体的な実施の形態を説明する。
【0035】
本出願の実施例では、第二の無線周波数リソースが第一の無線周波数リソースと重なる場合、電子機器は、現在の環境が許す限り、第二のSIMカードに使用可能な無線周波数リソースを動的に配置することができる。具体的には、電子機器は、予め設定される範囲内で第三の無線周波数リソースが覆われているか否かをサーチすることができ、第三の無線周波数リソース決定の基準は、第三の無線周波数リソースに対応する第三の無線周波数バンドが第一の無線周波数リソースに対応する第一の無線周波数バンドと重ならず、且つ第三の無線周波数リソースが第二のSIMカード上の基本的な業務需要を維持できることであってもよい。
【0036】
このように、従来技術における、SIMカードの固定的な優先度に応じて無線周波数リソースを割り当てることに比べて、本出願の実施例において、電子機器は、予め設定される業務をトリガーしたか否かに基づいて無線周波数リソースを占有できるか否かを決定することができ、それによって予め設定される業務をトリガーしたSIMカードは、無線周波数リソースが占有されるために予め設定される業務の運行に影響を及ぼすことがなく、無線周波数リソースの動的な配置を実現し、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果を向上させる。
【0037】
本出願の実施例では、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出し、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる。本出願は、予め設定される業務をトリガーしたか否かに基づいて電子機器上の無線周波数リソースを占有できるデータカードを決定し、さらに他のデータカードの無線周波数リソース配置を調整し、それによって予め設定される業務をトリガーしたデータカードは、無線周波数リソースが占有されるために予め設定される業務の正常な運行に影響を及ぼすことがなく、無線周波数リソースの動的な配置を実現し、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果を向上させる。
【0038】
図3を参照する。
図3は、本出願の実施例による別の無線周波数リソース割り当て方法のフローチャートである。
【0039】
説明すべきこととして、前記方法は、電子機器に応用されてもよく、前記電子機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)であり、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの移動電子機器、ホームボイスアシスタントなどのスマート機器、マルチメディア機器又はストリーミング機器などを含み、本出願の実施例は、上記無線周波数リソース割り当て方法が電子機器に応用されることを例にして説明したが、具体的に限定しない。
【0040】
図3に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0041】
ステップ301では、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出する。
【0042】
本ステップの具体的な実現形式は、
図1に示される実施例においてステップ101に対する解釈説明を参照すればよく、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0043】
ステップ302では、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースを取得する。
【0044】
本出願の実施例では、第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースは、一つの特定の周波数バンドであってもよく、一つの周波数バンドリストであってもよく、この周波数バンドリストには、第一の無線周波数リソースに対応する第一の無線周波数バンドと重なっていないすべての無線周波数バンドが含まれており、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0045】
いくつかの実施の形態では、電子機器は、ブロードキャスト制御チャネル(Broadcast Control Channel、BCCH)によってシステムブロードキャストメッセージを取得することができ、システムブロードキャストメッセージのシステム情報ブロック(System Information Block、SIB)には、異周波数セル再選択の隣接セル情報が含まれており、具体的には、電子機器は、SIB-5から、異周波数バンドリストを取得し、この異周波数バンドリストをターゲット無線周波数リソースとして決定することができる。別の実施の形態において、電子機器は、予め設定される範囲内で第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースを直接サーチすることができ、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0046】
ステップ303では、前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定する。
【0047】
理解と記述の便宜上、ここで依然として第一のSIMカードと第二のSIMカードを例にして本出願の実施例の具体的な実施の形態を説明する。
【0048】
本出願の実施例では、現在の環境が許す限り、第二のSIMカードのために第三の無線周波数リソースをサーチするということは、現在の環境において、第二のSIMカードが再キャンピング可能であり、且つ無線周波数リソースが第一の無線周波数リソースと重なっていないサービングセルが存在するか否かを決定すると考えられてもよい。
【0049】
これに基づき、本ステップでは、電子機器は、上記取得されたターゲット無線周波数リソースに基づいて、ターゲット無線周波数リソースにおける異なる無線周波数バンドに対応して信号検出とセル検知を行って、ターゲット無線周波数リソースに覆われるサービングセルを取得し、ターゲットセルセットを構築することができ、それによって、その後は、ターゲットセルセットから第二のSIMカードがキャンピング可能なサービングセルを直接選択することができる。
【0050】
具体的には、電子機器は、取得されたターゲット無線周波数リソースに対応する周波数バンド範囲内でセルサーチを行い、時間と周波数同期を行い、同期スクランブルコードによってセル情報を取得することができ、具体的にセルサーチを行う実施の形態は、従来技術の実現プロセスを参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0051】
いくつかの実施の形態では、電子機器は、システムブロードキャストメッセージのSIBに含まれる異周波数セル再選択の隣接セル情報によって、SIB-5から異周波数セルリストを直接取得して、ターゲットセルセットを構築することもでき、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0052】
選択的に、前記の、前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定することは、前記ターゲット無線周波数リソースに対してセルサーチを行い、第一のセルセットを取得することと、前記第一のセルセットにおけるN個のセルに対して信号強度テストをそれぞれ行うことと、前記N個のセルのうち、信号強度が予め設定されるキャンピング条件を満たすL個のセルを取得し、前記L個のセルをターゲットセルセットとして構築することとを含み、ここで、Nは、1以上の整数であり、Lは、1以上且つN以下の整数である。
【0053】
本出願の実施例では、ターゲット無線周波数リソースに対応する周波数バンド範囲内でセルサーチを行って得られた第一のセルセットは、セルサーチの初歩的な結果と考えられてもよい。第一のセルセットにおける一部のセルが、プロトコルによってキャンピングできないと設定され、又はプロトコルによるセルキャンピング規範に適合しないためにキャンピングできず、又は信号強度のためにキャンピングできない可能性があるため、電子機器は、第一のセルセットから第二のSIMカードのキャンピングを許可できるターゲットセルセットを決定することができる。
【0054】
具体的には、電子機器は、第一のセルセットにおけるN個のセルに対して信号強度テストをそれぞれ行い、そのうち信号強度が予め設定されるキャンピング条件を満たすL個のセルを選択して、ターゲットセルセットを構築することができる。ここで、各セルの信号強度は、電子機器により測定された各セルの受信信号コードパワー(Received Signal Code Power、RSCP)として理解されてもよく、受信レベル値と呼ばれてもよい。
【0055】
例示的に、第一のセルセットにおけるAセルを例にし、電子機器は、従来技術におけるセルキャンピングを行うS基準を参照し、電子機器により測定されたAセルの信号強度とAセルの最小受信レベル値に基づいて、パラメータSxrlevを算出することができる。ここで、予め設定されるキャンピング条件は、プロトコルにより約定された判断条件であってもよく、即ちSxrlev>0である場合、Aセルは、ターゲットセルセットに選ばれ、予め設定されるキャンピング条件は、電子機器システムにより予め設定され、又はユーザが自ら定義した閾値に基づいて判断条件を決定して、キャンピングセルを選択する基準を高めてもよく、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0056】
本出願の実施例では、セルサーチの初歩的な結果に対して選別を行っており、ターゲットセルセットにおける各セルが、いずれも電子機器のキャンピングを許可し、且つ第二のデータカードに使用可能な無線周波数リソースを提供できるように確保し、さらに電子機器の無線周波数リソース割り当ての正確性を向上させる。
【0057】
説明すべきこととして、本出願の実施例における実施の形態は、同様に
図1に記載の実施例に適し、且つ同じ技術的効果を実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0058】
ステップ304では、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定する。
【0059】
理解と記述の便宜上、ここで依然として第一のSIMカードと第二のSIMカードを例にして本出願の実施例の具体的な実施の形態を説明する。
【0060】
本出願の実施例では、ターゲットセルセットに一つのセルだけが含まれる場合、前記第二のSIMカードとマッチングするターゲットセルは、このセルであると直接決定することができる。ターゲットセルセットに複数のセルが含まれる場合、電子機器は、この複数のセルの中で、第二のSIMカードがキャンピングするための一つの最も適切なセルを決定することができ、それによって第二のSIMカード上の業務は最適化された無線周波数リソースを使用することができる。
【0061】
選択的に、前記の、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定することは、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルをターゲットセルとして決定することを含む。
【0062】
本出願の実施例では、第二のSIMカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルを第二のSIMカードとマッチングするターゲットセルとして決定することは、以下のように理解されてもよい。一般的には、ターゲットセルセットにおけるセルは、いずれも電子機器のキャンピングを許可し、且つ第二のSIMカードに使用可能な無線周波数リソースを提供することができ、しかし、環境要因の影響で、第二のSIMカードがキャンピングできない状況が発生する可能性もあり、そのため、電子機器は、ターゲットセルセットにおける各セルに対して第二のSIMカードに対するキャンピングテストを行って、第二のSIMカードがキャンピング可能なセルを決定することができ、なお、第二のSIMカード上の業務が最適化された無線周波数リソースを使用できるように、電子機器は、信号強度が比較的高いセルをターゲットセルとして選択することができる。
【0063】
本出願の実施例では、電子機器は、まずターゲットセルセットにおけるすべてのセルを信号強度の高い順に並べ替え、そして、順に第二のSIMカードに対するキャンピングテストを行い、第二のSIMカードのキャンピングが成功した一番目のセルをターゲットセルとして決定することができる。例示的に、ターゲットセルセットにおけるすべてのセルを信号強度の高い順に並べ替えた結果がAセル、Bセル、Cセル・・・となると、電子機器は、上記順序に従って、まずAセルに対して第二のSIMカードに対するキャンピングテストを行い、第二のSIMカードがAセルへのキャンピングに成功した場合、Aセルをターゲットセルとして決定し、第二のSIMカードがAセルへのキャンピングに成功しなかった場合、Bセルに対して第二のSIMカードに対するキャンピングテストを行い、これに基づき類推し、第二のSIMカードのキャンピングが成功したセルをターゲットセルとして決定する。
【0064】
他の実施例では、電子機器は、ターゲットセルセットにおけるすべてのセルに対して第二のSIMカードのキャンピングテストを行い、第二のSIMカードがキャンピング可能なセルの中で、信号強度が最も強いセルをターゲットセルとして決定してもよく、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0065】
説明すべきこととして、上述した、第二のSIMカードのキャンピングテストを行う実施の形態は、従来技術における実現プロセスを参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0066】
本出願の実施例では、電子機器は、ターゲットセルセットにおける第二のデータカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルをターゲットセルとして決定することで、第二のデータカードは取得に成功し、且つ最適化された無線周波数リソースを取得することができ、無線周波数リソースの動的な配置をさらに最適化しており、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果をさらに向上させる。
【0067】
説明すべきこととして、本出願の実施例における実施の形態は、同様に
図1に記載の実施例に適し、且つ同じ技術的効果を実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0068】
ステップ305では、前記第二のデータカードを前記ターゲットセルにキャンピングさせ、前記第二のデータカードのために前記ターゲットセルに対応する第三の無線周波数リソースを割り当てる。
【0069】
理解と記述の便宜上、ここで依然として第一のSIMカードと第二のSIMカードを例にして本出願の実施例の具体的な実施の形態を説明する。
【0070】
本ステップでは、ターゲットセルを決定した後に、電子機器は、第二のSIMカードをターゲットセルにキャンピングさせ、前記第二のSIMカードのために前記ターゲットセルに対応する第三の無線周波数リソースを割り当て、第二のSIMカードに使用される無線周波数リソースに対する調整を完了することができ、第二のSIMカードに第一のSIMカードにより使用される無線周波数リソースを占有させないと同時に、第二のSIMカードには、新たな無線周波数リソースが割り当てられており、基本的な業務需要を維持することができる。
【0071】
選択的に、前記の、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することは、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーし、且つ第二のデータカードが第二の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが前記第二のデータカードにより要求される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することを含み、前記の、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てることは、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務の優先度を比較することと、前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも高い場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てることとを含む。
【0072】
本出願の実施例では、電子機器は、予め設定される業務の遅延に対する要求の程度の違いによって、異なる予め設定される業務に対して異なる優先度を設定することができる。例示的には、予め設定される業務は、ボイス業務、ページング業務、データ業務、インターネット選択業務などの大分類に分けることができ、そうすると、電子機器は、まず業務の大分類の優先度、例えば、優先度の高い順に、ボイス業務>ページング業務>データ業務>インターネット選択業務と設定することができる。電子機器は、さらに各業務大分類において具体的な業務に対して優先度を設定することもでき、例えば、ボイス業務において、連絡先1とのボイス業務の優先度を、連絡先2とのボイス業務の優先度よりも高く設定し、また例えば、データ業務において、オンラインゲーム業務の優先度を、ウェブページ閲覧業務の優先度よりも高く設定し、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0073】
第一のSIMカードが第一の予め設定される業務をトリガーし、且つ第二のSIMカードが第二の予め設定される業務をトリガーした場合、即ち電子機器に待機している2枚以上のSIMカードがいずれも予め設定される業務をトリガーした場合、電子機器は、予め設定される業務の優先度に基づいてどのSIMカードが無線周波数リソースを占有できるかを決定する。第一の予め設定される業務の優先度が第二の予め設定される業務の優先度よりも高い場合、第二のSIMカードのために第三の無線周波数リソースを割り当て、具体的に第二のSIMカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる実施の形態は、上記実施例における実現プロセスを参照すればよく、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0074】
他の実施例では、第一の予め設定される業務の優先度が第二の予め設定される業務の優先度よりも低い場合、電子機器は、第一のSIMカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てもよく、具体的に第一のSIMカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる実施の形態は、上記実施例において第二のSIMカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる実現プロセスを参照すればよく、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0075】
第一の予め設定される業務の優先度が第二の予め設定される業務の優先度に等しい場合、第一の予め設定される業務と第二の予め設定される業務に使用される無線周波数リソースを均等に割り当てることができ、上述した、均等に割り当てることは、第一のSIMカードと第二のSIMカードが無線周波数リソースを占有する時間を均等に割り当てることとして理解されてもよく、ここで限定しない。
【0076】
本出願の実施例では、電子機器に待機している2枚以上のデータカードがいずれも予め設定される業務をトリガーした場合、予め設定される業務の優先度に基づいてどのデータカードが無線周波数リソースを占有できるかを決定し、他方のデータカードに使用される無線周波数リソースを調整し、無線周波数リソースの動的な配置をさらに最適化しており、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果をさらに向上させる。
【0077】
説明すべきこととして、本出願の実施例における実施の形態は、同様に
図1に記載の実施例に適し、且つ同じ技術的効果を実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0078】
以下では、一例示的な実施の形態によって、本出願の実施例を説明する。電子機器上には、第一のSIMカードと第二のSIMカードの2枚のカードが挿入されており、ユーザは、自ら設定して第一のSIMカードを、データネットワークサービスを提供するSIMカードとして決定する。
図4に示すとおりである。
【0079】
ステップ401では、電子機器は、待機中に、予め設定される業務をトリガーしたか否かを検出し、第一のSIMカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、続いてステップ402を行い、予め設定される業務をトリガーしていない場合、各予め設定される業務の状態をモニタリングし続ける。
【0080】
ステップ402では、電子機器の第一のSIMカードが第一の予め設定される業務をトリガーした時、第一のSIMカードにより要求される無線周波数リソースが第二のSIMカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出する。
【0081】
第一のSIMカードのデータネットワーク配置が5G N41周波数バンドと4G B39周波数バンドとを使用してデュアルアクセスを行うとすると、第二のSIMカードがキャンピングするサービングセルに対応する無線周波数バンドも中高周波数バンドである場合、第二の無線周波数リソースが第一の無線周波数リソースと重なると考えられてもよく、続いてステップ403を行う。第二の無線周波数リソースが第一の無線周波数リソースと重なっていない場合、電子機器は、第二のSIMカードの無線周波数リソースを調整しなくてもよく、第二のSIMカードを依然として現在のサービングセルにキャンピングさせ、フローを終了する。
【0082】
ステップ403では、第一の無線周波数リソースと重なっていないセルセットを有するか否かを検出する。
【0083】
電子機器は、システムブロードキャストメッセージSIB-5において異周波数バンドリストを取得した後に、セルサーチを行い、第一の無線周波数リソースと重なっていない無線周波数リソースがセルを覆っているか否かを決定し、現在の環境において、第一の無線周波数リソースと重なっていないセルセットを有する場合、続いてステップ404を行う。現在の環境において、第一の無線周波数リソースと重なっていないセルを有しない場合、電子機器は、第二のSIMカードの無線周波数リソースを調整しなくてもよく、第二のSIMカードを依然として現在のサービングセルにキャンピングさせ、フローを終了する。
【0084】
ステップ404では、サーチされた第一の無線周波数リソースと重なっていないセルセットから予め設定されるキャンピング条件に合うターゲットセルセットを選別する。
【0085】
電子機器は、サーチされた第一の無線周波数リソースと重なっていないセルの中で、プロトコルキャンピング規範に合い、且つキャンピングを許可するターゲットセルセットを決定する。
【0086】
ステップ405では、第二のSIMカードをターゲットセルセットのうち、信号強度が最も高く、且つキャンピング可能なターゲットセルにキャンピングさせ、フローを終了する。
【0087】
本出願の実施例では、
図1に示す実施例に基づいて様々な選択的な実施の形態が追加されており、無線周波数リソースの動的な配置をさらに最適化しており、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果をさらに向上させる。
【0088】
以上をまとめると、本出願の実施例は、無線周波数リソース割り当て方法を提供し、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出し、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる。本出願は、予め設定される業務をトリガーしたか否かに基づいて電子機器上の無線周波数リソースを占有できるデータカードを決定し、さらに他のデータカードの無線周波数リソース配置を調整し、それによって予め設定される業務をトリガーしたデータカードは、無線周波数リソースが占有されるために予め設定される業務の正常な運行に影響を及ぼすことがなく、無線周波数リソースの動的な配置を実現し、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果を向上させる。
【0089】
説明すべきこととして、本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て方法は、実行する本体が、無線周波数リソース割り当て装置、又はこの無線周波数リソース割り当て装置における無線周波数リソース割り当て方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、無線周波数リソース割り当て装置により無線周波数リソース割り当て方法を実行することを例にして、本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置を説明する。
【0090】
図5を参照する。
図5は、本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置の構造概略図である。
【0091】
図5に示すように、無線周波数リソース割り当て装置500は、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出するための検出モジュール501と、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てるための割り当てモジュール502とを含む。
【0092】
選択的に、
図6に示すように、割り当てモジュール502は、前記第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースを取得するための取得ユニット5021と、前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定するための第一の決定ユニット5022と、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定するための第二の決定ユニット5023と、前記第二のデータカードを前記ターゲットセルにキャンピングさせ、前記第二のデータカードのために前記ターゲットセルに対応する第三の無線周波数リソースを割り当てるための第一の割り当てユニット5024とを含む。
【0093】
選択的に、第一の決定ユニット5022は、前記ターゲット無線周波数リソースに対してセルサーチを行い、第一のセルセットを取得するための取得サブユニットと、前記第一のセルセットにおけるN個のセルに対して信号強度テストをそれぞれ行うためのテストサブユニットと、前記N個のセルのうち、信号強度が予め設定されるキャンピング条件を満たすL個のセルを取得し、前記L個のセルをターゲットセルセットとして構築するための第一の決定サブユニットとを含み、ここで、Nは、1以上の整数であり、Lは、1以上且つN以下の整数である。
【0094】
選択的に、第二の決定ユニット5023は、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルをターゲットセルとして決定するための第二の決定サブユニットを含む。
【0095】
選択的に、
図7に示すように、検出モジュール501は、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーし、且つ第二のデータカードが第二の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが前記第二のデータカードにより要求される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出するための検出ユニット5011を含み、
割り当てモジュール502は、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務の優先度を比較するための比較ユニット5025と、前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも高い場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てるための第二の割り当てユニット5026とを含む。
【0096】
本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置は、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出し、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てることができる。予め設定される業務をトリガーしたか否かに基づいて電子機器上の無線周波数リソースを占有できるデータカードを決定し、さらに他のデータカードの無線周波数リソース配置を調整し、それによって予め設定される業務をトリガーしたデータカードは、無線周波数リソースが占有されるために予め設定される業務の正常な運行に影響を及ぼすことがなく、無線周波数リソースの動的な配置を実現し、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果を向上させる。
【0097】
本出願の実施例における無線周波数リソース割り当て装置は、装置であってもよく、端末における部品、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0098】
本出願の実施例における無線周波数リソース割り当て装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、これに対して、具体的に限定しない。
【0099】
本出願の実施例による無線周波数リソース割り当て装置は、
図1、
図3と
図4の方法の実施例により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0100】
選択的に、
図8に示すように、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供する。この電子機器は、プロセッサ810と、メモリ809と、メモリ809に記憶されており、且つ前記プロセッサ810上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ810によって実行されると、上記無線周波数リソース割り当て方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0101】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、以上に記載の移動電子機器と、非移動電子機器とを含む。
【0102】
図9は、本出願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造概略図である。
【0103】
この電子機器800は、無線周波数ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インターフェースユニット808、メモリ809、及びプロセッサ810などの部材を含むが、それらに限らない。
【0104】
当業者であれば理解できるように、電子機器800は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現する。
図9に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0105】
ここで、プロセッサ810は、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することと、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために、前記第一の無線周波数リソースと重なっていない第三の無線周波数リソースを割り当てることに用いられる。
【0106】
選択的に、プロセッサ810はさらに、前記第一の無線周波数リソースと重なっていないターゲット無線周波数リソースを取得することと、前記ターゲット無線周波数リソースに対応するターゲットセルセットを決定することと、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードとマッチングするターゲットセルを決定することと、前記第二のデータカードを前記ターゲットセルにキャンピングさせ、前記第二のデータカードのために前記ターゲットセルに対応する第三の無線周波数リソースを割り当てることに用いられる。
【0107】
選択的に、プロセッサ810はさらに、前記ターゲット無線周波数リソースに対してセルサーチを行い、第一のセルセットを取得することと、前記第一のセルセットにおけるN個のセルに対して信号強度テストをそれぞれ行うことと、前記N個のセルのうち、信号強度が予め設定されるキャンピング条件を満たすL個のセルを取得し、前記L個のセルをターゲットセルセットとして構築することに用いられ、ここで、Nは、1以上の整数であり、Lは、1以上且つN以下の整数である。
【0108】
選択的に、プロセッサ810はさらに、前記ターゲットセルセットの中で、前記第二のデータカードがキャンピング可能であり、且つ信号強度が最も高いセルをターゲットセルとして決定するために用いられる。
【0109】
選択的に、プロセッサ810はさらに、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーし、且つ第二のデータカードが第二の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが前記第二のデータカードにより要求される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出することと、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第一の予め設定される業務と前記第二の予め設定される業務の優先度を比較することと、前記第一の予め設定される業務の優先度が前記第二の予め設定される業務の優先度よりも高い場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てることに用いられる。
【0110】
本出願の実施例による電子機器は、第一のデータカードが第一の予め設定される業務をトリガーした場合、前記第一のデータカードにより要求される第一の無線周波数リソースが第二のデータカードにより占有される第二の無線周波数リソースと重なるか否かを検出し、前記第二の無線周波数リソースが前記第一の無線周波数リソースと重なる場合、前記第二のデータカードのために第三の無線周波数リソースを割り当てる。本出願は、予め設定される業務をトリガーしたか否かに基づいて電子機器上の無線周波数リソースを占有できるデータカードを決定し、さらに他のデータカードの無線周波数リソース配置を調整し、それによって予め設定される業務をトリガーしたデータカードは、無線周波数リソースが占有されるために予め設定される業務の正常な運行に影響を及ぼすことがなく、無線周波数リソースの動的な配置を実現し、電子機器の無線周波数リソース割り当ての効果を向上させる。
【0111】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット804は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)8041と、マイクロホン8042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ8041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット806は、表示パネル8061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル8061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071と、その他の入力機器8072とを含む。タッチパネル8071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器8072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよく、アプリケーションプログラムと、オペレーティングシステムとを含むが、それらに限らない。プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に統合されなくてもよい。
【0112】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、上記無線周波数リソース割り当て方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0113】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0114】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、上記無線周波数リソース割り当て方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0115】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0116】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられてもよい。
【0117】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例を結び付けて記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現することができる。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0118】
当業者であればはっきりと分かるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置とユニットの具体的な作動プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0119】
本出願による実施例では、理解すべきこととして、掲示された装置と方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば前記ユニットの区分、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、別の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はアセンブリは、別のシステムに結合されてもよく、又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0120】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、又は分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的ユニットであってもよく、又はそうではなくてもよく、一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の態様の目的を実現することができる。
【0121】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。
【0122】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現することができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0123】
当業者であれば理解できるように、上記実施例の方法におけるすべて又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムにより関連するハードウェアを制御して完了することができ、前記のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このプログラムが実行される時、上記のような各方法の実施例のフローを含んでもよい。ここで、前記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
【0124】
理解できるように、本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はその組み合わせで実現されてもよい。ハードウェア実現に対し、モジュール、ユニット、サブユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はその組み合わせに実現されてもよい。
【0125】
ソフトウェアの実現に対し、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサ外部に実現されてもよい。
【0126】
以上、図面を参照しながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。