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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】CD137アゴニスト性抗体とその使用
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/28 20060101AFI20240924BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20240924BHJP
   C12P 21/08 20060101ALN20240924BHJP
   A61K 39/395 20060101ALN20240924BHJP
   A61P 37/04 20060101ALN20240924BHJP
   A61K 47/68 20170101ALN20240924BHJP
   A61P 31/00 20060101ALN20240924BHJP
   A61P 35/00 20060101ALN20240924BHJP
【FI】
C07K16/28 ZNA
C12N15/13
C12P21/08
A61K39/395 N
A61K39/395 Y
A61P37/04
A61K47/68
A61P31/00
A61P35/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021538846
(86)(22)【出願日】2020-01-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020012080
(87)【国際公開番号】W WO2020142624
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2022-12-20
(31)【優先権主張番号】62/787,509
(32)【優先日】2019-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521290474
【氏名又は名称】キューエルエスエフ バイオセラピューティック インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QLSF BIOTHERAPEUTICS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100124659
【弁理士】
【氏名又は名称】白洲 一新
(72)【発明者】
【氏名】クルツマン,アーロン
(72)【発明者】
【氏名】トラン,ヒュー
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シハオ
【審査官】田中 晴絵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/098370(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/127787(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/091740(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07K 16/00-16/46
C12N 15/00-15/90
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号8から構成される重鎖可変領域CDR3と、配列番号6から構成される重鎖可変領域CDR1と、配列番号7から構成される重鎖可変領域CDR2と、配列番号3から構成される軽鎖可変領域CDR1と、配列番号4から構成される軽鎖可変領域CDR2と、配列番号5から構成される軽鎖可変領域CDR3とを有し、特異的にヒトCD137に結合する単離抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合フラグメント
【請求項2】
配列番号31から構成される重鎖可変領域CDR3と、配列番号29から構成される重鎖可変領域CDR1と、配列番号30から構成される重鎖可変領域CDR2と、配列番号26から構成される軽鎖可変領域CDR1と、配列番号27から構成される軽鎖可変領域CDR2と、配列番号28から構成される軽鎖可変領域CDR3とを有し、特異的にヒトCD137に結合する単離抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合フラグメント
【請求項3】
配列番号13-17からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域と、配列番号9-12からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域とからなることを特徴とする請求項1に記載の単離抗体、もしくはその抗原結合フラグメント。
【請求項4】
配列番号22-25からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域と、配列番号18-21からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域とからなることを特徴とする請求項2に記載の単離抗体、もしくはその抗原結合フラグメント。
【請求項5】
配列番号33、37-39からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖と、配列番号32、34、40-42からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖とからなる単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合フラグメント。
【請求項6】
配列番号43-46からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖と、配列番号47-50からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖とから構成される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合フラグメント。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は2019年1月2日に出願された米国仮出願番号62/787,509に対する優先権を主張するものであり、上記仮特許出願の開示内容全体を参照により本明細書に援用する。
(配列表の援用)
この出願はEFS-Web経由でASCIIフォーマットで提出されている配列表を含み、その名は「QLSF001PCT_ST25.txt」、サイズが73.8 KBで、2020年1月2日に作成されている。配列表の内容はその全体を参照により本明細書に引用する。
【発明の背景】
【0002】
CD137は腫瘍壊死因子(TNF)レセプターファミリーの一員である。別名は腫瘍壊死因子レセプタースーパーファミリーメンバー9(TNFRSF9)、4-1BBおよび、リンパ球活性化により誘導されたレセプター(ILA)である。CD137は活性化されたT細胞により表現されうるが、CD4T細胞より高度にCD8T細胞に発現する。さらに、CD137発現は樹状細胞、濾胞樹状細胞、ナチュラルキラー細胞、顆粒球、炎症の場における血管壁細胞にも認められる。CD137の特徴的活性の一つは活性化T細胞に対する共刺激活性である。CD137の架橋結合はT細胞増殖、IL-2分泌生存および細胞溶解活性を増強する。さらに、マウスでは免疫活性を増強し腫瘍を除去することができる。
【0003】
CD137はT細胞共刺激レセプターとしてTCR活性化で誘導される(Nam et al., Curr. Cancer Drug Targets,5:357-363(2005); Watts et al., Annu. Rev. Immunol.,23:23-68(2005))。活性化CD4+およびCD8+T細胞に表現されるほか、CD137はCD4+CD25+制御性T細胞にも発現される。その生理的リガンド、CD137Lは、例えばB細胞、単級/マクロファージ、樹状細胞などの抗原提示細胞上に発現される(Watts et al., Annu. Rev. Immunol.,23:23-68(2005))。
【0004】
CD137Lもしくはアゴニスト性モノクローナル抗体(mAb)のCD137への結合によるCD137を介したシグナル伝達は、TCR誘発性T細胞増殖、サイトカイン産生、機能的成熟の増強、ならびにCD8+T細胞生存延長を引き起こす。これらの効果は次のことにより生じる。(1)NF-KBの活性化、c-Jun NH2-末端キナーゼ/ストレス活性化タンパク質キナーゼ (JNK/SAPK)、およびp38 分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)シグナル伝達経路、および(2)抗アポトーシス遺伝子表現と細胞周期関連遺伝子発現のコントロール。CD137欠損マウスおよびCD137L欠損マウス双方で行われた実験では、完全適格T細胞応答を生じるうえでCD137の共刺激の重要性がさらに証明された。
【0005】
IL-2およびIL-15で活性化されたNK細胞はCD137を発現させ、アゴニスト性mABによるCD137の連結反応はNK細胞増殖とIFN-y分泌を刺激するが、細胞溶解活性は刺激しない。さらに、CD137刺激を受けたNK細胞は、インビトロで活性化T細胞の増殖を促進する。その共刺激性機能に合致して、CD137に対するアゴニスト性mAbは同種移植された心臓および皮膚の拒絶を促進し、生着した腫瘍を排除し、1次抗ウィルスCD8+T細胞反応を拡大し、T細胞の細胞溶解能を高めることが示されている。これらの研究はCD137のシグナル伝達が、腫瘍および感染に対する免疫を増強するT細胞の機能を促進するという見解を支持するものである。
【0006】
抗CD137抗体は、米国2005/0095244、公開された米国特許第7,288,638号 (例えば20H4.9-IgG4 [10C7 もしくは BMS-663513] もしくは 20H4.9-IgG1 [BMS-663031])、米国特許第6,887,673号 [cxE9 もしくは BMS-554271]、 米国特許第7,214,493号、第6,303,121号、第6,569,997号、第6,905,685号、第6,355,476号、第6,362,325号 [IDS もしくは BMS-469492、 3H3 もしくは BMS-469497; もしくは 3El]、米国特許第6,974,863号 (例えば53A2)、もしくは米国特許第6,210,669号 (例えばIDS, 3B8, もしくは3El) 、もしくは米国特許第8,337,850号に開示されている。さらなるCD137アゴニスト性抗体は米国特許出願第2016/0244528号、米国特許第5,928,893号、第6,303,121号、第6,569,997号, および第8,137,667号に記載されている。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、単離モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体、およびヒトCD137に特異的に結合するその抗原結合部を提供する。
本発明の一つの態様において、単離モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位は配列番号配列番号8から構成される重鎖可変領域CDR3から構成される。ある実施形態では、モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位はさらに配列番号6から構成される重鎖可変領域CDR1および配列番号配列番号7から構成される重鎖可変領域CDR2より構成される。最良の実施形態においては、モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合部位は、(a)配列番号3を構成する軽鎖可変領域、(b) 配列番号4を構成する軽鎖可変領域CDR2、および(c)配列番号5を構成する軽鎖可変領域CDR3から構成される。一つの実施形態においては、抗体もしくはその一部は、配列番号1と少なくとも95%の同一性を持つ軽鎖可変領域アミノ酸配列から構成される。またもう一つの実施形態では、抗体もしくはその一部は配列番号2に示されている配列と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%の同一性を持つアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域から構成される。
【0008】
本発明の一つの態様において、単離モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位は、配列番号31から構成される重鎖可変領域CDR3から構成される。ある実施形態では、モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位はさらに配列番号29から構成される重鎖可変領域CDR1および配列番号30から構成される重鎖可変領域CDR2より構成される。最良の実施形態においては、モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合部位はさらに、(a)配列番号26を構成する軽鎖可変領域CDR1、(b)配列番号27を構成する軽鎖可変領域CDR2、および(c)配列番号28を構成する軽鎖可変領域CDR3 より構成される。一つの実施形態では、抗体もしくはその部は配列番号35と少なくとも95%の同一性を持つ軽鎖可変領域アミノ酸配列および配列番号36と少なくとも95%の同一性を持つ重鎖可変領域アミノ酸配列から構成される。もう一つの実施形態においては、抗体もしくはその一部は配列番号36に示されている配列と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域から構成される。
【0009】
本発明のもう一つの態様においては、単離モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合部位は配列番号22-25からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号18-21からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域から構成される。
本発明のもう一つの態様においては、単離モノクローナル抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位は、配列番号13-17からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号9-12からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域から構成される。
【0010】
開示された本発明の抗体は、免疫原性を最小化する修飾により、ヒトの治療に適したフォーマットへとさらに操作可能である。適切な抗体には、キメラ抗体やヒト化抗体を含むが、これらに限定はされない。開示された抗体の親和性、安定性、特異性はまた、当業者に知られた技術によりさらに最適化可能である。他のフォーマットには、オリゴマー形成、薬物抱合、開示された抗体と他の機能性タンパク質との融合がありうる。
【0011】
開示された本発明の抗体は、例えば、全長抗体のことも、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、もしくは IgG4アイソタイプのこともありうる。あるいは、開示された抗体は、Fab、Fab'およびF(ab')2 フラグメントなどの抗体フラグメント、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、単鎖可変領域フラグメント(scFv)、ジスルフィド安定化可変領域フラグメント(dsFv)、およびハーフ抗体などの交代フラグメントのこともありうる。あるいは、開示された抗体は二重特異性抗体のこともありうる。
【0012】
本発明のもう一つの態様においては、単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部位は、配列番号33、37-39からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖および配列番号32、34、40-42からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖から構成される。
【0013】
本発明のもう一つの態様においては、単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部位は、配列番号43-46からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖および配列番号47-50からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖から構成される。
【0014】
ある実施形態では、抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位は、ヒトCD137に結合しこれを活性化する。従って、この抗体、もしくは抗原結合部位は抗腫瘍免疫反応を刺激することができる。ある実施形態では、抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位は非ヒト霊長類CD137に結合しこれを活性化する。ある実施形態では、抗CD137アゴニスト性抗体、もしくはその抗原結合部位は、哺乳動物CD137に結合しこれを活性化する。
本発明のもう一つの態様においては、単離抗CD137アゴニスト性モノクローナル抗体、もしくはその抗原結合部位から構成される組成物も提供される。
【0015】
本発明のもう一つの態様においては、単離抗CD137アゴニスト性モノクローナル抗体、もしくはその抗原結合部位から構成される医薬組成物および医薬として許容される担体も提供される。本発明の免疫抱合体と医薬として許容される担体から構成される組成物も提供される。
本発明のもう一つの態様においては、抗体、もしくはその抗原結合部位をコードする単離核酸分子から構成されるベクター、および上述の核酸分子から構成される発現ベクターから構成される宿主細胞も提供される。
【0016】
本発明はさらに、開示された発明の抗CD137アゴニスト性抗体を使い免疫応答を刺激する方法を提供する。例えば、一つの実施形態においては、開示された発明は、それを必要とする被験者を治療する方法を提供し、被験者に開示された発明の抗体もしくは抗原結合部位を、効果的な量投与するステップから構成される。
【0017】
もう一つの態様においては、開示された発明は、ヒトにおける癌を治療する方法を提供し、開示された発明のヒト抗CD137アゴニスト性抗体もしくは抗原結合部位を上述の癌の治療のための効果的な量、ヒトに投与するステップから構成されている。
もう一つの態様においては、開示された発明は、ヒトにおける感染症を治療する方法を提供し、開示された発明のヒト抗CD137アゴニスト性抗体もしくは抗原結合部位を上述の感染症の治療のための効果的な量、ヒトに投与するステップから構成されている。
【0018】
本開示のその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明と例から明らかであろうが、これら説明や例に限定されるものと解釈してはならない。本出願全体を通じて引用されているすべての参考文献、GenBank登録事項、特許および公開済み特許出願の内容はここに本明細書の一部を構成するものとして明示的に援用される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
例示的実施形態は参照図に説明されている。本明細書に開示された実施形態と図面は、限定的ではなく例示的なものと考えられることを意図している。
図1Aおよび1Bは本開示の抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体がNF-KBレセプター活性化を誘導することを示す。
図2Aおよび2Bは本開示の抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体が1次CD3+CD8+T細胞増殖を刺激することを示す。図2Cおよび2Dは抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体が1次CD3+CD8+T細胞増殖を刺激することを示す。
図3Aおよび3Bは本開示の抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体がインターフェロンγ分泌を刺激することを示す。
図4A および4Bは本開示の抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体がhu4-1BBノックインマウスの癌を抑制することを示す。
以下の実施形態とその態様はシステム、組成物および方法とともに説明および例証されているが、これらは例示かつ例証することを意図するものであり、範囲を限定するものではない。
【発明の詳細な説明】
【0020】
(定義)
本明細書で使用されている「から構成されている」もしくは「から構成される」という用語は組成物、方法、およびそれらの各要素に関連して使用され、実施形態に対して有用であり、しかし、有用であると否とに関わらず特定されていない要素も含まれる。当業者は、一般に、本明細書で使用されている用語は一般的に「非限定」用語(例えば、「~を含めて」という用語は「~を含めるが限定されない」、「を有する」という用語は「少なくとも~を有して」、「含める」という用語は「~を含むが限定されない」などと解釈されるべきである)として使用されていると理解する。
【0021】
特に明記しない限り、「a」および「an」および「the」および本出願の特定の実施形態を記載する文脈の中で使用されている同様の用語(特に特許請求項の文脈の中で)は単数および複数の両者を表すと解釈されうる。本明細書における値の範囲の記述はその範囲に入るそれぞれ別個の値を個別に述べる簡便法として使用されることを意図しているにすぎない。本明細書で特に明示しない限り、それぞれの個々の値は、個々に本明細書に挙げられているがごとくにこの明細書に組み込まれている。本明細書に記載されているすべての方法は、本明細書に特に明記しない限り、もしくは文脈に明瞭に矛盾しない限り、いかなる適切な順序でも実行可能である。ありとあらゆる例、もしくは本明細書のある実施形態に関して提供される例示的言語(例えば「のような」)は、出願を単により良く説明することを意図しているにすぎず、別途請求されている出願の範囲を制限するものではない。略号「e.g.」はラテン語exempli gratiaから由来するものであり、本明細書では非限定例を表すために使用されている。従って、略号「e.g.」は「例えば」という用語と同義である。本明細書におけるどの言葉も、出願の実務に不可欠な非請求要素を表していると解釈するべきではない。
【0022】
本明細書で使用されている用語「およそ」は量、時間、などの測定可能な値を表し、特定の値からの±20%、±10%、±5%、±1%、±0.5% もしくは ±0.1%の変動を含む。
本明細書で使用されている用語「エピトープ」は免疫グロブリンもしくはT細胞レセプターに特異的に結合できるタンパク質決定基を含む。エピトープ決定基は通常、アミノ酸もしくは糖側鎖のような分子の化学的に活性のある表面集合体からなっており、通常、特異的な3次元的構造特性ならびに特異的電荷特性を有する。抗体は、平衡解離定数が≦1μM、好ましくは≦100nM、最も好ましくは≦10nMの場合に抗原と特異的に結合すると言われる。
「KD」という用語は特定の抗原-抗体相互作用の平衡解離定数を指す。
【0023】
本明細書で使用されている「免疫応答」という用語は、例えば、リンパ球、抗原提示細胞、貪食細胞、顆粒球、および上記細胞もしくは肝臓(抗体、サイトカイン、および補体を含む)で産生される可溶性巨大分子の作用を指し、これらが侵入病原体、病原体感染細胞もしくは組織、癌細胞、もしくは自己免疫あるいは病的炎症の場合は、正常の生体細胞もしくは組織を、選択的に障害し、破壊し、生体から除去する場合を言う。
【0024】
本明細書で使用されている「抗原特異性T細胞応答」はT細胞による応答で、T細胞に特異的である抗原でT細胞が刺激されることにより生じるものを言う。抗原特異的刺激でT細胞により生じる応答の非限定的例には、増殖やサイトカイン産生(例、IL-2産生)がある。
本明細書で使用されている「抗体」という用語は、インタクト免疫グロブリンもしくはFc(結晶化可能フラグメント)領域もしくはFc領域のFcRn結合フラグメント(本明細書で「Fcフラグメント」あるいは「Fc領域」と呼ばれる)を持つモノクローナルあるいはポリクローナル抗原結合フラグメントを指す。抗原結合フラグメントは組み換えDNA技術もしくはインタクト抗体の酵素的あるいは化学的開裂により作り出される場合がある。抗原結合フラグメントには、inter alia、Fab、Fab'、F(ab')2、Fv、dAb、および相補性決定領域(CDR)フラグメント、単鎖抗体(scFv)、単領域抗体、キメラ抗体、ダイアボディおよびポリペプチドに対する特異的抗原結合を起こさせるのに十分な免疫グロブリンの少なくとも一部を含むポリペプチドが含まれる。Fc領域は2もしくは3クラスの抗体に寄与する2つの重鎖の一部を含む。Fc領域は組み換えDNA技術もしくはインタクト抗体の酵素的(例、パパイン開裂)あるいは化学的開裂を介して作り出される場合がある。
【0025】
本明細書で使用されている「抗体フラグメント」という用語は、インタクト抗体の一部のみから構成されるタンパク質フラグメントを指し、一般にインタクト抗体の抗原結合部位を含み、従って抗原結合能を保持している。本定義に包含される抗体フラグメントの例には次が含まれる。(i) VL、CL、VHおよびCH1領域を有するFabフラグメント、(ii) Fab' フラグメント、これは、CH1領域のC末端に1つ以上のシステイン残基を持つFabである。(iii) VHおよびCH1領域を有するFdフラグメント、(iv) VHおよびCH1領域とCH1領域のC末端に1つ以上のシステイン残基を持つFd'、(v) 抗体の単腕のVLおよびVH領域を有するFv フラグメント、(vi) VH領域からなるdAbフラグメント(Ward et al., Nature 341, 544-546 (1989))、(vii)単離CDR領域、(viii) F(ab')2フラグメント、二価フラグメントで、ヒンジ領域のジスルフィド架橋で結合した2つのFab'フラグメントを含む。(ix) 単鎖抗体分子(例、単鎖Fv; scFv) (Bird et al., Science 242:423-426 (1988);およびHuston et al., PNAS (USA) 85:5879-5883 (1988))、(x) 2つの抗原結合部位のある「ダイアボディ」で、同じペプチド鎖内の軽鎖可変領域(VL)と結合した重鎖可変領域(VH)から構成される(例えば、次を参照、EP 404,097; WO 93/11161;およびHollinger et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90:6444-6448 (1993))、(xi) 1対のタンデムFdセグメント(VH-CH1-VH-CH1)から構成される「線状抗体」で相補的軽鎖ポリペプチドとともに1対の抗原結合領域を形成する(Zapata et al. Protein Eng. 8(10):1057-1062 (1995); および U.S. Pat. No. 5,641,870)。
【0026】
本明細書で使用されている「単鎖可変フラグメント」、「単鎖抗体可変フラグメント」もしくは 「scFv」抗体は、リンカーペプチドで結合している重鎖(VH)および軽鎖(VL)のみの可変領域から構成される抗体の形態を指す。scFvは単鎖ポリペプチドとして発現されうる。scFvsは由来しているインタクト抗体の特異性を保持している。軽鎖と重鎖は、標的抗原に対するscFvの特異性が保持される限り、どのような順でもありえ、例えば、VH-リンカー-VLもしくはVL-リンカー-VHなどである。
【0027】
本明細書で使用されている「単離抗体」は、異なる抗原特異性(例えば、CD137タンパク質に特異的に結合する単離抗体はCD137タンパク質以外の抗原に特異的に結合する抗体を実質的に含まない)を有する他の抗体を実質的に含まない抗体を指す。しかし、特異的にヒトCD137タンパク質に結合する単離抗体は、他の種からのCD137タンパク質などの他の抗原に交差反応性を有する場合がある。さらに、単離抗体には、他の細胞物質および/または化学物質が実際上存在しない。
【0028】
抗CD137アゴニスト性抗体産生細胞、例えば、ハイブリドーマ、は選択、クローニング、さらに、旺盛な増殖、高い抗体産生、望ましい抗体特性を含め、望ましい特性を対象としてスクリーニング可能である。ハイブリドーマは同系動物、免疫システムを欠く動物、例えばヌードマウスで、インビトロの状態で、もしくはインビトロの状態で細胞培養で拡大増殖させることが可能である。ハイブリドーマを選択、クローニング、拡大増殖させる方法は、当業者にはよく知られている。
【0029】
本明細書で使用されている「モノクローナル抗体」もしくは「モノクローナル抗体組成物」という用語は、単一分子組成物である抗体分子の調製物を指す。モノクローナル抗体組成物は、特定のエピトープに対する単一結合特異性および親和性を示す。
【0030】
本明細書で使用されている「組換えヒト型抗体」という用語は、組換え方法により調製、発現、作成、もしくは単離されたヒト抗体すべてを指し、例えば、(a)ヒト免疫グロブリン遺伝子に関して遺伝子組換えもしくは染色体組換えをされた動物(例えばマウス)もしくはそれらから得られたハイブリドーマ(下記に記載)から単離された抗体、(b)ヒト抗体を発現するよう形質転換された宿主細胞から、例えば、トランスフェクトーマから単離された抗体、(c)組換え組み合わせヒト抗体ライブラリから単離された抗体、(d)ヒト免疫グロブリン遺伝子配列を他のDNA配列にスプライシングする他の方法により調製、発現、作成、もしくは単離された抗体。こうした組換えヒト抗体は、フレームワークとCDR領域がヒト生殖細胞系列免疫グロブリン配列由来の可変領域を有する。しかし、ある種の実施形態においては、そうした組換えヒト抗体はインビトロで突然変異を起こしやすく(あるいは、ヒトIg配列に関して遺伝子組換えされた動物が使われるとインビボ体細胞突然変異)、従って組換え抗体のVH およびVL領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖細胞系VHおよびVL配列から由来し、これらに関連するものの、インビボのヒト抗体生殖細胞系レパートリー内で天然には存在しない可能性のある配列である。
「アイソタイプ」という用語は、重鎖定常領域遺伝子によりコードされている抗体クラス(例えば、IgMもしくはIgG1)を指す。抗体は、免疫グロブリンG分子(IgG)のこともあれば、IgM、IgE、IgAもしくはIgD分子のこともあり、あるいはこれらから由来するものであることもある。
「抗原を認識する抗体」および「抗原に特異的である抗体」という語句は本明細書では「抗原と特異的に結合する抗体」と同じ意味で使用されている。
【0031】
本明細書で使用されている「ヒトCD137と特異的に結合する」抗体は、ヒトCD137タンパク質と(そしておそらく1つ以上の非ヒト種由来のCD137タンパク質と)結合するが、しかし非CD137タンパク質とは実際上結合しない抗体を指す。好ましくは、その抗体はヒトCD137タンパク質と「高い親和性」をもって、すなわち KD 1x10-7M以下で、より好ましくは5x10-8M以下で、より好ましくは3x10-8M以下で、より好ましくは1x10-8M以下で、より好ましくは5x10-9M以下で、さらにより好ましくは1x10-9M以下で結合する。
【0032】
タンパク質もしくは細胞と「実質的に結合しない」という用語は、本明細書で使用されている場合、タンパク質もしくは細胞と高い親和性を持って結合できない、もしくはしない、すなわちタンパク質や細胞とKD 2x10-6M以上で、より好ましくは1x10-3 M、さらにより好ましくは1x10-2M以上で結合することを意味する。
【0033】
IgG抗体に関して「高い親和性」という用語は、標的抗原に対し1x10-6M以下、好ましくは1x10-7M以下、より好ましくは1x10-8M以下、更により好ましくは1x10-9M以下、更により好ましくは1x10-10M以下のKDを有する抗体を指す。しかし、「高親和性」結合は他の抗体アイソタイプに関しては異なる場合がある。
「製剤処方」という用語は、中に含まれている活性成分の生物活性が有効に働くような形状に調製され、この調製物が投与される被験者に容認できないほど有毒である追加成分を含まないものを言う。
【0034】
作用物質、例えば、製剤処方もしくは細胞、の「治療効果のある量」とは病気、病状、または疾患、および/または治療薬の薬物動態的または薬力学的効果などの望ましい治療上の結果を達成するために、必要な用量と期間において、有効な量を言う。治療効果のある量は、被験者の病気の状態、年齢、性別および体重、および投与される細胞集団などの要因で変わる場合がある。ある実施形態では、提供された方法は、有効な量、例えば治療効果のある量の細胞および/または組成物の投与を対象とする。
【0035】
本明細書で使用されている「アゴニスト性抗体」とは、抗体が結合する抗原(例えば、CD137)の生物活性を誘導もしくは増強する抗体である。アゴニストは、例えば、レセプターのリガンドへの結合によるレセプターのリン酸化を促進することもあり、あるいはレセプターにより細胞を活性化もしくは成長させる場合もある。一つの実施形態においては、本発明の抗体はアゴニスト性抗CD137抗体である。
【0036】
「CDR移植抗体」は、特定の種の抗体もしくはアイソタイプ由来の1つ以上のCDRならびに同種もしくは別の種の他の抗体のもしくはアイソタイプのフレームワークから構成される抗体である。
【0037】
「ヒト化抗体」は1つ以上のアミノ酸置換、欠失、および/または追加により非ヒト種由来の抗体の配列とは異なる配列を持ち、そのためヒト被験者に投与した場合、非ヒト種抗体と比較してヒト化抗体は免疫応答を誘発しにくく、および/またはより程度の軽い免疫応答を誘発する。一つの実施形態においては、非ヒト種抗体の重鎖および/または軽鎖のフレームワークと定常領域におけるあるアミノ酸を変異させ、ヒト化抗体を製造する。もう一つの実施形態においては、ヒト抗体の定常領域を非ヒト種の可変領域と融合させる。もう一つの実施形態においては、ヒト化抗体はCDR移植抗体で、特定の種の抗体もしくはアイソタイプ由来の1つ以上のCDRおよびヒト抗体のフレームワークから構成される。もう一つの実施形態においては、非ヒト抗体の1つ以上のCDRにおける1つ以上のアミノ酸残基を変化させ、ヒト被験者に投与された場合、非ヒト抗体の免疫原性を低減させており、変化させられたアミノ酸残基は抗体の抗原への免疫特異的結合に重要でないか、もしくはアミノ酸配列に対してなされた変化は控えめな変化であり、ヒト化抗体の抗原への結合は非ヒト抗体の抗原への結合より大幅に低化はしない。ヒト化抗体の作成方法の例は、U.S. Pat. Nos. 6,054,297, 5,886,152 および 5,877,293に見出すことができる。
【0038】
「キメラ抗体」という用語は、一つの抗体の1つ以上の領域および1つ以上の他の抗体の1つ以上の領域を含む抗体を指す。一つの実施形態においては、1つ以上のCDRがヒト抗CD137抗体に由来している。もう一つの実施形態においては、全てのCDRがヒト抗CD137抗体由来である。もう一つの実施形態においては、1つ以上の抗ヒトCD137抗体からのCDRが、キメラ抗体においてさまざまに組み合わされている。例えば、キメラ抗体は第1のヒト抗CD137抗体の軽鎖からのCDR1、第2のヒト抗CD137抗体の軽鎖からのCDR2およびCDR3、および第3の抗CD137抗体の重鎖からのCDRから構成される場合がある。その他の組み合わせも可能である。
【0039】
[被験者]という用語は、ヒトあるいは非ヒト動物を指す。被験者は男性のことも女性のこともあり、いかなる適切な年齢でもあり得、乳児、年少者、青年、成人および老年の被験者などがありうる。「非ヒト動物」という用語は、全ての脊椎動物を含み、例えば、哺乳動物および非哺乳動物、例えば、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ネコ、雌牛、ウマ、ニワトリ、ウサギ、マウス、ラット、両生類、および爬虫類であるが、哺乳動物が好まれ、例えば、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ネコ、雌牛、およびウマがある。
【0040】
開示された本発明の抗体のCD137への結合は、当業に十分確立された1つ以上の技術を用い評価可能である。例えば、最良の実施形態においては、抗体は、例えば、組換えCD137タンパク質を用いてELISAアッセイにより検査し得る。さらに他の適切な結合アッセイには、フローサイトメトリーアッセイが含まれるが、これに限定されるものではなく、フローサイトメトリーアッセイでは抗体がヒトCD137を発現する細胞株、例えば細胞表面にCD137(例えば、ヒトCD137)を発現するように核酸導入されたHEK293細胞、と反応する。さらに、あるいは代わりに、抗体の結合は、結合キネティクス(例、KD値)を含めBIAcore結合アッセイ、Octet Red96 (Pall)などにおいて検査可能である。
【0041】
好ましくは、開示された本発明の抗体は、ヒトCD137タンパク質と5x10-8M以下のKDで結合し、ヒトCD137タンパク質と2x10-8M以下のKDで結合し、ヒトCD137タンパク質と5x10-9M以下のKDで結合し、ヒトCD137タンパク質と4x10-9M以下のKDで結合し、ヒトCD137タンパク質と3x10-9M以下のKDで結合し、ヒトCD137タンパク質と2x10-9M以下のKDで結合し、ヒトCD137タンパク質と1x10-9M以下のKDで結合する。
【0042】
本開示は単離モノクローナル抗体、もしくはその抗原結合部位と関係しており、これらはCD137に結合しこれを活性化する。またこれらの使用と関係する。ある種の実施形態においては、開示された本発明の抗体は、同定された重鎖および軽鎖生殖細胞系配列から由来し、および/または同定された構造的特徴、例えば同定されたアミノ酸配列から構成されるCDR領域、から構成される。この開示は開示された発明における単離抗体、かかる抗体を作成する方法およびその抗原結合部位を示す。この開示はまた、抗体の使用方法、例えば、開示された発明の抗CD137アゴニスト性抗体を使用し、免疫応答を単独もしくは他の免疫刺激性抗体と組み合わせて刺激するといったことと関連する。従って、開示された本発明の抗CD137アゴニスト性抗体を使う方法も提供され、例えばヒトにおける癌の治療を含むが、これに限定はされない。本発明のさまざまな局面が抗体および抗体フラグメント、医薬組成物、核酸、組換え発現ベクター、およびかかる抗体とフラグメントを作成する宿主細胞に関係する。本発明の抗体をヒトCD137の検出、CD137活性の刺激のために、インビトロもしくはインビボで使用する方法、および癌などの疾病を予防しあるいは治療するために使用する方法もまた、この発明に含まれる。
【0043】
相補性決定領域(CDR)は、軽鎖および重鎖両者の可変領域における超可変領域として知られている。可変領域のより高度に保存されている領域はフレームワーク(FR)と呼ばれる。ある抗体の相補性決定領域(CDR)とフレームワーク領域(FR)はKabat et al. supra;Lefranc et al., supraおよび/またはHoneggerおよびPluckthun, supraにより記載されたシステムを使用して同定されうる。また当業者によく知られているのは、Kabat et al. (1991, NIH Publication 91-3242, National Technical Information Service, Springfield, Va.)において記載されているナンバリングシステムである。この件に関して、Kabat et al.はどの抗体にも適用可能な可変領域配列のナンバリングシステムを定義した。当業者は一義的に「Kabatナンバリング」システムを任意の可変領域アミノ酸配列に、配列自体以外の実験データに頼ることなく当てはめることができる。
【0044】
ある種の実施形態においては、本発明は抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合部位を提供する。一つの実施形態において、抗体もしくは部分は、(a)配列番号3から構成される軽鎖可変領域CDR1、(b)配列番号4から構成される軽鎖可変領域CDR2、(c)配列番号5から構成される軽鎖可変領域CDR3、(d)配列番号6から構成される重鎖可変領域CDR1、(e)配列番号7 から構成される重鎖可変領域CDR2、(f)配列番号8 から構成される重鎖可変領域CDR3 から構成される。もう一つの実施形態においては、抗体もしくは部分は、(a)配列番号26から構成される軽鎖可変領域CDR1、(b)配列番号27から構成される軽鎖可変領域CDR2、(c)配列番号28から構成される軽鎖可変領域CDR3、(d)配列番号29から構成される重鎖可変領域CDR1、(e)配列番号30から構成される重鎖可変領域CDR2、(f)配列番号31から構成される重鎖可変領域CDR3から構成される。
【0045】
一つの実施形態においては、本開示はCD137エピトープに結合するモノクローナル抗体もしくはその抗原結合部位を提供し、これは配列番号1 もしくは 35と最低95%の同一性を有する軽鎖可変領域アミノ酸配列および配列番号2 もしくは 36と最低95%の同一性を有する重鎖可変領域アミノ酸配列から構成される。
【0046】
これらの抗体のFabのそれぞれがヒトCD137に結合できることを考えると、VH およびVL配列を「さまざまに組み合わせて」本発明の他の抗CD137結合分子を作り出すことができる。VH およびVL鎖がさまざまに組み合わされる場合、特定のVH/VL対合からのVH配列は構造的に類似しているVH配列で置換することが望ましい。同様に、特定のVH/VL対合からのVL配列は構造的に類似しているVL配列で置換することが望ましい。
【0047】
ある実施形態では、ヒト化抗体もしくはその抗原結合部位は配列番号13-17からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号9-12からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域から構成される。望ましい重鎖と軽鎖の組み合わせは次を含むが、これらに限定されるものではない。
(a) 配列番号13のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域、
(b) 配列番号14のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域、
(c) 配列番号15のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域、
(d) 配列番号16のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域。
【0048】
ある実施形態では、ヒト化抗体もしくはその抗原結合部位は配列番号22-25からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号18-21からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域から構成される。望ましい重鎖と軽鎖の組み合わせは次を含むが、これらに限定されるものではない。
(a) 配列番号22のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号18のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域、
(b) 配列番号23のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号19のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域、
(c) 配列番号24のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号20のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域、
(d) 配列番号:25のアミノ酸配列から構成される重鎖可変領域および配列番号21のアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域。
【0049】
ある実施形態では、ヒト化抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合部位は配列番号33、37-39からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖および配列番号32、34、および40-42からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖から構成される。
【0050】
ある実施形態では、ヒト化抗CD137アゴニスト性抗体もしくはその抗原結合部位は配列番号43-46からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される軽鎖および配列番号47-50からなるグループから選択されたアミノ酸配列から構成される重鎖から構成される。
【0051】
ある実施形態では、本発明は、抗CD137抗体もしくはその抗原結合フラグメントを提供し、これらは配列番号8 および31のいずれにおいても示されているようにCDR3領域から構成される重鎖から構成され、また配列番号2、13-17、22-25、および 36のいずれにおいても示されている配列と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列から構成される重鎖から構成される。
【0052】
ある実施形態では、本発明は、抗CD137抗体もしくはその抗原結合フラグメントを提供し、これらは配列番号5 および28のいずれにおいても示されているようにCDR3領域から構成される軽鎖から構成され、また配列番号1、9-12、18-21、および 35のいずれにおいても示されている配列と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列から構成される軽鎖可変領域を有する。
【0053】
従って、ある種の実施形態においては、CDR3領域は定常状態に保たれ、一方で重鎖および/または軽鎖の残りのCDRおよび/またはフレームワーク領域に可変性が導入される可能性があり、また抗体もしくはその抗原結合フラグメントはCD137に結合する能力を保持し、親の機能的特性例えば、結合親和性を保持する。
【0054】
ある実施形態では、少なくとも95%同一(もしくは少なくとも96%同一、もしくは少なくとも97%同一、もしくは少なくとも98%、もしくは少なくとも99%同一)である重鎖もしくは軽鎖内でなされた置換が保守的アミノ酸置換である。「保守的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が同様の化学的性質(例えば、電荷あるいは疎水性)を持つ側鎖(Rグループ)を持つもう一つのアミノ酸残基で置換されているものを言う。一般に、保守的アミノ酸置換は、タンパク質の機能的性質を実質的に変えることはない。2つ以上のアミノ酸配列が、保守的置換によりお互いに異なってくる場合には、パーセント配列同一性あるいは類似の程度は上方に調節され、置換の保守的性質を補正する。この調整を行う方法は当業者にはよく知られている。例えば、参照により本明細書に援用されているPearson (1994) Methods Mol. Biol. 24: 307-331を参照。類似の化学的性質を持つ側鎖を有するアミノ酸のグループの例には、(1)脂肪族側鎖: グリシン、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイシン、(2)脂肪族水酸基側鎖: セリンおよびトレオニン、(3)アミド含有側鎖: アスパルギンおよびグルタミン、(4)芳香族側鎖: フェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファン、(5)塩基性側鎖: リジン、アルギニン、およびヒスチジン、(6)酸性側鎖: アスパラギン酸塩およびグルタミン酸塩、および (7)含硫側鎖はシステインおよびメチオニンが含まれる。
【0055】
本開示はまた、本明細書で開示されているさまざまなアミノ酸配列(例えば、抗体もしくはその抗原結合部位)をコードする単離ポリヌクレオチド(もしくは核酸分子)、ポリヌクレオチドを含むベクター、ベクターを含む細胞(もしくは宿主細胞)、本明細書で開示されているさまざまなアミノ酸配列を含む、もしくは発現している細胞、抗体(および/またはそのフラグメント)を作成する方法、本明細書で開示されている抗体を含む医薬組成物などを提供する。
【0056】
特に明記しない限り、もしくは文脈から黙示的に示されない限り、次の用語と語句は以下に提供されている意味を含む。特に明示的に述べられない限り、もしくは文脈から明らかでない限り、下記の用語と語句は、当業においてその用語や語句が獲得した意味を除外するものではない。定義は特定の実施形態の説明を助けるために提供され、請求された発明を制限することを意図するものではない。それは、発明の範囲は請求項によってのみ制限されるからである。他に定義されていない限り、本明細書で使用されているすべての技術的および科学的用語は、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有するものにより一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0057】
本明細書における全ての文献は、それぞれ単独の文献もしくは特許出願が具体的かつ単独に参照により援用されていると示されている場合と同程度に、参照により援用されている。以下の説明には、本発明の理解に有用である可能性のある情報が含まれている。これは、本明細書に提供されている情報が以前の技術もしくは現在請求されている発明に関係していることを認めるものではなく、あるいは具体的もしくは黙示的に参照された文献が以前の技術であることを認めるものでもない。
【実施例
【0058】
以下の例は、本発明の請求範囲を制限することを意図するものではなく、むしろ、ある種の実施形態の例示となることを意図している。当業者が考案する、例示された方法の変法は、本発明の範囲内に入ることを意図している。
【0059】
ベクターの構築:
ベクターpcDNA3.4TOPO (Invitrogen)はEcoRI、XhoI、および NotIを含む短いポリリンカーとライゲーションされた。その結果生じたプラスミドはEcoRI および NotI制限酵素で消化され、ゲル電気泳動で精製された。重鎖クローニングについて、調製されたベクターが、ギブソンアセンブリを使用して、調製されたベクターと、VH領域(IDT)をコードするgblockと、J鎖およびCH1領域の接合部にあるXhoIサイトをコードするヒトIgG2gblockとを使用して組み立てられました。。プラスミドは調製され、IgG2アイソタイプを持つすべてのヒト化可変重鎖領域(VH)を組み込むためEcoRI および XhoIで消化された。全てのアセンブリはGibson法(NEB)で行われた。可変単鎖領域はgblocksを使う同様の方法で作成され、定常領域kappa (Ck)をコードするgblock フラグメントでVkappa領域をアセンブルした。
【0060】
タンパク質発現:
プラスミドを調製し、一過性発現系(ThermoFisher)を用い、Expi293 もしくは ExpiCHO細胞に導入された。簡単に述べると、プラスミドは1 μg プラスミドDNA合計/ml培養で3e6 細胞/ml細胞に導入された。重鎖および軽鎖プラスミドは1:1の比率で混合された。培養液は37℃で振とうをかけてインキュベーションした。16時間後、Transfection Enhancer 1および2が培養液に添加され、インキュベーションは6日間継続した。上清はろ過し、Octet Red96 (Pall)を用いてIgG定量プロトコルによりタンパク質タイターを決定した。(表1)IgGはACTA PUREシステムでMab Select Sure Protein-Aカラム精製により精製し、PBSで一晩透析した。
【0061】
【表1】
【0062】
フローサイトメトリー
ヒト/カニクイザル/マウス4-1BBトランスフェクトHEK293細胞もしくはPHA-P 刺激PBMCを、FACS緩衝液(DPBS+2% FBS+0.05%アジ化ナトリウム)内で段階希釈された抗4-1BB抗体と、次いでAF647標識F(ab’)2ヤギ抗ヒトIgG および7-AADとインキュベーションした。さらに、PBMCをFITCマウス抗ヒトCD3とインキュベーションした。染色された4-1BB発現HEK293検体はFSC/SSCでゲーティング、次いで生/死細胞ゲーティングすることによりFlowJoを用いて分析され、またヒト/カニクイザル/マウス4-1BB+ 細胞 (MFI相乗平均表示)が分析された。染色されたリンパ球検体はFSC/SSCでゲーティング、次いで生/死細胞ゲーティングすることによりFlowJoを用いて分析され、また4-1BB陽性CD3+細胞が分析された。(表2および表3)
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
CHOK1hFcgRIIA/CHOK1細胞からのFcクロスリンキングを持つヒト4-1BB 293トランスフェクト細胞を用いたNF-κBレポーターアッセイ
NF-κB Hu 4-1BB 293トランスフェクト細胞はHEK-DualTM TNF-α細胞(Invivogen)に4-1BBでトランスフェクションを行い作成し、TNF-a誘導NF-kB活性化を測定するために使用した。hFcgRIIA/CHOK1トランスフェクト細胞は抗4-1BB IgGへの架橋形成を提供するために使用した。細胞はAccutaseで採取、洗浄してフェノールレッドのないDMEM+10%加熱不活性化したウシ胎仔血清に1x106細胞/mlで再度浮遊させた。5x104NF-κB4-1BB293トランスフェクト細胞は、Costar3799U底96ウェルプレートで同数のhFcgRIIA/CHOK1トランスフェクト細胞もしくはCHOK1親細胞と共培養した。テスト抗体、陽性対照抗体(C1&C2)、および陰性対照(アイソタイプ)を培養基で段階希釈され、細胞に加えた。37oCで18-22時間インキュベーション後、20μlの細胞浮遊液がウェルから採取され、50μlの発光アッセイ試薬(Quanti-Luc、Invivo-Gen #rep-qlc)と不透明96平底プレート内で混合された。発光(RLUs)はFlexstation3プレートリーダー上で積分時間100 msにて測定した。(図1Aおよび1B)(表4).
【0066】
【表4】
【0067】
CHOK1mFcgRIIBトランスフェクト細胞と交差結合した抗4-1BB媒介T細胞増殖とインターフェロンガンマ放出
T細胞は末梢血単核細胞(PBMCs)からPan T細胞単離キット (Miltenyi Biotec product #130-096-535)で調整し、冷PBS、0.5%ウシ血清アルブミン(BSA)および2mM EDTA、pH7.2に再浮遊し、キットの指示に従いCell Trace Violetで標識した(ThermoFisher、cat# C34557)。最後に、標識されたPan T細胞はAdvanced RPMI-1640、10% 加熱不活性化FBS、2-メルカプトエタノール(1:1000)に2x106細胞/mlで再浮遊した。CHOK1.mFcgRIIB-mCherry細胞はF12 Ham、10%FBS、5μg/mlピューロマイシンで培養し、Accutaseで採取し、Advanced RPMI-1640、10% 加熱不活性化FBS、2-メルカプトエタノール(1:1000)に2x105細胞/mlで再浮遊した。CHOK1親細胞は、同様に培養基にピューロマイシンを加えずに調製した。100,000標識PanT細胞/ウェルの96ウェルU底培養プレートへ、CHOK1mFcgRIIB-mCherryもしくはCHOK1を10,000細胞/ウェル、割合が10:1となるよう混合した。10ng/ml NA/LEマウス抗ヒトCD3(クローンUCHT-1)が全てのウェルに加えられ、次いで段階希釈した4-1BBテスト抗原、陽性対照抗体(C1もしくはC2)、および陰性対照抗体(アイソタイプ)が開始濃度1μg/mlで添加された。対照ウェルはCHOK1mFcgRIIB-mCherry、Pan T細胞+ CHOK1mFcgRIIB、Pan T細胞+CHOK1mFcgRIIB+抗ヒトCD3、Pan T細胞+抗ヒトCD3、およびPan T細胞のみ、を含んでいた。プレートは37oC CO2インキュベーターで5日間インキュベーションした。細胞はさらにFITC抗huCD3、PE抗huCD8、および7-AADでフローサイトメトリー用に染色した。検体はFSC/SSCゲーティングにより、次いで生/死細胞ゲーティングによりFlowJoを用いて分析し、その後CD3+/CD8+T細胞およびCD3+/CD8-T細胞の増殖(CellTrace Violet)を分析した。図2Aおよび2Bは抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体が1次CD3+CD8+T細胞増殖を刺激することを示す。図2Cおよび2Dは抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体が1次CD3+CD8-T細胞増殖を刺激することを示す。
【0068】
サイトカイン(IFN-γ)遊離試験は同様にPan T細胞標識なしに準備した。プレートは37oC、CO2インキュベーターで48時間インキュベーションし、培養上清は分離して2枚のU底96ウェルプレート(70-80μl/プレート)に採取した。ELISA用に、培養上清は試薬希釈剤(R&D Systems、cat# DY995)で1:2に希釈した。R&D Systems データシートと アッセイ手順(製品# DY285B)を参照のこと。図3A および3Bは抗4-1BB(抗CD137)アゴニスト性抗体がインターフェロンγ分泌を刺激することを示す。
【0069】
遺伝子組換えヒト4-1BBノックインマウスにおける MC38成長抑制
マウス大腸癌MC38細胞は、37℃、5%CO2インキュベーターで10%ウシ胎仔血清、1%ペニシリンおよび1%ストレプトマイシンおよび2mMグルタミンを含むDMEM培養基で拡大培養した。5E5 MC38細胞を右腋窩に皮下注射し、腫瘍は被検物質投与前にto 50-100mm3に成長した。集団当たり、8匹のh4-1BBノックイン雌マウスに抗1BB抗体を0.1、0.3、1、もしくは3mg/kgあるいはhIgG2を3mg/kg、週2回、合計5回、腹腔内投与した。図4Aは、抗4-1BB抗体投与後、全ての被検遺伝子組換えhu4-1BBノックインマウスの体重が徐々に増加していくことを示す。さらに、薬剤関連毒性は認められなかった。QL1806は抗4-1BB抗体を表す。図4Bは抗4-1BB抗体がマウス大腸癌細胞MC38の成長を阻害することを示す。21日目には有意の抑制が観察され、1mg/kgおよび3mg/kg用量群はそれぞれ2匹の無腫瘍マウスを含んでいた(表5)。
【0070】
【表5】
【0071】
本明細書に記載されている図、表、例に示されているクローン名(抗体)は下記の表6に示されている重鎖および軽鎖の対合から構成される。
【表6】
配列リスト
配列番号1 マウス
QIVLTQSPAIMSASLGERVTMTCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGSGTSYSLTISSMEAEDAATYYCHQYHRSPPTFGSGTKLEIK
下線とボールド体:それぞれCDR1、2および3、(以下同じ)、Kabat番号付けスキームにより定義されている
配列番号2マウス
EVQLQQSGAELVRPGASVKLSCTASGFNIKDYYIHWVNQRPEQGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDKATLTVDTSSNTAYLHIIGLTSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTSVTVSS
軽鎖 CDRs
CDR1
TASSSVSSSYLH 配列番号3マウス
CDR2
STSNLA 配列番号4マウス
CDR3
HQYHRSPPT 配列番号5マウス
重鎖 CDRs
CDR1
DYYIH 配列番号6マウス
CDR2
RIDPEDGDIAYAPKFQD 配列番号7マウス
CDR3
GNYYAMDF 配列番号8マウス
ヒト化軽鎖可変領域
配列番号9ヒト化マウス
eIVLTQSPAtlSlSpGERVTlsCTASSSVSSSYLHWYQQKPGqSPrLWIYSTSNLASGVPARFSGSGpGTSftLTISSlEpEDfAvYYCHQYHRSPPTFGqGTKLEIK
配列番号10ヒト化マウス
eIVLTQSPAtlSlSpGERVTlsCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGpGTSftLTISSlEpEDfAvYYCHQYHRSPPTFGqGTKLEIK
配列番号11ヒト化マウス
eIVLTQSPAtlSlSpGERVTlsCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGpGTSYtLTISSMEpEDfAvYYCHQYHRSPPTFGqGTKLEIK
配列番号12ヒト化マウス
QIVLTQSPATLSASPGERVTLSCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGPGTSYTLTISSMEPEDAATYYCHQYHRSPPTFGQGTKLEIK
ヒト化重鎖可変領域
配列番号13ヒト化マウス
EVQLVQSGAEVKKPGATVKISCKASGFNIKDYYIHWVNQAPGKGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDRVTLTVDTSTDTAYLELSSLRSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTTVTVSS
配列番号14ヒト化マウス
EVQLvQSGAEvkkPGAtVKLSCkASGFNIKDYYIHWVNQaPgkGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDrATLTVDTStNTAYLeLssLTSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTtVTVSS
配列番号15ヒト化マウス
EVQLQQSGAEvkkPGAtVKLSCkASGFNIKDYYIHWVNQaPgkGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDrATLTVDTStNTAYLeLssLrSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTtVTVSS
配列番号16ヒト化マウス
EVQLQQSGAEVKKPGATVKLSCKASGFNIKDYYIHWVNQRPGQGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDRATLTVDTSTNTAYLELSSLRSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTTVTVSS
配列番号17ヒト化マウス
EVQLQQSGAEvkkPGAtVKLSCkASGFNIKDYYIHWVNQRPgQGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDrATLTVDTStNTAYLeLssLTSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTtVTVSS
ヒト化軽鎖可変領域
配列番号18ヒト化マウス
eIVLtQSPdfqSvtPkEKVTiTCRASSSVSYIHWYQQKPdSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTdftLTInslEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIK
配列番号19ヒト化マウス
eIVLtQSPdfqSAtPkEKVTiTCRASSSVSYIHWYQQKPdSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTSftLTInslEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIK
配列番号20ヒト化マウス
eIVLtQSPdfqSAtPkEKVTMTCRASSSVSYIHWYQQKPdSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTSYtLTInsVEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIK
配列番号21ヒト化マウス
eIVLtQSPdfqSAtPkEKVTiTCRASSSVSYIHWYQQKPGSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTSYtLTInRVEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIK
ヒト化重鎖可変領域
配列番号22ヒト化マウス
QVQLvQSGAEvkkPGASVKvSCKASGYTFTFYTMHWvrQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrvTLTADtStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSS
配列番号23ヒト化マウス
QVQLvQSGAEvkkPGASVKvSCKASGYTFTFYTMHWLrQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrATLTADtStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSS
配列番号24ヒト化マウス
QVQLvQSGAEvkkPGASVKMSCKASGYTFTFYTMHWLKQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrATLTADtStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSS
配列番号25配列番号:25ヒト化マウス
QVQLvQSGAEvkkPGASVKMSCKASGYTFTFYTMHWLKQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrATLTADKStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSS
軽鎖 CDRs
CDR1
RASSSVSYIH 配列番号26配列番号:26マウス
CDR2
ATSNLAS 配列番号27配列番号:27 マウス
CDR3
QQWSSNPFT 配列番号28 マウス
重鎖 CDRs
CDR1
FYTMH 配列番号29マウス
CDR2
YINPSSGYTNYNQKFTD 配列番号30マウス
CDR3
SDGSSSKWYFDV 配列番号31マウス
配列番号32ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
EVQLVQSGAEVKKPGATVKISCKASGFNIKDYYIHWVNQAPGKGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDRVTLTVDTSTDTAYLELSSLRSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号33ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
QIVLTQSPATLSASPGERVTLSCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGPGTSYTLTISSMEPEDAATYYCHQYHRSPPTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号34ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
EVQLQQSGAEVKKPGATVKLSCKASGFNIKDYYIHWVNQRPGQGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDRATLTVDTSTNTAYLELSSLRSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号35 マウス
QIVLSQSPTILSASPGEKVTMTCRASSSVSYIHWYQQKPGSSPKAWISATSNLASGVPARFSGSGSGTSYSLTISRVEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGSGTKLEIK
配列番号36マウス
QVQLQQSGAELARPGASVKMSCKASGYTFTFYTMHWLKQRPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDKATLTADKSSSTAYMQLSSLTSEDSAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGTGTTVTVSS
配列番号37ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
eIVLTQSPAtlSlSpGERVTlsCTASSSVSSSYLHWYQQKPGqSPrLWIYSTSNLASGVPARFSGSGpGTSftLTISSlEpEDfAvYYCHQYHRSPPTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号38ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
eIVLTQSPAtlSlSpGERVTlsCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGpGTSftLTISSlEpEDfAvYYCHQYHRSPPTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号39ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
eIVLTQSPAtlSlSpGERVTlsCTASSSVSSSYLHWYQQKPGSSPKLWIYSTSNLASGVPARFSGSGpGTSYtLTISSMEpEDfAvYYCHQYHRSPPTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号40ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
EVQLvQSGAEvkkPGAtVKLSCkASGFNIKDYYIHWVNQaPgkGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDrATLTVDTStNTAYLeLssLTSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTtVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号41ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
EVQLQQSGAEvkkPGAtVKLSCkASGFNIKDYYIHWVNQaPgkGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDrATLTVDTStNTAYLeLssLrSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTtVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号42ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
EVQLQQSGAEvkkPGAtVKLSCkASGFNIKDYYIHWVNQRPgQGLEWIGRIDPEDGDIAYAPKFQDrATLTVDTStNTAYLeLssLTSEDTAVYYCTTGNYYAMDFWGQGTtVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号43ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
eIVLtQSPdfqSvtPkEKVTiTCRASSSVSYIHWYQQKPdSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTdftLTInslEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号44ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
eIVLtQSPdfqSAtPkEKVTiTCRASSSVSYIHWYQQKPdSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTSftLTInslEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号45ヒト化マウス Fv、ヒト定常 (Ckappa)
eIVLtQSPdfqSAtPkEKVTMTCRASSSVSYIHWYQQKPdSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTSYtLTInsVEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号46ヒト化マウス Fv、ヒト定常(Ckappa)
eIVLtQSPdfqSAtPkEKVTiTCRASSSVSYIHWYQQKPGSSPKAWISATSNLASGVPsRFSGSGSGTSYtLTInRVEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGqGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号47ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
QVQLvQSGAEvkkPGASVKvSCKASGYTFTFYTMHWvrQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrvTLTADtStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号48ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
QVQLvQSGAEvkkPGASVKvSCKASGYTFTFYTMHWLrQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrATLTADtStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号49ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
QVQLvQSGAEvkkPGASVKMSCKASGYTFTFYTMHWLKQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrATLTADtStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号50ヒト化マウス Fv、ヒト Fc
QVQLvQSGAEvkkPGASVKMSCKASGYTFTFYTMHWLKQaPGQGLEWIGYINPSSGYTNYNQKFTDrATLTADKStSTAYMeLSSLrSEDtAVYYCARSDGSSSKWYFDVWGqGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4A
図4B
【配列表】
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