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特許7558588プログラム、情報処理装置及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240924BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20240924BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023108634
(22)【出願日】2023-06-30
【審査請求日】2024-07-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521328928
【氏名又は名称】株式会社ナハト
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】安達 友基
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-044618(JP,A)
【文献】特開2005-309885(JP,A)
【文献】[2023]購入可能なユニバーサル・エクスプレスパス5選!買い方・使い方・利用する際の注意点を紹介,KKDAY Blog,株式会社KKDAY JAPAN,2023年03月09日,[令和6年7月17日検索],<URL:https://www.kkday.com/ja/blog/43631/asia-japan-osaka-universalstudiojapan-expresspass>
【文献】まっきー,[2022年最新]USJチケットの値段&購入方法!公式の割引でお得に買える!主要な種類と買い方まとめ,CASTEL,株式会社ジーニング,2022年01月21日,[令和6年7月17日検索],<URL:https://web.archive.org/web/20220123023646/https://castel.jp/p/2396>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
第1飲食店に対応する第1チケットと、前記第1飲食店とは異なる第2飲食店に対応する第2仮チケットとを表示する第1表示手段であって、
前記第1仮チケットには、当該第1仮チケットを選択したユーザが購入可能になる第1本チケットの販売価格が関連付けて表示され、
前記第2仮チケットには、当該第2仮チケットを選択したユーザが購入可能になる第2本チケットの販売価格が関連付けて表示され、
前記第1チケットの販売価格は、前記第1飲食店を優先的に利用するための価格を含み、
前記第2本チケットの販売価格は、前記第2飲食店を優先的に利用するための価格を含む、第1表示手段と、
前記第1表示手段が前記第1仮チケット及び前記第2仮チケットを表示した後、前記第1仮チケット又は前記第2仮チケットに対する前記ユーザによる選択操作を受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段が前記第1仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には、前記第1本チケットを購入するための第1表示要素と、当該選択操作を受け付けた時点に関する情報とを一覧で表示し、
前記第1受付手段が前記第2仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には、前記第2本チケットを購入するための第2表示要素と、当該選択操作を受け付けた時点に関する情報とを一覧で表示する第2表示手段と、
前記第2表示手段が前記第1表示要素を表示する場合には前記第1本チケットに対する前記ユーザによる購入操作を受け付け、
前記第2表示手段が前記第2表示要素を表示する場合には前記第2本チケットに対する前記ユーザによる購入操作を受け付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段が前記第1本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には当該第1本チケットの購入が行われたことを示す情報を表示し、
前記第2受付手段が前記第2本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には当該第2本チケットの購入が行われたことを示す情報を表示する第3表示手段と、
として機能させる、プログラム。
【請求項2】
前記第2表示手段は、
前記第1受付手段が前記第1仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には、前記第1本チケットを購入するタイミングの指示に関する情報と、前記第1本チケットの購入が未完了であることを示す情報と、前記第1飲食店に入場するための特定の待機列に並ぶ指示に関する情報との少なくとも一つをさらに表示し、
前記第1受付手段が前記第2仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には、前記第2本チケットを購入するタイミングの指示に関する情報と、前記第2本チケットの購入が未完了であることを示す情報と、前記第2飲食店に入場するための特定の待機列に並ぶ指示に関する情報との少なくとも一つをさらに表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第3表示手段は、
前記第2受付手段が前記第1チケット又は前記第2本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には、当該購入操作を受け付けた時点に関する情報をさらに表示する、請求項に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第2表示手段は、
前記第1受付手段が前記第1チケット又は前記第2仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた時点からの経過時間が所定の閾値以上である場合に当該経過時間に関する情報をさらに表示する、請求項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第3表示手段は、
前記第1受付手段が前記第1仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた時点と、前記第2受付手段が前記第1本チケットに対する前記購入操作を受け付けた時点との差が所定の閾値以上である場合には、当該差に関する情報をさらに表示し、
前記第1受付手段が前記第2仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた時点と、前記第2受付手段が前記第2本チケットに対する前記購入操作を受け付けた時点との差が前記所定の閾値以上である場合には、当該差に関する情報をさらに表示する、請求項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1本チケット及び前記第2本チケットの少なくとも一方の販売価格は、第1時点と、前記第1時点より後の第2時点とで異なる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
第1飲食店に対応する第1チケットと、前記第1飲食店とは異なる第2飲食店に対応する第2仮チケットとを表示するための情報を端末装置に対して出力する第1出力手段であって、
前記端末装置において、
前記第1仮チケットには、当該第1仮チケットを選択したユーザが購入可能になる第1本チケットの販売価格が関連付けて表示され、
前記第2仮チケットには、当該第2仮チケットを選択したユーザが購入可能になる第2本チケットの販売価格が関連付けて表示され、
前記第1チケットの販売価格は、前記第1飲食店を優先的に利用するための価格を含み、
前記第2本チケットの販売価格は、前記第2飲食店を優先的に利用するための価格を含む、第1出力手段と、
前記第1出力手段が前記第1仮チケット及び前記第2仮チケットを表示するための情報を出力した後、前記第1仮チケット又は前記第2仮チケットに対する前記ユーザによる選択操作を受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段が前記第1仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には前記第1本チケットを購入するための第1表示要素と、当該選択操作を受け付けた時点に関する情報とを一覧で表示するための情報を前記端末装置に対して出力し、
前記第1受付手段が前記第2仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には前記第2本チケットを購入するための第2表示要素と、当該選択操作を受け付けた時点に関する情報とを一覧で表示するための情報を前記端末装置に対して出力する第2出力手段と、
前記第1表示要素を表示するための情報を前記第2出力手段が出力する場合には前記第1本チケットに対する前記ユーザによる購入操作を受け付け、
前記第2表示要素を表示するための情報を前記第2出力手段が出力する場合には前記第2本チケットに対する前記ユーザによる購入操作を受け付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段が前記第1本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には当該第1本チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を前記端末装置に対して出力し、
前記第2受付手段が前記第2本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には当該第2本チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を前記端末装置に対して出力する第3出力手段と、
を備える、情報処理装置。
【請求項8】
他のユーザが前記第1飲食店を利用するために前記第1飲食店の待機列に並んでいた時間に関する情報の少なくとも一方を取得し、当該情報に基づいて前記第1本チケットの販売価格を決定し、
他のユーザが前記第2飲食店を利用するために前記第2飲食店の待機列に並んでいた時間に関する情報の少なくとも一方を取得し、当該情報に基づいて前記第2本チケットの販売価格を決定する決定手段をさらに備える、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
第1飲食店に対応する第1チケットと、前記第1飲食店とは異なる第2飲食店に対応する第2仮チケットとを表示するための情報を端末装置に対して出力する第1出力ステップであって、
前記端末装置において、
前記第1仮チケットには、当該第1仮チケットを選択したユーザが購入可能になる第1本チケットの販売価格が関連付けて表示され、
前記第2仮チケットには、当該第2仮チケットを選択したユーザが購入可能になる第2本チケットの販売価格が関連付けて表示され、
前記第1チケットの販売価格は、前記第1飲食店を優先的に利用するための価格を含み、
前記第2本チケットの販売価格は、前記第2飲食店を優先的に利用するための価格を含む、第1出力ステップと、
前記第1出力ステップにおいて前記第1仮チケット及び前記第2仮チケットを表示するための情報を出力した後、前記第1仮チケット又は前記第2仮チケットに対する前記ユーザによる選択操作を受け付ける第1受付ステップと、
前記第1受付ステップにおいて前記第1仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には前記第1本チケットを購入するための第1表示要素と、当該選択操作を受け付けた時点に関する情報とを一覧で表示するための情報を前記端末装置に対して出力し、
前記第1受付ステップにおいて前記第2仮チケットに対する前記選択操作を受け付けた場合には前記第2本チケットを購入するための第2表示要素と、当該選択操作を受け付けた時点に関する情報とを一覧で表示するための情報を前記端末装置に対して出力する第2出力ステップと、
前記第1表示要素を表示するための情報を前記第2出力ステップにおいて出力する場合には前記第1本チケットに対する前記ユーザによる購入操作を受け付け、
前記第2表示要素を表示するための情報を前記第2出力ステップにおいて出力する場合には前記第2本チケットに対する前記ユーザによる購入操作を受け付ける第2受付ステップと、
前記第2受付ステップにおいて前記第1本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には当該第1本チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を前記端末装置に対して出力し、
前記第2受付ステップにおいて前記第2本チケットに対する前記購入操作を受け付けた場合には当該第2本チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を前記端末装置に対して出力する第3出力ステップと、
を実行する、情報処理方法。
【請求項10】
前記コンピュータが、
他のユーザが前記第1飲食店を利用するために前記第1飲食店の待機列に並んでいた時間に関する情報の少なくとも一方を取得し、当該情報に基づいて前記第1本チケットの販売価格を決定し、
他のユーザが前記第2飲食店を利用するために前記第2飲食店の待機列に並んでいた時間に関する情報の少なくとも一方を取得し、当該情報に基づいて前記第2本チケットの販売価格を決定する決定ステップをさらに実行する、請求項9に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、店舗に訪れた顧客の混雑を緩和する技術が知られている。例えば、特許文献1には、手続きを受けるための整理番号を付与された複数の者が手続きを待つために整列すべき位置を表す複数の標示を表示すべき旨を指示する制御装置と、指示に応答して、複数の標示を、複数の者を支持する面上に表示する表示装置と、手続きを受けるための受付を行う受付装置とを含む整列管理システムが記載されている。当該整列管理システムにおいて、受付装置が一の者の受付を完了したとき、表示装置は一の者の受付が完了した旨を示す標示を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許7046284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1によっては、ユーザの利便性を十分に高めることができない。例えば、一部のユーザに対して優先的にサービスを提供することに関して検討の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、ユーザの利便性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、所定のエリアの利用者と比較して、当該エリアに優先的に入場するためのチケットと、当該チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示する価格表示手段と、ユーザによるチケットの購入に基づいて、購入が行われたことを示す情報を表示する購入表示手段と、として機能させる。
【0007】
本開示の他の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、所定のエリアに対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示する第1表示手段であって、販売価格は、エリアに優先的に入場するための価格を含む、第1表示手段と、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示する第2表示手段と、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示する第3表示手段と、として機能させる。
【0008】
本開示の他の一態様に係る情報処理装置は、所定のエリアに対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示するための情報を出力する第1出力部であって、販売価格は、エリアに優先的に入場するための価格を含む、第1出力部と、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示するための情報を出力する第2出力部と、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を出力する第3出力部と、を備える。
【0009】
本開示の他の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータに、所定のエリアに対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示するステップであって、販売価格は、エリアに優先的に入場するための価格を含む、ステップと、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示するステップと、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の概要を示す図である。
図2】システム1の機能ブロック図である。
図3】システム1の動作を説明するためのシーケンス図である。
図4】端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
図5】端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
図6】端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
図7】システム1の他の動作を説明するためのフローチャートである。
図8】システム1の各装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態(以下では、本実施形態という)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0013】
本開示において、「部」や「手段」、「装置」、「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置、ソフトウェアにより実現されても、2つ以上の「部」や「手段」、「装置」、「システム」の機能が1つの物理的手段や装置、ソフトウェアにより実現されてもよい。
【0014】
<1.システム1の概要>
図1を参照して、本実施形態に係るシステム1(以下、単に「システム1」と称する)の概要について説明する。システム1によれば、所定のエリアに対して、いわゆるファストパス(登録商標)を導入することができる。
【0015】
所定のエリアは、典型的には、一定数の利用者しか同時には利用又は入場することができない施設である。所定のエリアは、例えば、飲食店、屋台、イベント会場、ライブハウス、スポーツ観戦会場、カラオケ店、クラブ、遊園地又はそのアトラクション、トイレ、公共施設、宿泊施設及び寺社等である。システム1のユーザは、チケットを購入することで、エリアに入場するための通常の待機列に並んでいる他の利用者と比較して、当該エリアに優先的に入場することができる。
【0016】
以下、エリアは、飲食店等の店舗であるとして説明する。また、利用者は、当該店舗の顧客であるとして説明する。
【0017】
従来から、顧客は、例えば、店舗の予約を行うことで優先的に店舗に入店できる場合がある。しかしながら、店舗としては、予約を受け付けることにより顧客の回転率が低下する。その結果、店舗の売上が低下する。そのため、店舗としては、売上を維持するためには予約を受け付けないほうが好ましい場合がある。特に、飲食店では、利益を上げるためには顧客の回転率を維持することが極めて重要となるため、予約を受け付けることが経営上困難な場合がある。一方で、顧客としては、優先的に店舗に入店する方法がなければ不便に感じる場合がある。
【0018】
システム1によれば、店舗の利益と、ユーザの利便性とを両立することができる。具体的には、ユーザとしては、追加で料金を支払うことにより優先的に店舗に入店することができるようになるため、利便性が向上する。また、店舗としては、ユーザが追加で支払った料金の少なくとも一部を自身の売上とすることができる。そのため、店舗としてのオペレーションを変更することなく利益を増加させることができる。
【0019】
<2.システム1の機能構成>
図2を参照して、システム1の構成の一例について説明する。システム1は、端末装置2、情報処理装置3及び通信ネットワーク4を含む。端末装置2及び情報処理装置3は、通信ネットワーク4を介して互いに通信可能に構成されている。以下では、各装置の詳細について説明する。
【0020】
[端末装置2]
端末装置2は、ユーザが使用する装置である。端末装置2は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ等の電子機器である。本実施形態では、端末装置2はスマートフォンであるとして説明する。ユーザは、端末装置2が備えるタッチパネルディスプレイに触れることによって、端末装置2を操作することができる。端末装置2は、ウェブブラウザ又はアプリケーションソフトウェア等により、本実施形態に係る各種機能を発揮することができる。
【0021】
端末装置2は、制御部10、記憶部14、ネットワークインタフェース部18及びバス16を含む。制御部10、記憶部14及びネットワークインタフェース部18は、バス16を介して互いに電気的に接続されている。
【0022】
―記憶部14―
記憶部14は、後述する制御部10が各種手段として機能するための各種プログラムを記憶する。また、記憶部14は、本実施形態で説明する動作を実現するための各種情報を記憶する。
【0023】
―制御部10―
制御部10は、記憶部14に記憶された各種プログラムを実行することにより、表示手段100、受付手段102及び位置情報取得手段104として機能する。
【0024】
(表示手段100)
表示手段100は、第1表示手段100aを含む。第1表示手段100aは、第1チケットを選択するための画面(以下、「第1チケット選択画面」と称する)を表示する。具体的には、第1表示手段100aは、所定の店舗に対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示する。販売価格は、店舗に優先的に入店するための価格を含む。第1チケット選択画面の一例を、図4を参照して後述する。
【0025】
第1チケットは、典型的には、第2チケットの購入予約としての側面を有するチケットである。第1チケットは、仮チケットということもできる。
【0026】
第1表示手段100aは、典型的には、複数の店舗のそれぞれに対応する第1チケットの一覧を表示する。ユーザは、第1チケットの一覧から、優先的に入店したい店舗に対応する第1チケットを選択する。ユーザが第1チケットを選択する時点では、典型的には、決済は行われない。なお、ユーザが第1チケットを選択する時点で、支払い方法としてユーザが予め登録したクレジットカードの有効性等を確認する処理が行われてもよい。
【0027】
表示手段100は、第2表示手段100bをさらに含む。第2表示手段100bは、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す画面(以下、「第2チケット購入画面」と称する)を表示する。第2チケット購入画面は、第1チケットの選択が完了したことを示す画面であるということもできる。ユーザが第2チケットを購入すると、ユーザが予め登録したクレジットカード等による決済が行われる。第2チケット購入画面の一例を、図5を参照して後述する。
【0028】
また、第2表示手段100bは、第2チケットを購入するタイミングの指示に関する情報をさらに表示してよい。第2チケットを購入するタイミングは、例えば、店舗に入店する直前又は店舗のスタッフが第2チケットの購入を確認しにきたタイミング等である。上述したとおり、ユーザが第2チケットを購入すると、決済が行われる。そのため、第2チケット購入画面において第2チケットを購入するタイミングの指示に関する情報を表示することで、ユーザが意図しないタイミングでの決済が行われることを抑制することができる。
【0029】
また、第2表示手段100bは、第2チケットの購入が未完了であることを示す情報をさらに表示してよい。システム1の利用に不慣れなユーザは、第1チケットを選択した後にさらに第2チケットを購入する必要があることを把握していない場合がある。そこで、第2チケット購入画面において第2チケットの購入が未完了であることを示す情報を表示することで、ユーザとしては次に行うべきことが明らかになる。その結果、ユーザ体験が改善される。
【0030】
また、第2表示手段100bは、店舗の特定の待機列に並ぶ指示に関する情報をさらに表示してよい。店舗によっては、システム1を利用していない顧客と、システム1を利用するユーザとで並ぶ列を分ける場合がある。例えば、店舗には、システム1を利用していない顧客による通常の待機列と、第1チケットを購入したユーザによる優先待機列との2つの待機列があってよい(図1参照)。このような場合において、第1チケットを選択したユーザ(すなわち、本来優先待機列に並ぶべきユーザ)が誤って通常の待機列に並んでしまうと、ユーザは優先して店舗に入店することができなくなる。そこで、第2チケット購入画面において店舗の特定の待機列(例えば、優先待機列)に並ぶ指示に関する情報を表示することで、ユーザを正しい待機列に案内することができるようになる。その結果、ユーザ体験が改善される。
【0031】
また、第2表示手段100bは、第1チケットの選択が行われた第1時点に関する情報をさらに表示してよい。第1時点は、典型的には、ユーザが優先待機列に並び始めた時点に相当する。ここで、店舗としては、ユーザがいつから優先待機列に並び始めたかを把握したい場合がある。例えば、ユーザが優先待機列に並び始めてから現在時刻まで既に1時間程度の時間が経過している場合、早く店舗に入店できることを期待していたユーザとしては、第2チケットを購入したくない場合が考えられる。このような場合、店舗が第1時点を把握することができれば、ユーザによる第2チケットの購入を免除して入店させることや、第2チケットを購入させはするものの、提供するサービスに関して割引を適用すること等ができる。すなわち、店舗としては、ユーザの満足度を維持するための対応をとりやすくなる。
【0032】
また、第2表示手段100bは、第1チケットの選択が行われた第1時点からの経過時間が第1閾値以上である場合に、経過時間に関する情報をさらに表示してよい。上述のとおり、店舗としては、ユーザがいつから優先待機列に並び始めたかを把握したい場合がある。第2表示手段100bが第2チケット購入画面において第1時点からの経過時間に関する情報を表示することで、店舗としては、ユーザが優先待機列に並んでいた時間をより容易に把握することができる。
【0033】
表示手段100は、第3表示手段100cをさらに含む。第3表示手段100cは、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す画面(以下、「第2チケット購入完了画面」と称する)を表示する。第2チケット購入完了画面の一例を、図6を参照して後述する。
【0034】
また、第3表示手段100cは、第1チケットの選択が行われた第1時点に関する情報と、第2チケットの購入が行われた第2時点に関する情報とをさらに表示してよい。第2時点は、典型的には、ユーザが店舗に入店する時点に相当する。すなわち、第3表示手段100cが第1時点及び第2時点の両方を表示することで、店舗としては、ユーザが優先待機列に並び始めてから店舗に入店するまでの時間を把握することができる。
【0035】
また、第3表示手段100cは、第1チケットの選択が行われた第1時点と、第2チケットの購入が行われた第2時点との差が第2閾値以上である場合に、差に関する情報をさらに表示してよい。第3表示手段100cが第2チケット購入完了画面において第1時点と第2時点との差に関する情報を表示することで、店舗としては、ユーザが優先待機列に並び始めてから店舗に入店するまでの時間をより容易に把握することができる。
【0036】
なお、第2チケットが購入されることにより得られた利益の少なくとも一部は店舗に対して付与される。他の一部は、例えば、システム1の運営する事業者に付与されてもよい。
【0037】
(受付手段102)
受付手段102は、ユーザからの各種操作の入力を受け付ける。各種操作は、第1チケット選択画面における第1チケットの選択操作を含む。各種操作は、他にも、第2チケット購入画面における第2チケットの購入操作を含む。
【0038】
(位置情報取得手段104)
位置情報取得手段104は、端末装置2の位置情報を取得する。位置情報取得手段104は、端末装置2が備えるGPS機能により端末装置2の位置情報を取得してよい。
【0039】
また、位置情報取得手段104は、店舗の位置情報を取得する。位置情報取得手段104は、店舗のウェブサイトに掲載された情報、地図アプリに登録された店舗の情報及び店舗に設置されたBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコン等により店舗の位置情報を取得してよい。
【0040】
―ネットワークインタフェース部18―
ネットワークインタフェース部18は、通信ネットワーク4を介した他の装置との通信を実現する。通信は、例えば、TCP/IPプロトコルにより実現されるものであってよい。
【0041】
[情報処理装置3]
情報処理装置3は、端末装置2をクライアント装置とするサーバ装置である。情報処理装置3は、典型的には、ウェブアプリケーションサーバ装置である。
【0042】
情報処理装置3は、制御部20、記憶部24、ネットワークインタフェース部28及びバス26を含む。制御部20、記憶部24及びネットワークインタフェース部28は、バス26を介して互いに電気的に接続されている。
【0043】
―記憶部24―
記憶部24は、後述する制御部20が各種手段として機能するための各種プログラムを記憶する。また、記憶部24は、ユーザ情報DB(Database)240及び店舗情報DB242を記憶する。
【0044】
(ユーザ情報DB240)
ユーザ情報DB240は、システム1のユーザに関するユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、ユーザの識別情報、ユーザの個人情報(例えば、名前及び住所等)、決済情報、お気に入り登録した店舗、第1チケットの選択状況及び第2チケットの購入状況等に関する情報を含む。システム1は、例えば、ユーザから会員登録を受け付けることにより、当該ユーザに関する情報をユーザ情報DB240に記憶する。
【0045】
ユーザが第1チケットを選択した場合、典型的には、ユーザ情報DB240に記憶された当該ユーザの第1チケットの選択状況が更新される。具体的には、ユーザが第1チケット選択画面において複数の第1チケットから一つの第1チケットを選択(例えば、第1チケットのアイコンの押下)した場合、ユーザが選択した第1チケットに対応する店舗に関する情報及びユーザが第1チケットを選択した第1時点に関する情報がユーザ情報DB240に追加されてもよい。
【0046】
ユーザが第2チケットを選択した場合、典型的には、ユーザ情報DB240に記憶された当該ユーザの第2チケットの選択状況が更新される。具体的には、ユーザが第2チケット購入画面において第2チケットを購入(例えば、購入ボタンの押下)した場合、ユーザが購入した第2チケットに対応する店舗に関する情報及びユーザが第2チケットを購入した第2時点に関する情報がユーザ情報DB240に追加されてもよい。
【0047】
(店舗情報DB242)
店舗情報DB242は、システム1に登録された店舗に関する店舗情報を記憶する。店舗情報は、店舗の識別情報、店舗の名前、店舗の位置情報、店舗が提供するサービスの種類や属性及び第2チケットの販売価格等に関する情報を含む。
【0048】
―制御部20―
制御部20は、記憶部24に記憶された各種プログラムを実行することにより、決定手段200、更新手段202及び出力手段204として機能する。
【0049】
(決定手段200)
決定手段200は、第2チケットの販売価格を決定する。決定手段200は、典型的には、顧客による店舗に対する需要に基づいて第2チケットの販売価格を決定する。すなわち、決定手段200は、第2チケットの販売価格に関してダイナミックプライシングを行う。
【0050】
決定手段200は、時間帯に応じて第2チケットの販売価格を決定してよい。決定手段200は、例えば、ランチタイムにおいては飲食店である店舗の第2チケットの販売価格を500円に決定し、それ以外の時間帯においては販売価格を200円に決定する。
【0051】
決定手段200は、顧客又は他のユーザが店舗の待機列に並んでいた時間に応じて当該店舗の第2チケットの販売価格を決定してよい。
【0052】
決定手段200は、例えば、通常の待機列(図1上段参照)において顧客が並んでいた時間(すなわち、顧客が通常の待機列の末尾に並んでから、当該顧客が店舗に入店するまでの時間)が長い場合に第2チケットの販売価格を上昇させてよい。また、決定手段200は、例えば、通常の待機列において顧客が並んでいた時間が短い場合(通常の待機列が形成されておらず、顧客が通常の待機列に並ぶことなく入店できる場合を含む)に第2チケットの販売価格を低下させてよい。
【0053】
また、決定手段200は、例えば、優先待機列(図1下段参照)においてユーザが並んでいた時間(すなわち、ユーザが優先待機列の末尾に並んでから、当該ユーザが店舗に入店するまでの時間)が長い場合に第2チケットの販売価格を上昇させてよい。また、決定手段200は、例えば、優先待機列においてユーザが並んでいた時間が短い場合(優先待機列が形成されておらず、ユーザが優先待機列に並ぶことなく入店できる場合を含む)に第2チケットの販売価格を低下させてよい。
【0054】
顧客又は他のユーザが店舗の待機列に並んでいた時間は、例えば、店舗のスタッフによって手動で計測され、システム1に入力されたものであってよい。顧客又は他のユーザが店舗の待機列に並んでいた時間は、他にも、情報処理装置3と通信可能に構成され、店舗の店頭に設置されたカメラによって顧客又は他のユーザの移動を追跡することで計測されたものであってもよい。他のユーザが店舗の待機列に並んでいた時間は、他にも、ユーザ情報DB240を参照し、当該他のユーザが第1チケットを選択した第1時点と、第2チケットを購入した第2時点との差に基づいて算出されてもよい。
【0055】
決定手段200は、周期的又は非周期的に第2チケットの販売価格を決定してもよい。周期は、例えば、1秒、1分、1時間、1日及び1週間等である。すなわち、販売価格は、典型的には、第3時点と、第3時点より後の第4時点とで異なる。決定手段200は、他にも、客単価、顧客の店舗内での滞在時間、店舗の業種等に応じて第2チケットの販売価格を決定してもよい。
【0056】
(更新手段202)
更新手段202は、端末装置2から受信した各種情報に基づいて、ユーザ情報DB240に記憶された情報を更新する。具体的には、更新手段202は、端末装置2から第1チケットの選択操作に関する情報を受信し、ユーザ情報DB240に記憶された第1チケットの選択状況に関する情報を更新する。また、更新手段202は、端末装置2から第2チケットの購入操作に関する情報を受信し、ユーザ情報DB240に記憶された第2チケットの購入状況に関する情報を更新する。なお、情報の更新は、情報の追加及び削除を含む。
【0057】
(出力手段204)
出力手段204は、端末装置2において表示される各種情報を出力する。情報を出力することは、当該情報を他の端末に対して送信することを含む。本実施形態において、出力手段204は、端末装置2に対して各種情報を送信するものとして説明する。
【0058】
出力手段204は、第1出力手段204aを含む。第1出力手段204aは、典型的には、第1表示手段100aを機能させるための情報を端末装置2に対して送信する。具体的には、第1出力手段204aは、端末装置2に対して、第1チケットと、第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示するための情報を送信する。第1出力手段204aが送信する情報は、例えば、店舗情報DB242に登録された店舗のリスト及び各店舗の第2チケットの販売価格等を含む。
【0059】
また、出力手段204は、第2出力手段204bを含む。第2出力手段204bは、典型的には、第2表示手段100bを機能させるための情報を端末装置2に対して送信する。具体的には、第2出力手段204bは、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、端末装置2に対して、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示するための情報を送信する。第2出力手段204bが送信する情報は、例えば、ユーザによる第1チケットの選択に伴うユーザ情報DB240の更新が完了したことを示す情報を含む。第2チケットは、典型的には、第1チケットの選択が情報処理装置3において正常に記憶された後でないと購入できないからである。
【0060】
また、出力手段204は、第3出力手段204cを含む。第3出力手段204cは、典型的には、第3表示手段100cを機能させるための情報を端末装置2に対して送信する。具体的には、第3出力手段204cは、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、端末装置2に対して、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を送信する。第3出力手段204cが送信する情報は、例えば、ユーザによる第2チケットの購入に伴うユーザ情報DB240の更新が完了したことを示す情報を含む。第2チケット購入完了画面は、典型的には、第2チケットの購入が情報処理装置3において正常に記憶された後でないと端末装置2において表示されないからである。
―ネットワークインタフェース部28―
ネットワークインタフェース部28は、通信ネットワーク4を介した他の装置との通信を実現する。通信は、例えば、TCP/IPプロトコルにより実現されるものであってよい。
【0061】
<3.システム1の動作>
図3図6を参照して、システム1の動作について説明する。図3は、端末装置2及び情報処理装置3の動作の一例を示すシーケンス図である。図4図6は、端末装置2の表示画面の一例を説明するための図である。
【0062】
―第1チケット選択画面の表示―
まず、情報処理装置3は、第2チケットの販売価格を決定する(S100)。この例では、情報処理装置3は、アイス店、パスタ店、ピザ店、喫茶店、菓子店及び食料品店の6つの店舗について、第2チケットの販売価格を、それぞれ500円、550円、350円、200円、400円及び100円と決定するものとする。
【0063】
次に、情報処理装置3は、決定した第2チケットの販売価格に関する情報(以下、「価格情報」と称する)を端末装置2に対して送信する(S102)。
【0064】
次に、端末装置2は、受信した価格情報に基づいて、第1チケット選択画面を表示する(S104)。図4は、第1チケット選択画面の一例を示す図である。第1チケット選択画面には、タイトルd100及び第1チケット選択領域d102が表示される。
【0065】
タイトルd100は、表示画面のタイトルである。この例では、タイトルd100として、「第1チケット選択画面」と表示されている。
【0066】
第1チケット選択領域d102は、ユーザが押下することにより第1チケットを選択することができる複数のボタンを表示する領域である。この例では、第1チケット選択領域d102において、第1チケットボタンd104―第1チケットボタンd114の6つのボタンが表示されている。
【0067】
第1チケットボタンd104は、アイス店に対応する第1チケットを選択するためのボタンである。第1チケットボタンd104には、アイス店のアイコンとともに、アイス店の第2チケットの販売価格である「500円」が関連付けて表示されている。
【0068】
第1チケットボタンd106は、パスタ店に対応する第1チケットを選択するためのボタンである。第1チケットボタンd106には、パスタ店のアイコンとともに、パスタ店の第2チケットの販売価格である「550円」が関連付けて表示されている。
【0069】
第1チケットボタンd108は、ピザ店に対応する第1チケットを選択するためのボタンである。第1チケットボタンd108には、ピザ店のアイコンとともに、ピザ店の第2チケットの販売価格である「350円」が関連付けて表示されている。
【0070】
第1チケットボタンd110は、喫茶店に対応する第1チケットを選択するためのボタンである。第1チケットボタンd110には、喫茶店のアイコンとともに、喫茶店の第2チケットの販売価格である「200円」が関連付けて表示されている。
【0071】
第1チケットボタンd112は、菓子店に対応する第1チケットを選択するためのボタンである。第1チケットボタンd112には、菓子店の第2チケットの販売価格である「400円」が関連付けて表示されている。
【0072】
第1チケットボタンd114は、食料品店に対応する第1チケットを選択するためのボタンである。第1チケットボタンd114には、食料品店の第2チケットの販売価格である「100円」が関連付けて表示されている。
【0073】
次に、端末装置2は、ユーザから第1チケットの選択を受け付ける(S106)。この例では、ユーザはアイス店の第1チケットを選択するものとする。すなわち、ユーザは第1チケットボタンd104を押下する。
【0074】
―第2チケット購入画面の表示―
図3に戻り、次に、端末装置2は、第1チケットの選択に関する情報(以下、「選択情報」と称する)を情報処理装置3に対して送信する(S108)。
【0075】
次に、情報処理装置3は、受信した選択情報に基づいて、ユーザの第1チケットの選択状況を更新する(S110)。具体的には、情報処理装置3は、ユーザがアイス店の第1チケットを選択したこと及びユーザが第1チケットを選択した第1時点に関する情報をユーザ情報DB240に記憶する。
【0076】
次に、情報処理装置3は、ユーザによる第1チケットの選択に関して、ユーザ情報DB240の更新が完了したことを示す情報(以下、「第1処理完了通知」と称する)を端末装置2に対して送信する(S112)。
【0077】
第1処理完了通知の受信に応じて、端末装置2は、第2チケット購入画面を表示する(S114)。図5は、第2チケット購入画面の一例を示す図である。第2チケット購入画面には、タイトルd200、メッセージd202、ダイアログd204、アイコンd206、第1時点d208、経過時間d210及び購入ボタンd212が表示される。
【0078】
タイトルd200は、表示画面のタイトルである。この例では、タイトルd200として、「第2チケット購入画面」と表示されている。
【0079】
メッセージd202は、表示画面の概要について説明するメッセージである。この例では、メッセージd202として、「第1チケット取得完了」と表示されている。
【0080】
ダイアログd204は、ユーザに対する指示等の記載である。この例では、ダイアログd204として、「優先待機列に並び、こちらの画面を店舗スタッフへ提示して入店時にご購入ください。※購入は完了していません」と表示されている。
【0081】
ダイアログd204は、第2チケットを購入するタイミングの指示に関する情報と、第2チケットの購入が未完了であることを示す情報と、店舗の特定の待機列に並ぶ指示に関する情報とを含む。この例では、「こちらの画面を店舗スタッフへ提示して入店時にご購入ください」は第2チケットを購入するタイミングの指示に関する情報に対応する。また、「優先待機列に並び」は店舗の特定の待機列に並ぶ指示に関する情報に対応する。また、「※購入は完了していません」は第2チケットの購入が未完了であることを示す情報に対応する。
【0082】
アイコンd206は、購入可能となった第2チケットをイメージしたアイコンである。この例では、アイコンd206に、イラスト、店舗の名称及び第2チケットの販売価格が表示されている。
【0083】
第1時点d208は、ユーザが第1チケットを選択した時点である。この例では、第1時点d208には、「取得日時:2023年6月1日 12:00」と表示されている。
【0084】
経過時間d210は、第1時点からの経過時間が第1閾値以上である場合に表示される。この例では、第1閾値は30分であるとする。第2チケット購入画面では、警告マークとともに、経過時間d210として「取得後30分が経過しました」と表示されている。この例のような表示は、第1時点の30分後である2023年6月1日12時30分以降に表示される。
【0085】
購入ボタンd212は、ユーザが押下することにより第2チケットを購入することができるボタンである。
【0086】
―第2チケット購入完了画面の表示―
図3に戻り、次に、端末装置2は、ユーザから第2チケットの購入を受け付ける(S116)。すなわち、ユーザは購入ボタンd212を押下する。
【0087】
次に、端末装置2は、第2チケットの購入に関する情報(以下、「購入情報」と称する)を情報処理装置3に対して送信する(S118)。
【0088】
次に、情報処理装置3は、受信した購入情報に基づいて、ユーザの第2チケットの購入状況を更新する(S120)。具体的には、情報処理装置3は、ユーザがアイス店の第2チケットを購入したこと及びユーザが第2チケットを購入した第2時点に関する情報をユーザ情報DB240に記憶する。
【0089】
次に、情報処理装置3は、ユーザによる第2チケットの購入に関して、ユーザ情報DB240の更新が完了したことを示す情報(以下、「第2処理完了通知」と称する)を端末装置2に対して送信する(S122)。
【0090】
第2処理完了通知の受信に応じて、端末装置2は、第2チケット購入完了画面を表示する(S124)。図6は、第2チケット購入完了画面の一例を示す図である。第2チケット購入画面には、タイトルd300、メッセージd302、アイコンd304、第1時点d306、第2時点d308及び待機時間d310が表示される。
【0091】
タイトルd300は、表示画面のタイトルである。この例では、タイトルd300として、「第2チケット購入完了画面」と表示されている。
【0092】
メッセージd302は、第2チケットの購入に対するメッセージである。この例では、メッセージd302として、「ご購入ありがとうございます」と表示されている。
【0093】
アイコンd304は、購入が完了した第2チケットをイメージしたアイコンである。この例では、アイコンd304に、イラスト、店舗の名称及び第2チケットの販売価格が表示されている。また、アイコンd304には、第2チケットの購入が完了したことをユーザが視覚的に把握できるように、全体に単一の色彩が付加されている。
【0094】
第1時点d306は、図5で示した第1時点d208と同様に、ユーザが第1チケットを選択した時点である。
【0095】
第2時点d308は、ユーザが第2チケットを購入した時点である。この例では、第2時点d308には、「購入日時:2023年6月1日 13:00」と表示されている。
【0096】
待機時間d310は、第1時点と第2時点との差が第2閾値以上である場合に表示される。第2閾値は、典型的には、第1閾値以上である。この例では、第2閾値は1時間であるとする。第2チケット購入完了画面では、警告マークとともに、待機時間d310として「1時間以上並んでいました」と表示されている。この例のような表示は、第1時点の1時間後である2023年6月1日13時00分以降に第2チケットを購入した場合に表示される。
【0097】
端末装置2が第2チケット購入完了画面を表示した後、システム1は処理を終了する。
【0098】
<4.システム1の他の動作>
図7を参照して、システム1の他の動作について説明する。図7は、端末装置2が位置情報を使用して表示画面を制御する方法の一例について説明するためのフローチャートである。
【0099】
まず、端末装置2は、自身の位置情報(以下、「第1位置情報」と称する)を取得する(S200)。
【0100】
次に、端末装置2は、店舗の位置情報(以下、「第2位置情報」と称する)を取得する(S202)。
【0101】
次に、端末装置2は、第1位置情報と第2位置情報とが所定の範囲内に含まれるか否かを判定する(S204)。すなわち、端末装置2は、ユーザが店舗に十分近い位置にいるか否かを判定する。
【0102】
第1位置情報と第2位置情報とが所定の範囲内に含まれないと判定された場合(S204 NO)、端末装置2は、第2チケット購入画面において警告を表示する。この場合に表示される警告は、第1チケットの有効性に関する情報を含んでよい。第1チケットの有効性に関する情報は、例えば、所定の指示に従わない場合、第1チケットが失効する(すなわち、第2チケットが購入できなくなる)ことを示す情報である。この場合の所定の指示とは、例えば、店舗の付近に移動することに関する指示である。
【0103】
ユーザが所定の指示に従わない場合、情報処理装置3は、第1チケットを失効させてよい。このとき、情報処理装置3は、例えば、「第1チケットが失効しました。再度第1チケットを選択しなおしてください。」というメッセージが第2チケット購入画面において表示されるように端末装置2を制御する。
【0104】
第1位置情報と第2位置情報とが所定の範囲内に含まれると判定された場合(S204 NO)、端末装置2は処理を終了する。
【0105】
上述したとおり、店舗としては、ユーザが第1チケットを選択した第1時点(典型的には、ユーザが優先待機列に並び始めた時点)からの経過時間がある程度長い場合、ユーザによる第2チケットの購入を免除して入店させることや、第2チケットを購入させはするものの、提供するサービスに関して割引を適用すること等の対応をとることが考えられる。しかしながら、ユーザが第1チケットを選択した後、優先待機列に並ぶことなく全く別の場所で長い時間を過ごした場合にも同様の対応をすることは、店舗としては意図していない場合がある。ここで、図7を参照して説明したとおり第1位置情報及び第2位置情報を活用することで、優先待機列に並んでいなかったユーザの第1チケットを失効させることができる。結果として、店舗としては、意図したとおりに優先待機列に並んでいたユーザと、それ以外のユーザとを識別することができるようになる。
【0106】
<5.ハードウェア構成>
図8を参照して、上述してきた情報処理装置3及び端末装置2をコンピュータ70により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0107】
図8に示すように、コンピュータ70は、プロセッサ700と、記憶装置702と、入力I/F704と、データI/F706と、通信I/F708、及び表示装置710を含む。
【0108】
プロセッサ700は、記憶装置702に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ70における様々な処理を制御する。例えば、情報処理装置3及び端末装置2の制御部10が備える各機能部等は、記憶装置702に記憶されたプログラムを、プロセッサ700が実行することにより実現可能である。
【0109】
記憶装置702は、例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。RAMは、プロセッサ700によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0110】
記憶装置702は、他にも、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶装置702は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。当該各種プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。この他、記憶装置702は、各種情報を登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じて記憶装置702にロードされることにより、プロセッサ700から参照される。
【0111】
入力I/F704は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F704の具体例としては、カメラ、ボタン、マイク、キーボード、マウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイスなどが挙げられる。入力I/F704は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介してコンピュータ70に接続されてもよい。
【0112】
データI/F706は、コンピュータ70の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F706の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置などがある。データI/F706は、コンピュータ70の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F706は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ70へと接続される。
【0113】
通信I/F708は、コンピュータ70の外部の装置と有線または無線により、通信ネットワーク4を介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F708は、コンピュータ70の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F708は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ70に接続される。
【0114】
表示装置710は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置710の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイなどが挙げられる。表示装置710は、コンピュータ70の外部に設けられてもよい。その場合、表示装置710は、例えばディスプレイケーブルなどを介してコンピュータ70に接続される。また、入力I/F704としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置710は、入力I/F704と一体化して構成することが可能である。
【0115】
また、上記実施の形態で記載された情報処理装置3及び端末装置2が備える構成要素は、記憶装置702に格納されたプログラムがプロセッサ700によって実行されることで、定められた処理が他のハードウェアと協働して実現されるものとする。また、言い換えれば、これらの構成要素は、ソフトウェアまたはファームウェアとしても、それと対応するハードウェアとしても想定され、その双方の概念において、「機能」、「手段」、「部」、「処理回路」、「ユニット」、または「モジュール」などとも記載され、またそれぞれに読み替えることができる。
【0116】
<6.変形例>
上記実施形態において説明したシステム1は、矛盾の生じない範囲で適宜変形することができる。
【0117】
情報処理装置3は、複数の装置により構成されるものであってもよい。また、情報処理装置3は、他の装置の一部であってもよい。
【0118】
上記実施形態において、ユーザが第1チケットを選択する時点では決済は行われないとして説明したが、これに限られない。例えば、ユーザが第1チケットを選択した時点でデポジットが支払われ、第2チケットを購入した時点で、第2チケットの販売価格との差額がユーザに対して返金されてもよい。具体的には、第1チケットを選択した時点でデポジットとして800円が支払われ、第2チケットを購入した時点で、第2チケットの販売価格である500円との差額である300円がユーザに対して返金されてもよい。
【0119】
上記実施形態では、ユーザは、第1チケットを選択した後に第2チケットを購入する例について説明したが、これに限られない。例えば、ユーザは、最初から第2チケットに相当するチケットを購入できてもよい。具体的には、端末装置2の制御部10は、所定のエリアの利用者と比較して優先的に入店するためのチケット(上記実施形態における第2チケットに相当)と、当該チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示する価格表示手段と、ユーザによるチケットの購入に基づいて、購入が行われたことを示す情報を表示する購入表示手段と、として機能してもよい。
【0120】
上記実施形態では、所定のエリアは飲食店等の店舗であるとして説明したが、これに限られない。以下、上記実施形態で説明したシステム1の適用先の例及びそれにより見込まれる効果について説明する。
【0121】
ライブハウス:ユーザとしては、追加料金を支払うことで良い場所や席を確保することができる。特に、会場への入場順が抽選により決まるような音楽イベントにおいては、高い確率で良い場所を確保するために、利用者は必要以上の枚数のライブチケットを購入する場合がある。そのような場合、他の利用者がライブチケットを購入できなくなる。システム1によれば、ユーザは必要以上の枚数のライブチケットを購入する必要がなくなるため、ユーザ及び他の利用者の利便性が向上する。
【0122】
期間限定イベント:例えば、需要が高い新製品の発売日には、店舗が開店する何時間も前から多くの利用者が待機列を作ることがある。これを解消するために整理券が配布される場合もあるが、いずれにしても先に店舗に到着した者が一般的には有利になる。ただし、いわゆる早い者勝ちは、例えば遠方から店舗に訪れる利用者が不利になる等、必ずしも平等ではない場合が想定される。システム1によれば、ユーザは追加料金を支払うことで(例えば店舗への到着時刻等によらず)サービスを優先的に受けることができるため、不公平感を解消し得る。なお、スポーツ観戦等のイベントにおいても同様である。
【0123】
トイレ:都心の施設やイベント会場におけるトイレは、待機列が形成されやすい。しかしながら、待機列の利用者の中でも、それぞれ緊急度が異なる場合がある。例えば、潰瘍性大腸炎の患者は、潰瘍性大腸炎を罹患していない者と比較すると、唐突かつ激しい便意切迫感を感じることがある。システム1によれば、緊急度が高いユーザが優先してトイレを利用することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0124】
屋台:屋台は、所定の場所に複数台が並行して出店される場合がある。このような場合、一般的に、屋台は期間限定で出店される。利用者としては、当該期間内にできるだけ多くの屋台を回りたい場合がある。システム1によれば、ユーザは追加料金を支払うことで当該期間に通常よりも多くの屋台を回ることができるようになる。また、システム1がチケットを販売することにより得られた利益を、屋台及び屋台が出店されるイベントの主催者に分配することができる。
【0125】
クラブ:クラブは、利用者によってフロア内の好みの位置(例えば、バーカウンターの近く、DJの近く、広いスペースが空いている場所、出入口付近等)が異なる場合がある。システム1によれば、ユーザは優先的に自身の好みの位置で過ごすことができるようになる。
【0126】
短期宿泊施設:短期宿泊施設は、典型的には事前の予約をすることなく利用することができる(すなわち、待機列が形成されることがある)宿泊施設である。短期宿泊施設の利用者の平均滞在時間は比較的長い。また、同室を利用する他の利用者がいる場合、待ち時間を短くすることに関するインセンティブが大きくなる傾向にある。システム1によれば、インセンティブが大きいユーザが優先的に短期宿泊施設を利用することができるようになる。
【0127】
<7.その他の実施形態>
以下のような態様も、本開示の範囲に含まれる。
【0128】
[付記1]
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータ70を、所定のエリアの利用者と比較して、当該エリアに優先的に入店するためのチケットと、当該チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示する価格表示手段と、ユーザによるチケットの購入に基づいて、購入が行われたことを示す情報を表示する購入表示手段と、として機能させる。
【0129】
[付記2]
本開示の他の一態様に係るプログラムは、コンピュータ70を、所定のエリアに対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示する第1表示手段100aであって、販売価格は、エリアに優先的に入場するための価格を含む、第1表示手段100aと、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示する第2表示手段100bと、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示する第3表示手段100cと、として機能させる。
【0130】
[付記3]
付記2に記載のプログラムにおいて、第2表示手段100bは、第2チケットを購入するタイミングの指示に関する情報と、第2チケットの購入が未完了であることを示す情報と、エリアに入場するための特定の待機列に並ぶ指示に関する情報との少なくとも一つをさらに表示してよい。
【0131】
[付記4]
付記2又は付記3に記載のプログラムにおいて、第2表示手段100bは、第1チケットの選択が行われた第1時点に関する情報をさらに表示してよい。
【0132】
[付記5]
付記2から付記4のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、第3表示手段100cは、第1チケットの選択が行われた第1時点に関する情報と、第2チケットの購入が行われた第2時点に関する情報とをさらに表示してよい。
【0133】
[付記6]
付記2から付記5のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、第2表示手段100bは、第1チケットの選択が行われた第1時点からの経過時間が第1閾値以上である場合に、経過時間に関する情報をさらに表示してよい。
【0134】
[付記7]
付記2から付記6のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、第3表示手段100cは、第1チケットの選択が行われた第1時点と、第2チケットの購入が行われた第2時点との差が第2閾値以上である場合に、差に関する情報をさらに表示してよい。
【0135】
[付記8]
付記1から付記7のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、販売価格は、第3時点と、第3時点より後の第4時点とで異なってよい。
【0136】
[付記9]
付記1から付記8のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、販売価格は、エリアの利用者又は他のユーザがエリアに入場するための待機列に並んでいた時間に応じて決定されてよい。
【0137】
[付記10]
本開示の他の一態様に係る情報処理装置3は、所定のエリアに対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示するための情報を出力する第1出力部であって、販売価格は、エリアに優先的に入場するための価格を含む、第1出力部と、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示するための情報を出力する第2出力部と、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するための情報を出力する第3出力部と、を備える。
【0138】
[付記11]
本開示の他の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータ70に、所定のエリアに対応する第1チケットと、当該第1チケットを選択したユーザが購入可能になる第2チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示するステップであって、販売価格は、エリアに優先的に入場するための価格を含む、ステップと、ユーザによる第1チケットの選択に基づいて、第2チケットが購入可能であることを示す情報を表示するステップと、ユーザによる第2チケットの購入に基づいて、当該第2チケットの購入が行われたことを示す情報を表示するステップと、を実行させる。
【符号の説明】
【0139】
1…システム、2…端末装置、3…情報処理装置、10…制御部、14…記憶部、20…制御部、24…記憶部、70…コンピュータ、100…表示手段、100a…第1表示手段、100b…第2表示手段、100c…第3表示手段、102…受付手段、104…位置情報取得手段、200…決定手段、202…更新手段、204…出力手段
【要約】      (修正有)
【課題】所定のエリアを訪れた一部のユーザに対して優先的にサービスを提供することでユーザの利便性を高めるプログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】端末装置2及び情報処理装置3が、通信ネットワークを介して互いに通信可能なシステムにおいて、端末装置は、所定のエリアの利用者と比較して、当該エリアに優先的に入場するためのチケットと、当該チケットの販売価格とを関連付けた情報を表示し、ユーザによる前記チケットの購入に基づいて、購入が行われたことを示す情報を表示する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8