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特許7558618情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1053 20230101AFI20240924BHJP
【FI】
G06Q10/1053
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023201377
(22)【出願日】2023-11-29
【審査請求日】2023-11-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】圓城寺 博
(72)【発明者】
【氏名】宮原 麻未
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-222333(JP,A)
【文献】米国特許第09037676(US,B1)
【文献】特許第7385077(JP,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0094750(KR,A)
【文献】特開2013-134527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付けること、
前記複数のグループ内の各グループに、所定の求人情報の公開時期をそれぞれ設定すること、
前記各グループの前記公開時期に基づいて、次に公開されるグループの公開時期が到来した場合、当該次に公開されるグループ及び公開中のグループに属するユーザからの閲覧要求に対し、前記所定の求人情報を公開すること、
を実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記公開することは、
前記所定の求人情報を公開中のグループに設定された募集人数のユーザが集まった場合、前記次に公開されるグループの前記公開時期よりも前に、前記次に公開されるグループに属するユーザからの閲覧要求に対し、前記所定の求人情報を公開することを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記情報処理装置が、
前記次に公開されるグループの前記公開時期の所定日数前に、前記公開中のグループの前記募集人数のユーザが集まらない場合、前記公開中のグループに設定された募集条件の変更を提案すること、をさらに実行する請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記受け付けることは、
前記他の情報処理装置から、前記募集条件の変更について前記事業者の承認操作を受け付けることを含み、
前記提案することは、
前記承認操作に応じて、前記公開中のグループの募集条件を変更することを含む、請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
情報処理装置が、
事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付けること、
前記複数のグループ内の各グループにそれぞれ求人情報の公開時期に関する公開情報を設定することであって、
前記複数のグループ内の少なくとも1つのグループに、前記求人情報の公開時期に関する公開情報が設定されない場合、各グループに設定される募集条件に含まれる条件情報と前記公開情報との関係を学習した学習モデルから公開情報を取得し、取得される前記公開情報を前記少なくとも1つのグループに設定することを含む、前記設定すること、
前記各グループの前記公開情報に基づいて、次に公開されるグループの公開時期が到来した場合、当該次に公開されるグループに求人情報を公開すること、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
情報処理装置が、
事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択と、求人の募集人数及び予算の設定とを受け付けること、
前記複数のグループ内の各グループにそれぞれ公開時期に関する公開情報を設定することであって、
少なくとも前記求人の募集人数及び前記予算の各情報と、前記各グループの募集人数、公開情報、及び給与を含む各条件情報との関係を学習した学習モデルに、受け付けられた前記募集人数及び前記予算の各情報を入力し、前記各グループにおける前記募集人数と、前記公開情報と、前記給与とを含む各条件情報を取得すること、
取得される前記募集人数と、前記公開情報と、前記給与とを含む各条件情報を、対応するグループに設定すること、を含む、前記設定すること、
前記各グループの前記公開情報に基づいて、次に公開されるグループの公開時期が到来した場合、当該次に公開されるグループに求人情報を公開すること、
を実行する情報処理方法。
【請求項7】
前記次に公開されるグループの前記公開情報に基づく公開時期が到来する前に、前記学習モデルに入力された各条件情報の更新情報に基づいて、前記求人情報を公開中のグループの募集条件を変更するか、又は、前記次に公開されるグループに前記求人情報を公開するかのいずれかを判定すること、をさらに実行する請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記設定することは、
前記各グループに設定される属性情報に基づき特徴情報を特定すること、
特定される前記特徴情報を用いて前記各グループの優先度を決定すること、を含む請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置に、
事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付けること、
前記複数のグループ内の各グループに、所定の求人情報の公開時期をそれぞれ設定すること、
前記各グループの前記公開時期に基づいて、次に公開されるグループの公開時期が到来した場合、当該次に公開されるグループ及び公開中のグループに属するユーザからの閲覧要求に対し、前記所定の求人情報を公開すること、
を実行させるプログラム。
【請求項10】
プロセッサを含む情報処理装置であって、
前記プロセッサが、
事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付けること、
前記複数のグループ内の各グループに、所定の求人情報の公開時期をそれぞれ設定すること、
前記各グループの前記公開時期に基づいて、次に公開されるグループの公開時期が到来した場合、当該次に公開されるグループ及び公開中のグループに属するユーザからの閲覧要求に対し、前記所定の求人情報を公開すること、
を実行する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、求人に応募するユーザ(「ワーカー」ともいう。)の経験、スキル等に合わせて、ワーカーに固有の労働条件を設定する技術が知られている。例えば、求人に関連付けられた職務条件及び基本給と、ワーカーの職歴情報とに基づいて、このワーカーの固有給を設定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第7080282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、上記技術では、個々のワーカーに対して固有給を設定することができる。しかしながら、ワーカーを雇う事業者側が、サービスに新規登録するワーカーを含む複数のワーカーに対して固有給を含む労働条件をまとめて管理したい場合でも、ワーカー毎に労働条件を設定しなければならず、煩雑な処理及び管理が必要であった。
【0005】
一方で、事業者がワーカー群をグループに登録し、そのグループのみに対する求人情報を作成して公開することによって、そのグループに登録されたワーカー群の労働条件を一律に設定する方法も考えられる。しかし、求人情報の公開範囲がそのグループに限られ、そもそもの母集団のワーカー数が少なくなるため、募集したい人数のワーカーが集まらない可能性があり、集まらなかった場合は事業者が別のグループに対する求人を再度作成したり、自身で条件を変更したりしなければならず、やはり煩雑な処理及び管理が必要であった。
【0006】
本開示は、1又は複数のワーカーが属するグループを用いて求人を募集する際に、簡便且つフレキシブルな求人募集を可能にする情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置が、事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付けること、前記複数のグループ内の各グループにそれぞれ優先度を設定すること、前記各グループの前記優先度に基づいて、グループごとに求人情報を公開すること、を実行する。
【発明の効果】
【0008】
開示の技術によれば、1又は複数のワーカーが属するグループを用いて求人を募集する際に、簡便且つフレキシブルな求人募集を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態における情報処理システムの各構成例を示す図である。
図2】実施形態に係る情報処理装置の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態に係るサーバの一例を示すブロック図である。
図4】実施形態に係るユーザデータの一例を示す図である。
図5】実施形態に係るグループデータの一例を示す図である。
図6】実施形態に係るグループデータの階層構造の一例を示す図である。
図7】実施形態に係る商品の求人データの一例を示す図である。
図8】実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定例1を示す図である。
図9】実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定例2を示す図である。
図10】実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定例3を示す図である。
図11】実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定処理の一例を示すフローチャートである。
図12】実施形態に係る設定例1の場合の運用例を示すフローチャートである。
図13】実施形態に係る設定例2の場合の運用例を示すフローチャートである。
図14】実施形態に係る設定例3の場合の運用例を示すフローチャートである。
図15】実施形態に係る求人募集画面の一例を示す図である。
図16】実施形態に係るグループごとの条件設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
[実施形態]
本実施形態では、求人情報を提供するプラットフォーム(「求人情報提供プラットフォーム」ともいう。)において、事業者が選択可能なグループを設け、グループに所属する1又は複数のワーカーに対して共通の労働条件を設定することを可能にする。これにより、事業者は、個々のワーカーに対して個別の労働条件を設定せずに、共通の労働条件を設定したい場合、グループを設定し、このグループに対応する労働条件をグループに所属するワーカーに設定することが可能になる。なお、ワーカーを第1ユーザ、事業者を第2ユーザとし、両者を区別しない場合は「ユーザ」と表記する場合がある。
【0012】
また、本実施形態では、求人情報提供プラットフォーム上で提供される求人情報の閲覧、応募等が可能なサービス(以下、「求人サービス」ともいう。)に対して事業者が求人情報を設定して各グループに公開する場合、グループごとに優先度を設定し、求人情報を優先度に基づいて順に公開するようにする。また、本実施形態では、求人情報における募集条件の各条件情報について、事業者の設定がない項目にはシステム側で適宜設定するようにする。
【0013】
<システム構成例>
図1は、実施形態における情報処理システム1の各構成例を示す図である。図1に示す例では、各ユーザが利用する各情報処理装置10A、10B、求人情報提供プラットフォームを管理する情報処理装置又はサーバ20、例えばユーザデータ、グループデータ、求人データ等を管理するサーバ又はデータベース30がネットワークNを介して接続される。なお、情報処理装置10A、10Bについては、任意の数がネットワークNに接続され、個々に区別しない場合は、情報処理装置10とも表記する。
【0014】
情報処理装置10は、例えば、スマートフォン、コンピュータ、タブレット端末などである。情報処理装置10は、実施形態において開示する求人サービスを実行するアプリケーション(以下、「求人アプリ」ともいう。)をインストールすることで、求人サービスをユーザに提供することが可能になる。また、求人サービスがウェブページ上で実装される場合、情報処理装置10は、ウェブブラウザを用いて求人サービスを利用することも可能である。
【0015】
情報処理装置20は、例えばサーバであり、1又は複数の装置により構成されてもよい。また、情報処理装置20は、求人情報提供プラットフォームを管理し、求人情報を提供したり、ユーザの登録を行ったり、グループの設定を行ったり、求人の閲覧、応募等を処理したりする。以下、情報処理装置20は、サーバ20とも表記する。
【0016】
データベース30は、求人サービスに登録したユーザのユーザデータ、グループデータ、求人データ等を記憶又は管理する記憶部を有する。
【0017】
<各装置の構成の一例>
図2は、実施形態に係る情報処理装置10の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、1つ又は複数の処理装置(CPU)110、1つ又は複数のネットワーク又は他の通信インタフェース120、メモリ130、ユーザインタフェース150、及びこれらの構成要素を相互接続するための1つ又は複数の通信バス170を含む。
【0018】
ユーザインタフェース150は、例えば、ディスプレイ装置151及び入力装置(キーボード及び/又はマウス又は他の何らかのポインティングデバイス等)152を備えるユーザインタフェースである。また、ユーザインタフェース150は、タッチパネルでもよい。
【0019】
メモリ130は、例えば、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセス固体記憶装置などの高速ランダムアクセスメモリであり、また、1つ又は複数の磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体記憶装置などの不揮発性メモリでもよい。また、メモリ130は、コンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体でもよい。
【0020】
また、メモリ130の他の例として、CPU110から遠隔に設置される1つ又は複数の記憶装置でもよい。ある実施形態において、メモリ130は次の求人アプリに関するプログラム、モジュール及びデータ構造、又はそれらのサブセットを格納する。
【0021】
オペレーティングシステム131は、例えば、様々な基本的なシステムサービスを処理するとともにハードウェアを用いてタスクを実行するためのプロシージャを含む。
【0022】
ネットワーク通信モジュール132は、例えば、情報処理装置10を他のコンピュータに、1つ又は複数のネットワーク通信インタフェース120及び、インターネット、他の広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワークなどの1つ又は複数の通信ネットワークを介して接続するために使用される。
【0023】
アプリデータ133は、ユーザが求人サービスを利用する際に処理されるデータを含む。例えば、アプリデータ133は、ユーザ情報や、サーバ20から取得された情報を含む。具体的には、求人に関する求人情報がアプリデータ133に含まれる。この求人情報については、図7を用いて後述する。
【0024】
サービス処理モジュール134は、サーバ20が提供する求人情報提供プラットフォームにおける各処理を実行する。例えば、サービス処理モジュール134は、後述する取得モジュール135、出力モジュール136、処理モジュール137を有する。また、サービス処理モジュール134は、求人情報提供プラットフォームにログインしたユーザが、事業者なのか、ワーカーなのかで処理内容を変更してもよい。また、サービス処理モジュール134は、上述の求人アプリ又はウェブブラウザに相当する。
【0025】
例えば、情報処理装置10Aは、事業者側のユーザが利用する装置であり、情報処理装置10Bは、ワーカー側のユーザが利用する装置であるとする。以下では、事業者側の情報処理装置10Aの符号にはAを付し、ワーカー側の情報処理装置10Bの符号にはBを付す。以下では、求人アプリについて、ログインユーザに応じて処理を分ける例について説明するが、事業者用のアプリケーションと、ワーカー用のアプリケーションとを分けて実装してもよい。
【0026】
≪事業者側≫
まず、事業者側の情報処理装置10Aにおける各処理について説明する。取得モジュール135Aは、ディスプレイ151Aに表示される表示画面内のボタン(UI部品の一例)に対するユーザ操作を取得する。例えば、取得モジュール135Aは、ウェブページ、又はアプリケーション画面内の求人募集の設定ボタンに対するクリック操作に対応するコマンドを、ユーザインタフェース150Aを介して取得する。設定ボタンは、事業者が、求人を募集する際に、募集条件等を設定するためのボタンである。このとき、求人情報の公開先として、1又は複数のワーカーが属する各グループに対して求人情報をそれぞれ公開することが可能である。
【0027】
グループは、求人情報提供プラットフォームの運営組織、あるいは、店舗又は運営者を含む事業者により生成されるグループである。グループには、所属する複数のワーカーに対して共通の労働条件を設定することが可能である。事業者は、求人サービスを利用するワーカーに対して、このワーカーが属するグループを選択することが可能である。
【0028】
また、取得モジュール135Aは、ウェブページ、又はアプリケーション画面内の求人設定ボタンに対するクリック操作に対応するコマンドを、ユーザインタフェース150Aを介して取得してもよい。求人設定ボタンは、事業者が、求人情報を設定して公開したい場合に使用されるボタンである。
【0029】
求人情報は、求人サービスに登録したユーザに一般的に公開される一般公開の求人情報と、所定グループ内のユーザのみに公開される限定公開の求人情報とを含む。
【0030】
出力モジュール136Aは、事業者側のユーザにより設定された求人情報と、求人設定リクエストとを、サーバ20に出力する。
【0031】
処理モジュール137Aは、上述したグループの作成、求人情報の設定、グループに対する求人の各条件情報の設定などの処理を行う。例えば、処理モジュール137Aは、事業者による操作を受け付け、サーバ20と連携し、所定のワーカーを所定のグループに含める処理、求人情報に含まれる共通の条件情報の設定処理、グループごとの求人情報の公開に関する設定処理等を行う。
【0032】
表示制御モジュール138Aは、求人アプリやウェブページの一画面を表示制御する。例えば、表示制御モジュール138Aは、グループ作成画面、求人情報設定画面、グループごとの設定画面等をディスプレイ151Aに表示するよう制御する。
【0033】
≪ワーカー側≫
次に、ワーカー側の情報処理装置10Bにおける各処理について説明する。オペレーティングシステム131Bは、ワーカーの操作に基づいてサーバ20にアクセスすることで、求人アプリのプログラムをダウンロードし、インストールする。これにより、サービス処理モジュール134Bが実行可能になる。
【0034】
また、サービス処理モジュール134Bは、上述のように求人アプリでもよいが、ウェブブラウザでもよい。サービス処理モジュール134Bは、求人情報提供プラットフォームを提供するURLにアクセスしたり、求人アプリを介して、サーバ20から求人サービスに関する画面情報を取得したり、サーバ20に情報を送信したりする。
【0035】
取得モジュール135Bは、ディスプレイ151Bに表示される表示画面内の各ボタンに対するユーザ操作を取得する。例えば、取得モジュール135Bは、ユーザ登録画面において、ワーカーのユーザ操作により設定される登録情報を取得する。
【0036】
ユーザ操作に基づく新規ユーザの登録情報が設定されると、出力モジュール136Bは、登録情報と新規登録リクエストとをサーバ20に送信する。登録情報は、例えば、ワーカーにより入力されたユーザの氏名、住所、電話番号等と、記憶された事業者情報とを含む。サーバ20は、新規登録リクエストを受信すると、登録情報に基づき新規ユーザの登録処理を行う。
【0037】
また、ワーカーが求人情報の閲覧を希望する操作を行った場合、出力モジュール136Bは、閲覧リクエストをサーバ20に出力する。また、ワーカーが求人情報の閲覧画面から求人に応募する操作を行った場合、出力モジュール136Bは、応募リクエストをサーバ20に出力する。
【0038】
処理モジュール137Bは、求人サービスに関する処理を行う。例えば、ワーカー側では、お気に入り求人の通知機能や、事業者とのメッセージ機能や、お勧め求人通知機能などの各機能を有する。
【0039】
表示制御モジュール138Bは、求人アプリやウェブページの画面を表示制御する。例えば、表示制御モジュール138Bは、ユーザ登録画面、求人情報閲覧画面、求人応募画面等をディスプレイ151Bに表示するよう制御する。
【0040】
なお、1つ又は複数の処理装置(CPU)110は、メモリ130から、必要に応じて各モジュールを読み出して実行する。例えば、1つ又は複数の処理装置(CPU)110は、メモリ130に格納されているネットワーク通信モジュール132を実行することで、通信部を構成してもよい。また、1つ又は複数の処理装置(CPU)110は、メモリ130に格納されているサービス処理モジュール134、取得モジュール135、出力モジュール136、処理モジュール137、及び表示制御モジュール138をそれぞれ実行することで、サービス処理部、取得部、出力部、処理部、表示制御部を構成してもよい。また、サービス処理モジュール134、取得モジュール135、出力モジュール136、処理モジュール137、及び表示制御モジュール138のそれぞれの処理を1つ又は複数の処理装置(CPU)110で実行してもよい。
【0041】
他の実施形態において、サービス処理モジュール134、取得モジュール135、出力モジュール136、処理モジュール137、及び表示制御モジュール138は、情報処理装置10のメモリ130に格納されるスタンドアロンアプリケーションであってもよい。スタンドアロンアプリケーションとしては、限定はされないが、処理アプリケーション、取得アプリケーション、出力アプリケーション、読取アプリケーション、及び表示制御アプリケーションが挙げられる。さらに他の実施形態において、サービス処理モジュール134、取得モジュール135、出力モジュール136、処理モジュール137、及び表示制御モジュール138は別のアプリケーションへのアドオン又はプラグインであってもよい。
【0042】
上記に示した要素の各々は、先述の記憶装置の1つ又は複数に格納され得る。上記に示したモジュールの各々は、上述される機能を実行するための命令のセットに対応する。上記に示したモジュール又はプログラム(すなわち、命令のセット)は別個のソフトウェアプログラム、プロシージャ又はモジュールとして実装される必要はないとともに、従ってこれらのモジュールの様々なサブセットは様々な実施形態で組み合わされるか、或いは再構成されてもよい。ある実施形態において、メモリ130は上記に示されるモジュール及びデータ構造のサブセットを格納し得る。さらには、メモリ130は上述されない追加的なモジュール及びデータ構造を格納し得る。
【0043】
なお、上述したとおり、事業者側のアプリケーションと、ワーカー側のアプリケーションとは、それぞれ別のアプリケーションとして実装されてもよい。この場合、ワーカーは、ワーカー用の求人アプリのプログラムを所定のウェブサイト等から自身の情報処理装置10Bにダウンロードしてインストールし、事業者は、事業者用の求人アプリのプログラムを所定のウェブサイト等から自身の情報処理装置10Aにダウンロードしてインストールすることにより、それぞれ上述の求人アプリが利用可能になる。
【0044】
図3は、実施形態に係るサーバ20の一例を示すブロック図である。サーバ20は、1つ又は複数の処理装置(CPU)210、1つ又は複数のネットワーク又は他の通信インタフェース220、メモリ230、及びこれらの構成要素を相互接続するための1つ又は複数の通信バス270を含む。
【0045】
サーバ20は、場合によりユーザインタフェース250を含んでもよく、これとしては、ディスプレイ装置(図示せず)、及びキーボード及び/又はマウス(又は他の何らかのポインティングデバイス等の入力装置。図示せず)を挙げることができる。
【0046】
メモリ230は、例えば、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセス固体記憶装置などの高速ランダムアクセスメモリであり、また、1つ又は複数の磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体記憶装置などの不揮発性メモリでもよい。また、メモリ230は、コンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体でもよい。
【0047】
また、メモリ230の他の例は、CPU210から遠隔に設置される1つ又は複数の記憶装置を挙げることができる。ある実施形態において、メモリ230は次のプログラム、モジュール及びデータ構造、又はそれらのサブセットを格納する。
【0048】
オペレーティングシステム231は、例えば、様々な基本的なシステムサービスを処理するとともにハードウェアを用いてタスクを実行するためのプロシージャを含む。
【0049】
ネットワーク通信モジュール232は、例えば、サーバ20を他のコンピュータに、1つ又は複数の通信インタフェース220及びインターネット、他の広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワークなどの1つ又は複数の通信ネットワークを介して接続するために使用される。
【0050】
ユーザデータ233は、求人情報提供プラットフォームを利用するユーザの情報を含む。例えば、ユーザデータ233は、各ユーザIDに関連付けて、ユーザの氏名、住所、電話番号、グループ等を含む。ユーザデータ233については、図4を用いて後述する。
【0051】
グループデータ234は、1又は複数のワーカーにだけ共通の求人広告を出したいときなどに利用されるグループに関するデータを含む。例えば、グループデータは、グループ名、事業者、生成主体、ユーザIDなどを含む。グループデータ234については、図5又は図6を用いて後述する。
【0052】
求人データ235は、求人情報提供プラットフォーム又は求人サービスに登録された1又は複数の求人情報を含む。例えば、求人データ235は、求人日、勤務時間、公開/限定、グループ、時給などの情報を含む。求人データ235については、図7を用いて後述する。
【0053】
サービス制御モジュール236は、求人情報提供プラットフォームにおける求人に関する処理を管理する。例えば、サービス制御モジュール236は、求人に関する処理として、受付モジュール237、設定モジュール238、公開モジュール239、及び提案モジュール240を有する。
【0054】
事業者による求人の募集条件に関する設定操作が行われると、サービス制御モジュール236は、事業者が利用する情報処理装置10Aから、募集リクエストともに各設定情報を取得する。
【0055】
受付モジュール237は、事業者が利用する他の情報処理装置(情報処理装置10A)から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付ける。例えば、受付モジュール237は、事業者又は運営組織により生成されたグループの中から、求人の募集を行いたいワーカー群を含むグループの選択を受け付ける。
【0056】
例えば、事業者は、過去にその事業者の店舗で働いた経験があるワーカー群を含むグループや、早朝勤務OKのワーカー群を含むグループなど、事業者が求人を行いたいワーカー群を含むグループを、情報処理装置10Aの画面に表示されたグループ一覧の中から選択する。受付モジュール237は、情報処理装置10Aから、選択されたグループの識別情報を取得する。
【0057】
なお、事業者が求人情報を設定すると、サービス制御モジュール236は、求人情報における募集条件の各条件情報とグループの属性情報との類似性判定により、設定された求人に適合するグループを特定し、特定されるグループを選択して受け付けてもよい。
【0058】
設定モジュール238は、選択された複数のグループ内の各グループにそれぞれ優先度を設定する。優先度は、事業者がグループごとに設定したり、サービス制御モジュール236が所定ルールや学習モデルを用いてグループごとに設定したりしてもよい。
【0059】
例えば、設定モジュール238は、求人情報に設定される募集条件の各条件情報と、グループに設定される各属性情報との類似度を算出し、類似度が高い順に優先度をグループに設定してもよい。また、設定モジュール238は、各条件情報と各属性情報とを学習データとして関連性を学習した学習モデルに、各条件情報と各属性情報とを入力して類似性に関するスコアを取得し、このスコアに基づいて優先度を設定してもよい。
【0060】
公開モジュール239は、各グループに設定される優先度に基づいて、グループごとに求人情報を公開する。例えば、公開モジュール239は、優先度が高い順に、グループ内の各ワーカーに対して求人情報を順に公開していく。具体例として、公開モジュール239は、優先度順に従って設定された各グループの公開時期が到来する度に、そのグループに属する各ワーカーに、そのグループに設定された求人情報を公開する。「求人情報を公開する」とは、例えば、ワーカーが求人情報提供プラットフォームにて求人一覧を表示する際に、その求人情報を閲覧可能にすることを含む。公開時期は、例えば、求人情報が公開される公開日時、又は公開日などの公開タイミングを表す。
【0061】
上述した処理によれば、仮にあるグループのワーカー群で募集人数のワーカーが集まらなかったとしても、優先順にしたがって、次のグループのワーカー群に求人情報が公開されるため、求人情報を再度設定したり、グループをその都度設定したりする必要がなく、事業者にとっての求人募集及び管理が簡便になる。また、事業者は、求人を募集したいグループを、その求人に合わせて優先度を設定することが可能になり、募集内容に適するワーカー群の順に求人情報を公開し、現在のシステムよりもフレキシブルな求人募集の設定が可能になる。
【0062】
例えば、上述したとおり、本システム1によれば、各グループに優先度を設定しておくことにより、求人の募集人数および公開時期(例えば公開日時)を考慮した上で、自動的に優先度の高い方から求人情報を配信することが可能になる。具体的には、優先度の高いAグループに求人情報を配信し、一定期間経過して募集人数に満たなかった場合に、Bグループに求人情報(募集条件がグループAと異なってもよい)を配信する。この場合、Bグループに求人情報が公開された場合でも、基本的にはAグループには求人情報は公開されたままになる。Bグループに求人情報が公開されていない期間(すなわちAグループのみに公開されている期間)は、Bグループに属するワーカーは、この求人情報を閲覧することはできない。また、Aグループのみに求人情報が公開されている場合、Aグループよりも優先度が低いグループ(例えばBグループ)に属するワーカーは、Aグループに公開された求人情報を閲覧することはできない。
【0063】
また、受付モジュール237は、他の情報処理装置(例えば情報処理装置10A)から各グループに対する求人情報の公開時期に関する公開情報の設定を受け付けることを含む。公開情報は、例えば、特定の公開時期又は最初に公開された日からの日数などの公開時期を特定可能な情報を含む。例えば、事業者が、情報処理装置10Aの設定画面から、グループごとに公開時期を設定することにより、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aからグループごとの公開情報を受け付ける。
【0064】
公開モジュール239は、次に公開されるグループの公開情報に基づく公開時期が到来した場合、次に公開されるグループに求人情報を公開することを含む。例えば、グループごとに公開時期が設定される場合、公開モジュール239は、公開時期が到来したグループの順に、求人情報を公開する。
【0065】
以上の処理により、各グループに対して事前に優先度が付与されることで、募集人数が集まらなかったグループがある場合に、自動的に優先度に基づき次のグループに対して求人情報が公開されるため、事業者は各グループに対してその都度公開するか否かを判断する必要がなく、求人に対する管理が容易になる。
【0066】
また、公開モジュール239は、求人情報を公開中のグループに設定された募集人数のユーザが集まった場合、次に公開されるグループの公開時期よりも前に、次に公開されるグループに求人情報を公開することを含んでもよい。例えば、サービス制御モジュール236は、求人情報を公開中のグループに属するワーカーの応募人数をカウントし、公開中のグループに設定された募集人数に応募人数が到達した場合、公開モジュール239は、その時点で次に公開されるグループに対する求人情報の公開を行ってもよい。なお、応募人数は、実際に採用された人数でもよい。
【0067】
ここで、グループA、B、Cに優先度1、2、3が付与されている場合、まず最初に優先度1のグループAに対して求人情報が公開され、この時点では、公開中のグループはグループAであり、次に公開されるグループは優先度2のグループBである。このときの公開中のグループに設定された募集人数は、グループAの募集人数であり、グループAの募集人数のユーザが集まると、グループBの公開時期を待たずにグループBに対して求人情報が公開されてもよい。
【0068】
次に、優先度2のグループBの公開時期が到来し、グループBに対して求人情報が公開されると、公開中のグループはグループA及びBになり、次に公開されるグループはグループCとなる。このときの公開中のグループに設定された募集人数は、グループAの募集人数とグループBの募集人数とを合算した人数であり、合算した人数のユーザが集まると、グループCの公開時期を待たずにグループCに対して求人情報が公開されてもよい。
【0069】
以上の処理により、各グループに設定された募集人数に到達した時点で次のグループのワーカーに対して求人を行うことができるので、全体での募集人数に早く到達する可能性を高めることができる。
【0070】
提案モジュール240は、次に公開されるグループの公開時期の所定日数前に、公開中のグループの募集人数のワーカーが集まらない場合、公開中のグループに設定された募集条件の変更を提案する。例えば、提案モジュール240は、次に公開されるグループの公開時期の所定日数前の日に、サービス制御モジュール236によりカウントされる応募人数が、公開中のグループの募集人数に満たない場合、給与、勤務時間などの募集条件の変更を提案する。具体例として、提案モジュール240は、募集条件の条件情報に含まれる給与又は勤務時間について、給与をアップすること、又は、勤務時間を減らすことに対し、承認するか拒否するかを選択させる問い合わせ情報を、事業者の情報処理装置10Aに出力してもよい。なお、給与は、時給×勤務時間で表され、時給に置換されてもよい。
【0071】
また、提案モジュール240は、機械学習を用いて提案内容を決定してもよい。例えば、提案モジュール240は、過去の求人内容、応募したワーカーの属性などの関連性を学習することで、どういう募集条件であれば応募確率が上がるかを提案することが可能になる。機械学習に関する処理については、具体例を用いて後述する。
【0072】
以上の処理により、公開中のグループで募集人数に到達する可能性を高めることが可能になる。例えば、優先度が高いグループのワーカーが必要な場合に、募集条件を変更することで、応募の可能性を向上させることができる。
【0073】
また、受付モジュール237は、他の情報処理装置(例、情報処理装置10A)から、募集条件の変更について事業者の承認操作を受け付けることを含んでもよい。例えば、受付モジュール237は、上述した募集条件の変更内容に対して承認するか拒否するかを選択させる問い合わせ情報の回答情報を、情報処理装置10Aから取得する。このとき、事業者が承認を選択した場合には、受付モジュール237は、承認操作を受け付ける。
【0074】
また、提案モジュール240は、承認操作に応じて、現グループの募集条件を変更することを含んでもよい。つまり、提案モジュール240は、事業者の承認操作をトリガにして、現グループの募集条件の条件情報を変更し、事業者が提案を拒否すれば、変更処理を行わない。
【0075】
以上の処理により、システム側からの募集条件に関する提案内容について、事業者の承認操作をトリガにして変更処理が実行されることにより、事業者の意図しない変更が行われることを防止することが可能になる。
【0076】
また、提案モジュール240は、複数のグループ内の少なくとも1つのグループに、求人情報の公開時期に関する公開情報が設定されない場合、各グループに設定される募集条件に含まれる各条件情報と公開情報との関係を学習した学習モデルから公開情報を取得することを含んでもよい。例えば、提案モジュール240は、優先度が最も高いグループについては、最短で公開し、優先度が2番目のグループに対していつ公開するか(公開情報)を、これまでの募集条件、応募ワーカーの属性などを学習データとする機械学習により提案してもよい。
【0077】
また、提案モジュール240は、少なくとも1つのグループの各条件情報を上述の学習モデルに入力して公開情報を取得することを含んでもよい。具体例として、提案モジュール240は、公開中のグループの募集条件で募集人数が集まりそうか否かについて学習モデルを用いて推定し、募集人数が集まりそうになければ次に公開されるグループへの求人情報の公開を決定してもよい。
【0078】
また、提案モジュール240は、取得される公開情報を、公開情報が設定されていない少なくとも1つのグループに設定してもよい。公開情報は、上述したとおり、機械学習により設定されてもよく、公開時期そのものの情報や、公開中のグループの募集人数が集まる可能性に基づく次に公開されるグループの公開可否を含む情報でもよい。
【0079】
以上の処理により、事業者により各グループに公開時期が設定されなくても、公開時期が設定されなかったグループに対して、いつ公開すればよいかを判定したり、公開時期を設定したりすることが可能になり、事業者の負担を減らすことが可能になる。
【0080】
また、受付モジュール237は、他の情報処理装置(例、情報処理装置10A)から、求人自体の募集人数及び予算の設定を受け付けることを含んでもよい。例えば、受付モジュール237は、事業者の情報処理装置10Aから、求人設定リクエストとともに、特定求人の募集人数と予算との設定を受け付け、詳細な募集条件の設定は受け付けない場合もあり得る。
【0081】
この場合、提案モジュール240は、少なくとも特定求人の募集人数及び予算の各情報と、各グループに対して設定された募集人数、公開時期、及び時給を含む各条件情報との関係を学習した学習モデルに、受け付けられた求人の募集人数及び予算の各情報を入力し、各グループにおける募集人数、公開時期、及び給与を含む各条件情報を取得することを含んでもよい。また、提案モジュール240は、取得される募集人数と、公開時期と、給与とを含む各条件情報を、条件情報が設定されていない、対応するグループに設定する。
【0082】
以上の処理により、事業者は、求人の全体の募集人数と予算を設定しさえすれば、本システム1がその他の募集条件の各条件情報を、過去事例等に基づき適切に設定するため、事業者の負担をより軽減することが可能になる。
【0083】
提案モジュール240は、次に公開されるグループの公開情報に基づく公開時期が到来する前に、学習モデルに入力された各条件情報の更新情報に基づいて、求人情報を公開中のグループの募集条件を変更するか、又は、次に公開されるグループに求人情報を公開するかのいずれかを判定することを含んでもよい。例えば、提案モジュール240は、公開中のグループが公開されてから所定期間経過後に、公開中のグループの募集人数が集まりそうか否かを機械学習により求める。例えば、機械学習により募集人数が集まる可能性を示す指標が出力される。
【0084】
このとき、提案モジュール240は、募集人数が集まる可能性を示す指標が閾値未満であれば、公開中のグループの募集条件に含まれる給与、勤務時間などの条件変更を提案するか、次のグループに求人情報を公開するかを判定し、募集人数が集まる可能性を示す指標が閾値以上であれば、引き続き公開中のグループの公開を続ける。提案モジュール240は、公開するか、変更するかの提案を事業者に問い合わせる問い合わせ情報を情報処理装置10Aに出力する。提案モジュール240は、情報処理装置10Aからの問い合わせ結果に応じて、変更処理を行うか、公開処理を行うかを決定し、公開処理を行う場合は公開モジュール239に次に公開されるグループへの公開を指示する。
【0085】
以上の処理により、求人情報を公開してから所定期間経過後に、現在の状況に応じて条件の見直し、次のグループへの公開、引き続き公開中のグループへの公開のいずれかを適切に実行することが可能になる。
【0086】
また、設定モジュール238は、各グループに設定される属性情報に基づき各グループの特徴情報を特定する。例えば、設定モジュール238は、各グループに設定されるワーカーの性別、給与、勤務曜日などの属性情報から各ワーカーに共通するような属性情報を抽出し、抽出される属性情報を特徴情報としてもよい。具体例として、特徴情報は、土日勤務可能、所定店での勤務経験有などである。
【0087】
また、設定モジュール238は、特定される特徴情報を用いて各グループの優先度を決定してもよい。設定モジュール238は、特徴情報と、求人情報の条件情報とのマッチング度を算出し、マッチング度が高い順に優先順を決定してもよい。また、各グループ内の各ワーカーがマッチングした求人について、その求人の求人情報とマッチングしたワーカーの属性情報との関連性を学習しておくことで、設定モジュール238は、この学習モデルを用いて所定の求人に対する各グループの特徴情報とのマッチング度を取得してもよい。
【0088】
以上の処理により、各グループの優先度を過去の事例等に基づいて自動で設定することが可能になり、事業者の負担をより軽減することが可能になる。
【0089】
上記に示した要素の各々は先述される記憶装置の1つ又は複数に格納され得る。上記に示したモジュールの各々は、上述される機能を実行するための命令のセットに対応する。上記に示したモジュール又はプログラム(すなわち、命令のセット)は別個のソフトウェアプログラム、プロシージャ又はモジュールとして実装される必要はないとともに、従ってこれらのモジュールの様々なサブセットが様々な実施形態で組み合わされるか、或いは再構成され得る。ある実施形態において、メモリ230は上記に示されるモジュール及びデータ構造のサブセットを格納し得る。さらには、メモリ230は上述されない追加的なモジュール及びデータ構造を格納し得る。
【0090】
なお、1つ又は複数の処理装置(CPU)210は、メモリ230から、必要に応じて各モジュールを読み出して実行する。例えば、1つ又は複数の処理装置(CPU)210は、メモリ230に格納されているネットワーク通信モジュール232を実行することで、通信部を構成してもよい。また、1つ又は複数の処理装置(CPU)210は、メモリ230に格納されているサービス制御モジュール236、受付モジュール237、設定モジュール238、公開モジュール239、及び提案モジュール240をそれぞれ実行することで、サービス制御部、受付部、設定部、公開部、及び提案部を構成してもよい。また、サービス制御モジュール236、受付モジュール237、設定モジュール238、公開モジュール239、及び提案モジュール240のそれぞれの処理を1つ又は複数の処理装置(CPU)210で実行しても良い。
【0091】
図3は「サーバ」を示すが、図3は、本明細書に記載される実施形態の構造的な概略としてよりも、サーバのセットに存在し得る様々な特徴についての説明が意図されている。実際には、当業者により認識されるとおり、別個に示される項目が組み合わされ得るであろうとともに、ある項目が別個にされ得るであろう。例えば、図3において別個に示される項目は単一サーバ上に実装され得るであろうとともに、単一の項目が1台又は複数のサーバにより実装され得るであろう。
【0092】
データベース30は、図3に示す構成と同様の構成を有してもよい。なお、図3に示すユーザデータ233、グループデータ234、求人データ235の少なくとも1つが、データベース30の記憶部に記憶されてもよい。
【0093】
<データ構造の一例>
図4は、実施形態に係るユーザデータ233の一例を示す図である。ユーザデータ233には、求人サービスを利用するユーザにより作成された各会員ユーザに関する情報が管理される。「ユーザID」には、サーバ20がユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報(ユーザID:Identifier)が含められる。ユーザIDには、「ユーザ情報」が関連付けられる。
【0094】
「ユーザ情報」には、ユーザ(例、ワーカー)のパーソナルな情報である「氏名」、「住所」、「電話番号」などが含められる。また、ユーザIDには、事業者により設定された「グループ」が関連付けられてもよい。なお、ユーザIDは、ユーザ情報の一つに含められてもよい。また、ユーザ情報には、メールアドレス、パスワードなどが含められてもよい。
【0095】
図5は、実施形態に係るグループデータ234の一例を示す図である。グループデータ234の「グループ名」には、グループの名称が含められる。グループ名については、求人情報提供プラットフォームの運営組織が生成してもよいし、事業者が独自で生成してもよい。グループ名には、「事業者」、「生成主体」、「ユーザID」などが関連付けられ、主キーとしてグループIDが関連付けられてもよい。
【0096】
「事業者」には、グループを選択可能な事業者が含められる。「生成主体」には、そのグループを生成した主体が含められる。「ユーザID」には、そのグループに所属するワーカーのユーザIDが含められる。例えば、「運営組織」が生成した「AAA・ジャパンの経験」のグループであれば、「AAA・ジャパン直営店全店舗」の事業者がこのグループを選択可能である。また、「運営組織」が生成した「AAA経験」のグループであれば、例えば「AAAの加盟店及び直営店全店舗」の事業者がこのグループを選択可能である。また、「AAA渋谷店」が生成した「早朝勤務OK」のグループであれば、このグループを生成した「AAA渋谷店」のみがこのグループを選択可能である。「AAA・ジャパン直営店」は、AAA・ジャパン傘下で運営する店舗を表し、「AAAの加盟店」は、AAAのフランチャイズの加盟店を表す。
【0097】
また、「お気に入り」グループは、汎用性のあるグループ名であるが、運営組織が事業者毎に生成したグループである。運営組織の設定により、例えば「AAA渋谷店」の「お気に入り」グループは、「AAA渋谷店」の事業者のみが選択可能である。「AAA赤坂店」が生成した「AAA・ジャパンの経験(港区)」のグループであれば、このグループを生成した「AAA赤坂店」以外にも、港区に位置する他の「AAA・ジャパン直営店」、例えば六本木店も、このグループを選択可能である。この場合、サービス制御モジュール236は、AAA赤坂店によりグループが生成されるとき、地域情報として「港区」が選択された場合に、「AAA」の屋号を有する港区の各店舗を「事業者」に設定する。
【0098】
図6は、実施形態に係るグループデータ234の階層構造の一例を示す図である。例えば、図6に示す構造は、複数の加盟店とフランチャイズ(FC)契約を締結するAAA・ジャパンを例にしたものである。例えば、AAA・ジャパン株式会社は、FC展開を行っており、株式会社「X個人商店」とFC契約を締結しているとする。このとき、従前では、AAA・ジャパンは、自社傘下の直営店舗で働いたワーカーについては把握することができるが、運営元が異なるFCのX個人商店傘下の加盟店舗で働いたワーカーについては把握することができなかった。例えば、AAA・ジャパンは、AAA渋谷店で働いたワーカーは把握できるが、AAA恵比寿店で働いたワーカーは把握できなかった。
【0099】
そこで、求人情報提供プラットフォームの運営組織は、AAA・ジャパンから、FC展開を含め、同じ屋号「AAA」を利用している各店舗の情報を取得し、図6に示すような階層構造を生成する。例えば、図5に示す例を用いると、「AAA・ジャパンの経験」のグループであれば、AAA・ジャパンの制約がある以外は制約がないため、AAA・ジャパンの直営店全店舗(渋谷店、東京駅店、六本木店)において、このグループを選択することが可能となる。他方、「AAA経験」のグループは、AAA・ジャパン及びFCともにAAAの屋号を用いているため、AAA加盟店の全店舗(恵比寿店、恵比寿西口店、渋谷店、東京駅店、六本木店など)において、このグループの選択が可能となる。
【0100】
図7は、実施形態に係る商品の求人データの一例を示す図である。「求人ID」には、求人情報の識別情報が含められる。求人情報は、求人IDに関連付けて、「求人日」、「勤務時間」、「公開/限定」、「グループ」、「時給」などの各情報が含められる。なお、図7に示す例では、「時給」が用いられるが、時給×勤務時間の給与が用いられてもよい。
【0101】
「求人日」には、事業者にとってワーカーが必要となる日(期間指定でもよい)が含められる。「勤務時間」には、求人日におけるワーカーの勤務時間が含められる。「公開/限定」には、求人情報が一般公開されるか、選択された所定グループに限定公開されるかが含められる。「時給」には、その求人の時給が含められる。なお、「公開/限定」において、両方が存在してもよい。この場合、「限定」公開される所定グループに対応する時給は、一般公開の時給よりも高く設定されてもよい(例えば、図7の求人ID「J002」と「J003」を参照)。
【0102】
ここで、図6に示すグループの階層構造を用いて、各グループの求人情報や優先度が設定されてもよい。例えば、設定モジュール238は、上位層(例、事業者、屋号)の勤務経験があるグループの求人情報に基づいて、下位層(例、店舗)の勤務経験があるグループの求人情報を設定してもよい。具体例として、条件情報は、上位層の時給よりも下位層の時給を高くしないなどの条件を含む。また、設定モジュール238は、上位層の勤務経験があるグループの優先度を、下位層の勤務経験があるグループの優先度よりも高くしてもよい。上記はあくまでも一例であって、この例に限られない。
【0103】
<具体例>
以下、求人情報における募集条件の各条件情報の設定主体に関して主な具体例を3つ挙げる。図8は、主に事業者が条件情報を設定する設定例1であり、図9は、事業者がいくつかの条件情報を設定し、残りの条件情報(例、公開日)をシステム側で設定する設定例2であり、図10は、募集人数、予算、優先度の最低限の条件情報以外の条件情報をシステム側で設定する設定例3である。なお、図10において優先度もシステム側で設定してもよい。
【0104】
図8は、実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定例1を示す図である。図8(A)は、求人に対する基本条件情報の一例を示し、図8(B)は、求人に対する詳細な条件情報の一例を示す。図8(A)に示す例では、基本時給が1,100円、募集人数が全体で7名に設定される。基本時給はシステム又は事業者により設定され、募集人数は事業者により設定される。
【0105】
図8(B)に示す例では、各グループ(A、B、Z、Y)に対し、優先度(必須)、募集人数(任意)、時給(任意)、公開日(必須)の各条件情報が設定される。例えば、必須の優先度及び公開日の各情報は、事業者により設定され、任意の募集人数及び時給は、事業者に設定されない場合、設定モジュール238が所定基準にしたがって設定する。例えば、設定モジュール238は、機械学習を用いて設定してもよいし、ルールベースの条件を用いて設定してもよい。また、時給について、事業者により設定されない場合、設定モジュール238は、基本時給に基づいて各グループの時給を設定してもよい。なお、公開日について、時刻の指定がない場合は、設定された公開日の所定時刻(例、午前0時)に求人情報が公開されるようにすればよい。
【0106】
また、各グループについて、例えば、グループAは、評価が高いワーカーが属するグループ、グループBは、深夜及び早朝勤務OKのワーカーが属するグループ、グループYは、同店舗で勤務経験があるグループ、グループZは、同一系列の他店舗で勤務経験があるグループとするが、この例に限られない。優先度は、グループA、B、Y、Zの順とする。
【0107】
また、設定された公開日までに希望した募集人数が集まらない場合、公開モジュール239は、優先度が次のグループに求人情報を公開する。この場合、上述したとおり、提案モジュール240は、この求人に対するワーカーの閲覧数などを提示し、募集条件の任意の条件情報の変更を提案したほうが良いのか、次のグループに求人情報を公開したほうが良いのかを提案してもよい。例えば、提案モジュール240は、両選択肢のそれぞれのマッチング度を推定し、マッチング度が高い方を事業者に提案する。また、提案は、時給の変更(例、1,100円から1,200円)、又は勤務時間(募集時間)の変更(例、6時間勤務から4時間勤務)などを含む。
【0108】
図9は、実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定例2を示す図である。図9(A)は、求人に対する基本条件情報の一例を示し、図9(B)は、求人に対する詳細な条件情報の一例を示す。図9(A)は、図8(A)と同じであるが、図9(B)と図8(B)との違いは、公開日の設定の有無である。図9(B)に示す例では、公開日の設定は必須ではない。
【0109】
ここで、公開日について、提案モジュール240は、過去の募集条件に含まれる各条件情報及び各ワーカーの属性情報と、応募までの日数との関連性を学習した学習モデルを用いて、公開日を取得してもよい。また、提案モジュール240は、過去の募集条件に含まれる各条件情報と、各ワーカーの属性情報との採用マッチング度を学習した学習モデルを用いて、マッチング率を取得してもよい。マッチング率が取得される場合、マッチング率が閾値未満であれば、次のグループに求人情報が公開され、マッチング率が閾値以上であれば、現グループの公開が継続されてもよい。
【0110】
図10は、実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定例3を示す図である。図10(A)は、求人に対する基本条件情報の一例を示し、図10(B)は、求人に対する詳細な条件情報の一例を示す。図10(A)は、図8(A)及び図9(A)と比較して、予算が設定されている。また、図10(B)に示す例では、優先度が設定され、募集人数は必須ではないが設定されている。
【0111】
図10に示す例の場合、予算と募集人数と優先度とを用いて、提案モジュール240は、各グループの時給を設定する。このとき、提案モジュール240は、ルールベースの基準により時給を設定してもよいし、学習済みの学習モデルを用いて時給を設定してもよい。ルールベースの場合、例えば、提案モジュール240は、基本時給をベースにし、予算内で優先度が高いほどアップ額を上げてもよい。機械学習を用いる場合は、提案モジュール240は、過去のマッチングした学習データに基づいて、予算を満たしつつ、マッチング確率が高い時給を設定してもよい。
【0112】
なお、上記例1~3において、グループ毎の募集人数が設定され、該当グループ内で募集人数が満たされなかった場合、公開モジュール239は、該当グループで満たされなかった人数を次のグループの募集人数に追加して求人情報を公開してもよい。例えば、グループAで4名ではなく期限までに3名しか集まらなかった場合、グループBの募集人数は4(本来のグループBの募集人数3+ グループAの不足人数1)人となる。
【0113】
また、募集人数について、優先度が高いグループAを求人の全体の募集人数にしなくてもよい理由は、優先度が高いグループだけでワーカーを集めてしまうと、経験者ばかりになってしまい、ワーカーのすそ野が広がらないからである。また、優先度が高いグループは時給が高いケースがあるため、優先度が高いグループのワーカーのみで集めると、予算を超えてしまうケースがある。したがって、設定モジュール238は、各グループに分散して募集人数の設定を許可してもよい。
【0114】
また、優先度が2番目に高いグループBの公開日が到来する際に、グループAの募集人数が集まっていない場合は、公開モジュール239は、グループAの求人情報の公開を継続する。また、上記例1~3に関し、グループAに3人応募があり、グループBで求人情報が公開された場合、公開モジュール239は、グループBのワーカーで4人応募があった場合には、グループAに対する求人情報の公開を終了してもよい。すなわち、公開モジュール239は、優先度が下位のグループにおいて、上位グループの募集人数の不足分も含めて人数が集まった場合、上位グループに対する求人情報の公開を終了してもよい。
【0115】
<機械学習の適用例>
次に、実施形態における機械学習の適用パターン例について説明する。まず、機械学習を適用するパターンは少なくとも3つのパターンがある。
パターン1:公開前
パターン2:公開中(運用開始中)
パターン3:公開前+公開中
【0116】
パターン1は、求人情報の公開前に条件情報を設定する場合に機械学習が用いられる。パターン2は、公開時に未設定でも問題ない条件情報(例えば公開日)が設定されずに求人情報が公開された場合に、公開中のその時点での情報を学習モデルに入力して、その都度設定される。パターン3は、求人情報の公開前に任意の条件情報(例、時給、勤務時間)の設定に機械学習を用いた後、求人情報の公開中に取得可能な情報(例、閲覧数)を含めて学習モデルに入力して、設定された情報が更新されたり、未設定の情報(例、公開日)が設定されたりする。
【0117】
提案モジュール240は、公開前であれば、事業者が設定しない募集条件の条件情報について機械学習を用いて設定してもよい。提案モジュール240は、公開中であれば、その時点で取得可能な情報、例えば、閲覧数、集まった人数、公開日数などを用いて公開日や、時給、募集人数などの条件情報を、機械学習を用いて設定してもよく、公開中のグループのワーカーの属性情報や求人情報の条件情報を用いて募集人数が集まりそうか否かの可能性を、機械学習を用いて推定してもよい。
【0118】
以下、機械学習の学習データとして用いられ得るデータを示す。
(A)同じエリア、カテゴリ(職種)における条件情報
・求人全体の募集人数(当該データに関し、募集人数が多ければ、ワーカーとのマッチング確率は下がる)
・求人全体に対する求職者数(ワーカー)、例えばシステムへのログインユーザ数、MAU(Monthly Active User)、DAU(Daily Active User)
・時給(時給が低いとワーカーとのマッチング確率が下がる)
・募集人数(募集人数が多いと、欲しい募集人数に対して100%集まる確率が下がる)
・年齢(ワーカーの属性情報)
・性別(ワーカーの属性情報)
(B)該当グループにおける情報
・グループ所属人数
・グループに所属しているワーカー個人の年齢、性別、今までの働いた時給、今までの働いた月又は日付又は曜日又は時間の傾向(ワーカーの属性情報)
例えば、募集条件と同じ月/日付/曜日/時間に働いたことがないとマッチング確率が下がる
・ワーカー個人の実績(勤務経験のある組織、資格等)
(C)該当事業者における情報
・これまでの募集に対するマッチング確率
・閲覧数
・お気に入り数
・該当事業者で勤務経験のあるワーカー個人の年齢、性別等
・マッチングまでに要した日数
【0119】
提案モジュール240は、上記の学習データを用いて、所望のデータを得るために、適宜データを組み合わせて学習データを生成し、所望のデータとの関連性を学習する。例えば、提案モジュール240は、各グループの公開日を出力したい場合、求人の条件情報及びワーカーの属性情報と、マッチングまでに要した日数との関連性を学習した学習モデルを生成する。また、提案モジュール240は、マッチング確率を出力したい場合、求人情報ごとに、(A)~(C)に含まれる各情報とマッチング確率との関連性を学習した学習モデルを生成してもよい。
【0120】
また、提案モジュール240は、各グループの時給を出力したい場合、(A)~(C)における求人の条件情報(例えば、勤務時間、年齢、性別、職種等)と、マッチングした時給との関連性を学習した学習モデルを生成する。また、提案モジュール240は、各グループの勤務時間を出力したい場合、(A)~(C)における求人の条件情報(例えば、時給、年齢、性別、職種等)と、マッチングした募集時間との関連性を学習した学習モデルを生成する。これにより、提案モジュール240は、各グループに適した時給や勤務時間を提案することが可能になる。学習データに必要な情報は、推定されるデータに応じて適宜取捨選択されればよい。
【0121】
<動作説明>
次に、実施形態に係る情報処理システム1の動作について説明する。図11は、実施形態に係る求人情報の各条件情報の設定処理の一例を示すフローチャートである。図11は、事業者の情報処理装置10Aから出力される、求人に関して入力、設定、選択される各情報を用いてサーバ20が求人情報の各条件情報の設定処理を行う例である。
【0122】
ステップS101において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、事業者からのリクエストに応じて、基本時給と全体の募集人数とを含む求人情報を生成する(例えば図15参照)。基本時給について、サービス制御モジュール236が地域、職種を考慮して自動で設定してもよい。
【0123】
ステップS103において、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aから出力された、事業者から求人情報を一般公開するか、所定のグループに限定公開するかの選択情報を受け付ける。
【0124】
ステップS105において、サーバ20の受付モジュール237は、所定の各グループに求人情報が限定公開される場合、情報処理装置10から出力された各グループの優先度を受け付ける。なお、優先度は、上述したとおり、サーバ20が機械学習を用いて自動で設定してもよい。
【0125】
ステップS107において、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aから出力された、求人情報の各条件情報について手動で設定するか、自動で設定するかの選択を受け付ける。
【0126】
ステップS109において、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aから出力された、事業者により入力された予算情報を受け付ける。なお、予算情報の入力タイミングはこのタイミングに限られない。
【0127】
ステップS111において、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aから出力された、事業者によりグループごとの公開日に関する公開情報の入力を受け付けたか否かを判定する。公開情報が受け付けられていれば(ステップS111-YES)、処理はステップS115に進み、公開情報が受け付けられていなければ(ステップS111-NO)、処理はステップS113に進む。
【0128】
ステップS113において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、グループ毎の公開日を、機械学習を用いて設定すると判断する。
【0129】
ステップS115において、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aから出力された、事業者により入力されたグループごとの時給情報の入力を受け付けたか否かを判定する。時給情報が受け付けられていれば(ステップS115-YES)、処理はステップS119に進み、時給情報が受け付けられていなければ(ステップS115-NO)、処理はステップS117に進む。
【0130】
ステップS117において、サーバ20の設定モジュール238は、グループごとの時給を基本時給に基づいて設定する。例えば、設定モジュール238は、グループが3つあった場合、優先度が高いグループから基本自給の1.2倍→1.1倍→1.0倍と設定したり、基本時給+200円→+100円→+0円と設定したりする。
【0131】
ステップS119において、サーバ20の受付モジュール237は、情報処理装置10Aから出力された、事業者により入力されたグループごとの募集人数情報の入力を受け付けたか否かを判定する(例えば図16参照)。募集人数情報が受け付けられていれば(ステップS119-YES)、処理はステップS123に進み、募集人数情報が受け付けられていなければ(ステップS119-NO)、処理はステップS121に進む。
【0132】
ステップS121において、サーバ20の設定モジュール238は、グループごとの募集人数を全体の募集人数に基づいて設定する。例えば、設定モジュール238は、全体の募集人数をグループ数で除算し、商に基づく人数を募集人数に設定してもよい。
【0133】
ステップS123において、サーバ20の設定モジュール238は、入力を受け付けた項目を募集条件の各条件情報に設定する。
【0134】
なお、ステップS107の選択処理は必ずしも必要ではなく、情報処理装置10Aの設定画面において、求人の全体の募集人数を必須の設定項目とし、グループごとの公開日、時給、募集人数を任意の設定項目とし、事業者により全ての項目が設定されれば上述のパターン2、任意の項目が未設定であれば、上述のパターン1又は3が実行されてもよい。また、上記ステップS111、S115、S119の各処理の順序は問わない。
【0135】
図12は、図8に示す実施形態に係る設定例1の場合の運用例を示すフローチャートである。図12に示す例では、優先度が1(最優先)のグループを「現グループ」とし、優先度が2のグループを「次グループ」として、現グループに対する求人情報が公開されてから図12に示す各処理が開始される。なお、次グループを示すポインタが用意され、このポインタの初期値には「2」が設定される。「現グループ」及び「次グループ」については後述する。
【0136】
図12に示すステップS201において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人情報の締切時間が到来したか否かを判定する。締切時間は、後述する図15において事業者により設定されてもよいし、求人日に基づく日時(例、求人日の勤務開始時刻の所定日前の同時刻)に設定されてもよい。締切時間が到来すれば(ステップS201-YES)、処理は終了し、締切時間が到来していなければ(ステップS201-NO)、所定期間が経過した後に、処理はステップS203に進む。
【0137】
ステップS203において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人情報が公開中のグループを示す現グループの募集人数が集まっているか否かを判定する。募集人数が集まっていれば(ステップS203-YES)、処理はステップS215に進み、募集人数が集まっていなければ(ステップS203-NO)、処理はステップS205に進む。「現グループ」は、優先度に基づき求人情報が公開されたグループを示し、優先度に基づき求人情報が公開される度に、新たに求人情報が公開されたグループが「現グループ」に含まれていく。
【0138】
ステップS205において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、次に求人情報が公開されるグループを示す次グループの公開日の所定日前又は一般公開日の所定日前であるか否かを判定する。処理日がこれらの所定日前の日に該当すれば(ステップS205-YES)、処理はステップS207に進み、当日がこれらの所定日前の日に該当しなければ(ステップS205-NO)、処理はステップS213に進む。「次グループ」は、優先度に基づき、次に求人情報が公開されるグループであり、新たに求人情報が公開される度に(S219)、次グループを示すポインタの値がインリメント(+1)される。ポインタの値がインリメントされた場合、インクリメントされたポインタの値に対応する優先度のグループが「次のグループ」になる。なお、ステップS205において判断する対象は公開日の所定日前又は一般公開日の所定日前に該当するかではなく、公開日又は一般公開日の所定期間前に該当するかであってもよい。
【0139】
ステップS207において、サーバ20の提案モジュール240は、現グループの募集条件の各条件情報の変更を提案する(パターン2)。このとき、サーバ20の提案モジュール240は、変更内容を含み、承認の是非を問う問い合わせ情報を情報処理装置10Aに出力するようにする。ここで、提案モジュール240は、現グループに複数のグループが含まれる場合、募集人数が集まっていないグループの募集条件に対して条件情報の変更を提案する。
【0140】
ステップS209において、サーバ20の提案モジュール240は、事業者の情報処理装置10Aから出力された問合せ結果が、提案を承認するか否かのどちらを示すかを判定する。提案が承認されれば(ステップS209-YES)、処理はステップS211に進み、提案が拒否されれば(ステップS209-NO)、処理はステップS213に進む。
【0141】
ステップS211において、サーバ20の提案モジュール240は、現グループの募集条件において変更を提案した条件情報を、提案した内容に変更する。なお、事業者が提案をそのまま承認するのではなく、募集条件を再修正してもよい。
【0142】
ステップS213において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、次グループの公開日の当日又は一般公開日の当日であるか否かを判定する。処理日がこれらの当日に該当すれば(ステップS213-YES)、処理はステップS215に進み、処理日がこれらの当日に該当しなければ(ステップS213-NO)、処理はステップS201に戻る。なお、ステップS213において判断する対象は公開日の当日又は一般公開日の当日に該当するかではなく、公開日又は一般公開日の所定期間前に該当するかであってもよい。
【0143】
ステップS215において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人全体の募集人数が集まっているか否かを判定する。全体の募集人数が集まっていれば(ステップS215-YES)、処理は終了し、全体の募集人数が集まっていなければ(ステップS215-NO)、処理はステップS217に進む。なお、図12に示す処理の終了条件の1つであるステップS215は、必ずしもこのタイミングである必要はなく、ワーカーが採用されたタイミングで、トータル採用数のカウント値が全体の募集人数に到達したか否か(求人全体の募集人数が集まっているか否か)が判定されてもよい。
【0144】
ステップS217において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、次グループが存在するか否かを判定する。例えば、サービス制御モジュール236は、次グループを示すポインタの値に対応する優先度のグループが存在するか否かを判定する。次グループが存在すれば(ステップS217-YES)、処理はステップS219に進み、次グループが存在しなければ(ステップS217-NO)、処理はステップS221に進む。
【0145】
ステップS219において、サーバ20の公開モジュール239は、次グループの各ワーカーに求人情報の公開を実施する。公開後、サービス制御モジュール236は、次グループを示すポインタの値をインクリメントする。
【0146】
ステップS221において、サーバ20の公開モジュール239は、一般公開ありで設定されているか否かを判定する。一般公開ありであれば(ステップS221-YES)、処理はステップS223に進み、一般公開がなければ(ステップS221-NO)、処理はステップS201に戻る。
【0147】
ステップS223において、サーバ20の公開モジュール239は、求人情報を一般に公開する。「一般に公開する」とは、求人情報提供プラットフォームにログインしているワーカーに制限なく閲覧可能にすることを含む。
【0148】
図13は、図9に示す実施形態に係る設定例2の場合の運用例を示すフローチャートである。図13に示す例では、優先度が1(最優先)のグループを「現グループ」とし、優先度が2のグループを「次グループ」として、現グループに対する求人情報が公開されてから図13に示す各処理が開始される。なお、次グループを示すポインタが用意され、このポインタの初期値には「2」が設定される。
【0149】
図13に示すステップS301において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人情報の締切時間が到来したか否かを判定する。締切時間は、後述する図15において事業者により設定されてもよいし、求人日に基づく日時(例、求人日の勤務開始時刻の所定日前の同時刻)に設定されてもよい。締切時間が到来すれば(ステップS301-YES)、処理は終了し、締切時間が到来していなければ(ステップS301-NO)、所定期間が経過した後に、処理はステップS303に進む。
【0150】
ステップS303において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、現グループの募集人数が集まっているか否かを判定する。募集人数が集まっていれば(ステップS303-YES)、処理はステップS307に進み、募集人数が集まっていなければ(ステップS303-NO)、処理はステップS305に進む。
【0151】
ステップS305において、サーバ20の提案モジュール240は、上述したように、現グループの募集人数が締切時間前までに集まりそうか否かを、機械学習を用いて判定する。募集人数が集まると判定されれば(ステップS305-YES)、処理はステップS301に戻り、募集人数が集まらないと判定されれば(ステップS305-NO)、処理はステップS309に進む。
【0152】
ステップS307において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人全体の募集人数が集まっているか否かを判定する。全体の募集人数が集まっていれば(ステップS307-YES)、処理は終了し、全体の募集人数が集まっていなければ(ステップS307-NO)、処理はステップS309に進む。なお、図13に示すステップS307は、図12に示すステップS215と同様に、必ずしもこのタイミングである必要はなく、ワーカーが採用されたタイミングで、トータル採用数のカウント値が全体の募集人数に到達したか否か(求人全体の募集人数が集まっているか否か)が判定されてもよい。
【0153】
ステップS309において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、次グループが存在するか否かを判定する。例えば、サービス制御モジュール236は、次グループを示すポインタの値に対応する優先度のグループが存在するか否かを判定する。次グループが存在すれば(ステップS309-YES)、処理はステップS311に進み、次グループが存在しなければ(ステップS309-NO)、処理はステップS313に進む。
【0154】
ステップS311において、サーバ20の公開モジュール239は、次グループの各ワーカーに求人情報の公開を実施する。公開後、サービス制御モジュール236は、次グループを示すポインタの値をインクリメントする。
【0155】
ステップS313において、サーバ20の公開モジュール239は、一般公開ありで設定されているか否かを判定する。一般公開ありであれば(ステップS313-YES)、処理はステップS315に進み、一般公開がなければ(ステップS313-NO)、処理はステップS301に戻る。
【0156】
ステップS315において、サーバ20の公開モジュール239は、求人情報を一般に公開する。
【0157】
以上、設定例2に示す処理は、募集条件に関する各条件情報のうちの公開日が事業者に設定されない場合の処理であり、この場合の公開日に関する情報は、図13に示す処理のとおり、機械学習により設定されてもよい。
【0158】
図14は、図10に示す実施形態に係る設定例3の場合の運用例を示すフローチャートである。図14に示す例では、優先度が1(再優先)のグループを「現グループ」とし、優先度が2のグループを「次グループ」として、現グループに対する求人情報が公開されてから図14に示す各処理が開始される。なお、次グループを示すポインタが用意され、このポインタの初期値には「2」が設定される。
【0159】
図14に示すステップS401において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人情報の締切時間が到来したか否かを判定する。締切時間は、後述する図15において事業者により設定されてもよいし、求人日に基づく日時(例、求人日の勤務開始時刻の所定日前の同時刻)に設定されてもよい。締切時間が到来すれば(ステップS401-YES)、処理は終了し、締切時間が到来していなければ(ステップS401-NO)、所定期間が経過した後に、処理はステップS403に進む。
【0160】
ステップS403において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、求人全体の募集人数が集まっているか否かを判定する。全体の募集人数が集まっていれば(ステップS403-YES)、処理は終了し、全体の募集人数が集まっていなければ(ステップS403-NO)、処理はステップS405に進む。なお、図14に示すステップS403は、図12に示すステップS215と同様に、必ずしもこのタイミングである必要はなく、ワーカーが採用されたタイミングで、トータル採用数のカウント値が全体の募集人数に到達したか否か(求人全体の募集人数が集まっているか否か)が判定されてもよい。
【0161】
ステップS405において、サーバ20の提案モジュール240は、上述したように、現グループの募集条件で、求人全体の募集人数が集まりそうか否かを、機械学習を用いて判定する。募集人数が集まると判定されれば(ステップS405-YES)、処理はステップS401に戻り、募集人数が集まらないと判定されれば(ステップS405-NO)、処理はステップS407に進む。
【0162】
ステップS407において、サーバ20の提案モジュール240は、機械学習を用いて、現グループの募集条件の各条件情報を変更した方がよいか、次グループへの公開を行う方がよいかを判定する。募集条件の変更の方が求人全体の募集人数が集まる可能性が高ければ(ステップS407-YES)、処理はステップS409に進み、次グループへの公開の方が求人全体の募集人数が集まる可能性が高ければ(ステップS407-NO)、処理はステップS411に進む。なお、ステップS407の判定について、事業者にどちらの選択肢を希望するかを選択してもらってもよい。機械学習による各条件情報の変更について、例えば、上述したような時給のアップや、勤務時間の減少などが例として挙げられる。
【0163】
ステップS409において、サーバ20の提案モジュール240は、現グループの募集条件の条件情報を、提案した内容に更新する。
【0164】
ステップS411において、サーバ20のサービス制御モジュール236は、次グループが存在するか否かを判定する。例えば、サービス制御モジュール236は、次グループを示すポインタの値に対応する優先度のグループが存在するか否かを判定する。次グループが存在すれば(ステップS411-YES)、処理はステップS413に進み、次グループが存在しなければ(ステップS411-NO)、処理はステップS415に進む。
【0165】
ステップS413において、サーバ20の公開モジュール239は、次グループの各ワーカーに求人情報の公開を実施する。公開後、サービス制御モジュール236は、次グループを示すポインタの値をインクリメントする。
【0166】
ステップS415において、サーバ20の公開モジュール239は、一般公開ありで設定されているか否かを判定する。一般公開ありであれば(ステップS415-YES)、処理はステップS417に進み、一般公開がなければ(ステップS415-NO)、処理はステップS401に戻る。
【0167】
ステップS417において、サーバ20の公開モジュール239は、求人情報を一般に公開する。
【0168】
以上、設定例3に示す処理は、事業者により、求人全体の募集人数、予算が設定され、その他の条件情報が設定されない場合の処理であり、この場合のその他の条件情報は、図14に示す処理のとおり、機械学習により設定されてもよい。
【0169】
<画面例>
次に、ユーザ側の情報処理装置10に表示される各画面例について説明する。図15は、実施形態に係る求人募集画面の一例を示す図である。図15に示す画面は、AAA渋谷店が、「コンビニエンスストア経験」、「接客」、「品出し」の3つのグループに所属するワーカーに限定公開する求人の内容を示す例である。
【0170】
図15に示す求人募集画面では、例えば、求人日、勤務時間、締切時間の設定、求人全体の募集人数、基本時給、公開設定などが事業者により設定される。なお、求人募集画面において、求人の予算が設定されてもよい。「基本時給」は、同地域や同職種などの時給に基づいてシステムで設定されてもよい。図15に示す例では「締切時間」は、求人情報の公開終了日時を示し、事業者が適宜選択可能になっている。求人全体の募集人数は、図15に示すように人数が入力されてもよいし、プルダウンメニュー等で人数が選択されるようにしてもよい。ここで、事業者が「グループ限定公開」G10を選択し、例えば「コンビニエンスストア経験」、「接客」、「品出し」のグループを選択し、「次へ」ボタンB10を押下したとする。この場合、画面は、図15に示す画面から図16に示す画面に遷移する。
【0171】
図16は、実施形態に係るグループごとの条件設定画面の一例を示す図である。図16に示す例によれば、優先度の順にグループを選択し、各条件情報を設定する画面の一例を示す。なお、図16に示す例では、優先度ごとにグループを選択する例であるが、グループごとに優先度を設定することでもよい。
【0172】
図16に示す画面では、各グループに対して、時給、公開日、募集人数が任意で設定可能である。少なくとも1つの項目が設定されない場合、設定モジュール238又は提案モジュール240が、各グループの時給、公開日又は募集人数を設定してもよい。事業者により「OK」ボタンB20が押下されれば、図16に示す画面で設定、選択又は入力された条件情報が設定され、「戻る」ボタンB22が押下されれば、図15に示す画面に戻る。なお、グループ限定公開のみの場合、グループごとの募集人数の合計が、求人全体の募集人数と一致しなければ、エラー表示がされてもよい。また、求人情報の一般公開がありの場合、グループごとの募集人数の合計が、求人全体の募集人数以下であればよく、グループごとの募集人数の合計が求人全体の募集人数に満たないときは、不足人数分を一般公開の募集人数としてもよい。
【0173】
なお、開示技術は、上述した実施形態に限定されるものではなく、開示技術の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【0174】
本開示の実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【符号の説明】
【0175】
1 情報処理システム
10、10A、10B 情報処理装置
20 情報処理装置(サーバ)
110、210 処理装置(CPU)
120、220 ネットワーク通信インタフェース
130、230 メモリ
131、231 オペレーティングシステム
132、232 ネットワーク通信モジュール
133 アプリデータ
134 サービス処理モジュール
135 取得モジュール
136 出力モジュール
137 処理モジュール
138 表示制御モジュール
150 ユーザインタフェース
170、270 通信バス
233 ユーザデータ
234 グループデータ
235 求人データ
236 サービス制御モジュール
237 受付モジュール
238 設定モジュール
239 公開モジュール
240 提案モジュール
【要約】
【課題】1又は複数のワーカーが属するグループを用いて求人を募集する際に、簡便且つフレキシブルな求人募集を可能にする。
【解決手段】情報処理方法であって、情報処理装置が、事業者が利用する他の情報処理装置から、1又は複数のユーザが属する各グループのうち、複数のグループの選択を受け付けること、複数のグループ内の各グループにそれぞれ優先度を設定すること、各グループの優先度に基づいて、グループごとに求人情報を公開すること、を実行する。
【選択図】図12
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16