(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】シャンプー組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/44 20060101AFI20240924BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20240924BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20240924BHJP
A61K 8/40 20060101ALI20240924BHJP
【FI】
A61K8/44
A61Q5/02
A61K8/73
A61K8/40
(21)【出願番号】P 2020156341
(22)【出願日】2020-09-17
【審査請求日】2023-07-05
(73)【特許権者】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】内田 浩行
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-306788(JP,A)
【文献】特開2014-009177(JP,A)
【文献】特開2019-094326(JP,A)
【文献】特開2014-043424(JP,A)
【文献】特開2012-232945(JP,A)
【文献】特開2019-156727(JP,A)
【文献】特開2018-140959(JP,A)
【文献】国際公開第2015/163338(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/073456(WO,A1)
【文献】特開2012-097016(JP,A)
【文献】国際公開第2012/029514(WO,A1)
【文献】特開2020-083848(JP,A)
【文献】特開2018-115133(JP,A)
【文献】特開2007-176895(JP,A)
【文献】特表2006-508187(JP,A)
【文献】特開2015-189727(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0020057(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/44
A61Q 5/02
A61K 8/73
A61K 8/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)~(D)を含有し、(A)と(B)の質量比率が(A)/(B)=0.4~0.9、(C)と(D)の質量比率が、(C)/(D)=3~6であるシャンプー組成物。(A)
ラウロイルメチルアラニンNa及び/又はラウロイルサルコシンTEA
(B)
ラウラミドプロピルベタイン及び/又はコカミドプロピルベタイン
(C)カチオン化度が0.6~1.1 meq/gのカチオン化セルロース(c1)及びカチオン化度が1.2~1.5 meq/gのカチオン化セルロース(c2)を含有し、(c1)と(c2)の質量比率が(c1)/(c2)=0.35~0.55で、(C)が全体質量中0.6質量%以下
(D)
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、すすぎ時になめらかな指通り性で、ぬるつきがなく、すすぎ後のやわらかさに優れたシャンプー組成物を提供する。
【背景技術】
【0002】
近年、世代や性別を問わずヘアカラー、パーマ、ブリーチ等の習慣が浸透し、毛髪は化学的刺激に常に曝されつつある。そのため毛髪の表面や内部が痛み、洗髪時にひっかりを防ぐ成分が重要となった。洗髪時のひっかかりを防ぐために多くのコンディショニング成分が開発され、カチオン性ポリマー類としてカチオン化セルロース類、カチオン化多糖類、また、シリコーン類などがある。これらがコンディショニング剤となり、毛髪表面を覆い毛髪のひっかかりを軽減して洗髪することができる。
【0003】
また、カチオン性ポリマーと組み合わることでよりコンディショニング性を高める活性剤として、アミノ酸系活性剤がある。アミノ酸系活性剤は従来のラウレス硫酸系活性剤と比べて、カチオン性ポリマーとの複合体であるコアセルベートを生成しやすいことから、コンディショニング性が高い活性剤として使用されている。
【0004】
近年では洗髪時にきしみを抑制する効果があるためアミノ酸系活性剤をシャンプー製剤に用いることは広く普及している。そのためアミノ酸系活性剤とカチオン化セルロースやカチオン化グアーガムを組み合わせ、毛髪のコンディショニング性が高いシャンプーが多い(特許文献1)。またアミノ酸系活性剤をシャンプーの主剤とすることで、より洗髪時のコンディショニング性が高まることも報告されている(特許文献2)。
【0005】
しかしながら、アミノ酸系活性剤とカチオン性ポリマーを組み合わせることで毛髪へのコンディショニング性がよくなる一方で、コアセルベートが毛髪に付着しすぎてしまい、すすぎ時に毛髪がごわついたり、すすぎ後に硬くなることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平4-273811
【文献】WO2016/067853
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アミノ酸系活性剤とカチオン性ポリマーを組み合わせながらも、すすぎ時にごわつかず、すすぎ後に毛髪が硬くならないシャンプー組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行い、アミノ酸系活性剤と両性活性剤の配合比率、及びカチオン化セルロースとカチオン化ガラクトマンナンの配合比率を特定の比率にすることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
アシルアミノ酸アニオン性活性剤(以下、(A))、両性活性剤(以下、(B))、カチオン化セルロース(以下、(C))及びカチオン化ガラクトマンナン(以下、(C))を配合するだけでは、すすぎ時にぬるつかずに指通りがなめらかで、すすぎ後のやわらかさを感じることはできない。
【0010】
そこで、(A)と(B)を特定の比率で配合することで、すすぎ時にぬるつかずなめらかな使用感になり、さらに(C)と(D)を特定の比率で配合することで、すすぎ時に硬くならず毛髪にやわらかさを与えることができた。
【0011】
本発明は、下記(A)~(D)を含有し、(A)と(B)の質量比率が(A)/(B)=0.4~0.9、(C)と(D)の質量比率が、(C)/(D)=3~6であるシャンプー組成物を提供する。
(A)アシルアミノ酸アニオン性活性剤
(B)両性活性剤
(C)カチオン化度が0.6~1.1 meq/gのカチオン化セルロース(c1)及びカチオン化度が1.2~1.5 meq/gのカチオン化セルロース(c2)を含有し、(c1)と(c2)の質量比率が(c1)/(c2)=0.35~0.55で、(C)が全体質量中0.6質量%以下
(D)カチオン化ガラクトマンナン
【0012】
好ましくは、(A)成分がラウロイルメチルアラニンNa又はラウロイルサルコシンTEAであり、(B)成分が、ラウラミドプロピルベタイン又はコカミドプロピルベタインであり、(D)成分がグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであるシャンプー組成物である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、すすぎ時になめらかな指通り性で、ぬるつきがなく、すすぎ後のやわらかさに優れたシャンプー組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0015】
本発明のシャンプー組成物は、下記成分(A)~(D)を含有し、(A)と(B)の質量比率が(A)/(B)=0.4~0.9、(C)と(D)の質量比率が、(C)/(D)=3~6であるシャンプー組成物である。
(A)アシルアミノ酸アニオン性活性剤
(B)両性活性剤
(C)カチオン化度が0.6~1.1 meq/gのカチオン化セルロース(c1)及びカチオン化度が1.2~1.5 meq/gのカチオン化セルロース(c2)を含有し、(c1)と(c2)の質量比率が(c1)/(c2)=0.35~0.55で、(C)が全体質量中0.6質量%以下
(D)カチオン化ガラクトマンナン
【0016】
以下、本発明のシャンプー組成物を詳細に説明する。
【0017】
(A)アシルアミノ酸アニオン性活性剤
本発明において、アシルアミノ酸アニオン性活性剤は、洗髪時のきしみが抑えられる洗浄成分の目的で用いられ、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせて用いることができる。アシルアミノ酸系アニオン性活性剤としては、タウリン型、アラニン型、グルタミン酸型、サルコシン型、アスパラギン酸型等が挙げられる。
【0018】
市販品の具体例としては、ネオスコープCN-30-SF(東邦化学工業株式会社)、ダイヤポンK-SF(日油株式会社)、ダイヤポンHF-SF(日油株式会社)、ダイヤポンK-SG(日油株式会社)、アラノンACE(川研ファインケミカル株式会社)、ア
ラノンALE(川研ファインケミカル株式会社)、アラノンALTA(川研ファインケミカル株式会社)、アラノンAME(川研ファインケミカル株式会社)、ソフティルトAS-L(日油株式会社)、ソフティルトAX-L(日油株式会社)、ルミノベールHS-L(日油株式会社)、アミソフトCT-12(味の素株式会社)、アミライトET-CS-12(味の素株式会社)、アミノサーファクトACDS-L(旭化成ファインケム株式会社)、アミノサーファクトACDP-L(旭化成ファインケム株式会社)、アミノサーファクトACMT-L(旭化成ファインケム株式会社)、ネオスコープSCT-30(東邦化学工業株式会社)、ネオスコープSCN-35(東邦化学工業株式会社)、ソイポンSCE(川研ファインケミカル株式会社)、ソイポンSLE(川研ファインケミカル株式会社)、ソイポンSLTA(川研ファインケミカル株式会社)、アミノフォーマーFLDS-L(旭化成ファインケム株式会社)、アミノフォーマーFCMT-L(旭化成ファインケム株式会社)等が挙げられる。アシルアミノ酸アニオン性活性剤の中でも、好ましくはアラニン型、サルコシン型である。より好ましくは、アラニン型のアシルアミノ酸アニオン活性剤である。
【0019】
(A)成分の配合量は、望ましくは全体質量中4~7質量%である。配合量が4質量%以上であればすすぎ時のなめらかさが良好で、配合量が7質量%以下であればすすぎ後の毛髪のやわらかさが良好である。
【0020】
(B)両性活性剤
本発明において、両面活性剤は、泡立ちを補助する洗浄成分の目的で用いられる。両性活性剤としては、アルキルベタイン型界面活性剤、アルキルアミドベタイン型界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン型界面活性剤、アミドスルホベタイン型界面活性剤、ホスホベタイン型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等が挙げられ、1種または2種以上を適宜組み合わせて含有することができる。
【0021】
上記の中でもすすぎ時の指通りが優れている点で、アルキルベタイン型界面活性剤、アルキルアミドベタイン型界面活性剤が好ましい。より好ましくは、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタインとなる。市販品の具体例としては、ソフタゾリンLPB-R(川研ファインケミカル株式会社)、ソフタゾリンCPB-R(川研ファインケミカル株式会社)、ニッサンアノンBDL-SF(日油株式会社)、アンホレックスLB2(ミヨシ油脂株式会社)、アンホレックスCB-1(ミヨシ油脂株式会社)等が挙げられる。
【0022】
(B)成分の配合量は、望ましくは全体質量中8~13質量%である。配合量が8質量%以上であればすすぎ時になめらかな使用感が得られ、配合量が13%以下であればすすぎ時のぬるつきが解消される。
【0023】
(A)成分と(B)成分の配合比率は(A)/(B)=0.4~0.9とすることが好ましい。配合比率が0.4以上であればすすぎ時のぬるつきが解消され、0.9以下であればすすぎ後の毛髪にやわらかさが良好である。
【0024】
(C)カチオン化セルロース
本発明において、カチオン化セルロースは、洗髪時のきしみ感軽減の目的で用いられる。カチオン化セルロースの具体例としては、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム-10)が挙げられる。塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの市販品としては、例えば、レオガードGP、レオガードMGP‐P(共にライオン)及びカチナールLC‐200、カチナールHC‐200(東邦化学工業社製)等、が挙げ
られる。カチオン化セルロースは、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせて用いることができる。
【0025】
(C)成分は、カチオン化度が異なる2種類以上のカチオン化セルロースを用いることが好ましい。カチオン化度が異なるカチオン化セルロースを2種類以上組合せることで、洗髪時のきしみ感軽減とすすぎ後の毛髪がやわらかい感触を得ることができる。例えば、カチオン化度が0.6~1.1meq/gの配合だけでは、洗髪時のきしみ感が軽減できず、カチオン化度が1.2~1.5meq/gの配合だけでは、すすぎ後の毛髪が硬くなってしまう。そのためカチオン化度が異なる2種類以上のカチオン化セルロースを特定の比率で配合することが好適である。
【0026】
具体的には、カチオン化度が、0.6~1.1 meq/gのカチオン化セルロース(以下、(c1))及び1.2~1.5 meq/gのカチオン化セルロース(以下、(c2))を組み合せる。
【0027】
上記カチオン化度は下記式より求めた。カチオン化度の単位である「meq/g」は試料1g当たりのカチオン基のミリ当量数を示す。
カチオン化度(meq/g)=(高分子化合物1g中のカチオン化グルコースユニットのモル数)×1000
高分子化合物1g中のカチオン化グルコースユニットのモル数=(高分子化合物中の窒素含量)/(Nの原子量)
【0028】
なお、カチオン性セルロースのカチオン化度は、化学構造が明瞭であれば簡単に計算することができるが、モノマー比率等の構造が不明な場合であっても、ケルダール法等のN含量の測定値から計算することができる。本発明で示したカチオン化度は、ケルダール法である化粧品原料基準の一般試験法の窒素定量法第2法で測定した値を基に算出した。
【0029】
(c1)成分と(c2)成分の配合比率は(c1)/(c2)=0.35~0.55とすることが好ましい。配合比率が0.35以上であればすすぎ後に毛髪にやわらかさを得られ、0.55以下であればすすぎ時になめらかさが良好である。
【0030】
さらに(c1)と(c2)を組合せた(C)の合計量が、全体質量中0.6質量%以下であることが好ましい。0.6質量%以下であれば、すすぎ後の毛髪のやわらかさが良好である。
【0031】
(D)カチオン化ガラクトマンナン
本発明において、カチオン化ガラクトマンナンは、すすぎ後の毛髪にやわらかさを与える目的で用いられ、一種または二種以上を適宜選択して組み合わせて用いることができる。カチオン化ガラクトマンナンとしては、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化フェヌグリークガム等が挙げられる。
【0032】
すすぎ時のなめらかさの観点から、好ましくはカチオン化グアーガムであるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。市販品の具体例としては、カチナールCG-100S(東邦化学工業株式会社)、JAGUAR EXCEL(ソルベイ日華株式会社)等が挙げられる。
【0033】
(D)成分の配合量は、望ましくは全体質量中0.15質量%以下である。配合量が0.15質量%以下であればすすぎ後の毛髪のやわらかさが良好である。
【0034】
(C)成分と(D)成分の配合比率は(C)/(D)=3~6とすることが好ましい。
配合比率が3以上であればすすぎ後の毛髪のやわらかさが良好で、6以下であればすすぎ時のなめらかさが良好である。
【0035】
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料に使用されている任意の成分を使用することが可能である。これらの成分としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、パール光沢剤、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、ポリマー類、アミノ酸誘導体、糖誘導体、香料、水、アルコール、増粘剤、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、薬剤等が挙げられる。
【0036】
本発明の毛髪洗浄剤組成物の剤型は任意であり、粘稠液、クリーム状、ゲル状、固状、粉末状とすることが可能であるが、好ましいものとしては、30℃にて粘度が100~7000mPa・sの粘稠液である。
【0037】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例及び比較例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0038】
以下に記載の組成よりなる毛髪洗浄料を常法により調製した。また、クエン酸や水酸化カリウム等、適宜pH調整剤を用いてpHを調製した。これらの毛髪洗浄料を使用したときのすすぎ時のぬるつきの少なさ、すすぎ時のなめらかさ、すすぎ後の毛髪のやわらかさについて調べ、その結果を表に示した。表中の単位はすべて質量%である。
【0039】
<処方例> (質量%)
ラウロイルメチルアラニンNa 5.0%
ラウラミドプロピルベタイン 10.0%
ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.0meq/g) 0.1%
ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.3meq/g) 0.2%
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.1%
PPG-2コカミド 1.0%
BG 0.5%
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル 1.0%
水 82.1%
合計(w/w) 100.0%
【0040】
<すすぎ時のぬるつき感試験>
10名のパネラーに、3gの毛髪洗浄料をウイッグ(人毛黒髪(100%根元揃え 10g×30cm)、メーカー型番:BS-B3A)に塗布し、揉み込んでもらった後、洗い流してもらい、ぬるつきの少なさを評価した。
【0041】
<すすぎ時のなめらかさ試験>
10名のパネラーに、3gの毛髪洗浄料をウイッグ(人毛黒髪(100%根元揃え 10g×30cm)、メーカー型番:BS-B3A)に塗布し、揉み込んでもらった後、洗い流してもらい、指通りのなめらかさを評価した。
【0042】
<すすぎ後の毛髪のやわらかさ試験>
10名のパネラーに、3gの毛髪洗浄料をウイッグ(人毛黒髪(100%根元揃え 10g×30cm)、メーカー型番:BS-B3A)に塗布し、揉み込んでもらった後、洗い流してもらい、十分に水をきった後、濡れた状態の毛髪を触り、毛髪のやわらかさを評価した。
【0043】
上記3試験の評価基準は次のように設定した。
◎…良好と答えた人数が、8~10名。
○…良好と答えた人数が、5~7名。
△…良好と答えた人数が、3~4名。
×…良好と答えた人数が、2名以下。
【0044】
(実施例1~9)(比較例1~13)
表1、表2に示す処方のシャンプー組成物を常法に従って作成し、前記の諸試験を実施して評価を行った。その結果を併せて表1、表2に示す。
【0045】
【0046】
【0047】
表1、表2より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1~9のシャンプー組成物は比較例1~13のシャンプー組成物に比べていずれも優れた性能を得た。
【0048】
以下、本発明のシャンプー組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のシャンプー組成物についても、上記のすすぎ時のぬるつきのなさ、すすぎ時のなめらかさ、すすぎ後の毛髪のやわらかさなどの各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
【0049】
実施例10 シャンプー (質量%)
(1)ラウラミドプロピルベタイン 10.0
(2)ラウロイルメチルアラニンNa 5.0
(3)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.0meq/g) 0.1
(4)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.3meq/g) 0.2
(5)グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.1
(6)ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル 0.1
(7)塩化ナトリウム 0.1
(8)PPG-2コカミド 0.2
(9)ポリクオタニウム-7 1.0
(10)グリセリン 1.0
(11)カワラナデシコ種子エキス 0.1
(12)酒粕エキス 0.1
(13)セバシン酸ジエチル 0.01
(14)セテアレス-60ミリスチルグリコール 0.5
(15)コメヌカエキス 0.1
(16)コメ胚芽油 0.1
(17)アロエベラ葉エキス 0.1
(18)(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)
ヒドロキシプロピル加水分解シルク 0.1
(19)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 0.1
(20)アンズ核油 0.1
(21)ローズヒップ油 0.1
(22)コメヌカ油 0.1
(23)チャ花エキス 0.1
(24)ツバキ種子エキス 0.1
(25)ヒオウギエキス 0.1
(26)ムクロジエキス 0.1
(27)ダイズ種子エキス 0.1
(28)コムラサキ果実エキス 0.1
(29)チャ種子油 0.1
(30)クエン酸 0.5
(31)安息香酸ナトリウム 0.5
(32)EDTA‐2Na 0.1
(33)カラメル 0.2
(34)香料 0.5
(35)BG 1.0
(36)精製水 残余
【0050】
実施例11 シャンプー (質量%)
(1)コカミドプロピルベタイン 9.0
(2)ラウロイルサルコシンTEA 2.5
(3)ラウロイルメチルアラニンNa 2.5
(4)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.0meq/g) 0.1
(5)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.3meq/g) 0.2
(6)グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.1
(7)コカミドメチルMEA 1.0
(8)セテアレス-60ミリスチルグリコール 0.5
(9)塩化ナトリウム 0.1
(9)ポリクオタニウム‐7 1.2
(10)ポリクオタニウム-49 0.1
(11)ヤシ油脂肪酸PEG‐7グリセリル 1.0
(12)PPG-2コカミド 2.0
(13)トルナーレ 1.0
(14)ヒマワリ種子油 0.1
(15)サッカロミセス/ヒマワリ芽発酵エキス 0.1
(16)ヒマワリ種子エキス 0.1
(17)ヒマワリ花エキス 0.1
(18)ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル 0.1
(19)ザクロ果皮エキス 0.1
(20)ショウガ根茎エキス 0.1
(21)ヒマワリ葉/茎エキス 0.1
(22)メントール 0.3
(23)アセチルグルコサミン 0.05
(24)クエン酸 0.4
(25)安息香酸ナトリウム 0.5
(26)EDTA‐2Na 0.1
(27)カラメル 0.2
(28)香料 0.5
(29)精製水 残余
【0051】
実施例12 シャンプー (質量%)
(1)ラウラミドプロピルベタイン 7.0
(2)ココアンホ酢酸Na 2.0
(3)ラウロイルメチルアラニンNa 5.0
(4)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.0meq/g) 0.1
(5)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.3meq/g) 0.2
(6)グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.1
(7)PPG-2コカミド 1.0
(8)セテアレス-60ミリスチルグリコール 0.5
(9)ポリクオタニウム‐49 0.1
(10)ポリクオタニウム-107 0.1
(11)ヨーグルト液(牛乳) 0.1
(12)海藻エキス 0.1
(13)紅藻エキス 0.1
(14)ラクトフェリン(牛乳) 0.1
(15)グリチルリチン酸2K 0.1
(16)海水 0.1
(17)水溶性コラーゲン 0.1
(18)海シルト 0.1
(19)加水分解コラーゲン 0.1
(20)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(21)シルクエキス 0.1
(22)乳糖(牛乳) 0.1
(23)褐藻エキス 0.1
(24)緑藻エキス 0.1
(25)クエン酸 0.5
(26)メチルパラベン 0.2
(27)安息香酸ナトリウム 0.3
(28)EDTA‐2Na 0.1
(29)カラメル 0.2
(30)香料 0.5
(31)精製水 残余
【0052】
実施例13 シャンプー (質量%)
(1)コカミドプロピルベタイン 6.0
(2)ラウラミドプロピルベタイン 4.0
(3)ココイルグルタミン酸TEA 2.5
(4)ラウロイルメチルアラニンNa 2.5
(5)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.0meq/g) 0.1
(6)ポリクオタニウム‐10(電荷密度:1.3meq/g) 0.2
(7)グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.1
(8)コカミドメチルMEA 1.0
(9)セテアレス-60ミリスチルグリコール 0.5
(10)加水分解シルク 0.1
(11)セリン 0.01
(12)プロリン 0.01
(13)グルタミン酸Na 0.01
(14)アルギニン 0.01
(15)アラニン 0.01
(16)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)0.01
(17)セバシン酸ジエチル 0.1
(18)ココイルアルギニンエチルPCA 0.1
(19)(メタクリル酸グリセリルアミドエチル
/メタクリル酸ステアリル)コポリマー 0.1
(20)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 0.1
(21)加水分解コラーゲン 0.1
(22)(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)
ヒドロキシプロピル加水分解シルク 0.1
(23)ポリクオタニウム‐107 0.1
(24)(加水分解シルク/PG-プロピルメチルシランジオール)
クロスポリマー 0.1
(25)アサイヤシ果実油 0.1
(26)アルガニアスピノサ核油 0.1
(27)ホホバ種子油 0.1
(28)マカデミア種子油 0.1
(29)カニバラ果実油 0.1
(30)加水分解コンキオリン 0.1
(31)クエン酸 0.4
(32)安息香酸ナトリウム 0.5
(33)EDTA‐2Na 0.1
(34)カラメル 0.2
(35)香料 0.5
(36)精製水 残余