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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】車載装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20240924BHJP
【FI】
B60R16/02 650J
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021066074
(22)【出願日】2021-04-08
(65)【公開番号】P2022161344
(43)【公開日】2022-10-21
【審査請求日】2023-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】青山 亨
(72)【発明者】
【氏名】鮎川 隆成
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 貴則
(72)【発明者】
【氏名】田口 海志
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-183762(JP,A)
【文献】特開2013-028238(JP,A)
【文献】特開2007-131076(JP,A)
【文献】特開2011-107043(JP,A)
【文献】特開2004-330892(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、駆動部を含む車載装置であって、
前記駆動部を制御する制御部と、
前記車両に搭載される車載ECUと通信するための通信部とを備え、
前記制御部は、前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記通信部を介して前記車載ECUに出力し、
前記制御部は、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記駆動部の故障通知として前記車載ECUに出力し、
前記車載ECUに出力する故障通知には、エラーコードが含まれ、
前記制御部は、前記診断処理を阻害する前記阻害事象を検出した場合のエラーコードと、前記診断処理が阻害されることなく前記診断処理を完了した際に検出したエラーコードとを異ならせる
車載装置。
【請求項2】
前記阻害事象は、前記診断処理が中断された事象を含む
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記診断処理が所定回数以上、連続して中断された場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を前記車載ECUに出力する
請求項2に記載の車載装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記車両のイグニッション電源がオフにされた際、前記駆動部の診断処理を行い、
前記イグニッション電源がオンにされた場合、実行中の診断処理を中断する
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載装置。
【請求項5】
前記阻害事象は、前記制御部と前記車載ECUとの通信が所定期間以上、不通となった事象を含む
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載装置。
【請求項6】
駆動部を制御するコンピュータに
前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記コンピュータに通信可能に接続される車載ECUに出力し、
前記車載ECUに出力する故障通知には、エラーコードが含まれ、
前記診断処理を阻害する前記阻害事象を検出した場合のエラーコードと、前記診断処理が阻害されることなく前記診断処理を完了した際に検出したエラーコードとを異ならせる
処理を実行させるプログラム。
【請求項7】
駆動部を制御するコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記コンピュータに通信可能に接続される車載ECUに出力し、
前記車載ECUに出力する故障通知には、エラーコードが含まれ、
前記診断処理を阻害する前記阻害事象を検出した場合のエラーコードと、前記診断処理が阻害されることなく前記診断処理を完了した際に検出したエラーコードとを異ならせる
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、例えば、ワイパー駆動装置、車両の内外の灯火装置、ドアロック装置、パワーウインドウ等のボディ系の装置の制御を統括して行う車載ECUであるボディECUが搭載されている(例えば特許文献1)。特許文献1のワイパー駆動装置は、車載ECU(ボデーECU)を含み、車載ECUに適用されている制御プログラムにより駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-224926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の駆動装置においては、自装置に含まれる駆動部位の診断処理に関する考慮がされていないという問題点がある。
【0005】
本開示は、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる車載装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載され、駆動部を含む車載装置であって、前記駆動部を制御する制御部と、前記車両に搭載される車載ECUと通信するための通信部とを備え、前記制御部は、前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記通信部を介して前記車載ECUに出力する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる車載装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1に係る車載装置等を含む車載システムの構成を例示する模式図である。
図2】車載装置の内部構成を例示するブロック図である。
図3】車載装置及び車載ECUによる処理シーケンスを例示した説明図である。
図4】車載装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。
図5】実施形態2(通信不通)に係る車載装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0010】
(1)本開示の一態様に係る車載車載装置は、車両に搭載され、駆動部を含む車載装置であって、前記駆動部を制御する制御部と、前記車両に搭載される車載ECUと通信するための通信部とを備え、前記制御部は、前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記通信部を介して前記車載ECUに出力する。
【0011】
本態様にあたっては、車両に搭載される車載装置は駆動部、制御部、及び通信部を含み、通信部を介して、車両に搭載される車載ECUと通信する。制御部は、当該駆動部の診断処理を行い、駆動部が、例えば正常であるか、又は異常であるか等の診断結果を通信部を介して車載ECUに出力(送信)する。更に、制御部は、診断処理を行うにあたり、当該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、通信部を介して車載ECUに出力する。従って、種々の要因により診断処理を阻害する阻害事象が発生し、自装置に搭載されている駆動部の診断処理が中断され、又は当該診断処理を開始できないことが生じた場合であっても、制御部は、阻害事象の検出に基づき当該阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、車載ECUに出力することができる。これにより、駆動部に対する診断処理が未実施となる状態が発生又は継続する場合であっても、車載装置(制御部)は、その旨(阻害事象が検出された旨)を示す検出結果通知を車載ECUに出力することにより、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。
【0012】
(2)本開示の一態様に係る車載車載装置は、前記阻害事象は、前記診断処理が中断された事象を含む。
【0013】
本態様にあたっては、制御部が検出する阻害事象は、診断処理が中断された事象を含むため、診断処理を開始した後、当該診断処理が中断された場合であっても、中断された旨を示す検出結果通知を車載ECUに出力することにより、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。
【0014】
(3)本開示の一態様に係る車載車載装置は、前記制御部は、前記診断処理が所定回数以上、連続して中断された場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を前記車載ECUに出力する。
【0015】
本態様にあたっては、制御部は、診断処理が中断された場合、例えば、中断されたことを示すカウンタ値を1つ増加させることにより、連続して中断された回数をカウントし、当該回数(カウンタ値)を、自装置に搭載される記憶部等のアクセス可能な記憶領域に記憶する。制御部は、当該回数(カウンタ値)が、例えば100回等、予め定められた所定回数以上となった場合、すなわち当該所定回数に達した場合、阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を車載ECUに出力する。制御部は、診断処理が連続して中断された回数をカウントするにあたり、診断処理が中断されることなく完了した場合は、中断回数に応じて1つずつ増加させたカウンタ値をリセットして、例えば、0とする初期値に戻すものであってもよい。診断処理が中断される事象が連続し、駆動部に対する診断処理が未実施となる状態が継続する場合であっても、診断処理の連続中断回数が所定回数に達した際には、阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を車載ECUに出力することにより、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。また、診断処理が中断される事象が連続する場合であっても、連続中断回数が所定回数に達する前まで、すなわち所定回数未満である際は、制御部は検出結果通知を車載ECUに出力しないため、当該検出結果通知が過度に出力されることを抑制することができる。
【0016】
(4)本開示の一態様に係る車載車載装置は、前記制御部は、前記車両のイグニッション電源がオフにされた際、前記駆動部の診断処理を行い、前記イグニッション電源がオンにされた場合、実行中の診断処理を中断する。
【0017】
本態様にあたっては、車両には、当該車両の起動及び停止を行うためのイグニッションスイッチ(IGスイッチ)が設けられており、IGスイッチを押下することにより、車両のイグニッション電源がオフからオン、又はオンからオフに切り替えられる。制御部は、車両のイグニッション電源がオフにされた際、当該オフにされたことを示すオフ信号(sleep信号)を、通信部を介して車載ECUから取得し、当該オフ信号に応じて、駆動部の診断処理を開始する。制御部は、駆動部の診断処理を実行中において、例えば車両の操作者によってIGスイッチが押下されることによりイグニッション電源がオンにされ、当該オンにされたことをオン信号(wakeup信号)を、通信部を介して車載ECUから取得した場合、当該オン信号に応じて駆動部の診断処理を中断する。従って、制御部は、車両の起動及び停止を行うIGスイッチに対する操作に応じて、診断処理の実行及び中断を行うものとなり、当該中断が行われた場合は、阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を車載ECUに出力することにより、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。
【0018】
(5)本開示の一態様に係る車載車載装置は、前記阻害事象は、前記制御部と前記車載ECUとの通信が所定期間以上、不通となった事象を含む。
【0019】
本態様にあたっては、制御部による駆動部の診断シーケンスは、自装置における駆動部の診断処理と、当該診断処理の結果(診断処理結果)を車載ECUに出力(送信)する送信処理を含む。例えば、診断処理を車載ECUに出力(送信)にあたり、当該車載ECUとの通信が不可となる状態(不通状態)が継続する場合がある。又は、車載ECUから車載装置に対し、診断処理を開始する旨を示す信号が出力される際、車載ECU車載装置との通信が不通となり、車載装置が当該信号を取得(受信)できない場合も想定される。そこで、当該不通状態となった場合であっても、かかる事象(不通となった事象)を阻害事象に含め、阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、通信部を介して車載ECUに出力することにより、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。
【0020】
(6)本開示の一態様に係る車載車載装置は、前記制御部は、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記駆動部の故障通知として前記車載ECUに出力する。
【0021】
本態様にあたっては、制御部は、IGスイッチがオフにされた場合等、所定のトリガーに基づき、自装置に含まれる駆動部の診断処理を行い、当該診断処理の結果として、駆動部にて例えばオン故障等が発生し異常であると診断された場合、通信部を介して、故障通知を車載ECUに出力(送信)する。制御部は、駆動部に対する診断処理を行うにあたっての阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知についても、駆動部の故障通知として、車載ECUに出力する。これにより、IGスイッチのオフ等をトリガーとして定常的に実施される診断処理に基づく故障通知と同様に、診断処理を行うにあたっての阻害事象を検出した旨を示す検出結果通知を、車載ECUに出力することができ、車載装置と車載ECUとの間の通信形態を簡易化し、効率的な通信処理を行うことができる。
【0022】
(7)本開示の一態様に係る車載車載装置は、前記車載ECUに出力する故障通知には、エラーコードが含まれ、前記制御部は、前記診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合のエラーコードと、前記診断処理が阻害されることなく前記診断処理を完了した際に検出したエラーコードとを異ならせる。
【0023】
本態様にあたっては、制御部は、診断処理の中断等の阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知を示す場合と、駆動部のオン故障等の実際の故障を示す場合とにおいて、例えば故障通知に含まれるエラーコードを異ならせる。このように故障通知(検出結果通知)を出力する事由に応じて、当該故障通知に含まれるエラーコードを異ならせることにより、車載ECUに対し、車載車載装置の故障状態に応じた通知を行うことができる。
【0024】
(8)本開示の一態様に係るプログラムは、駆動部を制御するコンピュータに前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記コンピュータに通信可能に接続される車載ECUに出力する処理を実行させる。
【0025】
本態様にあたっては、コンピュータを自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる車載装置として動作させることができる。
【0026】
(9)本開示の一態様に係る情報処理方法は、駆動部を制御するコンピュータに実行させる情報処理方法であって、前記駆動部の診断処理を行うにあたり、該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、前記阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、前記コンピュータに通信可能に接続される車載ECUに出力する処理をコンピュータに実行させる。
【0027】
本態様にあたっては、コンピュータを自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる車載装置として動作させる情報処理方法を提供することができる。
【0028】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る車載装置1の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0029】
(実施形態1)
以下、実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る車載装置1等を含む車載システムSの構成を例示する模式図である。図2は、車載装置1の内部構成を例示するブロック図である。車載システムSは、通信線5により相互に通信可能に接続される車載装置1及び車載ECU2を含み、車載装置1は、電源線41を介して、電源装置4及び車載負荷3と接続している。車載装置1は、例えば車載ECU2から出力(送信)される制御信号に基づき、自装置に含まれる駆動部14のオン又はオフにする制御を行い、自装置に接続される車載負荷3に対し、電源装置4から出力される電力の供給又は遮断を行う。
【0030】
車載ECU2は、車両Cの起動又は停止を行うIGスイッチ21(イグニッション・スイッチ)と通信可能に接続されており、IGスイッチ21から出力される信号に基づき、車載装置1に対し、当該車載装置1に含まれる駆動部14の診断処理の開始又は中断を指示する信号(開始:sleep信号、中断:wakeup信号)を出力(送信)する。このように構成された車載システムSにおいて、車載ECU2はマスターECUに相当し、車載装置1はスレーブECUに相当するものであってもよい。
【0031】
電源装置4は、例えば、鉛バッテリ、オルタネータ又は、リチウム電池等の二次電池であり、車両Cに搭載される車載負荷3に対する電力源である。車載負荷3は、例えば、ランプ装置又はモータ等のアクチュエータであり、車載装置1の駆動部14を介して、電源装置4から供給された電力によって駆動する。
【0032】
車載装置1は、制御部11、記憶部12、通信部13、及び駆動部14を含む。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等により構成してあり、記憶部12に記憶されたプログラム及びデータを読み出し実行し、駆動部14のオンオフ制御、当該駆動部14の診断処理を含む種々の制御処理を行う。又は、制御部11は、FPGA(field-programmable gate array)、SoC(System-on-a-chip)、又はASIC(application specific integrated circuit)により構成されるものであってもよい。
【0033】
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリ素子又は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子により構成されている。記憶部12には、プログラム及びプログラムを実行するためのデータが記憶されている。これらプログラム等は、車載ECU2が読み取り可能な記録媒体から読み出されたプログラム等を記憶したものであってもよい。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからこれらプログラム等をダウンロードし、記憶部12に記憶させたものであってもよい。記憶部12には、後述するカウンタ値が記憶されている。
【0034】
通信部13は、LIN(Local Interconnect Network)、CAN(Controller Area Network)又はEthernet(登録商標)のプロコトルに対応した通信インターフェイスである。制御部11は、当該通信部13を介し、LIN等の所定のプロコトルを用いて、車載ECU2と通信する。
【0035】
駆動部14は、例えばFET(Field effect transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチであり、制御部11からの駆動信号に基づきオン又はオフにされる。駆動部14がオンにされた状態においては、電源装置4から出力される電力が、車載負荷3に供給される。駆動部14がオフにされた状態においては、電源装置4から出力される電力は遮断され、車載負荷3に供給されない。駆動部14は、FET等の半導体スイッチとしたがこれに限定されず、機械リレー、駆動回路、又はモータ機構等であってよい。本実施形態における図示等においては、駆動部14は、その一例である半導体スイッチ(FET)として説明する。
【0036】
制御部11を記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、駆動部14の診断処理(ダイアグ処理)を行う診断処理部として機能する。診断処理部として機能する制御部11は、例えば車載ECU2から送信されるsleep信号に応じて、駆動部14の診断処理を開始する。当該診断処理は、例えば駆動部14のオン故障(ショート故障)、又はオフ故障(オープン故障)等を検出し、当該検出結果に基づき、駆動部14における異常の有無を判定するものである。制御部11は、駆動部14の診断処理の結果に基づき、駆動部14が異常であると判定した場合、故障通知を車載ECU2に出力する。更に、制御部11は、診断処理が何らかの要因により中断された等、当該診断処理を阻害する阻害事象を検出した場合、阻害事象が検出された旨を示す検出結果通知を、通信部13を介して車載ECU2に出力する。当該検出結果通知に関する処理の詳細は、後述する。
【0037】
車載ECU2は、車載装置1と同様に制御部(図示せず)、記憶部(図示せず)及び通信部(図示せず)を含み、これらハードウェア機能部の構成は車載装置1と同様である。車載ECU2は、例えば、車両C全体を制御するボディECU、エンジン又はモータ等のアクチュエータを制御するエンジンECU等である。
【0038】
車載ECU2は、IGスイッチ21と通信可能に接続されており、IGスイッチ21が押下され、車両Cのイグニッション電源がオフからオンとなった場合、車載装置1に対しwakeup信号を出力し、当該車載装置1をスリープ状態から起動状態に遷移させる。車載ECU2は、IGスイッチ21が押下され、車両Cのイグニッション電源がオンからオフとなった場合、車載装置1に対しsleep信号を出力し、当該車載装置1を起動状態からスリープ状態に遷移させる。
【0039】
車載ECU2と車載装置1とは周期的にポーリング通信を行っており、車載装置1は、車載ECU2と車載装置1との間の通信状態、すなわち通信が正常に行われているか、又は異常であるかを判定する。
【0040】
図3は、車載装置1及び車載ECU2による処理シーケンスを例示した説明図である。本実施形態における車載装置1及び車載ECU2の処理は、例えばIGスイッチ21のオン又はオフをトリガーとして行われる。
【0041】
車載装置1及び車載ECU2は、例えばポーリング通信を周期的に行っており、車載装置1は、当該ポーリング通信に対する車載ECU2からの応答等に基づき、車載装置1及び車載ECU2間の通信が正常であるか、又は不通状態となる異常であるかを検出する。車載装置1は、例えば、1秒等の所定期間にて車載装置1及び車載ECU2間の通信が不可となった場合、車載装置1及び車載ECU2間の通信は不通状態であると判定するものであってもよい。
【0042】
車載ECU2は、IGスイッチ21から出力されるオフ信号(イグニッション電源をオフ)を取得する(S01)。車載ECU2は、取得したオフ信号に基づき、sleep信号を車載装置1に出力(送信)する(S02)。車載ECU2は、自EUCに直接的又は間接的に通信可能に接続されるIGスイッチ21から出力されるオフ信号、すなわちイグニッション電源をオフにする信号を取得し、当該オフ信号に応じて生成したsleep信号を車載装置1に出力(送信)する。
【0043】
車載装置1は、取得したsleep信号に基づき、駆動部14の診断処理を開始する(S03)。車載装置1は、通信部13を介して車載ECU2から取得したsleep信号に基づき、自装置に含まれる駆動部14の診断処理を開始する。当該診断処理が正常に終了(完了)した場合、車載装置1は、診断処理の結果(診断処理結果)を、車載ECU2に出力(送信)する(S04)。診断処理の開始から、当該診断処理の結果(診断処理結果)の車載ECU2への出力までの一連の処理が、診断処理シーケンスとして車載装置1によって行われる。
【0044】
車載装置1は、診断処理及び診断処理結果の車載ECU2への出力(診断処理シーケンス)を正常に完了した場合、阻害事象を検出した際にカウント(インクリメント処理)するカウンタ値を0に(初期化)する(S05)。当該カウンタ値は、例えば、車載装置1に搭載される記憶部12等、制御部11からアクセス可能な記憶領域に記憶されており、阻害事象を検出した際にカウント(インクリメント処理)されて増加する値であるが、上述のとおり、診断処理シーケンスが正常に完了した場合、0等の値に初期化(リセット)される。カウンタ値に対し、このようなインクリメント処理及び初期化処理を行うことにより、当該カウンタ値は、診断処理の中断が連続して行われた回数(連続中断回数)、すなわち診断処理を阻害する阻害事象が連続して検出された回数(阻害事象の連続発生回数)を示すものとなる。
【0045】
S01からS05までの処理は、診断処理が正常に終了(完了)した場合を示すものである。以下、S06以降の処理は、診断処理が中断された場合を示すものである。
【0046】
車載ECU2は、IGスイッチ21から出力されるオフ信号(イグニッション電源をオフ)を取得する(S06)。車載ECU2は、取得したオフ信号に基づき、sleep信号を車載装置1に出力(送信)する(S07)。車載装置1は、取得したsleep信号に基づき、駆動部14の診断処理を開始する(S08)。S06からS08までの処理は、S01からS03と同様の処理である。
【0047】
車載ECU2は、IGスイッチ21から出力されるオン信号(イグニッション電源をオン)を取得する(S09)。車載ECU2は、取得したオン信号に基づき、wakeup信号を車載装置1に出力(送信)する(S10)。車載ECU2は、自EUCに直接的又は間接的に通信可能に接続されるIGスイッチ21から出力されるオン信号、すなわちイグニッション電源をオンにする信号を取得し、当該オン信号に応じて生成したwakeup信号を車載装置1に出力(送信)する。
【0048】
車載装置1は、取得したwakeup信号に基づき、駆動部14の診断処理を中断する(S11)。駆動部14の診断処理の実行中において、車載装置1は、車載ECU2から出力されるwakeup信号を取得(受信)した場合、当該実行中の診断処理を中断する。
【0049】
車載装置1は、診断処理を中断した場合、阻害事象の連続発生回数を示すカウンタ値を1つ増加(インクリメント処理)する(S12)。当該カウンタ値を1つ増加する処理(インクリメント処理)の実行は、診断処理の中断がされた場合に限定されず、車載装置1及び車載ECU2間の通信が不通状態であると判定された場合においても、当該インクリメント処理を実行するものであってもよい。すなわち、診断処理を阻害する阻害事象は、診断処理の中断と、車載装置1及び車載ECU2間の通信不通状態とを、含むものであってもよい。
【0050】
カウンタ値が所定回数に到達した場合、車載装置1は、阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知を、駆動部14の故障通知として車載ECU2に出力する(S13)。カウンタ値に対する閾値となる所定回数は、例えば100回として、車載装置1の記憶部12に記憶されている。車載装置1は、カウンタ値が所定回数に到達した場合、すなわちカウンタ値が所定回数以上である場合、阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知を車載ECU2に出力する。車載装置1は、当該検出結果通知を、駆動部14の故障通知として車載ECU2に出力するものであってもよい。
【0051】
故障通知は、診断処理の中断等の阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知を示す場合と、駆動部14のオン故障等の実際の故障を示す場合とにおいて、例えば検出結果通知(故障通知)に含まれるエラーコードを異ならせるものであってもよい。すなわち、車載装置1の制御部11は、駆動部14に対する診断処理を開始し、当該診断処理が阻害されることなく完了した際、当該診断結果として駆動部14のオン故障等、実際の故障を検出した場合のエラーコードを例えば01とする。車載装置1の制御部11は、開始した診断処理が中断される等の阻害事象が連続して検出された場合のエラーコードを例えば99とする。このように検出結果通知(故障通知)を出力する事由に応じて、当該検出結果通知(故障通知)に含まれるエラーコードを異ならせることにより、車載ECU2は、当該エラーコードに応じた適切な処置を行うことができる。
【0052】
図4は、車載装置1の制御部11の処理を例示するフローチャートである。車載装置1の制御部11は、例えば、車両Cの起動又は停止を行うIGスイッチ21(イグニッション・スイッチ)に対する操作に応じて車載ECU2から出力される信号に基づき、以下の処理を行う。
【0053】
車載装置1の制御部11は、駆動部14の診断処理の開始を指示する信号を取得したか否かを判定する(S101)。車載装置1の制御部11は、車載ECU2から出力されるsleep信号等、駆動部14の診断処理の開始を指示する信号を取得したか否かを判定する。診断処理の開始を指示する信号(sleep信号)を取得しなかった場合(S101:NO)、車載装置1の制御部11は、再度S101の処理を実行すべくループ処理を行うことにより、車載装置1から出力される信号の待受け処理を継続する。
【0054】
診断処理の開始を指示する信号(sleep信号)を取得した場合(S101:YES)、車載装置1の制御部11は、駆動部14の診断処理を実行する(S102)。車載装置1の制御部11は、車載ECU2から、例えばsleep信号等の診断処理の開始を指示する信号が出力された場合、当該sleep信号に応じて、駆動部14の診断処理を開始する。これにより、車載装置1は、駆動部14の診断処理の実行中の状態となる。
【0055】
車載装置1の制御部11は、診断処理を阻害する阻害事象が発生したか否かを判定する(S103)。車載装置1の制御部11は、駆動部14の診断処理の実行中の状態において、診断処理を阻害する阻害事象が発生したか否かを判定する。診断処理を阻害する阻害事象は、例えば車載ECU2から出力されるwakeup信号による当該診断処理の中断である。
【0056】
阻害事象が発生していない場合(S103:NO)、車載装置1の制御部11は、診断処理が完了したか否かを判定する(S1031)。診断処理は、例えば、FET等の駆動部14に対するオン故障及びオフ故障の有無を診断するための予め定められた処理シーケンスを含む。車載装置1の制御部11は、当該処理シーケンスを最後まで実行した場合、診断処理が完了したと判定する。車載装置1の制御部11は、所定の周期にて処理シーケンスの進捗状態を監視して、当該当該処理シーケンスが最後まで実行された場合に出力される完了シグナル等を検知することにより、診断処理が完了したと判定するものであってもよい。診断処理が完了していない場合(S1031:NO)、診断処理は実行中であり、車載装置1の制御部11は、診断処理(S102)を継続して実行する。すなわち、車載装置1の制御部11は、駆動部14の診断処理の実行中の状態において、車載ECU2からwakeup信号が出力された否かを周期的に判定する処理を継続する。
【0057】
本実施形態における図示において、S103及びS1031の処理をシーケンシャルに行うものとし、阻害事象が発生しておらず(S103:NO)、かつ診断処理が完了していない場合(S1031:NO)、車載装置1の制御部11は、再度S102の処理を実行すべくループ処理を行うものとしているが、これに限定されない。車載装置1の制御部11は、診断処理の実行中(S102)において、車載ECU2から、例えばwakeup信号等、診断処理の中断を指示する信号を取得(受信)した場合、当該信号に基づき、割り込みシグナルを生成し、診断処理を行っているプロセスに当該割り込みシグナルを出力することにより、診断処理を中断するものであってもよい。
【0058】
診断処理が完了した場合(S1031:YES)、車載装置1の制御部11は、診断処理結果を車載ECU2に出力する(S1032)。車載装置1の制御部11は、駆動部14に対する診断処理が正常に完了し、当該診断処理の結果に基づき駆動部14が異常であると判定して場合、故障通知(診断処理結果)を車載ECU2に出力する。
【0059】
車載装置1の制御部11は、阻害事象の連続発生回数を示すカウンタ値を初期化する(S1033)。車載装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されているカウンタ値を、例えば”0”にして初期化する。すなわち、カウンタ値は、診断処理が正常に完了した場合、リセットされる。
【0060】
阻害事象が発生した場合(S103:YES)、車載装置1の制御部11は、診断処理を中断する(S104)。阻害事象は上述のとおり、例えば車載ECU2から出力されるwakeup信号による当該診断処理の中断であり、車載装置1の制御部11は、当該wakeup信号を取得(受信)した場合、実行中の診断処理を中断する。
【0061】
車載装置1の制御部11は、阻害事象の連続発生回数を示すカウンタ値を1つ増加(インクリメント処理)する(S105)。車載装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されているカウンタ値を1つ増加(インクリメント処理)する。
【0062】
車載装置1の制御部11は、カウンタ値が所定回数以上であるか否かを判定する(S106)。カウンタ値に対する閾値となる所定回数は、例えば100回として、車載装置1の記憶部12に記憶されており、車載装置1の制御部11は、カウンタ値が所定回数以上、すなわちカウンタ値が所定回数に到達したか否かを判定する。
【0063】
カウンタ値が所定回数以上である場合(S106:YES)、車載装置1の制御部11は、阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知を車載ECU2に出力する(S107)。カウンタ値が所定回数以上である場合、車載装置1の制御部11は、阻害事象である診断処理の中断が所定回数以上、連続して行われた旨を示す検出結果通知を車載ECU2に出力する。車載装置1の制御部11は、当該検出結果通知を、駆動部14の故障通知として車載ECU2に出力するものであってもよい。これにより、診断処理が中断される事象が連続し、駆動部14に対する診断処理が未実施となる状態が継続する場合であっても、診断処理の連続中断回数が所定回数に達した場合、故障通知を車載ECU2に出力することにより、自装置の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。
【0064】
車載装置1の制御部11は、カウンタ値が所定回数以上でない場合(S106:NO)、S107の実行後、又はS1033の実行後、本フローチャートにおける一連の処理を終了する。又は、車載装置1の制御部11は、これら処理の実行後、再度S101の処理を実行すべくループ処理を行うものであってもよい。
【0065】
(実施形態2)
図5は、実施形態2(通信不通)に係る車載装置1の制御部11の処理を例示するフローチャートである。車載装置1の制御部11は、実施形態1と同様に、例えば、車両Cの起動又は停止を行うIGスイッチ21(イグニッション・スイッチ)に対する操作に応じて車載ECU2から出力される信号に基づき、以下の処理を行う。車載装置1の制御部11は、実施形態1のS101から、S106又はS1033までの処理と同様に、S201から、S206又はS2033までの処理を行う。
【0066】
車載装置1の制御部11は、車載ECU2との通信が不通となった否かを判定する(S2011)。車載装置1の制御部11は、通信部13を介して、例えば周期的なポーリング通信を車載ECU2と行っている。車載装置1の制御部11は、当該ポーリング通信に対する車載ECU2からの応答(レスポンス)に基づき、車載装置1と車載ECU2との間における通信が正常であるか、又は異常(不通)であるかを判定する。車載装置1の制御部11は、車載装置1と車載ECU2との間における通信が不通となった状態が、例えば1秒以上等、所定期間以上、継続した場合、車載装置1及び車載ECU2間の通信が不通であると判定するものであってもよい。車載装置1の制御部11は、例えばサブプロセスを生成、又はマルチスレッドにより、S201及びS2011の処理を並行処理として実行するものであってもよい。
【0067】
車載ECU2との通信が不通でない場合(S2011:NO)、すなわち車載装置1と車載ECU2との間における通信が正常である場合、車載装置1の制御部11は、再度S2011の処理を実行すべく、ループ処理を行う。すなわち、車載装置1の制御部11は、車載ECU2に対するポーリング通信を用いて、車載装置1と車載ECU2との間における通信の成否判定を継続する。
【0068】
車載ECU2との通信が不通となった場合(S2011:YES)、車載装置1の制御部11は、阻害事象の連続発生回数を示すカウンタ値を1つ増加(インクリメント処理)する(S2012)。車載装置1の制御部11は、実施形態1の処理S105(S205)と同様に、記憶部12に記憶されているカウンタ値を1つ増加(インクリメント処理)する。すなわち、S205にてインクリメント処理されるカウンタ値と、S2012にてインクリメント処理されるカウンタ値とは、同じカウンタ値(同じ変数にて定義されているカウンタ値)である。
【0069】
車載装置1の制御部11は、カウンタ値が所定回数以上であるか否かを判定する(S2013)。車載装置1の制御部11は、実施形態1の処理S106(S206)と同様に、S2013の処理を行う。カウンタ値が所定回数以上でない場合(S2013:NO)、すなわちカウンタ値が所定回数未満である場合、車載装置1の制御部11は、再度S2011の処理を実行すべく、ループ処理を行う。
【0070】
車載装置1の制御部11は、カウンタ値が所定回数以上である場合(S2013:YES)、又はS206の実行後、阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知を車載ECU2に出力する(S207)。制御部11は、実施形態1のS107の処理を同様に、S207の処理を行う。
【0071】
車載ECU2から車載装置1に対し、診断処理を開始する旨を示す信号(sleep信号)が出力される際、車載ECU2と車載装置1との通信が不通となり、車載装置1が当該信号を取得(受信)できない場合も想定される。これに対し、カウンタ値をインクリメント処理する阻害事象として、診断処理の中断に加え、車載ECU2と車載装置1との通信の不通状態を含め、当該阻害事象が連続して検出された旨を示す検出結果通知(故障通知)を車載ECU2に出力することにより、車載装置1の診断処理に基づく対応を効率的に行うことができる。
【0072】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0073】
C 車両
S 車載システム
1 車載装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 駆動部
2 車載ECU
21 IGスイッチ
3 車載負荷
4 電源装置
41 電源線
5 通信線
図1
図2
図3
図4
図5