(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】エンジン装置
(51)【国際特許分類】
F02M 55/02 20060101AFI20240924BHJP
【FI】
F02M55/02 350Z
(21)【出願番号】P 2023134764
(22)【出願日】2023-08-22
(62)【分割の表示】P 2022073361の分割
【原出願日】2017-03-27
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマーパワーテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】津島 幸平
(72)【発明者】
【氏名】内堀 正崇
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第19741532(DE,A1)
【文献】特開2009-150317(JP,A)
【文献】特開2016-094886(JP,A)
【文献】特開2006-299871(JP,A)
【文献】特開2004-108267(JP,A)
【文献】特開2015-068220(JP,A)
【文献】特開2017-187009(JP,A)
【文献】特開2007-138825(JP,A)
【文献】特開2011-064159(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0067328(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第10218023(DE,A1)
【文献】特表2003-514171(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102010030112(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 55/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コモンレールと、
前記コモンレールに接続され、インジェクタ内の燃料を前記コモンレールへ戻す第1燃料戻し管と、
前記コモンレールの一端側に接続され、燃料供給ポンプの燃料を前記コモンレールに戻す第2燃料戻し管と、
を備え、
前記第1燃料戻し管は、前記コモンレールの上方に位置するとともに、前記コモンレールの一端側に接続されることを特徴とする、エンジン装置。
【請求項2】
前記第1燃料戻し管は、側面視
でシリンダヘッドと重複する位置にある、請求項1に記載のエンジン装置。
【請求項3】
吸気マニホールドを更に備え、
前記コモンレールの一部は、平面視において前記吸気マニホールドと重複するように配置される、請求項1または2に記載のエンジン装置。
【請求項4】
前記第1燃料戻し管は、上下方向に接続されている、請求項1に記載のエンジン装置。
【請求項5】
前記コモンレールの一端側が、前記コモンレールの他端側よりも、フライホイールハウジングに近い、請求項1に記載のエンジン装置。
【請求項6】
前記コモンレールの一端側に接続され、前記コモンレール内の燃料を燃料タンクに戻す第
3燃料戻し管をさらに備える、請求項1に記載のエンジン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、コモンレールを備えたエンジン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ディーゼルエンジンでは、排気ガス規制対応や、低燃費への要求が高まったことによる噴射圧力の高圧化などにより、コモンレールが使用されるようになってきた(例えば特許文献1,2を参照)。コモンレールは、燃料タンクから供給される燃料を高圧で蓄える。コモンレール内の圧力は、コモンレールに取り付けられる減圧弁により調節される。減圧弁から排出される燃料は、減圧弁に接続される燃料戻し管(リーク配管とも呼ばれる)を介して燃料タンクへ戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4074860号公報
【文献】特開2007-139098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コモンレールにおいては、減圧弁の摺動部の潤滑に燃料が使用される。従来、減圧弁の摺動部を燃料に浸漬させるために、エンジン装置へのコモンレールの搭載角度(燃料戻し管接続部の突設方向)は、水平から上向きに45度~90度の範囲に確保される。また、当該搭載角度が0度~45度の範囲内の場合には、燃料戻し管は燃料戻し管接続部に上向きに取り付けられる。このように、コモンレールへの燃料戻し管の接続方向に制約があり、コモンレールの搭載条件に制約があるという問題があった。
【0005】
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施したエンジン装置を提供することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明のエンジン装置は、燃料供給ポンプから供給される燃料を高圧で蓄えるコモンレールを備えたエンジン装置において、前記コモンレール内の燃料を前記燃料供給ポンプへ戻す燃料戻し管が前記コモンレールに接続され、前記燃料戻し管は、前記コモンレールよりも高い位置で固定され、前記コモンレールの下方に配置される前記燃料供給ポンプに接続されるものである。
【0007】
本願発明のエンジン装置において、吸気マニホールドがシリンダヘッドに設けられ、前記燃料戻し管は前記吸気マニホールドの下方に配置されるようにしてもよい。
【0008】
さらに、排気マニホールドから排出される排気ガスの一部を新気に混入する排気ガス再循環装置が前記吸気マニホールドに連結され、前記燃料戻し管は、前記コモンレールよりも高い位置で前記排気ガス再循環装置に取り付けられているようにしてもよい。
【0009】
本願発明のエンジン装置において、前記コモンレールにおいて前記燃料戻し管が接続される側と反対側に燃料配管が接続され、前記燃料配管は前記燃料供給ポンプと接続されるようにしてもよい。
【0010】
さらに、前記吸気マニホールドの下方にオイルクーラが配置され、前記燃料戻し管は前記オイルクーラの前方に配置されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本願発明のエンジン装置により、コモンレールの搭載条件が緩和され、エンジン装置の設計の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】エンジン装置の一実施形態の概略正面図である。
【
図7】同実施形態のコモンレール周辺を拡大して示す概略正面図である。
【
図8】同コモンレール周辺を拡大して示す概略左側面図である。
【
図9】同コモンレール周辺を拡大して示す概略平面図である。
【
図10】
図9のA-A位置での同実施形態の概略背面図である。
【
図11】同実施形態の右前角部周辺を拡大して示す概略正面図である。
【
図12】同実施形態の右前角部周辺を拡大して示す概略平面図である。
【
図13】同実施形態の右前角部周辺を拡大して示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。まず、
図1~
図5を参照しながら、エンジン装置の一例としてのエンジン1の全体構造について説明する。この実施形態では、エンジン1はディーゼルエンジンで構成される。エンジン1なお、以下の説明では、クランク軸5と平行な両側部(クランク軸5を挟んで両側の側部)を左右、フライホイールハウジング7設置側を前側、冷却ファン9設置側を後側と称して、これらを便宜的に、エンジン1における四方及び上下の位置関係の基準としている。
【0014】
図1~
図5に示すように、エンジン1におけるクランク軸5と平行な一側部に吸気マニホールド3が配置され、他側部に排気マニホールド4が配置されている。実施形態では、シリンダヘッド2の右側面に吸気マニホールド3がシリンダヘッド2と一体に成形されている。シリンダヘッド2の左側面に排気マニホールド4が設置されている。シリンダヘッド2は、クランク軸5とピストン(図示省略)が内蔵されたシリンダブロック6上に搭載されている。
【0015】
シリンダブロック6の前後両側面から、クランク軸5の前後先端側を突出させている。エンジン1におけるクランク軸5と交差する一側部(実施形態ではシリンダブロック6の前側面側)に、フライホイールハウジング7が固着されている。フライホイールハウジング7内にフライホイール8が配置されている。フライホイール8はクランク軸5の前端側に固着されていて、クランク軸5と一体的に回転するように構成されている。作業機械(例えば油圧ショベルやフォークリフト等)の作動部に、フライホイール8を介してエンジン1の動力を取り出すように構成されている。エンジン1におけるクランク軸5と交差する他側部(実施形態ではシリンダブロック6の後側面側)に、冷却ファン9が設けられている。クランク軸5の後端側からベルト10を介して冷却ファン9に回転力を伝達するように構成されている。
【0016】
シリンダブロック6の下面に、オイルパン11が配置されている。オイルパン11内には潤滑油が貯留されている。オイルパン11内の潤滑油は、シリンダブロック6のフライホイールハウジング7との連結部分であってシリンダブロック6の右側面側に配置された潤滑油ポンプ(図示省略)にて吸引され、シリンダブロック6の右側面に配置されたオイルクーラ13並びにオイルフィルタ14を介して、エンジン1の各潤滑部に供給される。各潤滑部に供給された潤滑油は、その後オイルパン11に戻される。潤滑油ポンプはクランク軸5の回転にて駆動するように構成されている。
【0017】
図4に示すように、エンジン1の右側部には、シリンダブロック6のフライホイールハウジング7との連結部分に、燃料を供給するための燃料供給ポンプ15が取り付けられる。燃料供給ポンプ15は、EGR装置(排気ガス再循環装置)24の下方に配置される。また、シリンダヘッド2の吸気マニホールド3と燃料供給ポンプ15の間には、コモンレール16が配置される。コモンレール16は、シリンダブロック6の右側面の上部前寄り部位に固定されている。シリンダヘッドカバー18で覆われているシリンダヘッド2上面部に、電磁開閉制御型の燃料噴射バルブを有する4気筒分の各インジェクタ17(
図6参照)が設けられている。
【0018】
各インジェクタ17は、燃料供給ポンプ15及び略円筒状のコモンレール16等を介して、作業車両に搭載される燃料タンク201(
図6参照)に接続されている。燃料タンク201の燃料が燃料供給ポンプ15からコモンレール16に圧送され、高圧の燃料がコモンレール16に蓄えられる。各インジェクタ17の燃料噴射バルブをそれぞれ開閉制御することによって、コモンレール16内の高圧の燃料が各インジェクタ17からエンジン1の各気筒に噴射される。
【0019】
図2及び
図5に示すように、シリンダヘッド2の上面部に設ける吸気弁及び排気弁(図示省略)などを覆うシリンダヘッドカバー18上面に、エンジン1の燃焼室などからシリンダヘッド2上面側に漏れ出たブローバイガスを取り入れるブローバイガス還元装置19
が設けられている。ブローバイガス還元装置19のブローバイガス出口が、還元ホース68を介して、二段過給機30の吸気部に連通される。ブローバイガス還元装置19内にて潤滑油成分が除去されたブローバイガスは、二段過給機30等を介して、吸気マニホールド3に戻される。
【0020】
図3に示すように、エンジン1の左側部では、フライホイールハウジング7にエンジン始動用スタータ20が取り付けられている。エンジン始動用スタータ20は排気マニホールド4の下方に配置される。エンジン始動用スタータ20は、シリンダブロック6とフライホイールハウジング7との連結部の下方となる位置で、フライホイールハウジング7の後側面の左側部位に取り付けられる。
【0021】
図2に示すように、シリンダブロック6の後側面の左寄り部位には、冷却水潤滑用の冷却水ポンプ21が配置されている。また、冷却水ポンプ21の左側方に、エンジン1の動力にて発電する発電機としてのオルタネータ12が設けられている。クランク軸5の前端側からベルト10を介して、冷却ファン9とオルタネータ12と冷却水ポンプ21に回転動力を伝達する。作業車両に搭載されるラジエータ(図示省略)内の冷却水が、冷却水ポンプ21の駆動にて、冷却水ポンプ21に供給される。そして、シリンダヘッド2内及びシリンダブロック6内に冷却水が供給され、エンジン1が冷却される。
【0022】
図3に示すように、冷却水ポンプ21は、排気マニホールド4よりも低い高さ位置に配置されており、ラジエータの冷却水出口と連通される冷却水入口管22が、シリンダブロック6の左側面であって冷却水ポンプ21と略同一高さ位置に固設される。一方、ラジエータの冷却水入口と連通される冷却水出口管23は、
図2及び
図5に示すように、シリンダヘッド2の上面の後部右寄り部位に固設されている。シリンダヘッド2は、その右後角部に冷却水排水部35を有しており、冷却水排水部35の上面に冷却水出口管23が設置される。
【0023】
図4及び
図5に示すように、EGR装置24は、シリンダヘッド2の右側方に配置されている。EGR装置24は、エンジン1の再循環排気ガス(排気マニホールド4からのEGRガス)と新気(エアクリーナからの外部空気)とを混合させて吸気マニホールド3に供給する中継管路としてのコレクタ25と、エアクリーナにコレクタ25を連通させる吸気スロットル部材26と、排気マニホールド4にEGRクーラ27を介して接続する還流管路の一部となる再循環排気ガス配管28と、再循環排気ガス配管28にコレクタ25を連通させるEGRバルブ部材29とを有している。
【0024】
この実施形態では、EGR装置24のコレクタ25は、シリンダヘッド2と一体成形されてシリンダヘッド2の右側面を構成している吸気マニホールド3の右側面に連結している。すなわち、シリンダヘッド2の右側面に設けられる吸気マニホールド3の入口開口部に、コレクタ25の出口開口部が連結される。また、再循環排気ガス配管28のEGRガス入口は、シリンダヘッド2の右側面の前寄り部位で、シリンダヘッド2内に設けられるEGRガス通路のEGRガス出口に連結される。コレクタ25が吸気マニホールド3に取り付けられ、再循環排気ガス配管28がシリンダヘッド2に取り付けられることで、EGR装置24はシリンダヘッド2に固定される。
【0025】
EGR装置24では、吸気マニホールド3と新気導入用の吸気スロットル部材26とがコレクタ25を介して連通接続されている。コレクタ25には、再循環排気ガス配管28の出口側につながるEGRバルブ部材29が連通接続されている。コレクタ25は、前後長手の略筒状に形成されている。コレクタ25の給気取入れ側(長手方向の前部側)に吸気スロットル部材26がボルト締結されている。コレクタ25の給気排出側は吸気マニホールド3の入口側にボルト締結されている。なお、EGRバルブ部材29は、その内部にあるEGRバルブの開度を調節することにより、コレクタ25へのEGRガスの供給量を調節するものである。
【0026】
コレクタ25内には新気が供給されると共に、排気マニホールド4からEGRバルブ部材29を介してコレクタ25内にEGRガス(排気マニホールド4から排出される排気ガスの一部)が供給される。新気と排気マニホールド4からのEGRガスとがコレクタ25内で混合されたのち、コレクタ25内の混合ガスが吸気マニホールド3に供給される。すなわち、エンジン1から排気マニホールド4に排出された排気ガスの一部が、吸気マニホールド3からエンジン1に戻されることによって、高負荷運転時の最高燃焼温度が下がり、エンジン1からのNOx(窒素酸化物)の排出量が低減されることになる。
【0027】
図1及び
図3~
図5に示すように、EGRクーラ27は、シリンダヘッド2の前側面に固定されている。シリンダヘッド2内を流れる冷却水とEGRガスがEGRクーラ27に流出入し、EGRクーラ27内でEGRガスが冷却される。シリンダヘッド2の前側面には、EGRクーラ27を連結する左右一対のEGRクーラ連結部33,34が突設されている。左EGRクーラ連結部33はシリンダヘッド2の左前角部に前方へ向けて突設される。右EGRクーラ連結部34は、左EGRクーラ連結部33とは離間して、シリンダヘッド2の右前角部に前方へ向けて突設される。EGRクーラ連結部33,34の前側面にEGRクーラ27が連結されている。すなわち、EGRクーラ27は、EGRクーラ27の後側面とシリンダヘッド2の前側面とが離間するようにして、フライホイールハウジング7の上方位置であってシリンダヘッド2の前方位置に配置されている。
【0028】
図1~3及び
図5に示すように、シリンダヘッド2の左側方には、二段過給機30が配置されている。二段過給機30は、高圧段過給機51と低圧段過給機52とを備える。高圧段過給機51は、タービンホイール(図示省略)を内蔵した高圧段タービンケース53とブロアホイール(図示省略)を内蔵した高圧段コンプレッサケース54とを有する。低圧段過給機52は、タービンホイール(図示省略)を内蔵した低圧段タービンケース55とブロアホイール(図示省略)を内蔵した低圧段コンプレッサケース56とを有する。
【0029】
二段過給機30の排気径路では、排気マニホールド4に高圧段タービンケース53を連結させ、高圧段タービンケース53に高圧排気ガス配管59を介して低圧段タービンケース55を連結させ、低圧段タービンケース55に排気連結管119を連結させている。高圧排気ガス配管59は、可撓性を有する配管で形成される。この実施形態では、高圧排気ガス配管59の一部分が蛇腹状に形成されている。
【0030】
排気連結管119には、排気ガス浄化装置(図示省略)等を介してテールパイプ(図示省略)が接続される。エンジン1の各気筒から排気マニホールド4に排出された排気ガスは、二段過給機30及び排気ガス浄化装置等を経由して、テールパイプから外部に放出される。
【0031】
二段過給機30の吸気径路では、エアクリーナに給気管62を介して低圧段コンプレッサケース56を接続させ、低圧段コンプレッサケース56に低圧新気通路管65を介して高圧段コンプレッサケース54を連結させ、高圧段コンプレッサケース54にインタークーラ(図示省略)を介してEGR装置24の吸気スロットル部材26を接続させる。エアクリーナに吸い込まれた新気(外部空気)は、エアクリーナにて除塵及び浄化されたのち、二段過給機30やインタークーラ、吸気スロットル部材26、コレクタ25等を介して吸気マニホールド3に送られ、そして、エンジン1の各気筒に供給される。
【0032】
次いで、
図6を参照しながら、コモンレールシステム200とエンジン1の燃料系統構造を説明する。エンジン1に設けられた四気筒分の各インジェクタ17に、燃料供給ポンプ15とコモンレールシステム200を介して、燃料タンク201が接続されている。各インジェクタ17は、電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ17aをそれぞれ有する。コモンレールシステム200は、略円筒状のコモンレール16を有している。
【0033】
燃料供給ポンプ15の吸入側には、燃料供給管210、燃料フィルタ202及び燃料供給低圧管203を介して、燃料タンク201が接続される。一方、燃料供給ポンプ15の吐出側には、燃料供給高圧管204を介してコモンレール16が接続される。コモンレール16の長手方向一端寄り部位に高圧管接続部205が設けられている。高圧管接続部205に燃料供給高圧管204の端部が高圧管コネクタナット206の螺着にて連結されている。燃料タンク201内の燃料は、燃料フィルタ202及び燃料供給低圧管203を介して燃料供給ポンプ15に吸い込まれ、燃料供給ポンプ15から燃料供給高圧管204を介してコモンレール16に圧送される。
【0034】
また、コモンレール16には、4本の燃料噴射管207を介して、四気筒分の各インジェクタ17が接続される。円筒状のコモンレール16の長手方向に、四気筒分の燃料噴射管接続部208が間隔を空けて設けられている。燃料噴射管接続部208には、燃料噴射管207の端部が噴射管コネクタナット209の螺着にて連結されている。
【0035】
コモンレール16の上記一端とは反対側の他端の端面には、減圧弁211が取り付けられている。減圧弁211は、コモンレール16外周面の上記他端側に設けられる燃料戻し管接続部212から、燃料戻し管接続部材213を介して、コモンレール16内の燃料をコモンレール余剰燃料戻し管214へ排出する。コモンレール余剰燃料戻し管214は、燃料戻し管接続部材213を、燃料供給ポンプ15の余剰燃料を排出するための戻し管継手部材215に接続する。
【0036】
コモンレール16の上記一端側の端面に、余剰燃料戻し用の戻し管継手部材216が設けられている。戻し管継手部材216には、減圧弁211の作動によってコモンレール16から排出される燃料と、燃料供給ポンプ15の余剰燃料が、戻し管継手部材215及びポンプ余剰燃料戻し管217を介して送られる。また、戻し管継手部材216には、各インジェクタ17の余剰燃料が、インジェクタ余剰燃料戻し管218を介して、戻し管継手部材216に送られる。戻し管継手部材216で合流される余剰燃料は、燃料戻し管219を介して、燃料タンク201に回収される。
図6での図示は省略するが、燃料戻し管219の中途部は、燃料フィルタ202の上部に設けられる戻し管連結部220(
図12参照)に接続される。
【0037】
コモンレール16には、コモンレール16内の燃料圧力を検出する燃料圧力センサ601が取り付けられる。エンジンコントローラ600の制御により、燃料圧力センサ601の出力からコモンレール16内の燃料圧力が監視されつつ、燃料供給ポンプ15の吸入調量弁602の開度具合が調節される。そして、燃料供給ポンプ15の燃料吸入量、ひいては燃料吐出量が調節されながら、燃料タンク201の燃料が燃料供給ポンプ15によってコモンレール16に圧送され、高圧の燃料がコモンレール16に蓄えられる。
【0038】
エンジンコントローラ600の制御により、各燃料噴射バルブ17aがそれぞれ開閉制御されることによって、コモンレール16内の高圧の燃料が各インジェクタ17からエンジン1の各気筒に噴射される。すなわち、各燃料噴射バルブ17aを電子制御することによって、各インジェクタ17から供給される燃料の噴射圧力、噴射時期、噴射期間(噴射量)を高精度にコントロールできる。したがって、エンジン1から排出される窒素酸化物(NOx)を低減できるとともに、エンジン1の騒音振動を低減できる。なお、エンジンコントローラ600には、コモンレール16内の燃料圧力を調節する電磁駆動式の減圧弁211と、燃料供給ポンプ15内の燃料温度を検出する燃料温度センサ604も電気接続される。また、図示は省略するが、エンジンコントローラ600には、他の機器、例えばエンジン1に設けられた各種センサも電気接続される。
【0039】
次いで、
図7~
図13等を参照しながら、コモンレール16の周辺のレイアウトについて説明する。略円筒状のコモンレール16は、その長手方向がクランク軸5(
図1等参照)の軸心方向に沿うようにして、シリンダブロック6の右側面の上部前寄り部位に取り付けられる。コモンレール16は、シリンダヘッド2の右側面にシリンダヘッド2と一体に成形された吸気マニホールド3の下方に配置されている。コモンレール16の後端部に減圧弁211が取り付けられている。
【0040】
コモンレール16の外周面右側部に、高圧管接続部205と、4つの燃料噴射管接続部208と、燃料戻し管接続部212が突設されている。これらの接続部205,208,212は、右側方へ向けて突設され、この実施形態では略水平に突設される。すなわち、この実施形態では、コモンレール16は、0度の搭載角度でエンジン1に取り付けられている。高圧管接続部205は、コモンレール16の前寄り部位に配置されている。燃料戻し管接続部212は、コモンレール16の後寄り部位に配置されている。4つの燃料噴射管接続部208は、燃料戻し管接続部212と燃料戻し管接続部212の間に等間隔に配置されている。
【0041】
図10に示すように、燃料戻し管接続部212には、燃料戻し管接続部材213を介して、コモンレール余剰燃料戻し管214の一端部(燃料流れの上流側端部)が接続される。燃料戻し管214は、燃料戻し管接続部212から右側方に水平に導かれた後、右斜め上方向へ湾曲されて、減圧弁211よりも高い位置へ導かれる。この実施形態では、燃料戻し管214は、EGR装置24のコレクタ25の前部下部位の近傍へ導かれ、配管取付部材221により、コレクタ25の前フランジ部25aの裏面右下角部位に取り付けられる。さらに、燃料戻し管214は、コレクタ25の前部下部位の近傍位置から前斜め下方向に向けて湾曲され、燃料供給ポンプ15の右側面に設けられる戻し管継手部材215に接続される。なお、燃料戻し管接続部材213は、燃料戻し管接続部212から右側方へ向けて略水平に突出するようにして、燃料戻し管接続部212に取り付けられている。
【0042】
この実施形態では、コモンレール余剰燃料戻し管214は、減圧弁211から、減圧弁211よりも高い位置へ導かれた後、減圧弁211よりも低い位置へ導かれる。したがって、コモンレール16の搭載角度及びコモンレール16への燃料戻し管214の接続方向にかかわらず、減圧弁211よりも高い位置の燃料戻し管214部分と減圧弁211との間に燃料を貯留させることができる。これにより、減圧弁211が燃料に浸漬される状態を確保でき、減圧弁211の摺動部の異常摩耗を防止できる。そして、コモンレール16の搭載条件が緩和され、エンジン1の設計の自由度が向上する。
【0043】
また、燃料戻し管214の中途部は、減圧弁211よりも高い位置でEGR装置24のコレクタ25に取り付けられているので、燃料戻し管214の中途部を支持するための専用部品をエンジン1に設ける必要がなく、エンジン1の製造コスト上昇を抑制できる。また、高剛性の吸気マニホールド3の下方にコモンレール16が配置されることで、コモンレール16をコンパクトに配置できるとともに、コモンレール16への上方からの異物接触を防止してコモンレール16を物理的に保護できる。
【0044】
図7~
図10に示すように、コモンレール16の前端部はフライホイールハウジング7上に配置されている。コモンレール16の前端部には、複数の燃料戻し径路を合流させる余剰燃料戻し用の戻し管継手部材216が取り付けられる。戻し管継手部材216は、フライホイールハウジング7上に配置されている。コモンレール16の一端部(前端部)がフライホイールハウジング7の上方に配置されることで、コモンレール16の全体がシリンダブロック6の右側面に配置される構成と比較して、シリンダブロック6の右側面でコモンレール16の配置領域が占める面積を小さくできる。したがって、シリンダブロック6の右側面における他の部材のレイアウトの自由度を向上させることができる。例えば、この実施形態のエンジン1では、コモンレール16の後方側にオイルクーラ13を配置しており、オイルクーラ13を吸気マニホールド3及びEGR装置24に近接させて、これらの部品のコンパクトな配置構成を実現できる。
【0045】
図7に示すように、戻し管継手部材216は、ポンプ余剰燃料戻し管217の一端が接続される接続部217aと、インジェクタ余剰燃料戻し管218の一端が接続される接続部218aと、燃料戻し管219(
図12参照)の一端が接続される接続部219aを備えている。戻し管継手部材216の内部には、接続部217a,218a,219aを接続する内部流路(図示省略)と、その内部流路とコモンレール16の内部空間との間に配置された燃料調圧弁(図示省略)が設けられている。
【0046】
また、シリンダヘッド2において、シリンダヘッド2の右側面と前側面が交差する角部の近傍部位に、余剰燃料出口218b(
図7参照)が設けられている。余剰燃料出口218bは、シリンダヘッド2の右側面の前端部上部寄り部位に設けられ、インジェクタ余剰燃料戻し管218の一部分を構成する。余剰燃料出口218bは、シリンダヘッド2内に配置されるインジェクタ17(
図6参照)からの余剰燃料をシリンダヘッド2外へ排出する。余剰燃料出口218bと戻し管継手部材216の接続部218aの間に、インジェクタ余剰燃料戻し管218cが接続される。なお、余剰燃料出口218bは、シリンダヘッド2の側壁内部に形成された余剰燃料通路(図示省略)を介して、各インジェクタ17(
図6参照)の余剰燃料出口218bに接続される。
【0047】
図7~
図10に示すように、噴射管コネクタナット209によって4つの燃料噴射管接続部208に取り付けられる4本の燃料噴射管207は、それぞれ、燃料噴射管接続部208から右側方へ水平に、EGR装置24の下方へ導かれる。そして、各燃料噴射管207は、EGR装置24の下方でシリンダブロック6側へ向けて湾曲された後、上方へ向けて湾曲されて、シリンダヘッド2とEGR装置24の間を通って、シリンダヘッドカバー18の右側面へ導かれる。
図8、
図9及び
図13に示すように、4本の燃料噴射管207の中途部は、シリンダヘッド2の右側面に取り付けられた前後一対の燃料噴射管固定具614,614によりシリンダヘッド2に取り付けられている。
【0048】
各燃料噴射管固定具614,614に、燃料噴射管207が2本ずつ固定される。エンジン1前方側の2本の燃料噴射管207の各中途部は、吸気マニホールド3の前方でシリンダヘッド2の右側面に右側方へ向けて突設された突起部615の端面に、前側の燃料噴射管固定具614によって固定される。エンジン1後方側の2本の燃料噴射管207の各中途部は、シリンダヘッド2の右側面に一体成形される吸気マニホールド3の右側面に、後側の燃料噴射管固定具614によって固定される。
【0049】
各燃料噴射管207は、シリンダヘッド2とEGR装置24の間を通っているので、EGR装置24によって燃料噴射管207を保護できる。これにより、エンジン1の搬送時などに、燃料噴射管207が他部材と接触したり、異物落下等によって変形したりすることを防止でき、燃料噴射管207の損傷等によって燃料漏れが生じたりする不具合を防止できる。
【0050】
また、燃料噴射管207の中途部がシリンダヘッド2に固定されることにより、燃料噴射管207の振動が低減され、振動に起因する燃料噴射管207の破損が防止される。また、この実施形態では、4本の燃料噴射管207のうち、エンジン1後方側の2本の燃料噴射管207の各中途部は、後側の燃料噴射管固定具614により、堅牢な吸気マニホールド3に固定されているので、これらの燃料噴射管207を強固に固定できる。この実施形態では、吸気マニホールド3はシリンダヘッド2に一体成形されているので、燃料噴射管207をより強固に固定できる。
【0051】
図7~
図10に示すように、燃料供給ポンプ15の上部右側面に、コモンレール16につながる燃料供給高圧管204の一端が接続される。燃料供給高圧管204は、燃料供給ポンプ15の上部右側面から右側方へ向けて導かれた後、前斜め上方向へ湾曲され、さらに、シリンダブロック6の右側面上部前寄り部位に向けて湾曲される。そして、燃料供給高圧管204は、EGR装置24の下方を通って、コモンレール16の高圧管接続部205へ導かれる。燃料供給高圧管204の他端は、高圧管コネクトナット206により、高圧管接続部205に接続される。
【0052】
燃料供給高圧管204、4本の燃料噴射管207及びコモンレール余剰燃料戻し管214は、EGR装置24の下方を通っているので、上方側からの異物等との接触に対して、EGR装置24により保護される。これにより、燃料供給高圧管204、燃料噴射管207及び燃料戻し管214の破損が低減され、エンジン1の信頼性が向上する。
【0053】
図7~
図10に示すように、高圧管接続部205、4つの燃料噴射管接続部208及び燃料戻し管接続部212は、コモンレール16の外周面右側部から右側方へ向けて略水平に突設される。そして、コモンレール16の外周面上部及び外周面左側部には、配管を接続するための接続部が設けられていない。したがって、コモンレール16を吸気マニホールド3下面及びシリンダブロック6右側面に近接配置でき、吸気マニホールド3でコモンレール16を保護できるとともに、コモンレール16をエンジン1にコンパクトに配置できる。
【0054】
図5及び
図11~
図13に示すように、エンジン1の上部右前部位に燃料フィルタ202が設けられている。燃料フィルタ202は、フライホイールハウジング7の右寄り部位の上方に配置されており、フィルタ取付ブラケット231を介してシリンダヘッド2の右前角部に取り付けられる。フライホイールハウジング7上方の空きスペースに燃料フィルタ202を配置することで、エンジン1に燃料フィルタ202をコンパクトに配置でき、エンジン1のコンパクト化を実現できる。
【0055】
燃料フィルタ202の上部左縁部位が、フィルタ取付ブラケット231の上面右前部位に、前後2本のボルト232,233で固着される。フィルタ取付ブラケット231は、右EGRクーラ連結部34の上面のボルト取付孔234a,235a(
図9参照)に取り付けられるボルト234,235と、右EGRクーラ連結部34の右縁部34aの前側面のボルト取付孔236a(
図7参照)に取り付けられるボルト2346で、右EGRクーラ連結部34に固着される。フィルタ取付ブラケット231がシリンダブロック6の右EGRクーラ連結部34の上面及び前側面に固定されることで、フィルタ取付ブラケット231をシリンダブロック6に強固に固定でき、ひいては燃料フィルタ202をシリンダブロック6に強固に固定できる。
【0056】
図11~
図13に示すように、燃料供給ポンプ15の右側面に設けられる戻し管継手部材215は、コモンレール16前端部に取り付けられる戻し管継手部216の接続部217aに、ポンプ余剰燃料戻し管217を介して接続される。戻し管継手部216の接続部218aは、シリンダヘッド2の右前角部に設けられる余剰燃料出口218b(
図7参照)に、上下方向に延設されるインジェクタ余剰燃料戻し管218cを介して、接続される。戻し管継手部216の接続部219aは、上流側燃料戻し管219bと、燃料フィルタ202の上部に設けられる戻し管連結部220と、下流側燃料戻し管219cを介して、燃料タンク201(
図6参照)に接続される。なお、燃料フィルタ202の上部には、燃料タンク201につながる燃料供給管210と、燃料供給ポンプ15の右側面下部につながる燃料供給低圧管203も接続される。
【0057】
この実施形態のエンジン1では、エンジン1の一角部(ここでは右前角部)に、燃料供給ポンプ15とコモンレール16と燃料フィルタ202が配置される。また、コモンレール16の一端部(前端部)に設けられる余剰燃料戻し用の燃料戻し管接続部216に、ポンプ余剰燃料戻し管217、インジェクタ余剰燃料戻し管218c及び上流側燃料戻し管219bが接続される。これにより、燃料戻し管217,218c,219bをエンジン1の一角部に集約して、これらの配管長さを短くかつ簡素にできる。さらに、燃料供給ポンプ15、コモンレール16及び燃料フィルタ202をエンジン1の一角部に集約配置することで、これらをつなぐ配管(燃料供給低圧管203、燃料供給高圧管204及びコモンレール余剰燃料戻し管214)の配管長さを短くかつ簡素にできる。
【0058】
図10に示すように、エンジン1は、燃料供給ポンプ15から供給される燃料を高圧で蓄えるコモンレール16を備えたエンジン装置であって、コモンレール16は、コモンレール16内の燃料を燃料戻し管214へ排出する減圧弁211を備え、燃料戻し管214は、減圧弁211から、減圧弁211よりも高い位置へ導かれた後、減圧弁211よりも低い位置へ導かれるようにしたので、コモンレール16の搭載角度及び燃料戻し管214の接続方向にかかわらず、減圧弁211よりも高い位置の燃料戻し管214部分と減圧弁211との間に燃料を貯留させることができ、減圧弁211が燃料に浸漬される状態を確保でき、減圧弁211の摺動部の異常摩耗を防止できる。これにより、コモンレール16の搭載条件が緩和され、エンジン1の設計の自由度が向上する。
【0059】
なお、上記実施形態では、コモンレール16における燃料戻し管214の接続部(燃料戻し管接続部212や燃料戻し管接続部材213)は、コモンレール16外周面から略水平に突設されているが、当該接続部の突出方向はこれに限定されない。例えば、
図14に示すように、接続部212及び接続部材213は、コモンレール16の外周面から右斜め下方向に向けて突設されているようにしてもよい。この実施形態では、燃料戻し管214は、コモンレール16から斜め下方向に向けて延設される。この実施形態でも、燃料戻し管214は、減圧弁211から、減圧弁211よりも高い位置へ導かれた後、減圧弁211よりも低い位置へ導かれている。これにより、減圧弁211よりも高い位置の燃料戻し管214部分と減圧弁211との間に燃料を貯留させることができ、減圧弁211が燃料に浸漬される状態を確保できる。なお、別の変形例として、燃料戻し管214は、コモンレール16から斜め下方向に向けて延設された後、減圧弁211よりも高い位置へ導かれ、その後、減圧弁211よりも低い位置へ導かれているようにしてもよい。
【0060】
また、
図1~
図10に示すように、エンジン1は、シリンダヘッド2に設けられた吸気マニホールド3の下方にコモンレール16が配置され、排気マニホールド4から排出される排気ガスの一部を新気に混入するEGR装置24が吸気マニホールド3に連結される構成であって、燃料戻し管214の中途部は、減圧弁211よりも高い位置でEGR装置24に取り付けられるので、燃料戻し管214の中途部を支持するための専用部品をエンジン1に設ける必要がなく、エンジン1の製造コスト上昇を抑制できる。また、高剛性の吸気マニホールド3の下方にコモンレール16が配置されることで、コモンレール16をコンパクトに配置できるとともに、コモンレール16への上方からの異物接触を防止してコモンレール16を物理的に保護できる。
【0061】
また、
図1~
図10に示すように、コモンレール16からシリンダヘッド2側へ延設される燃料噴射管207は、シリンダヘッド2とEGR装置24の間を通っているので、EGR装置24によって燃料噴射管207を保護できる。これにより、エンジン1の搬送時などに、燃料噴射管207が他部材と接触したり、異物落下等によって変形したりすることを防止でき、燃料噴射管207の損傷等によって燃料漏れが生じたりする不具合を解消できる。
【0062】
なお、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 エンジン(エンジン装置)
2 シリンダヘッド
3 吸気マニホールド
4 排気マニホールド
15 燃料供給ポンプ
16 コモンレール
24 EGR装置(排気ガス再循環装置)
207 燃料噴射管
211 減圧弁
214 コモンレール余剰燃料戻し管(燃料戻し管)