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特許7559169コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20240924BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20240924BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240924BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q30/0601
G06Q50/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023141520
(22)【出願日】2023-08-31
【審査請求日】2023-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【弁理士】
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】喜多 康平
(72)【発明者】
【氏名】高橋 智史
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-030782(JP,A)
【文献】特表2023-546435(JP,A)
【文献】特開2004-287905(JP,A)
【文献】特開2015-153305(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サブスクリプションサービスの契約者からのリンクの生成要求に応じて、前記契約者が紹介したいコンテンツと、前記コンテンツへアクセスするための該契約者に対応するリンクであって、該コンテンツを前記契約者から利用者へ紹介するためのリンク情報と、を含む紹介リンク情報を生成するリンク情報等生成部と、
前記リンク情報等生成部で生成した前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部と、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報に含まれる記リンク情報から前記コンテンツへのアクセス要求を送信した利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを、前記コンテンツへのアクセス要求に含まれる前記利用者を一意に特定可能な情報と、予め記憶された各利用者の契約状況を示す情報に基づいて判定する契約状況判定部と、を備え、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含前記第1コンテンツは、前記第2コンテンツより内容が多い、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項2】
前記第1コンテンツは、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第1特典を含み、
前記第2コンテンツは、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第2特典を含み、
前記第1特典は、前記第2特典よりも前記利用者にとって価値の高い特典である、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項3】
前記利用者が前記サブスクリプションサービスへログインした状態を示すログイン中であるか否かを、前記コンテンツへのアクセス要求に含まれる前記利用者を一意に特定可能な情報と、予め記憶された各利用者のログイン状況を示す情報に基づいて判定するログイン状況判定部をさらに備え、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でないと判定し、かつ前記ログイン状況判定部により前記ログイン中でないと判定した場合、第3コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第3コンテンツは、前記コンテンツの第3部分と、前記利用契約促進情報と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第3特典と、を含み、
前記第2部分は、前記第3部分を包含し、
前記第2特典は、前記第3特典よりも前記利用者にとって価値の高い特典であり、
前記第2コンテンツは、前記第3コンテンツより内容が多い、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項4】
前記第1特典、前記第2特典、及び前記第3特典を受け取り可能な期間を設定する受け取り期間設定部をさらに備え、
前記受け取り期間設定部は、前記利用者にとって価値の高い特典ほど前記受け取り可能な期間が短くなるように設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項5】
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、退会してからの期間の長さに応じて異なる価値の前記第1特典を提供する、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項6】
前記コンテンツ提供部は、前記リンク情報等生成部により過去に生成した紹介リンク情報に対応するコンテンツのうち、前記契約者が紹介した他のコンテンツに対応する紹介リンク情報を、前記利用者端末へさらに提供する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項7】
コンピュータが、
サブスクリプションサービスの契約者からのリンクの生成要求に応じて、前記契約者が紹介したいコンテンツと、前記コンテンツへアクセスするための該契約者に対応するリンクであって、該コンテンツを前記契約者から利用者へ紹介するためのリンク情報と、を含む紹介リンク情報を生成するリンク情報等生成ステップと、
前記リンク情報等生成ステップで生成した前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供ステップと、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報に含まれる記リンク情報から前記コンテンツへのアクセス要求を送信した利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを、前記コンテンツへのアクセス要求に含まれる前記利用者を一意に特定可能な情報と、予め記憶された各利用者の契約状況を示す情報に基づいて判定する契約状況判定ステップと、を実行し
前記コンテンツ提供ステップでは、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含前記第1コンテンツは、前記第2コンテンツより内容が多い、
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項8】
コンピュータを、
サブスクリプションサービスの契約者からのリンクの生成要求に応じて、前記契約者が紹介したいコンテンツと、前記コンテンツへアクセスするための該契約者に対応するリンクであって、該コンテンツを前記契約者から利用者へ紹介するためのリンク情報と、を含む紹介リンク情報を生成するリンク情報等生成部、
前記リンク情報等生成部で生成した前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報に含まれる記リンク情報から前記コンテンツへのアクセス要求を送信した利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを、前記コンテンツへのアクセス要求に含まれる前記利用者を一意に特定可能な情報と、予め記憶された各利用者の契約状況を示す情報に基づいて判定する契約状況判定部、として機能させ、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含前記第1コンテンツは、前記第2コンテンツより内容が多い、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
EC(Electronic Commerce)サイトなど、インターネットを介して商品の取り引きを行う電子商取引において、商品販売を促進するための種々の仕組みが考えられている。例えば、特許文献1には、インフルエンサーにより実際に購入された商品を当該インフルエンサーにより一般消費者に紹介することで、一般購入者の購買意欲を刺激するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-26780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のシステムは、個別の商品の販売促進には効果的ではあるものの、サブスクリプションサービスの利用契約の解約者に効果的に再契約を促すといった点で未だ十分ではない。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、サブスクリプションサービスの利用契約の解約者に効果的に再契約を促すことが可能なコンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係るコンテンツ提供装置は、
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成部と、
前記リンク情報等生成部で生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部と、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介して前記コンテンツの提供を要求する利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを判定する契約状況判定部と、を備え、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含する、
ことを特徴とする。
【0007】
また、上記観点に係るコンテンツ提供装置において、
前記第1コンテンツは、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第1特典を含み、
前記第2コンテンツは、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第2特典を含み、
前記第1特典は、前記第2特典よりも前記利用者にとって価値の高い特典である、
ことを特徴とする。
【0008】
また、上記観点に係るコンテンツ提供装置において、
前記利用者が前記サブスクリプションサービスへログインした状態を示すログイン中であるか否かを判定するログイン状況判定部をさらに備え、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でないと判定し、かつ前記ログイン状況判定部により前記ログイン中でないと判定した場合、第3コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第3コンテンツは、前記コンテンツの第3部分と、前記利用契約促進情報と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第3特典と、を含み、
前記第2部分は、前記第3部分を包含し、
前記第2特典は、前記第3特典よりも前記利用者にとって価値の高い特典である、
ことを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係るコンテンツ提供装置において、
前記第1特典、前記第2特典、及び前記第3特典を受け取り可能な期間を設定する受け取り期間設定部をさらに備え、
前記受け取り期間設定部は、前記利用者にとって価値の高い特典ほど前記受け取り可能な期間が短くなるように設定する、
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係るコンテンツ提供装置において、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、退会してからの期間の長さに応じて異なる価値の前記第1特典を提供する、
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記観点に係るコンテンツ提供装置において、
前記コンテンツ提供部は、前記リンク情報等生成部により過去に生成した紹介リンク情報に対応するコンテンツのうち、前記契約者が紹介した他のコンテンツに対応する紹介リンク情報を、前記利用者端末へさらに提供する、
ことを特徴とする。
【0012】
また、別の観点に係るコンテンツ提供装置は、
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成部と、
前記リンク情報等生成部で生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部と、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介した前記コンテンツの提供要求を、利用者が所有する利用者端末から受信したことに基づいて、前記紹介リンク情報に対応する前記契約者を特定する契約者特定部と、
前記契約者特定部で特定した前記契約者が紹介した他のコンテンツを、前記リンク情報等生成部により過去に生成した紹介リンク情報の数に基づいて特定する他コンテンツ特定部と、
前記他コンテンツ特定部で特定した前記他のコンテンツに対応する紹介リンク情報を、前記コンテンツの提供要求に対応するコンテンツとともに前記利用者端末へ提供する契約者情報提供部と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
また、上記観点に係るコンテンツ提供装置において、
前記契約者特定部は、前記コンテンツの提供要求に対応するコンテンツと同一のコンテンツを紹介した契約者であって、前記コンテンツの提供要求により特定される前記契約者とは別の契約者をさらに特定し、
前記契約者情報提供部は、前記契約者特定部で特定した前記別の契約者に対応するリンク情報を、前記他のコンテンツに対応する紹介リンク情報と前記コンテンツの提供要求に対応するコンテンツとともに前記利用者端末へ提供する、
ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の観点に係るコンテンツ提供方法は、
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成ステップと、
前記リンク情報等生成ステップで生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供ステップと、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介して前記コンテンツの提供を要求する利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを判定する契約状況判定ステップと、を備え、
前記コンテンツ提供ステップでは、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含する、
ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成部、
前記リンク情報等生成部で生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介して前記コンテンツの提供を要求する利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを判定する契約状況判定部、として機能させ、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含する、
ことを特徴とする。
【0016】
上記プログラムは、非一時的な(non-transitory)記録媒体に記録されてもよい。非一時的な記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、サブスクリプションサービスの利用契約の解約者に効果的に再契約を促すことが可能なコンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】コンテンツ提供装置、契約者端末及び利用者端末の関係を示す図である。
図2】コンテンツ提供装置の一例を示すブロック図である。
図3】ログイン及び契約情報の一例を示す説明図である。
図4】システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。
図5】契約者端末の表示例を示す説明図である。
図6】契約者端末の表示例を示す説明図である。
図7】契約者端末の表示例を示す説明図である。
図8】契約者端末の表示例を示す説明図である。
図9】利用者端末の表示例を示す説明図である。
図10】利用者端末の表示例を示す説明図である。
図11】利用者端末の表示例を示す説明図である。
図12】利用者端末の表示例を示す説明図である。
図13】他リンク提供処理の一例を示すフローチャートである。
図14】利用者端末の表示例を示す説明図である。
図15】利用者端末の表示例を示す説明図である。
図16】変形例における他リンク提供処理の一例を示すフローチャートである。
図17】変形例における利用者端末の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(全体構成)
本発明を実施するための形態に係るコンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法およびプログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同一符号を付す。図1に示すように、本発明の実施形態に係るコンテンツ提供装置100は、契約者端末200及び利用者端末300と、インターネット等のコンピュータ通信網400を介して通信可能に接続する。
【0020】
コンテンツ提供装置100は、サーバなどのコンピュータであり、コンピュータ通信網400を介して契約者端末200及び利用者端末300にコンテンツを提供する。具体的に、コンテンツ提供装置100は、サブスクリプションサービスの契約者(契約者)の所有する端末である契約者端末200に対し、利用契約中のコンテンツを提供する。また、コンテンツ提供装置100は、サブスクリプションサービスの未契約者(利用者)の端末である利用者端末300に対し、契約者からの紹介であるか否か、及び当該利用者が利用契約の解約者であるか否か、に応じた内容のコンテンツを提供する。
【0021】
契約者端末200は、契約者が所有する端末である。なお、この実施の形態における契約者はインフルエンサーであるものとして以下説明するが、契約者はインフルエンサーに限られず、サブスクリプションサービスの契約者であればよい。契約者は、コンテンツ提供装置100に、契約者端末200を介して、コンテンツの提供を要求する。また、契約者は、契約者端末200介したSNS(Social networking service)の発信により、契約中のコンテンツを利用者に紹介する。なお、契約者による紹介は、SNSによる発信に限られず、電子メールの送付、SMS(Short Message Service)を用いたショートメッセージの送付等であってもよい。
【0022】
利用者端末300は、利用者が所有する端末である。利用者は、利用者端末300を介して、契約者により発信されたSNSの内容を確認し、契約者により紹介されたコンテンツの提供を、コンテンツ提供装置100に要求する。なお、利用者は、利用者端末300を介して、コンテンツ提供装置100にコンテンツの提供を契約者の紹介によらずに要求することも可能である。
【0023】
(コンテンツ提供装置の機能構成)
次に、図2を参照し、コンテンツ提供装置100の構成について説明する。
【0024】
図2に示すように、コンテンツ提供装置100は、記憶部110と、制御部120と、入出力部130と、通信部140と、これらを相互に接続するシステムバス(図示省略)と、を備えている。
【0025】
記憶部110は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を備える。ROMは制御部120のCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラム111と、プログラム111を実行する上で予め必要な各種データ(図示省略)と、ログイン及び契約情報112を記憶する。
【0026】
プログラム111は、後述するコンテンツ提供を実行するプログラムであり、予め記憶部110に記憶されている。
【0027】
ログイン及び契約情報112は、利用契約の有無及びログイン状況を特定するための情報の一覧(図3参照)である。図3に示すように、ログイン及び契約情報112には、少なくともID、ユーザ名、ログイン有無、契約情報が含まれる。この他にも、例えば利用契約を行った日や、契約期間などの情報が登録されていてもよい。ID及びユーザ名は利用者または契約者を識別するための情報である。なお、ログイン有無は、現在のログイン状況を特定する情報であり、契約情報は、利用契約の有無を特定する情報である。
【0028】
具体的に、利用者が会員登録をすると、図3に示すように、IDとユーザ名が登録される。そして、利用契約を行った場合には、「契約中」となり、会員登録のみで利用契約を行わなかった場合には、「未契約」として契約情報が登録される。また、利用契約を解約した場合、図示するように「退会(20XX/01/31)」といったように、退会日とともに、退会したことを特定可能な情報へと更新される。ログイン有無は、利用者または契約者がコンテンツ提供装置100へアクセスを行うアプリケーションを起動した場合に、「ログオフ中」から「ログイン中」へと更新され、当該アプリケーションを終了した場合に「ログオン中」から「ログオフ中」へと更新される。なお、ログインやログオフの情報については、アプリケーションの起動または終了に限られず、利用者または契約者によりログオン操作やログオフ操作が行われることにより更新されればよい。
【0029】
制御部120は、CPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成される。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111に従って動作し、当該プログラム111に従った処理を実行する。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111により提供される主要な機能部として、リンク情報等生成部121と、ログイン状況確認部122と、契約状況判定部123と、契約者特定部124と、コンテンツ提供部125と、契約者情報提供部126と、を備える。
【0030】
リンク情報等生成部121は、契約者からの契約者端末200を介した要求に応じて、当該契約者に対応する紹介リンク情報を生成する機能部である。具体的に、リンク情報等生成部121は、契約者端末200から送信されたコンテンツ提供要求に含まれるコンテンツの情報と契約者の情報に基づいて、要求されたコンテンツのリンク情報に当該契約者の情報を包含させた、契約者専用の紹介リンク情報を生成する。リンク情報等生成部121で生成した紹介リンク情報は、コンテンツ提供要求に対応するコンテンツの末尾に付加され、後述するコンテンツ提供部125の機能により、コンテンツとともに契約者端末200に提供される。なお、紹介リンク情報を生成した回数は、それぞれの契約者毎に、コンテンツ別にカウントされ、記憶部110に記憶される。
【0031】
ログイン状況確認部122は、利用者の利用者端末300を介した要求に応じて、当該利用者がログイン状態にあるか否かを確認する機能部である。具体的に、ログイン状況確認部122は、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求に含まれる利用者の情報から利用者を特定し、特定した利用者がログイン中であるか否かを、ログイン及び契約情報112を参照して判定する。
【0032】
契約状況判定部123は、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求により特定した利用者の利用契約状況を判定する機能部である。具体的に、契約状況判定部123は、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求により特定した利用者が、契約者であるか否か、及び未契約者である場合には利用契約を解約した退会者であるか否かを、ログイン及び契約情報112を参照して判定する。
【0033】
契約者特定部124は、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求に基づいて契約者を特定する機能部である。具体的に、契約者特定部124は、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求に含まれる契約者情報に基づいて、当該利用者にコンテンツを紹介した契約者を特定する。なお、紹介リンク情報は、契約者毎に異なる契約者専用のリンク情報であることから、契約者を一意に特定可能な情報である。そのため、利用者が利用者端末300を操作して当該紹介リンク情報をタップ又はクリックした場合、契約者を一意に特定可能な契約者情報を含むコンテンツ要求が、利用者端末300から送信されることとなる。
【0034】
コンテンツ提供部125は、契約者端末200から送信されたコンテンツ提供要求に応じたコンテンツ、及び利用者端末300から送信されたコンテンツ要求に応じたコンテンツを、利用者に提供する機能部である。具体的に、コンテンツ提供部125は、契約者端末200からコンテンツ提供要求が送信された場合、当該コンテンツ提供要求に応じたコンテンツを、リンク情報等生成部121で生成した紹介リンク情報とともに契約者へ提供する。また、詳しくは後述するが、コンテンツ提供部125は、利用者端末300からコンテンツ要求が送信された場合、当該コンテンツ要求に応じたコンテンツについて、ログイン状況確認部122による確認結果及び契約状況判定部123による判定結果に基づいて制限し、契約を促すメッセージとともに利用者へ提供する。
【0035】
契約者情報提供部126は、契約者特定部124で特定した契約者が紹介した他のコンテンツを利用者に対して提供する機能部である。具体的に、契約者情報提供部126は、コンテンツ提供部125の機能により利用者端末300へコンテンツを提供する際に、契約者特定部124で特定した契約者が紹介した他のコンテンツを合わせて提供する機能部である。詳しくは後述するが、この実施の形態では、紹介数の多い3つのコンテンツが提供される。紹介数については、コンテンツ毎にカウントされた紹介リンク情報を生成した回数を参照することにより特定すればよい。なお、この他にも、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求の数により紹介数を特定してもよい。
【0036】
入出力部130は、キーボード、マウス、カメラ、マイク、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等から構成され、各種データの入出力を行うための装置である。
【0037】
通信部140は、コンテンツ提供装置100が、コンピュータ通信網400を介して、契約者端末200および利用者端末300などといった他の情報端末と通信を行うためのデバイスである。以上が、コンテンツ提供装置100の構成である。
【0038】
(動作)
続いてコンテンツ提供装置100、契約者端末200及び利用者端末300の動作について、図4~15を参照して説明する。図4は、コンテンツ提供装置100におけるコンテンツ提供処理、契約者端末200における契約者端末の処理、および利用者端末300における利用者端末の処理、といったシステム全体の処理の一例を示すフローチャートである。なお、この実施の形態では、提供されるコンテンツが記事であり、インフルエンサーである契約者Aが記事Aを利用者に紹介する場合を例に、以下説明する。なお、契約者については既にログイン中であるものとする。
【0039】
まず、インフルエンサーである契約者Aの契約者端末200の操作により、図4に示す契約者端末の処理が開始される。具体的に、契約者Aによりアプリケーションを起動する操作が契約者端末200に対して行われることにより、当該契約者端末の処理が開始される。契約者端末処理を開始すると、例えば図5に示すように、いずれのコンテンツ、すなわちいずれの記事の提供を所望するのかを契約者に促す選択画面が表示される。
【0040】
図4に戻り、契約者端末の処理を開始すると、契約者端末200は、契約者Aによる操作に基づいて、コンテンツの提供をコンテンツ提供装置100に要求するコンテンツ提供要求を行う(ステップS11)。具体的に、ステップS11の処理において、契約者端末200は、紹介したい記事Aの閲覧と、紹介用のリンク情報である紹介リンク情報の生成とを要求するコンテンツ提供要求を、コンテンツ提供装置100に送信する。例えば、図5に示す選択画面において、記事Aに対応する「閲覧」ボタンがタップされることにより、コンテンツ提供要求がコンテンツ提供装置100へ送信されればよい。
【0041】
契約者端末200からコンテンツ提供要求を受信すると、コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供処理を開始する。
【0042】
コンテンツ提供処理を開始すると、コンテンツ提供装置100は、リンク情報等生成部121の機能により、契約者専用の紹介リンク情報を生成する(ステップS12)。具体的に、ステップS12の処理において、リンク情報等生成部121は、受信したコンテンツ提供要求に含まれるコンテンツの情報に基づいて、要求されたコンテンツが記事Aであること、及びコンテンツ提供要求の送信者が契約者Aであることを特定し、記事Aへのリンク情報に契約者Aの情報を包含させた、契約者A専用の紹介リンク情報を生成する。なお、例えば「記事Aの紹介数 1」といったように、ステップS12の処理が行われる度に、紹介リンク情報を生成した回数が、契約者毎にそれぞれのコンテンツ別にカウントされればよい。
【0043】
ステップS12の処理を実行した後、コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供部125の機能により、受信したコンテンツ提供要求に対応するコンテンツを、ステップS12の処理で生成した紹介リンク情報とともに、契約者端末200へ送信する(ステップS13)。具体的に、ステップS13の処理において、コンテンツ提供部125は、ステップS12の処理で生成した紹介リンク情報を、コンテンツ提供要求に対応するコンテンツである記事Aの末尾に付加して、契約者端末200へ送信する。紹介リンク情報とともに記事Aが契約者端末200へ送信されると、契約者端末200には、図6に示すように、記事Aが表示される。契約者については、図6に示すように、スクロールバーを上下に方向にスクロールすることにより、記事Aを全て閲覧することが可能となっている。そして、スクロールバーを一番下までスクロールすると、図7に示すように、当該記事Aの末尾に「この記事の紹介リンクはこちら」といった紹介リンク情報が表示される。
【0044】
なお、図示する例では、「リンクをコピー」、「SNS1へ投稿」、及び「SNS2へ投稿」といったボタンが表示される例を示しているが、これらは、ステップS12の処理にてリンク情報等生成部121の機能により生成されればよい。「リンクをコピー」ボタンは、タップすることで当該紹介リンク情報をコピーする機能を有するボタンである。「SNS1へ投稿」ボタンは、当該紹介リンク情報を下書きとして記載した形式でSNS1への投稿画面へと遷移させるボタンであり、「SNS2へ投稿」ボタンは、当該紹介リンク情報を下書きとして記載した形式でSNS2への投稿画面へと遷移させるボタンである。
【0045】
図4に戻り、契約者は、契約者端末200を操作することにより、SNSに紹介リンク情報を掲載して情報を発信する(ステップS14)。具体的に、ステップS14の処理では、コンテンツ提供装置100から受信した紹介リンク情報をSNSに投稿することにより、記事Aを多数の利用者に向けて紹介する。なお、上述したように、契約者による紹介は、SNSによる発信に限られず、電子メールの送付、SMSを用いたショートメッセージの送付等であってもよい。なお、SNSへの投稿については、例えば、図7に示す「SNS1へ投稿」ボタンをタップするなどして、図8に示すようなSNS1の投稿画面を表示させ、記事Aを紹介する投稿を行えばよい。この他にも、SNS1に対応するアプリケーションを自身でタップして起動させ、図7に示す「リンクをコピー」ボタンをタップすることでコピーした情報を貼り付け、図8に示す投稿画面としてもよい。ステップS14の処理を実行した後は、そのまま契約者端末の処理を終了する。
【0046】
図4のステップS14の処理により契約者がSNSにより情報を発信すると、利用者の側において当該内容を閲覧可能となる。具体的に、利用者端末300においてSNS1に対応するアプリケーションを起動させることで、利用者端末の処理が開始され、図9に示すように、契約者Aによる記事Aの紹介情報がSNS1を介して閲覧可能となる。なお、図示する利用者端末300の所有者である利用者は、インフルエンサーである契約者Aの愛好者であり契約者をフォローしている。そのため、契約者Aが図4のステップS14の処理により情報を発信すると、利用者に通知され、アプリケーションを起動させることで、図9に示す契約者Aの投稿内容が表示される。
【0047】
図4に戻り、利用者が、利用者端末300に表示された投稿内容に含まれる紹介リンク情報をタップすると、利用者端末300は、紹介リンク情報に対応するコンテンツの提供を要求するコンテンツ要求を、コンテンツ提供装置100へ送信する(ステップS15)。具体的に、ステップS15の処理では、例えば、図9に示すように記事Aを紹介する契約者Aの投稿内容が表示されている状態で、利用者が紹介リンク情報をタップすると、記事Aの閲覧を要求するコンテンツ要求を、コンテンツ提供装置100へ送信する。なお、コンテンツ要求には、ID及びユーザ名といった当該利用者を特定可能にするための情報が含まれる。また、コンテンツ要求は、契約者専用のリンク情報であることから、契約者を一意に特定可能な情報である。
【0048】
図4のステップS15の処理により利用者端末300からコンテンツ要求が送信されると、コンテンツ提供装置100は、契約状況判定部123の機能により、受信したコンテンツ要求に基づいて利用者を特定し、当該利用者が契約者であるか否かを判定する(ステップS16)。具体的に、ステップS16の処理において契約状況判定部123は、受信したコンテンツ要求に含まれるID及びユーザに対応する契約情報が契約中であるか否かを、ログイン及び契約情報112を参照することにより判定する。
【0049】
ステップS16の処理において契約者であると判定した場合(ステップS16;Yes)、コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供部125の機能により、全コンテンツを提供する(ステップS17)。具体的に、ステップS17の処理においてコンテンツ提供部125は、記事Aの全内容を利用者端末300へ送信する。例えば、ステップS17の処理では、図6の内容と、図7に示す紹介リンク情報と各種ボタン表示を除く内容が、記事Aの全内容として利用者端末300に送信される。
【0050】
ステップS16の処理において契約者でないと判定した場合(ステップS16;No)、コンテンツ提供装置100は、ログイン状況確認部122の機能により、当該利用者がログイン中であるか否かを判定する(ステップS18)。具体的に、ステップS18の処理においてログイン状況確認部122は、受信したコンテンツ要求に含まれるID及びユーザに対応するログイン有無がログイン中であるか否かを、ログイン及び契約情報112を参照することにより判定する。
【0051】
ステップS18の処理においてログイン中でない、すなわちログオフ中であると判定した場合(ステップS18;No)、コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供部125の機能により、コンテンツ3を提供する(ステップS19)。具体的に、ステップS19の処理においてコンテンツ提供部125は、記事Aの全内容のうち、最初の100文字のみ閲覧可能とする制限を行ったコンテンツ3を利用者端末300へ送信する。コンテンツ3には、契約を促す契約リンク情報と、契約特典として特典3を受け取り可能なことを示す情報と、が含まれる。なお、コンテンツ3については、最初の100文字のみ閲覧可能とする制限の他、最初の1/10のみ閲覧可能とする制限や、全100ページのうちの1ページのみ閲覧可能とする制限が行われてもよい。後述するコンテンツ1及び2と比較してより厳しい制限が課されていればよい。また、特典3についても、割引率が他の特典よりも低いといったように、後述する特典1及び2と比較して価値の低い特典であればよい。また、ステップS19の処理では、例えば図10に示すように、記事Aの全内容のうち、最初の100文字のみ閲覧可能となるようコンテンツ3が提供されればよい。また、図10に示す「続きは契約後! 契約はこちら」などのように、コンテンツ1~3それぞれにおいて、利用者に対して利用契約を促進するための利用契約促進情報が表示されればよい。なお、コンテンツ1~3の種類毎に利用契約促進情報の表示態様が異なるようにしてもよい。また、図示する例では得られる特典の内容についての表示は省略しているが、特典3の内容についても表示されればよく、特典1及び2についても同様である。特典については、割引率の他、無料期間の長さが異なるようにしてもよいし、コンビニなどの店舗で使用可能なクーポンの内容が異なるようにしてもよい。また、コンテンツ1~3が表示される場合、表示される記事の文字数が制限されていることから、スクロールバーのスクロール可能な量は、図6および図7と比較して少なくなっている。具体的に、図10図12に示す例では、記事Aの全内容を閲覧することはできず、長くてもコンテンツ1の200文字であることから、スクロールは不要となっている。
【0052】
一方、ステップS18の処理においてログイン中であると判定した場合(ステップS18;Yes)、コンテンツ提供装置100は、契約状況判定部123の機能により、当該利用者が退会者であるか否かを判定する(ステップS20)。具体的に、ステップS20の処理において契約状況判定部123は、受信したコンテンツ要求に含まれるID及びユーザに対応する契約情報が退会者であるか否かを、ログイン及び契約情報112を参照することにより判定する。
【0053】
ステップS20の処理において退会者でない、すなわち一度も利用契約をしたことのない未契約者であると判定した場合(ステップS20;No)、コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供部125の機能により、コンテンツ2を提供する(ステップS21)。具体的に、ステップS21の処理においてコンテンツ提供部125は、記事Aの全内容のうち、最初の150文字のみ閲覧可能とする制限を行ったコンテンツ2を利用者端末300へ送信する。コンテンツ2には、契約を促す契約リンク情報と、契約特典として特典2を受け取り可能なことを示す情報と、が含まれる。なお、コンテンツ2については、最初の150文字のみ閲覧可能とする制限の他、最初の1/5のみ閲覧可能とする制限や、全100ページのうちの2ページのみ閲覧可能とする制限が行われてもよい。後述するコンテンツ1よりも厳しく、コンテンツ3よりも軽い制限が課されていればよい。また、特典2についても、割引率が他の特典と比べて中程度、すなわち後述する特典1よりも割引率が低く、特典3よりも割引率が高ければよい。また、ステップS21の処理では、例えば図11に示すように、記事Aの全内容のうち、最初の150文字のみ閲覧可能となるようコンテンツ2が提供されればよい。
【0054】
一方、ステップS20の処理において退会者であると判定した場合(ステップS20;Yes)、コンテンツ提供装置100は、コンテンツ提供部125の機能により、コンテンツ1を提供する(ステップS22)。具体的に、ステップS22の処理においてコンテンツ提供部125は、記事Aの全内容のうち、最初の200文字のみ閲覧可能とする制限を行ったコンテンツ1を利用者端末300へ送信する。コンテンツ1には、契約を促す契約リンク情報と、契約特典として特典1を受け取り可能なことを示す情報と、が含まれる。なお、コンテンツ1については、最初の200文字のみ閲覧可能とする制限の他、最初の3/10のみ閲覧可能とする制限や、全100ページのうちの3ページのみ閲覧可能とする制限が行われてもよい。コンテンツ2及び3よりも軽い制限が課されていればよい。また、特典1についても、割引率が他の特典よりも高いといったように、特典2及び3と比較して価値の高い特典であればよい。また、ステップS22の処理では、例えば図12に示すように、記事Aの全内容のうち、最初の200文字のみ閲覧可能となるようコンテンツ1が提供されればよい。
【0055】
ステップS17、ステップS19、ステップS21、およびステップS22のいずれかの処理を実行した後、コンテンツ提供装置100は、他リンク提供処理を実行し(ステップS23)、コンテンツ提供処理を終了する。他リンク提供処理は、契約者であるインフルエンサーが紹介した他の記事のリンク情報を当該利用者に提供する処理である。具体的にこの例における他リンク提供処理は、契約者Aが紹介した記事Aの他の記事のリンク情報を、同一の利用者に提供する処理となる。
【0056】
図13は、図4のステップS23の処理で実行される他リンク提供処理の一例を示すフローチャートである。図13に示す他リンク提供処理は、コンテンツ提供装置100における契約者情報提供部126の機能により実行される。
【0057】
他リンク提供処理を開始すると、コンテンツ提供装置100は、契約者特定部124の機能により、紹介リンク情報に対応する契約者を特定する(ステップS101)。具体的に、ステップS101の処理において契約者特定部124は、利用者端末300から受信したコンテンツ要求に基づいて、契約者を特定する。なお、この例では、受信したコンテンツ要求に基づいて、記事Aを紹介した契約者が契約者Aであることを特定する。
【0058】
ステップS101の処理を実行した後、コンテンツ提供装置100は、契約者情報提供部126の機能により、特定した契約者が紹介したコンテンツのうち、上位3つのコンテンツを特定する(ステップS102)。具体的に、ステップS102の処理において契約者情報提供部126は、図4におけるステップS12の処理が行われる度にカウントされている、紹介リンク情報を生成した回数に基づいて当該契約者が紹介したコンテンツのうちの上位3つのコンテンツを特定する。なお、この例では、記事Aを紹介した契約者Aが紹介した他のコンテンツとして、記事Z、記事Y、及び記事Pが特定される。なお、この実施の形態では、ステップS102の処理にて上位3つのコンテンツを特定する例を示しているが、これに限られず、1つや2つ、または5つなど、任意に設定可能であってよい。利用者による設定によりコンテンツの数を変更可能としてもよい。また、ステップS102の処理では、当該契約者が紹介したコンテンツのうちの上位3つのコンテンツを特定する例を示しているが、これとは別に、紹介したコンテンツと関連のあるコンテンツ、すなわち記事Aに関連する記事を3つ特定するようにしてもよい。例えば、お菓子に関する記事を記事Aとして紹介した場合、お菓子のうちチョコレートに特化した記事やスイーツに特化した記事を紹介するよう、お菓子に関連する記事を特定してもよい。また、契約者Aが過去に紹介したコンテンツであれば、ランダムに選出するようにしてもよい。
【0059】
ステップS102の処理を実行した後、コンテンツ提供装置100は、契約者情報提供部126の機能により、ステップS102の処理にて特定したコンテンツのリンク情報を利用者端末300に送信することで、リンク情報を提供し(ステップS103)、当該他リンク提供処理を終了する。具体的に、ステップS103の処理において契約者情報提供部126は、ステップS102の処理で特定したコンテンツのリンク情報を生成し、利用者端末300に送信する。この例では、特定した記事Z、記事Y、及び記事Pのそれぞれのリンク情報を生成し、利用者端末300に送信する。これにより、例えば図10図12に示すように、「契約者Aの他のおすすめ記事」として、記事Z、記事Y、及び記事Pのそれぞれのリンク情報(他リンク情報)が、利用者端末300へ表示されることとなる。なお、ステップS17、ステップS19、ステップS21、及びステップS22の処理ではなく、ステップS103の処理において、ステップS102の処理にて特定したコンテンツのリンク情報(他リンク情報)と合わせてコンテンツ1~3や全コンテンツを、契約者情報提供部126の機能により、利用者端末300に送信してもよい。
【0060】
図4に戻り、ステップS23の処理が行われることにより、他リンク情報が利用者端末300へ送信されると、利用者端末300の側では、ステップS17、ステップS19、ステップS21、およびステップS22のいずれかの処理により送信されたコンテンツと、他リンク情報とを表示し(ステップS24)、利用者端末の処理を終了する。具体的に、ステップS24の処理では、ステップS17の処理が実行された場合には、図6の内容と、図7に示す紹介リンク情報と各種ボタン表示を除く、記事A全部の内容と、他リンク情報とを表示する(図示省略)。また、ステップS24の処理では、ステップS19の処理が実行された場合には、図10に示すようにコンテンツ3と他リンク情報とを表示する。ステップS21の処理が実行された場合には、図11に示すようにコンテンツ2と他リンク情報とを表示する。ステップS22の処理が実行された場合には、図12に示すようにコンテンツ1と他リンク情報とを表示する。
【0061】
なお、他リンク情報を取得した利用者が、利用者端末300に表示された他リンク情報のいずれかをタップすると、他リンク情報に対応するコンテンツの提供を要求するリクエストが利用者端末300からコンテンツ提供装置100へ送信される。そして、対応するコンテンツが当該コンテンツ提供装置100から、利用者端末300へ提供されることとなる。すなわち、図4に示すステップS15以降の処理が繰り返されることとなる。
【0062】
なお、図4では説明を省略したが、利用者が契約者の紹介によらずコンテンツの提供を要求した場合について、図14及び図15を参照して説明する。すなわち、図4のステップS15の処理のように、紹介リンク情報をタップしてコンテンツを要求するのではなく、利用者が利用者端末300から独自に当該コンテンツ提供装置100へアクセスしてコンテンツを要求する場合について説明する。
【0063】
まず、利用者によりアプリケーションを起動する操作が利用者端末300に対して行われることにより、例えば図14に示すように、いずれのコンテンツ、すなわちいずれの記事の提供を所望するのかを利用者に促す選択画面が表示される。
【0064】
そして、利用者により記事Aの閲覧ボタンがタップされると、図4のステップS15の処理と同様に、記事Aの閲覧の提供を要求するコンテンツ要求がコンテンツ提供装置100に送信される。コンテンツ提供装置100の側では、ステップS16以降の処理が行われればよい。そして、ステップS16の処理において契約者であると判定した場合(ステップS16;Yes)、全コンテンツを提供すればよい。一方で、契約者でないと判定した場合(ステップS16;No)、紹介リンク情報に基づくコンテンツ要求であるか否かを判定し、紹介リンク情報に基づくコンテンツ要求であれば、ステップS18の処理を実行すればよい。紹介リンク情報に基づくコンテンツ要求でなければ、図15に示すように、記事Aの全てを閲覧不可能に制限したコンテンツ4を利用者端末300に提供すればよい。これによれば、紹介リンク情報を介したコンテンツの閲覧要求であるか否かに応じて提供されるコンテンツの内容が異なるため、紹介リンク情報の価値を高めることができる。なお、図15に示す例では、記事Aを閲覧するためには契約が必要であるポップアップメッセージを表示し、記事Aを全て閲覧不可としている。当該ポップアップメッセージにより、画面のスクロールが禁止され、これにより記事Aの閲覧が不可能となっている。なお、スクロール表示により、記事Aの長さがどの程度の長さであるかについて、利用者は予想することが可能となっている。なお、紹介リンク情報に基づくコンテンツ要求でない場合であっても、全てを閲覧不可とするのではなく、一部を閲覧可能としてもよい。例えば、図10に示すコンテンツ3と同様に、記事Aの最初の100文字のみ閲覧可能としてもよい。
【0065】
以上がコンテンツ提供装置100、契約者端末200及び利用者端末300の動作である。このように、この実施の形態におけるコンテンツ提供装置100によれば、利用者が未契約者である場合、当該利用者が退会者であるか否かで提供されるコンテンツの内容に差を付けるため、サブスクリプションサービスの利用契約の解約者である退会者に対して効果的に再契約を促すことができる。さらに、提供される特典の内容にも差を付けるため、より効果的に再契約を促すことができる。
【0066】
また、この実施の形態におけるコンテンツ提供装置100によれば、利用者がログイン中であるか否かに応じて提供されるコンテンツの内容や特典に差を付ける。そのため、利用者にログインを促すことができ、サブスクリプションサービスの会員登録を促すことができる。
【0067】
また、この実施の形態におけるコンテンツ提供装置100によれば、利用者がフォローしている契約者の紹介コンテンツに加え、当該契約者が紹介した他のコンテンツのリンク情報を利用者に提供する。したがって、契約者であるインフルエンサーの紹介を活用してサブスクリプションサービス内における利用者の回遊を促すことができる。
【0068】
(その他の課題)
特開2021-26780号公報に記載のシステムでは、サブスクリプションの利用契約を効果的に行うという点で改善の余地があり、この実施の形態におけるコンテンツ提供装置100によれば、インフルエンサーによる個別の商品を紹介する場合と比較して、利用者のサブスクリプションサービス内の回遊を促し、効果的に利用契約に結び付けることができる。
【0069】
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態に係るコンテンツ提供装置100は、上記で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。また、下記の変形例それぞれについて、少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0070】
上記実施の形態では、リンク情報等生成部121で生成した紹介リンク情報が、コンテンツ提供要求に対応するコンテンツの末尾に付加される例を示したが、これは一例である。紹介リンク情報は、コンテンツの末尾に加え、冒頭部分にも付加されてよい。また、末尾ではなく冒頭部分にのみ付加されてもよい。その他にも、最初、中間、最後、といった3カ所に付加されてもよいし、それ以上付加されてもよい。これによれば、コンテンツの最後まで契約者がコンテンツを閲覧等しなくとも紹介リンク情報を用いた情報を発信することができ、利便性を高めることができる。
【0071】
また、上記実施の形態では、コンテンツが記事である例を示したが、これは一例である。コンテンツは、記事の他、音楽であってもよい。また、映画やドラマ、アニメなどを含む動画であってもよい。コンテンツが音楽である場合、コンテンツ3では例えば30秒間、コンテンツ2では60秒間、コンテンツ1では90秒間の試聴が可能となるよう音楽が提供されればよい。また、コンテンツが動画である場合、コンテンツ3では例えば5分間、コンテンツ2では10分間、コンテンツ1では15分間の試聴が可能となるよう動画が提供されればよい。すなわち、コンテンツの種類に応じてコンテンツ1~3の試聴時間や試読ページが決定されればよい。
【0072】
また、上記実施の形態では、利用者が退会者である場合、割引率が他の特典よりも高い特典1が付与される例を示したが、これは一例である。例えば特典1をより複数の特典に分け、退会日から現在までの期間の長さに応じて価値の異なる特典が付与されるようにしてもよい。例えば、図4のステップS22の処理において、退会日から現在までの期間を算出し、退会日から現在までの期間が半年以上であれば、より割引率の高い特典を付与するようにしてもよい。期間の算出は、ログイン及び契約情報112における契約情報に基づいて算出すればよい。また、半年以上であるか否かに限られず、例えば3年以上、1年~3年未満、1年未満、といったように3つ段階に分け、価値の異なる特典を付与してもよい。なお、いずれの段階に分けるかについては任意であり、段階に応じて価値の異なる特典を付与すればよい。また、退会日から現在までの期間が長いほど価値の高い特典が付与されるようにしてもよいし、これとは逆に、退会日から現在までの期間が短いほど価値の高い特典が付与されるようにしてもよい。
【0073】
また、上記実施の形態では、特典1~特典3の特典が付与される例を示したが、これに加え、例えば特典の種類に応じて当該特典の受け取り期間が異なるようにしてもよく、残りの受け取り期間が表示されるようにしてもよい。例えば、図4のステップS19の処理においてコンテンツ3を提供する場合、特典3の残りの受け取り期間として24時間を設定し、コンテンツ3の提供と合わせてカウントをスタートさせればよい。残りの受け取り時間は利用者端末300に表示されればよい。また、図4のステップS21の処理においてコンテンツ2を提供する場合、特典2の残りの受け取り期間として18時間を設定し、コンテンツ2の提供と合わせてカウントをスタートさせればよい。残りの受け取り時間は利用者端末300に表示されればよい。さらに、図4のステップS22の処理においてコンテンツ1を提供する場合、特典1の残りの受け取り期間として12時間を設定し、コンテンツ1の提供と合わせてカウントをスタートさせればよい。残りの受け取り時間は利用者端末300に表示されればよい。すなわち、ステップS19、ステップS21、及びステップS22のそれぞれの処理において、受け取り可能期間を設定してそれぞれの種類のコンテンツを提供すればよく、これらの処理を実行する制御部120が、このような受け取り期間設定部の機能を有していればよい。これによれば、特典の残りの受け取り期間を視認可能となるため、特典の受け取りを煽り、利用契約を促進することができる。なお、この変形例では、価値の高い特典ほど残りの受け取り期間が短い例を示しているが、これとは反対に、価値の高い特典ほど残りの受け取り期間が長いようにしてもよい。
【0074】
また、上記実施の形態では、図4のステップS23の処理をステップS16の処理以降に実行する例を示したが、これは一例である。ステップS23の処理のステップS102までの処理は、ステップS16の処理の前に実行してもよく、ステップS15の処理によりコンテンツ要求が送信された後であれば任意のタイミングで実行されてよい。そして、ステップS17、ステップS19、ステップS21、およびステップS22のそれぞれの処理において、当該契約者が紹介したコンテンツのうちの上位3つのコンテンツのリンク情報を、それぞれの処理で提供するコンテンツに合わせて提供すればよい。すなわち、図13のステップS103の処理は、図4のステップS17、ステップS19、ステップS21、およびステップS22のそれぞれの処理において実行されればよい。
【0075】
また、上記実施の形態では、図4のステップS23における他リンク提供処理において、契約者であるインフルエンサーが紹介した他の記事のリンク情報を当該利用者に提供する例を示したが、これは一例である。図4のステップS23における他リンク提供処理では、例えば、当該記事を紹介した他の契約者のリンク情報を提供してもよい。具体的に、図13に示す他リンク提供処理に代えて、図16に示す他リンク提供処理してもよい。
【0076】
図16は、変形例における他リンク提供処理の一例を示すフローチャートである。他リンク提供処理を開始すると、コンテンツ提供装置100は、まず、契約者特定部124の機能により、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求に応じたコンテンツと同一のコンテンツを紹介した他の契約者を特定する(ステップS201)。具体的に、ステップS201の処理において、契約者特定部124は、利用者端末300から送信されたコンテンツ要求に応じたコンテンツである記事Aを紹介した契約者のうち、契約者A以外の契約者を3名特定する。なお、特定方法はランダムであってもよいし、契約者Aと趣味嗜好が似ている契約者を優先的に特定してもよいし、契約者Aと相互フォロー関係にある契約者からランダムに特定してもよい。
【0077】
ステップS201の処理を実行した後、コンテンツ提供装置100は、契約者情報提供部126の機能により、特定した契約者のリンク情報を利用者端末300に送信することで、リンク情報を提供し(ステップS202)、当該他リンク提供処理を終了する。具体的に、ステップS202の処理において契約者情報提供部126は、ステップS201の処理で特定した契約者のトップページのリンク情報を生成し、利用者端末300に送信する。この例では、特定した契約者B、契約者C、及び契約者Dのそれぞれのリンク情報を生成し、利用者端末300に送信する。これにより、例えば図17に示すように、「この記事を薦めた契約者」として、契約者B、契約者C、及び契約者Dのそれぞれのリンク情報(他リンク情報)が、利用者端末300へ表示されることとなる。なお、この例では、契約者B、契約者C、及び契約者Dといった契約者のトップページのリンク情報が表示される例を示したが、これは一例であり、例えばそれぞれの契約者のSNSのリンク情報が表示されるようにしてもよい。これによれば、他のインフルエンサーの紹介に繋げることができ、インフルエンサーの利用契約を促進させることができる。
【0078】
なお、図10図12に示すように、「契約者Aの他のおすすめ記事」として、記事Z、記事Y、及び記事Pのそれぞれのリンク情報(他リンク情報)を利用者端末300に表示させたうえで、さらに図17に示すように「この記事を薦めた契約者」として、契約者B、契約者C、及び契約者Dのそれぞれのリンク情報(他リンク情報)を、利用者端末300へ表示してもよい。すなわち、図13に示す他リンク提供処理に加えて、図16に示す他リンク提供処理をさらに実行してもよい。これによれば、サブスクリプションサービス内における利用者のさらなる回遊を促すことができる。
【0079】
なお、上記実施の形態に係るコンテンツ提供装置100は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するコンテンツ提供装置100を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協働して動作することによって、1つのコンテンツ提供装置100を構成してもよい。
【0080】
また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0081】
また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS、Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0082】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0083】
(付記1)
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成部と、
前記リンク情報等生成部で生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部と、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介して前記コンテンツの提供を要求する利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを判定する契約状況判定部と、を備え、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【0084】
(付記2)
前記第1コンテンツは、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第1特典を含み、
前記第2コンテンツは、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第2特典を含み、
前記第1特典は、前記第2特典よりも前記利用者にとって価値の高い特典である、
ことを特徴とする付記1に記載のコンテンツ提供装置。
【0085】
(付記3)
前記利用者が前記サブスクリプションサービスへログインした状態を示すログイン中であるか否かを判定するログイン状況判定部をさらに備え、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でないと判定し、かつ前記ログイン状況判定部により前記ログイン中でないと判定した場合、第3コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第3コンテンツは、前記コンテンツの第3部分と、前記利用契約促進情報と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を行うことにより得られる第3特典と、を含み、
前記第2部分は、前記第3部分を包含し、
前記第2特典は、前記第3特典よりも前記利用者にとって価値の高い特典である、
ことを特徴とする付記2に記載のコンテンツ提供装置。
【0086】
(付記4)
前記第1特典、前記第2特典、及び前記第3特典を受け取り可能な期間を設定する受け取り期間設定部をさらに備え、
前記受け取り期間設定部は、前記利用者にとって価値の高い特典ほど前記受け取り可能な期間が短くなるように設定する、
ことを特徴とする付記3に記載のコンテンツ提供装置。
【0087】
(付記5)
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、退会してからの期間の長さに応じて異なる価値の前記第1特典を提供する、
ことを特徴とする付記2~4のいずれか1つに記載のコンテンツ提供装置。
【0088】
(付記6)
前記コンテンツ提供部は、前記リンク情報等生成部により過去に生成した紹介リンク情報に対応するコンテンツのうち、前記契約者が紹介した他のコンテンツに対応する紹介リンク情報を、前記利用者端末へさらに提供する、
ことを特徴とする付記1~5のいずれか1つに記載のコンテンツ提供装置。
【0089】
(付記7)
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成部と、
前記リンク情報等生成部で生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部と、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介した前記コンテンツの提供要求を、利用者が所有する利用者端末から受信したことに基づいて、前記紹介リンク情報に対応する前記契約者を特定する契約者特定部と、
前記契約者特定部で特定した前記契約者が紹介した他のコンテンツを、前記リンク情報等生成部により過去に生成した紹介リンク情報の数に基づいて特定する他コンテンツ特定部と、
前記他コンテンツ特定部で特定した前記他のコンテンツに対応する紹介リンク情報を、前記コンテンツの提供要求に対応するコンテンツとともに前記利用者端末へ提供する契約者情報提供部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供装置。
【0090】
(付記8)
前記契約者特定部は、前記コンテンツの提供要求に対応するコンテンツと同一のコンテンツを紹介した契約者であって、前記コンテンツの提供要求により特定される前記契約者とは別の契約者をさらに特定し、
前記契約者情報提供部は、前記契約者特定部で特定した前記別の契約者に対応するリンク情報を、前記他のコンテンツに対応する紹介リンク情報と前記コンテンツの提供要求に対応するコンテンツとともに前記利用者端末へ提供する、
ことを特徴とする付記7に記載のコンテンツ提供装置。
【0091】
(付記9)
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成ステップと、
前記リンク情報等生成ステップで生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供ステップと、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介して前記コンテンツの提供を要求する利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを判定する契約状況判定ステップと、を備え、
前記コンテンツ提供ステップでは、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定ステップにおいて前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含する、
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【0092】
(付記10)
コンピュータを、
サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、該契約者に対応する紹介リンクであって、該コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成するリンク情報等生成部、
前記リンク情報等生成部で生成した前記コンテンツと前記紹介リンク情報を前記契約者の所有する契約者端末へ提供するコンテンツ提供部、
前記契約者が発信した前記紹介リンク情報を介して前記コンテンツの提供を要求する利用者が、前記サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び前記サブスクリプションサービスの利用契約を解約した退会者であるか否かを判定する契約状況判定部、として機能させ、
前記コンテンツ提供部は、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者であると判定した場合、前記コンテンツを前記利用者の所有する利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記退会者であると判定した場合、第1コンテンツを前記利用者端末へ提供し、前記契約状況判定部において前記利用者が前記利用契約者でなく前記退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを前記利用者端末へ提供し、
前記第1コンテンツは、前記コンテンツの第1部分と、前記サブスクリプションサービスの利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、
前記第2コンテンツは、前記コンテンツの第2部分と、前記利用契約促進情報と、を含み、
前記第1部分は、前記第2部分を包含する、
ことを特徴とするプログラム。
【0093】
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明によれば、サブスクリプションサービスの利用契約の解約者に効果的に再契約を促すことが可能なコンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法及びプログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0095】
100 コンテンツ提供装置
110 記憶部
111 プログラム
112 ログイン及び契約情報
120 制御部
121 リンク情報等生成部
122 ログイン状況確認部
123 契約状況判定部
124 契約者特定部
125 コンテンツ提供部
126 契約者情報提供部
130 入出力部
140 通信部
200 契約者端末
300 利用者端末
400 コンピュータ通信網
【要約】
【課題】サブスクリプションサービスの利用契約の解約者に効果的に再契約を促す。
【解決手段】コンテンツ提供装置は、サブスクリプションサービスの契約者からの要求に応じて、コンテンツと、コンテンツの紹介を可能とするための紹介リンク情報と、を生成し、契約者端末へ提供する。そして、契約者が発信した紹介リンク情報を介してコンテンツの提供を要求する利用者が、サブスクリプションサービスの利用契約者であるか否か、及び利用契約を解約した退会者であるか否かを判定し、利用契約者であると判定した場合、コンテンツを利用者の所有する利用者端末へ提供し、退会者であると判定した場合、第1コンテンツを利用者端末へ提供し、利用契約者でなく退会者でないと判定した場合、第2コンテンツを利用者端末へ提供する。第1コンテンツは、コンテンツの第1部分と、利用契約を促進する利用契約促進情報と、を含み、第2コンテンツは、コンテンツの第2部分と、利用契約促進情報と、を含み、第1部分は第2部分を包含する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17