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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】火災感知システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/10 20060101AFI20240924BHJP
   G08B 17/117 20060101ALI20240924BHJP
   G08B 17/00 20060101ALI20240924BHJP
【FI】
G08B17/10 G
G08B17/117
G08B17/00 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023176508
(22)【出願日】2023-10-12
(62)【分割の表示】P 2019211499の分割
【原出願日】2019-11-22
(65)【公開番号】P2023179678
(43)【公開日】2023-12-19
【審査請求日】2023-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002169
【氏名又は名称】彩雲弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 恭拓
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-266058(JP,A)
【文献】特開2001-216579(JP,A)
【文献】米国特許第08077046(US,B1)
【文献】実開昭50-035182(JP,U)
【文献】特開2010-224854(JP,A)
【文献】特開平05-166076(JP,A)
【文献】特開昭58-165191(JP,A)
【文献】特表2000-504132(JP,A)
【文献】特開2007-094719(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 17/00-17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、
前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始して、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定を行うように構成され、
前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、2つ以上の所定の数の火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、一部又は全部の火災感知器が火災の予備警報を行うように構成されることを特徴とする、無線連動式の火災感知システム。
【請求項2】
無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、
前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始して、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定を行うように構成され、
前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、他の火災感知器が無線信号の通信モードを受信優先モードに変更するように構成されることを特徴とする、無線連動式の火災感知システム。
【請求項3】
無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、
前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始して、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定を行うように構成され、
前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、他の火災感知器が煙検出部の煙濃度及び/又はCO検出部のCO濃度のサンプリング周期を早めるように構成されることを特徴とする、無線連動式の火災感知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の火災感知器からなる無線連動式の火災感知システムに関する。
【0002】
火災感知器における代表的なもの1つとして、煙を感知する方式のもの(煙感知器)があるが、本件出願人は、先に、煙と一酸化炭素(以下「CO」という)を感知する方式のものを提案している(特許文献1参照)。
【0003】
煙とCOを感知する方式の前記の火災感知器によれば、煙とCOという燃焼により発生する2つの物質の検出値の演算値に基づいて火災判定の処理を行うため、早期に火災を感知することができる(同文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-216579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、煙感知器には、消防法で定められた感度がある(感度が高い順に1種、2種、3種の種別がある)が、最も高感度の1種の煙感知器でも、火災と判定する煙濃度と共に、火災と判定しない煙濃度も設定される。火災と判定する煙濃度を下回る煙濃度での火災判定は、非火災報の可能性がある。
【0006】
煙とCOを感知する方式の前記の火災感知器の場合、前記の通り、早期に火災判定を行うことができる。しかしながら、煙濃度が低くてもCO濃度が高いと、火災判定が行われることがあるため、火災と判定する煙濃度を下回る煙濃度で火災判定が行われることがある。すなわち、非火災報の可能性がある。
【0007】
以上の事情に鑑み、この発明は、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができる、複数の火災感知器からなる無線連動式の火災感知システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備え、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行う火災感知器であって、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定され、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算が開始されて、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定が行われることを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明は、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備え、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行う火災感知器であって、前記演算値を得るのに用いられる前記CO検出部の検出値には演算有効最大値が設定されることを特徴とする。
【0010】
前記の発明において、前記CO検出部の検出値にはCOの感知閾値が設定され、前記CO検出部の検出値が前記感知閾値以上になるとCO感知判定が行われるものとすることができる。
【0011】
また、前記の発明において、前記煙検出部の検出値には第2の閾値が設定され、前記煙検出部の検出値が前記第2の閾値以上になると、火災判定が行われるものとすることができる。
【0012】
また、第3の発明は、無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始するように構成され、前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、他の火災感知器も前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始するように構成されることを特徴とする。
【0013】
また、第4の発明は、無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記演算に用いられる前記CO検出部の検出値には演算有効最大値が設定されて、前記CO検出部の検出値が前記演算有効最大値を超えると、前記演算有効最大値を用いて前記煙検出部の検出値との演算を行うように構成され、前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器における前記CO検出部の検出値が前記演算有効最大値を超えると、他の火災感知器も前記演算有効最大値を用いて前記演算を行うように構成されることを特徴とする。
【0014】
また、第5の発明は、無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始して、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定を行うように構成され、前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、2つ以上の所定の数の火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、一部又は全部の火災感知器が火災の予備警報を行うように構成されることを特徴とする(請求項1)。
【0015】
また、第6の発明は、無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始して、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定を行うように構成され、前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、他の火災感知器が無線信号の通信モードを受信優先のモードに変更するように構成されることを特徴とする(請求項2)。
【0016】
また、第7の発明は、無線信号の送受信によって連動して処理が実行されるように構成される、複数の火災感知器からなる、無線連動式の火災感知システムであって、前記複数の火災感知器は、それぞれが、煙濃度を検出する煙検出部とCO濃度を検出するCO検出部を備えて、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算値に基づいて火災判定を行うように構成されると共に、前記煙検出部の検出値には第1の閾値が設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、前記煙検出部の検出値と前記CO検出部の検出値の演算を開始して、その演算値が火災レベルの閾値以上になったときに火災判定を行うように構成され、前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器における前記煙検出部の検出値が前記第1の閾値以上になると、他の火災感知器が煙検出部の煙濃度及び/又はCO検出部のCO濃度のサンプリング周期を早めるように構成されることを特徴とする(請求項3)。
【0017】
前記の発明において、前記火災感知システムは、無線信号の送受信によって、いずれかの火災感知器が火災判定を行って火災感知の警報を行うと、他の火災感知器も火災感知の警報を行うように構成されるものとすることができる。また、前記の発明において、前記複数の火災感知器は、それぞれが、前記煙検出部の検出値に第2の閾値がさらに設定されて、前記煙検出部の検出値が前記第2の閾値以上になると、火災判定を行うように構成されるものとすることができる。
【発明の効果】
【0018】
第1の発明においては、煙検出部が検出する煙濃度の検出値が第1の閾値未満のときには、煙検出部の検出値とCO検出部の検出値の演算が開始されず、火災判定が行われることはない。すなわち、第1の閾値未満の低い煙濃度の検出値が用いられて火災判定が行われることはない。これにより、煙検出部が検出する煙濃度の検出値が低いにもかかわらず、CO検出部が検出するCO濃度の検出値が高いために火災判定が行われるのを防ぐことができ、非火災報を防ぐことができる。
【0019】
また、第2の発明においては、CO検出部が検出するCO濃度の検出値が演算有効最大値を超えるときには、演算有効最大値を超える超過分を含む実際の検出値は用いられずに、演算有効最大値が用いられて煙検出部の検出値との演算が行われ、それにより火災判定が行われる。すなわち、有効最大演算値を超える超過分を含む高いCO濃度の実際の検出値が用いられて火災判定が行われることがない。これにより、煙検出部が検出する煙濃度の検出値が低いにもかかわらず、CO検出部が検出するCO濃度の検出が高いために火災判定が行われるのを防ぐことができ、非火災報を防ぐことができる。
【0020】
したがって、第1及び2の発明のいずれによっても、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができる火災感知器を得ることができる。
【0021】
さらに、第3及び5乃至7の発明においては、火災感知器のそれぞれにおいて、第1の発明と同様のことができる。また、第4の発明においては、火災感知器のそれぞれにおいて、第2の発明と同様のことができる。
【0022】
したがって、第3乃至7の発明のいずれによっても、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができる、複数の火災感知器からなる無線連動式の火災感知システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】この発明の実施形態の一例を示したものであり、火災感知器の機器構成の概要を示したブロック図である。
図2】同上の火災感知器の感知処理の一例(第1の処理態様)の動作フローを示したフロー図である。
図3】同上の他の例(第2の処理態様)の動作フローを示したフロー図である。
図4】同上の他の例(第3の処理態様)の動作フローを示したフロー図である。
図5】同上の他の例(第4の処理態様)の動作フローを示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
この発明の実施形態について、住宅用火災警報器(以下、単に「火災警報器」ともいう)に適用する場合を例に図面を参照しつつ説明する。なお、この発明は、住宅用火災警報器に限らず、自動火災報知設備における火災感知器等にも適用することができる。
【0025】
<基本構成>
まず、図1のブロック図を参照しつつ、この発明の実施形態の一例である火災警報器1の基本構成について説明する。
【0026】
図1に示したように、火災警報器1は、その筐体(図示省略)の内部に、煙濃度を検出する煙検出部2、CO濃度を検出するCO検出部3、各種制御を行う制御部4(検出処理部5と警報処理部6を有する。それぞれの機能は後記で説明する)、各種閾値等が設定、記憶される記憶部7、表示出力部8(火災警報ランプ9やCO警報ランプ10が接続される)、音声出力部11(スピーカ12が接続される)、電池13等を備える。
【0027】
そして、住宅用火災警報器である火災警報器1は、火災を感知すると、その警報を発する。また、後記で説明するように、要警戒レベルの高濃度のCOを感知したときには、CO感知の警報を発するものとすることができる。なお、この発明は、前記の通り、自動火災報知設備の火災感知器にも適用が可能である。同設備の火災感知器の場合、火災を感知した際には、その報知のために受信機への火災信号の出力等が行われる。
【0028】
・煙検出部
煙検出部2は、煙濃度を検出する。煙検出部2としては、例えば、発光素子、受光素子、検煙部、光トラップ、ラビリンス等から構成され、検煙部に煙が流入することで発生する発光素子の光の散乱光を受光素子が受光し、その受光量により煙の濃度を検出する、光電式のものが好適に用いられる。
【0029】
・CO検出部
CO検出部3は、CO濃度を検出する。CO検出部3としては、CO濃度の検出が可能な、種々の方式のCOセンサを用いることができる。例えば、以下の方式のものを用いることができる。
・・半導体式
半導体式のCOセンサは、半導体表面におけるCOの吸着と酸化還元反応による抵抗値の変化によりCO濃度を検出する。
・・電気化学式
電気化学式のCOセンサは、貴金属触媒による検知極、対極及びイオン伝導体で構成され、触媒上でCOが空気中の水蒸気と反応することで検知極と対極間に電池が形成され、その電位差によりCO濃度を検出する。
【0030】
・制御部
各種制御を行う制御部4は、前記の通り、検出処理部5と警報処理部6を有する。
・・検出処理部
検出処理部5は、煙検出部2が検出する煙濃度の検出値やCO検出部が検出するCO濃度の検出値に対する演算や各種閾値との比較等の各種処理を行う(具体的な処理の内容は後記で説明する)。
・・警報処理部
警報処理部6は、検出処理部5が火災の判定をしたときに、表示出力部8や音声出力部11を介して火災警報ランプ9やスピーカ12による火災感知の警報処理(火災警報ランプ9を点灯、点滅させたり、スピーカ12からの音声やブザー音を発生させたりして、火災感知の警報を発する)を行う。また、CO感知の警報をする場合には、検出処理部5がCO感知の判定をしたときに、表示出力部8や音声出力部11を介してCO警報ランプ10やスピーカ12によるCO感知の警報処理(火災警報ランプ10を点灯、点滅させたり、スピーカ12からの音声やブザー音を発生させたりして、CO感知の警報を発する)を行う。
【0031】
・記憶部
記憶部7には、検出処理部5の各種処理に用いられる各種閾値等(後記で説明する、火災感知用の煙/CO複合濃度閾値(火災レベルの閾値)、演算開始用の煙濃度の第1の閾値、CO濃度の演算有効最大値、煙単独感知用の煙濃度の第2の閾値、CO単独感知用のCO濃度の感知閾値等)が設定、記憶される。
【0032】
<火災等の感知処理方法>
次に、図2乃至5の動作フロー図を参照しつつ、火災警報器1において採用される、この発明における特徴的な火災等の感知処理方法について、第1乃至5の処理態様(COの感知処理方法を含む態様あり)に分けて説明する。
【0033】
≪第1の処理態様(複合式火災感知処理+演算開始閾値の設定)≫
・煙濃度とCO濃度の複合式火災感知処理方法(煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算値に基づく火災感知処理)
第1の処理態様においては、煙検出部2が検出する煙濃度の検出値とCO検出部3が検出するCO濃度の検出値とを演算(例えば乗算等)し、その演算値(以下、「センサレベル」ともいう)を火災感知用の煙/CO複合濃度閾値(以下、「火災レベルの閾値」ともいう)と比較して、その閾値以上になったときに火災と判定する。
【0034】
火災警報器1は、この複合式火災感知処理方法が実行されることによって、早期に火災を感知することができる。なお、複合式の火災感知処理方法は、第1の処理態様だけでなく、後記の第2乃至4の態様のいずれにおいても実行されるものである。
【0035】
・演算開始閾値(煙濃度の第1の閾値)の設定
そして、第1の処理態様においては、前記の煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算を開始する閾値として、煙濃度の第1の閾値が設定される。この第1の閾値と煙濃度の検出値が比較されて、第1の閾値以上になったときに、煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算が開始される。すなわち、煙濃度の検出値が第1の閾値未満のときには、前記の煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算は開始されない。
【0036】
火災警報器1は、この煙濃度の第1の閾値が設定されることによって、第1の閾値未満の低い煙濃度の検出値が用いられて火災判定が行われることがない。それにより、煙濃度の検出値が火災判定とするには低いにもかかわらず、CO濃度の検出値が高いために火災
判定が行われるのを防ぐことができ、非火災報を防ぐことができる。
【0037】
つまり、火災警報器1は、第1の処理態様の感知処理方法が実行されることによって、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができる。
【0038】
なお、煙濃度の第1の閾値は、例えば、火災警報器1が属する消防法上の感度種別の感度である煙濃度よりも低い値として設定される。
【0039】
・第1の処理態様の動作フロー
図2は、火災警報器1において、第1の処理態様の感知処理方法を採用した場合の火災感知の警報に至るまでの処理の流れの一例を示した動作フロー図である。
【0040】
同図に示したように、第1の処理態様の場合、処理の開始ステップ(S1)の実行から、先ずは、検出処理部5により煙検出部2が検出した煙濃度の値をサンプリングする検出ステップ(S2)とCO検出部3が検出したCO濃度の検出値をサンプリングする検出ステップ(S3)が実行される。次いで、検出処理部5により煙濃度の検出値が演算開始閾値である第1の閾値以上か否かの判断処理ステップ(S4)が実行され、第1の閾値以上になったときに、煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算処理ステップ(S5)が実行される。そして、検出処理部5によりセンサレベル(煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算値)が火災レベルの閾値(煙/CO複合濃度閾値)以上か否かの判断処理ステップ(S6)がさらに実行され、センサレベルが火災レベルの閾値以上になったときに、火災と判定されて、警報処理部6により火災感知の警報処理ステップ(S7)が実行される。
【0041】
≪第2の処理態様(複合式火災感知処理+演算有効最大値の設定)≫
・CO濃度の演算有効最大値(演算に用いられる上限値)の設定
第2の処理態様においては、第1の処理態様における煙濃度の第1の閾値(演算開始閾値)に代えて、前記の煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算に用いられるCO濃度の検出値側に演算有効最大値が設定される。
【0042】
この演算有効最大値をCO濃度の検出値が超えるときは、演算有効最大値を超える超過分を含む実際の検出値は用いられずに、演算有効最大値が用いられて煙検出部の検出値との演算が行われ、それにより火災判定が行われる。すなわち、有効最大演算値を超える超過分を含む高いCO濃度の実際の検出値が用いられて火災判定が行われることがない。
【0043】
火災警報器1は、CO濃度の演算有効最大値が設定されることによって、煙検出部が検出する煙濃度の検出値が低いにもかかわらず、CO検出部が検出するCO濃度の検出が高いために火災判定が行われるのを防ぐことができ、非火災報を防ぐことができる。
【0044】
つまり、火災警報器1は、第2の処理態様の感知処理方法が実行されることによっても、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができる。
【0045】
・第2の処理態様の動作フロー
図3は、火災警報器1において、第2の処理態様の感知処理方法を採用した場合の火災感知の警報に至るまでの処理の流れの一例を示した動作フロー図である。
【0046】
同図に示したように、第2の処理態様においては、処理の開始ステップ(S1)から煙濃度の検出値のサンプリングステップ(S2)とCO濃度の検出値のサンプリングステップ(S3)まで第1の処理態様と同様に実行された後に、検出処理部5による煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算処理ステップ(S4)が実行されるが、その際、CO濃度の検出値が演算有効最大値を超えるときは、演算有効最大値を超える超過分を含む実際の検出値は用いられずに、演算有効最大値が用いられて煙検出部の検出値との演算が行われる。その後は、第1の処理態様と同様に、センサレベルと火災レベルの閾値の比較、判断処理ステップ(S5)が実行され、火災と判定されれば、火災感知の警報処理ステップ(S6)が実行される。
【0047】
≪第3の処理態様(複合式火災感知処理+演算開始閾値の設定+煙単独感知処理)≫
・煙単独感知処理方法
第3の処理態様は、第1の処理態様に加えて、煙濃度単独の感知処理方法が実行されるものである。すなわち、第3の態様においては、煙単独感知用の閾値として、煙濃度の第2の閾値がさらに設定される。そして、煙濃度の第2の閾値は前記の第1の閾値よりも高い値として設定され、煙濃度の検出値が第2の閾値以上になったときには、前記のセンサレベルによる火災判定を待たずに火災と判定する。
【0048】
火災警報器1は、煙濃度の第2の閾値がさらに設定されることによって、センサレベルによる火災判定が行われなかったとしても、煙濃度の検出値が第2の閾値以上になれば、それをもって火災判定を行うことができる。すなわち、失報を防ぐことができる。さらに、煙濃度の第2の閾値によっても火災判定が行われることにより、COの発生量が少ない火災にも対応することができるという利点がある。例えば、発泡ポリウレタンや化学繊維が燃える場合のように、一気に可燃物が燃える場合には、COの発生量が少なくなる。そのようなCOの発生量が少ない火災にも対応することができる。
【0049】
つまり、火災警報器1は、第3の処理態様の感知処理方法が実行されることによって、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができるのに加えて、失報を防ぐこともできる。また、可燃物や燃え方の違う様々な火災に対応することができる。
【0050】
なお、第3の処理態様における煙濃度の第2の閾値は、具体的には、火災警報器1が属する消防法上の感度種別の感度である煙濃度の値とすることができる。そのようにすれば、センサレベルによる火災判定により、早期に火災を感知することができなかったとしても、少なくとも消防法上の感度種別の感度で火災を感知することができる。
【0051】
・第3の処理態様の動作フロー
図4は、火災警報器1において、第3の処理態様の感知処理方法を採用した場合の火災感知の警報に至るまでの処理の流れの一例を示した動作フロー図である。
【0052】
同図に示したように、第3の処理態様の場合、第1の処理態様の処理に加えて、検出処理部5による煙濃度の検出値が第2の閾値以上か否かの判断処理ステップ(S4)が追加される。すなわち、処理の開始ステップ(S1)から煙濃度の検出値のサンプリングステップ(S2)とCO濃度の検出値のサンプリングステップ(S3)まで第1の処理態様と同様に実行された後に、検出処理部5により、煙濃度の検出値に関し、煙単独感知用の第2の閾値以上か否かの判断処理ステップ(S4)と、演算開始用の第1の閾値以上か否かの判断処理ステップ(S5)が実行される。そして、煙濃度の検出値が第1の閾値以上になったときには、第1の処理態様と同様、煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算処理ステップ(S6)と、センサレベルと火災レベルの閾値の比較、判断処理ステップ(S7)が順次実行され、火災と判定されれば、火災感知の警報処理ステップ(S8)が実行される。一方、煙濃度の検出値が第2の閾値以上になったときには、前記のセンサレベルによる火災判定を待たずに火災と判定されて、火災感知の警報処理ステップ(S8)が直ちに実行される。
【0053】
≪第4の処理態様(複合式火災感知処理+演算有効最大値の設定+CO単独感知処理)≫
・CO単独感知処理方法
第4の態様は、第2の態様の感知処理方法に加えて、CO単独感知処理方法が実行されるものである。すなわち、第4の態様においては、CO単独感知用のCO濃度の感知閾値がさらに設定される。その感知閾値は前記の演算有効最大値を超える高濃度の値として設定され、CO濃度の検出値が感知閾値以上になったときにCO感知と判定される。
【0054】
火災警報器1は、このCO単独感知処理方法が実行されることによって、第2の処理態様と同様に演算有効最大値が設定されていても、その最大値を超える濃度のCOの感知処理が可能である。
【0055】
つまり、火災警報器1は、第4の処理態様の感知処理方法が実行されることによって、早期に火災を感知することができると共に、非火災報を防ぐことができるのに加えて、COを感知することもできる。
【0056】
・第4の処理態様の動作フロー
図5は、火災警報器1において、第4の処理態様の感知処理方法を採用した場合の火災感知の警報とCO感知の警報に至るまでの処理の流れの一例を示した動作フロー図である。
【0057】
同図に示したように、第4の処理態様の場合、処理の開始ステップ(S1)から火災感知の警報処理ステップ(S6)に至る火災感知の処理の流れは、第2の処理態様と同様であるが、煙濃度の検出値のサンプリングステップ(S2)とCO濃度の検出値のサンプリングステップ(S3)の実行後、火災感知の処理に並行して、CO感知の処理が実行される。すなわち、煙濃度の検出値のサンプリングステップ(S2)とCO濃度の検出値のサンプリングステップ(S3)の実行後、別系統の処理の流れとして、検出処理部5によりCO濃度の検出値がCO単独感知用のCO濃度の感知閾値以上か否かの判断処理ステップ(S7)が実行されて、CO濃度の検出値が感知閾値以上になったときに、CO感知と判定され、警報処理部6によりCO感知の警報処理ステップ(S8)が実行される。
【0058】
<各種閾値等の具体例>
火災警報器1は、住宅用火災警報器であるところ、消防法上の感度種別として2種に該当する場合、煙濃度として10%/mが必要感度となる。前記の各種閾値等は、この必要感度の煙濃度を基準として決定され、例えば、次の通りとすることができる。
【0059】
・火災レベルの閾値(煙/CO複合濃度閾値)
火災レベルの閾値は、例えば、500ppm・%/mとすることができる。これにより、感度種別が2種の必要感度である煙濃度10%/m単独で感知する場合に比べて、早期に火災を感知することができる。
・演算開始用の煙濃度の第1の閾値は、例えば、5%/mとすることができる。これにより、感度種別が2種のものであるにもかかわらず、必要感度が煙濃度5%/mの感度種別が1種のものよりも高感度になるのを防ぐことができる。
・CO濃度の演算有効最大値は、例えば、100ppmとすることができる。
・煙単独感知用の煙濃度の第2の閾値は、例えば、10%/mとすることができる。これにより、センサレベルによる複合式の火災感知が所定通りに行われなかったとしても、少なくとも2種感度種別の必要感度で火災感知を行うことができる。
・CO単独感知用のCO濃度の感知閾値は、例えば、200ppmとすることができる。人体に頭痛等の症状が出始めるのは、COの濃度が200ppm程度からとされている。
【0060】
<構成の変更例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で変更等が可能である。
【0061】
≪処理の組み合わせの変更≫
例えば、前記の第1乃至4の処理態様の感知処理方法は、矛盾が生じない範囲で処理の組み合わせを変更することができる。
【0062】
具体的には、第1又は3の処理態様の感知処理方法に対し、第4の処理態様におけるCO単独感知処理方法を追加するようにしてもよい。そのようにすることにより、第1又は3の処理態様の感知処理方法を採用する場合に得られる前記の作用効果に加えて、さらにCOを感知することもできるようになる。
【0063】
≪無線連動式の火災警報器への適用≫
また、前記の火災警報器1を無線信号の送受信手段をさらに備えるものとし、無線信号の送受信によって連動して処理が実行される、複数の火災警報器からなる、無線連動式の火災感知システムを構成するようにしてもよい。無線信号の送受信による連動処理の態様としては、例えば、以下のような連動処理を行うものとすることができる。なお、ここで説明する連動処理の態様は、この発明を自動火災報知設備における火災感知器に適用する場合にも、適用可能なものである。
【0064】
・煙濃度の第1の閾値(演算開始閾値)による連動処理(個々の火災警報器1は前記の煙濃度の第1の閾値が設定されるものを用いる)として、以下のような連動処理(第1乃至4の連動処理態様)を行うものとすることができる。
【0065】
・・第1の連動処理態様(連動先の火災警報器における演算開始処理)
いずれかの火災警報器1における煙濃度の検出値が第1の閾値以上になったときに、その火災警報器1だけでなく、他の火災警報器1も、煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算を開始するものとする。
この連動処理により、連動元の火災警報器1だけでなく、連動先の火災警報器1を含むすべての火災警報器1において、煙濃度の検出値とCO濃度の検出値の演算を開始することができ、火災の判定処理をより早く行うことができる。
なお、連動先の火災警報器1における演算処理は、それぞれが検出している煙濃度の検出値とCO濃度の検出値とで演算を行うものとすることができる。ただし、煙濃度側の値については、連動元の火災警報器1の検出値を用いることができるし、或いは、第1の閾値を最低値として用いることができる。第1の閾値を最低値として用いる場合、例えば、第1の閾値を超えているときには、検出値を用いて演算を開始するものとし、第1の閾値を超えていないときには、第1の閾値を用いて演算を開始し、その後、検出値が第1の閾値を超えたときに検出値を用いるものとすることができる。
【0066】
・・第2の連動処理態様(予備警報処理)
2つ以上の所定の数の火災警報器1における煙濃度の検出値が第1の閾値以上になったときに、すべての火災警報器1が予備警報(火災感知の警報とは異なる警報であり、火災感知器の警報の前段階での予備的な警報)を行うものとする。
この連動処理により、火災感知の警報が後で行われる可能性が高い状況にあるときに、その段階で予備的な警報を行うことができ、避難の準備等の予備的な対応を促すことができる。
この態様においては、具体的には、例えば、煙濃度の検出値が第1の閾値以上になった火災警報器1が所定の数に達していない段階では、その数の情報がすべての火災警報器1において保持、共有されるものとすることができる。その後、所定の数に達した段階で、すべての火災警報器1が予備警報を行うものとすることができる。
ここで、一般的な火災進行であれば、予備警報の条件が揃う前に、煙濃度の検出値が第1の閾値以上となっていた火災警報器1が火災判定するが、火災進行が遅い場合には火災判定までに時間がかかる。このようなときにも予備警報を発することで火災を早期発見することができる。
なお、予備警報の態様としては、火災感知の警報が後で行われる可能性が高い状況にあることが伝わるような、例えば、ランプの点灯、点滅によるものや、スピーカからのブザー音や音声メッセージによるもの等とすることができる。
また、住宅用の火災警報器1による無線連動のシステムの場合、前記の通り、すべての火災警報器1が予備警報を行うものとするのが好ましいが、設置場所の条件に応じ、一部の火災警報器1のみが予備警報を行うものとしてもよい。
さらに、自動火災報知設備の火災感知器による無線連動のシステムに適用する場合、すべての火災感知器が予備警報を行うものとしてもよいが、ビル等の大きな建物に設置されることになるので、特定の領域、例えば、煙濃度の検出値が第1の閾値以上になっている火災感知器と同じ領域にある火災感知器や、隣接する火災感知器等の一部の火災感知器のみが予備警報を行うものとしてもよい。
【0067】
・・第3の連動処理態様(連動先の火災警報器における通信モードの変更処理)
いずれかの火災警報器1における煙濃度の検出値が第1の閾値以上になったときに、他の火災感知器1が無線信号の送受信手段における通信モードを受信優先のモードへの変更を行う(例えば、発信頻度を下げて受信し易い状態にする)。
この連動処理により、連動先の火災警報器1において、連動元の火災警報器1からの無線信号をより早く受信することができ、連動処理をより早く行うことができる。
【0068】
・・第4の連動処理態様(連動先の火災警報器におけるサンプリング周期の変更処理)
いずれかの火災警報器1における煙濃度の検出値が第1の閾値以上になったときに、他の火災警報器1が煙検出部2の煙濃度及び/又はCO検出部3のCO濃度のサンプリング周期を早めるものとする。
この連動処理により、連動先の火災警報器1において、煙検出部2及び/又はCO検出部3における検出処理をより早く行うことができ、その後の演算処理や火災の判定処理をより早く行うことができる。
【0069】
・CO濃度の演算有効最大値による連動処理(個々の火災警報器1は前記のCO濃度の演算有効最大値が設定されるものを用いる)として、以下のような連動処理(第5の連動処理態様)を行うものとすることができる。
【0070】
・・第5の連動処理態様(連動先の火災警報器における演算有効最大値の使用)
いずれかの火災警報器1におけるCO濃度の検出値が演算有効最大値を超えたときには、その演算有効最大値を超えた火災警報器1だけでなく、他の火災警報器1も、演算有効最大値を用いて、煙濃度の検出値との演算を行うものとする。
この連動処理により、連動元の火災警報器1だけでなく、連動先の他の火災警報器1を含むすべての火災警報器1において、演算有効最大値を用いて、煙濃度の検出値との演算を行うものとすることができ、火災を早期検出することができる。
【0071】
・連動処理の組み合わせ
前記の第1乃至5の連動処理態様は、矛盾が生じない範囲で組み合わせて実行されるものとすることができる。また、いずれの態様も、いずれかの火災警報器1が火災判定を行い、火災感知の警報を行ったときに、他の火災警報器1も火災感知の警報を行う、連動処理と組み合わせて実行されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0072】
1:火災警報器 2:煙検出部 3:CO検出部 4:制御部
5:検出処理部 6:警報処理部 7:記憶部 8:表示出力部
9:家際警報ランプ 10:ガス警報ランプ 11:音声出力部
12:スピーカ
図1
図2
図3
図4
図5