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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】分散デバイスの分散的かつスケーラブルな測距および測位
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240924BHJP
H04W 84/20 20090101ALI20240924BHJP
【ＦＩ】
H04W64/00
H04W84/20
【請求項の数】
30
(21)【出願番号】P 2023546494
(86)(22)【出願日】2022-01-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 US2022070065
(87)【国際公開番号】W WO2022183148
(87)【国際公開日】2022-09-01
【審査請求日】2023-08-01
(31)【優先権主張番号】17/187,420
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム，インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】チャン－シク・チェ
(72)【発明者】
【氏名】カピル・グラティ
(72)【発明者】
【氏名】ジュンイ・リ
(72)【発明者】
【氏名】ジーン・ウェスリー・マーシュ
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第２０１９／０２３９１８１（ＵＳ，Ａ１）
【文献】国際公開第２０１９／２０２８７３（ＷＯ，Ａ１）
【文献】米国特許出願公開第２０１８／０１８０７０３（ＵＳ，Ａ１）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｈ０４Ｂ ７／２４－ ７／２６
Ｈ０４Ｗ ４／００－９９／００
３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１－４
ＳＡ ＷＧ１－４
ＣＴ ＷＧ１、４
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散デバイスを測位するための方法であって、アンカーユーザ機器(UE)によって実行され、複数のイニシエータユーザ機器(UE)から、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を検出するステップであって、前記それぞれのイニシエータ測位セッションでは、前記イニシエータUEがイニシエータの役割を有し、前記アンカーUEがレスポンダの役割を有する、ステップと、
前記イニシエータPRS送信に基づいて、前記イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するステップと、
前記1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップと、
前記1つまたは複数の特性が前記1つまたは複数の基準を満たすとの前記決定に応答して、アンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストするステップであって、前記アンカー測位セッションでは、前記アンカーUEが前記イニシエータの役割を有し、前記イニシエータUEが前記レスポンダの役割を有する、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記アンカー測位セッションのための前記イニシエータの役割を有するとして、前記アンカーUEを識別するステップと、前記アンカー測位セッションのための前記レスポンダの役割を有するとして、前記イニシエータUEのうちの1つまたは複数を識別するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、前記アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記イニシエータUEからの、前記それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのPRSメッセージを検出するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの前記1つまたは複数の特性を決定するステップが、指定された時間フレームにわたって、前記イニシエータPRS送信に関連付けられた前記イニシエータUEのカウントを識別するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数の特性が前記1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップが、前記指定された時間フレームにわたって識別された前記イニシエータUEの前記カウントが、指定されたしきい値を超えると決定するステップ
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アンカーPRS送信が、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信機UEに対する命令を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記イニシエータUEからのプリPRSメッセージングを監視するステップと、前記プリPRSメッセージングからの、前記イニシエータUEのうちの1つまたは複数が前記アンカー測位セッションをもはや要求しないとの決定に応答して、前記アンカー測位セッションを停止または中断するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
さらなるアンカーUEによるさらなるアンカー測位セッションの開始を示すさらなるアンカーPRS送信を前記さらなるアンカーUEから取得するステップと、前記さらなるアンカーPRS送信の前記取得に応答して、レスポンダUEとして動作するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ワイヤレス通信のためのアンカーユーザ機器(UE)であって、トランシーバと、
メモリと、
前記メモリおよび前記トランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサと
を含み、前記1つまたは複数のプロセッサが、
複数のイニシエータUEから、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を検出することであって、前記それぞれのイニシエータ測位セッションでは、前記イニシエータUEがイニシエータの役割を有し、前記アンカーUEがレスポンダの役割を有する、検出することと、
前記イニシエータPRS送信に基づいて、前記イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定することと、
前記1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定することと、
前記1つまたは複数の特性が前記1つまたは複数の基準を満たすとの前記決定に応答して、アンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストすることであって、前記アンカー測位セッションでは、前記アンカーUEが前記イニシエータの役割を有し、前記イニシエータUEが前記レスポンダの役割を有する、ブロードキャストすることと
を行うように構成される、アンカーUE。
【請求項11】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記アンカー測位セッションのための前記イニシエータの役割を有するとして、前記アンカーUEを識別することと、
前記アンカー測位セッションのための前記レスポンダの役割を有するとして、前記イニシエータUEのうちの1つまたは複数を識別することと
を行うようにさらに構成される、請求項10に記載のアンカーUE。
【請求項12】
前記イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、前記アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、請求項10に記載のアンカーUE。
【請求項13】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記イニシエータUEからの、前記それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのPRSメッセージを検出すること
を行うようにさらに構成される、請求項12に記載のアンカーUE。
【請求項14】
前記イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの前記1つまたは複数の特性を決定するように構成された前記1つまたは複数のプロセッサが、指定された時間フレームにわたって、前記イニシエータPRS送信に関連付けられた前記イニシエータUEのカウントを識別するように構成された前記1つまたは複数のプロセッサを含む、請求項10に記載のアンカーUE。
【請求項15】
前記1つまたは複数の特性が前記1つまたは複数の基準を満たすと決定するように構成された前記1つまたは複数のプロセッサが、前記指定された時間フレームにわたって識別された前記イニシエータUEの前記カウントが、指定されたしきい値を超えると決定するように構成された前記1つまたは複数のプロセッサを含む、請求項14に記載のアンカーUE。
【請求項16】
前記アンカーPRS送信が、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信機UEに対する命令を含む、請求項10に記載のアンカーUE。
【請求項17】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記イニシエータUEからのプリPRSメッセージングを監視することと、
前記プリPRSメッセージングからの、前記イニシエータUEのうちの1つまたは複数が前記アンカー測位セッションをもはや要求しないとの決定に応答して、前記アンカー測位セッションを停止または中断することと
を行うようにさらに構成される、請求項10に記載のアンカーUE。
【請求項18】
前記1つまたは複数のプロセッサが、さらなるアンカーUEによるさらなるアンカー測位セッションの開始を示すさらなるアンカーPRS送信を、前記さらなるアンカーUEから取得することと、
前記さらなるアンカーPRS送信の前記取得に応答して、レスポンダUEとして動作することと
を行うようにさらに構成される、請求項10に記載のアンカーUE。
【請求項19】
分散デバイスを測位するための方法であって、イニシエータユーザ機器(UE)によって実行され、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を、アンカーUEを含む複数のUEにブロードキャストするステップであって、前記イニシエータ測位セッションでは、前記イニシエータUEがイニシエータの役割を有し、前記アンカーUEがレスポンダの役割を有する、ステップと、
前記アンカーUEが前記イニシエータの役割を有し、前記イニシエータUEが前記レスポンダの役割を有する状態で、前記アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信を前記アンカーUEから取得するステップと、
前記アンカーPRS送信の前記取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断するステップと
を含む、方法。
【請求項20】
前記イニシエータUEが前記アンカーPRS送信を受信したことを肯定応答する通信を前記アンカーUEに送るステップと、前記アンカー測位セッションを要求する通信を前記アンカーUEに送るステップと
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
測位セッションの開始を停止または中断した後、前記アンカー測位セッションに関連付けられた1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを前記アンカーUEに送るステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記イニシエータUEが前記アンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために、前記1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送るステップを停止または中断するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記イニシエータUEが測位セッションを開始可能であることを示す通知を前記アンカーUEから取得するステップと、前記通知の取得に応答して、さらなるイニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のさらなるイニシエータPRS送信を前記複数のUEにブロードキャストするステップと
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、前記アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
ワイヤレス通信のためのイニシエータユーザ機器(UE)であって、トランシーバと、
メモリと、
前記メモリおよび前記トランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサと
を含み、前記1つまたは複数のプロセッサが、
イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を、アンカーUEを含む複数のUEにブロードキャストすることであって、前記イニシエータ測位セッションでは、前記イニシエータUEがイニシエータの役割を有し、前記アンカーUEがレスポンダの役割を有する、ロードキャストすることと、
前記アンカーUEが前記イニシエータの役割を有し、前記イニシエータUEが前記レスポンダの役割を有する状態で、前記アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信を前記アンカーUEから取得することと、
前記アンカーPRS送信の前記取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断することと
を行うように構成される、イニシエータUE。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記イニシエータUEが前記アンカーPRS送信を受信したことを肯定応答する通信を前記アンカーUEに送ることと、
前記アンカー測位セッションを要求する通信を前記アンカーUEに送ることと
を行うようにさらに構成される、請求項25に記載のイニシエータUE。
【請求項27】
前記1つまたは複数のプロセッサが、測位セッションの開始を停止または中断した後、前記アンカー測位セッションに関連付けられた1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを前記アンカーUEに送ること
を行うようにさらに構成される、請求項25に記載のイニシエータUE。
【請求項28】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記イニシエータUEが前記アンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために、前記1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを前記送ることを停止または中断すること
を行うようにさらに構成される、請求項27に記載のイニシエータUE。
【請求項29】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記イニシエータUEが測位セッションを開始可能であることを示す通知を前記アンカーUEから取得することと、
前記通知の取得に応答して、さらなるイニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のさらなるイニシエータPRS送信を前記複数のUEにブロードキャストすることと
を行うようにさらに構成される、請求項28に記載のイニシエータUE。
【請求項30】
前記イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、前記アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、請求項25に記載のイニシエータUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、分散デバイスの測距および測位のための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用する場合がある。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE)を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0003】
ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(BS)を含んでもよい。ユーザ機器(UE)は、ダウンリンクおよびアップリンクを介して、基地局(BS)と通信し得る。ダウンリンク(または、順方向リンク)とはBSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または、逆方向リンク)とはUEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明するように、BSは、ノードB、gノードB(gNB)、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれることがある。
【0004】
上記の多元接続技術は、都市レベル、国家レベル、地域レベル、さらには世界レベルで異なるユーザ機器が通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。新無線(NR)は、5Gと呼ばれることもあり、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたLTEモバイル規格への拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを減らすこと、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、およびサイクリックプレフィックス(CP)付き直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)をダウンリンク(DL)上で使用し、CP-OFDMおよび/またはSC-FDM(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られている)をアップリンク(UL)上で使用して、他のオープン規格とよりよく統合すること、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりよくサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けており、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる改善が有用なままである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの態様では、アンカーUEは分散デバイスの測位のために提供される。アンカーUEは、トランシーバと、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサとを含んでよい。1つまたは複数のプロセッサは、様々な動作を実行するように構成され得る。たとえば、アンカーUEは、イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を検出し得る。イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性が決定され得る。1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとき、アンカーUEは、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストし得る。
【0006】
いくつかの他の態様では、分散デバイスを測位するための方法が提供される。この方法は、アンカーUEによって実行されてよく、イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータPRS送信を検出するステップと、イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するステップと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとの決定に応答して、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストするステップとを含み得る。
【0007】
いくつかの他の態様では、イニシエータUEが分散デバイスを測位するために提供される。イニシエータUEは、トランシーバと、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサとを含んでよい。1つまたは複数のプロセッサは、様々な動作を実行するように構成され得る。たとえば、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信は、アンカーUEを含むUEにブロードキャストされ得る。アンカーUEから取得されるアンカーPRS送信は、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示し得る。アンカー測位セッションにおいて、アンカーUEはイニシエータの役割を有し、イニシエータUEはレスポンダの役割を有する。アンカーPRS送信の取得に応答して、イニシエータUEは、測位セッションの開始を停止または中断し得る。
【0008】
いくつかの他の態様では、分散デバイスを測位するための別の方法が提供される。この方法は、イニシエータUEによって実行されてよく、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信を、アンカーUEを含むUEにブロードキャストするステップと、アンカーUEがイニシエータの役割を有し、イニシエータUEがレスポンダの役割を有する状態で、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をアンカーUEから取得するステップと、アンカーPRS送信の取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断するステップとを含み得る。
【0009】
態様は、一般に、図面および本明細書を参照しながら本明細書で十分に説明し、図面および本明細書によって示すような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。
【0010】
上記は、以下の「発明を実施するための形態」がよりよく理解され得るように、本開示によるいくつかの例の特徴と技術的利点とをかなり広範に概説している。以下で、追加の特徴および利点が説明される。開示する概念および具体例は、本開示の同じ目的を遂行するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に使用されてよい。そのような等価な構造は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念の特性、それらの編成と動作方法の両方が、添付の図面に関連して検討されれば、以下の説明から、関連する利点とともによりよく理解されるであろう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示および説明のために提供される。
【0011】
本開示の上記で列挙された特徴が詳細に理解され得るように、そのうちのいくつかが添付の図面に示される態様を参照することによって、上記で手短に要約された、より詳細な説明が得られる場合がある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容する場合があるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図である。
【図2】本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークにおけるUEと通信している基地局の一例を示す図である。
【図3】本開示の様々な態様による、UEのグループに対するUE測位セッションの一例を示す図である。
【図4】本開示の様々な態様による、プリPRSメッセージ、PRSメッセージ、およびポストPRSメッセージに関連付けられた送信時間の例を示す図である。
【図5】本開示の様々な態様による、プリPRSメッセージ、PRSメッセージ、およびポストPRSメッセージに関連付けられた送信時間の例を示す図である。
【図6】本開示の様々な態様による、測位参照シグナリングに関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。
【図7】本開示の様々な態様による、測位参照シグナリングに関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。
【図8A】本開示の様々な態様による、UEのグループに対するUE測位セッションの一例を示す図である。
【図8B】本開示の様々な態様による、UEのグループに対するUE測位セッションの一例を示す図である。
【図9】本開示の様々な態様による、UE測位セッションを実行するための少なくとも2個のアンカーUEを含むUEのグループを示す図である。
【図10】本開示の様々な態様による、UE位置参照シグナリングに関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。
【図11】本開示の様々な態様による、UE位置参照シグナリングに関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。
【図12】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の様々な態様について、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現されてよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含することが意図されることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよくまたは方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の、他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して実践されるような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、特許請求の範囲の1つまたは複数の要素によって具現され得ることを理解されたい。
【0014】
開示する態様のうちのいくつかは、歩行者UEおよび車両UEなどの分散デバイスを測位するための分散的かつスケーラブルな方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、UE、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを提供する。開示する実装形態のうちのいくつかでは、アンカーUEは、1つまたは複数の状態が満たされるとき、測位セッションの、レスポンダではなく、イニシエータの役割を果たすように構成される。アンカーUEは、概して、その位置を識別するデータを記憶し、測位セッションにおけるレスポンダとして通常動作するUEを指す。いくつかの実装形態では、アンカーUEがイニシエータとして動作するとき、限られた数のアンカーUEをもつグループ内に多数のUEが存在するときですら、最小レイテンシを伴って正確な測位を達成するために、低減された総シグナリング量でより少数の測位セッションが遂行され得る。開示する分散的かつスケーラブルな技法のうちのいくつかを適用することによって、測位は様々な実装形態のために構成され、最適化され得る。
【0015】
いくつかの非アンカーUEによって開始される従来の測位セッションでは、レスポンダとして作動するアンカーUEの測距能力は、アンカーUEに通常利用可能なリソースに対する制限により制約されることがある。たとえば、20個の歩行者UEが、プリPRS交換において、レスポンダとして動作している1個または2個のアンカーUEのみを含むUEのグループ内でそれぞれ測位セッションを開始していた場合、歩行者UEはすべて、アンカーUEによって、PRS ID、帯域幅、および他のパラメータなどのデータが通知されることを要求することになる。この比較的多数のイニシエータUEにより、アンカーUEが異なる測位セッションのすべてに対してその限定されたリソースを割り振ることは困難になることがある。したがって、測位セッションの数は応答アンカーUEの能力によって限定され得る。一方、開示する技法のうちのいくつかは、アンカーの数が小数にとどまるときですら、グループ内のUEの数を増大する点でスケーラビリティを提供する。
【0016】
次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および技法について、以下の詳細な説明において説明し、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付図面に示す。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0017】
態様について、5GまたはNR無線アクセス技術(RAT)に一般的に関連付けられる用語を使用して本明細書で説明する場合があるが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、および/または5Gの後(たとえば、6G)のRATなどの他のRATに適用され得ることに留意されたい。
【0018】
図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワーク100の一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、5G(NR)ネットワーク、LTEネットワークなどの要素であるか、またはそれらを含んでよい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)、および他のネットワークエンティティを含んでよい。基地局(BS)は、UEと通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアのための通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される文脈によって、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことがある。
【0019】
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルに通信カバレージを提供してもよい。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS110aはマクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、BS110bはピコセル102bのためのピコBSであってもよく、BS110cはフェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。BSは、1つまたは複数の(たとえば、3個の)セルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用されてよい。
【0020】
いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止しているとは限らない場合があり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動する場合がある。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通じて、互いに、および/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つまたは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0021】
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含んでもよい。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであってもよい。図1に示す例では、中継BS110dは、マクロBS110aとUE120dとの間の通信を促進するために、BS110aおよびUE120dと通信し得る。中継BSは、中継局、中継基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0022】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有する場合がある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5～40ワット)を有する場合があるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1～2ワット)を有する場合がある。
【0023】
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してもよく、これらのBSのための協調および制御を行ってよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信し得る。
【0024】
UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてよく、各UEは、固定またはモバイルであってよい。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレスもしくは有線の媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスであってよい。
【0025】
いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC:machine-type communication)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC:evolved or enhanced machine-type communication)UEと見なされてよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてよく、かつ/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装されてよい。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされてよい。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素などのUE120の構成要素を収容するハウジングの内側に含められてよい。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素とメモリ構成要素はともに結合されてよい。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)とメモリ構成要素(たとえば、メモリ)は、動作可能に結合、通信可能に結合、電子的に結合、電気的に結合などされてよい。
【0026】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリアにおいて展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてよく、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアの中で単一のRATをサポートし得る。場合によっては、NR RATネットワークまたは5G RATネットワークが展開されることがある。
【0027】
いくつかの態様では、2つ以上の(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示す)UE120は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)直接通信し得る。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコル、車両とインフラストラクチャ間(V2I)プロトコルなどを含み得る)車両とあらゆるモノ間(V2X:vehicle-to-everything)プロトコル、メッシュネットワークなどを使用して通信し得る。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実行されるものとして本明細書の他の場所で説明する他の動作を実行し得る。いくつかの態様では、2つ以上のUE120が、UE120の位置を決定するために(たとえば、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して)通信し得る。たとえば、UE120は、UE120のロケーションを決定するために測位参照信号(PRS)を交換し得る。UE120は、UE120のロケーションを決定するために、PRSによって搬送される他の情報の中でも、PRSの送信時間およびPRSの受信時間を使用し得る。
【0028】
ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、電磁スペクトルを使用して通信する場合があり、このスペクトルは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに分割され得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る、第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使用して通信する場合があり、かつ/または24.25GHzから52.6GHzにわたり得る、第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使用して通信する場合がある。FR1とFR2との間の周波数は、中間帯域周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1はしばしば、「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz～300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、「ミリメートル波」帯域と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用する場合、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、および/または中間帯域周波数(たとえば、7.125GHzよりも大きい)を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用する場合、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、および/または中間帯域周波数(たとえば、24.25GHz未満)を広く表し得ることを理解されたい。FR1およびFR2内に含まれる周波数は修正されてよいことが企図され、本明細書で説明する技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能である。
【0029】
いくつかの態様では、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、無認可電磁スペクトル帯域において通信し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域へのアクセスを得て、それを介して通信することに先立って、デバイスは、無認可電磁スペクトル帯域へのアクセスを競合するために(たとえば、無認可電磁スペクトル帯域のチャネルが利用可能であるかどうかを決定するために)リッスンビフォートーク(LBT)手順を実行し得る。
【0030】
【0031】
図2は、本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワーク100における、UE120と通信している基地局110の一例200を示す図である。基地局110は、T個のアンテナ234a～234tが装備されてよく、UE120は、R個のアンテナ252a～252rが装備されてよく、ここで、一般にT≧1およびR≧1である。
【0032】
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUEのためのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいてUEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいてUEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)してよく、データシンボルをすべてのUEに提供してよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報、および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してよい。送信プロセッサ220はまた、参照信号(たとえば、セル固有参照信号(CRS)、復調参照信号(DMRS)など)および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))のための参照シンボルを生成してよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a～232tに提供してよい。各変調器232は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してよい。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログにコンバート、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してよい。変調器232a～232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a～234tを介して送信されてもよい。
【0033】
UE120において、アンテナ252a～252rは、それぞれ、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してよく、受信信号を復調器(DEMOD)254a～254rに提供してよい。各復調器254は、受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、入力サンプルを(たとえば、OFDMなどのために)さらに処理して受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a～254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供してよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号データをデータシンク260に提供し、復号された制御情報とシステム情報とをコントローラ/プロセッサ280に提供してよい。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指すことがある。チャネルプロセッサは、参照信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、参照信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを判断し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング284内に含まれてよい。
【0034】
ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含んでもよい。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワークの中の1つまたは複数のデバイスを含んでもよい。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信してもよい。
【0035】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からデータを、またコントローラ/プロセッサ280から(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを含む報告のための)制御情報を受信し、処理してもよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の参照信号のための参照シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、変調器254a～254rによって(たとえば、DFT-s-OFDM用、CP-OFDM用などに)さらに処理され、基地局110に送信されてもよい。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ252、変調器および/もしくは復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、ならびに/またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含んでもよい。トランシーバは、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって、本明細書で説明する方法のいずれかの態様を実行するために使われてよい。
【0036】
基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた、復号データおよび制御情報を取得し得る。受信プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してよい。基地局110は、通信ユニット244を含んでよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信してよい。基地局110は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク通信のためにUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含んでよい。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ234、変調器および/もしくは復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、ならびに/またはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含んでもよい。トランシーバは、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって、本明細書で説明する方法のいずれかの態様を実行するために使われてよい。
【0037】
基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明するように、分散デバイスの測距および測位のための技法に関連付けられる1つまたは複数の技法を実行してよい。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、たとえば、図6のプロセス600、図7のプロセス700、図10のプロセス1000、図11のプロセス1100、および/または本明細書で説明する他のプロセスの動作を実行または指示してよい。メモリ242およびメモリ282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶してもよい。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直ちに、またはコンパイルし、コンバートし、解釈などした後)実行されると、1つまたは複数のプロセッサ、UE120、および/または基地局110に、たとえば、図6のプロセス600、図7のプロセス700、図10のプロセス1000、図11のプロセス1100および/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実行または指示させてよい。いくつかの態様では、命令を実行することは、命令を稼働すること、命令をコンバートすること、命令をコンパイルすること、命令を解釈することなどを含み得る。
【0038】
いくつかの態様では、UE(たとえば、UE120)は、UE測位セッションのための複数のUEを識別するための手段、UE測位セッションのためのパラメータのセットを識別するための手段、UE測位セッションを示す情報をブロードキャストするための手段、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSのセットを複数のUEから受信するための手段、および/またはPRSのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストするための手段を含む。本明細書で説明する動作をUEが実行するための手段は、たとえば、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、および/またはメモリ282を含み得る。
【0039】
いくつかの態様では、UEは、UE測位セッションのためのパラメータのセットを示す、ブロードキャストされた情報をUEから受信するための手段、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSの第1のセットをブロードキャストするための手段、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSの第2のセットを受信するための手段、および/またはPRSの第1のセットもしくはPRSの第2のセットのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストするための手段を含む。本明細書で説明する動作をUEが実行するための手段は、たとえば、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、および/またはメモリ282を含み得る。
【0040】
【0041】
ワイヤレス通信システムは、測位参照信号(PRS)に少なくとも部分的に基づいてワイヤレス通信デバイスの測位を決定し得る。たとえば、UEは互いに対するUEのロケーションを決定するためにUE測位セッションを実行し得る。いくつかの態様では、PRSは、4位相シフトキーイング(QPSK)変調ランダムシーケンスなど、疑似雑音(PN)シーケンスに少なくとも部分的に基づいて生成された信号であり得る。いくつかのPRSは、測距を改善するために大帯域幅を使用し得る。
【0042】
UE測位セッションは、プリPRS段階、PRS段階、およびポストPRS段階を含み得る。プリPRS段階は、UE測位セッションに関する情報の送信に関連し得る。PRS段階は、UE測位セッションを円滑にするためのUEによるPRSの送信に関連し得る。ポストPRS段階は、PRSに少なくとも部分的に基づく測定値の決定、測定値に少なくとも部分的に基づく測位情報の決定、および測位情報の送信に関連し得る。UE測位セッションを実行しているUEは、測位情報に少なくとも部分的に基づいて決定され得る、別のUEの知られているロケーションに少なくとも部分的に基づいて、UEのロケーションを決定し得る。たとえば、他のUEは、UEが他のUE(アンカーと呼ばれる)のロケーションに対する絶対範囲を決定することができるように、他のUEのロケーションを示す測位情報を送信し得る。いくつかの態様では、測距は、PRSの送信時間およびPRSの到着時間の差異に少なくとも部分的に基づき得る。
【0043】
UE測位セッションは、ペアワイズ様式で実行され得る。たとえば、第1のUEおよび第2のUEは、互いの間で関連情報をシグナリングすることによって、互いとプリPRS段階、PRS段階、およびポストPRS段階を実行し得る。UEがUEまたは1つまたは複数の他のUEの位置を三角測定するためになど、複数のUEとUE測位セッションを実行するとした場合、UEは、複数のUEの各UEとのペアワイズの動作を実行し得る。しかしながら、ペアワイズ様式でUE測位セッションを実行することはかなりのオーバーヘッドを必要とすることがあり、これは、UE測位セッションを実行しているUEの電力消費および通信リソース使用量を増大し得る。
【0044】
本明細書で説明するいくつかの技法および装置は、UEがUEのグループとUE測位セッションを実行することを実現する。たとえば、第1のUEは、UE測位セッションのためのUEのグループを選択し得る。いくつかの態様では、UEのグループは、複数のUEを含み得る。たとえば、第1のUEは、UEのグループによって送信された基本安全メッセージ(BSM)に少なくとも部分的に基づいて、UEのグループを選択し得る。第1のUEは、UE測位セッションのためのパラメータを決定し得、パラメータをUEのグループにブロードキャストし得る。第1のUEおよびUEのグループは、PRSをブロードキャストし得、PRSに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストし得る。いくつかの態様では、UEは、単一のプリPRS段階および/または単一のポストPRS段階に関連して複数のPRSを送信するように他のUEを構成し得る。このようにして、オーバーヘッドがペアワイズのUE測位セッションの実行に対して低減され、これは、UE測位セッションを実行しているUEの電力消費および通信リソース使用量を低減する。
【0045】
図3は、本開示の様々な態様による、UEのグループに対するUE測位セッションの一例300を示す図である。示すように、例300は、第1のUE120-1および複数の第2のUE120-2～120-Nを含む。第1のUE120-1は、本明細書では第1のUEと呼ばれ、複数の第2のUE120-2～120-Nは、本明細書では複数の第2のUEと呼ばれる。いくつかの態様では、図3のUE間の通信は、PC5インターフェースまたは同様のインターフェースなど、サイドリンクインターフェースを介して実行され得る。
【0046】
参照番号305によって示すように、第1のUEは、複数の第2のUEから基本安全メッセージ(BSM)を受信し得る。たとえば、複数の第2のUEがBSMを送信し得る。BSMは、UEの位置、ロケーション、ヘッディング、速度、加速度に関する情報、ならびに/あるいはUEの状態および/または予測される経路を示す他の情報を示す通信であり得る。いくつかの態様では、BSMは、UEに関連付けられた車両に関する情報を搬送し得る。いくつかの態様では、UEはBSMを周期的に送信し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、第2のUEからのBSMとは異なる信号を受信し得る。言い換えれば、本明細書で説明する技法および装置は、第2のUEによって送信されたBSMに少なくとも部分的に基づいて、第2のUEを識別することに限定されない。
【0047】
参照番号310によって示すように、第1のUEは、BSMに少なくとも部分的に基づいて複数の第2のUEを識別し得る。たとえば、第1のUEは、UE測位セッションのための複数の第2のUEを選択し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、BSMに関連付けられた測定値、BSMによって示されるロケーション情報(たとえば、第1のUEと第2のUEとの間の推定距離)、または別の基準に少なくとも部分的に基づいて、複数の第2のUEを識別し得る。
【0048】
参照番号315によって示すように、第1のUEは、UE測位セッションのためのパラメータのセットを決定し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、PRSをブロードキャストすることに関連付けられた時間(たとえば、PRSブロードキャスト時間)を決定し得る。たとえば、第1のUEは、第1のUEがPRSをブロードキャストする時間を決定し得る。別の例では、第1のUEは、第2のUEがPRSをブロードキャストする時間を決定し得る。UE(たとえば、第1のUEまたは第2のUE)が複数のPRSを送信するとした場合、第1のUEまたは第2のUEは、複数のPRSの各々に対する時間を決定し得る。
【0049】
いくつかの態様では、第1のUEは、PRS用のシーケンスを決定し得る。たとえば、第1のUEは、第1のUEによって送信されることになるPRSの生成のための、ルートシーケンス、サイクリックシフト、初期化、またはシーケンスに関する別のパラメータを決定し得る。別の例として、第1のUEは、第2のUEによって送信されることになるPRSの生成のための、ルートシーケンス、サイクリックシフト、初期化、またはシーケンスに関する別のパラメータを決定し得る。UE(たとえば、第1のUEまたは第2のUE)が複数のPRSを送信するとした場合、第1のUEまたは第2のUEは、複数のPRSの各々に対するシーケンスを決定し得る。
【0050】
いくつかの態様では、第1のUEは、実行するUE測位セッションの数を決定し得る。たとえば、第1のUEは、送信するプリPRSメッセージの数、送信するPRSの数、および/または送信する測位情報メッセージの数を決定し得る。別の例として、第1のUEは、参照番号320～345によって示す動作を実行する回数を決定し得る。このようにして、UEは、複数の第2のUEを識別することに少なくとも部分的に基づいて、UE測位セッションの複数の反復を実行することができ、これは、ペアワイズ様式でUE測位セッションを実行すること、または各反復に対して別個のUE測位セッションを開始することに関するオーバーヘッドを低減する。いくつかの態様では、実行するUE測位セッションの数は、時間の長さに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、第1のUEは、UE測位セッションを実行する時間の長さを決定し得、その時間の長さとUE測位セッションの長さとに少なくとも部分的に基づいて、UE測位セッションの数を決定し得る。
【0051】
いくつかの態様では、第1のUEは、第1のUEまたは複数の第2のUEによってブロードキャストされるべきPRSの数を決定し得る。たとえば、第1のUEは、第1のUEおよび複数の第2のUEが各々、単一のPRSをブロードキャストすると決定し得る。別の例では、第1のUEは、第1のUEおよび複数の第2のUEが各々、複数のPRSをブロードキャストすると決定し得る。複数のPRSをブロードキャストするための手法については、図4および図5に関してより詳細に説明する。
【0052】
参照番号320によって示すように、第1のUEは、UE測位セッションを示す情報をブロードキャストし得る。UE測位セッションを示す情報は、本明細書ではプリPRSメッセージと呼ばれる。さらに示すように、複数の第2のUEは、プリPRSメッセージを受信し得る。プリPRSメッセージは、参照番号315に関して決定されたパラメータのいずれかの1つまたは複数など、UE測位セッションに関する情報を示し得る。いくつかの態様では、プリPRSメッセージは、複数の第2のUEがUE測位セッションを実行することを示してよく、複数の第2のUEは、プリPRSメッセージを受信することに少なくとも部分的に基づいて、UE測位セッションのためのパラメータを決定し得る。プリPRSメッセージをブロードキャストすることによって、第1のUEは、場合によっては、プリPRSメッセージを複数の第2のUEの各第2のUEにユニキャストまたは送信するために使用されることになる電力および通信リソースを節約し得る。
【0053】
参照番号325によって示すように、いくつかの態様では、第2のUEは、プリPRSメッセージの肯定応答を送信(たとえば、ブロードキャスト)し得る。たとえば、第2のUEは、第1のUE(または別の第2のUE)によって送信されたプリPRSメッセージが第2のUEによって成功裏に受信されたかどうかを示す情報を送信し得る。参照番号330によって示すように、いくつかの態様では、第2のUEは、UE測位セッションのための修正されたパラメータを示す情報を送信(たとえば、ブロードキャスト)し得る。たとえば、第2のUEは、修正されたパラメータを決定し得、修正されたパラメータを示すメッセージを第1のUEに送信し得る。いくつかの態様では、修正されたパラメータは、PRSに関連付けられた時間、PRSに対するシーケンスなどを示し得る。いくつかの態様では、修正されたパラメータは、第1のUEが使用するか使用しないかを決定し得る、提案されるパラメータであってよい。いくつかの態様では、第2のUEは、(たとえば、第1のUEによってシグナリングされたパラメータに少なくとも部分的に基づいて、または第1のUEからのシグナリングとは無関係に)第2のUEによって決定されたパラメータのセットなど、UE測位セッションのためのパラメータのセットの指示を送信し得る。
【0054】
参照番号320、325、および330によって示すメッセージは、プリPRSメッセージと呼ばれることがある。さらに、参照番号305、310、315、320、325、および330によって示す例300の動作のうちの1つまたは複数は、UE測位セッションのプリPRS段階と呼ばれることがある。複数の第2のUEを識別し、参照番号320によって示すプリPRSメッセージをブロードキャストすることによって、第1のUEは、場合によっては、各第2のUEと個々にUE測位セッションを実行するために使用されることになる電力および通信リソースを節約し得る。いくつかの態様では、参照番号320、325、および330によって示すメッセージのうちの1つまたは複数は、認可スペクトル(たとえば、そのスペクトル内で動作するための認可を与えられている組織に対して確保される、規制機関によって指定されたスペクトル)内で送信されてよく、これは、そのようなメッセージを無認可スペクトル内で送信することに比べて信頼性を改善し得る。いくつかの態様では、参照番号320、325、および330によって示すメッセージのうちの1つまたは複数は、無認可スペクトル(たとえば、動作のための認可を必要としないスペクトル)内で送信されてよく、これは、そのようなメッセージの送信の汎用性を改善し得る。
【0055】
参照番号335によって示すように、第1のUEおよび複数の第2のUEがPRSをブロードキャストし得る。たとえば、第1のUEおよび複数の第2のUEは各々、単一のPRSをブロードキャストし得る。別の例として、第1のUEおよび複数の第2のUEは各々、複数のPRSをブロードキャストし得る。第1のUEおよび複数の第2のUEは、参照番号315によって示すように、第1のUEによって決定されるパラメータ、または参照番号330によって示すように、第2のUEによって決定されシグナリングされるパラメータなど、UE測位セッションのためのパラメータに従ってPRSをブロードキャストし得る。たとえば、第1のUEおよび複数の第2のUEは、パラメータによって示される時間において、および/またはパラメータによって示されるシーケンスを使用して、PRSをブロードキャストし得る。
【0056】
いくつかの態様では、PRSは認可スペクトル内で送信され得、これは、そのようなメッセージを無認可スペクトル内で送信することに比べて信頼性および精度を改善し得る。いくつかの態様では、PRSは無認可スペクトル(たとえば、動作のための認可を必要としないスペクトル)内で送信され得、これは、実装に関連付けられたコストを低減し得る。いくつかの態様では、UEは、PRSの送信のために無認可スペクトルにアクセスするために、リッスンビフォートーク(LBT)動作などのチャネルアクセス動作を実行し得る。いくつかの態様では、UEは、第1のUEがPRSの送信のためのチャネルアクセス動作を実行せずにPRSを送信し得、これは、レイテンシを低減し、チャネルアクセス動作を実行するために使用されるリソースを節約し得る。PRSの送信は、UE測位セッションのPRS段階と呼ばれることがある。
【0057】
いくつかの態様では、UE120間のPRS交換手順は、無認可スペクトル(たとえば、無認可電磁スペクトル帯域)内で展開され得る。たとえば、NRなど、いくつかの無線アクセス技術(RAT)は、無認可スペクトル内での動作を可能にし得る。無認可スペクトルのためのNR RATは、NR無認可(NR-U)と呼ばれることがある。無認可スペクトル内のすべてのサブ帯域が常に利用可能であり得るとは限らない。たとえば、いくつかのサブ帯域は、他のUE120、基地局110、または他のワイヤレスノードによって占有され得る。
【0058】
無認可スペクトルへのアクセスを得て、それを介して通信することに先立って、ワイヤレスデバイスは、無認可スペクトルへのアクセスを競合するためにリッスンビフォートーク(LBT)手順を実行し得る。LBT手順は、クリアチャネルアセスメント(CCA)手順と呼ばれることがあり、無認可スペクトルのチャネルが利用可能であるかどうかを決定するためにLBT手順を実行することを含み得る。LBT手順は、無認可スペクトルのチャネル上のエネルギーレベルを検出または感知することと、エネルギーレベルがしきい値(たとえば、スペクトルエネルギー検出しきい値)を下回るかどうかを決定することとを含み得る。エネルギーレベルがしきい値を下回るとき、LBT手順は成功し、無認可スペクトルのチャネルにアクセスするための競合は成功であり得る。エネルギーレベルがしきい値を超えるとき、LBT手順は不成功であり、無認可スペクトルのチャネルにアクセスするための競合は不成功であり得る。このようにして、無認可スペクトル上のサイドリンクチャネルなど、非中央スケジュールチャネル(non-centrally-scheduled channels)上のデバイス間の共存が可能にされる。
【0059】
例示的なLBTカテゴリーは、カテゴリー1(Cat1)LBT、カテゴリー2(Cat2)LBT、カテゴリー3(Cat3)LBT、およびカテゴリー4(Cat4)LBTを含む。非LBTとも呼ばれるCat1 LBTでは、チャネル上の通信の送信に先立って、LBT手順は実行されない。Cat2 LBTでは、チャネル感知持続時間は固定される(たとえば、ランダムバックオフは伴わない)。16ミリ秒チャネル感知持続時間が16ミリ秒Cat2 LBTに対して使用され、25ミリ秒チャネル感知持続時間が25ミリ秒Cat2 LBTに対して使用される。Cat3 LBTでは、チャネル感知持続時間は固定され(たとえば、競合窓が固定サイズを有する)、ランダムバックオフが使用される。Cat4 LBTでは、チャネル感知持続時間は可変であり(たとえば、競合窓が可変サイズを有する)、ランダムバックオフが使用される。
【0060】
PRS交換手順中、PRS送信レイテンシ(たとえば、第1のUE120からのPRSの送信と第2のUE120からの第2のPRSの送信との間の時間)は、(たとえば、PRSを使用している)UE120の位置の決定の精度に対する重要な要素である。より小さなPRS送信レイテンシは、より小さなクロックドリフトを生じさせ、それにより、UE120の位置のより正確な決定をもたらす。しかしながら、無認可スペクトル内で展開されるとき、異なるUE120は異なるチャネルアクセス可用性を経験し得る。これは、PRS交換手順中により大きなPRS送信レイテンシを生じさせることがある。
【0061】
したがって、グループベースのPRS LBT手順を実行するために、UE120をグループ化することが有利であり得る。たとえば、UE120は、同様のチャネルアクセス可用性を有する他のUE120とグループ化され得る。グループは、(たとえば、グループ情報通信をブロードキャストすることによってグループを形成する)イニシエータUE120と、(たとえば、グループ情報通信に応答することに少なくとも部分的に基づいてグループに参加する)1つまたは複数のレスポンダUE120とを含み得る。グループは、(たとえば、グループ情報サイクルに従って)周期的に形成され得る。イニシエータUE120は、無認可スペクトル内のチャネルを感知することと、そのグループのすべてのメンバーに対してチャネル占有時間(CoT:channel occupancy time)を確保することとを含む、Cat4 LBT手順を実行し得る。レスポンダUE120は、無許可スペクトル内のチャネルアセスメントを含む(たとえば、イニシエータUE120によってレスポンダUE120のために確保された)CoT中の時間スロット中にCat2 LBT手順を実行し得る。レスポンダUE120は、次いで、無許可スペクトルのチャネルへのアクセスを得た後、PRSをブロードキャストし得る。このようにして、無認可スペクトル内で展開されるPRS交換手順中のPRS送信レイテンシは低減され得る。
【0062】
本明細書で説明するいくつかの技法および装置は、グループベースのPRS LBT手順のための動的グループ形成を有効化する。たとえば、レスポンダUE120は、グループPRS LBT手順を実行し得る。レスポンダUE120は、グループPRS LBT手順を実行することに少なくとも部分的に基づいて(たとえば、グループPRS LBT手順中に局所的な干渉レベルを測定することに少なくとも部分的に基づいて)、レスポンダUE120がグループに関連付けられるべきではないと決定し得る。レスポンダUE120は、レスポンダUE120がグループから除去されるべきであることをイニシエータUE120に示し得る。イニシエータUE120は、レスポンダUE120をグループから除去し、次のPRS交換のためのグループメンバーのリストを更新し得る。結果として、レスポンダUE120のチャネルアクセス可用性に影響を与えている局所的な干渉を経験するレスポンダUE120は、グループ形成サイクルの終了前にグループから自発的にオプトアウトし得る。レスポンダUE120が無認可スペクトルのチャネルにアクセスすることができないとき、レスポンダUE120は、LBT手順の実行およびPRSの送信を試みないことになるため、これはPRS交換手順の信頼性および精度を改善する。その上、イニシエータUE120はCoT中にチャネルにアクセスすることおよび/または送信することができないレスポンダUE120に対してCoTを確保しないことになるため、これは、イニシエータUE120によって実行されるCat4 LBT手順の効率を改善する。加えて、レスポンダUE120による(たとえば、局所的な干渉による)LBT失敗の確率が低下する。
【0063】
参照番号340によって示すように、第1のUEおよび/または複数の第2のUEは、PRSを使用して測位情報を決定し得る。たとえば、第1のUEは、第2のUEによって送信されたPRSに関連付けられた送信時間とPRSが受信された時間とに少なくとも部分的に基づいて、第1のUEと第2のUEとの間の距離を決定し得る。いくつかの態様では、測位情報は、UEのロケーション(たとえば、プリPRS段階におけるUEの絶対初期ロケーションなど、第1のUEの地理的ロケーション)、UEの配向(たとえば、基準配向に対する1つまたは複数のオフセットなど、UEの絶対初期配向)、PRSを送信または受信するために使用されるアンテナパネルを示すアンテナパネル識別子、アンテナパネルの利得パターン(たとえば、左向き、右向き、前面、背面など)、1つまたは複数の受信PRSに関連付けられた1つまたは複数のタイムスタンプ(たとえば、1つまたは複数のPRSがUEのクロックに少なくとも部分的に基づいて受信される時間を示す)、1つまたは複数の受信PRSに関連付けられた1つまたは複数の信号強度、1つまたは複数の送信PRSに関連付けられた1つまたは複数のタイムスタンプ(たとえば、1つまたは複数のPRSがUEのクロックに少なくとも部分的に基づいて送信される時間を示す)、送信PRSの出発時間、受信PRSの到着時間などを示し得る。
【0064】
参照番号345によって示すように、第1のUEおよび複数の第2のUEは、測位情報をブロードキャストし得る。測位情報の決定およびブロードキャストは、UE測位セッションのポストPRS段階と呼ばれることがある。いくつかの態様では、測位情報は、本明細書でポストPRSメッセージと呼ばれるメッセージ内でブロードキャストされ得る。ポストPRSメッセージは、参照番号340に関して決定された測位情報の少なくとも部分を示し得る。たとえば、ポストPRSメッセージは、第1のUEのロケーション(たとえば、PRSがブロードキャストされる時間におけるロケーション、複数のPRSがブロードキャストされる時間に対応する複数のロケーション、複数のPRSがブロードキャストされる間の第1のUEの軌道)を示し得る。
【0065】
いくつかの態様では、第1のUEまたは第2のUEは、すべてのPRSが第1のUEおよび複数の第2のUEによって送信された後、ポストPRSメッセージをブロードキャストし得る。いくつかの態様では、第1のUEまたは第2のUEは、PRSのグループが第1のUEおよび複数の第2のUEによって送信された後、ポストPRSメッセージをブロードキャストし得る。たとえば、第1のUEおよび複数の第2のUEがPRSの複数のグループを送信するとした場合、第1のUEまたは第2のUEは、PRSの各グループの後、ポストPRSメッセージをブロードキャストし得る。すべてのPRSが送信された後、ポストPRSメッセージを送信することは、シグナリングリソースを節約し、オーバーヘッドを低減し得るが、PRSの各グループの後、ポストPRSメッセージを送信することは、より詳細な情報を提供し得、PRSが送信されると、同期および測距を可能にし得る。
【0066】
いくつかの態様では、第1のUEまたは第2のUEは、ポストPRSメッセージをブロードキャストするための時間を選択し得る。いくつかの態様では、第1のUEまたは第2のUEは、プリPRSメッセージまたはUE測位セッションに関連付けられたパラメータに従って、ポストPRSメッセージをブロードキャストし得る。いくつかの態様では、第1のUEおよび複数の第2のUEは、対応するPRSメッセージと同じ順序で複数のポストPRSメッセージを送信し得る。たとえば、PRSメッセージが第1のUE、次いで第2のUE、次いで第3のUEによって送信される場合、ポストPRSメッセージは、第1のUE、次いで第2のUE、次いで第3のUEによって送信され得る。
【0067】
参照番号350によって示すように、いくつかの態様では、第1のUE(または1つもしくは複数のUE)は、同期動作を実行し得る。たとえば、第1のUEは、通信動作、クロック、または別の機能を第2のUEと同期し得る。第1のUEは、UE測位セッションのためのパラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、かつPRSに少なくとも部分的に基づいて、この同期を実行し得る。たとえば、第1のUEは、(たとえば、第1のUEとPRSの送信機との間の距離に少なくとも部分的に基づいて、かつPRSが送信される時間に少なくとも部分的に基づいて)PRSが受信された時間とPRSが受信されることが予想される時間との間の差異を決定し得、それに応じて、PRSの送信機と同期し得る。
【0068】
参照番号355によって示すように、いくつかの態様では、第1のUE(または、1つもしくは複数の第2のUE)は、UE測位セッションに少なくとも部分的に基づいて、測距情報を決定し得る。たとえば、第1のUEは、第1のUEおよび1つまたは複数の第2のUEのそれぞれの測位情報に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の第2のUEに対する距離を決定し得る。より具体的には、第1のUEは、PRSが送信された時間とPRSが受信された時間とに少なくとも部分的に基づいて、測距情報を決定し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、測位情報に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEおよび/または第2のUEのロケーションを決定し得る。たとえば、第1のUEは、ロケーションを三角測定し得るか、前に知られているロケーションおよび軌道に少なくとも部分的に基づいて、ロケーションを決定し得るか、または同様の動作を実行し得る。いくつかの態様では、第1のUEおよび/または1つもしくは複数の第2のUEは、測距情報を通信し得る。たとえば、第1のUEおよび/または1つもしくは複数の第2のUEは、(たとえば、ブロードキャストまたは別の送信形態を介して)測距情報を互いに送信し得る。いくつかの態様では、第1のUEおよび/または1つもしくは複数の第2のUEは、別のUEによって共有される測距情報に少なくとも部分的に基づいて、決定された距離および/またはロケーションを確かめまたは検証し、それにより、距離および/またはロケーションの決定の精度を改善し得る。
【0069】
【0070】
図4および図5は、本開示の様々な態様による、プリPRSメッセージ、PRSメッセージ、ポストPRSメッセージに関連付けられた送信の、それぞれ、例400および500を示す図である。図4および図5は、4個のUE(たとえば、UE120)がUE測位セッションを実行する例、すなわち、UE A(「A」によって表す)、UE B(「B」によって表す)、UE C(「C」によって表す)、およびUE D(「D」によって表す)を示す。
【0071】
図4の例400では、UE A、B、C、およびDは、プリPRSメッセージを互いに送信することによって、参照番号410によって示すように、プリPRS段階を実行する。プリPRSメッセージは、たとえば、図3の参照番号320、325、および330によって示される。さらに、UE A、B、C、およびDは、参照番号420、430、および440によって示すように、PRSの複数のグループを送信する。例400では、PRSの各グループの後、UE A、B、C、およびDは、参照番号450、460、および470によって示すように、それぞれポストPRSメッセージを送信する。このようにして、単一のプリPRS段階に少なくとも部分的に基づいて、複数のPRS段階およびポストPRS段階を実行することによって、UE A、B、C、およびDは、電力および通信リソースを節約する。
【0072】
図5の例500では、UE A、B、C、およびDはプリPRS段階を実行する。その後、UE A、B、C、およびDは、参照番号510によって示すように、PRSの複数のグループを送信する。PRSのグループはまた、PRSのサイクルと呼ばれることもある。(たとえば、プリPRS段階において示されたパラメータに従って)PRSのすべての構成されたグループを送信した後、UE A、B、C、およびDは、参照番号520によって示すように、ポストPRSメッセージを送信し得る。このようにして、UE A、B、C、およびDは、PRSの各グループに対してプリPRS段階および/またはポストPRS段階を実行することに比べて電力および通信リソースを節約し得る。
【0073】
【0074】
図6は、本開示の様々な態様による、たとえば第1のUEによって実行される例示的なプロセス600を示す図である。例示的なプロセス600は、第1のUE(たとえば、UE120)が分散デバイスの測距および測位のための技法に関連付けられた動作を実行する一例である。
【0075】
図6に示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、UE測位セッションのための複数のUEを識別することを含み得る(ブロック610)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す識別構成要素1208を使用して)上記で説明したように、UE測位セッションのための複数のUEを識別し得る。
【0076】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、UE測位セッションのためのパラメータのセットを識別することを含み得る(ブロック620)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す識別構成要素1208を使用して)上記で説明したように、UE測位セッションのためのパラメータのセットを識別し得る。
【0077】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、UE測位セッションを示す情報をブローキャストすることを含み得る(ブロック630)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す送信構成要素1204を使用して)上記で説明したように、UE測位セッションを示す情報をブロードキャストし得る。
【0078】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位参照信号(PRS)のセットを複数のUEから受信することを含み得る(ブロック640)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す受信構成要素1202を使用して)、上記で説明したように、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位参照信号(PRS)のセットを複数のUEから受信し得る。
【0079】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、PRSのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストすることを含み得る(ブロック650)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す送信構成要素1204を使用して)、上記で説明したように、PRSのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストし得る。
【0080】
プロセス600は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0081】
図6はプロセス600の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス600は、図6に示すものと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0082】
図7は、本開示の様々な態様による、たとえば第1のUEによって実行される例示的なプロセス700を示す図である。例示的なプロセス700は、第1のUE(たとえば、UE120)が、分散デバイスを測距および測位するための技法に関連付けられた動作を実行する一例である。
【0083】
図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、UE測位セッションのためのパラメータのセットを示す、ブロードキャストされた情報を第2のUEから受信することを含み得る(ブロック710)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す受信構成要素1202を使用して)、上記で説明したように、UE測位セッションのためのパラメータのセットを示す、ブロードキャストされた情報を第2のUEから受信し得る。
【0084】
図7にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位参照信号(PRS)の第1のセットをブロードキャストすることを含み得る(ブロック720)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す送信構成要素1204を使用して)、上記で説明したように、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位参照信号(PRS)の第1のセットをブロードキャストし得る。
【0085】
図7にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSの第2のセットを受信することを含み得る(ブロック730)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示す受信構成要素1202を使用して)、上記で説明したように、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSの第2のセットを受信し得る。
【0086】
図7にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、PRSの第1のセットまたはPRSの第2のセットのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストすることを含み得る(ブロック740)。たとえば、第1のUEは(たとえば、図12に示した、送信構成要素1204を使用して)、上記で説明したように、PRSの第1のセットまたはPRSの第2のセットのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストし得る。
【0087】
プロセス700は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0088】
図7は、プロセス700の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス700は、図7に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス700のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0089】
図8は、本開示の様々な態様による、UEのグループに対するUE測位セッションの一例を示す図である。図8に示すように、UE測位セッション800は、この例ではUE Aと呼ばれるアンカーUE804、およびこの例ではUE1とUE2とを含む2つ以上のイニシエータUE808を含む。いくつかの態様では、図8のUE間の通信は、本明細書で説明する図3の例と同様に、PC5インターフェースまたは同様のインターフェースなど、サイドリンクインターフェースを介して実行され得る。
【0090】
図8では、UE1とUE2とを含むイニシエータUE808は、開始プリPRSメッセージ812および816を含むそれぞれのイニシエータPRS送信をブロードキャストし得る。各プリPRSメッセージ812または816は、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられる。たとえば、UE1は、プリPRSメッセージ812をブロードキャストすることによって第1の測位セッションを開始し、UE2は、プリPRSメッセージ816をブロードキャストすることによって第2の測位セッションを開始する。
【0091】
図8では、第1の測位セッションの一部として、UE1はまた、UE1のプリPRS段階に続いてPRSメッセージ820をブロードキャストする。第2の測位セッションの一部として、UE2は、UE2のプリPRS段階の後、PRSメッセージ824をブロードキャストする。イニシエータUE808は協調しないことが多く、したがって、イニシエータUE808からのプリPRSメッセージ間のタイミングは、事前構成されたPRS周期性に関して異なり得ることを諒解されたい。たとえば、自立型イニシエータUE808は、100ミリ秒のプリPRSブロードキャストウィンドウ中のいずれの時点においてもプリPRSメッセージを送信することができる。
【0092】
図8では、828に示すように、UE Aは、一秒または数秒の持続時間など、指定された時間フレームにわたってプリPRSメッセージ812および816ならびにPRSメッセージ820および824をリッスンし、検出するように構成される。832において、UE Aは、UE1およびUE2がそれぞれのイニシエータ測位セッションを行っていることを検証するように構成される。いくつかの実装形態では、検証は、同じイニシエータUEからの前に検出されたプリPRSメッセージに関連付けられたPRSメッセージを少なくとも検出することによって達成される。たとえば、UE1のイニシエータ測位セッションは、同じイニシエータ測位セッションの一部として、プリPRSメッセージ816とリンクされたPRSメッセージ824を検出することによって検証され得る。いくつかの実装形態では、同じ測位セッション内の前のプリPRSメッセージに関連付けられたPRSメッセージが、指定された時間フレーム内に受信されない限り、検証は達成されない。「X」秒など、指定された時間フレームは、所望の実装形態に応じて構成される環境パラメータであってよいことを諒解されたい。たとえば、「X」は、ネットワークダイナミクスが迅速に変化する環境において、より小さな値を有するように設定されてよく、または「X」は、ネットワークダイナミクスが比較的穏やかに変化する環境において、より大きくてもよい。
【0093】
図8では、836において、UE Aは、イニシエータPRS送信に基づいて、この例ではイニシエータUE808のイニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するように構成される。たとえば、UE Aが、指定された時間フレームにわたってプリPRSメッセージをリッスンするとき、プリPRSメッセージを送っているイニシエータUEのカウントが識別され得る。一例では、イニシエータUE808は、UE1とUE2とを含む、4個のイニシエータUEを含む。これらの4個のイニシエータUEが828において識別される。したがって、この例では836におけるPRSメッセージングの特性は、4個のイニシエータUEのカウントであり得る。いくつかの実装形態では、指定された時間フレームは、同じくまたは代替として、836において決定されたPRSメッセージングの特性である。
【0094】
図8では、840において、UE Aは、836の1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすかどうかを決定するように構成される。たとえば、836において指定された時間フレームにわたって識別されたイニシエータUEのカウントが、指定されたしきい値以上であるかどうかが840において決定され得る。図8の例では、4個のイニシエータUEのカウントがしきい値を満たさないかまたはそれを超えない場合、844において、イニシエータUEによって開始されたイニシエータ測位セッションは継続し得る。代替として、840においてイニシエータUEのカウントがしきい値を満たすかまたはそれを超える場合、848において、UE Aはイニシエータの役割を果たす。したがって、848に続くUE AからのPRS送信は、図8の例において参照番号852によって示される、本明細書でアンカー測位セッションとも呼ばれる新しいUE A主導の測位セッションにおいてレスポンダの役割を果たすことをUE1とUE2とを含むイニシエータUE808に示し得る。いくつかの実装形態では、848において、UE Aは、イニシエータの役割を有するとして、UE Aを識別するデータをローカルメモリデバイス内に記憶する。場合によっては、ローカルメモリデバイス内に記憶されたデータはまた、アンカー測位セッション852のためのレスポンダの役割を有するとして、UE1とUE2とを含むイニシエータUE808を識別する。
【0095】
図8では、848に続いて、UE Aは、UE Aがアンカー測位セッション852を開始していることを示すアンカーPRS送信をイニシエータUE808にブロードキャストするように構成される。いくつかの実装形態では、図8の例におけるように、アンカーPRS送信は、さらなる通知まで、測位セッションの開始を停止または中断するようにとのUE808に対する命令として働き得るかまたはそれを含み得る開始プリPRSメッセージ856を含む。そのような開始プリPRSメッセージ856の受信時に、UE1などのイニシエータUE808は、プリPRSメッセージ856の受信を確かめるために、肯定応答メッセージ860をUE Aに送り返すように構成される。図8では、UE1は、864において、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの命令に従うように構成される。
【0096】
図8では、UE1による測位セッションの開始の停止または中断に続いて、UE AとUE1との間のプリPRSメッセージング868が行われ、ここで、UE1は、アンカー測位セッション852の一部として1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをブロードキャストする。いくつかの実装形態では、そのようなプリPRSメッセージング868はUE1からUE Aへの要求メッセージ872を含み、ここで、要求メッセージ872は、UE Aがイニシエータとして動作する状態で、UE1がアンカー測位セッション852の一部としてレスポンダとして参加することを要求するという確証を提供する。たとえば、要求メッセージ872内の1つまたは複数のビットは、レスポンダとして参加するための要求を示すように設定され得る。
【0097】
図8では、プリPRSメッセージング868がUE AとUE1との間で遂行されると、ある時点において、UE1は、876において、UE1がアンカー測位セッション852に参加することをもはや要求しないことを示すために、応答プリPRSメッセージをUE Aに送り返すことを停止または中断し得る。いくつかの他の実装形態では、UE1は、UE1がアンカー測位セッション852に参加することをもはや要求しないことを示す肯定的メッセージを送り得る。UE Aは、プリPRSメッセージング868を監視し、したがって、880において、UE1からの応答プリPRSメッセージングの不在を検出するように構成される。したがって、884において、UE Aは、イニシエータUE808のうちのいずれかからのプリPRSメッセージングの不在から、UE1などのイニシエータUEがアンカー測位セッション852をもはや要求していないと決定し得る。そのような決定に続いて、888において、UE Aはアンカー測位セッション852を停止または中断し得る。いくつかの実装形態では、アンカー測位セッション852を停止または中断した後、UE Aは、UE Aが測位セッションの開始の制御を放棄することを示す、すなわち、イニシエータUE808が新しい測位セッションの開始を始めることが可能であることを示す通知メッセージ892をイニシエータUE808にブロードキャストする。892に続いて、本明細書で説明するように、UE1またはUE2は、次いで、プリPRSメッセージをブロードキャストすることによって測位セッションを開始し得る。
【0098】
図9は、本開示の様々な態様による、UE測位セッションを実行するための少なくとも2個のアンカーUEを含むUEのグループを示す図である。図9は、図8の例に対する変形態、すなわち、この例では、図8の1個のアンカーUEではなく、UE AおよびUE Bと呼ばれる2個のアンカーUE904の包含を示す。図9の例では、プリPRSブロードキャストのタイミングは、UE AとUE Bとの間で協調するようにランダム化され得る。図9では、この例では、UE1、UE2、UE3、およびUE4と呼ばれる、少なくとも4個のイニシエータUE908が存在する。
【0099】
図9の例では、UE AおよびUE Bの各々は、図8の828において上記で説明したように、イニシエータUE908からのプリPRSメッセージおよびPRSメッセージを監視および検出するように構成される。図9では、しかしながら、UE Aは、イニシエータUE908からのプリPRSメッセージを復号し、復号されたプリPRSメッセージングに基づいて、他のアンカーUE、この例でUE BがイニシエータUE908に可視であるかどうかを決定するように構成される。UE BがイニシエータUE908によって検出されていないとき、UE Aは、図8の856において上記で説明したように開始プリPRSメッセージをブロードキャストすることによって、アンカー測位セッションを開始するように構成される。UE Aが開始プリPRSメッセージをブロードキャストするとき、UE Aはアンカー測位セッションのためのレスポンダとしてUE Bを扱う。他方で、UE BがイニシエータUE908に可視であるとき、UE Aは、アンカー測位セッションの開始を控え、代わりに、UE Bによって開始されたアンカー測位セッションのためのレスポンダとして動作するように構成され得る。
【0100】
図10は、本開示の様々な態様による、UE位置参照シグナリングに関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。図10の例示的なプロセスは、アンカーUEによって実行されてよく、ここで、アンカーUEは、分散デバイスの測距および測位のための技法に関連付けられた動作を実行する。図10のプロセスの機能を実行するための手段は、モバイルデバイス(たとえば、図12に示す装置)のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を含み得る。
【0101】
図10に示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1004において、イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータPRS送信を検出することを含み得る。1004における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。そのようなイニシエータPRS送信は、プリPRSメッセージを含み得る。
【0102】
図10にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1008において、イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定することを含み得る。1008における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。たとえば、アンカーUEは、一秒または数秒の持続時間など、指定された時間フレームにわたってプリPRSメッセージをリッスンし、検出するように構成され得る。「X」秒など、指定された時間フレームは、所望の実装形態に応じて構成される環境パラメータであってよいことを諒解されたい。たとえば、「X」は、ネットワークダイナミクスが迅速に変化する環境において、より小さな値を有するように設定されてよく、または「X」は、ネットワークダイナミクスが比較的穏やかに変化する環境において、より大きくてよい。一例では、1008において識別される4個のイニシエータUEが存在する。したがって、この例ではPRSメッセージングの特性は4個のイニシエータUEのカウントであり得る。いくつかの実装形態では、指定された時間フレームは、同じようにまたは代替として、1008において決定されたPRSメッセージングの特性である。
【0103】
図10にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1012において、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定することを含み得る。1012における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。たとえば、1008において指定された時間フレームにわたって識別されたイニシエータUEのカウントは指定されたしきい値を超えると決定され得る。1012における基準を満たすことは、アンカーUEがアンカー測位セッションのためのイニシエータの役割を有すると識別され、一方、イニシエータUEのうちの1つまたは複数がそのようなセッションのためのレスポンダの役割を有するとして識別され得ることをトリガし得る。したがって、1012に続くアンカーUEからのPRS送信は、アンカーUE主導の測位セッションにおいてレスポンダの役割を果たすことをイニシエータUEに示し得る。
【0104】
図10にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1016において、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとの決定に応答して、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストすることを含み得る。1016における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。たとえば、アンカーPRS送信はプリPRSメッセージを含み得る。アンカーPRS送信は、さらなる通知まで、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信者UEに対する命令を含み得る。
【0105】
イニシエータUEによる測位セッションの開始の停止または中断に続いて、アンカーUEとイニシエータUEとの間のプリPRSメッセージングが行われてよく、ここで、イニシエータUEは、アンカー測位セッションの一部として、1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをブロードキャストする。いくつかの実装形態では、そのようなプリPRSメッセージングは、イニシエータUEからの要求メッセージを含み、ここで、要求メッセージは、イニシエータUEが、アンカー測位セッションの一部としてレスポンダとして参加することを要求するという確証を提供する。たとえば、要求メッセージ内の1つまたは複数のビットは、レスポンダとして参加するための要求を示すように設定され得る。そのような例では、イニシエータUEは、イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送ることを停止または中断し得る。
【0106】
アンカーUEとイニシエータUEとの間でプリPRSメッセージングが遂行されると、ある時点において、イニシエータUEは、イニシエータUEがアンカー測位セッションに参加することをもはや要求しないことを示すために、応答プリPRSメッセージをアンカーUEに送り返すことを停止または中断し得る。いくつかの他に実装形態では、イニシエータUEは、イニシエータUEがアンカー測位セッションに参加することをもはや要求しないことを示す肯定的メッセージを送り得る。アンカーUEは、プリPRSメッセージングを監視し、したがって、イニシエータUEからの応答プリPRSメッセージングの不在を検出するように構成される。したがって、アンカーUEは、イニシエータUEからのプリPRSメッセージングの不在から、イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求していないと決定し得る。そのような決定に続いて、アンカーUEはアンカー測位セッションを停止または中断し得る。いくつかの実装形態では、アンカー測位セッションを停止または中断した後、アンカーUEは、アンカーUEが測位セッションの開始の制御を放棄していることを示す、すなわち、イニシエータUEが新しい測位セッションの開始を始めることが可能であることを示す通知メッセージをイニシエータUEにブロードキャストする。
【0107】
図10のプロセスは、以下および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0108】
図10は、プロセスの例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、図10のプロセスは、図10に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、図10のプロセスのブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0109】
図11は、本開示の様々な態様による、UE位置参照シグナリングに関連付けられた例示的なプロセスを示す図である。図11の例示的なプロセスは、イニシエータUEによって実行されてよく、ここで、イニシエータUEは、分散デバイスの測距および測位のための技法に関連付けられた動作を実行する。図11のプロセスの機能を実行するための手段は、モバイルデバイス(たとえば、図12に示す装置)のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を含み得る。
【0110】
図11に示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1104において、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信をアンカーUEを含むUEにブロードキャストすることを含み得る。1104における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。たとえば、イニシエータPRS送信はプリPRSメッセージを含み得る。アンカーUEは、一秒または数秒の持続時間など、指定された時間フレームにわたってプリPRSメッセージをリッスンし、検出するように構成され得る。「X」秒など、指定された時間フレームは、所望の実装形態に応じて構成される環境パラメータであってよいことを諒解されたい。たとえば、「X」は、ネットワークダイナミクスが迅速に変化する環境において、より小さな値を有するように設定されてよく、または「X」は、ネットワークダイナミクスが比較的穏やかに変化する環境において、より大きくてよい。
【0111】
図11にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1108において、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をアンカーUEから取得することを含み得る。1108における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。アンカー測位セッションにおいて、アンカーUEはイニシエータの役割を有し、イニシエータUEはレスポンダの役割を有する。いくつかの例では、そのようなアンカーPRS送信はプリPRSメッセージを含み得る。
【0112】
図11にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセスは、1112において、アンカーPRS送信の取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断することを含み得る。1112における機能を実行するための手段は、バス、ワイヤレス通信インターフェース、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、メモリ、ならびに/または図2および図12を参照しながら本明細書で説明するような他の構成要素を備え得る。イニシエータUEによる測位セッションの開始の停止または中断に続いて、アンカーUEとイニシエータUEとの間のプリPRSメッセージングが行われてよく、ここで、イニシエータUEは、アンカー測位セッションの一部として、1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをブロードキャストする。いくつかの実装形態では、そのようなプリPRSメッセージングは、イニシエータUEからの要求メッセージを含み、ここで、要求メッセージは、イニシエータUEがアンカー測位セッションの一部としてレスポンダとして参加することを要求するという確証を提供する。たとえば、要求メッセージ内の1つまたは複数のビットは、レスポンダとして参加するための要求を示すように設定され得る。そのような例では、イニシエータUEは、イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送ることを停止または中断し得る。
【0113】
アンカーUEとイニシエータUEとの間でプリPRSメッセージングが遂行されると、ある時点において、イニシエータUEは、イニシエータUEがアンカー測位セッションに参加することをもはや要求しないことを示すために、応答プリPRSメッセージをアンカーUEに送り返すことを停止または中断し得る。いくつかの他に実装形態では、イニシエータUEは、イニシエータUEがアンカー測位セッションに参加することをもはや要求しないことを示す肯定的メッセージを送り得る。アンカーUEは、プリPRSメッセージングを監視し、したがって、イニシエータUEからの応答プリPRSメッセージングの不在を検出するように構成される。したがって、アンカーUEは、イニシエータUEからのプリPRSメッセージングの不在から、イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求していないと決定し得る。そのような決定に続いて、アンカーUEはアンカー測位セッションを停止または中断し得る。いくつかの実装形態では、アンカー測位セッションを停止または中断した後、アンカーUEは、アンカーUEが測位セッションの開始の制御を放棄していることを示す、すなわち、イニシエータUEが新しい測位セッションの開始を始めることが可能であることを示す通知メッセージをイニシエータUEにブロードキャストする。
【0114】
図11のプロセスは、以下および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0115】
図11は、プロセスの例示的ブロックを示すが、いくつかの態様では、図11のプロセスは、図11に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、図11のプロセスのブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0116】
図12は、ワイヤレス通信のための例示的装置1200のブロック図である。装置1200はUEであってよく、またはUEが装置1200を含んでもよい。いくつかの態様では、装置1200は、(たとえば、1つまたは複数のバス、および/または1つまたは複数の他の構成要素を介して)互いに通信中であり得る、受信構成要素1202と送信構成要素1204とを含む。示すように、装置1200は、受信構成要素1202および送信構成要素1204を使用して、別の装置1206(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信し得る。さらに示すように、装置1200は、他の例の中でも、識別構成要素1208、決定構成要素1210、および/または同期構成要素1212を含み得る。
【0117】
いくつかの態様では、装置1200は、図3～図5および図8～図11に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実行するように構成され得る。追加または代替として、装置1200は、図6のプロセス600、図7のプロセス700、図10のプロセス1000、図11のプロセス1100、またはそれらの組合せなど、本明細書で説明した1つまたは複数のプロセスを実行するように構成され得る。いくつかの態様では、装置1200および/または図12に示す1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明したUEの1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、図12に示す1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内で実装されてもよい。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリ内に記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。たとえば、構成要素(または、構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体内に記憶され、構成要素の機能または動作を実行するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装されてよい。
【0118】
受信構成要素1202は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1206から受信し得る。受信構成要素1202は、受信された通信を装置1200の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1202は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号など)を実行してもよく、処理された信号を装置1206の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素1202は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0119】
送信構成要素1204は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1206に送信し得る。いくつかの態様では、装置1206の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置1206への送信のために送信構成要素1204に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1204は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化など)を実行してもよく、処理された信号を装置1206に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1204は、図2に関連して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素1204は、トランシーバにおいて受信構成要素1202と併置され得る。
【0120】
識別構成要素1208は、UE測位セッションのための複数のUEを識別し得る。いくつかの態様では、識別構成要素1208は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。識別構成要素1208は、UE測位セッションのためのパラメータのセットを識別し得る。いくつかの態様では、識別構成要素1208は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。送信構成要素1204は、UE測位セッションを示す情報をブロードキャストし得る。受信構成要素1202は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位参照信号(PRS)のセットを複数のUEから受信し得る。送信構成要素1204は、PRSのセットに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストし得る。
【0121】
受信構成要素1202は、1つまたは複数の基本安全メッセージ(BSM)を複数のUEから受信し得、複数のUEの識別は、1つまたは複数のBSMに少なくとも部分的に基づく。
【0122】
送信構成要素1204は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSをブロードキャストし得る。いくつかの態様では、送信構成要素1204は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0123】
決定構成要素1210は、第2の測位情報に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のUEに対する複数のUEの距離を決定し得る。たとえば、決定構成要素は、測距情報を決定し得る。いくつかの態様では、決定構成要素1210は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0124】
同期構成要素1212は、UE測位セッションを示す情報および第2の測位情報に少なくとも部分的に基づいて、同期を実行し得る。いくつかの態様では、同期構成要素1212は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0125】
受信構成要素1202は、UE測位セッションを示す情報の肯定応答を複数のUEのうちのあるUEから受信し得る。
【0126】
受信構成要素1202は、UE測位セッションを示す情報に少なくとも部分的に基づいて、UE測位セッションのための修正されたパラメータを示す情報を複数のUEのうちのあるUEから受信し得る。
【0127】
決定構成要素1210は、測位情報をブロードキャストするための時間を決定し得、測位情報はその時間にブロードキャストされる。いくつかの態様では、決定構成要素1210は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0128】
受信構成要素1202は、UE測位セッションのためのパラメータのセットを示す、ブロードキャストされた情報をUEから受信し得る。送信構成要素1204は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSの第1のセットをブロードキャストし得る。受信構成要素1202は、パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、PRSの第2のセットを受信し得る。送信構成要素1204は、PRSの第1のセットまたはPRSの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、測位情報をブロードキャストし得る。
【0129】
決定構成要素1210は、第2の測位情報に少なくとも部分的に基づいて、UEに対する距離を決定し得る。
【0130】
同期構成要素1212は、UE測位セッションを示す情報および第2の測位情報に少なくとも部分的に基づいて、同期を実行し得る。いくつかの態様では、同期構成要素1212は、図2に関して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0131】
送信構成要素1204は、UE測位セッションを示す情報の肯定応答を送信し得る。
【0132】
送信構成要素1204は、UE測位セッションを示す情報に少なくとも部分的に基づいて、UE測位セッションのための修正されたパラメータを示す情報を送信し得る。
【0133】
決定構成要素1210は、測位情報をブロードキャストするための時間を決定し得、測位情報はその時間にブロードキャストされる。
【0134】
図12に示す構成要素の数および配置は例として与えられる。実際には、図12に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように配置された構成要素があってよい。さらに、図12に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内で実装されてよく、または図12に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてよい。追加または代替として、図12に示す(1つまたは複数の)構成要素のセットは、図12に示す構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明する1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0135】
上記の開示は例示および説明を提供するが、網羅的であることまたは開示する精密な形態に態様を限定することを意図しない。変更および変形が、上記の開示に照らして行われてよく、または態様の実践から獲得されてもよい。
【0136】
本明細書で使用するとき、「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。本明細書で使用するとき、プロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装される。本明細書で説明するシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装され得ることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動について、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明した。ソフトウェアおよびハードウェアが、本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
【0137】
本明細書で使用するとき、しきい値を満たすことまたは超えることは、文脈に応じて、値がしきい値よりも大きいこと、しきい値以上であること、しきい値未満であること、しきい値以下であること、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指すことがある。
【0138】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において列挙され、かつ/または本明細書で開示されても、それらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くが、具体的に特許請求の範囲において列挙されない、および/または本明細書で開示されない方法で組み合わせられてもよい。以下に列挙する各従属請求項は、ただ1つの請求項に直接従属する場合があるが、様々な態様の開示は、請求項のセットの中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに同じ要素の複数を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または、a、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0139】
本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須として解釈されるべきではない。また、本明細書で使用する冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用する冠詞「the」は、冠詞「the」に関して言及される1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用するとき、「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目との組合せなど)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。ただ1つの項目が意図される場合、「ただ1つの」という句または類似の言葉が使用される。また、本明細書で使用するとき、「有する(has)」、「有する(have)」、「有すること(having)」などの用語は、オープンエンドな用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、明示的に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。また、本明細書で使用する「または(or)」という用語は、連続して使用されるときには包含的であるものとし、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちのただ1つ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)、「および/または(and/or)」と互換的に使用されてもよい。
【0140】
本明細書に鑑みて、いくつかの実装形態は特徴の様々な組合せを含んでもよい。以下の番号付き条項において、実装例が説明される。
条項1:分散デバイスを測位するための方法であって、アンカーユーザ機器(UE)によって実行され、複数のイニシエータユーザ機器(UE)から、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を検出するステップと、イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するステップと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとの決定に応答して、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストするステップとを含む、方法。
条項2:アンカー測位セッションのためのイニシエータの役割を有するとして、アンカーUEを識別するステップと、アンカー測位セッションのためのレスポンダの役割を有するとして、イニシエータUEのうちの1つまたは複数を識別するステップとをさらに含む、条項1の方法。
条項3:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項1または条項2の方法。
条項4:イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのPRSメッセージを検出するステップをさらに含む、条項3の方法。
条項5:イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するステップが、指定された時間フレームにわたって、イニシエータPRS送信に関連付けられたイニシエータUEのカウントを識別するステップを含む、条項1から4のいずれか1つの方法。
条項6:1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップが、指定された時間フレームにわたって識別されたイニシエータUEのカウントが、指定されたしきい値を超えると決定するステップを含む、条項5の方法。
条項7:アンカーPRS送信が、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信機UEに対する命令を含む、条項1から6のいずれか1つの方法。
条項8:イニシエータUEからのプリPRSメッセージングを監視するステップと、プリPRSメッセージングからの、イニシエータUEのうちの1つまたは複数がアンカー測位セッションをもはや要求しないとの決定に応答して、アンカー測位セッションを停止または中断するステップとをさらに含む、条項1から7のいずれか1つの方法。
条項9:さらなるアンカーUEによるさらなるアンカー測位セッションの開始を示すさらなるアンカーPRS送信を、さらなるアンカーUEから取得するステップと、さらなるアンカーPRS送信の取得に応答して、レスポンダUEとして動作するステップとをさらに含む、条項1から8のいずれか1つの方法。
条項10:ワイヤレス通信のためのアンカーUEであって、トランシーバと、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサが、複数のイニシエータUEから、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータPRS送信を検出することと、イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定することと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定することと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとの決定に応答して、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストすることとを行うように構成される、アンカーUE。
条項11:1つまたは複数のプロセッサが、アンカー測位セッションのためのイニシエータの役割を有するとして、アンカーUEを識別することと、アンカー測位セッションのためのレスポンダの役割を有するとして、イニシエータUEのうちの1つまたは複数を識別することとを行うようにさらに構成される、条項10のアンカーUE。
条項12:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項10または条項11のアンカーUE。
条項13:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのPRSメッセージを検出することを行うようにさらに構成される、条項12のアンカーUE。
条項14:イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサが、指定された時間フレームにわたって、イニシエータPRS送信に関連付けられたイニシエータUEのカウントを識別するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む、条項10から13のいずれか1つのアンカーUE。
条項15:1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサが、指定された時間フレームにわたって識別されたイニシエータUEのカウントが指定されたしきい値を超えると決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む、条項14のアンカーUE。
条項16:アンカーPRS送信が、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信機UEに対する命令を含む、条項10から15のいずれか1つのアンカーUE。
条項17:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEからのプリPRSメッセージングを監視することと、プリPRSメッセージングからの、イニシエータUEのうちの1つまたは複数がアンカー測位セッションをもはや要求しないとの決定に応答して、アンカー測位セッションを停止または中断することとを行うようにさらに構成される、条項10から16のいずれか1つのアンカーUE。
条項18:1つまたは複数のプロセッサが、さらなるアンカーUEによるさらなるアンカー測位セッションの開始を示すさらなるアンカーPRS送信をさらなるアンカーUEから取得することと、さらなるアンカーPRS送信の取得に応答して、レスポンダUEとして動作することとを行うようにさらに構成される、条項10から17のいずれか1つのアンカーUE。
条項19:分散デバイスを測位するための方法であって、イニシエータUEによって実行され、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信をアンカーUEを含む複数のUEにブロードキャストするステップと、アンカーUEがイニシエータの役割を有し、イニシエータUEがレスポンダの役割を有する状態で、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をアンカーUEから取得するステップと、アンカーPRS送信の取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断するステップとを含む、方法。
条項20:イニシエータUEがアンカーPRS送信を受信したことを肯定応答する通信をアンカーUEに送るステップと、アンカー測位セッションを要求する通信をアンカーUEに送るステップとをさらに含む、条項19の方法。
条項21:測位セッションの開始を停止または中断した後、アンカー測位セッションに関連付けられた1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをアンカーUEに送るステップをさらに含む、条項19または条項20の方法。
条項22:イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために、1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送るステップを停止または中断するステップをさらに含む、条項21の方法。
条項23:イニシエータUEが測位セッションを開始可能であることを示す通知をアンカーUEから取得するステップと、通知の取得に応答して、さらなるイニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のさらなるイニシエータPRS送信を複数のUEにブロードキャストするステップとをさらに含む、条項22の方法。
条項24:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項19から23のうちのいずれか1つの方法。
条項25:ワイヤレス通信のためのイニシエータUEであって、トランシーバと、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信を、アンカーUEを含む複数のUEにブロードキャストすることと、アンカーUEがイニシエータの役割を有し、イニシエータUEがレスポンダの役割を有する状態で、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をアンカーUEから取得することと、アンカーPRS送信の取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断することとを行うように構成される、イニシエータUE。
条項26:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEがアンカーPRS送信を受信したことを肯定応答する通信をアンカーUEに送ることと、アンカー測位セッションを要求する通信をアンカーUEに送ることとを行うようにさらに構成される、条項25のイニシエータUE。
条項27:1つまたは複数のプロセッサが、測位セッションの開始を停止または中断した後、アンカー測位セッションに関連付けられた1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをアンカーUEに送ることを行うようにさらに構成される、条項25または条項26のイニシエータUE。
条項28:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送ることを停止または中断することを行うようにさらに構成される、条項27のイニシエータUE。
条項29:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEが測位セッションを開始可能であることを示す通知をアンカーUEから取得することと、通知の取得に応答して、さらなるイニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のさらなるイニシエータPRS送信を複数のUEにブロードキャストすることとを行うようにさらに構成される、条項28のイニシエータUE。
条項30:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項25から29のいずれか1つのイニシエータUE。
条項1:分散デバイスを測位するための方法であって、アンカーユーザ機器(UE)によって実行され、複数のイニシエータユーザ機器(UE)から、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータ測位参照信号(PRS)送信を検出するステップと、イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するステップと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとの決定に応答して、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストするステップとを含む、方法。
条項2:アンカー測位セッションのためのイニシエータの役割を有するとして、アンカーUEを識別するステップと、アンカー測位セッションのためのレスポンダの役割を有するとして、イニシエータUEのうちの1つまたは複数を識別するステップとをさらに含む、条項1の方法。
条項3:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項1または条項2の方法。
条項4:イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのPRSメッセージを検出するステップをさらに含む、条項3の方法。
条項5:イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するステップが、指定された時間フレームにわたって、イニシエータPRS送信に関連付けられたイニシエータUEのカウントを識別するステップを含む、条項1から4のいずれか1つの方法。
条項6:1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するステップが、指定された時間フレームにわたって識別されたイニシエータUEのカウントが、指定されたしきい値を超えると決定するステップを含む、条項5の方法。
条項7:アンカーPRS送信が、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信機UEに対する命令を含む、条項1から6のいずれか1つの方法。
条項8:イニシエータUEからのプリPRSメッセージングを監視するステップと、プリPRSメッセージングからの、イニシエータUEのうちの1つまたは複数がアンカー測位セッションをもはや要求しないとの決定に応答して、アンカー測位セッションを停止または中断するステップとをさらに含む、条項1から7のいずれか1つの方法。
条項9:さらなるアンカーUEによるさらなるアンカー測位セッションの開始を示すさらなるアンカーPRS送信を、さらなるアンカーUEから取得するステップと、さらなるアンカーPRS送信の取得に応答して、レスポンダUEとして動作するステップとをさらに含む、条項1から8のいずれか1つの方法。
条項10:ワイヤレス通信のためのアンカーUEであって、トランシーバと、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサが、複数のイニシエータUEから、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのイニシエータPRS送信を検出することと、イニシエータPRS送信に基づいて、イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定することと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定することと、1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすとの決定に応答して、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をブロードキャストすることとを行うように構成される、アンカーUE。
条項11:1つまたは複数のプロセッサが、アンカー測位セッションのためのイニシエータの役割を有するとして、アンカーUEを識別することと、アンカー測位セッションのためのレスポンダの役割を有するとして、イニシエータUEのうちの1つまたは複数を識別することとを行うようにさらに構成される、条項10のアンカーUE。
条項12:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項10または条項11のアンカーUE。
条項13:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEからの、それぞれのイニシエータ測位セッションに関連付けられたそれぞれのPRSメッセージを検出することを行うようにさらに構成される、条項12のアンカーUE。
条項14:イニシエータ測位セッションに関連付けられたPRSメッセージングの1つまたは複数の特性を決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサが、指定された時間フレームにわたって、イニシエータPRS送信に関連付けられたイニシエータUEのカウントを識別するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む、条項10から13のいずれか1つのアンカーUE。
条項15:1つまたは複数の特性が1つまたは複数の基準を満たすと決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサが、指定された時間フレームにわたって識別されたイニシエータUEのカウントが指定されたしきい値を超えると決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む、条項14のアンカーUE。
条項16:アンカーPRS送信が、測位セッションの開始を停止または中断するようにとの受信機UEに対する命令を含む、条項10から15のいずれか1つのアンカーUE。
条項17:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEからのプリPRSメッセージングを監視することと、プリPRSメッセージングからの、イニシエータUEのうちの1つまたは複数がアンカー測位セッションをもはや要求しないとの決定に応答して、アンカー測位セッションを停止または中断することとを行うようにさらに構成される、条項10から16のいずれか1つのアンカーUE。
条項18:1つまたは複数のプロセッサが、さらなるアンカーUEによるさらなるアンカー測位セッションの開始を示すさらなるアンカーPRS送信をさらなるアンカーUEから取得することと、さらなるアンカーPRS送信の取得に応答して、レスポンダUEとして動作することとを行うようにさらに構成される、条項10から17のいずれか1つのアンカーUE。
条項19:分散デバイスを測位するための方法であって、イニシエータUEによって実行され、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信をアンカーUEを含む複数のUEにブロードキャストするステップと、アンカーUEがイニシエータの役割を有し、イニシエータUEがレスポンダの役割を有する状態で、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をアンカーUEから取得するステップと、アンカーPRS送信の取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断するステップとを含む、方法。
条項20:イニシエータUEがアンカーPRS送信を受信したことを肯定応答する通信をアンカーUEに送るステップと、アンカー測位セッションを要求する通信をアンカーUEに送るステップとをさらに含む、条項19の方法。
条項21:測位セッションの開始を停止または中断した後、アンカー測位セッションに関連付けられた1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをアンカーUEに送るステップをさらに含む、条項19または条項20の方法。
条項22:イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために、1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送るステップを停止または中断するステップをさらに含む、条項21の方法。
条項23:イニシエータUEが測位セッションを開始可能であることを示す通知をアンカーUEから取得するステップと、通知の取得に応答して、さらなるイニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のさらなるイニシエータPRS送信を複数のUEにブロードキャストするステップとをさらに含む、条項22の方法。
条項24:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項19から23のうちのいずれか1つの方法。
条項25:ワイヤレス通信のためのイニシエータUEであって、トランシーバと、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のイニシエータPRS送信を、アンカーUEを含む複数のUEにブロードキャストすることと、アンカーUEがイニシエータの役割を有し、イニシエータUEがレスポンダの役割を有する状態で、アンカーUEによるアンカー測位セッションの開始を示すアンカーPRS送信をアンカーUEから取得することと、アンカーPRS送信の取得に応答して、測位セッションの開始を停止または中断することとを行うように構成される、イニシエータUE。
条項26:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEがアンカーPRS送信を受信したことを肯定応答する通信をアンカーUEに送ることと、アンカー測位セッションを要求する通信をアンカーUEに送ることとを行うようにさらに構成される、条項25のイニシエータUE。
条項27:1つまたは複数のプロセッサが、測位セッションの開始を停止または中断した後、アンカー測位セッションに関連付けられた1つまたは複数の応答プリPRSメッセージをアンカーUEに送ることを行うようにさらに構成される、条項25または条項26のイニシエータUE。
条項28:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEがアンカー測位セッションをもはや要求しないことを示すために1つまたは複数の応答プリPRSメッセージを送ることを停止または中断することを行うようにさらに構成される、条項27のイニシエータUE。
条項29:1つまたは複数のプロセッサが、イニシエータUEが測位セッションを開始可能であることを示す通知をアンカーUEから取得することと、通知の取得に応答して、さらなるイニシエータ測位セッションに関連付けられた1つまたは複数のさらなるイニシエータPRS送信を複数のUEにブロードキャストすることとを行うようにさらに構成される、条項28のイニシエータUE。
条項30:イニシエータPRS送信がプリPRSメッセージを含み、アンカーPRS送信がプリPRSメッセージを含む、条項25から29のいずれか1つのイニシエータUE。
【符号の説明】
【0141】
100 ワイヤレスネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 基地局
110a BS、マクロBS
110b BS
110c BS
110d BS、中継BS
120 UE
120a UE
120b UE
120c UE
120d UE
120e UE
130 ネットワークコントローラ
200 例
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器、復調器
232a～232t 変調器(MOD)
234 アンテナ
234a～234t アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
252a～252r アンテナ
254 復調器、変調器
254a～254r 復調器(DEMOD)、変調器
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
284 ハウジング
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 例
400 例
500 例
600 プロセス
700 プロセス
800 UE測位セッション
804 アンカーUE
808 イニシエータUE
812 開始プリPRSメッセージ、プリPRSメッセージ
816 開始プリPRSメッセージ、プリPRSメッセージ
820 PRSメッセージ
824 PRSメッセージ
852 アンカー測位セッション
856 開始プリPRSメッセージ
860 肯定応答メッセージ
868 プリPRSメッセージング
872 要求メッセージ
892 通知メッセージ
904 アンカーUE
908 イニシエータUE
1000 プロセス
1100 プロセス
1200 装置
1202 受信構成要素
1204 送信構成要素
1206 装置
1208 識別構成要素
1210 決定構成要素
1212 同期構成要素
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 基地局
110a BS、マクロBS
110b BS
110c BS
110d BS、中継BS
120 UE
120a UE
120b UE
120c UE
120d UE
120e UE
130 ネットワークコントローラ
200 例
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器、復調器
232a～232t 変調器(MOD)
234 アンテナ
234a～234t アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
252a～252r アンテナ
254 復調器、変調器
254a～254r 復調器(DEMOD)、変調器
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
284 ハウジング
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 例
400 例
500 例
600 プロセス
700 プロセス
800 UE測位セッション
804 アンカーUE
808 イニシエータUE
812 開始プリPRSメッセージ、プリPRSメッセージ
816 開始プリPRSメッセージ、プリPRSメッセージ
820 PRSメッセージ
824 PRSメッセージ
852 アンカー測位セッション
856 開始プリPRSメッセージ
860 肯定応答メッセージ
868 プリPRSメッセージング
872 要求メッセージ
892 通知メッセージ
904 アンカーUE
908 イニシエータUE
1000 プロセス
1100 プロセス
1200 装置
1202 受信構成要素
1204 送信構成要素
1206 装置
1208 識別構成要素
1210 決定構成要素
1212 同期構成要素
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
