(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20240924BHJP
【FI】
G09F9/30 390
G09F9/30 338
G09F9/30 348A
(21)【出願番号】P 2023550155
(86)(22)【出願日】2022-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2022089208
(87)【国際公開番号】W WO2023029528
(87)【国際公開日】2023-03-09
【審査請求日】2023-08-18
(31)【優先権主張番号】202111013161.0
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515179325
【氏名又は名称】昆山国顕光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】KUNSHAN GO-VISIONOX OPTO-ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 4, No. 1, Longteng Road, Development Zone Kunshan, Jiangsu, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】宋▲エン▼芹
(72)【発明者】
【氏名】楼均輝
(72)【発明者】
【氏名】許傳志
(72)【発明者】
【氏名】張露
(72)【発明者】
【氏名】胡思明
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0233976(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第112151592(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111292617(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112017549(CN,A)
【文献】中国実用新案第210515985(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2020/0373372(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/30-9/46
H01L25/00-25/07
25/10-25/11
25/16-25/18
33/00-33/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示エリア(110)、第2表示エリア(120)、及び、少なくとも部分的に前記第1表示エリア(110)及び前記第2表示エリア(120)を囲む第3表示エリア(130)を備え、前記第1表示エリア(110)の透過率及び前記第2表示エリア(120)の透過率が前記第3表示エリア(130)の透過率よりも大きい表示パネル(10)と、
表示パネル(10)のバックライト面に設けられ、前記第2表示エリア(120)と対向して設けられる構造化光発射端(20)と、
前記表示パネル(10)のバックライト面に設けられ、前記第1表示エリア(110)と対向して設けられる構造化光受入端(30)と、を備え、
前記第1表示エリア(110)には
、複数の第1画素駆動回路(P1)及び複数の第1発光ユニット(D1)が設けられており、
前記第1画素駆動回路(P1)は前記第1発光ユニット(D1)に接続され、前記第1画素駆動回路(P1)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影と前記第1画素駆動回路(P1)に接続される1つの第1発光ユニット(D1)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影とは重なり合い、
前記第2表示エリア(120)には、接続された複数の第2画素駆動回路(P2)及び複数の第2発光ユニット(D2)が設けられており、前記構造化光発射端(20)により出力された構造化光の前記複数の第2画素駆動回路(P2)に発射される照度は前記構造化光の前記第2表示エリア(120)に入射する照度よりも小さ
く、
前記第2表示エリア(120)は、前記複数の第2画素駆動回路(P2)が設けられる第1過渡エリア(121)、及び前記第1過渡エリア(121)で少なくとも部分的に囲まれ、前記複数の第2発光ユニット(D2)が設けられて前記構造化光発射端(20)と対向して設けられる第1透明表示エリア(122)を備える、
表示装置。
【請求項2】
前記表示パネル(10)は積層して設けられる画素駆動回路層(11)、第1透明導電層(12)及び発光ユニット層(13)をさらに備え、前記表示パネル(10)の厚さ方向に沿って、前記画素駆動回路層(11)は前記発光ユニット層(13)の前記表示パネル(10)のバックライト面に近い側に設けられ、前記複数の第1画素駆動回路(P1)及び前記複数の第2画素駆動回路(P2)は前記画素駆動回路層(11)に設けられ、前記複数の第1発光ユニット(D1)及び前記複数の第2発光ユニット(D2)は前記発光ユニット層(13)に設けられ、前記第1透明導電層(12)は複数の第1透明導電線(L1)を備え、前記第2画素駆動回路は前記第1透明導電線を介して前記第2発光ユニットに接続される、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示パネル(10)は、前記表示パネル(10)の厚さ方向に沿って、前記構造化光発射端(20)と、駆動トランジスタ(DT)及び閾値補償トランジスタ(M1)を備える各第2画素駆動回路(P2)との間に設けられる光反射層(14)をさらに備え、前記光反射層(14)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影は前記駆動トランジスタ(DT)及び前記閾値補償トランジスタ(M1)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影を覆う、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
各第2画素駆動回路(P2)はスイッチトランジスタ及びストレージキャパシタをさらに備え、且つ、前記光反射層(14)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影は前記スイッチトランジスタ及び前記ストレージキャパシタの前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影を覆い、
及び/又は、
前記複数の第2画素駆動回路(P2)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影面積が前記第2表示エリア(120)に占める面積割合は、前記複数の第1画素駆動回路(P1)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影面積が前記第1表示エリア(110)に占める面積割合よりも小さい、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
単一の第2画素駆動回路(P2)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影面積は単一の第1画素駆動回路(P1)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影面積よりも小さく、
又は、前記第2画素駆動回路(P2)の前記第2表示エリア(120)での単位数量は前記第1画素駆動回路(P1)の前記第1表示エリア(110)での単位数量よりも小さく、
又は、単一の第2画素駆動回路(P2)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影面積は単一の第1画素駆動回路(P1)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影面積よりも小さく、且つ前記第2画素駆動回路(P2)の前記第2表示エリア(120)での単位数量は前記第1画素駆動回路(P1)の前記第1表示エリア(110)での単位数量よりも小さい、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の第1発光ユニット(D1)のうちの少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニット(D1)は1つの第1画素駆動回路(P1)を共用し、
及び/又は、
前記複数の第2発光ユニット(D2)のうちの少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニット(D2)は1つの第2画素駆動回路(P2)を共用する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示パネル(10)は第2透明導電層(15)及び発光ユニット層(13)をさらに備え、前記表示パネル(10)の厚さ方向に沿って、前記第2透明導電層(15)は前記発光ユニット層(13)と隣り合って設けられ、且つ前記発光ユニット層(13)の前記表示パネル(10)のバックライト面に近い側に位置し、前記複数の第1発光ユニット(D1)及び前記複数の第2発光ユニット(D2)は前記発光ユニット層(13)に設けられ、前記第2透明導電層(15)は複数の第2透明導電線(L2)を備え、
少なくとも2つの発光色が同じである前記第1発光ユニット(D1)の陽極は前記複数の第2透明導電線(L2)のうちの1つの第2透明導電線(L2)を介して接続され、又は、少なくとも2つの発光色が同じである前記第2発光ユニット(D2)の陽極は前記複数の第2透明導電線(L2)のうちの1つの第2透明導電線(L2)を介して接続され、又は、少なくとも2つの発光色が同じである前記第1発光ユニット(D1)の陽極は1つの前記第2透明導電線(L2)を介して接続され、且つ少なくとも2つの発光色が同じである前記第2発光ユニット(D2)の陽極は1つの前記第2透明導電線(L2)を介して接続される、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
光感知素子(40)をさらに備え、
前記表示パネル(10)は、少なくとも一部が前記第3表示エリア(130)で囲まれる第4表示エリア(140)をさらに備え、前記光感知素子(40)は、前記表示パネル(10)のバックライト面に設けられ、前記第4表示エリア(140)と対向して設けられ、
前記第4表示エリア(140)には複数の第4画素駆動回路(P4)及び複数の第4発光ユニット(D4)が設けられており、各第4画素駆動回路(P4)が前記複数の第4発光ユニット(D4)のうちの少なくとも1つの第4発光ユニット(D4)に接続され、各第4画素駆動回路の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影と前記各第4画素駆動回路に接続される1つの第4発光ユニット(D4)の前記表示パネル(10)のバックライト面での垂直投影とは重なり合い、前記第4表示エリア(140)の透過率は前記第3表示エリアの透過率よりも大きく、
又は、前記第4表示エリア(140)は、複数の第4画素駆動回路(P4)が設けられた第2過渡エリア(141)、及び少なくとも一部が前記第2過渡エリア(141)で囲まれて複数の第4発光ユニット(D4)が設けられた第2透明表示エリア(142)を備え、各第4画素駆動回路(P4)が前記複数の第4発光ユニット(D4)のうちの少なくとも1つの第4発光ユニット(D4)に接続され、前記第2透明表示エリア(142)の透過率は前記第3表示エリアの透過率よりも大きい、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数の第4発光ユニットのうちの少なくとも2つの発光色が同じである第4発光ユニット(D4)は1つの第4画素駆動回路(P4)を共用し、
又は、前記第4表示エリア(140)の画素密度は前記第3表示エリア(130)の画素密度よりも小さく、
又は、前記第4表示エリア(140)が第2過渡エリア(141)及び第2透明表示エリア(142)を備える場合、前記第2過渡エリア(141)には
、画素ユニット(H2)が設けられて
おり、
前記画素ユニット(H2)は、画素駆動回路(P12)及び発光ユニット(D12)を備え、前記画素駆動回路(P12)は前記発光ユニット(D12)に接続される、
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1過渡エリア(121)には
、画素ユニット(H1)が設けられて
おり、
前記画素ユニット(H1)は、画素駆動回路(P11)及び発光ユニット(D11)を備え、前記画素駆動回路(P11)は前記発光ユニット(D11)に接続される、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項11】
前記光反射層(14)は金属層であり、
及び/又は、
前記光反射層(14)の面積は前記駆動トランジスタ(DT)及び前記閾値補償トランジスタ(M1)の面積よりも大きい、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第3表示エリア(130)は
、前記画素駆動回路層(11)に設けられる第3画素駆動回路(P3)、及び前記発光ユニット層(13)に設けられる第3発光ユニット(D3)を備
え、前記第3画素駆動回路(P3)は前記第3発光ユニット(D3)に接続される、
請求項2に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年08月31日に中国専利局に出願された、出願番号が202111013161.0である中国特許出願の優先権を主張し、この出願の全ての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、表示の技術分野に関し、例えば、表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
表示パネルはフルスクリーンの方向へと発展している。表示パネルにおいて、表示パネルからなる表示装置が撮影時に3D結像可能であることを実現するために、表示エリア内に、カメラヘッド、構造化光発射端及び構造化光受入端などの構造が置かれるための透過率が大きい透明エリアを設ける必要がある。透明エリアが表示のために使用される場合、表示パネルのフルスクリーン表示を実現することができ、この時、構造化光発射端及び構造化光受入端の構造化光へのニーズと表示パネルの表示効果とが矛盾し、構造化光発射端及び構造化光受入端の構造化光へのニーズが満たされると、表示パネルの表示効果が悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、表示装置が撮影時に3D結像可能であり、且つ表示パネルが全画面表示を実現することを保証した上で、表示パネルの表示効果を向上させる表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、
表示パネルのバックライト面に設けられる構造化光発射端と、
表示パネルのバックライト面に設けられる構造化光受入端と、
前記構造化光受入端と対向して設けられる第1表示エリア、前記構造化光発射端と対向して設けられる第2表示エリア、及び、少なくとも一部の前記第1表示エリア及び前記第2表示エリアを囲んで設けられる第3表示エリアを備え、前記第1表示エリアの透過率及び前記第2表示エリアの透過率が前記第3表示エリアの透過率よりも大きい前記表示パネルと、を備え、
前記第1表示エリアには複数の第1画素駆動回路及び複数の第1発光ユニットが設けられており、各第1画素駆動回路が前記複数の第1発光ユニットのうちの少なくとも1つの第1発光ユニットに接続され、各第1画素駆動回路の前記表示パネルのバックライト面での垂直投影と前記各第1画素駆動回路に接続される1つの第1発光ユニットの前記表示パネルのバックライト面での垂直投影とは重なり合い、
前記第2表示エリアには複数の第2画素駆動回路及び複数の第2発光ユニットが設けられており、各第2画素駆動回路が前記複数の第2発光ユニットのうちの少なくとも1つの第2発光ユニットに接続され、前記構造化光発射端により出力された構造化光の各第2画素駆動回路に発射される照度は前記構造化光の前記第2表示エリアに入射する照度よりも小さい、表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本願の実施例の技術案は、第1表示エリア内の第1画素駆動回路を第1発光ユニットの表示パネルの出光面から離れる側に位置するように設けることにより、第1画素駆動回路の内蔵を実現し、第1表示エリアに大サイズの透明エリアを形成可能である。第1表示エリアと構造化光受入端とが対向して設けられる場合、構造化光受入端の透明エリアへの大サイズのニーズをよりよく満たすことができ、これにより、構造化光受入端がより多くの光量を受入可能であり、構造化光受入端が物体の被写界深度情報を決定する精確性が保証される。また、第2表示エリアにおいて構造化光発射端により出力された構造化光の第2画素駆動回路に発射される照度を構造化光の第2表示エリアに入射する照度よりも小さく設けることで、構造化光発射端により出力された構造化光の第2画素駆動回路に照射される光量を減少させることができ、さらに構造化光の第2画素駆動回路におけるトランジスタの活性層への影響を小さくすることができ、これにより、構造化光の第2画素駆動回路におけるトランジスタの特性への影響を低減させ、第2画素駆動回路におけるトランジスタの特性と他の表示エリアの中の画素駆動回路におけるトランジスタの特性との差を低減させて、表示パネルの中の異なる表示エリアの画素駆動回路におけるトランジスタの特性の一致性を向上させ、表示パネルの表示均一性を向上させ、さらに表示パネルの表示効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】本願の実施例に係る表示装置の断面構造の模式図である。
【
図4】本願の実施例に係る表示装置の一部の平面構造の模式図である。
【
図5】本願の実施例に係る表示パネルの一部の断面構造の模式図である。
【
図6】本願の実施例に係る別の表示装置の一部の断面構造の模式図である。
【
図7】本願の実施例に係る第2画素駆動回路の構造模式図である。
【
図8】本願の実施例に係る第1発光ユニットの配置模式図である。
【
図9】本願の実施例に係る別の表示装置の一部の断面構造の模式図である。
【
図10】本願の実施例に係る別の表示装置の一部の平面構造の模式図である。
【
図11】本願の実施例に係る別の表示装置の断面構造の模式図である。
【
図12】本願の実施例に係る別の表示装置の一部の平面構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面及び実施例を参照しながら本願について説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことを理解できる。なお、説明を容易にするために、図面には、全ての構造ではなく、本願に関する部分のみが示されている。
【0009】
図1及び
図2に示すように、該表示装置は光感知構造01、構造化光発射端02、構造化光受入端03及び表示パネル04を備え、光感知構造01、構造化光発射端02及び構造化光受入端03は表示パネル04のバックライト側に設けられ、表示パネル04は第1領域101、第2領域102、第3領域103及び第4領域104を備え、第1領域101は少なくとも一部の第2領域102、第3領域103及び第4領域104を囲んで設けられる。
【0010】
例示的に、
図1に示すように、第1領域101が第2領域102、第3領域103及び第4領域104を完全に囲んで設けられているため、第2領域102、第3領域103及び第4領域104が隔てられて設けられる。構造化光発射端02と第2領域102とは対向して設けられ、光感知構造01(例示的に、光感知構造01がカメラヘッドであってもよい)と第3領域103とは対向して設けられ、構造化光受入端03と第4領域104とは対向して設けられる。構造化光発射端02は赤外光線を発射するために使用可能であり、構造化光受入端03は赤外光線を受け入れるために使用可能であり、撮影時におけるZ軸情報の採取、物体の被写界深度情報の決定が実現される。光感知構造01は物体の平面XY軸情報を撮影するために使用される。光感知構造01、構造化光発射端02及び構造化光受入端03により、撮影時の3D結像を実現する。第2領域102、第3領域103及び第4領域104が表示のために使用される場合、第2領域102、第3領域103及び第4領域104内に画素ユニットが設けられており、表示パネル04のフルスクリーン表示が実現される。この時、構造化光発射端02により発射された構造化光は第2領域102内に位置する画素ユニットに照射され、第2領域102内に位置する画素ユニットにおいてトランジスタの活性層が金属層の構造化光発射端02に近い側に設けられているため、構造化光は活性層に直接照射されて、第2領域102内に位置する画素ユニットにおけるトランジスタの特性に影響を与え、これにより、第2領域102内に位置する画素ユニットの発光輝度と他の領域内に位置する画素ユニットの発光輝度とに差が生じてしまい、表示パネルの表示均一性が低減される。同時に、第4領域104内に設けられる画素ユニットにより、第4領域104の透過率が低くなるため、構造化光受入端03により受け入れられた構造化光の光量が低くなり、表示装置の撮影時の3D結像の精確性を低下させる。
【0011】
本願の実施例は表示装置を提供する。
図3に示すように、該表示装置は構造化光発射端20、構造化光受入端30及び表示パネル10を備える。構造化光
発射端20及び構造化光
受入端30は表示パネル10のバックライト面に設けられる。表示パネル10は第1表示エリア110、第2表示エリア120及び第3表示エリア130を備え、第3表示エリア130は少なくとも部分的に第1表示エリア110及び第2表示エリア120を囲み、第1表示エリア110の透過率及び第2表示エリア120の透過率は第3表示エリア130の透過率よりも大きい。構造化光受入端30と第1表示エリア110とは対向して設けられ、構造化光発射端20と第2表示エリア120とは対向して設けられる。第1表示エリア110には複数の第1画素駆動回路及び複数の第1発光ユニットが設けられており、各第1画素駆動回路が少なくとも1つの第1発光ユニットに接続され、各第1画素駆動回路の表示パネル10のバックライト面での垂直投影と前記各第1画素駆動回路に接続される1つの第1発光ユニットの表示パネル10のバックライト面での垂直投影とは重なり合う。第2表示エリア120には複数の第2画素駆動回路及び複数の第2発光ユニットが設けられており、各第2画素駆動回路が少なくとも1つの第2発光ユニットに接続され、構造化光発射端20により出力された構造化光の各第2画素駆動回路に発射される照度は構造化光の第2表示エリア120に入射する照度よりも小さい。
【0012】
構造化光発射端20は構造化光を発射するように構成され、構造化光受入端30は構造化光を受け入れるように構成され、例えば、構造化光発射端20は赤外光を発射可能であり、構造化光受入端30は赤外光を受入可能である。構造化光発射端20及び構造化光受入端30により、表示装置の撮影時の物体の被写界深度情報の取得を実現し、表示装置の3D撮影を実現することができる。表示パネル10は全画面表示パネルであってもよい。第3表示エリア130は表示パネル10の通常表示エリアであってもよく、又は表示パネル10のメインディスプレイと称されてもよい。
【0013】
例示的に、第3表示エリア130は第3画素駆動回路及び第3発光ユニットを備えてもよく、第3画素駆動回路は第3発光ユニットに接続され、第3発光ユニットに駆動信号を提供して第3発光ユニットを発光するように駆動するように構成される。第1表示エリア110及び第2表示エリア120は表示パネル10の透明表示エリアであってもよく、又は表示パネル10のサブディスプレイと称されてもよい。透明表示エリアの透過率が第3表示エリア130の透過率よりも大きいのは、構造化光の発射及び受け入れに必要な透過率を保証するために使用される。第1表示エリア110内には複数の第1画素駆動回路及び複数の第1発光ユニットが設けられ、各第1画素駆動回路を、表示パネル10のバックライト面での垂直投影が前記各第1画素駆動回路に接続される1つの第1発光ユニットの表示パネル10のバックライト面での垂直投影と重なり合い、即ち表示パネルの厚さ方向に沿って1つの第1発光ユニットと第1表示エリア110において積層して設けられるように設けることにより、第1画素駆動回路を第1表示エリア110外に単独に設ける必要がなく、第1画素駆動回路の内蔵を実現し、第1表示エリア110の透過率が第3表示エリア130の透過率よりも大きい場合、第1表示エリア110は構造化光を受け入れるために使用可能であり、第1表示エリア110には大サイズの透明表示エリアが形成されやすく、構造化光受入端30の透明エリアへの大サイズのニーズをよりよく満たすことができ、これにより、構造化光受入端30がより多くの光量を受入可能であり、構造化光受入端30が物体の被写界深度情報を決定する精確性が保証される。第2表示エリア120の透過率は第3表示エリア130の透過率よりも大きく、構造化光発射端20に必要な透過率を保証することができ、構造化光発射端20に必要な光量を保証し、構造化光発射端20が物体の被写界深度情報を決定する精確性を保証することができる。
【0014】
第2表示エリア120内には複数の第2画素駆動回路及び複数の第2発光ユニットが設けられ、各第2画素駆動回路は少なくとも1つの第2発光ユニットに接続されることで、前記各第2画素駆動回路に接続される前記少なくとも1つの第2発光ユニットに駆動信号を提供して前記少なくとも1つの第2発光ユニットを発光するように駆動する。構造化光発射端20により出力された構造化光の第2表示エリア120に入射する照度は構造化光発射端20により出力された構造化光の表示パネル10の基板に射す照度であってもよい。表示パネル10の基板は支持層、サブストレート及び緩衝層などを備えてもよい。構造化光発射端20により出力された構造化光の第2画素駆動回路に発射される照度を構造化光の第2表示エリア120に入射する照度よりも小さく設けることにより、構造化光発射端20により出力された構造化光の第2画素駆動回路に照射される光量を減少させることができ、さらに構造化光の第2画素駆動回路におけるトランジスタの活性層への影響を小さくすることができ、これにより、構造化光の第2画素駆動回路におけるトランジスタの特性への影響を低減させ、第2画素駆動回路におけるトランジスタの特性と他の表示エリアの中の画素駆動回路におけるトランジスタの特性との差を低減させて、表示パネルの中の異なる表示エリアの画素駆動回路におけるトランジスタの特性の一致性を向上させ、表示パネルの表示均一性を向上させ、さらに表示パネルの表示効果を向上させることができる。
【0015】
図3及び
図4に示すように、第2表示エリア120は第1過渡エリア121及び第1透明表示エリア122を備え、第1過渡エリア121は少なくとも一部の第1透明表示エリア122を囲み、複数の第2画素駆動回路P2は第1過渡エリア121に設けられ、複数の第2発光ユニットD2は第1透明表示エリア122に設けられ、構造化光発射端20と第1透明表示エリア122とは対向して設けられる。
【0016】
第3表示エリア130は第3画素駆動回路P3及び第3発光ユニットD3を備えてもよく、第3画素駆動回路P3は第3発光ユニットD3に接続され、第3発光ユニットD3に駆動信号を提供して第3発光ユニットD3を発光するように駆動するように構成される。第1表示エリア110には複数の第1画素駆動回路P1及び複数の第1発光ユニットD1が設けられており、各第1画素駆動回路P1は少なくとも1つの第1発光ユニットD1に接続され、前記各第1画素駆動回路P1に接続される前記少なくとも1つの第1発光ユニットD1に駆動信号を提供して前記少なくとも1つの第1発光ユニットD1を発光するように駆動する。第2表示エリア120内の第1過渡エリア121には複数の第2画素駆動回路P2が設けられ、第1透明表示エリア122には複数の第2発光ユニットD2が設けられており、各第2画素駆動回路P2は少なくとも1つの第2発光ユニットD2に接続され、これにより、各第2画素駆動回路P2は前記各第2画素駆動回路P2に接続される前記少なくとも1つの第2発光ユニットD2に駆動信号を提供して前記少なくとも1つの第2発光ユニットD2を発光するように駆動する。構造化光発射端20と第1透明表示エリア122とは対向して設けられ、第1透明表示エリア122内には第2発光ユニットD2しか設けられず、第2画素駆動回路P2の脇置きが実現され、第1透明表示エリア122内に第2画素駆動回路P2が設けられることを回避することができて、第2画素駆動回路P2における金属構造の第1透明表示エリア122の透過率への影響を小さくし、第1透明表示エリア122の透過率を保証することができて、構造化光発射端20が発射可能な光量を保証し、さらに構造化光発射端20が物体の被写界深度情報を決定する精確性を保証することができる。同時に、構造化光発射端20により出力された構造化光はほとんど第1透明表示エリア122から出射し、これにより、構造化光の第2画素駆動回路P2に照射される照度を減少させ、構造化光が第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性に影響を与えることを低減させることができて、第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性と他の表示エリアの中の画素駆動回路におけるトランジスタの特性との差を低減させ、さらに表示パネルの中の異なる表示エリアの画素駆動回路におけるトランジスタの特性の一致性を向上させ、表示パネルの表示均一性を向上させることができる。
【0017】
例示的に、構造化光発射端20は赤外光線を発射する時、赤外光線が第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性に影響を与えることを回避することができ、表示パネルの中の異なる表示エリア内の画素駆動回路におけるトランジスタの特性の一致性を向上させて、表示パネルの表示均一性を向上させる。
【0018】
図4に示すように、第1過渡エリア121内にはさらに画素ユニットH1が設けられてもよく、画素ユニットH1は画素駆動回路P11及び発光ユニットD11を備え、画素駆動回路P11は発光ユニットD11に接続され、発光ユニットD11に駆動信号を提供して発光ユニットD11を発光するように駆動して第1過渡エリア121の表示を実現するように構成される。
【0019】
図4及び
図5に示すように、表示パネル10は積層して設けられる画素駆動回路層11、第1透明導電層12及び発光ユニット層13をさらに備える。表示パネルの厚さ方向に沿って、画素駆動回路層11は発光ユニット層13の表示パネルのバックライト面に近い側に設けられる。複数の第1画素駆動回路P1及び複数の第2画素駆動回路P2は画素駆動回路層11に設けられ、複数の第1発光ユニットD1及び複数の第2発光ユニットD2は発光ユニット層13に設けられ、第1透明導電層12は複数の第1透明導電線L1を備え、各第2画素駆動回路P2は1つの第1透明導電線L1を介して1つの第2発光ユニットD2に接続される。
【0020】
表示パネル10は基板B1をさらに備え、画素駆動回路層11は前記基板B1に設けられ、画素駆動回路層11は、画素駆動回路におけるデバイス、例えば画素駆動回路のトランジスタ及びキャパシタを形成するための複数層の導電層及び絶縁層を備える。発光ユニット層13には積層して設けられる陽極層、発光層及び陰極層が備えられて複数の発光ユニットが形成されていてもよい。陽極層は発光層の画素駆動回路層11に近い側に設けられる。第1透明導電層12の透過率は高い。例示的に、第1透明導電層12の材料は酸化インジウムスズであってもよい。第1透明導電層12に第2画素駆動回路P2と第2発光ユニットD2を接続するための第1透明導電線L1を形成することで、第2発光ユニットD2の正常な発光を保証し、第1透明導電線L1の第1透明表示エリア122の透過率への影響を小さくすることができる。
図5に示すように、第1透明導電層12は画素駆動回路層11と発光ユニット層13との間に設けられ、第1透明導電層12と画素駆動回路層11との間には絶縁層16が設けられ、絶縁層にはビアホール17が設けられており、第1透明導電層12はビアホール17を介して画素駆動回路層11における第2画素駆動回路P2に接続される。
【0021】
第3画素駆動回路P3は画素駆動回路層11に設けられ、第1画素駆動回路P1、第2画素駆動回路P2及び第3画素駆動回路P3は同層に設けられる。第3発光ユニットD3は発光ユニット層13に設けられ、第1発光ユニットD1、第2発光ユニットD2及び第3発光ユニットD3は同層に設けられる。
【0022】
図6~
図7に示すように、表示パネル10は光反射層14を備え、表示パネル10の厚さ方向に沿って、光反射層14は構造化光発射端20と各第2画素駆動回路P2との間に設けられる。各第2画素駆動回路P2は駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1を備える。光反射層14の表示パネル10のバックライト面での垂直投影は駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1の表示パネル10のバックライト面での垂直投影を覆う。
【0023】
表示パネルに光反射層14が設けられた場合、光反射層14は基板B1と第2画素駆動回路P2との間に設けられてもよく、第2画素駆動回路P2は第2表示エリア120に対応的に設けられ、光反射層14は構造化光発射端20により出力された構造化光を遮るために使用され、構造化光が第2画素駆動回路P2に射すことが回避され、これにより、構造化光の第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性への影響を小さくし、第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性と他の表示エリアの中の画素駆動回路におけるトランジスタの特性との差を低減させ、さらに表示パネルの中の異なる表示エリアの画素駆動回路におけるトランジスタの特性の一致性を向上させ、表示パネルの表示均一性を向上させることができる。
【0024】
例示的に、第2画素駆動回路P2は7T1Cを備えてもよく、第2画素駆動回路P2に駆動電流を形成して第2発光ユニットD2を発光するように駆動する時、駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1の特性は直接、駆動電流に影響を与え、さらに第2発光ユニットD2の発光輝度に影響を与える。光反射層14の表示パネル10のバックライト面での垂直投影を駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1の表示パネル10のバックライト面での垂直投影を覆うように設けることにより、構造化光発射端20の第2画素駆動回路P2に指向する方向に沿って、光反射層14は駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1を覆い、構造化光発射端20により出力された構造化光の駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1に射す照度を小さくして、構造化光の駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1の特性への影響を小さくし、第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性と他の表示エリアの中の画素駆動回路におけるトランジスタの特性との差を低減させ、さらに表示パネルの中の異なる表示エリアの画素駆動回路におけるトランジスタの特性の一致性を向上させ、表示パネルの表示均一性を向上させる。
【0025】
例示的に、光反射層14は金属層であってもよい。好ましくは、構造化光発射端20の第2画素駆動回路P2に指向する方向に沿って、光反射層14は駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1を完全に覆い、且つ光反射層14の面積は駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1の面積よりも大きく、非垂直方向に伝送される構造化光の駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1の特性への影響をさらに小さくすることができる。
【0026】
引き続き
図6及び
図7を参照し、各第2画素駆動回路P2はスイッチトランジスタ及びストレージキャパシタをさらに備え、光反射層14の表示パネルのバックライト面での垂直投影はスイッチトランジスタ及びストレージキャパシタの表示パネルのバックライト面での垂直投影を覆う。
【0027】
スイッチトランジスタは第2画素駆動回路P2における駆動トランジスタDT及び閾値補償トランジスタM1以外の全てのトランジスタを備える。光反射層14がスイッチトランジスタ及びストレージキャパシタを同時に覆っている場合、光反射層14は第2画素駆動回路P2を完全に覆う。この時、構造化光のスイッチトランジスタの特性への影響を小さくすることができ、構造化光の第2画素駆動回路P2におけるトランジスタの特性への影響をさらに小さくすることができる。
【0028】
引き続き
図6及び
図7を参照し、複数の第2画素駆動回路P2の表示パネル10のバックライト面での垂直投影面積が第2表示エリア120に占める面積割合は、複数の第1画素駆動回路P1の表示パネル10のバックライト面での垂直投影面積が第1表示エリア110に占める面積割合よりも小さい。
【0029】
表示パネルに光反射層14が設けられる場合、光反射層14及び第2画素駆動回路P2は同時に、構造化光発射端20により出力された構造化光の第2表示エリア120からの出射を回避する。この時、構造化光を複数の第2画素駆動回路P2の所在位置以外の領域を介して伝送させて、構造化光発射端20の第2表示エリア120の透過率へのニーズを保証するように、複数の第2画素駆動回路P2が第2表示エリア120に占める面積を小さく設けてもよい。
【0030】
好ましくは、単一の第2画素駆動回路の表示パネルのバックライト面での垂直投影面積は単一の第1画素駆動回路の表示パネルのバックライト面での垂直投影面積よりも小さく、及び/又は、第2画素駆動回路の第2表示エリアでの単位数量は第1画素駆動回路の第1表示エリアでの単位数量よりも小さい。
【0031】
光反射層14が第2画素駆動回路P2を完全に覆っている場合、単一の第2画素駆動回路の占有面積を小さくすることができ、この時、光反射層の占有面積を同期して小さくすることで、第2表示エリア120の透過率を保証してもよい。又は、第2表示エリア120内の第2画素駆動回路の数を減少させ、即ち第2表示エリア内の第2画素駆動回路の密度を低減させることで、光反射層の占有面積を小さくし、第2表示エリアの透過率を保証してもよい。
【0032】
なお、他の実施例において、単一の第2画素駆動回路の占有面積を小さくすると同時に、第2表示エリア内の第2画素駆動回路の密度を低減させてもよく、第2表示エリアの透過率をさらに保証することができる。
【0033】
図4及び
図8に示すように、第1表示エリア110には複数の第1発光ユニットD1が設けられており、少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1は1つの第1画素駆動回路P1を共用する。
【0034】
第1表示エリア110に位置する複数の第1発光ユニットD1のうちの一部は発光色が異なってもよく、一部は発光色が同じであってもよい。例示的に、複数の第1発光ユニットD1は発光色が赤色の複数の発光ユニットD11、発光色が緑色の複数の発光ユニットD12及び発光色が青色の複数の発光ユニットD13を備えてもよい。少なくとも2つの発光色が同じである発光ユニットは1つの第1画素駆動回路P1を共用可能であり、1つの第1画素駆動回路P1が少なくとも2つの第1発光ユニットD1を駆動することを実現し、第1画素駆動回路P1の設けられる数を減少させて、第1画素駆動回路P1の第1表示エリア110の透過率への影響を低減させ、第1表示エリア110の透過率を保証して、第1表示エリア110が正常に表示した上で構造化光受入端30の第1表示エリア110の透過率へのニーズを保証することを保証し、構造化光受入端30が物体の被写界深度情報を決定する精確性を保証する。少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1は異なる列及び/又は異なる行に位置してもよい。第1発光ユニットD1は積層して設けられる陽極、発光層及び陰極を備え、少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1が1つの第1画素駆動回路P1を共用する場合、少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1の陽極を互いに電気的に接続されるように設けてもよい。
【0035】
上記技術案を踏まえ、第2表示エリア120に位置する複数の第2発光ユニットD2のうちの少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2は1つの第2画素駆動回路P2を共用する。
【0036】
第2表示エリア120は発光色が異なる複数の第2発光ユニットD2を備えてもよく、例示的に、複数の第2発光ユニットD2は同様に、発光色が赤色の複数の発光ユニット、発光色が緑色の複数の発光ユニット及び発光色が青色の複数の発光ユニットを備えてもよい。少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2は1つの第2画素駆動回路P2を共用して接続され、1つの第2画素駆動回路P2が少なくとも2つの第2発光ユニットD2を駆動することを実現し、第1過渡エリア121における第2画素駆動回路P2の設けられる数を減少させることができて、第1過渡エリア121に必要な面積を小さくすることができ、第2表示エリア120の面積が一定である場合、第1透明表示エリア122の面積を増加させることで、構造化光発射端20が発射可能な光量をさらに向上させ、構造化光発射端20が物体の被写界深度情報を決定する精確性を保証することができる。少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2は異なる列及び/又は異なる行に位置してもよい。第2発光ユニットD2は積層して設けられる陽極、発光層及び陰極を備え、少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2が1つの第2画素駆動回路P2を共用する場合、少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2の陽極を電気的に接続されるように設けてもよい。
【0037】
図4及び
図9に示すように、表示パネル10は第2透明導電層15及び発光ユニット層13をさらに備える。表示パネル10の厚さ方向に沿って、第2透明導電層15は発光ユニット層13と隣り合って設けられ、且つ発光ユニット層13の表示パネルのバックライト面に近い側に位置する。複数の第1発光ユニットD1及び複数の第2発光ユニットD2は発光ユニット層に設けられ、第2透明導電層15は複数の第2透明導電線L2を備える。少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1の陽極は1つの第2透明導電線L2を介して接続され、及び/又は、少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2の陽極は1つの第2透明導電線L2を介して接続される。
【0038】
発光ユニット層13には積層して設けられる陽極層、発光層及び陰極層が備えられて複数の発光ユニットが形成されていてもよい。陽極層は発光層の画素駆動回路層11に近い側に設けられる。第2透明導電層15の透過率は高く、例示的に、第2透明導電層15の材料は酸化インジウムスズであってもよい。第2透明導電層15には複数の第2透明導電線L2が形成され、少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1が電気的に接続される場合、各第2透明導電線L2は少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1を接続するために使用され、第1画素駆動回路P1が1つによる複数への駆動を実現可能であることを実現した上で、第1表示エリア110の透過率を保証することができる。同様に、少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2が電気的に接続される場合、少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2は第2透明導電線L2を介して接続可能であり、第2画素駆動回路P2が1つによる複数への駆動を実現可能であることを実現した上で、第2表示エリア120の透過率を保証することができる。引き続き
図9を参照し、第2透明導電層15は発光ユニット層13における陽極層と接触して設けられてもよく、第2透明導電層15に対して複数の第2透明導電線L2を形成することにより、少なくとも2つの発光色が同じである第1発光ユニットD1及び/又は少なくとも2つの発光色が同じである第2発光ユニットD2の陽極が互いに接続されることを直接実現することができる。
【0039】
図10及び
図11に示すように、表示装置は光感知素子40をさらに備え、表示パネル10は第4表示エリア140をさらに備え、第3表示エリア130は少なくとも一部の第4表示エリア140を囲む。光感知素子40は表示パネル10のバックライト面に設けられ、光感知素子40と第4表示エリア140とは対向して設けられる。第4表示エリア140には複数の第4画素駆動回路P4及び複数の第4発光ユニットD4が設けられており、各第4画素駆動回路P4が少なくとも1つの第4発光ユニットD4に接続され、各第4画素駆動回路P4の表示パネルのバックライト面での垂直投影と前記各第4画素駆動回路P4に接続される1つの第4発光ユニットD4の表示パネルのバックライト面での垂直投影とは重なり合い、第4表示エリア140の透過率は第3表示エリア130の透過率よりも大きい。
【0040】
光感知素子40は表示装置の撮影時に物体の平面情報を取得するように構成される。例示的に、光感知素子40はカメラヘッドであってもよい。第4表示エリア140の透過率は第3表示エリア130の透過率よりも大きく、光感知素子40に必要な光量を保証し、光感知素子40が撮影時に物体の平面情報を取得する精確性を実現することができる。第4表示エリア140、第1表示エリア110及び第2表示エリア120は並列に設けられてもよい。第4表示エリア140において、各第4画素駆動回路P4は少なくとも1つの第4発光ユニットD4に接続され、前記各第4画素駆動回路P4に接続される前記少なくとも1つの第4発光ユニットD4に駆動信号を提供して、前記少なくとも1つの第4発光ユニットD4を発光するように駆動することができる。また、第4画素駆動回路P4の内蔵を実現するように、各第4画素駆動回路P4を、表示パネルのバックライト面での垂直投影が前記各第4画素駆動回路P4に接続される1つの第4発光ユニットD4の表示パネルのバックライト面での垂直投影と重なり合い、即ち表示パネルの厚さ方向に沿って1つの第4発光ユニットD4と積層して設けられるように設けてもよい。
【0041】
なお、第4表示エリア140で、第4表示エリア140内の画素密度(pitch per inch、PPI)を、第3表示エリア130のPPIよりも小さくすることで、第4表示エリア140の透過率を保証し、光感知素子40の光量へのニーズを満たすことができる。
【0042】
好ましくは、少なくとも2つの発光色が同じである第4発光ユニットD4は1つの第4画素駆動回路P4を共用する。
【0043】
第4発光ユニットD4は発光色が異なる複数種類の発光ユニットを備えてもよい。例示的に、第4発光ユニットD4は発光色が赤色の複数の発光ユニット、発光色が緑色の複数の発光ユニット及び発光色が青色の複数の発光ユニットを備えてもよい。第4発光ユニットD4の数が複数である場合、少なくとも2つの発光色が同じである第4発光ユニットD4を1つの第4画素駆動回路P4を共用するように設けてもよく、1つの第4画素駆動回路P4が少なくとも2つの第4発光ユニットD4を駆動することを実現し、第4画素駆動回路P4の設けられる数を減少させて、第4画素駆動回路P4における金属構造の第4表示エリア140の透過率への影響を小さくし、第4表示エリア140の透過率を保証することができて、第4表示エリア140が正常に表示した上で光感知素子40の光量へのニーズを満たすことを保証することができる。また、第4発光ユニットD4は同様に、積層して設けられる陽極、発光層及び陰極を備えてもよく、少なくとも2つの発光色が同じである第4発光ユニットD4が1つの第4画素駆動回路P4を共用する場合、少なくとも2つの発光色が同じである第4発光ユニットD4の陽極を電気的に接続されるように設けてもよい。
【0044】
図12に示すように、第4表示エリア140は第2過渡エリア141及び第2透明表示エリア142を備え、第2過渡エリア141は少なくとも一部の第2透明表示エリア142を囲む。第2過渡エリア141には複数の第4画素駆動回路P4が設けられ、第2透明表示エリア142には複数の第4発光ユニットD4が設けられており、各第4画素駆動回路P4が少なくとも1つの第4発光ユニットD4に接続され、第2透明表示エリア142の透過率は第3表示エリア130の透過率よりも大きい。
【0045】
図10と異なり、
図12においては、第4表示エリア140の中の第2過渡エリア142に複数の第4画素駆動回路P4が設けられ、第2透明表示エリア142に複数の第4発光ユニットD4が設けられ、第4画素駆動回路P4の脇置きが実現される。各
第4画素駆動回路P4は少なくとも1つの
第4発光ユニットD4に接続され、これにより、各第4画素駆動回路P4は前記各第4画素駆動回路P4に接続される前記少なくとも1つの第4発光ユニットD4に駆動信号を提供して、前記少なくとも1つの第4発光ユニットD4を発光するように駆動する。第4画素駆動回路P4が第4発光ユニットD4に対して脇に置かれると、第2透明表示エリア142内に第4画素駆動回路P4が設けられることを回避することができて、第4画素駆動回路P4における金属構造の第2透明表示エリア142の透過率への影響を小さくし、第2透明表示エリア142の透過率を保証することができて、第2透明表示エリア142が正常に表示した上で光感知素子の光量へのニーズを満たすことを保証することができる。
【0046】
同様に、少なくとも2つの発光色が同じである第4発光ユニットD4は1つの第4画素駆動回路P4を共用することで、第4画素駆動回路P4の設けられる数を減少させて、第2過渡エリア141の面積を小さくし、第4表示エリア140の面積が一定である場合、第2透明表示エリア142の面積を増加させることができて、第2透明表示エリア142を透過する光量をさらに保証し、光感知素子の光量へのニーズを満たすことができる。
【0047】
図12に示すように、第2過渡エリア141にはさらに画素ユニットH2が設けられてもよく、画素ユニットH2は画素駆動回路P12及び発光ユニットD12を備え、画素駆動回路P12は発光ユニットD12に接続され、発光ユニットD12に駆動信号を提供して発光ユニットD12を発光するように駆動して第2過渡エリア141の表示を実現するように構成される。