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特許7559260ロケーションに基づくサービスデータの処理方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】ロケーションに基づくサービスデータの処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 61/58 20220101AFI20240924BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20240924BHJP
   H04L 67/12 20220101ALI20240924BHJP
【FI】
H04L61/58
H04L67/52
H04L67/12
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023557103
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 CN2021140850
(87)【国際公開番号】W WO2022193771
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-09-14
(31)【優先権主張番号】202110276087.5
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521507084
【氏名又は名称】京▲東▼科技控股股▲フン▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】523351911
【氏名又は名称】北京同邦卓益科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING TONGBANGZHUOYI TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 作 義
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-069605(JP,A)
【文献】特開2005-236523(JP,A)
【文献】特開2010-282401(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111277608(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/014720(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2214647(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 61/58
H04L 67/52
H04L 67/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンに適用されるロケーションに基づくサービスデータの処理方法であって、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信し、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含むことと、
スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することと、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信し、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成した応答情報とを含むことと、
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することと、を含む
ロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項2】
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換することは、
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することと、
前記スマートコントラクトにおいて前記実アドレスと前記一時アドレスとの対応関係を記録することと、を含み、
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換することは、
前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換することを含む
請求項1に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項3】
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することは、
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから状態が未使用である一時アドレスを選択することと、
前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することと、
前記一時アドレスの状態を使用中に更新することと、を含み、
前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換した後に、
前記一時アドレスの状態を未使用に更新することをさらに含む
請求項2に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項4】
前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換した後に、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールから削除することをさらに含み、
前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換した後に、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールに再加入することをさらに含む
請求項2に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項5】
前記ブロックチェーンは、前記ロケーションサービスプロバイダーに対応するサービスノードを含み、
前記置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することは、
対応するサービスノードを介して置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することを含み、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することは、
対応するサービスノードを介して前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することを含む
請求項1に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項6】
前記ブロックチェーンは、監督部門に対応する監督ノードをさらに含み、
前記モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信した後に、
前記ロケーションサービス要求を前記監督ノードに送信することをさらに含み、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信した後に、
前記ロケーションサービス応答を前記監督ノードに送信することをさらに含む
請求項5に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項7】
前記ロケーションサービスプロバイダーは、オペレーティングシステムを含む
請求項1に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法。
【請求項8】
ブロックチェーンに適用されるロケーションに基づくサービスデータの処理装置であって、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信することに用いられ、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含む、第一受信モジュールと、
スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することに用いられる、第一置換モジュールと、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することに用いられ、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成された応答情報とを含む、第二受信モジュールと、
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することに用いられる、第二置換モジュールと、を含む
ロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項9】
前記第一置換モジュールは、
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することに用いられる第一置換ユニットと、
前記スマートコントラクトにおいて前記実アドレスと前記一時アドレスとの対応関係を記録することに用いられる記録ユニットと、
置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することに用いられる第一送信ユニットと、を含み、
前記第二置換モジュールは、
前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換することに用いられる第二置換ユニットと、
置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することに用いられる第二送信ユニットと、を含む
請求項8に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項10】
前記第一置換ユニットは、前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから状態が未使用の一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換し、且つ前記一時アドレスの状態を使用中に更新するユニットであり、
前記第二置換モジュールは、
前記一時アドレスの状態を未使用に更新することに用いられる更新ユニットをさらに含む
請求項9に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項11】
前記第一置換モジュールは、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールから削除することに用いられる削除ユニットをさらに含み、
前記第二置換モジュールは、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールに再加入することに用いられる加入ユニットをさらに含む
請求項9に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項12】
前記ブロックチェーンは、前記ロケーションサービスプロバイダーに対応するサービスノードを含み、
前記第一置換モジュールは、スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ対応するサービスノードを介して置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信するモジュールであり、
前記第二受信モジュールは、対応するサービスノードを介して前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信するモジュールである
請求項8に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項13】
前記ブロックチェーンは、監督部門に対応する監督ノードをさらに含み、
前記装置は、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信した後に、前記ロケーションサービス要求を前記監督ノードに送信することに用いられる第一送信モジュールと、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信した後に、前記ロケーションサービス応答を前記監督ノードに送信することに用いられる第二送信モジュールと、を含む
請求項12に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項14】
前記ロケーションサービスプロバイダーは、オペレーティングシステムを含む
請求項8に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理装置。
【請求項15】
電子デバイスであって、
コンピュータプログラムを記憶することに用いられるメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行する時に、請求項1~7のいずれか一項に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法のステップを実現することに用いられるプロセッサと、を含む
電子デバイス。
【請求項16】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、請求項1~7のいずれか一項に記載のロケーションに基づくサービスデータの処理方法のステップを実現する
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2021年3月15日に中国に出願された出願番号が202110276087.5であり、発明の名称が「ロケーションに基づくサービスデータの処理方法及び装置」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
【0002】
技術分野
本出願は、コンピュータ技術の分野に関し、より詳細には、ロケーションに基づくサービスデータの処理方法、装置、及び電子デバイスとコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
デジタル経済時代において、データセキュリティ及びプライバシー保護の重要性がますます強調されており、特に、ロケーションに基づくサービス(LBS:Location Based Services)に代表されるユーザのプライバシーデータの保護が、業界の注目の焦点となっている。
【0004】
関連技術では、IOS、Androidに代表されるオペレーティングシステムによってモノのインターネット端末にロケーションに基づくサービスを提供している。しかし、オペレーティングシステムは一部の会社の私有化運営に属しているため、モノのインターネット端末の実アドレスの安全性を保証することができない。
【0005】
従って、どのようにモノのインターネット端末の実アドレスの安全性を向上させるかは当業者が解決すべき技術的課題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つまたは複数の実施例は、ロケーションに基づくサービスデータの処理方法、装置、及び電子デバイスとコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0007】
ここで、本開示の一つまたは複数の実施例は、ロケーションに基づくサービスデータの処理方法を提供し、ブロックチェーンに適用され、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信し、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含むことと、
スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することと、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信し、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成した応答情報とを含むことと、
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することと、を含む。
【0008】
ここで、前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換することは、
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することと、
前記スマートコントラクトにおいて前記実アドレスと前記一時アドレスとの対応関係を記録することと、を含み、
それに対応して、前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換することは、
前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換することを含む。
【0009】
ここで、前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することは、
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから状態が未使用の一時アドレスを選択することと、
前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することと、
前記一時アドレスの状態を使用中に更新することと、を含み、
それに対応して、前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換した後に、
前記一時アドレスの状態を未使用に更新することをさらに含む。
【0010】
ここで、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換した後に、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールから削除することをさらに含み、
それに対応して、前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換した後に、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールに再加入することをさらに含む。
【0011】
ここで、前記ブロックチェーンは、前記ロケーションサービスプロバイダーに対応するサービスノードを含み、
前記置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することは、
対応するサービスノードを介して置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することを含み、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することは、
対応するサービスノードを介して前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することを含む。
【0012】
ここで、前記ブロックチェーンは、監督部門に対応する監督ノードをさらに含み、
前記モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信した後に、
前記ロケーションサービス要求を前記監督ノードに送信することをさらに含み、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信した後に、
前記ロケーションサービス応答を前記監督ノードに送信することをさらに含む。
【0013】
ここで、前記ロケーションサービスプロバイダーは、オペレーティングシステムを含む。
【0014】
本開示の一つまたは複数の実施例は、ロケーションに基づくサービスデータの処理装置を提供し、ブロックチェーンに適用され、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信することに用いられ、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含む、第一受信モジュールと、
スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することに用いられる、第一置換モジュールと、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することに用いられ、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成された応答情報とを含む、第二受信モジュールと、
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することに用いられる、第二置換モジュールと、を含む。
【0015】
本開示の一つまたは複数の実施例は、電子デバイスを提供し、
コンピュータプログラムを記憶することに用いられるメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行する時に、上記ロケーションに基づくサービスデータの処理方法のステップを実現することに用いられるプロセッサと、を含む。
【0016】
本開示の一つまたは複数の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、上記ロケーションに基づくサービスデータの処理方法のステップを実現する。
【0017】
以上の技術案から分かるように、本願が提供するロケーションに基づくサービスデータの処理方法は、モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信し、ここで、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含むことと、スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することと、前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信し、ここで、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成した応答情報とを含むことと、前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することと、を含む。
【0018】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、例示に過ぎず、本願を限定するものではない。
【0019】
本願の実施例または従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例または従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下の説明における図面は本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。図面は本開示をさらに理解するためのものであり、且つ明細書の一部を構成し、以下の発明を実施するための形態と共に本開示を解釈するために用いられるが、本開示を限定するものではない。図面において、
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、例示的な実施例に示されるロケーションに基づくサービスデータの処理方法のフローチャートである。
図2図2は、例示的な実施例に示される別のロケーションに基づくサービスデータの処理方法のフローチャートである。
図3図3は、本開示の一つまたは複数の実施例が提供する応用実施例の構造図である。
図4図4は、例示的な実施例に示されるロケーションに基づくサービスデータの処理装置の構造図である。
図5図5は、例示的な実施例に示される電子デバイスの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を必要とせずに取得した他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。また、本願の実施例において、「第一」、「第二」等は類似する対象を区別することに用いられ、特定の順序または前後順序を説明することに用いられる必要がない。
【0022】
本開示の一つまたは複数の実施例はロケーションに基づくサービスデータの処理方法を開示し、モノのインターネット端末の実アドレスの安全性を向上させる。
【0023】
図1を参照して、例示的な実施例に示されるロケーションに基づくサービスデータの処理方法のフローチャートに基づき、図1に示すように、以下を含む:
S101:モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信する。ここで、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含む。
【0024】
本実施例の実行主体はブロックチェーンであり、それはモノのインターネット端末とロケーションサービスプロバイダーとの間に位置し、モノのインターネット端末とロケーションサービスプロバイダーとの間の通信を実現する。本実施例におけるモノのインターネット端末は携帯電話、自動車等を含むことができ、ロケーションサービス側は例えばIOS、Android等のオペレーティングシステムを含むことができ、ここでは具体的に限定しない。本実施例におけるブロックチェーンは、ロケーションサービスプロバイダーに対応するサービスノードを含み、ブロックチェーンは、該サービスノードを介して対応するロケーションサービスプロバイダーと通信し、サービスノードは最小化記憶方式を用い、対応するロケーションサービスプロバイダーに関連するロケーションサービス情報のみを記憶する。ブロックチェーンはさらに監督部門に対応する監督ノードを含み、監督ノードは全量記憶方式を用い、すべてのロケーションサービス情報を記憶し、監督部門がロケーションプロバイダーにより提供されるロケーションサービスに対する効果的な監督を実現し、ロケーションに基づくサービスのコンプライアンスを確保する。
【0025】
具体的な実施において、モノのインターネット端末はブロックチェーンにロケーションサービス要求を送信し、その中にモノのインターネット設備の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含み、当然ながらさらに他のコンテンツを含むことができ、本実施例は具体的に限定しない。モノのインターネット設備の実アドレスは、例えばモノのインターネット設備の実際のIP(中国語全称:インターネットプロトコル、英語全称:Internet Protocol)アドレスであり、実際のMac(中国語全称:メディアアクセス制御ビット、英語全称:Media Access Control)アドレスであり、ロケーションサービス要求のタイプは、例えばロケーション情報に対応する気象情報であり、即ち該ロケーションサービス要求はモノのインターネット端末のロケーション情報に対応する気象情報を要求することに用いられる。
【0026】
なお、このステップの後、ロケーションサービス要求を監督ノードに送信して記憶することもでき、即ち、監督ノードが記憶したロケーションサービス情報は、端末設備が送信したロケーションサービス要求を含む。
【0027】
S102:スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信する。
【0028】
このステップにおいて、ブロックチェーンは、モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求をチェーンにアップロードし、且つスマートコントラクトを利用してその中の実アドレスを一時アドレスに自動的に置換する。さらに、ブロックチェーンはチェーン外監視メカニズムを用いて、対応するサービスノードを介して置換されたロケーションサービス要求をロケーションサービス要求におけるロケーションサービスプロバイダーに送信し、そのうちモノのインターネット設備の一時アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含み、当然ながらさらに他のコンテンツを含むことができ、本実施例は具体的に限定しない。
【0029】
S103:前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信する。ここで、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成した応答情報とを含む。
【0030】
具体的な実施において、ロケーションサービスプロバイダーは、ブロックチェーンが対応するサービスノードを介して送信したロケーションサービス要求を受信し、その中のロケーション情報及びロケーションサービスのタイプに基づいて応答情報を生成し、例えば、ロケーション情報に対応する気象情報は零下12℃である。ロケーションサービスプロバイダーは対応するサービスノードを介してブロックチェーンにロケーションサービス応答を返信し、即ちブロックチェーンは対応するサービスノードを介してロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信し、その中にモノのインターネット設備の一時アドレス及び上記応答情報を含む。
【0031】
なお、このステップの後、ロケーションサービス応答を監督ノードに送信して記憶することもでき、即ち、監督ノードが記憶したロケーションサービス情報は、ロケーションサービスプロバイダーが返信したロケーションサービス応答を含む。
【0032】
S104:前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信する。
【0033】
このステップにおいて、ブロックチェーンは、ロケーションサービスプロバイダーが返信したロケーションサービス応答をチェーンにアップロードし、且つスマートコントラクトを利用してその中の一時アドレスを実アドレスに自動的に置換する。さらに、ブロックチェーンはチェーン外監視メカニズムにより、実アドレスに対応するモノのインターネット端末に置換されたロケーションサービス応答を返信し、そのうちモノのインターネット設備の実アドレス及び上記応答情報を含む。モノのインターネット端末は置換されたロケーションサービス応答を受信した後、ユーザに向けて情報展示やサービス提供を行う。
【0034】
本願の実施例が提供するロケーションに基づくサービスデータの処理方法は、ブロックチェーンを利用してモノのインターネット端末とロケーションサービスプロバイダーとの間の通信を実現する。具体的には、モノのインターネット端末はブロックチェーンにロケーションサービス要求を送信し、ブロックチェーンはスマートコントラクトを利用してその中のモノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求をロケーションサービスプロバイダーに送信する。ロケーションサービスプロバイダーは、ロケーションサービス要求におけるロケーション情報及びロケーションサービス要求のタイプが生成した応答情報に基づき、ブロックチェーンにロケーションサービス応答を返信する。ブロックチェーンは、スマートコントラクトを利用してその中のモノのインターネット端末の一時アドレスを実アドレスに再置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答をモノのインターネット端末に返信する。以上から分かるように、本願の実施例が提供するロケーションに基づくサービスデータの処理方法は、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトによってモノのインターネット端末の実アドレスの置換を実現し、これによりロケーションサービスプロバイダーがモノのインターネット端末の実アドレスを取得することを隔離する作用を果たし、モノのインターネット端末の実アドレスがロケーションサービスプロバイダーに取得されないように保護する前提で、依然としてロケーションに基づくサービスを完了することができ、ロケーションサービス応答の返信を実現する。
【0035】
本願の実施例は、ロケーションに基づくサービスデータの処理方法を開示し、前の実施例に対して、本実施例は技術的解決手段をさらに説明し及び最適化する。具体的には、
図2を参照して、例示的な実施例に示される別のロケーションに基づくサービスデータの処理方法のフローチャートに基づき、図2に示すように、以下を含む:
S201:モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信する。ここで、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含む。
【0036】
S202:前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換する。
【0037】
S203:前記スマートコントラクトにおいて前記実アドレスと前記一時アドレスとの対応関係を記録する。
【0038】
本実施例は、チェーンにおけるアドレスプールによって一時アドレスをメンテナンスし、ブロックチェーンがモノのインターネット端末から送信されたロケーションサービス要求を受信すると、チェーンにおけるアドレスプールから一つの一時アドレスをランダムに選択し、該ロケーションサービス要求における実アドレスを置換することに用いられ、且つスマートコントラクトにおいて上記実アドレスと一時アドレスとの対応関係を記録する。
【0039】
S204:置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信する。
【0040】
S205:前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信する。ここで、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成した応答情報とを含む。
【0041】
S206:前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換する。
【0042】
具体的な実施において、ブロックチェーンがロケーションサービスプロバイダーから返信されたロケーションサービス応答を受信すると、スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、ロケーションサービス応答における一時アドレスを対応する実アドレスに置換する。
【0043】
S207:置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信する。
【0044】
本実施例に基づき、実行可能な実施形態として、前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することは、前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから状態が未使用の一時アドレスを選択することと、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することと、前記一時アドレスの状態を使用中に更新することとを含む。それに応じて、前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換した後、さらに、前記一時アドレスの状態を未使用に更新することを含む。
【0045】
本実施形態において、チェーンにおけるアドレスプールは、全ての一時アドレスを含み、各一時アドレスは一つの状態に対応し、使用中及び未使用を含む。ブロックチェーンがモノのインターネット端末から送信されたロケーションサービス要求を受信すると、チェーンにおけるアドレスプールから一つの状態が未使用の一時アドレスをランダムに選択し、ロケーションサービス要求におけるモノのインターネット端末の実アドレスを該一時アドレスに置換した後、スマートコントラクトにおける該一時アドレスの状態を未使用から使用中に更新する。ブロックチェーンがロケーションサービスプロバイダーから返信されたロケーションサービス応答を受信すると、スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、ロケーションサービス応答における一時アドレスを対応する実アドレスに置換した後、該一時アドレスの状態を使用中から未使用に更新する。
【0046】
本実施例に基づき、実行可能な実施形態として、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換した後、さらに、前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールから削除することを含む。それに応じて、前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換した後、さらに、前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールに再加入することを含む。
【0047】
本実施形態において、チェーンにおけるアドレスプールは使用されていない一時アドレスのみを含む。ブロックチェーンがモノのインターネット端末から送信されたロケーションサービス要求を受信すると、チェーンにおけるアドレスプールから一つの一時アドレスをランダムに選択し、ロケーションサービス要求におけるモノのインターネット端末の実アドレスを該一時アドレスに置換した後、該一時アドレスをチェーンにおけるアドレスプールから削除する。ブロックチェーンがロケーションサービスプロバイダーから返信されたロケーションサービス応答を受信すると、スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいてロケーションサービス応答における一時アドレスを対応する実アドレスに置換した後、該一時アドレスをチェーンにおけるアドレスプールに再加入する。
【0048】
これから分かるように、本実施例は、チェーンにおけるアドレスプールによって一時アドレスをメンテナンスし、ブロックチェーンがモノのインターネット端末から送信されたロケーションサービス要求を受信すると、チェーンにおけるアドレスプールから一つの一時アドレスをランダムに選択し、該ロケーションサービス要求における実アドレスを置換することに用いられる。本実施例は、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトによってモノのインターネット端末の実アドレスの置換を実現し、これによりロケーションサービスプロバイダーがモノのインターネット端末の実アドレスを取得することを隔離する作用を果たし、モノのインターネット端末の実アドレスがロケーションサービスプロバイダーに取得されないように保護する前提で、依然としてロケーションに基づくサービスを完了することができ、ロケーションサービス応答の返信を実現する。
【0049】
以下では本願が提供する応用実施例を説明し、図3を参照して、図3は本願が提供する応用実施例の構造図であり、具体的には、以下のステップを含むことができる:
ステップ1:ブロックチェーンLBS転換サービス同盟チェーンを構築する。
【0050】
監督部門の主導で、ブロックチェーンLBS転換サービス同盟チェーンを構築し、同盟チェーンの参加者は、複数の監督ノード及びオペレーティングシステムサービスプロバイダノードを含む。監督ノード側において、全量記憶方式を用いて、すべてのオペレーティングシステムサービスプロバイダノードに記憶されたLBS転換サービス記録を記録し、オペレーティングシステムサービスプロバイダ側において、最小化記憶方式を用いて、自身に関連するLBS転換サービス記録のみを記憶する。
【0051】
ステップ2:携帯電話、自動車等のアクセス設備はロケーション情報を送信する。
携帯電話、自動車等のモノのインターネット端末は、ブロックチェーンLBS転換サービス装置にロケーション情報及びサービス要求を送信し、キー情報フィールドは「設備の実Macアドレス、LBSロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ:現在位置の気象情報を設備側に返信する要求、ロケーションサービスプロバイダー:IOSオペレーティングシステム」を含む。
【0052】
ステップ3:ブロックチェーンLBS転換サービスは設備の実Macアドレスを設備の一時Macアドレスに転換する。
【0053】
ブロックチェーンLBS転換サービスは、携帯電話、自動車等のモノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求情報をチェーンにアップロードし、且つスマートコントラクトによって「設備の実Macアドレス」を「設備の一時Macアドレス」に自動的に置換し、ここで、設備の一時Macアドレスは一つの「チェーンにおけるMacアドレスプール」からのものであり、このアドレスプールに「未使用」状態のMacアドレスがランダムに保存され、スマートコントラクトは「チェーンにおけるMacアドレスプール」から一つのMacアドレスを「設備の一時Macアドレス」として自動的にランダムに抽出すると、該アドレスの状態は「使用中」に更新される。
【0054】
ブロックチェーンLBS転換サービスは、チェーン外監視メカニズムにより、指定されたロケーションサービスプロバイダーにロケーションサービス要求を送信し、キー情報フィールドは「設備の一時Macアドレス、LBSロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ:現在位置の気象情報を設備側に返信する要求、ロケーションサービスプロバイダー:IOSオペレーティングシステム」を含む。
【0055】
ステップ4:IOS、Android等のオペレーティングシステムはLBS転換後のロケーション情報を受信する。
【0056】
IOSオペレーティングシステムは、ブロックチェーンLBS転換サービスが送信したロケーションサービス要求を受信し、キー情報フィールドは「設備の一時Macアドレス、LBSロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ:現在位置の気象情報を設備側に返信する要求、ロケーションサービスプロバイダー:IOSオペレーティングシステム」を含む。
【0057】
ステップ5:IOS、Android等のオペレーティングシステムはロケーションサービス情報を返信する。
【0058】
IOSオペレーティングシステムは、ロケーションサービス要求のタイプに基づき、ブロックチェーンLBS転換サービス装置にロケーションサービス情報を返信し、キー情報フィールドは「設備の一時Macアドレス、返信されたロケーションサービス要求情報:現在位置の気象情報は零下12℃である」を含む。
【0059】
ステップ6:ブロックチェーンLBS転換サービスは設備の一時Macアドレスを設備の実Macアドレスに転換する。
【0060】
ブロックチェーンLBS転換サービスは、IOSオペレーティングシステムから返信されたロケーションサービス情報をチェーンアップし、スマートコントラクトを介して「設備の一時Macアドレス」を「設備の実Macアドレス」に自動的に置換する。
【0061】
ブロックチェーンLBS転換サービスは、チェーン外監視メカニズムにより、指定された設備にロケーションサービス情報を送信し、キー情報フィールドは「設備の実Macアドレス、返信されたロケーションサービス要求情報:現在位置の気象情報は零下12℃である」を含み、同時にスマートコントラクトは「設備の一時Macアドレス」を「未使用」状態に自動的に釈放し、「チェーンにおけるMacアドレスプール」に再加入する。
【0062】
ステップ7:携帯電話、自動車等のアクセス設備はLBS転換後のロケーションサービス情報を受信する。
【0063】
携帯電話、自動車等のアクセス設備は、ブロックチェーンLBSによって転換されたロケーションサービス情報を受信し、キー情報フィールドは、「設備の実Macアドレス、返信されたロケーションサービス要求情報:現在位置の気象情報は零下12℃である」を含み、且つユーザ向けの情報展示やサービス提供に用いられる。
【0064】
以下では本願の実施例が提供するロケーションに基づくサービスデータの処理装置を説明し、以下に説明するロケーションに基づくサービスデータの処理装置と以上に説明したロケーションに基づくサービスデータの処理方法は相互に参照することができる。
【0065】
図4を参照して、例示的な実施例に示されるロケーションに基づくサービスデータの処理装置の構造図に基づき、図4に示すように、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信することに用いられ、ここで、前記ロケーションサービス要求は、前記モノのインターネット端末の実アドレス、ロケーション情報、ロケーションサービス要求のタイプ及びロケーションサービスプロバイダーを含む、第一受信モジュール401と、
スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することに用いられる、第一置換モジュール402と、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信することに用いられ、ここで、前記ロケーションサービス応答は、前記一時アドレスと、前記ロケーションサービスプロバイダーが前記ロケーション情報及び前記ロケーションサービス要求のタイプに基づいて生成した応答情報とを含む、第二受信モジュール403と、
前記スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することに用いられる、第二置換モジュール404と、を含む。
【0066】
本願の実施例が提供するロケーションに基づくサービスデータの処理装置は、ブロックチェーンを利用してモノのインターネット端末とロケーションサービスプロバイダーとの間の通信を実現する。具体的には、モノのインターネット端末はブロックチェーンにロケーションサービス要求を送信し、ブロックチェーンはスマートコントラクトを利用してその中のモノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ置換されたロケーションサービス要求をロケーションサービスプロバイダーに送信する。ロケーションサービスプロバイダーは、ロケーションサービス要求におけるロケーション情報及びロケーションサービス要求のタイプが生成した応答情報に基づき、ブロックチェーンにロケーションサービス応答を返信する。ブロックチェーンは、スマートコントラクトを利用してその中のモノのインターネット端末の一時アドレスを実アドレスに再置換し、且つ置換されたロケーションサービス応答をモノのインターネット端末に返信する。これから分かるように、本願の実施例が提供するロケーションに基づくサービスデータの処理装置は、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトによってモノのインターネット端末の実アドレスの置換を実現し、これによりロケーションサービスプロバイダーがモノのインターネット端末の実アドレスを取得することを隔離する作用を果たし、モノのインターネット端末の実アドレスがロケーションサービスプロバイダーに取得されないように保護する前提で、依然としてロケーションに基づくサービスを完了することができ、ロケーションサービス応答の返信を実現する。
【0067】
上記実施例に基づき、前記第一置換モジュール402は、
前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換することに用いられる第一置換ユニットと、
前記スマートコントラクトにおいて前記実アドレスと前記一時アドレスとの対応関係を記録することに用いられる記録ユニットと、
置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信することに用いられる第一送信ユニットと、を含み、
それに対応して、前記第二置換モジュール404は、
前記スマートコントラクトに記録された対応関係に基づいて、前記ロケーションサービス応答における前記一時アドレスを前記実アドレスで置換することに用いられる第二置換ユニットと、
置換されたロケーションサービス応答を前記モノのインターネット端末に送信することに用いられる第二送信ユニットと、を含む。
【0068】
上記実施例に基づき、前記第一置換ユニットは、具体的には、前記スマートコントラクトを利用してチェーンにおけるアドレスプールから状態が未使用の一時アドレスを選択し、前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを前記一時アドレスに置換し、且つ前記一時アドレスの状態を使用中に更新するユニットである。
【0069】
それに対応して、前記第二置換モジュール404は、
前記一時アドレスの状態を未使用に更新することに用いられる更新ユニットをさらに含む。
【0070】
上記実施例に基づき、前記第一置換モジュール402は、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールから削除することに用いられる削除ユニットをさらに含み、
それに対応して、前記第二置換モジュール404は、
前記一時アドレスを前記チェーンにおけるアドレスプールに再加入することに用いられる加入ユニットをさらに含む。
【0071】
上記の実施例に基づき、前記ブロックチェーンは、ロケーションサービスプロバイダーに対応するサービスノードを含む。
【0072】
前記第一置換モジュール402は、具体的には、スマートコントラクトを利用して前記ロケーションサービス要求における前記モノのインターネット端末の実アドレスを一時アドレスに置換し、且つ対応するサービスノードを介して置換されたロケーションサービス要求を前記ロケーションサービスプロバイダーに送信するモジュールである。
【0073】
前記第二受信モジュール403は、具体的には、対応するサービスノードを介して前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信するモジュールである。
【0074】
上記実施例に基づき、前記ブロックチェーンは、監督部門に対応する監督ノードをさらに含み、
前記装置は、
モノのインターネット端末が送信したロケーションサービス要求を受信した後に、前記ロケーションサービス要求を前記監督ノードに送信することに用いられる第一送信モジュールと、
前記ロケーションサービスプロバイダーが送信したロケーションサービス応答を受信した後に、前記ロケーションサービス応答を前記監督ノードに送信することに用いられる第二送信モジュールと、をさらに含む。
【0075】
上記の実施形態に基づき、前記ロケーションサービスプロバイダーは、オペレーティングシステムを含む。
【0076】
上記の実施例における装置に関して、各モジュールが動作を実行する具体的な方法は、当該方法に関する実施形態において既に詳細に説明されており、ここでは詳細に説明しない。
【0077】
上記プログラムモジュールのハードウェア実現に基づき、且つ本願の実施例の方法を実現するために、本願の実施例はさらに電子デバイスを提供し、図5は例示的な実施例に示される電子デバイスの構造図であり、図5に示すように、電子デバイスは、
他の設備例えばネットワーク設備等と情報交換を行うことができる通信インターフェース1と、
通信インターフェース1に接続され、他の設備との情報交換を実施し、コンピュータプログラムを実行するときに、上記一つまたは複数の技術的解決策によって提供されるロケーションに基づくサービスデータの処理方法を実行することに用いられるプロセッサ2と、を含む。ここで、コンピュータプログラムは、メモリ3に格納される。
【0078】
もちろん、実際の適用において、電子デバイスにおける様々なアセンブリは、バスシステム4を介して互いに結合される。なお、バスシステム4は、これらのアセンブリの間の接続通信を実現することに用いられる。バスシステム4は、データバスの他に、電源バス、制御バス及びステータス信号バスをさらに含む。しかし、説明を明確にするために、図5において様々なバスをバスシステム4と表記する。
【0079】
本願の実施形態におけるメモリ3は、電子デバイスの動作をサポートするために様々な種類のデータを記憶することに用いられる。これらのデータの例は、電子デバイス上で動作するための任意のコンピュータプログラムを含む。
【0080】
なお、メモリ3は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標)、Ferromagnetic Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、または読み出し専用ディスク(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよく、磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリまたはテープメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、それは外部キャッシュメモリとして使用される。例示的かつ非限定的な説明として、多くの形式のRAMが利用可能であり、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、シンクロナススタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、エンハンストシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM(登録商標)、Direct Rambus Random Access Memory)である。本願の実施例に記載のメモリ2はこれら及び任意の他の適切な種類のメモリを含むことが意図されるが、それらに限定されない。
【0081】
上記本願の実施例に開示された方法は、プロセッサ2に適用することができ、またはプロセッサ2によって実現される。プロセッサ2は集積回路チップであってもよく、信号の処理能力を有する。実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ2におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形式のコマンドによって完了することができる。上記のプロセッサ2は、汎用プロセッサ、DSP、または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよい。プロセッサ2は、本願の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示された方法のステップを参照して、ハードウェア復号プロセッサが実行して完了するように直接体現することができ、または復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行して完了することができる。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に位置することができ、該記憶媒体はメモリ3に位置し、プロセッサ2はメモリ3におけるプログラムを読み取り、そのハードウェアと結合して前記方法のステップを完了する。
【0082】
プロセッサ2は、前記プログラムを実行する時に本願の実施例の各方法における対応するプロセスを実現し、簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0083】
例示的な実施形態において、本願の実施形態は、記憶媒体をさらに提供し、即ちコンピュータ記憶媒体であり、具体的にはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、コンピュータプログラムを記憶するメモリ3を含み、上記コンピュータプログラムは、プロセッサ2によって実行されて、上記の方法の前記ステップを完了することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、またはCD-ROMなどのメモリであってもよい。
【0084】
当業者であれば以下のことを理解することができる:上記方法の実施例を実現する全部または一部のステップはプログラム命令に関連するハードウェアによって完了することができ、上記のプログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、該プログラムを実行する時、上記方法の実施例を含むステップを実行する。上記の記憶媒体は、移動記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスク等の各種のプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0085】
または、本願の上記集積されたユニットはソフトウェア機能モジュールの形式で実現され且つ独立した製品として販売または使用される場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の実施例の技術的解決手段は本質的にまたは従来技術に寄与する部分がソフトウェア製品の形式で体現することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、複数の命令を含んで一台の電子デバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク設備等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部または一部を実行させることに用いられる。上記の記憶媒体は、移動記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスク等の各種のプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0086】
以上の記載は、本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者が本願に開示された技術範囲内で、容易に想到し得る変更または置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5