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特許7559281新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-20
(45)【発行日】2024-10-01
(54)【発明の名称】新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機
(51)【国際特許分類】
   H01B 13/012 20060101AFI20240924BHJP
   H02G 1/12 20060101ALI20240924BHJP
   H02G 1/14 20060101ALI20240924BHJP
【FI】
H01B13/012 A
H02G1/12 051
H02G1/14
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024126191
(22)【出願日】2024-08-01
【審査請求日】2024-08-01
(31)【優先権主張番号】202311305417.4
(32)【優先日】2023-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524286683
【氏名又は名称】太倉科世通汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】蒋 強
(72)【発明者】
【氏名】郭 王成
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-517152(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112038865(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第115939902(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第116417869(CN,A)
【文献】特開2022-060249(JP,A)
【文献】米国特許第5490316(US,A)
【文献】中国特許出願公開第113270777(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 13/012
B60R 16/02
H01R 43/048
H01R 43/05
H01R 43/052
H02G 1/12
H02G 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(1)と、圧接刃(2)と、圧接台(42)と、取付板(4)とを備え、前記フレーム(1)上に昇降駆動部材が取り付けられ、前記圧接刃(2)は前記昇降駆動部材上に取り付けられ、前記圧接台(42)は前記フレーム(1)上に取り付けられ、前記圧接刃(2)の下方にあり、前記取付板(4)は前記フレーム(1)上に取り付けられる新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機であって、
曲がり矯正機構及び送給固定機構をさらに備え、
前記曲がり矯正機構は、
3つ設けられ、等間隔で環状に配置され、前記取付板(4)に取り付けられた円弧状の押圧板(13)と、
前記フレーム(1)上に取り付けられ、前記円弧状の押圧板(13)に連結された駆動組立体とを備え、
前記駆動組立体は、
前記フレーム(1)に取り付けられた第1モータ(9)と、
前記第1モータ(9)の出力軸に連結固定された第1かさ歯車(10)と、
前記取付板(4)上に回転自在に設けられ、中心部に貫通穴を設けた回転台(6)と、
前記回転台(6)上の前記圧接刃(2)に近い側に取り付けられ、前記第1かさ歯車(10)と噛み合う第1かさ歯車リング(11)と、
前記回転台(6)上の前記圧接刃(2)から離れる側に取り付けられた螺旋条(7)と、
3つ設けられ、前記取付板(4)に等間隔で環状に取り付けられ、その上に貫通穴を穿設した制限ブロック(8)と、
3つ設けられ、3つの前記制限ブロック(8)の貫通穴内にそれぞれ摺設され、その上に3つの前記円弧状の押圧板(13)が取り付けられ、前記螺旋条(7)に動力伝達可能に連結された第1ギアラック(12)とを備え、
コーミング反転機構も備え、前記コーミング反転機構は、
2つ設けられ、前記取付板(4)上に対称的に取り付けられ、その上に三角形挿入溝を穿設した第2スライドレール(14)と、
2つ設けられ、前記2つの前記第2スライドレール(14)内にそれぞれ摺設され、その上に矩形溝を穿設したスライドブロック(15)と、
2つ設けられ、2つの前記スライドブロック(15)上に取り付けられ、円弧状の構造を呈する支持板(16)と、
2つの前記支持板(16)間に回転自在に設けられ、外輪面に2つの当て止め条片が設けられ、前記支持板(16)は中空円筒体(23)の外輪面上の2つの当て止め条片間に位置し、前記支持板(16)の内輪面が前記中空円筒体(23)の外輪面に接触し、前記中空円筒体(23)が前記取付板(4)から離れた端から前記取付板(4)に近い端に向かって徐々に縮径し、前記中空円筒体(23)の内輪面上に複数の摺動溝を設けた中空円筒体(23)と、
前記中空円筒体(23)に連結されたクランプ・コーミング組立体と、
前記中空円筒体(23)に連結され、銅線ワイヤーハーネスが梳かされるときに回転できるようにする反転組立体とを備え、
前記クランプ・コーミング組立体は、
複数設けられ、等間隔で環状に配置され、前記中空円筒体(23)の摺動溝に摺設され、前記中空円筒体(23)に近い端が円形となり、前記中空円筒体(23)から離れた端が円錐形となるコーミングポスト(24)と、
その上に複数の円形貫通穴を穿設し、前記コーミングポスト(24)は前記つなぎ環(25)の円形貫通穴に摺設され、前記取付板(4)から離れた端に環状摺動路を穿設したつなぎ環(25)と、
複数設けられ、前記つなぎ環(25)の外輪面上に等間隔で環状に取り付けられ、前記コーミングポスト(24)に動力伝達可能に連結された第1バネ受け(26)と、
2つ設けられ、前記つなぎ環(25)に対称的に取り付けられた弾性伸縮ロッド(27)と、
2つ設けられ、2つの前記弾性伸縮ロッド(27)の伸縮端にそれぞれ取り付けられた円弧状の押さえ板(28)と、
2つ設けられ、2つの前記弾性伸縮ロッド(27)の伸縮端にそれぞれ取り付けられ、前記コーミングポスト(24)の円錐端が制御リング(29)内に位置する制御リング(29)とを備え、
前記反転組立体は、
2つ設けられ、2つの前記スライドブロック(15)上の前記取付板(4)に近い側にそれぞれ取り付けられた取付ポスト(17)と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記取付ポスト(17)の対向側に回転可能に設けられ、回転軸棒を介して前記取付ポスト(17)上に回転自在に配置された第1平歯車(18)と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記取付ポスト(17)の対向側に回転可能に設けられ、回転軸棒を介して前記取付ポスト(17)上に回転自在に配置され、第2かさ歯車(19)の回転軸棒は前記取付ポスト(17)と前記第2かさ歯車(19)との間に位置する前記第1平歯車(18)の回転軸棒に連結固定された第2かさ歯車(19)と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記第2スライドレール(14)の対向側の底部に取り付けられ、上側が前記第1平歯車(18)に噛合される第2ギアラック(20)と、
前記中空円筒体(23)上の前記取付板(4)に近い端に取り付けられ、2つの前記第2かさ歯車(19)に噛合される第2かさ歯車リング(30)とを備え、
前記送給固定機構は、
前記フレーム(1)上に取り付けられ、水平方向となり、前記取付板(4)の上方に位置する第1スライドレール(3)と、
電動スライダを介して前記第1スライドレール(3)内に摺設された電動クランプ(5)と
を備える
ことを特徴とする、新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機。
【請求項2】
2つ設けられ、2つの前記第2スライドレール(14)に取り付けられ、その伸縮端に円形ストッパー板を設け、その上の円形ストッパー板は前記つなぎ環(25)の環状摺動路内に位置する第1電動伸縮ロッド(31)と、
4つ設けられ、それぞれ前記スライドブロック(15)の矩形溝に2個1組で取り付けられた弾性部材(21)と、
2つ設けられ、2組の前記弾性部材(21)の伸縮端に取り付けられ、前記スライドブロック(15)の矩形溝に摺設された係止ブロック(22)(22)とをさらに備える
ことを特徴とする、請求項1に記載の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機。
【請求項3】
前記フレーム(1)上に取り付けられ、両側に円形貫通穴を穿設した供給パイプ(37)と、
前記フレーム(1)上に取り付けられ、水平方向となり、その伸縮端に円形のプッシュプレートを設け、その上の円形のプッシュプレートは前記供給パイプ(37)の円形貫通穴に摺設される第2電動伸縮ロッド(39)と、
前記供給パイプ(37)上の前記第2電動伸縮ロッド(39)から離れた側に取り付けられ、その上に4つの円弧状貫通穴を穿設し、4つの円弧状貫通穴は等間隔で環状に配置される第1回転筒(32)と、
端子を挟持固定し、銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入する際の端子の揺れを防止すると共に、挟持された端子の往復回転を制御する保持回転組立体と
を備えた端子制御機構をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機。
【請求項4】
前記保持回転組立体は、
前記フレーム(1)上に取り付けられ、その中に等間隔で環状に配置された4つの円弧状ブロックを設け、各前記円弧状ブロックは調整輪の内径方向に沿って徐々に縮径する調整輪(36)と、
前記第1回転筒(32)の外輪面に回転可能に設けられ、その上に等間隔に配置された4つの貫通穴を穿設した第2回転筒(33)と、
4つ設けられ、前記第2回転筒(33)の外輪面上に等間隔で環状に配置され、第2バネ受け(34)の軸線は前記第2回転筒(33)上の貫通穴軸線と重なる第2バネ受け(34)と、
4つ設けられ、等間隔で環状に配列され、各押付ポスト(35)は1つの前記第2バネ受け(34)に動力伝達可能に連結され、前記第2回転筒(33)から離れた端が円形となり、前記第2回転筒(33)に近い端が弾性を有する柔軟な面となる押付ポスト(35)と
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機。
【請求項5】
前記第2回転筒(33)の外輪面に取り付けられた第2リングギヤ(38)と、
前記フレーム(1)上に取り付けられた第2モータ(40)と、
前記第2モータ(40)の出力軸に連結固定され、前記第2リングギヤ(38)に噛合される第2平歯車(41)と
をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤーハーネス圧着の技術分野に関し、特に、新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機に関する。
【背景技術】
【0002】
圧着は、ワイヤーハーネスと端子を接続する方法である。圧着工程では、一定の機械的外力を加えてワイヤーハーネスの絶縁体を剥がし、圧着端子を導体に咬み込ませ、金型及び圧着設備で原材料端子、ワイヤーハーネス及び防水プラグをワイヤーハーネス半製品に製造し、圧着により電気をワイヤーハーネスから端子へ伝えることができる。
【0003】
従来技術では、ワイヤーハーネスと端子とを圧着する際、ワイヤーハーネス絶縁体を剥ぎ取るなどの状況で絶縁体を剥いだ後銅線ワイヤーハーネスが曲がってしまう場合があり、すなわち、絶縁層が剥がされた銅線と剥がされた銅線の端部との間に屈曲点が存在し、端子とワイヤーハーネスを圧着した後端子と絶縁体との間に隙間が生じやすく、また一部の銅線ワイヤーハーネスでは各々銅線が銅線ワイヤーハーネス内の正しい位置から偏移され、位置ずれが生じることで、銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入するときに端子にスムーズかつ緊密に挿入できないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ワイヤーハーネスと端子とを圧着する際、ワイヤーハーネス絶縁体を剥ぎ取るなどの状況で絶縁体を剥いだ後銅線ワイヤーハーネスが曲がってしまう場合があり、銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入するときに端子にスムーズかつ緊密に挿入できないという従来技術の問題、を解決する新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術的手段は、次の通りであり、
新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機であって、フレームと、圧接刃と、圧接台と、取付板とを備え、前記フレーム上に昇降駆動部材が取り付けられ、前記圧接刃は前記昇降駆動部材上に取り付けられ、前記圧接台は前記フレーム上に取り付けられ、前記圧接刃の下方にあり、前記取付板は前記フレーム上に取り付けられ、
曲がり矯正機構及び送給固定機構をさらに備え、
前記曲がり矯正機構は、
3つ設けられ、等間隔で環状に配置され、前記取付板に取り付けられた円弧状の押圧板と、
前記フレーム上に取り付けられ、前記円弧状の押圧板に連結され、3つの前記円弧状の押圧板を同時に中心に近づけて銅線屈曲点に押し付け力を加えて銅線ワイヤーハーネスを平らに整えるよう制御する駆動組立体とを備える。
【0006】
さらなる技術的手段として、前記駆動組立体は、
前記フレームに取り付けられた第1モータと、
前記第1モータの出力軸に連結固定された第1かさ歯車と、
前記取付板上に回転自在に設けられ、中心部に貫通穴を設けた回転台と、
前記回転台上の前記圧接刃に近い側に取り付けられ、前記第1かさ歯車と噛み合う第1かさ歯車リングと、
前記回転台上の前記圧接刃から離れる側に取り付けられた螺旋条と、
3つ設けられ、前記取付板に等間隔で環状に取り付けられ、その上に貫通穴を穿設した制限ブロックと、
3つ設けられ、3つの前記制限ブロックの貫通穴内にそれぞれ摺設され、その上に3つの前記円弧状の押圧板が取り付けられ、前記螺旋条に動力伝達可能に連結された第1ギアラックとを備える。
【0007】
さらなる技術的手段として、コーミング反転機構も備え、前記コーミング反転機構は、
2つ設けられ、前記取付板上に対称的に取り付けられ、その上に三角形挿入溝を穿設した第2スライドレールと、
2つ設けられ、前記2つの前記第2スライドレール内にそれぞれ摺設され、その上に矩形溝を穿設したスライドブロックと、
2つ設けられ、2つの前記スライドブロック上に取り付けられ、円弧状の構造を呈する支持板と、
2つの前記支持板間に回転自在に設けられ、外輪面に2つの当て止め条片が設けられ、前記支持板は中空円筒体の外輪面上の2つの当て止め条片間に位置し、前記支持板の内輪面が中空円筒体の外輪面に接触し、前記中空円筒体が前記取付板から離れた端から前記取付板に近い端に向かって徐々に縮径し、前記中空円筒体の内輪面上に複数の摺動溝を設けた中空円筒体と、
前記中空円筒体に連結されたクランプ・コーミング組立体と、
前記中空円筒体に連結され、銅線ワイヤーハーネスが梳かされるときに回転できるようにする反転組立体とを備える。
【0008】
さらなる技術的手段として、前記クランプ・コーミング組立体は、
複数設けられ、等間隔で環状に配置され、前記中空円筒体の摺動溝に摺設され、前記中空円筒体に近い端が円形となり、前記中空円筒体から離れた端が円錐形となるコーミングポストと、
その上に複数の円形貫通穴を穿設し、前記コーミングポストは前記つなぎ環の円形貫通穴に摺設され、前記取付板から離れた端に環状摺動路を穿設したつなぎ環と、
複数設けられ、前記つなぎ環の外輪面上に等間隔で環状に取り付けられ、前記コーミングポストに動力伝達可能に連結された第1バネ受けと、
2つ設けられ、前記つなぎ環に対称的に取り付けられた弾性伸縮ロッドと、
2つ設けられ、2つの前記弾性伸縮ロッドの伸縮端にそれぞれ取り付けられた円弧状の押さえ板と、
2つ設けられ、2つの前記弾性伸縮ロッドの伸縮端にそれぞれ取り付けられ、前記コーミングポストの円錐端が制御リング内に位置する制御リングとを備える。
【0009】
さらなる技術的手段として、
2つ設けられ、2つの前記第2スライドレールに取り付けられ、その伸縮端に円形ストッパー板を設け、その上の円形ストッパー板は前記つなぎ環の環状摺動路内に位置する第1電動伸縮ロッドと、
4つ設けられ、それぞれ前記スライドブロックの矩形溝に2個1組で取り付けられた弾性部材と、
2つ設けられ、2組の前記弾性部材の伸縮端に取り付けられ、前記スライドブロックの矩形溝に摺設された係止ブロックとをさらに備える。
【0010】
さらなる技術的手段として、前記反転組立体は、
2つ設けられ、2つの前記スライドブロック上の前記取付板に近い側にそれぞれ取り付けられた取付ポストと、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記取付ポストの対向側に回転可能に設けられ、回転軸棒を介して前記取付ポスト上に回転自在に配置された第1平歯車と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記取付ポストの対向側に回転可能に設けられ、回転軸棒を介して前記取付ポスト上に回転自在に配置され、第2かさ歯車の回転軸棒は前記取付ポストと前記第2かさ歯車との間に位置する前記第1平歯車の回転軸棒に連結固定された第2かさ歯車と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記第2スライドレールの対向側の底部に取り付けられ、上側が前記第1平歯車に噛合される第2ギアラックと、
前記中空円筒体上の前記取付板に近い端に取り付けられ、2つの前記第2かさ歯車に噛合される第2かさ歯車リングとを備える。
【0011】
さらなる技術的手段として、前記送給固定機構は、
前記フレーム上に取り付けられ、水平方向となり、前記取付板の上方に位置する第1スライドレールと、
電動スライダを介して前記第1スライドレール内に摺設された電動クランプとを備える。
【0012】
さらなる技術的手段として、端子制御機構をさらに備え、前記端子制御機構は、
前記フレーム上に取り付けられ、両側に円形貫通穴を穿設した供給パイプと、
前記フレーム上に取り付けられ、水平方向となり、その伸縮端に円形のプッシュプレートを設け、その上の円形のプッシュプレートは前記供給パイプの円形貫通穴に摺設される第2電動伸縮ロッドと、
前記供給パイプ上の前記第2電動伸縮ロッドから離れた側に取り付けられ、その上に4つの円弧状貫通穴を穿設し、4つの円弧状貫通穴は等間隔で環状に配置される第1回転筒と、
端子を挟持固定し、銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入する際の端子の揺れを防止すると共に、挟持された端子の往復回転を制御する保持回転組立体とを備える。
【0013】
さらなる技術的手段として、前記保持回転組立体は、
前記フレーム上に取り付けられ、その中に等間隔で環状に配置された4つの円弧状ブロックを設け、各前記円弧状ブロックは調整輪の内径方向に沿って徐々に縮径する調整輪と、
前記第1回転筒の外輪面に回転可能に設けられ、その上に等間隔に配置された4つの貫通穴を穿設した第2回転筒と、
4つ設けられ、前記第2回転筒の外輪面上に等間隔で環状に配置され、第2バネ受けの軸線は前記第2回転筒上の貫通穴軸線と重なる第2バネ受けと、
4つ設けられ、等間隔で環状に配列され、各押付ポストは1つの前記第2バネ受けに動力伝達可能に連結され、前記第2回転筒から離れた端が円形となり、前記第2回転筒に近い端が弾性を有する柔軟な面となる押付ポストとを備える。
【0014】
さらなる技術的手段として、
前記第2回転筒の外輪面に取り付けられた第2リングギヤと、
前記フレーム上に取り付けられた第2モータと、
前記第2モータの出力軸に連結固定され、前記第2リングギヤに噛合される第2平歯車とをさらに備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明の動作原理及び有利な効果としては、
本発明では、絶縁体を剥がして曲げた銅線ワイヤーハーネスについて、送給固定機構により銅線ワイヤーハーネス上の屈曲点を3つの円弧状の押圧板の中心点に移動するように制御され、その後円弧状の押圧板は駆動組立体の制御の下で円弧状の押圧板の内輪面が銅線ワイヤーハーネスと密着するまで銅線ワイヤーハーネスに向かって徐々に接近し、円弧状の押圧板間に形成される押し付け力により銅線ワイヤーハーネスの曲げ角度が消えるまで徐々に小さくなることで、曲げられた銅線ワイヤーハーネスを直線状にし、ワイヤーハーネスと端子を圧着した後端子と絶縁体との間に隙間がある現象を避ける。
【0016】
以下、図面及び具体的な実施形態を参照しつつ本発明をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の角度から見た本発明の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機の概略立体図である。
図2】第2の角度から見た本発明の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機の概略立体図である。
図3】本発明の新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機の部分構造概略図である。
図4】第1の角度から見た本発明の曲がり矯正機構の概略構成図である。
図5】第2の角度から見た本発明の曲がり矯正機構の概略構成図である。
図6】本発明の曲がり矯正機構の部分構造概略図である。
図7】本発明のコーミング反転機構の概略構成図である。
図8】本発明のコーミング反転機構の第1の部分構造概略図である。
図9】本発明のコーミング反転機構の第2の部分構造概略図である。
図10】本発明の図9の部位A拡大図である。
図11】本発明の図9の部位B拡大図である。
図12】本発明のコーミング反転機構の第3の部分構造概略図である。
図13】本発明の端子制御機構の概略構成図である。
図14】本発明の端子制御機構の部分構造概略図である。
図15】本発明の保持回転組立体の第1の部分構造概略図である。
図16】本発明の保持回転組立体の第2の部分構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態と併せて、本発明の実施形態中の技術的手段を詳細に説明するが、説明する実施形態は本発明の一部の実施形態であり、全ての実施形態でないことは言うまでもない。本発明中の実施形態に基づいて、当業者が創造性の活動をしない前提で得られた全ての他の実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0019】
図1図16に示すように、本実施形態は、新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機を提案したものであり、フレーム1と、圧接刃2と、圧接台42と、取付板4とを備え、前記フレーム1上に昇降駆動部材が取り付けられ、前記圧接刃2は前記昇降駆動部材上に取り付けられ、前記圧接台42は前記フレーム1上に取り付けられ、前記圧接刃2の下方にあり、前記取付板4は前記フレーム1上に取り付けられ、
曲がり矯正機構及び送給固定機構をさらに備え、
前記曲がり矯正機構は、
3つ設けられ、等間隔で環状に配置され、前記取付板4に取り付けられた円弧状の押圧板13と、
前記フレーム1上に取り付けられ、前記円弧状の押圧板13に連結され、3つの前記円弧状の押圧板13を同時に中心に近づけて銅線屈曲点に押し付け力を加えて銅線ワイヤーハーネスを平らに整えるよう制御する駆動組立体とを備える。
【0020】
本実施形態では、絶縁体を剥がして曲げた銅線ワイヤーハーネスについて、送給固定機構により銅線ワイヤーハーネス上の屈曲点を3つの円弧状の押圧板13の中心点に移動するように制御され、その後円弧状の押圧板13は駆動組立体の制御の下で円弧状の押圧板13の内輪面が銅線ワイヤーハーネスと密着するまで銅線ワイヤーハーネスに向かって徐々に接近し、円弧状の押圧板13間に形成される押し付け力により銅線ワイヤーハーネスの曲げ角度が消えるまで徐々に小さくなることで、曲げられた銅線ワイヤーハーネスを直線状にし、ワイヤーハーネスと端子を圧着した後端子と絶縁体との間に隙間がある現象を避ける。平らに整えた後駆動組立体は円弧状の押圧板13を制御して銅線ワイヤーハーネスから徐々に離れ、同時に送給固定機構は銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入するよう制御し、銅線ワイヤーハーネスの絶縁体を剥ぎ取る部分が端子に完全に挿入された後圧接台42の位置にあり、昇降駆動部材は圧接刃2の下方移動を制御して端子とワイヤーハーネスを圧着する。
【0021】
前記駆動組立体は、
前記フレーム1に取り付けられた第1モータ9と、
前記第1モータ9の出力軸に連結固定された第1かさ歯車10と、
前記取付板4上に回転自在に設けられ、中心部に貫通穴を設けた回転台6と、
前記回転台6上の前記圧接刃2に近い側に取り付けられ、前記第1かさ歯車10と噛み合う第1かさ歯車リング11と、
前記回転台6上の前記圧接刃2から離れる側に取り付けられた螺旋条7と、
3つ設けられ、前記取付板4に等間隔で環状に取り付けられ、その上に貫通穴を穿設した制限ブロック8と、
3つ設けられ、3つの前記制限ブロック8の貫通穴内にそれぞれ摺設され、その上に3つの前記円弧状の押圧板13が取り付けられ、前記螺旋条7に動力伝達可能に連結された第1ギアラック12とを備える。
【0022】
本実施形態において、送給固定機構は、銅線ワイヤーハーネスを3つの円弧状の押圧板13の中心点に移動させた後、第1モータ9が動力を供給して第1かさ歯車10を回転させ、第1かさ歯車10の回転により噛合される第1かさ歯車リング11が回転し、第1かさ歯車リング11の回転により、回転台6を同時に回転させ、同時に螺旋条7が回転台6の回転に伴い同時に移動し、回転台6と螺旋条7の移動により第1ギアラック12が制限ブロック8内で銅線ワイヤーハーネスに接近する。第1ギアラック12が銅線ワイヤーハーネスに接近すると、円弧状の押圧板13が銅線ワイヤーハーネスに接近し、3つの円弧状の押圧板13が同時に銅線ワイヤーハーネスに接近し、銅線ワイヤーハーネスに接触したとき、銅線ワイヤーハーネスに押し付け力を形成し、銅線ワイヤーハーネスに対する円弧状の押圧板13の押し付け力により屈曲点での曲げ角度が徐々に小さくなり、銅線ワイヤーハーネスが直線状になり、その後の銅線ワイヤーハーネスと端子の圧着が容易になる。
【0023】
コーミング反転機構も備え、前記コーミング反転機構は、
2つ設けられ、前記取付板4上に対称的に取り付けられ、その上に三角形挿入溝を穿設した第2スライドレール14と、
2つ設けられ、前記2つの前記第2スライドレール14内にそれぞれ摺設され、その上に矩形溝を穿設したスライドブロック15と、
2つ設けられ、2つの前記スライドブロック15上に取り付けられ、円弧状の構造を呈する支持板16と、
2つの前記支持板16間に回転自在に設けられ、外輪面に2つの当て止め条片が設けられ、前記支持板16は中空円筒体23の外輪面上の2つの当て止め条片間に位置し、前記支持板16の内輪面が中空円筒体23の外輪面に接触し、前記中空円筒体23が前記取付板4から離れた端から前記取付板4に近い端に向かって徐々に縮径し、前記中空円筒体23の内輪面上に複数の摺動溝を設けた中空円筒体23と、
前記中空円筒体23に連結されたクランプ・コーミング組立体と、
前記中空円筒体23に連結され、銅線ワイヤーハーネスが梳かされるときに回転できるようにする反転組立体とを備える。
【0024】
前記クランプ・コーミング組立体は、
複数設けられ、等間隔で環状に配置され、前記中空円筒体23の摺動溝に摺設され、前記中空円筒体23に近い端が円形となり、前記中空円筒体23から離れた端が円錐形となるコーミングポスト24と、
その上に複数の円形貫通穴を穿設し、前記コーミングポスト24は前記つなぎ環25の円形貫通穴に摺設され、前記取付板4から離れた端に環状摺動路を穿設したつなぎ環25と、
複数設けられ、前記つなぎ環25の外輪面上に等間隔で環状に取り付けられ、前記コーミングポスト24に動力伝達可能に連結された第1バネ受け26と、
2つ設けられ、前記つなぎ環25に対称的に取り付けられた弾性伸縮ロッド27と、
2つ設けられ、2つの前記弾性伸縮ロッド27の伸縮端にそれぞれ取り付けられた円弧状の押さえ板28と、
2つ設けられ、2つの前記弾性伸縮ロッド27の伸縮端にそれぞれ取り付けられ、前記コーミングポスト24の円錐端が制御リング29内に位置する制御リング29とを備える。
【0025】
2つ設けられ、2つの前記第2スライドレール14に取り付けられ、その伸縮端に円形ストッパー板を設け、その上の円形ストッパー板は前記つなぎ環25の環状摺動路内に位置する第1電動伸縮ロッド31と、
4つ設けられ、それぞれ前記スライドブロック15の矩形溝に2個1組で取り付けられた弾性部材21と、
2つ設けられ、2組の前記弾性部材21の伸縮端に取り付けられ、前記スライドブロック15の矩形溝に摺設された係止ブロック22とをさらに備える。
【0026】
前記反転組立体は、
2つ設けられ、2つの前記スライドブロック15上の前記取付板4に近い側にそれぞれ取り付けられた取付ポスト17と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記取付ポスト17の対向側に回転可能に設けられ、回転軸棒を介して前記取付ポスト17上に回転自在に配置された第1平歯車18と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記取付ポスト17の対向側に回転可能に設けられ、回転軸棒を介して前記取付ポスト17上に回転自在に配置され、第2かさ歯車19の回転軸棒は前記取付ポスト17と前記第2かさ歯車19との間に位置する前記第1平歯車18の回転軸棒に連結固定された第2かさ歯車19と、
2つ設けられ、それぞれ2つの前記第2スライドレール14の対向側の底部に取り付けられ、上側が前記第1平歯車18に噛合される第2ギアラック20と、
前記中空円筒体23上の前記取付板4に近い端に取り付けられ、2つの前記第2かさ歯車19に噛合される第2かさ歯車リング30とを備える。
【0027】
本実施形態において、各々銅線が銅線ワイヤーハーネス内の正しい位置からずれたとき、送給固定機構がワイヤーハーネスの絶縁層を挟持し、絶縁層に近い銅線端部をつなぎ環25の中心点に移動させ、その後第1電動伸縮ロッド31が伸長して、つなぎ環25が取付板4に接近する方向に移動するようにさせ、つなぎ環25の移動によりコーミングポスト24が中空円筒体23の摺動溝内を中空円筒体23の他端に向かって摺動し、コーミングポスト24の摺動過程において、中空円筒体23の両端の直径が異なるため、コーミングポスト24はつなぎ環25の中心に向かって移動し、すなわち、銅線ワイヤーハーネスに接近し、コーミングポスト24が銅線ワイヤーハーネスに接近する時第1バネ受け26上のバネに圧縮効果が生じ、且つコーミングポスト24が銅線ワイヤーハーネスに接近する時制御リング29を銅線ワイヤーハーネスに接近させ、制御リング29が銅線ワイヤーハーネスに接近することで、弾性伸縮ロッド27が伸長し、弾性伸縮ロッド27の伸長により2つの円弧状の押さえ板28がつなぎ環25の中心点に同時に近づくようにして、銅線ワイヤーハーネスを挟み、且つコーミングポスト24の円錐状先端部が各々銅線の隙間に挿入される。第1電動伸縮ロッド31がコーミングポスト24を中空円筒体23の一端から他端まで摺動させる過程で、係止ブロック22は第2スライドレール14の取付板4から離れた挿入溝内にあるため、この過程ではスライドブロック15は第2スライドレール14内を摺動しない。コーミングポスト24が中空円筒体23の取付板4に近い端まで摺動した時、第1電動伸縮ロッド31の伸長により弾性部材21が圧縮されて短くなることで、係止ブロック22を第2スライドレール14の挿入溝から離脱させ、係止ブロック22が第2スライドレール14の挿入溝から離脱した後第1電動伸縮ロッド31が伸長し、スライドブロック15が第2スライドレール14内を取付板4に接近する方向に摺動し、スライドブロック15の移動により支持板16を移動させ、支持板16の移動により中空円筒体23を運動させるため、クランプ・コーミング組立体が取付板4に接近する方向に移動する。且つスライドブロック15の移動により、取付ポスト17が第2スライドレール14で移動し、取付ポスト17の移動により第1平歯車18が移動し、第2ギアラック20と噛合するため、第1平歯車18が移動しながら回転し、第1平歯車18の回転により第2かさ歯車19が回転し、第2かさ歯車19の回転により第2かさ歯車リング30が回転し、第2かさ歯車リング30の回転により中空円筒体23が回転し、中空円筒体23の回転によりコーミングポスト24が回転し、コーミングポスト24の回転によりつなぎ環25及び円弧状の押さえ板28が回転し、円弧状の押さえ板28の回転により、挟持された銅線ワイヤーハーネスが回転するため、位置ずれした各々銅線をコーミングポスト24のコーミング効果及び円弧状の押さえ板28の回転効果によりバラバラな状態からまとめた状態に徐々に戻すことができ、
銅線ワイヤーハーネスをコーミングした後、第1電動伸縮ロッド31はまた伸長状態にあり、スライドブロック15が第2スライドレール14上の取付板4に近い端の挿入溝に摺動して係止ブロック22が挿入溝に入るとき、第1電動伸縮ロッド31が縮むことにより、つなぎ環25が中空円筒体23内を取付板4に近い端から取付板4から離れた端まで移動し、つなぎ環25の移動によりコーミングポスト24が第1バネ受け26の作用下で前記銅線ワイヤーハーネスから離れるようさせ、且つ2つの弾性伸縮ロッド27が縮むことによりコーミングポスト24が取付板4に近い端から取付板4から離れた端まで完全に移動するまで、2つの円弧状の押さえ板28が徐々に離れるようにさせ、第1電動伸縮ロッド31が縮むことにより、係止ブロック22が第2スライドレール14上の取付板4に近い端の挿入溝から離脱し、その後送給固定機構はワイヤーハーネスを制御して端子に挿入して圧着する。
【0028】
前記送給固定機構は、
前記フレーム1上に取り付けられ、水平方向となり、前記取付板4の上方に位置する第1スライドレール3と、
電動スライダを介して前記第1スライドレール3内に摺設された電動クランプ5とを備える。
【0029】
本実施形態において、電動スライダが電動クランプ5を駆動してワイヤーハーネスを挟持して第1スライドレール3内を摺動し、電動クランプ5はワイヤーハーネスを制御して圧着工程、曲げ矯正工程及びコーミング工程を完了させ、ワイヤーハーネスを手動で保持して圧着する必要がなくなる。
【0030】
端子制御機構をさらに備え、前記端子制御機構は、
前記フレーム1上に取り付けられ、両側に円形貫通穴を穿設した供給パイプ37と、
前記フレーム1上に取り付けられ、水平方向となり、その伸縮端に円形のプッシュプレートを設け、その上の円形のプッシュプレートは前記供給パイプ37の円形貫通穴に摺設される第2電動伸縮ロッド39と、
前記供給パイプ37上の前記第2電動伸縮ロッド39から離れた側に取り付けられ、その上に4つの円弧状貫通穴を穿設し、4つの円弧状貫通穴は等間隔で環状に配置される第1回転筒32と、
端子を挟持固定し、銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入する際の端子の揺れを防止すると共に、挟持された端子の往復回転を制御する保持回転組立体とを備える。
【0031】
前記保持回転組立体は、
前記フレーム1上に取り付けられ、その中に等間隔で環状に配置された4つの円弧状ブロックを設け、各前記円弧状ブロックは調整輪36の内径方向に沿って徐々に縮径する調整輪36と、
前記第1回転筒32の外輪面に回転可能に設けられ、その上に等間隔に配置された4つの貫通穴を穿設した第2回転筒33と、
4つ設けられ、前記第2回転筒33の外輪面上に等間隔で環状に配置され、第2バネ受け34の軸線は前記第2回転筒33上の貫通穴軸線と重なる第2バネ受け34と、
4つ設けられ、等間隔で環状に配列され、各押付ポスト35は1つの前記第2バネ受け34に動力伝達可能に連結され、前記第2回転筒33から離れた端が円形となり、前記第2回転筒33に近い端が弾性を有する柔軟な面となる押付ポスト35とを備える。
【0032】
前記第2回転筒33の外輪面に取り付けられた第2リングギヤ38と、
前記フレーム1上に取り付けられた第2モータ40と、
前記第2モータ40の出力軸に連結固定され、前記第2リングギヤ38に噛合される第2平歯車41とをさらに備える。
【0033】
本実施形態において、端子は供給パイプ37から入り、第2電動伸縮ロッド39が端子を第1回転筒32内に押し込み、第2モータ40が第2平歯車41を回転駆動し、第2平歯車41が第2リングギヤ38を回転させ、第2リングギヤ38の回転により第2回転筒33が回転し、第2回転筒33の回転により4つの押付ポスト35が調整輪36の4つの円弧状ブロックの規制を受けながら調整輪36の中心に接近して端子を挟持し、端子が第1回転筒32の中心位置にあり、押付ポスト35は調整輪36の中心に接近する時第2バネ受け34上のバネを圧縮し、端子を挟持した後銅線ワイヤーハーネスは電動クランプ5の制御下で端子内に徐々に挿入され、銅線ワイヤーハーネスが端子内に挿入される時第2モータ40が周期的に正逆回転して、第2回転筒33がわずかに往復回転し、このとき、押付ポスト35の端子に合着する端は弾性のある柔軟な面であるため、第2回転筒33がわずかに回転することで、押付ポスト35が端子を挟持してわずかに回転し、銅線ワイヤーハーネスが端子内に入りやすくなることで、次の圧着工程がスムーズに進むことができ、
圧着完了後第2モータ40が逆転してリセットされることにより、第2回転筒33が回転し、第2回転筒33が回転するとともに、第2バネ受け34内のバネが伸長して押付ポスト35が徐々に端子から離れるようにさせ、その後電動クランプ5は圧着済みのワイヤーハーネスを圧接刃2の下から離れるように制御し、その後のワイヤーハーネスと端子の圧着を容易にする。
【0034】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明を限定する意図で用いられるものではなく、本発明の精神及び原理内で行われるいかなる修正、均等物による置換、改良等も本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0035】
1 フレーム
10 第1かさ歯車
11 第1かさ歯車リング
12 第1ギアラック
13 円弧状の押圧板
14 第2スライドレール
15 スライドブロック
16 支持板
17 取付ポスト
18 第1平歯車
19 第2かさ歯車
2 圧接刃
20 第2ギアラック
21 弾性部材
22 係止ブロック
23 中空円筒体
24 コーミングポスト
25 つなぎ環
26 第1バネ受け
27 弾性伸縮ロッド
28 円弧状の押さえ板
29 制御リング
3 第1スライドレール
30 第2かさ歯車リング
31 第1電動伸縮ロッド
32 第1回転筒
33 第2回転筒
34 第2バネ受け
35 押付ポスト
36 調整輪
37 供給パイプ
38 第2リングギヤ
39 第2電動伸縮ロッド
4 取付板
40 第2モータ
41 第2平歯車
42 圧接台
5 電動クランプ
6 回転台
7 螺旋条
8 制限ブロック
9 第1モータ



【要約】
【課題】新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、ワイヤーハーネス圧着の技術分野に関し、特に、新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機に関する。技術的課題:ワイヤーハーネスと端子とを圧着する際、ワイヤーハーネス絶縁体を剥ぎ取るなどの状況で絶縁体を剥いだ後銅線ワイヤーハーネスが曲がってしまう場合があり、銅線ワイヤーハーネスを端子に挿入するときに端子にスムーズかつ緊密に挿入できないという従来技術の問題。技術的手段:新エネルギー車用ワイヤーハーネス圧着機であって、フレームと、圧接刃と、圧接台と、取付板とを備え、フレーム上に昇降駆動部材が取り付けられ、圧接刃は昇降駆動部材上に取り付けられ、圧接台はフレーム上に取り付けられ、圧接刃の下方にあり、取付板はフレーム上に取り付けられ、曲がり矯正機構及び送給固定機構をさらに備え、曲がり矯正機構は、3つ設けられ、等間隔で環状に配置され、取付板に取り付けられた円弧状の押圧板を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16