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特許7559395情報処理装置、画像処理システムおよびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、画像処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/12 20230101AFI20240925BHJP
【FI】
G06Q40/12
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020123854
(22)【出願日】2020-07-20
(65)【公開番号】P2022020388
(43)【公開日】2022-02-01
【審査請求日】2023-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】井上 佑希
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-063690(JP,A)
【文献】特開2020-017140(JP,A)
【文献】特開2020-016914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、
前記画像には、前記証憑情報の属性に関する属性情報が含まれ、
前記プロセッサは、
前記画像とは異なる画像であって、前記対象に関し前記属性情報に基づく対象画像を端末に表示させ、
前記属性情報をメモリに格納し、
前記画像を取得すると、当該画像に含まれる前記属性情報と、前記メモリに格納されている前記属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、前記対象画像を前記端末に表示させ、
前記対象は、前記証憑情報が適用されるユーザであり、
前記属性情報は、前記ユーザの名称に関しない情報であり、
前記プロセッサは、
前記ユーザを識別する識別情報を前記メモリに格納し、
前記対象画像には、前記条件を満たす前記属性情報に関連付けられた前記識別情報が含まれる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、
前記証憑情報が適用される対象の複数の指定を受け付け、
前記複数の対象のうちの一の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けると、当該複数の対象のうちの当該一の対象とは異なる他の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付ける
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、
複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、
前記証憑情報が適用される対象の指定を受け付け、
一の証憑情報が適用される対象が指定されると、当該対象に関する情報を当該一の証憑情報に対応付けて前記証憑画像とともに前記端末に表示させる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
前記画像は、一の頁に形成されており、
前記複数単位の前記証憑情報は、前記一の頁に形成されている前記画像に含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記一の頁に形成された前記複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、
一の前記対象に適用される前記証憑情報のユーザによる複数の指定を前記証憑画像を介して受け付けることを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記証憑情報が適用される対象に前記複数の対象のうちの少なくとも一の対象が設定されていない場合、適用される当該証憑情報が設定されていない当該対象に関する情報を端末に表示させることを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
複数単位の証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、
前記証憑情報が適用される対象の単位ごとのユーザによる指定を前記証憑画像を介して受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記申請は、費用に関する申請であり、
前記単位は、前記費用が生じた項目であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記対象の指定に関するユーザの操作を受け付ける受付画像を、前記証憑情報とともに端末に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、
取得した前記画像から前記複数単位の前記証憑情報を抽出し、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、
前記画像には、前記証憑情報の属性に関する属性情報が含まれ、
前記プロセッサは、
前記画像とは異なる画像であって、前記対象に関し前記属性情報に基づく対象画像を端末に表示させ、
前記属性情報をメモリに格納し、
前記画像を取得すると、当該画像に含まれる前記属性情報と、前記メモリに格納されている前記属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、前記対象画像を前記端末に表示させ、
前記対象は、前記証憑情報が適用されるユーザであり、
前記属性情報は、前記ユーザの名称に関しない情報であり、
前記プロセッサは、
前記ユーザを識別する識別情報を前記メモリに格納し、
前記対象画像には、前記条件を満たす前記属性情報に関連付けられた前記識別情報が含まれる
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項11】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、
取得した前記画像から前記複数単位の前記証憑情報を抽出し、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、
前記証憑情報が適用される対象の複数の指定を受け付け、
前記複数の対象のうちの一の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けると、当該複数の対象のうちの当該一の対象とは異なる他の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付ける
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項12】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、
取得した前記画像から前記複数単位の前記証憑情報を抽出し、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、
複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、
前記証憑情報が適用される対象の指定を受け付け、
一の証憑情報が適用される対象が指定されると、当該対象に関する情報を当該一の証憑情報に対応付けて前記証憑画像とともに前記端末に表示させる
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項13】
コンピュータに、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得する機能と、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定する機能と、
を実現させ、さらに、
前記画像には、前記証憑情報の属性に関する属性情報が含まれ、
前記画像とは異なる画像であって、前記対象に関し前記属性情報に基づく対象画像を端末に表示させる機能と、
前記属性情報をメモリに格納する機能と、
前記画像を取得すると、当該画像に含まれる前記属性情報と、前記メモリに格納されている前記属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、前記対象画像を前記端末に表示させる機能と、
を実現させ、さらに、
前記対象は、前記証憑情報が適用されるユーザであり、
前記属性情報は、前記ユーザの名称に関しない情報であり、
前記ユーザを識別する識別情報を前記メモリに格納する機能を実現させるためのプログラムであって、
前記対象画像には、前記条件を満たす前記属性情報に関連付けられた前記識別情報が含まれるプログラム
【請求項14】
コンピュータに、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得する機能と、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定する機能と、
前記証憑情報が適用される対象の複数の指定を受け付ける機能と、
前記複数の対象のうちの一の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けると、当該複数の対象のうちの当該一の対象とは異なる他の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付ける機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得する機能と、
前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定する機能と、
複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させる機能と、
前記証憑情報が適用される対象の指定を受け付ける機能と、
一の証憑情報が適用される対象が指定されると、当該対象に関する情報を当該一の証憑情報に対応付けて前記証憑画像とともに前記端末に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画像処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、申請案件の承認者への申請手続きの代行を代行者に対して依頼している申請者についての情報を受信する申請者情報受信手段と、前記代行者の操作により取得された情報を、前記代行者からの送信指示に基づいて前記申請者についての申請の処理に際して必要とされる情報として送信する送信手段と、を有する案件申請装置が記載されている。
特許文献2には、領域抽出コンポーネントは、ドキュメントサービス部の領域抽出部により、スキャン画像ファイルに含まれる領収書の領域を抽出して、領収書画像ファイルを作成することが記載されている。
特許文献3には、申請書類データに対して所定の画像認識処理を実行することで当該申請書類データを申請単位に分割するための分割情報を生成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-167029号公報
【文献】特開2018-7232号公報
【文献】特許第5435915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
申請における証憑に関する証憑情報が適用される対象を設定する場合に、一の対象がユーザに指定されてから、指定された一の対象に適用される証憑情報を設定する技術が存在する。しかしながら、この場合、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象でないと、対象に適用される証憑情報を複数設定することができなかった。
本発明の目的は、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、前記画像には、前記証憑情報の属性に関する属性情報が含まれ、前記プロセッサは、前記画像とは異なる画像であって、前記対象に関し前記属性情報に基づく対象画像を端末に表示させ、前記属性情報をメモリに格納し、前記画像を取得すると、当該画像に含まれる前記属性情報と、前記メモリに格納されている前記属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、前記対象画像を前記端末に表示させ、前記対象は、前記証憑情報が適用されるユーザであり、前記属性情報は、前記ユーザの名称に関しない情報であり、前記プロセッサは、前記ユーザを識別する識別情報を前記メモリに格納し、前記対象画像には、前記条件を満たす前記属性情報に関連付けられた前記識別情報が含まれることを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、前記証憑情報が適用される対象の複数の指定を受け付け、前記複数の対象のうちの一の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けると、当該複数の対象のうちの当該一の対象とは異なる他の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けることを特徴とする情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、前記証憑情報が適用される対象の指定を受け付け、一の証憑情報が適用される対象が指定されると、当該対象に関する情報を当該一の証憑情報に対応付けて前記証憑画像とともに前記端末に表示させることを特徴とする情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記画像は、一の頁に形成されており、前記複数単位の前記証憑情報は、前記一の頁に形成されている前記画像に含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記一の頁に形成された前記複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、一の前記対象に適用される前記証憑情報のユーザによる複数の指定を前記証憑画像を介して受け付けることを特徴とする請求項記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記証憑情報が適用される対象に前記複数の対象のうちの少なくとも一の対象が設定されていない場合、適用される当該証憑情報が設定されていない当該対象に関する情報を端末に表示させることを特徴とする請求項記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、複数単位の証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、前記証憑情報が適用される対象の単位ごとのユーザによる指定を前記証憑画像を介して受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記申請は、費用に関する申請であり、前記単位は、前記費用が生じた項目であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記対象の指定に関するユーザの操作を受け付ける受付画像を、前記証憑情報とともに端末に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、取得した前記画像から前記複数単位の前記証憑情報を抽出し、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、前記画像には、前記証憑情報の属性に関する属性情報が含まれ、前記プロセッサは、前記画像とは異なる画像であって、前記対象に関し前記属性情報に基づく対象画像を端末に表示させ、前記属性情報をメモリに格納し、前記画像を取得すると、当該画像に含まれる前記属性情報と、前記メモリに格納されている前記属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、前記対象画像を前記端末に表示させ、前記対象は、前記証憑情報が適用されるユーザであり、前記属性情報は、前記ユーザの名称に関しない情報であり、前記プロセッサは、前記ユーザを識別する識別情報を前記メモリに格納し、前記対象画像には、前記条件を満たす前記属性情報に関連付けられた前記識別情報が含まれることを特徴とする画像処理システムである。
請求項11に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、取得した前記画像から前記複数単位の前記証憑情報を抽出し、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、前記証憑情報が適用される対象の複数の指定を受け付け、前記複数の対象のうちの一の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けると、当該複数の対象のうちの当該一の対象とは異なる他の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けることを特徴とする画像処理システムである。
請求項12に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得し、取得した前記画像から前記複数単位の前記証憑情報を抽出し、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定し、複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させ、前記証憑情報が適用される対象の指定を受け付け、一の証憑情報が適用される対象が指定されると、当該対象に関する情報を当該一の証憑情報に対応付けて前記証憑画像とともに前記端末に表示させることを特徴とする画像処理システムである。
請求項13に記載の発明は、コンピュータに、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得する機能と、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定する機能と、を実現させ、さらに、前記画像には、前記証憑情報の属性に関する属性情報が含まれ、前記画像とは異なる画像であって、前記対象に関し前記属性情報に基づく対象画像を端末に表示させる機能と、前記属性情報をメモリに格納する機能と、前記画像を取得すると、当該画像に含まれる前記属性情報と、前記メモリに格納されている前記属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、前記対象画像を前記端末に表示させる機能と、を実現させ、さらに、前記対象は、前記証憑情報が適用されるユーザであり、前記属性情報は、前記ユーザの名称に関しない情報であり、前記ユーザを識別する識別情報を前記メモリに格納する機能を実現させるためのプログラムであって、前記対象画像には、前記条件を満たす前記属性情報に関連付けられた前記識別情報が含まれるプログラムである
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得する機能と、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定する機能と、を実現させ、さらに、前記証憑情報が適用される対象の複数の指定を受け付ける機能と、前記複数の対象のうちの一の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付けると、当該複数の対象のうちの当該一の対象とは異なる他の対象に適用される前記証憑情報の指定を受け付ける機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項15に記載の発明は、コンピュータに、申請における証憑に関する証憑情報が予め定められた申請の単位として複数単位含まれている画像を取得する機能と、前記単位ごとに、前記証憑情報が適用される対象を設定する機能と、複数単位の前記証憑情報が含まれる証憑画像を端末に表示させる機能と、前記証憑情報が適用される対象の指定を受け付ける機能と、一の証憑情報が適用される対象が指定されると、当該対象に関する情報を当該一の証憑情報に対応付けて前記証憑画像とともに前記端末に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、属性情報に基づく情報が表示されない場合に比べて、証憑情報が適用される対象がユーザに認識されないことを抑制できる。また、属性情報に基づく情報が無条件に表示される場合に比べて、証憑情報が適用される対象とは無関係である対象画像が表示されることを抑制できる。また、画像にユーザの名称が含まれていない場合であっても、証憑情報が適用されるユーザを認識させることができる。
請求項2の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、証憑情報に適用される対象をユーザが証憑情報ごとに指定する必要がなくなる。
請求項3の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、一の証憑情報が適用される対象が指定されても一の証憑情報に対応付けられる情報が表示されない場合に比べて、一の証憑情報に対象が適用されているか否かをユーザが認識できなくなることを抑制できる。
請求項の発明によれば、証憑情報を単位ごとに異なる頁に分ける必要がなくなる。
請求項の発明によれば、一の対象に適用される証憑情報のユーザによる複数の指定を、証憑画像から証憑画像とは異なる画像に切り替えることなく実現することができる。
請求項の発明によれば、適用される証憑情報が設定されていない対象に関する情報が表示されない場合に比べて、ユーザが対象に適用される証憑情報を指定し忘れることを抑制できる。
請求項の発明によれば、証憑情報が適用される対象の単位ごとのユーザによる指定を、証憑画像から証憑画像とは異なる画像に切り替えることなく実現することができる。
請求項の発明によれば、費用が生じた複数の項目の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。
請求項の発明によれば、証憑情報が表示されない画面に受付画像が表示される場合に比べて、ユーザが証憑情報を誤認することを抑制できる。
請求項10の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、属性情報に基づく情報が表示されない場合に比べて、証憑情報が適用される対象がユーザに認識されないことを抑制できる。また、属性情報に基づく情報が無条件に表示される場合に比べて、証憑情報が適用される対象とは無関係である対象画像が表示されることを抑制できる。また、画像にユーザの名称が含まれていない場合であっても、証憑情報が適用されるユーザを認識させることができる。
請求項11の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、証憑情報に適用される対象をユーザが証憑情報ごとに指定する必要がなくなる。
請求項12の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、一の証憑情報が適用される対象が指定されても一の証憑情報に対応付けられる情報が表示されない場合に比べて、一の証憑情報に対象が適用されているか否かをユーザが認識できなくなることを抑制できる。
請求項13の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、属性情報に基づく情報が表示されない場合に比べて、証憑情報が適用される対象がユーザに認識されないことを抑制できる。また、属性情報に基づく情報が無条件に表示される場合に比べて、証憑情報が適用される対象とは無関係である対象画像が表示されることを抑制できる。また、画像にユーザの名称が含まれていない場合であっても、証憑情報が適用されるユーザを認識させることができる。
請求項14の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、証憑情報に適用される対象をユーザが証憑情報ごとに指定する必要がなくなる。
請求項15の発明によれば、複数の証憑情報の各々に適用される対象が同一の対象ではない場合であっても、対象に適用される証憑情報を複数設定することができる。また、一の証憑情報が適用される対象が指定されても一の証憑情報に対応付けられる情報が表示されない場合に比べて、一の証憑情報に対象が適用されているか否かをユーザが認識できなくなることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態による経費精算システムの全体構成例を示す図である。
図2】画像処理装置のハードウェア構成を示した図である。
図3】画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。
図4】画像取得部に取得される画像の一例を示した図である。
図5】設定処理の流れを示したフローチャートである。
図6】受付画面を示した図である。
図7】(a)は、対象者選択画面を示した図であり、(b)は、受付画面を示した図である。
図8】(a)は、種類選択画面を示した図であり、(b)は、受付画面を示した図である。
図9】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図10】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図11】(a)は、対象者選択画面を示した図であり、(b)は、受付画面を示した図である。
図12】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図13】(a)は、受付画面を示した図であり、(b)は、注意喚起画面を示した図である。
図14】(a)は、対象者選択画面を示した図であり、(b)は、受付画面を示した図である。
図15】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図16】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図17】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図18】(a)、(b)は、受付画面を示した図である。
図19】第2の実施形態の画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。
図20】(a)、(b)は、サーバの記憶内容を示した図である。
図21】候補者抽出処理の流れを示したフローチャートである。
図22】候補種類抽出処理の流れを示したフローチャートである。
図23】受付画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1の実施形態>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態による経費精算システム1の全体構成例を示す図である。本実施形態の経費精算システム1は、経費を精算するシステムである。より具体的には、経費精算システム1は、ユーザからの経費の精算の申請を受け付け、受け付けた申請の内容により、経費を精算する。画像処理システムの一例としての経費精算システム1は、画像処理装置10と、サーバ20とを備える。画像処理装置10とサーバ20とは、ネットワークを介して接続されている。
【0009】
情報処理装置の一例としての画像処理装置10は、ユーザからの経費の精算の申請を受け付ける。より具体的には、画像処理装置10は、申請における証憑が示された書類の画像を読み取る。申請における証憑とは、申請の対象である経費が発生したことを証明する根拠である。申請における証憑としては、例えば、日付、商品またはサービスの名称、金額等が挙げられる。画像処理装置10は、読み取った画像に含まれる証憑から特定される経費の精算をサーバ20に申請する。なお、申請における証憑が示された書類を、以下では、証憑書類と称する。証憑書類としては、例えば、領収書、請求書、納品書、レシート、契約書、注文書等が挙げられる。領収書には、領収証が含まれる。また、証憑書類にて証憑が示された情報を、以下では、証憑情報と称する。広義には、証憑書類も、証憑情報として捉えられる。
【0010】
また、本実施形態の画像処理装置10は、読み取った画像に複数の証憑書類が含まれる場合に、証憑書類が適用される対象を、証憑書類ごとに設定する。証憑書類が適用される対象としては、例えば、経費を立て替えたユーザや、経費の種類等が挙げられる。
画像処理装置10としては、例えば、デジタルカラープリンタやインクジェットプリンタ等が挙げられる。
【0011】
サーバ20は、画像処理装置10から経費の精算の申請を受けると、申請された内容により、経費を精算する。また、サーバ20は、ユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する。さらに、サーバ20は、予め定められた条件を満たす複数のユーザのユーザ識別情報を、それぞれ関連付けて記憶する。予め定められた条件としては、例えば、ユーザが組織に属している場合において、複数のユーザが組織における同一の部門に属していること等が挙げられる。
サーバ20は、例えば、コンピュータにより実現される。サーバ20は、単一のコンピュータにより構成しても良いし、複数のコンピュータによる分散処理により実現しても良い。
【0012】
画像処理装置10とサーバ20とを接続するネットワークは、データの送受信が可能であれば、その種類は特に限定されない。データの送受信に用いられる通信回線は、有線であっても無線であっても良い。
また、図1に示す例では、1つの画像処理装置10を示したが、画像処理装置10の数は図示の1つには限定されない。経費精算システム1には、2つ以上の画像処理装置10が設けられてもよい。また、経費精算システム1には、2つ以上のサーバ20が設けられてもよい。
【0013】
<画像処理装置の構成>
次に、画像処理装置10のハードウェア構成について説明する。図2は、画像処理装置10のハードウェア構成を示した図である。
画像処理装置10は、プログラムの実行を通じて画像処理装置10の動作を制御するプロセッサ11と、プロセッサ11が実行するプログラムや各種のデータを記憶する記憶装置12と、ユーザの操作を受け付ける操作受付装置13とを有する。また、画像処理装置10は、画像を表示する表示装置14と、画像を読み取る画像読取部15と、画像を形成する画像形成部16と、画像処理装置10とサーバ20との通信を実現するネットワークIF(=InterFace)17とを有する。これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等の信号線18で接続されている。
【0014】
プロセッサ11は、例えばCPUで構成される。プロセッサ11が記憶装置12に記憶されているプログラムに基づく処理を実行することで、各種の機能が実現される。
記憶装置12は、例えばBIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROMと、ワークエリアとして用いられるRAMと、基本プログラムやアプリケーションプログラム等が記憶されたハードディスク装置で構成される。もっとも、ROMやRAMがプロセッサ11の一部に含まれることを妨げない。
【0015】
操作受付装置13は、例えば、キーボード、マウス、機械式のボタン、スイッチ、タッチセンサ等である。本実施形態では、操作受付装置13として、表示装置14と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサが用いられる。
端末の一例としての表示装置14は、情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイで構成される。
【0016】
画像読取部15は、記録媒体に記録された画像を読み取る。記録媒体としては、例えば、紙やフィルム等が挙げられる。画像読取部15としては、例えばスキャナが用いられる。スキャナとしては、例えば、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式のものが用いられる。また、スキャナとしては、例えば、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものが用いられてもよい。
画像形成部16は、記録媒体に画像を形成する。画像形成部16としては、例えば、プリンタが用いられる。プリンタとしては、例えば、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものが用いられる。
【0017】
<画像処理装置の機能構成>
次に、画像処理装置10の機能構成について説明する。図3は、画像処理装置10の機能構成例を示したブロック図である。
図3においては、プロセッサ11がアプリケーションプログラムの実行を通じて実現する機能の一部が示されている。
画像処理装置10は、表示制御部101と、利用受付部102と、画像取得部103と、証憑抽出部104と、対象受付部105と、申請部106とを備える。
【0018】
表示制御部101は、表示装置14に画像を表示させる。表示制御部101は、例えば、画像読取部15に読み取られた画像や、経費の精算の申請を受け付けるための画面等を、表示装置14に表示させる。
【0019】
利用受付部102は、経費精算システム1の利用の申請を受け付ける。利用受付部102は、ユーザ識別情報の入力を受け付ける。ユーザは、操作受付装置13を操作することで、ユーザ識別情報を入力する。操作受付装置13を操作するユーザを、以下では、操作ユーザと称する。また、利用受付部102は、受け付けたユーザ識別情報がサーバ20に記憶されているユーザ識別情報である場合に、このユーザ識別情報から特定されるユーザによる経費精算システム1の利用を許可する。また、利用受付部102は、入力されたユーザ識別情報に対してサーバ20にて関連付けられているユーザ識別情報を、サーバ20から取得する。そして、サーバ20から取得したユーザ識別情報から特定されるユーザの代理としての操作ユーザの利用を許可する。すなわち、本実施形態の経費精算システム1は、操作ユーザが立て替えた経費の精算の操作ユーザによる申請を受け付けるのみならず、操作ユーザとは異なる他のユーザが立て替えた経費の精算の操作ユーザによる代理の申請を受け付ける。
【0020】
画像取得部103は、画像読取部15に読み取られた画像を取得する。画像取得部103は、取得した画像を、証憑抽出部104に送信する。
図4は、画像取得部103に取得される画像の一例を示した図である。例えば、3枚の証憑書類が並べられた原稿が画像読取部15に読み取られると、図4に示す画像Gが生成される。画像Gには、3枚の証憑書類が表示されている。より具体的には、画像Gには、第1証憑書類31と、第2証憑書類32と、第3証憑書類33とが表示されている。画像取得部103は、取得した画像Gを証憑抽出部104に送信する。
【0021】
証憑抽出部104は、画像取得部103から送信された画像に含まれる証憑書類を抽出する。画像に複数の証憑書類が含まれている場合、証憑抽出部104は、複数の証憑書類の各々を抽出する。
証憑抽出部104は、図4に示した画像Gを取得した場合、この画像Gから、第1証憑書類31、第2証憑書類32、および第3証憑書類33をそれぞれ抽出する。
【0022】
対象受付部105は、証憑抽出部104に抽出された証憑書類が適用される対象の選択を受け付ける。証憑書類が適用される対象の選択は、操作ユーザによる操作受付装置13の操作を介して行われる。また、証憑抽出部104に複数の証憑書類が抽出された場合、対象受付部105は、証憑書類ごとに、証憑書類が適用される対象の選択を受け付ける。証憑書類が適用される対象がユーザに選択されると、対象受付部105は、選択された対象を、証憑書類が適用される対象に設定する。
図4に示した第1証憑書類31、第2証憑書類32、および第3証憑書類33が証憑抽出部104に抽出された場合、対象受付部105は、この3つの証憑書類ごとに、証憑書類が適用される対象の選択を受け付ける。
【0023】
申請部106は、証憑書類についての経費の精算を、サーバ20に申請する。
より具体的には、申請部106は、適用される対象が対象受付部105に設定された証憑書類について、経費の精算を申請する。
図4に示した第1証憑書類31、第2証憑書類32、および第3証憑書類33の各々に適用される対象が対象受付部105に設定されると、申請部106は、この3つの証憑書類についての経費の精算を、サーバ20に申請する。
【0024】
図5は、設定処理の流れを示したフローチャートである。設定処理は、証憑書類に適用される対象を設定する処理である。設定処理は、画像処理装置10のプロセッサ11により行われる。また、本実施形態では、経費精算システム1の利用の利用受付部102による許可、および、画像読取部15による画像の読み取りが行われると、設定処理が開始される。なお、経費精算システム1の利用の利用受付部102による許可、および画像読取部15による画像の読み取りの順番は、何れの順番であってもよい。
【0025】
画像取得部103は、画像読取部15に読み取られた画像を取得する(ステップ(以下、Sと称する)101)。
証憑抽出部104は、画像取得部103に取得された画像に含まれる証憑書類を抽出する(S102)。
【0026】
表示制御部101は、証憑書類が適用される対象の選択を受け付ける受付画面を表示装置14に表示させる(S103)。なお、受付画面の内容は、後に詳述する。
対象受付部105は、操作受付装置13が操作されたか否かを判定する(S104)。否定結果が継続している間、対象受付部105は、ステップ104の処理を繰り返す。
【0027】
一方、操作受付装置13が操作されると(S104にてYES)、対象受付部105は、操作受付装置13の操作が、証憑書類が適用される対象が選択される操作であったか否かを判定する(S105)。証憑書類が適用される対象が選択される操作であった場合(S105にてYES)、対象受付部105は、選択された対象を、証憑書類が適用される対象に設定する(S106)。その後、ステップ103以降の処理が行われる。
【0028】
また、操作受付装置13の操作が、対象が選択される操作ではない場合(S105にてNO)、対象受付部105は、操作受付装置13の操作が、経費の精算の申請を指示する操作であったか否かを判定する(S107)。操作受付装置13の操作が、経費の精算の申請を指示する操作ではない場合(S107にてNO)、表示制御部101は、操作受付装置13の操作に応じた画像を表示装置14に表示させる。その後、ステップ103以降の処理が行われる。
【0029】
一方、操作受付装置13の操作が、経費の精算の申請を指示する操作であった場合(S107にてYES)、申請部106は、適用される対象が対象受付部105に設定された証憑書類について、経費の精算をサーバ20に申請する(S108)。なお、このとき、適用される対象が設定されていない証憑書類についての申請は行われない。
【0030】
申請部106は、証憑抽出部104に抽出された全ての証憑書類がサーバ20に申請されたか否かを判定する(S109)。
証憑抽出部104に抽出された証憑書類の何れかについての経費の精算が申請部106に申請されていない場合(S109にてNO)、ステップ103以降の処理が行われる。この場合、操作ユーザによる操作受付装置13の操作を通じて、未申請である証憑書類に適用される対象が設定される。そして、全ての証憑書類についての経費の精算が申請されると(S109にてYES)、設定処理が終了する。
【0031】
次に、設定処理(図5参照)のステップ103において表示される受付画面について説明する。
図6は、受付画面40を示した図である。受付画面40は、表示装置14に表示される。
以下では、操作ユーザである「A」による経費精算システム1の利用が利用受付部102に許可され、且つ、一のページに形成された画像G(図4参照)が画像読取部15に読み取られた場合に表示される受付画面40について説明する。
【0032】
受付画面40には、書類表示部401と、番号表示部402と、対象者選択部403と、種類選択部404と、切替部405と、中止選択部406と、申請選択部407とが表示されている。
書類表示部401には、証憑抽出部104に抽出された証憑書類が表示される。図示の例では、証憑書類として、第1証憑書類31が表示されている。
番号表示部402には、証憑抽出部104に抽出された証憑書類のうちの、書類表示部401に表示されている証憑書類に対応付けられた番号が表示されている。
【0033】
対象者選択部403は、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される対象者の選択を受け付ける。対象者選択部403には、「対象者」のテキストが表示されている。また、図示の例では、対象者選択部403には、対象者が選択されていないことを意味する「(選択なし)」のテキストが表示されている。
種類選択部404は、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される経費の種類の選択を受け付ける。種類選択部404には、「経費種類」のテキストが表示されている。また、図示の例では、種類選択部404には、経費の種類が選択されていないことを意味する「(選択なし)」のテキストが表示されている。
【0034】
ここで、対象者選択部403が操作ユーザに選択されると、図7(a)に示すように、対象者選択画面41が表示装置14に表示される。対象者選択画面41は、証憑書類が適用される対象者を選択するための画面である。対象者選択画面41には、選択促進部411と、候補者一覧部412と、決定部413と、否定部414とが表示されている。
選択促進部411には、対象者の選択を促すための情報が表示されている。図示の例では、選択促進部411に、「対象者を選択してください」のテキストが表示されている。
【0035】
候補者一覧部412には、証憑書類が適用される対象者の候補者の一覧が示されている。候補者一覧部412には、操作ユーザである「A」が表示されている。また、候補者一覧部412には、操作ユーザとは異なる候補者である「B」乃至「I」がそれぞれ表示されている。「B」乃至「I」は、それぞれ、操作ユーザである「A」に関連付けられているユーザである。言い換えると、「B」乃至「I」は、それぞれ、「A」のユーザ識別情報に関連付けられてサーバ20に記憶されているユーザ識別情報から特定されるユーザである。
【0036】
候補者一覧部412にて一の候補者が選択された状態で決定部413が選択されると、選択された候補者が、証憑書類が適用される対象者に設定される。
また、否定部414が選択されると、対象者が設定されることなく、再び受付画面40(図6参照)が表示される。
【0037】
ここで、候補者一覧部412にて「A」が選択された状態で決定部413が選択されると、対象受付部105は、第1証憑書類31に適用される対象者を、「A」に設定する。この場合、図7(b)に示すように、再び受付画面40が表示される。また、受付画面40の対象者選択部403には、対象者選択画面41にて選択されたユーザの名称が表示される。図示の例では、対象者選択部403に、「Aさん」のテキストが表示されている。
また、種類選択部404が操作ユーザに選択されると、図8(a)に示すように、種類選択画面42が表示装置14に表示される。種類選択画面42は、証憑書類が適用される経費の種類を選択するための画面である。種類選択画面42には、選択促進部421と、種類一覧部422と、決定部423と、否定部424とが表示されている。
【0038】
選択促進部421には、経費の種類の選択を促すための情報が表示されている。図示の例では、選択促進部421に、「経費の種類を選択してください」のテキストが表示されている。
種類一覧部422には、経費の種類の一覧が示されている。
種類一覧部422にて一の種類が選択された状態で決定部423が選択されると、選択された種類が、証憑書類が適用される経費の種類に設定される。
また、否定部424が選択されると、経費の種類が設定されることなく、再び受付画面40が表示される。
【0039】
ここで、種類一覧部422にて「会議費」が選択された状態で決定部423が選択されると、対象受付部105は、第1証憑書類31に適用される経費の種類を、会議費に設定する。この場合、図8(b)に示すように、再び受付画面40が表示される。また、受付画面40の種類選択部404には、種類選択画面42にて選択された経費の種類が表示される。図示の例では、種類選択部404に、「会議費」のテキストが表示されている。
【0040】
切替部405は、書類表示部401に表示される証憑書類を切り替える。切替部405が選択されると、証憑抽出部104に抽出された証憑書類のうちの、書類表示部401に表示されている証憑書類とは異なる証憑書類が、新たに書類表示部401に表示される。また、対象者選択部403や種類選択部404にて対象が設定されている状態で切替部405が選択される場合がある。この場合、対象の設定が保持された状態で、書類表示部401に表示される証憑書類が切り替えられる。
【0041】
中止選択部406が選択されると、経費の精算の申請が中止される。
申請選択部407が選択されると、申請部106は、適用される対象者および経費の種類が設定されている証憑書類について、経費の精算をサーバ20に申請する。また、証憑抽出部104に抽出された証憑書類のうちの、適用される対象者および経費の種類の少なくとも一方が設定されていない証憑書類が残っている場合には、受付画面40が再び表示される。これ以降、操作ユーザにより、残りの証憑書類について、順次、適用される対象者および経費の種類が選択される。
【0042】
以上の通り、本実施形態では、プロセッサ11は、証憑書類が複数含まれている画像を取得する。そして、プロセッサ11は、証憑書類ごとに、証憑書類が適用される対象を設定する。
特に、本実施形態では、画像は、一のページに形成されており、複数の証憑書類は、一のページに形成されている画像に含まれている。
【0043】
なお、本実施形態では、表示装置14に表示される画像を受付画面40から対象者選択画面41や種類選択画面42に切り替えているが、これに限定されない。
例えば、受付画面40の一部に対象者選択画面41や種類選択画面42が表示されてもよい。この場合において、受付画面40の書類表示部401が表示されている領域とは異なる領域に、対象者選択画面41や種類選択画面42が表示されてもよい。そして、書類表示部401が表示されている状態において、証憑書類に適用される対象が指定されてもよい。すなわち、本実施形態では、プロセッサ11は、対象の指定に関するユーザの操作を受け付ける受付画像を、証憑書類とともに表示装置14に表示させる。ここで、対象の指定に関するユーザの操作とは、証憑書類が適用される対象を指定するために必要なユーザの操作である。また、受付画像としては、例えば、対象者選択画面41、種類選択画面42、対象者選択部403、種類選択部404等が挙げられる。さらに、証憑書類が適用される対象を指定するために必要なユーザの操作としては、対象者選択画面41にて対象者を指定する操作、種類選択画面42にて経費の種類を指定する操作、対象者選択部403や種類選択部404を選択する操作等が挙げられる。
【0044】
(変形例1)
次に、証憑書類に適用される対象を設定する手法の変形例について説明する。図6では、受付画面40にて証憑書類に適用される対象を設定する手法を説明したが、受付画面は、図6に示す例に限定されない。
図9(a)は、変形例1における受付画面43を示した図である。なお、以下では、2ページにわたって形成されている画像が画像読取部15に読み取られた場合に表示される受付画面43について説明する。また、2ページのうちの最初のページには画像G(図4参照)が形成されており、次のページには一の証憑書類が含まれる画像が形成されているものとする。
【0045】
受付画面43には、書類選択部431と、ページ表示部432と、対象者選択部433と、種類選択部434と、切替部435と、中止選択部436と、申請選択部437とが表示されている。
書類選択部431は、対象者や経費の種類が適用される証憑書類の選択を受け付ける。書類選択部431には、証憑書類が表示されている。図示の例では、証憑書類として、第1証憑書類31、第2証憑書類32、および第3証憑書類33が表示されている。すなわち、書類選択部431には、画像読取部15に読み取られた一のページに含まれる証憑書類の各々が表示される。ここで、書類選択部431は、複数の証憑書類が含まれる証憑画像として捉えられる。
【0046】
また、書類選択部431には、選択促進部4311が表示される。選択促進部4311には、証憑書類の選択を促すための情報が表示される。図示の例では、選択促進部4311には、「画像を選択してください」のテキストが含まれる。また、選択促進部4311には、ユーザが複数の証憑書類を選択できることを説明する情報が表示される。図示の例では、選択促進部4311には、「複数の画像を選択することもできます」のテキストが含まれる。
【0047】
ページ表示部432には、書類選択部431に表示されている証憑書類に対応するページ番号が表示されている。ページ表示部432に表示されているページ番号は、画像読取部15に読み取られたページの順番に対応する。
対象者選択部433は、書類選択部431に表示されている証憑書類が適用される対象者の選択を受け付ける。対象者選択部433には、「対象者を選択」のテキストが表示されている。
種類選択部434は、書類選択部431に表示されている証憑書類が適用される経費の種類の選択を受け付ける。種類選択部434には、「経費種類を選択」のテキストが表示されている。
【0048】
ここで、操作ユーザが、受付画面43の書類選択部431にて第2証憑書類32および第3証憑書類33を選択すると、図9(b)に示すように、第2証憑書類32の周囲および第3証憑書類33の周囲に、マーク画像4312が表示される。マーク画像4312は、書類選択部431にて何れの証憑書類が操作ユーザに選択されたかを識別するための画像である。なお、マーク画像4312に囲まれている証憑書類が操作ユーザに再び選択されると、証憑書類の選択が解除され、マーク画像4312が非表示になる。
【0049】
次に、操作ユーザが、対象者選択部433を選択すると、対象者選択画面41(図7(a)参照)が表示装置14に表示される。ここで、操作ユーザが、候補者一覧部412にて「B」を選択した状態で決定部413を選択すると、対象受付部105は、受付画面43の書類選択部431にて選択された第2証憑書類32および第3証憑書類33に適用される対象者を、何れも「B」に設定する。この場合、図10(a)に示すように、第2証憑書類32の付近、および第3証憑書類33の付近に、それぞれ、対象通知部4313が表示される。対象通知部4313は、証憑書類に何れの対象が適用されているかを通知する画像である。図示の例では、対象通知部4313には、「対象者:Bさん」のテキストが表示されている。また、対象通知部4313には、吹き出しのマークが表示されている。対象通知部4313に表示されている吹き出しのマークは、設定された対象が適用される証憑書類を向いている。すなわち、対象通知部4313は、設定された対象が適用される証憑書類に対応付けられている。
【0050】
なお、図示を省略するが、受付画面43の書類選択部431にて証憑書類が選択された状態において、種類選択部434が選択されると、種類選択画面42(図8(a)参照)が表示装置14に表示される。そして、種類選択画面42において経費の種類が選択されると、対象受付部105は、選択された経費の種類を、受付画面43の書類選択部431にて選択された証憑書類に適用される経費の種類として設定する。この場合、受付画面43が再び表示され、経費の種類が適用付けられた証憑書類に対応する対象通知部4313が表示される。この対象通知部4313には、証憑書類に適用付けられた経費の種類が表示される。
【0051】
切替部435は、書類選択部431に表示される証憑書類を切り替える。切替部435が選択されると、書類選択部431に表示されている証憑書類が含まれるページとは異なるページに含まれる証憑書類が、新たに書類選択部431に表示される。また、書類選択部431に表示されている証憑書類が適用される対象が設定されている状態で切替部435が選択される場合がある。この場合、対象の設定が保持された状態で、証憑書類が切り替えられる。
【0052】
中止選択部436が選択されると、経費の精算の申請が中止される。
申請選択部437が選択されると、申請部106は、適用される対象者および経費の種類が設定されている証憑書類について、経費の精算をサーバ20に申請する。
【0053】
ここで、第2証憑書類32および第3証憑書類33に適用される経費の種類が設定されてから、申請選択部437が選択されると、第2証憑書類32および第3証憑書類33について、経費の精算がサーバ20に申請される。一方で、第1証憑書類31、および、2ページ目に含まれる証憑書類については、適用される対象者および経費の種類が設定されておらず、申請がされない。この場合、図10(b)示すように、書類選択部431には、第1証憑書類31および第4証憑書類34が表示される。第4証憑書類34は、2ページ目の画像に含まれる証憑書類である。この後、操作ユーザにより、第1証憑書類31および第4証憑書類34について、適用される対象者および経費の種類が選択される。
【0054】
以上の通り、本実施形態では、プロセッサ11は、一のページに形成された複数の証憑書類が含まれる書類選択部431を表示装置14に表示させ、一の対象に適用される証憑書類のユーザによる複数の指定を書類選択部431を介して受け付ける。
なお、本実施形態では、プロセッサ11は、証憑書類の選択を受け付けた後に、選択された証憑書類に適用される対象の指定を受け付けているが、これに限定されない。証憑書類の選択を受け付ける前に対象の指定を受け付け、その後、指定された対象に適用される証憑書類の選択を受け付けてもよい。この場合に、受付画面43にて、選択された証憑書類に何れの対象が適用されたかを通知する対象通知部4313が表示されてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、プロセッサ11は、書類選択部431を表示装置14に表示させる。また、プロセッサ11は、証憑書類が適用される対象の指定を受け付ける。そして、プロセッサ11は、一の証憑書類が適用される対象が指定されると、対象に関する情報を一の証憑書類に対応付けて書類選択部431とともに表示装置14に表示させる。情報を証憑書類に対応付けるとは、情報が何れの証憑書類を対象としているかが認識される態様により表示することである。対象に関する情報を一の証憑書類に対応付けることとしては、例えば、対象通知部4313を一の証憑書類の付近に表示することや、対象通知部4313の吹き出しを一の証憑書類に向けて表示すること等が挙げられる。
【0056】
なお、本実施形態では、証憑書類に適用される対象が選択される場合に、表示装置14に表示される画像が受付画面43から対象者選択画面41や種類選択画面42に切り替わることを説明したが、これに限定されない。
例えば、受付画面43の一部に対象者選択画面41や種類選択画面42が表示されてもよい。この場合において、受付画面43の書類選択部431が表示されている領域とは異なる領域に、対象者選択画面41や種類選択画面42が表示されてもよい。そして、書類選択部431における証憑書類が表示されている状態において、証憑書類に適用される対象が指定されてもよい。すなわち、本実施形態では、プロセッサ11は、証憑書類が適用される対象ごとのユーザによる指定を書類選択部431を介して受け付けてもよい。
【0057】
(変形例2)
次に、証憑書類に適用される対象を設定する手法の他の変形例(変形例2)について説明する。なお、変形例2においては、証憑書類に適用される経費の種類の設定について、説明を省略する。また、変形例2において、上述した構成と同様の構成については、同一の符号を用いる。また、変形例2において、上述した構成と同一の構成については、説明を省略することがある。
また、以下の例では、2ページにわたって形成されている画像が画像読取部15に読み取られた場合について説明する。また、2ページのうちの最初のページには画像G(図4参照)が形成されており、次のページには第4証憑書類34(図10(b)参照)が含まれる画像が形成されているものとする。
【0058】
変形例2においては、経費精算システム1の利用の利用受付部102による許可、および、画像読取部15による画像の読み取りが行われると、受付画面が表示される前に、図11(a)に示すように、対象者選択画面41が表示される。なお、変形例2においては、選択促進部411に、ユーザが複数の対象者を選択できることを説明する情報が表示される。図示の例では、選択促進部411には、「複数の対象者を選択することもできます」のテキストが含まれる。
【0059】
ここで、操作ユーザが、対象者として「A」、「B」および「E」を選択してから、決定部413を選択すると、図11(b)に示すように、受付画面43が表示される。また、受付画面43の選択促進部4311には、対象者選択画面41にて選択された対象者に適用される証憑書類の選択を促す情報が含まれる。図示の例では、選択促進部4311には、「Aさんに適用される画像を選択してください」のテキストが含まれる。
【0060】
次に、操作ユーザが、書類選択部431にて第1証憑書類31を選択すると、対象受付部105は、第1証憑書類31適用される対象者を「A」に設定する。この場合、図12(a)に示すように、第1証憑書類31の付近に、第1証憑書類31を向く対象通知部4313が表示される。図示の例では、対象通知部4313には、「対象者:Aさん」のテキストが表示されている。
【0061】
また、変形例2の受付画面43には、対象者切替部438が表示されている。対象者切替部438は、証憑書類が適用される対象者の切り替えを受け付ける。より具体的には、対象者切替部438は、対象者選択画面41(図11(a)参照)にて選択された対象者のうちの、書類選択部431に表示されている証憑書類が適用される対象者の切り替えを受け付ける。
図示の例において、操作ユーザが対象者切替部438を選択すると、証憑書類が適用される対象者が、「A」から「B」に切り替えられる。この場合、図12(b)に示すように、選択促進部4311には、対象者である「B」に適用される証憑書類の選択を促す情報が表示される。
【0062】
操作ユーザが第2証憑書類32および第3証憑書類33を選択すると、対象受付部105は、第2証憑書類32および第3証憑書類33が適用される対象者を、何れも「B」に設定する。この場合、図13(a)に示すように、第2証憑書類32の付近に、第2証憑書類32を向く対象通知部4313が表示される。また、第3証憑書類33の付近に、第3証憑書類33を向く対象通知部4313が表示される。第2証憑書類32および第3証憑書類33に対応付けられた対象通知部4313には、何れも、「対象者:Bさん」のテキストが表示されている。
【0063】
操作ユーザによる上記の操作により、「A」および「B」に適用される証憑書類がそれぞれ設定されている。一方で、対象者選択画面41にて選択された「E」に適用される証憑書類は設定されていない。また、2ページ目に含まれる第4証憑書類34に適用される対象者は設定されていない。この場合において、操作ユーザが、申請選択部437を選択すると、図13(b)に示すように、注意喚起画面44が表示される。注意喚起画面44は、対象者に適用される証憑書類が設定されていないことについての注意を喚起するための画面である。注意喚起画面44には、注意喚起部441と、否定部442と、決定部443とが表示されている。
【0064】
注意喚起部441には、対象者に適用される証憑書類が設定されていないことについての注意を喚起する情報が表示されている。より具体的には、注意喚起部441には、対象者選択画面41にて選択された対象者のうちの、証憑書類の適用が設定されていないユーザの名称を示す情報が表示されている。図示の例では、注意喚起部441には、「※Eさんに適用される書類が選択されていません」のテキストが含まれる。また、注意喚起部441には、適用される対象者が設定されていない証憑書類を示す情報が表示されている。図示の例では、注意喚起部441には、「※2ページ目の書類が選択されていません」のテキストが含まれる。また、図示の例では、注意喚起部441には、「送信してよろしいですか?」のテキストが含まれる。
【0065】
操作ユーザが否定部442を選択すると、再び受付画面43が表示される。
また、操作ユーザが決定部443を選択すると、申請部106は、適用される対象者が設定されている証憑書類について、経費の精算をサーバ20に申請する。その後、再び受付画面43が表示され、操作ユーザにより、未申請の証憑書類について、対象者に適用される証憑書類が選択される。
なお、全ての証憑書類に適用される対象が設定された状態において申請選択部437が選択された場合には、注意喚起画面44が表示されることなく、全ての証憑書類について、経費の精算がサーバ20に申請される。
【0066】
また、説明を省略したが、証憑書類に適用される対象者の設定と同様に、証憑書類に適用される経費の種類が設定されてもよい。
また、変形例2では、証憑書類が含まれる画像が画像読取部15に読み取られた後に、証憑書類に適用される対象が選択されているが、これに限定されない。証憑書類に適用される対象が選択された後に、証憑書類が含まれる画像が画像読取部15に読み取られてもよい。
【0067】
以上の通り、本実施形態では、プロセッサ11は、証憑書類が適用される対象の複数の指定を受け付ける。そして、プロセッサ11は、複数の対象のうちの一の対象に適用される証憑書類の指定を受け付けると、複数の対象のうちの一の対象とは異なる他の対象に適用される証憑書類の指定を受け付ける。
【0068】
また、本実施形態では、プロセッサ11は、証憑書類が適用される対象に複数の対象のうちの少なくとも一の対象が設定されていない場合、注意喚起画面44を表示装置14に表示させる。すなわち、プロセッサ11は、証憑書類が適用される対象に複数の対象のうちの少なくとも一の対象が設定されていない場合、適用される証憑書類が設定されていない対象に関する情報を表示装置14に表示させる。
【0069】
(変形例3)
次に、証憑書類に適用される対象を設定する手法の他の変形例(変形例3)について説明する。なお、変形例3においては、証憑書類に適用される経費の種類の設定について、説明を省略する。また、変形例3において、上述した構成と同様の構成については、同一の符号を用いる。また、変形例3において、上述した構成と同一の構成については、説明を省略することがある。
また、以下の例では、1ページにわたって形成されている画像が画像読取部15に読み取られた場合について説明する。また、画像読取部15に読み取られた画像が画像G(図4参照)であるものとする。
【0070】
変形例3においても、変形例2と同様に、受付画面が表示される前に、図14(a)に示すように、対象者選択画面41が表示される。
ここで、操作ユーザが、対象者として「A」および「B」を選択してから、決定部413を選択すると、図14(b)に示すように、受付画面43が表示装置14に表示される。また、受付画面43には、対象者受付部4314が表示される。対象者受付部4314は、証憑書類が適用される対象者の選択を受け付ける。本実施形態では、対象者選択画面41にて選択された対象者に対応する対象者受付部4314が表示される。図示の例では、「A」に対応する対象者受付部4134および「B」に対応する対象者受付部4314が表示される。
また、選択促進部4311には、対象者の選択および証憑書類の選択を促す情報が含まれる。図示の例では、選択促進部4311には、「対象者と書類を選択してください」のテキストが含まれる。
【0071】
ここで、操作ユーザが、第2証憑書類32および第3証憑書類33を選択すると、図15(a)に示すように、第2証憑書類32の周囲および第3証憑書類33の周囲に、それぞれ、マーク画像4312が表示される。さらに、操作ユーザが、「B」に対応する対象者受付部4314を選択すると、対象受付部105は、第2証憑書類32および第3証憑書類33が適用される対象者を、何れも「B」に設定する。この場合、図15(b)に示すように、第2証憑書類32の付近に、第2証憑書類32を向く対象通知部4313が表示される。また、第3証憑書類33の付近に、第3証憑書類33を向く対象通知部4313が表示される。第2証憑書類32および第3証憑書類33に対応付けられた対象通知部4313には、何れも、「対象者:Bさん」のテキストが表示されている。また、「B」に対応する対象者受付部4134の周囲に、対象者マーク画像4315が表示される。対象者マーク画像4315は、書類選択部431にて何れの対象者が操作ユーザに選択されたかを識別するための画像である。
【0072】
また、操作ユーザが、「A」に対応する対象者受付部4314を選択すると、図16(a)に示すように、「B」に対応する対象者受付部4134の周囲に表示されていた対象者マーク画像4315が非表示になる。そして、「A」に対応する対象者受付部4134の周囲に、対象者マーク画像4315が表示される。さらに、操作ユーザが、第1証憑書類31を選択すると、対象受付部105は、第1証憑書類31が適用される対象者を、「A」に設定する。この場合、図16(b)に示すように、第1証憑書類31の付近に、第1証憑書類31を向く対象通知部4313が表示される。第1証憑書類31に対応付けられた対象通知部4313には、「対象者:Aさん」のテキストが表示されている。
操作ユーザが、申請選択部437を選択すると、第1証憑書類31、第2証憑書類32、および第3証憑書類33について、経費の精算がサーバ20に申請される。
【0073】
このように、プロセッサ11は、対象者受付部4314を、書類選択部431とともに表示装置14に表示させてもよい。ここで、対象者受付部4314は、対象の指定に関するユーザの操作を受け付ける受付画像として捉えられる。
【0074】
(変形例4)
次に、変形例4について説明する。本実施形態では、証憑情報が適用される対象が証憑書類ごとに設定されることを説明したが、これに限定されない。
図17(a)は、変形例4における受付画面40を示した図である。なお、変形例4において、上述した構成と同様の構成については、同一の符号を用いる。また、変形例4において、上述した構成と同一の構成については、説明を省略することがある。
【0075】
受付画面40の書類表示部401には、証憑書類として第5証憑書類35が表示されている。第5証憑書類35には、二つの経費の項目が表示されている。より具体的には、第5証憑書類35には、宿泊費に関する宿泊費項目351と、飲食費に関する飲食費項目352とが表示されている。
【0076】
また、書類表示部401には、選択促進部408が表示されている。選択促進部408には、証憑書類の項目の選択を促す情報が表示されている。より具体的には、選択促進部408には、対象が適用される証憑書類の項目を促す情報が表示されている。図示の例では、選択促進部408には、「項目を選択してください」のテキストが表示されている。
【0077】
操作ユーザが、宿泊費項目351を選択すると、図17(b)に示すように、宿泊費項目351の周囲に項目マーク画像409が表示される。項目マーク画像409は、書類表示部401に表示されている証憑書類にて何れの項目が操作ユーザに選択されたかを識別する画像である。
【0078】
操作ユーザが、対象者選択部403にて対象者を選択し、さらに、種類選択部404にて経費の種類を選択すると、対象受付部105は、宿泊費項目351が適用される対象者および経費の種類を設定する。この場合、図18(a)に示すように、対象者選択部403および種類選択部404に、それぞれ、宿泊費項目351が適用される対象の情報が表示される。
次に、操作ユーザが、飲食費項目352を選択すると、図18(b)に示すように、宿泊費項目351の周囲に表示されていた項目マーク画像409が非表示になり、飲食費項目352の周囲に項目マーク画像409が表示される。また、飲食費項目352が適用される対象者および経費の種類の何れも設定されていないため、対象者選択部403および種類選択部404には、何れも「(選択なし)」のテキストが表示されている。
【0079】
操作ユーザが、対象者選択部403にて対象者を選択し、さらに、種類選択部404にて経費の種類を選択すると、対象受付部105は、飲食費項目352が適用される対象者および経費の種類を設定する。そして、申請選択部407が選択されると、申請部106は、第5証憑書類35についての経費の精算をサーバ20に申請する。また、証憑抽出部104に抽出された証憑書類のうちの、経費の精算が申請されていない証憑書類が残っている場合には、残りの証憑書類について、順次、項目ごとに対象が設定されてから、経費の精算が申請される。
【0080】
以上の通り、本実施形態では、プロセッサ11は、費用が生じた項目ごとに、証憑情報が適用される対象を設定してもよい。すなわち、プロセッサ11は、予め定められた申請の単位ごとに、証憑情報が適用される対象を設定すればよい。予め定められた申請の単位としては、例えば、証憑書類、証憑書類において費用が生じた項目等が挙げられる。
請求項11
【0081】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の経費精算システム1は、証憑情報が適用される対象を、予め定められた申請の単位ごとに設定する点で、第1の実施形態と共通する。一方、第1の実施形態では、証憑情報が適用される対象は、複数の候補からユーザに選択される。これに対し、第2の実施形態は、画像処理装置10が、証憑情報が適用される対象の候補を抽出する点で、第1の実施形態とは異なる。
【0082】
図19は、第2の実施形態の画像処理装置10の機能構成例を示したブロック図である。なお、第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いる。また、第2の実施形態について、第1の実施形態と同一の構成については、説明を省略することがある。
本実施形態の画像処理装置10は、表示制御部101と、利用受付部102と、画像取得部103と、証憑抽出部104と、対象受付部105と、申請部106と、属性抽出部107と、候補抽出部108とを備える。
【0083】
属性抽出部107は、画像取得部103に取得された画像に含まれる属性を抽出する。属性とは、証憑書類の属性である。証憑書類の属性としては、例えば、証憑書類に示された費用の金額、証憑書類に示された宛名、証憑書類が発行された日付、証憑書類が発行された場所、証憑書類の発行元等が挙げられる。また、属性が示された情報を、以下では、属性情報と称する。属性抽出部107は、抽出した属性情報を候補抽出部108へ送信する。
【0084】
候補抽出部108は、証憑書類が適用される対象の候補を抽出する。より具体的には、候補抽出部108は、属性抽出部107から属性情報を取得すると、取得した属性情報が属性条件を満たす場合に、証憑書類が適用される対象の候補を抽出する。属性条件とは、属性情報について定められた条件である。属性条件については、後に詳述する。
【0085】
図20(a)および図20(b)は、サーバ20の記憶内容を示した図である。
図20(a)に示すように、サーバ20には、ユーザ管理テーブルが示されている。ユーザ管理テーブルは、ユーザの行動を管理するためのテーブルである。ユーザ管理テーブルは、ユーザごとに設けられている。図示の例では、「B」についてのユーザ管理テーブルが示されている。
【0086】
ユーザ管理テーブルでは、「日付」に、ユーザが行動した日付が示されている。
また、ユーザ管理テーブルでは、「場所」に、ユーザが訪れた場所が示されている。
図示のユーザ管理テーブルでは、「B」が、2020年7月1日、2020年7月5日、2020年7月10日、および2020年7月11日に、それぞれ、神奈川県横浜市に訪れたことが示されている。また、ユーザ管理テーブルでは、「B」が2020年7月3日に大阪府大阪市に訪れたことが示されている。
【0087】
ユーザは、例えば、ユーザが行動した日付と、ユーザが訪れた場所とを関連付けて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置(不図示)に入力してもよい。また、情報処理装置は、入力された情報を、ネットワーク(不図示)を介して、サーバ20に送信してもよい。サーバ20は、受信した情報を、ユーザ管理テーブルに記憶する。
【0088】
また、図20(b)に示すように、サーバ20には、種類管理テーブルが示されている。種類管理テーブルは、経費の種類を管理するためのテーブルである。
種類管理テーブルでは、「単語」に、単語が示されている。
また、種類管理テーブルでは、「経費種類」に、経費の種類が示されている。
【0089】
図示の種類管理テーブルでは、「運賃」、「鉄道」および「宿泊」の「単語」が、何れも「旅費交通費」に関連付けられている。また、「飲食」の「単語」が「交際費」に関連付けられている。
ここで、「運賃」および「鉄道」は、交通機関に関連する単語である。また、「宿泊」は、出張に関連する単語である。さらに、「飲食」は、接待等の交際に関連する単語である。すなわち、本実施形態の種類管理テーブルでは、互いに関連する「単語」と「経費種類」とが対応付けられている。
本実施形態では、経費精算システム1のユーザが、種類管理テーブルに、「単語」と「経費種類」とを予め関連付けて入力する。
【0090】
図21は、候補者抽出処理の流れを示したフローチャートである。候補者抽出処理は、証憑書類が適用される対象者の候補者を抽出する処理である。候補者抽出処理は、画像処理装置10のプロセッサ11により行われる。本実施形態では、経費精算システム1の利用の利用受付部102による許可、および、画像読取部15による画像の読み取りが行われると、候補者抽出処理が開始される。また、以下の例では、第2証憑書類32(図4参照)が画像読取部15に読み取られた場合に行われる候補者抽出処理の例について説明する。
【0091】
画像取得部103は、画像読取部15に読み取られた画像を取得する(S201)。
属性抽出部107は、画像取得部103に取得された画像に含まれる証憑書類の属性情報を抽出する(S202)。属性抽出部107は、抽出した属性情報を候補抽出部108へ送信する。
【0092】
候補抽出部108は、取得した属性情報がユーザ名条件を満たすか否かを判定する(S203)。属性条件の一例としてのユーザ名条件は、属性情報から特定されるユーザの名称について定められた条件である。本実施形態のユーザ名条件は、ユーザ管理テーブル(図20(a)参照)に管理されているユーザの名称に一致する情報が属性情報に含まれていることである。候補抽出部108は、ユーザ管理テーブルを参照する。そして、ユーザ管理テーブルにて管理されているユーザの名称が、取得した属性情報に含まれているか否かにより、属性情報がユーザ名条件を満たすか否かを判定する。
【0093】
属性情報がユーザ名条件を満たす場合(S203にてYES)、候補抽出部108は、属性情報に含まれる名称から特定されるユーザを、証憑情報が適用される対象者の候補として抽出する。表示制御部101は、候補抽出部108に候補として抽出されたユーザの名称を、受付画面40(図6参照)に表示させる(S204)。
一方、上述した例では、第2証憑書類32には、ユーザの名称が示されていない(図4参照)。この場合、候補抽出部108は、属性情報がユーザ名条件を満たさないと判定し(S203にてNO)、次のステップに進む。
【0094】
候補抽出部108は、属性情報が場所条件を満たすか否かを判定する(S205)。属性条件の一例としての場所条件は、属性情報から特定される場所について定められた条件である。本実施形態の場所条件は、ユーザ管理テーブルの「場所」に一致する情報が属性情報に含まれていることである。候補抽出部108は、ユーザ管理テーブルに示されている「場所」が属性情報に含まれているか否かにより、属性情報が場所条件を満たすか否かを判定する。
【0095】
属性情報が場所条件を満たさない場合(S205にてNO)、候補抽出部108は、証憑情報が適用される対象者の候補の抽出を中止する。この場合、受付画面40(図6参照)にて、証憑情報が適用される対象者がユーザに選択される。
一方、上述した例では、第2証憑書類32には、「大阪府大阪市」の情報が含まれている(図4参照)。また、この情報は、「B」についてのユーザ管理テーブルの「場所」に示されている情報に一致する。この場合、候補抽出部108は、属性情報が場所条件を満たすと判定し(S205にてYES)、次のステップに進む。
【0096】
候補抽出部108は、属性情報が日付条件を満たすか否かを判定する(S206)。属性条件の一例としての日付条件は、属性情報から特定される日付について定められた条件である。本実施形態の日付条件は、ステップ205にて判定の対象にされたユーザ管理テーブルの「場所」に関連付けられた「日付」が属性情報に含まれていることである。候補抽出部108は、ステップ205にて判定の対象になったユーザ管理テーブルの「場所」に関連付けられた「日付」が属性情報に含まれているか否かにより、属性情報が日付条件を満たすか否かを判定する。
【0097】
属性情報が日付条件を満たさない場合(S206にてNO)、候補抽出部108は、証憑情報が適用される対象者の候補の抽出を中止する。
一方、上述した例では、第2証憑書類32には、「2020年7月3日」の情報が含まれている(図4参照)。また、この日付は、ステップ205にて判定の対象になったユーザ管理テーブルの「場所」である「大阪府大阪市」に関連付けられている「日付」に一致する。この場合、候補抽出部108は、属性情報が日付条件を満たすと判定する(S206にてYES)。
【0098】
属性情報が日付条件を満たす場合、候補抽出部108は、ステップ205およびステップ206にて判定の対象になったユーザ管理テーブルの「場所」および「日付」が関連付けられているユーザを、証憑情報が適用される対象者の候補として抽出する。表示制御部101は、候補抽出部108に候補として抽出されたユーザの名称を、受付画面40(図6参照)に表示させる(S207)。
なお、候補者抽出処理にて、証憑書類が適用される対象の候補として複数のユーザが抽出された場合、表示制御部101は、抽出された複数のユーザの各々の名称を、受付画面40に表示させてもよい。
【0099】
図22は、候補種類抽出処理の流れを示したフローチャートである。候補種類抽出処理は、証憑書類が適用される経費の種類の候補を抽出する処理である。候補種類抽出処理は、画像処理装置10のプロセッサ11により行われる。本実施形態では、経費精算システム1の利用の利用受付部102による許可、および、画像読取部15による画像の読み取りが行われると、候補種類抽出処理が開始される。なお、候補種類抽出処理および候補者抽出処理(図21参照)の順番は、何れの順番であってもよい。また、以下の例では、第2証憑書類32(図4参照)が画像読取部15に読み取られた場合に行われる候補種類抽出処理の例について説明する。
【0100】
画像取得部103は、画像読取部15に読み取られた画像を取得する(S301)。
属性抽出部107は、画像取得部103に取得された画像に含まれる証憑書類の属性情報を抽出する(S302)。属性抽出部107は、抽出した属性情報を候補抽出部108へ送信する。なお、候補者抽出処理(図21参照)にて既に属性情報が抽出されている場合、ステップ301およびステップ302の処理が省略されてもよい。
【0101】
候補抽出部108は、取得した属性情報が単語条件を満たすか否かを判定する(S303)。属性条件の一例としての単語条件は、属性条件から特定される単語について定められた条件である。本実施形態の単語条件は、種類管理テーブル(図20(b)参照)の「単語」に一致する情報が属性情報に含まれていることである。候補抽出部108は、種類管理テーブルを参照する。そして、種類管理テーブルの「単語」に一致する情報が属性情報に含まれているか否かにより、属性情報が単語条件を満たすか否かを判定する。
【0102】
属性情報が単語条件を満たさない場合(S303にてNO)、候補抽出部108は、証憑書類が適用される経費の種類の候補を抽出することを中止する。この場合、受付画面40(図6参照)にて、証憑情報が適用される経費の種類がユーザに選択される。
一方、上述した例では、第2証憑書類32には、「飲食」の情報が含まれている(図4参照)。また、この情報は、種類管理テーブルに管理されている「飲食」の「単語」に一致する。この場合、候補抽出部108は、属性情報が単語条件を満たすと判定し(S303にてYES)、次のステップに進む。
【0103】
属性情報が単語条件を満たす場合、候補抽出部108は、ステップ303にて判定の対象になった「単語」が種類管理テーブルにて関連付けられている「経費種類」を、証憑書類が適用される経費の種類の候補として抽出する。表示制御部101は、候補抽出部108に候補として抽出された経費の種類を、受付画面40(図6参照)に表示させる(S304)。
【0104】
図23は、本実施形態の受付画面40を示した図である。
受付画面40の書類表示部401には、証憑書類が表示されている。図示の例では、書類表示部401には、第2証憑書類32が表示されている。また、受付画面40には、候補者通知部451と、候補種類通知部452とが表示されている。
【0105】
対象画像の一例としての候補者通知部451は、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される対象者の候補を通知する。候補者通知部451に表示されている情報は、候補者抽出処理(図21参照)にて候補抽出部108に抽出された情報である。図示の例では、候補者通知部451に、「Bさん」のテキストが表示されている。
対象画像の一例としての候補種類通知部452は、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される経費の種類の候補を通知する。候補種類通知部452に表示されている情報は、候補種類抽出処理(図22参照)にて候補抽出部108に抽出された情報である。図示の例では、候補種類通知部452に、「交際費」のテキストが表示されている。
【0106】
操作ユーザが、申請選択部407を選択すると、対象受付部105は、候補者通知部451に表示されている候補者、および候補種類通知部452に表示されている経費の種類の候補を、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される対象に設定する。また、申請部106は、対象者および経費の種類が設定されている証憑書類について、経費の精算をサーバ20に申請する。
【0107】
なお、操作ユーザが、候補者通知部451を選択する場合に、対象者選択画面41(図7(a)参照)が表示装置14に表示されてもよい。また、操作ユーザが、対象者選択画面41にて対象者を選択すると、選択された対象者が、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される対象者に設定されてもよい。
また、操作ユーザが、候補種類通知部452を選択する場合に、種類選択画面42(図8(a)参照)が表示装置14に表示されてもよい。また、操作ユーザが、種類選択画面42にて経費の種類を選択すると、選択された経費の種類が、書類表示部401に表示されている証憑書類が適用される経費の種類に設定されてもよい。
【0108】
以上の通り、本実施形態では、プロセッサ11は、候補者通知部451や候補種類通知部452を表示装置14に表示させる。言い換えると、プロセッサ11は、証憑書類が適用される対象に関し属性情報に基づく対象画像を表示装置14に表示させる。
【0109】
また、本実施形態では、プロセッサ11は、属性情報と、サーバ20に格納されている属性情報との関係が予め定められた条件を満たす場合に、対象画像を表示装置14に表示させる。
特に、本実施形態では、対象画像には、条件を満たす属性情報に関連付けられたユーザ識別情報が含まれる。
【0110】
なお、本実施形態では、受付画面40に候補者通知部451や候補種類通知部452が表示される例を説明したが、これに限定されない。
例えば、受付画面43(図9(a)参照)を用いて証憑書類が適用される対象を設定する場合において、証憑書類が適用される対象の候補が抽出されてもよい。そして、受付画面43に候補者通知部451や候補種類通知部452が表示されてもよい。
また、候補抽出部108は、証憑書類において費用が発生した項目ごとに、この項目が適用される対象の候補を抽出してもよい。そして、抽出の結果としての候補者通知部451や候補種類通知部452が、受付画面40(図18(a)参照)において項目ごとに表示されてもよい。
【0111】
また、本実施形態では、サーバ20にユーザ管理テーブルおよび種類管理テーブルが記憶されていることを説明したが、これに限定されない。
ユーザ管理テーブルおよび種類管理テーブルは、画像処理装置10の記憶装置12に記憶されてもよい。
【0112】
また、本実施形態では、プロセッサ11は、ユーザ名条件を満たす属性情報から特定されるユーザ識別情報を、候補者通知部451に表示させているが、これに限定されない。
例えば、ユーザの名称が示された属性情報がユーザ名条件を満たすか否かに関わらず、この属性情報から特定されるユーザ識別情報を、候補者通知部451に表示させてもよい。
【0113】
また、上述した各実施形態では、証憑情報が適用される対象が、経費を立て替えたユーザや、経費の種類であることを説明したが、これに限定されない。
例えば、証憑情報が適用される対象は、経費の額であってもよい。また、証憑情報が適用される対象は、経費における通貨の種類であってもよい。通貨の種類としては、例えば、円、ドル、ユーロ、ポンド等が挙げられる。
【0114】
また、上述した各実施形態では、表示制御部101が、画像処理装置10の表示装置14に各種の情報を表示することを説明したが、これに限定されない。
表示制御部101は、画像処理装置10とは異なる端末に各種の情報を表示してもよい。また、ユーザは、情報が表示されたこの端末を用いて、証憑情報が適用される対象を指定してもよい。端末としては、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、複合機、スキャナ、ファクシミリ装置等が挙げられる。
【0115】
また、上述した各実施形態では、画像処理装置10の証憑抽出部104が、画像読取部15に読み取られた画像から証憑情報を抽出しているが、これに限定されない。
画像処理装置10とは異なる情報処理装置(不図示)が、画像処理装置10からの指示を受けて、画像読取部15に読み取られた画像から証憑情報を抽出してもよい。また、画像処理装置10とは異なる情報処理装置(不図示)が、画像処理装置10からの指示を受けて、画像読取部15に読み取られた画像から属性情報を抽出してもよい。そして、情報処理装置(不図示)が、抽出した各情報を、画像処理装置10に送信してもよい。情報処理装置としては、例えば、パーソナルコンピュータ、複合機等が挙げられる。
【0116】
また、上述した各実施形態では、プロセッサ11は、画像読取部15に読み取られた画像から特定される証憑情報に適用される対象を設定しているが、これに限定されない。
画像処理装置10は、例えば、画像処理装置10とは異なる情報処理装置から、ネットワークを介して、書類を取得してもよい。そして、プロセッサ11は、画像処理装置10に取得した書類に含まれる証憑情報が適用される対象を設定してもよい。すなわち、プロセッサ11により適用される対象が設定される証憑情報は、画像処理装置10に読み取られた画像に含まれる証憑情報に限定されない。
【0117】
また、上述した各実施形態では、一のページに、経費の申請の単位としての証憑情報が複数含まれる例を説明したが、これに限定されない。
ページごとに、経費の申請の単位としての証憑情報が一つずつ含まれてもよい。この場合に、プロセッサ11は、ページごとに、証憑情報が適用される対象を設定してもよい。すなわち、予め定められた申請の単位には、ページも含まれる。
【0118】
また、上述した各実施形態におけるプロセッサ11は、広義的な意味でのプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU(=Central Processing Unit)等)の他、専用的なプロセッサ(例えばGPU(=Graphical Processing Unit)、ASIC(=Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(=Field Programmable Gate Array)、プログラム論理デバイス等)を含む。
また、上述した各実施形態におけるプロセッサ11の動作は、1つのプロセッサが単独で実行してもよいが、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して実行してもよい。また、プロセッサにおける各動作の実行の順序は、上述した各実施形態に記載した順序のみに限定されるものでなく、個別に変更してもよい。
【0119】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。上記の各実施形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また、上記では、複数の実施形態を説明したが、一の実施形態に含まれる構成と他の実施形態に含まれる構成とを入れ替えたり、一の実施形態に含まれる構成を他の実施形態に付加したりしても良い。
【符号の説明】
【0120】
1…経費精算システム、10…画像処理装置、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…操作受付装置、14…表示装置、15…画像読取部、20…サーバ、101…表示制御部、102…利用受付部、103…画像取得部、104…証憑抽出部、105…対象受付部、106…申請部
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