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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】照明器具の落下防止構造
(51)【国際特許分類】
   F21V 25/02 20060101AFI20240925BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240925BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20240925BHJP
   F21V 21/00 20060101ALI20240925BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240925BHJP
   F21W 131/101 20060101ALN20240925BHJP
【FI】
F21V25/02
F21S2/00 630
F21V21/30 300
F21V21/00 100
F21Y115:10
F21W131:101
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020188223
(22)【出願日】2020-11-11
(65)【公開番号】P2022077383
(43)【公開日】2022-05-23
【審査請求日】2023-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】723014807
【氏名又は名称】岩崎電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北原 隆之
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-091542(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2134464(KR,B1)
【文献】登録実用新案第3213563(JP,U)
【文献】特開2004-063424(JP,A)
【文献】特開2020-161387(JP,A)
【文献】特開2011-066841(JP,A)
【文献】登録実用新案第3043883(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0084698(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 23-00-99/00
F21K 9/00- 9/90
F21S 2/00-45/70
F21V 21/00-21/40
F21Y 115/10
F21W 131/101
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取付金具を介して設置される照明器具の落下防止構造において、
前記照明器具及び前記取付金具の少なくともいずれかに通されて前記照明器具の上下及び左右の少なくともいずれかに延び、前記壁面に固定されている落下防止部材を有し
前記落下防止部材には、前記壁面に固定されるアンカーが取り付けられ、
前記照明器具及び前記取付金具のいずれかに、前記落下防止部材が通される開口部が設けられ、前記開口部は、前記落下防止部材及び前記アンカーの両方が通過可能に構成されてい
ことを特徴とする照明器具の落下防止構造。
【請求項2】
前記落下防止部材は、前記照明器具の上下及び左右の少なくともいずれかにて計2箇所で前記壁面に固定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具の落下防止構造。
【請求項3】
前記落下防止部材の前記壁面への固定位置は、同じ高さ、又は、同じ鉛直線上の位置に揃っている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具の落下防止構造。
【請求項4】
記落下防止部材を左右に延ばしたレイアウト及び上下に延ばしたレイアウトをそれぞれ可能に、左右及び上下に間隔を空けて複数の前記開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の照明器具の落下防止構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具の落下防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
トンネル照明器具の落下防止構造として、落下防止ワイヤを用いない構造と、落下防止ワイヤを用いる構造が知られている。
落下防止ワイヤを用いない構造として、例えば特許文献1-3記載の構造がある。特許文献1には、トンネル照明器具を、複数の部材(保持部材及び支持部材)で保持し、一方の部材に吊り部材の一端を取り付け、吊り部材の一端をトンネル壁面に取り付けた構造が開示されている。特許文献2及び3には、トンネル照明器具を、略L字形状に形成された複数の金具(第1ないし第4脚部材)で保持し、各金具を、トンネル内壁に設けられたアンカーボルトに固定する構造が開示されている。
【0003】
落下防止ワイヤを用いる構造としては、例えば特許文献4記載の構造がある。特許文献4には、トンネル照明器具から上方に突出する複数の板状部材を設け、この板状部材に、落下防止ワイヤと、前面カバーの離脱規制用の巻き付けバンドを通す構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-142460号公報
【文献】特許第5992083号公報
【文献】特許第5974156号公報
【文献】登録実用新案第3213563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1-3記載のいずれの構造も落下防止構造が複雑であり、部品点数も多くなっている。
特許文献4記載の技術は、照明器具の上部だけを落下防止ワイヤに吊り下げ支持するので、地震などの影響で照明器具が壁面から脱落した場合に、落下防止ワイヤの下端の揺れが大きく、照明器具の移動量が大きくなる。このため、道路構造令などで定められる建築限界を超えないように、照明器具の脱落時の移動を抑える追加部材などが必要になるおそれがある。
さらに、特許文献1-4のいずれも照明器具の前面に落下防止ワイヤなどの落下防止部材が存在するので、照明器具のメンテナンスの際に落下防止部材が邪魔になるおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、落下防止部材に支持される照明器具の脱落時の移動を抑制可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、壁面に取付金具を介して設置される照明器具の落下防止構造において、前記照明器具及び前記取付金具の少なくともいずれかに通されて前記照明器具の上下及び左右の少なくともいずれかに延び、前記壁面に固定されている落下防止部材を有し、前記落下防止部材には、前記壁面に固定されるアンカーが取り付けられ、前記照明器具及び前記取付金具のいずれかに、前記落下防止部材が通される開口部が設けられ、前記開口部は、前記落下防止部材及び前記アンカーの両方が通過可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様は、上記落下防止構造において、前記落下防止部材は、前記照明器具の上下及び左右の少なくともいずれかにて計2箇所で前記壁面に固定されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の他の態様は、上記落下防止構造において、前記落下防止部材の前記壁面への固定位置は、同じ高さ、又は、同じ鉛直線上の位置に揃っていることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の態様は、上記落下防止構造において、前記落下防止部材を左右に延ばしたレイアウト及び上下に延ばしたレイアウトをそれぞれ可能に、左右及び上下に間隔を空けて複数の前記開口部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、簡易な構成で、落下防止部材に支持される照明器具の脱落時の移動を抑制可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態に係る落下防止構造を採用した照明器具の設置状態を示す図である。
図2】照明器具を取付金具と共に示す分解斜視図である。
図3】照明器具をトンネル壁面と共に側方から示す図である。
図4】照明器具の設置状態をアンカーと共に正面側から示す図である。
図5】他の落下防止構造の参考例を示す図である。
図6】第2実施形態に係る落下防止構造を採用した照明器具の設置状態を示す図である。
図7】照明器具を取付金具と共に示す分解斜視図である。
図8】照明器具をトンネル壁面と共に側方から示す図である。
図9】照明器具の設置状態をアンカーと共に正面側から示す図である。
図10】第3実施形態に係る落下防止構造を採用した照明器具の設置状態を示す図である。
図11】照明器具の端板を示す図である。
図12】端板を取付金具と共に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る落下防止構造を採用した照明器具の設置状態を示す図である。照明器具10は、トンネル壁面(トンネル天井面を含む)に設置され、トンネル内の道路などを照明するトンネル照明器具である。
図1に示すように、照明器具10は、水平方向に延びる横長形状を有し、その左右両側に取り付けられた左右一対の取付金具11を介してトンネル壁面に固定されている。
この照明器具10は、当該照明器具10の背面を左右方向に延びる落下防止ワイヤ21によってもトンネル壁面に支持されている。したがって、想定外の事態によって取付金具11がトンネル壁面から脱落しても、トンネル壁面から照明器具10が落下する事態を防止できる。
【0015】
なお、本説明における各方向は、設置時の照明器具10を基準にした方向である。図1及び後述する一部の図には、上方向を符号UPで示し、左右方向を符号RHで示し、照明器具10の正面側に相当する前方向を符号FRで示している。
【0016】
図2は、照明器具10を取付金具11と共に示す分解斜視図である。
照明器具10は、正面側が開口部するコ字型の断面形状(門型の断面形状と言うこともできる)で左右方向に延出するメインケース12と、メインケース12の左右両端に連結される端板13とを備えている。また、メインケース12及び端板13における開口部は、前面カバー14(透明カバー、又はカバーガラスとも称する)によって覆われる。これらメインケース12、端板13及び前面カバー14で囲まれた内部空間には、LEDを配置した基板、及び電源などが配置される。LEDの光は、前面カバー14から外部に向けて照射される。
メインケース12及び端板13と、前面カバー14との間にはパッキン15が介挿されている。
【0017】
メインケース12は、例えば、所定の金属材料を押出成型することによって製作されている。また、端板13は、一枚の金属板を所定形状に切断し、折り曲げ加工、及び孔あけ加工を行うとともに、取付金具11側に突出する雄ねじ部材J1,J2を接合することによって製作されている。
【0018】
端板13は、メインケース12の左右両端を覆う覆い部13Aと、覆い部13Aから照明器具10の後方(背面側とも言う)に突出する後方突出部13Bとを有している。覆い部13Aには、端板13をメインケース12に連結するための締結部材31(例えば、締結ボルト)を通す孔13Cが設けられるとともに、上記雄ねじ部材J1,J2が取り付けられる。
【0019】
後方突出部13Bには、落下防止ワイヤ21及び後述するアンカー51が通過可能な比較的大型の開口部13K(以下、器具側開口部13Kと適宜に表記する)が設けられている。器具側開口部13Kは、落下防止ワイヤ21が通される「照明器具側ワイヤ通し部」として機能する。なお、左右の端板13は同一部品である。但し、各端板13を一枚の金属板だけで作成しなくてもよいし、左右の端板13に異なる箇所があってもよい。
落下防止ワイヤ21は、例えば金属製のワイヤであり、落下防止部材として機能する。落下防止ワイヤ21には公知のワイヤを広く適用でき、ワイヤーチェーンと称されるチェーンなどを適用してもよい。
【0020】
図2に示すように、取付金具11は、上面視でL字状に屈曲した金属部材であり、L字状に屈曲した一方の部分(前側部分に相当)に、雄ねじ部材J1,J2が通る孔11C,11Dと、開口部13Kに連通する開口部11K(以下、金具側開口部11Kと適宜に表記する)が形成される。
各孔11C,11Dを通過した雄ねじ部材J1,J2に不図示の締結部材(例えば雌ねじ部材)が締結されることによって、端板13に取付金具11が固定される。これにより、照明器具10に取付金具11が固定される。
照明器具10は、雄ねじ部材J1を基準にして上下に回動でき、この回動によって前面カバー14から照射される光の照射範囲を調整可能である。
【0021】
金具側開口部11Kは、落下防止ワイヤ21及び後述するアンカー51が通過可能な開口部形状であり、かつ、照明器具10に取付金具11が固定された場合に器具側開口部13Kと連通する位置に形成されている。すなわち、金具側開口部11Kは、落下防止ワイヤ21が通される「金具側ワイヤ通し部」として機能する。
なお、左右一対の取付金具11は同一部品である。但し、左右一対の取付金具11に異なる箇所があってもよい。また、照明器具10に取付金具11を固定する固定構造に公知の他の固定構造を適用してもよい。
【0022】
取付金具11のうち、L字状に屈曲した他方の部分(後側部分に相当)には、上下に間隔を空けて孔11Sが形成されている。これらの孔11Sには、取付金具11をトンネル壁面に固定するための不図示の固定部材(例えば締結ボルト)が挿通される。なお、取付金具11とトンネル壁面との固定構造には、公知の他の固定構造を適用してもよい。
【0023】
図3は、照明器具10をトンネル壁面(図3中、符号W1を付して示す)と共に側方から示す図である。図3の符号Aは、照明器具10の設置状態(取付金具11がトンネル壁面W1に固定された状態であり、通常状態とも言う)を示し、符号Bは、照明器具10の脱落状態(取付金具11がトンネル壁面W1から脱落した状態)を示している。
図1、及び図3の符号Aに示すように、落下防止ワイヤ21は、照明器具10の左右に設けられた器具側開口部13K及び金具側開口部11Kに通されて照明器具10の背面側を左右方向に延び、その両端にアンカー51が連結されている。
【0024】
アンカー51は、アンカーボルトとも称され、締結、打ち込み、接着などの公知の固定方法でトンネル壁面W1に固定される固定部材である。このアンカーには市販のアンカーを広く適用可能である。
【0025】
図4は、照明器具10の設置状態をアンカー51と共に正面側から示す図である。図4の符号A,B,Cは、照明器具10の全長(左右方向の長さ)が異なる場合をそれぞれ示しており、符号Aが照明器具10の全長が相対的に短い場合を示し、符号Cが照明器具10の全長が相対的に長い場合を示している。照明器具10は、全長が異なる複数のタイプが用意され、設置場所などの条件に応じていずれかのタイプの照明器具が設置される。
図4に示すように、いずれのタイプの照明器具10であっても、落下防止ワイヤ21の取付構造は同じであり、つまり、落下防止ワイヤ21は、左右の器具側開口部13K及び金具側開口部11Kに通されて照明器具10の背面側を左右に延び、その両端がアンカー51によってトンネル壁面W1に固定される。
【0026】
本実施形態では、落下防止ワイヤ21が照明器具10の左右に延び、その両端がトンネル壁面W1に固定されるので、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落しても、照明器具10が落下防止ワイヤ21に支持される。この場合、照明器具10の移動範囲は、左右のアンカー51間の落下防止ワイヤ21に沿った位置に規制されるので、図3の符号Bに示すように、照明器具10をトンネル壁面W1に近い位置に支持できる。
【0027】
図3中の符号KSは、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落した場合の照明器具10の最下端の移動軌跡を模式的に示している。また、図中の符号LMは、トンネル壁面W1の近傍に設定した建築限界の一例を示している。図3の符号Bに示すように、本実施形態では建築限界LMを超えることがない。
【0028】
また、本実施形態では、落下防止ワイヤ21を通す開口部(器具側開口部13K及び金具側開口部11K)が照明器具10の背面側に設けられている。これにより、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落した場合、同図3の符号Bに示すように、照明器具10の前面カバー14が下方を向き易くなる。したがって、トンネル内の下方(道路や、道路脇の歩道など)を照明することが可能になる。
また、照明器具10の前面に落下防止ワイヤ21などの落下防止部材が存在しないので、照明器具10の前面からのメンテナンス時などに落下防止部材が邪魔になることがない。
【0029】
図5は、他の落下防止構造の参考例を示している。
参考例では、落下防止ワイヤ121の上端をトンネル壁面W1に固定し、落下防止ワイヤ121の下端に照明器具100を支持している。
参考例では、照明器具100がトンネル壁面W1から脱落した場合、落下防止ワイヤ121の上端を基準にして、照明器具100がトンネル壁面W1から離れる方向である前方向に大きく揺動する。したがって、図3中の建築限界LMと同じ建築限界LMを超えないようにすることが困難である。
【0030】
また、本実施形態では、図3及び図4に示すように、各アンカー51の固定位置(落下防止ワイヤ21のトンネル壁面W1への固定位置に相当)を、同じ高さに設定している。これにより、照明器具10をトンネルに設置する際に、レーザ墨出し器(レーザー水準器とも称される)を用いて、各アンカー51の位置を速やかに特定(位置出しとも言う)し易くなる。
【0031】
しかも、各アンカー51の固定位置を、照明器具10のトンネル壁面W1への固定位置に相当する孔11Sの位置と同じ高さに揃えているので、レーザ墨出し器を用いて、同じ水平線上の各アンカー51と孔11Sの位置を速やかに特定し易くなる。
【0032】
また、孔11Sは、上下に間隔を空けて複数あり、そのうち最も上側の孔11Sの高さに、各アンカー51の位置を揃えている。これにより、施工性を向上しながら、アンカー51を、照明器具10の上下中心よりもできるだけ上方に配置でき、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落した場合に、照明器具10をできるだけ高い位置に保持し易くなる。なお、孔11Sの数は2個に限定しなくてもよい。
上記図4の例では、各アンカー51を、上側の孔11Sを基準にして、同じピッチ(取付ピッチとも言う)で左右外側に取り付けた場合をそれぞれ示しているが、これに限定されない。取付ピッチは、取付場所や作業性などの各種条件を考慮して適宜な値に設定すればよい。この取付ピッチを以下の式では、符号PAを付して示す。
落下防止ワイヤ21の長さLWについては、例えば、次の式(1)で算出される。
LW=照明器具10の取付ピッチ(=左右の孔11Sの間隔)+取付ピッチPA×2+値α・・・式(1)
値αは、落下防止ワイヤ21をアンカー51に取り付けた状態で、アンカー51をトンネル壁面W1に取り付けし易くするためのたわみ相当量である。
【0033】
以上説明したように、本実施形態では、トンネル壁面W1に取付金具11を介して設置される照明器具10の落下防止構造において、照明器具10及び取付金具11に通されて照明器具10の左右に延び、トンネル壁面W1に固定されている落下防止部材として機能する落下防止ワイヤ21を備える構成にしている。この構成によれば、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落しても、落下防止ワイヤ21によって照明器具10をトンネル壁面W1に近い位置に支持し易くなり、照明器具10の脱落時の移動を抑制できる。また、照明器具10をトンネル壁面W1に近い位置に支持するための追加部品などを設ける必要がない分、構成を簡易化できる。
したがって、簡易な構成で、落下防止ワイヤ21に支持される照明器具10の脱落時の移動を抑制可能になり、想定外の事態に対応したトンネル照明を提供できる。
【0034】
また、落下防止ワイヤ21は、照明器具10の左右にて計2箇所でトンネル壁面W1に固定されている。これにより、照明器具10の左右に空くスペースを利用して落下防止ワイヤ21を容易に取り付けし易くなる。
しかも、落下防止ワイヤ21のトンネル壁面W1への固定位置は同じ高さに揃っているので、その固定位置を速やかに特定し易くなる。例えば、上記固定位置を、取付金具11をトンネル壁面W1に固定する位置と同じ高さに揃えることによって、照明器具10をトンネルに設置する際に、レーザ墨出し器を用いて同じ水平面上の各固定位置を速やかに位置出しし易くなる。
【0035】
また、照明器具10及び取付金具11は、落下防止ワイヤ21が通される開口部として、器具側開口部13K、及び金具側開口部11Kを有している。そして、いずれの開口部13K,11Kも、落下防止ワイヤ21及びアンカー51の両方が通過可能に構成されている。したがって、落下防止ワイヤ21にアンカー51を予め連結した状態でも、これらを取り付けることが可能になる。
例えば、落下防止ワイヤ21とアンカー51とを予め連結した連結済み部品を、照明器具10とセットにしておくことで、設置場所で落下防止ワイヤ21にアンカー51を連結する作業が不要になる。これらにより照明器具10の設置作業を簡易化し易くなる。
【0036】
また、上記したように、照明器具10の前面に落下防止ワイヤ21などの落下防止部材が存在しないので、メンテナンス時などに落下防止部材が邪魔になることがない。
【0037】
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る落下防止構造を採用した照明器具10の設置状態を示す図である。図7は、照明器具10を取付金具11と共に示す分解斜視図である。
第2実施形態は、落下防止部材として機能する落下防止ワイヤ21が照明器具10の上下に延びてトンネル壁面W1に固定される点が、第1実施形態と異なっている。第1実施形態と同様の部品は同一の符号を付して示し、重複説明は省略する。
【0038】
図6及び図7に示すように、左右の端板13は、メインケース12の左右両端をそれぞれ覆う覆い部13Aと、覆い部13Aの後部から照明器具10の上下方向に突出する上下一対の突出部13Gとを有している。
各突出部13Gには、落下防止ワイヤ21及びアンカー51を通過可能な比較的大型の器具側開口部13Kが設けられている。この器具側開口部13Kは、落下防止ワイヤ21が通される「照明器具側ワイヤ通し部」として機能する。
なお、端板13は、一枚の金属板から形成され、かつ、各端板13で同一部品であり、製作が容易である。但し、各端板13を一枚の金属板だけで作成しなくてもよいし、左右の端板13に異なる箇所があってもよい。
【0039】
第2実施形態の取付金具11は、落下防止ワイヤ21を通す金具側開口部11K(図2参照)を備えていない構成である。但し、この構成に限定しなくてもよく、第2実施形態の取付金具11に、落下防止ワイヤ21及びアンカー51が通される金具側開口部11Kを設けるようにしてもよい。
【0040】
図8は、照明器具10をトンネル壁面W1と共に側方から示す図であり、図8の符号Aは、照明器具10の設置状態を示し、符号Bは、照明器具10の脱落状態を示している。
図6、及び図8の符号Aに示すように、落下防止ワイヤ21は、照明器具10の左右に設けられた上下一対の器具側開口部13Kに通されて照明器具10の左右外側を上下方向に延び、アンカー51を利用してトンネル壁面W1に固定されている。
【0041】
上下のアンカー51にはU字形状の連結部品であるシャックル51Sが取り付けられ、各シャックル51Sに落下防止ワイヤ21の端部が適宜に連結され、又は、落下防止ワイヤ21が適宜に通される。
より具体的には、落下防止ワイヤ21の両端には、リング状の部分が設けられ、シャックル51Sを用いることにより、落下防止ワイヤ21の一端、又は両端を、シャックル51Sを介してアンカー51に連結したり、落下防止ワイヤ21をシャックル51Sに通してアンカー51に連結したりすることができる。
【0042】
ここで、図9は、照明器具10の設置状態をアンカー51と共に正面側から示す図である。図9の符号Aは、照明器具10の全長が相対的に短い場合を示し、符号B、符号Cに行くほど照明器具10の全長が長くなる場合を示している。
図9の符号A及びBで示す図では、2個のアンカー51を、照明器具10の左右中心を通る鉛直線上に配置し、落下防止ワイヤ21を、図9の符号A及び符号Bに示すように、照明器具10の左右にレイアウトしている。なお、落下防止ワイヤ21の使用本数は1本でもよいし、2本などにしてもよい。
【0043】
図9の符号Cでは、2個のアンカー51を、照明器具10の左右上方に配置し、より具体的には、左右の器具側開口部13Kの上方に、同じ高さで配置している。さらに、1個のアンカー51を、照明器具10の下方、かつ、照明器具10の左右中心に直交する鉛直線上に配置している。そして、落下防止ワイヤ21を図9の符号Cに示すようにレイアウトしている。この場合も落下防止ワイヤ21の使用本数は1本でもよいし、2本などにしてもよい。
なお、図9の各態様において、1本の落下防止ワイヤ21しか連結されないアンカー51については、シャックル51Sを省略し、落下防止ワイヤ21とアンカー51を直結するようにしてもよい。
【0044】
図9のいずれの態様についても、側面視では、図8の符号Aに示すように、落下防止ワイヤ21が照明器具10に通されて照明器具10の上下に延びてその上下の箇所がトンネル壁面W1に固定される。このため、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落しても、図8の符号Bに示すように、照明器具10が落下防止ワイヤ21に支持され、照明器具10の落下が防止される。
この場合、照明器具10の脱落時の移動範囲は、上下のアンカー51間の落下防止ワイヤ21に沿った位置に規制されるので、照明器具10をトンネル壁面W1に近い位置に支持できる。
【0045】
図8中の符号KSは、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落した場合の照明器具10の最下端の移動軌跡を示している。したがって、第1実施形態と同様に、トンネル壁面W1の近傍に設定した建築限界LMを超えることがない。
また、本実施形態では、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落した場合でも、同図8の符号Bに示すように、照明器具10の前面カバー14が下方を向くので、トンネル内の下方を照明し続けることができる。
さらに、照明器具10の前面に落下防止ワイヤ21などの落下防止部材が存在しないので、照明器具10の前面からのメンテナンス時などに落下防止部材が邪魔になることがない。
【0046】
以上説明したように、第2実施形態の照明器具10の落下防止構造においては、照明器具10に通されて照明器具10の上下に延び、トンネル壁面W1に固定されている落下防止ワイヤ21を備える構成にしている。この構成によれば、第1実施形態と同様に、取付金具11がトンネル壁面W1から脱落しても、落下防止ワイヤ21によって照明器具10をトンネル壁面W1に近い位置に支持し易くなり、照明器具10の脱落時の移動を抑制できる。
【0047】
また、落下防止ワイヤ21は、照明器具10の上下にて計2箇所又は計3箇所でトンネル壁面W1に固定されている。これにより、照明器具10の上下に空くスペースを利用して落下防止ワイヤ21を容易に取り付けし易くなる。
しかも、図9の符号A及びBに示す構成の場合、落下防止ワイヤ21のトンネル壁面W1への固定位置は、同じ鉛直線上の位置に揃っているので、その固定位置を速やかに特定し易くなる。例えば、照明器具10を設置する際に、レーザ墨出し器を用いて同じ鉛直線上の各固定位置を速やかに位置出しし易くなる。
【0048】
また、図9の符号Cに示す構成の場合、照明器具10の上方において、落下防止ワイヤ21のトンネル壁面W1への固定位置は同じ高さに揃っているので、その固定位置をレーザ墨出し器などを用いて速やかに特定し易くなる。
さらに、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、落下防止ワイヤ21が通される器具側開口部13Kを、落下防止ワイヤ21及びアンカー51の両方が通過可能に構成している。これにより、落下防止ワイヤ21とアンカー51とを予め連結した連結済み部品を照明器具10とセットにしておくことで、設置場所で落下防止ワイヤ21にアンカー51を連結する作業が不要になる。
【0049】
また、第2実施形態においても、照明器具10の前面に落下防止ワイヤ21などの落下防止部材が存在しないので、メンテナンス時などに落下防止部材が邪魔になることがない。
【0050】
第1実施形態では、照明器具10の左右方向に落下防止ワイヤ21をレイアウト可能にする開口部13K,11K(「第1の開口部」と言う)を設ける場合を例示し、第2実施形態では、照明器具10の上下方向に落下防止ワイヤ21をレイアウト可能にする開口部13K(「第2の開口部」と言う)を設ける場合を例示したが、第1及び第2の開口部の両方を設けるようにしてもよい。第1及び第2の開口部の両方を設ける場合の一例を、第3実施形態として説明する。
【0051】
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態に係る落下防止構造を採用した照明器具10の設置状態を示す図である。図11は、照明器具10の端板13を示す図であり、図12は端板13を取付金具11と共に示す図である。
図10及び図11に示すように、第3実施形態は、照明器具10の左右の端板13のそれぞれに、上下に間隔を空けて3個の器具側開口部13K(特に図11参照)を設け、そのうちの中央の器具側開口部13Kだけが左右の取付金具11の金具側開口部11K(図10参照)と連通する点が、第1及び第2実施形態と異なっている。上記実施形態と同様の部品は同一の符号を付して示し、重複説明は省略する。
【0052】
図10に示すように、第3実施形態では、中央の器具側開口部13K及び金具側開口部11Kが、照明器具10の左右方向に落下防止ワイヤ21をレイアウト可能にする「第1の開口部」として機能する。また、同図10に示すように、上下の器具側開口部13Kが、照明器具10の上下方向に落下防止ワイヤ21をレイアウト可能にする「第2の開口部」として機能する。
落下防止ワイヤ21を左右方向にレイアウトするか、上下方向にレイアウトするかは、設置場所などの条件に応じて適宜に選択すればよい。また、落下防止ワイヤ21を左右方向にレイアウトし、さらに、別の落下防止ワイヤ21を上下方向にもレイアウトすることも可能である。
【0053】
換言すると、第3実施形態では、照明器具10に、落下防止ワイヤ21を挿通可能で、かつ、左右及び上下に間隔を空けて配置される複数の器具側開口部13Kを設けることによって、落下防止ワイヤ21を左右に延ばしたレイアウト、及び上下に延ばしたレイアウトをそれぞれ可能にしている。
【0054】
以下、器具側開口部13Kなどについて詳述する。
図10及び図11に示すように、複数の器具側開口部13Kは、端板13の後方突出部13Bに設けられている。図10に示す設置状態では、中央の器具側開口部13Kは、取付金具11の金具側開口部11Kと側面視で重なる領域に設けられ、残りの器具側開口部13Kについては、取付金具11と側面視で重ならない領域、又は、取付金具11と一部だけが重なる領域に設けられている。
各器具側開口部13K及び金具側開口部11Kは、落下防止ワイヤ21及びアンカー51が通過可能な開口部であり、いずれも「照明器具側ワイヤ通し部」として機能する。より具体的には、各器具側開口部13Kは、上下方向に直線状に延びる長孔形状に形成されている。金具側開口部11Kは、孔11Cに通された雄ねじ部材J1を基準にした円弧に沿って上下方向に延びる円弧状の長孔形状に形成されている。
【0055】
金具側開口部11Kを上記円弧状の長孔形状にすることによって、図12に示すように、雄ねじ部材J1を基準にして照明器具10を上下に大きく回動させた場合でも、金具側開口部11Kを、中央の器具側開口部13Kに連通させることが可能になる。図12中、符号KKは、金具側開口部11Kと器具側開口部13Kとが互いに連通する領域を示している。
仮に、金具側開口部11Kを上下方向に直線状に延びる長孔形状にした場合、図12に示すように照明器具10を上下に大きく回動させた状態で金具側開口部11Kと器具側開口部13Kとを連通させるには、金具側開口部11Kを大型の開口部形状にする必要が生じる。
【0056】
上記したように、本実施形態では、金具側開口部11Kを、照明器具10の回動方向に沿った長孔形状にすることで、照明器具10を取付金具11に対して大きく回動させても金具側開口部11Kと器具側開口部13Kとを連通させ、かつ、金具側開口部11Kを小面積化し易くなる、といった効果が得られる。
なお、金具側開口部11Kと器具側開口部13Kのいずれか一方を、照明器具10の回動方向に沿った長孔形状にすれば、上記効果を得やすくなる。又は、金具側開口部11Kと器具側開口部13Kの両方を、照明器具10の回動方向に沿った長孔形状にすれば、上記効果をより得やすくなり、かつ、器具側開口部13Kも小面積化し易くなる。
【0057】
但し、照明器具10の回動範囲を狭くしてもよい場合や、各開口部11K,13Kを小面積化する必要がない場合、開口部11K,13Kの両方を、回動方向に沿った円弧の長孔形状にしなくてもよく、例えば、いずれも直線状の長孔形状にしたり、大型化の孔形状にしたりしてもよい。
【0058】
ところで、図12には、上下一方の器具側開口部13Kと取付金具11とが側面視で重なる位置まで照明器具10が回動した場合を示している。この場合でも、器具側開口部13Kと取付金具11との左右間(端板13と取付金具11との間に相当)には、落下防止ワイヤ21が通過可能な隙間であって、締結部材31(例えば、締結ボルト)の頭部の高さ以上の隙間が空いている。
したがって、図12で示す状態でも、上下一方の器具側開口部13Kを通した落下防止ワイヤ21を、端板13と取付金具11とに空く左右間の隙間に通すことができ、落下防止ワイヤ21を局所的に屈曲させずにレイアウトできる。また、締結部材31と取付金具11との接触も回避できる。
なお、上下他方の器具側開口部13Kと取付金具11とが側面視で重なる位置まで照明器具10が回動した場合も、その器具側開口部13Kを通した落下防止ワイヤ21を端板13と取付金具11との左右間に空く隙間に通してレイアウトでき、かつ、締結部材31と取付金具11との接触も回避できる。
【0059】
図10から図12に示すように、全ての開口部13K,11Kを長孔形状にしているので、落下防止ワイヤ21を各開口部13K,11Kに通す作業が容易である。なお、落下防止ワイヤ21を開口部13K,11Kに通すことなどが可能な範囲で、各開口部13K,11Kの形状や大きさを適宜に変更してもよい。
また、図10の例では、上下方向に延びる落下防止ワイヤ21については、先端側を端板13の左右内側から左右外側に通す場合を例示したが、これに限定されない。例えば、落下防止ワイヤ21の先端側を、端板13の左右外側から左右内側に通すようにしてもよい。また、左右方向に延びる落下防止ワイヤ21を、中央の器具側開口部13K及び金具側開口部11Kの両方に通す場合を例示したが、上下の器具側開口部13Kのいずれか一方に通し、金具側開口部11Kには通さないようにしてもよい。すなわち、照明器具10の落下を防止可能な範囲で、落下防止ワイヤ21を通す箇所や落下防止ワイヤ21のレイアウトを適宜に変更してもよい。
【0060】
以上説明したように、第3実施形態では、照明器具10及び取付金具11の少なくともいずれかに、前記落下防止部材を左右に延ばしたレイアウト及び上下に延ばしたレイアウトをそれぞれ可能に、左右及び上下に延びるレイアウトが可能に、左右及び上下に間隔を空けて配置された複数の開口部13K,11Kを設けている。これにより、第1実施形態と同じ落下防止部材のレイアウト、及び/又は、第2実施形態と同じ落下防止部材のレイアウトが可能となる。したがって、各実施形態と同様の効果に加え、落下防止部材のレイアウト自由度が向上する、といった効果が得られる。
【0061】
なお、落下防止ワイヤ21を左右及び上下にレイアウト可能な範囲で、各開口部13K,11Kの位置や数などを適宜に変更してもよい。例えば、取付金具11のそれぞれに設けられる金具側開口部11Kを2個以上にしてもよく、また、落下防止ワイヤ21を取付金具11に通さない場合は取付金具11を0個にしてもよい。また、照明器具10の端板13のそれぞれに設けられる器具側開口部13Kを、4個以上又は2個にしてもよいし、落下防止ワイヤ21を照明器具10に通さずに取付金具11に通す場合は器具側開口部13Kを0個にしてもよい。
【0062】
また、本実施形態では、照明器具10を取付金具11に回動自在に支持し、照明器具10と取付金具11とのそれぞれに設けられて側面視で互いに重なる開口部13K,11Kのうちの少なくともいずれか一方を、回動支点となる雄ねじ部材J1を基準にした円弧に沿って延びる円弧状の長孔形状にしている。これにより、十分な回動範囲の確保と開口部13K,11Kの小面積化を両立し易くなる。
【0063】
上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、第1実施形態において、落下防止ワイヤ21を、照明器具10及び取付金具11のいずれか一方だけに通す構成にしてもよいし、第2実施形態において、落下防止ワイヤ21を、照明器具10及び取付金具11の両方に通す構成、又は、取付金具11だけに通す構成にしてもよい。要は、落下防止ワイヤ21を照明器具10及び取付金具11の少なくともいずれかに通す構成を採用すればよい。但し、照明器具10の落下をより確実に防止する観点からは、落下防止ワイヤ21を少なくとも照明器具10に通す構成が好ましい。
【0064】
また、落下防止ワイヤ21のレイアウトは適宜に変更してもよい。例えば、第2実施形態の照明器具10において、落下防止ワイヤ21を取付金具11の左右外側ではなく、取付金具11の左右内側を通すようにしてもよく、換言すると、照明器具10の背面側を通すようにしてもよい。
また、照明器具10の各部の形状及び構成については、公知のトンネル照明器具の各部の形状及び構成を広く適用可能である。また、アンカー51を使用する場合を説明したが、アンカー以外の固定部材を使用してもよい。
【0065】
また、落下防止部材として落下防止ワイヤ21を使用する場合を説明したが、落下防止ワイヤ21以外の落下防止部材を使用してもよい。
また、本発明を、トンネル照明器具の落下防止構造に適用する場合を説明したが、本発明を、トンネル壁面以外の壁面(天井面を含む)に設置される照明器具の落下防止構造に適用してもよい。
【符号の説明】
【0066】
10,100 照明器具
11 取付金具
11K 金具側開口部
12 メインケース
13 端板
13K 器具側開口部
21,121 落下防止ワイヤ(落下防止部材)
51 アンカー(固定部材)
51S シャックル
W1 トンネル壁面
LM 建築限界
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12