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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】発振器
(51)【国際特許分類】
   H03B 5/32 20060101AFI20240925BHJP
   H01L 23/02 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
H03B5/32 H
H03B5/32 A
H01L23/02 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020195832
(22)【出願日】2020-11-26
(65)【公開番号】P2022084162
(43)【公開日】2022-06-07
【審査請求日】2023-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】松川 典仁
【審査官】石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-136990(JP,A)
【文献】特開2018-157377(JP,A)
【文献】特開2017-220887(JP,A)
【文献】特開2016-086292(JP,A)
【文献】特開2011-044932(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0131324(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03B 5/30- 5/42
H01L 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容空間を有する外側パッケージと、
前記収容空間に収容されている内側パッケージと、
前記内側パッケージに収容されている振動素子と、
前記収容空間に収容され、前記内側パッケージに固定されている発熱素子と、
前記振動素子を発振させる発振回路と、
前記内側パッケージと前記発熱素子とを電気的に接続する導通部材と、
前記発熱素子と前記外側パッケージとを接続し、かつ前記導通部材と前記外側パッケー
ジとを電気的に接続する第1ボンディングワイヤーと、
を有し、
前記導通部材は導電性接合材であり、前記内側パッケージと前記発熱素子とは、前記導
電性接合材を介して接合されることを特徴とする発振器。
【請求項2】
前記内側パッケージは、断熱部材を介して前記外側パッケージに固定される、
請求項1に記載の発振器。
【請求項3】
前記発熱素子は、前記導通部材と前記第1ボンディングワイヤーとを電気的に接続する
中継配線を有する、
請求項1または請求項2に記載の発振器。
【請求項4】
前記発熱素子は、集積回路であり、
前記導電性接合材と接合される第1面と、前記第1面と表裏関係にあり、前記第1ボン
ディングワイヤーが接続されるパッドが設けられた第2面と、前記導電性接合材と前記パ
ッドとを電気的に接続するビア配線と、を有する、
請求項1または請求項2に記載の発振器。
【請求項5】
前記内側パッケージは前記外側パッケージに固定され、前記発熱素子は前記内側パッケ
ージが前記外側パッケージに固定された面の反対側に固定される、
請求項1~請求項のいずれか一項に記載の発振器。
【請求項6】
前記発熱素子は前記外側パッケージに固定され、前記内側パッケージは前記発熱素子が
前記外側パッケージに固定された面の反対側に固定される、
請求項1~請求項のいずれか一項に記載の発振器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発振器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パッケージ内に収容されている発熱素子によってパッケージ内の温度を制御する技術が知られている。特許文献1においては、ベース基板とカバーケースとによって形成された収容空間に、ヒーターパッケージとTCXOのパッケージとからなるパッケージ体を収納する構成が開示されている。この構成において、パッケージ体は、スペーサーを介してベース基板に搭載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-130861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術において、スペーサーには導電路としてのスルーホールが形成され、スペーサーに搭載されるヒーターパッケージからの熱がベース基板に伝達されて放熱される。このような構成においては、ベース基板の外部からの熱がスルーホールを介してヒーターパッケージやTCXOのパッケージに伝達されやすく、発振信号の特性が、周囲温度の影響を受けやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための一実施形態としての発振器は、収容空間を有する外側パッケージと、前記収容空間に収容されている内側パッケージと、前記内側パッケージに収容されている振動素子と、前記収容空間に収容され、前記内側パッケージに固定されている発熱素子と、前記振動素子を発振させる発振回路と、前記内側パッケージと前記発熱素子とを電気的に接続する導通部材と、前記発熱素子と前記外側パッケージとを接続し、かつ前記導通部材と前記外側パッケージとを電気的に接続する第1ボンディングワイヤーと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の発振器を示す断面図である。
図2】第1実施形態における外側パッケージ内を示す平面図である。
図3】第2実施形態における外側パッケージ内を示す平面図である。
図4】第3実施形態における外側パッケージ内を示す平面図である。
図5】第4実施形態における外側パッケージ内を示す平面図である。
図6】第4実施形態の内側パッケージおよび発熱素子を示す断面図である。
図7】第5実施形態の発振器を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の発振器の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の発振器1を示す断面図である。図2は、図1の発振器1が有する後述の第1リッド22を省略した状態で発振器1を示す平面図である。なお、説明の便宜上、各図には、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、X軸に沿う方向をX軸方向、Y軸に沿う方向をY軸方向、Z軸に沿う方向をZ軸方向とも言う。また、Z軸方向の矢印側を「上」とも言い、反対側を「下」とも言う。また、Z軸方向からの平面視を単に「平面視」とも言う。図1は、図2に示すA-A線での断面である。
【0008】
図1に示す発振器1は、恒温槽型の水晶発振器(OCXO(Oven-Controlled Crystal Oscillator))である。発振器1は、収容空間Cvを有する外側パッケージ2と、収容空間Cvに収容されている内側パッケージ3と、内側パッケージ3に収容されている振動素子4とを備える。さらに、発振器1は、収容空間Cvに収容され、内側パッケージ3に固定されている発熱素子5と、振動素子4を発振させる発振回路6Aと、を備える。本実施形態において、発振回路6Aは、振動素子4を発振させるための回路を備えている。
【0009】
さらに、発振器1は、内側パッケージ3と発熱素子5とを電気的に接続する導通部材としての第2ボンディングワイヤーBW2と、発熱素子5と外側パッケージ2とを接続し、かつ導通部材としての第2ボンディングワイヤーBW2と外側パッケージ2とを電気的に接続する第1ボンディングワイヤーBW1を備える。本実施形態にかかる発振器1は、発熱素子5の熱によって振動素子4を加熱し、振動素子4を所望の温度に保つことにより、発振信号の周波数変動を抑えることが可能である。
【0010】
外側パッケージ2は、第1ベース基板21を有する。第1ベース基板21は、表裏関係にある上面21aおよび下面21bを有する。また、第1ベース基板21は、上面21aに開口する有底の凹部211と、下面21bに開口する有底の凹部212と、を有する。そのため、第1ベース基板21は、H型の断面形状をなす。また、凹部211は、複数の凹部で構成され、上面21aに開口する凹部211aと、凹部211aの底面に開口し、凹部211aよりも開口が小さい凹部211bと、を有する。また、凹部212は、複数の凹部で構成され、下面21bに開口する凹部212aと、凹部212aの底面に開口し、凹部212aよりも開口が小さい凹部212bと、を有する。そして、凹部211bの底面に内側パッケージ3が断熱部材7を介して固定され、凹部212bの底面に、回路素子6Bが固定されている。本実施形態において、回路素子6Bは、温度を検出するための温度センサー(後述)を備えた回路と、当該温度センサーの出力に基づいて発熱素子5の温度を制御する温度制御回路を備えている。
【0011】
また、凹部211aの底面には複数のパッド241が配置され、凹部212aの底面には複数のパッド242が配置され、下面21bには複数の実装端子243が配置されている。これらパッド241、242、実装端子243は、第1ベース基板21内に形成された図示しない内部配線を介して電気的に接続されている。後述するように、各パッド241は、第1ボンディングワイヤーBW1を介して発熱素子5のパッド51と電気的に接続され、各パッド242は、ボンディングワイヤーBW3を介して回路素子6Bと電気的に接続されている。そして、発振器1は、複数の実装端子243を介して図示しない外部装置と電気的に接続される。
【0012】
また、外側パッケージ2は、第1リッド22を有する。第1リッド22は、第1ベース基板21の上面21aに接合部材23を介して接合され、凹部211の開口を塞いでいる。このように凹部211の開口を第1リッド22で塞ぐことにより、外側パッケージ2の内部に気密な収容空間Cvが形成される。そして、収容空間Cvに、内側パッケージ3が収容されている。
【0013】
収容空間Cvは、減圧状態、好ましくは、より真空に近い状態である。これにより、優れた断熱性を発揮することができ、発振器1の外部の熱が内側パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、振動素子4が外部の熱の影響を受け難くなり、発熱素子5の熱によって振動素子4を所望の温度に保ち易くなる。ただし、収容空間Cvの雰囲気は、特に限定されず、例えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを封入した雰囲気であってもよく、減圧状態でなく大気圧状態または加圧状態となっていてもよい。また、収容空間Cvに断熱部材7が充填されていてもよい。なお、特に限定されないが、第1ベース基板21は、アルミナ等のセラミックスで構成することができ、第1リッド22は、コバール等の金属材料で構成することができる。
【0014】
内側パッケージ3は、第2ベース基板31を有する。第2ベース基板31は、表裏関係にある上面31aおよび下面31bを有する。また、第2ベース基板31は、下面31bに開口する有底の凹部311を有する。また、凹部311は、複数の凹部で構成され、下面31bに開口する凹部311aと、凹部311aの底面に開口し、凹部311aよりも開口が小さい凹部311bと、を有する。そして、凹部311bの底面に発振回路6Aが固定されている。
【0015】
また、凹部311bの底面には複数のパッド341aが形成されている。発振回路6Aは、ボンディングワイヤーBW4を介してパッド341aと電気的に接続されている。凹部311aの底面にはパッド341bが形成されている。振動素子4は、導電性の接合部材B1を介してパッド341bに対して固定され、電気的に接続されている。なお、接合部材B1としては、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、金属バンプ、半田、金属ペースト、導電性樹脂接着剤等を用いることができる。
【0016】
内側パッケージ3の上面31aには複数のパッド342が配置されている。パッド341a、341bは、第2ベース基板31内に形成された図示しない内部配線を介してパッド341と電気的に接続されている。
【0017】
内側パッケージ3は、第2リッド32を有する。第2リッド32は、第2ベース基板31の下面31bに接合部材33を介して接合され、凹部311の開口を塞いでいる。このように、凹部311の開口を第2リッド32で塞ぐことにより、内側パッケージ3の内部に気密な空間が形成される。当該空間は、減圧状態、好ましくは、より真空に近い状態となっている。これにより、振動素子4のCI(クリスタルインピーダンス)値が低下し、発振特性が向上する。ただし、雰囲気は、特に限定されず、例えば、大気圧状態、加圧状態となっていてもよい。なお、特に限定されないが、第2ベース基板31は、アルミナ等のセラミックスで構成することができ、第2リッド32は、コバール等の金属材料で構成することができる。
【0018】
このような内側パッケージ3は、第2リッド32を凹部211bの底面側に向けた姿勢で配置され、断熱部材7を介して第2リッド32が凹部211bの底面に固定されている。このように、内側パッケージ3と外側パッケージ2との間に断熱部材7を介在させることにより、外部の熱、例えば、回路素子6Bの熱等が外側パッケージ2を介して内側パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、振動素子4が外部の熱の影響を受け難くなり、発熱素子5の熱により振動素子4を所望の温度に保ち易くなる。また、反対に、発熱素子5の熱が内側パッケージ3を介して外側パッケージ2に逃げ難くなり、発熱素子5の熱を効率的に振動素子4に伝えることができる。そのため、発熱素子5の効率的な駆動を行うことができると共に、振動素子4の温度をより安定させることができる。
【0019】
特に、内側パッケージ3を構成する部材のうち、振動素子4が固定されていない第2リッド32を外側パッケージ2に固定することにより、断熱部材7から振動素子4までの熱伝達経路を長くすることができる。そのため、外部の熱が断熱部材7を介して内側パッケージ3に伝わっても、その熱が振動素子4に伝わり難くなる。したがって、振動素子4が外部の熱の影響をさらに受け難くなり、発熱素子5の熱により振動素子4を所望の温度に保ち易くなる。ただし、これに限定されず、第2ベース基板31が断熱部材7を介して第1ベース基板21に固定されていてもよい。
【0020】
断熱部材7は、第2リッド32よりも熱伝導率が低い材料から構成されている。このような断熱部材7としては、特に限定されず、例えば、各種樹脂材料、例えば、多孔質ポリイミド等の多孔質樹脂材料を好適に用いることができ、樹脂材料の他にも、各種ガラス材料、シリカエアロゲル等の無機多孔質材料等を用いることができる。なお、断熱部材7の熱伝導率としては、特に限定されないが、1.0W/m・K以下であることが好ましい。これにより、熱伝導率の十分に低い断熱部材7となる。
【0021】
また、断熱部材7は、互いに離間して配置された複数の柱状の部材であり、これらの部材が第2リッド32の全域に広がって点在している。これにより、内側パッケージ3を安定した姿勢で外側パッケージ2に固定することができる。また、断熱部材7と外側パッケージ2との接触面積を小さくすることができ、外部の熱が断熱部材7を介して内側パッケージ3に伝わり難くなる。ただし、これに限定されず、断熱部材7は、第2リッド32の下面の全面に広がって配置されていてもよい。これにより、内側パッケージ3と外側パッケージ2との接合面積が大きくなり、接着強度が増す。そのため、発振器1の機械的強度が高まる。
【0022】
なお、断熱部材7が接着力を有する場合は、第2リッド32と第1ベース基板21とを断熱部材7を介して接合すればよい。一方、断熱部材7が接着力を有しない場合は、断熱部材7と第2リッド32および断熱部材7と第1ベース基板21をそれぞれ接着剤等の接合部材を介して接合すればよい。また、断熱部材7には、シリカゲル等の熱伝導率が十分に低いギャップ材が含まれていてもよい。これにより、断熱部材7の厚みを制御することができ、断熱効果をより確実に発揮することができる。
【0023】
本実施形態において、断熱部材7は絶縁体であり、断熱部材7の表面や内部に導電性部材、例えば、スルーホールなどは設けられていない。従って、第2リッド32を凹部211bとは、電気的に接続されておらず、断熱部材7の表面や内部を通って熱が移動しづらくなっている。
【0024】
本実施形態にかかる振動素子4は、SCカット水晶振動素子である。水晶振動子の形状は特に限定されず、例えば、水晶基板の平面視形状が、円形、矩形等であって良い。さらに、振動素子4は、ATカット水晶振動素子、BTカット水晶振動素子、音叉型水晶振動素子、弾性表面波共振子、その他の圧電振動素子、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)共振素子等であってもよい。
【0025】
本実施形態において発熱素子5は、内側パッケージ3の上面31aに固定されている。従って、本実施形態において、内側パッケージ3は外側パッケージ2に固定され、発熱素子5は内側パッケージ3が外側パッケージ2に固定された面の反対側(上面31a)に固定される。この構成によれば、発熱素子5で発生した熱が外側パッケージ2に伝わりにくくなり、振動素子4の温度を発熱素子5によって容易に制御可能になる。
【0026】
本実施形態において発熱素子5は、集積回路であり、振動素子4を加熱する発熱部としての機能を有する図示しない発熱回路と、温度センサー5aと、を有する。発熱素子5の上面には、図2に示すように、複数のパッド52が設けられている。外側パッケージ2の凹部211aの底面には、パッド244が形成されており、発熱素子5の各パッド52は、ボンディングワイヤーBW5を介して、外側パッケージ2のパッド244と電気的に接続されている。なお、図2においては、パッド52,244、ボンディングワイヤーBW5の組み合わせは2組のみ示されている。
【0027】
複数のパッド52のそれぞれは、発熱素子5が有する発熱回路や温度センサー5aと電気的に接続されている。また、パッド244は、第1ベース基板21内に形成された図示しない内部配線を介してパッド242に対して電気的に接続されている。すなわち、発熱素子5は、これらのパッド52,244とボンディングワイヤーBW5とを介して、回路素子6Bに接続されている。
【0028】
以上説明した各パッドやボンディングにより、振動素子4と、発振回路6Aとが電気的に接続され、発振回路6Aと回路素子6Bとが電気的に接続されている。また、発熱素子5と回路素子6Bとが電気的に接続されている。このような電気的な接続により、発振器1は、恒温槽型の水晶発振器(OCXO)として機能する。すなわち、発振回路6Aは振動素子4を発振させ、回路素子6Bは実装端子243から発振信号を出力させる。
【0029】
回路素子6Bの温度制御回路は、発熱素子5が備える温度センサー5a、または発振回路6Aが備える温度センサー6aの出力信号に基づき、発熱回路の抵抗を流れる電流量を制御し、振動素子4を一定温度に保つように動作する。例えば、温度センサー5aの出力信号から判定される現在の温度が、設定された基準温度よりも低い場合、回路素子6Bの温度制御回路は、発熱回路の抵抗に電流を流す。現在の温度が、基準温度よりも高い場合、回路素子6Bの温度制御回路は、発熱回路の抵抗に電流が流れないように制御する。また、例えば、温度制御回路は、現在の温度と基準温度との差に応じて、発熱回路の抵抗を流れる電流量を増減させるように制御してもよい。
【0030】
本実施形態にかかる発振器1は、さらに、温度補償を行う機能も有している。すなわち、発振回路6Aは、振動素子4を発振させ、発振回路6Aが備える温度センサー6a、または、回路素子6Bが備える温度センサー6b、または温度センサー6a,6bの両方、の検出温度に基づいて温度補償された発振信号を生成する機能を有する。すなわち、発振回路6Aは、振動素子4と電気的に接続され、振動素子4の出力信号を増幅し、増幅した信号を振動素子4にフィードバックすることにより振動素子4を発振させる発振回路部と、温度センサー6a、6b、またはその両方から出力される温度情報に基づいて、発振信号の周波数変動が振動素子4自身の周波数温度特性よりも小さくなるように温度補償する温度補償回路部と、を有する。
【0031】
以上のような構成の本実施形態において、内側パッケージ3に形成されたパッド342と、発熱素子5に形成されたパッド51と、に対して第2ボンディングワイヤーBW2が接続されている。従って、第2ボンディングワイヤーBW2は、内側パッケージ3と発熱素子5とを電気的に接続する導通部材として機能する。
【0032】
さらに、本実施形態においては、図2に示されるように、外側パッケージ2に形成されたパッド241と、発熱素子に形成されたパッド51と、に対して第1ボンディングワイヤーBW1が接続されている。従って、第1ボンディングワイヤーBW1は、発熱素子5と外側パッケージ2とを電気的に接続する。さらに、第1ボンディングワイヤーBW1と第2ボンディングワイヤーBW2とは、共に、パッド51に対して接続されている。従って、第1ボンディングワイヤーBW1を介して、導通部材としての第2ボンディングワイヤーBW2と外側パッケージ2とが電気的に接続される。
【0033】
さらに、本実施形態において、内側パッケージ3は、断熱部材7を介して凹部211bに固定され、内側パッケージ3の他の部分は、外側パッケージ2に対して接触していない。従って、内側パッケージ3と外側パッケージ2との間の主な熱の移動は、断熱部材7を介した移動か、第1ボンディングワイヤーBW1および第2ボンディングワイヤーBW2を介した移動か、に制限されている。
【0034】
断熱部材7は、熱伝導率が十分に低い材料であるため、熱の移動は無視できる。一方、第1ボンディングワイヤーBW1、第2ボンディングワイヤーBW2は、外側パッケージ2、内側パッケージ3、発熱素子5に対して熱的に接続されている。しかし、内側パッケージ3と、外側パッケージ2との間は、単一のボンディングワイヤーで接続されておらず、第2ボンディングワイヤーBW2、パッド51、第1ボンディングワイヤーBW1を介して間接的に熱的に接続されている。従って、内側パッケージ3と外側パッケージ2との間の熱伝達路の距離が大きくなり、また、熱抵抗も大きくなる。このため、内側パッケージ3と外側パッケージ2との間で、熱の移動が発生しにくい。
【0035】
さらに、発振器1が動作する際、発熱素子5で熱を発生させることによって内側パッケージ3内の振動素子4の温度調整を行う。従って、主な熱の移動方向は、発熱素子5のパッド51から外側パッケージ2に向けた方向、または、発熱素子5のパッド51から内側パッケージ3に向けた方向である。従って、内側パッケージ3から外側パッケージ2に向けた熱の移動や、外側パッケージ2から内側パッケージ3に向けた熱の移動が発生しにくい。このため、振動素子4が外部の熱の影響を受け難くなり、発熱素子5の熱により振動素子4を所望の温度に保ち易くなる。また、発熱素子5の熱が内側パッケージ3を介して外側パッケージ2に逃げ難くなる。
【0036】
さらに、発熱素子5から内側パッケージ3への熱の移動経路としては、発熱素子5と内側パッケージ3とが実際に接している部分に加え、第2ボンディングワイヤーBW2も存在する。このため、内側パッケージ3を平面視した状態において、発熱素子5と内側パッケージ3とが実際に接している部分以外の複数の部分に対して熱を伝達させることができ、内側パッケージ3をムラなく加熱することができる。従って、発熱素子5の熱を効率的に振動素子4に伝えることができ、発熱素子5の効率的な駆動を行うことができると共に、振動素子4の温度をより安定させることができる。
【0037】
なお、図1に示すように、回路素子6Bは、第1ベース基板21の凹部212内に配置され、凹部212の底面に固定されている。つまり、回路素子6Bは、収容空間Cvの外側に位置している。これにより、回路素子6Bで発生した熱が内側パッケージ3に伝わり難くなる。そのため、振動素子4が回路素子6Bの熱の影響を受け難くなり、発熱素子5の熱により振動素子4を所望の温度に保ち易くなる。また、内側パッケージ3と回路素子6BとをZ軸方向に重ねて配置することができるため、発振器1のX軸方向およびY軸方向への広がりが抑えられ、発振器1の小型化を図ることができる。
【0038】
<第2実施形態>
第1実施形態は一例であり、他にも各種の実施形態が採用されてよい。例えば、第2ボンディングワイヤーBW2は、内側パッケージ3と外側パッケージ2とを直接接続するのではなく、内側パッケージ3と発熱素子5とを接続するように設けられていれば良い。従って、第2ボンディングワイヤーBW2の数は限定されない。
【0039】
図3は、第2実施形態の発振器12を示す平面図である。第2実施形態の発振器12は、第2ボンディングワイヤーの数が異なる点およびパッド3422が大きい点以外、第1実施形態と同様の構成を有している。図3において、第1実施形態と同様の構成は、図2と同一の符号を付して示している。また、図3は、図2と同様に、第1リッド22を省略した状態で発振器12を示す平面図である。
【0040】
第2実施形態においては、一組のパッド51,3422に対して第2ボンディングワイヤーBW22が、2個形成されている。すなわち、内側パッケージ3に形成された一つのパッド3422には2個の第2ボンディングワイヤーBW2の一方の端部が接続され、発熱素子5に形成された一つのパッド51には当該2個の第2ボンディングワイヤーBW2の他方の端部が接続されている。図3に示す例において、パッド3422は内側パッケージ3の4箇所の角に存在し、パッド51は発熱素子5の4箇所の角に存在するため、第2ボンディングワイヤーBW22は合計8個である。このように、本実施形態において、第1ボンディングワイヤーBW1の本数は、第2ボンディングワイヤーBW2の本数より少なくなっている。
【0041】
以上のように、第2ボンディングワイヤーBW22の数が増えると、発熱素子5と内側パッケージ3との間の熱の移動経路が増え、かつ、分散する。また、パッド3422は第1実施形態のパッド342と同様に矩形であるが、パッド342より大きい。従って、第1実施形態と比較して、内側パッケージ3の広い範囲に渡って第2ボンディングワイヤーBW2と内側パッケージ3との接点を分布させることができる。以上の構成によれば、発熱素子5により、内側パッケージ3をムラなく加熱することができる。このため、発熱素子5の熱を効率的に振動素子4に伝えることができ、発熱素子5の効率的な駆動を行うことができると共に、振動素子4の温度をより安定させることができる。
【0042】
なお、第2ボンディングワイヤーBW22の数は1組のパッド当たりに2個である構成に限定されず、少なくとも1組のパッドにおいて、第2ボンディングワイヤーBW22の数が3個以上であっても良いし、1個であっても良い。さらに、パッド3422,51の大きさ、位置、形状も第1の実施形態、第2の実施形態の態様に限定されない。従って、内側パッケージ3、発熱素子5の少なくとも一方において、より大きなパッドまたは小さなパッドが形成されても良いし、4個の角の少なくとも1箇所と異なる位置にパッドが形成されても良いし、形状が異なってもよい。
【0043】
<第3実施形態>
第1ボンディングワイヤーBW1の態様も、第1実施形態のような態様に限定されない。例えば、第1ボンディングワイヤーBW1と第2ボンディングワイヤーBW2とが近接して配置される構成でなくてもよい。図4は、第3実施形態の発振器13を示す平面図である。第3実施形態の発振器13は、発熱素子5を介して第2ボンディングワイヤーを外側パッケージ2と電気的に接続するための第1ボンディングワイヤーの構成の一部が異なり、発熱素子5の内部に中継配線53が存在する点以外、第1実施形態と同様の構成を有している。図4において、第1実施形態と同様の構成は、図2と同一の符号を付して示している。また、図4は、図2と同様に、第1リッド22を省略した状態で発振器13を示す平面図である。
【0044】
第3実施形態においては、内側パッケージ3の4箇所の角に形成されたパッド342と、発熱素子5の4箇所の角に形成されたパッド51とが第2ボンディングワイヤーBW2で接続される。しかし、発熱素子5の3箇所の角から第1実施形態と同様に外側パッケージ2のパッド241に対して第1ボンディングワイヤーBW1が延びる一方で、発熱素子5の1箇所の角(図4における右下の角)に形成されたパッド51から第1ボンディングワイヤーBW1は延びていない。
【0045】
替わりに、パッド51は、発熱素子5の内部に形成された中継配線53を介してパッド513に接続されている。すなわち、第3の実施形態においては、図4における右下の角に存在するパッド51と異なる位置である発熱素子5の図4における上辺沿いにパッド513が形成されており、パッド51,513同士が中継配線で電気的に接続されている。
【0046】
さらに、パッド513は、第1ボンディングワイヤーBW13を介して外側パッケージ2に形成されたパッド2413に電気的に接続される。以上の構成によれば、内側パッケージ3と発熱素子5とを接続する第2ボンディングワイヤーBW2の位置と、異なる位置に形成されたパッド513を使って、発熱素子5と外側パッケージ2とを第1ボンディングワイヤーBW13で電気的に接続することができる。
【0047】
従って、内側パッケージ3と外側パッケージ2とを電気的に接続するための第1ボンディングワイヤーBW13の配置の自由度が上がる。このため、内側パッケージ3と発熱素子5との間における熱の移動経路となる第2ボンディングワイヤーBW2の位置を、内側パッケージ3の上面において熱の移動経路を分散配置させる等の観点から決定する一方で、別の観点で第1ボンディングワイヤーBW13の配置を決定することが可能である。
【0048】
例えば、第1ボンディングワイヤーBW13と電気的に接続されたパッド2413は、さらに、外側パッケージ2の内部の配線に接続されて実装端子243と接続される。当該内部の配線は、短く、ループを形成しにくい方が、寄生容量等を発生しにくく、ノイズを発生させにくい。このため、第1ボンディングワイヤーBW13の配置の自由度が高い場合、ノイズを発生にくい配置が選択しやすくなる。
【0049】
一方、第2ボンディングワイヤーBW2の配置は、第1ボンディングワイヤーBW13の配置の制約を受けずに決定することができる。従って、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、発熱素子5により、内側パッケージ3をムラなく加熱することができる。このため、発熱素子5の熱を効率的に振動素子4に伝えることができ、発熱素子5の効率的な駆動を行うことができると共に、振動素子4の温度をより安定させることができる。
【0050】
なお、中継配線と電気的に接続される第1ボンディングワイヤーBW13は、1箇所である構成に限定されず、任意の個数の第1ボンディングワイヤーが中継配線を介してパッド51、第2ボンディングワイヤーと接続されていて良い。
【0051】
<第4実施形態>
第2ボンディングワイヤーBW2は、内側パッケージと発熱素子とを電気的に接続する導電部材であればよく、両者を電気的に接続可能な種々の構成を採用可能である。例えば、導通部材は導電性接合材であってもよい。すなわち、内側パッケージと発熱素子とが、導電性接合材を介して接合される構成であっても良い。
【0052】
図5は、第4実施形態の発振器13を示す平面図である。第4実施形態の発振器14は、内側パッケージと発熱素子とを電気的に接続するための構成が異なり、内側パッケージに形成されたパッド、発熱素子の大きさが異なる点以外、第1実施形態と同様の構成を有している。図5において、第1実施形態と同様の構成は、図2と同一の符号を付して示している。また、図5は、図2と同様に、第1リッド22を省略した状態で発振器14を示す平面図である。
【0053】
第4実施形態においては、第1実施形態と比較して、発熱素子54の図面横方向(X軸方向)の大きさが大きく、内側パッケージ3の上面に形成されたパッド3424の大きさが大きい。このため、平面視において、発熱素子54の4箇所の角とパッド3424が重なっている。そこで、第4実施形態においては、発熱素子54に、ビア配線としての貫通電極544が形成され、貫通電極544が内側パッケージ3と発熱素子54とを電気的に接続する導電部材として機能する。
【0054】
すなわち、第4実施形態においても発熱素子54は集積回路であり、集積回路の内部に貫通電極544が形成される。図6は、図5におけるB-B線の断面である。発熱素子54の概略形状は直方体であり、図6に示す下面を第1面54aとよび、第1面54aと表裏関係にあり、第1ボンディングワイヤーBWが接続されるパッド51が設けられた面を第2面54bと呼ぶ。貫通電極544は、第2面54b側でパッド51に電気的に接続され、第1面54a側でパッド544aに電気的に接続される。
【0055】
第1面54aに設けられたパッド544aは、導電性接合材としてのバンプ544bを介して、内側パッケージ3に設けられたパッド3424に電気的に接続される。なお、バンプ544bは、例えば、半田や金等で構成可能である。以上の構成により、内側パッケージ3と発熱素子5とは、バンプ544bおよび貫通電極544を介して電気的に接続されている。また、図5に示すようにパッド51には第1ボンディングワイヤーBW1が接続されているため、内側パッケージ3は、第1ボンディングワイヤーBW1を介して、電気的、熱的に外側パッケージ2と接続されている。
【0056】
このような第4実施形態においては、発熱素子54の直下に内側パッケージ3のパッド3424が位置する構成であっても、内側パッケージ3と発熱素子5とを電気的、熱的に接続することができる。従って、発熱素子54の大きさが大きくても、内側パッケージ3と発熱素子5とを電気的、熱的に接続することができる。このため、第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、発熱素子54により、内側パッケージ3をムラなく加熱することができる。このため、発熱素子54の熱を効率的に振動素子4に伝えることができ、発熱素子54の効率的な駆動を行うことができると共に、振動素子4の温度をより安定させることができる。
【0057】
なお、貫通電極544を利用してパッド3424と発熱素子54とが接続される位置は、4箇所に限定されず、これより少なくてもよいし、多くても良い。前者の場合、第2ボンディングワイヤーBW2と貫通電極544とが併用されても良い。さらに、発熱素子5の内部に設けられる配線は、貫通電極544に限定されない。例えば、ビア配線であって良く、発熱素子54の内部で第1面54aから第2面54bに向けて直線的に形成された配線以外にも、発熱素子54内の複数の層で第1面54aや第2面54bに平行な方向に取り回されて配線が構成されていても良い。
【0058】
<第5実施形態>
外側パッケージ、内側パッケージ、発熱素子の態様は、上述の実施形態に限定されない。例えば、外側パッケージ、内側パッケージ、発熱素子の形状は、上述の実施形態に限定されない。また、内側パッケージと発熱素子との関係も上述の実施形態に限定されない。例えば、発熱素子が外側パッケージに固定され、発熱素子が外側パッケージに固定された面の反対側に内側パッケージが固定される構成であっても良い。
【0059】
図7は、第5実施形態の発振器15を示す断面図である。第5実施形態の発振器15は、内側パッケージと発熱素子の大きさや位置関係が異なり、当該位置関係に伴って内側パッケージ、発熱素子、外側パッケージを電気的に接続するための構成が異なる点以外、第1実施形態と同様の構成を有している。図7において、第1実施形態と同様の構成は、図1と同一の符号を付して示している。また、図7において、内側パッケージと発熱素子の内部構成は省略している。
【0060】
図7に示すように、第5実施形態において、発熱素子55は、断熱部材7を介して、外側パッケージ2の凹部211bに固定されている。内側パッケージ35は、発熱素子55の上面に固定されている。内側パッケージ35の上面にはパッド3425が設けられ、発熱素子55の上面にはパッド515が設けられている。
【0061】
パッド3425とパッド515とは、第2ボンディングワイヤーBW25を介して接続されている。このため、内側パッケージ35と発熱素子55とは、第2ボンディングワイヤーBW25によって電気的に接続されている。さらに、パッド3425と、外側パッケージ2に設けられたパッド241とは、第1ボンディングワイヤーBW15を介して接続されている。このため、発熱素子55と外側パッケージ2とは、第1ボンディングワイヤーBW15によって電気的に接続されている。
【0062】
以上の構成によれば、内側パッケージ35は、パッド3425,第2ボンディングワイヤーBW25,パッド515,第1ボンディングワイヤーBW15,パッド241を介して、外側パッケージ2に対して電気的、熱的に接続される。従って、内側パッケージ35は、発熱素子5を中継して外側パッケージ2に接続されており、外側パッケージ2に対して直接的に接続されていない。このため、第5実施形態においても、第1実施形態と同様に、発熱素子55により、内側パッケージ35をムラなく加熱することができる。このため、発熱素子55の熱を効率的に内側パッケージ35内の振動素子に伝えることができ、発熱素子55の効率的な駆動を行うことができると共に、振動素子の温度をより安定させることができる。
【0063】
<他の実施形態>
上述の実施形態は本発明を実施するための例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、外側パッケージ内の内側パッケージ、発熱素子の数は1個に限定されない。具体的には、内側パッケージの上面に発熱素子が固定されたペアが、外側パッケージに複数個収容されていても良い。また、発熱素子の上面に内側パッケージが固定されたペアが、外側パッケージに複数個収容されていても良い。また、第1実施形態のような内側パッケージの上面に複数の発熱素子が固定されていても良い。さらに、第5実施形態のような発熱素子の上面に複数の内側パッケージが固定されていても良い。これらの場合であっても、内側パッケージと外側パッケージとは直接的に導通部材によって接続されず、内側パッケージと発熱素子とが導通部材によって接続される。この構成により、内側パッケージと外側パッケージとが間接的に接続されるように構成される。
【0064】
さらに、内側パッケージと外側パッケージとの電気的な接続の全てが、発熱素子を介して中継される構成に限定されない。例えば、内側パッケージと外側パッケージとの電気的な接続が複数個存在する場合に、少なくとも1箇所で内側パッケージと外側パッケージとの電気的な接続が発熱素子によって中継されていれば、この部分における熱の移動を抑制することができる。
【0065】
以上の実施形態は発明を実施する例である。従って、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…発振器、2…外側パッケージ、3…内側パッケージ、4…振動素子、5…発熱素子、5a…温度センサー、6A…発振回路、6B…回路素子、6a,6b…温度センサー、7…断熱部材、12…発振器、13…発振器、14…発振器、15…発振器、21…第1ベース基板、21a…上面、21b…下面、22…第1リッド、23…接合部材、31…第2ベース基板、31a…上面、31b…下面、32…第2リッド、33…接合部材、35…内側パッケージ、51…パッド、52…パッド、53…中継配線、54…発熱素子、54a…第1面、54b…第2面、55…発熱素子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7