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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】通信制御装置及び通信制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/04 20090101AFI20240925BHJP
   H04W 88/12 20090101ALI20240925BHJP
   H04W 28/20 20090101ALI20240925BHJP
【FI】
H04W16/04
H04W88/12
H04W28/20
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021025145
(22)【出願日】2021-02-19
(65)【公開番号】P2022127162
(43)【公開日】2022-08-31
【審査請求日】2023-10-12
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和2年度、総務省、「5G基地局共用技術に関する研究開発」研究開発委託契約に基づく開発項目「有線・無線を統合したネットワーク接続管理・制御技術」委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】温 允
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/20414(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/69170(WO,A1)
【文献】特開2017-135686(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオペレータがそれぞれ管理する複数のベースバンド装置と前記複数のオペレータが共用する無線装置とを接続する回線の容量を前記複数のオペレータに割り当てる通信制御装置であって、
前記複数のオペレータそれぞれに対する回線の割り当ての公平性を示す公平係数を算出する算出部と、
前記複数のオペレータそれぞれが必要とする回線の必要容量と、前記複数のオペレータそれぞれに前記必要容量が割り当てられた場合に達成可能な利得とを取得する取得部と、
前記算出部によって算出された公平係数と、前記取得部によって取得された必要容量及び利得とに基づいて、オペレータごとの回線の割当容量を決定する割当部と
を有することを特徴とする通信制御装置。
【請求項2】
前記算出部は、
過去の所定期間におけるオペレータごとの割当容量に対応する値の合計値の逆数をオペレータごとの前記公平係数として算出する
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項3】
前記取得部は、
前記無線装置と端末装置との無線通信により伝送されるトラフィック量を無線周波数の単位帯域当たりの通信レートで除算して得られる無線帯域幅の合計を前記必要容量として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記無線装置と端末装置との無線通信により伝送されるトラフィック量の合計を前記利得として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項5】
前記割当部は、
前記公平係数が小さく過去の割当容量が少ないオペレータほど多くの割当容量を割り当てる
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項6】
前記割当部は、
前記必要容量に対する前記利得が大きいオペレータほど多くの割当容量を割り当てる
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項7】
前記割当部は、
前記割当容量が前記必要容量よりも大きいオペレータがある場合に、当該オペレータの割当容量を前記必要容量と等しい値とし、余剰の容量を他のオペレータに等分して割り当てる
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項8】
前記回線の容量のうち前記複数のオペレータに動的に割り当てる容量の割合を示す共用率を決定する決定部をさらに有し、
前記割当部は、
前記決定部によって決定された共用率を前記回線の容量に適用した容量について、オペレータごとの回線の割当容量を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
【請求項9】
複数のオペレータがそれぞれ管理する複数のベースバンド装置と前記複数のオペレータが共用する無線装置とを接続する回線の容量を前記複数のオペレータに割り当てる通信制御方法であって、
前記複数のオペレータそれぞれに対する回線の割り当ての公平性を示す公平係数を算出し、
前記複数のオペレータそれぞれが必要とする回線の必要容量と、前記複数のオペレータそれぞれに前記必要容量が割り当てられた場合に達成可能な利得とを取得し、
前記公平係数、前記必要容量及び前記利得に基づいて、オペレータごとの回線の割当容量を決定する
処理を有することを特徴とする通信制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信制御装置及び通信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信システムでは、高速かつ大容量のデータ通信が可能な第5世代移動体通信(5G)を用いたサービスが導入されつつある。5Gを用いたサービスでは、例えばミリ波のように、LTE(Long Term Evolution)等と比較して高い周波数の電波が利用される。このような高周波数の電波は、直進性が高く遮蔽物を透過しにくいため、セル半径が小さくなる傾向がある。この結果、無線通信システムの構築には、高密度で基地局装置を設置することが求められる。
【0003】
具体的には、基地局装置は、例えばベースバンド処理を実行するベースバンド装置(CU/DU:Central Unit/Distributed Unit)と無線処理を実行する無線装置(RU:Radio Unit)とに分離されているため、アンテナを有するRUが高密度に配置される。このため、無線通信システムを構築する通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)は、他のMNOと協同して共用可能なRUを設置することで、効率的に通信エリア及びシステム容量の拡大を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平10-042037号公報
【文献】特開2016-111637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数のMNOが共用するRU(以下「共用RU」という)が設置される場合、CU/DUと共用RUを接続するフロントホール(FH:Front Haul)回線も複数のMNOによって共用されることになる。しかしながら、FH回線の容量(以下「FH容量」という)には限りがあるため、複数のMNOがそれぞれ必要十分なFH容量を確保することが困難であるという問題がある。
【0006】
具体的には、例えばMNOごとの専用RUを共用RUに置換する場合、共用RUを使用するMNOの数に応じてFH回線も同時に増設することは困難であり、複数のMNOが共用RUを使用するようになっても、FH容量が十分に増大することはない。このため、例えばFH容量を等分して、共用RUを使用する複数のMNOに公平に割り当てることが考えられる。
【0007】
しかし、FH容量を等分して割り当てる場合、例えば1つのMNOについては、割り当てられたFH容量よりもトラフィック量が小さくFH容量の余剰が発生するにも関わらず、他のMNOについては、割り当てられたFH容量よりもトラフィック量が大きくFH容量の不足が発生することがある。結果として、通信効率が悪化し、システム全体のスループットが低下してしまう。このように、複数のMNOに対して、公平性を担保しつつ効率良くFH容量を割り当てるのは困難である。
【0008】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、FH容量を公平かつ効率良く複数のMNOに割り当てることができる通信制御装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願が開示する通信制御装置は、1つの態様において、複数のオペレータがそれぞれ管理する複数のベースバンド装置と前記複数のオペレータが共用する無線装置とを接続する回線の容量を前記複数のオペレータに割り当てる通信制御装置であって、前記複数のオペレータそれぞれに対する回線の割り当ての公平性を示す公平係数を算出する算出部と、前記複数のオペレータそれぞれが必要とする回線の必要容量と、前記複数のオペレータそれぞれに前記必要容量が割り当てられた場合に達成可能な利得とを取得する取得部と、前記算出部によって算出された公平係数と、前記取得部によって取得された必要容量及び利得とに基づいて、オペレータごとの回線の割当容量を決定する割当部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本願が開示する通信制御装置及び通信制御方法の1つの態様によれば、FH容量を公平かつ効率良く複数のMNOに割り当てることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、無線通信システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施の形態1に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態1に係るCU/DUの構成を示すブロック図である。
図4図4は、UE情報の具体例を示す図である。
図5図5は、MNO情報算出方法を示すフロー図である。
図6図6は、FH容量割当方法を示すフロー図である。
図7図7は、実施の形態2に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。
図8図8は、共用率算出方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本願が開示する通信制御装置及び通信制御方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示す無線通信システムにおいては、それぞれ管理するMNOが異なる複数のCU/DU200が複数の共用RU20を共用している。すなわち、複数のCU/DU200は、L2スイッチ10を介して複数の共用RU20に接続している。各CU/DU200と共用RU20とを接続する回線がフロントホール回線(FH回線)である。また、複数のCU/DU200は、共通の通信制御装置100に接続している。
【0014】
通信制御装置100は、例えばRIC(RAN Intelligent Controller)などと呼ばれ、基地局を制御する。通信制御装置100は、基地局を構成するベースバンド装置であるCU/DU200を制御する。具体的には、通信制御装置100は、それぞれMNOが異なる複数のCU/DU200に対して、FH回線の容量(FH容量)を割り当てる。すなわち、通信制御装置100は、共用RU20ごとのFH容量の各MNOに対する配分を決定し、各共用RU20におけるMNOごとのFH容量の配分を、それぞれのMNOのCU/DU200へ通知する。通信制御装置100は、CU/DU200から各MNOに関するMNO情報を取得し、取得したMNO情報と、各MNOに対する過去のFH容量の割当実績とに基づいて、共用RU20ごとのFH容量の各MNOに対する配分を決定する。通信制御装置100の詳細な構成及び動作については、後に詳述する。
【0015】
CU/DU200は、基地局を構成するベースバンド装置である。CU/DU200は、それぞれ図示しないMNOごとのコアネットワークに接続し、MNOごとのデータに対するベースバンド処理を実行する。また、CU/DU200は、FH回線を介して複数の共用RU20に接続し、各共用RU20と無線通信するUE(User Equipment)30であって自MNOが管轄するUE30に関する情報を取得する。そして、CU/DU200は、取得したUE情報から自MNOに関するMNO情報を生成し、MNO情報を通信制御装置100へ出力する。
【0016】
また、CU/DU200は、通信制御装置100によって共用RU20ごとのFH容量が割り当てられると、割り当てられたFH容量のスケジューリングを実行し、FH回線を介して共用RU20との間でデータを送受信する。CU/DU200の詳細な構成及び動作については、後に詳述する。
【0017】
L2スイッチ10は、FH回線に設けられ、複数のCU/DU200と複数の共用RU20とを接続する。
【0018】
共用RU20は、基地局を構成する無線装置である。共用RU20は、複数のMNOに対応する複数のCU/DU200に接続し、データに対する無線処理を実行する。すなわち、共用RU20は、セル内のUE30との間でデータを無線送信したり無線受信したりする。
【0019】
UE30は、無線通信可能な端末装置である。UE30は、自装置が在圏するセルを形成する共用RU20との間で無線通信を実行する。UE30は、共用RU20を共用する複数のMNOのうちいずれかのMNOによって管轄されており、当該MNOのCU/DU200との間でデータを送受信する。
【0020】
図2は、実施の形態1に係る通信制御装置100の構成を示すブロック図である。図2に示す通信制御装置100は、入出力部110、プロセッサ120及びメモリ130を有する。
【0021】
入出力部110は、複数のCU/DU200と接続し、CU/DU200からの情報の入力を受け付けるとともに、CU/DU200へ情報を出力する。具体的には、入出力部110は、各CU/DU200からそれぞれのCU/DU200を管理するMNOに関するMNO情報の入力を受け付ける。また、入出力部110は、各CU/DU200に割り当てたFH容量を通知する割当情報を出力する。
【0022】
プロセッサ120は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、通信制御装置100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ120は、MNO情報取得部121、公平係数算出部122、FH容量割当部123及び割当情報生成部124を有する。
【0023】
MNO情報取得部121は、入出力部110によって入力が受け付けられたMNO情報を取得する。MNO情報は、各共用RU20においてそれぞれのMNOが必要とするFH容量(以下「必要容量」という)の情報と、それぞれのMNOに必要容量が割り当てられた場合の伝送トラフィック量を示す利得の情報とを含む。MNO情報取得部121は、取得したMNO情報に含まれる必要容量及び利得をFH容量割当部123へ通知する。
【0024】
公平係数算出部122は、複数のMNOそれぞれに対する過去のFH容量の割当実績に基づいて、各MNOの公平係数を算出する。具体的には、公平係数算出部122は、例えば過去の所定期間においてMNOごとに割り当てたFH容量をMNOごとに合計し、MNOごとの合計値の逆数を公平係数として算出する。したがって、公平係数算出部122は、過去に割り当てられたFH容量が多いMNOに対しては小さい公平係数を算出し、過去に割り当てられたFH容量が少ないMNOに対しては大きい公平係数を算出する。
【0025】
FH容量割当部123は、MNO情報取得部121から通知される共用RU20それぞれにおけるMNOごとの必要容量及び利得と、公平係数算出部122によって算出されるMNOごとの公平係数とに基づいて、共用RU20それぞれに関してMNOごとに割り当てられるFH容量(以下「割当容量」という)を算出する。このとき、FH容量割当部123は、必要容量に対して利得が大きいMNOほど割当容量が大きくなるとともに、公平係数が大きいMNOほど割当容量が大きくなるように、各共用RU20に関するMNOごとの割当容量を算出する。そして、FH容量割当部123は、共用RU20ごとかつMNOごとの割当容量を割当情報生成部124へ通知する。
【0026】
割当情報生成部124は、FH容量割当部123によって算出された共用RU20ごとかつMNOごとの割当容量を示す割当情報を生成する。このとき、割当情報生成部124は、それぞれのMNOに対応するCU/DU200宛ての割当情報に、当該MNOに割り当てられた割当容量を共用RU20ごとに示す情報を含める。割当情報は、入出力部110から各MNOに対応するCU/DU200へ出力される。
【0027】
メモリ130は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ120による処理に用いられる情報を記憶する。
【0028】
図3は、実施の形態1に係るCU/DU200の構成を示すブロック図である。図3に示すCU/DU200は、入出力部210、プロセッサ220、メモリ230及びFH送受信部240を有する。
【0029】
入出力部210は、通信制御装置100と接続し、通信制御装置100へ情報を出力するとともに、通信制御装置100からの情報の入力を受け付ける。具体的には、入出力部210は、共用RU20ごとに自MNOの割当容量を示す割当情報の入力を受け付ける。また、入出力部210は、各共用RU20における自MNOの必要容量及び利得を示すMNO情報を出力する。
【0030】
プロセッサ220は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、CU/DU200の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ220は、UE情報取得部221、必要容量・利得算出部222及びスケジューリング部223を有する。
【0031】
UE情報取得部221は、CU/DU200に接続する複数の共用RU20と無線通信するUE30の情報を取得する。具体的には、UE情報取得部221は、UE30それぞれについて、送信又は受信されるトラフィック量と、無線環境に応じて変化する通信レートと、無線通信する接続先の共用RU20の識別情報とを取得する。UE情報取得部221は、取得したUE情報を蓄積する。
【0032】
図4は、UE情報取得部221によって蓄積されるUE情報の具体例を示す図である。図4に示すように、UE識別情報に対応付けて、発生トラフィック量、単位帯域通信レート及び接続共用RU識別情報がUE情報として取得される。
【0033】
UE識別情報は、UE30を識別するUE30それぞれに固有の識別情報である。発生トラフィック量は、UE30から送信される、又はUE30によって受信されるトラフィック量を示す。発生トラフィック量の情報は、UE30それぞれが送受信を要求するデータ量の情報が共用RU20を介してCU/DU200に受信されることにより得られる。単位帯域通信レートは、UE30の単位周波数帯域当たりの通信レートを示す。単位帯域通信レートの情報は、UE30それぞれに適用されるMCS(Modulation and Coding Scheme)などから特定される通信レートの情報が共用RU20を介してCU/DU200に受信されることにより得られる。接続共用RU識別情報は、UE30が無線通信する共用RU20を識別する共用RU20それぞれに固有の識別情報である。
【0034】
図4に示す例では、例えばUE識別情報が「UE#1」のUE30は、接続共用RU識別情報が「RU#1」の共用RU20と無線通信を実行し、発生トラフィック量が「100Mbps」であり、単位帯域通信レートが「1.5bps/Hz」であることがわかる。
【0035】
UE情報取得部221は、共用RU20それぞれから自MNOが管轄するすべてのUE30に関して、上述したUE情報を取得して蓄積する。
【0036】
必要容量・利得算出部222は、UE情報取得部221によって取得されたUE情報に基づいて、共用RU20ごとに必要容量と利得を算出する。具体的には、必要容量・利得算出部222は、UE30ごとの発生トラフィック量λjと単位帯域通信レートrjとから、下記の式(1)、(2)によって必要容量cと利得uとを算出する。
【数1】
【0037】
すなわち、必要容量・利得算出部222は、発生トラフィック量λjを単位帯域通信レートrjで除算して得られるUE30ごとの無線帯域幅の合計を必要容量cとして算出し、UE30ごとの発生トラフィック量λjの合計を利得uとして算出する。必要容量・利得算出部222は、自MNOの必要容量c及び利得uを共用RU20それぞれに関して算出し、共用RU20ごとの必要容量c及び利得uを自MNOのMNO情報に含め、入出力部210から通信制御装置100へ出力させる。
【0038】
スケジューリング部223は、入出力部210によって受け付けられた割当情報に従って、共用RU20ごとのFH回線のスケジューリングを実行する。すなわち、スケジューリング部223は、共用RU20ごとの自MNOへの割当容量から、共用RU20それぞれにおける無線帯域幅と通信ストリーム数を決定する。そして、スケジューリング部223は、決定した無線帯域幅及び通信ストリーム数に応じてFH回線の通信が実行されるようにFH送受信部240による送受信を制御する。
【0039】
メモリ230は、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ220による処理に用いられる情報を記憶する。
【0040】
FH送受信部240は、スケジューリング部223によるスケジューリングに従って、共用RU20との間でFH回線を介したデータの送受信を実行する。すなわち、FH送受信部240は、それぞれの共用RU20に対して、スケジューリング部223によって決定された無線帯域幅及び通信ストリーム数に応じた量のデータを送信する。また、FH送受信部240は、スケジューリング部223によって決定された無線帯域幅及び通信ストリーム数に応じた量のデータをそれぞれの共用RU20から受信する。
【0041】
次いで、上記のように構成されたCU/DU200によるMNO情報算出方法について、図5に示すフロー図を参照しながら説明する。CU/DU200は、主に必要容量・利得算出部222によって、各共用RU20における自MNOの必要容量及び利得をMNO情報として算出する。したがって、以下に説明するMNO情報算出方法は、CU/DU200に接続する共用RU20ごとに繰り返される。
【0042】
まず、共用RU20における自MNOの必要容量c及び利得uが上式(1)、(2)によって算出される(ステップS101)。すなわち、共用RU20と無線通信するUE30ごとの無線帯域幅の合計が必要容量cとして算出され、これらのUE30ごとの発生トラフィック量λjの合計が利得uとして算出される。これにより、共用RU20における自MNOの必要容量及び利得が算出されるが、CU/DU200と共用RU20の間のFH容量には上限があり、必要容量cがFH容量の上限を超えてしまう場合には、必要容量cは実現されない値となってしまう。
【0043】
そこで、必要容量cは、FH回線の上限climitと比較され(ステップS102)、必要容量cが上限climitを超えていない場合は(ステップS102No)、この共用RU20における自MNOの必要容量c及び利得uは、ステップS101において算出された値に確定する。一方、必要容量cが上限climitを超えている場合は(ステップS102Yes)、ステップS101において算出された必要容量c及び利得uが調整される。
【0044】
具体的には、この共用RU20に関する必要容量cがFH回線の上限climitに設定されるとともに(ステップS103)、利得uの算出のために、残帯域cw及び利得uの初期値がそれぞれclimit及び0に設定される(ステップS104)。そして、発生トラフィック量λjを単位帯域通信レートrjで除算して得られるUE30ごとの無線帯域幅が、残帯域cwを共用RU20と無線通信するUE30の数Nuで除算して得られる等分帯域よりも小さいUE30があるか否かが判定される(ステップS105)。すなわち、共用RU20に割り当て可能な無線帯域を自MNOのUE30に等分した等分帯域(cw/Nu)が、必要としている無線帯域幅(λj/rj)よりも大きく無線帯域の余剰が発生するUE30があるか否かが判定される。
【0045】
この判定の結果、無線帯域の余剰が発生するUE30がない場合(ステップS105No)、共用RU20における利得uは、現在の利得uの値にUE30ごとの単位帯域通信レートrjと等分帯域(cw/Nu)の積の合計を加算した値となる(ステップS107)。ここでは、利得uの初期値が0であるため、各UE30の単位帯域通信レートと等分帯域の積の合計が共用RU20の利得uとして算出される。
【0046】
一方、無線帯域の余剰が発生するUE30がある場合(ステップS105Yes)、共用RU20における利得uは、現在の利得uの値に無線帯域の余剰が発生するUE30の発生トラフィック量λjを加算した値に更新される。また、残帯域cwは、現在の残帯域cwの値から無線帯域の余剰が発生するUE30が実際に必要としている無線帯域幅(λj/rj)を減算した値に更新される。そして、以降の処理において、このUE30を除外するために、UE30の数Nuが1デクリメントされる(ステップS106)。
【0047】
このように、残帯域を等分した等分帯域が、必要としている無線帯域幅よりも大きいUE30が除外された後、再度残帯域を等分した等分帯域が、必要としている無線帯域幅よりも大きいUE30があるか否かが判定される(ステップS105)。そして、無線帯域の余剰が発生するUE30を1つずつ除外していき、無線帯域の余剰が発生するUE30がなくなると(ステップS105No)、その時点での残帯域cwを残ったUE30に等分した場合の利得を現在の利得uの値に加算することにより、共用RU20における利得uが算出される(ステップS107)。
【0048】
以上の処理により、FH容量の上限を超えない範囲で共用RU20の必要容量c及び利得uが確定する。このような共用RU20の必要容量c及び利得uの算出は、CU/DU200に接続するすべての共用RU20に関して繰り返され、それぞれの共用RU20における自MNOの必要容量c及び利得uが求められる。そして、自MNOの必要容量c及び利得uは、MNO情報として通信制御装置100へ出力される。
【0049】
次に、通信制御装置100におけるFH容量割当方法について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。以下に説明するように、通信制御装置100は、各MNOのMNO情報の入力を受け付け、MNO情報と公平係数とから各共用RU20におけるMNOごとのFH容量を決定する。
【0050】
入出力部110に、各CU/DU200からMNO情報が入力されると、MNO情報取得部121によって、各共用RU20におけるMNO別の必要容量c及び利得uが取得される(ステップS201)。また、公平係数算出部122によって、過去の各MNOに対するFH容量の割当実績からMNOごとの公平係数ρが算出される(ステップS202)。具体的には、例えば式(3)に示すように、過去の所定期間内においてMNOに割り当てられたFH容量の合計の逆数が公平係数ρとして算出される。
【数2】
【0051】
ただし、式(3)において、NRUはそれぞれのMNOが使用する共用RU20の数を示し、Tは過去の所定期間を示し、u’tは時刻tにおいて各共用RU20のMNOに割り当てられたFH容量に対応する実績利得を示す。実績利得u’tは、例えば下記の式(4)によって算出される。
u’t=u・c’t/ct ・・・(4)
【0052】
すなわち、MNOごとに使用する全共用RU20に関して、時刻tにおける利得utに、実際に割り当てられたFH容量c’と必要容量ctとの比を乗算することにより、実績利得u’tが算出される。このため、割り当てられたFH容量が多いMNOに関しては、実績利得u’tが大きくなり、割り当てられたFH容量が少ないMNOに関しては、実績利得u’tが小さくなる。そして、公平係数ρは、実績利得u’tの合計の逆数であるため、所定期間Tにおいて多くのFH容量が割り当てられたMNOの公平係数ρは小さくなり、所定期間Tにおいて少ないFH容量が割り当てられたMNOの公平係数ρは大きくなる。なお、公平係数ρの算出に用いられる実績利得u’tは、上記のように算出される代わりに、各MNOのCU/DU200から報告されるようにしても良い。
【0053】
このようにして、MNOごとの必要容量c、利得u及び公平係数ρが得られると、FH容量割当部123によって、各共用RU20におけるMNOごとのFH容量の割当量が決定される。すなわち、以下に説明する各MNOに対するFH容量の割当方法が、共用RU20ごとに繰り返される。
【0054】
まず、共用RU20におけるFH容量の残容量ctotalの初期値がこの共用RU20の全FH容量CFHに設定される(ステップS203)。そして、残容量ctotalが0より大きいか否かが判定され(ステップS204)、残容量ctotalが0になっている場合には(ステップS204No)、当該共用RU20に関するFH容量の割当が終了する。ここでは、残容量ctotalが初期値CFHであり0より大きいため(ステップS204Yes)、割当容量c’が未確定のMNOがあるか否かが判定される(ステップS205)。そして、まだいずれのMNOについても割当容量c’が確定していないため(ステップS205Yes)、MNOごとの割当容量c’が算出される(ステップS206)。
【0055】
具体的には、下記の式(5)によって、共用RU20におけるMNOごとのFH容量(割当容量c’)が算出される。
【数3】
【0056】
すなわち、全MNOについての公平係数ρと利得u及び必要容量cの比との積の合計に占める、各MNOについての公平係数ρと利得u及び必要容量cの比との積の割合を残容量ctotalに乗算することにより、各MNOの割当容量c’が算出される。このため、公平係数ρが大きいMNOほど割当容量c’が大きくなり、公平係数ρが小さいMNOほど割当容量c’が小さくなる。また、必要容量cに対して利得uが大きいMNOほど割当容量c’が大きくなり、必要容量cに対して利得uが小さいMNOほど割当容量c’が小さくなる。これにより、FH容量の割り当てにおいて複数のMNOの公平性を担保することができるとともに、効率的にFH容量を使用するMNOを優先してFH容量を割り当てることができる。
【0057】
ただし、上式(5)によって算出される割当容量c’は、各MNOが必要とする必要容量cを超える可能性がある。すなわち、MNOによっては、必要以上にFH容量が割り当てられ、FH容量の余剰が発生することがある。そこで、FH容量割当部123によって、それぞれのMNOの割当容量c’と必要容量cが比較される(ステップS207)。そして、いずれのMNOに関しても、割当容量c’が必要容量cを超えていない場合には(ステップS207No)、この共用RU20における各MNOの割当容量c’が確定する。一方、いずれかのMNOに関して、割当容量c’が必要容量cを超えている場合には(ステップS207Yes)、該当する1つのMNOの割当容量c’が必要容量cに等しい値に確定し、この必要容量cが残容量ctotalから減算される(ステップS208)。
【0058】
そして、新たな残容量ctotalが0より大きいか否かが判定され(ステップS204)、再び上記の処理が繰り返される。残容量ctotalが0になると(ステップS204No)、この共用RU20の全FH容量が各MNOに分配されたことになるため、各MNOの割当容量c’が確定する。また、残容量ctotalが0より大きく、既にすべてのMNOについて割当帯域c’が必要容量cに等しい値に確定している場合(ステップS205No)、残容量ctotalが各MNOに等分されて割当帯域c’に加算される(ステップS209)。これにより、この共用RU20の全FH容量が過不足なくMNOに分配され、FH容量を効率良く複数のMNOに割り当てることができる。
【0059】
以上の処理により、共用RU20における各MNOの割当容量c’が確定する。このような共用RU20におけるMNOごとの割当容量c’の算出は、すべての共用RU20に関して繰り返され、それぞれの共用RU20における各MNOの割当容量c’が求められる。各共用RU20におけるMNOごとの割当容量c’は、割当情報生成部124へ通知される。
【0060】
そして、割当情報生成部124によって、MNOごとの割当容量c’を示す割当情報が共用RU20ごとに生成され、割当情報は、入出力部110から各MNOに対応するCU/DU200へ出力される。そして、CU/DU200のスケジューリング部223によって、割当情報に従ったスケジューリングが実行されることにより、各共用RU20のFH容量を効率的に使用してデータを送受信することができる。
【0061】
以上のように、本実施の形態によれば、MNOへのFH容量の割当実績から公平係数を求め、MNOごとの公平係数、必要容量及び利得に基づいて、各共用RUのFH容量を複数のMNOに分配する。このため、FH容量の割り当てにおいて複数のMNOの公平性を担保することができるとともに、効率的にFH容量を使用するMNOを優先してFH容量を割り当てることができる。すなわち、FH容量を公平かつ効率良く複数のMNOに割り当てることができる。
【0062】
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、各共用RUの全FH容量を複数のMNOが共用するのではなく、共用RUごとに複数のMNOが共用するFH容量の割合を示す共用率を決定する点である。
【0063】
実施の形態2に係る無線通信システムの構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。図7は、実施の形態2に係る通信制御装置100の構成を示すブロック図である。図7において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図7に示す通信制御装置100は、図2に示す通信制御装置100に共用率決定部301を追加するとともに、FH容量割当部123に代えてFH容量割当部302を有する構成を採る。
【0064】
共用率決定部301は、所定の周期で共用RU20それぞれについて、複数のMNOによって共用するFH容量の割合を示す共用率を決定する。具体的には、共用率決定部301は、共用RU20のすべてのFH容量を複数のMNOに等分する場合の利得から、共用RU20のすべてのFH容量を上記実施の形態1のように分配する場合の利得への利得向上量を算出する。そして、共用率決定部301は、前回共用率を決定してから今回共用率を決定するまでの間の各MNOの必要容量の変動状況と、利得向上量とに基づいて、共用RU20それぞれにおける共用率を決定する。
【0065】
FH容量割当部302は、MNO情報取得部121から通知される共用RU20それぞれにおけるMNOごとの必要容量及び利得と、公平係数算出部122によって算出されるMNOごとの公平係数と、共用率決定部301によって算出される共用率とに基づいて、共用RU20それぞれに関してMNOごとの割当容量を算出する。すなわち、FH容量割当部302は、共用RU20それぞれのFH容量に共用率を乗算して得られる共用FH容量を、公平係数、必要容量及び利得に基づいて、複数のMNOに分配する。
【0066】
このとき、FH容量割当部302は、必要容量に対して利得が大きいMNOほど割当容量が大きくなるとともに、公平係数が大きいMNOほど割当容量が大きくなるように、各共用RU20に関するMNOごとの割当容量を算出する。また、FH容量割当部302は、共用されない残りのFH容量を、複数のMNOに等分して割り当てる。そして、FH容量割当部302は、共用RU20ごとかつMNOごとの割当容量を割当情報生成部124へ通知する。
【0067】
次いで、上記のように構成された通信制御装置100における共用率算出方法について、図8に示すフロー図を参照しながら説明する。以下に説明する共用率の算出は、主に共用率決定部301及びFH容量割当部302によって実行される。
【0068】
共用率決定部301は、共用率を決定する所定の周期が到来したか否かを判断しており(ステップS301)、周期が到来していない場合は(ステップS301No)、各CU/DU200からのMNO情報に含まれる必要容量cが蓄積される(ステップS306)。
【0069】
そして、共用率を決定する周期が到来すると(ステップS301Yes)、FH容量割当部302によって、各共用RU20のすべてのFH容量を共用する場合の共用RU20ごとかつMNOごとの割当容量c’が算出される(ステップS302)。ここでの割当容量c’の算出は、上記実施の形態1と同様に実行される。そして、全共用RU20についてのMNOごとの割当容量c’が算出されると、共用率決定部301によって、共用RU20それぞれについて共用率を求める以下の処理が繰り返される。
【0070】
まず、全FH容量を複数のMNOに等分する場合の利得から、全FH容量を上記実施の形態1のように分配する場合の利得への利得向上量gが算出される(ステップS303)。具体的には、以下の式(6)によって利得向上量gが算出される。
g=(U-Um,ave)/Um,ave ・・・(6)
【0071】
ただし、式(6)において、Uは全FH容量を上記実施の形態1のように分配する場合の利得であり、Um,aveは全FH容量を複数のMNOに等分する場合の利得であり、それぞれ以下の式で求められる。
【数4】
【0072】
そして、利得向上量gに基づいて、共用率Rが以下の式(7)によって算出される(ステップS304)。
R=α・g/σ ・・・(7)
【0073】
ただし、αは共用率を調整する所定の係数であり、σは前回共用率を決定して以降のMNOごとの必要容量cの正規化された標準偏差であり、以下の式(8)によって算出される。
【数5】
【0074】
式(8)において、σiは前回共用率が決定された以降のi番目のMNOの必要容量cの正規化された標準偏差であり、cpre,iは前回共用率が決定された際のi番目のMNOの必要容量である。共用率Rを求めるためのこれらの計算は、共用率Rを決定する周期が到来するまでの間に蓄積される必要容量cを用いて実行される。
【0075】
上式(8)においては、σiがi番目のMNOの必要容量cの変動状況を示すため、σは、すべてのMNOの平均的な必要容量cの変動状況を示す。そして、式(7)からわかるように、利得向上量gが大きいほど、また、必要容量cの変動幅が小さいほど、共用率Rが大きくなる。したがって、FH容量を動的に各MNOに割り当てることによる利得の向上が大きく、FH容量の割り当てを決定する周期内で必要容量の変動が小さい場合に、多くのFH容量が共用され、通信効率をさらに向上することができる。
【0076】
以上の計算により、共用RU20における共用率Rが決定される。このような共用RU20の共用率Rの決定は、すべての共用RU20に関して繰り返され、それぞれの共用RU20における共用率Rが決定される。そして、共用RU20ごとの共用率RがFH容量割当部302へ通知され、FH容量割当部302によって、それぞれの共用RU20に共用率Rを適用する場合のMNOごとの割当容量c’が算出される(ステップS305)。ここでの割当容量c’の算出は、上記実施の形態1と同様の方法(図6)で実行されるが、残容量ctotalの初期値が共用RU20の全FH容量CFHに共用率Rを乗算して得られる共用FH容量になる。また、共用FH容量とならない残りのFH容量は、各MNOに等分して割り当てられる。
【0077】
以上のように、本実施の形態によれば、必要容量の変動状況と、利得向上量とに基づいて、共用RUそれぞれにおけるFH容量の共用率を決定し、決定された共用率を適用した共用FH容量を各MNOへ分配する。このため、例えば必要容量が大きく変動し、FH容量を動的に割り当てた後に適切な割当容量が変化してしまうような場合には、共用FH容量を減少させ、通信効率の低下を抑制することができる。換言すれば、FH容量を動的に割り当てることで利得が向上する状態が継続する場合に、共用FH容量を増加させ、通信効率をさらに向上することができる。
【0078】
なお、上記各実施の形態においては、CU/DU200において、MNOごとの必要容量及び利得が算出されるものとしたが、MNOごとの必要容量及び利得は、通信制御装置100において算出されても良い。すなわち、各MNOのCU/DU200のUE情報取得部221によって取得されるUE情報が通信制御装置100へ出力され、通信制御装置100において、必要容量・利得算出部222と同様の計算が行われることにより、必要容量cと利得uが算出されても良い。
【符号の説明】
【0079】
110、210 入出力部
120、220 プロセッサ
121 MNO情報取得部
122 公平係数算出部
123、302 FH容量割当部
124 割当情報生成部
130、230 メモリ
221 UE情報取得部
222 必要容量・利得算出部
223 スケジューリング部
240 FH送受信部
301 共用率決定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8