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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 15/04 20060101AFI20240925BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20240925BHJP
   B65H 19/30 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
B41J15/04
B41J2/01 305
B65H19/30
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021040004
(22)【出願日】2021-03-12
(65)【公開番号】P2022139560
(43)【公開日】2022-09-26
【審査請求日】2024-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】蛭間 大輔
【審査官】小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-166914(JP,A)
【文献】特開2012-166915(JP,A)
【文献】特開2016-179589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 15/04
B41J 2/01
B65H 19/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に印刷する印刷部を備える装置本体と、
前記媒体のロールであるロール体を保持した状態で、前記装置本体に対して、前記装置本体の設置面に沿って前記ロール体の巻き軸方向と交差する移動方向に移動可能なロール体ホルダーユニットと、
を備える印刷装置であって、
前記ロール体ホルダーユニットは、前記ロール体を回動可能に保持する保持部材と、前記設置面に対して接触する接触部と、前記接触部よりも鉛直方向上方の位置において前記巻き軸方向に延設される軸部材と、を備え、
前記装置本体は、前記軸部材を支持する支持部と、前記ロール体ホルダーユニットを固定する固定部と、を備え、
前記軸部材は、前記装置本体に対して前記ロール体ホルダーユニットを前記移動方向に移動させることで、前記支持部に対して着脱可能であり、
前記ロール体ホルダーユニットは、前記軸部材が前記支持部に支持されている状態において前記軸部材を基準に第1位置と第2位置とに回動可能であり、
前記第1位置は、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近することで前記軸部材が前記支持部に対して装着される位置であり、
前記第2位置は、前記固定部によって前記装置本体が前記ロール体ホルダーユニットを固定する位置であるとともに、前記接触部が前記設置面から離間されるか、または、前記ロール体ホルダーユニットが前記第1位置にあるときよりも前記接触部から前記設置面にかかる力が低下する位置であることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載された印刷装置において、
前記ロール体ホルダーユニットは、前記ロール体ホルダーユニットが前記第1位置にある際に前記装置本体とは接触しない位置であって前記軸部材とは鉛直方向において異なる位置に、前記ロール体ホルダーユニットが前記第2位置にある際に前記固定部に固定される被固定部を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項2に記載された印刷装置において、
前記被固定部は、前記軸部材よりも鉛直方向上方の位置に設けられていることを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載された印刷装置において、
前記装置本体は、前記固定部に固定される位置に前記被固定部があるか否かを検出するセンサーを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載された印刷装置において、
前記装置本体は、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近することで前記軸部材が前記支持部に対して装着される装着時の際に、前記軸部材が当接する当接部を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項5に記載された印刷装置において、
前記当接部は、前記装着時の際に前記軸部材を前記支持部まで案内する案内構造が形成されていることを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載された印刷装置において、
前記ロール体ホルダーユニットは、前記接触部として第1接触部及び第2接触部を有し、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近する方向において先頭側から前記軸部材、前記第1接触部、前記保持部材、前記第2接触部の順に配置されていることを特徴とする印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、様々な印刷装置が使用されている。このうち、ロール状に巻かれた媒体に印刷することが可能な印刷装置や印刷された媒体をロール状に巻き取ることが可能な印刷装置がある。例えば、特許文献1には、繰り出し手段にセットされたロール媒体を順次搬送して印刷し、巻き取り装置で印刷がなされた媒体をロール状に巻き取る記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-166914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の記録装置のような、媒体のロール体を保持する構成の印刷装置においては、重いロール体を保持部材にセットすることが困難である場合や、ロール体が正確な位置に配置されない場合があった。ロール体が正確な位置に配置されないと、ロール状に巻かれた媒体を正確な位置に繰り出せずに搬送不良が生じる場合や、媒体をロール状に巻き取る際に巻き取り位置がずれることで巻き取り不良が生じる場合がある。そこで、本発明は、ロール体を簡単に正確な位置に配置することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の印刷装置は、媒体に印刷する印刷部を備える装置本体と、前記媒体のロールであるロール体を保持した状態で、前記装置本体に対して、前記装置本体の設置面に沿って前記ロール体の巻き軸方向と交差する移動方向に移動可能なロール体ホルダーユニットと、を備える印刷装置であって、前記ロール体ホルダーユニットは、前記ロール体を回動可能に保持する保持部材と、前記設置面に対して接触する接触部と、前記接触部よりも鉛直方向上方の位置において前記巻き軸方向に延設される軸部材と、を備え、前記装置本体は、前記軸部材を支持する支持部と、前記ロール体ホルダーユニットを固定する固定部と、を備え、前記軸部材は、前記装置本体に対して前記ロール体ホルダーユニットを前記移動方向に移動させることで、前記支持部に対して着脱可能であり、前記ロール体ホルダーユニットは、前記軸部材が前記支持部に支持されている状態において前記軸部材を基準に第1位置と第2位置とに回動可能であり、前記第1位置は、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近することで前記軸部材が前記支持部に対して装着される位置であり、前記第2位置は、前記固定部によって前記装置本体が前記ロール体ホルダーユニットを固定する位置であるとともに、前記接触部が前記設置面から離間されるか、または、前記ロール体ホルダーユニットが前記第1位置にあるときよりも前記接触部から前記設置面にかかる力が低下する位置であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施例1に係る印刷装置の側面図。
図2】本発明の実施例1に係る印刷装置のロール体ホルダーユニット及びその周辺の装置本体の概略側面断面図であって、装置本体とロール体ホルダーユニットとが離れた位置にある状態を表す図。
図3】本発明の実施例1に係る印刷装置のロール体ホルダーユニット及びその周辺の装置本体の概略側面断面図であって、ロール体ホルダーユニットが第1位置にある状態を表す図。
図4】本発明の実施例1に係る印刷装置のロール体ホルダーユニット及びその周辺の装置本体の概略側面断面図であって、ロール体ホルダーユニットが第2位置にある状態を表す図。
図5】本発明の実施例1に係る印刷装置の当接部及び支持部の周辺の概略正面図であって、脚部に設けられた当接部及び支持部と第1軸部材との位置関係を表す図。
図6】本発明の実施例2に係る印刷装置のロール体ホルダーユニット及びその周辺の装置本体の概略側面断面図であって、ロール体ホルダーユニットが第2位置にある状態を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、媒体に印刷する印刷部を備える装置本体と、前記媒体のロールであるロール体を保持した状態で、前記装置本体に対して、前記装置本体の設置面に沿って前記ロール体の巻き軸方向と交差する移動方向に移動可能なロール体ホルダーユニットと、を備える印刷装置であって、前記ロール体ホルダーユニットは、前記ロール体を回動可能に保持する保持部材と、前記設置面に対して接触する接触部と、前記接触部よりも鉛直方向上方の位置において前記巻き軸方向に延設される軸部材と、を備え、前記装置本体は、前記軸部材を支持する支持部と、前記ロール体ホルダーユニットを固定する固定部と、を備え、前記軸部材は、前記装置本体に対して前記ロール体ホルダーユニットを前記移動方向に移動させることで、前記支持部に対して着脱可能であり、前記ロール体ホルダーユニットは、前記軸部材が前記支持部に支持されている状態において前記軸部材を基準に第1位置と第2位置とに回動可能であり、前記第1位置は、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近することで前記軸部材が前記支持部に対して装着される位置であり、前記第2位置は、前記固定部によって前記装置本体が前記ロール体ホルダーユニットを固定する位置であるとともに、前記接触部が前記設置面から離間されるか、または、前記ロール体ホルダーユニットが前記第1位置にあるときよりも前記接触部から前記設置面にかかる力が低下する位置であることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、装置本体からロール体ホルダーユニットを離れた位置に配置してロール体をロール体ホルダーユニットに保持させることができるので、ロール体をロール体ホルダーユニットに保持させる際に装置本体が邪魔になって作業性が低下することを抑制できる。また、ロール体ホルダーユニットを設置面に沿って装置本体に接近させて支持部に対して軸部材を支持させることができるので、簡単に装置本体に対してロール体ホルダーユニットを位置決めすることができる。また、ロール体ホルダーユニットが固定部と支持部との複数の位置で装置本体に固定されるとともに、接触部が設置面から離間されるか、または、ロール体ホルダーユニットが第1位置にあるときよりも接触部から設置面にかかる力が低下する位置でロール体ホルダーユニットが装置本体に固定されることで、設置面の状態によらず確りと装置本体に対してロール体ホルダーユニットを固定することができる。したがって、ロール体を簡単に正確な位置に配置することができる。
【0009】
本発明の第2の態様の印刷装置は、前記第1の態様において、前記ロール体ホルダーユニットは、前記ロール体ホルダーユニットが前記第1位置にある際に前記装置本体とは接触しない位置であって前記軸部材とは鉛直方向において異なる位置に、前記ロール体ホルダーユニットが前記第2位置にある際に前記固定部に固定される被固定部を備えることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、軸部材とは鉛直方向において異なる位置にロール体ホルダーユニットが第2位置にある際に固定部に固定される被固定部を備えている。このため、第2位置において、支持部と軸部材に加えて、固定部と被固定部により、装置本体に対してロール体ホルダーユニットを確りと固定することができる。また、被固定部はロール体ホルダーユニットが第1位置にある際に装置本体とは接触しない位置にあるため、ロール体ホルダーユニットを設置面に沿って装置本体に接近させて支持部に対して軸部材を支持させる際に、被固定部が装置本体に干渉することを抑制することができる。
【0011】
本発明の第3の態様の印刷装置は、前記第2の態様において、前記被固定部は、前記軸部材よりも鉛直方向上方の位置に設けられていることを特徴とする。
【0012】
本態様によれば、被固定部は軸部材よりも鉛直方向上方の位置に設けられている。このような構成とすることで、ロール体ホルダーユニットを第1位置から第2位置に変位させる際の負荷を低減することができる。
【0013】
本発明の第4の態様の印刷装置は、前記第2または第3の態様において、前記装置本体は、前記固定部に固定される位置に前記被固定部があるか否かを検出するセンサーを備えることを特徴とする。
【0014】
本態様によれば、装置本体は固定部に固定される位置に被固定部があるか否かを検出するセンサーを備える。このため、ロール体ホルダーユニットが正規の位置である第2位置にない状態で印刷動作を開始することなどを抑制することができる。
【0015】
本発明の第5の態様の印刷装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記装置本体は、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近することで前記軸部材が前記支持部に対して装着される装着時の際に、前記軸部材が当接する当接部を備えることを特徴とする。
【0016】
本態様によれば、装置本体は装着時の際に軸部材が当接する当接部を備える。このため、当接部に当接させてロール体ホルダーユニットを装置本体に対して位置決めすることができ、ロール体ホルダーユニットを装置本体に対して位置決めすることを容易にすることができる。
【0017】
本発明の第6の態様の印刷装置は、前記第5の態様において、前記当接部は、前記装着時の際に前記軸部材を前記支持部まで案内する案内構造が形成されていることを特徴とする。
【0018】
本態様によれば、当接部は装着時の際に軸部材を支持部まで案内する案内構造が形成されている。このため、ロール体ホルダーユニットを装置本体に対して位置決めすることを特に容易にすることができる。
【0019】
本発明の第7の態様の印刷装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記ロール体ホルダーユニットは、前記接触部として第1接触部及び第2接触部を有し、前記ロール体ホルダーユニットが前記装置本体に対して前記移動方向に沿って接近する方向において先頭側から前記軸部材、前記第1接触部、前記保持部材、前記第2接触部の順に配置されていることを特徴とする。
【0020】
本態様によれば、ロール体ホルダーユニットは、接触部として第1接触部及び第2接触部を有し、ロール体ホルダーユニットが装置本体に対して移動方向に沿って接近する方向において先頭側から軸部材、第1接触部、保持部材、第2接触部の順に配置されている。このため、第1接触部と第2接触部とで保持部材を挟むことによりロール体ホルダーユニットの安定性が向上するとともに、軸部材が先頭側に配置されることでロール体ホルダーユニットを第1位置から第2位置に変位させる際の作業性を向上することができる。
【0021】
[実施例1]
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を具体的に説明する。最初に、図1を参照して本発明の実施例1に係る印刷装置1の概要について説明する。なお、図1においては、構成を分かり易くするために一部の構成部材を省略して表している。ここで、図中のX軸方向は、水平方向であって、これから印刷する媒体Mのロール体R1をセットする保持部材3並びに印刷がなされた媒体Mをロール体R2として巻き取る保持部材4の延びる方向である巻き軸方向Bに対応する。また、Y軸方向は、水平方向であって、X軸方向と直交する方向に対応する。また、Z軸方向は、鉛直方向である。また、以下においては、矢印方向を+方向、矢印方向と反対方向を-方向とする。例えば、鉛直上方向は+Z方向、鉛直下方向は-Z方向とする。
【0022】
本実施例の印刷装置1は、印刷を行うためのシート状の媒体Mが巻回されたロール体R1を保持する保持部材3を備えている。そして、本実施例の印刷装置1においては、媒体Mを搬送方向Aに搬送する際、保持部材3は回転方向Cに回転する。なお、本実施例では印刷がなされる印刷面が外側になるように巻かれているロール体R1を使用しているが、印刷面が内側になるように巻かれているロール体R1を使用する場合は、保持部材3は回転方向Cとは逆方向に回転してロール体R1から媒体Mを送り出すことが可能である。
【0023】
また、本実施例の印刷装置1は、媒体Mを支持する媒体支持部20などからなる媒体Mの搬送経路を備えている。また、印刷装置1は、該搬送経路において該媒体Mを搬送方向Aに搬送するための、駆動ローラー17と従動ローラー18とからなる搬送ローラー対15を備えている。なお、本実施例の印刷装置1では、駆動ローラー17は搬送方向Aと交差する巻き軸方向Bに延びるローラーで構成されており、従動ローラー18は駆動ローラー17と対向する位置において駆動ローラー17に対して巻き軸方向Bに複数並べて設けられている。ただし、媒体Mの搬送部の構成に特に限定はない。
【0024】
また、媒体支持部20の下部には、該媒体支持部20に支持された媒体Mを加熱可能なヒーター12が設けられている。ただし、媒体Mを加熱する加熱部を有さない構成としてもよい。
【0025】
また、本実施例の印刷装置1は、筐体部11の内部に、複数のノズルが設けられ該ノズルからインクを吐出して印刷する印刷部としてのヘッド19と、該ヘッド19を搭載して巻き軸方向Bに往復移動可能なキャリッジ16と、を備えている。なお、本実施例の印刷装置1では、媒体支持部20上のヘッド19と対向する位置における搬送方向Aは+Y軸方向であり、ヘッド19の移動方向は巻き軸方向Bに対応するX軸方向であり、インクの吐出方向は-Z方向である。
【0026】
ここで、筐体部11の内部には、フレーム14が形成され、フレーム14に取り付けられるとともにX軸方向に沿って延設されるガイドレール13が形成されている。そして、ヘッド19が設けられたキャリッジ16は、ガイドレール13に取り付けられている。
【0027】
上記のような構成により、ヘッド19は、搬送方向Aと交差する巻き軸方向Bに往復移動しながら、搬送される媒体Mに不図示のノズルからインクを吐出して印刷することが可能である。本実施例の印刷装置1は、所定の搬送量で媒体Mを搬送方向Aに搬送させることと、媒体Mを停止した状態でヘッド19を巻き軸方向Bに移動させながらインクを吐出させることと、を繰り返すことで、媒体Mに所望の画像を形成可能である。
【0028】
また、ヘッド19の搬送方向Aにおける下流側には、ヘッド19からインクが吐出されることで画像の形成された媒体Mをロール体R2として巻き取り可能な保持部材4が備えられている。なお、本実施例では印刷面が外側になるように媒体Mを巻き取るので、媒体Mを巻き取る際、保持部材4は回転方向Cに回転する。一方、印刷面が内側になるように巻き取る場合は、保持部材4は回転方向Cとは逆方向に回転して媒体Mを巻き取ることが可能である。
【0029】
また、媒体支持部20における搬送方向Aにおける下流側の端部と、保持部材4と、の間には、媒体Mと接触する部分が巻き軸方向Bに延設され、媒体Mに所望のテンションを付与することが可能なテンションバー21が設けられている。ただし、テンションバー21を備えない構成としてもよい。
【0030】
ここで、本実施例の印刷装置1は、ヘッド19などを有する装置本体2と、保持部材4を有するロール体ホルダーユニット5と、を備えている。ロール体ホルダーユニット5は、装置本体2に対して着脱可能な構成となっている。以下に、ロール体ホルダーユニット5及び装置本体2におけるロール体ホルダーユニット5の取り付け部分の詳細について図3から図5を参照して説明する。
【0031】
なお、本実施例の印刷装置1においては、ロール体ホルダーユニット5は保持部材4を有する構成であるが、装置本体2に保持部材3を設ける代わりに保持部材3をロール体ホルダーユニット5に設ける構成としてもよい。このため、以下の説明は、保持部材3をロール体ホルダーユニット5に設けた構成の場合において、保持部材4を保持部材3と読み替えて理解することが可能である。保持部材4を設けたロール体ホルダーユニット5とともに保持部材3を設けたロール体ホルダーユニット5を使用する構成としてもよいし、保持部材4を装置本体2に設けたうえで保持部材3を設けたロール体ホルダーユニット5を使用する構成としてもよい。
【0032】
図2から図4で表されるように、ロール体ホルダーユニット5は、基体部8を有し、該基体部8に保持部材4と第1軸部材6と第2軸部材7と車輪9とを有している。第1軸部材6及び第2軸部材7は、X軸方向に対応する巻き軸方向Bに延設されている。ロール体ホルダーユニット5は、車輪9として、-Y方向側にX軸方向における両端部分に車輪9Aを有しているとともに、+Y方向側にX軸方向における両端部分に車輪9Bを有しており、合計4つの車輪9を備えている。なお、本実施例の印刷装置1においては、印刷装置1の設置面40に対する接触部として車輪9を備える構成であるが、このような構成に限定されない。例えば、該接触部として、車輪9の代わりに、設置面40や設置面40に設けられたレールなどに対して滑らせることが可能なスライダーや、車輪以外のキャスターなどを使用することも可能である。
【0033】
また、図2から図4で表されるように、装置本体2は、脚部10を有し、該脚部10に、第1軸部材6を回転可能に支持する支持部30と、第2軸部材7を固定することが可能な固定部31と、を有している。図5で表されるように、本実施例の印刷装置1は、脚部10として+X方向側の脚部10Aと-X方向側の脚部10Bとを有しており、支持部30として脚部10Aに設けられた支持部30Aと脚部10Bに設けられた支持部30Bとを有している。
【0034】
また、図5で表されるように、脚部10Aには、第1軸部材6と接触可能な位置に、-Y方向側に進むにつれて-X方向側に位置するとともにZ軸方向における間隔が狭くなる、当接部33Aが形成されている。そして、図5で表されるように、脚部10Bには、第1軸部材6と接触可能な位置に、-Y方向側に進むにつれて+X方向側に位置するとともにZ軸方向における間隔が狭くなる、当接部33Bが形成されている。このような構成となっていることで、-Y方向側に進むにつれて、当接部33Aと当接部33Bとの間隔は狭くなり、当接部33A及び当接部33Bの各々のZ軸方向における間隔も狭くなっている。
【0035】
また、当接部33Aの-Y方向側の先頭側下方に支持部30Aが設けられており、また、当接部33Bの-Y方向側の先頭側下方に支持部30Bが設けられている。このような構成をしていることで、作業者は、装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を取り付ける際に、当接部33A及び当接部33Bの少なくとも一方の当接部33に第1軸部材6を当接させつつ第1軸部材6を装着方向D1に押し込むことで、第1軸部材6を簡単に支持部30に支持させることが可能である。
【0036】
ここで、図2から図4を参照して、装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を取り付ける際の手順について説明する。図2は、装置本体2からロール体ホルダーユニット5が取り外されている状態を表している。上記のように、ロール体ホルダーユニット5はX軸方向における両端部及びY軸方向両端部に合計4つの車輪9を備えているので、設置面40に対して安定して設置することができる。また、図2で表されるように、装置本体2からロール体ホルダーユニット5が取り外されている状態であれば、作業者は、保持部材4からロール体R2を簡単に着脱することができる。なお、ロール体R2を着脱することには、媒体Mを巻き取るための紙管など、媒体Mを有していない状態の巻き軸を着脱することなども含まれる。
【0037】
次に、図3は、図2で表される状態からロール体ホルダーユニット5を移動方向Dのうちの装着方向D1に移動させて第1軸部材6が支持部30の一部に接触して支持部30に支持されている状態を表している。なお、第1軸部材6が支持部30に支持されている状態には、第1軸部材6が支持部30に接触する直前の状態、すなわち、図3で表されるように第1軸部材6が支持部30に対して少なくとも一部が離間している状態も含む。図3で表される状態は、ロール体ホルダーユニット5が第1位置P1にある状態に対応し、4つの車輪9がいずれも設置面40に接触している状態を表している。ただし、設置面40の平面状体によっては、4つの車輪9のうちのいずれかが設置面40に対して離間している状態であってもよい。
【0038】
そして、図4は、ロール体ホルダーユニット5が装置本体2に固定されている状態を表している。詳細には、図3で表される状態から装置本体2に設けられた固定部31を移動方向Eのうちの固定方向E1に移動させて固定部31に設けられた突出部32を第2軸部材7に接触させつつ押し下げる。このことで、第1軸部材6は支持部30に対して下方に向けてしっかりと押し込められ、固定部31で第2軸部材7が下方に向けてしっかりと押しつけられることで、ロール体ホルダーユニット5が装置本体2に固定される。なお、突出部32を第2軸部材7に接触させつつ固定部31を固定方向E1に押し下げることで、ロール体ホルダーユニット5は、第1軸部材6を基準にして回動方向Fのうちの回動方向F1に回動する。図4で表される状態は、ロール体ホルダーユニット5が第2位置P2にある状態に対応し、ロール体ホルダーユニット5が装置本体2に固定されるとともに、4つの車輪9がいずれも設置面40から離間している状態を表している。ただし、車輪9などの接触部の構成などによっては、4つの車輪9のうちのいずれかまたはいずれもが設置面40に対して接触している状態であってもよい。
【0039】
図4で表される状態においては、ロール体ホルダーユニット5は、第1軸部材6と第2軸部材7とによって装置本体2に対して確りと固定される。なお、上記のように、装置本体2には2つの脚部10A及び10Bがあるので、第1軸部材6及び第2軸部材7は各々2か所ずつで装置本体2に対して固定される。すなわち、ロール体ホルダーユニット5は装置本体2に対して4か所で固定される。
【0040】
なお、上記説明は、装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を取り付ける際の手順についての説明であるが、装置本体2からロール体ホルダーユニット5を取り外す際の手順については、以下のとおりである。最初に、図4で表される状態から固定部31を移動方向Eのうちの開放方向E2に移動させる。すると、ロール体ホルダーユニット5は、回動方向Fのうちの回動方向F2に回動する。すなわち、ロール体ホルダーユニット5は、図4で表される第2位置P2から図3で表される第1位置P1に回動する。そして、ロール体ホルダーユニット5を移動方向Dのうちの脱離方向D2に移動させることで、図2で表されるように装置本体2からロール体ホルダーユニット5は取り外される。
【0041】
ここで、一旦まとめると、本実施例の印刷装置1は、媒体Mに印刷するヘッド19を備える装置本体2と、媒体Mのロールであるロール体R2を保持した状態で、装置本体2に対して、装置本体2の設置面40に沿ってロール体R2の巻き軸方向Bと交差する移動方向Dに移動可能なロール体ホルダーユニット5と、を備えている。そして、ロール体ホルダーユニット5は、ロール体R2を回動可能に保持する保持部材4と、設置面40に対して接触する接触部としての車輪9と、車輪9よりも鉛直方向上方の位置において巻き軸方向Bに延設される第1軸部材6と、を備えている。また、装置本体2は、第1軸部材6を支持する支持部30と、ロール体ホルダーユニット5を固定する固定部31と、を備えている。
【0042】
また、上記のように、第1軸部材6は、装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を移動方向Dに沿って移動させることで、支持部30に対して着脱可能である。そして、ロール体ホルダーユニット5は、第1軸部材6が支持部30に支持されている状態において第1軸部材6を基準に第1位置P1と第2位置P2とに回動可能である。ここで、第1位置P1は、ロール体ホルダーユニット5が装置本体2に対して移動方向Dに沿って接近することで第1軸部材6が支持部30に対して装着される位置である。そして、第2位置P2は、固定部31によって装置本体2がロール体ホルダーユニット5を固定する位置であるとともに、接触部としての車輪9が設置面40から離間される位置である。ただし、第2位置P2は、上記のように接触部の構成などによっては接触部が設置面40から離間していなくてもよく、ロール体ホルダーユニット5が第1位置P1にあるときよりも接触部から設置面40にかかる力が低下する位置となっていればよい。
【0043】
なお、「第1軸部材6を基準に第1位置P1と第2位置P2とに回動可能」とは、回動する際に第1軸部材6が多少移動することを許容して第1位置P1と第2位置P2とに回動可能であればよい意味である。本実施例の印刷装置1においても、ロール体ホルダーユニット5が第1軸部材6を基準に第1位置P1と第2位置P2とに回動する際、第1軸部材6の位置は多少上下に移動する。
【0044】
このように、本実施例の印刷装置1は、装置本体2からロール体ホルダーユニット5を離れた位置に配置してロール体R2をロール体ホルダーユニット5に保持させることができるので、ロール体R2をロール体ホルダーユニット5に保持させる際に装置本体2が邪魔になって作業性が低下することを抑制することができる。また、ロール体ホルダーユニット5を設置面40に沿って装置本体2に接近させて支持部30に対して第1軸部材6を支持させることができるので、簡単に装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を位置決めすることができる。また、本実施例の印刷装置1は、ロール体ホルダーユニット5が固定部31と支持部30との複数の位置で装置本体2に固定されるとともに、接触部が設置面40から離間されるか、または、ロール体ホルダーユニッ5トが第1位置P1にあるときよりも接触部から設置面40にかかる力が低下する位置でロール体ホルダーユニット5が装置本体2に固定されることで、設置面40の状態によらず確りと装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を固定することができる。したがって、本実施例の印刷装置1は、ロール体を簡単に正確な位置に配置することができる。
【0045】
なお、上記の通り、「ロール体」とは、これから印刷を行う媒体Mのロール体R1及び印刷された媒体Mが巻かれることで形成されたロール体R2のいずれであってもよい意味である。このため、本実施例のロール体ホルダーユニット5は保持部材4により媒体Mが巻かれることで形成されたロール体R2を保持する構成のものであるが、保持部材4の代わりに媒体Mの繰り出し手段としての保持部材3を備えること以外はロール体ホルダーユニット5と同様な構成のロール体ホルダーユニットを備える構成としてもよい。
【0046】
また、図2から図4で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、ロール体ホルダーユニット5は、該ロール体ホルダーユニット5が第1位置P1にある際に装置本体2とは接触しない位置であって第1軸部材6とは鉛直方向に対応するZ軸方向において異なる位置に、ロール体ホルダーユニット5が第2位置P2にある際に固定部31に固定される被固定部としての第2軸部材7を備えている。このため、本実施例の印刷装置1は、第2位置P2において、支持部30と第1軸部材6に加えて、固定部31と第2軸部材7により、装置本体2に対してロール体ホルダーユニット5を確りと固定することができる。また、図3で表されるように、第2軸部材7はロール体ホルダーユニット5が第1位置P1にある際に装置本体2とは接触しない位置にあるため、本実施例の印刷装置1は、ロール体ホルダーユニット5を設置面40に沿って装置本体2に接近させて支持部30に対して第1軸部材6を支持させる際に、第2軸部材7が装置本体2に干渉することを抑制することができる。
【0047】
なお、詳細には、図2から図4で表されるように、第2軸部材7は、第1軸部材6よりも鉛直方向上方の位置に設けられている。このような構成とすることで、ロール体ホルダーユニット5を図3で表される第1位置P1から図4で表される第2位置P2に変位させる際に作業者が体重をかけて固定部31を下方に押すという簡単な作業ができることで作業者の作業性が向上し、ロール体ホルダーユニット5を第1位置P1から第2位置P2に変位させる際の負荷を低減することができる。
【0048】
また、図2から図4で表されるように、本実施例の印刷装置1は、装置本体2の固定部31に、固定部31に固定される位置に第2軸部材7があるか否かを検出するセンサー34を備えている。このため、ロール体ホルダーユニット5が正規の位置である第2位置P2にない状態で印刷動作を開始することなどを抑制することができる。また、ロール体R2が正確な位置に配置されていることも検知可能になるので、媒体Mに対して正確な位置に画像を形成することが可能になる。なお、本実施例のセンサー34は、第2軸部材7に接触することで固定部31に固定される位置に第2軸部材7があるか否かを検出する構成であるが、このような構成に限定されず、第2軸部材7に対して非接触で第2軸部材7の有無を検知することが可能な光学式センサーなどを使用してもよい。
【0049】
また、図5で表されるように、本実施例の印刷装置1は、装置本体2の脚部10に、ロール体ホルダーユニット5が装置本体2に対して装着方向D1に移動することで第1軸部材6が支持部30に対して装着される装着時の際に、第1軸部材6が当接する当接部33を備えている。このため、本実施例の印刷装置1は、当接部33に当接させてロール体ホルダーユニット5を装置本体2に対して位置決めすることができ、ロール体ホルダーユニット5を装置本体2に対して位置決めすることを容易にすることができる。
【0050】
また、図5で表されるように、脚部10には、第1軸部材6と接触可能な位置に、-Y方向側に進むにつれてZ軸方向における間隔が狭くなる当接部33が形成されている。そして、2か所の当接部33同士のX軸方向における間隔は、-Y方向側に進むにつれて狭くなっている。すなわち、本実施例の印刷装置1は、第1軸部材6を支持部30に対して装着する際に第1軸部材6を支持部30まで案内する案内構造が当接部33に形成されている。このため、本実施例の印刷装置1は、ロール体ホルダーユニット5を装置本体2に対して位置決めすることを特に容易にすることができる。ただし、当接部33の構成は本実施例の構成に限定されない。案内構造が当接部33に形成されていなくてもよいし、当接部33の位置も第1軸部材6の端部に当接する配置に限定されない。
【0051】
また、図2から図4で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、ロール体ホルダーユニット5は、接触部である車輪9として、第1接触部としての車輪9A及び第2接触部としての車輪9Bを有している。そして、図3で表されるように、ロール体ホルダーユニット5が装置本体2に対して移動方向Dに沿って接近する装着方向D1において先頭側から、第1軸部材6、車輪9A、保持部材4、車輪9Bの順に配置されている。このため、本実施例の印刷装置1は、車輪9Aと車輪9Bとで保持部材4を挟むことによりロール体ホルダーユニット5の安定性が向上しているとともに、第1軸部材6が装着方向D1における先頭側に配置されることでロール体ホルダーユニット5を図3で表される第1位置P1から図4で表される第2位置P2に変位させる際の作業性を向上させている。
【0052】
[実施例2]
次に、実施例2の印刷装置1について、図6を用いて説明する。なお、図6は実施例1の印刷装置1における図4に対応する図であり。図6において上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。ここで、本実施例の印刷装置1は、接触部としての車輪9の構成以外は実施例1の印刷装置1と同様の形状をしている。このため、下記で説明する部分以外に関しては、本実施例の印刷装置1は、実施例1の印刷装置1と同様の特徴を有している。
【0053】
図6で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、車輪9にバネ部材Sが設けられている。このため、ロール体ホルダーユニット5が第2位置にある場合においても、車輪9と設置面40とが接触した状態となっている。このような構成となっていることで、第2位置P2は、実施例1の印刷装置1のように車輪9が設置面40から離間していないものの、ロール体ホルダーユニット5が第1位置P1にあるときよりも車輪9から設置面40にかかる力が低下する位置となっている。別の観点から説明すると、車輪9は、第2位置P2においてロール体ホルダーユニット5から設置面40にかかる力を一部受けている。したがって、脚部10など装置本体2にかかるロール体ホルダーユニット5による負荷を、実施例1の印刷装置1と比べて軽減している。
【0054】
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0055】
1…印刷装置、2…装置本体、3…保持部材、4…保持部材、5…ロール体ホルダーユニット、6…第1軸部材(軸部材)、7…第2軸部材(被固定部)、8…基体部、9…車輪(接触部)、9A…車輪(第1接触部)、9B…車輪(第2接触部)、10…脚部、10A…脚部、10B…脚部、11…筐体部、12…ヒーター、13…ガイドレール、14…フレーム、15…搬送ローラー対、16…キャリッジ、17…駆動ローラー、18…従動ローラー、19…ヘッド(印刷部)、20…媒体支持部、21…テンションバー、30…支持部、30A…支持部、30B…支持部、31…固定部、32…突出部、33…当接部、33A…当接部、33B…当接部、34…センサー、40…設置面、A…搬送方向、B…巻き軸方向、C…回転方向、D…移動方向、D1…装着方向、D2…脱離方向、E…移動方向、E1…固定方向、E2…開放方向、F…回動方向、F1…回動方向、F2…回動方向、M…媒体、P1…第1位置、P2…第2位置、R1…ロール体、R2…ロール体,S…バネ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6